このページでは戸叶武参議院議員の9期(1971/06/27〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は9期国会活動統計で確認できます。
○戸叶武君 私は、同僚議員各位のお許しを得まして、本院を代表し、去る二月三日急逝されました議員柴田利右エ門君に対し、つつしんで追悼の辞をささげたいと存じます。 柴田君は、大正五年三月、名古屋市の熱田にお生まれになり、その地で成長されたのでありますが、高等小学校のころに父親が亡くなられましたため、三人きょうだいの長男でありました君は、少年時代すでに一家の中心たる自覚を持たれ、父親がわりとして生活を双肩ににない、大きくなられたのであります。 昭和五年三月、高等小学校を卒業されると、進学を思いとどまり、直ちに三菱航空機名古屋製作所に養成工として入社されました。当時の養成工は、志願者が多く、数百人……
○戸叶武君 時間の制約がありますから、緊急を要する問題二点だけお尋ねします。 貿易自由化の速度が非常に速くなっておりまして、九月には四十品目に縮小されるというような大臣のほうのお話もありますが、この問題、貿易自由化そのものは何人といえども認めておりますが、EC諸国におきましても、やはり一番問題になっているのは、これが第一次産業の農業部門におけるところの非常にショックが大きいのじゃないか。こういう点にイギリスの労働党なんかあたりにおいても二つの流れがやはり対立しておるという状態でありまして、日本の農民の正しい声というものは――比較的いままで政府に依存した農協のボスのような者が保守党と癒着してお……
○戸叶武君 関連質問。私はきょうは黙って彼我の問答を聞いておったのですが、国会の審議というものは、具体的データを要求して、それに基づいた論議でなければ価値はないので、そういう意味において委員会の請求というものはなされておるのであって、ガバメントのほうでは官吏としてのいろいろな制約ということを考えるでしょうが、それは小乗的な立場です。そうでないとすると、国会の審議権というものを無視していくのであって、国会の権威というものはなくなるのです。この今回の問題に対しては、諸外国で見ていることであって、白日のもとにおいてこんなばかなできごとが日本にあるということが各国で笑い話になっているのです。国民として……
○戸叶武君 私は、日本社会党を代表し、森君の質問に引き続いて、いま問題になっている点から質問を行ないます。 ただいま、ワシントン二十一日発、毎日特派員から、米国の上院外交委員会は、二十一日、中国封じ込め政策の一つの根拠とされている一九五五年のいわゆる台湾決議を廃棄する上下両院共同決議案を全会一致で採択し、本会議に送った、との電報が入りました。 先ほど佐藤首相は、台湾問題に関して、きわめて慎重過ぎるような慎重な発言でございまして、しかも、その問題にも若干触れたのでありますが、日本は、現在米台との間に結ばれているこの決議というようなものに対してアメリカがこのような態度をとるときに、日華相互防衛……
○戸叶武君 関連。 先ほどの藤田さんに対する福田外務大臣並びに佐藤首相の答弁というものは、きわめて、ある意味において明快で重大な転機を表明しておると私は思うのです。福田さんが三つに問題を分類しまして、中国は一つだと、はっきり言い切りながら、そのあとで、やはり二つの政府があるという現実の上に踏まえて、しかしながら中国と政府間協定、政府間会談を進めるという点にしぼっていった点は、やはり、台湾と北京という形でなく、この国連で決定したところの線で政府間交渉を進めようという決意を明らかにしたものだと私は思いますが、その点をもっと明快にしてもらいたい点、それから、中国もそうだが、日本は断じて戦争などのこ……
○戸叶武君 福田外相の外交に対する御意見に対して、私は北方領土の問題にしぼって質問をいたします。 佐藤内閣は、沖繩の次は北方領土の返還であるということをスローガンにして国民運動を推し進めておりますが、沖繩返還の期日が本年五月十五日に確定したからには、直ちにこの問題と本格的に取り組まなければならないと思うのであります。いま、戦後二十六年余を経た現在、なお北方領土問題が未解決、また日ソ間に平和条約が締結されないということは、はなはだ遺憾なことであります。本年一月二十七日グロムイコ・ソ連外相と話し合い、日ソ共同コミュニケにおいて、日ソ平和条約締結交渉を本年中に双方の都合のよい時期に行なうとの合意に……
○戸叶武君 北方領土問題対策協会法の一部を改正する法律案の要綱を、政府は、「北方地域旧漁業権者等に対する貸し付け資金の財源に充てるため、北方領土問題対策協会が長期借入金をすることができることとする」というふうに述べておりますが、いま、この内閣提出案を衆議院にあっては修正採決したのが去る四月三日で、「四月一日から施行する。」という予定がずっとずれてきている模様でありますが、参議院においてきょう審議していくことになっておりますけれども、これを、どういうふうな今後スケジュールでもって審議し、採決に持ち込むような予定でいるか、そのスケジュールを承りたいと思います。
