このページでは佐藤昭夫参議院議員の11期(1977/07/10〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は11期国会活動統計で確認できます。
○佐藤昭夫君 私は、日本共産党を代表して、原子炉等規制法一部改正案と原子力船開発事業団法一部改正案について、総理並びに関係大臣に質問いたします。 まず、原子炉等規制法改正案についてであります。 本改正案は、核拡散防止条約に基づく国内保障措置を定めようとするものでありますが、 最初に明確にしておきたいことは、政府の言明に反して、この条約が今日核拡散防止と核兵器禁止に何ら役立っていないという問題であります。改めて言うまでもなく、この条約下においても、アメリカを起動力とした核開発競争はますます広がり、広島型原爆の四百万発分に相当する核兵器が全世界に蓄積され、配備されていることは周知の事実でありま……
○佐藤昭夫君 私は、日本共産党を代表して、総理並びに関係大臣に質問いたします。 現在、わが国が不況、円高など深刻な経済危機に陥っており、また、これと結びついて財政破綻もきわめて深刻であることは言うまでもありません。 このことは、五十三年度予算案が七%経済成長を至上命令として、歳入の実に三七・八%に及ぶ大量の公債を発行し、年度末の国債残高は四十三兆円と、財政規模を上回るまでになるという事実が明らかに示しております。このような公債増発政策が国民に何をもたらすかは、大蔵省が先ごろ発表した財政収支試算を一べつしただけでも明らかであります。たとえば、このいわゆる中期財政計画のケースCによれば、昭和五十……
○佐藤昭夫君 私は、日本共産党を代表し、ただいま議題となっております租税特別措置法一部改正案について質問をいたします。 今日、わが国の経済は大きな転換を迫られています。従来型の経済政策では、大企業は大いに潤う反面、一層増大する倒産、失業、不況の長期化は何ら解決することができず、 かえって異常なまでに国債に依存して財政危機を極限にまで進めてきたことは、だれしも認めるところであります。だからこそ、総理が施政方針演説において、「高度成長期の夢はもはやこれを捨て去らねばならない」と訴え、大蔵大臣も、「現在の構造変革期の実態を正確に把握し、新しい経済構造に即応したじみちな努力」をいまさら強調せざるを得……
○佐藤昭夫君 最初に、少し前置き的に述べておきたいと思うんですけれども、きょうの当委員会でのお二人の質疑によって指摘もされておりますが、科学技術庁発足して二十一年を迎えますけれども、この間の行政上の重点は、いわゆる原子力問題に多くのエネルギーが注がれてきた。その間、政府は、この原子力をいわば事実上完成された技術、こういう考え方に立って、本来自主的な開発に必要な日本独自の基礎的、系統的な研究を非常に軽視をして、開発をぐいぐいと推し進めてきた。こういうやり方が、実はきょうのお二人の中でも指摘をされておりますし、それを待つまでもなく、いろんな諸論文にも紹介をされておるような今日の全国各地一連の原子力……
○佐藤昭夫君 私は、きょう午前中の本会議で二つの法案にかかわって質問を行いましたが、政府、各関係閣僚の答弁をめぐってなおずいぶんたださなくちゃならぬ点がありますが、その点は一切次回に回しまして、きょうは原子力発電所の安全性確保の問題と、特にそれの審査体制などを中心とした問題点、それから温排水問題、この二つを柱にしていろいろただしたいと思います。 まず最初に、前回もほかの委員から少し出ておりましたが、冒頭にただしておきたいと思うんですけれども、現在運転中の原子力発電所はこの十月から運転を開始したことになっております伊方の一号機、それを含めて十四基、このうち定期点検で停止しておるものが八基あると……
○佐藤昭夫君 私は、限られた時間でもありますし、本会議で行いました質問の長官の答弁でなお不明の点を少しただしたいということと、当委員会として、できれば参考人も呼びたいという意見も持っていますので、そういうこととのかかわりで両法案にわたって概論的に幾つかの質問をいたしたいと思います。
まず、原子炉等規制法の改正案の関係でありますが、第一にお尋ねをいたしたいのは、御存じのように、当初の原案には再処理工場を民間に移行をする部分が入っておりましたのが、衆議院審議の段階で削除修正になりました。この端的な理由は何かという点はどうでしょう。
【次の発言】 いまの御説明ですと、再処理工場民間移行にかかわる部……
○佐藤昭夫君 私は、前回二つの法案について概論的にいろいろ質問をいたしましたが、さらに立ち入って幾つかの問題で質問いたしたいと思います。 いま塩出委員の質問で規制法の問題が最後にあったので、ちょっと話の関連もありますから、そこらから先に質問をいたしますが、前回意見を申し述べておりましたように、わが国の国内における核物資の情報処理とか計量管理、そういう仕事をいわゆる民間機関に委託をするということは、国民の不安を解消して、厳格なそういう核物質の管理を行うという点で適切でない、どうしても私は納得しかねる点があるわけです。これは別に言葉じりをとらえるわけではありませんが、さっき局長みずからも、本来は……
○佐藤昭夫君 どうも、きょうは参考人の皆様方御苦労様でございます。共産党の佐藤昭夫でございます。私の持ち時間の制約がございますので、失礼ですけれども、最初に質問事項をずっと一巡申し上げますので、お答えをお願いをする方々には続けて御答弁をいただきたいと思います。 まず、一番最初に服部先生にお願いをいたしますが、先ほど冒頭の御発言の中にも、政府ないし事業団の「むつ」問題の今後の方針には、いわゆる遮蔽改修の問題が非常に強調をされるばかりで、いわゆる全面的総合点検、これがおろそかにされておるということで、幾つかの事例も出されながら、そういった計画方針の誤りを指摘をされておったわけでありますが、いま一……
○佐藤昭夫君 私も規制法の問題に関係をして守秘義務の問題で質問を用意をしているんですけれども、統一見解の文書が出る模様ですので、それが出てからやった方が不毛の議論にもならぬかと思いますので、事業団法の問題から質問をいたしたいと思います。 まず、「むつ」問題の経過に立ち返って幾つかの問題で御質問をいたしたいと思いますが、その第一は、いわゆる船種決定をめぐる問題。この問題は、言うまでもありませんが、当初気象観測船として入札に付したが、これに応ずる会社がなかったということで随意契約に切りかえる、この段階で所要額が非常に大幅にふくれて、そこから経費をできるだけ節減をするためにという立場からの、いわば……
○佐藤昭夫君 最初に、浅田さん、田中さん、吉田さん、三人の参考人の方にお尋ねしますが、きょうの委員会の審議でもいろいろ質疑応答をやられているんですが、冒頭の段階では、私の聞きました感じとしては、三人の方は、とにかく間違ったことはやっていませんということで、かなり胸を張ってお答えになっていましたけれども、その後のこういう応答の中で、科技庁が行った現地調査、いわゆる機長の方十四人、少なくともその中で一人――少なくともと言うのは、これはまだテープが公開されていませんから、一人なのか、もっとたくさんなのか、そこは私ども判断できないわけです。先ほどの科技庁側の説明によっても最低一人、採取率の悪い部分につ……
