柳沢伯夫 衆議院議員
42期国会発言一覧

柳沢伯夫[衆]在籍期 : 36期-38期-39期-40期-41期-|42期|-43期-44期
柳沢伯夫[衆]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計発言一覧質問主意書

このページでは柳沢伯夫衆議院議員の42期(2000/06/25〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は42期国会活動統計で確認できます。

■本会議へ ■委員会へ ■各種会議へ

本会議発言一覧(衆議院42期)

柳沢伯夫[衆]本会議発言(全期間)
36期-38期-39期-40期-41期-|42期|-43期-44期
第150回国会(2000/09/21〜2000/12/01)

第150回国会 衆議院本会議 第5号(2000/10/05、42期、自由民主党)

○柳澤伯夫君 私は、自由民主党を代表いたしまして、与党共同提案の公職にある者等のあっせん行為による利得等の処罰に関する法律案につきまして、質疑を行うものであります。  今回のあっせん利得処罰法案は、後に詳しく申し上げますように、今国会の重要法案の一つでありまして、野党案も国会に提出されているのであります。しかるに、一昨日の本会議に続きまして、本日も野党の諸君が欠席という暴挙に出ております。私は、質疑に先立ちましてこのことを強く指弾し、野党諸君の猛省を促しておきたい、このように思います。(拍手)  さて、平成の時代に入りましてから今日まで十年余りの間に、我が国はさまざまな改革を進めてまいりました……


■ページ上部へ

第151回国会(2001/01/31〜2001/06/29)

第151回国会 衆議院本会議 第5号(2001/02/16、42期、自由民主党)【政府役職:金融担当大臣】

○国務大臣(柳澤伯夫君) 借り手企業のリストラの強行を求めているのではないかとの御指摘がございました。  金融機関の不良債権の残高はこのところ横ばいで推移しておりますが、これにつきましては、適切な貸し倒れ引き当て等を行っておりますので、金融機関の健全性につきましては、かつてのような問題はないと考えております。  しかし、金融機関が多額の不良債権を抱えていることは、その貸し出し態度を過度に慎重にさせること等とともに、借り手企業の側におきましても、収益分野への投資を困難にさせ、これらがひいては日本経済全体の再生、再活性化にとって大きな障害となることが懸念されよう、このように考えます。  そこで、今……

第151回国会 衆議院本会議 第32号(2001/05/25、42期、自由民主党)【政府役職:金融担当大臣】

○国務大臣(柳澤伯夫君) ただいま議題となりました短期社債等の振替に関する法律案及び株券等の保管及び振替に関する法律の一部を改正する法律案の趣旨を御説明申し上げます。  まず、短期社債等の振替に関する法律案につきまして御説明申し上げます。  本法律案は、短期社債等について、券面を必要としない新たな流通、振替制度を創設するため、所要の法整備を図るものであります。  以下、その大要を申し上げます。  第一に、企業の短期資金調達手段であるコマーシャルペーパーについて、ペーパーレス化を図るため、これを短期社債として位置づけることとし、必要な商法の特例措置を設けることとしております。  第二に、この短期……

第151回国会 衆議院本会議 第40号(2001/06/15、42期、自由民主党)【政府役職:金融担当大臣】

○国務大臣(柳澤伯夫君) ただいま議題となりました銀行法等の一部を改正する法律案につきまして、その趣旨を御説明申し上げます。  昨今、金融業以外の事業会社による銀行業への参入の動きが本格化してきていること等、銀行業、保険業その他の金融業等を取り巻く社会経済情勢は著しく変化してきております。  このような状況のもと、銀行等の株主に関する制度の整備を行うとともに、金融における新たなビジネスモデルに対応した環境整備を行うことにより、銀行等の健全かつ適切な経営を確保し、その信認の向上を図りつつ、我が国金融の活性化を図るため、この法律案を提出することとした次第であります。  以下、その大要を申し上げます……


■ページ上部へ

第153回国会(2001/09/27〜2001/12/07)

第153回国会 衆議院本会議 第8号(2001/10/19、42期、自由民主党)【政府役職:金融担当大臣】

○国務大臣(柳澤伯夫君) ただいま議題となりました銀行等の株式等の保有の制限等に関する法律案につきまして、その趣旨を御説明申し上げます。  我が国の銀行等は相当程度の株式を保有しているため、株価の変動が銀行等の財務面の健全性や、ひいては銀行等に対する信認及び金融システムの安定性に影響を与えかねない状態にあります。  このような状況にかんがみ、銀行等による株式等の保有を制限するとともに、その制限の実施に伴う銀行等による保有株式の処分の円滑を図るため、この法律案を提出することとした次第であります。  以下、その大要を申し上げます。  第一に、銀行等及びその子会社等は、その自己資本に相当する額を超え……

第153回国会 衆議院本会議 第12号(2001/11/02、42期、自由民主党)【政府役職:金融担当大臣】

○国務大臣(柳澤伯夫君) 日本経済の現状認識に対するお尋ねでございます。  我が国経済は、一九九八年度以降、既に三年間、名目GDPがマイナス成長を続けております。これは、私の立場からいいますと、実質GDP以上にやはり名目GDPを大事だと思ってフォローしておりますけれども、そういう状況にございます。また、消費者物価の下落率も最近一層大きくなりまして、緩やかなデフレの状況にあるというのが政府全体の認識でもありますし、私もそのように観察をしているわけでございます。こうした中で、失業率もこれまでの最高水準を記録するなど、その厳しさを増しているということに認識をいたしております。  このような状況のもと……

第153回国会 衆議院本会議 第15号(2001/11/09、42期、自由民主党)【政府役職:金融担当大臣】

○国務大臣(柳澤伯夫君) 私に対しましては、新生銀行等を例に挙げられまして、資産査定の適正さということに関してお尋ねがございました。  資産査定が変化するということがあるわけですが、その要因といたしましては、一般論ではありますが、主に査定基準そのものが変更になるということ、それから、債務者の財務経営状態の認識が変更される、それから、債務者の業況の変化によって生じる、こういうような大枠三つの要因があろうかと考えております。  金融当局といたしましては、平成十年六月の金融監督庁の発足以来、金融機関あるいは検査に携わる者に対しまして、特に債務者の財務経営状態を的確に認識するということに努めさせてまい……


■ページ上部へ

第154回国会(2002/01/21〜2002/07/31)

第154回国会 衆議院本会議 第7号(2002/02/07、42期、自由民主党)【政府役職:金融担当大臣】

○国務大臣(柳澤伯夫君) 私に対しましては、ペイオフの与える金融市場への影響についてお尋ねがございました。  お答えの前に、一言だけ御指摘をさせていただきます。  我が国の金融の現状ですけれども、我が国の金融機関は、検査の強化などの結果もございまして、現在、総じて、貸し出しに対する不良債権の比率、つまり不良債権比率が通常より高い状況にありますけれども、これには会計基準にのっとって十分な担保引き当てが行われており、また、国際的な基準等に沿って適切な自己資本が備えられておりますので、この不良債権比率が高いということをもって、すぐに金融機関が不健全であるということにはならないということでございます。……

第154回国会 衆議院本会議 第9号(2002/02/19、42期、自由民主党)【政府役職:金融担当大臣】

○国務大臣(柳澤伯夫君) 不良債権問題と特別検査、資本注入に関してお尋ねがございました。  現在実施中の特別検査は、市場の評価に著しい変化が生じている等の債務者に着目いたしまして、このような債務者に対する金融機関の査定と市場の評価とのタイムラグを解消するために実施しているものでありまして、現段階では、その結果について何らかの予測を持ち得る状況にはないところでございます。  いずれにいたしましても、私といたしましては、検査にこうした新しい手法をも導入いたしまして、資産査定に遺憾なきを期しまして、そのことを基礎として金融システムの安定を図ってまいることによりまして、責任を果たしてまいりたいと考えて……

第154回国会 衆議院本会議 第10号(2002/02/22、42期、自由民主党)【政府役職:金融担当大臣】

○国務大臣(柳澤伯夫君) 地方自治体のペイオフ対策についてお尋ねがありました。  ペイオフの解禁後は、地方公共団体も、みずからの公金預金の管理運用に関して自己責任が前提となるわけであります。  総務省においては、御指摘のペイオフ解禁への対応方策研究会におきまして、地方公共団体がとるべき対応策を取りまとめられましたが、そこでは、公平の確保の観点から設けられた相殺の活用を図ることのほか、ペイオフ解禁後に重要となる金融機関の経営状況についての正しい情報の把握が基本であるとの認識が示されております。各地方公共団体におかれましても、ぜひとも、この方向で体制の整備をお願いしたいと考えております。  金融庁……

第154回国会 衆議院本会議 第23号(2002/04/11、42期、自由民主党)【政府役職:金融担当大臣】

○国務大臣(柳澤伯夫君) 検査の信頼性及び特別検査についてのお尋ねがありました。  これまでも、金融検査につきましては、金融検査マニュアルに基づき厳正な実施に努めてまいったところでございますが、本事務年度以降は、主要行に対する検査を強化いたしまして、通常の検査を二年に一回のペースから一年一回とし、その検査をフォローアップする検査も半期ごとに行うことによりまして、検査の充実に努めているところであります。  さらに、このたび、市場の評価に著しい変化が生じている等の債務者に着目した特別検査を行ったところでありますが、この検査におきましては、信用リスクの適時の実態把握を厳正に行ったところであります。こ……

第154回国会 衆議院本会議 第36号(2002/05/21、42期、自由民主党)【政府役職:金融担当大臣】

○国務大臣(柳澤伯夫君) ペイオフの完全実施と郵貯のもたらす影響についてお尋ねがございました。  民間金融機関におきましては、ペイオフの実施に備えまして、相殺規定の整備など、さまざまな対応を進めてきているところであります。このようなこともありまして、民間金融機関の預金残高の推移は、地域金融機関を含め、現状において、大きな問題を生じているということはないと認識いたしております。  一方、郵便貯金の残高は、ただいま総務大臣の御答弁にもありましたように、目下、減少を示しており、現在のところ、郵貯との関係が民間金融機関の活動等に大きな影響を与える要因になっているとは認識いたしておりません。  しかしな……

