このページでは近藤信一参議院議員の6期(1962/07/01〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は6期国会活動統計で確認できます。
○近藤信一君 私は、日本社会党を代表いたしまして、池田総理の所信表明に対し、総理並びに関係各大臣に対し、若干の質問をするものであります。 参議院選挙が行なわれました後の内閣改造にあたりまして、国民は大きな期待を持っておったのであります。ところが、第三次池田内閣の成立を見ますると、そのことごとくが派閥均衡の上に立った改造人事で、実力者に逃げられた第二軍的内閣であるとの批判が伝えられておるのであります。池田総理が政権を担当されて以来、寛容と忍耐の政治ということを主張してこられましたが、新内閣の成立とともに、高姿勢に転換するのではないかとも伝えられているのであります。その現われといたしまして、今国……
○近藤信一君 私は、日本社会党を代表いたしまして、先日来新聞の紙面をにぎわしているアメリカの日本綿製品輸入制限問題に関し、関係大臣に若干の質問をいたしたいと思います。 御承知のとおり、綿製品を初めとする繊維製品は、長年にわたってわが国の最大輸出商品であって、総輸出の二七%を占めて重要な地位を保持しているのであります。ところが、最近において注目すべき現象は、わが国の輸出をめぐる国際環境の著しい変化であります。すなわち、輸出の主要市場である東南アジアにおいて繊維製品の国産化が進行し、市場の狭隘化が予想されていること、それに加えて、今問題となっているように、わが国繊維製品輸出の三分の一に近い大きな……
○近藤信一君 私は、日本社会党を代表し、ただいま議題となりました本院議長重宗雄三君の不信任決議案に賛成の討論をするものであります。 先ほど提案者も述べておられましたように、私は、重宗議長は尊敬する人の一人でもあるわけであります。この私が尊敬しているこの議長の不信任に賛成せねばならぬという私の立場は、まことに私は残念なことだと思うのであります。私がなぜ重宗議長を尊敬しているかというと、これは重宗議長は、昭和二十二年以来今日まで四回にわたって参議院議員として選ばれて参りました。さらに、重宗議長は多くの会社の重役をやっておられまするが、なかんずく明電舎の取締役社長をしておられます。この明電舎は、御……
○近藤信一君 私は、日本社会党を代表いたしまして、ただいま上程されました中小企業基本法案について、委員長報告どおり修正議決することに賛成の意を表するものであります。 申し上げるまでもなく、今日、中小企業は、わが国経済の中で、その事業所数においても、従業員数においても、また生産実績においても、きわめて大きな割合を示しているのであります。しかるに、中小企業と大企業との間には大きな格差が存在し、中小企業の経営は常に不安定な困窮した状態に追い込まれ、社会問題とさえなっているのであります。 この中小企業の窮状を打開するには、従来の個々ばらばらの中小企業政策を、この際、抜本的に集大成して、基本方針を確……
○近藤信一君 私は、日本社会党を代表して、ただいま御報告になりました三十八年度年次報告、いわゆる中小企業白書、並びに三十九年度施策に関し、若干の質問をいたしたいと思うものであります。 中小企業基本法により、政府は毎年この報告を行なわねばなりませんが、それにより、政府の中小企業施策の全貌が国民の前に明らかにされ、批判の機会を与えられることは、中小企業対策の進展に寄与するものとして私どもの大きく期待していたところであります。しかしながら、せっかく努力された報告にもかかわらず、期待はずれに終わった点もまた決して少なくないのであります。 その一つは、中小企業のあるべき姿について政府はいかに考えてい……
○近藤信一君 私は日本社会党を代表して、ただいま御説明のありました中小企業団体の組織に関する法律の一部を改正する法律案につき、総理大臣並びに関係各大臣に若干の質問をいたすものであります。 まず、総理にお伺いしたいことは、中小企業の将来についていかなるビジョンを持っておられるかということであります、過日私が中小企業白書に関し質問した際に、総理は確たるお答えがなかった。いま御説明の団体法の一部改正案は、まさにこれと関連するのでありまして、中小企業の将来に関し、総理がかなり悲観的な考え方を持っているのではないかと心配し、あらためて質問する次第であります。 この前に総理は、国民経済の均衡ある発展の……
○近藤信一君 私は、ただいま議題となりました各派共同提案にかかる本決議案に対して、自由民主党、日本社会党、公明党、民主社会党及び緑風会の御意向の上に立って、ここに賛成討論を行なわんとするものであります。 ただいまの御説明にもありましたとおり、最近における企業倒産は、はなはだ憂慮すべき実情にあります。倒産する企業の中には大企業もありますが、ほとんど大部分が中小企業であり、大企業の倒産の場合にも、その大企業だけが倒れるのでなく、多くの中小企業を道連れにしているのであります。ことに注意すべきは、倒産統計は負債が一千万円以上のものに限られており、一千万円以下の負債で倒れた零細企業は、この数字に含まれ……
