このページでは藤井恒男参議院議員の9期(1971/06/27〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は9期国会活動統計で確認できます。
○藤井恒男君 私は、ただいま提案されました通商産業大臣田中角榮君に対する問責決議案に対しまして、全野党を代表して、これに賛成の討論を行なうものであります。 私は、本来、この問責決議案なるものは、三年余にわたって日本の繊維産業を踏み台にし、わが国をしてニクソン大統領にかしずかせ、彼が言うなりの、まさに屈辱的な結果を導き出す演出を陰で試みた佐藤内閣総理大臣その人に当てられるべきものであると確信するものであります。しかしながら、今回の日米繊維協定仮調印の当面の責任者として、当然、田中通産大臣をここに糾弾し問責せねばならないのは、主権者国民を代表する本院として当然の行為であります。 私は、この際、……
○藤井恒男君 私は、民社党を代表して、ただいま議題となりました昭和四十七年度補正予算三案に対して、以下の理由により、反対の討論を行なうものであります。 七年八カ月の長期にわたる佐藤内閣のあとを受けて田中内閣が発足し、多くの国民が田中内閣に期待を寄せたことは事実であります。 国民が田中内閣に抱いた期待とは何であろうか。それは率直に申して、国民はこれまでの煮え切らない政治ときっぱり訣別して、もっとドラスティックな政治をやってくれということ、さらに、物価、住宅、公害、交通戦争等、庶民の上にあまりにも重々しくのしかかっている重圧をこの際はねのけてくれという期待であったと思います。つまり、言葉をかえ……
○藤井恒男君 私は、民社党を代表して、目下最大の社会問題である商品投機の問題について、総理並びに関係大臣の御所見を伺うものであります。 昨年十一月、突如として木材価格は対前月比八割という異常な高騰を見せ、これにつられて、十二月には、モチ米、生糸、羊毛、鉄鋼、綿糸布に至るまで、軒並み高値を呼び、本年一月、二月に至って、いずれも最高潮を示すに至りました。このため、一般国民は生活を脅かされ、二次加工業者は操業を停止するのやむなきに至り、いまやこれが大きな社会問題に発展しているのであります。 この異常な物価騰貴は、年間総需給にさして過不足もないのに、売り惜しみ、買いだめを誘発し、軒並み価格をつり上……
○藤井恒男君 私は、民社党を代表して、防衛二法案に関し、政府の防衛問題の基本的考え方について、田中総理並びに関係閣僚の所信をただしたいと思います。 今日、わが国の防衛問題について、国民の大多数は、わが国が憲法の許す範囲で、最小限の自衛措置を持つことについては了解しつつも、四次防に基づく自衛力の急激なる増強を中心とする自衛力の独走に対しては、重大なる不信と不安とを抱いているというのがその率直なる声であると考えます。そしてその声が、一部においては自衛力の保持そのものに対する不信と疑問とにまで増幅されつつあります。つまり、一国の防衛について最も肝要と言われる防衛についての国民的合意、国民的サポート……
○藤井恒男君 私は繊維問題に関して、政府間協定をやめるべきだという立場から大臣に御質問申し上げたいと思いますが、先ほど来、大矢さんと中尾さんから、それぞれこまかい点にわたる質問もあったのですが、多少重複する点もあろうかと思いますけれどもお答えいただきたいと思います。 けさ、時間をかなり超過して業界の代表の方と佐藤総理はお会いになっておる。大臣も立ち会われたようでございますが、先ほどのお話ですと、まあ結論を得ぬままに話を聞いて帰ったということでございます。もちろん佐藤総理もあるいは大臣も、こういった状況に立ち至ったのだから、ひとつ政府間協定に協力してくれという気持ちでの会談だったろうと思います……
○藤井恒男君 いま大矢委員、それから中尾委員が、繊維問題についていろいろお尋ねいたしました。たまたま私、繊維出身でございますのでたいへん関心が深うございます。なるべく重複するところを避けて御質問申し上げたいと思いますが、いまのケネディ特使がお見えになって、表敬の目的でお会いになったということでございましたが、私の聞くところ、ケネディさんは韓国、台湾あるいは香港と、しばらく回遊して、繊維問題について、るる政府と話し合いたいということの希望を持っておるように私聞いておるんですが、大臣、その辺についてどのような感触をお持ちか聞きたいと思います。