○佐藤昭夫君 まず私は、明年度の予算編成の基本姿勢の問題について大蔵省、大蔵大臣に質問をいたしますが、午前中の穐山委員、また先ほどの塩出委員の質問にもありましたが、今回の、先日可決をされました補正予算案、これ見ましても、大企業向けの公共投資が重点になっているいうことでありますが、もうすでに事実が明らかにしておりますように、ここ二年来、三年来、そういう大型公共投資を中心にした景気対策を政府としては一貫してやってきた。ところが、一向にその経済効果、景気回復はあらわれてきていないという事実がはっきり示されておると思いますけれども、わが党としては、一貫して、本当の景気回復のためには、一つは国民の購買力……
○佐藤昭夫君 本日、上程をされております法案が採決が行われる予定にもなっておりますし、再度法案に関係をする問題について幾つかお尋ねをいたしたいと思います。 まず、問題の輸開銀、北東公庫、こういう金融機関には産投からの出資とあわせて一般会計からも出資が行われていますが、そこでお尋ねをいたしますが、輸銀、開銀、北東公庫、さらには中小企業金融公庫、商工中金、それから、産投出資はありませんが一般会計からの出資が行われております国民金融公庫、これらに対する、産投と一般会計合わせての、政府出資の貸出残高に占める割合はそれぞれ幾らになっているか、御説明願いたいと思います。
○佐藤昭夫君 私は、日本共産党を代表し、提案されている補正予算三案に対し、反対の意見を述べます。 反対理由の第一は、景気対策のための公共事業と言いながら、その内容が依然大企業奉仕の従来型景気対策の継続、強化となっていることであります。一般会計、財投融資含めて一兆円を超える公共事業費は、高速道路、新幹線などの大型プロジェクトが中心であり、国民生活に密着した公共事業ではありません。現に、住宅建設について住宅金融公庫融資を拡大すると言いながら、基本である公営公団住宅の本年度建設を三万三千戸も削減し、持ち家主義を強めるものとなっています。いま必要なことは、公共住宅の当初計画の達成とともに、公団空き家……
○佐藤昭夫君 それではまず最初に、アメリカの新しい核拡散防止法に伴う今後のわが国の原子力開発への影響に関する問題についてお尋ねをいたしたいと思いますが、この問題はすでに何人かの委員も触れられていますので、前置きを省略をして御質問をいたしますが、たとえば使用済みの核燃料、これの再処理をフランス、イギリスにわが国は現在委託をしているわけでございます。こういったものについてもアメリカの承認が必要とされるという問題とか、アメリカの技術によっている原子炉で生まれた使用済み燃料の再処理、これも新たにアメリカの承認を必要とするということとか、昨年の段階、東海村の再処理工場の再処理の方式をめぐる問題で、日米交……
○佐藤昭夫君 私も法案の問題点の質問に入ります前に、最初に少し総論的にお尋ねをしておきたいと思いますが、吉田委員の質問の中でも触れられておりましたが、この原子力行政懇談会の答申、意見書、この前文に、国民のわが国の原子力行政に対する不信感が非常に強まっているということで、分析化研の問題に始まり、相次ぐ原子力発電所の故障の続出、そしていまや原子力船「むつ」の問題で頂点に達したという、こういう経緯の上に立って、「原子力政策及び行政の関係者は、まず自から顧みて深く反省すべきである。」というここの部分が引用をされておったと思うんですけども、具体的にどの点を反省をしておるのかということをまとめて次の機会ま……
○佐藤昭夫君 共産党の佐藤でございますが、本日は先生方ご苦労さまでございます。 最初に行政懇の御報告、意見書の関係で有灘先生にお尋ねをいたしたいと思いますが、冒頭の先生の御説明で、いわゆる原子力安全委員会のあり方について、行政委員会でない方がベターだとする理由として、今後安全確保の行政上、予測されざる問題に弾力的に対応しやすいというような理由を挙げられておったと思いますけれども、それなら逆に、今回の提案に出ているような、こういう組織形態でいった場合、同様の権限上の制約も同じようにあるわけですし、法律事項で定められる場合でも、私どもの普通の常識では、いろんな各法律で任務、権限を定める場合に、大……
○佐藤昭夫君 私は、前回に続いて、今次法改正に先立つ問題として、政府が行う原子力行政の国民の理解、国民的合意をどうつくり上げるかという問題が何といっても前提だと思いますし、そういう角度からいま一度「むつ」問題について幾つか御質問をいたしたいと思います。 前回以降の新しい事態として、先日来新聞にも報道されてますように、八日の日に「むつ」の総点検・改修技術検討委員会、いわゆる安藤委員会が核封印で「むつ」の修理可能だという答申を出されたということになっているわけでありますが、まず最初に、ちょっと基礎的なことをお尋ねをしておきたいんですが、いつから何回ぐらいこの検討委員会が開かれてきたのか。それから……
○佐藤昭夫君 前回の委員会の質疑で、終わりの部分で、現行の状態と法改正の段階で安全審査の体制がどういうふうに変わるのかという問題を少しお聞きをしておったのですが、その問題を引き続いていろいろお尋ねをしたいと思いますが、もう一回ちょっと再確認と、それから午前中の吉田委員の質問に対する御答弁と前回の御答弁と少し表現が違いますので、理解の統一を図るためにもう一遍お尋ねをしますが、現在原子力委員会のもとにある二つの専門審査会と七つの専門部会があるわけですけれども、まず、今度新しく原子力安全委員会ができる、設置をすることに伴って、この原子力安全委員会の方には、二つの安全審査会、それから六つの専門部会、こ……
○佐藤昭夫君 後刻通産大臣に質問をいたしますので、それに先立ってまず通産省に若干の問題についてお尋ねをしておきたいと思います。 前回の質問で、今度の法改正によれば、通産省における安全審査の体制が現行の原子力委員会のもとでの安全審査体制より後退をする姿となっているではないかという問題を、さまざまな側面から前回いろいろ指摘をしてきたつもりです。たとえば安全審査会と通産省の側の技術顧問会、片一方は法定で片一方は非法定。また人数から見ましても、現在原子力委員会のもとで基本設計の審査を担当しておる人数が専門審査委員三十名、それに協力をしておられる調査委員三十名。これに対して技術顧問会の方は基本設計審査……
○佐藤昭夫君 法改正が行われた暁、運輸省における原子力船の安全審査の体制がどういう形に移行するのかという問題について、すでに当局から文書でおおよそのところをいただいておるわけでありますが、お尋ねをいたしたいのは、今国会でも衆議院の段階での運輸省当局の御説明が、どうも二転、三転している、そういう感じがしてならないわけです。重ねてお尋ねをするわけでありますが、当面の原子力船安全対策室ですね、先ほどお話が出ておりました、八名ほどのメンバーでやっていくのだというのですが、これは兼任ですね、予算上の専任体制ではありませんね。
【次の発言】 それならちょっとついでに質問しておきますけれども、しからば現在は……