○近藤信一君 私は、日本社会党を代表して、ただいま御報告になりました中小企業年次報告、並びに昭和四十年度施策に関し、若干の質問をするものであります。 この年次報告は、中小企業基本法による白書としては第二回目のものであります。昨年は第一回目の白書でありましたから、過去十年間にわたり中小企業の動向を浮き彫りにし、基本法の精神を強調して、非常な意気込みを見せていたのでありますが、今年は第二回目ではあるし、その意気込みはどんなふうに展開しているかということに、大きな期待を寄せていたのであります。ところが、それが期待はずれに終わったようであります。なぜ、白書が期待はずれに終わったか、それは、白書をめぐ……
○近藤信一君 私は貿易の自由化について若干の質問をしたいと思います。 政府は業界の反対も相当ございましたけれども、それを押し切って予定どおりに十月の一日から、目標は九〇%ということで多数の品目について自由化に踏み切ったのでございます。それは目標の九〇%ということが不可能のような結果で八八%というようなことになりました。私どもは、国内の産業事情から見て九〇%の自由化は多少無理じゃないか、こういうふうに思っておったものでございますが、その間の調整に政府が苦心されたことはまあどちらかといえば、けっこうなことであったと思います。しかし、実際には政治力の強い品種が自由化を延期され、政治力の弱い部門が自……
○近藤信一君 時間もあまりございませんから、私も二、三の点について御質問をいたしますが、それはアメリカの輸入陶磁器の関税引き上げの問題についてでございますが、その前に、対米輸出の先行き不安ということについて、大臣から一点御答弁を願いたいと思います。 そこで、わが国の対米輸出は、ことしの一月から六月までの累計を見ますと、昨年の同期に比べまして約一億九千万ドルほど増加している。一応これは好調のようにも考えられるのでありますが、これは三十六年度の日本の対米貿易が十億二千万ドルに及んでおりまして、輸入超過であること、このことを考慮いたしますると、一向にこれは楽観できる問題じゃないと思うのです。そこで……
○近藤信一君 私は前回の委員会で、米国において陶磁器の輸入関税を引き上げるなどの方法で輸入を抑制しようとしているという問題について質問いたしましたが、その問題はなかなか重大な影響を持つもので、ぜひこれを阻止するよう政府が万全の努力をしてもらいたいという意味の決議をしたいと申したのであります。この件に関しまして、幸いに各派の御了承を得まして、各派共同提案として、米国における陶磁器の輸入制限問題に関する決議案の草案を得ましたので、ここで朗読をいたします。 米国における陶磁器の輸入制限問題に関する決議(案) 米国の関税委員会において、目下検討しつつある陶磁器製食卓用品及び台所用品の関税引き……
○近藤信一君 私は一点お尋ねいたしますが、公正取引委員会の業務は元来公正取引を確保するための措置を中心とすべきだが、実際の業務を拝見いたしますると、中小の業者の共同行為を取り締まることに熱心であるように思われる。先般業務概況を御報告になりましたが、共同行為の取り締まり状況を見ても、中小の組合のものが多いようでありまして、中小のものが強くなるにはどうしてもこれは団結の力によらなければならないのだから、その実情を見まして中小の共同行為を見るべきだと思います。先日も、名古屋でデパートが電気器具を安売りいたしました。そこで、中小の小売業者の生活権を脅やかすような事件でございましたので、その際に小売商は……
○近藤信一君 アメリカの綿製品の輸入制限問題が新聞でも盛んにやかましく言われておりますので、大臣にきょうはこの点を二、三御質問いたします。その他、若干雪害の問題、スモッグの問題について簡単に質問をいたします。 通産大臣の所信表明を拝見しますと、輸出を通じて経済の発展へと、こういう方向を経済運営の基本とするとのことであります。まことにごもっともなことと思いますが、しかし輸出には相手方がありまして、その相手方が輸入しないというのでは、せっかくの方針も実現できないわけであります。この問題は中共やソ連に対する輸出にまで関連する重大な問題でありますが、ここでは差しあたりアメリカがきわめて最近に日本から……
○近藤信一君 私は先日本委員会におきまして、アメリカにおける日本の綿製品の輸出制限問題について質問したのでありますが、きょうは重工業品の輸出につきまして、若干の質問をいたしたいと存じます。綿製品の輸出も大切な問題ですが、機械やプラントのような重工業製品の輸出は、日本の貿易構造の将来をきめる重要な問題だと思います。先進国と称せられるものは、いずれも重化学工業品の輸出割合が多くなっていることも事実であります。日本では今どんな段階でございますか、というのは、私がこう申しますのは、日本の輸出品構成の中で、重化学工業の占める比率というものが非常に大きくなってきているのであります。一体現在どのくらいの割合……
○近藤信一君 この資料は鉱業審議会の答申だと思いますが、審議会の答申と、政府の政策との関係はどういうふうになっているか、もう一度御説明願いたいと思います。
【次の発言】 ただいまのお話でもございましたように、これは自由化に伴いまして金属鉱山が相当に休山それから閉山をしなければならぬようでございますが、その休閉山はどの程度になるのか。審議会ではどんな調査が行なわれておるのか。
それから石炭では炭田別にこれが計画を立てるようでございますが、金属鉱山の場合にはどんな形でこれをやられるのか、この点いかがですか。
