渋谷邦彦 参議院議員
8期国会発言一覧

渋谷邦彦[参]在籍期 : 6期- 7期-| 8期|- 9期-11期-12期
渋谷邦彦[参]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計発言一覧質問主意書

このページでは渋谷邦彦参議院議員の8期(1968/07/07〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は8期国会活動統計で確認できます。

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本会議発言一覧(参議院8期)

渋谷邦彦[参]本会議発言(全期間)
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第61回国会(1968/12/27〜1969/08/05)

第61回国会 参議院本会議 第17号(1969/04/11、8期、公明党)

○渋谷邦彦君 私は、公明党を代表して、ただいま趣旨説明のありました失業保険法及び労働者災害補償保険法の一部改正法案について、総理並びに関係閣僚に若干の質問をいたすものであります。  従来、高度経済成長によって生じたひずみの問題については、しばしば論争の焦点となり、加えて、政府の冷淡な措置が各般にわたって指摘されているのであります。ことに、総理の言う人間尊重とは、あまりにもかけ離れた現状であると言わざるを得ません。少なくとも、文化国家、福祉国家を目ざして歩みを進めるというのであれば、社会の底辺にあえぐ人々が、いまなお相当数にのぼっている現状を解消すべきであり、政治の恩恵が、これらの人々にまであま……

第61回国会 参議院本会議 第27号(1969/06/13、8期、公明党)

○渋谷邦彦君 私は、公明党を代表し、沖繩返還交渉について総理並びに外務大臣に若干の質問をいたします。  初めに、今回の交渉において日本側が提示した七二年中に核抜き本土並みの返還をめぐり突っ込んだ意見がかわされたと伝えられておりますが、その経過はいかなるものであったか。先ほどもちょっと触れておったようでありますが、当然突っ込んだ意見であるとするならば、こちらの青写真もあったはずでございまして、七二年までのスケジュール、また、何に重点を置いて主張をしたのか、それに対して米国はどのような反応を示したか、これについて伺いたいのであります。  次に、新たな波紋を巻き起こそうとしております事前協議の弾力的……

第61回国会 参議院本会議 第37号(1969/07/25、8期、公明党)

○渋谷邦彦君 私は公明党を代表して、大谷藤之助君から提出されております健康保険法及び船員保険法の臨時特例に関する法律等の一部を改正する法律案の中間報告を求める動議を議題とする動議に対して、若干の質問をいたすものであります。ただ、お断わりしておきたいことは、ただいまも答弁を伺っておりましても、きわめて明確さを欠きますので、私の質問に対しましても御迷答にならないように、ひとつお願いしたいと思います。  初めに伺いたいことは、自民党においては、参議院の良識と権威を守ろうとする熱意がないのではないかということであります。昨日午前に、議長は事態収拾のため、あっせん案ともいうべき回答を各党に示したのであり……

第61回国会 参議院本会議 第40号(1969/07/31、8期、公明党)

○渋谷邦彦君 私は、公明党を代表し、ただいま議題となりました健康保険法及び船員保険法の臨時特例に関する法律等の一部を改正する法律案について、総理並びに関係者に対し質問をいたしたいと思います。  初めにお断わりしておきたいことは、本件に関する社会労働委員会においての審議は、最重要法案であるにもかかわらず、院議をもって三日間という短期間に限定されたため、意を尽くした質疑が行なわれなかったことは、またまた議会史上汚点を残すものとして残念の至りであります。答弁者側はこの点を考慮されまして、委員会審議と同様、質疑に対しては、具体性に富んだ明快な答弁を要求するものでございます。  まず初めに、総理が二年前……

渋谷邦彦[参]本会議発言(全期間)
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委員会発言一覧(参議院8期)

渋谷邦彦[参]委員会統計発言一覧(全期間)
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第59回国会(1968/08/01〜1968/08/10)

第59回国会 公職選挙法改正に関する特別委員会 第閉会後1号(1968/11/14、8期、公明党)

○渋谷邦彦君 関連。赤澤さんはいまないとおっしゃる。それはよくわかります。ただその前に、この「夕刊三重」はローカル紙でございます。私もその代表者に会いました。公称一万部だそうです。どこから金が出ているかわかりませんけれども、そういうことで、赤澤さんのおっしゃった発言というのはその趣旨を取り違えたと、いろいろな言い方があるだろうと思うのです。したがって、これは「夕刊三重」に載っかった記事内容については取りざたするほうがおかしいじゃないかと、まあ「夕刊三重」なんかつまらない新聞だから、こういうお考えのもとに、事実この載った内容とそれからおっしゃったことは大いなる食い違いがあると、このように判断して……

第59回国会 社会労働委員会 第1号(1968/08/08、8期、公明党)

○渋谷邦彦君 時間のないところで関連で一つお願いしますが、いま厚生大臣の御答弁を伺っておりますと、いわゆる児童手当懇談会ですね、これの最終結論待ちという印象を強く受けるわけです。この懇談会の性格といいましょうか、おそらく前の国会でも論議されたのであろうと思いますが、意見を聞きおく程度なのか、それとも全面的に尊重するのか、それとも、厚生省独自の立場でこれからも進めていくのかいろいろそういうことがあると思うのですが、この点について一つだけお伺いしておきたいと思います。

第59回国会 社会労働委員会 第閉会後1号(1968/09/17、8期、公明党)

○渋谷邦彦君 厚生大臣にお伺いしたい点は、すでに厚生省のほうにもたくさんの陳情が行っておると思いますので、大臣としても十分に了解をされ、着々対策を練られておられると思います通称むち打ち症患者の救済問題についてでございます。  昨年十二月の本委員会における討議内容を見ますと、必ずしもむち打ち症患者に対する救済は十分とは言えない、何かしり切れとんぼに終わったような感じがするわけでありますが、昭和四十一年の上半期、昭和四十二年度の上半期における交通事故の件数を見ますと、七〇%以上も激増しておる。おそらく、四十三年には、さらにそれをはるかに上回る。このような傾向が年々著しく見られるわけでございますので……

第59回国会 社会労働委員会 第閉会後3号(1968/11/05、8期、公明党)

○渋谷邦彦君 いまの簡素化の問題に関連しまして、これは確かに患者側にとってみてもたいへんな問題であります。お医者さん側のほうにとってもこれはたいへんな問題であります。両方ともそうした共通点が、立場は違ってもあると思うのですね。私は、実は、最近、ある一人の人の、これはもちろん国立病院ではございませんけれども、点数の入ったまことにややこしいものを見せてもらったのです。これは国立病院と全然趣きが違うかもしれない。しかし、これも公立の病院です。確かに、見ると、これは計算違いをするおそれが十分にあり得る。その計算違いが生じて患者に対するいやな思いをかけることがしばしばあるのではないか。また、それによって……


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第60回国会(1968/12/10〜1968/12/21)

第60回国会 公職選挙法改正に関する特別委員会 第2号(1968/12/20、8期、公明党)

○渋谷邦彦君 一点だけ。きょうは大臣が拘束されておりますので、非常に残念でありますが、また後日にいろいろ御質問申し上げたい。  ただ一点、数日前、大臣は、第六次選挙制度審議会の発足にあたって、三月ごろをめどとしてやりたい。ただし、現状としては委員の選考が非常に難航しておる、こういう表明のようでございました。一体いつごろをめどとして発足されるのか、またなぜその人選が難航しているのかという問題これは答申尊重という上からも非常に重要な意味を持つものでございますので、その点をきょうは明らかにしていただいて、私の質問とさしていただきます。

第60回国会 社会労働委員会 第3号(1968/12/20、8期、公明党)

○渋谷邦彦君 ちょっと関連して。財審の結論が出て論議されておるわけですけれども、いままで、大蔵省当局として、審議会の答申というものはどの程度尊重されてきたのか。全面的に取り入れられてきたのか、それとも部分的に取り入れられてきたのか。今後も、尊重とはいうけれども、どの程度の尊重ということを言われておるのか、その辺を明らかにしていただけませんか。
【次の発言】 いままでの常識として、審議会がたくさんございますが、守られないというのが大体通り相場のようになっているようなんです。まあ審議会がないよりはあったほうがよろしい。多少でも専門家の意見を聴取しながら、政府自民党としてかねがね考えていた施策という……


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第61回国会(1968/12/27〜1969/08/05)

第61回国会 運輸委員会 第17号(1969/05/06、8期、公明党)

