このページでは武見敬三参議院議員の18期(1998/07/12〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は18期国会活動統計で確認できます。
○政府委員(武見敬三君) このたび、外務政務次官に就任いたしました武見でございます。 北朝鮮による今般のミサイル発射は、我が国の安全保障に直接かかわる極めて憂慮すべき事態であり、また、北東アジアの平和と安定等の観点から極めて遺憾であります。 本日、私からは、政務次官就任以降携わりました幾つかの件につき皆様に御報告させていただき、ごあいさつとさせていただきます。 去る七月、秋野豊国連タジキスタン監視団政務官が殺害されるという痛ましい事件が起こりました。このような犯罪行為は絶対に許すわけにはまいりません。私は、先月、同国に赴き、タジク政府首脳、反政府勢力関係者と会談いたしましたが、双方が一致……
○武見敬三君 この条約及び協定の二件に関しましては、既に内容については了としておりますので、一般質疑に早速入らせていただきたいと思います。 今、実は、我が国に、世界保健機関、WHOのブルントラント事務総長が訪問をされておられます。その一つの目的は、WHOの神戸センターで開催をされました若者と女性の喫煙がいかに健康に被害を与えるかというシンポジウムに基調報告をされるために日本に来られたものであります。 このブルントラントさんとたしか外務大臣はお会いになられたということを伺っておりますが、こうした国際的に、既に医学的にも認知されたこうした喫煙の健康被害について改めて周知徹底し、その問題を国際的……
○武見敬三君 本日のように、着任前の新任大使の方に外交・防衛委員会においでいただいて、そして実際に国民がそれぞれ任地国に対してどのような考え方を持っているのか十分に御理解をいただいた上で赴任していただくというのは、二十一世紀における、まさに民主主義国家における国民とともに歩む外交の一つの具体的な方策であろうと考えております。したがって、こうした形での意見の交換というものが、さらに今後より定着していくことを期待しております。 その上で、サウジアラビア大使に赴任される大島大使にお伺いをいたしますが、アラビア石油による自主開発というものができなくなる場合における石油の安定供給の問題であります。 ……
○武見敬三君 それではまず先に、外務大臣に日米同盟についての御質問をさせていただきたいと思います。特に日米同盟の我が国国内におけるその支持基盤という視点に立って御質問をさせていただきたいと思うんです。 実は我が国の冷戦後の日米同盟というものの必要性についてなかなかまだ国民の中できちんと理解が得られていないという気がいたします。また同時に、その理解を十分に得るための努力というものがまだ政府の立場においても十分ではないのではないかという認識も多少私は持ち合わせているものであります。 なぜこういうことを申し上げるかというと、実は我が国国内におけるアメリカ軍基地の問題あるいは軍事訓練の問題、こうい……
○武見敬三君 まず、防衛庁長官にお尋ねをいたします。 今回のこの発覚をいたしました平成六年十一月の陸上自衛隊における違法射撃事案、これは三つの点で非常にやはり遺憾なことであるということを痛切に感じざるを得ません。 この射撃事案そのものの違法性という問題は、まずその基本になりますけれども、同時に、それを組織的に隠ぺいをした疑義があるというのは、これはもう防衛庁に対する国民の信頼感を本当に基本的に左右する重大事件だと思います。 したがって、こうした組織的隠ぺい工作があったのかどうかということを、必ずこれを明確にしていただくということと、その責任の所在というものを明らかにして、そして国民の納得……
○武見敬三君 大変喫緊の課題について詳細な御報告をいただき、三名の参考人の方々に対し心から御礼を申し上げる次第であります。 最初に、まず井尻参考人にお尋ねをしたいわけでありますけれども、確かに国民党の政権が交代を余儀なくされたという状態になったわけでありますけれども、実際にこの後の台湾の政治の動向の中で国民党というのが一体どのような形に変質していくのであろうか。その過程で新たにどのような、日本流で言えば政界の再編という状況が展開されていくのかという点についてお伺いしたいと思います。 特に、国民党政権というのは、先ほど国分参考人の方からも指摘されておりましたように、軍及び政府の官僚、幹部、こ……
○武見敬三君 この在外公館に関する法案、これについては賛成であります。その上で別途一般質疑をさせていただきたいと思います。 特に我が国の対外的な経済協力、これは我が国の外交を円滑に推進する上において極めて重要なツールであるということはもう衆目の一致するところだろうと思います。 これをまた同時に、ただ単に我が国の国益という観点だけに狭く限定して行うべきことでもない、やはりこうした国際社会の中でまさにこうした人類社会というものが平和で安定した持続可能な社会を構成するためにも、より広い視点に立って我が国が協力しなければいけないということもまた当然のことだろうと思います。 したがって、さまざまに……
