渋谷邦彦 参議院議員
11期国会発言一覧

渋谷邦彦[参]在籍期 : 6期- 7期- 8期- 9期-|11期|-12期
渋谷邦彦[参]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計発言一覧質問主意書

このページでは渋谷邦彦参議院議員の11期(1977/07/10〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は11期国会活動統計で確認できます。

■本会議へ ■委員会へ ■各種会議へ

本会議発言一覧(参議院11期)

渋谷邦彦[参]本会議発言(全期間)
6期- 7期- 8期- 9期-|11期|-12期
第85回国会(1978/09/18〜1978/10/21)

第85回国会 参議院本会議 第6号(1978/10/18、11期、公明党)

○渋谷邦彦君 私は、公明党を代表して、ただいま議題となりました日本国と中華人民共和国との間の平和友好条約の締結について承認を求めるの件に対し、賛成の討論を行うものであります。  一九七二年九月、長年にわたる日中両国の不幸な関係に終止符を打ち、歴史的な日中共同声明により国交正常化が実現して以来六年余、ようやく日中双方の満足する形で平和友好条約が批准されますことは、まさしくわが国外交史上特筆すべきことであり、心から歓迎するものであります。  日中両国は一衣帯水の隣国として、一時期を除いては、今日まで長い伝統と友好の関係が保たれてきましたことは歴史にも明らかであります。日中両国間には社会体制の相違は……


■ページ上部へ

第87回国会(1978/12/22〜1979/06/14)

第87回国会 参議院本会議 第14号(1979/05/23、11期、公明党)

○渋谷邦彦君 私は、公明党を代表して、ただいま報告のありました日米首脳会談及び国連貿易開発会議に関し、大平総理に若干の質問をいたしたいと思います。  本論に入ります前に、金大中事件についてお尋ねをいたします。  ただいまも御答弁がありましたけれども、大変不満足であります。あれほど権威ある国務省の秘密文書の公開についての事実認定というものに若干の調査を要するということはわからないわけではございませんけれども、事実が認定された場合に、かねて政府の方針どおり、政治決着を見直すということになるのか、もし事実関係が認められないとする場合には、国務省に対して日本政府はどういう措置をとられるのか、この点を重……

渋谷邦彦[参]本会議発言(全期間)
6期- 7期- 8期- 9期-|11期|-12期

■ページ上部へ

委員会発言一覧(参議院11期)

渋谷邦彦[参]委員会統計発言一覧(全期間)
6期- 7期- 8期- 9期-|11期|-12期
第81回国会(1977/07/27〜1977/08/03)

第81回国会 ロッキード問題に関する調査特別委員会 第閉会後1号(1977/09/22、11期、公明党)

○渋谷邦彦君 防衛庁が今日まで戦闘機あるいはレーダーサイトの機材、そうした購入をめぐるに当たりまして、少なくともこの十年来いろいろ問題にされてきたと思います。たとえばF104の場合にいたしましても、私記憶は鮮明でありませんが、ダグラスからボーイングに変わる、最終的には性能的にはほとんど変わらない、にもかかわらず最も価格の高いロッキードに購入を決定すると、とかくそうした疑惑あるいはレーダーサイトに用いられるその機材にいたしましても、いろんな商社がそこに絡み合ってきた。どうしてもそういう国民に対する疑惑というものがぬぐい切れないままに今回のP3Cの導入という問題が起こったわけでございます。昭和四十……


■ページ上部へ

第82回国会(1977/09/29〜1977/11/25)

第82回国会 外務委員会 第2号(1977/10/22、11期、公明党)

○渋谷邦彦君 きょう用意しました本題に入ります前に、一つ確認をしておきたい問題がありますので、お尋ねをしたいと思います。  すでに予算委員会でも他党の議員の方がお触れになったようでありますけれども、最近世論をにぎわしている問題の中に、ベトナム難民の救済について、人道的な立場から考えても非常に日本のとる態度というものは好ましくないという、これはむしろ世界的な批判の世論というものが起こっていることが伝えられております。今日まで、特にこのベトナム難民に対する政府の取り組む考え方、将来に臨む方針というものはどのようになっているのか、お聞かせをいただきたいと思います。

第82回国会 外務委員会 第3号(1977/10/25、11期、公明党)

○渋谷邦彦君 今回の日ソ漁業暫定交渉は、恐らくわが国の外交史上過去においてその例を見ないくらいの大変重苦しい、忍耐を要求される、屈辱に満ちた、そういう交渉ではなかったろうかとわれわれは受けとめているわけでございますが、なるほど当事者の方々におかれましてはそのためにもずいぶん御苦労をなさったと、それはわれわれとしても高く評価をしております。しかし、いま申し上げたそういう経緯というものが、今回の交渉に当たって特に著しく表面に、日ソ外交交渉においてまことに顕著なそういう関係というものが浮き彫りにされたんじゃないかというふうに思いますが、いかがですか。

第82回国会 外務委員会 第4号(1977/10/27、11期、公明党)

○渋谷邦彦君 これからお尋ねしたいと思いますことは、ただいま審議されております租税二つの条約、これに直接のかかわりあいはないとは思いますけれども、それに関連する問題として若干お尋ねをしたいと思っております。  先ほど午前中のやりとりの中でも、大蔵省の宮本課長さんの方からもちょっとお触れになりました多国籍企業の問題についてでございます。確かにこれ数年来にわかに世界じゅうの問題として脚光を浴びたわけでございますが、当時、鳩山さんは大蔵省の中枢におられてこうした問題についての取り組み方、今後の御方針というものを十分御検討もされ、また国連であるとかOECD等におきましても前の宮澤さんから恐らく引き継が……

第82回国会 外務委員会 第5号(1977/11/01、11期、公明党)

○渋谷邦彦君 私は、これから中南米の移住問題についてお尋ねをしたいと思います。  戦後、移住が開始されて、特に昭和三十四年ごろをピークとして、現在、減少の一途をたどっているこの原因、背景それから現状についてどうなっているのか。
【次の発言】 いま御説明を伺いますと、昭和三十六年前後から高度経済成長が急速に展開されてきたわけですね。そうした事情とうらはらに、いまおっしゃられたような国内事情もこれあり、移住者の数が激減する方向をたどった、ただこれだけでございますか。
【次の発言】 私も私なりに特に関心を持ちながら、この移住問題をいままで見てきたつもりなんです。  で、一つは、外務省、あるいは従来の……

第82回国会 外務委員会 第7号(1977/11/17、11期、公明党)

