このページでは斎藤昇参議院議員の9期(1971/06/27〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は9期国会活動統計で確認できます。
○国務大臣(斎藤昇君) 老人の福祉対策、特に年金制度の充実につきましては総理からお答えになったとおりでございますが、さらに現在の修正積み立て方式を欧米並みの賦課方式に即時切りかえてはどうかという御質問でございますが、この点は、御承知のように、わが国の年金制度はまだ非常に未成熟の段階でございまするし、また、日本の人口構造から考えますると、老齢化現象が急速にまだ今後進むわけでございます。したがいまして、この段階において賦課方式に切りかえますると、後代者の負担が非常に重く相なりまして、均衡を失するように考えまするので、御意見の点は十分参酌さしていただきますが、ただいまはこの賦課方式に直ちに切りかえる……
○国務大臣(斎藤昇君) 特に私に御質問になられました二点をお答えいたしたいと思います。 高齢者の医療無料化の年齢につきまして、七十歳以上になぜしたのか、六十五歳が適当ではないかという御意見でございましたが、御承知のように、高齢者の健康状態と、それから医療にかかられるその頻度等を検討いたしますると、七十歳以上の方に無料給付をするということが最も適当である、こういう結論に達したわけでございます。御指摘のように三十数県市で実施をいたしておりますのも、大部分は七十五歳以上でございまして、六十五歳というのは一市でございます。したがいまして、そういった状態を勘案をいたしまして、七十歳ときめるのが最も適当……
○国務大臣(斎藤昇君) 社会保障関係の御質問に対しましては、総理からほとんどお答えがございましたので、お答えのなかった一点を私から申し上げます。 それは、拠出制の国民年金の任意加入が認められているにもかかわらず、その対象者でまだ百十万人ほど未加入者がある、これに対して特別の道を開く考えはないかというお尋ねでございますが、御承知のように、この五カ年、年金任意加入、この制度を四十五年に開きまして、そしてPRにつとめているわけでございますが、御指摘のように、百十万人余りまだ未加入者がございます。本年でその加入の期限が切れますので、本年中にできるだけPRにつとめましてその数の少なくなるようにいたした……
○国務大臣(斎藤昇君) 社会保障の費用に充当するために目的税を創設をしたらどうかという御意見でございますが、総理もお答えになりましたように、今日の日本の現状から考えまして、必ずしもそういった目的税が適当であるかどうか、疑問のように考えられるわけでございます。よほど利害得失を考えませんと、社会保障に充てるというその保障の内容も非常に広うございまするし、社会保障のうちのどういう項目に充てるか、また、その財源を、いまおっしゃいますような所得税の一部に課徴をするかどうかというような点もよほど慎重に考究する必要があろうと、かように考えます。諸外国におきましても目的税を創設している国もございますが、まあ、……
○国務大臣(斎藤昇君) 健康保険法及び厚生保険特別会計法の一部を改正する法律案について、その趣旨を御説明申し上げます。 医療保険制度の抜本改正につきましては、つとにその必要性が指摘されてきたところでありまして、政府といたしましては、先般そのための所要の法案を提出いたしたところでございまして、昭和四十八年度からこれが実施をはかりたいと考えておるところでございます。 一方、かねてより問題とされてまいりました政府管掌健康保険の財政状況は、昨年提案いたしました改正法案が成立を見なかったこともありまして、依然として悪化を続け、昭和四十六年度末の借り入れ金は二千億円をこえる見通しであり、さらに、本年二……
○国務大臣(斎藤昇君) 一言ごあいさつを申し上げたいと存じます。 先般の内閣改造によりまして、全くはからずも厚生大臣を拝命いたすことに相なりました。御承知のようにまことに不敏な者でございますが、皆さま方の御協力を切にお願いを申し上げまして、また、御指導をお願いを申し上げる次第でございます。私も、全力を注いで厚生行政に取り組む所存でございまするので、何とぞよろしくお願いを申し上げます。 まず、先般の選挙で御当選の栄をかちえられました委員各位に対しましても、心からお祝いのことばを申し上げたいと存じます。 七〇年代における課題は、国民の一人一人が生きがいに満ち、心身ともにすこやかな毎日を過ごさ……