柳沢伯夫[衆]本会議発言(全期間)
36期-38期-39期-40期-41期-|42期|-43期-44期

■ページ上部へ

委員会発言一覧(衆議院42期)

柳沢伯夫[衆]委員会統計発言一覧(全期間)
36期-38期-39期-40期-41期-|42期|-43期-44期
第151回国会(2001/01/31〜2001/06/29)

第151回国会 財務金融委員会 第1号(2001/02/08、42期、自由民主党)【政府役職】

○柳澤国務大臣 このたび金融担当大臣を拝命いたしました柳澤伯夫でございます。  我が国の金融システムの安定と再生を図るという重要な任務を再びお受けいたしまして、大変な重責を感じております。どうぞ御指導、御鞭撻をよろしくお願い申し上げます。(拍手)

第151回国会 財務金融委員会 第2号(2001/02/14、42期、自由民主党)【政府役職】

○柳澤国務大臣 今般の中央省庁再編により、金融システム全体に対して一元的に責任を持つこととなりました金融担当大臣の柳澤でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。  第百五十一回国会の冒頭に当たり、現下の金融行政について一言申し述べさせていただきたいと存じます。  まず、我が国の金融システムの現状について申し上げます。  金融再生法に基づく破綻金融機関の迅速な処理や早期健全化法に基づく公的資本増強の実施等に加え、金融機関に対する厳正な検査監督等により、不良債権の処理や金融機関の再編等も進んできていることから、我が国の金融システムは、一時期と比較して格段に安定性を取り戻してきております。景気……

第151回国会 財務金融委員会 第3号(2001/02/21、42期、自由民主党)【政府役職】

○柳澤国務大臣 私、今民間金融を担当させていただいておるという立場でございまして、御提起の問題について、その責任ということからいうとちょっと論じるのがはばかられるのではないか、こういうように思います。しかし、我が国の金融全体を考えてみますときに、この郵便貯金あるいは財政投融資というようなものも非常に大きな問題であることは確かだというふうに考えております。  財投の改革もありまして今までのように義務的預託というものは外れましたけれども、一挙に、預託が外れたからといってその資金の運用をすべて市中で行うということになると、これは大変な混乱もあろうというようなことで、その間のいろいろな工夫が私はあると……

第151回国会 財務金融委員会 第4号(2001/02/27、42期、自由民主党)【政府役職】

○柳澤国務大臣 不良債権問題、一九九八年に私がこの仕事を最初に仰せつかったとき以来大きな問題であるわけでございますけれども、私、一年二カ月ぶりに、昨年十二月にまた同じようなお仕事を拝命したわけですけれども、そのときには、実は、不良債権のいわゆる残高が減っていないということで、これはいろいろな理由がありますけれども、ああ減っていないなという感じをまず持ちました。  そういうことをちょっと感想を申し上げましたら、非常に世の中に変な、間違った印象を与えたようで、では日本の不良債権問題は解決されていないのか、そういう反応が出てしまいまして、私は、それをことしになってすぐ打ち消すように努めました。  そ……

第151回国会 財務金融委員会 第5号(2001/02/28、42期、自由民主党)【政府役職】

○柳澤国務大臣 今回、私どもが呼びかけさせていただいておる金融機関の不良債権のオフバランス化、ちょっとその前に、直接償却という言葉がこの議場でも随分飛び交うわけでございますけれども、直接償却というのは、概して言うと、それを聞いた世の中の人というのは、倒産に起因するところの、金融機関としては受け身の債権のオフバランス化というようなことを指すのではないか、そういうニュアンスがどうもあるようでございます。そこで、いろいろ注意を細やかにしている向きでは、直接償却等という言葉でオフバランス化を総括しているようですけれども、オフバランス化というのも、片仮名言葉なものですから、これもまた余り多用するのもいか……

第151回国会 財務金融委員会 第6号(2001/03/01、42期、自由民主党)【政府役職】

○柳澤国務大臣 現在日本の金融というのは大変大きな問題を抱えているわけですけれども、そのよって来るゆえんを考えてみますと、やはり間接金融が主体で、金融仲介機能を担う金融機関にリスクが本当に全部引き受けられてしまう、こういうようなことが今日の金融不安というか金融についての不安定性を生んでいる。  そこで、もっとリスクをみんなに少しずつとってもらう、特に最終の負担者であるところの個人投資家にとってもらうような仕組みが必要ではないか、こういうことで、私どもも、これからの流れとしては間接金融から直接金融への流れというものを促していくべきである、こういう立場であることはたびたびここでも申させていただいて……

第151回国会 財務金融委員会 第7号(2001/03/02、42期、自由民主党)【政府役職】

○柳澤国務大臣 東北などに行くのもこのごろは東京駅からになってしまっておりますし、そういう関係で、どうも上野を一番最近歩いた、歩いたというか、ちょっと池之端に用事があったときに行きましたけれども、自分の足で歩いたということではございません。  ただ、私は地元は当然よく知って、歩いております。
【次の発言】 私も、最近ということになりますとございません。
【次の発言】 浜松でございますけれども、出かけたというか、前を通って様子は観察しました。
【次の発言】 私の場合にはございます。
【次の発言】 どんな感じと言われましても、普通の感じで、そうすごく変わっているという感じはないように思います。  ……

第151回国会 財務金融委員会 第8号(2001/03/14、42期、自由民主党)【政府役職】

○柳澤国務大臣 去る二月二十七日の当委員会におきまして、民主党長妻委員から不良債権問題について、わかしお銀行の例を挙げて質問されましたのに対し、私は破綻という表現を用いて答弁をいたしました。  私が破綻と申し上げたのは、わかしお銀行への当初の支援スキームが継続不能になったとの意でありますが、この場合について破綻という言葉を用いたのはやはり不適切であり、この点については、わかしお銀行の関係者のほか当委員会及び国民の皆様におわびをさせていただきたいと存じます。  なお、わかしお銀行の例のように、債権の流動化により不良債権の最終処理を行う場合にどの程度追加的な損失が発生するかについては、当該不良債権……

第151回国会 財務金融委員会 第9号(2001/03/30、42期、自由民主党)【政府役職】

○柳澤国務大臣 去る三月九日、金融機能の再生のための緊急措置に関する法律第五条に基づき、平成十二年七月二十七日以降、中央省庁再編に伴い金融再生委員会が廃止された本年一月五日までの間における、破綻金融機関の処理のために講じた措置の内容等に関する報告書を国会に提出申し上げました。本日、本報告に対する御審議をいただくに先立ちまして、簡単ではございますが、本報告の概要について御説明申し上げます。  まず初めに、特別公的管理が行われておりました長銀及び日債銀に係る措置につきまして、概要を申し上げます。  日本長期信用銀行につきましては、前回御報告申し上げましたように、昨年三月一日、預金保険機構が保有する……

第151回国会 財務金融委員会 第10号(2001/05/16、42期、自由民主党)【政府役職】

○柳澤国務大臣 先般発足した新内閣で金融担当大臣に再任されました柳澤でございます。引き続きよろしくお願い申し上げます。  本日は、発言の機会をいただきましたので、現下の金融行政について一言申し述べさせていただきたいと存じます。  我が国の金融システムは、一時期と比較して、かなりの程度安定を取り戻した中で推移しております。しかし、アメリカ経済の減速に伴って景気がさらに弱含んでいる中で、金融機関に対するさまざまな影響が取りざたされている状況にあります。  こうした中、我が国金融機関に対する預金者や市場からの信頼を揺るぎないものとするためには、金融機関が不良債権を間接処理するにとどまらず、これをでき……

第151回国会 財務金融委員会 第11号(2001/05/23、42期、自由民主党)【政府役職】

○柳澤国務大臣 今先生御指摘のように、外部監査をめぐっては、一つは数量増、仕事のボリュームが全体として上がっているという問題があります。それからまたもう一つは、レジェンド条項のお話がありましたけれども、日本の監査というものの質が問われるようなことも間々見受けられるというような状況があるわけでございます。  これに対応して、特に質の面については、現在の公認会計士協会がみずからの努力で、先ほど先生もお触れになられました、例えば継続的専門研修制度を導入したり、あるいは外部監査について実務指針をつくったりして努力をしているわけでございますけれども、この面についてはさらに一層の進展がなければいけないとい……

第151回国会 財務金融委員会 第13号(2001/05/31、42期、自由民主党)【政府役職】

○柳澤国務大臣 ただいま議題となりました短期社債等の振替に関する法律案及び株券等の保管及び振替に関する法律の一部を改正する法律案につきまして、提案の理由及びその内容を御説明申し上げます。  まず、短期社債等の振替に関する法律案につき御説明申し上げます。  政府は、短期社債等について、券面を必要としない新たな流通、振替制度を創設するため、本法律案を提出した次第であります。  以下、この法律案の内容につきまして御説明申し上げます。  第一に、企業の短期資金調達手段であるコマーシャルペーパーについて、ペーパーレス化を図るため、これを短期社債として位置づけることとし、必要な商法の特例措置を設けることと……

第151回国会 財務金融委員会 第14号(2001/06/05、42期、自由民主党)【政府役職】

○柳澤国務大臣 質問時間いっぱい使われて、株式関係の税制について、また資本市場の発展を展望されての税制上の御質疑をいただいたわけでございます。  先生御指摘のように、前回と申しますか、前内閣でのこの財務金融委員会で、ほぼ私と先生の御意見が一致するというような論議があったわけでございますけれども、私どもとしては、そのときに申し上げたような考え方で進みたい、要望していきたい、このように考えております。  特に、私は、日本の場合、総合課税論というのがシャウプ勧告以来確立し過ぎてしまって、他のあり方というのは、何か臨時に認められる、政策的な配慮から認められるというような位置づけで非常に不安定になるとい……

