このページでは板垣正参議院議員の17期(1995/07/23〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は17期国会活動統計で確認できます。
○板垣正君 私は、自由民主党を代表して、橋本総理に対し質問いたします。 橋本総理には、去る四月二十五日、日米首脳会談に臨み、クリントン大統領と多岐にわたる問題について率直な意見交換を行い、日米関係を一層緊密化する成果をおさめられたごとに対し、まず敬意を表したいと思います。 クリントン大統領との会談は六回目と伺いますが、昨年二月のサンタモニカにおける第一回会談以来の経過を顧みると、橋本総理が推進された積極外交の成果はまことに目覚ましいものがあります。 冷戦後における日米安保体制の新しい意義づけ、そして最大の課題である沖縄米軍基地の整理・統合の進展を焦点として、日米関係の画期的な前進が見られ……
○板垣正君 私は、日米防衛協力のための指針について、自由民主党を代表して、総理初め関係大臣に若干の質問をいたします。 冷戦の終結に伴う国際軍事情勢の変動、我が国の国際社会における役割の増大といった諸状況の変化を踏まえて、昨年春に日米安保共同宣言が発表され、これを受けて、日米防衛協力のための指針、いわゆるガイドラインについて日米両国政府が一年以上集中的に真剣に取り組んだ成果について、冒頭、改めて評価の意を表したいと存じます。 しかしながら、ガイドラインの具体化については、今スタート台に立ったばかりであり、国民を初め近隣諸国等、内外の理解を得ることから真剣に取り組んでいかなければならないことを……
○板垣正君 ただいまから沖縄及び北方問題に関する特別委員会を開会いたします。
本院規則第八十条により、年長のゆえをもちまして私が委員長の選任につきその議事を主宰いたします。
これより委員長の選任を行います。
つきましては、選任の方法はいかがいたしましょうか。
【次の発言】 ただいまの風間君の動議に御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認めます。
それでは、委員長に成瀬守重君を指名いたします。(拍手)
○板垣正君 沖縄の問題が、いろいろな意味で全国の、またある意味では全世界の注目の中で、しかも沖縄県民の皆さん方の思いというものを深く察しつつ今あるわけでございます。 私も仕事の関係、つまり戦没された方々の遺族の関係あるいは戦没された方々の慰霊の関係、こういうかかわりでございますけれども、沖縄県とのつながりはもう昭和三十年代の初めから、ほとんど毎年のように現地に伺う、あるいは沖縄からもお見えになる。その間、本土復帰という歴史的な日を目の当たりにいたしましたし、またその後の沖縄の第一次振計以来の発展の姿、そして沖縄の皆さん方の、厳しい中にもあの試練を乗り越えてたくましく生き抜いておられる、しかも……
○板垣正君 ただいま防衛計画の大綱等についての御説明を承りました。これは極めて重大な問題でありまして、私もいろいろただしたい点はありまするけれども、まず東アジアの安全保障、これがまさに今脅威を受けておるという情勢、いわゆる中台関係の問題がありますので、この際この問題についての政府の見解をただし、また私の見解も述べさせていただきたいと思うわけであります。 現在の中国のミサイルあるいは実弾射撃等は常軌を逸した、国際的にも極めて不安感をもたらすものであります。現実に東アジア地域に不安定な、かねてアジア情勢は不安定であり不透明であると憂慮されてまいりましたけれども、そういう一つのあらわれとして私ども……
○板垣正君 まず初めに、自衛艦の誤射事件、米軍機の撃墜事件について長官にお伺いします。 これは極めて衝撃的な事件でした。しかも、昨年十一月にF15がF15を撃ち落とすという想像もできないような大きな事故があった。それからわずかの間にこうした事態が招来されたということ、しかも対米関係ということで、極めて重大に受けとめておられると思いますけれども、やはり懸念しますのは、せっかく日米間の防衛協力あるいはガイドラインの見直し、こうした新安保宣言に基づいて新しい体制に入っていこうと双方が大いにやる気を出している最中にこうした事故が起きたということが今後そうした流れに非常な懸念を与え、いろいろな問題が生……
