このページでは武見敬三参議院議員の17期(1995/07/23〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は17期国会活動統計で確認できます。
○武見敬三君 では、時間がありませんので一問だけさせていただきます。 昨今、日米双方におきまして日米安保条約の国内基盤といったようなものがともに弱体化しているような傾向が見え始めております。これにいかに対処するかということは極めて重要な課題であるように思われます。特に、最近起きた沖縄における米兵による少女暴行事件というものは、事件そのものが非常に衝撃的でもあっただけに、世論が単なるこの事件に対する憤りから反基地、さらには反日米安保につながる世論となって拡大しつつあるような気がして心配でなりません。 私は、このような日米安保に対し否定的な世論を形成する要因を三点考えてみました。 第一点は、……
○武見敬三君 それでは、まず一般質問から始めさせていただきます。外交と世論という観点から御質問をさせていただくことになります。 今日の外交政策を検討するに当たりまして、世論の果たす役割というものを無視してこれを検討し策定することはできないという状況にあることは、民主主義国家であるならば明らかであります。しかし、我が国の現状においては、外交政策の立案、そして決定、実行の過程におきまして、世論というものが十分にそしゃくされ、健全な形でその政策に反映しているかどうかという点に関しましては、まだ必ずしも万全の体制とは言えないのが実情ではないかという気がしてならないわけであります。 そこで、外務省と……
○武見敬三君 まず、外務大臣に外交政策を進める上において世論をどう位置づけるかという基本的な視点についてお尋ねをしたいと思います。
この場合に、外交政策を策定する過程で世論をいかに生かすか、また世論をいかに健全に外交政策の中に反映させるかという側面と、それから策定された外交政策をいかに世論に理解していただくかという側面と二つあると思いますが、外務大臣はこの世論についてどのように位置づけ、お考えになるんでしょうか。この二つの側面ともに御説明いただけると幸いです。
【次の発言】 それでは、具体的な課題についてお尋ねをしたいと思います。
内容は尖閣列島周辺海域における最近の中国船籍の活動状況につ……
○武見敬三君 それではお聞きいたします。 まず、KEDOの取り決めに関連したことをお伺いしたいと思いますが、近ごろ米国の国内における共和党、民主党の対立が深刻化いたしまして、予算作成の問題が解決できておりません。その結果、北朝鮮の必要とする重油代金二千万ドルの支出ができず、日本に対して米国の肩がわりにその二千万ドルを支払うように求めてきているということを伺っておりますが、その要請の具体的内容、これは先日来日したアンソニー・レーク安全保障担当補佐官より提示されたというふうに伺っているわけでありますが、その内容をお聞かせいただけますでしょうか。
○武見敬三君 インド洋まぐろに関する協定及びWTOの確認書については、いずれも内容的に問題はなく、これは支持を表明しておきたいと思います。 そこで、日米首脳会談における主要なテーマと思われる日米安保に関連した質問をさせていただきたいと思います。 間もなく行われる日米首脳会談の目的でございますが、その目的の一つというのは、冷戦が終わった後にその役割が国民レベルであいまいになってしまって、しかも沖縄における少女暴行事件という極めて不幸な事件をきっかけとして拡大をした沖縄のいわゆる基地問題、こうしたことで脆弱になってしまった日米安保体制の国内の支持基盤というものを再強化するということが来るべき日……
○武見敬三君 それでは質問をさせていただきます。
まず初めに、中国の核実験についてお尋ねをさせていただきたいと思います。
中国の核実験は準備をしてから実行するまで約六十日間かかると、こういうふうに言われております。現在アメリカの偵察衛星などで確認されている限りにおいては、三月よりこの準備が始まったと言われております。そういたしますと、五月の下旬ごろに中国が核実験を行うことが予見されるようになっているというふうに聞いておりますが、外務省はこの点、状況をどう確認しておられるのでありましょうか。