○渋谷邦彦君 昭和四十五年、核防条約署名に当たって、日本政府としては、三つの条件が満たされればという前提を表明されているわけでございます。言うまでもなく、一つは核軍縮の推進、第二点が非核保有国の安全保障、第三点が平和利用の平等性確保。こうした問題、しかも、その前後の核防条約署名に当たっての背景、経過、そういったことを政府としても情勢分析された結果、この三つの要件は満たされたものと、このように受けとめられて署名されたという経過があるようであります。  今回の臨時国会におきましても、福田さんは、特にこの核軍縮については大変意気込んだ表明をされておりますし、また、過般、鳩山さんが国連総会において演説……

第82回国会 外務委員会 第8号(1977/11/22、11期、公明党)

○渋谷邦彦君 最初に、最近の国際情勢の激変、変化というものはかつてないほどの目まぐるしい様相を呈しているんではあるまいかと判断されます。したがいまして、それに対応できるような取り組みというものが外務省当局にとっても喫緊のことではなかろうかと思えてなりません。  つい先ごろも、外務省から機能的な働きを推進する一環として、できるだけ書類上の合理化であるとかを図っていきたいという御要請がございました。ごもっともだと思います、ただ、非常に危惧されますことは、特に先進国家と比較をした場合のわが国の外務省の現在の体制が非常に脆弱ではあるまいか。この委員会におきましても、しばしば対応の仕方が遅過ぎる、また慎……

第82回国会 物価等対策特別委員会 第1号(1977/10/03、11期、公明党)

○渋谷邦彦君 委員長の選任は、主宰者の指名に一任することの動議を提出いたします。

第82回国会 物価等対策特別委員会 第2号(1977/10/26、11期、公明党)

○渋谷邦彦君 関連。時間もありませんので、一つだけお伺いをしたいと思います。  いままで経企庁から出されるいろいろな消費者物価の動向、これを拝見いたしまして感じますことは、大体生鮮食料品が上がったときに物価が平均的に上がっている、こういうことだろうと思いますね。特に水産物につきましては非常に顕著なそういう動向を示す場合があるようでございます。先ほども御答弁の中にございましたように、最近の消費者物価の中では特に水産物が上がっていると。先般やはり当委員会の行政視察で鳥取、島根に行ってまいりました。そのときに非常に感じましたことは、やはり消費者物価を安定させるためには円滑な供給、これが必要であろうか……


■ページ上部へ

第84回国会(1977/12/19〜1978/06/16)

第84回国会 外務委員会 第1号(1977/12/20、11期、公明党)

○渋谷邦彦君 午前中の議論をまつまでもありませんけれども、長い日ソ漁業交渉というものを振り返ってみると、きわめて忍耐を要求される陰湿なそういう経過ではなかったろうか、こういうふうに思います。それだけにソビエト外交というものが大変強いとか弱いとかという、これはもう議論外の問題でありまして、果たして人間性というものをどこまで一体考えているんだろうというような基本的な問題までさかのぼらなければならない、あるいはその解決のめどというものもそこまでいかないと決着がつかないのじゃないかという印象すら受けるわけでございます。恐らく、この暫定協定をもとにした今後の日本の漁業というものは、相当、過酷なほどまでに……

第84回国会 外務委員会 第閉会後1号(1978/08/18、11期、公明党)

○渋谷邦彦君 まず、本論に入ります前に、このたびの日中条約調印に当たりまして、大変な御苦労と努力をされました園田外務大臣に心からなる敬意を表したいと思います。  きょうは多くをお尋ねする時間もありませんので、今後の日本の将来的展望に立った大まかなことを若干お尋ねをさしていただきたいと思っております。  日本の将来にとっても非常に大きな重みを持つであろうこの日中条約は、非常に簡潔な中に、また一面から見るとバラエケィーに富んだそういう内容を持つものではなかろうかと受け取れるだけに、この条約そのものはその意味でも大事な成果であったろうと思います。アメリカを初めASEAN、あるいはソ連の衛星国家と言わ……

第84回国会 外務委員会 第2号(1978/02/16、11期、公明党)

○渋谷邦彦君 ここ一週間来、衆議院の予算委員会あるいは外務委員会、当委員会、また記者クラブにおける総理の発言等を通じまして、多年の外交上の懸案であり政治的課題でありました日中条約の交渉への手がかりと申しますが、促進と申しますか、ようやくその道が開けようとしていることは大変喜ばしいと思うんであります。  先ほども答弁を伺っておりまして感じますことは、いままでいろんな議論のやりとりの中で、特に共同宣言に盛られた覇権条項というものが非常に検討に値するというような背景等もありまして、恐らく交渉への一つの障壁になってきたんではないかということをわれわれ印象として受けとめておったわけでありますが、実際は、……

第84回国会 外務委員会 第3号(1978/02/21、11期、公明党)

○渋谷邦彦君 最初に、日中問題について再びお尋ねをいたしたいと思います。  午前中にも日中問題についての条約をめぐる質疑が取り交わされたわけでありますが、いままで繰り返し政府側の答弁を伺っておりまして、機が熟しているなという印象を受けますと同時に、福田総理自身が北京駐在の佐藤大使に対して新しい訓令を出した、にわかにあわただしさが加わってきたような印象を受けますし、この分だと、かねがね表明されてまいりましたように、早い時期に多年の懸案であった日中条約の締結へもうそう時間はかからぬだろう、こういうふうに受けとめることができるわけであります。  ただ、今後、予備折衝というんですか、大使と韓念竜外務次……

第84回国会 外務委員会 第4号(1978/02/28、11期、公明党)

○渋谷邦彦君 委員長、一言。  先ほどからずっと御答弁を伺っていますと、一体、この機関は何をやるんだろうということがきわめて不鮮明なんですよね、はっきり申し上げますと。なるほど憲章ですから、具体的な実務については述べられていないのはやむを得ないといたします。目的の第三条をずっと読んでみると、大変耳ざわりのいい項目が並べられているわけです。具体的にこれを実行に移した場合に、どういうこれから経過があるんだろう、日本にとってどれだけのメリットがあるのか、そうした点が全然わからない。それで御答弁それ自体にも非常に不明確な点もあるわけです。  観光を振興して、その国の実情の理解を深からしめるということは……

第84回国会 外務委員会 第5号(1978/03/02、11期、公明党)