第151回国会 財務金融委員会 第15号(2001/06/06、42期、自由民主党)【政府役職】

○柳澤国務大臣 金融担当大臣としての私も査定を厳格化せよということを考えておりまして、そのあたりのことについて竹中大臣との間にそごがあるとは考えておりません。我々は、金融検査マニュアルを基本として、銀行関係の法令に基づいて査定を厳正にやるべきだ、この態度は一貫している次第でございます。
【次の発言】 ここのところかなりの期間続いております低金利のもとで、過去に契約した保険者との約束の利回りを下回る、いわゆる逆ざや現象というものがあることは、これはかねて我々の方からも申し上げているところかと思うわけでございます。  この問題については経緯がございまして、かつては法令におきまして、こうした事態があ……

第151回国会 財務金融委員会 第16号(2001/06/08、42期、自由民主党)【政府役職】

○柳澤国務大臣 そのとおりでございます。
【次の発言】 それで間違いございません。
【次の発言】 金融のサイドから見ますと、第三セクターが融資先であることはあり得るわけでございます。しかし一方、検査マニュアルにおいては、地方団体、地方公共団体の出資に係る法人貸出先であっても、そのことをもっていろいろ別途の配慮をしてはならない、こう書いてありまして、通常の貸出先としてしかるべき債務者区分をし、しかるべき引き当てを行う、こういう原則になっております。こういうことになっております。
【次の発言】 五十嵐委員から国債、地方債のリスクについてのお尋ねがあったわけですが、リスクに二通りあることはもう釈迦に……

第151回国会 財務金融委員会 第17号(2001/06/13、42期、自由民主党)【政府役職】

○柳澤国務大臣 先生御自身、先ほどの塩崎提出者に対する御質問の発言の中でおっしゃられたとおり、中小企業に対する融資態度というものは、いっときに比べてかなり改善を見ているということは事実としてございます。  そういう中でも、今お触れになられた商工ファンドのようないわゆる貸金業の方々が、いろいろまだ非常に融資の需要にこたえるという面があるのは私も耳にしているところでございます。そういう方々にはそういう方々の需要があって活動されている。これは全面的に否定ということにはならないと思うんですけれども、中小企業者、特に、技能、技術というようなことで社会的に大いに意義のあることを今後とも期待されるような方々……

第151回国会 財務金融委員会 第18号(2001/06/26、42期、自由民主党)【政府役職】

○柳澤国務大臣 ただいま議題となりました銀行法等の一部を改正する法律案につきまして、提案の理由及びその内容を御説明申し上げます。  昨今、金融業以外の事業会社による銀行業への参入の動きが本格化してきていること等、銀行業、保険業その他の金融業等を取り巻く社会経済情勢は著しく変化してきております。  このような状況のもと、銀行等の株主に関する制度の整備を行うとともに、金融における新たなビジネスモデルに対応した環境整備を行うことにより、銀行等の健全かつ適切な経営を確保し、その信認の向上を図りつつ、我が国金融の活性化を図るため、この法律案を提出することとした次第であります。  以下、この法律案の内容に……

第151回国会 予算委員会 第2号(2001/02/08、42期、自由民主党)【政府役職】

○柳澤国務大臣 亀井政調会長の方から金融行政とマクロの金融政策の両面にわたったお話がありましたけれども、私からは、金融行政の点からのお答えと申しますか、考え方を申し上げたいと思います。  金融検査マニュアルが制定されまして、現在はもちろんそれにのっとって金融機関の検査が行われているわけでございますけれども、これがともすれば画一に流れているんじゃないか、また、厳格性、厳正性という点においても、やや硬直的な厳正性ではないかというようなことも私の耳にも実は入っているわけでございます。  しかし、実際に検査マニュアルに書いてあることはどういうことかといいますと、これは耳にたこなんておっしゃるかもしれま……

第151回国会 予算委員会 第3号(2001/02/09、42期、自由民主党)【政府役職】

○柳澤国務大臣 昨年の年末ぐらいから、金融の三月危機というようなことがたびたびマスコミの各メディアをにぎわしておるわけでございます。その後、私も、そのころからまた再び責任の立場に戻りましたので、一体どうしてこういうことが言われるのだろうかということを若干注意深く見ておったわけですけれども、私、第一に気がつくことは、不良債権の残高というものを我々は発表いたしております。最近時のデータでは、去る一月の三十一日に発表させていただきました。  この不良債権というのは一体どういう手段ではかっているかというと、今三つありまして、先生御案内のように、一つはリスク管理債権、もう一つは再生法債権、それから最後に……

第151回国会 予算委員会 第4号(2001/02/13、42期、自由民主党)【政府役職】

○柳澤国務大臣 先生今御指摘のとおり、KSDにつきましては、昨年十一月の下旬に、いわば任意ベースで実態の調査を行いました。  これは、全国の銀行、信用機関、信用組合を悉皆的に行ったわけでございますけれども、その結果、やはりちょっとこのままでほっておけないというケースも見受けられたということで、今度は法令に基づく、より踏み込んだ実態の解明のための調査を現在行っておるということでございます。  進捗状況といたしましては、これは、ことしになりまして一月の下旬に始めたわけでございますけれども、若干その途中で補足の調査等もかけておりますので、現在のところはまだ取りまとめの段階に至っていないということでご……

第151回国会 予算委員会 第5号(2001/02/14、42期、自由民主党)【政府役職】

○柳澤国務大臣 今先生が御指摘になりましたように、日本の不良債権処理というのには、引当金での間接的な処理と償却等の直接的な処理、最終処理という二通りがあるわけでございます。  今、日本の銀行は確かに不良債権のオフバランス化というのが進んでいない、結果としてそういう形になっております。しかし、オフバランス化もそれなりに努力をしておるということでございまして、計数を挙げるといたしますと、資本注入後銀行の力が高まって一番オフバランス化を進めたときは合計で約十六兆円、それから次の十二年三月期でございますけれども、このときには九兆円というようなことで、オフバランス化にも努力をしているわけでございます。 ……

第151回国会 予算委員会 第6号(2001/02/15、42期、自由民主党)【政府役職】

○柳澤国務大臣 先生の御質問の趣旨がちょっと不分明でございまして、今財務大臣の御答弁が先生に対する御答弁として該当しておるということであれば、私から何も申し上げることはございません。
【次の発言】 この問題が問題化いたしまして、最初に当庁といたしまして、昨年十一月でございますが、十一月の下旬に、全国の銀行、信用金庫、信用組合、これは悉皆でございますと八百三機関あるわけでございますけれども、これに対して任意の実態調査を行ったわけでございます。  そういう実態調査の結果が判明する過程におきまして、これはやや踏み込んだ調査を、実態解明をする必要があるというふうに感じられましたので、それに追っかけまし……

第151回国会 予算委員会 第9号(2001/02/20、42期、自由民主党)【政府役職】

○柳澤国務大臣 先ほどの宮澤大臣に対する御質問の中にあったかと思いますけれども、日本の家計の、あるいは個人のと言ってもよろしいかと思いますが、金融資産は大変な、千四百兆近くの金額に上っているわけですけれども、その保有形態というものを見ますと、元本が保証されているとされておる、されておるとされておると私はあえて言わせていただくのですが、ペイオフになりますと必ずしもそうでなくなるわけで、ペイオフが今禁止されていますので元本が保証されているということがあるわけですが、その元本が保証されていると考えられている預貯金というものにその大半がそういう形で持たれている。  他方、ややリスクの伴うとされている株……

第151回国会 予算委員会 第11号(2001/02/23、42期、自由民主党)【政府役職】

○柳澤国務大臣 岩國委員の長い実務経験から、今の銀行保有株の解消の受け皿として、いろいろ知恵を絞っていただいた案を御提示いただいたわけでございます。  私ども、そのこと自体については敬意を感じておりますけれども、そんなに細かいスキームのところまでお教えいただいたというか、我々もまだ勉強が足りないのかもしれませんが、基本的な問題として、私どもがなかなか難しい問題があるのではないか、このように考えますのは、結局、まず第一には、国が株式市場の当事者としてこれを買い取るようなことをするということ、そのことがどういうことになるか。株式の市場というのは、すべからく民間の間で行われるということが大事だと思っ……

第151回国会 予算委員会 第13号(2001/02/28、42期、自由民主党)【政府役職】

○柳澤国務大臣 前々から申し上げておりますように、不良債権でバランスシート上まだ計上されているものについても、会計規則に基づく、あるいは検査マニュアルに基づく適切な貸倒準備金が計上されているわけであります。したがって、不良債権のオフバランス化をした場合にも、その損失は当然その引当金でもって対処できるというふうに考えられるわけです。  しかし、そうは言い条、バランスシートから外れるということになりますと、やはりそこに損失の拡大ということも全く予想されないとは言い切れない。そういたしますと、その損失がどのように金融機関の損益計算に反映するかといえば、これは当然利益の足を引っ張るというか、マイナスが……

第151回国会 予算委員会 第15号(2001/03/02、42期、自由民主党)【政府役職】

○柳澤国務大臣 佐藤委員御存じのとおり、不良債権の残高が横ばいであるわけです。しかし、これが金融機関の健全性にとって大変な問題であるとは我々は認識していません。しかしながら、他面、金融機関の収益性、それからひいては貸出先の収益性、こういうことがやはり非常に大きな足を引っ張るというかおもしになっているのではないか、こういう認識で我々は今回、各金融機関に呼びかけて、この不良債権のオフバランス化、これを進めようではないかということを始めたわけでございます。  今現在、各金融機関から、オフバランス化を進めるということを考えた場合に、何が一体障害なんだということを問い合わせて、ヒアリングをしているところ……