○渋谷邦彦君 関連して……。  たまたまいま駅構内のタクシーの問題が出ましたので関連してお尋ねしたいのでありますが、いま御答弁を聞いておりますと、認可するその基準というものについては明確な御答弁がなかったようです。これが一つ。  それから第二点は、使用料は幾らになっているのか。それは駅の規模によってその収入というものはそれぞれの違いがありましょうけれども、東京なら東京、名古屋なら名古屋、そういう一、二の例を参考までにあげていただければたいへん都合がよろしいと、これが第二点。  第三点は、つい一週間ほど前になると思うのですが、新聞に、中小企業ですね、零細企業といいますか、タクシー業界においては駅……

第61回国会 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第7号(1969/05/07、8期、公明党)

○渋谷邦彦君 欧亜局長御予定がおありになるそうで、最初に伺わさしていただきます。領土問題については衆参両院を通じまして、何回となく繰り返し審議が続行されてまいりました。ただ、北方領土に関する限り、いままでの政府答弁は一貫して、ソ連の壁が厚い、こういうことに終始しております。もちろん、外交折衝の努力も重ねられておられるとは思うのでありますが、われわれとしては、日本古来の国土であると、こういう観点、いままでの領土返還ということの折衝をやってきておるわけであります。非常に疑問点がたくさんありますけれども、何せ相手国のあることでございますから、なかなかそう簡単にはいかない。そこで、国際条約であるとか、……

第61回国会 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第8号(1969/05/14、8期、公明党)

○渋谷邦彦君 初めに、本論とちょっとはずれますが、外協大臣にお尋ねをしたいと思います。  日本国内において諜報活動が行なわれて、それに関係する者がたまたま外交官であるという場合の政府としての措置はどのようなおはからいをされるのか、まず、それを最初に伺いたい。
【次の発言】 スパイ活動にもいろいろあるんでしょうが、なかんずく、軍事あるいは今回のような産業スパイ、日本の国にとって、考えてみると、産業スパイというのは日本の国益の上からもきわめて不利益をもたらす。いまの御答弁でございますと、外交官特権を持っている者については、これはもう、極端に申せば、大っぴらにやっても、これは日本の官憲の手の遠く及ば……

第61回国会 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第9号(1969/06/04、8期、公明党)

○渋谷邦彦君 いま審議されております法案につきましては、衆議院の段階でもいろいろ論議がなされ、また会議録を見ましても、そこで論議された中でなおかつ疑問に思いますことがありますので、その問題について焦点をしぼりお尋ねをしたり、いまも問題になっております弁護士の問題、医者の問題をもう少しくお聞きしたいと、こう思います。  再三、先ほど来、長官をはじめ、非常に程度が低いと、こういうことで、弁護士の問題についてはその取り扱いに苦慮されているようなお話がございました。まあ程度が低いとするならば、一体どの程度に程度が低いのか、この辺からお伺いをしたいと思うわけです。

第61回国会 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第11号(1969/06/18、8期、公明党)

○渋谷邦彦君 初めに、今回の沖繩返還交渉にあたりまして、国民の多くが多大の期待を持っていたであろう、また何らかの形で、多くは望まないにしても、アメリカ側の意向というものが多少でも明らかにされるのではないか、こういう気持ちがあったろうと私は思います。いまずっと答弁を伺っておりますと、印象でもって評価されている、これは一貫して貫かれた大臣のそうしたお感じじゃなかったか、こう思うわけであります。こちらの主張が行なわれて、アメリカ側のそれに対する何らかの形の回答が一切なされなかった。最初から、いま申し上げましたように、直ちに一つ一つ具体的な問題について回答があるということは、これはもう当然不可能なこと……

第61回国会 議院運営委員会 第16号(1969/04/22、8期、公明党)

○渋谷邦彦君 別に答弁は要らないと思いますけれども、要望として申し上げておきます。  あまり今度簡潔にやられまして粗雑な回答になられたのじゃ、今度非常に困るわけですね。もう何日もかかって質問の原稿をつくるわけですから、やはり誠意ある答弁というものは、これは当然大前提になると思うのです。要するに、要領を得ない答弁が多いということに終始するから、いまのようないろいろな問題が出てくるのじゃないか、こう思うわけなんですね。確かにいま御指摘があったような点については、どうこういうその判断の基準は非常にむずかしいだろうと思うのです、性格にもよりましょうし。その点、何か与党の方、ひさしぶりに登壇されると、じ……

第61回国会 社会労働委員会 第7号(1969/03/18、8期、公明党)

○渋谷邦彦君 お疲れのところをたいへん恐縮ですが、先ほど小野委員からいろいろと追及がありまして、その後の経過についてのあらましの状況が判明したと思うのです。今回の事件はたいへん遺憾であったと思いますが、いま参考人の方々の御答弁を伺っておりますと、やはり平行線をたどって、一体いつ結論が出るのか、被害者の方は、最後に紙野さんからおっしゃいましたように、切実な訴えと聞こえるようなそういうお話でございました。ごもっともだと思います。家族をかかえ、あるいは一体これからどうしたらいいのかという、絶えずそういう不安につきまとわれて、何らの補償もない。また、治療法といっても、現在研究の過程に置かれている等々、……

第61回国会 社会労働委員会 第9号(1969/03/25、8期、公明党)

○渋谷邦彦君 添加物に関連しまして私からも一言お尋ねしたいのですが、確かにこの添加物の問題は従来もしばしば問題になったと思うのですね。そこで、この添加物による中毒事件、これが過去においてあったかどうか、件数、また人数、それから中毒を起こす前に発見される機構的な仕組みにはなっていないのかどうか。大体、いままでそうした中毒というものが起こりましたときには、消費者の側からそれぞれの保健所なりを通じて初めて発見される。先ほどもチェックの問題でたいへんいろんな角度からお尋ねがあったようでありますけれども、やはりそうしたチェックの問題についても機能的な働きに問題が残されていないかどうか。確かに、先ほど来の……

第61回国会 社会労働委員会 第19号(1969/05/08、8期、公明党)

○渋谷邦彦君 希望意見を……。たまたま先日の九州における火災問題から、いまいろいろな質疑があったわけですが、この火災のみならず実際の労働基準問題についていろいろな問題があるわけです。取り合ってくれないのですよ、とにかく。こういう事実を御存じですか。たとえばかけ込み訴えをするわけだ。ところが人が足りない、人が足りないどころじゃない、会えないのですよ、実情を聞いてくれない。それじゃやはり労働者の立場から考えてみた場合、災害は当然ですけれども、そうしたいろいろな差し迫った問題がたくさんあるわけですね。たまたまいま総定員法だとかいろいろなことが話題になっておりますけれども、あれだけじゃ間に合わぬのです……

第61回国会 社会労働委員会 第22号(1969/06/10、8期、公明党)

○渋谷邦彦君 過日の八王子の中央学院の収容児の虐待問題、まことに痛ましい事件ではなかったかと思うわけであります。ただ、今度の事件は氷山の一角、このように判断してよろしい内容を含むものである、このように私は理解をしているわけでありますが、こうした問題が出るたびごとに収容施設がどうであるとか、あるいはその実際の収容児を扱ういわゆる従事者、職員等を含めてのそういう立場の方が非常に少ない、もう毎回毎回社労委員会においてそうしたような結論しか聞けない。もうそれ自体すでに大きな問題ではないか、こう思うわけでございますが、まず最初に伺いたいことは、公共、民間を問わず、こうした施設に収容されている場合に、収容……

第61回国会 社会労働委員会 第25号(1969/06/19、8期、公明党)

○渋谷邦彦君 関連でちょっと聞きたいと思うことは、技能士という資格がございますね。それと、たとえば工業学校等を出た人と、受け入れ側である企業者はどういう評価をしているでしょうか。
【次の発言】 非常に最近は厚遇を受けておるというお話でございますと、企業者側から相当照会がございますか。こういう技能士をほしい、またこういう技能士がいたらぜひ紹介してもらいたいという、その点についてはいかがですか。
【次の発言】 その場合、これからも問題になるだろうと思うことは、職業紹介所――安定所ですね、のほうと訓練所のほうの関連はどうなっておりますか。
【次の発言】 それに関連してですね、この訓練を受けられた方が……

第61回国会 社会労働委員会 第28号(1969/07/01、8期、公明党)

○渋谷邦彦君 私は、鹿児島県福山町所在の「オレンジ学園」の問題について、これから質問をするわけでありますが、先般、八王子の中央学院の事件につきまして、厚生省当局の不備を申し上げたわけであります。  またまた、あれからそれほど時間の経過もない現在、中央学院と類似するというか、あるいはそれ以上の内容を持つ事件と申しますか、不祥事が起こったということはきわめて残念なことではないか、こう思います。  そこで、まず第一に伺いたいことは、昭和四十一年にこの「オレンジ学園」というのが創立されておりますが、まず、創立の経過について述べていただきたいと思います。

