このページでは渋谷邦彦参議院議員の12期(1980/06/22〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は12期国会活動統計で確認できます。
○渋谷邦彦君 日米首脳会談に関て私は、公明党・国民会議を代表して、その内容につき総理に見解を求めるものでございます。 今回の首脳会談における際立った特徴は、先ほど来から総理が何回となく答弁されております共同声明に初めて盛り込まれたやはり同盟という言葉であります。これはいろいろな受けとめ方があろうかと思いますが、率直に両国間の新たな位置づけが確認されたのではないかと思えるのであります。なぜならば、同盟の持つ意味は、安保条約のように片務的なものではなく、双務的性格を持つものであり、過去のもろもろの事実や国際的通念の上からも軍事的役割りを含むと解するのが常識だと思うのでありますが、重ねて総理の答弁……
○渋谷邦彦君 寺嶋参考人には大変御多忙のところ御苦労をおかけいたしました。十分意を尽くさなかった点もおありになると私は思うのです。こうした公式の場所で、時間があればもっともっとと私どももそういう期待を実は持っておりました。わずかな御意見の開陳の中で、やはり胸の痛む思いがわれわれとしていたします。地元の根室市を中心とした地域におかれては、今日まで恐らく血のにじむような返還をめぐる運動に取り組んでこられたということは十分われわれも理解をしているつもりでございます。ただ、問題がいろいろとございますことは、いまも外務大臣の御答弁伺うまでもなく、ございます。 せっかくでございますから、もう一点確認を込……
○渋谷邦彦君 伊東さんね、唐突なことをお伺いするかもしれませんので、その辺は御了承ください。 最近の政府の外交方針を私なりに整理をいたしてまいりますと、若干の変化が見られるんではないか、つまり、従来全方位外交というものをしきりに標榜されておられた考え方がいつの間にか消えてしまった。何か理由があるのかどうかわかりません。しかし、一貫して変わらないと思われるのは、日米安保条約を基軸にして国連中心主義をとり、自主的な平和外交を推進する、これが恐らく現状においても政府の変わらない外交方針であろうと、このように確認してよろしゅうございましょうか。
○渋谷邦彦君 今回のアメリカにおける大統領選挙はあるいは大方の予想を裏切った結果であったかもしれない。外務省としてもどちらの方が大統領に選ばれようとも、さまざまなその変化を当然考えつつ、しさいに分析もなさってこられたであろう、こう思うわけであります。 さて、そこであるいは大変唐突な質問で恐縮でございますけれども、今回レーガン氏が大統領に選ばれたが、政策的にもいろいろな変化があるであろう。特に対日関係においては、あるいは予測しないこと、予測していること。予測していることの場合には全面的にそれが大きく打ち出されてきはしまいか等々の判断が当然成り立っていくであろう、こう私ども考えておるわけでありま……
○渋谷邦彦君 最初に、防衛問題について若干お尋ねをしたいと思います。防衛局長が時間の都合がおありになるそうでございますので、その時間の範囲内で進めさしていただきたいと思います。 まず最初に、昨今ソビエトの脅威論を背景とした防衛力増強についての整備計画、あるいは手直しをする必要があるんではないか等々、いろいろ憶測を交えてそうした考え方が乱れ飛んでいるようでございます。一昨昨日ですか、十日、原防衛事務次官が、月例の内外情勢調査会の主催による会合に出られていろいろ御発言されていたようであります。その席には防衛庁長官も列席をされている。したがって、その発言も当然権威あるものであるというふうに判断を実……
○渋谷邦彦君 ロッキード、グラマン、そしてダグラスと、航空機輸入をめぐる疑惑についての調査、もうすでに衆参両院においてさまざまな角度から審議がなされ、そしてまた解決をした案件もありましょうし、依然として疑惑を残したままという状況の中で現在を迎えている。そして、ここで再びこの種の問題について当委員会が開かれ、さらに問題の追及をしなければならぬということはまことに残念であり、きわめて屈辱的なことではなかろうか。一国民の冷静な判断を通して考えてみた場合、やはり日本国民として無念やる方ないと、そういう心情が多くの方々の胸の中に依然として残るであろうと、こう思うわけであります。 海のかなたで起こった事……
