戸叶武 参議院議員
3期国会発言一覧

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戸叶武[参]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計発言一覧質問主意書

このページでは戸叶武参議院議員の3期(1953/04/24〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は3期国会活動統計で確認できます。

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本会議発言一覧(参議院3期)

戸叶武[参]本会議発言(全期間)
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第16回国会(1953/05/18〜1953/08/10)

第16回国会 参議院本会議 第7号(1953/05/29、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 私はこの際、凍霜害対策に対する緊急質問の動議を提出いたします。
【次の発言】 私は日本社会党を代表して、凍霜害被害対策に対して、以下数点に亘り農林大臣並びに大蔵大臣に御答弁をお願いいたします。この問題は全国の農民に関係がある問題であり、全農民が全身を耳にして聞いている問題でありまするが故に、政府は誠意を以てお答えして頂きたい。  今回の凍霜害の被害は、その範囲の広大さと被害の甚大なる点で、最近の記録にない大災害であります。現在においては未だ不可抗力とされている自然界からの脅威としてこの大天災に対し、政府は食糧自給の重要性に鑑み、速やかに罹災農民の困窮を救済せねばなりません。それと同……

第16回国会 参議院本会議 第30号(1953/07/31、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 私は日本社会党第二控室を代表いたしまして、只今議題になりました二十八年度一般会計、特別会計、政府関係機関予算案に対して反対するものであります。  今日我が国にとつて最も重要なことは、経済の自立ということであります。日本経済の自立をどうして達成するか。朝鮮動乱休戦後の世界経済の動きに対して日本がどう対処するか。即ち平和不況を如何にして克服せんとするか。これらのことが独立日本の今後の予算案の一番大きな狙いでなければなりません。我が日本社会党の基本政策は、国内における資源を積極的に開発し、雇用量を増大し、大衆の利益を擁護すると共に、国際貿易の振興による自立経済の達成を求むるものであります……


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第18回国会(1953/11/30〜1953/12/08)

第18回国会 参議院本会議 第6号(1953/12/08、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 本国会中、農林委員会に付託されました請願三十一件、陳情七件につきまして審査を完了しましたので、その経過及び結果の大要を報告いたします。  付託されました請願及び陳情の趣旨は多様でありますが、これを大別いたしますと、本年九月の第十三号台風、及び今年の冷害、凶作対策に関するものが最も多く十四件、次いで本年産米の生産者及び消費者価格に関するものが九件ありました。又食糧に関するもの三件、土壌肥料に関するもの二件、国有林等林業関係のもの二件、茶業振興に関するもの二件でありまして、その他、植物防疫所、家畜保健衛生所、蚕糸業振興、高度集約酪農地区の設定、開拓地及び農業共済に関するものが各一件であ……


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第19回国会(1953/12/10〜1954/06/15)

第19回国会 参議院本会議 第8号(1954/02/10、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 私は、只今の矢嶋君の動議に賛成いたします。(拍手)

第19回国会 参議院本会議 第18号(1954/03/15、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 行政機関職員定員法の一部を改正する法律案の提案理由の説明の中におきまして、国務大臣は、現下の急務である自立経済を達成するのには、でき得る限り行政費の節約を行うと共に行政機関を合理化し、行政事務を簡素化し、且つ事務能率の向上を図ることが必要であると、そういう趣旨を強調いたしましたが、この法案の説明趣旨を聞いてみますると、一つもそれがこの法案の中には現われて来てないと思うのであります。定員法は、合理的な行政機構改革と結び付いてのみ意義があるのであります。然るに今度の定員法の改正は、その基礎となるべき機構改革には触れておりません。行政機関の合理化の本旨からするならば、国民に対する行政上の……

第19回国会 参議院本会議 第22号(1954/03/24、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 私はこの際、米国における絹織物輸入禁止に関する緊急質問の動議を提出いたします。
【次の発言】 昨年六月三十日、米国第八十三議会において成立したパブリック・ロー第八十八号、可燃性織物禁止法は、一定の可燃性織物及び衣料の米国内における製造販売又は米国内への輸出を含む一切の取引を禁止することを目的としたものであります。この法律は、来たる七月一日から施行せられることになつております。この法律の我が国対米輸出に及ぼす影響たるや甚大であります。法の適用如何によつては、薄手の絹織物及びスカーフ、ハンカチーフ類は、全滅に近い大打撃を受けることになるでありましよう。非公式ではありまするが、テストの結……

第19回国会 参議院本会議 第23号(1954/03/26、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 この間、外務大臣の御答弁を得られなかつたのですが、今日の御答弁では不満足ですが、時間も残つているはずですから、再質問したいのですが……。

第19回国会 参議院本会議 第31号(1954/04/09、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 私はこの際、内閣総理大臣の長期国会欠席についての政治責任に関する緊急質問の動議を提出いたします。
【次の発言】 私は日本社会党を代表し、吉田首相の長期に亘る国会欠席に対する政治責任の追求に関して、政府に緊急質問を行わんとするものであります。  吉田首相は、国会が予算案及び重要法案の本格的審議に入つた三月中旬以来、神経痛と称して大磯の私邸に籠り、又数日前、東京の官邸に帰京しても、約一カ月間一日も国会に登院しておりません。私は吉田首相の病気そのものには、別に疑わず、病気に対しては、衷心から同情の意を表します。私たちの忿懣は、吉田首相並びに緒方副総理らの政府の首脳部の不誠意な態度にありま……

第19回国会 参議院本会議 第39号(1954/04/26、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 只今の小笠原二三男君の動議に賛成いたします。

第19回国会 参議院本会議 第45号(1954/05/12、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 私は、只今の若木勝藏君の緊急質問の動議に賛成いたします。

第19回国会 参議院本会議 第57号(1954/06/02、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 私は日本社会党を代表して防衛庁設置法案及び自衛隊法案に対して反対討論を行わんとするものであります。  この二法案は、MSA協定に連なるものであり、同法案と共に、我が国の国家性格の変更に重大な影響を与えんとしております。吉田内閣は、これが政府の最重要法案なりとし、その総力を挙げて、国民の反対を押し切り、強引に国会通過を図つております。汚職事件で逮捕されんとした自由党の佐藤幹事長の身柄擁護のための法務大臣の指揮権の発動も、これに関連しての本院の警告決議の院議無視も、吉田首相の外遊延期も、すべてこの法案の成立にかけられているのであります。  私たちが反対する第一の理由は、両法案はまさしく……


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第20回国会(1954/11/30〜1954/12/09)

第20回国会 参議院本会議 第3号(1954/12/02、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 私は、吉田君の動議に養成いたします。

第20回国会 参議院本会議 第5号(1954/12/06、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 私はこの際、砂糖の暴騰に関する緊急質問の動議を提出いたします。
【次の発言】 私は日本社会党を代表し、砂糖の暴騰に関する緊急質問を行います。  最近の砂糖の暴騰は、歳末の台所をあずかる主婦たちの家計簿に深刻な影響を与えております。国家の財政政策が一家の経済に及ぼす被害の防衛に関し、先ず小笠原大蔵大臣に質問を行います。小笠原さんは、本国会における演説において、政府は昨秋以来、財政規模の圧縮、金融の引締めを中心とする政策の遂行により、本年二月以降、漸次その効果が現われ、物価の下落において所期の成果を挙げることができたと説明しております。然るに、政府が誇る諸物価の値下に逆行し、砂糖だけが……


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第22回国会(1955/03/18〜1955/07/30)

第22回国会 参議院本会議 第5号(1955/03/25、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 私は、ただいまの木下君の動議に賛成いたします。

第22回国会 参議院本会議 第16号(1955/05/27、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 私は、ただいまの佐多君の動議に賛成いたします。
【次の発言】 私は、ただいまの森崎君の動議に賛成いたします。

第22回国会 参議院本会議 第21号(1955/06/08、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 私は、ただいまの竹中君の動議に賛成いたします。

第22回国会 参議院本会議 第24号(1955/06/15、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 私は、ただいまの羽生君の動議に賛成いたします。

第22回国会 参議院本会議 第38号(1955/07/20、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 私は、ただいまの岡田君の動議に賛成いたします。
【次の発言】 私は、ただいまの木下君の動議に賛成いたします。

第22回国会 参議院本会議 第42号(1955/07/29、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 私は、ただいまの吉田君の動議に賛成いたします。

第22回国会 参議院本会議 第43号(1955/07/30、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 きょうの国会並びにきのうの国会を通じての政府の答弁に対して、私たちはきわめて不愉快な感じを与えられております。これは私どもだけでなく、国民全体が私はそういう印象を受けておると思うのです。きのうのラジオ、きょうの朝刊等を聞いたり見たりして、国民が自分たちは一体どういう時代に住んでいるのかということをいぶかっておると思うのです。二つの不思議があります。一つは共産党の本部から発表せられたところの同党書記長の徳田球一さんが二年前に亡くなったということを今ごろ発表した。何がゆえにそういう秘密が必要であるかということに対して、共産党はやはり疑惑に包まれると思うのです。これと同じように、鳩山内閣……


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第24回国会(1955/12/20〜1956/06/03)

第24回国会 参議院本会議 第17号(1956/03/05、3期、日本社会党)

○戸叶武君 私は日本社会党を代表し、鳩山首相戒告決議案の賛成討論を行います。(拍手)  私たちは、鳩山首相の最近の憲法無視の言動は、戒告よりもむしろ問責に値するものと考えております。(拍手)それにもかかわらず、わが党が一歩譲歩して戒告決議案を上程したのは、心身ともに不健康な状態の鳩山首相が、すでにおのずから、みずからの責任において自分の進退を熟慮せねばならぬ段階に到達したとの認定の上に立ったからであります。(拍手)  けさの新聞の社説は、鳩山首相の病状は、もはやだれの目にも、首相の劇職にとどまっているのは無理であると映じていると断じております。世間の世論も大体この方向を示しております。私たちは……

第24回国会 参議院本会議 第20号(1956/03/12、3期、日本社会党)

○戸叶武君 ただいま議題となりました漁港法の一部を改正する法律案について、農林水産委員会における審議の経過及び結果を報告いたします。  漁港法は、御承知の通り水産業の基盤である漁港に関する基本法として、去る昭和二十五年に制定せられたのでありますが、それ以来、本法に基き漁港の指定されたもの二千六百五港に達し、漁港整備計画は、第十回及び第二十二回両国会の承認を得、これに従って漁港修築事業の推進、漁港の維持管理の適正化をはかり、本法の運用によって着々と漁港整備の実をあげ、わが国水産業の発展に寄与しているのであります。しかしながら、本法施行後の経過にかんがみ、本法に規定する手続を簡素、かつ整備して、関……

第24回国会 参議院本会議 第21号(1956/03/14、3期、日本社会党)

○戸叶武君 ただいま議題となりました農林漁業金融公庫法の一部を改正する法律案及び家畜取引法案について、農林水産委員会における審議の経過並びに結果を報告いたします。  まず、農林漁業金融公庫法の一部を改正する法律案について申し上げます。  農林漁業の生産力を維持増進するために必要な長期かつ低利の資金を融通する自的をもって、昭和二十七年農林漁業金融公庫法が施行され、その後数次の改正が行われて今日に至っておりますことは、すでに御承知の通りであります。しかして昭和三十一年度における公庫の融資は、総額二百九十億円を予定し、その原資として回収金八十億円、産業投資特別会計からの出資金十億円、資金運用部特別会……

第24回国会 参議院本会議 第23号(1956/03/19、3期、日本社会党)

○戸叶武君 ただいま議題となりました家畜伝染病予防法の一部を改正する法律案について、農林水産委員会における審査の経過及び結果を報告いたします。  家畜伝染病予防法は、昭和二十六年に全面改正が行われ、その後数次の改正を経て今日に至っておるのでありますが、最近における家畜防疫の状況にかんがみ、かつまた乳牛の飼養密度の増大等に伴なって、法律の運用に当って実情に沿わない点がありますので、これを適正にする必要があるという理由によって、今回この改正法律案が提出せられたのでありまして、そのおもな内容は大要次のようであります。  すなわち第一は、家畜の移動に関する規定の緩和でありまして、現行法によりますと、牛……

第24回国会 参議院本会議 第25号(1956/03/26、3期、日本社会党)

○戸叶武君 ただいま議題となりました肥料取締法の一部を改正する法律案及び急傾斜地帯農業振興臨時措置法の一部を改正する法律案について、農林水産委員会における審査の経過及び結果を報告いたします。  まず、肥料取締法の一部を改正する法律案について申し上げます。  現行の肥料取締法は、肥料の品質を保全し、その公正な取引を確保するため、肥料の規格の公定、登録、検査等を行い、もって農業生産力の維持増進に寄与する目的をもって、旧法にかわって昭和二十五年第七回国会において制定され、その後、第十九回国会においてその一部を改正して今日に至っております。ところが、ここ数年間における技術の発達等に伴って、肥料の種類や……

第24回国会 参議院本会議 第28号(1956/03/30、3期、日本社会党)

○戸叶武君 ただいま議題となりました飼料需給安定法の一部を改正する法律案及び農業協同組合整備特別措置法案について、農林水産委員会における審議の経過及び結果を報告いたします。  まず、飼料需給安定法の一部を改正する法律案について申し上げます。  飼料需給安定法は、政府が輸入飼料の買い入れ、保管及び売り渡しを行うことによって、飼料の需給及び価格の安定をはかり、もって畜産の振興に寄与することを目的として、昭和二十八年三月から施行せられたものでありまして、本昭和三十年度は、政府の輸入飼料の売買差損を食糧管理特別会計中に織り込むこととし、すでに輸入ふすま十万五千トンを初め、総計で二十五万九千トンの輸入飼……

第24回国会 参議院本会議 第31号(1956/04/03、3期、日本社会党)

○戸叶武君 私はただいまより日本社会党を代表し、河井彌八氏の議長辞任に関し反対討論を行います。  私はこのたび、河井彌八氏の辞任に伴う国会における討議を、議運の会議に付することなくして本会議に上程するというような態度に対して、私たちは反対であります。私たちはこのたびあまりにも突如として起された議長辞任問題に直面し、政治家の出所進退のむずかしさを深く考えさせられるのであります。  棺をおおうて事定まるという言葉があります通り、人間の評価は棺をおおうてから定まるものであり、公人の最後の進退は特に大切であります。私たちは参議院議長の職の重いことを認識すればするほど、今回とった河井議長の不明朗な辞任の……