○板垣正君 委員派遣の報告をいたします。 鎌田委員長、鈴木理事、齋藤理事、海老原委員、笠井委員及び私、板垣の六名は、去る九月十八日から二十日までの三日間、沖縄県、鹿児島県における国の地方支分部局及び自衛隊の業務運営等の実情について調査を行ってまいりました。 一日目は、航空自衛隊南西航空混成団、海上自衛隊第五航空群及び陸上自衛隊第一混成団を訪れ、業務説明を聴取した後、装備品等を視察いたしました。次いで、米軍の普天間飛行場及び嘉手納飛行場を視察いたしました。 二日目は、防衛施設庁那覇防衛施設局及び沖縄開発庁沖縄総合事務局を訪れ、概況説明を聴取いたしました。次いで、沖縄県庁を訪れ、米軍基地の整……
○板垣正君 ただいまから沖縄及び北方問題に関する特別委員会を開会いたします。
本院規則第八十条により、年長のゆえをもちまして私が委員長の選任につきその議事を主宰いたします。
これより委員長の選任を行います。
つきましては、選任の方法はいかがいたしましょうか。
【次の発言】 ただいまの星野君の動議に御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認めます。
それでは、委員長に楢崎泰昌君を指名いたします。(拍手)
○理事(板垣正君) 午前の質疑はこの程度にとどめ、午後一時まで休憩いたします。 午前十一時五十五分休憩
○板垣正君 板垣であります。 きょうは、いろいろ伺いたいことはありますけれども、時間の制約もありますので、教科書の問題に絞りまして文部大臣にいろいろ伺ってまいりたい。ただ、この問題は、ひとり文部大臣の問題ではありません。まさに内閣全体の、しかも国の基本にかかわる、国の将来にかかわる本質的な問題でありますので、各閣僚におかれましても心にとめてひとつ聞いていただきたい。 まず、文部大臣に御就任をお喜び申し上げます。と申しますのは、小杉文部大臣、私は世田谷、先生は目黒で、同じ選挙区で長年おつき合いをさせていただき、またこのたびは新しい選挙区で見事に当選をされ、文部大臣の大命を拝されたわけでありま……
○板垣正君 ただいまから沖縄及び北方問題に関する特別委員会を開会いたします。
本院規則第八十条により、年長のゆえをもちまして私が委員長の選任につきその議事を主宰いたします。
これより委員長の選任を行います。
つきましては、選任の方法はいかがいたしましょうか。
【次の発言】 ただいまの星野君の動議に御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認めます。
それでは、委員長に楢崎泰昌君を指名いたします。
○板垣正君 沖縄の基地問題についてまず触れたいと思いますが、委嘱審査であります、それぞれ沖縄の問題、北方問題についてもぜひお尋ねいたしたい。 沖縄の振興開発は極めて重要であります。ただいま御説明いただいた予算の中でもいろいろな新規事業も盛り込まれて、精いっぱい御努力の跡が出ていると思うのでございます。その中でも特に人材育成ということで、この予算で東京に次いで二番目となる産業技術教育センター整備事業が計上されております。大変意義のあることと評価いたしております。 このことについて開発庁長官はどのような期待を込め、ある程度具体的な内容についてお話しいただければと思います。
○板垣正君 きょうは内閣委員会の委嘱審査でございますが、この内閣委員会というのはある意味で総務委員会と申しますか、国の基本にかかわる問題について取り上げてきているわけであります。加えまして、私、先般の予算委員会におきまして質疑の機会を与えられましたけれども、時間の制約もあり、取り残した問題がございます。これらの問題につきまして、官房長官、そして総務庁長官からこの基本的な考え方について政治家としての御見識をぜひ承りたい、こう思うわけであります。 まず第一に、行政改革を初めいわゆる六大改革、この改革をなし遂げなければならない。まさに国家の存亡をかけた大きな改革であります。この改革につきましては、……
○板垣正君 ガイドラインを中心として、また基本的な問題についていろいろ伺ってまいりたいと思います。 ガイドラインの見直しのいわゆる中間報告、これは私はたたき台として出されたというふうに受けとめさせていただいております。いろいろ討議も進められてまいりましたし、先般、外務大臣また防衛庁長官からこれについての御報告も承った次第でありますから、改めてこの意義ということを定義立てる必要はないと思いますけれども、私はこれは大変重大な問題だと思う。法制的な問題にとどまらない、つまり日本の国家としての基本的な姿勢といいますか、またそれを取り巻く内外情勢の中で、冷戦が終わり、あるいは日本自身が戦後五十余年を経……