【次の発言】 現在準備が進められている点については、情報を確認されておられますか。
○武見敬三君 アジア・太平洋に関する小委員会について御報告申し上げます。 小委員会は、アジア太平洋地域における我が国の外交のあり方について幅広い視野から調査、検討を行うため、本年二月二十九日に設置されて以来、小委員十四名をもって活動を進めてまいりました。 まず、三月十二日の第一回小委員会において、アジア・太平洋に関する小委員会は、時局に即した形で外交と国民世論との間のよき仲介者としての役割を担うべきことを確認し、その第一弾として、当面、三月二十三日の台湾総統選挙を控えてにわかに緊張が高まった中国・台湾情勢に焦点を当て、短期集中的に調査、検討することといたしました。 そこで、三月十九日に平……
○武見敬三君 商業的造船業における正常な競争条件に関する協定の締結について承認を求めるの件でございますけれども、この協定に関連いたしまして、類似のものとしてはWTOがあると考えているわけであります。この新たな協定はこのWTOとどのような形で場合によって内容的に重複をするのか、また重複することによって生じてくる問題はないのか、この点についてお聞きしたいと思います。
【次の発言】 この協定はこれから日本及びアメリカが批准することによって発効するというふうに伺っているわけではありますが、我が国の造船業界の中では、我が国の非常に複雑なあるいはわかりにくい取引慣行等が対象になって、こうした協定が乱用され……
○武見敬三君 ただいま池田外務大臣より沖縄に関する特別行動委員会、SACOの最終報告に関する御報告をちょうだいいたしました。また、その御報告に先立ちまして、今朝帰国されたばかりで、午前は衆議院の方にも御出席なされているというお話を伺っておりまして、大変なスケジュールの中で御尽力されていること、大変御苦労さまということを申し上げておきたいと思います。 さて、このSACOの最終報告に関する私の見解は、まさにこの報告にありますとおり迅速にこれが実施に移されることを切に期待していると同時に、これを実行していくことが日米の同盟関係というものを今後さらに円滑に、かつこのアジア太平洋における平和と安定を守……
○武見敬三君 それでは、本日は健康医療と政治とのかかわり、特に非常に大きな転換期にございます我が国の医療政策に関連した質問をさせていただきたいと考えるものであります。 現在の我が国の時代状況と申しますものは、まさに政策面から申し上げるとするならば短期、中期、長期の課題が混然一体となっておりまして、その短期的な処方せん一つだけを取り出して問題を解決しようとしても解決できない。むしろ、これらを束ねた、体系化された政策のパッケージが求められていて、全体を把握するビジョンがまさに喫緊の課題となっているというのが我が国の時代状況の特徴だろうと思っております。 この点、医療政策も全く例外ではございませ……
○武見敬三君 当アジア=太平洋郵便連合憲章の追加議定書及びアジア=太平洋郵便連合一般規則の締結について承認を求めるの件に関しましては、既に趣旨説明にもありましたとおり、その重要性は極めて重要と認識し得るものと考え、これにまず支持を表明しておきたいと思います。 それでは、一般質問の方に移らせていただきます。 昨年、日中関係が極めて険悪化し、いかに改善をするかということが重要な外交課題になってきていることは御承知のとおりであります。また同時に、こうした日中関係とともに、日台関係をいかに良好に維持発展させるかということも我が国の国益上重要な課題であろうと考えるわけであります。 もちろん、我が国……
○武見敬三君 外務大臣、訪中大変御苦労さまでございました。 ことしは日中国交正常化二十五周年ということで、昨年来ぎくしゃくした日中関係を改善するには極めて好ましいタイミングであろうかと存じておりまして、そのかぶら矢としての訪中を成功させて改善への糸口をつくられたことに心から祝意を述べさせていただきたいと思います。 在外公館の名称及び位置並びに在外公館に勤務する外務公務員の給与に関する法律の一部を改正する法律案についてでございますが、この点につきましては政府案どおり異議なくこれを支持したいと考えるものであります。 そこで、一般質問の方に移らせていただきたいと思います。 初めに、この二月に……