第61回国会 社会労働委員会 第30号(1969/07/08、8期、公明党)

○渋谷邦彦君 たいへん御苦労さまでした。  ただいまの御説明によれば、もっと早い機会に調査をなさる御予定のところ、あいにくの豪雨で調査を延期なさっていらっしゃる。そうなりますと、私のほうからお尋ねするようなこまかい具体的な問題につきましても、あるいは調査待ちということになりかねないのではないかということを感じます。また、事実が明らかになりました際には、参考資料でもけっこうでございますので、お送りいただければ幸いかと思います。  ただ、この際にただいま御説明のございました六月二十六日の常任委員会でございますか、内田児童家庭課長さんが事実の内容についてのあらましをお述べになっておられますが、それに……

第61回国会 社会労働委員会 第33号(1969/07/17、8期、公明党)

○渋谷邦彦君 ちょっと関連して。いまの御説明を聞いておりますと、ボーダフイン層――こういうことを申し上げましては、はなはだ恐縮でありますけれども、要するに収入が少ない、保険料率は高い、これはいつも相矛盾した方向できているんですね。失業保険ばかりじゃないと思いますけれども、したがいまして、保険制度のたてまえからということをしきりに強調なさいます。しかし、保険の精神というものは、危険を相互に扶助する、こういうところにやはりねらいがあることは、言うまでもないと思うんですね。したがいまして、一方から見れば、やはり負担を軽くしてあげることも当然必要でしょう。あなたは、先ほど広義の意味に解釈すれば、社会保……


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第62回国会(1969/11/29〜1969/12/02)

第62回国会 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第2号(1969/12/02、8期、公明党)

○渋谷邦彦君 まず、基本的な問題として総理府にお尋ねするのですが、いまの趣旨説明にございましたように、政府としても従来経済援助の一環として農業振興のために努力をしてこられたようでありますけれども、現状としては必ずしも前進的な方向に向いていない。しかも、いろいろな客観条件のこともございましょう。必ずしも米作に適しているかどうか、いろいろなそういうような問題もからんでいると思うのでありますが、今後返還された暁において、政府当局としてはどのような基本的な方針を持ち、沖繩全域にわたる振興のための計画あるいはビジョンなりをお持ちになっていらっしゃるか、まずそれをお尋ねしたいと思います。


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第63回国会(1970/01/14〜1970/05/13)

第63回国会 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第閉会後1号(1970/06/01、8期、公明党)

○渋谷邦彦君 長官に対する質疑の時間がきわめて限定されておりますので、問題点が、今回お帰りになって、いろいろございますし、またお尋ねしたいとも思っておりますが、二、三の点にきょうは集約いたしましてお伺いをしたいと思います。  その一つは、先ほどもお答えがございました、沖繩県民の当面の問題として騒がれております毒ガス撤去の問題でございます。  アメリカも、日本政府の意向あるいは日本国民の反響というものを考慮しながら、オレゴン州あるいはアラスカ州のある島嶼に撤去先を設けようとしたようでございますが、アメリカの強い世論の反撃にあいまして、若干見送りと。おそらく、世論をとうとぶアメリカといたしましては……

第63回国会 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第閉会後2号(1970/07/13、8期、公明党)

○渋谷邦彦君 第一点は、伝えられるところによりますと、長官は今秋米国におもむかれまして、自主防衛の問題についてアメリカ側の見解をただしながら新しい一つの考え方といいますかを立てたいという意味のことがございますが、この点の真偽のほどをお聞かせいただきたい。
【次の発言】 もちろん、今秋という限定されたものではないにいたしましても、いまの御答弁を伺っておりますと、可能な限りにおいてレアード国防長官を日本に招くか、あるいは長官みずから訪米されて、今後の新しい日本の防衛体制というものについての協議をしたいという腹づもりがあるように判断されるわけでありますが、おそらくその時期というものは決して遠い将来の……

第63回国会 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第3号(1970/03/06、8期、公明党)

○渋谷邦彦君 先ほどの長官の所信表明につきましては次回にまた克明にお尋ねをしたい、こういうふうに思います。  時間の点もありますので、二、三の点についてお尋ねをいたしたいと思います。  一昨日だったと思いますが、沖縄復帰準備委員会が発足をいたしまして、いよいよ具体的な諸般の取りきめ、また具体的な施策等がこれから進められていくであろうと、こう思いますし、また、それが実りある結果をもたらしていただきたいと、このようにも考えております。ただ、この委員会の設立に際しまして、もうすでにございます日米琉合同委員会、こういった委員会が幾つかあるわけです。あるいは日米協議委員会とか、それぞれの性格、それぞれの……

第63回国会 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第閉会後3号(1970/08/10、8期、公明党)

○渋谷邦彦君 沖繩返還が決定し、いよいよ今後の外交の焦点はあげて北方領土の返還にしぼられてくるであろう、このように判断されるわけであります。戦後二十五年間、外務省としても機会あるたびごとに国の方針というものをソ連側にも伝えてこられたといういきさつがございますけれども、 一向に北方領土返還については進捗しない、これが現実の姿でありますが、さらに今月の一日に、ポツダム宣言二十五周年を記念してコスイギン首相は、ポツダム宣言をやはりかたく守っていかなければならないという趣旨のことを述べております。そうなりますと、北方領土返還というものは壁にぶつかっているどころではない。極端な見方をすれば、絶望に近いん……

第63回国会 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第4号(1970/03/18、8期、公明党)

○渋谷邦彦君 最初に、去る三月五日リーザー米陸軍長官が沖縄のいわゆる太平洋全域の補給基地の構想を明らかにされました。これに対して外務大臣としてはどう受けとめられておるかということが第一点。ところが、昨日衆議院の予算委員会の第二分科会において東郷アメリカ局長は、このリーザー米陸軍長官の考え方というものについて、返還後の沖縄を太平洋全域にわたる補給基地とすることは安保条約の目的からいってできない、こういう御答弁をされておられるわけでありますが、この辺の経緯と日本政府の考え方についてお伺いをしたいと思います。
【次の発言】 ただいまの御答弁を伺っておりますと、確かに仮定の議論になるかもしれません。た……

第63回国会 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第閉会後4号(1970/09/12、8期、公明党)

○渋谷邦彦君 再びジョンソン証言についてお尋ねするわけでありますが、すでに衆参外務委員会においての外務大臣の答弁も一応承知しておるつもりでありますし、ただいままでの御答弁を伺いつつ、あるいは蒸し返しの御質疑を申し上げるかもしれませんけれども、再確認という意味を含めてお尋ねをしてまいりたいと思います。  話の中身については一々申し上げる余裕はございませんけれども、今回の発言の内容で、何といっても、いままで指摘されておりますように、二つ、著しい変化といいますか、われわれとしてはどうにも納得がいかない。冒頭に申し上げましたように、外務大臣は一貫して日米共同声明の取りきめに従って今日に至るも何らの変更……

第63回国会 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第5号(1970/04/03、8期、公明党)

○渋谷邦彦君 去る三月六日、当委員会におきまして、私の質問に対しまして長官は、復帰前後における構想というものをあらゆる角度からお述べいただきました。今回再び沖特の視察団の一員として現地へ参りました。復帰がきまる前ときまったあとでは相当にやはり実感的にも違いがあります。また、各方面から寄せられましたもろもろの要望事項が真に迫っておるという状況でございまして、何せ二十五年間のあらゆるひずみというものが一ぺんに浮き彫りにされてきたような感じがするわけであります。したがって、これからの復興援助計画というものは相当微細にあらゆる角度から手を打たなければならないのは言うまでもありませんし、この委員会におき……

第63回国会 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第閉会後5号(1970/10/21、8期、公明党)

○渋谷邦彦君 長官が最近アメリカ訪問あるいは沖繩訪問、加えて昨日も防衛白書の発表等々おやりになったわけでありますが、その一貫した行動から判断しますと、確かに長官自身もしばしば言明されておりますように、断じて軍国主義の道を歩まないというように言われております。アメリカでもそのことをしきりに申されたようでございます。しかしながら、その一連の長官の言動を通して、また、その反響というものを考えました場合に、はたしてそうだろうかという疑念がどうしても根底的に払拭されないと思うものが残るわけであります。先ほどの御答弁の中にもございましたように、見解の相違である、これは歴史が将来において証明するであろうと、……

第63回国会 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第6号(1970/04/10、8期、公明党)