○藤井恒男君 大臣にお聞きしたいのですが、十二月の十九日に平価調整に伴う佐藤総理の記者会見がありました。そのおり佐藤総理の、繊維以外についても、これからアメリカとの関係において、対米譲歩をしなければならなくなるであろうというように受け取れる発言がありました。いままでの日米の経済閣僚委員会あるいはその後の通産大臣の発言内容などからしますと、やや趣の違う発言を佐藤総理なさっておるわけであります。この辺について、責任者として通産大臣はどのように考えておられるか、お聞きしたいと思います。
【次の発言】 十二日からホノルルで対米通商交渉が行なわれておったわけなんで、仄聞するところによれば、これは通貨調整……
○藤井恒男君 大臣が次の衆議院の商工委員会で待っておるということでございますので、時間もございませんので、先に大臣にまとめて御質問申し上げたいと思います。 まず最初が無籍織機の問題でございますが、私の手元にある数字では、現在、綿スフ、絹人絹、毛の登録織機が約七十万台ぐらいあるだろうと思うんです。後ほどまたこれは局長に大臣退席のあとこまかく聞きますけれども、これに対してやみ織機が――俗に言う無籍織機ですが、やみ織機が八万台、一割以上やみ織機が現存する。御承知のように、中小企業団体法に基づいて、要するに法律で登録制というものがきめられておよそ十年の余になるわけなんだけれども、やみ織機が減るどころ……
○藤井恒男君 私は今度の海洋博について、沖繩の本土復帰を記念して行なわれる事業として大いに賛成するものでございます。そういった意味におきまして、今度のこの法案については賛成いたします。そういう前提に立って二、三御質問申し上げるわけでございます。 まず目的について、いままでのいろいろな説明によりますと、大要三つの目的があるように説明を受けております。一つは、本土と沖繩の一体化をこの海洋博を通じてはかるべきである、そのために海洋博を通じて本土と沖繩の人的交流をこの際増大さしたい、これが一つであろうと思う。 二番目は、沖繩経済社会開発の促進、沖繩県民の福祉の向上に資するために、この海洋博を通じて……
○藤井恒男君 他の委員からそれぞれ質問がありましたので、重複するところを避けまして、簡潔に御質問いたします。 最初に、やや法案からはずれますが、つい先日、千日前の火災がございました。私も関西におる関係から、あのデパートはよく知っているわけでございますが、たいへんな惨事を引き起こした。あすこには、長官も御存じだと思いますが、中小企業のいわゆる小売り商が雑居しておるわけです。現在、中小企業の小売り業等に対して、通産省として商業近代化の誘導として、寄り合い百貨店というようなものを指導しておるはずです。まあ俗に駅前デパートというようなのがそういう形のものなんだけれども、こういった寄り合い百貨店という……
○藤井恒男君 これはさしあたっての問題とは別に、少し長期的な展望に立ってのお考えをお聞きしておきたいのだけれども、先生おっしゃるように、消費者保護というものが今後急速に伸びると同時に多様化していく、幅が広くなっていく。現在の法律それ自体は定型化された耐久性のものというふうにある程度限定されているわけだけれども、今後どのような形で消費者保護というのは進めていくか、予測がつかぬと思うのです。だから、定型化された商品の授受の一つの方法として割賦というものがあるけれども、それ以外の役務サービスというものがどんどん発展していくとするなら、現在のここに出されたようなこの割賦販売法というような法体系のもとで……
○藤井恒男君 法案の具体的な質疑に入る前に、流通関係について若干御質問申し上げたいと思います。 わが国の流通部門が他の産業部門に比べてその近代化が著しくおくれておるわけでございますけれども、もちろんこの欧米諸国の流通部門などに比べるとはるかに見劣りがいたします。もちろん、およそ百年にわたる日本古来の商習慣というものもございますので、直ちに欧米のそれと比較することは無理かと思いますが、現在の他の産業部門に比べれば、それに比してわが国の流通部門は著しく見劣りがする。この辺について企業局としてはどのように判断なさっておるのか、お聞きしたいと思います。
