このページでは野末陳平参議院議員の9期(1971/06/27〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は9期国会活動統計で確認できます。
○野末和彦君 私は第二院クラブを代表し、土地問題について総理に質問します。 東京のある小学校の話ですが、四年生の生徒に、先生が、百万円あったら何がほしいと聞いたところ、土地がほしいと答えた生徒が何人かいたという話を聞きました。子供らしくないといってまゆをひそめるのは、これは簡単ですけれども、その子らにとっては土地はこれほどに切実な要求だったわけで、政府の土地政策の貧困が子供の心をここまで荒廃させてしまったということができるかもしれない。 経企庁の数字によれば、職場まで四十五分の通勤圏内で、百五十平米の土地を平均的サラリーマンが手に入れるには、その収入を全部飲まず食わずで注ぎ込んで、何と五年……
○野末和彦君 まず防衛庁長官にお聞きします。
というのは、きょうの新聞でちょっと気になることがありまして、新聞によりますと、海上自衛隊の哨戒機がソ連の艦隊を発見したと、けさの新聞に書いてありますがね。それで対馬から南下して沖繩附近まで追尾して、これがソ連艦隊であることを確認したということがあるんですが、これ事実ですね。新聞にあるんですよ。
【次の発言】 いや、いや違う。あり得るじゃなくて、朝日新聞にちゃんと出ているわけよ。だから、あり得るというより、事実もう確認しているということになってはっきり出ているんですがね。
で、そしてそうなりますと、ぼくが考えるに、海上自衛隊としては、現在の防衛識……
○野末和彦君 ぼくの質問時間は十分ですから、ひとつ大臣に明確に、簡潔にお願いしたいと思います。
まず初歩的な質問を二ついたしまして、そのあとで疑問点をただしたいと思います。
税制の基本姿勢についてお伺いしたいんですけれども、世界の趨勢は、国民の負担能力に応じて徴税する、いわゆる税の公平負担ですね、これが主流の考え方になっていると思うんです。わが国でもこうなっていると考えてよろしいですか。
【次の発言】 それからもう一つ。
この議会制度というのは、国民がみずからの納めた税金の使い道を議員に託して決定するためにあると、そういうふうにぼくは理解しているわけなんですけれども、これも間違っていませ……
○野末和彦君 まず大臣にお伺いしますけれども、国鉄の新線計画を実行するにあたりまして、かりにこの路線はつくってもどうも赤字になりそうだ、そういうふうに思われるものがあるわけですね。しかし、これが赤字だから中止せよというわけには、これはいかないと思うんです。やはり、かりに赤字でも、鉄道の公共性ということから見て、これが必要だということになりましたら、これがかりに山間僻地に及んで工事がたいへんになろうとも、やはりこれは絶対につくるべきである、これが基本方針だと思う。大臣の基本方針もこうであると思ってよろしいですね。 そこでお伺いしますけれども、沖繩が本土復帰しましたね。沖繩の経済開発のためにはど……
○野末和彦君 初めに総理にお伺いしますが、総理は、日本歌手協会というのを御存じですか。歌い手の協会です。
【次の発言】 それでは、続けて三問お聞きをします。
五月十五日に沖繩が本土に復帰しまして、まあ総理は感涙にむせばれたというようなお話を聞きましたけれども、復帰後の事情は、何か新聞で見るなり、それから私にも友だちから手紙が来たんですが、そう単純に喜んでおるような甘い状態ではないらしいですね、経済的混乱が起きていると。そこで、総理口癖の豊かな沖繩県づくり、この大事を後継者に託すためにも、私は、この際、総理が沖繩視察に行くべきではないかと、そういうふうに考えるわけですね。机にすわって一片の指示……