○渋谷邦彦君 日米協議委員会の開催でございますが、いつごろおやりになる御予定でございますか。
【次の発言】 交換公文等を拝見いたしますと、先ほど来お話がございましたように、日米協議委員会においては大綱と指針を示している。これも相当すみやかにやりませんと今後のスケジュールも立たないでしょうし、復帰前後のことを考えますと、たいへんな混乱が起きやしまいかということを心配するわけでありますが、大綱、指針等について、さらに具体的に、今後のスケジュールはどうなっているのか、いつごろ確定するのか、そしてそれを準備委員会に示すことができるのか、この辺をお聞かせいただきたいと思います。

第63回国会 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第閉会後6号(1970/11/17、8期、公明党)

○渋谷邦彦君 初めに、いまも議論されましたガルフ社の問題でありますけれども、いま長官の答弁で一応整理された感があるわけです。ただ、やはり今日までのそういう経過を考えてみた場合に、アメリカの企業というものがまず沖縄に橋頭堡をつくって、そして日本の経済界に切り込むと――大ぎょうな見方になるかもしれませんけれども――そういうような不安というものは、もちろん返還のときにはいままでの約束というものは解消されるという前提に立てば当然心配はないと思うんですが、しかし、そういう足がかりというものを何らかの形でつくって、日本の企業あるいは地場産業というものを――何も石油会社に限らず――侵すという、そういう不安感……

第63回国会 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第7号(1970/04/24、8期、公明党)

○渋谷邦彦君 初めに日米協議会の点について伺いたいと思いますが、先日久しぶりで日米協議会が持たれたやに伺っておりますが、具体的にどんなことが検討されましたものか、お聞かせをいただきたいと思います。
【次の発言】 おっしゃるとおりだと思いますが、まあ進め方、また基本的な方針についてこちらからの意見を述べられると、おそらくそれは非常に大まかなことに違いない。ただ、いま復帰準備に関連いたしまして望まれていることは、一刻も早く具体的にレールの上に乗っけるということではないかと思いますし、交換公文の示しますように、まず原則的には、協議会で取り上げられないものについては進めないというふうになっているようで……

第63回国会 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第8号(1970/04/27、8期、公明党)

○渋谷邦彦君 きょう防衛庁長官がお見えにならないそうでありますので、いままで伺った問題を整理しまして、若干お尋ねをいたしたいと思います。  初めに、琉球政府の行政機関についていろいろ検討いたしますと、申すまでもなく、国家的な機能と、あるいは府県のそうした行政機関的な性格を帯びたものと、両方混在しているような状況であります。これらについては、当然政府としても復帰直後のことを考えて、あるいは本省に吸収できるもの、あるいは明確に府県の機関として継続的に存置するもの、それをたて分けていらっしゃるであろう、このように判断されるわけでありますが、考えてみますと、当然本省に吸収されなければならない部署が相当……

第63回国会 社会労働委員会 第閉会後1号(1970/06/11、8期、公明党)

○渋谷邦彦君 関連でお尋ねをいたします。特別国会における最終段階突如として擬適の廃止が決定を見た。これはきわめて政治的配慮の欠如でなかったか、非常に遺憾に思うわけです。政府当局においても常々民心の安定というものには極力努力をするという、常にそうした前向きの発言をなさっている。けれども、実際に起こっている現象というのは、御承知のとおりたいへん動揺を与えたことはいなめない事実だと私は思う。先ほど来からの質疑応答をずっと聞いておりまして、擬適廃止に至らざるを得なかったという経過は十二分にわかったつもりでありますけれども、少なくとも昭和二十八年にこの適用を受けて今日まで来ている経過というものを振り返っ……

第63回国会 社会労働委員会 第閉会後2号(1970/07/03、8期、公明党)

○渋谷邦彦君 私は、これから主として大臣に責任ある御答弁を求めたいと思います。  昨今、種痘禍による悲劇というものが次々に伝えられておりまして、まさに重大な社会問題化しておるわけでありますが、こうした実情にかんがみて、当局としてあるいは国として、これから予防接種法に基づく、いわゆる今後の伝染病予防というものに対する基本的な姿勢をまず伺いたいと思います。
【次の発言】 今回初めてこの種痘禍という問題が表面化したのではないだろうと、こういうふうに判断されるわけでございます。厚生省当局の資料を拝見いたしましても、戦後、少なくとも一年間に約十人の割合で死亡者が出ているということが報告されているわけです……

第63回国会 社会労働委員会 第閉会後3号(1970/08/11、8期、公明党)

○渋谷邦彦君 最近痛切に感じます問題の一つは、公害の多発、それから福祉行政の強力な推進というようなことが望まれもし、また解決を迫られておるわけであります。ところが、たいへん多くの問題をかかえております厚生省としまして、もう一ぺんこの福祉行政全般にわたって基本的に洗い直してみる必要はないだろうかということであります。その基本的な問題云々につきましては次回に譲るといたしまして、そうした中で、きょうは一つの問題点をとらまえて政府の姿勢をお伺いするわけでございます。  初めに会計検査院のほうにお伺いをしたいわけでございますが、昭和三十八年の検査報告によりますと、厚生年金保険あるいは船員年金保険等のその……

第63回国会 社会労働委員会 第閉会後4号(1970/09/11、8期、公明党)

○渋谷邦彦君 初めにお尋ねしたいことは、最近、海洋汚染というのが各方面から指摘をされ、おそらく日本列島を囲む港湾をはじめとするその周辺地域の海洋というものが汚濁に満ちている。したがって魚介類をはじめ地域住民に及ぼす影響というものは看過しがたいということがいろいろな実験証明を通して発表されております。  そこで、特にこの海洋汚染、とりわけ港湾の汚染というものは聞きしにまさる状況であります。海上保安庁といたしまして、この汚染状況を捜査の対象として、独自の立場でその汚染の実態というものにいままで取り組んでこられたかどうか、まずその辺からお伺いをしてまいりたい、こう思います。

第63回国会 社会労働委員会 第閉会後5号(1970/10/08、8期、公明党)

○渋谷邦彦君 参事官にお尋ねをしておきます。本来は公衆衛生局長にお尋ねすべき問題でありますけれども、きょうは確認という意味で一点だけ伺っておきたいと思います。  一つは、予防接種について集団的に医師が拒否をするという傾向があちらこちらに出ております。これが日本全国的に広がりを見せますと、重大な社会問題に発展をすることは論をまたない。これに対する政府としての対応措置をどのように考えられているのか、これが一つ。  それからつい数日前も、厚生省に種痘禍による家族の方々がその補償をめぐって陳情に行っておられるはずであります。三百三十万という金額はもうだいぶ久しい前から出ておるわけでありますけれども、ど……

第63回国会 社会労働委員会 第6号(1970/03/24、8期、公明党)

○渋谷邦彦君 最近、社会問題の一つとして表面化しつつあります生活保護のあり方について、当局の姿勢、また見解等をお伺いしたいと思うのであります。  昭和四十五年度の予算規模を見ましても、厚生省所管においては一兆一千三十五億という膨大なものであり、また、その中に占める生活保護費というものは二千億をこえるという状況でございます。したがいまして、当然国民の税金として扱われる場合には、これが適正に行なわれているかどうか、これが最大の焦点ではなかろうかと思うのでございます。  そこで、第一にお尋ねしたいことは、厚生白書等によってもある程度は心得ているつもりでございますけれども、現状における生活保護のいわゆ……

第63回国会 社会労働委員会 第閉会後6号(1970/11/09、8期、公明党)

○渋谷邦彦君 初めに確認しておきたい事項についてお尋ねをします。  先ごろ三種混合ワクチン接種死亡事故をきっかけといたしまして、医師会の予防接種ボイコットという異常な事態を引き起こしたわけでありますが、その後十月十五日に医師会では今後の収拾策を検討した結果、予診制度という新しい試みを通しまして予防接種ボイコットというような方向にはならない、そういう結論になった由でございます。しかし、はたして今後予診制度というものが整備されることによって将来における接種ボイコットというような異常な事態が起きないという保証があるのかどうなのか。この点について厚生省としての受け取り方、また今後に対する対応策、それを……

第63回国会 社会労働委員会 第9号(1970/04/02、8期、公明党)