【次の発言】 これは法案審議のとき、私はもっと詳しくお尋ねしますけれども、これは北海道地……
○近藤信一君 先般阿部委員、それから向井委員が特に大臣の出席を要望しておりますので、この点は大臣が出席されてから質問をいたすことにしたいと思います。
【次の発言】 先般来、本委員会におきまして、同僚阿部委員から電気ガス税に関し通産大臣に質問いたしましたところが来年度から一%下げて八%にするとのことでした。電気ガス税の軽減ないし廃止について各方面から要望があったことは大臣も御承知のとおりです。実は一%だけの転減ということではかなり失望した次第でございます。きょう同僚阿部委員がおりませんので、かわりまして二、三の点について大臣に伺っておきたいと思います。
まず、昨年、東北電力の料金改定問題が起こ……
○近藤信一君 プラント類輸出促進臨時措置法の一部改正について若干の質問をいたします。輸出入銀行の三十八年度予算の内容の説明は、この前の委員会でもお聞きいたしましたし、またプラント輸出についての資金量の確保については不足させないようにするという説明があったのでありますが、この輸出入銀行の融資のうちに占めるプラント類についての割合、それから額はどれくらいになっておりますか。また輸出保険でプラント類が利用した額はどれくらいになりますか。まず、この点からお答えをいただきたいと思います。
【次の発言】 昨年、ブラジルのウルブプンガの発電設備の国際入札で、わが国の日立それから、東芝、三菱電機の三者連合によ……
○近藤信一君 私ちょっと運営上の問題で大臣にお尋ねしたいんだが、これは一点だけです。 実は、参議院の先議案件として予定されている法律案が四法案あるわけなんです。ところが今日までまだ一件も、これは先議案件であるけれども、参議院にかかっていない。その法律案は、計量法施行法の一部改正と、高圧ガス取締法の一部改正、工場立地調査法の一部改正、それから採石法の一部改正と、この四法律案が参議院先議ということになっておるんですが、参議院先議であるけれども、これは後議になってしまうというような結果で、一体閣僚会議でこの点はまだ何にもおきまりになっていないのか、もしきまっているならば、これはいつごろ本院に提案を……
○近藤信一君 今度の改正案ではヤード・ポンド法の使用の特例について、現行規定どおりだとことしの十二月三十一日までで期限切れとなるわけですが、当分の間延長するものと、それからこれを整理して分けているようでございますが、ただ法文と提案理由の説明だけでは具体的にちょっとわからない点があるので、二、三質問いたしますが、現行施行法第六条の第一項カッコ書きの中に、武器の製造又は修理に関する計量その他政令で定める計量、こうございますが、現行法の政令では、三十三年の第三百二十九号として現行法の政令が出たわけなんですが、この政令を見てみますと、一号から十四号まであるわけでございますが、いろいろな意味でヤード・ポ……
○近藤信一君 関連。向井委員が販売業者の問題でお尋ねしているのですが、既存の販売業者に対する何か処置、たとえばいろいろと、ほかの産業でもあるのですが、新しく免許制度にする場合には、既存の業者に対するところの緩和ということが考えられているわけなんですが、今度の場合には、そういう点はどう考えておられるのか。既存の業者でも新しく試験を受けさして、そして許可をするのかどうか。この点どうですか。
【次の発言】 今の御答弁でございますると、大口のお話でございますが、たとえば、これは小売のほうの販売関係も今度は規制されるわけでございましょう。そういたしますると、やはり小口の販売主任というものが資格をとらなき……
○近藤信一君 締めくくりの質問をする前に、ちょっと一、二点お伺いしたいのですが、不当景品類及び不当表示防止法が、昨年の八月に施行されまして以来、きょうまでに十六件違反した事件があったように、今もらったこれに出ておるのですが、私はその不当景品並びに不当表示という問題は、新聞やチラシだけが対象になっておるように思われるのだが、しかし、今テレビなんかでも非常に普及して参りまして、テレビ等にいまわしい、まあこれは類似するのじゃないかと思われるような広告が盛んになされておるのですが、これらに対するところの問題は、どういうふうにあなたのほうでは処理をしようと考えておられるのか。また、テレビの問題は、この範……
○近藤信一君 先ほど阿部さんからも質問しておったんですが、協業によるスーパー・マーケットの問題ですが、先ほど長官も言っておられますように、ちゃちなものではだめだというようなことを先ほどちょっと言われたのですが、そういたしますと、大体百坪ということは、これは例として言われたわけですが、この建坪の基準というふうなものを――そういうふうなものがあるのですか、これ以上のものには貸すとか、これ以下のものには貸せないとか、こういうような基準を設けてあるのですか。
【次の発言】 最低七十坪くらいだと、上のほうの問題については十分考えてやると――大よその見通し、あんまりでかいものでもあなたのほうでは困ると思う……
○近藤信一君 今の問題に関連するのですが、協同組合を作っておる事業というのはどれくらい現在あるんですか、その点おわかりであったらひとつ。