○国務大臣(斎藤昇君) 須原委員のおっしゃいますように、どうも日本人は薬を使い過ぎると一般の通説のようになっているように私も感ずるんでございます。そこで統計上どうであろうかというのでいろいろと調べさしておるんでございますが、一人当たりの薬の使用量ということになりますと、統計上は必ずしも日本が非常に多いというわけにはなっておりません。それは、まだ統計上の調査のしかたがまずいのじゃないかと言って、さらに検討をさしておるんでございますが、日本で年間にできる薬の総生産高、輸入高、輸出高、その差し引きしたものを一人当たりの頭で割ってみると、アメリカあるいは欧州諸国も同様にして調べてみますると、必ずしも特……
○国務大臣(斎藤昇君) 七月一日から始まりました保険医の辞退問題はまことに遺憾な事態だと、かように考えます。一日も早くこれを終束をいたしまして、そうして国民の方々がいままでどおり安心して医療の受けられるようにいたしたい、かように思うわけでございます。つきましては、まず保険医辞退の理由を的確に把握をすることが肝要であると、かように考えて、医師会側の保険医辞退に至った理由をただいま聞いているわけであります。それによりまして、政府といたしましても態度を決定いたしたい。もちろん、このよって来たるところは、長年にわたる日本の医療制度、保険制度の中に内在している医師側の不満の爆発であろうと、かように考えま……
○国務大臣(斎藤昇君) 昨日は突然でございましたので、たいへん失礼いたしました。調べましたところ、第十三条で条例、規例というようなことばを使っておりますが、原文を見ますると、コンストラクターズ・ルールズ・エンド・レギュレーションズとなっておりまして、第五条ではプリスクライブド・バイ・レギュレーションズ・プリスクライブド・バイ・ロー・オア・バイ・ザ・サセボ・シティー・カウンシルとなっておりますので、これを見ますると、第五条は明らかに法律並びに市の条例に従っている。それから問題の第十三条は、ただいま申し上げますようなことばになっておりますので、これは市水道局の内部規定ないしは取り扱い規定、こういう……
○国務大臣(斎藤昇君) ただいま総理が大筋のお話をなさいましたが、御承知のように、沖繩では昨年、日本のこちらの売春防止法とほとんど同じものをつくりまして、来年の一月からは、売春婦ということばはよろしくないかもしれませんが、こういった人たちの保護を来年の一月一日から始めるというので、そういった保護施設あるいは相談員等を準備をいたし、日本政府のほうも約六千万の援助費を出しまして、保護施設に遺憾なきようにいまいたしておるわけであります。そうして来年の七月一日から沖繩の売春防止法が罰則を適用するということになっておるわけであります。で、七月よりも早く本土復帰になるという予定でございますから、そういたし……
○国務大臣(斎藤昇君) 沖繩の福祉施設は本土に比べまして非常におくれております。私も見てまいりました。ことにいまおっしゃいます心身障害児の施設は非常に不足でございます。これを振興開発計画の線に沿いましてできるだけ五カ年以内ぐらいには本土並みにいたしてまいりたいと、かように存じております。
【次の発言】 本土の二分の一補助の分は、沖繩におきましては四分の三の補助にして、そして本土並みまで持ってまいりたいと、かように考えております。
【次の発言】 木上復帰に備えまして、沖繩におきましても売春防止法をすでに施行いたしまして、来年の一月一日からはただいまおっしゃいますような要保護の事業が始まります。そ……
○国務大臣(斎藤昇君) サリドマイド児を含め四肢欠損、こういった児童をかかえておられる家庭の気持ちになってみましても、また御本人になっても、いまおっしゃるとおりだと存じます。こういった子供たちに対する福祉、これは十分やってまいらなければならぬ、かように考えております。いま問題はサリドマイドの原因である薬との関係において損害賠償といったようなものをどうするかというのは、これはまた別の問題でありますが、それと離れましても、いわゆるそういったふしあわせな子供、その子供を持つ家庭に対する福祉のあり方というものは、いままでもやっておりますが、まだ十分徹底しないところもあると考ますので、これは一そう進めて……