第24回国会 参議院本会議 第34号(1956/04/11、3期、日本社会党)

○戸叶武君 ただいま中央卸売市場法の一部を改正する法律案が議題になったのでありますが、報告に先だって一言申し添えておきたいと存じます。  現行中央卸売市場法は大正十二年に制定せられたものでありまして、社会経済事情の一変した今日においては、実情に沿わないものがありますので、参議院農林水産委員会においては、かねてこれが改正の必要を認めて検討を進め、特に去る第二十二国会において、当時の農林水産委員の有志によって、さしあたり、当面必要とされておりました卸売人の整備統合の促進及び卸売業務の許可の適正化を内容とする中央卸売市場法の一部を改正する法律案が発議され、その後、継続審議に付せられて、政府の措置と照……

第24回国会 参議院本会議 第49号(1956/05/16、3期、日本社会党)

○戸叶武君 私は日本社会党を代表し、ただいまの会期延長の提案に反対いたします。  反対の理由は、山積している重要法案たる憲法調査会法案、国防会議法案、教育関係法案、行政機構改革関係法案、健保法改正関係法案及び日比賠償協定、選挙制度改正法案等の諸法案を、会期を若干延長した程度では、審議を十分に尽すことは不可能であると思うからであります。  会期延長の目的は、これによって議案を慎重審議の上成立させることにあると思います。それには、かかる不徹底な会期延長では不可で、あらためて国会を召集すべきであります。それに、参議院としては参議院議員の現在置かれている立場について配慮されてしかるべきだと思います。参……

第24回国会 参議院本会議 第60号(1956/06/03、3期、日本社会党)

○戸叶武君 ただいま議題となりました農林水産関係の二つの法律案について、農林水産委員会における審査の経過及び結果を報告いたします。  まず、農林水産業施設災害復旧事業費国庫補助の暫定措置に関する法律の一部を改正する法律案について申し上げます。  この法律案は、農林水産施設の災害復旧事業の施行の実情にかんがみ、緊要な災害復旧事業に対する国の補助について、政府の財政上の措置に関する規定を整備するとともに、国の補助にかかる災害復旧事業の施行を翌年度に繰り延べる場合、補助金の残額返還の時期を明らかにするため、現行法に対して必要なる改正を加えようとするものでありまして、委員会においては、全会一致をもって……

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第16回国会(1953/05/18〜1953/08/10)

第16回国会 農林委員会 第2号(1953/05/29、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 私が本会議において緊急質問いたしましたときにも、結局予算の面における大蔵省との折衝が重要な問題であるから、それに対する大体の見通しを示してもらいたいと言つて、又農林大臣の答えというものが非常に曖昧模糊たるものであつて、再質問をやつて、そのとき尋ねたのですが、とにかく一両日待つてくれという形で答弁がなされず、質問が終つてもうすでにこの委員会が開かれておつたので、この委員会へ来ましたところが、この委員会ではすでに大蔵大臣から発表になつたというような形で、今後もあることでありましようが、農林大臣と大蔵大臣の折衝の結果において最終的な結論が出たんでなくて、大蔵大臣の一方的な見解においてその……

第16回国会 農林委員会 第閉会後2号(1953/09/03、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 この治山治水の問題は、今度の水害を中心として非常に大きく取扱われるようになり、特に電源開発或いは食糧増産なんかと結び付いて総合開発の方向へ行こうとしておりますが、この治山治水の基本対策というものは、当然そういう面から電源開発なり、或いは食糧増産の方向のいろいろの施設との結び付きというものを考慮することなしには、単独で進められない形が非常に多いのではないかと思いますが、そういう点については何か緊密な連絡をとつているのでしようか。特に電源開発の問題なんだが。
【次の発言】 それではそれに関連してお伺いしますが、予算委員会で四国を見ましたのですが、吉野川なり、或いは那賀川の流域なり、或い……

第16回国会 農林委員会 第閉会後3号(1953/09/04、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 大体この法案は、極めて杜撰極まる法案であつたので、我々は相当反対をしたのですが、異論は余り強くするのもいけないので御遠慮申上げたのですけれども、今言われたように、作付に対する何らの計画性なしに価格を決定することそれ自身に矛盾があるのですが、とにかく今年は季節もいろいろ、ズレているから、八月になつても大丈夫だ、遅くないからやれるだろうというような非常に政府側の懇願なので、情にほだされて我々も引きずられた形にあるのですけれども、そこで問題になるのは、この「なたね」の買入の問題で、これは農民救済というよりは、実情においては農協救済の政治的な圧力によつて作り上げられたものなのですから、当然……

第16回国会 農林委員会 第閉会後8号(1953/10/21、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 今日は食糧庁長官、畜産局長もおいでになつておるときだから好都合だと思いますが、今度の災害に直面して私たちが考えなければならないのは、日本の食糧政策のマンネリズムに対する再検討だと思うのです。今度私たちは長野や新潟の高冷地を見まして、とにかく標高七百メートル以上の殆んど米作には無理があると思うような所に、日本の食糧増産、供出制度、価格制度が遂に農民をして多収獲主義のほうに無理に引ずり込んでしまつて、而も品種の問題で早生よりも多収獲の中生というようなところまで行つて、今度の被害に打当つておるわけです。これを見ても結局我々が食糧というものに対して、米というものだけにとらわれ過ぎちやつてい……

第16回国会 農林委員会 第9号(1953/07/03、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 この問題を中心として、たまたま中金に対していろいろな質問が出て来ておるのは、今の農村金融の中枢機関たるべきところの農林中金のあり方というものは、実にきびしく、単位農協なり、或いは県連段階なりで批判されておると思います。これは日本銀行を初めとして、金融機間の独裁的横暴というものが、これが日本においては官僚機構と結んで非常に甚だしいものがあるので、末端の金を借りるほうにおいては弱者の立場であつて、その注文なり何なりというものが反映されていないから、いよいよ独占的傾向が強いんです。こういう機会に根本的にこの農林中金に対するところの解剖が我々は加えられなければいかんと思います。あらゆる資料……

第16回国会 農林委員会 第10号(1953/07/06、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 この問題もやはり焦点をぼかしてはいけないので今までやはり問題になつているのは、現実的において利子の問題だと思うのです。融資の問題、その問題に対して中金のほうの回答というものは、開拓農民においては危険負担ということを考慮しなければならんので、従つて利子が高かつた、又それに対する質問において、そういう危険があつたか、現実にあつたかというと、そういうことは一般の農家と比較してなかつた。むしろ成績はよかつたというような答弁でありましたが、問題はそういう実体の上に立つているにもかかわらず、この高いと思われるところの利子を今まで継続させるという中金のやり方というものが、農業金融機関として特別の……

第16回国会 農林委員会 第閉会後10号(1953/10/23、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 この問題は、この間長野、新潟あたりを視察したときにおいても至る所で苦情が出たものです。当然中金に対して、そういうことが単位の信連だけで抑えないで入つておると思いますけれども、それに対して何か、そういうことは了承しておるというだけでなく、具体的にどういうふうに改善して行きたい、何とかそういう具体案はまだできておりませんか。
【次の発言】 食糧庁長官が見えたならば、私はこの間から質問したいと思いまして、その機会を持たなかつたのですけれども、今田舎に行つてもどこに行つても非常に食糧不足から問題になつておるのは、合成米の問題なんです。これは新聞でもいろいろな雑誌でも非常に取扱つておりますが……

第16回国会 農林委員会 第13号(1953/07/13、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 河野委員と森田委員が言われた言葉は、共済組合に対して極めて重要なやはり提言だと思います。私は昨日やはり農村の末端に行つてこの問題を中心として座談会をやつて参りましたけれども、農業災害の問題を中心として、農民が今の共済組合に対する非難というものは実に轟々たるものです。それを運営している責任者から見れば、経費の捻出やらいろいろな不完全なやり方で無理があつたのだと思いますけれども、特に共済会館の問題に対しては到るところにおいて、常識的な観点から見ればその建設費用がその半分なり三分の一で建てられるであろうというにもかかわらず、そういう共済会館がによきよきとできているのは、その間に何らかの無……

第16回国会 農林委員会 第14号(1953/07/14、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 金子代議士に御質問申上げます。農業共済が強制加入の性格を持つている面において、これと監督は不可分の関係にあると思うのですが、今お聞きしたところによると、抜本的な改革案というものは今議会に提出できないというにもかかわらず、監督条項を削除したというのはどういうところに理由があるのか、御説明を願いたいのでありまして、勿論我々が農業共済制度の抜本的改革と言いましても、社会保障制度発展のプロセスといたしまして、一朝一夕に完成されたものは出て来ないと思うのですが、今の農業共済制度の欠陥のみを追及するということは当事者に対して非常に制度上の欠陥があるので、お気の毒な点はあるのでありまするが、私の……

第16回国会 農林委員会 第15号(1953/07/15、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 私この再建整備の問題に対しては農林省の考え方は逆じやないかと思うのです。これは頓服を飲ませて、そうしてまあ何とかやつて行こうというのならばよろしいのですが、この再建整備に当つての何が原因として再建が生れたか、経済局長が簡単に一応述べられましたが、やはり農協自体の中から自己批判が生れ、農林省自身もそれに対する分析をして、その実態を追及しなければならない。私は河野氏が言われたように、農協自体のいろいろな欠陥もありまするけれども、終戦、戦時中から戦後にかけての経済的な変動期におけるところの必然的に生れた不可抗力と思われるものもあつたと思うのです。そういうものを全部検討して、そうしてどうい……

第16回国会 農林委員会 第17号(1953/07/17、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 議員立去の場合に、こういう場合は今後も出て来ると思いますが、やはりこうしたときに前例を作つておくことが大切であつて、関係の委員会でこの法案を急ぐというあまりに、拙速主義でこういうことになつたのだと思いますが、その委員会においても、すでにこの通産省所管関係と農林省所管関係のものがあるのであるから、その調節をするようにするという意見が出ておりまして、それに対してとにかくとりあえずこうやるけれども、やがてはそれは趣旨が御尤もであるから変えるというような答弁もなされておるようでありまして、この際議員立法という関係からいたしまして、この農林委員会なり何なりで申込をやりまして、通産委員会の人々……

第16回国会 農林委員会 第19号(1953/07/21、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 こういうことをなさることは非常に結構ですけれども、実際今の信連なり中金のあり方、それから今の農協の経済連なりその他の団体のあり方というものを根本的に検討して行かないと、日本のドイツ的な信用組合、利用組合、産業組合が発達した時代からいつても信連事業においてはみんなプラスになつているのですから、それが分化されて、信連なり中金なりというものはほくほくしておつて、ほかの農協はみんな萎ましているというような状況において、殆んどこの金融参資本が弱体産業に君臨している以上は、信連と中金、特に中金の横暴というものが甚だしくなつているとき、こういう再建整備の問題でも何でも、結局圧力というものは金融を……

第16回国会 農林委員会 第21号(1953/07/23、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 参議院の農林委員会が自主的に審議しているのですから、自主的審議が済むまでは余り干渉がましい発言は慎んでもらいたいと思います。私たちはこの問題を慎重に審議しなければならんと思うのは、今すでに予算委員会において海運関係の利子補給金の問題が大きな発火点となつて、官僚統制に対する、金融を通じての官僚統制に対して大きな疑惑が投げ与えられているのです。我々はこの農林委員会を通じて、今まで通産省関係並びに農林省関係から出されているところの諸法案を今まで黙つて審議して参りましたけれども、これはあたかも自由経済に復帰するといつたところの吉田内閣における経済政策が根本的に変更せられて、曾つて戦時中に行……

第16回国会 農林委員会 第22号(1953/07/24、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 政府が金融的な処置で特に融資で以てコントロールできると思うような考え方は、私はものの性質によつて違うと思うのです。農業生産物を、これが日本の非常に資本主義化されたところの農業生産にすべてが入つているなら別ですが、勿論これは金になるというので農民が農林省の無計画な奨励におだてられて、そうしてまあ増産で苦しんでいるような結果なので、その農林省のやつた尻拭いをこういうことでやろうとしておるのですけれども、事実上やつて行けばというような運営の妙だとか、政府が買つて出るとか、売りに出るとか、相場師の使うような言葉を以てそういう経済の市場というものの操作ができると思つたら大間違いです。この法案……

第16回国会 農林委員会 第24号(1953/07/28、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 今日は農林大臣が非常にこの法案に対しては責任を持たれるような誠意を持つての御答弁でありましたが、この問題は我々今まで審議した中においても、日本の農政の転換の中においてかなり重要な法案だと感ずるのであります。それは問題は切干とか、「なたね」とかに言われておりますけれども、日本の農産物の安定価格を作り上げようというのでありまして、或る意味における一つの、この法案そのものは非常に粗雑なものでありまして、批判はありますけれども、農業保護政策の方向に向つたところの計画経済の一つの現われであると思うのであります。政府自身が自主経済への復帰を説き、併しながら現実において計画経済の取入れを行わなけ……

第16回国会 農林委員会 第25号(1953/07/29、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 今度二銭以内ということになつたそうですが、この前の二銭六厘とはひどく差ができたわけですけれども、それに対する質問はすでになされたと思いますが、この前と今度の変化の基礎はどういうところにあるのですか。
【次の発言】 昨日の政府側の説明によると、たしか昨年度においては二銭六厘であるが、本年度から二銭五厘にはなるだろうというようなお話でした。勿論自己資金と今度の政府資金との差異があるのでしようが、この点は河野氏が衝かれてから致府側でも考え方を少し変えたようでありますが、今までの金融機関の操作を通じて一般の人には割合にわからなくなつているので、この間におけるからくりというものが非常に今の政……

第16回国会 農林委員会 第26号(1953/07/30、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 この中金と農協の関係を詳しく話して頂いて、農協が健全にならざる限り、中金がこれとのスムースな協力は困難であることを我々了解することができたのでありますけれども、併し今日の現状を見ておりますと、中金及び信連系統の存在というものは、協同組合運動における王様のような生活をしている。それに反して農業協同組合における事業連というものは、まさに奴隷か、ルンペンのように喘いでいる姿が日本の不健全農協運動の姿だと思うのです。これは明らかに日本の農業協同組合運動の当初から見まして、イギリスや、フランスよりもドイツ流の信用組合運動を中心とした三組運動から、戦時中農業会の運動に至るまで、信連関係のプラス……