○武見敬三君 ただいま外務大臣の方から日朝交渉に関して、特に北朝鮮側から総じて非常に強い意欲を有しているというそういう御報告をいただきました。具体的にどういうところからこうした意欲をお感じになったのか、御説明いただけますでしょうか。
【次の発言】 確かに、報道を通じて知る限りにおいて、従来よく言われていたような戦後の償いとか補償みたいな話はどうも実際交渉の場では出てこなかったというようなことを伺っておりますし、実際に具体的に従来の北朝鮮と異なった対応ぶりが見てとれるというような話も伺っておるということは大変好ましい傾向だろうと思います。
そもそも、朝鮮半島に関してこれをいかに安定化するかとい……
○武見敬三君 協定の内容については、これはもう了といたします。 本日は、我が国の排他的経済水域における中国の海洋調査船の活動件数が急増している件について我が国としていかに対処すべきかという視点に立った御質問をさせていただきたいと思います。 平成三年、この中国の海洋調査船、排他的経済水域に入ってきた件数四回、そのうち調査活動に実際従事していると見られている特異な行動はこのときはゼロ回。それと比較しますと、八年後平成十一年、何とその回数は三十三回にふえ、実際に調査活動をしていると見られている特異な行動は三十回に上っております。しかもこの間に、平成七年より、当該水域での中国の海軍の艦艇の活動が開……
○武見敬三君 昨今さまざまに規制緩和の推進が行われております。厚生省は特にこうした規制緩和措置についてはかなり積極的に呼応しておられるというふうに私なりには理解をしておるところでありますが、この規制緩和というのは、単に経済的な効果のみならず、そこから波及する社会的な諸影響というものはかなりある、それはポジティブにもネガティブにもさまざまな波及効果というものが想定されます。したがって、常にこうした規制緩和というものはそうしたより広い視点からその影響というものを勘案しながら実行していく必要があるというふうに私などは考えるものであります。 そこで、ことし三月三十一日に閣議決定されました規制緩和推進……
○武見敬三君 先ごろの沖縄のサミットにおいて大変大きな成果を我が国は上げたというふうに私は考えております。特に、宮崎県シーガイアで行われた外相会談で、この総括報告の前文の中で人間の安全保障、ヒューマンセキュリティーにかかわるコミットメントを改めて確認をしたというのは、私は中長期的に見た我が国にとっても非常に重要なポイントであったというふうに理解をしております。それはなぜかというと、やはり我が国は平和国家としてその意思を堅固に持ち、しかもそのためにその理念と理論というものを未来志向で明確に確立する必要性があると考えるからであります。 戦後、我が国はいわゆる反戦平和という平和論を一つの大きな基軸……
○武見敬三君 それぞれ参考人の皆さん方から大変貴重な御意見をちょうだいしたわけでありますけれども、時間も十分と限られておりますので、糸氏参考人に二問御質問させていただきたいと思います。 恐らく、ここにいらっしゃるだれもが、我が国における皆保険制度というものは二十一世紀においてもきちんと堅持すべきものというふうに考えておられると思います。保険証一枚あれば、どこでもだれでも、そしていつでも医療機関で治療が受けられるという、この医療機関に対するアクセスの保障という点で、我が国の医療保険制度というのはもう世界でも最もすぐれた制度であって、その機能は確実にこれから持続可能な医療保険制度を創設していく上……
○武見敬三君 昨今は、特に医療保険制度の抱える構造的な赤字の問題等が非常に深刻であるということで議論がされるようになってまいりました。特に被用者保険については、すさまじい悲鳴までが聞こえてくるというように言われているわけでありますが、私は、こうした議論をするときには常に正確な根拠に基づいて、そしてそれを科学的に分析して、そしてまず実態というものを正確に把握することがやはり必要であろうというふうに考えております。根拠に基づいた保険医療政策というものが基本姿勢でなければいけないというふうに考えているわけであります。 そこで、健保連に関して、例えば一九九九年度決算見通しで経常収支が二千百億円の赤字……
○武見敬三君 それでは、早速質疑に入らせていただきます。 去る三月三十日に社会保障改革大綱というものが出されました。こうした内容を見ておりますと、私は、昨今、日本の経済の再建、またさらに国のあり方を議論するときに、二つの大きな流れが出てきたように思います。 一つは、やはりイギリスのサッチャリズムでありまして、それは我が国の財政赤字の深刻化、さらには金融システムの中に内包された不信感、そしてさらに我が国の経済構造転換のために必要とされるさまざまな規制改革、こういったものはもはや我が国においてはじり貧状態であって、すべて一遍にこれをドラスチックに実現しなければならない、そのためには社会保障も決……