○渋谷邦彦君 初めに、政府の政治姿勢について確認をさせていただきながら若干触れさせていただきたいと思います。何せ大変限られた時間でございますので、あれもこれもという議論を展開するには限度がございます。 最初に、やはりいままでずっと当委員会でも午前中以来問題になってまいりました憲法問題、いま多くをお尋ねしようとは思いません。また、急速に燃え上がった、言うなれば活火山みたいな形をなしたこの憲法問題、ひとしきり休火山の状態に向かったのかなと、しかしまたこれがいつ火を噴くかわからない。それは将来の議論といたしまして、ただ、確認をもう一度させていただきたいことがあるわけでございます。 先ほど来から鈴……
○渋谷邦彦君 大村長官にお尋ねをいたします。 五十七年度の業務計画に基づくところの概算要求がまとまったようであります。ところが、その内容をしさいに拝見をいたしますと、後年度負担ということで、それが初年度の予算に匹敵する額に相当している。なかなかうまいことを考えたものだなと思います。こうしたことが今後認められていくとするならば、もう歯どめがきかなくなるんではないだろうかという心配が実はございます。これは極端な一つの例かもしれませんが、過去に戦争中軍事費が膨張いたしました。ああいったときに使った手法と何か非常に共通性があるような、そういう発想というものがあるのではなかろうか。 これはちょっと言……
○渋谷邦彦君 初めに日昇丸の問題についてお伺いをいたします。 今回のアメリカ原子力潜水艦ジョージ・ワシントン号による日昇丸沈没事故、その原因究明に当たっては、依然としてあるときはなぞに包まれ、まさしく霧の中という印象を深めるわけでありますが、海上保安庁としては、先ほどの答弁を伺っておりまして、日本側としての原因調査、私の聞き違いがなければ必ずしも明確ではない。しかし、考えてみますと、わが国の近海あるいは瀬戸内海等々において船舶同士の衝突がある、片っ方が沈む、そういう場合がある、当然海上保安庁として審判庁あたりを通じましてその判定を下す場合が出てくるであろうと思います。ですから、今回の場合は明……
○渋谷邦彦君 本件に入ります前に、二、三お尋ねをさしていただきたいと思います。 臨時国会終了後、外務大臣は中国、また今回EC諸国、エジプト、大変な激しい日程の中で、恐らく今後の日本外交をどう推し進めるべきか、激変する国際環境の中で、自分の目で、はだに触れ、それを確認しながらこれからの新しい展開に備えよう、そういう決意のもとに、今回それぞれの国を訪問されたであろうと判断をしておるわけでございます。とりわけEC諸国の各指導階層に会われたときの状況、またその中身については報道を通じてわれわれもいささか承知をしているわけでございますが、日米間の経済摩擦もさることながら、日欧についてもあるいは想像を超……
○渋谷邦彦君 最初に日韓閣僚会議について若干触れさしていただきたいと思います。 安保特別委員会、またただいまも議論されておりますように、韓国側から経済協力として六十億ドルの借款要請、まあ繰り返しの答弁を私もこの場で伺っております。これは実際、わが国の財政事情を考えれば大変無理な話であります。ただ、韓国側としてはこの六十億ドルということは何らかの根拠があるだろう。まあ園田・盧外相会談のときにはそういう内容についてまでは触れなかったろうと思うんですけれども、十日、十一日の会談に当たりましては相当具体的な問題の出る可能性もあるんじゃないだろうかというふうな憶測もないではない。これが一点。 それか……
○渋谷邦彦君 午前中にも質問があったようでございますけれども、今回のレーガン大統領の狙撃事件、まことに痛ましいことであったと思います。
その後の経過は刻々と外務省にも入っておると思いますけれども、どうでしょうか。
【次の発言】 確かに、私どももテレビ報道等を通じて、あるいはラジオ以外に知るよしも毛頭ございませんけれども、これちょっと乱れ飛んでいる状況があるように思うんですね。ラジオ放送だと二週間ぐらいで全快退院できるんじゃないかという説もあれば、主任医師の発表によれば、いまのところわからないけれども、そう簡単に退院できるというような情勢ではないであろうという、そういう発表もございますし、なぜ……
○渋谷邦彦君 起こしてはならない事故が起こるべくして起こった、それが今回の米原潜による日昇丸沈没であろう、こう思います。私は、今回の事故についてずっと新聞報道等を通じまして私なりに思いをいたしましたのは、二つあると思うんですね、直接の原因と、その直接の原因になる背景、この二つが絡み合って今回の不幸な事態が引き起こされた、これほど日米関係に陰うつな印象を与えたことはないだろうというふうに思います。もうすでに総理大臣初め外務大臣がそれぞれのお立場からこの問題の解決に当たってその措置を急がれているようでございますけれども、いまだわれわれの気持ちがすっきりしないまま現在を迎えているというのが事実であろ……