第16回国会 予算委員会 第7号(1953/06/30、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 吉田首相はその施政方針の演説で、日本再建の基盤は経済の自立であり、国内にあつては自給度の向上、外に向つては正常なる貿易の振興に最善の努力を傾けると強調しておりますが、これに対して岡野経審長官は、昭和二十八年度の経済規模は、その貿易規模において、輸出が約十二億ドル、輸入は十八億ドル、前年度の規模と大差ないと語つております。この二つの御意見を拝聴して見ますと、吉田首相は、今日においては貿易が極めて重大であるということを強調して、その希望意見を述べておるのに過ぎず、而も経審長官の説明は、現状はかくのごときものであると言つて、極めて悲観すべき状態を述べておるのでありますが、特に通産省から発……

第16回国会 予算委員会 第12号(1953/07/09、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 この食糧輸入の問題に関連しまして、今の政府は自立経済の重点に貿易問題を置かれているのですが、今の御説明を聞くと、何か米から麦への意識的転換を試みているような模様に聞えて来るのでありますけれども、この食糧輸入関係は国内需給とやはり通商関係との睨み合せというものが極めて重要ではないかと思うのです。然るに今回の国際小麦協定の動きを見ましても、とにかくアメリカが小麦を中心とした食糧品が非常に増産せられて、そのはけ道に困つているというようなときに、外貨払いの問題なんかを中心といたしまして、ただ米より麦へ転換しろという形で移行したときに、果してこのビルマなり、タイなり、私もピプンに会い、ウ・ヌ……

第16回国会 予算委員会 第13号(1953/07/10、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 米の増産より麦の増産に重点を置いた場合に、農家の収入の面においてはどういうふうになりますか。
【次の発言】 麦への移行が盛んに説かれておりますが、やはり麦に重点を移すときに、あなたが言われたように副食物というものとの関連性においてこれを見なくちやならんので、そこにおのずから食生活の革命がもたらされなければならないというふうに思います。特に畜産との結付きを考慮せずに麦のほうにだけ移行することは極めて危険で、麦食民族における麦食を中心とした食生活と、東南アジアから日本にかけての米食を中心とした食生活の習慣というものは、長い聞そういう関係で布かれておると思うのですが、そういうふうに麦の増……

第16回国会 予算委員会 第17号(1953/07/18、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 議事進行について。昨日の理事会においてきめられたと申しましても、この問題における中心の問題になつておる動きというものは、昨日の予算委員会なり、或いは本会議なりによつて決定付けられていると思うのです。従つて理事会を何時に開かれたかは別といたしまして、恐らくはその後におけるところの動きが結論的において多くの人に疑念を抱かせて行くのであろうと思うのです。これが将来におけるところの悪例となつた場合においては、やはり取返しのできないことになるのでありまして、この修正案の性格なり、取扱いに関して参議院が慎重に審議して、然る後にとりかかるということが妥当であると信ずるのでありまして、単なる事務上……

第16回国会 予算委員会 第18号(1953/07/20、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 我々が聞いているのはそういうような説明ではなくて、もつと政府、国会をめぐつての根本的な問題だと思うのです。内閣は憲法第七十三条において予算案の提出権を持ち、国会は八十六条において予算案に対し議決権を持つ。但し予算を審議したあとにこれを議決する。従つて新憲法においては国会はこの過程において予算に対して修正権を持つのです。その御説明はその通りだと思いますが問題は政府の予算案の提出権と、国会の予算案修正権をめぐつての解釈の仕方であります。衆議院において予算修正がなされたとき、この予算案を参議院に持ち込む場合に、その予算案に対する責任は政府にありや、修正者にありや、その問題を明確にせずして……

第16回国会 予算委員会 第19号(1953/07/21、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 緒方副総理の説明によつて、昨日問題になつたところの重点が一つも明確な回答に及んでないと思うのであります。三点に要約して緒方副総理は説明されましたが、第一点においては、政治上の責任を持つ点だけは明らかにして、昨日政府が政治上の責任と法律上の責任というものを二刀使いであいまいにした点を明確にしておらないと思うのであります。  先ずその第一点に対して御質問申上げます。政府は改進党の提唱で保守三派が修正した修正点には政治的責任は持つが、法律上の責任は負えないという態度を今まで持つて来たのでありますが、このことは極めて問題のある点だと思うのであります。内閣は憲法七十三条において、予算を作成し……

第16回国会 予算委員会 第21号(1953/07/23、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 独立後の日本の外交方針は、独立自主の外交でなければなりません。然るに吉田、岡崎の外交が向米一辺倒と言われておるのは、アメリカ側だけを向いて、ソ連、中共との国大調整を怠つているところにあると思うのであります。今までに吉田さんなり岡崎さんからそれに対する弁解も聞きましたが、インドなり、或いはイギリスなんというものは、積極的に中共との経済的な、文化的な提携交流のために相当な人が中共を訪れて、その国交調整に努めておるのでありまするが、日本においても今後ソ連側との漁業の問題、中共貿易の問題、そういう問題に対して何か積極的な、具体的な手を打つ考えがあるかどうか、それを承わりたいと思います。

第16回国会 予算委員会 第22号(1953/07/24、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 この修正予算案が提出せられて以来、参議院で問題になつたのは、この修正案に対する政治的な、法律上の問題であつたと思うのです。で、政府側においては当初修正予算の修正された部分に対しては責任を負わんと言い、二回目には又変りまして政治的責任は負うが、法律上の責任は負わんと言い、三転いたしまして、政治的責任も法律上の責任も負うということになつたのですが、その三回君子豹変した政府を相手に、我々はこの修正予算案を審議して行かなければならないのでありまして、この修正者の責任ということをここで我々は改めて又問題にしなければならないと思うのであります。政府側においては、発案権と提案権を持つている予算案……

第16回国会 予算委員会 第25号(1953/07/27、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 外務大臣に御質問申上げます。先ほど外交上の用語の問題が大分問題になりましたが、これは今始まつたことじやなくて、大体、一つの国家が衰運に向い、或いは政治の非常に堕落をいたしたときには外交上における言葉というものが常に問題になりますので、清朝末期における李鴻章の外交が、特にそういう言葉のあやでもつて清国の国民を騙して清国の滅亡を招いたのでありますが、それはロシアにおけるウイッテ伯の記録の中にも指摘されておるのであります。先ほど湯山君が指摘されまた通り、アメリカ側で考えていることと日本側で考えていることと違う、違つていてもそこに何か通じさせようとするような言葉のあやで以つては、真に独立し……

第16回国会 予算委員会 第27号(1953/07/29、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 今小林君の指摘した問題は、今度の予算審議に当つてはこの種の問題が非常に多く出ておるのであります。それはこの予算案を審議する当初における論争が未だに残つておるのでありますが、今日におけるところのこの郵政大臣の言明だけを見ても、そこに政府のあり方と国会のあり方に対して極めてあいまいな態度が現われておるのであります。郵政大臣は予算修正に対して政治的な妥協をしたのだから、その予算修正に応じた、而もその二十五億くらいのことは努力すれば何とかなると言うのですが、この予算を作り上げた当事者として誠に無責任な言動です。而も第三には、できなければ適当の機会に予算を修正する、予算の補正をすると言う。こ……


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第17回国会(1953/10/29〜1953/11/07)

第17回国会 議院運営委員会 第1号(1953/10/29、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 同様の意見を打つております。

第17回国会 農林委員会 第3号(1953/11/02、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 私たちの当面している問題で一番重要なのは、やはり災害地に対する政府の金融の措置だと思いますが、先ほどどなたからかも聞かれましたが、農手の借替の要請というものは、被害地における農民の共通の考えであり、これに対応しながら実際各府県とも緊急措置というものを行なつて、その農民の要望に対して対処していると思うのです。そのときに当つて、政府がこの問題は農業共済組合の恒久的な制度であるから、これがためにどうしても救済はして行きたい。そしてこの単協で資金難に陥つたという場合は、これの資金による融通ということを考えてやるがというようなことでありますが、政府及び地方公共団体のこの利子補給、損失補填の条……

第17回国会 農林委員会 第閉会後3号(1953/11/13、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 土地改良の問題で、今年の冷害というものからいろいろな参考になる問題が上つて来ていると思いますが、それは一つは気温の問題をめぐつての例えば冷水の問題もそうでありますけれども、私のほうの山間部においては、特に低温と共に冷水の問題が非常に大きな打撃を与えているので、今一番問題になつているのは、鬼怒川沿岸序における中部地区の土地改良に関連した灌漑用水の問題と水力発電の結び付きの問題なんです。先ほどもどなたか長野県の例を挙げて問題にいたしましたが、今鬼怒川沿岸における農民がこの問題をめぐつて騒ぎ出しておりますのも、要するに灌漑用水の名の下に、事実上は農林省から予算を引張り出して、水力発電とい……

第17回国会 農林委員会 第閉会後6号(1953/11/28、3期、日本社会党(第二控室・右))【議会役職】

○理事(戸叶武君) 只今から委員会を開きます。  本日は公共企業体等労働関係法第十六条第二項の規定に基き、国会の議決を求めるの件(国有林野事業)を議題といたします。本日は学術経験者の意見を聞くため参考人として国民経済研究協会理事長稲葉秀三君の御出席を煩わしました。先ず稻葉君の御意見を伺うことにいたします。
【次の発言】 それではこれから質疑に入りすす。
【次の発言】 本日はこれにて散会いたします。    午前十一時四十五分散会

第17回国会 予算委員会 第4号(1953/11/06、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 今回の国会は救農国会と呼ばれ、風水害と冷害に打ちひしがれている農民を救うための国民的要望に応えなければならない性質の国会です。ところが政府は今までの答弁において示されているように、インフレの抑制を名といたしまして救農予算をも圧縮して、徒らに財界の申入れに忠実振りを発揮しておるのでありますが、この態度は今の緒方副総理の即ちあらゆる余つているところの金を防衛力の漸層のほうに使いたいから、災害関係や救農関係には使えないのだという率直な表現においてもわかるように、私たちとしては非常に残念だと思つておるのであります。今までも我々、この国会が開かれている裏において、実際アメリカにおける池田・ロ……


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第18回国会(1953/11/30〜1953/12/08)

第18回国会 農林委員会 第3号(1953/12/04、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 経営の維持資金の問題ですが、これは風水害と言われておりますけれども、私は実はこの冷害を中心としたところの営農資金の配分の問題に対しても、新聞を見てびつくりしたのですが、被害が相当ひどいと言われる栃木県で二戸平均第一次の割当額は五千百七十円、茨城県が三千二百九十円、群馬県が千八百六十七円というような状態で、農民の人たちが国会の、新聞に出た報告や何か読んでいると、とにかく最高十五万円くらい出してくれると思つていたら、丁度子供のお小遣い程度のものしか出ないで、これで何が営農資金と言えるだろうかというので、これは本当にびつくりしているのですが、この風水害の問題も凍霜害の問題も全部関連がある……

第18回国会 農林委員会 第5号(1953/12/07、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 先ほど予算委員会を傍聴しておりますると、全般的な間道に関連しておりまするが、大蔵大臣の答弁の中に、業務成績によつては当然考慮されなければならないということが幾たびか述べられております。明日大蔵大臣が来てくれればその点が明らかになると思いますが、今この全林野の要求に対して林野庁の諸君もその立場を了解していながら、結局大蔵省の言い分に抑えられて一つもこちら側の意見というものが通つていないように見られるのです。で、これでは職員全体もその政治力のなさに非常に失望すると思うのですか、この我々の農林委員会においても、前に要請したように今の全林野の職員諸君の非常に低い待遇というものを何とかしなけ……

第18回国会 農林委員会 第6号(1953/12/08、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 この法律によつて公共企業及び国の経営する企業の職員の労働条件に関する苦情又は紛争の平和的調整ということを仲裁裁定によつて果させようとしておるにもかかわらず、事実上において仲裁裁定で作り上げられたことに対して、「公共企業体等の予算上文は資金上、不可能な資金の支出を内容とするいかなる協定も、政府を拘束するものでない。」ということを楯にして踏みにじつて行くというのでは、今後におけるところの労働組合の健全なる発達ということはなかなか期し得られないのではないかと思います。事実上において労働組合のスト権その他に対する制約を加えて平和裡に納得ずくで公平にものを解決しようというので、仲裁裁定のごと……


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第19回国会(1953/12/10〜1954/06/15)

第19回国会 議院運営委員会 第7号(1954/01/29、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 議長が、吉田総理に対して釈明を要請したと思うのです。その釈明を要請したのにもかかわらず、その釈明がなつていない、内容的に……。それを認めていながら、そういう答え方もあるから、それも止むを得ないという形で、それは認めざるを得ないというのが議長の一つの見解だと思いますが、事は、私は相当重大だと思うのです。(「その通りだ」と呼ぶ者あり)愛国心の問題に関連して、それを穏当でないと言いますか、一国の首相が、国民を代表するところの代表者から、愛国心の問題に対してまじめな質問がなされたときに、総理大臣がそれに対して、何らの答弁ができないような不まじめな、而も(「不まじめじやない」と呼ぶ者あり)不……

第19回国会 議院運営委員会 第44号(1954/04/13、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 今度の問題は、憲法第五十条に言つてしるところの「両議院の議員は、法律の定める場合を除いては、国会の会期中逮捕されず、」という立法府に参画している国会議員の身分保障の問題それから裁判所を通じて捜査上の必要から逮捕許諾請求の問題が出た。この二つの関係の明確化をめぐつて今問題にされているのだと思うのでありますが、この憲法第五十条というものの趣旨を十分尊重した上で求を出していると私たちは認めなければならないと思います。そうして手続的に内閣を通過して国会に来たのでありますが、この立法化の動機からいたしましても、政府の反対党に対する弾圧のための逮捕等を阻止する目的で作られたことは明らかなのであ……

第19回国会 議院運営委員会 第53号(1954/04/27、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 国策とか大局よりと言いますが、これは、政府の一つの意思によつて表現せられた一つの概念であつて、少くとも国会において審議権が委ねられている以上は、一国の国策は内閣の意思によつてのみ決定されるものではないのであります。先ほどから緒方副総理並びに加藤法務大臣のお話を聞いていると、あたかも国策というものは、内閣の意思のままに通さなければならないかのごとき錯覚を我々に与えんとして努めておるのでありますが、少くとも内閣の在り方、国会の在り方、政党の在り方、政党内閣、議会主義を基礎としたところの責任内閣制のもとにおける内閣のフアンクシヨンとか、国会のフアンクシヨンを、もう少しこのけじめをしつかり……