○国務大臣(斎藤昇君) わが国の社会保障制度またその内容等がまだ非常に不十分であるということは一般にいわれているとおりであります。これから年金制度の完備をはかり、また児童手当も成熟してまいれば相当の振替所得が計算をせられると、かように考えますが、ことにその他の老人対策やあるいは障害児対策、乳幼児対策、やらなければならない点が多々ございまするし、総理の所信表明におきましても、これからは社会福祉を目当てにした政策の転換をやるという所信表明もしておられるわけであります。そういう方向で今後一そう努力をいたしたいと思いますので、よろしくひとつ御支援をいただきたいと存じます。
○国務大臣(斎藤昇君) 来年度におきましては、総理の施政方針で述べられましたような趣旨に大きく切りかえられるものと、かように期待をいたしておるのでありますが、つきましては、まずさしあたって、老人対策といたしまして福祉年金を大幅に引き上げたい。それから各種の老人対策をはじめ心身障害児あるいは障害者、また原因不明の疾病等で苦しんでいる人たちの療養等をはじめとしまして幅広くやってまいりたいと思います。同時に、医療保険制度の改正によりまして高額な一部負担で困っている人たちも相当あるわけでありますから、そういう人のないようにいたしてまいりたい、かように思いまして思い切った予算の要求をいたしておるわけでご……
○国務大臣(斎藤昇君) 中教審の答申で、保育所と幼稚園の関係に触れておりますことは、私も承知をいたしております。文部大臣の先般来からの答弁をここで伺っておりましても、いわゆる幼児教育をどういうようにやっていくか、いま検討中であるというお話でございます。したがいまして、幼稚園を今後どうされるかということにつきましては、保育所との関係もあり、厚生省としても非常に関心を持っている問題でございますけれども、本来、保育所は、御承知のように、保育に欠ける児童を昼間八時間養護をするという立場に立っておりますので、したがって、いま直ちに幼稚園と一体化するとか、あるいは二枚看板にするとかいうことにつきましては相……
○国務大臣(斎藤昇君) 大橋委員のおっしゃいますように、沖繩における被用者保険と本土の被用者保険は、全くそのやり方が違っております。見ようによっては、沖繩のやり方のほうがいいのじゃないかという御意見も、私も、わからぬわけでもございません。本土におきましては、いま抜本改正を次の国会にお願いをいたしたいと、かように考えておりますが、少なくとも家族の七割給付は実現をいたしたいと、かように考えております。 そこで、沖繩の被用者保険をいまのままで暫定的に見るということになりますと、本土に復帰いたしますると、被用者は本土との間の交流も相当多くなります。そういう点を考えますると、やはり被用者の立場に立てば……
○国務大臣(斎藤昇君) 筑波研究学園都市に研究機関を集中するということは、各研究機関相互の間に非常に便宜な、研究も進むということからの発想であろう、かように考えます。したがって、その発想に適合する限りにおいては、移転をするのが適当である。しかしながら、必ずしもそうでないという面については、よほど慎重な考慮を要する、かように考えております。いま申しましたように、したがって、科学技術の基礎研究に属するようなものは、他の関係省の研究機関とも関連が多いわけでありまするし、今後そういうものも拡張しなければならない、そういうものはどうしても行ったほうが将来を考えていいのじゃないか。ただ、日常的ないろいろな……
○国務大臣(斎藤昇君) いろいろお話を伺いまして、われわれのほうでさらに注意をしなければならぬ点もあろうかと思いますが、全般的に申しまして、いまちょっとお話を伺いますと、下剤を六十錠も七十錠も飲んだというのは、おそらく下剤にいろいろ使用方法も書いてあると思うのです。私は、大体薬なんてものは、できるだけ飲まぬほうがいいと思うのですけれども、どうも飲み過ぎて、そしてこれは家庭薬だから、売薬だから、ここに書いてあるよりも二倍から三倍飲んでもいい、普通じゃきくまい、そういう誤った考えをまず是正するように、もっとPRしなければならない、こう思っておるのです。で、局にも命じまして、薬の多用の弊害というもの……