○野末和彦君 初めに大臣と、それからほかの皆さんにお願いしておきたいんですけれども、前回質問したときにお願いしておいた未成年勤労者の納税状況の問題に関する資料でございますけれども、何か非常に困難なので、なかなかむずかしいというお話、よくわかりましたが、これは私だけじゃなくて、ほかの委員の間にもやはり未成年勤労者に対して控除を設けるべきだというようなお考えがあるのです。 そこでもう一度お願いしたいと思いますけれども、資料の意味は、政府にとってはこの問題はごく小さいかもしれませんけれども、私個人にとっては非常に大きな意味があるので、ぜひ未成年勤労者の納税状況に関して、実態サンプルでもって、大体推……
○野末和彦君 脱税についての疑問と、それから時間がありましたら交際費の課税を強化するという問題をお聞きしたいと思います。 国税庁からもらいました資料で見まして、いわゆる申告所得税の調査実績というのがありまして、これは本格的に脱税というんじゃなしに、課税所得の課税漏れとかそういうのを全部含めてという話でしたけれども、こういうのを毎年発表される分を見ておりますと、いつも同じような業種が悪いほうに出ているんですね。たとえば医者とか、あるいは不動産、建設関係とか、あるいは水商売なんかですか、何かいつも似たようなのが脱税をやっている。しかも、年々これは大型化して、どうも悪質化しているような報告も出てい……
○野末和彦君 今度の住宅取得控除なんですけれども、いままでの委員から質問があって、もし重複するようでしたら簡単に教えていただきたいのですが、大体この住宅取得控除によって、どの程度住宅建設が促進されるのですか。
【次の発言】 しかし、一応財源も百億ぐらいを見ているわけですから、そうすると、これは単にこれから家を建てる人へのサービスということになるのですか。
【次の発言】 持ち家奨励ということになります――最高額二万円の税額控除によって、新たにこの取得控除ができたからといって、家を建てようという気になるかどうか、ちょっと疑問だと思うんですが、どうでしょうか。なりますか。
○野末和彦君 私は、給与所得者控除を中心に質問したいと思いますけれども、その前に、前回大臣に私が質問しました銀行の裏預金の問題ですね、脱税につながっている、あれについてちょっと前回の続きをお聞きしたいと思います。 先日の衆議院の大蔵委員会でも、やはりこの問題が出たようなんですけれども、それによりますと、脱税者の約七割近くが裏預金を持っているんだということなんです。数字ですと、六七・四%ですか、そういうことを聞きましたが、そうなりますと、大臣は、これはよくない、好ましくないからやめるようにしたいということをこの間もお答えになりました。注意しているんだけれども、なかなかこれはなくならないんだとい……
○野末和彦君 前回に引き続きまして、サラリーマンの給与所得控除を中心に質問したいと思います。きょうも時間がありませんから、次の回もこれを続けてやりますので、ちょっとじっくりと納得いくように説明してください。 サラリーマンの給与所得控除が、定額と定率分、全部含めました控除率が、現在のほかの職業などと比べまして、いわゆる課税バランスの上から見て適正であるかどうかということを、前回主税局長に質問したわけです。で、その主税局長のお答えの中で、ちょっとふに落ちない点があるので、あらためて大臣にこの問題をお聞きするのですが、いまの給与所得控除というのは、他の所得者との課税バランスの上から見て、大臣はこれ……
○野末和彦君 恒松先生と金子先生にお伺いしますけれども、先ほど恒松先生のお話の中で、いわゆる税負担の不公平ということを申されました。異なる職業の間での不公平がありまして、給与所得者と農業、あるいは給与所得者と事業所得者の間の不公平、その不公平感なんですけれども、感じとしてはわかるのですね。たとえば給与所得者から見れば非常に不公平だと思うことが多いんですが、しかし、これを客観的に実証するとなると、非常にまたこれがむずかしいということで、私が知りたいのは、異なる職業間に不公平があるのかないのか。それを測定する共通のものさしといいますか、その基準というものがあるのだろうか。あるいはそれをどういう基準……