○渋谷邦彦君 今回のWTO憲章承認に当たりまして、特に第三条の目的は、一見すると、大変理想論ではあるまいかというような印象を受ける内容が掲げられておりますが、しかし、これは理想ではなくして、あくまでも現実的な課題として乙の実現を強力に推進していかなければならない、このように思うわけでございます。いま伺っておりましても、確かに単なる観光という一目的にとどまらずに、広くは人類の平和というものに貢献する点を突き詰めてまいりますと、お互いの交流というものが何よりもそういった道を開くきっかけになるであろう、これは十分考えられる常識だろうと思います。歴史的な今日までの経過あるいは文化、社会的な仕組み、産業……

第84回国会 外務委員会 第7号(1978/03/23、11期、公明党)

○渋谷邦彦君 ただいま議題となっておりますレコード著作権条約につきましては、特段の質疑がありません。せっかく時間を与えられておりますので、別件について若干この機会にお尋ねを申し上げたいと思いますので、御了承いただきたいと思います。  昨日、飯倉公館におきまして、政府首脳協議が日中問題を中心にして行われたことが伝えられております。ようやくエンジンがかかったといいましょうか、まさに機熟したという印象を強く私ども持っているわけでございます。すでに衆議院の内閣委員会におきまして、外務大臣の訪中の時期についてもいろいろ示唆が行われたようでございますが、ここまで煮詰まってきたその機会、これはもうやはり一つ……

第84回国会 外務委員会 第8号(1978/03/28、11期、公明党)

○渋谷邦彦君 いまの問題に関連して、確認でお伺いをさせていただきたいと思います。  今回の事件は、もう遺憾という心情を通り越した状況ではなかったろうかと思います。で伝えられるところによりますと、アメリカの一流紙は一面トップでもって、今後日本の空港への乗り入れというものは考え直さなくちゃならぬという趣旨の報道がなされているということも聞いておりますし、特にパン・アメリカンあたりではその点を非常に憂慮しているということも伝えられ、急遽その対策に腐心をしているというようなことが言われております。  で、政府側としては、完全に修復がなされて就航まで約一カ月余りかかるのではあるまいかという見解の表明もあ……

第84回国会 外務委員会 第9号(1978/03/30、11期、公明党)

○渋谷邦彦君 一昨日、当委員会におきまして、ただいま議題となっておりますPCTの趣旨説明が行われたわけであります。述べられておりますように、本件につきましては、将来展望を考えた場合でも、日本は宿命的とも言える技術立国としてこれから歩みを続けていかなければならない、当然だろうと私は思うんです。と同時に、今後の経済成長を考え、また科学技術の進歩というものを考えた場合に、特許の権利を保護するということは非常に重要な問題になるであろうし、また、それが阻害された場合に日本全体に及ぼす影響というものはきわめて脅威である、こういうことになることは常識的にも判断できる問題でございます。  ところが、そのような……

第84回国会 外務委員会 第10号(1978/04/04、11期、公明党)

○渋谷邦彦君 本日は、本会議の都合もありまして、ただいま議題となっておりますILO百三十四号条約については次回の委員会に留保し、これから若干イラクの文化協定についてお尋ねを申し上げたいと存じます。  中東地域における接近の度合い、これはようやく近年と申し上げた方がよろしいと思うのでありますが、石油問題に絡んで交流が深められてきたという経過がございます。しかし、日本が平和憲法のもとで平和へ貢献できる度合いあるいは要素として考えられるものは、申すまでもなく、文化交流あるいは経済交流に尽きると言っても言い過ぎではない。それだけにこの文化交流の持つ意義というものは非常に大きいと私どもは理解をしているわ……

第84回国会 外務委員会 第11号(1978/04/06、11期、公明党)

○渋谷邦彦君 十五分というきわめて限られた時間であれもこれもはとてもきょうは不可能でありますので、できるだけ焦点をしぼって確認を込めてお尋ねをしたいと思うんであります。  ILO百三十四号条約もさることながら、二日間にわたる委員会の審議の経過を伺っておりまして、国内法の整備についてこそむしろ急がなければならない、また、今後の運用の面でも相当問題が残されているんじゃないかという、こうした基本的な問題のめどがつかないままこの条約が批准されるということは非常に残念だと思うんですね。  どうも答弁を伺っておりましても、大変失礼な言い方ですけれども、歯切れがいいとは思えない。やはり現在の船員災害というも……

第84回国会 外務委員会 第12号(1978/04/11、11期、公明党)

○渋谷邦彦君 最初に、本論へ入る前に、日中条約交渉の現状について若干お尋ねを申し上げたいと存じます。  一ころ、日中条約交渉へ向けての政府の意気込みも大変積極的な印象を私ども受けとめていたわけでございまして、非常に大きな期待感を持ったことも事実であります。にもかかわらず、その後潮が引くような状況で、あたかもデッドロックに乗り上げたんではないかという、そういう感じがしてなりません。もちろん、先般来しばしば問題にされました与党の中の調整というものに手間取っているということも挙げられましょう。ただ、外務大臣としては、先般、総理に対しても、このまま長引くようなことになれば、日中外交展開の上で非常にまず……

第84回国会 外務委員会 第13号(1978/04/13、11期、公明党)

○渋谷邦彦君 ただいま議題となっております国際協力事業団法の一部を改正する法律案について若干お伺いしたいと思います。  もとより先進国の重要な役割りといいますのは、経済協力であり文化協力であろう、また、同時に、それが平和外交への基軸にならなければならないということは、これは常識だろうと思います。国際協力事業団の果たさなければならない責務というもの、使命というものは非常に大きいものかこれからもあろうかと存じます。法眼さんという大変外交のベテランと申しますか、幅の広い見識をお持ちになった方が総裁に就任されて四年、その事業団の内部の機構、また適正な人事の配置、それから、これからなさなければならない抱……

第84回国会 外務委員会 第15号(1978/04/18、11期、公明党)

○渋谷邦彦君 このたび大変御苦労さまでした。  もういろいろな角度から今回の不幸な事件について議論が沸騰しているわけですが、いまもお話を伺っておりますと、故意か計画的かという問題が将来どういう解決への糸口になるのかどうなのかという感じがするんですが、偶発という問題は、これは常識的に考えましてわれわれとしてもちょっと判断しかねる、大変遺憾なこと。で二回、三回の侵犯もさることながら、百数十隻と大挙して、しかも船籍がみんなそれぞれ違う。これはもうどう見ても、何かこう意図があるんではないだろうか。  帰国直前、しかも、全体の会談の五分の一ぐらいしかこの話についてお触れにならなかったということで、そう詰……

第84回国会 外務委員会 第17号(1978/04/25、11期、公明党)