○国務大臣(斎藤昇君) 大橋委員の御意見のように、わが国の社会福祉は先進国に比べましてまだまだ相当おくれております。ことに日本の人口の老齢化が急速に進みましたので、これに対応する老人福祉はきわめて手薄いと考えております。来年度予算におきましては老人対策費は前年度の五〇%以上の強化を見ましたけれども、しかしこれでも決して十分ではございません。特に老人ホームでありますとか、あるいはまた孤独な老人に対する対策等も、まだまだ今後十分進めてまいらなければなりません。そういう意味合いにおきまして今後総理にもお願いをいたし、また予算の面その他あらゆる面におきまして努力をいたしてまいりたいと存じます。 また……
○国務大臣(斎藤昇君) 第六十八回国会における、社会労働委員会の御審議に先立ちまして、厚生行政について所信の一端を申し述べたいと存じます。 昨年は、円の切り上げ、景気停滞など内外経済は大きな試錬に遭遇いたしたのでありますが、一方国民各層の間に次第に高まってまいりました福祉優先の声は、蓄積した経済力を社会資本への投資と福祉向上に充てるべきであるという政治の基本姿勢としてとらえられるに至っております。 このような時代の転機にあたりまして、厚生省といたしましても、行政各般にわたり思い切った改善措置を講ずるとともに、戦後定着をみて久しい諸制度につきましてもこの際その基本的な立て方から見直しを行ない……
○国務大臣(斎藤昇君) 沖繩の売春問題は、非常に重要な問題の一つだと考えております。沖繩では、売春関係の法律も日本並みに逐次実施をしつつあることは、御承知のとおりでありますが、復帰いたしますならば、いままでより以上に力を尽くしまして、売春の禁止が徹底的にできますように、その保護、それから売春に転落しない措置というようなことをできるだけ徹底的にやってまいりたいと、かように考えております。
【次の発言】 ただいま申し上げましたとおり、厚生省の所管の仕事はむろんのこと、私のほうの関係でない法務省あるいは警察庁関係のことにつきましても、私からも関係省にお願いをいたしまして、そうしていまおっしゃいました……
○国務大臣(斎藤昇君) ただいま議題となりました麻薬取締法の一部を改正する法律案につきまして、その提案の理由を御説明申し上げます。 沖繩の麻薬犯罪については、現在その取り締まり体制が弱体でありますために、麻薬事犯が多発するとともに悪質化しつつありまして、強力な麻薬取り締まり体制が要請されているところでございます。このような事態にかんがみ、沖繩の復帰と同時に九州地区麻薬取締官事務所沖繩支所を設置し、沖繩における麻薬の取り締まりに当たることといたしておりますが、これに伴い現在麻薬取締法において定められている麻薬取締官の定数を十名増員する必要があり、今回、この法律案を提出した次第でございます。 ……
○国務大臣(斎藤昇君) まさしく須原委員のおっしゃるとおりだと私も観測をいたしております。
【次の発言】 おっしゃいますように、厚生省はどの局の仕事をとりましても、人を減らしていいという状況ではございません。しかしながら、一般に五%の削減という、これは各省を通じた総定員の中で減らすわけであります。そこで、減らす場合に、まず事務職員の能率を上げるという意味から、事務職員を減らす、そのかわりに新しくふやすところはふやすというようにいたします。全体といたしましても、厚生省の全体の定員と、今度削減をいたします数は、たしか計画として三%程度であって、五%に及んでいないということになっているわけであります……
○国務大臣(斎藤昇君) ただいま議題となりました老人福祉法の一部を改正する法律案について、その提案の理由を御説明申し上げます。 今日、老齢人口の増大、扶養意識の減退などにより、老人問題は国民が一体となって取り組まなければならない喫緊の課題となっていることは、すでに御承知のとおりであります。 政府といたしましては、この国民的課題である老人問題に対処するため、従来より老人福祉法を中心として、年金、税制、保健、福祉等各般にわたる施策の充実につとめてまいったところでありますが、医療の問題については、老人の負担能力が十分でないため、必ずしも適切な医療が確保されていないうらみがあったのでありまして、そ……