○武見敬三君 質問に先立ちまして、今回人質救出のためにみずからの命をささげられましたペルー国陸軍ファン・バレル・サンドバル大佐及びラウル・ヒメネス・チャベス大尉に対し、心より尊敬の念とともに感謝の気持ちをあらわしておきたいと思います。また、人質として亡くなられたカルロス・ジュスティ・アクーニャ最高裁判事に対し、心より哀悼の意をあらわしておきたいと思います。 本日は、こうした彼らの死を重く受けとめつつ、このようなテロ事件の再発防止のために御質問をさせていただきたいと思います。 また、青木大使は、四カ月の長きにわたりまして、特命全権大使として極めて困難な立場に置かれながらも、人質の生命と安全の……
○武見敬三君 今回のこの投資の促進及び保護に関する日本国政府と香港政府との間の協定の締結に関しましては、基本的にこれを支持する立場をまず最初に明確にしておきたいと思います。
そこで、従来、日本と香港との間にはこうした投資保護協定は結ばれておりませんでした。今回、特に香港側からの申し出によりこの投資保護協定が締結されることになったと聞いておりますけれども、それに応諾し協定を締結する、そういう決定を下された理由、意図というものをまず最初に御説明をいただきたいと思います。
【次の発言】 私も、返還後さまざまに不確実性が政治的にも指摘をされ、それが経済行動に悪影響を及ぼすことを排除する意味でも、こう……
○武見敬三君 本日は日米防衛協力のための指針の見直しに関する中間取りまとめについて御質問をさせていただきたいと思います。 この指針は、昨年の四月十七日に確認をされました日米安保共同宣言の中で改めて見直しをされることが取り決められ、日米当局によってこれらが審議されてきたということであろうかと思います。その中で、特に日本周辺地域において発生し得る事態で日本の平和と安全に重要な影響を与える場合における日米間の協力に関する研究の開始ということが、改めてその必要性が確認をされているわけであります。 従来の平時における日米の協力と、それから有事における日本に対する攻撃に対する日米間の協力というのに加え……
○武見敬三君 この報告書を読ませていただきました中から、私なりに気がついた問題点を幾つか取り上げながら御質問をさせていただきます。 まず第一に、今回の事件に対する責任のとり方に関連しての質問であります。 第一義的な責任が接受国側にあるとの指摘は形式的あるいは国際法的には私は正しいと思いますが、残念ながら現実にはすべての安全確保を接受国側にゆだねることができないということがございまして、ゆえに各国とも大使館等の警備を行っているわけであります。ペルー側に落ち度があるからといって、そのことが日本側の警備の不備を免責するものではないというふうに考えるわけでありますけれども、その点、外務大臣の御所見……
○武見敬三君 本日は、医療改革に関連した御質問をさせていただきたいと思います。 医療改革に当たりましては、その最初の入り口論として患者負担の引き上げというものが出てきたことは、我が国の財政の窮乏した状態下にあって、またさらに我が国の保険構造の赤字状態にあって、ある一定の不可避性を持っていたということが言えなくもないわけでありますが、それにしてもこれだけが突出して議論される状態が最初に出てきたというのは、私は国民にとって大変医療改革をわかりにくくしているという認識を持たざるを得ないと考えているわけであります。 しかしながら、この患者負担をどうしても国民の皆さんに御理解していただかなければなら……
