このページでは斎藤昇参議院議員の8期(1968/07/07〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は8期国会活動統計で確認できます。
○国務大臣(斎藤昇君) 老人福祉対策の緊要の度を加えてまいりましたことは、北條議員のおっしゃいますとおりでございます。二万円年金の実現に決意をいたしましたのもさような関係からでございますが、おっしゃいますように四十万人に及ぶ寝たきり老人対策はさらに緊急であろうと、かように考えます。本年の、新たに在宅の寝たきり老人に対しまして、訪問診療をいたしますとか、あるいは家庭奉仕員を大幅に増しますとか、特殊ベッドを貸与いたしますとか、こういった新規の事業といたしまして、三億円をいま国会で御審議を願うわけでございますが、これだけでは、まだ十分ではないと考えます。引き続きまして、十分老人福祉対策に欠くることの……
○国務大臣(斎藤昇君) 財団法人日本口腔保健協会への補助金の問題でございますが、お話しのとおり、昨年度は百七万七千円の支出をいたしておるのであります。ただいま大蔵大臣からお答えがありましたように、補助金は効率的に使用されなければならぬ次第でございます。したがって、その趣旨においては十分目的を達成していると思うのでありますが、昨年、行管から、この事務所が国立の予防衛生研究所の中に置かれている、それから、その職員がお手伝いをしている、これはいけないというような趣旨の勧告を受けましたので、事務所を国家機関の中でないところに移すようにいたし、また専門の職員も置いて、そういう勧告を受けた趣旨を十分守るよ……
○国務大臣(斎藤昇君) 児童手当制度につきましては、総理、大蔵大臣からお答えがありましたとおりでございまして、大体早期実現は約束されたようなものだと私も了解をいたしておるのであります。要は、どういう内容のもの、そして国民の皆さま方の御賛成を得、特に国会の皆さま方の御賛成を得られるいい案ができるかというところにかかってまいっております。いま御提案申し上げております児童手当審議会が成立をいたしましたら、即刻御諮問を申し上げまして、政府の意のあるところをお示しいたして、そうして早期実現をはかりたいと、かように思っておる次第でございます。よろしくその節はお願いを申し上げます。(拍手)
○国務大臣(斎藤昇君) 豊かで生産性の高い農業基盤をつくるためには、農村における社会保障の設備あるいは施策をもっと充実すべきではないかという御意見に対しましては、全く同感でございまして、政府は年々その方面に留意をいたしておりますが、本年も特に、農村の医療対策あるいは保健対策等に留意をいたしまして、本年からは特に、老人対策といたしまして、脳卒中予防特別対策というものをやるようになった次第でございます。また、簡易水道等を充実をいたしまして、生活環境の整備をさらに進める必要がございますので、本年は、前年に比べて約二一%増の予算をもって簡易水道の整備につとめたい、かように思っておる次第でありますが、今……
○国務大臣(斎藤昇君) 相次ぐ災害によりまして多数のとうとい人命が失われましたことは、まことに残念であり、遺憾でございますとともに、私も心から敬弔の誠をささげている次第でございます。 ことに去る四日、東大附属病院において起こりました事故は、人命そのものと取り組んでおります医師の診療の途中において行なわれたことでありまするので、何とも言いようのない次第でございます。小野さんもおっしゃいますように、高圧酸素の治療タンクは、ずいぶんと広く使用をせられまして、一酸化炭素中毒をはじめ、脳障害その他にも非常な効果を与えているものでございますが、このたびの事件はどういう原因であったか、ただいまその真相を調……
○国務大臣(斎藤昇君) 理容、美容、クリーニング等の環境衛生関係の中小企業に対しましては、ただに環境衛生という見地からだけでなしに、やはり一般中小企業といたしまして、その企業の近代化、あるいは構造改善につとめさせておるわけでございまして、このために、機械設備の導入とか、あるいは協業を推し進めさせておるわけでございます。昭和四十年度から、御承知のように、予算的にも助成の措置を講じてまいりましたし、昨年からはまた、御承知のように、環衛金融公庫を設けまして、金融融資の面からも助成をいたしまして、行政の面と、業者の自主的な活動を促進をいたしまして、御期待にこたえるように今後も一そう努力をいたしてまいり……
○国務大臣(斎藤昇君) 公害に係る健康被害の救済に関する特別措置法案につきまして、その趣旨を御説明申し上げます。 今日、産業経済の急速な発展と都市化の進展等に伴って発生する公害問題が緊急に解決を要する重大な社会問題となっていることは、すでに御承知のとおりでございます。 この問題に対処するため、政府といたしましては、公害対策基本法に定められた理念と方向に従い、従来から、各般にわたる公害防止のための施策の拡充強化につとめてまいったところであります。公害問題の解決のためには、公害の発生を未然に防止するための対策が重要であることは申すまでもありません。しかしながら、現に発生している公害による被害の……