○佐藤昭夫君 前回、行政懇報告の環境調査報告、この問題で少し質問に入っておりましたけれども、その関係でまず最初に、温排水問題について質問をいたしたいと思います。 御存じのように、昭和四十五年十二月、国会で、温排水の規制基準を早期確定をすべきだという国会の附帯決議が行われておるわけであります。ところが、すでに今日七年半年月が経過をしておると思いますけれども、いまだにこの基準が確定をしないということは、国会決議との関係でも非常に重大だと思うのです。 そこで、まず最初に、この国会決議に基づいてどういう作業がやられてきたのか、なぜいまだにこれが確定をしないのか、そういった点について御説明を願いたい……
○佐藤昭夫君 私は、日本共産党を代表し、本法案に反対の討論を行います。 まず、わが国の原子力行政が始まって三十年来の大改正とも言うべき今回の法案について、判断すべき出発点は何でしょうか。周知のように分析化学研究所データ捏造事件、原子力発電所や再処理工場での事故、故障の続発、そして原子力船「むつ」の放射線漏れ事故等によって、原子力行政に対する国民の不信は頂点に達しました。本来、原子力開発利用に当たって、国民の安全確保が最も重要な課題であるにもかかわらず、政府の原子炉施設の安全審査、特に原子力委員会を中心とする安全審査が、人員、権限、予算のすべての面できわめて弱体であり、その審査範囲が基本設計に……
○佐藤昭夫君 時間もきわめて限られておりますが、私も最初に、十二日の宮城沖地震の関係で少しお尋ねいたしたいと思います。
まず最初に、いまも触れられました、追っておいおい具体化をするということではありますが、昨日の宮城沖地震の対策本部で、災害対策として検討課題として上っているのはどういう項目ですか。
【次の発言】 そういういわゆる目に見える、断水だとかガスが停止をしているとか、当然そういう緊急対策を生活上講ずべき問題があることは言うまでもないわけですけれども、たとえば、ガラス器具等を扱っておる商店の被害の問題だとか、直接目には露呈をしない、しかし生活上重大な損失を与えておる被害というものもたく……
○佐藤昭夫君 ただいまも塩出委員からもありましたように、冒頭の大蔵大臣の所信表明では、昭和五十三年度の予算案と財政方針が臨時異例のものだということが強調されているわけでありますが、全くそのとおりで、史上最高とも言うべき超大型の予算、この超大型をつくり出していくために国債を増発をする、税の前倒しを行う、さらには、景気浮揚に名をかりて公共事業費を、かつての田中内閣当時の列島改造政策、あの時期よりもはるかに超えるテンポで膨張をさせる。さらに、そのために決算調整資金あるいは公共事業予備費など、いわば国会の審議権、財政民主主義もじゅうりんをするような、そういう方策も含めて今度の予算案が提案をされてきてい……
○佐藤昭夫君 質問いたしたい問題多々ありますが、時間の制約もありますし、いましがたも出ておりましたアルミの関税にかかわる問題は衆議院で荒木議員が質問をいたしましたので、私は問題をしぼって質問をいたしたいと思います。
まず第一の問題は、今回提案をされております百二十四品目にわたる関税の前倒し引き下げ、この問題は多分にアメリカからの圧力に、日本の政府としてそれに屈服をしたんではないかという感じを私どもは強く持っておるわけでありますが、この点についての大臣の見解はどうですか。
【次の発言】 そのような答弁でございますので、いま一度ごく主な点だけ今回の前倒し関税の引き下げにかかわる日取りを、足取りを……
○佐藤昭夫君 まず、大蔵大臣に質問をいたしますが、今日、酒類の業界の中で一番困難な問題を抱えているのは清酒の業界であるということはもう大方の一致をした見解だと思いますが、たとえば、自由競争といいながら、清酒の主要な原料である酒米は毎年引き上げられ、ウイスキーやビールに比較をして対等の競争条件が確立をしていない。したがってまた、こうした酒類の間での競争で清酒が長期にわたって後退をしている。このために清酒メーカーの半分以上が税引き前の利益が五十万円未満という状態でありますし、そのうちの半数以上が赤字企業ではないかということさえ観測をされておるという事態だと思います。 さらに、最近は清酒大手の売れ……
○佐藤昭夫君 私は、日本共産党を代表して、酒税法及び清酒製造業の安定に関する特別措置法の一部を改正する法律案に反対するものであります。 反対の第一の理由は、本法案が大衆課税の増徴にほかならず、停滞している国民の消費水準を一層圧迫して、政府の低福祉政策などとも相まって景気の回復を困難にするものだからであります。また、前回の酒税の増税と同様に、今回の増税も清酒の消費量を特別に減少させ、清酒業界に特別の打撃を与えることは明らかであります。 政府が昭和五十三年度の税制改正で、企業関係の租税特別措置の改廃による増税額を初年度わずか十億円にとどめながら、酒税の増税額は初年度で千七百七十億円としたのは、……
○佐藤昭夫君 それでは、私も前回に続いていま一度、国債政策に関する大臣の基本姿勢についてもう一回お尋ねをしておきたいと思います。 前回の質問で指摘をしましたように、いわゆる列島改造の時期に、大幅の税収増がありながら国債の縮減ではなくてむしろ増発を行ってきた、そして大企業本位の放漫財政を進めてきたことが、今日時点では深刻な不況によって税収減の事態を生み、片一方、景気浮揚と称して国債の一層の増発を行わざるを得ないという、こういういわば悪循環を、国債の増発が次の時期に一層そのさらなる国債の増発を引き起こす、こういう悪循環の財政的矛盾を今日来しているということを当局もお認めになると思うんです。 そ……
○佐藤昭夫君 きょうは今回の法案に関連をして、国債の消化に関する問題で幾つかお尋ねをしたいと思うんですが、最近国債の個人消化が進んで、個人の国債保有残高が急激に上昇している模様でありますけれども、まずお尋ねをしたいのは、そうした保有の現状が、大衆投資家と企業がどの程度ずつ持っているのか、また大衆投資家の中で所得階層別に見ればどういう状況になっているのか、企業について見れば資本金階級別でどの層が主に国債を所有をしておるのかという概略の数字をひとつお聞かせ願いたいと思います。
【次の発言】 私が調べたあれで、貯蓄増強中央委員会発行の「貯蓄に関する世論調査」という冊子が発行されておりますね。これによ……
○佐藤昭夫君 今回の法案についての最後の質問になるかと思いますが、いわゆる公債は税金の前取りだというふうに言われておりますか、大量公債発行の後に大増税が来るというのは、国際的に見ても一つの法則になっていると思います。特に最近は景気動向が微妙で、昭和五十三年度は税制が大きな議論を呼ぶ年になるだろうと思われますが、そこで若干税制に関する問題についてまずお尋ねをいたしたいと思います。 その一つは、一昨日の当委員会における総理質問の段階で、福田総理は、景気が上向けば国民の皆さん方に増税をお願いをするという発言をされたわけでありますが、ここで総理の言われたのは、国民向けの増税というのは一般消費税を初め……