○野末和彦君 私の質問したいことはほかの委員の先生から出ましたので、私はいままでのこの委員会で私が政府に質問をしまして、ちょっと納得のいきかねるところが二、三ありましたから、そういうこまかい点について総理の御意見を伺いたいと思います。一つは脱税のことで、一つはサラリーマンの税金についてです。 脱税については、大口脱税者を調べたところ、脱税者の持っていた隠し金の六〇・四%が何と銀行の裏預金だったということが国税庁の話でわかったわけです。これはいかに裏預金が脱税とつながっているかという証拠だと思うんですね。結果的にこういうふうに脱税に手をかした裏預金を持っているこういう金融機関の数が、都市銀行は……
○野末和彦君 前回の続きで、サラリーマンの税金のことでちょっとお聞きしますが、源泉で控除して、源泉徴収のやり方になっておりますけれども、これを必要経費は申告させる方向で実額控除の申告制度ですか、そういうものが、もちろんいまないんですけれども、それと源泉のほうと選択制にしたらどうかという考えがあるわけで、何か大蔵省のほうでもそれを検討中というような話をちょっと聞いたことがあるんですけれども、いかがでございましょうか。
【次の発言】 いまの時期尚早ということでは、全くそのとおりだと思いまして、私もそれで税調答申を読みましたけれども、ただかりに、これはあくまでかりの話ですが、これが個人によってどっち……
○野末和彦君 まず、念のためにお聞きしますが、総理、あなたの耳は確かですか、国民の声がよく聞こえますか。
【次の発言】 安心しました。
それでは第一問、国民の政治不信ということがいわれておりますが、総理は、この国民の政治不信をどういうように受けとめておられるか、四つあげますから、一つだけ選んでください。
「国民はいまの政治を信頼している」が一つ。二つ、「幾らか不信である」。三つ目、「全く信用していない」。四つ目、「その他」。一つ選んでください。
【次の発言】 私と全く反対です。同じ問題を別の角度からお聞きします。今回の機密漏洩事件を含めまして、総理は、国民があなた自身をどのように評価してお……
○野末和彦君 先ほど土地課税の強化という問題が出まして、これは大臣、検討中ということでしたけれども、土地と同じく大きな問題の一つに、公害の防止ということがありますね。それでこの公害ですけれども、これは国の急務なんですけれども、税制面でもそういう公害防止に協力できるような案があったら協力するのがあたりまえではないかと私は思うわけで、何か大臣、検討中の構想がいまおありでしょうか。事後の補償ということは、いままでよりは進歩したように思います。事後の補償だけでは、しかし万全ではないわけで、やはり公害の発生源を押えて、公害を予防するということはこれは重要ですね。日本列島改造なんていったって、やはりこの問……
○野末和彦君 まず大臣にお伺いしますが、国電の中野駅前に全国勤労青少年会館ができまして、非常にしゃれたりっぱな建物です。パンフレットなどによりますと、「勤労青少年のすこやかな成長と福祉をおしすすめるため、労働省が計画し、雇用促進事業団が運営にあたる」と、こういうふうになっておりますけれども、ここにあります会館の目玉と言うべきサンプラザの――サンプラザというのですよね、これ通称。ここの大ホールがあるんですよね。この大ホールの運営の基本方針についてひとつまず大臣からお伺いいたしたいと思います。
【次の発言】 大臣、何かはんとうにおわかりになっているのかどうかわからないのですがね。もちろん、本来の目……
○野末和彦君 最近、節約運動のかけ声が盛んになりまして、政府機関のほうが率先してやろうというようなことを聞きます。官公庁が紙の使用の合理化を申し合わせたと、十月ごろですね、通達か何か知りませんけれども、ぼくは総理府の広告が週刊誌とかいろいろ新聞などへはでに出まして、それで具体的に内容を知ったんですけれども、紙のむだを省くために合理的使用方法として一応四項目をきめたということになっているんですが、どうでしょうか、建設省では紙の使用の合理化についてきちんと実行してかなり成果があがっていますか。
【次の発言】 四項目の中の二項目をいまからあげますけれども、資料の印刷は両面を使うことというんですね。そ……