○国務大臣(斎藤昇君) この問題はもうかねてからの問題であり、また御質問でございました。政府といたしましては、この人体に対する被害の問題については、やはり戦争業務に従事した者というものについては、これは国家補償という体系でやる、そうでない者については一般的な社会保障といいますか、そういった方向でやっていくというように割り切って今日までまいっております。原爆被爆者を国家補償にすべしという御議論も、まあごもっともな点もあろうと思いますが、そういうような観点から、国家補償と、それからそうでないものというように割り切って今日までまいっておりますので、ただいまのところ、政府といたしましては、これを国家補……
○国務大臣(斎藤昇君) おっしゃいますように、まだ、戦争の傷あとと申しますか、そういったような問題が相当残っております。御承知のように、遺骨の収集、あるいは生存者の帰還の問題、また援護法において処理すべきものもまだ漏れているものもあるというようなことで、なるべく早くこれを終結をするようにしたいと努力をいたしておるわけでありますが、まだいまのところ、国交の回復していない地域もありますし、また、国交の回復している地域でも、ことに遺骨の収集等につきましては、まだ不十分な点がたくさんございますので、横井庄一さんの帰還の機会にも非常に声が高くなってまいりましたし、閣議においても総理から指示を受けておりま……
○国務大臣(斎藤昇君) 老人医療の無料化を唱えているけれどもほんとうは無料化ではないじゃないか、どう考えているかというお尋ねだと思いますが、おそらくそれは保険の一部負担を公費で見るというだけであって、保険外に置かれている者が相当あるのじゃないか。一つは健康の管理の問題、それからリハビリの問題、それからいま一つは入院をしても保険給付だけではまかなえない者がある。そういう点をおそらくおっしゃるのであろうと考えます。そこで、その点はおっしゃるとおりでありますが、健康管理の問題は、できるだけ今後も公費の負担で健康管理をやってまいりたい。これも年々進めておりますが、さらに今後もっと、何といいますか、十分……
○国務大臣(斎藤昇君) 須原委員のおっしゃいますように、まあ戦後、老人の自殺、婦人の自殺も、実数はまあ減ってきているように私は思っております。しかるに、これが世界各国に比べて多い。ことに婦人が多いというのはどういうわけだろうか。私も、まあ私なりにいろいろ考えておるわけでありますが、ただいま須原委員のおっしゃるような点も私はまさにそうではなかろうか。福祉施策を進めてきてはおりますが、必ずしも十分ではないという点もなきにしもあらず、ここらの点は十分心してやらなければならないと、かように思います。 同時に、まだ老人の方々は、主人がなくなられてそうしてさびしい。そのあとを早く追っていきたいというよう……
○国務大臣(斎藤昇君) ただいま議題となりました廃棄物処理施設整備緊急措置法案につきまして、その提案の理由を御説明申し上げます。 屎尿処理施設及びごみ処理施設の整備については、生活環境施設整備緊急措置法に基づく第一次五カ年計画に引き続き、清掃施設整備緊急措置法に基づいて昭和四十二年度を初年度とする第二次五カ年計画を策定し、その促進をはかってまいったのであります。 しかしながら、近年、わが国における産業活動の拡大、国民生活の向上等に伴い、排出される廃棄物は、量的にも質的にも大きく変化しており、一昨年には、廃棄物の処理及び清掃に関する法律が制定され、産業廃棄物も含めて、廃棄物の処理体系の整備が……
○国務大臣(斎藤昇君) 看護婦問題についてたいへんに藤原委員が御熱心でありますことは、もう前々から承知をいたしております。今日の医療問題は看護婦問題だとさえ数年前から言われておりますことも、承知をいたしております。そこで、看護婦の養成その他につきましても、思うとおりにはいっておりませんが、相当力を入れてまいっておるつもりでありますが、今後もさらにつとめてまいりたいと思います。 それからただいま看護婦のおふろへ入れる場合のいわゆる重労働であるとかいろいろお話がございましたが、こういったことにつきましても、かねてから三年前に私が伺ったときにも医務局長等にも話しまして、また、全般的に、看護婦のして……
○国務大臣(斎藤昇君) 健康保険法の一部改正はただいま提案をいたし、衆議院で御審議中でございますので、政府といたしましてはなるべく早く御審議を進めていただいて、そして結論を得ていただきたいと希望いたしておるというのが今日の段階でございます。