第19回国会 議院運営委員会 第57号(1954/05/08、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 いろいろなことを成るたけ手間どらないで、今日の議事を進めて行きたいという気持は皆にありながら、私たちがやはり、極めて原則的な問題に対して、最もけじめをしつかりつけておいてもらいたいということを、この際強く要求しているのは、少くとも参議院はイギリスの上院のように、一つの旧勢力の遺跡的な、盲腸的存在ではなくて、一院制度では行き過ぎがあるから困る。新憲法の下においては、日本の参議院というものは、衆議院同様に選挙制度によつて作られているものであつて、今まで国会を通じて政府並びに与党のかたの出方を見ていると、とにかく参議院には、政府の言いなりに必ずしもいかないいろいろな事情がある。だから衆議……

第19回国会 議院運営委員会 第64号(1954/05/20、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 私のほうも、会期の問題に対しては左派と大体同じような見解を持つております。今のような状態では、会期を二週間延ばそうが、一月延ばそうが、なかなか思い通りこれが全部上らないのじやないかというように思われまして、会期を徒らに延ばすということよりも、その前に、もつと根本的にこの議会運営のことに関して、並びに政府の態度に関して考えなければならない点があるので、我々はそういうことを十分考慮の上に入れた上で、この会期延長の問題に対して対処しようという、そういう態度になつておりました。各会派の御意見を承わつてのちにおいて又聞いて頂きたいと思います。

第19回国会 議院運営委員会 第65号(1954/05/21、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 私のほうも、この前から会期延長に反対の原則を堅持しておるのでありまして、この度におきましても、会期延長に対しては原則的に反対です。併しながらこの会期延長となるような場合に、その慎重審議しなければならんということになると、いろいろそこに問題が起きますので、これは今自由党のほうは九日間、それから改進党のほうは二十一日間という具体的な線を出して参りましたので、それにはおのおの信ずるところのやはり根拠があつて、根拠並びに責任感の上に立つて、これは提案して来たものと思いますので、その具体的内容を十分検討した上でもつて、私たちの態度を決定するように任されて来ておりまするから、十分我々を納得させ……

第19回国会 議院運営委員会 第66号(1954/05/22、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 審議会の委員の構成ですが、今度国会から一名増員されて七人ということになつている。五人までは、大体今までの人のようですけれども、国会関係だけでなく、大体審議会の委員というのは、二十六年に政令で定められた以後、こういうふうな状態ですか。
【次の発言】 それは今まで大体委員になつていた人だから、まあその人たちにやつてもらつて行こうというような、漫然たる基礎の上に立つての留任ですか。
【次の発言】 政党のほうはそうですが、政党外のほうはどうなつておりますか。
【次の発言】 何かそこに、審議会というものが権威があるかのごとく、実際は権威を持つていないのは、何か官庁の従属機関のようなものに堕し……

第19回国会 内閣委員会 第44号(1954/05/26、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 経済審議庁長官に関連質問いたします。MSA受諾後において、日本の農業構造が兵器産業を中心として急激に変化をやはり作つて来ると思うのですが、今愛知さんは国際収支のバランスということを考えて日本のこの経済体制を、崩さずに行くといつておりますが、イギリスの大蔵大臣のバトラーたちの心配した点は、とにかく再軍備的な体制というものを強めて行くと、どうしても平和産業を圧迫し、特に貿易に頼らなければならない国においては、その面が非常に圧迫されて行くから、その点はよく考慮しなければ、軍事力の急激な増大というものを受入れることはできないという立場で、イギリスの敗戦方針というものを進めておるようでありま……

第19回国会 内閣委員会 第45号(1954/05/27、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 大蔵大臣に質問いたします。大蔵大臣は、吉田さんもそうですが、国力に応じて自衛力を漸増すると言つておりますが、その趣旨に副うて自衛力のほうだけは漸増したようでありますが、国力のほうはそれほど漸増されておるとは思つていないので、経済力の培養なり、自立経済態勢というものが日本の自衛力を漸増するに足るだけの基盤ができているかどうか。極めて簡単ですが、確信のある御答弁を願いたい。
【次の発言】 国際収支の均衡を保つ、それがためには貿易を振興しなければならない、これは敗戦国における、日本や西ドイツに課せられた課題だつたと思うのです。今日の朝日新聞にも表が出ておりますから、大蔵大臣も見ておられる……

第19回国会 農林委員会 第1号(1953/12/10、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 私のほうは大体両毛地帯で、生糸はできるけれども、織物の産地です。特に織物消費税の問題が起きたときに、佐野、足利という地区においては強力にこの反対をしましたが、やつぱり根本的な反対の論拠となつたのは、いずれにしても昭和二十五年一月一日にシヤウプ税制改革に基いて、織物消費税というものは間接税であり、大衆課税であるという形で悪税であるというので廃止されたのを、今の政府は尤もらしくドツジ、シヤウプのラインを守つておりながら、シヤウプ税制改革で改革しなければならんと言つてやられたやつを今改悪するというようなことは理に合わんじやないかということが一つと、もう一つは、この中小工業者の織物業者は庫……

第19回国会 農林委員会 第閉会後2号(1954/06/29、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 自由党の政調会の意見が、大体外務省の反省を促して閣議決定によつてそういう今説明されたような線になられるだろうという話でありますが、農林省としては、この問題に関して非常に外務省の行き過ぎた立場から受身の態度で、この農林委員会にも持込んで来て、我々が、外務次官が出ましたが、外務省当局の者にも出席してもらつて、相当突込んだいろいろ議論をやつたと思うのです。その後殆んど梨のつぶてで、農林省からも外務省からも現実的に自由党の政調会を介して問題を展開するより仕方がないという形でそれはいたしたのであろうから、その点は多少了承しますが、十分な連絡というものがなかつたと思う。私はあのときも非常に憂え……

第19回国会 農林委員会 第閉会後3号(1954/07/27、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 病虫害の問題に関しましては去年非常な打撃を受けておるので、その決定に基いてこれに対する対策が進められているのだと思いますが、天候がこういうふうに急激に変化して来たときには、当然「いもち」等の発生は予想されるので、これに対処しての実際の備蓄というものが各地方とも完全になつていないので、一番恐れているのはこの農薬に対してどう対処するかという問題だろうと思うのですか、農林省としては、農林省だけの責任じやありませんか、政府は昨年度において農薬に対する補助をああいうふうにぶつた切つておるのでありますから、農民は非常に戦々兢々としておると思いますけれども、もつと具体的に備蓄なり、又農林省と交渉……

第19回国会 農林委員会 第閉会後4号(1954/07/28、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 非常に私たちの考えと農林大臣なり、それから大蔵当局との考え方の中にはズレがあると思う。それは昨年の例を見ましても、異常災害というものはそんな緩慢な形において対処できるものではなくて、昨年におきましても、「いもち」に対する対策は農薬の備えが前にできておつたたらばもつと被害を少く食いとめることができるのであり、昨年と同じような、昨年以上に不順なこの天候を前にして農民が病虫害の発生というものに対しては異常に神経を尖らかしておいて、一日も早くやはり政府が農民に対して援助の手を差伸べてくれることを待つておると思うのです。それなのに、この病虫害が発生してから、特に「いもち」なんかが発生し出した……

第19回国会 農林委員会 第5号(1954/02/01、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 問題は選定のやはり方式と経過をもう少し詳細に伺いたいと思う。それからやはり資料で的確に知らしてない、今の御答弁のうちにおいても、同じかたからの答弁でありながら、北海道は二十地区の中から選定を北海道庁長官に委託したというし、それから全体として四地区を選んだのに対して、実は五十地区の中にホルスタインが三十地区、ジヤージーのほうは二十地区なんで、その二十地区からこの四十地区を選んだというのは、すでに数字的な根拠においても崩れておりまして、どういうところに実際基準があつたかということがあいまいなのでありますが、この選定せられたところの選定方式と、その経過を詳細にやはり御報告願いたいこと、も……

第19回国会 農林委員会 第7号(1954/02/12、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 二十九年度の農政は食糧増産というものに重点がおかれなければならないと思うのです。ところが保利さんの農政というものを見ますると、その焦点が極めて羅列的であつて、ぼけておるような感じがしてならないのです。事実上この内閣におけるところの財政方針からいたしましても、国際収支の均衡を図るということに力点を置かれておるようでありますが、そういう点から見てもこの食糧増産の果すべきところの役割というものは多いと思うのです。ただ輸出が十一億五千万ドルに対して輸入が二十一億ドルもあつた、特需が八億ドルあつても国際収支において一億九千万ドルの赤字があつた、こういうものを克服するために先ず槍玉に挙げられた……

第19回国会 農林委員会 第8号(1954/02/18、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 先ほどの人造米の問題ですが、私は食糧庁長官のお話を聞いて非常に無責任と思うのですが、それは少くとも昨年の末におけるこの農林委員会における討議の大体を長官もお聞きでしようけれども、人造米に関しては多くの人が疑惑と疑念とを持つて、積極的な賛意を表している人は一人もなかつたと思うのです。それは保利さんの思い付きと、要するに冷害という場合において何とかしなけりやならないという焦りもあるでしようが、もう一つは農林省手持の澱粉をどうやつて消化しようという、今食糧庁長官も言つたような、そういう思惑もあつてあれに乗り出したのかも知れませんけれども、そのときに問題になつたのは、やはりこれは人造米は我……

第19回国会 農林委員会 第10号(1954/02/23、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 もう質問は今後もいろいろあると思いますけれども、一応みんなの意見というものは出て来ておると思うのです。とにかくこのような砂糖行政をやつておるのでは、これは農林省も通産省も、国民から何のための行政機関か実際疑われて来ると思うのです。確かに我々はガツトに加入しながらも、こういう変則な貿易をやつて行かなればならないといういろいろ苦労の点はわかりますけれども、問題は我々のフアイトが足りない。而も砂糖の輸入というものにいろいろ制約を受けておる。それを理由にやたらに消費者値段が高くなつている。それに対して何らの処置もしないということは、これは全く信を欠くものです。農林委員会としては、この際とに……

第19回国会 農林委員会 第16号(1954/03/16、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 原価計算を出してからの論議でよろしいのですが、事実上原価計算といつても各社別に私は非常に差額があると思う。で、昭和電工をいつか調べた際においても、追及して行くと、我が社は原価計算を出しても差支えがないかというようなことまでは言つておるが、それはもつと私は生産能力、能率が劣つているところもあるので、そういうところで一番悪いところの率で以て安定帯価格というものを作つているのではないか。それで大工場においては幾らでも儲かるが、一番劣等、劣勢なところの工場を基準にして、そうしてものをきめているのではないかと思う。そういうことも数字が明らかになればはつきりわかりますし、それからそういう状態で……

第19回国会 農林委員会 第18号(1954/03/22、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 今の説明を聞いていると、減収加算の問題に対していろいろ悩みがある点はわかります。併しこの減収加算というものが何のためになされているかというのを非常に明確化していないで、まあ豊作農民は益するけれども、凶作農民を助けるところが少いとか何とか言つておられるのも、事実上においてこの減収加算というものの政治的配慮というものが供出と結び付いておると思うのです。河野さんも先ほど質問いたしましたように、最終的な当面の問題としては、政府が求めているところの供出数量をこれによつて可能ならしめるかどうかというところに結論はあるので、その問題に対する答弁がもつと明確に出てよいのにもかかわらず、まあああでも……

第19回国会 農林委員会 第20号(1954/03/26、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 今の話を聞いておると、開発銀行が自主性を持つて金融機関としての役割を果しておるというからには、この融資の場合においては当然開銀には正確な各社から提出されたところのデーターがあると思う。それを政治的配慮の上に立つたところの今の御説明との数字的なギヤツプがあるかどうかということも一つの参考になるから、開銀に入つたところの、開銀でとつたところのデーターと両方出してもらえば余計参考として非常に便利なんですが、今の話を聞くと非常に開発銀行の持つておる役割と政治的配慮というものがごつちやになつて、何かわからなくなつて来るのですが、その点はどうなんです。開発銀行もやはりあなたたちの政治的配慮の上……

第19回国会 農林委員会 第閉会後20号(1954/11/13、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 農林委員会の大体申入を、全面的に草葉厚生大臣が原則的には受入れられたと思われるような今の御発言で安心したのですがこの前に速記はなかつたからかなり私は乱暴な表現もいたしまして、言葉が行過ぎた点もあるかも知れませんが、環境衛生部長に対していろいろ迫りましたのは、とにかく我々は低温殺菌というものがいけないというのではなくて、低温殺菌が普及しておるのだから、それが維持されるということは好ましいことであるし、世界的な一つの傾向としてもそういう方式はとられているのですが、ただ、今までのような一本化の行過ぎというか、そういうような面がどちらかというならば今までの中小企業を没落さして、四大メーカー……

第19回国会 農林委員会 第25号(1954/04/13、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 この前にもこの問題は大分審議されたのですが、この移民の問題は我が国の人口問題の解決の上において極めて重要な問題でありまして、それは当然この移民外交を担当するところの外務省と、国内から移民を送り出すところのそれまでの斡旋をしなければならない農林省との共管の性格を持つていると思うのであります。ところが最近は外務省出身の吉田さんが総理大臣であり、外務大臣の岡崎さんも大分幅をきかしているのであつて、この吉田内閣においては外務省の比重というものが非常に強くなつておりまして、内政干渉というわけではありませんが、外政だけではとても間に合わないから、手が余つているからどんどん内政のほうにまで食い込……

第19回国会 農林委員会 第26号(1954/04/19、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 適当な手段によつて発表するというのは秘密会を意味するわけですか。
【次の発言】 今愛知通産大臣からお話を聞いて我々が驚いたことは、とにかく復金の失敗に懲りての結果とは言いながら、開発銀行に与えられている自主性の名によるところの権限というものが非常に強大に過ぎるものだと思うのです。而も我々の立法府に対してこれだけの法案を通過させなければならんというときに、行政府としての政府が立法府に対して立法措置に必要なるところの資料というものを提出することは当然のこれは責務です。その責務を果せないほど開発銀行というものは絶大な権限を握つているのであるか、奇怪至極である。これは我々のこの法案をとにか……