○板垣正君 板垣正であります。よろしくお願いいたします。 本委員会におきましていよいよ審議が始まります。衆議院の審議等を通じても沖縄の心ということがよく取り上げられました。私もこれは大事な問題であろうと思います。 そこで、去る二月十四日に亡くなられた屋良朝苗さん、沖縄教職員会を率い、さらには琉球政府の主席、そして復帰後は初代の知事として文字どおり祖国復帰のために、また沖縄の再建のために献身をされた方でありまして、まさに沖縄の心を体現されている方と。私も、屋良さんが沖縄県遺族会の副会長もお務めでございましたので、お目にかかる機会もあり、尊敬申し上げてきたわけであります。 同時にもう一人、ど……
○板垣正君 質問の順番を変えまして、まず最高裁にお伺いいたします。愛媛県の玉ぐし訴訟、この漏えいの問題についてはいろいろ各方面で論議されております。また、去る三月十一日には本院においても野間赳議員によってただされた。これに対して最高裁は、合議の内容が漏えいした事実はない、厳格に調査をしたけれども漏えいの事実はないと再三繰り返した。現在でもその見解には変わりありませんか。
【次の発言】 私はある確信を持って重ねてお尋ねしますけれども、もし今の御答弁を覆すような事実が出た場合、つまり漏えいの事実が明らかにされた場合、どのように責任をとられますか。
○板垣正君 委員派遣の報告をいたします。 竹山委員長、依田理事、永野理事、瀬谷理事、矢野委員、鈴木前理事、齋藤委員、笠井委員及び私、板垣の九名は、去る九月三日から五日の三日間の日程で、岐阜県、愛知県及び静岡県における国の地方支分部局及び自衛隊の業務運営並びに国家公務員制度等の実情について調査を行ってまいりました。 一日目は、川崎重工業株式会社岐阜工場を訪れ、業務説明を聴取するとともに、同工場を視察いたしました。次いで、人事院中部事務局、総務庁中部管区行政監察局及び名古屋防衛施設支局からそれぞれ概況説明を聴取いたしました。 二日目は、浜松ホトニクス株式会社中央研究所を訪れ、同研究所を視察し……
○板垣正君 おはようございます。 きょうは外交、防衛の問題につきまして、特に基本的な問題を踏まえながら各大臣の御見解を承ってまいりたいと思います。ぜひ率直な御見解を賜りたいと存じます。 昨日でしたか、読売新聞が行いましたアメリカと日本の世論調査に大変興味のある結論が出されておる。特に日米同盟が日本の平和、安定のためにも、またアメリカの国益にも利しておる、かつ二十一世紀もこの日米同盟は堅持されるべきだ、こうしたことが両国とも過半数以上の支持という姿で出ております。 こういう意味合いで、活発化しつつあるこの首脳外交も展開されつつあります。そういう中における我が国の外交姿勢、防衛の問題も含めた……
○板垣正君 私は、沖縄の問題を中心にきょうは質問をさせていただきたいと思います。 まず第一に、先日、当委員会においても審議、採決され、附帯決議もつけられまして、また三月三十日に本会議におきまして全会一致で成立を見ました沖縄振興開発特別措置法の成立の意義について、改めて長官に伺いたい。 これは、沖縄の長い歴史からいいましても、また最近のいろいろな動きから見ましても、ある時期には非常に見通しもつかない厳しい中で、しかしこれは今の時期において沖縄のためにも、また日本の全体的な二十一世紀を展望しながらも、ぜひやり遂げなければならない、こうした思いが衆参ともに全会一致で、比較的短期の審議で成立を図っ……
○板垣正君 きょうは、外務大臣から去る三月に当委員会におきまして外交についての所信の表明があったわけでございまして、これに基づきましての質疑の場を与えられましたので、沖縄の問題また北方領土の問題、大臣の御見解を承りたいと思います。 まず第一に、この所信におきましても大変強調されましたことは、「沖縄県から伺った御要望も踏まえつつ、最大限の努力を払って取りまとめられた沖縄に関する特別行動委員会、SACO最終報告の着実な実施に向け鋭意努力」する、これに全力を尽くすという御決意の表明があり、またその後そうした面での努力をお続けいただいていると思うわけでございますが、現時点における外務大臣としてこれに……
○板垣正君 各大臣、御苦労さまでございます。 きょうは、危機管理監の設置あるいは内閣官房副長官を増員する、さらには外務政務次官を増員する、こうしたことについて提案されているわけでございます。基本的にこれらについては賛成するものであります。 これらの問題というのは、つまりは中央省庁改編の大きな改革案、行革推進の大きな枠組みの中で内閣そのものの機能を強化していくという非常に重大な問題があるわけでございますが、ある意味ではそれを先取りするといいますか、そういう意味合いがあるんではないか、こういう思いでお尋ねしてまいりたいと思います。 まず第一に、危機管理監を内閣に置く、この問題については、かね……