○委員長(戸叶武君) はからずも委員長に御選出をいただきまして、たいへん光栄に存じると同時に、責任を感ずる次第であります。まことに微力でございますが、委員皆さま方の御協力をいただき、全力を尽くしてまいりたいと思いますので、何とぞ今後ともよろしくお願い申し上げます。
では、前の委員長の藤原委員長のごあいさつをお願いいたします。(拍手)
【次の発言】 これにて散会いたします。
午後十時五十三分散会
○委員長(戸叶武君) 一言ごあいさつ申し上げます。
ただいま委員長に重ねて選任をいただきまして、たいへん光栄に存じます。
皆さまの御協力を得ましてその重責を全うしたいと存じます。今後ともよろしくお願い申し上げます。(拍手)
【次の発言】 それでは、これより理事の選任を行ないます。
本特別委員会の理事の数は五名でございます。
理事の選任につきましては、先例により、委員長の指名に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認めます。
それでは理事に二木謙吾君、岡本悟君、阿具根登君、原田立君及び柴田利右エ門君を指名いたします。
本日はこれにて散会いたしま……
○委員長(戸叶武君) ただいまから交通安全対策特別委員会を開会いたします。
委員の異動について御報告いたします。
今泉正二君が委員を辞任され、その補欠として中村登美君が選任されました。
【次の発言】 本名総理府総務長官、小宮山総理府総務副長官から発言を求められております。順次これを許します。
本名総務長官。
【次の発言】 小宮山総務副長官。
【次の発言】 交通安全対策樹立に関する調査を議題といたします。
まず、派遣委員の報告を聴取いたします。
柴田君。
【次の発言】 以上で派遣委員の報告は終わりました。
【次の発言】 次に、昭和四十八年度交通安全対策関係予算要求に関する件について、総……
○委員長(戸叶武君) ただいまから交通安全対策特別委員会を開催いたします。
継続調査要求に関する件についておはかりいたします。
交通安全対策樹立に関する調査につきましては、閉会中もなお調査を継続することとし、本件の継続調査要求書を議長に提出いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
なお、要求書の作成につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
【次の発言】 次に、委員派遣承認要求に関する件についておはかりいたします。
交通安全対策樹立に関する……
○戸叶武君 関連。 これは確かにあなた、前のときよりも、その「勘案」としただけ「即応」よりは柔軟な態度をとったのは、それは私、認めます。しかし、前のときからもうすでに――赤城農政を踏襲すると言うけれども、赤城農政のときからすでにゆがんでいるので、原点に戻れと言うのです。この食管法の原点をくずしてしまって、いま経済事情という名のもとに、生産調整というところにウエートを置いて、生産費及び所得補償方式というものにウエートを置かなくなったということをはっきりさせろということを聞いているんだから、足立さんは血のめぐりはいいほうだから明快な回答をここで――残念ながら生産調整というところに重点を置いて、そ……
○戸叶武君 足立農林大臣に対して質問を行ないます。 足立農林大臣は、食管制度の運用を合理化する必要ありとの積極的な考え方をお持ちのようでありますが、大ざっぱな構想というものは、すでに新聞や雑誌その他この前の委員会においても示されておりますが、食管制度は形骸化してしまったから、その実情に即応して改正するという点を強調していることと、もう一つは、長い間の農協マンとしての食管改正を行なう場合でも、農民が安心できるような価格保障は確立する考えだというふうに言い切っておりますが、その辺のところをもっとこの委員会で具体的に示していただきたいと思います。
○委員長(戸叶武君) 一言ごあいさつ申し上げます。ただいま本委員長に重ねて選任をいただきまして、たいへん光栄に存じます。
皆さまの御協力を得ましてその重任を全うしたいと存じますので、今後ともよろしくお願い申し上げます。(拍手)
【次の発言】 それでは、これより理事の選任を行ないます。
本特別委員会の理事の数は五名でございます。
理事の選任につきましては、先例により、委員長の指名に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認めます。