○国務大臣(斎藤昇君) 田中議員御承知のとおり、日雇健康保険法はただいまその一部改正を関係審議会において審議を願っているわけでございますが、お説のとおり、日雇健康保険の給付は他の保険に比べまして若干悪いのでございます。今回の改正は、分べん給付を大幅に引き上げる、あるいは疾病の治療期間が二カ月になると保険が切れるというのを、継続して続けられるというような点を主にいたしまして、長い間未改正でございましたから、この際緊急だと思う諸点を内容といたしていま審議中でございます。 そこで、大工、左官のようないわゆる一人親方と称する方々は、本来ならば国民健康保険に入るべきものかと思うのでございますが、しかし……
○国務大臣(斎藤昇君) 健康保険法及び船員保険法の臨時特例に関する法律等の一部を改正する法律案につきまして、その趣旨を御説明申し上げます。 まず、健康保険法及び船員保険法の臨時特例に関する法律の一部改正部分について申し上げます。 この点につきましては、ただいま総理大臣から御発言があったとおりでありますが、所管大臣といたしましてもこのたび健康保険特例法の延長について御審議をお願いするのやむなきに至りましたことにつきましては、その間の事情はともかく、深く遺憾の意を表するものであります。 もとより、医療保険の抜本対策はきわめて難事業でありますが、一日も早くその実現を期するよう総理の御指示のもと……
○国務大臣(斎藤昇君) 「昭和四十三年度公害の状況に関する年次報告」及び「昭和四十四年度において講じようとする公害の防止に関する施策」について御説明申し上げます。 この報告及び施策は、公害対策基本法第七条の規定に基づく最初のものであります。 初めに、「公害の状況に関する年次報告」について御説明いたします。 まず、第一部「序説」でありますが、今回が最初の年次報告でありますので、わが国における公害の発生と推移を概観しつつ、公害の特質にも触れ、公害防止対策の進展の状況と今後の課題を明らかにいたしております。すなわち、公害問題は、わが国の近代産業の生成発展とともに発生し、推移してきたのであります……
○国務大臣(斎藤昇君) 国の防衛費と社会保障費、ことに将来の老人対策費についての御心配のお尋ねがございましたが、今日の社会保障費は御承知のように、約一兆に近い、九千四百六十九億でありますが、それに比べまして、防衛関係の諸費は、四千八百三十八億、約半額でございます。御承知のように、今後老人対策費も相当増してまいると思うわけでございまして、ただいま提案をいたしております国民年金法案、厚生年金法案、これが成立をさしていただければ、これらの年金関係におきましては、世界の国に決して劣らない年金の水準になるわけでございますが、そうしてそれに対する今後の国費の増加を考えてみましても、今日の日本の防衛費関係か……
○国務大臣(斎藤昇君) 大橋和孝君提出の修正案並びに鈴木一弘君提出の修正案につきましては、政府といたしましては、いずれも残念ながら賛成いたしかねます。(拍手)
【次の発言】 お答え申し上げます。
健保特例法等一部改正法案の修正案が衆議院において提出されました際に、関係審議会の意見を聞かないのは違法ではないかというお尋ねに対しましては、その理由は総理がお答えになりましたとおりでありまして、私もその必要はないと考えております。
先ほど御提出になられました社会党、公明党の修正案に対します政府の意見も、関係審議会には諮問することなしに意見を申し上げましたが、これは当然であると、かように考えておるの……
○国務大臣(斎藤昇君) 総理大臣から大体の趣旨についてはお答えになられましたが、私もさらにそれを補足させていただきたいと存じます。 抜本改正をやるのには、医療保険制度上の構造条件にまでメスを入れてやらなければならないかという御意見に対しましては、全く同感でございまして、われわれも、抜本改正は、単に保険制度のみならず、医療制度あるいは国民の健康管理体制まで整えなければ、これが完全とならないと、かように考えておるわけでございます。したがいまして、これに関連する部面が非常に広うございまするから、一挙にやり抜くということは、とうてい困難であろうと思いますが、かねがね申し上げておりますように、少なくと……
○斎藤昇君 ちょっと関連質問ですから簡単にお伺いいたしたいと思いますが、あと資料があったら出していただきたいと思います。 公営バスとそれから民営バスとの人件費といいますか、従業員一人当たりの人件費あるいは給与水準、これが非常に違っているか違っていないか。以前は相当違っておったように思いますが、最近はどんな情勢ですか。最近のもしお調べがあれば、公営バスの従業員の一人当たりの人件費と民営バスの一人当たりの人件費とお比べになったものがあればお示しをいただきたい。