○板垣正君 自由民主党の板垣でございます。 きょう私は、東京裁判史観の見直しの問題、平和条約第十一条の問題、近隣諸国条項、従軍慰安婦問題に関する政府見解の見直しの問題、あるいは村山談話の再検討について、さらには憲法論議の推進について、こうした問題について時間の許す範囲で、特に官房長官に政府の立場での御見解なりこれからの御意向を承りたいと思います。 委嘱審査の機会にこうした問題を取り上げることがどうかという考え方もあると思いますが、やはり総務委員会として国の基本にかかわる問題について論議を行うことは当然の使命であろうと思います。同時に、今申し上げましたような問題は端的に言うとタブー扱いといい……
○板垣正君 おはようございます。総理初め各閣僚、まことに連日御苦労さまでございます。 早速伺います。 日本のあり方というものが改めて問われている、まさに第三の開国と言われる大きな転機に来ていると言われているわけであります。橋本総理を先頭に、連日それに取り組んでいただいております。そうした中で、やはり心の問題が改めて問われておる。物の面では見事に繁栄を遂げましたけれども、大事な心の問題がいろいろな角度から問題がある。 これはある精神科医の方が高校生を対象に行った調査でありますが、この中で最も高い反応のあったのが、自分がどんな人間なのかわからなくて困ることがある。つまり、日本人であることや自……
○板垣正君 それぞれに有益なお話を承りましてありがとうございました。志方参考人のお話、大変明確に、わかりやすく基礎的にお話しをいただき、また将来の展望をお示しいただきました。 私は、日米安保体制は今後も日米間の基軸になっていくと思いますが、同時にやはり戦後五十年あるいは第二次大戦が終わって五十年、冷戦が終わった、これはまさに転換期の新しい対応を迫られておる。こういう流れの中で、我が国としてはやはり今まで言われてきた、ここまで繁栄は築いてきましたが、いわゆる一国平和主義と言われ、一国繁栄主義と言われた。実質的には日米安保体制というか、アメリカの庇護のもとに余り国際問題等に煩わされずに経済的な繁……
○板垣正君 以下申し上げますことは私の個人的な見解であるということをお断り申し上げます。 まず、アジア太平洋の安全保障の問題、アジア太平洋情勢をどう見るか、これが基本であります。端的に言って、経済的な発展を遂げつつある活力あふれるアジアであるとともに、反面、極めて不透明な、また予測しがたい、こういう状況に置かれているのがアジア太平洋情勢の現実ではなかろうかと考えます。 この要素としてはいろいろございますけれども、中長期的に見ます場合には、アジア全体の繁栄とともに、いずれ深刻な問題になってまいります人口の問題があります。食糧の問題があります。さらには、エネルギー。これらの問題が中長期的にわた……
○板垣正君 先般、本調査会が行いました委員派遣につきまして御報告申し上げます。 本調査会の林田会長、笠原理事、直嶋理事、松前理事、木宮委員、馳委員、林委員、山本委員、木庭委員、高橋委員、永野委員、萱野委員、笠井委員、田村委員及び私、板垣の十五名は、去る二月十九日から同二十一日までの三日間にわたり、自衛隊の現状、経済協力及び国際研究交流等に関する実情調査のため、愛知県及び石川県に派遣されました。 以下、その調査の概要について、日程に沿って御報告申し上げます。 第一日目は、まず、愛知県小牧市にある航空自衛隊小牧基地に赴き、基地の沿革、概要、基地所在部隊等概況説明を聴取し、意見交換を行った後、……
○板垣正君 やはり今大きな転換期にあるということは、これはもうだれも言うわけでございますね。現実に、戦後五十年体制から五十一年目を迎えたこの現状、内外情勢というものが、いや応なしに日本の国としての姿勢、特に安保体制に対する対応というものの転換を求めているんではないのか。 つまり、安保体制は戦争に巻き込まれるんだと言われた反対の人たちは、あの時代にも、これはアメリカの戦争に巻き込まれるんだと、ソ連の脅威はないんだと、こうあの時代は主張してきた人が、今度は冷戦後はソ連の脅威はなくなったんだからもう安保は要らないんだと。そうすると、やっぱりソ連の脅威というのは昔は認めていたのか認めていなかったのか……
○板垣正君 板垣であります。 私は、訪れた国、要人との対話等で特に印象に残った点、私見を交えて順次御報告をいたしたいと思います。 初めがベトナムであります。 ベトナムは、私も不勉強だったんですが、国語を全部ローマ字化しているんですね。ローマ字化しているあの姿にあらわれているような近代化、教育を極めて熱心にやっているという姿、しかしまだまだいろいろおくれている面がある。今お話がありました、どこの国でも日本のODA、経済協力に対しては非常に感謝をしておる、ベトナムで会った方も皆そういう御発言が多かったわけであります。 特にベトナムの場合は直前に第八回党大会が開かれて、今までの成果を確認する……