第19回国会 農林委員会 第44号(1954/05/27、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 その合理化には資金関係との密接な結び付きがあるので、それで質問がそういうところに行つておるのだと思いますが、こういうような資金計画で以てそれだけのコスト引下ができるでしようか。
【次の発言】 先ほどの愛知さんの答弁の中に、資金計画で、過剰農産物の受入れに関して開発銀行のほうの金がそちらのほうに廻つておるというお話でしたが、それはどのくらいになつておりますか。
【次の発言】 その政府の考え方としては、硫安の生産者に対して硫安工業の合理化を促進するために、政府資金の融資というような処置を講ずる一方、輸出において赤字になるであろうところのものを、メーカーによつてそれを負担させるという方式……

第19回国会 農林委員会 第48号(1954/05/31、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 余り時間をとらないように三点ばかり、極めて簡単に質問いたします。  この日本中央競馬会のことに関しては、衆議院で相当審議がなされてからのち、こちらに送り込まれたのであり、又衆議院としても、この修正を行なつてここまで来たのでありますが、私はその過程において、当然いろいろな問題が論議せられたと思いますが、その論議の中において、一番本質的な問題として衝かれた点は、先ず第一に一点御質問いたします。法制局長から御答弁を願います。  それは、法制局長が言われたように、この官営か民営かということは、立法政策から出た一つの立場であつて、いずれが是かいずれが非かという議論はあるであろうということであ……

第19回国会 農林委員会 第49号(1954/06/01、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 個人的な人の問題に関してはやつぱりこういう委員会では論争しないほうがいいと思う。国会議員中にはいろいろな立場立場がありますから、それは外でお二人でお話しするのは自由であつて、委員会においてはもつと公の問題を中心として論議が交されるべきであつて、そういうことは委員長としても、どうこうということもできないでしようから、今後お互いに大いに反省して、それは江田君の気持も鈴木君の気持ちもわかりますけれども、もつと円満に議事を進めることが必要と思います。(「異議なし」「賛成」と呼ぶ者あり)
【次の発言】 それに関連して……。そのことは是非必要だと思うのです。いつも議員立法で来たときに、予算の裏……

第19回国会 農林委員会 第51号(1954/06/03、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 今清澤君から心配された点は、やはり今までの農業委員会制度が、いつの間にかやはり農村の地主的な、或いはボス的政治家に抑えられて、結局反動の波に乗つて土地制度の改革を行過ぎであるというふうな、引戻しの荒波のほうに大きな役割を果すようになるのじやないかという懸念は私たちも御尤もだと思います。今度の農業団体再編成に立つまでの暫定的措置としての一種の時限立法的性格を持つていると思うのですが、今度の法案で私たちが一番心配する点は、日本農業が保護政策で行かなければならんという点であり、この農業委員会における関係で誰でも反対の人はないと思います。日本農業の持つておる弱体、それから日本農業が農民の自……

第19回国会 補助金等の臨時特例等に関する法律案特別委員会 第11号(1954/03/30、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 この厚生省関係の保健所の問題でも、又児童福祉法の規定中の母子手帳の問題でも、関連がありますが、大体厚生省としては特に母子手帳なんかは廃止して行く方向に向つて行こうとしておるのですか。昨日の発言によるとそうでもないようなことを言つておりますが、事業上において戦時中物資の足りなかつたようなときは別として、もう要らなくなつたのではないかというような考え方が根底に流れておるよりに思いますが、それはどうなんですか。
【次の発言】 財源の面を切換えたということは、いわゆる何らかの根拠があつてやつたことであつて、単なる技術的な処理ではないと思うのですが、その切換えた根拠というものはどういうところ……

第19回国会 補助金等の臨時特例等に関する法律案特別委員会 第19号(1954/04/20、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 それでは長野班の調査報告をいたします。  一、参加者、特別委員秋山俊一郎、同じく寺本広作、同じく戸叶武、参議院主事指宿清秀。  二、日程、昭和二十九年四月十六日、東京発長野着、長野県庁にて調査、十七日上田市小牧にて現地調査、普及事業のうち主として生活改善関係、南安曇郡明盛村にて現地調査、復旧事業のうち主として農業改良関係、十八日帰京。  三、調査の概要。一、県庁における調査。県庁においては林知事は不在でありましたので、中村副知事、西沢総務部長、窪田財政課長、清水農業改良課長のほか依田県会経済委員長、松本県農業委員会長代理、清水農業委員協議会長、(県及び市町村の農業委員協議会の会長等……

第19回国会 補助金等の臨時特例等に関する法律案特別委員会 第22号(1954/05/11、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 私のほうの会派では、この補助金等の臨時特例等に関する法律案に関して、今まで農業改良普及事業の補助金の問題或いは教科書の問題、図書館の問題、母子手帳、母子相談、性病、精神衛生その他この政府側の施策によつて地方が非常に圧迫を受けるので、これに対して非常な不満を持つておるものでありますが、この最終的な結論といたしまして、今日緑風会が提出いたしましたところの農業改良普及事業に関するこの修正というものは特に重大であると信じますので、並びに又無所属の千田君から提出せられましたところの附帯決議、これに対しても全面的に賛成をするものであります。政府は抜本的に補助金制度を整備するということを名といた……

第19回国会 予算委員会 第6号(1954/03/06、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 議事進行。
【次の発言】 今回も又この修正案が提出されたのでありますが、前回のような非常の緊急事態の場合における修正予算ということは考えられるのでありますが、政局の安定ということだけを目指して二三の政党によつて取引されて修正予算案が作成されるというようなことが慣例になりますと、予算案の発案権、提出権を絶対的な意味において持つておるところの政府のあり方というものに極めて疑念が出て参るのであります。この前のときにもこの問題で三日間に亘つて私たちが論争いたしましたのは、責任内閣制の基礎というものはこの予算案の政府が持つておるところの発案権、提出権というものに密接な関連があるのです。而もそ……

第19回国会 予算委員会 第10号(1954/03/11、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 吉田総理大臣に対して御質問を申上げます。  カナダのサン・ローラン首相が親善訪問をなされて来ておられますが、老宰相がわざわざ日本に出向かれた、来られたというのは、やはりカナダにとつても何らかの重要な意義があるのだと思うのです。特にMSAの協定にからまる日本のアメリカからの小麦輸入ということは、カナダを非常に刺激しておりますし、この日加通商協定というものがなされる場合においても、特に、今年は別といたしまして、来年度からどうなることかということも憂慮されていると思いますが、ローラン首相とお会いになつて、何かそういう問題に関してもお話をし、吉田さんの言われるいわゆる日本は……自分は必ずし……

第19回国会 予算委員会 第11号(1954/03/12、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 私は昨日予算案の発案権並びに編成権等、この国会の持つているところの審議権による修正権の限界等を、大蔵大臣に質したのでありますが、満足な答弁を得なかつたのは、甚だ残念なのであります。それで今日はこの問題は具体的な事例に基いて、この日本の憲法のあり方を明確化しなければならないと思うので、その順序に従つてお尋ねいたします。  今回の二十九年度予算の衆議院における三党共詞の修正に関するいわゆる三党協定の修正案なんかの了解事項は、これだけであつたかどうか。これを今までも尋ねておりまするが、これだけ以外のものは知らないと大蔵大臣は言つておりますが、具体的に言いますると、この歳出の面における「土……

第19回国会 予算委員会 第23号(1954/03/30、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 総括質問に入る前に、このことははつきりときりをつけておかなければいけないと思います。
【次の発言】 関連して。吉田内閣が汚職事件で大体倒壊するだろうという公算は世間一般これは見ているところであります。而もこの重大な予算案が通つたら、すぐあべこべにごぼう抜きで、政府の閣僚であつた人、或いは閣僚中からも、国会議員中からも、検察庁の御厄介にならなければならないものがでるだろというこの瀬戸際に来ているのです。このときに当つて司直の手によつて、検察庁の手によらずんば内閣が責任をとらんというような関係においてこの議会政治が運営されるということは、これは極めて私は日本の憲政史上に汚点を残すものだ……


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第20回国会(1954/11/30〜1954/12/09)

第20回国会 議院運営委員会 第3号(1954/12/02、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 今の土田さんの問題は私たち説明を聞いたのですが、やはり資料として頂くだけではなくて、何かこれだと土田さんの役割は戦犯関係に全比重をかけてやつておるようにしか私たちは印象を受けられない。中央更生保護審査会の委員というものの役割がそういうところにばかり重点がおかれるのじや、これは一つ問題じやないかと思われるのです。この前の段階において土田さんに切り換えられた時分には、そういうことが或るところまで必要であつたかも知れませんけれども、今のときにおきましてはそういうことは余ほど薄らいで、又土田さんをおかなければ外務省との連絡なり折衝ができない性質のものか、そういうことも一つの問題になるので、……

第20回国会 農林委員会 第4号(1954/12/04、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 予算を確保できないので、それに代つて議員立法としてこういう法律が出されたという趣旨は誠に結構ですが、こういう問題に対しては前に九州災害等においても苦い経験を持つておるのであつて、予算の裏付けのないところの立法の価値というものが問題になつておると思うのです。農林省当局が大蔵省との折衝の過程においていろいろ御苦心されたことはわかるのですが、当然予算に組入れられなければならない問題が、趣旨において大蔵省との間に異論があつたのでそれを受入れられなかつた、相当これは抵抗したとは思われるのですが、そういうふうに大蔵省に叩き伏せられてしまう、そうして今度は自分の無力さを議員立法という形において槌……


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第22回国会(1955/03/18〜1955/07/30)

第22回国会 議院運営委員会 第閉会後1号(1955/07/31、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 昨日の事態は、私たちが冷静に見つめて、お互いにとにかく反省しなければならないときだと思います。人をどうさばくとか、どうとかは、そのあとの問題だと思います。  私たちが、何がゆえに昨日の事態が生まれたか、議事運営に対して、われわれが反省すべき点は、どういう点にあるかということを、私たちが今お互いに話合いをしているときに、そういう議事運営のやり方を、伊能君のように強引な出し方をやっていたのでは、話合いに私はならぬと思うのです。そこにまで行く前に、もっと私たちは掘り下げて、お互いに話合わなければならぬのじゃないかと思います。  私は昨日の、多くの人たちは新聞に現われたような一つの、議長も……

第22回国会 議院運営委員会 第閉会後2号(1955/09/08、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 今の問題は、これは実に国の内外にその醜をさらしておるので、これはやはり責任内閣制におけるところのプライム・ミニスターの地位というものはきわめて重要なものである。その精神をスポイルしておるので、空中分解的な現象というものが、アメリカにおける政府与党の幹事長、外務大臣、農林大臣の発言等においてもみられるし、国内においてもそうであるし、そういうことは国民の世論を撹乱するのならば別だけれども、政府みずから国内秩序を紊乱し、ことに国の内外に醜態をさらしておることは、責任内閣制の基礎というものが動揺しておると思う。こういうけじめのわからない内閣に対しては相当きびしくやはり規正する必要があるので……

第22回国会 議院運営委員会 第閉会後4号(1955/09/10、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 今の小林さんの話の関連ですが、やはり議運の理事会というものがいろいろなものをかかえ込み過ぎて、それは皆熱心な方々だからよいけれども、一つの議運全体が総合的な運営をしていくという建前からいって、図書館問題の重点がたとえば今予算というものに置かれているようですが、その問題はその問題として、今のようなお話を中心にしてよろしいと思うのです。しかし、図書館の運営というものには、かなり専門的な私は研究というものが必要だと思います。私は朝日新聞でも長い間十年間、楚人冠のあとを継いで、大体、ロンドン・タイムスのシステムで、いろんなことをやった経験を持っておりましたけれども、やはりただ予算だけじゃな……

第22回国会 議院運営委員会 第22号(1955/06/08、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 これは法制局長官の解釈が、前の佐藤法制局長官の解釈と少し違う点があるのですが、当初はやはり佐藤法制局長官も、そういう解釈を一時したのでありますが、予算委員会における論議の過程において、政治上の責任を持つと同時に、法律上の責任を負う、すなわち予算案に対しての政治上の責任というものは、近代的な責任内閣制確立における一番骨格をなすものであります。従ってイギリス憲法においては増額修正というものは認められておりませんから、美濃部的な憲法の解釈は間違っているにしても、このイギリス憲法においてすら、この修正がなされたときに政府がこれを受諾したときにおける政府責任というものの所在が非常に重視されて……

第22回国会 議院運営委員会 第24号(1955/06/13、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 今、主婦連の話が出たのですが、主婦連の代表者を求めたんですか、それとも婦人代表ですか、生活協同組合みたいな消費者の代表としてですか、生産者としての代表ですか。前に、既得権的に、たとえば副会長の船田氏がやめて、やめたから主婦連から船田氏の推す他の副会長を出すということできめたんですか。この点が非常にぼけていると思いますが、婦人団体からの代表か、生産者団体からの代表か、消費者団体からの代表か。その性格をはっきりして下さい。
【次の発言】 主婦連が国税庁の一階に同居しているということでも、だいぶ問題になって、政府の外郭団体か何か、一つの、性格がきわめて不明朗、消費者代表としてなら、生活協……

第22回国会 議院運営委員会 第25号(1955/06/15、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 先ほどの河野農林大臣のお話のなかに、米価審議会をおくらしているのは、自民の話合いが先だから、それがきまってからのちに米価審議会を開くようになるだろうというようなお話で、まさにその通りだと思うのですが、そうだとすれば、非常に米審議会というものが、自民の話合いの何か決定線によって押しつけられているような印象が与えられないですか。それに対する農林大臣の御見解はいかがなのでしょうか。
【次の発言】 今度の米価問題というものは非常に一般からの注目を受けていると思うのです。在来の慣例があるからというお話ですが、農林大臣の御意見としては、在来の慣例の如何を問わず、とにかく自民の話し合いが決定した……

第22回国会 議院運営委員会 第31号(1955/06/29、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 民主党が会期の問題で、一番最初には五月三十日までというような御意見を開陳されて、それもそれではだめだろうからというので六月一ぱいになったことは、すでに御承知のことなんでありますが、しかもこういうように会期が走ったのちにおいても、いろいろな議案が国会を通らないという形で、衆議院の議運において民主党の方の議運の人たちが、十五日説を天体主張して社会党あたりに折衝したはずです。それに対して何らわれわれはいやがらせをするのでなくて、大田さんが言ったように、大体三週間くらいはという、近い考え方でもって、それと協調をとっておったのだが、ひとりこの会期を大幅に延長すべしと主張しておったのは自由党だ……