○武見敬三君 既に質問はかなり出てきておりますけれども、ひとつ安全保障に関しての質問をさせていただきたいと思います。 アジアに続いて、新たに中南米の経済の発展が予見されるようになってまいりまして、果たしてこの中南米諸国においてアジアと同様な安全保障上の問題点を抱え込むようになるのかということが気になります。 アジアでは経済成長が持続し、その過程で内政上安定化が図られ、ゲリラ活動等についての鎮圧に各政権が成功してくる。そういたしますと、軍隊の質というのも内政上の治安活動から徐々に対外的な防衛に向けてその視点が移ってまいります。結果として、特に海空軍力を中心とした近代的な兵器を購入し軍事力の増……
○武見敬三君 先般、エジプト南部ルクソールでテロ事件が発生し、我が国国民の中に痛ましい犠牲者が出たことは御案内のとおりであります。そこで、今後ますますこうした海外旅行者等がふえていく趨勢の中で、でき得る限りこうした痛ましい事件を回避し、そして予防し対応をする、そうしたことを考えるためにもこれから御質問をさせていただきたいと思います。 まず初めに、海外旅行の自己責任の原則についての考え方をお尋ねいたします。 最も厳しく海外旅行自己責任の原則を考えるとするならば、こういうことになるんではないかと思います。すなわち、新聞であるとかテレビなどの一般のメディアを通じて、あるいは主体的に訪問を計画して……
○武見敬三君 今回の財政構造改革の推進に関する特別措置法案、その中でも、特に集中改革期間中の社会保障関係費の伸びの考え方について御質問をさせていただきたいと思います。 この考え方として、賃金、物価上昇に伴う単価増等の影響は制度改革等で吸収をする、こういうふうになっております。等というのがたくさんついているので、解釈がいかようにも広げられるところにみそがあるようにも思いますが、そして、対前年度伸び率を高齢者数の増の影響分以下に抑制する、これはおおよそ全体の二%に相当すると、こういうふうな話になっているわけであります。 まずは、平成十年度には三千億円以内に増を抑制するということになっているわけ……
○武見敬三君 西欧主要諸国の国内の政治動向についてお尋ねをしたいと思います。 松浦大使にお伺いしたいわけでありますけれども、お話にもありましたとおり、昨年五月、ジョスパン内閣が設立をされて、そしていわば野党の革新勢力というか、社会主義的な発想をより持つ傾向の強い内閣が組閣されたということを伺っております。また同時に、イギリスでも労働党が選挙で勝利をしている。 これをひるがえって見ておりますと、一九八〇年代から九〇年代の初頭にかけてというのは、いわゆるアメリカではレーガノミックス、そしてイギリスではサッチャリズムというような形で、小さな政府、そして規制緩和という形で実際に経済の活性化が図られ……
○武見敬三君 自由民主党の武見と申します。 本日は、ダウナー外務大臣閣下がこの外交・防衛委員会の懇談会に御出席いただけたこと、心から感謝を申し上げます。 特に私が閣下を歓迎したいのは、やはり二十一世紀の南北を結ぶ最も重要な二国間関係が日本とオーストラリアとの二国間関係であろうと考えるからであります。そして、特に閣下も御指摘のとおり、日本とオーストラリアはともにアメリカの同盟国であります。そして、冷戦が終結した後のアジア太平洋の安全保障のあり方についても極めて共通の考え方を持っているわけであります。 我が国も一九九六年四月に日米安保共同宣言というものを出しました。また、アメリカと豪州との間……
○武見敬三君 今回のインドの再度にわたる地下核実験というものは、言うなればNPT、CTBT体制という核の拡散を阻止しようとするこうした国際社会の体制というものが厳しく挑戦を受けたということを意味しているように思います。 特に、核兵器を保有していた国が実験をするということではなくて、全く新しく核を保有する意思と、そのための行動がインドによってとられたということは極めて深刻であります。 そこで、我が国としてさらなる制裁措置等を検討するということでございますが、外務大臣、この中には例えばインドにおります日本の大使の召還をも含むのでありましょうか。そしてさらには、円借款本体の内容にまで、一体どこま……