○板垣正君 一つは、中国のAPECなりWTOに対する基本的なスタンスを伺いたいんです。 中国は、APECのいわゆる個別行動計画でも積極的な関税引き下げの計画を出すとか、WTOにはぜひ参加したいという姿勢をとっているということですが、このAPECには中国が開発協力基金というものの創造を提案したと。しかしどこの国も賛成がなかったというようなちょっと報道です。その内容が、どういう計画というか意図というものであったのか、どういう実態であったのか。そういう中で、中国がAPECなりあるいはWTOでもオブザーバーで出ていたわけですね、先進国が余り先走りし過ぎる、そういう意向といいますか、これから開発される……
○理事(板垣正君) 三先生ですか。
○板垣正君 各先生とも大変内容のある御報告を賜りましたが、私から御質問させていただきたいと思うんです。 山本先生、山崎先生にお伺いしたいと思うんですが、一つは、日本のこれからのあり方における普通の国論です。私は、どちからというとそれを支持する立場であります。そういう立場から私は、やはり戦後体制、その頂点である現在の憲法体制、これは普通の国であるべき日本のある面の制約になっている。これは日本の安全保障の面でもあるいは国際的な平和維持活動に象徴される動きにおきましても、むしろ我が国に対する制約になっている。 そうであれば、この転換期に今後の我が国の基本方向を決する上においてそうした制約を脱する……
○板垣正君 それじゃ、火つけ役で刺激的なことを。 今、御報告申し上げたとおり、大変充実した、しかも時期的にも非常に意義のある視察であったと思うわけでございます。 そのうちの一つで、その後の成り行き、今日の状態は申し上げるまでもないわけでありますが、やはり一番懸念されるのは、沖縄県知事初め沖縄県民の皆さん方のこの思いと、いわゆる安保体制への取り組みという国の立場におけるいわば国益の立場、そしてまた沖縄県の立場、こうしたものがやはりここで言われているように非常に複雑かつ難しい中で、しかしこれを何とか解決していかなければならない、こういう点で、それぞれの立場はありますけれども、皆ひとしく取り組ん……
○板垣正君 川島さんに伺いますが、今のお話とも関連をいたしますけれども、中国に触れる場合、外務省の姿勢あるいは防衛庁の姿勢、政府全体の姿勢とも言えますけれども、非常に遠慮深いと申しますか、さっきの御説明でも朝鮮の問題、台湾の問題その他、台湾の問題というのはあるわけですが、それとやはりこの中国の将来というものがアジアの、ある意味では世界の安全保障の最大の問題になってくる。これは日米関係、日中関係、そういう中でもう少しこの中国の実態、端的に軍の近代化の問題、そういうふうな問題についてもう少し外交姿勢としてもはっきり触れていただいた方がいいんじゃないか。 中国の体制というのは、例えば最近、アメリカ……
○板垣正君 私は、今までいろいろ講師のお話を伺い、またきょうの各先生方の御意見におおむね私自身も賛成であります。 特に、予算が非常に制約されてくると、そうするとODA予算は削られるのは当たり前なんだというふうな流れが余りにすぐ出てくることを懸念するんですね。やはり財政が厳しい中で、もちろん量より質と、さっきお話のあったような内容的な問題というものも非常に重大でございます。 同時に、やはり日本という国の立場からいって、これは援助といいますか、そういった実のある経済協力を日本も、これは日本自身が生きていくためにも積極的なODA、そしてまた、大きな曲がり角にあると言われるいろいろな角度から検討さ……
○板垣正君 対極的な御意見を申し上げます。 私は、この安全保障問題については、我が国の基本理念、基本政策、これをより明確化すべきではないのかとまず思うわけであります。 つまり脱戦後体制といいますか、冷戦が終わりましたけれども、日本がまとっております戦後体制、言ってみれば一国平和主義、そういう姿というものを、大きな転換点の中で日本みずからが主体的に、国際環境の中で積極的にこの平和政策を展開していく、各国とまさに共生共存の立場で取り組んでいくという意味合いにおける理念なり政策を明確化することが必要であり、それに伴う国民の意識も変わってこなければならないのではないか。 そういう立場で、第二とし……