○渋谷邦彦君 いろいろ基本的な問題がいま話されたわけでありますが、今回立法された法律の内容を見ますと、その主体は、あくまでも勤労青少年の福祉の増進というところにあるわけであります。これはまことにけっこうだと思います。また、婦人少年問題審議会ですか、その答申を見ましても、この点に相当の力点が置かれているというふうに判断をいたしております。むしろおそきに失した感がないわけでもないのでありますけれども、ここで幾つか私が疑問になる点をお尋ねをしてまいりたい、こう思います。  一口に勤労青少年と申しましても、その仕事についている内容を見ますと、大企業、中企業あるいは小規模企業、またさらに分けてみますと、……

第63回国会 社会労働委員会 第10号(1970/04/07、8期、公明党)

○渋谷邦彦君 議題となっておりますこの案件については、異論のない内容だと思います。ただ、むしろおそきに失したという感がぬぐい切れないんでありますが、一、二点ちょっと伺ってみたいのです。  その第一は、いろいろ説明を伺っておりますと、今回の対象になっております建物は八千平米以上が大体中心になるようでございます。そうしてここに書いてあるとおりの問題処理に当たるということなんですが、従来、こうした高層建築物の中に見られるいろんな現象がございます。とりわけビル病、その他、いわゆる衛生的に行き届かないためにゴキブリの発生であるとか、そういうようないろんな被害状況がマスコミを通じて伝えられている場合がござ……

第63回国会 社会労働委員会 第11号(1970/04/09、8期、公明党)

○渋谷邦彦君 関連で。いまずっと質疑のやりとりを伺っておりますと、確かにいままで努力もされてこられたと思うんです。しかし、はたしてその努力というものが前向きであったかどうか。この白ろう病というのが、案外、世論としていままで若干喚起したことがございました。ところがイタイイタイ病にしてもそうでありますけれども、相当長年月かかってやっと世論がやかましくなってきたときにはじめて役所が腰を上げるという、そういう従来の姿勢というものはやはり正さなければならぬのじゃないか。早くやることはけっこうですけれども、午前中から再三にわたって同様趣旨の質問が繰り返されているわけです。そこで、やはり一つのめどを立てる必……

第63回国会 社会労働委員会 第12号(1970/04/14、8期、公明党)

○渋谷邦彦君 関連して。その認定はどのようにしておやりになるのですか。
【次の発言】 そこで、軍隊の調書がない場合が一つと、それから審査に要する期間は大体どのくらいかかっておりますかということをお答えいただきたい。
【次の発言】 関連ですからこれでおしまいにしますけれども、できるだけ早くという非常にもう抽象的なお答えであります。いまおっしゃられたように、その恩恵を受ける対象の方は非常に待ち遠しい、これはもう当然人情的に申し上げましてもそうだろうと思います。ただ、いま非常に抽象的におっしゃったことは、まあ立証が非常に困難であるというような条件を踏まえての御答弁であろうと思うのでございます。そうし……

第63回国会 社会労働委員会 第13号(1970/04/16、8期、公明党)

○渋谷邦彦君 簡単に二、三お尋ねいたしたいと思います。  中小企業の問題につきましては、わが国の経済構造等に特殊ないろいろの面がありまして、常に議論の対象になる問題であります。したがって、真剣に中小企業の今後の近代化育成というものを強力に推進してまいらなければならないのですが、そうした一環として、ただいまの審議されている問題もそういう内容に含まれてくるのじゃないかと、こう思うわけでありまして、もっともっと前向きに取り組んでいく必要があるだろう。そこで非常にふしぎに思いますことは、年間、中小企業の納める税金というものは、私の記憶に間違いがなければ七千億をこすというふうに思われます。ところが、中小……

第63回国会 社会労働委員会 第14号(1970/04/23、8期、公明党)

○渋谷邦彦君 私は、公明党を代表いたしまして、ただいま議題となりました家内労働法案につきまして提案理由並びにその概要について御説明申し上げます。  最近における日本の経済の進展は、世界の驚異の的となるほどの高度成長を遂げ、いまや国民総生産は、自由主義諸国において世界第二位を誇るまでになったのであります。しかしながら、政府、経済界のとってきた成長第一主義の政策が経済面、社会面にも多くの矛盾を表面化させたことは、政府自身も、これを高度成長のひずみと称して認めているごとく、いまや周知の事実となっているのであります。  世界的水準に達した先導産業部門の輝かしい活動の陰にあらゆる点で不利な条件のもとで悪……

第63回国会 社会労働委員会 第16号(1970/04/28、8期、公明党)

○渋谷邦彦君 前回質疑の途中で中座をいたしましたので、質疑の内容についてつまびらかにしておりません。したがって、あるいは重複するところがあるかもしれませんし、その点できるだけ避けるつもりでいますが、もしそういう個所があれば、それははしょってお答えいただいてけっこうであります。  初めにお伺いしたいことは、最も新しい統計の上での重度心身障害者、それから軽度心身障害者の実態がどうなっているか、それをお伺いしたいと思います。
【次の発言】 ただいまの御説明によりますと、五年ごとに、実態の調査をおやりになるということでございますが、五年とされたその基準は、もちろんいろいろ理由がおありになろうと思うので……

第63回国会 社会労働委員会 第17号(1970/05/06、8期、公明党)

○渋谷邦彦君 初めに、大臣は二十分の予定でということで中座をされたのでありますが、七十分経過してもいまだにお姿が見えませんが、どうなっておるのでしょうか、その返事を待ってから質問いたします。
【次の発言】 理由がはっきりしているようでありますから、あえてどうこういたしません。  まず、最初にお尋ねしたいのは、昭和四十三年の答申でございますが、本法が施行されるにあたって、その実効ある運用を期するためには、効果ある行政的な措置が講ぜられたいという意見が述べられているようでございます。その一環として、先ほども監督官の話が出たわけでありますが、もうすでにこの答申が出されて一年半に及ぶわけでございます。……

第63回国会 社会労働委員会 第18号(1970/05/07、8期、公明党)

○渋谷邦彦君 前日の質問を整理いたしまして、若干それに加えてお尋ねをしたいと思います。  まず、初めに法律案を拝見いたしますと、工賃の支払い期間を一カ月というふうに一応規定されております。御承知のとおり、家内労働者は一刻も早く対償を受け取りたい、いわゆる対価を受け取りたいという気持ちは非常に強いものがございます。したがって、この辺の技術的な操作として、一週間以内にというようなことができなかったのかどうか、その点いかがですか。
【次の発言】 当局が考えていることがそのまま委託者等にも理解されてまいりますれば、起こるであろう障害というものは当然解消されて、何ら問題は起きないと思うのですけれども、え……

第63回国会 社会労働委員会 第19号(1970/05/11、8期、公明党)

○渋谷邦彦君 ただいま議題となりました食品衛生法等の一部を改正する法律案について、その提案理由及びその概要を御説明申し上げます。  従来の食品衛生行政の重大な欠陥は、一口でこれを言うならば、国民の生命と健康の尊重という最も大事なことが行政の目的として認識されていなかったということであります。このため、食品衛生行政はその本来の目的から逸脱して、ややもすると食品メーカーにとって都合のよい運用を行なう結果になっています。  このようになった最大の原因は、現行食品衛生法の不備によるものであると思います。すなわち現行食品衛生法は飲食に起因する衛生上の危害の発生を防止することを目的としているにすぎないので……

第63回国会 社会労働委員会 第20号(1970/05/12、8期、公明党)

○渋谷邦彦君 初めにお尋ねをいたしたいのは、この国民年金法の改正でございますが、四十年以来、毎年のように改正されているという事実がございます。しかも、給付額がわずか百円アップという、そのつどこうした法律案の上程がございまして、また同時に、年金制度のあり方というものにつきましても、従来しばしば今後の展望を通じて論議がかわされてまいりました。  そこで、基本的な問題としてお尋ねしたいことは、なぜ毎年のようにこうして変えなければならないのかということであります。また、現在のその仕組みの中で根本的に改革をしていかなければならないという問題点も相当あるようでございます。そうした事実関係というものを背景と……

第63回国会 社会労働委員会 第21号(1970/05/13、8期、公明党)

○渋谷邦彦君 一点か二点、確認の意味でお尋ねをしておきたいと思います。  ただいま、質疑を通じて伺っておりますと、またしても人の問題が出てまいりました。この人の問題の解決というのは、おそらく厚生省にとっては、多岐にわたる、また、抱えておる問題点で大きな分野を占めるものではなかろうかと、しみじみ先ほどから聞いておりまして感じました。どうも当局の御答弁を伺っておりますと、必ずしも人的確保の上で明確な今後の計画というものが策定されていない、そういう感じを受けるわけでございます。  先般、私、実はある病院を訪れました。その病院長さんから、いろんな貴重な御意見も伺いました。特に、出産の場合に、交換輸血を……