○武見敬三君 総理並びに外務大臣、ロンドンにおけるASEMの会議から帰国されて直ちにこうした形で御質問させていただきます。お疲れとは思いますが、ひとつよろしくお願いを申し上げます。 まず、ここ二カ月あたりの国際社会の主要な関心の対象というものは一体何であったのかというところから御質問に入らせていただきたいと思います。 今年の三月二日、覚えておられると思いますが、我が国と英国との共同提案によるイラク情勢に関する安保理決議一一五四が国連で採択をされました。すなわち、三月の上旬までの国際社会の主要な関心、そして国際社会の主役というのはイラクであったわけであります。その主役というのは総理や外務大臣……
○武見敬三君 それでは御質問をさせていただきますが、本日のこの調査会、「時代の変化に対応した行政の監査の在り方」、そして「オンブズマン類似・関連制度に関する件」ということになっております。 オンブズマンということを言う場合には、特に欧米諸国においては、行政に対して独立をした第三者的立場というものがかなり制度的にも法的にも確保された形で実際にその任に当たるというふうに考えられているわけでありまして、さて同様な役割を担っている我が国のそれぞれの機関、組織といったようなものがどの程度そうした第三者的立場、独立性というものを保ち得ているのであろうかという点に一つの問題点を見出しながら御質問をさせてい……
○小委員長(武見敬三君) ただいまから外務委員会アジア・太平洋に関する小委員会を開会いたします。 本日、同小委員会は、十三名の小委員中八名の出席を得ており、過半数を満たしております。 この際、一言ごあいさつを申し上げます。 このたび、本小委員会の小委員長に選任されました武見敬三でございます。何分ふなれではございますが、皆様方の御指導、御協力を賜りまして、本小委員会の公正円満な運営に心がけたいと存じます。何とぞよろしくお願い申し上げます。 また、本小委員会が時局に即した形で外交と国民世論との間でよき仲介者としての役割を担いますよう御協力をお願い申し上げます。
○小委員長(武見敬三君) ただいまから外務委員会アジア・太平洋に関する小委員会を開会いたします。
まず、小委員の異動について御報告いたします。
本日、委員の異動に伴い、山本一太君が小委員に選任されました。
【次の発言】 アジア・太平洋に関する件を議題といたします。
本日は、最近の中国・台湾情勢について、杏林大学教授平松茂雄君、慶應義塾大学教授小島朋之君、筑波大学助教授井尻秀憲君に御出席いただき、御意見を聴取いたしたいと存じます。
この際、参考人の方々に小委員会を代表して一言ごあいさつを申し上げます。
皆様には、御多忙のところ当小委員会に御出席いただきまして、まことにありがとうございま……
○小委員長(武見敬三君) ただいまから外務委員会アジア・太平洋に関する小委員会を開会いたします。
まず、小委員の異動について御報告いたします。
委員の異動に伴い、去る二十二日、笠原潤一君が小委員に選任されました。
また、本日、畑恵君が小委員に選任されました。
【次の発言】 この際、お諮りいたします。
小委員会の運営につきましては、外務委員会の理事、オブザーバーの皆様に幹事をお願いし、御協議いただくことといたしたいと存じますが、御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
【次の発言】 アジア・太平洋に関する件を議題といたします。
本日は、最近の中国・……
○小委員長(武見敬三君) ただいまから外務委員会アジア・太平洋に関する小委員会を開会いたします。
まず、小委員の異動について御報告いたします。
本日、委員の異動に伴い、笠原潤一君が小委員を辞任され、その補欠として林芳正君が選任されました。
【次の発言】 アジア・太平洋に関する件を議題といたします。
本日は、最近の中国・台湾情勢について、東京大学教授若林正丈君及びアジア経済研究所地域研究部研究員佐藤幸人君に御出席いただき、御意見を聴取いたしたいと存じます。
この際、参考人の方々に小委員会を代表して一言ごあいさつを申し上げます。
皆様には、御多忙のところ当小委員会に御出席いただきまして、……
○小委員長(武見敬三君) ただいまから外務委員会アジア・太平洋に関する小委員会を開会いたします。
まず、小委員の異動について御報告いたします。
委員の異動に伴い、昨日、笠原潤一君が小委員に選任されました。