○野末和彦君 ぼくは、最近論議になっております学校の五日制のこととか、それから教科書の出版社が採用売り込みのために先生と非常に癒着しているというような実態とか、そういう問題に関心を持っておりまして、それで、それを取り上げようと思っているのですが、大臣お時間もないようですし、私のほうにも、その前に、最近目立つ現象についてほっておけないような感じのすることがありまして、ですから、いささか文部省の所管からちょっとはずれるところも出てくると思いますが、まず文部大臣の御意見をお聞きしたいと思います。 絵画とか――絵画は芸術ということになっておりますね、それから切手とかコイン――切手、コインなどは子供の……
○野末和彦君 総理もだいぶ興奮なさっているようで、ひとつのんびりとやりましょう。むずかしいこと全然わかりません。常識的なやさしいことをやります。
政府は週休二日制を推進するという基本態度だということを聞きましたが、小学校、中学校の場合もやはり週休二日ということでいくのか。そうとすれば実現のめどを大体何年度ぐらいにおいて検討中なのか、それをひとつ教えていただきたい。
【次の発言】 かなり総理大臣のほうが文部大臣よりもいろいろと実情がわかっていらっしゃるようで安心しましたけれども、この場合私が、言いたいことは、いまの都会の子供、特に都会の子供というのは、休みになりますと塾に行くか盛り場に行くかと……
○野末和彦君 お金の問題について二、三やります。 大蔵大臣がこの間いらっしゃらないときに大蔵委員会で私が指摘した、百円の札束がビニールのパックで大量にデパートやスーパーで売られていたと、この点はストップがかかりましたけれども、さてこのビニールのパックになった百円の札束、十万円束は、しろうとには入手できない、普通では。日銀もそのままで渡しちゃいけないという通達を出している。ところが、どういうわけか、特殊なルートで銀行の内部の人間がその買い集めに協力したという疑惑があるわけですよ。それを調査してほしいということをお願いしておきましたら、大蔵省のほうで調査をするというお約束でしたが、幾らか時間もた……
○野末和彦君 きょうの私のテーマは、天皇、皇后、あるいは皇室を肖像にした切手が世界――世界各国というのはオーバーですが、いろいろな国からいろんな種類が発行されておりまりまして(切手を示す)、こんなようにいろいろありますけれども、こういう問題についてやりたいと思うんですが、前回のこの委員会のおさらいのようなことで、まず切手あるいは絵画、あるいはコイン、そういうような一種の投機商品、一時異常にブームになった投機商品について、私はこの委員会でもって、デパートがそういうものを扱うことについては非常に疑問があるから、ということを指摘したんですが、その後どういうふうになりましたか、通産省当局からちょっと結……
○野末和彦君 同問題で単純な疑問を二、三お聞きしたいと思いますのでちょっと教えていただきたいんですが、総理の発言の中に、円は切り上げたほうがいいというような感じのことばがありましたが、大蔵大臣もやはりこの際切り上げたほうがよいとお思いになるんですか。
【次の発言】 それではデメリットとメリットの面についてお伺いしていきますが、まず、デメリットの面で、さっきから輸出関連の中小企業に対する対策というのは、万全の措置をとるような話が出ておりますが、ちょっと感情的になりますが、一般勤労大衆という、いわゆる国民もかなりの被害者じゃないかという感じをぼくは持つわけですよね。それは、何といいますか、とにかく……
○野末和彦君 先ほどからいろいろ問題になっておりますけれども、例のキャピタルゲインの問題ですけれども、大臣のお答えを聞いておりますと、これにはいろいろな問題点があるということで、ということは、今回の税制改正にあたって、譲渡益に課税をしようという方向で大蔵省のほうは検討をしたと、こういうふうに解釈していいんですか。しかし、検討したが、いま非常にむずかしいんだと、たてまえとしては課税すべきであると、こういう方向ですか。
【次の発言】 それでは伺いますが、この現在の非課税、キャピタルゲインに非課税している、この措置による減収額を知ろうと思いまして調べましたところ、昭和四十年度はたしか七十億ぐらいと、……