○国務大臣(斎藤昇君) 御承知のように、年金の機械的なスライド制ということになりますと、技術的になかなかむずかしい点がございます。したがって、機械的にスライド制にいく前にまず、物価、人件費、生活水準の向上と、それを見合って年金を大幅に上げていく必要があると、かように考えているわけでございまして、来年度もその方針で年金の大きな改革をやりたいと、かように考えております。
【次の発言】 優生保護法の問題は、玉置委員のおっしゃるのは、おそらく、その中の人工中絶の問題であろうと、かように考えます。二年前に、厚生省が実態調査をやり、その直前に内閣でも世論調査をやっていただきました。その結果を見ますると、達……
○国務大臣(斎藤昇君) 国民の生活状態の調査の結果は、四十年のときに比べまして、生活の内容が向上したと考える者のパーセントが多くなっております。ことに低所得層においてはその感じを持つ者が多い、しかし高い所得層、また高年齢層あるいは母子福祉家庭等におきましては、その感じが比較的薄いというのが総括的な答えでございます。
【次の発言】 もう少し詳しく申し上げますると、四十六年六月一日現在において全国の約一万七千世帯及びその世帯員約六万人を調査の対象として実施したものでございます。なお、老後生活に関する意識調査は、五十歳以上の男の世帯員約五千六百人を調査客体としております。世帯の暮らし向きに関する意識……
○国務大臣(斎藤昇君) 生活保護費や、あるいは福祉年金、その他の年金も同様でございますが、これを高めることは個人の消費支出を高めることに、これは確かになると思います。しかしながら、生活保護費をどの程度に上げるのが適当であるか、また、年金をどの程度に上げるのが適当であるかということは、個人支出をふやすためというよりは、やはり社会的なニードとしてどの程度まで上げるのが適当であるかという判断のほうが大事であると、かように考えます。
【次の発言】 年金を一千億ふやせば、その一千億はほとんど全部有効需要を刺激する材料になると、私はかように思います。これが景気の向上に何%になるか、企画庁長官からお答えいた……
○国務大臣(斎藤昇君) 農村における老人対策はいろいろの問題がございます。まず第一の問題は過疎の問題であります。第二の問題は農村における生活関係と、ことに老人の成人病対策、そういったようなことを中心といたしまして、老人の医療対策といたしましては、成人、老人の健康診査というようなものを中心に置いて今日進めておるわけであります。もちろん農村生活また栄養問題というものも老人の健康に大きな影響がございまするから、したがって、栄養の指導というような面も若いうちからやる必要があるということでやっておるわけでございます。
【次の発言】 健保の改正問題は、ただいま提案をいたしておりますのは政管健保の財政対策で……
○国務大臣(斎藤昇君) すでに関係大臣からそれぞれお答えがありましたとおり、私も同様でございまして、ことに厚生省は、国民の健康と生命を守るという見地から、遺憾なきを期したいと努力をいたしておるわけでございます。ただ、御承知のように、いままでわからなかったものが、いわゆる公害となって人体に影響を及ぼすというような事態が、次から次へと言っては言い過ぎかもしれませんが、新しく出てまいりますので、したがって、わが国におけるそういった状況だけでなしに、海外の情報等も密にとることにいたしまして、そして絶えず目を周囲に見張ってやっていきたいと、こういう心がまえで臨んでいるわけでございます。
○国務大臣(斎藤昇君) おっしゃいますように、全国で無医地区がだんだんふえているんじゃないかという感じがいたします。昭和四十一年四月一日現在の調べでは、全国の無医地区が二千九百二十、それから離島二百三十七の中で無医地区が百十カ所ということになっておりまして、これがその後の変遷を調べるために、昭和四十六年一月三十一日現在で再調査をいたしまして、ただいまその結果が集まりつつあるのでございますが、概括をいたしますると、それが若干ふえているのじゃないかと、かように思うわけであります。ところが、この無医地区というきめ方、考え方は、御承知のように、半径四キロの地域内で五十名以上の住民があってそこに医療機関……
○国務大臣(斎藤昇君) 大学付属病院を国公立の病院をもって充てることについての意見は、私は大賛成というよりも、むしろそういうようにしてくれないか。そして、大学の入学定員を増したり、あるいは新設をする、その隘路は、いまおっしゃるとおりそこにあると私は見ている。医者の数が少ないということは、これは多年言われているとおり、厚生省もこの点全く痛感はしておるわけでありますから、そういう意味から、実は文部省にも強く働きかけているわけであります。ただ、医者の数をふやすということからだけでなしに、医学教育の内容につきましても、その他についても、とにかくこれは医療行政と私は密接不可分だと、かように思うわけであり……