第63回国会 予算委員会 第22号(1970/04/17、8期、公明党)

○渋谷邦彦君 初めに総理にお尋ねいたします。  御承知のとおり、最近の国際世論の高まりの中には、国連の機能を強化すべきではないかということがございます。機構改革あるいは国連憲章の改正まで、そういうような意見がなされているやに聞いております。いまもお話がございましたように、政府としても国連中心主義を標榜する以上、この問題に真剣にお取り組みになっていらっしゃると思いますが、特にアジア地域における問題が山積しております。やはり、いままでもしばしばいろんな角度からいろんな人が申されておりますように、アジアの問題はアジア人の手で、こうしたことを踏まえて、やはり、アジア地域における国連のアジア極東地域本部……


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第64回国会(1970/11/24〜1970/12/18)

第64回国会 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第閉会後1号(1970/12/23、8期、公明党)

○渋谷邦彦君 今回のコザの事件はまことに残念であったと思います。しかし、考えてみると、やはり起こるべくして起こったという背景を強く感ずるわけです。七二年に返還がきまったとはいうものの、あと一年といえば、短いといえば短い。しかし、やはりこの時間的な問題は決して短いものではないと思うのです。あるいは、こうして質疑をしているさなかにおいても、沖繩においては事件が起こっているかもしれない。そうして、繰り返し繰り返しそれが積み重なって、また今回と同じような事件が起きないという保証は全く考えられないというような、まことに緊迫した事態に到達したということをしみじみと思うわけであります。そこで、先ほど来から問……

第64回国会 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第2号(1970/12/16、8期、公明党)

○渋谷邦彦君 これはむしろ要望になるかもしれませんけれども、山中長官が今日まで当委員会を通じてしばしば言明されておりました中に、復帰にあたって、あらゆる分野にわたる問題を通しましてショックを起こさないと。いわゆる復帰ショックを起こさない、これが大前提である。これは、ここにおられる委員各位も全部了承しているはずであります。いま文部大臣とのやりとりを聞いておりますと、たいへん問題はやはりあるように私たちは強烈な印象を受けるわけであります。また、この「復帰要綱」を策定するその段階におきましても、特に教育委員制度の任命制あるいは公選制という問題をめぐって、非常にまだ結論が出ないとも伝えられております。……

第64回国会 社会労働委員会 第3号(1970/12/15、8期、公明党)

○渋谷邦彦君 今回の改正法案の趣旨は、私どもよく読ましていただきまして、おおむね了解しているわけでありますが、要は自然公園法第一条の目的をさらに明確にしてその保護、また規制をはかっていこう、こういうことだろうと私は理解しておるわけであります。ところが今回のこの公害国会といわれている臨時国会におきましてたくさんの法律案が出まして、当委員会において近く審議の予定とされております廃棄物処理法案がまた出てくるわけでありますが、この中にも第十何条でしたか、清潔の保持ということについてございますね。一体そういうような中身とこの自然公園法の中身というものがどういうふうに調整されていくのか、またどういうふうに……

第64回国会 社会労働委員会 第4号(1970/12/16、8期、公明党)

○渋谷邦彦君 毒物及び劇物取締法の一部を改正する法律案の中身を拝見いたしますと、主として運搬上における危険を防止するということで新たなる規制をここへ加えようと、このような趣旨のようでございます。当局の方々の説明を伺いましても、確かに最近運搬途上において事故が非常にふえている。しかも、それが地域住民に対して多大の被害といいますか、またそれに伴う影響があるということを伺っております。そこで、この毒物、劇物については非常に詳細にわたり別表一にその中身が述べられておりますけれども、専門家でない限りはそれがどういう一体成分であるのか、それがまき散らされた場合に、どういう被害を地域住民に与えるのかというよ……

第64回国会 社会労働委員会 第6号(1970/12/18、8期、公明党)

○渋谷邦彦君 昨日相当長時間にわたって、しかも、こまかく問題点の指摘があったようでございますが、私、ちょうど中座しておりましたので、昨日の質問にできるだけ重複をしない、もし重複をするような場合がございますれば、これは再確認ということでお尋ねをするわけでございますので、その辺はひとつよろしく御了承いただきたい。  まず最初に申し上げたいことは、いままでの政府答弁を伺っておりますと、きまって出てくる話の中に、善処するということ、検討するという  こと、それから何とか各省とも相談の上――これはやむを得ないと思いますけれども、とにかく期待に沿うようにやっていきたい、まあ、結論としてはそういうことばしか……


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第65回国会(1970/12/26〜1971/05/24)

第65回国会 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第2号(1971/01/27、8期、公明党)【議会役職】

○理事(渋谷邦彦君) ただいまから沖縄及び北方問題に関する特別委員会を開会いたします。  塚田委員長から委員長辞任の申し出がございますので、私が暫時委員長の職務を行ないます。  まず、委員の異動について御報告いたします。  去る十二月二十八日小林武君、矢山有作君及び春日正一君が委員を辞任され、その補欠として喜屋武眞榮君、松井誠君及び渡辺武君が選任されました。  また、昨二十六日中村喜四郎君が委員を辞任され、その補欠として米田正文君が選任されました。
【次の発言】 それでは、これより委員長辞任の件についておはかりいたします。  先ほど申し上げましたように、塚田君から委員長辞任願いが提出されており……

第65回国会 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第3号(1971/02/17、8期、公明党)

○渋谷邦彦君 ただいまの返還協定の経緯等についての質疑のやりとりを伺っておりますと、一体作業が進んでいるのだろうかどうなんだろうか、もし作業が、当初予想された日本政府の判断に従って円滑に進められているということならばまた別でしょうけれども、いろいろ協定調印の時期等が取りざたされておりますが、そうした時期を、一応いままで伝えられる時期というものから逆算してみた場合、はたして沖繩県民の要望するような事柄を十分織り込んでいけるのか、はたまた、それまでの間に政府としてはいろいろな具体的な項目について発表し得る時間的な余裕が十分あるのかという疑問がやはりぬぐい切れないという感じを受けるわけでございますけ……

第65回国会 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第4号(1971/02/19、8期、公明党)

○渋谷邦彦君 すでに昨年「復帰対策要綱」の第一次案が提出されておりますが、第二次案はいつごろ完了の予定でございますか。
【次の発言】 いずれにいたしましても、第三次分まで発表される。そういう作業がこれから進められるかどうか。いまの御答弁でよくわかりますが、沖繩県民としては、もうあと一年余というきわめて限られたその範囲内で一切のことを整理していかなければならないし、またそれに対する対応策というものも、県民自身の手によって考えていかなければならないということが残されているわけであります。したがいまして、拙速をとうとぶというわけではありませんけれども、できるだけ早い機会に、そうした点についての政府と……

第65回国会 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第5号(1971/03/10、8期、公明党)

○渋谷邦彦君 ただいまいろいろな観点から御説明をいただきまして、たいへん御苦労されてこられたと想像するわけでありますが、先生がおっしゃっておりますように、兵器というものは絶対に安全性というものは保証できない。なるほど私もそう思います。いついかなる要素が加わってそれが爆発につながるかと想像するだに非常に危険だと、こう思うわけであります。今回おいでになられまして、いま申し上げたように、絶対安全ではないという一つの観点をどこにお求めになるか。たとえばいまのお話の途中でございましたように、知花弾薬庫は嘉手納空軍基地に隣接しておりまして、へたをすると、滑走を誤って機体もろともに弾薬庫にぶつかるかもしれな……

第65回国会 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第6号(1971/03/19、8期、公明党)

○渋谷邦彦君 今度の改正内容を見ますと、「通関業務が大幅に減少することが見込まれるに至った」と、こういうことが一つの要素になっているようでありますが、この背景はどうなんでしょうか。
【次の発言】 そこで貿易港としての資格というよりも条件がなくなるというお話でございますけれども、将来この沖繩の置かれた位置というものを考えてみた場合に、やはり国際港として、産業の発展の上からもそういう規模に移しかえていく必要があるのではないだろうか。那覇空港の問題も当然ございますけれども、那覇に、あるいはその他の地域でもけっこうだと私思うのでございますが、すでにフリーゾーン構想を意図されている長官としては、何らかの……

第65回国会 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第7号(1971/03/26、8期、公明党)