第151回国会 予算委員会 第16号(2001/05/14、42期、自由民主党)【政府役職】

○柳澤国務大臣 ペイオフにつきましては、本来でしたら、当初の予定でしたら、ことしの四月から実施されたはずのものでございましたけれども、信用組合の所轄が都道府県から国に移って幾ばくもない、検査も終わっていない、こういうような実情を勘案しまして、今先生御指摘のように、来年四月からということにいたしたわけでございます。  これについては、今検査をしておりまして、検査の結果を踏まえて、いろいろな御相談をさせていただいたり、残念ながら破綻をしているというところについては、その処理に当たっているという状況でございます。  しかし、そうしたことをしっかりやりさえすれば、私どもとしては、ペイオフについて、第一……

第151回国会 予算委員会 第17号(2001/05/15、42期、自由民主党)【政府役職】

○柳澤国務大臣 金融機関の保有する株式は当然価格変動をするわけでございますし、そういう中で十三年度一番最初に来るのはこの九月末ですけれども、そこから時価会計が導入される、そういうようなことを考えまして、これはもう明らかに金融機関の財務の安定性というものを損なうので、まずこの金融機関の保有する株式というものをどう考えるか、これをやはり一定の規制のもとに置くべきじゃないか、こういう問題意識が生じているわけでございます。  そして、その保有制限と保有規制というものを考えた場合に、仮に数字的な目標を決めた場合に一体いつまでにそれを実現されるか、これもまだ検討をさせているわけでございますけれども、そのい……

第151回国会 予算委員会 第18号(2001/05/28、42期、自由民主党)【政府役職】

○柳澤国務大臣 去る五月十五日の本委員会における私の池田委員への答弁のうち、委員の見解が公的資本の再注入を主張されているものとの誤解に立って行った部分がありましたので、改めておわびさせていただきます。
【次の発言】 不良債権の最終処理の手法には幾つかあるわけでございますけれども、その中で、再建型の中に、一つは法的な再建型の処理というものがありますし、また私的なものもあるということで、私的なものについても随分行われてきたのですが、世の中の受けとめ方というものについて、若干、積極的な評価という点で欠けるところがあるわけでございます。  そういうようなことから、もう少しこの透明性を上げる等のルール化……


■ページ上部へ

第152回国会(2001/08/07〜2001/08/10)

第152回国会 財務金融委員会 第2号(2001/09/21、42期、自由民主党)【政府役職】

○柳澤国務大臣 これまで間接金融中心であった我が国におきまして、今、国策上も大きなプライオリティーを持って取り組まなきゃならないような不良債権問題というようなものが課題になってきたというような状況から、やはりそこにはひずみが存在しているんではないか。余りにも日本の金融が間接金融に偏しておって、それがために、間接金融の仲介機関たる金融機関がほとんどのリスクを背負ってしまうような仕組みになっておって、これではやはりどんな機構もなかなかうまく回っていかないんじゃないか、こういう反省もあるわけでございます。  そういうようなことから、本当に、リスクの最終的な引き受け手としての個人投資家ということを中心……

第152回国会 予算委員会 第2号(2001/09/14、42期、自由民主党)【政府役職】

○柳澤国務大臣 このような大変、アメリカ・ニューヨーク、特に私どもの所管の金融業と関係の深いところであのような悲劇が起こったわけでございます。金融関係の問題といたしましては、今財務大臣からお話がございましたように、為替の問題それから決済資金の問題等がまず緊急に手当てされなければならなかったわけでございますが、私ども、資金の問題については、日本銀行と緊密な連絡をとりながらフォローをして、日本銀行の的確な処置が行われるのを見守っていたということでございます。  私ども固有の問題といたしましては、翌日株式市場をどうするかということがテーマでございました。私どもは、その日のうちにも、また二時半ごろまで……


■ページ上部へ

第153回国会(2001/09/27〜2001/12/07)

第153回国会 財務金融委員会 第1号(2001/10/12、42期、自由民主党)【政府役職】

○柳澤国務大臣 どうも生来顔が深刻にできているみたいな感じで、随分損もしているような気もしているんですが、もう年齢からいったら自分の顔には自分で責任を持てということでございますので、今後またいろいろ研さんを積んでいきたいと思いますが、それはそれといたしまして、きょう、閣議の後、官房長官、塩川大臣と御一緒でちょっとお話をいたしましたけれども、別にそう深刻な話ではなくて、やはり経済の状況、それから不良債権処理をどんなふうに進めるんだみたいなことについて、二言三言お話をしたということでございます。
【次の発言】 そんな具体的なことをお話ししたわけではありません。私どもはこれまで発表している方針でやら……

第153回国会 財務金融委員会 第2号(2001/10/17、42期、自由民主党)【政府役職】

○柳澤国務大臣 日本経済につきましては、当初、私も九月の初めの週にアメリカに一週間ばかり行って、アメリカの経済の状況、またイギリスにもちょっと立ち寄りましたので、そのときにも、EUの経済、あるいはヨーロッパからアメリカ経済をどう見ているかなどについて、若干の意見の交換をしてきたのですけれども、そのときには割と皆さん強気で、年後半には明るい兆しが見えてきて、来年には三%ぐらいの成長が見込まれる、アメリカ経済ですけれども三%の成長が見込まれる。三%といえば、五%になんなんとするような成長を記録していたそれ以前に比べてややペースダウンという感じはするけれども、あれだけの巨大な経済が三%伸びていくとい……

第153回国会 財務金融委員会 第3号(2001/10/26、42期、自由民主党)【政府役職】

○柳澤国務大臣 ただいま議題となりました銀行等の株式等の保有の制限等に関する法律案につきまして、提案の理由及びその内容を御説明申し上げます。  我が国の銀行等は相当程度の株式を保有しているため、株価の変動が銀行等の財務面の健全性や、ひいては銀行等に対する信認及び金融システムの安定性に影響を与えかねない状態にあります。  このような状況にかんがみ、銀行等による株式等の保有を制限するとともに、その制限の実施に伴う銀行等による保有株式の処分の円滑を図るため、この法律案を提出することとした次第であります。  以下、この法律案の内容につきまして御説明申し上げます。  第一に、銀行等及びその子会社等は、そ……

第153回国会 財務金融委員会 第5号(2001/10/31、42期、自由民主党)【政府役職】

○柳澤国務大臣 おはようございます。  ただいま竹本委員の方から、金融機関と事業会社との間の株式の持ち合いという現象にはそれなりの背景があったし、それはまた日本経済の成長、発展に寄与したという面があったのではないか、こういうお尋ねでございましたけれども、私も委員とほぼ同じような認識を持っております。  何といっても、銀行と企業が信頼関係にあるということで、特にメーンバンクシステムというのは、一時的に貸出企業が業況が経済社会の変動の中で悪化したとしても、見込みを立てて、そしてあえてそれに融資をつけていくというようなことがどれほど成長の企業をつくり出していったかということ、これはもう有名な例もあり……

第153回国会 財務金融委員会 第6号(2001/11/06、42期、自由民主党)【政府役職】

○柳澤国務大臣 今、奥山委員の御指摘になられたとおり、我が国の株式市場における個人投資家の割合というのは、ここ十五年ほどの間、大体二〇%弱ぐらいのシェアということで推移をいたしております。投資信託を含めたベースでも二七、八%ということでございまして、私どものねらいというのは、これをやはりもう少しふやしていかないと、本当の意味の厚みのあるというか、価格変動に対して一挙に一方向に行くというような形でない市場を構築するということにはやはり力不足ということだろうと思うんです。  目標をどのくらいのところに置いているんだというようなお話であるといたしますと、これをふやすわけですけれども、私どもは、調達面……

第153回国会 財務金融委員会 第7号(2001/11/07、42期、自由民主党)【政府役職】

○柳澤国務大臣 去る九月十一日、金融機能の再生のための緊急措置に関する法律第五条に基づき、平成十三年一月六日以降七月三十一日までを報告対象期間として、その間における破綻金融機関の処理のために講じた措置の内容等に関する報告書を国会に提出申し上げました。  本日、本報告に対する御審議をいただくに先立ちまして、簡単ではございますが、本報告の概要について御説明申し上げます。  まず初めに、長銀及び日債銀の特別公的管理後の諸措置につきまして、概要を申し上げます。  日本債券信用銀行につきましては、前回御報告申し上げましたように、昨年九月一日、預金保険機構が保有する日債銀の既存普通株式約二十五億株をソフト……

第153回国会 財務金融委員会 第9号(2001/11/21、42期、自由民主党)【政府役職】

○柳澤国務大臣 特別検査というのは、今渡辺喜美委員がお話しになられたとおり、先行改革プログラムの中で実施をうたったものでありまして、通常の検査と違いまして債務者に着目した検査、もちろん通常の検査もそうしたことで行う面もありますけれども、より特定のという言い方がふさわしいかどうかはともかくとして、個別の債務者に着目をして検査を行うという検査なのでございます。  そこで、私どもは、この種のことをやるということを決めるに当たって最も注意をしなければならぬと当初から気をつけたことは、まさに今御指摘の事柄でございます。金融庁の検査の対象になったんではないかということだけで、その企業がこうむらなくて済む被……

第153回国会 財務金融委員会 第10号(2001/11/27、42期、自由民主党)【政府役職】

○柳澤国務大臣 私の弁護士さんの費用に対する感覚というのは、余り経験もなくて、ちょっとないんですけれども、アメリカの方々の場合、大昔のことですが、やはりストップウオッチで実働の時間をはかってというようなこともございました。  ございましたが、ただ、仮に、超過勤務で今多分、国家公務員の場合、百五十時間が頭打ちみたいな状況だと思いますが、それに仮に二万円掛けると三百万円ということになります。  もちろん、この時間というものを、今どなたかちょっとおっしゃったんですが、どういうふうにはかっておられるかということもあろうかというふうに思います。かなり、時間ではかるという場合にも、実際の、頭の働き方とか、……