○渋谷邦彦君 条約案件に入ります前に、日昇丸事件について再度確かめたいと思います。 ただ、本日は大変限られた時間でございますので、すべてをあれこれ申し上げられないと思いますが、今回の事故は、いずれにせよ大変陰湿な、国民をしていらいらせしむるそういう状況の中で依然として解決がおくれている。いままでも政府から繰り返し答弁がありましたように、あるいは中間報告というようなことも考慮に入れつつ、アメリカ政府に対して要請を繰り返してまいりました。しかし中間報告も拒否されると、果たしてそういう状況の中で三十日以内に回答が来るのであろうかという疑問等々がいまわれわれの眼前に横たわっていることも事実であろうと……
○渋谷邦彦君 案件に入ります前に、本日もまた若干原潜にかかわる問題をお尋ねをしたいと思います。 昨日、米海軍が日昇丸の乗組員の方々と事情聴取ということで面談をされたようでございます。その際に、やはり一つのポイントになりましたのは、十日の日の、応答要領というのが正しい言い方なのか、補足説明と言った方がいいのか、それはともかくとして、その中に一番疑義をはさむ問題について目下調査中であるということは、明らかに米国側の認識の仕方というものと乗組員の証言というものが大きく食い違っているという点が浮き彫りにされたような感じがしてなりません。米国は米国の立場がございましょう。また日本は、それなりに有力な一……
○渋谷邦彦君 関連して二、三、持ち時間も余りないようでございますから簡潔にお答えをいただきたい。
今村さん、いまサケ・マスが議題になっています。需要がふえているのか、現状維持なのか、減っているのか、この点どうですか、大変唐突な質問で恐縮でございますが。
【次の発言】 そうしますと、漁獲割当というものが将来ふえることが望ましいという判断に立っていますか。
【次の発言】 いずれにしても魚種によってはふやしてもらいたい、こういう判断ですね。
【次の発言】 そこで問題は、さっき答弁をずっと聞いておりまして、いわゆるクォータと、それから協力費が微妙に絡んでいるわけですよ。協力費を断った場合どうなるのか……
○渋谷邦彦君 日米首脳会談の内容に入る前に、きょうは防衛庁があちらこちらかけ持ちなんだそうでございますので、最初防衛庁にお伺いいたしましょう。
けさの一部の新聞の報道によりますと、秋田沖において日米合同大演習、海空大演習と、漁民にとってはいまマス漁の最盛期であるということもありますので非常に深刻な状況が伝えられております。それは事実かどうか、その規模はどういう規模なのか、その点からまず説明をしてください。
【次の発言】 今回の演習には実弾は全く使用されないと理解してよろしゅうございますか。
【次の発言】 タイミングがよ過ぎるというのか、日米首脳会談が終わった直後、しかも先般、先月末、四月のた……
○渋谷邦彦君 初めに、首脳会談の事柄について、明日の質問の関係もありますので若干触れさせていただきたい、こう思います。 午前中にも、共同声明についての問題点が再び議論されたわけでございますが、何といっても今回初めて共同声明に盛られた「同盟」という言葉の用い方について、さまざまな反響を呼んでいることは事実でございます。果たして、総理の言われるとおりの解釈でいいのか。また、昨日の外務大臣の自民党外交調査会での御発言等、その辺の食い違いというものが鮮明に浮き彫りにされたような印象を持つわけであります。こうなってきますと、その同盟の持つ中身について、その受けとめ方が政府部内においてもさまざまな議論を……
○渋谷邦彦君 初めに、昨日の鈴木総理の日本記者クラブにおけるライシャワー発言に関連した事前協議についての内容、ちょうど岸総理がかつて発言した内容に軌を一にするものがあるなあというふうに感じておりました。テレビニュースでそれを知りました。その後、また一時間置いたテレビニュースでは前言訂正と、こういうことが報道されました。こうした一連の最近の総理自身と言った方がいいのか、政府という全体観に立った見方で申し上げた方がいいのか、こうした混乱というものが国民にとっても大変な疑惑を与えることになりかねない。もちろん国際関係を見た場合でも、一体日本外交はどうなっているのだという不信感というものが増幅していく……