○渋谷邦彦君 ただいま議題となっております案件につきましては、特段のことはございません。したがいまして、この機会に若干最近の問題についてお尋ねをしたいと思うんであります。  まず第一点は、先日、大変不幸な出来事、ソビエト領域内において起こった大韓航空機の事故でありますが、この事故が起こった際の出先の大使館の情報キャッチが非常におそかったというようなことで、いろいろ今後のあり方についても新しい問題提起がされたようでございます。非常に対照的なのがアメリカではなかったかと思うんですが、事件が発生した二十一日、大体午前七時ごろに日本の大使館としては情報をキャッチした。ところが、アメリカの場合にはすでに……

第84回国会 外務委員会 第18号(1978/04/27、11期、公明党)

○渋谷邦彦君 今回、大変厳しい日ソ漁業交渉において大変な努力をされて、それなりの成果を持ち帰った農林大臣に対しまして私も敬意を表したいと思うわけでございます。  先ほど来からの質疑応答を伺っておりましても、いま日本を取り囲む状況というものは予断できないほどの非常に厳しい環境に置かれているということは、これは周知の事実であろう、こう思うわけでございます。 農業者あるいは漁業者、日本の基本的な経済を支えてきたというふうな担い手であったこの農業者、漁業者――農業者は一方において減反を強いられ、漁業者は減船を強いられる、こうした過酷な現実を踏まえて考えた場合に、一体、これからの行方というものはどうなっ……

第84回国会 外務委員会 第20号(1978/05/09、11期、公明党)

○渋谷邦彦君 ただいま外務大臣から大変要を得た竹島周辺における日本漁船の操業についての御報告をいただきました。ありがたいと思います。  先ほど申し述べられた方針に従いまして、今後におきましても、できるだけ迅速に当委員会に御報告願うことを御要望申し上げたいと思います。

第84回国会 外務委員会 第21号(1978/05/11、11期、公明党)

○渋谷邦彦君 ただいま議題となりました国際砂糖協定の審議に先んじまして、日中等の問題について、若干のお尋ねをしたいと思います。  すでに本院商工委員会においても、昨日の佐藤・韓念竜次官の会談内容についての問題提起があったようでございますが、重ねてこの問題につきお尋ねをしたいわけでございます。佐藤・韓念竜次官会談の中で相当多くの時間をかけて日韓大陸だな問題についての抗議、こうした形で話が進められたやに伺っておりますが、その辺の実情についてまず最初に理解を得たいためにお尋ねをしたいと思います。
【次の発言】 さてそこで、従来からも多分に懸念された問題が表面化したのではあるまいかという印象を実は持つ……

第84回国会 外務委員会 第22号(1978/05/25、11期、公明党)

○渋谷邦彦君 今回の国連軍縮特別総会は初めての試みでありますけれども、平和確立への大きな前進とも言うべき足がかりをつくるであろうという期待があることは事実であります。ただ、いままで、残念なことに、力の均衡というのが戦争回避への抑止力であるという、そういうような風潮というものが定着をいたしておりました。それを背景として軍拡への道が、残念ながら、米ソ二大陣営を軸にして進められてきたということはまごう方なき事実であるというふうに受け取られます。  早い話が、いま一年間の軍事費の支出というものが三千五百億ドルを上回るというふうに言われております。しかも、一方においては、発展途上国は食糧危機ということに……

第84回国会 外務委員会 第23号(1978/05/30、11期、公明党)

○渋谷邦彦君 近年、世界の距離は申すまでもなく航空機の著しい発展に伴って、その距離というものが縮まってきた感を強くするわけでございます。したがって国と国との距離が縮まるということは、人事、経済、文化、そうした交流が高まるでありましょうし、親善友好の上でもその貢献というものは非常に大きいものがあることは当然だろうというふうに思います。  ことに、いま議題とされておりますイラクとの航空協定、言うなれば戦前戦後を通じ、ほとんど絶縁状態であったこうした中東地域に新しい一つの足がかりができる、それが今回の航空協定の持つ意義であろうというふうに私は受けとめているわけでございます。今回、こうした航空協定が結……

第84回国会 外務委員会 第24号(1978/06/02、11期、公明党)

○渋谷邦彦君 前回、ただいま議題となっておりますイラクの航空協定締結に関連いたしまして、成田空港の今後ということに視点を注ぎながら御質問を申し上げたわけでございますが、先回の御答弁を伺っての印象としては、やはり成田は現状としては大変多くの欠陥を残しているという判断をせざるを得ない。  さて、そこで今後残されている欠陥をどう是正していくのか、いろんな問題があろうかと思うんですが、これは技術的に大変厄介な内容も含まれておりますので、あながちこれはこうこうこういうわけでこうだと、その見通しはこうだということの予想を立てることも大変むずかしいであろうというふうに思えてならないわけでございますけれども、……

第84回国会 外務委員会 第26号(1978/06/15、11期、公明党)

○渋谷邦彦君 昨日、中国側から正式な回答が寄せられ、ようやく日中条約締結交渉への再開の道が開かれたようでございます。  先般、外務大臣は、願うことならば年内に条約の締結までという願望を込めた所信を披瀝されていらっしゃるわけであります。これから事務レベルという段階でのいろんな段取りについての話し合いというものが進められると思うのでありますが、いろんな角度からいままで日中共同声明を軸にして日中双方においての分析、検討というものが恐らくはある意味においては十分されてきたんではないだろうか。残るところは、いままでいろいろと伝えられておりますように、政治判断による決着によって一切がもう氷解というふうに受……

第84回国会 物価等対策特別委員会 第3号(1978/04/12、11期、公明党)

○渋谷邦彦君 先ほどカーターの演説要旨を聞いておりまして、非常に心配だなと思った印象があるわけです。それは、アメリカ国民はもとより日本国民も少なからず関心を呼んでおりますインフレ対策、それからエネルギー法案の成立の方向について一言も触れてなかった。これはどういう意図があったのかはわかりません。恐らくまだ経企庁でもその点の分析は、つい先ほどのことでございますので、十分なされておりませんから、いまどうこうという即断的な結論を得たいとは思っておりません。しかし、もしアメリカの姿勢がそうしたような方向にこれからさらに続くということが考えられるならば、円高という問題もこれはまた考え直していかなければなら……


■ページ上部へ

第85回国会(1978/09/18〜1978/10/21)

第85回国会 外務委員会 第2号(1978/10/12、11期、公明党)

