このページでは中曽根弘文参議院議員の18期(1998/07/12〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は18期国会活動統計で確認できます。
○中曽根弘文君 ただいま議題となりました六案件につきまして、日本国有鉄道清算事業団の債務処理及び国有林野事業の改革等に関する特別委員会における審査の経過及び結果を御報告申し上げます。 まず、日本国有鉄道清算事業団の債務等の処理に関する法律案は、事業団の債務等の抜本的な処理を図ることが緊急の課題となっていることにかんがみ、政府による事業団の債務の承継等の措置を講じようとするものであり、衆議院において、鉄道共済年金の厚生年金への統合のため事業団の負担とされていた移換金負担に係るJR等の負担を二分の一に軽減すること、施行日を公布の日から起算して一月を超えない範囲内において政令で定める日に改めること……
○中曽根弘文君 私は、自由民主党を代表して、所信表明演説に関し、経済情勢全般、安全保障、外交問題を中心に総理並びに関係閣僚に質問いたします。 二十一世紀に向けて世界じゅうで人や物、金、さらに情報の交流が盛んになる中で、日本の経済社会はますます世界との連携が強まっております。グローバルな観点から日本を認識しつつ、日本の主張とその責任を明確にする必要性は一層高まってまいりました。そのような視点がなければ、我が国のありようを正確にとらえることはできません。政治も経済もまさに世界から日本を見ることが不可欠となっております。 現在の日本経済はかつてない厳しさを経験しておりますが、その要因は国内事情か……
○中曽根弘文君 私は、自由民主党及び自由党を代表して、平成十一年度補正予算案について、総理を初め関係閣僚に若干の質問をいたします。 質問に入ります前に、総理はこのたび中国とモンゴルを公式訪問されました。短期間の日程の中で両国との懸案の解決に精力的に取り組まれましたことに対し、深く敬意を表するものであります。今回の両国訪問の成果をどのように評価されておられるのか、まずお伺いしたいと存じます。 日本経済は、いわゆるバブルの崩壊からなかなか立ち直ることができず、長いトンネルの中にありましたが、ようやく一―三月期の経済成長率がプラスになり、日経平均株価も一年八カ月ぶりに一万八千円前後の水準を回復、……
○国務大臣(中曽根弘文君) 原子力災害対策特別措置法案につきまして、その趣旨を御説明いたします。 本年九月三十日に発生した株式会社ジェー・シー・オーのウラン加工施設における臨界事故は、安全確保を大前提に原子力の開発利用を進めてきた我が国にとって、初めて住民の避難や屋内退避が要請された極めて重大な事故でありました。 事故対応の教訓として、我が国における原子力災害に対する対策について、迅速な初期動作、国と地方公共団体との有機的な連携、原子力災害の特殊性に応じた国の緊急時対応体制の強化、原因者である原子力事業者の責務の明確化等の必要性が明らかとなりました。 本法案は、このような現状にかんがみ、……
○国務大臣(中曽根弘文君) 私に対しましては、教育改革についてのお尋ねでございました。 我が国の明るい未来を切り開き、同時に世界に貢献していくためには、あらゆる社会システムの基盤となっております教育は大変重要でございます。 このため、次代を担う子供たちが豊かな創造性を持って、たくましく心豊かに成長し、そして日本人としての自覚を持つとともに、国際感覚を持った日本人として自立できるよう教育改革を進めていくことが重要であると考えております。 特に、教員の資質向上に努め、地域や保護者から信頼され、子供たちをきちんと指導できる立派な、また生徒たちからも信頼されるような教員を養成することが重要である……
○国務大臣(中曽根弘文君) 扇千景議員には、長年教育の問題に熱心に取り組まれておられることに心から敬意を表します。 さて、中央教育審議会についてのお尋ねでございますけれども、先ほど小渕総理がお答えされましたとおり、今後、教育改革国民会議におきまして教育の基本の問題について幅広く検討がなされることと考えております。 中央教育審議会の今後の審議のあり方につきましては、私は、このような教育改革国民会議の動向も見きわめる必要があろうと考えております。現在、中央教育審議会にどのような御審議をいただくかなど検討をしているところでございます。 教育基本法につきましては、さまざまな議論があり、例えば、議……