○渋谷邦彦君 最初に、ライシャワー発言について若干触れさしていただきたいと思います。 二十年間この方、核の持ち込みについてしばしば議論が繰り返されてまいりました。たまたまライシャワー発言をめぐってまたもやその疑惑というものが広がりを見せながら、そして平行線をたどりつつ霧の中に包まれたような現状ではあるまいかというのが私の率直な印象であります。こうしたことが果たしていつまでも疑惑のままに継続されていいものかどうなのか、これは将来国民が厳しく判断する問題であろうかというふうに思いますけれども、しかし、われわれとしてはやはりこうしたものを明らかにしていくという、そういう役割りが一面あろうかというふ……
○渋谷邦彦君 本日の議題は難民条約の審議でございます。通常国会も間もなく終わろうとしておりますし、今国会は、特に外務委員会等を通じてさまざまな問題が山積する中で、あるいは未解決のままでと申し上げた方がいいかもしれませんけれども、終わろうとしております。私もきょうは難民問題に、あるいは難民条約に直接入ろうと実は思っておりましたけれども、本論に入ります前に、この二、三日来の動きがやはりいろいろ激しく変化をしておるようでございますので、それらの問題をまず最初に確かめながら外務大臣の所信をお尋ねをしてまいりたい、こう思うわけでございます。 そこで最初に、先般の連合審査の際にも私、若干触れましたけれど……
○渋谷邦彦君 今回の外務大臣の訪米に先立ちまして、わが党の矢野書記長も訪米をいたしました。アメリカの首脳ともいろいろと話し合いをやってまいりました。そうした報告を聞いておりますと、今回の外務大臣が行かれて米国各界の首脳と会われた話の中身というものが、われわれは新聞情報しかわかりませんけれども、非常に共通点があるわけです。ほとんど変わらない。その中で、やはりいまも議論されてきた問題の一つとして、防衛の問題はもとより自動車の問題あるいはエネルギーの問題、こういったことを中心に、そして国際情勢の認識についてはどうかと、非常に短い時間ですから、あれもこれもと相当突っ込んだ話し合いはなされないし、また、……
○渋谷邦彦君 初めに、世界人類が共通の願望としておりますのは平和であり、繁栄でございます。言うまでもないことでございますが、しかしこの課題については、今日までさまざまな機会を通じ議論され、その方途について模索がなされてまいりました。しかし、残念ながら昨今の国際情勢は、人類の希求する方向とは逆の道を歩んでいるのではないかという、そういう心配が出てまいりました。 そこで、これから軍縮という問題に視点をしぼりながら、総理を中心として政府の今後の取り組みというものについて、本日は重ねてお伺いをしてまいりたい、こう思うわけであります。 そこで総理、大変唐突な質問で恐縮でございますけれども、今日軍備は……
○渋谷邦彦君 初めに中東問題について若干触れさしていただきたいと思います。 中東和平あるいは中東紛争の解決ということは、その地域の当事者だけではなくして、私どもにとっても心から願う大きな国際政治課題であろうといふうに思うわけであります。今回のアラファト議長の来日はその糸口になり得るかどうか、あるいはなり得るかもしれないという印象を与えた出来事であったろうというふうに思うわけであります。 過日、外務大臣はサダト大統領の国葬に参加をされ、そして多くの各国首脳とも会われ、とりわけイスラエルのベギン首相に会われて、いろいろと今後の中東のありようについてお話もされたというふうに伺っております。今回の……
○渋谷邦彦君 初めに、日米関係の問題について少しく触れさしていただきたいと思います。 先ほど来、同僚議員からも御質問があったようでございますし、またそれに対するお答えもございましたようです。重ねて私からもお尋ねをしたいと思います。 このところアメリカ側から、おやおやというよりもどうなっちゃっているんだろうという大変さまざまな話題の提供が繰り返されて行われているようでございます。一体その真意というものはどこにあるんだろう。主として、日本側の防衛力増強ということに視点をしぼったさまざまな考え方の提起があります。また一方においては、先ほども質問がありましたように、レーガン大統領みずからヨーロッパ……
○渋谷邦彦君 委員長の選任につきましては、主宰者の指名に一任することの動議を提出いたします。
○渋谷邦彦君 最初にやはり防衛費の問題から入らざるを得ないだろうと思います。 その一つの歯どめの材料としていままでもお話があったように、また何回か衆参両院を通じても議論がなされましたように、また総理みずからが明確に申されておりますように、GNPの一%の枠は絶対に超えない、しかし客観情勢のもろもろの変化に伴うところに従って果たしてそうしたことがこれからも続けられるのかどうなのかという疑問がわくのは決して私一人だけではあるまいと思います。たとえば伊藤長官自身が予算委員会のわが党の議員の質問に答えて三海峡封鎖の問題を出した、あるいはシーレーン防衛の問題がいま出ている等々、それに加えてアメリカ側から……