○渋谷邦彦君 ただいま議題となっております千九百七十一年の国際小麦協定、米以外に、小麦等を初めとする多くの主食を輸入に依存しなければならないというわが国の現状を考えますと、この協定の持つ意義というものは非常に大きいものがあろうかというふうに思うわけでございます。本来ならば、農業問題全般からこの協定の持つ意義あるいはその位置づけというものをただしていかなければならないんではないだろうかというふうに思うのでありますが、きょうは、幾つかの問題点の中で、集約的に政府の考え方をただしてまいりたいというふうに思います。  先ほども少しく問題点として提起されております第三十一条の「価格並びにこれに関連する権……

第85回国会 外務委員会 第4号(1978/10/17、11期、公明党)

○渋谷邦彦君 日中条約もいよいよ批准承認という段取りになりまして、ともあれ大変喜ばしいことだと思います。  この日中条約の締結承認をめぐりまして、すでに内外から賛否を通じての評価のあることも事実でございます。また、今後、この日中条約の精神というものを運用の面においてどう生かしていくかということがむしろ今後の問題としてきわめて大きな課題ではあるまいか、そうした観点に立って今後の取り組み方というものが重視されることは否めない事実でございます。すでに本件につきましては、衆参両院の本会議、予算委員会あるいは外務委員会等において、日中共同声明発出以来、さまざまな角度から議論がなされてまいりました。そこで……

第85回国会 外務委員会 第5号(1978/10/18、11期、公明党)

○渋谷邦彦君 日中共同声明発出以来六年余り、ようやく曲折を経ながらも日中友好条約が批准、承認される、まず、このことに対して祝意を表したいと思うのであります。  いままでもいろいろと議論がございました。今回の日中条約を取り囲むあるいは希望あるいは不安、疑惑等々ございます。言うなれば、アジア情勢に一石を投じた、その波紋というものはこれからどういう広がりを見せるか。言うまでもなく、これは時間の推移を見守っていかなければならないことは当然でございましょう。ただ、そうしたこれからの時間の推移もさることながら、日中条約の今後の運用、これはいろんな角度からいままでいろんな方々から述べられてもきました。しかし……


■ページ上部へ

第86回国会(1978/12/06〜1978/12/12)

第86回国会 物価等対策特別委員会 第1号(1978/12/06、11期、公明党)

○渋谷邦彦君 私は、委員長に夏目忠雄君を推薦することの動議を提出いたします。


■ページ上部へ

第87回国会(1978/12/22〜1979/06/14)

第87回国会 外務委員会 第3号(1979/02/20、11期、公明党)

○渋谷邦彦君 大臣、連日の御活躍で大分お疲れのようでございますが、あと少々のしんぼうでございますから、聞きとれないところも先ほどあったようでございますから、よろしくお願いしたいと思います。  これからお尋ねしたいことは、中越紛争に関することでございます。ともあれ大変残念な事態になりました。すでに外務省あるいは防衛庁におきましても、収集された情報の中からさまざまな角度に立っての分析がなされているようでございます。一方、きょうあたり伝えられるところによりますと、われわれが一番懸念しておりますベトナムの正規軍との衝突、あるいは拡大の方向へいくんではあるまいか、かと思うと、中国軍は撤退を開始したんでは……

第87回国会 外務委員会 第6号(1979/03/01、11期、公明党)

○渋谷邦彦君 先般来、アザラシ、水鳥、きょうは漁業ということで、大分動物愛護の条約にかかわる審議が多かったようでありますが、きょうはまず最初に人間愛護の文化協定から入っていきたいというふうに思います。  この種の文化協定の条約の内容を見ますと、ほとんどもうどこの国と締結をする場合でありましても中身は変わらぬと、まことに結構、きわめて理想的な中身が盛り込まれているというふうにうかがい知ることができるわけであります。今回のフィンランド共和国政府との文化協定におきましても、この前文に見るとおり、文化及び教育の分野における両国間の協力を助長し、かつ、発展させることを希望し、」とあり、さらに第一条、ずっ……

第87回国会 外務委員会 第7号(1979/03/20、11期、公明党)

○渋谷邦彦君 最初にお尋ねしたいことは、本来ならば大平総理もしくは山下防衛庁長官に伺うのが筋かと思いますけれども、外務大臣は国防会議の議員のメンバーであるという立場に立って確認をしたいという、そういう気持ちからお聞きしたいわけであります。  一昨日の防衛大学の卒業式に臨んだ大平さんの演説の内容、おやつとこう目を疑うような内容ではなかったかという強烈な印象を受けるわけです。あるいはその受ける印象というのは各人皆とり方は違うかもしれませんけれども、従来のありふれた内容とは違って、結論的に言うなれば、今後のわが国の防衛力というものは、質的な向上を図りつつ、また抑止力というものを十分考えた、そういう体……

第87回国会 外務委員会 第8号(1979/04/24、11期、公明党)

○渋谷邦彦君 当面の重要な外交課題の一つになるであろうと思われておりますのが東京サミット、UNCTADにどう取り組むかということであろうと判断されるわけであります。  先ほど来から日米貿易交渉問題をめぐるさまざまな問題点の質疑がございました。前回も当委員会におきましてこのサミットにかかわる点についての質疑をさしていただきました。果たして昨年七月に行われたボンのサミット等々の経過を踏まえた場合に、どれだけ世界経済を含めて前進的な実りある成果というものが期待できたんであろうかというふうに振り返ってみますと、単なる話し合いで何となく終わってしまうということの繰り返しであった印象がぬぐい切れないという……

第87回国会 外務委員会 第10号(1979/05/08、11期、公明党)

○渋谷邦彦君 このところ外務委員会が外国に移ったのではあるまいかという錯覚を起こすぐらい外務大臣の外交日程がきわめて多忙でございます。これもひとえに恐らく近く開かれる東京サミットに対して成功をという並々ならない決意のほどがこのような事態になったのだろう。恐らく衆参両院の外務委員会でかつてなかった光景ではないかという印象を私は強く持つわけでございます。なかなか外務大臣の出席がいただけない。本件と離れた質問を一、二、せっかくの機会でございますから、さしていただきたい、こう思うわけでございます。  今回の訪米について最も懸念されたのは、やはりいまも質疑の中にございましたように、経済摩擦をどう解消する……

第87回国会 外務委員会 第11号(1979/05/22、11期、公明党)