第22回国会 議院運営委員会 第35号(1955/07/06、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 今の包括的委任の限界に対する認識が一つは明瞭でないという点、それから削除したことによって非常に時日をとったことになりますが、その時日をとったのは、不必要な条文を書いたのを削ったわけであって、それは現在の恩給法を十分熟読すれば、さようなものは書き連ねなくてもよいということははっきりわかるので、これは法文化する上における法律技術上の間違いなんです。そういう点は一にこの法制局の方の失態によるものだと思いますが、これに対する御答弁を願います。
【次の発言】 それでいろいろ繰り返されておりまするから、しいて追及する必要はありませんが、その包折的委任という形で先ほどから弁明されておりますが、少……

第22回国会 議院運営委員会 第37号(1955/07/09、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 山下案が事務局の方に回されたのが十七日で、しかも衆議院の方に配付されたのが二十五日で、この間非常に時間がとられているのですが、事務局の方で印刷の途中でもって、法制局から修正を申し込まれて、そうしてそれを削除したということがありまするけれども、日が非常に長くかかっておるのです。これに反して民、自両党が作り上げた案は、非常に短かく印刷されているという事実もあるのですが、いろいろな交渉があったからといっても、それにしても、あまりに事務がはかどらな過ぎると思うのですけれども、この責任は一体どこで負うつもりでございますか、それを事務局にお尋ねしたいと思います。

第22回国会 議院運営委員会 第49号(1955/07/30、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 問題は、またさらに転じてむずかしくなって参りましたが、国会の最終段階にこういう問題が起きて、十分な審議がなされないということば残念でありますけれども、ただいまジュネーヴにおける四ヵ国の巨頭会談において、あれだけ平和共存の話し合いによって原水爆戦争を避けようという方向に強く動いてきたのにかかわらず、しかも鳩山さんの悲願であるところのソ連、中共との国交調整というものが本格的な軌道に乗り、アメリカ等の了解や協力を求めようとしておる段階に、もちろんアメリカの軍部の一つの意図というものが動いたのでありましょうけれども、こういうことが起ると、その方向に対する何か逆転したくさびが打ち込まれたとい……

第22回国会 農林水産委員会 第閉会後8号(1955/10/06、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 今のタバコの問題ですが、農林大臣は当初はタバコは買わないという方針であったが、アメリカとの交渉の過程において、昨年の半分くらいは買ってもよいだろうということに妥結したようでありますが、タバコはすでにストックが三年分もあるという説がありますが、現在農林大臣も、手持ちは相当あると言っておりますが、どのくらい手持ちはあるのですか。
【次の発言】 長期にわたってといっても、やはりタバコの品質の変化、そういう点も考えて、やはり三年以上ものストックを持っているということは、これはむだなことだと思うのですが、そういうところに少し無理があるのじゃないでしょうか。

第22回国会 農林水産委員会 第11号(1955/05/26、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 私はこれに関連して簡単な質問をしますが、食管会計で、すでに百億円の赤字が見積られておる状態で、この減収加算の三十年度における九十三万円というちょっと赤字が出るだろうと言われておる。それを何とか処理して行くということでありますが、いろいろな費用に付してもどういうふうな形においてそれを処理して行くか、具体的な回答というものがないので、ばく然としてこれを持ち越されると、やはり問題じゃないかと思うのですが、農林大臣は何かそれに対する一つの腹案があるのですか。

第22回国会 農林水産委員会 第閉会後11号(1955/10/10、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 大蔵当局の見解の中に硬貨を発行してもミツマタの買い上げについては今後十年間は変化はない、政府需要は変化はないということを強調されましたが、その内容がやはりはっきりしないので納得が行かない点があると思います。その内容は今の百円紙幣のようにミツマタを一割ぐらい入れてあとパルプでやっているような粗末な紙幣を紙質を改善して、千円紙幣が百パーセントミツマタを使っているように、ミツマタを他の紙幣に、五百円紙幣なり、百円紙幣なりにたんと使って紙質をよくする、そういうことによってミツマタの買い上げのこの需要に変化がないということを裏づけようとしているのですか、その点をやはり明らかにしないと非常に不……

第22回国会 農林水産委員会 第15号(1955/06/07、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 千田君が前に申しましたように、この問題の事実を究明するのに今までのような官庁側のやり方に対してわれわれ不満です。おそらくはもっと範囲を拡大してやってみたらどうか、なんといってもやり方が同じなのだから結局あいまい模糊として結論が出ないのにきまっておる。これはやはりもっと素朴な形においても現地の漁民の声を率直に聞かなければ官庁側のあいまい模糊たる調査報告によって漁民がいつまでたっても納得できない結果を招くと思うのです。これはバス一台でも行けばわかるのだから、やはり率直に沿岸漁民の声を聞いて、そうしてそれによって問題の所在がどこにあるかというのをわれわれが確かめて、またそれによってどうい……

第22回国会 農林水産委員会 第19号(1955/06/16、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 そのやはり冷蔵庫の問題をめぐって、私たちも農林省で考えてもらいたい点は、農民においても、あるいは労働者においても、もっと肉類が食べられるようにするというのは、簡単に言えばもっと安くすることだ、生産者から相当肉牛やなんかは安くなって叩かれて買われていながら、消費者の手に安く渡らぬ。そういう場合にすぐいろいろな政策として打ち出されることは、価格維持の面ばかりである。急激な変化ということはいろいろな打撃を生むでしょうけれども、これは世界的な食糧増産の中においても、畜産関係の値下りというようなものはアメリカあたりでも穀類よりも激しい値下りになっていると思う。それはやはり生産が多くなって消費……

第22回国会 農林水産委員会 第23号(1955/06/30、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 鳥獣愛護の立場から、私は空気銃に対するいろいろな問題は起きたと思うのです、その運動そのものとしては、私たちは運動は意義のある運動だと思いますが、問題はこの法制化の過程において、一番打撃を受けたのは、やはり空気銃そのものに罪もなかったけれども、空気銃によっていろいろ事故が起ったということによって、生産者が大きな打撃を受けたと思うのです、これは政府そのものの責任ではないが、またその運動そのものが責任を分担すべきではないけれども、それによって今まで罪悪視されていなかった生産業者というものが倒産に頻した者も相当あったと思うのです、こういうことはいろいろな問題の変り目のときに起きる現象ですが……

第22回国会 農林水産委員会 第24号(1955/07/07、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 この問題が起きました当初において、外務省と農林省の間に若干見解の相違が、縄張り争いというわけではないでしょうが、それに類似したようなトラブルがあって、その調整がなされてこういうことになり、聞くところによると、まだ完全な調整がなされていないような面も残っているようですが、その外務省と農林省の方でもって見解の相違があって、その調整した点は具体的にどういうところに現われているか、それを示していただきたい。
【次の発言】 その大蔵大臣に相談するというのはどこに出ているのですか。
【次の発言】 どらも農林省の方の話を聞いていると、非常に弱腰でありますが、農林省自身が弱腰であるのは勝手ですけれ……

第22回国会 農林水産委員会 第26号(1955/07/12、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 この問題は、農林省の経済局長及び水産庁長官の通牒と公取委員会との見解とが非常に意見が相違したところに問題が起きたのだと思いますが、大阪の問題を中心としてこの問題が起きて、大阪の業者や何かは今のような状態ではいけないのだし、農林省の意向のように統合すべき方へ行こうという意向で統合の方に進んで、そうして公取からの警告で暗礁に乗り上げたということになっておるのでありますが、この問題は青山氏が言ったように、単一か複数かだけの問題ではないと言われておりますが、この統合の問題に対しては、農林省の方では最終決定は自主的に協議会で決定したいという見解を述べておりましたけれども、これはこの協議会とい……

第22回国会 農林水産委員会 第33号(1955/07/25、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 私は本案及び付帯決議に賛成いたします。  この案を見ますると、価格の安定をねらって輸出生糸を中心として考えておるようでありますが、今この生糸及び繭の運命を考えるときに、やはり内需と輸出との両面から十分な考慮を払わなければならないと思います。これは生糸や繭の問題だけでなく、今これに近いところの性質を帯びている麻産業においても大きな変動が起きておりまして、東洋繊維のごときは六十四億の負債を背負って倒産に瀕しているのでございます。これは輸出において行き詰まり、内需において合成繊維から食われてきているからであります。これは麻だけでなく、生糸の運命においてもこういうことを考えなければならない……


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第23回国会(1955/11/22〜1955/12/16)

第23回国会 予算委員会 第7号(1955/12/15、3期、日本社会党)

○戸叶武君 外務大臣はどのくらいで参りますか。
【次の発言】 外務大臣に対する質問が主なるのでありますが、外務大臣がアリソンさんと今この国会内で会談しておるそうでありますから、その帰るのを待って質問したいと思いますが、その質問しておる間に時間をとられてしまって質問ができなくなると困るので、なるたけ質問の時間を簡単にして答えの方を長くしてもらうように注文つけてから質問いたします。  石橋通産大臣は、前の内閣の時代から拡大均衡を唱えて積極政策を党内において打ち出しておった方でありますが、通産大臣としての実績においては、まあ貿易が、石橋さんの力ばかりじゃありませんでしょうが、去年の倍もの成績を上げて……


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第24回国会(1955/12/20〜1956/06/03)

第24回国会 議院運営委員会 第閉会後5号(1956/10/22、3期、日本社会党)

○戸叶武君 北海道における冷害状況について、現地調査の概要を御報告申し上げます。  今回現地に参りましたのは、農林水産委員長のほか、自由民主党から藤野、雨森の両議員、緑風会から森議員、社会党の藤田議員の五名でありまして、地元の西田、東両議員の協力を得ました。  十月十日第一便で羽田を出発、午前十一時三十分札幌に到着、直ちに田中北海道知事や冷害対策委員の各位から、本年度の冷害の特質並びにこれが対策についての説明を聴取いたしました。  御承知のように、もともと自然条件に恵まれない北海道におきましては、通例四年に一回の冷害凶作をこうむっているのでありますが、今年の凶作は、大正二年以来の大凶作と言われ……

第24回国会 議院運営委員会 第閉会後6号(1956/11/10、3期、日本社会党)

○戸叶武君 総理大臣の所信の表明についての原稿はまだできていないと今言っておりますが、とにかく十二日から開こうとして政府が進めておる以上は、基本方針というものは大体私はでき上っておると思うのです。この際、政府の希望で日ソ交渉を中心として臨時国会を開こうとせられておるようでありますが、当面しておる時局は、日ソ交渉だけではないと思います。日本の政府がこの国際的な危局に直面をして、いかなる態度を持っておるかということを表明をする能力がない政府が時局を担当することはできないと思います。これは国民が非常に心配をしておる点で、特に外交、財政の両面にわたっての所信というものが、総理大臣を通じてでもなされなけ……

第24回国会 議院運営委員会 第45号(1956/05/09、3期、日本社会党)

○戸叶武君 私たちは、今国会運営に関して参議院で考えなければならないのは、いろいろな過去の事例は、参考としてこれは私たちは認めるのですけれども、現段階に対する認識だと思いますが、私は先ほどから自民党の人の御意見を伺っていてけげんにたえないのは、実は本国会が開かれるときの鳩山総理大臣の施政方針演説というものが、二大政党による責任政治を持つ段階になったからという現状分析の上に立って施政方針を説かれたのです。また二大政党のもとにおける責任政治のあり方による国会運営というものを、これを起点として考えなければならないのが今の自民党のあり方であって、そうでないとするならば、総理大臣である鳩山さんの現状分析……

第24回国会 議院運営委員会 第53号(1956/05/21、3期、日本社会党)

○戸叶武君 発言がありますけれども、松野議長とは……。(発言する者多し)
【次の発言】 私は非公式に十八日も会っております。で、松野議長の心境は、最後に述べられたように、こういうことにあわてないで、そうして良識をもって問題の解決をはかろうという態度は、さすがに官僚出身者とは違って、党人としての苦労がやはりものをいっておると私は見ておったのです。それで、問題が起きたときに議長として行動する場合におきましても、やはり一応君たちにも話はかけて、そうしてやるからというふうなことまで、私だけでなくて、これは私の方の会長も二度までそういうお言葉をちょうだいしております。私たちは、そういうふうに相談がなかっ……

第24回国会 内閣委員会 第35号(1956/04/30、3期、日本社会党)

○委員外議員(戸叶武君) この臨時教育制度審議会は、内閣の諮問に応じ、教育に関する現行制度に検討を加え、教育制度及びこれに関連する制度に関する緊急な重要政策を総合的に調査審議するということになっておりますが、その調査審議の対象となる政策は、清瀬文部大臣は、自局党の政策に掲げられた、多分御自分が書かれたのでありましょうが、国民道徳の確立と教育の改革の項に、教育制度を国情に即応せしめるよう、教育に関する責任と監督の明確化、二に学制、特に大学制度の再検討、三に教育行政組織の改革をはかるというふうに主張されておりますが、その目的の根幹をなすところの国民道徳の確立並びに教育制度を国情に即応せしめる、この……

第24回国会 農林水産委員会 第9号(1956/02/21、3期、日本社会党)【議会役職】

○理事(戸叶武君) 江田君がイギリスに参りますので、江田君にかわって理事を務めさしていただきます。  また、きょう朝、棚橋委員長から病気で上京がおくれるから、委員長を頼むという電報が参りましたが、皆さんによろしくということであります。
【次の発言】 次に参考人の出席要求に関する件についてお諮りいたします。農林漁業金融の現況及び今後の見通し等に関する件について、農林金融公庫及び農林中央金庫の関係者を参考人として出席を求め、意見を聞くことに御異議ございませんでしょうか。
【次の発言】 御異議ないと認めて、さよう決定いたします。  なお、参考人の選定及び時日その他の手続等につきましては、委員長に御一……

第24回国会 農林水産委員会 第13号(1956/03/01、3期、日本社会党)【議会役職】

○理事(戸叶武君) この法律案の予備審査はこの程度にとどめ、後日本付託になった際、残余の質疑を行い、その結果によって本法律案の取り扱い方についてお打ち合せいたしたいと思います。御異存ございませんか。
【次の発言】 ただいま農林大臣の出席を交渉いたしておったのでありますが、出席されませんので、この委員会はこの程度でしばらく休みたいと思います。午後一時から再開いたします。    午前十一時三十六分休憩

第24回国会 農林水産委員会 第14号(1956/03/06、3期、日本社会党)