○藤井恒男君 ちょっと私聞き漏らしたんだけれども、有田さんにお伺いしたいんです。 先ほどちょっとお話のありました、十二万人の現在の従業員を、年々三分の一更新していかなければならないけど、将来の展望として、ちょっとお話があったが、聞き取れなかったんです。それが一つと、それから四十七年度の紡機の買い上げの問題ですね。これについて、まあ新聞紙上では大体割り当ての四倍ぐらいの希望があるというふうに承っておるわけなんだけど、もう全部業界として手元に希望を把握されておるかどうか。まあ四倍ということになると、これは総ワク予算というものは大体固まっておるわけなんだから、まあ他の部門からシフトするか、あるいは……
○藤井恒男君 最初大臣にお伺いいたしますが、日米繊維協定が締結されて、繊維業界に多くの波紋を起こしておるわけでございますが、これに関連して、繊維業界と繊維で働く労働者の団体である労働組合双方から訴訟が起きておるわけです。まあ新聞などでも報ぜられておるところでございますが、所管大臣として訴訟の現状について御報告をいただきたいと思います。
【次の発言】 いま大臣からざっくばらんに心情の開陳があったわけですが、まあ大臣が、当然のことだけれども、責任を継承するこれは義務があるわけです。が、しかし、心情として、私の代に起きたものは私の代で処理したい、だからでき得べくんば取り下げて、きれいな形にして次の大……
○藤井恒男君 ちょっと大矢先生の関係の質問に関連さしていただきまして、一言だけ大臣にお伺いをいたしますが、カルテルの問題について先ほど大矢先生からこまかい御質問があったのですが、私、一点関連して御質問申し上げますが、元来国際貿易というものが変化しておりますし、それに対応していわゆるカルテルというものがずいぶん様子を変えておると私ば思うんです。とりわけ、今回の公取が立ち入り調査した一つの問題であります生産者協定容疑ということについては、現に化合繊が大きな需給ギャップを来たしていることは、これは事実です。そういう中から自主操短を行なった、現に行なっておる、これは通産省も承知しておると思うんです。過……
○藤井恒男君 六月一日、それから六日、本日と、この工配法についての質疑が続けられたわけですが、大臣の熱烈なる演説を終始聞かされまして、いささかあてられたような感じでございますが、私は、同僚議員、それから多くの議員からかなり重複した質問が続出しておりますので、それを避けまして、数点の具体的な問題についてお伺いいたしたいと思います。 まず最初に、促進地域、これはまあ大都市であって、しかも、超過密の都市であるわけですが、その促進地域の工業のあり方というものを示さなければいけないのじゃないか。実は、せんだって飯島参考人の意見にもございましたが、十年後には東京に霞が関ビルが百個ほど建つくらいのことにな……
○藤井恒男君 私は、まず、政府の福祉優先の政治とは何かという点につきまして、総理にお尋ねいたしたいと思います。 本国会における衆参両院の予算審議を通じまして私が痛感することは、総理のおっしゃる福祉優先の政治という主張が、依然あいまいのままに終始しているということであります。最近まで、経済成長と福祉との関係は、成長なくして福祉なしという、戦後の経済復興時代の発想が長く続いてまいったわけでございますが、これを総理は転換しようとなさっているはずであります。私の理解するところでは、それは、経済成長の見合いにおいて福祉を考えるのではなくて、福祉の向上を優先さす観点から経済成長を考える立場への政策の発想……
○藤井恒男君 だいぶ時間が予定より過ぎておりますので、簡潔に、きめられた時間内だけで質問を終わらしていただきたいと思います。 最初に、通産大臣にお伺いいたしますが、通産大臣、もっと積極的な姿勢で、日中国交回復のこれはさなかにあるわけですが、大臣みずから訪中の意思を表示すべきじゃないかと思うんです。と申しますのは、中国とわが国との間には国交がいまだに回復されておらないわけですが、中国の貿易総量に対して最も大きなウエートを占めているのがわが国でございます。しかも、田中総理が訪中されることもはっきりしているし、訪中されるとさらに貿易量が拡大されることも明らかなことです。そういった時期でもございます……