○渋谷邦彦君 これから小麦協定についての若干のお尋ねをするわけでございますが、本論に入ります前に、今後の質問の参考にいたしたいという心づもりもありますので、金大中事件について若干確認を含めお尋ねをしておきたいというふうに思うわけでございます。  すでに政治決着あるいは外交決着がついたと、さまざまな疑問を残しながらも、そういう経過を実はたどってきたわけでございますが、突如としてアメリカ国務省の秘密文書の公開によりまして新しい事実が発見されたということが伝えられておりまして、改めて大変厳しい世論を巻き起こしていま現在に至っているというわけでありますが、この経過等について外務省はいままで全然関知し得……

第87回国会 外務委員会 第12号(1979/05/24、11期、公明党)

○渋谷邦彦君 きょうは、部分的なことについて若干政府側にお尋ねを申し上げたいと存じます。  わが国の長い歴史といいましても、つい戦争が終わる直前ぐらいまでは残念ながら地域によってはいろんな差別問題というものがあった事実がございます。戦後になりまして、日本の平和憲法のもとでひとしく平等な扱いを受けるようにはなりましたけれども、なおかつそうした後遺症というものが残っていはしまいか。一昨日でございますか、政府側の御答弁の中にもございましたように、平和憲法はまことに世界に類例を見ないぐらいにすぐれたものである、そういう観点から見れば、今日においては日本という国はまことに恵まれている環境の中で営みが行わ……

第87回国会 外務委員会 第13号(1979/05/28、11期、公明党)

○渋谷邦彦君 近年における外交問題の中で、金大中事件ほど多くの人々に不快感を与え、困惑と憤りを覚える事件は例がなかったのではないかと思います。もうすでに衆参両院の外務委員会、また、その他の委員会を通じて何十回というような事件究明のための論議が重ねられてまいったわけです。午前中から引き続いて、ただいまも金大中事件の問題が改めて確認をされながら政府の考え方を求められたわけであります。  前回、私も、この問題に触れさしていただいたわけでございますが、もうだれが見ましても、この事件は間違いない事実であるという確信を得ながらも、それを立証する証拠物件と申しますか、それがないという理由によって政治的決着を……

第87回国会 外務委員会 第14号(1979/05/31、11期、公明党)

○渋谷邦彦君 先ほどお二人の先生から大変貴重な御意見を承りまして、本来ならばもっと逐条的に先生方のお考えをお聞かせいただくことがより将来的に参考になるのではなかろうかなということを先ほど来からお話を承っておりまして大変強くその点を感じました。残念ながら限られた時間の範囲でございますので、あれもこれもということはとても不可能でございます。ただ、総括的に再度お考え方というものをお聞かせ願えればという観点に立って一、二お尋ねをしてみたいなと、こう思います。  確かに日本の場合も、ようやく人権というものが申すまでもなく戦後において守らなければならないという非常に強い意識のもとに、特に平和憲法のもとでそ……

第87回国会 外務委員会 第15号(1979/06/05、11期、公明党)

○渋谷邦彦君 日本外交のいわゆる自主外交展開の上で最も大きな汚点ではないかと思われておりますのが、先ほど来から問題になっております金大中事件ではないかと思うんです。  で、今回、国務省の秘密文書の公開ということで新しい一つの展開を示したわけでありますけれども、政府は一貫して伝聞証拠である、また当時の外務大臣である金氏がそういうスナイダー氏との会見もないし、また、そういうことをしゃべった覚えもないという、そういったことを背景として一貫して政治決着の見直しということはやらないというふうに表明されてきたわけでありますけれども、しかし、国内世論あるいは伝えられるところによりますと韓国の世論も、もうほと……


■ページ上部へ

第89回国会(1979/10/30〜1979/11/16)

第89回国会 外務委員会 第1号(1979/11/13、11期、公明党)

○渋谷邦彦君 初めに、韓国の問題に少々触れてみたいと思います。  先ほども柳谷局長の方から、今回の朴正煕大統領の射殺事件の経過についての御報告がございました。まあこれは率直に申し上げまして、われわれが新聞情報から得た範囲を出ていないという印象を受けるわけでございますけれども、非常に最近の国際情勢の激変というものにかんがみまして、今回の朴大統領の射殺事件を考えるにつけ、情報というものが大変おくれているのじゃないかということが一つ。それからこわいなと思うのが、やっぱりCIAの存在。こういうことが裏表になって、恐らく私のみならず、多くの日本国民はそういう印象というものが頭をよぎったんではないだろうか……


■ページ上部へ

第90回国会(1979/11/26〜1979/12/11)

第90回国会 外務委員会 第1号(1979/12/06、11期、公明党)

○渋谷邦彦君 きょうは外務大臣代理として正示さんが御出席をいただいているわけでありますが、これから限られた時間の中で申し上げる点につきましては、閣議などを通じて強力にひとつバックアップをしていただきたいということを、まず最初に御要望申し上げておきたいと思います。  いま上程されております条約の中で、あれもこれもお尋ねをするには、もう余りにも時間がない。その中で、食糧援助に関連する問題として、ただいま大変な国際的話題を提供しております難民に対する救済問題に、まず視点をしぼりながらお尋ねをしてまいりたいと思います。  先ほども質疑の中でございましたけれども、いま、ベトナムあるいはカンボジア、あるい……

第90回国会 外務委員会 第閉会後1号(1979/12/18、11期、公明党)

○渋谷邦彦君 本日、大臣就任以来初めて、先ほど来から所信を交えての質疑を通して伺っていたわけでございますが、従来の自民党政府の一貫した外交方針というものを再確認をさしていただいた。それを基調にしながら、今後日本外交の展開を推進していきたいという願望を込めて述べられたように伺いました。確かに、昨今日本を取り巻く諸情勢は大変厳しいものがあることは言うまでもありませんし、厳しいと同時に、激変する世界情勢に今後どう対応していかなければならないのかという、大変山積する課題を抱えながら一九八〇年代を迎えなければならない、こういう段階であろうかというふうに思うわけでございます。その前途必ずしも容易でないこと……


■ページ上部へ

第91回国会(1979/12/21〜1980/05/19)

第91回国会 科学技術振興対策特別委員会 第3号(1980/03/07、11期、公明党)

○渋谷邦彦君 先月末、科学技術庁並びに宇宙開発事業団が大変な意欲を持って取り組まれた「あやめ二号」の打ち上げが大変残念なことに失敗に終わりました。もうすでにいろいろと報道されてもおりますので、私なりにその経過についても心得ているつもりでございますが、きょうは国会再開後初めての委員会と言ってもいいわけでございますので、まず、その辺の経過について御報告を願いたいと思います。
【次の発言】 われわれは専門家ではございません。ただ、こうした一連の科学技術開発というものについては、それなりに大変強い関心もありますし、今後の日本の発展のためにも欠くことのできない課題であろう、このように思うがゆえに今回の失……