○渋谷邦彦君 初めに、近く予定されておりますハワイ協議、これについて若干触れさしていただきたいと思います。 去る三月来日したワインバーガー長官との話はいまも質疑応答の中で出ました。ただ報道を通じてわれわれが知り得る範囲は、大変日本に対する防衛力強化という点で非常に厳しいそういう姿勢をやはり貫いているという印象を強く受けるわけでありますが、今日まで十三回もハワイ協議というものが繰り返されてやってきました。一つのこの話し合いのポイントというものは、いままでの経過を踏まえ、さらに現レーガン政権のもとで日本に対する防衛力強化というものがどういう形で出てくるかというような分析についてもすでに防衛庁とし……
○渋谷邦彦君 教科書問題が出たところで関連しながら一、二申し上げてみたいと思います。 もうすでに同僚委員からさまざまな観点に立っての質問もありましたので、重複は避けたいと思いますが、国内問題で処理できるであろうという一般的な判断がみごとに覆りまして、これがまことにうっとうしい国際問題、外交問題にまで発展したということは日本の外交史上恐らくまれなことではないであろうか、きわめて遺憾なことであるわけであります。考えてみれば内政干渉ではないかという、そういう判断も成り立つかもしれません。しかしいまやそういったことで日本の主張というものをどこまでも貫くという段階はもうすでに過ぎ去っているであろう。 ……
○渋谷邦彦君 初めに、漁業暫定協定について確認をしながらお尋ねをしたいと思います。 先ほど松浦さんから、今回の交渉経過について概要御説明がございました。伺っておりますと、年々歳々この交渉というものの厳しさが強まってきているのではあるまいかという印象を、伺いながらそう感じたわけであります。今回の一大特徴というものを考えてみますと、やはり日本海における漁業水域を認めたということではなかろうかというふうに思えてならないわけであります。短絡的にこれを判断いたしますれば、大変屈辱的なと言っても言い過ぎではない譲歩ではなかったのか、こう感じざるを得ないんでありますが、この辺の受けとめ方、大変御苦労なさっ……
○渋谷邦彦君 最初に、ただいま上程されております法案について若干お尋ねを申し上げたいと存じます。 最近、在外公館も逐次一ころのことを思えば大変整備もされ強化もされてきているのではあるまいかという判断がございます。しかし、外務省本省としても常々悩みを持ちながら、しかも現在の行財政改革という大変厳しい情勢の中で今後多極化する国際情勢にどう対応するかという、そういう深刻な問題をやはり当面抱えていらっしゃると思うのです。そこできょう櫻内さんと初めての質疑、やりとりでございますので、今後さらに強力な外務省としての機能を発揮するために現在の在外公館のありようについて、大変失礼な唐突な質問でございますが、……
○渋谷邦彦君 初めに、対外経済協力について若干確認をしながらお尋ねをしてまいりたいと存じます。 今年度の政府開発援助の一般会計を拝見をいたしますと四千四百十七億円、これは外務省所管だけではないわけです。数えてみたら十四省庁にまたがるという、それを合算してその金額になる。そこで、経済協力についてはいまさら申し上げるまでもないことであり、今後、世界秩序の確立と平和というものを具体的な実現の方向で取り組むとするならば、わが国としては非常に重要な政策の分野であることは論をまたないところでありますだけに、今後、これが機能的にそして経済協力が進められるということはだれしもが願望しているところであろうとい……
○渋谷邦彦君 本日は四つの協定と条約案件が審議の対象になっておりますけれども、初めに私は国際すず協定に関連した問題を中心に若干御質問申し上げ、残余の協定等については同僚議員から質疑をしていただくというふうにいたしたいと思います。 今回、すずという大変重要な資源の一つが審議の対象になっておりますが、このすずに関連いたしましてベースメタルあるいはレアメタルを総合的に考えの中に入れながら、今後の国としての対応というものをどう一体考えていったらいいのか、もうすでに通産省あたりが中心になって五つの品目の備蓄対策の計画を進めているやにも聞いておりますが、申し上げるまでもなく、この数年来アメリカを初めヨー……
○渋谷邦彦君 初めに軍縮問題について触れたいと思います。いよいよ第二回国連軍縮特別総会も間近に迫ってまいりました。政府としても特別総会に臨むに当たっての政府の基本的な考え方の取りまとめを急いでいるやに伺っております。ただ軍縮総会が開かれるに当たって想起することは、第一回の前後においてもいろんな研究がなされ、いろんな角度から要請、提言がなされて今日まで来ておるわけであります。特にワルトハイム事務総長の時代には政府側からも当時の松井国連大使が専門グループの一人として参画をされ、大変な労作とも言える研究成果というものができているわけであります。また各国の首脳もしくはそれに次ぐような方々が特別総会にお……