○藤井恒男君 全部一緒に、時間がないので御質問申し上げますので、一括お答えをいただきたいと思います。 一つは、貿管令が功を奏した場合、要するに、所期の目的を達し得た場合に、この種のいわゆる統制的な体質というものが固定化するおそれがある。これは先ほど大臣がおっしゃったように、本質的な体質の改正をしなければならないのだということとうらはらの関係になるが、その辺をどう見ておるかということ。 第二点は、次官がせんだって、これが成功せずに円の切り上げが行なわれた場合には、貿管令は当然停止するという発言をなさっておるわけだけれども、それはそのような考えであるかいなか。 それから、ドル売りの現状と先物……
○藤井恒男君 まず、繊維の問題についてお伺いいたします。 最初に、ただいままでの国際的な動きと、それからその経過、バックグラウンドについて、私、少し申し上げて確認いたしたいと思うわけですが、いわゆるLTAが本年の九月で期限切れになるということに伴いまして、昨年の六月CTCが開催されたわけですが、これは事実論議に入る以前にたな上げのような状態で、現在までCTCが開かれていない。その間、四月ごろから関係国間で非公式折衝が重ねられて、綿、毛、化合繊の種類別、加工度別に世界の繊維貿易の当面する経済的、技術的、社会的、商業的要素を調査して年内に理事会に報告するということが六月二十七日に決定され、昨年一……
○藤井恒男君 衆議院の会議録を見ますと、かなりこってりと細部にわたる質問が行なわれておりましたし、ただいまも大矢さんからなかなかこまかい質問も出ておりましたので、極力重複する部分をはずして、不明な点御質問いたしたいと思います。 最初に、私の手元にあります資料のことばですが、これは、リースというものについての実態を究明した資料の文章の書き出しのことばに、「「乳母車からゼット機まで……何でも貸します」というキャッチフレーズで、日本リースインターナショナルが、昭和三八年八月に創立されて一〇年、年々倍増を超える日本のリース産業の発展にはめざましいものがある。」、こう書かれておるわけです。これは局長も……
○藤井恒男君 時間がかなり経過しておりますので、同僚議員と重複するのを避けて、河合参考人に二、三点だけお伺いしたいと思います。まとめてお伺いしますので、ひとつお答えいただきたいと思います。 本日、河合参考人は、非鉄金属の業界の代表として御出席いただいておるわけですが、同時に、参考人は日本鉱業というトップ企業の責任ある立場でもいらっしゃるわけで、そういった意味で、業界と企業の立場、なかなか使い分けにくい面もよく私、承知しておりますが、参考のために、企業の立場でも御意見があればあわせてお聞きしたいと思うのです。 実は、参考人が昨年、海外鉱山開発の問題について新聞などに発表された中に出ておる問題……
○藤井恒男君 私は最初に、海外鉱物資源開発の基本方針とその見通しについてお尋ねいたしたいと思います。 政府では、四十六年の秋に「資源問題の展望」という、いわゆる資源白書を提出されておるわけでありますが、この資源白書に示されておる政府の政策を基礎にして二、三お伺いしたいと思います。 この白書によりますと、国内鉱物資源に乏しいわが国としては、海外資源の開発に力を注がなければならないというふうに述べておられます。そして、その基本的な方向として開発参加に主力を向けること、その際の方策として六つほどの問題点をあげておるわけでありますが、一つが、大規模開発に特化する、二つが、開発対象地域を積極的に分散……
