このページでは野末陳平参議院議員の10期(1974/07/07〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は10期国会活動統計で確認できます。
○野末陳平君 私は、第二院クラブを代表し、両案について反対の立場から若干の質問をいたします。時間が二十分しかありませんので、主にたばこの問題にしぼりますが、私はこの問題を消費者のサイドに立って考えてみました。 反対理由の第一は、値上げの根拠が実にあいまいであるということです。専売公社は、先ほどの大蔵大臣の答えにもありましたとおり、赤字ではありません。益金率が落ちただけのことです。益金があるということは黒字ですから、黒字ではあるが、利益が減ってきたんだ、減った利益をもとの線に戻してくれと、これが政府の値上げの言い分です。いまの世の中にこんなうまい殿様商売がありますか。大体、黒字なのになぜ値上げ……
○野末和彦君 最近、新聞などで通信販売による被害という記事が目立つようになりまして、これはいまに始まったことじゃないですけれども、特に悪質な業者が最近出てきましたために、新聞など見ておりますと、やはり被害にあったというような記事がだいぶ出てきます。 そこで、私は、きょうは通信販売、訪問販売とかマルチ商法とかいろいろありますが、そこまでワクを広げますと非常に複雑になりますので、一応新聞とか雑誌その他を通じて、あるいはダイレクトメールを通じて物を売るという通信販売というものについて大臣にいろいろ質問したいと思うんです。もちろん大臣をわずらわすほどの問題ではないかもしれないんですが、お役所のサイド……
○野末和彦君 先ほども競馬の話題が出ましたけれども、私もあえて、この競馬のことはいま非常に重要な場面にきていると思いますので、まあ大臣にはわずらわしいところがあるかもしれませんが、質問したいと思います。大臣にはもちろん最後のほうにちょっと御所見をお伺いすることにしまして、それまでどうかごしんぼう願います。 競馬人口が急にふえてきまして、それとともにファンの不満とか、それから混雑の問題とかいろいろあると思いますけれども、ノミ屋が非常に激増しているということなんですね。警察庁に聞いてみましても、いわゆるノミ屋の検挙、送致状況というのはウナギ登りである。そして、しかも全国的にのみ屋が広がっていると……
○野末陳平君 ここに持ってきましたのは、厚生大臣も御存じだと思いますけれども、ファンタという飲みものでありまして、これは日本コカコーラという株式会社、コカコーラの会社ですね、そこの製品で、こらんのとおり無果汁というふうに書いてあります。表示がちゃんと無果汁と出ておりますから、これは果汁ではありませんね。ファンタグレープとかあるいはファンタオレンジとか、こう書いておりますけれども、ジュースではもちろんありません。合成着色と書いております。 そこで、このファンタグレープの合成着色、何が使ってあるか。同系のものでミリンダグレープというのもありますので、この合成着色の内容についてまず説明してください……
○野末陳平君 きょうは大平大蔵大臣は当事者でもないのにだいぶお気の毒な立場だとさっきから同情しているのですけれども、田中総理大臣がここへ出席されてお答えにならない以上、これはやはりもうしばらくがまんしていただかなければなりませんわけで、私は、田中総理の申告所得と、それから取得された財産との関連についてそのあたりから質問をしたいと思います。 まず、軽井沢で別荘、土地をお買いになりまして、個人と法人と三つあるわけですけれども、少なくも二カ所は角榮氏の名義でありまして、これは約三千坪あります、軽井沢に土地が。反面、総理の公示された所得金額とこの評価を計算しますと、はたして買えるのかどうか素朴な疑問……
○野末陳平君 先ほどから新星企業とか、室町産業とか、いろいろ名前が出ておりまして、これらの会社が田中角榮氏に特別の関係があるというようなことは、もう常識のようになっておりますが、私ここに一つ、ある場所に土地がありまして、この写真を見ていただけばわかりますが、これは場所は渋谷区の千駄ヶ谷、明治通りの一角です。一等地ですね。これが、この看板にありますようにこれ新星企業の管理地と、こういうふうに出ております。まあ五十坪余りで狭いんですけれども、一等地ですから時価はかなりのものですが。さて、新星企業のこの管理地ですが、ここに書いてある電話番号ですね、電話番号にかけますと、もちろん出てきません。違う電話……
○野末陳平君 田中総理と最も関係が深いといわれております室町産業と新星企業が、不動産売買を目的とした会社でありながら、無免許で宅地建物取引業法に違反しているのではないか、そういう疑いがあるということは委員会でも何度か問題になりました。私はこの両者が明らかに宅建法に違反している、その事実があるということを指摘してこの場で、この席で確認したいと思います。まあ事実関係が非常に込み入っておりますから、こういう表をつくってきております。あとでこの表をじっくりと国税庁、建設省に見ていただいて、そして確認したいんです。 その前にお聞きしますが、宅地建物取引業法の第十二条に、免許を持っていない者がこの業を営……