【次の発言】 アジア・太平洋に関する件を議題といたします。
まず、政府から説明を聴取いたします。外務省加藤アジア局長。
【次の発言】 それでは、次に防衛庁秋山防衛局長。
【次の発言】 以上で政府からの説明の聴取は終わりました。
ただいまの政府からの説明に対し質疑を行います。
なお、質疑はお一人往復五分以内でお願いをいたします。
質疑のある方は順次御発言願います。
○小委員長(武見敬三君) ただいまから外務委員会アジア・太平洋に関する小委員会を開会いたします。
まず、小委員の異動について御報告いたします。
委員の異動に伴い、本日、畑恵君及び川橋幸子君が小委員に選任されました。
【次の発言】 次に、調査報告書についてお諮りいたします。
本小委員会は、世界の成長センターと言われるアジア近隣諸国との友好関係の発展がますます重要であることにかんがみ、アジア太平洋地域における我が国外交のあり方について長期的かつ幅広い視野から調査検討するため平成八年二月二十九日に設置され、当面、中国・台湾情勢を調査テーマとし、参考人からの意見聴取、政府当局からの説明聴取等によ……
○小委員長(武見敬三君) ただいまから外務委員会アジア・太平洋に関する小委員会を開会いたします。
まず、小委員の異動について御報告いたします。
委員の異動に伴う補欠として、本日、寺澤芳男君、畑恵君及び照屋寛徳君が小委員に選任されました。
【次の発言】 アジア・太平洋に関する件を議題といたします。
まず、朝鮮半島情勢について政府から説明を聴取いたします。外務省加藤アジア局長。
【次の発言】 それでは次に、防衛庁小池参事官。
【次の発言】 以上で政府からの説明聴取は終わりました。
ただいまの政府からの説明に対し質疑を行います。
なお、質疑はお一人往復五分以内ということでお願いをいたします……
○武見敬三君 本日は、お二人の参考人におかれましては、まことに貴重な御意見を拝聴させていただきまして、まことにありがとうございました。大変勉強になりました。 当調査会におきましてこうしたオンブズマンを取り上げ、検討をするようになったその背景というものをまず確認しておかなければならないんだろうと思いますので、それとの関連でまず最初の御質問をさせていただきます。 私なりに理解しているところは、この参議院のいわば意義というものを参議院の独自性という形で追求する政治姿勢が強くございます。それと同時に、もう一つの重要な背景といたしましては、近代、我が国の中では官僚主導型の政策決定に対する非常に強固な……
○武見敬三君 オンブズマン制度の設置の意義についてはいろいろ議論があるかと思いますが、現実に我が国の三権分立の制度というのは実質なかなか機能していない。まず最初に、立法府たる政治及び政治家に対する国民の不信というものが極めて根強いものになった。その次に、昨今の状況下において、今度は行政、官僚機構に対する信頼が崩壊をし始めた。残っているのは司法ぐらいなものでございます。このように、実際に三権の分立が機能しなくなり、いよいよ末期的症状を持つようになったのが今の我が国の歴史的な現状であろうと。 こういうふうに考えたときに、いわゆる常道で、現実にある既存の制度というものを通じて立て直そうとしても、私……
○武見敬三君 新垣公述人、福井公述人の御両人におかれましては、連休の谷間の本来ならばゆったりとお休みになりたいときに、このような場に御出席いただき、貴重な御意見をいただけたことを心から感謝申し上げたいと思います。 そこで、最初に福井公述人の方に御質問をさせていただきたいわけでありますけれども、基本的には、規制緩和という施策を積極的に行う点については私は全く同意見であります。ただ、規制緩和という言葉が通常どうも一つの言葉としてひとり歩きをしている傾向があり、その内容についてより精緻にきちんと議論をしなければならないという点で、きょうのお話は大変有益であったと私は思いました。 その中でさらにお……