○藤井恒男君 大方の同僚議員がもうこまかい質問をずいぶんなさっておりますので、議事進行に協力して、二、三の質問にとどめてお伺いをいたします。 一つは、提案理由説明にも明らかにされておりますように、本法が一般消費者の生命または身体に対する危害の発生の防止ということを目的にした法律であるわけですが、どうも既存法との関係において非常に難解な法体系になっておると思うんです。したがって、一般消費者に対する危害を防止するための規制の法案という意味はよくわかるんだけれど、ひるがえって、一般消費者がみずからを守るために法をながめるときにはきわめて難解な法案になっておる。既存法がたしか十四本あったと思うんです……
○藤井恒男君 最初に確認しておきたいんですが、一連の汚染問題に関して各省庁にそれぞれの所管が分かれておるわけですが、発生源の調査に関する責任は水産庁、排出基準については環境庁、最終的な問題処理に関しては通産省、人体にかかわる慢性毒性の問題は厚生省、漁民の補償救済にかかわる問題は水産庁のような形で問題処理が現在まで進められておるということについて間違いないかどうか、最初に確認したいと思います。
【次の発言】 なお、魚介類の漁獲についての規制あるいは禁止というようなことについては、現在、漁業法によっては不可能であるという点について、水産庁のほうで確認していただきたい。
それから、ただし厚生省によ……
○藤井恒男君 通産省にお伺いしますが、本法案の審議が始まってかなりな日数になり、多くの方からいろいろ質問されておりますので、重複するものを避けて一つだけお伺いします。 それは既成化学物質ですね、既成化学物質が輸入品二千、出回っているものが七千種類というふうに聞いております。この既成化学物質の審査を行なうにあたって両三年は要するであろう、これはせんだっての連合審査のときにも局長から御答弁があったわけです。そうしますと、特定化学物質というものに指定されたならば、その時点において疑わしきものについて回収等の措置は講ぜられるというものの、現実の問題として数年、長いので四年かかるということだけれども、……
○藤井恒男君 最初に、大臣と長官にお伺いいたしますが、二月のドルの一〇%切り下げ及び円の変動相場制移行以来、円は一ドル二百六十円台を推移しておるわけです。このことは言うまでもなく、フロート移行前から比べると実質的に一五%以上の切り上げとなっておりますし、また、過去の一ドル三百六十円の固定相場から見ると、実に百円もの違いになっています。このことは輸出関係産業に大きな負担となっているわけですが、特に資本力の乏しい中小企業への影響はきわめて深刻であるというふうに言わざるを得ないと思います。このために現に受注が取れず、あるいは製品単価の切り下げを押しつけられて経営難に苦しんでいる中小企業も多数に及んで……
○藤井恒男君 多くの方から各方面にわたる質問がありましたので、なるべく重複を避けて簡潔に質問いたしたいと思うわけです。 最初に大臣にお伺いするんですが、ざっくばらんに申し上げて、シンクタンクというものが、現在の技術の進歩、それから現在における社会のメカニズムから見て必要であるということはよく承知しておるわけでありますが、今度のように機構をおよそ組織法という形において立法化するということ自体、私は非常に無理があるというふうに思うわけなんです。したがって、衆議院段階を通じて、また本院においてもあらゆる角度からの質問があるわけだけれども、なかなか質問も的を射ることにならぬし、答弁もそれにつれてもう……
○藤井恒男君 つい先ごろ新潟で地震に伴う石油タンクの爆発がありまして、大火災を起こしたわけです。そのおりも、石油タンクの安全性ということについては、二重にも三重にもチェック機能が作動するんだということであったんだけど、現実には地震という予測し得ない問題があったにせよ、あのような火災がありました。今回これは原因をよく探らなければいけないわけですが、いまのところ想像できる点としては、やはり操作ミスじゃなかろうかというふうに私は思うんだけど、この種の爆発事故を起こしたわけです。そうなってまいりますと、幾重にも安全設備というものが作動して、普通、常識で考えられる安全性というものは備えられておるという前……
○藤井恒男君 中曽根通産大臣に最初にお伺いしますが、この工場立地法案は、四日市公害訴訟判決の結果を直接のきっかけとして本法を提出したというふうに大臣は答弁なさっておられるわけですが、田中総理のいわゆる日本列島改造論と本法案との関係はどのようになっておるのかということを、まず最初にお聞きしたいと思います。