○国務大臣(斎藤昇君) 私もこの際、ごあいさつかたがた所信の一端を申し述べたいと存じます。 私は、このたび厚生大臣を拝命いたしまして、公害行政を担当することと相なりました。各般にわたり各位の御指導と御協力を賜わりたいと心から念ずる次第でございます。 今日、公害問題が当面緊急な解決を必要とする重要な政策課題でありますことは、申し上げるまでもございません。 公害問題の解決にあたりましては、企業の努力、国、地方公共団体の施策はもちろん、国民のすべてが一致して公害の防止のために対処することが不可欠であると存じます。私は、国民の健康と生活環境を守るため、公害を防止するための諸対策を積極的に推進し、……
○国務大臣(斎藤昇君) この際、お許しを得て、一言ごあいさつを申し述べたいと存じます。 このたび、はからずも厚生大臣を拝命いたしまして、今後当委員会において格別の御支援、御協力をお願いしなければならないと思う次第でございます。何とぞよろしくお願いを申し上げます。 私は、厚生行政が各般にわたって国民生活と直結し、一日たりともゆるがせにできない行政であることに思いをいたしまして、新たな決意をもってその推進に努力をいたしたい、かように考えておるのでございまして、委員各位の深い御見識と御熱意にまつところがまことに大であると存じます。どうぞよろしく御援助のほどをお願い申し上げたいと存じます。 御承……
○国務大臣(斎藤昇君) 看護婦の問題は、国民医療の面におきまして非常に重大な問題だと思っております。また、いま当面をしていると思っております。先日も委員会でるる御質問をいただき、御意見をいただき、私も非常に啓発をされました。この問題には一日みっちりこの委員会においておやりになりたいという御希望でありますが、私もそれまでにみっちり勉強いたしまして、そのときに十分御意見を伺いながら御返事もさしていただきたい、私もさらに検討したいと思っていることがございます。いまの看護婦の充足計画が、はたしてこれがいいかどうかということも、もう一ぺん洗い直してまいりたいと思っておりますし、このあいだ伺ったことについ……
○国務大臣(斎藤昇君) ただいまのお尋ねの点に関しましては、医療保険にたとえば限って申し上げますると、いままで、いろいろな問題がございまするから、いまの抜本改正を検討中でございますが、しかし、その基本方針といたしましては、財政面に寄与するという点が、先ほど御指摘の審議会の意見は少し強過ぎるのじゃないかと私は思います。もちろん制度を乱用して国費を乱費するというようなことがあっては相なりませんから、この点は十分留意をしなければなりませんが、要点は、完全な医療給付を階層に差別なく給付をする、そして保険料も各所得に応じて過酷でないようにしていくというのがねらいでなければならぬと思います。したがいまして……
○国務大臣(斎藤昇君) 社会保障の場合におきましては、受益者負担という考え方ははたしていかがなものであろうかと思います。本来ならば、自分で生活をしていく、あるいは医療保険ならば自分で医療を受ける。それを保険なり、あるいは国がどの程度見ていくか、どの程度保険に依存していくか、どう程度国が援助するか、こういう問題でありまして、社会保障関係の仕事において、受益者負担という考え方はいかがな聾のであるかと考えております。
【次の発言】 ただいまも田中さんからお話がありましたように、また総理もお答えをいたしましたように、これからの老人対策というものは、非常に大事な問題だと考えております。厚生省といたしまし……
○国務大臣(斎藤昇君) 第六十一回通常国会における当特別委員会の御審議をいただくに先立ちまして、公害行政に関し、一言申し述べ、各位の御指導御協力を賜わりたいと存じます。 私は、昨年十二月当委員会において所信の一端を申し述べましたが、自来その考え方により四十四年度政府予算の編成に努力いたしてまいりました。その内容はいずれ予算御審議の際等に御説明申し上げ、御審議をわずらわしたいと存じますが、いまその概要に触れつつ、公害問題を解決するための主要課題について申し上げたいと存じます。 公害問題を解決するための対策については、公害対策基本法に定められた理念と方向に従い、各般にわたる施策を総合的、効率的……
○国務大臣(斎藤昇君) ただいま議題となりました「公害に係る健康被害の救済に関する特別措置法案」について、その提案の理由を御説明申し上げます。 今日、産業経済の急速な発展と都市化の進展等に伴って発生する公害問題が緊急に解決を要する重大な社会問題となっていることは、すでに御承知のとおりでございます。 この問題に対処するため、政府といたしましては、公害対策基本法に定められた理念と方向に従い、従来から、各般にわたる公害防止のための施策の充実強化につとめてまいったところであります。公害問題の解決のためには、公害の発生を未然に防止するための対策が重要であることは申すまでもありません。しかしながら、現……