○野末和彦君 初めに資料のことでお願いしておきますけれども、審議官に、前回、例の株のもうけの非課税ですね、それによる減収どのくらいかということをお聞きしまして、自信がない数字だということで、しかも四十七年、四十八年はやってない、数字を出してないということでしたが、自信がなくてもいいんですけれども、いままでとやった同じ算式で、四十七年、四十八年も数字が出るかどうか、出していただいて、ここ三十年ごろからずっと毎年の減収額をひとつ資料であらためて出していただきたいのですが、できますか。
【次の発言】 それでは、先ほどからいろいろ議論がありますので、重複するかもしれませんけれども、二、三質問します。
……
○野末和彦君 最近、新聞でサラリーマンの大幅減税というような記事がだいぶ目につきまして、具体的に衆議院の大蔵委員会でどういうふうなやりとりがあったのかは、議事録がまだきょう手に入りませんので、見てなくて不勉強で、それをひとつお聞きしたいと思いまして、総理は――主税局長はそのときいらっしゃったんですか。
【次の発言】 総理は、いわゆる大幅減税ということに対して、具体的にはどういうような内容をお答えになったのか、それをちょっと話していただきたい。
【次の発言】 そうしますと、まあ、技術上あるいは理論上のいろんな問題は、大蔵当局にこれから検討させるということだが、総理自身は、それではただ大幅にやりた……
○野末和彦君 事業主報酬制度がつくられまして、それでサラリーマンとの間にまあ負担の公平という面でいろいろかなりの問題が出てきたというふうに思いますが、まずその比較で二、三お聞きしたいのです。 事業主報酬制度でいきますと、従来どおりのやり方と、それから、みなし法人課税を選択できるわけで、納税者にしてみれば、有利な方法を選ぶのは当然なわけですね。そういう自由があるわけですね。そうすると、サラリーマンの場合には、源泉になっているけれども、ここで申告にさしてくれたほうがいいという人も中にはいるわけです。サラリーマンの場合に、なぜ申告と源泉と選択の自由がないんであろうかと、納税者の自由を尊重するんだっ……
○野末和彦君 租税特別措置について一、二お聞きしたいと思いますけれども、その前に、前回の続きでもって、サラリーマンの減税のことですけれども、午前中もちょっと問題になりましたけれども、大蔵大臣は、前回私の質問に対して、必要経費というものをいろいろ設けて考えるよりも、ほかの控除でもってそういうものはカバーして、結果的には実質減税になるように課税最低限を引き上げるという、そういう方向でサラリーマン減税を検討するというふうにお答えになったと思うんですね。そうかと思って納得して、それ以前に、新聞に大々的に出ていたことは全部いいかげんだったと、必要経費を三〇%一律になんというのがありましたから、あんなむち……
○野末和彦君 来年度の税改正で法人税がたぶん引き上げになるだろうというようなことをちょっといま先生おっしゃいましたけれども、しかし、これは、たとえば景気がことしよりも悪くなったとかりにしますね、後半から。そうなった場合に、法人課税を強化していく、税率を上げるなりあるいは租税特別措置をいじるなり、ともかく強化する方向にいきにくくなるんじゃないかという不安があるわけですね。いろいろないままでの財界との関係なんか考えますと。そうなると、ことしでも法人課税強化というのは足りなかったとぼくらは思うわけですよ。そうすると、なお来年もし景気が悪くなりそうだというのでこれに踏み切れなかったとしたら、これで福祉……
○野末和彦君 午前中ちょっと出ておりませんで、午前中の質疑と重複するかもしれませんけれども、それはちょっと御了解いただきまして、物品税の面でお伺いします。 物品税の品目をずらっとこう見渡したところが、生活必需品にはもちろんこれは全部課税されております。ところが、最近まあブームといわれております書画、骨とう、庭石などの類はその対象外になっておりまして、あえてこの物品税というワクにはこだわりませんけれども、こういう書画、骨とう、庭石というものは、大体金を持っている連中が趣味あるいは利殖の対象にしている、まあいわば高級なぜいたく品と言っていいかどうかわかりませんが、そのようなもので、しかも、最近は……