○渋谷邦彦君 局長さん方の御都合を見計らって、最初文化協定について若干御質問申し上げたいと思います。 文化交流が最近とみに日本としても積極的に推進するような方向に向かったことは歓迎すべきことであろうというふうに思います。そうした中でも、いろんな予算上の措置だとかそういう面もありまして、やりたいけれどもなかなかむずかしいというような側面もあるように思えてならないわけであります。すでに何カ国かどの間に文化協定が結ばれてまいりました。協定それ自体については、さほどどうこうという問題はないと思います。大いに推進をすべきであるということになるわけでございます。しかし、その協定が結ばれた後においても、果……
○渋谷邦彦君 条約案件の質疑に入ります前に若干国際情勢の問題についてお尋ねをしておきたいと存じます。
第一点は、サケ・マスの日ソ交渉がいよいよ大詰めに来ているようでございますけれども、その一方において伝え聞くところによりますと大変交渉が難航したと、日程的にもあるいはずれ込むのではないだろうかというような判断もあるようでございますが、五月一日からの操業までこれが間に合うのか間に合わないのか、その見通し等についてまず最初にお伺いしておきたいというふうに思います。
【次の発言】 いま述べられた中で、大変われわれとして不可解に思いますことは、日本の漁船にソビエトの監視員を乗せるという、これは大変無謀……
○渋谷邦彦君 総理の国連における軍縮特別総会演説を何回も何回も私読み返しました。確かに全体的には理念として同感するところもございます。ただ、いま質疑のやりとりを聞いておりましてもそうでございましたけれども、総理のお気持ちの中には、実現可能性がないものについて具体的に提案するのはいかがなものであろうかというちょっと足踏みをするようなそういうお気持ちがあったのではあるまいかというふうにいま印象を受けたわけです。今回の一連の内容については総理御自身が何回も手を加えられたと伺っております。それだけ相当な決意を持って今回の国連にお臨みになったのだろうと思うんです。三原則もさることでございますけれども、私……
○渋谷邦彦君 最初に、若干教科書問題について触れさせていただきたいと思います。 午前中にも同僚委員から、主として文部省を対象としたやりとりが行われました。そうした質疑応答を通して感じられますことは、果たして円満な解決と申し上げた方がいいのか、要するに中国側あるいは韓国側等から納得のいく回答が、あるいは日本政府の考え方が出せるであろうかと、そういう印象を実は強く持ったわけであります。 過般、外務省の情文局長等が中国へ参りましていろいろと折衝に当たられたわけでございます。情文局長の記者会見等の内容を拝見いたしますと、中国政府側と話し合ったその内容についてはいま発表できる段階ではない、一切落着し……
○渋谷邦彦君 きょうは四人の参考人の方々、大変御苦労さまでございます。 持ち時間が大変限られておりますので、相当集約されたお尋ねしかできないであろうというふうに思います。 防衛力、きょうはシーレーンの問題、本質と問題点ということが主題になっておるわけでありますが、それに関連して今後の日本の防衛力のあり方というものはどうあるべきかということでいま御質疑があったわけでありますが、確かに主題のシーレーン一つを考えましても、過去の太平洋戦争の時代、あるいはもっと規模が大きくなるかもしれない、そしてまた仕組みが相当複雑に入り組んだ戦術的、戦略的なそういう対応というものがこれからとられるかもしれない、……
○渋谷邦彦君 初めに防衛費の問題についてお伺いをいたします。 この件につきましては、もう数年来衆参両院のそれぞれの当該委員会で問題になって現在に至っているわけであります。一番大きな焦点となるところは、もう言うまでもなく、このまま経過すれば歯どめとなっているGNP比一%を超えるのではあるまいか、そういう危惧を抱いたやりとりというものが現在なお続いているという、午前中にもそうしたような内容が取り交わされました。ただ、常識的に見て、せっかく設けたこの一%の歯どめというものが近い将来やはり崩れるということはどう見ても判断できる面ではなかろうかというふうに考えるわけです。 そこで、谷川さんは午前中の……
○渋谷邦彦君 移住問題についてお尋ねをいたします。