【次の発言】 任意組合は、これは方々であると思いますが、協同組合は、今の局長もはっきりとわからぬという答弁ですが、私も、その採石事業の協同組合というのはあまり聞いたことがないわけなんで、それからいま一つ、阿部さんからも言われた砕くほうの石というのは、これはおおむね中小企業じゃなくして、たとえばダム工事を請け負う鹿島なら鹿島、それが採掘権というのか、その権利というものをその山に設定するわけですね。したがって砕く石のほうにおいては、私はもちろん協同組合があるとい……
○近藤信一君 ちょっとお尋ねしておきたいのですが、今度鉱業法の改正がございますると、酸性白土やそれからベントナイトとともに、陶石も鉱業法の法定鉱物に追加されると、こういう話だということですが、今まで採石法の対象になっていた陶石が、鉱業法の改正によりまして鉱業法に移されると、今度鉱業権を付与されなければ採掘することができないと、こういうことになりますが、これはいうまでもなく陶石は陶磁器の原料でございますから、鉱業法の対象鉱石と、こういうことになったために、今度採掘についての取り締まりが厳重になってくると、こういうふうに思うのですが、そうしますと、採掘しにくくなることは当然でございますし、原料もだ……
○近藤信一君 速記をとめて下さい。
○近藤信一君 まずお伺いいたしまする点は、現行のばい規煙制法が全然動いていないという点です。言うまでもありませんが、昨年の第四十回国会でこの法律が成立して、同じく十二月の一日に施行令が制定されたにもかかわらず、肝心の指定地域や排出基準がきまらないからということで、今年の二月十二日、私がこの商工委員会で通産省の佐橋局長に、いつごろきまるのかと質問いたしましたところが、そのときに、局長は、三月中に具体的な政令を出そうと、こういう答弁をされておる。それがいまだにきまらないということですが、一体いつごろこれをおきめになろうとしておられるのか。まずこの点お尋ねいたします。
○近藤信一君 ばい煙排出規制法に関連して、ちょっと水質保全の問題について御質問をいたします。
昨日、調布の東京重機工業会社のメッキ工場から毒性の強い青化ソーダと青化銅液が大量に多摩川に流れ込んだ事故がございまして、給水を一時中止したり、それから井戸の使用を禁止した事件が発生しておりますが、このことについて十分な調査をされましたか、また聞いておられますか、この点お尋ねいたします。
【次の発言】 新聞の記事から拝見いたしますると、工場の設備が不完全といいますか、ホースをタンクロに接続していた止め金が腐食しておって、それからホースがはずれて、何か毒性物が流出したと、こういうふうにあるわけなんですが……
○近藤信一君 この際、ちょっと大臣にお尋ねしておきたいのですが、ただいまも金属鉱業等安定臨時措置法案が提案されましたのですが、会期も七月の六日で終わるのでございますから、もうあと一カ月ちょっとしかない。ぼつぼつと法案が次から次へと出てくるわけなんですが、一体これから政府がまだ予定しておる法律案というふうなもの、いわゆる提案を予定されておる法律案、こういうものは何件くらいあるのか。そうしてそれを今国会で提案されるお考えであるのか、この点をちょっとお伺いしていかなければ、残余の法案の審議の問題等でいろいろ私は複雑になってくると思うので、この点ちょっとお聞かせ願いたい。
○近藤信一君 過日の委員会におきまして、私、やはり中小企業投資育成株式会社法案の概要についてちょっとお尋ねしたわけでございまするが、そのときに長官からも御答弁がございましたけれども、いま一度詳しく御説明をお願いいたしたいと思います。それは、この法案と、ただいま本委員会にも提案されておりますところの中小企業基本法、この中小企業基本法との係関は一体どういうところが大きく違っておるのか、また、そう大きな違いはないということであるのか、そういう点いま少し詳しく御説明を願いたいと思います。
【次の発言】 今の御説明でよくわかりましたけれども、毎年、歴代の内閣、政府におきましては、中小企業対策ということで……
○近藤信一君 前回に引き続いて若干の質問をするものでありますが、法案の第十六条を見ますると、中小企業公庫は投資育成会社に対しまして、「その事業に必要な長期資金を貸し付けることができる。」、こういうふうになっておるんですが、これは一体どういうふうな資金をお考えになっておられるのか、もし貸付資金が投資のために会社が必要とする資金であるならば、投資育成会社を通じないでも中小企業金融公庫みずから投資することができるはずなんです。これは投資に必要な資金ではないだろうと思うんですが、この点はどうですか。
【次の発言】 そういたしますると、公庫から貸し出しをする以外に、さらに投資育成会社では必要なところに公……
○近藤信一君 まず磯部参考人にお尋ねをいたしますが、中小企業と大企業とのこの格差というものは、現在のままでいきますと、これはますます開きが大きくなっていくということは、もうこれは当然だと私は思うのです。そこで基本法その他を実施いたしましても、今までの政府のやり方では、その格差を縮小することは非常に私はむずかしいのではないかとこう思うわけなんです。そこで私どもの考えからいくと、縮小の方向でなくしてこれはますます開きが拡大していくというふうなことも反面考えられるわけでございますが、少なくとも現在のこの関連法案といわれているものは、これは出ておるわけなんですけれども、この関連法案を見ましても、これは……