それでは理事に岡本悟君、二木謙吾君、阿具根登君、原田立君、柴田利右ェ門君を指名いたします。
本日はこれにて散会いたしま……
○委員長(戸叶武君) ただいまから交通安全対策特別委員会を開会いたします。
委員の異動について御報告いたします。
去る八日小笠原貞子君が委員を辞任され、その補欠として星野力君が選任されました。
【次の発言】 交通安全対策樹立に関する調査を議題といたします。
まず、北陸トンネル内における列車火災事故に関する件及び日本航空三五一便乗っ取り事件に関する件について順次報告を求めます。
秋富鉄道監督局長。
【次の発言】 内村航空局長。
【次の発言】 磯崎国鉄総裁から発言を求められておりますので、これを許します。
【次の発言】 それでは、質疑のある方は順次御発言願います。
○委員長(戸叶武君) 一言ごあいさつ申し上げます。
ただいま本委員長に重ねて選任をいただきまして、たいへん光栄に存じます。
皆さまの御協力を得ましてその重責を全うしたいと存じますので、今後ともよろしくお願い申し上げます。
【次の発言】 それでは、これより理事の選任を行ないます。
本特別委員会の理事の数は五名でございます。
理事の選任については、先例により、委員長の指名に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認めます。
それでは理事に岡本悟君、二木謙吾君、阿具根登君、原田立君、柴田利右エ門君を指名いたします。
○委員長(戸叶武君) ただいまから交通安全対策特別委員会を開会いたします。
まず、委員の異動について御報告いたします。
去る一月二十七日、阿具根登君及び中村波男君が委員を辞任され、その補欠として野々山一三君及び森勝治君が選任されました。
【次の発言】 次に、理事の辞任についておはかりいたします。
原田立君から、文書をもって、都合により理事を辞任したい旨の申し出がございました。
これを許可することに御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
ただいまの理事辞任による欠員と、すでに委員の異動に伴う欠員と、現在本委員会の理事は二名欠員となりました。この際……
○委員長(戸叶武君) ただいまから交通安全対策特別委員会を開会いたします。
まず、委員の異動について御報告いたします。
小笠原貞子君が委員を辞任され、その補欠として星野力君が、また、欠員中の一名につきましては田渕哲也君が、それぞれ選任されました。
【次の発言】 次に、理事の辞任についておはかりいたします。
野々山一三君から、文書をもって、都合により理事を辞任したい旨の申し出がございました。
これを許可することに御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
ただいま本委員会には理事が二名欠員となっておりますので、この際、その補欠選任を行ないたいと思いま……
○委員長(戸叶武君) ただいまから交通安全対策特別委員会を開会いたします。
交通安全対策樹立に関する調査を議題といたします。
まず、交通安全対策の基本方針について運輸大臣より所信を聴取いたします。
新谷運輸大臣。
【次の発言】 以上をもちまして運輸大臣からの所信聴取を終わります。
【次の発言】 次に、昭和四十八年度における海上交通及び航空交通安全対策関係予算について説明を求めます。
原田審議官。
【次の発言】 以上で説明の聴取は終わりました。
本日の調査はこの程度にとどめ、これにて散会いたします。
午後二時五十一分散会
○委員長(戸叶武君) ただいまから交通安全対策特別委員会を開会いたします。
委員の異動について御報告いたします。
星野力君が委員を辞任せられ、その補欠として小笠原貞子君が選任されました。
【次の発言】 交通安全対策樹立に関する調査を議題とし、カーフェリー「せとうち」の火災による沈没事故に関する件について報告を聴取いたします。
新谷運輸大臣。
【次の発言】 それでは、質疑のある方は順次御発言願います。
【次の発言】 他に発言もなければ、本件に対する本日の調査はこの程度といたします。
本日はこれにて散会いたします。
午後二時三十五分散会
○委員長(戸叶武君) ただいまから交通安全対策特別委員会を開会いたします。
自動車事故対策センター法案を議題とします。
政府から趣旨説明を聴取いたします。
新谷運輸大臣。
【次の発言】 以上で趣旨説明の聴取を終わりました。
これより質疑に入ります。質疑のある方は順次御発言願います。
【次の発言】 他に御発言もなければ、本案に対する本日の審査はこの程度にいたします。
本日はこれにて散会いたします。
午前十一時二十八分散会