これから議論を進めるに当たりまして、その前提としたいと思っておりますのは、まず安倍さんの基本的な考え方をお聞かせいただきたい、こう思います。
【次の発言】 従来移住協定の結ばれた地域、それと協定がいまだに結ばれていないそういう国と両方あろうかと思うのです。また同時に、受け入れ国の経済状態あるいは人口、こういう問題等があって、こちらで移住を進めたいという願望がありましても、受け入れ国のいま申し上げたような事情によってそれができない、いままでこういう経過を経ながら現在に至っているわけであります。
それで、主たる日本の移住先と言えば中南米、いま……
○渋谷邦彦君 政府が従来から一貫して主張もしてまいりましたし、私どももいろんな形で御提言申し上げていることは、将来ともにわたって日本は平和外交を強力に推進して世界の安全保障のために寄与するということであろうと思います。 ところで、しばしば本件が議題となりましたときに、何回か歴代の大臣にも申し上げてまいりましたけれども、外務省の機能強化というものは与党の立場の方でも大変その点を痛切にお感じになっていらっしゃる。恐らく私を含めてほかの党の方もそうであろうということは、いまの状態で果たして、理想的なと申し上げた方がいいのか、十二分に発揮し得る体制というものが一体いつの時点で達成できるのだろうかと。……
○渋谷邦彦君 過日、予算委員会の集中審議の際にも若干触れさしていただきました核軍縮の問題、午前中にもこの問題を中心としたやりとりがございました。少しく私もこれに触れさしていただきたい、こう思います。 確かに現況を見た場合に、ぎすぎすというよりもきわめて先鋭的な対立が激化しているというような方向へ米ソの関係が向きつつあるのではないだろうか。先ほどの御答弁の中にも、それは一つは政略的な意味もあるかもしれないというような含みのある御答弁もあったようであります。ただわれわれとしては、そういうような判断に立つことが好ましいかどうかは別問題として、やはりやり切れないというきわめてむなしい思いをするわけで……
○渋谷邦彦君 初めに、過般行われました日ソ事務レベル協議における会談の問題点は何であったか、今後この種の会談を継続的に持つことによって多少は懸案の問題の解決の糸口が探れるかどうかという点についてまず最初にお伺いをさしていただきたいと思います。
【次の発言】 田中さんね、いま言われたことは新聞報道よりも余りに概活的過ぎませんか。その程度ならわれわれも了承しているのです。平和の問題、グロムイコの訪日の問題等々、先般来私がこのINF問題を通じて日本の対応というものをここで質疑を通して申し上げました。やはりこうした交渉というのは軽視できない非常に重要性を持ったそういう場でありますので、もっとソビエトの……
○渋谷邦彦君 条約案件に入ります前に一、二安倍さんにお伺いをしたいと思います。 初めに、唐突でなじまない当委員会としての質問かもしれませんけれども、まあ統一地方選挙が終わりました、マスコミ等も挙げて同日選挙というようなことがしきりにささやかれているわけであります。ところが一方、外交日程も大変厳しいそういう背景があるわけです。いままで福田派に属する安倍さんとしても非常に強い同日選挙の反対を打ち出されてきたように認識を実はしております。さてそこで情勢がだんだんそういうふうに煮詰まってきます。福田派としてもやむを得ないという判断に立って同時に踏み切られるのか、福田派に属する議員の立場と閣僚というお……
○渋谷邦彦君 宇宙三条約についてこれから若干質問をさしていただきたいと思います。 言うまでもなく、昨今の科学技術の長足の進歩というのはすでに天体並びに宇宙空間の利用まで及ぶという目覚ましい展開を示しているわけであります。そうした経過に基づいて将来予測されるであろうというさまざまな問題を想起しながら、すでに昭和四十二年にはこれを規制するための基本法とも言うべき宇宙条約が成立を見ているわけであります。これからも時間の経過とともにさらに進歩発展がなされるであろうということは想像に実はかたくないわけであります。それはきわめて加速度的な勢いをもって進められていく可能性も含まれているであろうということが……
○渋谷邦彦君 昨年十一月二十六日中曽根内閣が発足をいたしまして五カ月、今年一月の訪韓、訪米を皮切りに近くはASEAN訪問、あるいはOECD閣僚理事会、また引き続きサミットということで、ようやく中曽根外交が回転し出したというそういう印象であります。ただ、中曽根外交の真価が問われるというのはむしろ今後にあるのではなかろうかというふうに感じられます。そこで、最近の一連の訪問を通しての問題、そしてさらにはウィリアムズバーグにおけるサミットに臨む日本政府としての対応、こういった問題を主体に、若干これからお尋ねをしてまいりたいというふうに思います。 先ほども報告がございましたし、また若干それを中心に触れ……