第91回国会 科学技術振興対策特別委員会 第4号(1980/04/18、11期、公明党)

○渋谷邦彦君 初めに、本題から少しく離れるかもしれませんが、関連がありますのでその問題から確認させていただきつつお尋ねを申し上げたい、こう思います。  それは、ふえこそすれまず減ることは将来においてもないであろう使用済み核燃料の再処理についてという命題であります。これは、申し上げるまでもなく、日米原子力協定あるいは日加原子力協定あるいは日豪原子力協定というような約束事の中で大変厳しく規制を受けているというのが現状でございます。しかし、日本の場合も、できることならば自前で再処理をという願望がしばらく前からあったことも事実でありまして、最近ようやく電力会社あるいは科学関係の仕事をしている大手の企業……

第91回国会 科学技術振興対策特別委員会 第5号(1980/04/23、11期、公明党)

○渋谷邦彦君 昨今、放射線利用という分野が大変多様化してまいりましたし、それによってもたらされる恩恵というものも多大なものがあるであろう、しかしその反面にまた危険が裏合わせになっているのではあるまいかという心配もまたあるわけであります。数的にも量的にもどんどん昨今ふえつつある現状を考えますと、特に放射線については目に見えないだけにきわめて厄介である。その管理というものは厳重にしていかなければならないはずでありますけれども、やはり人間のやることでございますからパーフェクトというぐあいになかなかいかない。たまたま事故が起きますと大変な社会問題にこれがつながっていく、こうなりはしまいか。科学技術の進……

第91回国会 外務委員会 第1号(1979/12/21、11期、公明党)

○渋谷邦彦君 今回の漁業交渉も、毎回そうであったわけでありますけれども、実にはらはらさせられた、きわめて忍耐と努力を要求されるような場面の繰り返しではなかったろうかというふうに思うわけであります。こうした経過の中で、日本がかねがね提唱してまいりました長期締結、これが今回もむなしくソ連側の反対に遭って実を結ばなかった。これが一つ。  それから、交渉それ自体の中でも、幸い減船は避けられたものの、果たしてそれが将来においても保障し得るようなことが考えられるのかどうか。あるいは来年、再来年と年がかわるごとに、あるいは漁種ごとの割り当て量の削減であるとか、さまざまなこれからの事態の変化というものが想定さ……

第91回国会 外務委員会 第2号(1980/03/04、11期、公明党)

○渋谷邦彦君 本日の委員会は国会再開後初めてでございますので、あらかじめ質問通告はいたしておりますけれども、それ以外に触れる場合があるかもしれません。それはあらかじめ御了承いただきたいというふうに思います。  申し上げるまでもございませんが、八〇年代の幕明けは、ソ連軍のアフガニスタン侵攻というまことに衝撃的な憂慮すべき事態のもとで始まったわけであります。こうした問題が今後どのように尾を引いていくのか予測のつかない面も多々あろうかと思いますが、デタントから第二次冷戦という新たなそういう転回をいま見ております激しい動きの中で、日本外交が改めてその真価を問い直されるという事態に当面しているのではない……

第91回国会 外務委員会 第3号(1980/03/27、11期、公明党)

○渋谷邦彦君 私も若干、本論に入ります前に今回の訪米に関してお尋ねを申し上げたいと思います。  先ほど来、質疑のやりとりをじっとお伺いしていたのですけれども、率直に申し上げまして大来さん御自身も相当言葉をお選びになりながら慎重な御答弁をされているのではないかという印象を受けたのですけれども、今回の訪米の目的が何であったのか。いま伺ってみますと、意見の交換であるということのようでございました。しかし、意見の交換ということでありますれば、大変大事な国会開会中でございますので、私どもとすればいかがなものであろうかという疑問がやはり出ないではない。まあそれはそれといたしましょう。ただ、私の記憶に残って……

第91回国会 外務委員会 第4号(1980/04/01、11期、公明党)

○渋谷邦彦君 今回、日加原子力協定を結ぶに当たりまして、若干確認をさしていただきながらお尋ねをしたいと思います。  原子力の平和利用については、特にわが国においては原子力発電というものに象徴されていると言ってもいいと思うわけであります。まあ、それだけに石油にかわるべきエネルギー源として、あるいは現実対応として欠くべからざるエネルギー源ではあるまいかと、こんな印象を持つわけでありますが、まず第一に、わが国としてはいま申し上げたような観点に立ってのいわゆる濃縮ウランあるいは核燃料というものの供給を受けなければならないということに今後も引き続きなるであろうということが予測されるわけであります。さまざ……

第91回国会 外務委員会 第5号(1980/04/08、11期、公明党)

○渋谷邦彦君 昨日、カーター大統領が、イランに対する大変強硬な取り組みの姿勢を明示したようであります。大変残念なことに、イランの人質問題をめぐりまして膠着状態が今日まで続いてきた。われわれといたしましても、一日も早くその解決というものを期待もし、速やかな新しい外交というものが展開されることを望んでいたわけでございましたけれども、医療品あるいは食糧を除いて、イランに対する事実上の外交断絶ということが発表されたようであります。この点について、外務省としてどのようにその経過についての報告を受けていらっしゃるか、まずその点からお伺いしたいと思います。

第91回国会 外務委員会 第6号(1980/04/10、11期、公明党)

○渋谷邦彦君 本題に入ります前に、アメリカ、イランの国交断絶に伴う日本の対応について先回に引き続き改めてお尋ねを若干申し上げたい、こう思います。  事態は時々刻々激しく動いてくるのであるまいかという印象を受けるわけでございます。伝えられるところによりますと、日本時間にして今朝でございますが、バンス国務長官が大河原大使を含む主要各国二十五カ国の外交官を招いて今回の非常措置に対する事情の説明が行われたと。ただ説明だけに終わったのかどうなのかという問題もございましょう。あるいはもっと、当然のことながら、同盟国としてのアメリカに対する協調というものを強く求められたという感じがするわけであります。それに……

第91回国会 外務委員会 第7号(1980/04/24、11期、公明党)

○渋谷邦彦君 本題に入ります前に、私の方からもイラン問題について若干お尋ねをしておきたいと思います。  今回、ECの外相理事会に出席をされて、いろんな話し合いがなされたと思うのでありますが、今回の一連の行動の帰結を見まして、アメリカ側の反応が非常に弱いという認識がなされているようであります。ということは、裏を返せば今回のそれぞれ取り決められた中身についてはきわめて不満であるという印象が当然出てくるわけであります。その点について、大来さんとしてはどのようにその辺の関係性というか今回の反応といいますか、認識をされておいでになりましょうか。