○野末陳平君 私はきょうは三十分ありまして、あしたまた三十分質問できる予定ですので、きょうとあしたで一つのテーマで聞きたいと思います。ですからきょう本論まで入れるかどうかわかりませんけれども、順序としまして、先日質問をして中途はんぱになっている宅地建物取引業法に関する違反、そのあたりから建設省の見解をただしていきたいと思います。 まず、無免許の業者がおりまして、それが不動産の取引をした際にどういう状況があれば、あるいはどんな条件がそろっていればこれを宅建法の違反ということができるのか、その違反の状況について項目別に列挙していただきたいと思います。
○野末陳平君 田中角榮氏が関連している会社で東邦企業という会社がありまして、これが実は幽霊的な会社で、本店のもとの住所が品川区大崎五の一の十というところで登記してありまして、そこへ行きましたらば、そこは五階建ての建物がありまして、で新東京木材会館というのが一階、二階、まあオフィスになっておりまして、そしてその上が、五階建ての三階、四階、五階が住宅公団五反田アパートということになっておりました。
公団にお聞きしますが、この住宅はいつごろ竣工して、どういう人を入れるような住宅か、簡単に説明してください。
【次の発言】 そうだと思うんですが、問題は、この東邦企業という会社は、かつて存在した形跡が全……
○野末和彦君 これまでの質疑を聞いておりますと、やはり大臣就任間もないせいもありまして、非常に抽象的なお答えが多いようなんですが、私のほうは、一つ具体的なお答えがいただけるような質問をしていきたいと思いまして、それは来年度の税制改正にあたって、一、二まあ時間のある限りお聞きします。 税の不公平ということが非常にいま問題になっていますから、その立場からですが、まず第一に例の長者番付が出ますといつも問題になっておりますあの土地譲渡所得の分離課税のことですね。この租税特別措置が五十年の末で切れるわけです。そのあとどうするかということですが、国民感情からいえば、当然これは完全廃止してほしいというとこ……
○野末陳平君 きのうあたり何か一般の市民による「銀行を告発する会」というようなものができたような話で、銀行のあり方がかなり批判されているんですが、きょうは私は、銀行の良識に反する――いまもちょっと問題出ていましたけれども、良識に反するあり方について疑問をただしたいと思います。 まず、証券局長に聞きますけれども、最近銀行株の動きを見ていますと非常におかしい。これはちょっと株に関心がある人ならば当然おかしいと思うと思うんですが、これをずっと見ていれば動きがおかしいのはわかるわけですが、どうも銀行株全般的に言えます。いまに始まったことではなくて、慢性的のようにも思いますけれども、いずれにしても、こ……
○野末陳平君 昨日、大臣は、守秘義務の解除は、ケース・バイ・ケースによって検討するという意味のお答えをなさったと思いますが、そうなりますと、ケース・バイ・ケースになりますと、どの資料が一体秘密に属するのか、あるいはこの資料は公開できるとか、その辺の判断が非常に微妙で、また、主観によってずいぶん左右されるのじゃないかという気もしまして、これはずいぶんむずかしいのじゃないかと思いますが、当局としては、この点をケース・バイ・ケースによる守秘義務の解除という点を、だれが判断して、またどこできめる、どういう手続でこれをやっていくのか、ちょっと簡単にその見通しだけをお答えいただきたいのですが。
○野末陳平君 国税庁は、見直しの過程で各年分の資産の増加をつかんでいるということでしたけれども、この五年間で田中角榮氏個人が資産としてどんなものを、大体大きな買いものですね、どんなものがあったか、ちょっとそれを教えていただきたいと思います。
【次の発言】 いままでの各委員の質問の中でもう少し具体的に出ていると思うんですね、土地で言えば私邸の問題がありました。それから建物で言えば別荘を含んだ軽井沢の件がありました。それから増資の払い込みのようなものもありましたが、もう少し具体的に、どことどことか、そういうことはお聞きしませんけれども、しかし、大ざっぱに五年間にこれだけの土地、建物についてはこれと……
○野末陳平君 まず、院長に伺いますが、この税金のいわゆるむだ遣いですが、これは最近減る傾向にあるのか、それともふえているのか、まあ金額とか件数の問題ではなくて、最近のいわゆる総括的な傾向を、ちょっと分析を簡単にお聞かせ願いたいと思います。
【次の発言】 まあかなりの成果が上がっているというような分析だと思うんですけれども、事実、もしこの検査がなくなったとしたらいまよりもずっとむだ遣いもふえるだろうし、特にいわゆる業者との癒着とか談合とかそういうような悪い面が非常に多く出るだろうと、そういうふうに想像しますので、検査院の仕事というものは評価はしているんです、その労を多としてはいるんですが、しかし……
○野末陳平君 放送会社は認可事業でありまして、その放送会社が放送以外の事業をやっている、たとえばゴルフ場とか不動産とかその他いろいろありますけれども、放送以外の事業を放送会社が手広くやっているということについては、一部にかなりの批判の声があると思うのです。しかし、これらは電波を直接利用して利益を上げているということではないので、この際は、きょうは問題にしないでおきますが、電波を直接利用して、あるいは電波と直結した形で利益を上げる、こういう事業を認可事業である放送会社がやっているとしたら、これにはいろいろな問題があるのではないか、こういうふうに私は思います。 きょうはこれを取り上げたいのですが……