【次の発言】 いまの大臣の御答弁の中で、改造論それ自体はマクロのものである、マクロということばに対応して本法がミクロというふうにおっしゃったと思うんだけど、ミクロという表現がはたして適切かどうか私は疑問に思うんだけど、大臣御答弁になった中で、それを具体化するということが適切な表現であろうと。要……
○藤井恒男君 この無籍織機というものが、いわゆるなりわいと称する零細な方たちによって運転されておるという実態と、かつまた長期的に見た場合に、織機それ自体は何といってもこれは構造的に過剰であるという状態の中から、たいへんむずかしい環境の中で、衆議院の皆さん方を主体にして本法をおつくりになったということについて、私は心から敬意を表したいと思います。そういった意味で、私は本法に賛成するという立場で、主として当局のほうに質問をいたしたいと思うわけです。 大矢議員から附帯決議について種々お話がございました。私も実は、昨年の五月十七日に開催されました参議院の決算委員会で、ちょうどその時点、織機の買い上げ……
○藤井恒男君 最初に大臣にお伺いいたしますが、最近におけるわが国の経済は異常な物価上昇のもとに置かれておるわけです。物価は、昨年の後半からにわかに騰勢を強めまして、本年七月には御売り物価が対前年同期比一五・七%、消費者物価が同じく一二・二%、これは異常な高騰ということになっておるわけです。今回の物価上昇については、経済白書が指摘しておりますように、平時としては異例の速度である。しかもそれが全面的であるという点で、これまでの物価上昇とは様相を異にしておる。この基本的原因としては、需給の逼迫、さらに各種の要因が重なって値上がりを大きくしておるわけでありますが、その要因の一つとして、需要構造の変化、……
○藤井恒男君 時間がありませんから、まとめて私、御三方に一、二問ずつお伺いします。 まず、井狩参考人にお尋ねしますが、きょういただいたこの資料の六ページの中で、特に納入業者との取引関係の面における改善向上について、決意を新たに、格段の努力を重ねるというふうに述べておられるわけだけど、この納入業者との取引関係の改善向上というのは具体的に何をいっておられるのか、この点少しお聞きしたいと思います。 それから、中内参考人にお尋ねしますが、スーパーにおける資本と売り上げとの関係ですけど、私の承知しておるところではダイエーと長崎屋、それからイトーヨーカ堂の三社が株を上場しておる、他は上場企業がないとい……
○藤井恒男君 公取委員長にお伺いいたしますが、実は公取委員長に直接きょうは、仕入れ方式と不当返品について、さらに派遣店員、俗にいう手伝い店員、この問題についてお伺いする予定であったわけですが、お時間があまりないようでございますので、かわりの方に後刻お伺いしたいと思うので、どうか後ほどよく意思の疎通をはかっていただきたいと思うわけです。 したがって、時間の範囲内で公取委員長に最初にお伺いするわけですが、実はきょうのニュースにも大きく報道されていることなんだけど、俗にいう安売り禁止令といっている不当廉売、これは、さきに出されました再販制度の実質的な廃止ということと抱き合わせでこの不当廉売というも……
○藤井恒男君 最初に、大臣にお伺いいたしますが、私がいまさら指摘するまでもなく、わが国の経済は世界有数のものとなっております。新経済社会発展計画に描かれているような国民福祉の向上を求めて、財政主導型の経済経営を十分に行ない得るまでに到達しておるわけでありますが、この国民福祉を達成するには、これまで立ちおくれの見られた生活環境そのものを向上することがいまやきわめて緊急の課題となっておるわけです。生活環境の施設の建設及び補修などに直接携わっているものがほとんど中小企業であるということを考えるなら、福祉社会においてもますます中小企業の役割りが重要であると思うわけでありますが、最近における中小企業の置……