○武見敬三君 では、正村参考人にお伺いします。 先ほど人の人権及び生命というものを守るためにやはり国というものが重要な責務を負うというのが現実の国際社会であるというお話を伺いました。私、全く同感であります。 しかし、このときに必要になりますのは、同時に、同じ国の中においてもこうした他人の人権であるとか他人の命を守るために自分の命を危険を顧みずに実際にそういう救済に当たるという個人が新たに必要になります。そうすると、そういう他人の人権のために自分の命の危険を顧みないという意思は一体どういうところから形成されることになるのでしょうか。これは私は非常に重要な大きな課題で、そこに決着がついていない……
○武見敬三君 それでは、エスマン氏の予定原稿を読み上げさせていただきます。 一九四六年二月に連合国最高司令官総司令部民政局所属の人たちが日本国憲法を起草する任務を受けたが、彼らは当然のことながら政府についての米国的な哲学や経験に影響されていた。米国での憲法という概念は、国民の基本的権利と自由を守り、常に変化する社会のニーズを満足させるために十分な権限を政府に与え、政治的秩序の安定と継続性を保障する、立憲政治の憲章である。憲法は何十年、何百年という長期間にわたって存続するよう意図されたものであるから、政府の生きた憲章として、制定された当時には予想されなかったような状況の変化にも対応できるよう……
○武見敬三君 両参考人に御質問をさせていただきます。 まず、人事政策に関連してでありますが、我が国では外務省がジュニアプログラムをつくって、そこで正式の職員ではないけれども日本から給与をみずから負担して若い人たちを研修させた上で国連の関係機関で仕事ができるように送り込んでいるというジュニアプログラムというのがたしかあったかと思います。 この研修に私も何度か講師として行って、そこでそういう若い人たち、これは女性が圧倒的に多かったんですが、話をしたときに感じたことは、語学の能力もかなりあるように思いましたし、また同時に、MAだけではなくて中にはPHDを取っている人たちもいた。ただ、どうも結果を……
○武見敬三君 まず、中江参考人に歴史の問題についてお伺いをしたいと思います。 私自身は政治家としてどういう歴史認識を持っているのかということを正直にまず申し上げておいた方がいいと思いますが、やはり日本と中国との過去の戦争の中で日本の軍隊が実際に大規模な作戦行動を展開したときに、一般の市民をも含む殺りく行為ということが起き、相当な被害を中国の市民に与えてしまったということは、これはもう明らかな事実であって、その大小の認識の差異はあったとしても、日本が侵略的な行為を中国に対して過去に行ったということは、これは否定できない事実であると。したがって、この点については日本の政治家としてこれを真摯に歴史……
○武見敬三君 国連及びその関連機関というものが、二十一世紀においてますます地球的な規模の問題が拡散をしていく過程でより重要な役割を担っていくことは、これは明白であります。また同時に、我が国の国益上も、国際機関におけるさまざまな政策決定というものが我が国の内政と極めて緊密な関係をより強く持つという傾向が着実に増大しているものですから、そうした観点からも、内政との連携でこうした国際機関のさまざまな政策決定というものにより注意を払い、そしてまた、必要な場合に我が国の国益を守るという影響力の行使が的確にできるようにしておかなければならない、こういうふうに私は考えるわけであります。 こうした中で、残念……
○武見敬三君 この人間安全保障という考え方は、大臣がまさに御指摘になったとおり、極めてまだ漠たる考え方であるということは確かでありますが、やはり二十一世紀を人間を中心とした新しい世紀としようと。その根底にあるヒューマニズムというものについては、かなりのきちんとしたコンセンサスが国際社会の中には形成されている。それをいかに守るための政策概念としてこの人間安全保障という考え方を知的なレベルでまず整理して、そして政策を組み立てていくときの優先順位をきちんと提示できるようなものにしていくのかということが今現在まさに国際社会の中で問われている。 それを日本がまさに率先して、国家として国際社会の中でこう……
○武見敬三君 会長の選任は、会長代理の指名に一任することの動議を提出いたします。
○武見敬三君 会長、御発言をお許しいただいて、ありがとうございました。 また、今の佐藤委員の御提案、審議に関しては一定の期間を設けて何らかの結論をやはり出すということを考えるべきではないかという御議論に対しては、私も全く同感であります。 また、本日、訪米団に関する御報告をお聞きしまして、私つくづく感じましたことは、アメリカでこうした憲法や法体系の調査をすることを通じて、アメリカという国の多くの指導者あるいはエリートたちというのが共通の憲法をも含めた民主主義という価値観を基本理念とした国家観というものをはっきりと持っているということをやはり私はお感じになったのではないかと思います。残念ながら……
※このページのデータは国会会議録検索システム、参議院ウェブサイトで公開されている情報を元に作成しています。