○戸叶武君 今の質問に関連しますが、この間やはり予算委員会で農林大臣にその問題を質問いたしましたところが、まだ成案ができないのであるというので、私も質問を用意していたのですが、全部とどめまして、そうして成案ができきてから質問しないと、この問題は政治力のある河野さんのことだから、いろいろアドバルーンを上げて、こうでもない、ああでもないと意見を出してから結論をもっていこう、今まではそういう方向も一つかと思いますが、今日の段階においてはいよいよ混乱を招くだけだと思って質問を差し控えたのです。ところがその後新聞社で、でかでかと農業団体再編成の問題が大体まとまったような報道がなされ、いろいろなことがあり……

第24回国会 農林水産委員会 第15号(1956/03/08、3期、日本社会党)【議会役職】

○理事(戸叶武君) ただいまから農林水産委員会を開きます。  まず委員の変更について御報告いたします。高橋進太郎君にかわって横川信夫君が委員になりました。
【次の発言】 中央卸売市場法の一部を改正する法律案を議題にいたします。本法律案は、去る三月六日閣法九十九号をもって内閣から提出せられ、即日当委員会に付託せられたものでありまして、本院先議であります。まず提案理由の説明を聞くことにいたします。
【次の発言】 本法律案の審議は後日に譲ります。
【次の発言】 次に、農林漁業金融公庫法の一部を改正する法律案を議題にいたします。  去る三月二日に予定されておりました農林漁業金融に関する参考人の意見を聞……

第24回国会 農林水産委員会 第16号(1956/03/09、3期、日本社会党)【議会役職】

○理事(戸叶武君) ただいまから農林水産委員会を開きます。  最初御報告を申し上げ、御了承を願います。それはかねて御決議になっております農林漁業金融に関する参考人の意見を聞くのは、来たる三月十三日火曜日午後一時からにいたしますから御了承を願います。  つきましては、農林漁業金融公庫法の一部を改正する法律案についてお諮りいたします。この法律案は、昨八日衆議院を政府原案の通り通過して本院に送付、同時に当委員会に付託になりました。この法律案は、昨日の委員会において予備審査を終ったのでありますが、お差しつかえなければ、来たる十三日農林漁業金融に関する参考人の意見を聞いた後において残余の質疑を終り、直ち……

第24回国会 農林水産委員会 第17号(1956/03/13、3期、日本社会党)【議会役職】

○理事(戸叶武君) ただいまから委員会を開会いたします。  まず委員の変更について御報告いたします。秋山俊一郎君及び長谷山行毅君が辞任され、井上清一君及び一松政二君が選任されました。
【次の発言】 最初に参考人各位に対して一言おわびを申し上げます。実は本日の議題であります農林漁業金融に関して各位の御意見を伺うことにつきましては、去る三月二日の午後ということに計画して、せっかくお差し繰り願っておったのでありますが、国会の都合によって当日は急に取りやめ、本日あらためて御出席を願うことになったことは、大へん御迷惑をおかけいたしましたこと申しわけなく、おわびを申し上げます。  農林漁業金融に関する件を……

第24回国会 農林水産委員会 第18号(1956/03/15、3期、日本社会党)【議会役職】

○理事(戸叶武君) 速記をとめて。    午前十一時六分速記中止
【次の発言】 速記をつけて下さい。

第24回国会 農林水産委員会 第20号(1956/03/20、3期、日本社会党)【議会役職】

○理事(戸叶武君) ただいまから農林水産委員会を開きます。  まず、委員の変更について御報告いたします。白井勇君及び藤野繁雄君が辞任され、秋山俊一郎君及び小西英雄君が選任されました。
【次の発言】 一、前回に引き続いて、中央卸売市場法の一部を改正する法律案(内閣提出、参議院先議)を議題にいたします。  中央卸売市場は、生鮮食品の需給調整及び価格形成の中枢的な地位を占めるきわめて重要な機能を持っておるのでありまして、これが組織及び運営いかんは、市場の直接関係者はもとより、生産者に対してもまた消費者に対しても、重大な影響を及ぼし、社会経済上きわめて重要な問題であります。しかるところ、御承知のように……

第24回国会 農林水産委員会 第21号(1956/03/22、3期、日本社会党)【議会役職】

○理事(戸叶武君) ただいまから農林水産委員会を開会いたします。  この際、参考人の件について御報告いたします。去る三月十五日の委員会において御決定になりました、日中両国政府による漁業会談促進の件に関する参考人の意見を聞くことにつきましては、明三月二十三日金曜日午後一時からとし、参考人としては日中漁業協議会代表団副団長藤田巖、同じく山崎喜之助両君を予定してただいま交渉中でありますから、御了承願います。
【次の発言】 急傾科地帯農業振興臨時措置法の一部を改正する法律案(衆議院提出)を議題にいたします。  本法律案は去る三月十五日衆議院において全会一致をもって原案通り可決され、当院に送付、直ちに本……

第24回国会 農林水産委員会 第22号(1956/03/23、3期、日本社会党)【議会役職】

○理事(戸叶武君) ただいまから農林水産委員会を開きます。  肥料取締法の一部を改正する法律案(内閣提出、参議院先議)を議題にいたします。本法律案につきましては、昨日の委員会において質疑を終り、その際のお取りきめによって、ただいまから直ちに討論、採決を行いまして、差しつかえありませんか。
【次の発言】 それではこれより討論に入ります。御意見のおありの方は賛否を明らかにしてお述べを願います。なお、修正意見のおありの方は、討論中にお述べを願います。  別に御意見もないようですから、討論は終局したものと認めて御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないものと認めます。  それではこれより肥料取締……

第24回国会 農林水産委員会 第23号(1956/03/27、3期、日本社会党)

○戸叶武君 この問題は、通産省の方は軽く取り扱ったなんという答弁をしておるが、私は相当計画的な事件だとみなしているわけです。しかもあなたはこの東和商事の実体というものを、ただ皆が紳士的に遠慮しておるのだけれども、実体をあなたたちはどういうふうに見ておるのです。だれが社長なんです。だれが政治的バックをしているのです。だれが働きかけたわけです。単に韓国側だけではないでしょう。この弱い、今までの三十万からの業者いじめにこういうことをやって、監督官庁としての通産省の役割は一体できるのですか。特に倉荷証券さえあずかっておけば御迷惑はかけないではないかなんて、しろうとの言うことです。少くとも今までそういう……

第24回国会 農林水産委員会 第24号(1956/03/29、3期、日本社会党)【議会役職】

○理事(戸叶武君) ただいまから農林水産委員会を開きます。  飼料需給安定法の一部を改正する法律案(内閣提出、衆議院送付)を議題にいたします。  本法律案は去る三月二十七日衆議院において全会一致で原案の通り可決され、当院に送付、即日当委員会に付託されました。本法律案につきましては、去る三月一日予備審査を終っておりまして、前回の委員会のお取りきめによって本日は残余の質疑を終り、直ちに討論、採決を行うことにいたしたいと存じますから、御了承を願います。御質疑の向きは順次御質疑を願います。――御質疑がなければ、質疑は尽きたものと認めて御異議ございませんか。

第24回国会 農林水産委員会 第25号(1956/03/30、3期、日本社会党)【議会役職】

○理事(戸叶武君) ただいまから農林水産委員会を開きます。  まず委員の変更について御報告いたします。三橋八次郎君にかわって江田三郎君。
【次の発言】 前回に引き続き、中央卸売市場法の一部を改正する法律案を議題にいたします。  本法律案につきましては、昨日の委員会のお取りきめによって、これから懇談に入って本法律案の取扱いについて御協議願うことにいたします。速記をとめて下さい。    午前十一時四十六分懇談会に移る
【次の発言】 速記を始めて下さい。  それでは懇談会を閉じます。暫時休憩いたします。    午後一時五分休憩
【次の発言】 では午前に引き続き、委員会を開きます。  速記をとめて下さ……

第24回国会 農林水産委員会 第26号(1956/04/06、3期、日本社会党)【議会役職】

○理事(戸叶武君) ただいまから農林水産委員会を開きます。  まず、委員の変更について御報告いたします。小林孝平君にかわって三橋八次郎君。
【次の発言】 まず、北洋漁業の件を議題にいたします。  本件につきましては、過般関係団体から陳情をお聞き取り願ったのでありますが、本件について参考人の意見を聞くことにしたらどうかというお申し出の向きがありますが、そのように参考人の意見を聞くことに御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認め、そのように取り進めますから、御了承願います。  なお、参考人の人選及び日時その他の手続につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ありませんか。……

第24回国会 農林水産委員会 第27号(1956/04/10、3期、日本社会党)【議会役職】

○理事(戸叶武君) ただいまから農林水産委員会を開きます。  速記をとめて下さい、
【次の発言】 速記をつけて下さい。  中央卸売市場法の一部を改正する法律案(内閣提出)参議院先議を議題にいたします。  本法律案につきましては、四月六日の委員会の御決定によって、お差しつかえなければ、ただいまから直ちに討論採決を行うことにいたしたいと存じますが、御異議ございませんか。
【次の発言】 それではこれより討論に入ります。御意見のおありの方は賛否を明らかにしてお述べを願います。
【次の発言】 他に御意見ありませんか。
【次の発言】 他に御意見もないようですから、討論は終結したものと認めて御異議ありません……

第24回国会 農林水産委員会 第28号(1956/04/12、3期、日本社会党)【議会役職】

○理事(戸叶武君) ただいまから農林水産委員会を開会いたします。  北洋漁業に関する件を議題にいたします。  御承知のように、去る三月二十一日、ソ連閣僚会議の極東水域におけるサケ、マスの制限措置が発表され、出漁期を目前に控えて関係者に重大な衝撃を与え、わが国としてまことに遺憾とするところであります。その後当委員会は常に事態の推移を注視し、その間関係団体の陳情を聞き、事件のすみやかな解決を推進して参っておったのであります。ところが、一昨日四月十日の報道によりますと、ソ連が漁業交渉に応ずる旨を伝えておりますが、この機会に事件の早期かつ完全な解決に善処しなければならないと存じます。そこで、きょう北洋……

第24回国会 農林水産委員会 第30号(1956/04/17、3期、日本社会党)

○戸叶武君 日ソ交渉は、領土問題からロンドンでデッド・ロックに乗り上げまして、この日ソ交渉の前途が非常に憂慮されている際に、またこの北洋漁業の難問題の解決はきわめて困難と思われている際に、河野農林大臣がこの問題の解決のためにソ連に渡られるということは私は非常に意義があると思うのであります。特に、この問題のたように日ソの現状からいたしまして、なかなかこの問題を解決することが困難でありますることは各位御承知の通りであります。さればと申して、の根本的解決のために十分にお力を尽してもらいたいと思うのであります。これは、日ソ交渉の基本的な問題とは異なるが、このたびの交渉を通じ、先ほど河野農林大臣が言われ……

第24回国会 農林水産委員会 第33号(1956/05/08、3期、日本社会党)

○戸叶武君 農林次官からの報告で、もう今回の被害というものは二十八年度よりもさらに深刻で、広範囲にわたるということが大体大ざっぱながら把握されておりますが、私も三日ほど自分の県だけを回ってみましたが二十八年のときに長野県や新潟、群馬、栃木等を回った経験からすれば、確かに今度の方が被害がひどいようであります。従って私はこの対策は緊急を要するのじゃないかと思いますが、いずれにしても政府におきましては、二十八年の際の経験もありますので、きわめて迅速にこの対策が立つと思うのですが、被害を受けた所の農民が一番欲しているのは、何と言ってもやはりこの融資の問題で、それはこの前のときからで、暫定措置法ができて……

第24回国会 農林水産委員会 第35号(1956/05/15、3期、日本社会党)【議会役職】

○理事(戸叶武君) ただいまから農林水産委員会を開催いたします。  まず、委員の変更について御報告いたします。五月七日一松政二君が辞任され、石川榮一君が選任され、五月十日奥むめお君が辞任され、上林忠次君が選任され、五月十二日上林忠次君が辞任され、奥むめお君が選任され、本日奥むめお君、石川榮一君、秋山俊一郎君及び池田宇右衞門君が辞任され、杉山昌作君、一松政二君、藤野繁雄君及び紅露みつ君が選任されました。
【次の発言】 この際、御報告申し上げて御了解を得たいと存じます。それは去る五月十日の委員会において、凍霜害に関する現地調査のため五月十二日から十四日あるいは十五日までの間に、二班を組織して、福島……

第24回国会 農林水産委員会 第36号(1956/05/17、3期、日本社会党)【議会役職】

○理事(戸叶武君) ただいまから農林水産委員会を開会いたします。  まず委員の変更について御報告いたします。昨日、藤野繁雄君、紅露みつ君、伊能芳雄君、榊原亨君、小沢久太郎君及び杉山昌作君が辞任され、秋山俊一郎君、池田宇右衞門君、小西英雄君、長谷山行毅君、長島銀藏君及び奥むめお君が選任されました。
【次の発言】 凍霜害の件を議題にいたします。  この件につきましては、去る五月八日の委員会の議題になり、これが対策について政府に申し入れ、その善処が求められているのであります。ところが最近報道されるところによりますと、これが対策に関する政府の方針は、今のところきわめて消極的であるように伝えられ、はなは……

第24回国会 農林水産委員会 第37号(1956/05/25、3期、日本社会党)【議会役職】

○理事(戸叶武君) ただいまから農林水産委員会を開会いたします。  まず委員の変更について御報告いたします。五月十八日松澤兼人君及び一松政二君が辞任され、東隆君及び横川信夫君が選任され、五月十九日小西英雄君が辞任され、小幡治和君が選任され、五月二十日横川信夫君が辞任され、小西英雄君が選任され、五月二十四日小西英雄君が辞任され、館哲二君が選任され、本日宮本邦彦君、小幡治和君及び池田宇右衞門君が辞任され、瀧井治三郎君、小柳牧衞君及び井上知治君が選任されました。
【次の発言】 農林省設置法の一部を改正する法律案の件を議題にして、本法律案の取扱い方についてお諮りいたします。本法律案は、去る五月十日衆議……

第24回国会 農林水産委員会 第38号(1956/05/28、3期、日本社会党)

○戸叶武君 きょうも被害地から陳情があったのですが、今度の災害では想像以上に麦の被害が大きいので、その麦の被害高は統計調査事務所や何かで調査したあとから被害がわかったので、農民がびっくりして、もう少し正確に再調査してくれといっても、もう調査はできないといってはねつけられておるので、それでは困るというような陳情があったのですが、これはどういうふうに取り計らうのですか。
【次の発言】 これは二十八年のときも若干その傾向はあったのですが、今度私たちは現地を視察してみて、これは麦や果樹の被害が想像以上に大きいだろうというふうにいっておっても、その経験を持たなかった農民の人たちが気づいたのはずっとあとに……