○渋谷邦彦君 まず最初にお尋ねしておきたいことは、第一次、第二次復帰要綱ができたわけでありますが、要綱である以上は、当然これに肉づけされた具体案というものがあるのだろうと思うのでありますが、その後の作業、そうしたものができたときに資料としていただけるかどうか。
【次の発言】 そこで、先ほども議論されておりましたが、今回の第二次要綱に当然盛られるべきはずであった国の出先機関の問題、税制の問題、言うなれば、これが一番大きな焦点であったろうと思うのですね。今回、いろいろな折衝、合意の段階でそれが得られなかったということで見送りになったわけでありますが、先ほどの御答弁を伺っておりましても、非常に複雑多……

第65回国会 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第8号(1971/04/14、8期、公明党)

○渋谷邦彦君 返還協定の問題に関連しまして、一部蒸し返す質問になる面もあるかもしれませんけれども、その点は御了解をいただきたいと思います。  初めに、いまずっと質疑を伺っておりますと、協定の内容そのものについては実質的にもうでき上がっている。ただ、文言の修正を待てば一切終了という、そういう印象を受けたわけであります。しかし、最近の折衝状況というものを新聞報道等によってうかがいますと、やはり一まつの不安がぬぐい切れないという、何か、極論すれば、暗礁に乗り上げているのではないかというふうに感ずるわけであります。そのことによって調印の時期も大幅におくれるのではないだろうかというようなことが伝えられて……

第65回国会 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第9号(1971/05/07、8期、公明党)

○渋谷邦彦君 きょうは法律案の中身について若干と、それから調査事項について若干お尋ねをし、たいと思います。  先般も、ただいま審議されております中身については御質問申し上げましたけれども、もう一ぺんここで整理をしながら、そして問題点によっては繰り返しお尋ねをする点もあろうかと思いますけれども、その点お含みおきいただきましてお答えをいただきたい、このように思います。  沖縄における財政事情が非常に困難であることは、もういまさら申すまでもないことでありますけれども、それに伴って、昭和四十三年以来、財投をはじめとして援助が続けられてきております。ただ、われわれの実感として、確かに窮乏していると――こ……

第65回国会 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第11号(1971/05/21、8期、公明党)

○渋谷邦彦君 先日行なわれました連合審査会の際にもお尋ねをし、そして長官の御答弁をいただいた自衛隊移駐の段取りについて、県民の合意を得た上で行ないたい、こう申されたように記憶をいたしております。ならば、どういう方法で、いつ、そうした合意を得られるためのこれからスケジュールを組まれるのか。まず、その点からお伺いしてまいりたいと思います。
【次の発言】 そうしますと、合意を得られる前に、自衛隊が移駐して具体的な活動、またいろんな災害救助訓練ということを行なうと理解してよろしいですか。
【次の発言】 ちょっとすりかえられてしまったような感がするんですが、その関係先の方々のいろんな意見を聴取しながら合……

第65回国会 外務委員会 第9号(1971/03/25、8期、公明党)

○渋谷邦彦君 限られた時間でございますので、確認の意味で二、三お尋ねをしておきたいと思いますが、一つは去る十五日の予算委員会におきまして、外務大臣の御答弁の中で、中国本土と台湾との間に紛争が生じた場合には集団的自衛権を発動すると、そういう意味のことの発言があったわけでございます。そうなりますと、今後沖繩返還に伴いまして、そういう事態が引き起こった場合に、米軍がいわゆる米華相互防衛条約によって出撃することが非常に可能になってくる。こういうふうに判断されるわけでありますけれども、その点について外務大臣の御答弁を求めたいと思います。いま申し上げたことは、確かにそのとおり参議院予算委員会において政府の……

第65回国会 公職選挙法改正に関する特別委員会 第5号(1971/03/16、8期、公明党)

○渋谷邦彦君 これからお尋ねしようとする問題は、あるいは前回の委員会で質疑があったかと思いますけれども、締めくくりのつもりで申し上げてみたいと思います。  第一点は選挙制度審議会のあり方という問題でありますが、もうすでに、申すまでもなく、選挙制度調査会が第七次まで、そして選挙制度審議会に至りましてからも現在第七次、合計十四年間の間を経過したわけであります。そうして、部分的には審議会の答申を尊重して若干の法律改正というものも行なわれたことがございました。しかし、最も基本とする問題点につきましては、依然として今日までその課題が残されたままである。これが実情だろうと私は思うのであります。今後、審議会……

第65回国会 社会労働委員会 第3号(1971/02/16、8期、公明党)

○渋谷邦彦君 これからお尋ねしようと思いますのは、保険医の不正請求の件であります。この件は、もう何回となく国会においてもきびしい批判を受け、そしてまた世論としてもたいへんこうした問題に対してきびしい追及がなされました。しかし、現状は一向に解決されていない。最近またまた社会問題としてこれがクローズアップされてきて、しかも健康保険法の改正とからみまして一体どうなっていくんだろうか、そういう問題が前面に横たわっておることは見のがせない事実であります。  そこで、どうしてこうした問題があとを断たないのか、一方においては不正請求があり、一方においては患者負担の保険料をふやさなければならない、まことに相矛……

第65回国会 社会労働委員会 第4号(1971/02/18、8期、公明党)

○渋谷邦彦君 非常に時間が限られておりますので、一、二お尋ねをしたいと思いますが、最近の公害の多発現象に伴いまして、いろいろな影響というものがございます。従来、この関係を見てみますと、企業外の影響というものが重視される傾向にありましたが、やはり一方、企業内に働く労働者の健康というものが一番身近かな課題として解決を迫られる場合が非常に多くなってくるのではないだろうかということであります。  そこで最近、安中の問題といい、四日市の問題といい、まあ日本国、あるいは全島公害列島といわれるくらいの状況に現在追い詰められているわけでありますが、特に毒性を出す工場に従事している従業員のいわゆる健康管理につい……

第65回国会 社会労働委員会 第5号(1971/02/23、8期、公明党)

○渋谷邦彦君 ただいま議題となりました社会保障基本法案について提案理由並びに内容の概要を申し上げます。  わが国の経済成長は年々増加の傾向をたどり、国民総生産では世界第三位に成長し、本年も一二%を大きく上回っていることは御承知のとおりであります。  日本経済は表面的には大型になり繁栄する経済社会を現出してきておりますが、しかし他面一人当たりの年間国民所得は第十六位という状態にあり、この大きな格差は歴代自民党内閣の責任であり、政治の貧困を如実に物語っているといえるのであります。  さらに社会保障の問題については、昭和三十七年八月、総理大臣の諮問機関である社会保障制度審議会は「社会保障制度の総合調……

第65回国会 社会労働委員会 第6号(1971/03/10、8期、公明党)

○渋谷邦彦君 ただいま議題となりました母子保健法の一部改正案についてその提案理由と概要について御説明申し上げます。  わが国の母子保健活動は、昭和二十三年の児童福祉法によって実施されてまいりました。  しかしながら、母子保健対策は、母子一体の体系のもとに進めることが、母子保健水準の向上のため、最も必要であるという観点に立って、昭和四十年第四十九国会において母子保健法が制定されたことは、御承知のとおりであります。  このような母子保健対策の推進により、わが国の母子保健の現状は、一歩前進を示しておりますが、いまだ改善しなければならない点が少なくないのであります。  すなわち、先進諸国に比べて、わが……

第65回国会 社会労働委員会 第7号(1971/03/16、8期、公明党)

○渋谷邦彦君 提案理由の説明の中にも明記されておりますように、矯正可能な児童が全国で約四十万人というふうに推定されている。ところが、先ほどの説明を伺っておりましても、当面養成される視能訓練士は約二千名、こうなりますと、約二百人について一人というぐあいで、はたしてせっかくのこの法律の精神というものが生かされるであろうかどうかという疑問が出てくるのでありますが、この点いかがでございましょうか。
【次の発言】 まあ、アメリカぐらいですと比較の対象になると思うんですが、フランスや何かその他の地域の国々については、これはもう人口が全然わが国と違うわけでありますから、これは比較するほうが間違いではないかと……

第65回国会 社会労働委員会 第8号(1971/03/23、8期、公明党)

○渋谷邦彦君 この件に関する需要と供給の問題でありますけれども、いまも話がありましたように、供給の面ではおそらく絶対量が足りない、これが前提になったのと、それからもう一つ専門的な、ともあれオーソライズされた資格を持った人でないと非常に危険が伴うというような着想に基づいて、今回の三年間の延期というふうな段取りになったのであろうと判断されるわけでありますが、はたして三年間延長して、その後の対策というものも十分に講じられるものかどうか、この点いかがでしょうか。
【次の発言】 現状として供給の面を考えた場合に、どのくらい足りないと判断されていらっしゃいますか。

第65回国会 社会労働委員会 第9号(1971/03/25、8期、公明党)