○国務大臣(斎藤昇君) 勧告がなされましたら、できるだけ受け入れたいと存じます。そのためには、いまの法制を変える必要はないと、かように考えております。
【次の発言】 おっしゃいますように、玄米の中のカドミウム、これはきめております。それから農薬汚染によった場合の基準、これもきめております。これらは、いまの食品衛生法の中でできるわけでございます。それによってやってまいりたいと思います。
【次の発言】 ないと御了解をいただきたいと存じます。いまの玄米の中のカドミウムの量も、これは法律に規定しておるのではございませんで、厚生大臣の指定によってできるわけでございます。そのように指定によってやってまいり……
○国務大臣(斎藤昇君) お説のように、まあ終戦後は経済成長なくして福祉なしということで進んできたわけであります。ところが最近、経済成長もここまできた以上は、福祉なくして経済成長なしというように変わってまいりました。しかしその間、そうは言いながら、まあいままでも国情に合ってできるだけのことはやってまいりまして、御承知のように年金制度も立ちおくれてはおりますが、政府としては整えました。まあ児童手当もやっとできました、まだ完全実施になっておりませんが。まあ、そういったような意味で、制度としては一応整うたような形になっておりますが、この充実をはからなければならないと思います。先ほどおあげになられました……
○国務大臣(斎藤昇君) 厚生省におきましては、PCBの食品中におけるその分析の方法を、科学技術庁、環境庁と一緒になりまして、一応分析方法をきめまして、そうして、それによって食品中にあるPCBのいま調査をいたしております。PCBに汚染された食品、ただいまのところでは魚類に一番多いのじゃないかという結論でございますが、ごく最近に滋賀県の草津のPCBを使う工場の近辺における米の汚染というものも発見をいたしたわけでありまして、また、母乳の中にPCBも含まれているということが最近に発見をされまして、これらにつきましても、さらに、全国的規模で調査をいたしておるわけでございます。
○国務大臣(斎藤昇君) 両審議会からいただきました答申は、御承知のように相当きびしい批判がされております。 その一番の点は、医療の供給の体制を整えないで、保険だけを整えてもしょうがないじゃないかというのが基本的な考え方であります。これにつきましては、医療の供給体制を整えることが緊要であることは申すまでもございません。しかし、これは医療保険の法律の中で解決のできる問題ではございません。したがいまして、これにつきましては医療基本法を制定をして、そしてその基本法の精神に基づいて今日の国民の医療に遺憾のない体制を整えたい、かように思って、この医療基本法を本日、制度審議会に諮問をいたしております。 ……
○国務大臣(斎藤昇君) ただいま企画庁長官が申しましたように、まあ少なくとも振替所得の国民所得に対する比率をめどを立ててそれに近づくように努力をする、これが一つの努力目標であろうと、かように考えて、今度の新しい経済成長計画のもとにおいてはそういう策定をいたしましょうというので、いまいろいろと立案の基礎を固めつつあるわけでございます。
【次の発言】 社会保障の面におきましては、やはり一番の根幹をなすものは生活保護であろうと思うわけであります。これは国民の最低生活水準を確保するということでございますから、金額的にも相当多いわけであります。これは勤労者の平均所得水準の何%をめどにするか、何割をめどに……
○国務大臣(斎藤昇君) 大阪で、次いで京都で、また京阪神等で母乳の検査をいたしましたところが、おっしゃるようにPCBがある程度母乳から検出されたということで、まあいままで初めてのことでありますから、相当のショック的な影響を与えたと思いますが、しかし、これらの量はいずれもそうたいした量ではありませんので、その母乳を飲んでいる乳児の健康診査等も厳密にやっておりますが、それには何ら異状がないということでございまするし、また、同一の婦人の乳を一カ月後に調べたところが、非常に減退をしているというようなことでもあり、いまのところ、育児のために支障があるという程度のものでないというように判断をいたしておりま……