○板垣正君 北海道への委員派遣について御報告申し上げます。 本調査会の木宮委員、魚住委員、齋藤委員、大脇委員及び私、板垣の五名は、去る七月十四日から十六日までの三日間にわたり、安全保障等に関する実情調査のため、北海道に派遣されました。 第一日は、まず、航空自衛隊千歳基地を訪れ、基地の概況について説明を聴取し、スクランブルの状況、空中給油機の導入、日米共同訓練等について意見交換を行った後、要撃戦闘機F15Jを視察いたしました。 千歳基地には、北部方面航空隊の隷下にあり、F15Jを装備し防空行動及び領空侵犯に対する措置を任務とする第二航空団、地対空誘導弾ペトリオットを装備し防空態勢を維持する……
○板垣正君 両先生ともありがとうございました。やはり大局的に考えていかなきゃいけないと、大変勉強させていただきました。 それで、端的に一問ずつ伺いたいのですが、小此木先生に。 やはりいずれの段階で日朝国交正常化の交渉の問題をと、これはさっきお話しのとおりに非常に重大な問題だと思います。ただ、その問題については、前提といいますか、日本人妻の問題なり拉致の問題なりその他いろいろの問題がございますから、お米の支援すらなかなかコンセンサスが得られないくらいの、そういうものもあるわけであります。 そこで、近々、十一月何日かには日本人妻の第一陣が、ようやく十何名かが日本に戻ってくる。これも向こうのし……
○板垣正君 高木先生に。 今度の米中会談は、中国も随分一生懸命努めた姿が見えましたし、アメリカはやはり原則の立場というもの、双方原則をぶつけ合ったわけですけれども、その間における中国の日本に対する姿勢、米中首脳会談で日米安保体制なりガイドラインあるいは日本の問題がどこまで話題になったのか、そこに疑問を持つわけなんですね。 まずパールハーバーに乗り込んでいって、五十年前の日本のファシズムを倒したんだ、米中でやったんだというふうな、我々から見ればまさに逆なでするような、せっかく日中も二十五周年を迎えているのにそういう間の経緯というようなものも抜きにしたああいう中国の姿勢に、私は非常に政治的に成……
○板垣正君 第百四十一回国会における対外経済協力に関する小委員会の調査の概要について御報告申し上げます。 本小委員会は、去る十月二十二日、長期的視野に立ち対外経済協力のあり方等について調査検討するため、設置されました。 小委員会においては、政府開発援助が現在大きな転換期を迎えていることから、各小委員の協議の結果、ODAについて調査を行いました。 小委員会では、ODAの理念、援助実施体制等ODAのあり方、国会とODAとのかかわりについて小委員間の意見交換を中心に調査を進め、あわせて、外務省当局からの説明の聴取、参考人からの意見の聴取、これに対する質疑を行いました。 まず、ODAの理念につ……
○小委員長(板垣正君) ただいまから国際問題に関する調査会対外経済協力に関する小委員会を開会いたします。 まず、本小委員会の運営につきまして、前回いろいろな御論議がございまして、十分尽くされたとは言えませんでしたが、大体の御意向に基づきながらまとめたものをお回しした次第でございます。 これまでの調査会での議論を踏まえて、さきに持ち回りでお渡しした案、つまり問題点を大きく三つに分けまして、ODAの理念の問題、第二点としてODAのあり方なり現状の問題、つまり実施体制、政策決定過程、実施状況等々の問題、第三点が国会とODAとのかかわり、ここで各国の事情なりODA大綱、ODA基本法、こういう問題点……
○小委員長(板垣正君) ただいまから国際問題に関する調査会対外経済協力に関する小委員会を開会いたします。
対外経済協力に関する件を議題といたします。
本日は、前回のODAの理念の議論の中で、既に意見が出されておりましたODAの実施体制、政策決定過程等のODAのあり方をめぐりまして、意見交換を行いたいと存じます。
意見をお述べになる方は挙手を願い、私の指名を待って御発言願います。なお、御発言は着席のままで結構でございます。
それでは、挙手をお願いいたします。
【次の発言】 まだまだ御意見は尽きないと思いますが、時間もちょうどでありますので、きょうのところはこの辺で終わらせていただきたいと……
○小委員長(板垣正君) ただいまから国際問題に関する調査会対外経済協力に関する小委員会を開会いたします。
まず、小委員の異動について御報告いたします。
委員の異動に伴い欠員となりました小委員の補欠として、去る七日、木庭健太郎君が選任されました。
【次の発言】 参考人の出席要求に関する件についてお諮りいたします。
対外経済協力に関する件の調査のため、本日、参考人として東京大学社会科学研究所助教授中川淳司君の出席を求め、その意見を聴取することに御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