第91回国会 外務委員会 第8号(1980/05/13、11期、公明党)

○渋谷邦彦君 条約案件の審議に入ります前に、今回大平さん、大来さんが訪米されましたその成果と申しますか、話し合いの内容と申しますか、そうしたことについて、午前中も若干触れられておったようでございますが、私からも何点かについて確認をさしていただきながら、お尋ねをいたしたいと思います。  ちょうど訪米される前にこの委員会におきまして、いろんな御注文を私申し上げたことを記憶しております。日米間に横たわるさまざまな問題の中で、特にイラン、アフガンの問題が中心課題になるであろう。それに関連する防衛力増強と申しますか、日本における防衛力整備の拡大というものが当然また第二の問題点になるであろう。また第三点は……

第91回国会 予算委員会 第7号(1980/03/13、11期、公明党)

○渋谷邦彦君 人類の悲願であります世界平和、このためにはどういう手段が一体必要なのか。つまり軍備競争によって得られるものなのか、あるいは核廃絶を中心とした軍縮によって得られるのか、総理にまず基本的な考え方を伺いたい。
【次の発言】 現状、軍縮の方向へ向いているという御認識ありますか。
【次の発言】 申すまでもなく国連憲章、日本国憲法、また政府が一貫していままで主張してきた平和への道の選択、これは当然だと思うんです。しかし、いま御答弁がありましたように、残念ながら逆の方向へ行っている。このままわれわれが拱手傍観して果たしていいんであろうか。また、政府としてこの問題に対してどのような基本的な考え方……


渋谷邦彦[参]委員会統計発言一覧(全期間)
6期- 7期- 8期- 9期-|11期|-12期

■ページ上部へ

各種会議発言一覧(参議院11期)

渋谷邦彦[参]委員会統計発言一覧(全期間)
6期- 7期- 8期- 9期-|11期|-12期
第82回国会(1977/09/29〜1977/11/25)

第82回国会 運輸委員会、大蔵委員会、物価問題等に関する特別委員会連合審査会 第1号(1977/11/18、11期、公明党)

○渋谷邦彦君 ただいま議題に供されておりますこの件に関しましては、もうすでに衆参両院の当該委員会においてもさまざまな角度から論議が展開されてきた経過があろうと思います。ただ、われわれ物特に所属する者としては、その詳細つまびらかにいたしておりません。したがいまして、多分に重複する面もあろうかと思いますが、それは十分お含みの上、再確認という立場からも若干お尋ねをしてみたい、このように思うわけでございます。  この国鉄の再建計画というのは大変古い歴史があると思います。しかし、古くても常に新しい話題を提供している、ここに今日の抜き差しならない国鉄の病弊とも言うべき問題点があったろうと、このように理解を……

第82回国会 法務委員会、地方行政委員会、外務委員会連合審査会 第1号(1977/11/21、11期、公明党)

○渋谷邦彦君 政府は、今回のハイジャック事件に関連して、ただいままでの答弁を含め、さまざまな角度から所信の披瀝がございました。いま私は私なりに整理をしながら確認の意を込めて若干お尋ねをしてまいりたいと思います。  ただいまも瀬戸山さんから御答弁がございました。今後国民全体の平和と安全と自由というものが損なわれる場合、法治国家を維持する上から人命の損傷もやむを得ない、このようにお述べになりました考え方は、たしか法務大臣就任早々の御決意と一貫しておると理解をしております。ならば、この国民全体の平和と安全と自由というものはどういうふうにお考えになっていらっしゃるのか。また、今回のようなハイジャックそ……


■ページ上部へ

第91回国会(1979/12/21〜1980/05/19)

第91回国会 予算委員会第一分科会 第2号(1980/03/31、11期、公明党)

○渋谷邦彦君 ちょうど四日前の外務委員会におきまして、大来さんの訪米にかかわる諸問題について若干お尋ねを申し上げました。 その中で特に大きな国民的関心事と申し上げれば、いまも若干話題になったようでございますが、日本の防衛費の負担についてアメリカ側としては日本に対する期待感というものが非常に大きい。ただ、そのときの御答弁をいまずっと記憶をたどりまして思い起こしているんですけれども、日本は日本として財政の問題があり、また日本の国内世論というものがあり、憲法というものがある、そうした点についての話し合いがなされて十分に理解を示してくれたと、こういうふうに結論的にはお伺いをしたような気がしております。……

第91回国会 予算委員会第二分科会 第3号(1980/04/01、11期、公明党)

○渋谷邦彦君 最初に、私、途中から委員会へ入りましたものですから、前の方がどういう質問をされたかちょっとつまびらかでございませんけれども、二、三日前に報道をされました一つの事件でございましょうか、伝えられるところによりますと、先月の中旬ですか、平野という一等陸佐がグルジヤで視察中に毒入りウォツカを飲ませられた。こういう事件があって、外務省もその事実を確認していると、こう伝えられています。この状況をちょっと教えてくれませんか。
【次の発言】 いま申し上げた平野一等陸佐は間違いないんですか。
【次の発言】 外務省所管の問題ではあるかもしれないけれども、防衛庁の方でございましょう、平野一等陸佐という……



渋谷邦彦[参]委員会統計発言一覧(全期間)
6期- 7期- 8期- 9期-|11期|-12期

■ページ上部へ

■本会議へ ■委員会へ ■各種会議へ

※このページのデータは国会会議録検索システム参議院ウェブサイトで公開されている情報を元に作成しています。

データ更新日:2022/12/18

渋谷邦彦[参]在籍期 : 6期- 7期- 8期- 9期-|11期|-12期
渋谷邦彦[参]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計発言一覧質問主意書

 11期在籍の他の議員はこちら→11期参議院議員(五十音順) 11期参議院議員(選挙区順) 11期参議院統計



当サイト運営者の新刊のお知らせ
菅原琢『データ分析読解の技術』(中公新書ラクレ756)

【内容紹介】「データ分析ブーム」がもたらしたのは、怪しい“分析らしきもの”と、それに基づいた誤解や偏見……。本書では、「問題」「解説」を通して、データ分析の失敗例を紹介しながら、データを正しく読み解くための実践的な視点や方法、また、思考に役立つ基礎的な知識やコツを紹介していく。誤った分析をしないため、騙されないための、基本的・実践的な読解と思考の方法とは――。