○野末陳平君 まず文部省に聞きますが、最近、大学卒業見込み者の採用の内定取り消しあるいは自宅待機、そういうのなどが新聞にも出ております。そういうとばっちりをどのくらいの大学生が受けているかという、この実態ですが、私大連が先ごろ発表しておりますが、それとは別に、文部当局はもっと幅広くつかんでおられると、そう思うんです。ですから、これまでどのくらいの企業が内定取り消しあるいは自宅待機などをやったか、そしてその飛ばっちりを受けている大学生はどのくらいの数いるか。これはごく大ざっぱでけっこうですが、学校別でなく、大ざっぱなところを文部省にまず……。
○野末陳平君 先ほどからお答えを聞いていますと、どうも田中さんをかばい過ぎるような気がしてあまり気分がよくないんですが、改めてお聞きしますが、田中さんの税務処理というものは、御本人がもちろん直接記人して申告なさったんじゃないと思います。多分だれか専門の方がついておられたと思いますが、税理士とか経理士ですか、その点についてはいかがなんですか。
【次の発言】 そうすると、その秘書の人はいままで長い間いろんな関連企業を含めてやっていたはずなんです。ですから、ただの一般納税者、いわゆる税金申告の素人ではない。それから田中さん自体も大蔵大臣もおやりになって、税についてずいぶんと詳しいということで、税務処……
○野末陳平君 旅行代理店、旅行業者、旅行代理店が旅館に客を送り込んだ場合、旅館側からリベートがバックされるというわけで、業者の手数料収入、こういうもので旅行代理店は経営が成り立っているわけですけれども、この率ですが、旅館から受け取る手数料の率がいままでは一〇%が大体平均だったわけですね。それが去年からことしになりまして軒並みに上がったんですが、いまこの五月、旅行シーズンが一段落ついた時点で、このリベートの率は大体何%になって、それでどういう名目でそれが徴収されているか、大手の数社で結構ですけれども、その実態をまず説明してください。
【次の発言】 一〇%の手数料でもごく妥当な世間一般の率だと思う……
○野末陳平君 昭和四十七年度の決算もきょうが終わりで、私の質問で最後になるのですけれども、最大の政治問題であり、またこの決算委員会のテーマでもありましたのが田中金脈の問題です。私の感じでは、非常にうやむやで、しり切れとんぼで、みっともない結末になっていると、そういうふうに考えています。総理自身のお考えはどうなんでしょうか。この田中問題は決着がついたと、そういうふうにお考えでしょうか。
【次の発言】 いまの総理のお答え、要約しますとこれまでの決着は国税庁関係だけですから、これだけでは国民は納得できないだろうと、全面的には。最終的には田中さん自身の解明を待って初めて本当の決着がつくと、こういうこと……
○野末陳平君 私は、税制の不公平、さっきも問題になってましたけど、税制の不公平とか、それから生命保険の目減りに対する補償とか、そういうことについてお聞きしたいと思っているのですが、きょうは二十分しかありませんので、もっと小さいことでしぼっていきたいと思いまして、自治省にも来ていただいてますから最初にお聞きしますが、公選法では選挙の応援弁士に報酬を払うということはできないはずですけれども、現実には大体選挙の応援に行くと報酬が支払われるというのが普通なようです。そこで自治省は、この報酬についてどういうように考えていらっしゃいますか簡単にお答え願います。
○野末陳平君 まず、入場税のことですけれども、先ほどから聞いておりまして、問題点はいろんな形で大体出たんじゃないかと思いますから、ちょっと復習のつもりで、重複になりますがまたお答えをいただきたいと思いますけれども、いままで税の改正というのは、どちらかと言うとちびちびと、思い切ったことなかなかやらなかったわけですが、入場税に限っては非常に気前よく減税しているという感じがします。 そこで最初に、何でことしここまでやらなければならなかったかという緊急性のようなことですけれども、無理にやることはないという気がするんです。文化国家は入場税取っちゃ恥ずかしいですか。
○野末陳平君 途中用事がありましてちょっと中座して申しわけありませんでした。 それで全部いままでのお話を聞いておりませんでしたので重複があったらお許しいただきたいのですが、サラリーマンの必要経費ということがいまだにまだくすぶっていまして、この点もいつかすっきりさせなきゃならないんじゃないかと、こう思っているんですが、まず参考人のお三人に、皆さんにお聞きして多分時間が終わっちゃうと思いますが、いまの給与所得控除と必要経費の関係、関係というか、考え方ですね、一体給与所得控除は必要経費なのか、それとも含まれているものなのかどうか、その辺二、三年前といまとではまた少し考え方が違っているんじゃないか、……
○野末陳平君 初めに租税負担率のことで、ちょっとお伺いしますけれども、租税総額の国民所得に対する負担率が二〇%そこそこで、諸外国に比べますとこれはかなり低いんだという、また事実数字ではそうなっていますけれども、そういうグラフなどはときどき国税庁その他のPRの資料に出てきたりするんですけれども、この租税負担率が低いんだということは、要するに国民に対して税金は安いんだというような意味のPRになっているんですか、これ。