○藤井恒男君 最初公取にお伺いしますが、五日の日に出されました石油連盟並びに石油元売り十二社に対するやみ協定の珍棄勧告、これは二月十五日、すなわち明日ですね、明日までにこの勧告に対する諸否を通知するように求められておるわけでございますので、時間的に見て、もうきょうはこれで終わるわけですから、いままでの間、業界並びに元売り十二社と公取との間でこの勧告に対してそれぞれフォローがあったと思うんです。どういうことになっておるか。このやみ協定破棄勧告並びに現在の業界との接触の経過を説明していただきたいと思います。
【次の発言】 いまお聞きしたように、この元売り十二社並びに石油連盟に関する破棄勧告の内容と……
○藤井恒男君 いまの電力の問題ですね、大臣。四国電力と関電ですが、これはつい最近電力料金をすべり込みで値上げしたわけです。いろいろ業界からもわれわれ話を聞いておるわけですが、今回電力料金の値上げというものを、やはり大臣としては四国電力、関電というものも網羅して、九電力全体としてお考えになるのか。これは油の問題から派生して、全体的な問題として電力料金の値上げというのは喫緊の問題ということは、国民みんな感じておるのだけれども、しかし、九電力の中で二つが特異な存在にあるということも事実ですね。その辺のところはもう少しこまかく感想を述べてもらったらいかがかと思うのですが、どうでしょう。
○藤井恒男君 炭鉱の大手八社の坑内基準内賃金を、月額で大体どのくらいに見ておられますか。
【次の発言】 いまお述べになった数字、これは四十七年の十月で五百人以上、坑内で八万六千三百十円ということですが、これは残業その他の問題を除いて、いわゆる基準内賃金ということでいくと、私の手元にあるのでは、これは大手八社の坑内基準内賃金が月額で七万円ちょっとである。いま御答弁ありました非鉄金属ですね。これは私の手元では、非鉄五社の坑内基準内賃金が十一万五千八百円、したがって、御答弁との間に多少の差異はございますが、しかしいずれにしても、私の手元では非鉄金属と炭鉱との間の賃金格差は、この数字でまいりますと四万……
○藤井恒男君 最初に政府のほうにお聞きしたいのですが、全国各地には、昔から特定の地域に特定の産業が集積して立地しておる。そして、一つの経済圏を形づくるいわば地場産業が発達しておりまして、そういった地場産業が地域の経済圏を構成しておるわけですが、残念ながらこういった地場産業に対する保護政策というものがほとんどなされていない。しいて言うなら、中小零細である一般的な繊維産業なんかについては、特定の業種に限って構造改善対策というものが打たれておるわけですが、本法にいうところのいわゆる地場産業、伝統工芸等に関する地場産業というものについては、国としての保護、助成、育成という面が非常に立ちおくれている。一……
○藤井恒男君 まず最初に、大臣がお留守でございますので、大臣に一、二質問がございますが、これは後日に譲りたいと存じます。委員長のほうでよろしく御配慮いただきたいと思います。 実は、けさの新聞報道を見て私もたいへん驚いておるわけですが、元来、非鉄金属業界はもろもろの条件が重なって不振をきわめ、まあ辛酸をなめている業界であるというふうに一般に見られがちであったと私は思うんです。けさの新聞によりますと、ことに産銅大手についてでございますが、空前の高収益、三井金属は一割の復配でぼろもうけだというような新聞報道が出ております。産銅六社の三月期決算、一社を除いてあとは全部ぼろもうけをしたという記事になっ……
○藤井恒男君 かなり時間がたっておりますので、寺田さんに一、二お伺いたしたいと思うんですが、あなたもおっしゃったように、現在の繊維の不況、ことに綿工連などにおける現状は、やっぱり当面一番大きな問題は、私は在庫問題だと思うんです。昨年と比べて二・五倍、およそ七億ということだから、まさに国内生産の三十数%ぐらいの不当な驚くべき綿布輸入があるわけなんです。綿工連として、また寺田さん御自身として、これらの異常な輸入というものを中間段階で察知し得なかったかどうか、あるいはこれらについて通産省との間に何らかのアクションを起こされたかどうか、その辺のところをまずお伺いしたいと思います。