【次の発言】 対外経済協力に関する件を議題といたします。
本日は、O……
○小委員長(板垣正君) ただいまから国際問題に関する調査会対外経済協力に関する小委員会を開会いたします。
参考人の出席要求に関する件についてお諮りいたします。
対外経済協力に関する件の調査のため、本日、参考人として、国際協力事業団国際協力専門員杉山隆彦君及び前海外経済協力基金理事山本海徳君の出席を求め、その意見を聴取することに御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
【次の発言】 対外経済協力に関する件を議題といたします。
本日は、実施現場から見たODAの状況について二名の参考人から御意見をお伺いした後、質疑を行います。
この際、両参考人に一言ごあ……
○小委員長(板垣正君) ただいまから国際問題に関する調査会対外経済協力に関する小委員会を開会いたします。
対外経済協力に関する件を議題といたします。
本日は、前回までのODAの理念及びODAのあり方を中心とした意見交換、政府及び参考人に対する質疑等を踏まえ、既に触れられております国会とODAとのかかわりについて議論を深めてまいりたいと存じます。
それでは、正午を目途に自由に意見交換していただきたいと存じますので、御発言を希望される方は挙手を願います。
【次の発言】 ちょっと小委員長からお願いいたしますが、運営の問題につきましては、次回を含めまして、この散会後に御討議いただきたいと存じます……
○小委員長(板垣正君) ただいまから国際問題に関する調査会対外経済協力に関する小委員会を開会いたします。
まず、小委員の異動について御報告いたします。
委員の異動に伴い欠員となりました小委員の補欠として、去る十一月二十七日、広中和歌子君が選任されました。
【次の発言】 参考人の出席要求に関する件についてお諮りいたします。
対外経済協力に関する件の調査のため、本日、参考人として上智大学教授村井吉敬君の出席を求め、その意見を聴取することに御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
【次の発言】 対外経済協力に関する件を議題といたします。
本日は、国会とO……
○小委員長(板垣正君) ただいまから国際問題に関する調査会対外経済協力に関する小委員会を開会いたします。
対外経済協力に関する件を議題といたします。
本日は、今期国会中の取りまとめの自由討議を行います。
本日の運営につきましては、まず、これまで六回行ってきましたODAの理念、実施体制及び国会とODAとのかかわりについての議論を踏まえ、順次各小委員から各五分以内で意見を承り、その後、午後二時五十分を目途に意見交換を行いたいと存じます。
それでは、お手元の名簿順に馳君から順次お願いいたします。馳浩委員。
【次の発言】 山本一太委員。
○板垣正君 岡部先生に伺いたい。 私は、きょうの先生のお話にも関連いたしますが、この国のあり方というもの、日本という国、これが国なのかということが今問われているくらい、非常に深刻な危機的な状況にあるというふうな認識を私は持っております。それが、さっき先生のお話にもございました、いわゆる戦後の占領体制なりその後の流れの中で、徹底した日本悪玉論といいますか、これが日本人自身に、政治の流れでも、教育、文化の面でも、これでもかこれでもかと徹底した日本悪玉思想というものが浸透し切っているのが戦後五十年の流れであったのではないのか。 勢い、対外姿勢におきましても、中国との関係が一番これからも大事だと思……
○板垣正君 アジア太平洋の平和と安定、こういうことが大きな問題でございますが、私は、やはり現実の問題として中国の動向というのがキーポイントであろう、こう思うわけであります。 これは渡辺昭夫参考人の言われたことで、中国中心の旧秩序が崩壊し変容していく長い歴史の過程の最終段階だと、現在。これは非常に意味の深い見方だと思うんです。つまり、この中国の動向いかんによって朝鮮の問題なりインドシナの問題、台湾の問題、チベットの問題、その動向が影響される、そういうポイントの中で日本の基本政策というものをやはり明確にしていく必要があるんではないのか。 そういう点では、さっき永野委員からお話がありました、日本……
○板垣正君 対外経済協力に関する小委員会における調査の概要について御報告申し上げます。 本小委員会は、長期的視野に立ち対外経済協力のあり方等について調査検討するため、さきの国会の昨年十月に設置され、十二月に同国会の調査の概要をまとめた中間報告を調査会長に提出し、引き続き今国会におきましても、去る一月に設置されたものであります。 小委員会においては、政府開発援助が現在大きな転換期を迎えていることを背景に、二十一世紀に向けたODAのあり方について調査を行いました。 小委員会では、ODAの理念、援助実施体制などのODAのあり方、国会とODAとのかかわりについて、小委員間の意見交換を中心に調査を……