○近藤信一君 ただいまの御説明をお聞きいたしまして、修正されました点について、もちろん私どもは異議はないわけでありますが、修正は大体におきまして適当だとも思われるわけでございますが、一応修正者のお気持がどこにあるかという点で、一、二点お尋ねをしたいと思うのです。 まず、前文及び第一条中、ただいま御説明ございましたように、「不利を補正」を「不利を是正」と、こういうふうに改められたわけでありますが、補正と是正というこの区別というものはどういうところにあるのか、この点をまずお尋ねいたしまして、また第三条の五号にも「不利を補正する」と、こうありまするが、その点は修正がされていない。前の二カ所の点と最……
○近藤信一君 私は、中小企業問題を中心として御質問を申し上げるのであります。 その前に、まず鉄鋼問題について若干お尋ねをいたしますが、鉄鋼産業の大企業が、雇用とか、また、関連企業に対してどのような地位と責任を持つべきかという点について、通産大臣の考え方をまずただしておきたいのであります。 今さら申し上げるまでもございませんが、池田内閣の所得倍増計画は完全に失敗したものと、私は判断しておるのであります。少なくとも、実際、計画よりも早過ぎる面と、それからおそ過ぎる面、この両面がございまして、経済の安定的な発展を著しく妨げたのでございます。これは、十年後の目標だけを示して、年次計画を示さなかった……
○近藤信一君 私は、日本社会党を代表いたしまして、締めくくりの総括質問をいたします。 まず最初に、池田総理にお尋ねするわけでありますが、昭和三十五年七月に池田内閣が発足しまして、今日まで内閣改造もしばしばございまして、四十八人の大臣が今日まで任命されておるわけです。そこで、今までの内閣で、実力者の内閣だと、こういわれた時期もございました。また現在の各大臣、大蔵大臣を初め優秀な、りっぱな大臣ばかりでございまするけれども、なかんずく、その中で、河野建設大臣ほどいろいろと特異な注目をあびておる大臣はなかろうかと思うんです。これはジャーナリズムや、それから一般的にも、非常に河野建設大臣の行政手腕とい……
○近藤信一君 私は、中小企業金融の問題について若干関連して、まあ時間がございませんから、簡単に一、二点御質問しますが、これは、本来ならば通産大臣にお尋ねするわけですが、通産大臣は予算委員会のほうへ行っておられるので、政務次官から御答弁を願いたいと思います。 最近伝えられるところによりますと、中小企業の手形割引を円滑にするために、信用保険公庫に資金を投入して、これを信用保証協会の手形割引に使わせようという案があるようでございますが、その詳細については私も十分存じませんが、従来、手形割引については中小企業の組合は非常に骨折っておるのであります。それに対して商工中金でも努力していることは次官も御承……
○近藤信一君 産業災害について、本来ならば、大臣の出席のもとに御質疑をいたすわけでありますが、閣僚会議があるそうでございまするから、大臣の質問の点を避けまして、関係当局に若干の質問をするわけであります。 昭和電工川崎工場の爆発につきましては、当委員会も当時爆発のありました翌日さっそく政府から説明をお聞きいたしますると同時に、同僚議員からいろいろと監督行政の一本化の問題や、あるいは犠牲者に対する補償の問題等を中心といたしまして、論議が展開されたのでありますが、政府においてもその当時善処したいという態度が表明されておりますので、本日は重複を避けて、一連の災害についての面に対して若干質問するわけで……
○近藤信一君 私は、この際に毛製品の国際協定締結に関しまして若干御質問をしてみたいと思います。 アメリカでは毛織物の輸入制限をしようとする動きが以前からありまして、米国毛織物業界といたしましても、米国政府へ強い働きかけをしてまいりました。それが昨年の二月ごろからは、かなりはっきりした動きとなってあらわれてまいりましたが、昨年の七月、ケネディ大統領がドル防衛を打ち出したのとちょうど時を同じくいたしまして、アメリカの大統領の諮問機関である上院のパストール委員会が毛製品の輸入制限を行なうべきである、こういう結論を出したのでありますが、そうして今年の三月になって、アメリカの毛織物業者とヨーロッパ、そ……
○近藤信一君 私は、特にきょうは下請代金の問題についてお尋ねをいたしたいのですが、その前段として、今日非常に新聞等においてもいろいろと言われておりますように、中小企業の三月危機ということが叫ばれております。昨年の十一月の倒産件数が、新聞の報ずるところによりますると二百九件で、戦後の最高を記録しておると、こういうふうに言われておりますし、本年一月には二百八十二億円という負債額もこれまた戦後最高だと、こういうふうに言われて、新聞等においては、三月の年度末決算を控えておりますし、特に金融の引き締めが今後続くということになりますれば、さらにこれは見通しとしては悪化していくと。そうすると今日、新聞等で非……
○近藤信一君 まず最初に、大臣にお尋ねいたしますが、アジア経済研究所は昭和三十三年十二月に発足いたしておりますが、私どもこの研究所の「案内三十八年度版」というのをいただいて、この内容を若干拝見いたしましたが、三十三年以来、この研究所には政界、財界、官界、あらゆる人を網羅して活発にやっておられるようでございまするが、今日まで一体どのような活動がなされたか。この案内だけでは私はあまり深く知ることができないのでありますが、この点について大臣から若干の御説明をいただきたいと思います。