○佐藤昭夫君 先ほど来議論も出てますが、例の日米首脳会談で経済援助を今後三年間で倍増するという方向が出されているわけでありますけれども、当然その中には国際機関への出資もかなり増大をしていくということになるだろうと思うんです。 ところで、国際機関の従来のあり方について開発途上国からその運営が要求に十分沿うものでないという市があったり、またその融資先が反共軍事政権などに偏っておるんではないかという批判も出されていると思います。 そこで、まず大臣にお尋ねをしますが、政府はその援助額を倍増をするということだけでなくて、このような批判にどう対応していくか、どのような理念で今後の援助をやっていくのか、……
○佐藤昭夫君 私どもの今回の法案に対する基本的な主張は、今回提案をされております国民金融公庫を通ずる進学ローン制度もさりながら、日本育英会による奨学金制度の、制度的にも資金枠の点でも拡充を図るということを渡辺議員がいろいろ質問の中で主張をしてきたことでありますけれども、この点を、こうした立場を前提とした上での補完的措置としての今回の提案について、なお少しいろいろお尋ねをいたしたいと思います。 そこで、一昨日の委員会で渡辺議員が交通遺児や母子家庭の進学ローンの内容改善について質問をしたわけでありますが、その際に銀行局長からは、金融面の措置では限界がある、社会的弱者対策として考えていただくべき問……
○佐藤昭夫君 前回の私の質問の中で、進学ローンでは交通遺児や母子家庭に対処するには限界があり、社会福祉政策の面で考えるべきだという銀行局長が答弁をされた、一方主計局次長は現行制度のもとでは義務教育ではない高校や大学、特に私学はむずかしいと答えられているので、それでは何もないじゃないかということで質問をいたしましたら、大蔵大臣の方から、まず今回の進学ローンを実施をさせてほしい、運用面でいろいろ努力するが、御指摘の点は総合的に検討をいたしたいという御答弁があったわけであります。 そこで私の方から、本日の委員会までに日曜日はさんで四日間ぐらいありますから、関係する各省と協議をして具体的な前進方向を……
○佐藤昭夫君 それでは、「むつ」問題について、吉田委員や塩出委員からもいろいろ質問が出ておりましたけれども、私もできるだけ重複は避けて幾つか質問をいたしたいと思います。 最初に、再確認の意味でいままでの質疑答弁、これの確認を求めますが、この「むつ」の佐世保修理に当たっての五者協定の中にも書いております「新定係港を早期に決定する」という問題について、その五音協定の第二項に書いておる表現からいって佐世保に居座るということは、これは絶対にない。それから大湊を新定係港にすることについては政府からの働きかけはしない、現地の意向はともかく、という、こういう大体答弁の流れだったということで再確認をしてよろ……
○佐藤昭夫君 それでは、まずサラ金の問題について幾つか御質問をいたしますが、一昨日、大蔵省としてサラ金の実態調査なるものが発表になったわけでありますけれども、今回の調査をごく一見をしただけでも、いかにも大蔵省のこの問題に対する取り組みの弱腰を反映をしておるというふうな感を強くするわけです。 多々問題がありますが、たとえば調査一万六千四十件のうち、未到達が四千二百四十八件、約二六%、回収された数が五千三百三十七、未回収六千四百五十五でありますから、回収数よりも未回収の方が多いということで、これではおよそ今日のサラ金の実態を把握するにはほど遠い調査ではないかというふうに思います。 私のところの……
○佐藤昭夫君 金子さんが新大臣になられて初めての委員会ですので、実は今後の科学技術行政についての大臣の基本姿勢について幾つかお尋ねをしたいという予定をしておったんですけれども、質問の持ち時間がずいぶん減りましたので、そういった点はすべて次回に譲りたいと思います。御了解をいただきたいと思います。 まず、動燃の再処理工場の事故の問題についてお尋ねをいたしますが、昨年の八月の二十四日、再処理工場の酸回収蒸気かんの加熱蒸気パイプに放射能が漏れて、以降運転が停止をしている。修理を目指して除染中と、こういう段階にあることは御存じのとおりでありますが、そのさなかに、さらに十二月の一日に問題のセルで酸欠事故……
○佐藤昭夫君 私はまず最初に、昭和五十四年度の科学技術予算のうちで特に地震予知対策の予算に関する問題についてお尋ねをいたしたいと思います。 五十四年度の予算案全体を見ますと、一般会計の伸びが対前年一二・六%、科技庁の予算の伸びは一三・〇%、そのうち防災科学技術の推進で三九%の増、地震予知研究のために八五%増、こういう数字になっていますから、確かに地震予知対策について力が入れられているということは評価するにやぶさかではありません。しかし問題は、依然として問題がないわけではないということで、たとえば一つの見方ですが、概算要求に比べて予算案の査定、この予算案自体がどういう数字になっているかというこ……
○佐藤昭夫君 同僚委員からもアメリカのスリーマイルアイランドの原子力発電所の事故の問題についていろいろ出ておりますが、私も少しお尋ねをいたしたいと思います。 いずれにいたしましても、現時点で外電によれば、核燃料棒内の死の灰が漏れ出して一次冷却水を汚染をし、これが格納容器の内部に流出をし、その一部が施設の外まで大きく広がったというふうに伝えられているわけですが、特に重大な問題は、二重三重に設けられていた安全装置がすべて満足に働かなかったということであって、その安全装置の中心である、炉心が溶けるという最悪事態に備えての例のECCSが全く機能を果たさなかったというここの問題があるわけですが、これは……
○佐藤昭夫君 それでは私も法案に入ります前に、スリーマイルアイランドの事故からどういう教訓をくみ取るかという問題で幾つかお尋ねをいたしたいと思いますが、特に吹田原子力安全委員長に、いろいろ御多忙な、安全委員会としての御協議の中をたって御出席をいただいたことに感謝をいたしたいと思いますが、お忙しい中でありますので、吹田委員長にまず二つ三つ若干の時間お尋ねをいたしたいというふうに思います。 昨日来、安全委員会としてきょうにかけて連日の御協議をなさっておるわけでありますが、昨夜の記者会見で、いわゆるECCS、これの作動については自動化が当然原則であるべきだという発言をなさっている報道が幾つかの新聞……
○佐藤昭夫君 私も法案の質疑に入ります前に、スリーマイルアイランドの事故の問題でまずお尋ねをいたしたいと思いますが、具体的質問に先立って一言申し上げておきたいと思いますが、午前の吉田委員の質問に対して吹田委員長は、本日も三月三十日の談話は間違っておりませんというふうに強弁をなさっておりますけれども、これは先回私も申し上げておりましたけれども、あの翌日、あの日の晩から翌日にかけての安全委員会の議論を通して、四月の十四日、大飯の原発の停止の措置をとられました。こういう経緯から見て、事実上談話の修正はされたというふうに見るのがこれは万事に至当なところでありまして、四月十四日の決定は、私も委員会でるる……
○佐藤昭夫君 実は、きょうの本会議でも社会党の森下委員が御質問をされた際に、通産大臣は、現在BWRは今回のスリーマイル事故とは関係がない、大丈夫だという言い方をきょうもしておられましたけれども、長官もそういう考えですか。