○野末和彦君 ぼくのほうはぐっと俗っぽいことで、本来は、大蔵大臣にお聞きすることかもしれないのですけれども、ひとつ総裁にもお話をお聞きしたいと思いまして……。 最近のデパートあるいはスーパーが、もうけるためなら、もう何でもやっている。棺おけまで売っているわけですよ。葬式パックなんて言いましてね。それはいいんですがね。投機的商品を非常にきわどい方法で売っているデパートもあるわけですね。それで、ついに札束を売り出しましてね、札束を現金で。いや現金でということはないですね、現行通貨を。現行通貨を商品化しまして、これ百円札ですね。百円札千枚で十万円なんですよ。この十万円をデパートで買うと幾らですか、……
○野末和彦君 私の質問は、小さいことですから、大臣をわずらわすのは非常に恐縮だと思っているのですけれども、その点御了解の上お答えいただきたいのです。 一般庶民が、家とか土地を買いますね。そうすると、たとえば数百万円の金の出所でも、非常に税務署に、きびしく、徹底的に洗われるというか、追及されるわけですね。所得があいまいだということでやられるのはわかるのです。時には、プライバシーにまで踏み込まれるようなこともある。これはけっこうですけれども、ところが、金を持っている連中が、いわゆる金持ちが、かりに書画、骨とうを数千万、あるいは億の単位で買う。こういう場合には、その金の出所というか、その裏を追及さ……
○野末和彦君 まず、大臣にお聞きする前に、事情をNHKのほうから説明してもらおうと思うのですが、NHKが海外の在留邦人に向けていま国内で流している番組ですね、どんなものを提供しているか、海外のテレビ局にですね、この場合。それだけちょっと先に説明してください。
【次の発言】 そうすると、海外の在留邦人向けの有償配布についてですけれども、その中で一番人気のあるのが大みそかの「紅白歌合戦」だという話を聞きましたけれども、事実ですか。
【次の発言】 そうしますと、この「紅白歌合戦」ですけれども、これが海外のいわゆるテレビ局ですね、この場合たぶん商業放送だと思いますけれども、海外の商業放送局にどういう形……
○野末和彦君 大学の入学試験の最中でありまして、入試のあり方とか受験制度の問題、それから大学の自治というようなことまで幅を広げますと、限られた三十分の時間ではとても議論が尽くせませんので、私は入学試験ということに限りまして、この狭い中で質問をしたいと思います。 現在のところ、大臣も御承知だと思うんですけれども、大学の入学試験はありますが、大学当局はこの答えは教えないのが常識ですね。で数カ月たちまして問題集などが市販されて、でまあ一般にもどんな問題が出たかということはわかります。しかしそこに出てくる答えというのは、これは大学の正式発表じゃありませんから、中には怪しげな答えもあるかもしれません。……
○野末和彦君 須原委員から刑務所の話が出ましたけれども、私も去年からことしにかけて東京拘置所の中の人間からたくさん手紙をもらいまして、大臣のほうも御存じかと思うのですけれども、何しろこんなにあくさん来たわけですね。もちろんこの手紙の内容は、中にいる人間だけに、かなり一方的なところも多いわけなんで、私もこの手紙を見たからすぐに質問しようというわけではないのです。かねてから関心を持っておりまして、というのは、私の身辺に拘置所を出てきてから健康を害したという人間がいまして、それに話を聞いた関係で、一般には知られていない場所ですから、非常にそれなりの関心があったわけで、気になる点を二、三ただして、拘置……
○野末和彦君 薬の値段あるいは薬価形成のやり方とか、その辺のことを質問しまして、時間がなければ別の機会に残して重ねてお聞きしたいと思っています。 まず最近数カ月一般のいわゆる家庭用の医薬品がだいぶ値上がりしておりますけれども、厚生省では価格変動の調査をいろいろおやりになったそうで、値上げ幅の率ですね、一番値上げしたのはどのくらい、何%ぐらい値上げしているかというあたりをお聞きしたいんです。あるいは五割以上上げたものはどのくらいある、あるいはまあ平均して一品目で値上げ幅はどのくらいになっているか、その辺の値上げ幅の実態を簡単にひとつ先に説明してください。