第153回国会 財務金融委員会 第11号(2001/11/28、42期、自由民主党)【政府役職】

○柳澤国務大臣 今回の法案は与党三党の専門的な知見を有する先生方によりまして練り上げられたものでございまして、これについて私が先んじて何かコメントをするというのはこれは差し控えなければいけないというように思いますが、正直申して、このスキームというかこういう構想を聞いたときには、確かに私の頭の中に、今先生がまさにおっしゃったように、外資系の方々の買いたたきというようなものには随分牽制の機能があり得るなというふうに思ったことは確かでございます。
【次の発言】 三党の専門家の方々が練りに練っていただいたスキームでございますので、私ども、これは預保それからRCCともに慎重に、また効果的に運用していかな……

第153回国会 財務金融委員会 第12号(2001/11/30、42期、自由民主党)【政府役職】

○柳澤国務大臣 二次ロスが発生して、それを、現在のスキームにおきましては、金融再生勘定が閉じられるときに財政資金の方から手当てがされる。これは、きのうちょっと私、若干早とちりをいたしまして、政府が保証しているのでその保証債務の履行を求めるんだというような話をいたしましたけれども、その履行を求められるというような手続以前に、それは財政当局としてきっちり認識して財政措置をとる、こういうことでありますので、この点ちょっと言いかえさせていただきますが、事柄の本質は全く変わらない、損失の補てんを財政資金でもって行う、こういうことでは全く変わらないところだということで御理解を賜ります。  さて、そういうこ……

第153回国会 財務金融委員会 第14号(2001/12/13、42期、自由民主党)【政府役職】

○柳澤国務大臣 第一の御質問同様、大変広範な角度からの御質問でございます。私がすべてカバーできるかどうかおぼつかないのでございますけれども、お答えをさせていただきたい、このように思います。  金融を産業としてどう考えているかということでございますが、私も、やはり日本は製造業を大事にしなければいけませんけれども、同時に、産業のサービス化というか、どうも先進国の状況を見ておると、後で竹中大臣に補足をいただいてもよろしいんですけれども、サービス産業のウエートが高くないとなかなか成熟した経済としては一定のレベルを確保できないということが、いろいろなデータから明らかになっておるようでございます。  そう……

第153回国会 予算委員会 第1号(2001/10/04、42期、自由民主党)【政府役職】

○柳澤国務大臣 再びちょっと金融の問題に戻りますけれども、外為法関係は先ほど塩川財務大臣が御答弁になられたとおりでございますが、国内の金融機関をめぐる資金の取引、これについての規制というか、そのことについてお答えを申し上げたいと思います。  本当でしたら、テロ資金供与防止条約に我が国が署名、批准しておればそのものが取り締まりの対象になり得るということですが、これはまだ国内法制との関係でそこまで行っていない。こういう段階で何をしたかと申しますと、幸いにしてと申しますか、我々、組織的犯罪処罰法におきまして、犯罪収益の疑いのある国内金融機関との取引、その資金が犯罪収益に関係があるんじゃないかというこ……

第153回国会 予算委員会 第2号(2001/10/05、42期、自由民主党)【政府役職】

○柳澤国務大臣 仙谷委員の方から簿価という名の時価というように、何か何とか簿価に持っていけないかというような傾きの質問がありましたけれども、そういうことは、今竹中大臣も言われたように、全く考えておりません。  時価とは何かということでございますけれども、時価というのは、やはりRCCがもしそういう立場に立てば、そんないいかげんな金で入札するなんということは、仮に入札に参加する場合でもあり得ないわけです。もしキャッシュフローがあれば、それをディスカウントして現在価値に直したものになるでしょうし、またキャッシュフローがないものについては、担保価値ということで担保を厳正に査定した上で、それが自分たちの……

第153回国会 予算委員会 第4号(2001/11/12、42期、自由民主党)【政府役職】

○柳澤国務大臣 確かに足元、不良債権問題という大変、いわば日本金融システムの宿痾と申すべき問題がありまして、これに悪戦苦闘して取り組んでいるということがございます。しかし、これとても、今先生御指摘のように、将来の日本の金融システムのビジョンがあるのとないのとではやはり処理の方法が少しなりとも違ってくるということで、そういう意味で、私は将来ビジョンはとても大事だと思います。  したがって、先生今御指摘の、先生御自身もそのビジョンを出されるというようなことですから、そういうことも参考にさせていただきますが、私のもとに、最近ですけれども、将来の金融ビジョンを語る懇談会をつくっておりまして、既にもう二……

第153回国会 予算委員会 第8号(2001/12/17、42期、自由民主党)【政府役職】

○柳澤国務大臣 あのような破綻をしたとはいえ、今後まだいろいろな問題が残っておる個別の企業の問題でございます。したがって、我々の特別検査との関係で当該企業がどういうことであったかというようなことについては、これはコメントを差し控えるべきものであろう、このように考えます。  ただ、先ほど来取り上げられている不良債権の処理、しかもそれが直接的な処理を行われることということは、私はかねてから申しておりますように、構造改革の一環だというふうに理解をいたしております。
【次の発言】 私が申しておることは、金融機関の、基本的なというか、まさかに備える体力、これは資本でございますけれども、この自己資本比率の……


■ページ上部へ

第154回国会(2002/01/21〜2002/07/31)

第154回国会 決算行政監視委員会 第3号(2002/03/13、42期、自由民主党)【政府役職】

○柳澤国務大臣 先生御指摘のように、ただいま特別検査という金融機関の検査をいたしております。今、金融機関の検査と申しましたけれども、これは金融機関の特定の貸出先、特に市場の評価が非常に変わっているような貸出先を選びまして、そこに着目しての検査ということで、いわば初めての試みということで現在進行をしているところでございます。  通常、決算を控えて金融機関というのは、三月期ですと一―三月に自己査定という作業をいたしますので、それにあわせて特別検査を実施させていただいております。したがって、この検査が終わるというか、そういう時期を迎えますのは三月末ということに相なりまして、それから鋭意取りまとめをい……

第154回国会 決算行政監視委員会 第5号(2002/04/17、42期、自由民主党)【政府役職】

○柳澤国務大臣 四月の一日から三行が統合してみずほ銀行がスタートをいたしたのでございますけれども、これが初日から、金融の一つの決済機構であるところの口座振替にトラブルが起こった。また、お客様と直接、預金、現金の出し入れをするATMにトラブルが起こった。こういうようなことが出来いたしまして、大変国民の皆様に御迷惑をかけ、また不安を与えたということにつきましては、私どもも、これはもう遺憾千万のことであり、また事態は極めて重大なことである、このように考えているところでございます。  そして、今委員の方からお尋ねの、これらのトラブルの原因というものについてどういうふうにつかんでいるかということでござい……

第154回国会 決算行政監視委員会 第10号(2002/06/05、42期、自由民主党)【政府役職】

○柳澤国務大臣 特別検査は、昨年の十月末に着手をいたしまして、本年の三月三十一日を決算日とする決算にその結果を反映させようということで検査をしてきたわけでございます。  そして、それが四月の十二日でございましたか、その結果を私ども発表をさせていただきましたが、そのときに、今委員が仰せのとおり、私どもは、この特別検査によって生まれた不良債権、破綻懸念先以下の債権については、鋭意このスケジュールをより明確にする。つまり、最初の年には五割を見当にこの処理をしてもらいたい、それから次の年にはその大宗を終えてもらいたい、めどとしては、いろいろ難しいものがあったとしても三割はやっていただきたい、二年たった……

第154回国会 決算行政監視委員会 第13号(2002/07/10、42期、自由民主党)【政府役職】

○柳澤国務大臣 私も、ペイオフにこれを、いわゆる流動性の預金に対してまでこれを取り入れていくということについて、各方面からいろいろな御意見があることはよく承知をいたしております。  ただ、ここでお考えいただきたいなと私が思っているのは、やはりペイオフというのは構造改革の一環でございまして、預金者までが金融機関の経営に対して厳しい目を向けるということの中で、経営者がそうした預金者に対して、その信頼にどうこたえていくかということの中で懸命な努力をすることがまず望ましいことで、我々が今回、四月から定期性の預金についてペイオフに踏み切ったのも、そういうことを展望してのことであったということでございます……

第154回国会 財務金融委員会 第1号(2002/01/25、42期、自由民主党)【政府役職】

○柳澤国務大臣 不良債権処理につきましては、私、昨年、正確に言えば一昨年の十二月に再度この金融の問題を担当するようになりまして、一、二カ月の準備期間を置いた後、私は、不良債権の処理というのは、単に引き当てをしておけば処理ができたというのではなくて、やはりバランスシートからその不良債権を切り離すということが大事だ、こういうことを呼びかけさせていただいたわけでございます。  これをあるときには最終処理というような言い方で呼んでいただいたわけでございますけれども、これには私ども、ただ漠然とそういう心構えでというようなことではなくて、はっきりと期限をつけまして、今までの、既にその時点で発生した不良債権……

第154回国会 財務金融委員会 第2号(2002/01/28、42期、自由民主党)【政府役職】

○柳澤国務大臣 私も塩川財務大臣とほぼ同じような考え方をいたしております。  要するに、八五年のプラザ合意、それから八五年当時バブルが発生をした、そして九〇年ころに総量規制をやって、九一年、九二年でバブルが株価、土地ともに崩壊をする、こういうことの中で、政府は主として財政政策でもってこの落ち込みを何とか防止したいといって相当頑張りまして、九五年、九六年ごろに三、四%の成長を実現するということがありましたけれども、いつまでもそういうことをして財政を傷めるわけにはいかないという橋本内閣の考え方で、そのいわば支えを一時外したわけでございます。結局、それがきっかけになってというわけでは必ずしもないかと……