【次の発言】 JPDRというのがございますね。原子力研究所の試験研究用の発電炉ですが、これは現在稼働中の七基のBWRと同じものでありますけれども、このJPDRが一九七六年の一月十六日に起こした事故について、どういう事故であったのか、安全局からいただいておる資料によりますと、タービンバイパス弁が誤作動して全開したため過渡状態になり停止したということになっておりますが、その内容を……
○佐藤昭夫君 最初に、日米会談に関する問題で少しお尋ねをしておきたいと思いますが、古田委員の質問にもありました、再処理問題の扱いが今回の日米会談でどうなったかという点については、今次会談では深く議論にはならなかったという答弁であったわけですけれども、いずれにしてもこの問題は夏の段階――八月、九月の段階で決着をつけなくちゃならぬ問題ということになっているのは明白であるわけです。 片やこの第二再処理工場については、現在電気事業連が考えておる計画でいきますと、いわゆるピューレックス法でやる計画になっておる。ところが、現在は五月ですけれども、ですからあと三カ月ないし四カ月という段階、その段階で再処理……
○佐藤昭夫君 それでは、私も法案に先立ちまして、五月十九日の原子力安全委員会が行いました大飯原発1号機に関する通産の解析及び措置は妥当であるという結論を出された、この問題を、まずいろいろな角度から質問いたしたいと思います。 まずお尋ねをいたしますのは、安全委員会として、通産省から行われました報告を検討した体制というか、仕組みというのか、この点でちょっとお尋ねをしますが、説明を受けておる範囲では、発電炉部会というのが炉安審の中にある。この発電炉部会の若干名の、六人ほどの方を中心にして、問題の大飯発電解析グループ検討会というここが作業グループになって、そしてこの発電炉部会、ここへ報告をされ、検討……
○佐藤昭夫君 まず初めに、先般の日米科学技術協力協定の中で、石炭開発の新たな見直し、石炭液化の共同研究が決められたわけでありますが、しかし、これも原子力開発と同様にアメリカの政策的意図に強く従属、組み込まれるのではないかという危惧があると思うのです。 そこで総理にお尋ねをしますが、一つは、わが国も二五%の資金拠出を行うことになる石炭液化共同研究の成果は平等に活用できる保障はあるのか、何か具体的な取り決めがあるのか。 二つ目は、石炭液化が新たに登場してきていることから考えて、わが国も長年にわたる石炭切り捨て政策を転換をして、国内炭の立て直しに向けて政策的見直しを行うべきではないか、かように思……
○佐藤昭夫君 まず初めに法案の関係で若干お尋ねをいたしたいと思いますが、いまし方の藤原委員の質問でもありました、いずれにしても、今回の法改正で原子力事業の従業員の業務上原子力災害を受けた、その場合の補償の適用の範囲を広げるという、この点については従来よりも一歩前進であるというふうに評価をしておりますが、国民の立場から大切な問題は、補償の内容が真に改善にふさわしい補償の内容になるかどうかという問題と、それから実際に補償をめぐっての紛争が起きました場合に、その他の各種いろんな公害裁判、公害の紛争でも同様でありますが、因果関係の立証の困難さというような問題が多くいろいろ議論になっている点だと思うんで……
○佐藤昭夫君 水田利用再編という名の強制減反二年目を迎えるわけでありますが、農家の経営を守る点でも、日本農業の発展の見地からも、わが党はこのような施策に強く反対するものでありますが、これを前提にした上で、やむを得ず転作を行う場合、国の転作奨励補助金を税の特例とするというのは、いわば当然のこととしてこれには賛成をするものです。 ただ、この点に関して二つほど質問をいたしたいと思いますが、一つは、国として転作を促進する上で、転作がやりやすい、採算が合うようにその条件整備を進めることが必要だということはもう言うまでもないと思います。 一例ですが、京都府では五十三年度の特定作物転作のうち三八・二%が……
○佐藤昭夫君 今回のこの法案に対して私どもは、たとえば農家の要望に沿ってタマネギの無税点の引き上げなど若干の改善が行われていることも認めますが、しかし前回の改正で今年度限りとしたアルミ塊についての優遇措置の延長など、かなりの問題を含んでおるという点を指摘せざるを得ません。 こうした点でまずお尋ねをしたいわけでありますが、今日関税全体について一定の政策目的のために各種減免還付制度が行われているわけでありますが、いわゆる租税特別措置の扱いと同様に、一定の政策目的を達したもの、こういうものについては見直しが今日進められておるわけでありますが、同様にこの関税の問題についてもそういった見直しが十分メス……
○佐藤昭夫君 不公平税制の最たる問題として同僚委員からも発言がありましたが、少し角度を変えて、特に大企業優遇税制の問題について幾つかお尋ねをしたいと思います。
いわゆる貸し倒れ引当金の繰入率の問題ですが、今回金融業以外の業種で現行の二割程度繰入率を引き下げるということとしていますが、こういう程度にとどめた理由はなんですか。
【次の発言】 実情に沿ったものにしたんだという御説明でありますが、依然実態とはかなり離れているんじゃないかというふうに私は思うのです。予算委員会に提出をされております貸し倒れ発生の状況の例の資料を見ましても、今回の是正措置があったとしても、なおかつ卸小売の関係では二・七倍……
○佐藤昭夫君 共産党の佐藤でございますが、私持ち時間余りありませんので、最初に一括質問項目を申し上げることをお許しをいただきたいと思います。 最初に木下参考人にお尋ねをいたしますが、先ほど来、法人税のあり方の問題というか、法人税にメスを入れる問題についていろいろ質疑応答が行われておりますが、木下さんの御答弁でも、その問題についてはいろいろ考えているんだということで、税率引き上げ、課税標準の改革、こういう二つの方向を提示をされながらいままでも検討をしてきたし、これからも鋭意検討していくんだというふうにおっしゃっていますけれども、しかし国民には、税制調査会の作業がいろいろ進んでいる国民に映る姿と……
○佐藤昭夫君 まず最初にお尋ねをしますが、わが国経済の危機と財政の破綻はかつてない大きなものとなっていますが、この事態を打開し、不況を克服し、財政の再建を図ることか国政上の緊急課題となっていることはもう言うまでもありません。その際に、何を基本にして具体的な施策を組み立てていくのか、私は国民生活の安定、これが最大の課題、一番の原点とされるべきであるというふうに考えるのですが、その点について総理の御見解どうですか。
【次の発言】 ぜひただいまの御答弁のとおり、国民生活の安定というのを一番の原点にして具体的な施策を組み立てていく、そういう角度で先ほど来同僚委員の発言にもありますように、わが国の財政運……
○佐藤昭夫君 質問の時間がきわめて限られていますので、酒米の確保の問題に限って幾つか質問をいたしたいと思いますが、昨年の酒税法等の改正案審議の際に、当委員会でも、政府払い下げの酒米については新米にするようにという意見が多く出まして、附帯決議でも全会一致でそうした趣旨の決議が行われたところでありますが、これを受けて政府、食糧庁は五十三年度の産米から新米払い下げを踏み切ったということになっておりますが、まず、その売却の状況はどういう状況になってるのか、御説明を願いたい。