○国務大臣(斎藤昇君) 第六十一回国会における 社会労働委員会の御審議に先立ちまして、この機 会に厚生省所管行政に関し、一言申し述べたいと 存じます。 私は、昨年十二月当委員会において所信の一端 を申し述べましたが、自来その考え方により昭和 四十四年度予算の編成に努力いたしてまいりまし た。その内容はいずれ予算審議の際等に御説明申 し上げまして、御審議をわずらわしたいと存じま すが、いま、その概要に触れつつ、厚生行政の当 面する主要課題について申し上げたいと存じま す。 まず、第一に、医療保険の問題でありますが、 制度の抜本的改革につきましては、関係各方面の 調整と相まちまして、早急に政府……
○国務大臣(斎藤昇君) 物価の値上がり、それから人件費の値上がり、これはどうしても診療報酬の改定に考えられる一番大きな基礎的な要件だと、かように思います。そこで、それを点数にどうあらわすかということがいま中医協で審議してもらっている中心になるだろう、そういう抽象的なことしか申し上げられませんが、それが報酬点数にどの程度はね返っていくかという具体的の数字につきましては、私、ちょっと専門家でございませんので、専門の者、また中医協にお願いをしているわけでございます。
【次の発言】 私は、率直に言って、ある程度上がるのは当然だと、こう考えております。
○国務大臣(斎藤昇君) ただいま議題となりました自然公園法の一部を改正する法律案につきまして、その提案の理由及び要旨を御説明申し上げます。 現在の自然公園法は、陸上の風景を保護し、これを適正に利用することを目的としておりますが、わが国周辺の海域には熱帯魚、サンゴ、海藻等美しい海中景観がありますので、これを保護するとともに、これを観賞し、もって国民の保健、休養に資することが必要であり、とのため所要の改正を行なおうとするものであります。 以下、改正の要点につきまして御説明申し上げます。 第一に、厚生大臣は、すぐれた海中の景観を保護するために、現在のもののみならず、今後指定する国立公園または国……
○国務大臣(斎藤昇君) 食品の衛生、あるいは、何といいますか、全般にわたっての御意見、まことにごもっともに思います。ことに、最近、添加物があまりに多過ぎる。しかも、必要のないところに添加物を使うというようなことについても、私らもしろうとなりにそういうものが蓄積をしてくればやはり衛生に害があるのじゃないだろうかという感じも深くいたします。やはり食品はできるだけ自然のものがいいので、それにいろいろな添加物を加えるということは好ましい事柄ではないだろうと思いますが、それを法律でどう取り締まっていくかという問題だと思います。ことに、厚生省の分野といたしましては、食品衛生法にいたしましても、栄養改善法に……
○国務大臣(斎藤昇君) 小野さんのおっしゃいますように、今日自然公園を利用する人が非常にふえてまいりました。過剰利用とまで言われるくらいに相なりましたことは、一面非常に喜ぶべきことだと存じますが、しかし一面、十分に利用をしきれないということだと考えます。現在ある自然公園それ自身も、まだ公園内の施設が不十分であるために十分利用されないという点が一つあると思いまするし、また、いま一つは、いまの自然公園では足りない、もっと自然公園を増すべきである、ことに都市周辺に利用のできる自然公園的なものがあれば、そういうものを利用の範囲に織り込めるようにすべきだと、こういうように答申にもいわれておりますし、私も……
○国務大臣(斎藤昇君) 昨年の四月でしたか、自然公園制度の基本的方策についての答申をいただきました。それに基づきまして予算の面におきましても、本年度第一歩を踏み出したようなわけでございますが、この自然公園――国定公園、国立公園等についてはまだ伸ばすべき場所がある、その場所についてはできるだけ今後指定を進めていくようにという方針につきましても、すでに相当国定公園あるいは国立公園の新しい指定また地域の拡張等もやっておりますが、今後ますます進めたいと思いまして、基本的な基礎調査をいまどんどんと進めておるわけでございます。 さらに、国定公園、国立公園の中には民有地が相当ある。そうして、その民有地が、……
○国務大臣(斎藤昇君) 心身障害児を持たれた親御さんのお気持ちは、ほんとうにわかるように思います。私は心身障害児施設を訪問いたしまして、保母さんからいろいろ伺ってみると、自分のところにこんな心身障害児がおったらどうであろうか、こう思いますと、もう申し上げるまでもないと思います。また心身障害の子供、その人たち自身も、せっかくこの世の中に生まれてきて何という不幸なことだと感じておられる点も、私はよくわかります。そこで、私どもといたしましては、まず心身障害児の生まれないように、また心身障害にならないようにという予防対策がまず一番肝要であろうと存じます。それには妊娠前から妊娠中、それからまた乳児の間、……