○野末和彦君 私はテレビによる商品販売の問題について質問したいと思うんですが、どこまでが通産省の分野かよくわかりませんので、大臣には初めのうちは聞いてていただきまして、あとでまとめていろいろ御見解を伺いたいと思います。
まず郵政省に聞きます。最近御存じと思いますが、テレビでもって茶の間の主婦に直接物を売るという番組が多くなりまして、独立の番組である場合もあるし、またワイドショーの長い時間の一コーナーを取りましてコマーシャルともあるいは情報伝達ともつかないような形で物を売っていると、こういう販売のやり方が放送法に抵触しないかどうか。
【次の発言】 良識なんていいますとモラルの問題だと思うんです……
○野末和彦君 文部大臣も、最近急激にエスカレートしてきました家庭販売とか訪問販売とかいう形でいわゆる教育図書というものが売られているのを御存じだと思うんです。で、教育図書、ここにありますのは、これは百科事典ですね。それから学習事典という呼び名とかいろいろありますが、そういうものを含めまして、いわゆる家庭販売の教育図書がまず値段がものすごく高いことですね。それから売り方があまりにもフェアでないということ。それから内容はずさんきわまりないという、この三点について聞いていきたいと思うんです。時間の関係でどこまでやれるかわかりませんけれども、まず通産省にお聞きしますが、新学期とともに書籍類の値段が非常……
○野末和彦君 参議院選挙が迫りまして、街頭にはんらんしておりますね。立候補予定者のポスターとか看板とか。あれは全部明らかに選挙に結びつく事前運動の一種だと思いますよ。警察庁も悪質なものはきびしく取り締まるということを言っていますけれども、悪質でなくても、まあともかくポスター、看板それ自体がもう目に余るような状態ですね。そこで総理自身に御意見を伺いたいのですが、総理はああいうポスター、看板をどういうふうに思われ、どう考えていられるかですね、あのはんらんを。もちろん総理の御意見は、あれは事前運動の一種ですから好ましくないと、ほっておくわけにはいかないというお考えだとは思うのです、そうですね。
○野末和彦君 先ほども出ましたけれども、いわゆる貯蓄奨励のようなことですね。貯蓄心理がゆらいでいまして、国民の。貯金したら損するんじゃないかということなんですけれども、そこで、新聞など見ますと、割増金つきとか、あるいは預金金利を引き上げるとか、いろいろ大臣もいまお話しになりましたが、そういう貯蓄奨励のような政策を検討中ということを聞いたんですが、このほんとうのねらいですね、貯蓄を奨励しようという、これはあれですか、貯金をしている者を保護しようと、あるいは目減りの分を救済してやろうというねらいと、国民の金を吸い上げて需要を抑制していこうという、もちろんそういうねらいもあるわけですが、この二つのう……
○野末和彦君 東畑会長お忙しいようですから、ちょっと十分ぐらいだけお願いします。 先ほども出ましたけれども、土地の分離課税なんですが、五十年末ですか、あと二年はそのままきめたままにしておいて、その後どうするかを考えようということだったんですが、私が考えるには、しかし、この法律つくったときは五年前で、五年先どうなるかなんて見通しがつかずにやっておるわけですけれども、時代がそういうふうに極端に変わってきていると、土地の問題が国家的な重要な課題になっているときに、さて、この法律の効果を考えれば、国会でもずいぶん議論が出たわけですけれども、むしろ期待したようなプラス面はあまりない。住宅政策の見地から……