【次の発言】 アジア地域の一般的な経済問題は調査研究されておるようでございますが、その具体的な問題について、調査された……
○近藤信一君 前回の委員会で、私が中国の研究についてお尋ねいたしましたところ、局長から御答弁がございましたが、この研究所は通産省が直接関与しているわけではないので、局長にお尋ねするのはどうかと思いますが、中国と日本との貿易に関する研究についていま少し詳しく御答弁を賜りたいのであります。
【次の発言】 いま御答弁がございまして、各分野にわたりまして、それぞれのテーマを持って研究しておられることはもう事実でございますが、過日私どもが要求しまして一応配付していただいた書籍の中を見まして、特に中国の対外貿易は、貿易構造及び制度、それから組織の面で、政府それから特に党の戦略、戦術によって大きく左右される……
○近藤信一君 一、二点最後にちょっとお尋ねしておきますが、今度のこの法案の改正内容は、単に理事一名をふやすということのみでございまするが先日来、いろいろと同僚委員から御質問がございまして、その中にもいろいろと御答弁がございましたが、実は、このアジア経済研究所の職員がこの報告書によりますと、百八十一人、こういうふうに出ているわけでございます。一方、同じように、理事の増員の問題でいま議題になっております電源開発会社の理事の増員というものが必要とされて、本委員会にかかっているわけなんです。これを対照してみますと、電発の全職員は三千百三十一名、約三千名なんですが、そこで今度理事を三名ふやしたといたしま……
○近藤信一君 関連して。質問じゃないんですが、これは資料要求なんですが、三十四年の提案説明を、ちょっと当時言われておることによって見ますると、ミシンの輸出が二十三年ごろには二十二ドルもしておったが、それが三十四年ごろには十四ドルになった、さらに双眼鏡の点でいうと、やはり二十三年ごろ二十三ドルもしておったそれが二十七年には十四ドルになり、さらに三十一年には九ドルになり、三十四年には八ドルと、こういうふうにだんだんと切りくずされてきた、だから法案が必要だということになっておるのだが、先ほど阿部先生も言われましたように、十四ドルや八ドルで輸出しておるのが、売りになりますと、二十ドルから百ドル、こうい……
○近藤信一君 若干お尋ねしておきたいと思うのですが、いなかったので重複する点もあるかもしれませんが、そういう点は簡単に御答弁をしていただきたいと思います。 この法律の改正といいますか、法律の目的といいますのは、やはり登録制によって品質を向上するということが第一のねらいでございますが、一体、先ほども参考人からいろいろと意見を聞いておりますると、たとえば香港あたりも相当技術的には前と違って進歩してきておる、まあこういうことも言われておりますし、そういたしますると、はたして日本の双眼鏡の品質と香港の品質というものが一体現在はどのような違いがあるか。先ほどの参考人が言わわれましたような、いわゆる市場……
○近藤信一君 大臣に一、二点御質問をいたしたいと思いますが、この法律は、昭和三十四年に制定施行されたときから、五年の限時法でございますが、この五年間において、これまでの質疑応答におきまして、その効果というものはある程度認めることができるのでございます。しかし、どうも現行法の運用において政府の行政指導に十分なものがなかったのではないかと、こういうふうに感ずるわけです。参考人を呼んでいろいろと意見も聞きましたが、特に双眼鏡の業界にはすっきりしない面があるように思われるのです。そこで、今後五年間本法を延長しようというわけだが、私はむしろ五年の期限内といえども、業界体制が整備するならば、これを廃止する……
○近藤信一君 修正者に一点だけお尋ねするわけでございますが、公庫の監事の職能を強化することはたいへんけっこうなことだと思うんです。しかし、今回、ほかにも公庫法が出ておると思うんですが、そういう公庫法についても、同様に監事の職能を強化する改正案が出ているのも、出ていないのもございまするが、国民公庫の場合には改正案のようにそれがない。監事の強化はない。それから原案は皆「総裁を通じて」云々というふうな文字がありますが、これはいずれも修正することになっているのかどうか。それから同じ商工委員会に付託されておる中小企業の法案で、まだこちらへきていないものもございますが、衆議院のほうで現在御審議されておるの……
○近藤信一君 韓国の対外貿易について若干質問をいたしたいと思います。 通商白書によると、一九六二年の韓国の対外貿易は輸出が五千五百万ドルで、輸入が四億二千七百万ドル、これは輸入超過が三億七千二百万ドル、こういうふうなアンバランスがあるわけなんです。輸入は輸出の約八倍という状況でございますが、この大幅な貿易収支の赤字は、ほとんど米国の援助によって補われていると言われております。ところが、米国の援助は漸次減少の傾向にありまして、一九六二会計年度における援助供与額は二億ドルほどになっていると、こういうふうに書かれております。ただし、これは開発のための借款が増加しているのでございますが、現在韓国はど……