○国務大臣(斎藤昇君) ただいまの問題は、労働省のほうからお答えでございますが、大体常識としては、私は、藤原さんのおっしゃるとおりだと思います。十七歳、十八歳の未成年の婦人は、夜勤をやるにしても、ある程度の制限をするというようなことが常識ではなかろうか。それは法律で書くか、あるいは実際の運営においてやるかという問題であろうと思います。
【次の発言】 私、厚生大臣を拝命以来、あるいは直後からこの看護婦問題はきわめて重要な問題であり、何と言いますか、人命にかかわる問題にまでなってきているというように感じております。当委員会におきましても、藤原委員はじめ他の委員からもたびたびお話を伺っております。伺……
○国務大臣(斎藤昇君) ただいま議題となりました戦傷病者戦没者遺族等援護法等の一部を改正する法律案について、その提案の理由を御説明申し上げます。 戦傷病者、戦没者遺族及び未帰還者の留守家族等に対しましては、戦傷病者戦没者遺族等援護法、戦傷病者特別援護法、未帰還者留守家族等援護法等により、各般にわたる援護の措置が講ぜられてきたところでありますが、今般さらにこれらの援護措置の改善をはかることとし、この法律案を提出した次第であります。 次に、この法律案の概要について御説明申し上げます。 第一は、戦傷病者戦没者遺族等援護法の一部改正であります。 その改正の第一点は、別途今国会に提案されておりま……
○国務大臣(斎藤昇君) 戦争犠牲者の未処遇の問題をいつまでに片づけるか、次から次と新しい問題が出てまいりまして、これはやはり日本の経済の成長発展に伴って、いままではそこまではがまんしてもらっておってよかったじゃないかという程度のものが、そうではないということに、日本全体が変わってくるものですから、そういうことになってくるのだと思うわけでございますが、まあ考えられる問題、ただいま援護局長から申し上げましたそれらの点につきましては、できるだけ早く解決をいたしてまいりたい。一般の戦争被害者の問題と関連をいたしまして、援護局だけでは処理できない問題もあろうと思いますが、関係省とも連絡を密にいたしまして……
○国務大臣(斎藤昇君) ただいまの問題につきましては、昭和三十八年に、妻に対する特別給付金、一時金を国会において審議をしてもらって出したわけであります。そのときの提案理由の説明はどうなっておったか存じませんが、よく私は調べてみたいと思いますが、当時の私たちの感覚といたしましては、とにかく戦後二十年近くも――当時はまだまだ妻に対する給付金といいますか、遺族扶助料その他も非常に低い。しかも若い身空で戦後の非常に困難なときによく子供や家族をかかえて、そしてやってこられた。まあその労苦に報いようという意味が私は非常に大きかったと、かように思います。したがいまして、その後、病気でおられた主人がなくなられ……
○国務大臣(斎藤昇君) ただいま議題となりました児童扶養手当法及び特別児童扶養手当法の一部を改正する法律案について、提案の理由及びその要旨を御説明申し上げます。 児童扶養手当制度は、昭和三十七年に発足して以来数次の改正を経て、今日まで手当額の引き上げ、所得による支給制限の緩和等の改善が行なわれてまいりましたが、なお一そうの内容の充実を必要とするところであります。 また、特別児童扶養手当制度は、昭和三十九年に重度精神薄弱児扶養手当制度として発足し、その後手当の支給対象に重度の身体障害児が加えられて、名称も特別児童扶養手当と改められたものであり、その手当の額の引き上げ、所得による支給制限の緩和……
○国務大臣(斎藤昇君) 先般の当委員会におきまして、いろいろ御質問がございまして、政府委員なり、私からもお答えをいたしましたが、その後の調査は、ただいま参考人として出てまいりました県の部長が申し上げましたように、梅雨前線の被害等によって、まだ行なわれていないということでございまするし、その後の具体的なさらに調査の結果、あるいはその他の資料は得ておりませんので、そういった資料を得てから後にお答えをいたしたいと、かように思います。 いま、参考人との質疑応答を私も伺っておりましたが、ただその感じだけで申し上げるのもいかがか、かように思います。ただ、この前も申し上げましたように、松下園長は、その道に……
○国務大臣(斎藤昇君) 児童の健全育成は、先ほどお述べになられました児童権利宣言の中にもうたわれているところでございます。わが国といたしましても、その精神にのっとりまして、完全を期していかなければならぬと、かように思っているわけであります。 児童の健全育成につきましては、なかなか今日の社会情勢にかんがみまして、なすべきことが非常に多いと思います。厚生省の担当をいたしております狭い意味の福祉行政という点からはもちろんでございますが、その他一般の社会環境の保全ということも肝要でありますと同時に、教育その他全般にわたっているわけでございます。しかしながら、厚生省の担当いたしております分野といたしま……