【次の発言】 いまの数字は見込み数ですね。実際に、たとえば二月末現在でどういう数字になってるか。
○佐藤昭夫君 日銀から参考人にお願いしておりますので、最初にそれに関連をする質問をいたしたいと思いますが、午前中からのいろいろ質疑の中で、今回の公定歩合の引き上げが日銀なり政府側、いずれも物価対策のためだという説明がされておるわけですけれども、事の経過を見ても、まことにそういう言い方というのは白々しい言い方で、私も納得ができないわけです。とにかく国債の消化難を打開をするためにということが一つの要因として大きくあったんじゃないかということを思うんでありますが、しからばということでお尋ねをするんですが、物価対策のための今回の公定歩合の引き上げだということであれば、一体物価についての効果をどういうふ……
○佐藤昭夫君 私は、日本共産党を代表し、本法案並びに修正案について反対の討論を行います。 政府・自民党は、大企業優先の経済政策のもとで、わが国経済を深刻な危機に陥れたばかりか、昭和四十年度以来の建設国債の発行、五十年度以来の特例国債の恒常的発行を進め、財政をも大きく破綻させてきました。 国債発行政策は、いまや重大な転換点に立っています。にもかかわらず、さらに一層の国債増発を進めようとする本法案に、以下の点で強く反対するものであります。 第一に、財政危機を破局の事態にまで推し進めるものにほかならないことであります。建設国債七兆二千百五十億円を合わせ十五兆二千七再億円、予算の実に三九・六%に……
○佐藤昭夫君 きょうは、サラ金規制立法の問題と日米共同声明に基づく今後の財政政策について御質問いたしたいと思いますが、まず昨年の臨時国会の段階でも、当時の福田総理、村山大蔵大臣は政府を代表して、いわゆる悪徳サラ金業を規制する立法を次期国会に提出をいたしますというふうにはっきり言明をされてきたにもかかわらず、いまだに今国会に提案の手続がなされていないのはまことに奇怪と言うか、遺憾に思うわけでありますが、その後も、御存じのようにサラ金の悲劇は依然として後を絶っていませんし、業者数も増大の一途をたどっている。 去る五月の一日発表された全国長者番付にはサラ金業者が初登場し、例の山一グループ、サラ金三……
○佐藤昭夫君 まず初めに、今回のたばこの定価改定と物価上昇の関係について幾つかお尋ねをいたしますが、今回の定価の改定で現行のたばこ料金を平均二一%引き上げるという提案でありますが、それによる物価への影響は、消費者物価を〇・三七%引き上げる。さらに他の公共料金の引き上げ分も加算をすると、公共料金全体で一・五%引き上げることになるだろうという今日までの説明でありますが、この説明、果たしてこの程度でおさまるのかという点について私は大きな疑問を持つわけです。 そこで、まずお尋ねをしますが、こういう推定をなさっておる根拠はどういう根拠に基づくのか、お尋ねをします。
○佐藤昭夫君 委員長の選任は、主宰者の指名に一任することの動議を提出いたします。
○佐藤昭夫君 日本原子力研究所の理事長さんに参考人としてお願いをしておきましたので、昨日行われました原子力研究所の核融合研究施設の起工式をめぐる問題についてまず質問をいたしたいと思います。
昨日行われましたこの起工式について地元の「いはらき」新聞等の報道もありますが、何名招待をして実際の参加者どれくらいあったのか、どういう規模の起工式であったのか、まずお尋ねします。
【次の発言】 その約五百名の招待をされた顔ぶれの中には国会議員、県会議員、町村長なども入っているという報道でありますが、一番重要な今後のこの核融合研究をどう正しく発展させるかという立場からの原子力研究所におけるこの核融合研究開発……
○佐藤昭夫君 法務大臣、あなたもよく御存じのとおり、ロッキード事件は政・財・官界の非常に醜悪な癒着関係が生み出した刑事事件であったわけでありますが、検察当局も繰り返し明言をしているように、田中被告らの有罪性については確信をもってその立証作業、公訴の維持に全力を挙げているというふうに言っていると思うのです。のみならず、当時の稻葉法務大臣自身も、両院ロッキード特別委員会等で、検察の行った田中の起訴処分を当然のものとしてその有罪性について繰り返し答弁をなさっているわけでありますが、また当局の見解もその後変更されていない。こうした確信をもって起訴した事件について、検察行政の頂点に立つべき法務大臣があえ……
○佐藤昭夫君 本日私は、さきの臨時国会でも大きな議論となりました日税連、税政連のいわゆる政治献金問題についてさらに掘り下げて質問をいたしたいと思います。 私は十二月の八日、衆議院の東中、渡辺両議員とともに日本税理士会館を訪れ、四元専務理事などから詳しく事情を聴取し、幾つかの重要な事実を確認してまいりました。なお、これは読売新聞記者同席の上での確認であったことをつけ加えておきたいのであります。 そこで、まず議論の出発点として法務省に確かめますが、十二月十日の衆議院大蔵委員会における東中議員の質問、十二月十一日の衆議院法務委員会における木下議員の質問に対する答弁において、一般論として、政治資金……
○佐藤昭夫君 鉄建公団やKDDなどの不正経理問題に端を発して、予算や財政投融資の査定権を握る大蔵官僚が、特殊法人や他官庁から公費による接待を受けていた事実が明るみに出て、これが今日大きな国民的批判の的になっているということは、今次国会でもいろいろ議論をされてきておる問題だと思うんですが、この問題に関して幾つかお尋ねをいたしたいと思います。 大蔵省は、松下官房長をキャップとして綱紀総点検委員会をつくって、実情調査の結果と一定の処分を十月の二十九日に発表いたしました。その発表によると、五十三年四月から五十四年七月の間、鉄建公団について大蔵省が接待を受けたのは百二十二件、三十数人、約百三十万円、ほ……
○佐藤昭夫君 大臣所信に関して多々質問したい点がありますが、きょうは時間の制約もありますし、当委員会でも何回か議論になってきた原発で働く労働者の被曝の問題を中心にお尋ねいたしたいと思います。
現在のわが国のいわゆる放射線防護に関する諸法令は、例のICRPの一九五八年勧告を取り入れてつくられておるということになっておりますが、その後ICRPは一九六五年、昭和四十年に新しい勧告を出しています。これに沿ってのわが国の諸法令の整備はどのように進められたのか、まず、この点をお尋ねします。
【次の発言】 最近の七七年勧告を受けてどう対応するかという問題を中心に御答弁なさったわけでありますが、せっかく六五……
○佐藤昭夫君 委員会の質問の機会が余りございませんし、原子力二法に先立って若干原子力行政に関しての質問をいたします。 新しく発足した安全委員会が国民合意の原子力行政を進めていく施策のいわば重点の一つとして打ち出したものに、新規原発の公聴会、ヒヤリング、これを打ち出されてきたところでありますが、本年一月、福井県の高浜町で行われた公開ヒヤリングの実際の実情を聞きますと、必ずしも国民合意を得る形で進んでいない。たとえば意見陳述人の選定が安全委員会の判断だけでやられたということは、いわば都合のいい意見だけをセレクトしたのではないかという住民の不信感はぬぐえない状況になっておると思うんです。 まず、こ……