○渋谷邦彦君 ただいま議題となりました最低賃金法案につき、提案者を代表いたしまして、提案理由並びに内容の概要を御説明申し上げます。  申すまでもなく、国家が強制力をもって賃金の最低限を規定する労働者保護の立法、すなわち最低賃金制は、近代国家に不可欠の制度であります。ゆえに、ILO二六号条約、最低賃金決定制度の設立に関する条約は、一九二八年のILO総会で採択されて以来、七十六カ国が批准を終了しております。  わが国は、先進工業国として大きな躍進を遂げながら、いまだにこれが批准されておりませんが、これは政府の労働政策の重大な欠陥と言わざるを得ません。近代産業国家においては、いかなる労働者に対しても……

第65回国会 社会労働委員会 第10号(1971/04/20、8期、公明党)

○渋谷邦彦君 この種の法律改正が上程されるたびごとに思いますことは、まあ戦後二十六年といわれておりますけれども、いまだに戦後が終わっていないという、そういう印象を非常に強く持つわけであります。もうすでに衆議院の社会労働委員会でも、何回か繰り返しこの種の問題の議論がなされてまいりまして、やっといろいろないままでネックになっていた問題が是正されつつあるとはいうものの、やはりこの当事者にとってみれば不満が解消されないという、そういう国民的な感情が残っていくだろうと思うのであります。そこで一体こうした問題の今後の処理というものは、めどを置くということも非常にむずかしいだろうと思いますが、しかし、もっと……

第65回国会 社会労働委員会 第11号(1971/04/22、8期、公明党)

○渋谷邦彦君 ここに、一番最初の労働省でつくった案と今回提出された案と二つあるわけです。これを比較いたしますと、いまずっと質疑を聞いても、なるほどなと実感をもって味わったことは、極論すれば、これは骨抜きだと、こういう判断がなされると思うんです。で、私は、当初この案をつくったときには、なかなか労働省にも知恵者がいるなと思ったんです。にもかかわらず、なぜこんなふうに一体骨抜きになっちゃったのか。結局、いい着想を持ちながら、そしてまた、前向きで、労働者の、いわゆる勤労者のことを考えていこう、保護するために考えていこうという熱意が全然今回のつくり直された案には見られない。先ほどもちょっとその経過につい……

第65回国会 社会労働委員会 第12号(1971/05/06、8期、公明党)

○渋谷邦彦君 最後の労働大臣の答弁によって締めくくりのような感じを受けるわけです。今後の展望を通じて、せっかく制定されようとしているこの制度を何とか希望あるものにしていきたいと、そうしていただかなければこの法律の精神にもとるということは言うまでもないわけであります。確かにこのアイデアと申しますか、西ドイツの先例にならったとはいうものの、非常に興味あるものであろうとは私も思います。しかし残念なことには、いままでの政府答弁をずっと伺ってみる限りにおいては、はたして勤労者の方々が、しめた、おれもいよいよ家を持つことができるかという、その希望まではとうてい近づけない、これが結論だろうと私思うのです。 ……

第65回国会 社会労働委員会 第13号(1971/05/13、8期、公明党)

○渋谷邦彦君 きょうは、衆議院の本会議等があって、相当時間が限定されておりますので、大まかな点についてお尋ねをしておきたいと思います。  申すまでもなく、昨今非常に求人難というものが社会的課題として俎上にのっております。しかしこれはあくまでも若年労働者を対象とした問題であって、やはり高度経済成長のひずみというものが、今日失業というきわめて社会的不安というものを醸成するような要素も一方においては残されておる。しかも老人人口の逐年増加に伴って、おそらくこの十年間には相当その範囲が広がるであろうと推定されているわけであります。先ほども質疑応答の中にあったようでございますけれども、まず非常に大きな問題……

第65回国会 社会労働委員会 第14号(1971/05/18、8期、公明党)

○渋谷邦彦君 いままで質疑応答がございました点については、できるだけ重複を避けたいと思います。  先般行なわれました委員会におきましての私の質問をもう一ぺん整理をしながらお尋ねをしてまいりたいと思います。  今後の日本の失業状態の推移というものについての展望を伺ったわけでありますけれども、大臣の御答弁には、経済の安定とともに失業の数が逐年減るであろうと、こういう意味のことを伺ったように記憶しております。しかし、実際問題としては逐年増加するかあるいは現状維持と、一向に減らないというようなことが、これからの高度経済成長のひずみとともに、むしろますますそれが深刻化する、そういうことが想像できるわけで……

第65回国会 社会労働委員会 第15号(1971/05/19、8期、公明党)

○渋谷邦彦君 主計官が間もなく衆議院のほうにいらっしゃるそうですから、関連で確認しておきたいと思います。先ほどフローとストックのお話がございましたが、ヨーロッパと比較してみた場合、相当格差がございますが、なかんづくストックが非常にいままで足りなかったというお話がございましたけれども、その辺は、いまこまかい数字はけっこうです、概数でこういうふうに格差があったのだ、こういうお答えをいただければけっこうです。アフリカなんかもひとつ例にして比較をして。
【次の発言】 いままで、たいへんこまかくまた法案そのものについても質疑応答がございました。むしろ総ざらいと言ってもいいかもしれません。したがいまして、……

第65回国会 社会労働委員会 第16号(1971/05/20、8期、公明党)

○渋谷邦彦君 厚生年金等の改正をめぐるたびごとに、議論の焦点というものはおのずからしぼられて、常に繰り返されてきたような感を深めます。また、昨年閉会中におきましても、おりに触れ論議されてまいりました。結局、繰り返されるということをいま静かに振り返ってみますと、諸般のやはりこの条件というものが一向に改善されない。これはまあ極端な言い方かもしれません。そういうところに背景があるように感じてならないわけであります。したがって、いまも政府の答弁をずっと聞いておりますと、はたしてこれで前進したのだろうかと、またこれからも前進するだけの用意があるのだろうかという疑問を抱くわけであります。いま細部にわたって……

第65回国会 予算委員会 第12号(1971/03/12、8期、公明党)

○渋谷邦彦君 昨日、ニクソン大統領が日本繊維業界の自主規制に対しまして、受け入れることはできないと、このような声明を発表されましたが、その経過と、その事実関係について御答弁をいただきたいと思います。
【次の発言】 昨日の外務委員会におきまして、愛知外務大臣は、業界の自主規制を通じてのこの維繊問題の解決は期待できると、このような御答弁があった由でございますが、その辺の見通しの誤りはどうして起こったのか、その原因についてお尋ねをしたい。
【次の発言】 今回の大統領の声明は、私ども国民としてもたいへん遺憾であったと、なぜならば、日本の繊維業界においても、いろいろな事情はあったにせよ、ともあれ自主規制……


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第63回国会(1970/01/14〜1970/05/13)

第63回国会 予算委員会第一分科会 第1号(1970/04/13、8期、公明党)

○渋谷邦彦君 私は公害裁判の問題についてお尋ねをしたいと思うのでありますが、本論に入る前に若干お伺いしたいと思います。  ただいまも横川委員を通じましていろいろな問題点のお話がございました。この裁判の迅速化というものについては、先ほど来の御答弁を伺っておりましても、国民の当然な要求でもあろうかと、このように私も存じております。しかし、公害裁判に見るまでもなく、他の一般の裁判を見ましても、しばしば長期化する傾向がある、こういうことが指摘されているわけでありますが、現在の裁判官の絶対量と申しますか、これはちょっと妙な聞き方かもしれませんが、これはどうなんでしょうか。現在の陣容でもって十分に激増する……


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第65回国会(1970/12/26〜1971/05/24)

第65回国会 外務委員会、沖縄及び北方問題に関する特別委員会連合審査会 第1号(1971/05/17、8期、公明党)

○渋谷邦彦君 十五日に行なわれました衆議院の連合審査の質疑応答を踏まえ、再確認という意味でお尋ねをしたいと思います。  先ほども御答弁がございましたように、今回の返還にあたっては、「協定等はじめ沖繩県民の意思を十分に尊重する」、これは政府のいままでの一貫した姿勢であり、また、ただいまの答弁にもそれが強調されていたように受けるわけでありますが、しかし、今回の中間報告についても不満があるでしょうという、そういう表現、また、沖繩県民の受け取り方もたいへん激しい抵抗があるということはいなめない実情ではないかと思うのであります。そこで、この協定が確定するまでの間に、具体的にどういうスケジュールで県民の意……



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※このページのデータは国会会議録検索システム参議院ウェブサイトで公開されている情報を元に作成しています。

データ更新日:2022/12/18

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