○近藤信一君 いま提案されましたこの三法案を見ますると、いろいろと説明の中にもございますが、特に中小企業関係の法律案の中に、字句の問題で、どうも私ども、解釈に迷うような点が相当あろうかと思うのです。といいますのは、今度提案されております近代化促進法でも、また、近代化資金助成法でもいろいろと字句が違う点がある。それは近代化という点もありまするが、さらにまた、高度化というふうな文字を使ってあるところもある。また、別に合理化というふうな字句もあるわけなんです。一体近代化というのと高度化というのと、また、合理化というもの、ところどころでちょいちょいと違っておるので、これは一体どういうわけでこういうふう……
○近藤信一君 いま「中小企業の「近代化」「合理化」「中小企業構造の高度化」について」の印刷物が配付されましたが、これは過日の委員会で私が質問したときに、後ほど印刷物で報告します。こういうことでございましたが、これがいま配られましたので、長官からひとつ説明をしていただきたいと思います。
【次の発言】 関連して。いま椿委員からお尋ねになったのは、近代化促進法と近代化資金助成法、この法律で、近代化促進法のほうは鉱業も三百人になっておりますが、資金助成法を見ますると、これは定義の問題で、五千万円以下、千人、こういうふうになっておるのです。この同じような法律でなぜ、その一方は鉱業――鉱山の鉱業、これも同……
○近藤信一君 ちょっと関連して。いま阿部委員から海外駐在員の問題でお尋ねがございましたが、私一点お尋ねしたいことは、この「JETROの歩み」という本の中の「海外商品見本の収集」というところにずっとございまして、「繊維、家具、陶磁器、雑貨、軽機械など多くの種類」云々とこうあるのです。こうした商品を日本でデザインや何かをあれすると同時に、機械のあっせんなんかもやると、こういうことになるわけなんですが、私は実は東ベルリンにある機械で非常に優秀な機械、それがぜひ買いたいからということで、すぐその調査、買う方法、こういうことをジェトロにお話しした。ジェトロで、ではすぐ向こうに駐在員がおりますから、すみや……
○近藤信一君 ちょっと関連。先ほど阿部さんの質問に対して、海外駐在員の給与がいま杉理事長は一割ほど上がるということでございますが、一割上がって、在外公館の職員とどのくらいの差があるのが平均になっているのか、この点どうですか。
【次の発言】 一割値上げをしてもさらに二割の差が現在ある、こういうことでございますか。
【次の発言】 それからいま退職金の問題でも御答弁がございましたが、この退職金の問題では特に通産省から出向社員が行っているということで、退職したらまた通産省に帰るのだ、こういうふうな気持ちがあるから、退職金なんかどうでもいいのだと、こういうようなふうにも考えられるのですが、その点どうです……
○近藤信一君 まず、政府にただしておきたいことは、昨年の二月ごろから、非常にアメリカで日本の綿製品輸出制限に対するいろいろな問題があったわけなんです。特に昨年のいまごろだったかと思うのですが、磯野局長は直接アメリカに行かれまして、アメリカ側と取りきめ問題等について話し合ってこられた。その後まあ新聞等によれば、一応解決したかのごとくに私ども聞いておるわけなんですが、当時アメリカで局長がいろいろと折衝されましたいきさつ、それから取りきめ、こういう問題についてお聞きしておきたいと思うのですが、これは大臣おられないので、局長が実際向こうで当たられたのですから、局長からこの点御報告をしていただきたい、か……
○近藤信一君 法案の審議に入る前に、委員会の運営上の問題について、ちょっと一言発言しておきたいと思うのです。それは、国会も四十日間延長になりましたし、法案もまだこれから十分審議しなければならぬ。そこで、私は国会法に基づきまして、やはり過半数以上がなければ委員会を開くことができない、この原則は守っていただきたい。しかし、それもただ開会のときだけ頭をそろえばよろしいということでなくして、やはり国会議員として皆さんも出てきておられるのだから、やはりこの委員会で十分審議していただく必要があると私は考えるのです。そこで、社会党といたしましては、定数が不足したならば委員会を休憩せよと、こういうふうなことも……
○近藤信一君 時間も普通ならば昼食時間をはるかに過ぎておりまするけれども、これは私ども委員会としては重要な問題であり、せっかく参考人に来ていただいたので、昼食もまだ先に延ばして、参考人の皆さんにいろいろ質問するわけなんですが、本来ならば委員長から弁解をしていただくわけですが、私は端的に皆さんにそれぞれ御質問を申し上げますので、皆さんもひとつ御協力を願って、簡単に御答弁をいただきたいと思います。 まず、私は三木参考人にお尋ねをいたしますが、現行法の改廃問題が論議されておりました当初から、綿紡――紡糸機ですね、紡糸機を規制の対象からはずすことにつきましては、天然繊維関係の業界、特におたくは倉敷紡……
○近藤信一君 私はこの際、ただいま審議しておりまする法律案とは直接関係ないのでございまするけれども、国連貿易開発会議と日本繊維製品の輸出問題、さらに繊維機械の問題について若干お尋ねをしておきたいと思うのであります。 去る三月二十三日からジュネーヴで国連貿易開発会議が開催されて、目下その各種委員会で審議が進められております。六月十五日には閉会になるということでありますが、この会議は、低開発国を中心にして、百二十一カ国の大会議であることは大臣も御承知のとおりであります。伝えられているところによりますると、低開発国側の先進国側に対する要請が予想外に強くて、日本もOECDなどへの加盟で非常に無理をし……