○渋谷邦彦君 航空行政全般についてお尋ねを申し上げたいと思います。 昨今の世界全般の不況と申しますか、こうした状況に活性化の道を与える手段としても、この輸送手段の持つ役割りというものは非常に大きいかと存じます。年々歳々その期待もふくらんでくるわけでございますが、とりわけこの航空機による輸送というものは年々歳々発展の度を加えております。午前中も同僚委員の質問の中で大阪の新国際空港の設置をめぐるやりとりがございました。そうした問題は私どもの現在居住する愛知県においても大変熱心な要請がございます。 まず最初に、そうした航空行政の基本的な問題として、現状における日本の空港というものはこれで十分足り……
○渋谷邦彦君 まず最初に総理にお伺いをさしていただきたいと思います。 申すまでもなく、今日世界が直面しております最大の課題は何かと言えば、一つは核軍縮を含めた包括軍縮であろうと思います。第二点は沈滞した世界経済から脱却するという問題、この二つがあろうかと思います。この点については識者がひとしく認めているところでありまして、これは総理御自身もすでに御承知をいただいておると存じますが、いまから三年前になりますか、いわゆるブラント委員会が国連事務総長に対して報告をした中でも、軍縮という問題と南北問題の解消ということを提起されているわけであります。また有名なスウェーデンのノーベル受賞者であるミュルダ……
○渋谷邦彦君 黒柳委員と事前協議をよくやっていなかったために私の持ち時間が若干ふえました。ちょっとこれからやりとりの中で私なりに整理をして若干お伺いをしたいと思うのであります。 今回の核の持ち込みの問題を通じまして、長い長い一つの歴史的な経過がございます。その中でいろんな変遷も政府答弁としてあったことも知っております。先般また、五月二十九日の衆議院の連合審査の際も私そのやりとりを伺っておりました。きょうも大変時間も経過したわけでありますが、いずれにしても強烈な印象として残るのは、やはり疑惑が晴れないままに平行線をたどる以外にはない、ともあれ何らかの接点がありますと解決への一つの糸口というもの……
○渋谷邦彦君 先ほど来からお三方の公述を伺っておりましたけれども、いずれも重要な課題であります。限られた時間であれもこれもというには無理があります。私は、御質問申し上げて返ってくる答弁も含めて十三分しかございません。そういうことをひとつ御了解をいただいた上で、きょうは残念でございますけれども、社会保障問題一点にしぼってお尋ねを申し上げたいというふうに思います。したがいまして、お答えの方も簡潔というのもこれはいかがなものかと、大変失礼なことを申し上げて恐縮でございますけれども、できるだけ簡潔に一本来ならば五時を目途にきょうは終わるところがちょっと延びておりますし、その辺もひとつ御配慮をいただいて……
○副主査(渋谷邦彦君) 午前の質疑はこの程度とし、午後一時三十分まで休憩いたします。 午後零時二十四分休憩
○副主査(渋谷邦彦君) 午前の質疑はこの程度とし、午後一時まで休憩いたします。
正午休憩
【次の発言】 ただいまから予算委員会第四分科会を再開いたします。
分科担当委員の異動について御報告いたします。
去る二十八日、上田耕一郎君が分科担当委員を辞任され、その補欠として近藤忠孝君が分科担当委員に選任されました。
また、本日、片山甚市君、大川清幸若及び田渕哲也君が分科担当委員を辞任され、その補欠として山田譲君、馬場富君及び伊藤郁男君が分科担当委員に選任されました。
【次の発言】 休憩前に引き続き、昭和五十六年度総予算中、警察庁、北海道開発庁及び自治省所管を一括して議題とし、質疑を行いま……
○副主査(渋谷邦彦君) ただいまから予算委員会第四分科会を再開いたします。
分科担当委員の異動について御報告いたします。
本日、小野明君及び中野明君が分科担当委員を辞任され、その補欠として対馬孝且君及び和泉照雄君が分科担当委員に選任されました。
【次の発言】 休憩前に引き続き、昭和五十六年度総予算中、労働省所管を議題とし、質疑を行います。
質疑のある方は順次御発言を願います。
○副主査(渋谷邦彦君) 分科担当委員の異動について御報告いたします。 本日、勝又武一君が分科担当委員を辞任され、その補欠として本岡昭次君が分科担当委員に選任されました。
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