○国務大臣(斎藤昇君) 私にという名指しでございますからお答えをいたしますが、政府といたしましては、国会で修正をされるときまった場合に、御承知のように、国会法に定めてありますように、予算に影響をもたらすものについては政府の意見を聞かなければならないということになっておりますから、そういう面におきまして、国家財政という見地から、おそらく国会法が定められているんだろうと思います。その点におきまして、大蔵大臣もこういう修正をされる場合にはやむを得ない、財政的に何とかやらざるを得まいということで、やむを得ないという返事をいたしたわけでございます。その他の点につきましては、それは国会で修正をされる点につ……
○国務大臣(斎藤昇君) 政府といたしましては、特例法のさらに二ヵ年延長をお願いしても、なおかつ、二十七億の赤字が出ますけれども、これはやむを得ない。もし二ヵ年間の延長をいたさないということになれば、約四百億以上の赤字が出るわけでありますから、したがって二ヵ年の延長はぜひいままでどおりで延長をしていただきたい。それでも二十七億出ますけれども、これはやむを得ませんということで原案を提案をいたしたわけでございます。 そこで、衆議院におかれましては、いろいろ審議の状況その他にかんがみられて、いま御説明のあったような修正があったわけです。そのために赤字が六十四億さらにふえるというわけでございますが、し……
○国務大臣(斎藤昇君) ただいま議題となりました厚生省設置法等の一部を改正する法律案について、提案の理由及びその要旨を御説明申し上げます。 改正の第一点は、厚生省の付属機関として、新たに児童手当審議会を設置することであります。 児童手当制度につきましては、従来から児童手当懇談会において学識経験者により検討を進めてまいりましたが、同懇談会の昨年十二月の報告にも述べられているとおり、今後さらに正式な機関で調査審議していく必要がありますので、児童手当審議会を設置することといたしたのであります。 なお、この審議会の設置期限は、昭和四十六年三月末までの二年間といたしております。 改正の第二点は、……
○国務大臣(斎藤昇君) 医療保険制度の抜本改正は、私から申し上げるまでもなく、長い間の問題でございました。ことに、二年前に健保特例法の成立を見ました際に、二年以内には抜本改正をやるという政府は約束をいたしたのでございますが、御承知のように、関係するところきわめて広く、なかなか結論が出しにくいという状況にございました。厚生省としましては、二年前の十一月に厚生省の試案をつくりましたけれども、与党である自由民主党におかれましては医療基本問題調査会を設けまして、そして各界各層の意見を聞きながらその方策をまとめてもらってきたわけであります。御承知のように、数日前に党のほうで一応医療基本問題調査会の答申を……
○国務大臣(斎藤昇君) 厚生省の児童福祉行政に対する基本的な考え方は、ただいま御指摘いただきました白書に掲げておりまするとおりでございまして、何といっても次代をになう児童を、心身ともに健全に育成をするということが基本でございますと同時に、生活環境あるいは家庭の事情、また疾病、障害等の事情から、そういうことの困難な児童に対しましては、直接あるいは間接に国あるいは公共団体が手を差し伸べて、そうして一人でもふしあわせな児童のないようにしていくというのが基本的な姿勢でございます。
【次の発言】 基本的な児童の人権という意味から白書に掲げておるわけであります。児童権利宣言のことをお述べになりましたが、私……
○国務大臣(斎藤昇君) 中性洗剤につきましては、ただいま衛生試験所と、それから大学でそれぞれ試験研究をされております。昨年度もやっておりますが、まだ十分な毒性、劇性の判定が出てまいりません。本年も引き続いて数百億円をかけて調査をされております。 それからチクロの問題は、アメリカでチクロには毒性があるということを言った学者がありますので、非常に注目をいたし、わが国におきましてもいま研究をいたしておりますが、アメリカにおきましても、国連の関係機関で検討をいたした結果は、毒性がないということに発表がありました。昨年の十二月アメリカの関係当局におきましても、国連の権威ある機関の報告に従って、アメリカ……
○国務大臣(斎藤昇君) 社会保障はいまお述べいただきましたように、本年も相当社会保障の費用はアップせられました。ここ年々国民の所得の増加に見合う程度は上昇いたしてまいっておるのであります。しかしながら、まだまだ他の先進国に比べて低いと言われておるのが事実だと考えます。ことにこれからの日本の人口構成の変化等に応じまして、老人対策とか、あるいは妊婦、乳幼児に対する対策、あるいはまた身障者に対する対策、いろいろときめこまかい手を打ってまいらなければならぬと思うわけでございます。いまお尋ねの医療保険の抜本改正の問題も、国民医療という見地からまことに重大な問題だと考えております。御承知のように、すでに数……