○近藤信一君 本法の改正がさらに衆議院で修正されまして、衆議院の方から説明は来られませんので、この点、修正部分について長官から若干説明をしていただかなければならぬのじゃないかと思うのですが。
【次の発言】 まず内容に入る前にお尋ねをしておきたいと思うんですが、この法律案は昭和三十二年に成立を見ております。その後昭和三十七年にやはり一部改正をやりました。これは不況条件というものがございまして、なかなか商工組合の組織が困難であった、こういうことでその不況条件というものを緩和しよう、なくしようということで改正になったと思うんです。なかなか中小企業の組織化ということは困難であることは私どもよく存じてお……
○近藤信一君 日本電気計器検定所法案につきまして、まず最初にお尋ねいたしたいことは、計量器の検定につきましては、国民の日常生活、さらに取引関係の上におきましても密接な関係を持っていることは大臣も御承知のとおりでございます。したがいまして、この検定にあたりましては、最も厳正に行なわなければならないものであると私は思うのであります。計量法に基づく計量器は、通産大臣または都道府県知事が行なっていくこととなっておるのでございまして、このことは計量器の検定が公正な立場に立って行なわれなければならないことを意味しておるものと思うのです。今回の電気計器の検定につきましては、わざわざ特殊法人をつくって検定業務……
○近藤信一君 ことしは、特に上半期におきましての倒産は非常に繊維関係に多かったのでございまして、ところが一月から二月、三月、四月、五月と、倒産の件数が毎月記録を更新した、こういう状況でございまして、特に下半期に入ってからは金属関係にも相当倒産が出てきておる、こういうふうにも報じられておるわけでございまするが、今日のこの不況ムードの中で、いわゆる不況十業種といわれているものの筆頭にあげられておりますのが、特殊綱業界でございます。業界でも戦後最悪の事態であると言われていることもまた当然であると思います。これはここ数年間にわたる設備投資の行き過ぎから、過剰設備をかかえて、激しい過当競争を行なってまい……
○近藤信一君 私はこの際、輸出振興と行政指呼の問題について若干の質問をしたいと思います。
一昨日の本委員会におきまして、中小企業倒産の質問の際にも、中小企業を振興させるためには輸出の振興が大切だという話が同僚議員からも出たわけでありまするが、この輸出振興に対して大臣はその重要性というものを認めておられるのかどうか、まずこの点をお尋ねしておいて、内容に入っていきたいと思います。
【次の発言】 いま大臣が貿易振興についての重要性ということをお話になったのですが、ところが、その重要な輸出を妨げるような行政が行なわれておるようなことがございまして、そのために倒産した会社や、それから夜逃げをした零細企……
○近藤信一君 金子さんに一、二点お尋ねしますが、先ほどまあ中小企業では非常に若年の労務者の雇用が非常に困難だ、こういうことで御説明なられましたが、実際今、中小企業で若年の労務者を採るのに非常に困難を感ずる。それで、しばしば委員会でも、私は政府当局にもその点を何とか対策を立てなければならんじゃないかと、こういうことで私も主張しているのですが、そういうとき、いつも政府は中小企業と大企業とのいろいろな設備関係が違う、娯楽施設等においてもしかり。そこでまあ、大体中小企業にそうした若年の労務者が喜んで来るようにするためには、まずそういう面から改葬していかなければならんじゃないか、こう言うのですけれども、……
○近藤信一君 まず通産関係からお尋ねするわけでありますが、通産省の行政で最も大きな動きは貿易の自由化だと思うのであります。過去二十数年間、貿易が全く政府の統制下にあったと言ってもよかったが、それが自由化されるのだから、通産省としてはその変化に応じて行政の面でも大きな変更をしておると思うのであります。自由化によって割り当て行政や統制的な行政が要らなくなったところもあるのじゃないか。そのかわりまた保護助成、助長行政が加わったというところもあろう。部局でいえば一体どこがひまになってどこが忙しくなるか、また管理の部局の増減はどういうふうになるのか、この点まず大臣からお答え願いたいのであります。
○近藤信一君 関連。災害の善後措置に関連して通産大臣に一、二点質問いたします。 大牟田市、荒尾市等の中小企業者は、今回の災害の間接的被害者であると私は思うのです。聞くところによりますると、数年来の炭鉱不況によりまして、三井鉱山の会社の下請会社に対する支払いが非常に悪いと、こういうふうに私聞いております。特に災害の前でも、このように悪いのでございますが、今度の災害によって、ますますこの状況というものは強くなるのじゃないか。特に災害前でも支払い状況が、六、七カ月たたなければ支払えなかったのだ、こういうふうにも聞いておるわけですが、今度の大災害にあって、中小企業はこの下請に対する支払いで非常に今後……
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