【次の発言】 そうなりますと、いまの税金が安いという部分についてまずお聞きしますと、まあ安いと思っている人はもちろんいないと思うんですね、主税局長もそれから私も高いなと思っているです……
○野末陳平君 きのうの続きですけれども、お医者さんの必要経費ですね、それが実態に近い数字を主税局では大体五二というようなお答えだったと思いますけれども、この辺のところをもう少し詳しく教えていただきたいんですが、社会保険の収入に関することですが、医者の平均経費率というのが、まあもちろん年によっては違うとは思うんです。で、五二というのはどの辺から出てきたか、その辺のところを簡単に説明してください。
【次の発言】 ただお医者さんといってもいろんな医者がありますから、いまのは大体概算的な見方だと思うんですが、五一、二、これ、科目別にどの程度の違いがあるんでしょうか。外科、産婦人科などは特にかかるのかも……
○野末陳平君 歳入欠陥の問題については、大分議論が出ておるようですから、私はたまたま福田さんもお見えになりましたので、質問は大蔵大臣なんですが、デノミのことでちょっとお伺いしておきたいと思います。
雑誌などで大分うわさに上っておるような、あるいは話題になっているようですが、大蔵大臣としてはデノミについてはどういうお考えでしょうか、検討をそろそろ始めるべき時期に来ているというようなことをお考えでしょうか。
【次の発言】 しかし、やはりいずれはしなければならない政治的テーマだと思うんです。ですから、主要閣僚として、全然頭にそれがないというのもちょっと意外なんですが、まあそれはそれとしまして、どう……
○野末陳平君 先ほどの質疑で大蔵省の方が新税とか増税のようなことを検討していると、ギャンブル税とか広告税とか名前挙がりまして、いずれそれが資料でいただけるということですから、ここで細かくやるわけではありませんが、検討ということになれば、やはり何か原則のようなものがあってなされていると思うんですけれども、増税や新税を検討している基本方針といいますか、根本姿勢みたいなものを簡単にまず。
【次の発言】 選択的なものというのを、じゃ、もっとストレートにちょっとえげつなく言いますと、どういう層をねらい撃ちするんですか。やはりこれはお金とらなきゃならぬですから、かなり余裕のある層といいますと、たとえば資産……
○野末陳平君 間接税、いろいろこう見てみましたらば、酒やビールは中でもかなり税金が高いような、税率が高いという感じがしまして、まあこれは事実だと思うんですが、さっきからのお話ですと、酒やビールは嗜好品だということで、ぜいたく品ならば、宝石とか毛皮とか、そういうぜいたく品なら高くてもしょうがない。ところが現実には、率で言えば、宝石や毛皮よりももっと酒やビールの方が高いし、一体これはどうしてだろうかと考えたがよくわからなかったのですが、酒やビールというのはなぜこんなに税金が高いんでしょうか、理由があったらちょっと教えていただきたいと思います。
○野末陳平君 酒とたばこの値上げが予定どおりいかないようで、大分税収の方の見込みも違ってきたと思うんですけれども、いままあそちらは五月一日ぐらいを予定していて、いまもう六月の末になりました。二カ月おくれた時点で、どのくらい見込みが違っているんですか。酒とたばこに分けてちょっと数字で説明してください。
【次の発言】 そうしますと、二カ月おくれてもう大体一千億ぐらいというような感じでかなり見込みが狂っていますね。そうすると、ここまで来たんだからもうそんな急がなくたっていいんじゃないか。さっきはまだそういう話にも、大蔵大臣はいやじゃなくて、かえって一日も早くと逆のことをお答えなっていましたが、いまま……
○野末陳平君 たばこの問題を論ずるときに、いままでの質疑で、ずっとわかったんですが、専売制ということが非常にこれを複雑で微妙にしているということなんですが、ただその専売制にこだわる余り、あるいは専売ということを優先するために、いわゆる消費者、たばこを吸う人の立場というのが、そこがちょっとお留守になっているような気がしていますので、消費者の立場といいますか、たばこを吸うお客の立場で疑問に思ったことをこれから二、三質問したいと思います。 前回の質問で私はわかったのは、たばこには一級、二級、三級と分かれているけれども、原価というものをそれぞれ級別に聞いてみたらそれほど違ってない、わずか何円という差……
○委員以外の議員(野末陳平君) いまの総理のお答えで、憲法改正を考えていない、その理由の一つが、非常にりっぱな憲法で、その理想を曲げるべきではないというお答えでした。私もそう思っているのです。そこで質問なんですが、そうなりますと、総理のお考えは、現在の憲法というものは全然欠陥がないのであるということで判断してよろしいでしょうか。欠陥があるのか、ないのか、現行憲法に。
【次の発言】 そうしますと、実情に合わなくなっている部分が現在の憲法にはあるとお考えでしょうか心部分的にどの部分が実情に合わなくなっているか、まあ欠陥という言葉はあえて使いませんけれども、いかがでしょうか。
○野末陳平君 最近、放送、新聞、雑誌などを使った政府の広報活動が非常に目立ちますけれども、各省庁ひっくるめて五十年度の政府関係の広報予算、合計幾らで、去年に比べてどのぐらい伸び率がありますか、まずそれを。
【次の発言】 合計額がもう少し多いように思いますけれども、これを見ましても、かなり政府がこういう広報活動に力を入れていることはわかります。