第154回国会 財務金融委員会 第4号(2002/02/27、42期、自由民主党)【政府役職】

○柳澤国務大臣 まず、先ほどの村田副大臣が答弁した資料ですが、これは健全化計画の実績報告の中に私どもが入れさせた計表でございます。必ずしもあれは健全化法から出てくるものではなくて、そういうことを時系列的に発表させることによって自分の銀行の査定というものに対して常に見直すというような契機を与えたい、それをまたパブリックプレッシャーのもとにおきたいということでございます。私どもとしては、今、村田副大臣が言ったように、かなりそれぞれの銀行で行内のそういったリスク管理のシステムが違いますので、それをそのまま出しているということがありまして、これを集計するということについては若干問題がなきにしもあらずだ……

第154回国会 財務金融委員会 第5号(2002/02/28、42期、自由民主党)【政府役職】

○柳澤国務大臣 昨日、「早急に取り組むべきデフレ対応策」というタイトルのもとで、政府がいわゆる今後とも必要に応じて早急に対応策を打っていくデフレ対策のいわば第一号というような形で、この文書を取りまとめたわけでございます。  そういう中で、不良債権処理の促進というものが第一に掲げられるということがございまして、特にその中で、まず厳正な検査というものをやる。これは別に、特別検査だけのことを言っているわけではなくて、私どもはかねてから、通常検査においても、格別の時期であるから格別のやり方で、強化された検査を行うということを申しておりまして、そういうものを的確にまず行わなきゃならない。こういうことが第……

第154回国会 財務金融委員会 第6号(2002/03/06、42期、自由民主党)【政府役職】

○柳澤国務大臣 金融庁は、金融機関の監督官庁、それから基本的にそれぞれの貸出先のやっている事業の内容、こういうようなものについてノウハウがあるかといえば、これはもう率直に言ってないと言うことができようかと思うわけでございます。  我々が常に言っていることは、基本的に不良債権については、最終処理と申しますか、オフバランス化を進めてくれ、こういうことでありますし、その中の一環として企業再生型の処理ということがあるとすれば、その再建というものの計画、この合理性、それから実現可能性、こういうものが、もう本当に納得がいって、市場から評価されるようなものでなければ困る、こういうことを強く金融機関に申し上げ……

第154回国会 財務金融委員会 第7号(2002/03/08、42期、自由民主党)【政府役職】

○柳澤国務大臣 不良債権の処理につきましては、昨年の四月ごろからいろいろな施策をさせていただいておるところでございます。  その一つは、資産の査定と引き当てを的確なものにする、こういうことで、まず第一に、通常検査の強化をいたさせていただきました。これは、特に主要行と言われているメジャーバンクスに、一年一回必ず、特に信用リスクの面での検査に入るということ、それから、検査の結果が次の決算に本当に反映するかということについてフォローアップ検査というものをやること、これが通常検査の強化と言われるものの内容でございます。  それから、特に十月の改革先行プログラムからの施策でございますけれども、市場の評価……

第154回国会 財務金融委員会 第8号(2002/04/02、42期、自由民主党)【政府役職】

○柳澤国務大臣 前段では、金融検査マニュアルがきつ過ぎるということも、現下、中小企業に対する金融の円滑化というものの障害になっていはしまいかというお話もございました。これについては、私ども、中小企業への配慮というものの具体的な事例をまとめて、例えばどういうものだったら技術力として評価したかというような事績をファイルしまして、そういうものによった場合には、これは適正な検査なんだというようなことを示すことによって、検査による金融の円滑化への障害というものをできるだけ取り除いていきたい、こういうことを考えておるわけでございます。  しかし、今竹本先生のお話では、それだけでは足りない、もう少しリスクを……

第154回国会 財務金融委員会 第9号(2002/04/03、42期、自由民主党)【政府役職】

○柳澤国務大臣 中小企業の皆さん、それからまた地方にいらっしゃる皆さんを中心としてと申しますか、中小企業の皆さん方、大変御苦労になっているということは、私どももよく承知をいたしております。これは、私が承知をしているということだけでなく、金融機関の人たちもそのことはわかっているというふうに認識をしておりまして、私ども事あるごとに、例えば年度末の会議等を特別に招集して、そうしたことに対して格別の配慮を願っておりますが、それに対していろいろ具体的なお話等を聞いておりますと、今申し上げたようなことが言える、このように考えております。
【次の発言】 破綻金融機関の処理に当たりまして、一応、金融整理管財人……

第154回国会 財務金融委員会 第10号(2002/04/09、42期、自由民主党)【政府役職】

○柳澤国務大臣 ただいま議題となりました金融機関等による顧客等の本人確認等に関する法律案につきまして、提案の理由及びその内容を御説明申し上げます。  昨年九月の米国同時多発テロ事件の発生以降、テロリズムの撲滅のため、テロ資金対策が国際社会において重要な課題とされており、我が国といたしましても、テロリズムに対する資金供与の防止に関する国際条約の早期締結を目指しているところであります。  そこで、同条約の的確な実施を確保し、金融機関等がテロリズム等に利用されることを防止するための顧客管理体制の整備を促進する等の観点から、この法律案を提出することとした次第であります。  以下、この法律案の内容につき……

第154回国会 財務金融委員会 第11号(2002/04/12、42期、自由民主党)【政府役職】

○柳澤国務大臣 国債管理政策の話が主ではないか、こういうように思うんですけれども、たまには私が答弁に立たないと先輩大臣からおしかりもいただきますので答弁をさせていただきますが、幾つかのことを御指摘になられました。  国債については、銀行はやはり運用先としてかなり大事に思っているということでございますが、同時に、時価会計が導入されておりますので、これをできるだけ期近物にして、本当に早く元本が回収される、その間利息もいただく、こういうものを選好するのは、これは当然のビヘービアだというように考えております。  基本的には、期の長いものについては銀行としてはそこに相当のリスクを感じておるということでこ……

第154回国会 財務金融委員会 第13号(2002/04/23、42期、自由民主党)【政府役職】

○柳澤国務大臣 私ども、みずほのあのようなトラブルがあって、直ちに二十四条報告を徴して、それが四月の十日の日に期限を切っておりました関係で報告をいただきましたが、性格上、中間的なものである、こういうことでいただきました。  したがいまして、その後におきましても、これを補完する形でその都度の現状の報告というものを受けておるわけでございますけれども、ATMは順調な稼働に入りました。それからまた、口座振替の方も滞貨もなくなりましたし、さらにそのときそのときの事務処理も支障なく今のところ処理ができています、こういうところまで来たわけでございます。  ただ、今五十嵐委員がおっしゃいますように、これが非常……

第154回国会 財務金融委員会 第14号(2002/04/24、42期、自由民主党)【政府役職】

○柳澤国務大臣 去る四月の十二日、政府の「早急に取り組むべきデフレ対応策」二月二十七日発表のものでございますが、これを踏まえまして、金融庁におきまして、主要行に対する特別検査の結果及び主要行による平成十四年三月期の財務内容の概要を公表いたしますとともに、あわせて「より強固な金融システムの構築に向けた施策」及び金融検査マニュアル別冊・中小企業融資編(案)を公表いたしました。本日は、これらにつきまして御説明させていただきます。  まず、特別検査は、昨年十月の改革先行プログラムを踏まえまして、企業業績や市場のシグナルをタイムリーに反映した適正な債務者区分及び償却、引き当てを確保するため、市場の評価に……

第154回国会 財務金融委員会 第15号(2002/04/26、42期、自由民主党)【政府役職】

○柳澤国務大臣 私ども、先般、十二日の日に特別検査の結果を公表させていただきましたけれども、その際、ある意味でそうした検査結果を踏まえまして、新しい施策を何点か発表させていただきました。その中に、今委員の御指摘のような通年専担検査体制、実質常駐検査体制というものをしかせていただくということを公表させていただいたわけでございます。  これをやると、大変遺憾なことでございますが、今回、近畿財務局の検査官が犯罪の嫌疑をかけられて逮捕されたというような事件がありまして、それに照らして考えると、こういう専担制というのは、そういう癒着というか癒着に起因するような犯罪の事案を生みやすくなるのではないか、こう……

第154回国会 財務金融委員会 第16号(2002/05/17、42期、自由民主党)【政府役職】

○柳澤国務大臣 ただいま議題となりました証券決済制度等の改革による証券市場の整備のための関係法律の整備等に関する法律案につきまして、提案の理由及びその内容を御説明申し上げます。  政府は、社債、国債等について、券面を必要としない新たな振替制度の整備、より効率的な清算を可能とする清算機関制度の整備を行う等、決済の迅速化、確実化を初めとする証券市場の整備のため、短期社債等の振替に関する法律等関係法律の整備等を行うこととし、本法律案を提出した次第であります。  以下、この法律案の内容につきまして御説明申し上げます。  第一に、決済期間の短縮化等を図るため、統一的な証券決済法制の対象をコマーシャルペー……

第154回国会 財務金融委員会 第17号(2002/05/21、42期、自由民主党)【政府役職】

○柳澤国務大臣 昨日、みずほコーポレート銀行で御指摘のような事故が生じまして、このこと自体、大変私も遺憾だと思っております。  前のトラブルとの関連ということにつきましては、もちろんなおその背景にある事情等については、現在、私ども金融庁とそれから日本銀行とが手分けをして検査をいたしておりますので、あるいは考査をいたしておりますので、それのたまたま検査中に起こったことでありますので、当然これは検査、考査の視野の中に入ってくるわけでございまして、その結論も待ちたいとは思いますが、とりあえず今報告をされている限りでは、余り関係がないことだというように認識をいたしております。

第154回国会 財務金融委員会 第18号(2002/05/22、42期、自由民主党)【政府役職】

○柳澤国務大臣 大ざっぱに、今、藤島委員がおっしゃったようなことが行い得るかというと、金融機関にせよあるいは対象の企業にせよ、とにかく株主もいるしそれから債権者もいる、そういう中でのいろいろな処置でありますから、特に最近では株主代表訴訟のリスクとかというようなことで、訴訟リスクというものを背負いながら経営者がそれぞれの経営判断でいろいろな決断をしていくということであります。  したがって、一概に、部外の方々の中に、割と簡単に、こうした事態について、適当にやっているんじゃないかというような言い方をされる方もいらっしゃいますけれども、それは、そういう実は経営判断には訴訟のリスクというようなそういう……