○藤井恒男君 午前からいろいろ質疑がかわされて、大かたの問題がもう出尽くしておると思いますので、できるだけ重複する面を避けて御質問申し上げたいと思うのです。 最初に、ただいま御質問のあったばかりの問題でございますが、要するに、ことしの一月一日から発効すべき繊維製品の国際貿易に関する取りきめ、これが三月十五日の閣議で決定を見たわけですが、いま質問の趣旨は、前参議院における商工委員会の附帯決議と、多国間協定を締結するに至った条件というものは相違しておるわけだから、その間の事情変更についての説明をお願いしたいという趣旨のものであったと思うのだけど、それはあまり大臣触れられておらなかった。それはそれ……
○藤井恒男君 時間がありませんから、二つだけ質問いたします。 矢部参考人とそれから川崎参考人にお伺いしますが、私も美浜は一昨年見学に行って実地に見てきたわけです。 矢部参考人にお伺いしたいことは、先ほどの陳述の中で、地帯整備、要するに地域開発などがこれまで県、市、それから企業によって行なわれてきたと。本来、この種のエネルギーの根幹をなす原発等においては、国が正面から取り組んでやるべきが望ましい、本法にはまだそれがないけれども、ワンステップとして評価する、こういうような御発言だったと思うわけです。今後の問題としても、直接的に国が手を染めるとした場合に、地方自治体としてどういったものが最も必要……
○藤井恒男君 大臣、最初にちょっと大臣にお伺いしますが、昨日、本法案の審議の便に供するため参考人からの陳述をいただいたわけです。その中で、私自身もいろいろ勉強させてもらったわけですが、ざっくばらんなものの言い方で述べておられたことの一つに、原子力発電というものはこれからの日本のエネルギーとしてきわめて重要なものである、しかるに、その原発を持つ地域において、まあこれは学問は自由であるということではございますが、原発に賛成のたとえば学者、反対の学者がそれぞれ講演会を開いてその所信を述べておられる、地域住民としては一体何が正しいのか非常に戸惑いを受ける、この種の原子力発電そのものについてもっと国自体……
○藤井恒男君 総理並びに大蔵大臣に最初にお伺いいたしますが、三月十六日に大阪地裁に提訴されました庶民預金の減価損害賠償請求事件、俗にいうところの目減り訴訟、すでに提訴されておる段階でございますが、このことについて総理並びに大蔵大臣の所見をまずお伺いいたしたいと思います。
【次の発言】 総理どう思いますか。
【次の発言】 諸外国に比して、わが国の貯蓄性向が著しく高い。昭和四十七年の日銀の調査によりましても全世帯の九七%が何らかの形で預貯金をしておる。その額は一世帯当たり平均百六十四万円、これは四十七年の日銀の調査ですが、四十八年では実にこれが二百十万円に及んでおる。なお、この貯蓄性向の高さという……
○藤井恒男君 時間がありませんから、簡潔に三点のみお伺いいたします。
西部炭鉱の災害に関する問題ですが、坑内との連絡ですね、坑内との連絡にあたって、有線、無線の両方を現在使用しておられるようでございますが、災害が起きると使用不能になることが多い。したがって、有線の本数をふやすようにということが現場で強く要望されておる。しかし、経費の関係からそれがなかなかはかどらないということを私漏れ承っておるのですが、その辺についてどういう経緯になっているのか、所長の岡部さんにお伺いいたしたいと思います。
【次の発言】 これは局長にお伺いいたしますが、今度の二度目の災害が発生して、東京鉱山保安監督部長は、西……
○藤井恒男君 私はわが国の海外への進出企業の労働問題についてお伺いをいたしたいと思います。 御承知のように、日本企業の多国籍化に伴いまして、海外への進出企業が飛躍的に増大しておるわけでありますが、進出先での雇用、労使関係など、労働問題が今日では最重要課題になっております。 東南アジアに限ってみましても、私もこの一月に東南アジアを視察してまいったわけでございますが、タイにおいてはわが国の進出企業は百十社をこえておりますし、インドネシアにおきましても八十数社が現在進出しております。ことにタイは外資中わが国のシェアは約三五%でトップでありまして、第二位のアメリカが一七%ですから、はるかにこれを凌……
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