第24回国会 農林水産委員会 第39号(1956/06/03、3期、日本社会党)【議会役職】

○委員長(戸叶武君) ただいまから農林水産委員会を開会いたします。  まず、委員の変更について御報告いたします。五月二十九日小野義夫君及び小幡治和君が辞任され、小西英雄君及び森田豊壽君が選任され、五月三十一日長島銀藏君が辞任され、井上清一君が選任されました。
【次の発言】 次に理事の補欠互選の件についてお諮りいたします。  私が委員長に就任のため、理事が一名欠員になっておりますから、その補欠互選を行います。互選の方法は、成規の手続を省略して、委員長において便宜指名いたしたいと存じますが、御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認め、私から河合義一君を理事に指名いたします。

第24回国会 予算委員会 第4号(1956/02/04、3期、日本社会党)

○戸叶武君 昭和三十年度の特別会計予算補正の審議に当って、大蔵大臣は、豊作と集荷の好調により三十年度産米の政府買上数量が当初の予定二千二百八十六万石を大幅に上回り、三千四百二十万石を見込まれるに至り、食糧買上費、食糧管理費及び予備費の歳出予算を約千二百億円追加する必要を生ずるに至ったと説明しておりますが、政府側でかかる豊作の見通し並びにその対策の必要を感じたのはいつごろでありますか。その点を明らかにしてもらいたいと思います。
【次の発言】 農林大臣は衆議院の予算委員会で、二十九年度のバック・ペイを支払わないのは、三十年度の豊作予想が八月ごろついたからだと述べておりますが、従って買入数量が予定を……

第24回国会 予算委員会 第6号(1956/02/16、3期、日本社会党)

○戸叶武君 それでは外務大臣にお尋ねいたします。ただいま重光さんは、日本は東南アジアより学生等を迎え入れて、そうして技術的に訓練していくというようなやり方をやっていきたいということでありますが、これは日本の東南アジアに対する一つの対策としてまことにけっこうだと思うのであります。しかしそれと同時に、日本の今日の農村における二男、一二男に対する対策というものをもっと私はしっかりやってもらいたいと思うので、青年にはアンビシャスなものを持たせなくちゃならないのに、今日の日本ほど青年が希望をもぎ取られている不幸な目に会っているときはないと思うのです。それでどうやってこの農村にうずくまっている二男、三男た……

第24回国会 予算委員会 第9号(1956/02/29、3期、日本社会党)

○戸叶武君 農林大臣が四時にお出かけになるので、総理大臣及び外務大臣に対する質問の前に、まず農林大臣にお尋ねいたします。  河野農林大臣が今推進している農業団体の再々編成の問題、それから新農村建設計画並びにその運動、それから農協の信用事業に対するお考え等に対して、衆議院の予算委員会及び農林委員会等において数度にわたって述べられておりますが、それを検討してみますると、非常に考え方がいろいろに動揺しておって、真意がどこにあるか把握するのにきわめて困難で、各農業団体及び農協等でもいろいろに取りざたしておるのでありますが、この際に河野農林大臣からあなたのお考えを明確にここで示していただきたいと思うので……

第24回国会 予算委員会 第11号(1956/03/09、3期、日本社会党)

○戸叶武君 これは憲法の問題で、きわめて重要です。憲法は国家の基本法です。一国の総理大臣が、この憲法改正が行われていないのにもかかわらず、前には自衛隊の問題を憲法違反だという自分は解釈を持っており、自衛隊法が国会を通過したならば、今度は憲法に対する考え方を変えた。憲法改正をやらずして憲法に対する解釈を、一国の総理大臣が、前にはそれが憲法違反だと言い、あとにおいては、それは憲法違反でないというような解釈をすることが自由であるならば、憲法解釈というものは、くずれると思うんです。それに対する総理大臣の答弁をお願いします。
【次の発言】 関連して……。今までの質問の人々への総理大臣の回答で、やはり一番……

第24回国会 予算委員会 第12号(1956/03/10、3期、日本社会党)

○戸叶武君 関連質問……。総理大臣は政党責任政治の時代がきたということを、私への答弁についても明確に答えております。この二大政党による責任内閣制の運営の基礎というものは、やはり政権の交替をなすのは、その政策におけるところの対立から生まれてくると思うのです。吉田内閣の打倒の主たる攻撃力は、鳩山さん、あなた自身だったのです。吉田さんがでたらめなやり方でもって、自衛力の漸増の名によって自衛隊を置くというような違憲行為をすることに対して、あなた自身は、自衛隊を置くということには賛成であるけれども、自衛隊を置くことは、それ自体は違憲であるという、違憲論をひっさげて吉田内閣を打倒して、鳩山内閣を成立せしめ……

第24回国会 予算委員会 第13号(1956/03/12、3期、日本社会党)

○戸叶武君 関連して。今の論争で私たちが考えさせられるのは、先ほどの根本官房長官の答弁というものは、鳩山答弁のやはりいつものすりかえ答弁です。鳩山さんは根本さんの言ったような答弁は蔭の声だから聞えなかったでしょうけれども、亀田君に対する答弁は明らかに、鳩山首相が自衛隊が国会を通ったとき自分で自分の違憲を変えた、間違いを直したと言っているのであって、その考えを変えた動機というものは、自衛隊法が国会を通ったこのことによる変更を意味しておるので、あなたのは丁度そのころとかそのときとかそれをぼかしているのですけれども、これは幾たびか鳩山総理大臣が繰り返して述べた言葉でありまして、取り消しはされていない……

第24回国会 予算委員会 第14号(1956/03/13、3期、日本社会党)

○戸叶武君 一番最初に外務大臣にお尋ねいたします。先般のアメリカ大統領とソ連の総理大臣との書簡の交換を見ても、米ソ関係が非常に対立から話し合いの方向へ向いつつあるという傾向を示しておるのでありますが、もちろんどんなに日米関係が融和してきても、軍事的な警戒性を解いてはいけないという観点に立っている今の政府としては、われわれと若干見解が異なるかもしれませんけれども、いずれにしても世界的に大きな転換がなされようとしておるので、原水爆戦争を避けようというこの全人類をあげての努力というものは、私は非常に大きな努力が今動いておると思うのです。ダレスさんがこの十八日には参るのでありますが、ダレスさんが日本を……


戸叶武[参]委員会統計発言一覧(全期間)
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各種会議発言一覧(参議院3期)

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第16回国会(1953/05/18〜1953/08/10)

第16回国会 外務・農林連合委員会 第1号(1953/07/08、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 この国際小麦協定は食糧自給と通商の二つの面から観察されなければならないと思いますが、それに関してはイギリスが今回の国際小麦協定に参加しなかつたということは非常に大きな意義があるのじやないかと思います。この外務省と農林省から発表したところの資料によりますると、協定の定める最高価格が高過ぎるというのでイギリスは署名しなかつたというふうに簡単に結論付けておりますが、これは表面の理由がそうであつても、それならばイギリスがこの国際小麦協定に参加せずして、これよりも安い値段で小麦を買入れるというイギリス側に何らかの確信があるのか。又それとは違つた立場から、イギリスは通商関係の打開に対する材料と……

第16回国会 農業災害補償法の一部を改正する法律案両院協議委員正副議長互選会 第1号(1953/07/22、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 両院協議会委員正副議長の互選は成規の手続を省略しまして、選挙管理者にその指名を一任することの動議を提出いたします。

第16回国会 農林委員会農業災害補償制度に関する小委員会 第閉会後4号(1953/10/19、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 今度の今年のような凶年になると、今河野さんが憂えたように、今の農業災害補償制度の弱点というものを遺憾なく私は暴露していると思うのです。で、とにかくこの中において今まで強制加入的性格を持つていて、強制加入に値するだけの内容を伴わなかつたこの制度的欠陥というものが農民をして今の共済組合を呪詛の対象にした。今年は災害に遭つたから、これによつて幾らか恩恵に浴するからというので、その火の手はとどまつておりますけれども、大部分の農民はこれは任意加入になればみんな脱退して行こうという、この共済組合というものを売り物にして農村のボスに食われているような、こんなものにとにかく加入して行くならば、自分……


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第19回国会(1953/12/10〜1954/06/15)

第19回国会 外務・農林連合委員会 第1号(1954/04/20、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 この「MSAの第五百五十条の規定に基く米国の余剰農産物の販売及び日本国によるその購入から生ずる相互の利益を考慮して」という段でありますが、この具体的内容について今まで衆議院等における各大臣の御答弁がまちまちになつておるようですが、改めて岡崎さんからそれを具体的に列挙して頂きたいと思います。
【次の発言】 その一千万ドルの贈与は、日本の防衛産業、兵器工場の育成に使われるということでありますが、今までの日本が食糧不足に悩んでいるからこそ、こういう小麦の輸入ということをアメリカに懇願したのだと思いますけれども、日本の農業の育成なり食糧増産の面において、何もこれによつて利益を受ける部分はな……

第19回国会 予算委員会第二分科会 第1号(1954/03/24、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 日本の物価水準が国際的に非常に割高である、これを是正して行こうというところに、政府の貿易政策の重点があるようですが、まあその問題では、第一に私は為替レートの再検討をしなければならない、やらなければならないと思いますが、政府はこれを研究して行くという建前をとつておりますし、こういう行き方もあると思いますが、次にこの原料輸入先の不合理の調整ということをやはりやらなければならない。例えば今起きている生糸の問題でも、アメリカ市場だけに依存しておつて、若しこれがまずくいつた場合なんかというものは、日本の貿易が致命的な打撃を受ける、そういうところがありますので、やはりまあ政府は東南アジアに力を……


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第22回国会(1955/03/18〜1955/07/30)

第22回国会 外務・農林水産委員会連合審査会 第2号(1955/07/21、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 私はこの移民国策の具体化の出発に際して、やはり政府がもっと基本方針をはっきりさせてもらいたい。われわれは国策審議の場にあるのでありまして、行政補助機関の役割ではないので、外務省と農林省との所管争いの事務的調整の報告を聞くというような程度でものを言っているのではないのです。園田君の御苦労のほどはわかるのでありますが、われわれの求めているのは、外務省と農林省のセクショナリズムの角突き合いに対する監視ではない。問題は移民に対する日本の国策というものが基本的にどう立てられているか、それがはっきりもしていないで、こういう日本海外移住振興株式会社というものがでっち上げられたり、また外務省の外郭……

第22回国会 農林水産・商工委員会連合審査会 第1号(1955/07/19、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 前に吉野さんから意見か展開せられ、さらに河野君から具体的な提議もされましたが、私はこの砂糖問題は枝葉末節の議論でなくて、砂糖行政をいかにやるかという根本的な論議から始まらなければ話にならぬと思うのです。それは学問的とか何とかいう意味でなくて、吉野さんが言われたように、需要と供給との関係と価格との結びつきの問題、それをにらみ合せながら、たとえば外貨においても、外貨によって制約されておるからというのが唯一の理由で、今までの砂糖の暴騰なんかに対しては政府は手が施せなかった。あるいはそれは口実であったかもしれない。それで今度河野農林大臣が就任したときの第一声というものは、米の問題、砂糖の問……


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第24回国会(1955/12/20〜1956/06/03)

第24回国会 外務・農林水産委員会連合審査会 第1号(1956/03/08、3期、日本社会党)

○戸叶武君 開会に当りまして農林水産委員会を代表して一言お礼の言葉を申し上げます。  水爆実験のことは世紀最大の不幸でありまして、かねてわが参議院におきましては院議の決定によって関係国の猛省を促しておるのであります。しかるに最近アメリカ原子力委員会によって、近くエニウェトク実験場における水爆実験の報が伝わり、私どもをしてがく然たらしめておるのであります。水爆の実験は人類のすべてに対して重大な影響を及ぼすものでありますが、すでに御承知の通り前回の実験によって最も悲惨な被害を受けたのは、わが国水産業及び水産業者でありますので、私たち水産業に関係いたす者はこの問題に対して特に重大な関心を払っておるの……

第24回国会 外務・農林水産委員会連合審査会 第2号(1956/05/17、3期、日本社会党)

○戸叶武君 開会に当り一言お礼を申し上げます。ただいま議題になりました協定承認の件について、連合審査会をお願いいたしましたところ、外務委員会におかれましては、議案が輻湊して格別御多忙のところを御快諾いただき、本日その機会を与えられましたことを委員長並びに委員各位に対して厚くお礼申し上げます。  外国食糧に対する依存から脱却して、国民食糧の独立安定を期して、国内食糧の需給向上をはかるという意味合いにおいて、また零細脆弱なわが国農業を国際競争から擁護して、その育成発展をはかるという見解から、農業関係からはかねてこの協定に関して重大な関心が払われておりまして、農林水産委員会においては、この承認案件の……

第24回国会 予算委員会公聴会 第1号(1956/03/06、3期、日本社会党)

○戸叶武君 歳入の面で武田さんは特に法人税の問題に対していろいろ触れられましたが、その中で法人税のいろいろな複雑化、これにはもちろん私はごまかしを伴っていると思いますが、これを整備すれば、もっと引き上げる可能性があるというような点は、私はあるところまで暗示していると思います。これはドッジ、特にシャープの税制勧告以来勤労者の方に税の負担が重くなって、資本蓄積ということを打ち出しながら、法人税のいろいろな操作によって資本家並びに財界の人たちの資本蓄積に、非常に都合のいいような税制のからくりというものが、現在においては非常に伸びてきていると思うのです。で、ここでこの法人税の複雑化されている点を、どう……

第24回国会 予算委員会公聴会 第2号(1956/03/07、3期、日本社会党)

○戸叶武君 農業改良資金の問題ですが、今までの補助金が不正に乱雑に使われて効果がなかったということを理由に、政府の方でこの無利子の貸付金の方向へ転換を試みようとしておるようでありますが、今までの補助金のやつももっと徹底した補助金があれば別ですが、実際問題といたしましては土地改良、それから農業改良全体に対してそれほど役に立たないような不徹底なやり方が、かえって中間における農民ボス等の食いものになるような傾きがあったので、その点からするならば、政府の方ではこの方法がいいではないかと言っておりますが、御指摘のように事実上において中以上の者はそれによって利益をこうむるかもしれなけれども、中以下の連中は……



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データ更新日:2022/12/18

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