○戸叶武君 一年の間、皆さんの御協力を得て、つつがなく特別委員長をつとめさせていただいたことに対して深く感謝申し上げます。 この特別委員会が設置せられたということは、交通安全に対する国民的な要望が非常に大きなものがあることを証拠立てるものでありますが、今後とも皆さん方のお力によって成果をあげていただかれむことを切に期待しまして感謝のことばといたす次第であります。(拍手)
○戸叶武君 関連。
【次の発言】 私は、いまの質疑応答を聞いておって、この問題は緊急突発の事件で、いままで前例のないことだからというので、大臣答弁並びに当局の答弁の苦慮をよく理解できます。しかしながら、緊急事態の発生に間に合うのが治安当局の任務です。その緊急事態に間に合わないような治安体制というものは、あってなきがひとしです。これは私は重大な問題で、午後これに対する質問をしますが、いまのようなコンニャク問答ならば意味がありませんから、途中で打ち切って、あらためて私は質問を展開しますけれども、私も長い間朝日新聞の社会部の第一線で働いて、昭和丘年、浜口雄幸が東京駅頭で暗殺されて以来、昭和一七年二月……
○戸叶武君 外務省設置法の一部を改正する法律案について、提案理由をすでにお聞きいたしましたが、内容はアジア局の事務量の増大、局内幹部の仕事が多端をきわめているので、アジア局の所管事務の円滑をはかるため、アジア局に局長を補佐する次長一人を置き、そして局務を整理せしめるというような理由でありますが、この提案理由に関連して大平さんに承りたいのは、日本に一番近いアジア諸国との関係というものが日本外交にとってはきわめて重要であるということは、いま始まったことではないと思うのであります。政府といたしましては、日中国交正常化に伴い、対中国関係を安定した基礎の上に発展せしめることが大切であり、その上に立ってア……
○戸叶武君 皇室経済法施行法の一部を改正する法律案の審議を行なうにあたり、私はまず、小坂総理府総務長官及び瓜生宮内庁次長から、日本国憲法と天皇との関係について政府側の御見解を承りたいと思います。 日本国憲法の第一条には「天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であって、この地位は、主権の存する日本国民の総意に基く。」と明記されております。そうして、これを受けて第三条には「天皇の国事に関するすべての行為には、内閣の助言と承認を必要とし、内閣が、その責任を負ふ。」、また第四条には「天皇は、この憲法の定める国事に関する行為のみを行ひ、国政に関する権能を有しない。」としるされておりますが、政府は……
○戸叶武君 中小企業庁設置法の一部改正案では、いままであった計画部、指導部の二部制に新しく小規模企業部を設けることになり、三部制となったのでありますが、この小規模企業部を設置する趣旨並びにこれに至る経過について承りたいと思います。
【次の発言】 いま長官が言われたように、近代的な行政の面においては、いままでのような官僚主義的なミリタリーなシステムよりも、ファンクショナルなシステムに発展し、特に窓口行政を通じて庶民と結びつくということが一番望ましいことであり、そういう意味においては、この小規模企業部の設置というのは、通産行政の中においては画期的なことで、むしろおそきに失していると思うのであります……
○戸叶武君 国土総合開発庁設置法案に対し、小坂総務長官に質問をいたします。 政府の提案理由の説明によると、近年における経済開発に伴う人口と産業の急激な都市集中の結果、過密過疎の問題が発生し、一に環境の悪化、二に交通難、三に住宅難、四に地価高騰等のひずみが深刻化したのでその対策を樹立し、豊かで住みよい生活を確立する目的を達成したいとのことでありますが、政府のいうきれいな空気、きれいな水、緑に恵まれた生活環境をつくり上げたいという趣旨の環境保全並びに土地対策及び水問題及び住宅問題の対策、そういうそれらの問題に対してもっと具体的な構想を承りたいと思います。
○戸叶武君 関連。
【次の発言】 いま鈴木さんの最終的な質問において、現実の生活問題と結びついた具体的回答を求めておりますが、それはいわゆるインフレ論と違って、現実のインフレ現象における、所得政策のどうのこうのじゃなくて、たとえばいま、私はタクシーの問題でもガソリンに火がついて発火点にまで来ていると思うんです。タクシーの運転手さんに話を聞くと、いままで水揚げが二万六千円あったのが、いまではその半分になってしまった。自分たちの手に入る金もいままでの半分になってしまった。これでタクシーはどうして暮らしていけるか。そのことに対して運輸大臣は、愛知君の葬式の際に、深刻な顔で、あのタクシーの運転手の自殺……