総理にお聞きしますが、大体政府の広報活動はどういう意図、目的を持ってやっておられるのか。
【次の発言】 ではそのお答えを前提にしまして、総理府の広報予算にしぼって質問したいと思うんですが、総理府のマスコミを利用している広報費、これを電波と活字に分けて、……
○野末陳平君 大蔵大臣にお伺いしますが、財政のあり方というものが国債の発行によって根本的に変わってきて、三分の一をもう国債に依存しなければならないと、これが長期にわたるかどうか、それはわかりませんが、短期の例外的なあり方にしても、これはやはり国民の了承を得るために解散をして国民に信を問うというほどの大きな問題だと私は思うんですが、この点について大臣の認識はいかがでしょう。
【次の発言】 政府として当面なさねばならないことはあるでしょうが、その中でこの国債の発行に関して言いますと、今後どういうような形で財政バランスのめどをつけていくのかという心づもりのようなもの、長期財政計画といいますか、その辺……
○野末陳平君 大臣にお伺いしますけれども、当面の政治課題として不況とインフレ、どちらも解決すべき大事な問題ですけれども、とりあえずどちらに重点を置いて解決しなきゃならぬとお考えでしょうか、不況とインフレを。
【次の発言】 理屈ではどちらもということなんでわかるのですけれども、やはりインフレについてはある程度幾らかでも落ちついてきておる。ここでいま、より必要なのは不況の方に重点を置くことじゃないか。もちろん、土俵は踏み外さない、これは大臣の御答弁のとおりだと思います。しかし、公共事業によって財政でもって景気回復に寄与したいのだと、公共事業にということなんですが、私思うには、公共事業で果たして景気……
○野末陳平君 まず防衛庁長官にお伺いしますけれども、藤沢に芙蓉カントリーというゴルフ場がありまして、御存じかどうか、系列のゴルフ場が全国に三カ所ありまして、一つは小松の自衛隊基地のそばで、もう一つは千歳の基地が近いところでというぐあいに、このゴルフ場は自衛隊や防衛庁の幹部の人も利用するところなんですが、おなじみだと思いますが、御存じですか。
【次の発言】 当然調査をされなきゃおかしいと思っておりますけれども、具体的に一つだけ最初に確認しておきますが、去年の八月の末に、多分八月の三十日だったと思いますけども、国会にも証人で喚問された丸紅の元専務の伊藤宏氏が、時の内閣官房副長官の川島氏とここでゴル……
○野末陳平君 私は、先ほど社会党の久保委員が指摘されました防衛庁が輸入業者に対しまして今度出したあの文書につきまして、さらに具体的にもう少し細かいところをお聞きしたいと思います。 コピーをもらいましてこの「輸入品販売代理店契約書等の提出について」という防衛庁の調達実施本部長からのこの文書を見ますと、要するに、いままでもこういう契約書があるはずだから見せてくれと防衛庁が業者に言っていたけれども、結局そういうものはないんだと、業者の方がですね、ないんだと言って全然提出しなかったんだということでいいでしょうか、この文書を出す以前の経過ですが。
○野末陳平君 大分お疲れの様子ですから、気軽な質問をしていきたいと思いますけれども、先ほど黒柳先生の質問の中に出てまいりましたT・オークボという人物ですが、あなたは、これは丸紅の人とは関係がないと、丸紅の人ではないと、こういうふうに断言されましたね。
【次の発言】 しかし、T・オークボという名を聞きますと、余りにも有名になっておりますので、このロッキード事件によって、やはり丸紅の人かなとこう思ってしまいます。
そこで、片山さんにもう一つだけ突っ込んでお聞きしたいんですが、このT・オークボは、この場合のT・オークボは男であるのかないのか、そこだけをひとつお答えいただきたい。
○野末陳平君 私は最後の番になりまして、いままでやられた他の委員の方々と質問が重複するところがあると思います。そこで、証人にはわずらわしいと思いますけれども、ひとつまたよろしくお許しをいただいて……。 四十九年八月の時点なんですけれども、当時の業界紙といいますか、防衛業界のいろいろな印刷物があります。それを見ますと、PXLの構想は当初計画が大幅におくれているけれども、常識的見通しとして四次防内での開発ゴーアヘッドは必至と見られていると。で、その後に、大蔵省の財源支出への反対とか、その他いろいろ、それからアメリカ側の強硬な要求で云々とか、そういうような事情があってPXLの開発が見送られる可能性……
○野末陳平君 きょう久保委員の要求資料が手に入りまして、それを見ますと、前回の委員会でも、私がちょっと問題にしました例の輸入品販売代理店契約書等の提出状況ですが、防衛庁が督促をしているにもかかわらず、提出拒否が二十七社ということですね。そこで別の角度からこの問題をまず最初取り上げて次に移りたいと思うのですが、この輸入品販売代理店契約書等の提出は、独禁法によりますと、独禁法の第六条の二項ですけれども、国際的契約を結んだときは三十日以内に公正取引委員会に契約書の写しを提出しなければならないと、こういうふうになっていますね。そうすると、当然丸紅とロッキード社との間で、前回の委員会で防衛庁が答えました……