○国務大臣(斎藤昇君) お尋ねに沿うかどうかわかりませんが、一応私から申し上げます。 いまおっしゃいますように、わが国におきます出生率はここ十数年来非常に低下をいたしておりますが、しかしながら死亡率のまた激減によりまして、また平均余命が延びてきたことによりまして、総人口といたしましては、昭和三十年以来一%前後の伸びを示しております。そうして、人口問題研究所の推計によりますと、昭和七十年には一億二千万になるだろう、しかしながら昭和八十年ごろからこれが減少傾向を示していく、これは人口の総数であります。そこで出生率は、昭和二十四年までは人口千人に対して三十人以上の出生率を見ておりました。ところが昭……
○国務大臣(斎藤昇君) 医療費の問題は、いかにして医療の生産性の向上をさせるか、これはなかなかむずかしい問題でございまして、今後も十分検討してまいりたいと思いますが、社会保険診療報酬を中医協でいま検討してもらっておりますが、これも今後抜本的に検討してまいりたい、かように考えておるわけであります。
【次の発言】 環境基準の達成につきましては、ただいま通産大臣から申し述べましたとおりでございます。環境基準はわれわれの達成をしたい目標でありますから、一日も早くその基準に達成するように努力をしなければなりません。それにはいろいろな方途がございますけれども、一番の根本は、やはり低硫黄化の問題でございます……
○国務大臣(斎藤昇君) 必ずしもこれで十分とは言い切れませんけれども、本年度の事業計画といたしましては、まずまずこれでよかろうかと、かように考えております。
【次の発言】 公害の監視測定体制は、御承知のように数年前より相当この体制を強化しつつありまして、騒音とかあるいは河川の汚濁等につきましても、ある程度のことはやってまいりました。また空気の汚染の問題につきましても、御承知のように各自治体におきまして監視体制をつくってまいった次第でございますが、国の監視網といたしましても、たしか九カ所国の監視網をしいたわけでありますが、来年はさらに二カ所増す予定をいたしておりまするし、また自治体に対する監視の……
○国務大臣(斎藤昇君) 厚生省では乳等省令におきまして、御承知のように、脂肪分は三%以上ということを規定をいたしておるわけでございます。今日の牛乳の中に含む脂肪分がだんだんと畜産の改善によりましてよくなってまいってきているようでございますが、しかし、まだ三%よりももっと上へ上げていいかどうか、農林当局その他とも十分協議をしてまいりたいと思います。日本では、御承知のように、この三%という率は他の国に比べまして高くありません。むしろ最低のところではないかと考えますから、畜産の奨励と相まちまして、この脂肪分の引き上げをはかってまいりたい、かように存じます。
○国務大臣(斎藤昇君) イタイイタイ病らしい患者ができてから以来の経過ということでございますから、非常に技術的でございますので、政府委員から答弁いたさせます。
【次の発言】 訴訟の内容をお尋ねでございますか。
【次の発言】 技術的な問題でございますから、詳しくは政府委員から答弁をさせます。
【次の発言】 現時点の問題は、患者側の方々が一日も早く補償をほしい、こういう問題だと承っております。
【次の発言】 田中さんも十分御存じのはずだと思います。したがいまして、何をお聞きになりたいのか存じませんが、現在は、私が就任をいたしまして以来、患者の方々がお見えになりまして、そうして一日も早く会社との間の……
○国務大臣(斎藤昇君) いろいろ数字的にわたりますので、政府委員から説明いたさせます。
【次の発言】 おっしゃいますとおり、まことに大きく言えば人道上の問題とも考えられるものでございます。したがいまして、治療法の発見等につきましては、全力をあげたいと、かように思っております。
【次の発言】 患者さんの代表の方にも両三回私もお目にかかりました。御要望は、やはり一日も早くなおるような治療方法を発見するようにつとめてもらいたいということが第一点。まず一番大事な問題。同時にまた、治療費自身については保険その他の方法で見てもらっているけれども、しかしそれに関係した諸掛かりがかかる――交通費、あるいは弁当……
○国務大臣(斎藤昇君) 大体、政府といたしましては率直に受け入れたいと思っております。おっしゃるとおりでありますが、しかしながら、財政、いろいろな点から、なかなか今日までそううまくいっていなかった、これから大いに努力をいたしていきたい、こういう考え方でございます。
【次の発言】 四十四年度の社会保障費全体といたしましては、かねがね御説明を申し上げておりますように、一般会計の予算の伸びよりも社会保障費のほうが若干伸びて、ことにそのうちの社会福祉費に至っては相当伸びておるわけであります。また一般会計の中で占める率におきましても、まあほんのちょっぴりではありますが、予算の中で占める率も若干伸びてはお……