○戸叶武君 関連。 行政権の限界について、田中首相並びに高橋公取及び吉國法制のそれぞれの担当者の見解が非常に違っております。これは、いまのところ違うのはやむを得ないような面もありますけれども、この弊は、田中さんがるるとして述べた真意はわかりますが、一歩誤ると官僚統制の危険性があるというのが、田中さんも御承知と思いますが、戦時中の官僚統制によってどれだけ民心が荒廃したかわからないんです。そういうことになるとえらいことになると思うので、これは十分に統一的見解を政府は持ってもらいたいと思います。速記録を読んでからあらためて具体的な指摘をいたしますが、このことは心してやらないと、たとえば通産大臣の行……
○戸叶武君 ただいまから、田中内閣の経済、外交、文化政策に対して御質問をいたします。主として大平外務大臣、倉石農林大臣、中曽根通産大臣並びに文部大臣に質問したいと思いますが、理事から、大臣が出たり入ったりでこま切れ質問になるかもしれないからというので、こま切れ料理をするつもりで、出ている人たちからだんだんに片づけたいと思います。 だれもいないのでは――ああ防衛庁長官が、この人は一番まじめな人ですから、この人からまず質問をいたします。 一番最後の質問を劈頭に持ってくるんですから、羊頭狗肉ということになるかもしれませんが、これは皮肉でも何でもありませんが、日本にとっていま一番大切なのは、私は、……
○戸叶武君 関連質問。 いまの決意表明がきわめて簡単なので不満足ですが、私は、田中内閣において非常にじみな努力をしているのが福田大蔵大臣、倉石農林大臣というふうなところで、ほかに三木さんや保利さんもいますが、特に私は石油ショックの後において日本で重要に考えなけりゃならないのは、エネルギー資源の問題と食糧の問題というものがこれが外交手段に使われたときには非常にこわいという危機感でございます。燃料は節約して対処できる場合もあるが、食べものを一週間なり十日枯らしたら暴動が起きます。世界の革命史を見るならば、すべてそのきっかけは食糧暴動です。寺内内閣が一挙に倒れたのも、滑川の遠洋漁業に行く漁民の奥さ……
○戸叶武君 私は、日本社会党を代表し、内閣総理大臣の田中角榮さんに対し、四十九年度予算案の締めくくりの総括質問を行ないます。 田中さんは静よりも動の政治家で、ポンピドー大統領の葬議に参列したおりにも、パリにおいて六カ国の首相と会談しております。このことはすでに田中首相から報告を受けておりますが、世界は激動変革の時代に突入しておりまして、石油問題も、シベリア開発も、通貨問題も、グローバルなスケールで解決に当たらなければならなくなっております。田中首相は、日中国交正常化を断行した直後に、次は日ソ平和条約の締結と取り組むのだと宣言しております。そのおりに、田中さんは、北方領土の返還なくして日ソ平和……
○戸叶武君 下村さんの高度成長政策は、池田内閣以来、自民党の理論的な根拠というか、指導を与えてきた人でありますが、急にゼロ成長を打ち出したので一般も奇異な感じに打たれましたが、いまの質問応答を見ると、予測としてのゼロ成長でなく、ゼロ成長をしなければいわゆるインフレはとまらないんじゃないかというようにも受け取れるんですが、この高度経済政策のチャンピオンは西ドイツにおいてはエアハルトであり、日本においては池田さん、その先生が下村さんということになっておりましたが、西ドイツにおいても、エアハルトのあの奇跡ということが問題になったとき、アデナウアーは、エアハルトは哲学を持たない、総合的な施策に欠けてい……
○戸叶武君 倉石農林大臣に対して、食糧自給の確立と農政の転換について御質問いたします。 私は、日本の国は豊葦原瑞穂の国と昔からたたえられているだけに、食糧自給は可能な国だと確信しております。それがなし得られないのは、現段階における農政の貧困に原因があると思うのでございます。古来から経世の学は西洋においてもフィジオクラットの重農主義から出発し、マーカンティリズムによる重商主義から近代経済並びに政治への発展があるのであります。日本の農業社会を基盤としての政治というものは、古代において農をもって本となすという農本主義から出発しておりますし、中国の古代の堯舜のころの民の歌も、日出ずれば起き、田を耕し……
○戸叶武君 ただいま田君から、ミクロネシアの問題で私のワイフのことまで引用されましたが、たしかあれは愛知君が外務大臣のときだったと思いますが、ミクロネシアの問題については、アメリカ側も、どちらかといえば、やはり日本に担当してもらったほうがいいのじゃないかというふうな考え方があるのも事実で、きわめてソフトな形でしたが、国務省関係の委嘱を受けていると思われるアメリカの大学の婦人の教授が来て、私にもワイフにも別々に意見を開陳したことがあります。あのときに、結局、アメリカと日本が十八億円ですか、あの折半した援助というふうな形にしましたが、なったようですが、あそこの人たちが、青年たちが日本に留学したい要……
※このページのデータは国会会議録検索システム、参議院ウェブサイトで公開されている情報を元に作成しています。