第154回国会 財務金融委員会 第19号(2002/05/29、42期、自由民主党)【政府役職】

○柳澤国務大臣 これを聞いたときというか、まだ聞いてはいないんですけれども、報道ということで申しますと、報道はすぐ当該の企業で否定というか、そういうことをされているようですが、そういうことを抜きにして、報道そのものを見たときどう思ったかということを申し上げますと、何と申しますか、少し困るなというか、困るな、こういうことですね。
【次の発言】 そういう面も必要かとも思いますけれども、私どもとしてはやはり、今委員も御指摘になられたとおり、二年たっていない前に、いろいろな審議を、特に再生委員会の委員等を煩わしていろいろな検討をした結果、このグループが最適の譲渡先である、そういうことを判断して、その中……

第154回国会 財務金融委員会 第21号(2002/06/12、42期、自由民主党)【政府役職】

○柳澤国務大臣 自己資本の状況についての民主党さんの見解というのは、かねて何回も聞いておるわけですけれども、これはもう見解の相違ということしか申し上げられないわけでございます。  その上で、これから、この不良債権の原資ということの観点からも、また、公的資本の、どういう形にしろこれの償却をしなければならないということの原資ということからも、また、そもそも、日本の銀行がもっとリスクをきっちりとって、金融仲介機能を充実した形で展開するという見地からも、私どもは、収益力を向上させることはもう不可欠の条件ということは、かねてから申し上げているところでございます。そうした中で、各行が最近に至ってその動きを……

第154回国会 財務金融委員会 第22号(2002/06/28、42期、自由民主党)【政府役職】

○柳澤国務大臣 去る五月二十四日、金融機能の再生のための緊急措置に関する法律第五条に基づき、昨年八月一日以降預金等全額保護の特例措置期限である本年三月三十一日までを報告対象期間として、その間における破綻金融機関の処理のために講じた措置の内容等に関する報告書を国会に提出申し上げました。  本日、本報告に対する御審議をいただくに先立ちまして、簡単ではございますが、本報告の概要について御説明申し上げます。  まず初めに、金融整理管財人による業務及び財産の管理を命ずる処分等の状況について御説明申し上げます。  今回の報告対象期間中には、石川銀行、中部銀行の二行並びに十三の信用金庫及び三十一の信用組合に……

第154回国会 財務金融委員会 第23号(2002/07/09、42期、自由民主党)【政府役職】

○柳澤国務大臣 先般、私もお会いしたかと思いますけれども、埼玉県議会の方々が、多分あのときは超党派でいらっしゃったかと思うんですけれども、議会での議決につきまして、私のところにこの決議をお伝えいただきました。意見書によりますと、今委員の御指摘のような項目がございます。  私どもは、今中小企業金融の置かれている厳しさというものについては、これは十分認識をしているところでございます。ただ、それぞれ具体の意見につきましては、私ども、今後の検討をしていかなきゃならないものだというようなことを、議会の方々も、これはやや長期的な検討課題なのかと思うけれどもといったようなお話であったかと思うわけでございます……

第154回国会 財務金融委員会 第24号(2002/07/17、42期、自由民主党)【政府役職】

○柳澤国務大臣 現行法の方でございますけれども、これは御案内のとおり、私ども、再来年の九月の時点で、各銀行の株式の保有の限度というものを、ティア1、自己資本の額と同額とするという規制をかけることをいたしたわけでございます。  これは、現在のBISの規制であるとか、あるいは実態的に時価会計の導入ということで、株式の価格によって非常に銀行の健全性に振れが大きくなることを防止しよう、こういうようなことを考えてそうした措置をとったわけでございますが、これを円滑に実現するためには、やはりセーフティーネットとして買い入れ機構のような受け皿をつくっておくことが大事だと。それは、一時に多額の株を処分するという……

第154回国会 予算委員会 第3号(2002/01/24、42期、自由民主党)【政府役職】

○柳澤国務大臣 日本の経済の再生を考える場合に、金融の再生が極めて基礎的に重要なファクターだというお話は、私もそのとおりだと自覚をいたしております。  金融、不良債権をどのように処理するかということにつきましては、昨年、小泉内閣が発足して以来、たびたびの文書やあるいは総理等の演説でもございますように、基本的に、この三年以内に不良債権問題を正常化するということを申し上げています。  不良債権問題の解決といいますと、不良債権がこの世の中から、金融機関の中からなくなってしまうというような誤解も生じがちですが、不良債権というのは、これはもう金融機関が融資をしている限り、完全になくなるということはありま……

第154回国会 予算委員会 第5号(2002/01/28、42期、自由民主党)【政府役職】

○柳澤国務大臣 私ども、民間の格付会社の格付についても相応の注意は払っておりますけれども、これについて政府当局としていろいろコメントを申し上げる立場にはないという認識でございます。  資本注入の問題につきましては、私ども現在、特に大手銀行を中心に物を言わせていただきますと、BISの規制に照らしまして、過少資本に陥っている銀行はないということを申し上げていることは今御指摘のとおりですし、それからまた、重ねて私どもは、金融危機が生ずるおそれがある場合には、これは預保法上の諸措置、その中には公的資本注入という措置もうたわれておりますけれども、これを適切に発動してまいりたい、こういうことを申し上げてい……

第154回国会 予算委員会 第8号(2002/02/12、42期、自由民主党)【政府役職】

○柳澤国務大臣 私どもといたしましては、本来でしたら昨年の四月からペイオフの解禁を実施する予定であったものを、金融機関の一部である信用組合がまだ国の所管に移っていない、所管を移してしっかり検査をした上で、大丈夫というところで解禁をしよう、こういう予定で、本年の四月からということに延期になりました。したがって、この延期の期限も来るということで、予定どおりペイオフの凍結を解除させていただきたい、こういう考え方でございます。  そういうことを行うに当たっては、これはしっかりした環境整備、あるいは諸情勢に対応した対応というものがいつでもできるようにしておくべきだ、これはお説のとおりであります。  私ど……

第154回国会 予算委員会 第9号(2002/02/13、42期、自由民主党)【政府役職】

○柳澤国務大臣 初めて聞かせていただきました。
【次の発言】 かねて申し上げておりますとおり、私どもは、全責任を挙げて仕事を遂行いたしております。  加えまして、現在の、今先生るるお話しになられたこと、私どもずっと、一つは自己資本の比率がどういう状況になっているか、こういう健全性の見地、それからもう一つはやはり流動性ですね。これは金融の場合には欠くことのできない視点でありまして、この両面から状況を注意深く見ておるわけでございますけれども、現在のところ、先生が今御指摘になられたようなことは、そういう状況にあるとは認識していないということ。  それから第三番目に、強制注入云々の話がありましたが、こ……

第154回国会 予算委員会 第10号(2002/02/14、42期、自由民主党)【政府役職】

○柳澤国務大臣 いろいろないきさつがありましてこの買い取り機構ができ上がったわけでございます。原則論はほぼ塩川大臣と同じ気持ちでございますが、ただ、今日の銀行の株式保有の状況、それから、我々がそのリスクというものを考えて保有制限をした、こういうことを考えますと、やはりこうした機構をつくるということはやむを得ない選択、政策ということで、御賛同もいただきたいと思っております。  具体的にはどういうことであったかと今日までのいきさつを申しますと、運営委員会というものをつくらなきゃいけない、その人選というものをやっておったんですが、ちょっとしたいろいろ人の出入りというか、予想しなかった出入りもありまし……

第154回国会 予算委員会 第11号(2002/02/15、42期、自由民主党)【政府役職】

○柳澤国務大臣 やや多面的なお話がございました。簡潔にお答え申し上げます。  中小企業融資がはかばかしい実績を上げていない理由は何だろうか、こう考えますと、これは銀行の側、中小企業の側、双方に理由があると思います。銀行からすると、これはやはり不良債権の重みもあってなかなかリスクがとりにくい。つまり、だからリスクを金利でとらせてください、こういうことになるわけです。それから、中小企業の側はどういう状況にあるかというと、業況が振るわない、それから担保として出し得る物件の担保価値も減少しているというようなことがあるわけで、それだけリスクが高まっている。  こういうことですから、銀行が融資をしようとす……

第154回国会 予算委員会 第12号(2002/02/18、42期、自由民主党)【政府役職】

○柳澤国務大臣 公的資金の注入というのは、委員御承知のとおり、預保法百二条の金融危機対応の一つの措置として規定をされております。  そういうことで、現在の金融情勢を見ますと、一つ大きなメルクマールであるところの破綻、破綻というのは資本がマイナスになるということで、債務超過とも申しますけれども、そういう状況があるか。これはないであろう。それからまた、その他、資金市場その他の金融関係の市場におけるいろいろな指標を見ましても、今危機の状況にある、あるいは危機のおそれがある、こういう情勢にはないという認識でございまして、その意味では、資本注入が何か大変大きな効果を上げる、そういう情勢にはない、このよう……

第154回国会 予算委員会 第13号(2002/02/19、42期、自由民主党)【政府役職】

○柳澤国務大臣 非常に興味深い、しかしなかなか難しい問題を投げかけられたというふうに受けとめました。  ちょっと申しますと、自己資本比率と公的資本注入とは直接にはすぐ結びついていません。これは小池委員も御案内のとおり、自己資本比率が八%を仮に割るというようなことになった場合に、それが金融危機を招来するかどうかという問題がそこに介在してあって、金融危機を招来しそうだということになったら、それに対してどういう処置をするかという問題であります。問題の構造というかそういうものについては、大変恐縮ですが、そのように御理解をいただきたいと思います。  それから、自己資本比率というものが、確かにバーゼルの銀……