○国務大臣(斎藤昇君) 先ほど亀田さんから御注意を喚起されまして、私もこれで思い出しました。資料も拝見したのでありますが、昨年の五月にニューヨークで開かれました四十四回の国連の経済社会理事会で、スウェーデンの代表が人間環境に関する国際会議を国連主催で開くことを提案をいたしました。そうして、これが採択をされました。その概要は、無計画、無制限な開発は人間の環境を破壊し、生活の根本を脅かしつつある、このような技術革新の否定的な面をあらゆる角度からとらえ、国連における討議を通じて、この深刻な問題に対する理解を深め、人間環境の破壊を伴うことなく、調和のとれた開発を確保するための方策を検討する要があるとい……
○国務大臣(斎藤昇君) 悪臭問題につきましては、その悪臭の原因が非常に複雑でありますので、まだ十分検討の域には参っておりませんが、しかしながら、今後この悪臭問題と取り組みまして、特に悪臭の発生源の調査、またこれに対する対策に取り組むべく今年から特別の調査費もつけまして、今後悪臭と取り組んでいく所存でございます。
【次の発言】 お説のように、まあ悪臭はとにかく非常に人に不愉快な感じを与えます。ことにいまおっしゃいますようなメルカプタン、硫化水素、またその廃液からくるようなものは、人体にも必ず影響があるだろう、かように思うわけでございますが、悪臭の中でも、たとえば魚の処理からくる悪臭とか、あるいは……
○国務大臣(斎藤昇君) 母子保健対策といたしましては、まず母親の妊産婦の死亡率の低減――もっと減らすようにということが一つの大きなめどだと思っております。それを中心にいたしまして今後やってまいりたい。もう一つは、母子――子供を含むわけでございますが、死産を少なくする。それから生まれてきた子供が健康に生まれて健康に育つということが必要でありますから、妊娠中のそういった医学的な健康的な配慮をできるだけ加えてまいりまして、そうして、いわゆる心身障害児というような子供の生まれてこないように、また乳児の間にそういった障害を受けないようにという配慮が必要であろうと、かように考えております。
○国務大臣(斎藤昇君) 山本さんのおっしゃるように、産業廃棄物の問題はこれからの大問題だと考えております。ことに合成樹脂等が非常に多くなってまいりましたりいたしますので、したがって一般のじんあいの焼却ということも大きな問題でありますが、しかし産業廃棄物の問題は、これはもう今後たいへんな問題だと、したがいまして、今後そういった産業廃棄物をいかに処理をするかといういま検討を始めようといたしておるわけであります。御承知の大阪におきましても、一つの大きなある意味の実験的なものを設けまして、大量に処理をするモデルをひとつつくろうというので、大阪府の計画にマッチをしてこちらも助成をいたそうとしておるんであ……
○国務大臣(斎藤昇君) ただいま議題となりました公害に係る健康被害の救済に関する特別措置法案について御説明申し上げます。
本法案は、公害対策基本法の精神にのっとり、公害のうち著しい大気の汚染または水質の汚濁の影響による疾病の多発した地域と、当該地域における大気の汚染または水質の汚濁にかかる疾病を指定し、指定地域にかかる当該疾病にかかった者に対し、医療費等の給付を行ない、もって公害にかかる健康被害の救済をはかることを目的とするものであります。
何とぞ御可決あらんことをお願い申し上げます。
【次の発言】 田中委員のおっしゃいますように、公害は予防がまず一番大事だと存じます。したがいまして、公害……
○国務大臣(斎藤昇君) ただいま議題となりました各法律案につきまして、逐次御説明を申し上げます。 まず、国民年金法の一部改正法案は、国民生活水準の向上にかんがみ、厚生年金保険の改善に歩調を合わせて、本来の財政再計算期を待つことなく大幅な改善をはかることとしたものであります。 すなわち、拠出制年金については、年令額の引き上げ、高齢者対策の強化等をはかることとし、福祉年金については、年金額の引き上げ、所得制限の緩和等をはかることとしております。 次に、厚生年金保険法及び船員保険法の一部改正法案は、国民生活水準の向上にかんがみ、給付額の引き上げ、老齢年金の支給範囲の拡大等の改善を行ない被保険者……
○国務大臣(斎藤昇君) 原爆の被爆者の方はほんとうにお気の毒に思うわけでございますが、これを国家補償という形にするか、あるいは社会保障という形にするか、いろいろ議論のあるところだと、かように考えます。しかしながら、国家補償の考え方は、大体、その職務に尽くす義務があって、その職務のために被害を受けたという場合には国家補償という形をとっておりますが、やはり一般市民としての被害ということになりますと、社会保障というたてまえでいくより道がなかろう。どこまで国家補償ということでやるかということになりますと、そこらでけじめをつけなければならないであろうということで、原爆補償は社会保障のたてまえをとっておる……
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