○野末陳平君 防衛庁の質問に入ります前に刑事課長においでいただいたと思いますので、全日空に関することを先にちょっと質問しておきます。 全日空のDC10のオプションをめぐる疑惑が衆議院の方でクローズアップされていますけれども、先日来の証言では全日空と三井物産が――いやそうじゃなくて、三井物産がオプションをして後で全日空がそれをキャンセルする結果になりまして、しかし全日空と物産の間には道義的あるいは経済的な責任といいますか、関係はないんだということを衆議院で証言されていたと思いますが、その辺の事情を解明するかぎとして一つの事実をきょうは刑事局に質問しておきたいと思うんです。 ことしの二月ですが……
○野末陳平君 専門家会議の発足に当たって、いま土屋さんは国産と輸入の両案を公平に検討しようという態度で臨まれたとおっしゃいましたけれども、しかし国産の開発計画は時間的にリミットがある以上、これは必ずしも公平とは言えない。私は思いますに、公平と言うより、むしろ輸入にやや分があるのではないかと、当初からそうなのではないかと思ってお聞きしていたのですが、土屋さんは当初どう思われましたか。
【次の発言】 さて、国防会議の結論として白紙還元と、先ほども出ましたが、これを専門家会議には結論だけが知らされて、理由その他具体的なことは何も説明がなかったというお答えでしたが、それにしても専門家会議の委員の中で、……
○野末陳平君 まず、刑事局長にお尋ねしますが、児玉譽士夫の件ですけれども、児玉の臨床調べはいままでどのくらいおやりになったのでしょうか、そしてその結果として外為と税金以外の面で捜査の進展があったかどうか、その辺のことをま、ずお願いします。
【次の発言】 そうしますと、児玉は国会の証人喚問にはもう耐えられないほど本当に重病なのかどうか、つまり、当局が臨床調べをしている段階ではっきり証言できているのかどうか、証言能力があるのか、その辺の判断をお聞きしたいと思いますが。
【次の発言】 そうしますと、児玉譽士夫の調べに関する今後の方針ですが、証言能力ありとするならば、これまでどおり児玉の臨床調べを続け……
○野末陳平君 いままでの委員と重複するところがあると思いますけれども、お願いします。
これまでの証言を聞いておりますと、防衛庁としては国産以外は考えておらず、意気込みとしてはもう国内開発の実現を信じて疑わないというムードととれますが、それでいいですか。
【次の発言】 対しまして大蔵省の方ば、現実に要求予算を削るということで、むしろ輸入を進めるという立場をとっていたわけですか。
【次の発言】 積極的に輸入を進めるという立場ではなくて、PXLの国内開発はちょっと無理だということですよね。そうですね。
そこで、それが四十七年の十月九日の例の了解事項以前のムードだというふうに受け取って、次に質問し……
○野末陳平君 まず、法務大臣にお伺いしますけれども、先日この委員会で竹下建設大臣が来れなくなくなりましたね。でもぼくは、あれやはりおいでになって野党の質問に対して堂々と潔白を自分の口でお答えになった方がよかったと思うんですね。それに関連して――その是非じゃなく、それに関連して、まず法務大臣にお聞きしますが、最近、このロッキード事件に関しまして、もういわゆるマスコミの記事といいますか、特に雑誌が多いんですけれどもね、非常にエスカレートした記事があるようですね。もう疑惑の政府高官名というんで具体的に名前が出てきている。竹下さんがどうした、橋本さんがどうだとか、あるいは田中さんがどうとか、かなり具体……
○野末陳平君 大蔵大臣、われわれが銀行に預ける普通預金の金利ですが、これは去年の十一月にそれまで年三%だったのが二・五%に引き下げられました。ところが銀行に勤めている人が自分の銀行に預ける、これは普通預金として預けますと、この利息は七・五%ということですね。いまのところ引き下げもないし、去年もことしも同じである、これは事実ですね、銀行局長。
【次の発言】 そこでこの預金、一体これはどの程度の制限額があるのか、あるいはこれは各銀行が自主的にこういう措置をとっているのか、それとも全銀協のようなところの決定に基づいてやっているのか、その辺の補足的な、この従業員に対する預金の性格をもう少し説明してくだ……
○野末陳平君 競馬はいまやギャンブルというよりも庶民のレジャーとして定着しつつあるように思いますけれども、しかし残念なことに競馬の周辺にはいつも暴力団関係の不明朗な要素がつきまとっている。中央競馬においてもそのとおりで、ここを問題にしたいと思います。 まず競馬の予想新聞ですが、いま関東だけでも専門紙と称するものが十紙ありまして、これが協会をつくっている、ほかに三紙もありまして、合計十三の予想新聞が、これも発行部数は全国的に非常な数に上っておりますけれども、さてこの競馬予想新聞の中には、例の児玉の児玉カンパニーの予想新聞もありますし、それから直接児玉が関係していなくても、児玉系の人物ないしは児……
○野末陳平君 銀行行政に関する諸問題のうち、きょうは住宅ローンに関することを二、三質問したいと思います。大蔵大臣お疲れでしょうが、最後になりましたので、ひとつ大臣の理解あるお答えをいただきたいと思うのです。 住宅ローンは借りるまでがものすごくむずかしい、それはまたそれで問題なんですけれども、今度は借りたとき融資に当たって実に負担が厳しいと思うのですね。たとえば保証保険を払う、火災保険を払う、それから団体信用生命保険――これは個人契約じゃない団体信用ですけれども、一応生命保険、保険だけでもこの三つを払わなければならないわけですね。金額にしてかなりのものになるので、そこで一つ一つこれを、果たして……