第154回国会 予算委員会 第15号(2002/02/21、42期、自由民主党)【政府役職】

○柳澤国務大臣 郵政事業、今二百四十兆円ぐらいの預金残高がある、こういうお話が片山大臣からございました。それに対して岩國委員の方からは、これだけの預金量を有する銀行がある、預金機関があるということは、民間の金融をかなりゆがめているんじゃないかという問題提起がありました。  私は、この問題はいずれ民営化というようなことの中で論じられるべきだ、こういうように思っておりますが、心持ちとしては、やはりこの限度額はちょっと大き過ぎるんではないか、こういうように思っております。しかし、じゃ幾らがいいか、これもなかなか今ここでお答えするだけの準備をいたしておりません。ただ、全体としてやはりちょっと多いんでは……

第154回国会 予算委員会 第18号(2002/02/26、42期、自由民主党)【政府役職】

○柳澤国務大臣 石川銀行の件でございますけれども、確かに今先生がおっしゃられるように、基準日におきまして検査をいたしたわけでございますけれども、その検査の結果が出るまでの間に、石川銀行は増資の手続をとり始めまして、そして一部増資にも成功をし、それからさらにまた追加の第三者割り当て増資を行う等をいたしたわけでございます。  そういうことでございましたが、そのいわば増資の前の決算期の決算について検査の結果はマイナスの八・六七%である、これは単体ベースですけれども、そういうことが判明をいたしまして、そして今度はまた、それを石川銀行の方も認めた上で、さらに次の期、つまり十三年三月期の決算を組み上げまし……

第154回国会 予算委員会 第20号(2002/03/05、42期、自由民主党)【政府役職】

○柳澤国務大臣 金融危機のおそれがある場合、もうちょっと法律では厳格な表現を使っていますが、要はそういうことだというふうに理解をさせていただいております。そういうことがあれば三つの措置をとる、こういうことになっております。  その時期については、いつでも、金融危機のおそれがある場合、あるときということになりますので、それがいつのことか、三月末までは金融危機とかそういうことが全く考えられないのか、何とか、それは別に金融危機がありそうだということを言っているわけでは毛頭ないんですけれども、いずれにしても、我々は、法令というのがかなりセーフティーネットとして完備されておりますので、それを運用しますと……

第154回国会 予算委員会 第21号(2002/03/06、42期、自由民主党)【政府役職】

○柳澤国務大臣 資本注入は現行法制でどういうプロセスで想定されるかということでございますが、今石井委員が御指摘になられたこと、大体そういうことになろうかと思うのですけれども、あえて少し厳密にさせていただきますと、現在の法制で、資本注入というのは、自己資本が不足になったから入れるという仕組みにはなっておらないわけでございまして、そこに金融危機のおそれというものが発生した場合ということに限られるというふうに我々考えております。したがって、自己資本が不足になれば、これは早期是正措置で自力でもって増資をするということは当然のことでございますが、公的資本はやはりそこに金融危機のおそれが必要だ、こういうこ……

第154回国会 予算委員会 第29号(2002/07/22、42期、自由民主党)【政府役職】

○柳澤国務大臣 ペイオフは、私どもとしては、構造改革の一環だ、このように考えております。株主のみならず預金者の厳しい目も銀行の経営に注がれるということのために、銀行経営者は本当に死に物狂いでみずからの経営をしっかりさせなければならない、これが我々、金融機関の構造改革そのものだ、このように考えております。したがって、この基本を揺るがすということはあり得ないことだと私ども考えております。  しかし、金融のことは、常に私ども、システムとしての信頼性、安定性ということには思いをいたしておらなければならないということも確かでございまして、私どもとしては、したがって、預金者の信頼が欠くるところのないように……


柳沢伯夫[衆]委員会統計発言一覧(全期間)
36期-38期-39期-40期-41期-|42期|-43期-44期

■ページ上部へ

各種会議発言一覧(衆議院42期)

柳沢伯夫[衆]委員会統計発言一覧(全期間)
36期-38期-39期-40期-41期-|42期|-43期-44期
第149回国会(2000/07/28〜2000/08/09)

第149回国会 憲法調査会 第1号(2000/08/03、42期、自由民主党)

○柳澤委員 三点申し上げたいと思います。  一つは、これまで諸先生の議論を聞いておりましても、この国のかたちという司馬遼太郎さんのワーディングが随分普及しておるわけですが、私が少なくとも彼の本を読む限り、この国のかたちというのは、単に形式あるいは器の形のことを言っているのじゃなくて、日本人の、場合によっては土俗的ともいうべき心情がどういう制度やどういういろいろな物的な、物の形として表現されているかということをむしろ言っているというふうに思いまして、ぜひ我々は、この形という言葉を単なる器というような次元でとらえないようにしていかなければいけない、このように考えます。  これは、中曽根委員は最近、……


■ページ上部へ

第150回国会(2000/09/21〜2000/12/01)

第150回国会 憲法調査会 第2号(2000/10/12、42期、自由民主党)

○柳澤委員 近藤参考人には、本日は、歴史的にもかなりの期間にわたっての論壇の論調につきまして、親切、周到な御披露をいただきまして、大変刺激になりました。ありがとうございました。  先生のそうした論調の御紹介に対して果たしてどういう質問をしたらいいか若干迷いますし、それから、場合によっては若干失礼になってしまう懸念もないわけではありませんけれども、できるだけそうならないように注意をして、少しでも実りのある議論をさせていただきたい、このようにまず申し上げておきます。  まず私が御質問をいたしたいのは、先生がいみじくも冒頭おっしゃられたとおり、日本の戦後においては、日本国民が、特にオピニオンリーダー……

第150回国会 憲法調査会 第5号(2000/11/30、42期、自由民主党)

○柳澤委員 石原参考人というお呼びかけ方はどうもちょっとなじまないという感じもしますので、石原先生ということで呼びかけさせていただきます。(石原参考人「石原さんにしておいてください」と呼ぶ)いやいや、石原さんでも結構でございますけれども。  石原先生、自由民主党の国会議員であられたときに、特に我々が一時野に下ったときに、自民党は立ち直らなきゃいけないということで、平成六年の四月でしたか、橋本政調会長のもとで、二十一世紀委員会という、非常に広範囲な課題を考える会を事実上主宰をされたことがございます。そのときにつくられた「二十一世紀への橋 新しい政治の進路」、「二十一世紀委員会からの報告」という副……


■ページ上部へ

第151回国会(2001/01/31〜2001/06/29)

第151回国会 予算委員会第一分科会 第2号(2001/03/02、42期、自由民主党)【政府役職】

○柳澤国務大臣 大変難しい大きな問題を提起されましたので、行き届いた御答弁というわけにはいかないと思いますが、私が今御質問を聞きながら感じたところを率直に申させていただきたい、このように思います。  私は昨今の、今先生御指摘の、立法、行政、司法、三権にあらわれている問題というのは、結局、一つの制度を余り長く維持することによって起こっている、制度疲労というような表現でよく言われることが多いのですけれども、そうした問題ではないか、このように考えておるわけでございます。  そして、制度が長く維持されておりましても、その制度が本来の機能を発揮して、少々のいろいろな問題を持ちながらも、国民経済あるいは国……


■ページ上部へ

第154回国会(2002/01/21〜2002/07/31)

第154回国会 決算行政監視委員会第三分科会 第1号(2002/04/08、42期、自由民主党)【政府役職】

○柳澤国務大臣 平成十年度における金融再生委員会及び金融監督庁歳出決算の概要を御説明申し上げます。  まず、金融再生委員会歳出決算の概要を御説明申し上げます。  平成十年度の歳出予算現額は、金融再生委員会設置法が平成十年十二月十五日に施行されたことに伴い必要となる同委員会の運営等経費を支出するための予備費使用額六億二千九百五十九万円余となっております。これを支出済み歳出額五億七千四百九万円余に比較いたしますと、五千五百四十九万円余の差額を生じます。この差額は、人件費を要することが少なかったこと等のため、不用となったものであります。  続きまして、金融監督庁歳出決算の概要を御説明申し上げます。 ……

第154回国会 決算行政監視委員会第四分科会 第4号(2002/07/23、42期、自由民主党)【政府役職】

○柳澤国務大臣 平成十二年度における金融庁歳出決算の概要を御説明申し上げます。  平成十二年度の当初予算額は、二十七億千六百十七万円余でありましたが、これに予算補正修正減少額七千五百九十一万円、予算移しかえ増加額九十八億九百十七万円、前年度繰越額十一億二千四十八万円余を増減いたしますと、平成十二年度歳出予算現額は百三十五億六千九百九十一万円余でありまして、これを支出済み歳出額百二十三億四十八万円余に比較いたしますと、十二億六千九百四十三万円余の差額を生じます。  この差額のうち翌年度へ繰り越した額は五億五千六百五十万円であります。これは有価証券報告書等電子開示システム整備経費でありまして、計画……



柳沢伯夫[衆]委員会統計発言一覧(全期間)
36期-38期-39期-40期-41期-|42期|-43期-44期

■ページ上部へ

■本会議へ ■委員会へ ■各種会議へ

※このページのデータは国会会議録検索システム衆議院ウェブサイトで公開されている情報を元に作成しています。

データ更新日:2023/02/05

柳沢伯夫[衆]在籍期 : 36期-38期-39期-40期-41期-|42期|-43期-44期
柳沢伯夫[衆]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計発言一覧質問主意書

 42期在籍の他の議員はこちら→42期衆議院議員(五十音順) 42期衆議院議員(選挙区順) 42期衆議院統計



当サイト運営者の新刊のお知らせ
菅原琢『データ分析読解の技術』(中公新書ラクレ756)

【内容紹介】「データ分析ブーム」がもたらしたのは、怪しい“分析らしきもの”と、それに基づいた誤解や偏見……。本書では、「問題」「解説」を通して、データ分析の失敗例を紹介しながら、データを正しく読み解くための実践的な視点や方法、また、思考に役立つ基礎的な知識やコツを紹介していく。誤った分析をしないため、騙されないための、基本的・実践的な読解と思考の方法とは――。