○国務大臣(斎藤昇君) 沖繩の県民に供給するものは全部県の統轄下に入ります。
それから、米軍自身、米軍専用のものは、そのまま米軍に残ります。これは県有にもなりません。水道公社にも統轄されません。
【次の発言】 当該住民にとって不利不便のないように協定を結びたい、かように思っております。
【次の発言】 そのとおりでございます。
【次の発言】 復帰直後は、そのままだと存じます。今後、米軍が減じてまいりますれば、それに応じましてまた協定をし直してまいろうと、かように存じます。
【次の発言】 復帰後は沖繩県の水道になるわけでございまするから、したがいまして、軍優先ということは、これは沖繩県としてもさ……
○国務大臣(斎藤昇君) 沖繩におきましては本と同様、毒物及び劇物取締法に違反をいたしております。したがいまして、この沖プライ商事はただいま検挙をされ、そして起訴をされているという現状でございます。
【次の発言】 ただいま環境庁長官がお答えいたしましたが、環境庁長官の、環境庁できめましたそういった大気汚染の規制は、これは市町村で行ないまする焼却場からの煙にも事実上適用するようにいたさなければならぬと考えております。
また、先ほど仰せになりましたように、高温度処理を要する事態がますます高まってまいります。したがって、焼却炉の改善もいたしてまいらなければなりません。現にもういたしつつあるわけであり……
○国務大臣(斎藤昇君) 琉球が復帰をいたしましたら、本土と同じように水道法が適用になります。
【次の発言】 同様でございます。本土も同じでございます。
【次の発言】 米軍専用の水道は、これは水道法の適用はございません。しかしながら、県営なり市町村営の水道から供給する場合には、これは水道法の適用があるわけであります。そこで、水を供給する場合にどうするかということは、これは水道の経営者と水を受けるものとの契約でございますから、したがって、水道法とは関係ございません。本土の場合におきましても、特別の契約ということもあり得るわけでございます。
○国務大臣(斎藤昇君) ただいま御質問になりました米国の病理学研究所の剖検資料、登録番号一五八九三〇、これが一九六九年にこの剖検資料はこちらのほうに返還をされまして、これにつきましては、御承知のABCCのダーリング所長等も非常に努力をいたしまして、再三交渉を重ねました結果、六九年にこちらに返還をされまして、ただいま広島大学医学部の原爆医学標本センターに保管されておりますので、近く外務省と話をいたしまして、先般御質問があった模様でございますから、上田委員にお答えをいたすという手はずにただいまなっております。おくれておりまして申しわけございません。
○国務大臣(斎藤昇君) 辻委員のおっしゃいますように、保育所はまあ保育に欠ける児童を預かるわけでありますが、何といってもただ預かっておればいいというんではなくて、やはり幼児の教育、学校教育のような意味の教育でなくても、やはりこれから育っていこうという子供の人格形成には大事な時期でありますから、そういう意味におきまして、ただ子守をするというだけでなしに、そういった見地で保母等に対しましても講習あるいは指導をいたしておるわけであります。私は必ずしも徹底しているとは思いませんが、しかし、そういう方向で常に指導をいたしておりますので、その点はひとつ御了承いただきたいと思います。
○国務大臣(斎藤昇君) 最近の医療事情と申しますか、これは、私から申し上げるまでもなく、医療関係の技術の進歩、それを受け入れられるような体制というものがぜひ必要だと思います。それには、一つは、やはり医療の供給の体制を整えるということ、そのためには必要な国費も要るであろうと考えます。そうして、その点は私は全く同感でございます。 それと同時に、いま医療の不採算性とおっしゃいましたが、医療の不採算性というのは、医療をやる機関が採算を度外視して国民に医療を提供できるという意味ではないと思います。やはり、医療供給者は最高度の医療を供給するだけの採算が立たなければ、供給者に損をせいというわけにはまいらな……
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