○板垣正君 まず、アジア太平洋地域の政治・安全保障、情勢の認識でございます。 アジア太平洋地域においては、経済活動を中心に各地域、各国間における対話、協調の流れが生まれ、また日米中ロの相互の交流とその動向が中心的な問題となりつつあります。しかし、なお冷戦体制清算の過渡的段階にあり、不安定あるいは不透明な要素がいろいろ存在をいたしております。こういう情勢のもとで、個々の認識について申し上げます。 朝鮮半島の情勢でございますが、最近の四者会談あるいは南北対話の不調に見られるように、状況の進展は乏しく、北朝鮮の意図は憶測が難しいものがあります。このままでは体制の行き詰まり、崩壊も視野に入りつつあ……
○板垣正君 ただいま会長から、まさに私に関しましては身に余るお言葉をいただき、かつ、まれなことだと思いますが、最後のごあいさつの機会まで設けていただきまして、まことに感激の至りであります。 日本を取り巻く内外情勢、日々激動しつつある中で、この調査会が三年間にわたり、林田会長を中心に各理事の先生方、そして各委員の先生方が、文字どおり党派を超えて国家の命運にかかわる安全保障の問題、アジアのあり方、ODAのあり方の論議を尽くしたという意義は極めて大きなものがあったと思います。 また、きょう最終的に御決定いただきました報告書には、それぞれの問題について具体的に政策についての提案が行われておる。これ……
○小委員長(板垣正君) ただいまから国際問題に関する調査会対外経済協力に関する小委員会を開会いたします。
参考人の出席要求に関する件についてお諮りいたします。
対外経済協力に関する件の調査のため、本日、参考人として読売新聞解説部次長杉下恒夫君の出席を求め、その意見を聴取することに御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
【次の発言】 対外経済協力に関する件を議題といたします。
本日は、二十一世紀に向けたODAのあり方について政府からの説明聴取、参考人からの意見聴取及びそれに対する質疑を行います。
この際、一言ごあいさつを申し上げます。
このたびは……
○小委員長(板垣正君) ただいまから国際問題に関する調査会対外経済協力に関する小委員会を開会いたします。 対外経済協力に関する件を議題といたします。 本日は、二十一世紀に向けたODAのあり方について、午後五時を目途に小委員相互間で自由討議を行います。 この小委員会では、これまでにODAの理念、あり方、援助実施体制、国会とのかかわりを中心に積極的に議論を行ってまいりました。 まず、なぜ援助を行うかというODAの理念につきましては、国益を踏まえ外交政策の一環としてODAを実施していくことが重要であるという意見、豊かな国が援助を行うことにより人類共通の課題に対処しようという人道主義の立場が大……
○小委員長(板垣正君) ただいまから国際問題に関する調査会対外経済協力に関する小委員会を開会いたします。 対外経済協力に関する件を議題といたします。 本日は、前回に引き続き、国会とODAとのかかわりを中心に、ODAの理念、あり方、援助実施体制を含め、二十一世紀に向けたODAのあり方について自由討議を行います。 前回の議論の中では、国会とのかかわりについて、基本法の制定を求める意見、現行システムの拡充強化で対応すべきとの意見に分かれ、それぞれ基本法案の骨子のたたき台及び現行システムの拡充強化策の具体案を事前に提示することになりました。 既に配付し、内容はごらんのとおりですが、それらを簡単……
○小委員長(板垣正君) ただいまから国際問題に関する調査会対外経済協力に関する小委員会を開会いたします。 対外経済協力に関する件を議題といたします。 本小委員会は、設置されて以来、ODAの理念、実施体制を初めとしたODAのあり方、ODA基本法案の扱いを含む国会とODAとのかかわりなど、二十一世紀に向けたODAのあり方を各小委員間で率直に議論してまいりました。 このたび、各小委員の皆様の御意見をもとに最終報告の調整を進めてまいりましたが、配付いたしましたとおりの調査報告書案を作成することができました。 本日は最後の小委員会となりますので、まず、これまでの小委員会の所感、補足意見など、何か……
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