○野末和彦君 乱暴な意見かもしれませんがね、私思うのですけれども、低金利政策というのは、もう変えなければいけないのじゃないかと、貸し出し金利を上げるべきじゃないかと思うのですがね、先ほどから成長率の数字はどのくらいだという話も出てましたけれども、ちょっと考えるのですけれども、抽象的に言えば高度成長の時代はもう過ぎたんで、これから安定成長だとかいろいろ言ってますね。でもどうも日本人の体質からいって、結局は、高度成長志向型じゃないかと、また総理もそういうのがお好きなようなんですけれども、しかし、やはりこの経済構造を変えなければならないというときにきまして、やはりいままで高度成長をささえてきたのは低……
○野末和彦君 総理大臣は何かきょうはかげんが悪いそうで、ほんとうは非常にコンディションのいいときにやりたいですけれども、まあ少しやわらかにやりますから。
あのね、総理、あなたはしきりと国民に理解と協力を訴え、求めておられますが、さてどうですか。御自分でお考えになって、自分は国民に協力と理解を求める資格があると思ってますか。
【次の発言】 資格、あるか、ないか。
【次の発言】 総理も御存じだと思いますが、論語という本に、こういうことばがあるんですよ。その身正しければ令せずして行なわれ、その身正しからざれば令すといえども従わず、と。総理のことじゃないんです。個人のことじゃありませんよ。政治全体の……
○野末和彦君 私は食糧と人口の問題についておもに質問したいと思います。最近食糧問題がいろいろとやかましく言われているようですが、私は食肉類にまで幅を広げますと時間がありませんので、主食を中心に、それも一般家庭との関連において質問したいと思います。
最近、お米の需要が伸びているという声がありまして、ある新聞などによりますと、異常に伸びたというようなことも言われておりますが、ここ数ヵ月のお米の需要の実態はどうなっているか、政府のほうの資料でお願いします。
【次の発言】 ということは、消費そのものが伸びたということじゃないということなんですけれども、私のほうも異常に伸びたのかどうか、いろいろな点で……
○野末和彦君 電力業界は、俗に政治献金の御三家だといわれているようですけれども、自治省の資料によりますと、たとえば国民協会への分だけ見ても、寄付が四十八年上期で四億円もあったんですね。それから会費のほうは、新聞によれば九電力合わせて去年は六千万。とにかくたいへんな金額だと思うんです。で、これは表向きで、裏の部分もたぶんあるんじゃないかと思いまして、いまかりに法人税法施行令の七十三条によって、東京電力一社の四十八年九月期の決算における寄付金の損金算入限度額ですね、あれを計算したんですよ。これが計算ですけれども、すると、これでいきますと、五十一億二千七百十五万円、これが寄付金の損金算入限度額になっ……
○野末和彦君 私は、直接物価に関係ないかもしれないんですけれども、この委員会でずっと続けて政治献金のことを聞いておりましたので、きょうはこのお金を出す側のお気持ちを聞いておきたいと思うのです。
まあ商社の場合はあまりお出しになっていないようなので、ちょっと場違いかもしれませんけれども、まあ多少といえども出している以上は、やはりこの事実は動かしがたいわけですから、そこでお聞きするのですが、まず物産の会長さんにお伺いしますが、どうなんでしょうか、政治献金を喜んで積極的にお出しになっているのかどうか、その辺のところを正直に。
【次の発言】 そこなんですよね。政治家の方は大体みんなは喜んで積極的にど……
○野末和彦君 最近、畜産危機などといわれておりますけれども、私は、肉を食べるほうの立場から二、三お伺いしたいんです。 家畜が非常にこのごろ病気――変死したり病死したりするのが多いとか、あるいはちょっと奇病があるとか、いままでは考えられなかったような病気が発生しているとか、それから豚の場合なんか特に胃が悪いと、豚の胃かいようということがいわれておりますね。これ、農林省でも普通の豚の六五%以上が胃をやられているというようなことを認めているわけなんですが、こういう健康体でない牛とか豚が最近多くなってきた。で、これが原因がいろいろあるんでしょうが、われわれとしては、いわば欠陥豚だとか欠陥牛ですよね、……
※このページのデータは国会会議録検索システム、参議院ウェブサイトで公開されている情報を元に作成しています。