○佐藤昭夫君 ただいま委員長から御提案のありましたアフガニスタン、北方領土両決議案の委員会審査省略の件について、日本共産党は反対であります。 わが党は、かねてから国会の決議は全会一致で行うべきであると主張してまいりました。国権の最高機関、国民の代表機関である国会が内外にその意思を表明する際、国会を構成するすべての会派が一致して賛成し得る決議とすることこそ当然の責任ある態度であります。 しかるに、両決議案の提出に当たっては、わが党に重大な異論のあることを提出者諸君も十分承知しておりながら、意見の相違点などを協議することをせず、わが党が全面的には同意し得ない内容の決議案を提出されたのであります……
○佐藤昭夫君 まず、財政再建についての考え方に対して二、三御質問をいたしたいと思いますが、言うまでもなく、今日の財政の危機はますます深刻な状況にあろうと思います。 来年度の国債発行額は十四兆二千七百億円、依存度三五・五%、国債費は予算の一二・五%を占める。年度末の国債残高七十一兆円となっておりますから、国民総生産見込み二百四十七兆円の二八・八%に達するという状況でありますし、しかも六十年度からは特例公債の本格的な償還が始まるということで、財政再建の課題はきわめて緊急の重大問題だというのは、ひとしく認識をしておるところだろうと思います。 そうした点で、来年度といいますか、昭和五十五年度の予算……
○佐藤昭夫君 前回私は、たばこ定価の法定制緩和の要件についていろいろ質問をいたしました。たばこ定価法の今回の改正案第二条一項、二項及び四項に書かれている「健全にして能率的な経営」の維持という抽象的な規定では法定制の除外要件とはならないんではないか。逆に、政府の恣意的な裁量に任されるおそれがあるというふうに質問をして、その具体的な基準の提出を求めたわけでありますが、その後資料をいただいていますが、大蔵省の方からその内容の要点をまず御説明をお願いしたいと思います。
【次の発言】 ただいまの御説明でも依然としてはっきりしないわけでありますが、四つの指標を挙げられて、いただいております文書による資料に……
○佐藤昭夫君 私は、日本共産党を代表し、日本専売公社法等の一部改正案につき反対の討論を行います。 反対の理由の第一は、政府みずからによる物価引き上げであることです。政府は、財政危機を口実に公共料金の軒並み引き上げを進めておりますが、このたばこ定価二一%引き上げもその重要な一環にほかなりません。わが国経済と国民生活の基盤にもかかわる電力、ガスの大幅引き上げを是認したばかりか、みずからが公共料金の引き上げを先導するがごときは、高負担に苦しむ家計の実態を見ないで、口先だけの物価対策に終始する政府の姿勢を示す以外の何ものでもないのであります。 第二は、定価法定制の緩和で、国会審議抜きの引き上げがで……
○佐藤昭夫君 きょうは参考人の方々、御苦労さまでございます。 まず、小倉会長に幾つかお尋ねをいたしたいと思いますが、第一に所得税の問題でありますが、課税最低限の引き上げによる所得税減税の実施というのは、御存じのとおり、五十二年やって以来三年連続見送りになっているという現状にありますが、たとえば勤労者の収入が消費者物価と同程度の上昇、つまり実質上昇ゼロだと、こういたしますと、夫婦、子供二人の標準世帯で五十二年の年収二百五十万の場合、年収額は三年で一・一六倍になると。ところが、税額の方は、実施されました戻し税を度外視して一・八倍、戻し税を加えますと三・四倍になる、こういう計算になろうかと思うんで……
○佐藤昭夫君 本日、一括審議の案件となっています法案の一つ、税理士法改正案について、わが党としては断固として反対であり、しかも、この法案の促進過程において日税連、税政連の政治献金の問題があり、重大な疑惑があることを他委員会においてたびたび質問をしてまいりました。 少なくとも検察当局の調べの白黒がはっきりするまで審議を凍結すべきこと、予算にも関係がなく、日切れ法案でもないものを何ら急ぐ必要がない、こういうことを私も繰り返し主張してきたのでありますが、残念ながら一昨日の委員会で多数決をもって一括審議入りが決められました。 そこで、私としてはただすべき問題が山ほどあるわけでありますが、本日は時間の……
○佐藤昭夫君 非常に限られた時間ですので、私は所得税減税の問題を中心に、いまも矢追委員質問をされておりますが、私も質問いたしたいと思います。 昭和五十二年度の税制改正以来もうこの三年間、例の戻し税の問題も含めまして、全く所得税減税が行われていない。理由は、深刻な財政危機にあるんだ、財源難だ、だからことしもできなかったんだというふうに言われているわけでありますけれども、まず大臣に基本的認識をお尋ねをいたしますが、減税を見送ってきたこのことによって、実は減税ゼロイコール実質増税を来していると、しかも特にその被害が低所得層に著しくあらわれてくるんだというこの基本認識、当然認められると思いますけれど……
○佐藤昭夫君 ただいまの委員長の扱いというのはまことに不当であります。理事会の場でも、ただいま文書で委員長にも議事進行動議を正式に提出をしております。
本日、このような不十分な審議で、しかも修正案も提出をされるという、こういった局面のもとで一方的に質疑を打ち切りをし、そうして採決に入るということを断じて認めることはできません。(発言する者あり)
このような措置は撤回をして、後日に、このようなただいまの委員長の発言は撤回をして、後日に委員会を継続する議事進行動議を提出いたします。
【次の発言】 委員長。
【次の発言】 修正案に質問要求あり、動議です。
○佐藤昭夫君 きょうは御苦労さまでございます。 最初に、関参考人に二つほどお尋ねをいたします。 一つは、銀行経営は最近国債の大量の抱え込みでいろいろ問題が出ている、困難があるということに先ほど来触れられておるわけでありますけれども、その実情について、特に大手と中小でかなりアンバランスが生まれているのではないかというふうに思うのですが、その点についてはどのように見ておられるかという問題です。 もう一つ、先ほど来会長は、資金運用部引き受けの拡大のことに触れられておりますけれども、今後このような大増発が続いていけば、日銀の引き受け、または日銀の買い取り、そういう方向へ発展をするという危惧を持つ……
○佐藤昭夫君 政府の国債政策が依然として大量発行を是認し、将来への備えもない非常に危険なものであることを、前回いろいろただしてきたわけでありますが、しかし、問題はそれだけにとどまらないと思うんです。大量の国債が発行され累積されていくもとで、発行、消化の面でも流通の面でも大変な無理が押し通っており、金融政策上も幾つかの重大な問題が出てきているのではないかと思います。 まず、議論の前提として大臣の認識をお尋ねをしたいと思いますが、今日の国債の大量発行は政府としては無理のないもの、当然なものだと考えておられるのか、よくないけれどもやむを得ないものだと考えておられるのか、まずここの基本認識はどうでし……