○野末陳平君 まず、大蔵大臣にお伺いしますが、企業の政治献金というのは一般的には善意の政治参加の一形態だというようなことで受けとられていると思いますがね、政界の常識では。これ利益を追求する民間企業が何の見返りも期待しないで金品を出すということ、これまた考えられない。これは世間の常識ですね。そこで、最近全日空に関するいろいろな問題が出ておりますが、この全日空の全線の無料パス、これ出ているんですが、大臣ももちろんお使いになっていると思いますがね。これ、どういう理由で、あるいはどういう名目でおもらいになったか、個人的なことですけれども、初めにそれをお願いします。
○野末陳平君 国税当局にお伺いしますけれども、先ほどの委員の質問とダブるかもしれませんけれども、ロッキード問題に絡まる容疑の対象として調べた中に、政治家といいますか政府高官といいますか、そういう人たちの名前は含まれていましたか、いままでの調べの中で。
【次の発言】 そうしますと、その児玉ないしその周辺に力を注いだ中で、税務上の疑惑を持たれるような、そういう偉い人の名前というのは浮かんできたんですか。
【次の発言】 そうしますと、地検などと連絡をとり合って協力関係で調べているんではないかと期待をしているんですけれども、そこまではまだいっていないということなんですね。
○野末陳平君 前回の質問で国税当局にお答えをいただいたときに、いままでのロッキードがらみの税務上の疑惑調査で、政治家ないしは政府高官なども調査対象としたかというようなことをお聞きしましたところ、まだその段階ではないというお答えがありまして、ところが、数日前の朝刊にでかでかと出ていたもんで驚いたんですが、もうすでに国税当局は政治家をかなり調べているんだというような記事出まして、どっちが本当かそれはまあ別としまして、その後情勢が少しは変化したのかと思ったんですが、いかがなものでしょうか。いまだに国税当局は政治家その他政府高官などに対しては何の調査もまだしていない段階なのか、もう一度。
○野末陳平君 二つの点に関して参考人の皆さんのお考えをお聞かせ願いたいと思います。 最初は、所得税のことですけれども、これは基本的には減税の方向しかないように思いまして、課税最低限を引き上げるとか、その他当然なすべきことがあると思うのですが、累進税率のことで先ほど関本参考人もカーブの書き方を見直すようなことをちょっとおっしゃいました。私の周囲でも、要するにこの間の大減税のときにやっぱりかなり高額所得者に甘過ぎるんだという声があったのですが、この累進税率を上に少し厚いからもうちょっとこれをきつくしてもいいじゃないかと、そういうようなお考えなのかどうか、そんなことも含めまして所得税の累進税率のこ……
○野末陳平君 国債に関する議論が続いていましたけれども、ぼくが一番興味を持って聞いたところは、この中期国債を発行しますと、これはどういう客が買うであろうかと。その野党の委員の疑問といいますか、不安は、かなり資産階級といいますか、金持っていなくちゃこれは買わぬだろうというので、それに対して理財局長が反論して、実際に割引金融債を買っているのはそんな大口は買ってない。銀行の窓口、証券会社の窓口でもかなり小口だからというようなことを反論しておりましたけれども、ちょっと解釈が、それ聞いていてぼくは解釈ちょっと違うんですがね。現実に確かに理財局長のデータのように、現在の割引金融債はそんな大口がどんどん売れ……
○野末陳平君 先ほど大臣もお答えになりましたけれども、国債発行をする、あるいは増税を考えるにしろ、その前提として現行税制の厳しい見直しというのはこれは当然だと思うんですね。税制調査会でもそういう議論がかなり厳しくあったようですが、同時に、税制調査会では徴税上の不公平といいますか、不公正といいますか、その問題もかなり議論があったと。特にサラリーマンの立場から見ると、納税者間における捕捉率のアンバランスとかいろいろ問題があると思う。税調で徴税上の不公正についてどんな議論があったのか、ちょっとそれを簡単にお聞かせ願いたい。
【次の発言】 それではその説明も含めてですが、国税庁として徴税上の不公平につ……
○野末陳平君 国債に関する質問に入る前に、ちょっと先に大急ぎでお聞きしたいことがありまして、それは住宅ローンに関することですけれども、質問主意書をこちらで出してあるんですが、お答えが長引くようなんで、この委員会の席をかりてちょっとだけお聞きして、それから国債の方に入りますが、いま金融機関の住宅ローンの返済方式は毎月一定額を最後まで返済していく元利均等返済方式ですね、元利均等が使われておりますが、ほかにも元本均等という返済方式もあるわけで、昔はこれも使われたというか、これが主でしたね。ただ、最近の金融機関が、住宅ローンに関して元利均等方式でもってほとんど一本になっているというのはなぜか、まずそれ……
○野末陳平君 先ほど架空名義版金と、それから脱税の関連などちょっと出ましたけども、私もそれをもう少し具体的な実態についてお伺いして、疑問をお尋ねしたいと思うのです。
国税庁にお聞きをしますけれども、ここ一、二年の査察で結構なんですが、摘発された架空名義預金の実態がどうなっているかということなんです。以前と違って悪質になっているのか、以前よりはぐっとよくなっているのか、その辺の感触も含めて簡単に実態の説明をお願いします。