○武見敬三君 ただいま今井先生初め、大変重要な御指摘が幾つかあったわけでありますが、第一に、現在の国民から見た参議院の状態というものが一体どういうものであるのか、これを考えたときに、相当深刻な不信感が国民から参議院に関して持たれている。その結果として、参議院無用論なるものまでもがマスコミその他で議論されるようになっている。恐らく来年の参議院選挙の重要な争点にこの参議院無用論そのものが出てくる可能性もあるぐらい。また、その投票結果が三〇%台にまで落ちたときには、さらに二院制の存続そのものが深刻に議論される対象となってくることは私は明らかだろうと思うんです。 それだけに、二院制というものを真に二……
○武見敬三君 今回、そもそもこういうオンブズマン的な機能を議会に国民が強く求めるようになってきた背景というのは、どうやら我が国の議会制民主主義下における三権分立のあり方について国民がより強く行政に対する議会の独立性というものを求めるようになった結果だというふうに受けとめております。こうした状況認識のもとで、こうした議会からの憲法に基づく行政府に対するチェック機能の強化ということを考えたときに、その一つの総合された議論というものが私はこの一枚目の中で取りまとめられているだろうと思います。 ただ、問題は、こうした意図の面における独立性というものの確保というものが委員会形式においてかなり確保できる……
○武見敬三君 先ほど上田先生のお話を聞いて大変触発をされまして、懐かしい御議論の中に思わず手を挙げてしまいましたけれども、まず基本的なアジア太平洋における現状の認識というのをどういう観点から行うのかというその大前提がないと、なかなかそれをどう将来平和的に組みかえていくかという議論には本来ならないわけであります。 まず、基本的なところを押さえるとするならば、二十世紀におけるアジア太平洋における一つの力学というものをどう解釈するかになります。 これは特にアメリカが中心になり、よくパクス・アメリカーナという形で表現をされてきたことそのものであります。これは、一九〇〇年の当時のジョン・ヘイ国務長……
○武見敬三君 アジア太平洋の安全保障を考えるときの情勢認識の大きな枠組みをやはり設定しておく必要があるだろうと思うんですが、この場合に、二十一世紀初頭における大きな要因というのは、中国という国がいかなる大国になっていくかという点にあるだろうと思います。この点は、ハーバード大学でかつて中国研究の権威として認められておりましたジョン・K・フェアバンクが従来より述べておりましたチャイニーズ・ワールド・オーダー、中華帝国秩序というモデルで見ることが一つの大きな視点を提供してくれるように思います。 これは、中国における王朝の交代期というのは中央集権体制が弱体化して、その結果として周辺の少数民族が独立を……
○武見敬三君 この調査会は、行政府に対する国会の統制機能発揮のために国会議員みずからが関与できますオンブズマン的機能を備えた行政監視のための第二種常任委員会の設置というのを実は昨年六月に提言をいたしまして、それがこの一月の常会から行政監視委員会という形で設置され、その活動をするようになってきております。 この背景の問題意識について私なりに考えていることを先に申し上げておきたいわけでありますが、大きく時代の流れを見ておりますと、非常に豊かな我が国をつくり上げた近代の歴史の中での我が国の近代化という作業を担っていく上でやはり官僚機構の果たした役割は極めて大きく、かつまた国民の間で官僚機構に対する……
○武見敬三君 今の大森さんの評価についての目的、対象等についての御意見、よく整理されていて、私自身も参考になったわけであります。 実際のところ、昨今の行政に対する国民の不信というものの中に、やはり公共事業等が実際に社会にそして人々にきちんと役に立っていないのではないか、むだに使われているのではないかというような不信感というものがその根底に相当根強くできてきているということを、やはり国会に籍を置く者としては重く受けとめなければならないだろうと思うんです。 したがいまして、特にこうした評価というものをだれのためにやるのかということを考えるときに、私は、広く国民一般に対してやるべきものというふう……
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