○佐藤昭夫君 私は、日本共産党を代表し、本法案に対し反対の討論を行います。 反対の理由の第一は、本法案が大企業優先の経済政策、財政運営を進めるために、国債を依然大増発しようとするものである点であります。政府は、財政再建を口実に、国民への重税、公共料金引き上げ、福祉予算切り捨ての一方で、大企業課税強化の見送り、軍事費の増大などを進め、アメリカや財界の要求に応じた予算の編成と財政の運営を続けております。これでは財政の破綻が一層深刻になるばかりか、わが国経済の国民本位の再建も遠のかざるを得ません。いまこそ、従来型の経済、財政政策を根本的に国民本位に転換し、国債発行は四条債、特例債を問わず、大幅な縮……
○佐藤昭夫君 まず、大臣に総論的にお尋ねをいたしたいと思いますが、政府は深刻な財政危機の現状にもかかわらず、いわばエネルギー対策を最重要課題の一つとして位置づけをし、予算の編成も行っているわけでありますが、従来のエネルギー政策は輸入依存一辺倒の傍ら、国内自給能力の拡大についての努力は皆無に等しいと言ってよいほどの状況であったと思うんです。このため、石油危機を契機に、国民生活や産業の基盤となる経済的諸情勢さえも崩れるということになって、世界の中でも最も深刻な経済の危機的状態に陥ったことは、論を待たないところだと思います。 こうして政府のいわゆる石炭つぶしを初めとする施策の結果、今日の危機的状況……
○佐藤昭夫君 長橋さんに二点お尋ねをいたしますけれども、一つは、いわゆる原子力発電の安全性確立の問題について、特に昨年のアメリカのスリーマイル事故以来、わが国でも大きな議論が起こっておるわけですけれども、電力事業体としてどのような独自の努力をされておるのか。かねがね諸外国と比較をしても、民間分野におけるこの研究投資がわが国はおくれているということなんかも指摘をされておるわけですけれども、安全性研究のために、あるいはいろいろ言われております本当に国民に開かれた原子力発電事業を進めていくためにも、事故情報については公開をして、それを事故隠しをするということをしてはいかぬということも常々指摘をされて……
○佐藤昭夫君 理事会でちょっと中座をしておりましたので、重複する部分があろうかと思いますけれども、若干お尋ねをいたしたいと思います。 地震災害は、言うまでもなく、個人の責めに帰せられない自然災害であるわけですけれども、現在、損害額四百五十億円以下は国の負担はゼロだと、こういうシステムになっておって、いろいろ調べてみますと、現在までの保険金の支払いは約十五年間で十地震に対して三億六千万、しかし国の負担は全くゼロだという問題とか、加入者の保険料掛け捨てによって、地震保険準備金の残高が昭和五十四年で千六百八十億に達しておる、あるいは保険料率の算定が四百六十七年間に三百二十回の地震発生を基礎に、言う……
○佐藤昭夫君 私は、日本共産党を代表して、オリンピック記念青少年総合センター解散法案並びに修正案について反対の討論を行います。 この法案は、五十二年の第八十四回国会に提出されて以来、すでに三回にわたり廃案となったものであります。 この事実は、本法案が国民の合意を得がたい内容を含んでいるということを端的に示しており、政府は本来法案を撤回して出直すべきなのであります。 本法案に反対する第一の理由は、二年有余に及ぶ審議を通じて、国立オリンピックセンターの将来構想が、予算の面でも、人員の点でも、また機構においてもいまだ明らかになっていないことです。解散させて国立化し、その後のことは政府に任せると……
○佐藤昭夫君 きょうは御苦労さまでございます。 まず、電気事業連の正親さんにお尋ねをいたしますが、再処理工場の安全性については国際的にも未確定な問題がいろいろありますし、現に東海の再処理工場でも事故が頻発をしている、こういう現状で、わが国の第二再処理工場を民間化した場合に、その安全性について具体的にどう確信を持っておられるか、先ほども高木参考人からは十年を見通しても解決困難な問題が予想されるということも言われているわけですけれども、いや、こう解決できますという確信がおありなのかという問題が一つです。 それから冒頭のお話で、みずからの発電所から排出をした燃料はみずから再処理をするのが当然と考……
○佐藤昭夫君 どうも皆さん御苦労さまです。 先ほど来国内における葉たばこ生産をめぐっていろいろ御質問が出ておりますが、私も二、三質問をいたしたいと思いますけれども、一つは、国内産葉たばこの買い入れ価格ですね、いまでも外国産のものとの差があるという話でありますが、本来的に労働に見合う価格といいますか、生産費を償う価格、そういった点では全日本農民組合の中での御議論としては、いまの買い入れ価格がどの程度に改善をされる必要があるのかということでお考えになっているかということが一つです。 それから二つ目は、葉たばこの耕作者がかつて二十万人あったのが十二万人まで激減をしてきているというお話も出てきてお……
○佐藤昭夫君 もう時刻も五時を回っていますので、社会保障の問題でもいろいろお尋ねをしたいことがありましたが、省略をしまして、教育の問題で一つだけお二人の先生方にお尋ねをいたします。 子供の非行、自殺の問題がいろいろきょうもお話に出ていますけれども、大体、いままでの質問や御答弁の中で、一つは家庭教育のあり方の問題、それからもう一つは社会のあり方の問題、ここらあたりの問題は大体出ているというふうに思うんですが、もう一つ、学校教育自体のあり方について今日どう考えるかという、ここの問題が余り出てないように私は思うんです。 で非行、自殺の原因は多岐にわたりますけれども、大きくそういうふうに三つほどに……
○佐藤昭夫君 きょうは家庭用品の安全問題、中でも合板から放出されるホルムアルデヒドの規制の問題について幾つかお尋ねをしたいと思います。
まず最初に、厚生省にお尋ねをしますけれども、ホルムアルデヒドは法律で明確に乳幼児のおしめカバー、下着類から検出されてはならないというふうに規定をしているわけでありますが、このように乳幼児への悪影響防止の立場から規制をしておるその根拠といいますか、どういう悪影響が出るのか、まずその点の御説明をお願いしたい。
【次の発言】 いま言われたとおり、特に乳幼児には明確な皮膚障害があらわれるということでありますが、それにとどまらず、呼吸器に対する障害もかなりいろいろ指摘……
○佐藤昭夫君 きょうは関西学術研究都市構想の問題で幾つか御質問をいたしたいと思いますが、最近この研究都市構想をめぐって新聞でもしばしば取り上げられ、京都、大阪など自治体レベルでも、また学者、研究者の間でも賛否両論も含めて議論が起こっておるところでありますが、まず窓口の衝に当たっておる国土庁にお尋ねをしますが、今回国としても五十四年度の予算案に約千百万円の調査費が計上をされたわけですが、この構想を推進をする理由は、目的は何ですか。
【次の発言】 そうしますと、いまの御説明ですと、既存の大学や研究機関が新しい研究施設をつくろうという場合に、いまのところでは用地上限界があるというので、一定の地域にそ……
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