【次の発言】 そうしますと、いまの数字の中に、たとえば昭和五十年七十三億、四十九年が六十一億とかありましたけれども、郵便貯金の方はこの中に幾らかでも入っているんでしょうか。そ……
○野末陳平君 先ほど矢追委員から拘束預金に関する質問が出ておりましたので、それに関連しまして銀行局にお尋ねしますが、どうやら公定歩合の引き下げが先行して預金金利の方はそのままで据え置きというような情勢らしいですけれども、金融機関などはもうそれを前提としてといいますか、覚悟した上でのことと思いますが、最近金融機関の一部に拘束預金の扱い方で、中小企業に対しまして、ぼくから見れば非常に虫がいい動きといいますか、こういう事実があるんですけれども、銀行局長にこの金融機関のねらいはどこにあるのか、その辺からまずお尋ねしたいと思うんですけれども、この場合の拘束預金はにらみ預金も含めた広い意味の拘束預金という……
○野末陳平君 印紙税法ほか二法につきましては私の質問したいこと大体出てしまいましたので、あとは一般的なことにさせてもらいます。 まず、住宅取得控除のことをお聞きしますけれども、この間の確定申告でもかなりこの住宅取得控除については一般の納税者の間にもう定着してきつつあるようで非常にいいと思うのですけれども、さてここで一つ矛盾を感じることがありますので主税局長にお伺いしたいのですがね、この住宅取得控除は原則として新築の家、マンションになっているんですがね。現実にマイホームとして中古のマンションなり住宅を手に入れた場合にこれ全然適用されないわけです、いまね。すると、新築ならば控除の対象になる、同じ……
○野末陳平君 前回、大臣にお聞きしたときには、住宅の所得控除に中古が対象になるかどうか、どうもこれは余りいい意見をいただけなかったので、また住宅について別の角度から、もちろん別のテーマでお聞きしたいと思うんですが、これから税負担率も上がるでしょうし、これは平均値ですから、人によって負担感は違うと思いますが、社会保険料の負担も上がるということになりますと、収入の中からどのくらい引かれるか、簡単に言ってしまうと、給料もらったときにどのくらい引かれるかというこの感じが、ずいぶん引かれてきたと、大変になってきたと、自分の使える金はだんだん減ってくるというような気持ちをみんな持つと思うんですよ、実に単純……
○野末陳平君 先ほど円高のこと出ましたけれども、総理は絶対に介入しない、放任するということでしたが、どうでしょう、見通しはどんなものでしょうかね。このまま一ドル二百七十円を割れるのがあるのか、それとも二百七十五、六円で落ちつきそうなのか。具体的な見通しのことまでちょっと教えていただきたいのですが。
【次の発言】 だけどしかし、仮に放任しておいて、一ドル二百七十円を割るようになってきたら、業者の方はこれはかなりの痛手を受けると思うんですね。特に中小どころは。そうすると輸出にももちろん影響がありますから、輸出と景気も関連してきますし、そんなことで幾ら放任しておきます、実勢に任せておくんだとは言って……
○野末陳平君 初めに、中山参考人にお伺いします。 先ほどから個人消化の問題が出ておりますけれども、かなり順調であるように聞いておりますが、この個人消化の中身ですね。中身といいますと、つまりいま十年ものが中心ですから、十年このまま持ち続ける人がどのくらいいるかどうか、それはわかりませんけれども、現在までのところ、この個人の立場でもって手持ちのままでどのくらいの割合でいるのか、あるいはもうここ一、二年でもって大体回転しているのか、その辺の実態ですね。私、債券部などで窓口の感触を聞いてみますと、二、三年で大体一回転しちゃうんじゃないかというようなことも聞くんですね。ですから、その辺のことも参考にす……
○野末陳平君 三治委員の質問に関連して聞きますけれども、いま国債は割国がほんのちょっとあるだけで、十年ものが一本になっていますけれども、特にいまのお話にあるような個人消化、個人保有ということを考えた場合に、総理、もうニーズに応じ切れないと思うのですね、十年ものというのは。もちろんそれもあっていいわけですけれども、しかし、やはり多様化しなきゃいけないので、ここで利付、割引、どちらでもそれはいいんですけれども、何種類かの国債を当然もう来年度には出すような構想があっていいと思うんですが、どうですか、十年もの一本でいきますか、それとも五年もの、三年ものというような多種類のものを出す構想がおありですか、……
○野末陳平君 いま肥後先生と木下先生のお話を聞いていまして、その賛成理由の中に、要するに酒の場合は大衆酒の負担をふやさないようにそういう考慮があると、しょうちゅう、二級酒ですか、それを据え置いたということに対する評価がありまして、それからまた、たばこの方でも、大衆たばこの値上がりを低く抑えるというか、三十数%に抑えているから、そういう点は評価できるしというようなことが賛成理由の一つにお二人とも入っていたと思うのです。でも、これは、この前提に、しょうちゅう、二級酒、それからたばこの場合は多分バットとかしんせいだろうと思いますけれども、そういうものは低所得者層が主にそういうものを消費しているのだと……
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