○国務大臣(中曽根弘文君) 私に対しましては六問お尋ねがございました。 まず最初は、子供たちの進路の実態等について調査をすべきとのお尋ねでございますけれども、子供たちがこれからの変化の激しい時代においてみずから学び、みずから考え、そして課題を発見し解決していく力を身につけることは極めて重要でございます。こうした力が身につかず、学業の途中で中退したり、卒業しても進学も就職もしない者につきましては、その原因、その後の進路等を把握することが、今後指導の改善を図っていくために必要なことと考えております。 今後とも、高校卒業後の無業者の実態調査を行うなど実態の把握に努めるとともに、生徒が意欲を持って……
○国務大臣(中曽根弘文君) 木俣佳丈議員の御質問にお答えいたします。 私に対しましては四問ほどございました。 まず最初は、大学と社会のかかわり方についてのお尋ねでございますけれども、大学の役割につきましては、かねてより、教育とそれから研究のみならず、社会的貢献が指摘されているところでございます。 社会的貢献の一環としての産学連携は、大学の研究成果を社会全体に還元する有効なシステムでありまして、新技術、新産業の創出を通じた経済の活性化が求められている現在、ますます大きな期待が寄せられていると、そういうふうに認識をいたしております。 このため、文部省といたしましても、従来から産学連携の推進……
○国務大臣(中曽根弘文君) 円より子議員にお答えをいたします。 消費者教育についてのお尋ねでありますが、消費者として正しい態度や知識を身につけることは、学校教育における重要な課題でございます。 このため、従来から、小中高等学校を通じ、社会科や家庭科などにおいて児童生徒の発達段階に応じた適切な指導が行われております。 さらに、新しい学習指導要領におきましては、例えば、中学校では、技術・家庭科において販売方法の特徴と消費者保護について知り、生活に必要な物質、サービスの適切な選択、購入また活用ができるようにすること。また、高等学校では、家庭科におきまして問題の発生しやすい販売方法などを具体的に……
○国務大臣(中曽根弘文君) 沢たまき議員にお答えいたします。 少子化対策についてのお尋ねでありますけれども、文部省では、幼稚園教育の充実を図るとともに、近年の少子化の状況を踏まえ、保護者や地域の多様なニーズにこたえるために、預かり保育や子育て支援事業、幼稚園と保育所の施設の共用化、学校の余裕教室を活用した保育所や放課後児童クラブの整備などを推進しているところであります。また、少子化対策臨時特例交付金を活用いたしまして預かり保育のための施設整備などが行われているところであります。 さらに、本年四月の中央教育審議会の「少子化と教育について」の報告を踏まえ、幼児教育に関する各般の施策の総合的、体……
○国務大臣(中曽根弘文君) 足立良平議員にお答えをいたします。 私には二問ほどございました。 最初に、臨界事故を踏まえた原子力行政の改革等についてのお尋ねでございますけれども、さきの臨時国会で、原子力の安全規制及び防災対策の抜本的強化のための法的枠組みを整備いたしました。 安全規制の体制につきましては、行政庁の安全審査を原子力安全委員会が独自の立場からダブルチェックするという現在の体制を基本とし、原子力安全委員会について、本年四月に事務局機能を総理府に移すとともに、事務局人員を拡充するなど、強化を図ったところであります。 今後、さらに原子力の安全確保及び防災対策に万全を期し、国民の原子……
○国務大臣(中曽根弘文君) 私に対しましては三点ほどの御質問でございました。 まず第一の教育勅語についてのお尋ねでございますけれども、「教育ニ関スル勅語」は、およそ半世紀にわたって我が国の教育の基本理念とされてきましたが、戦後の諸改革が行われた際、昭和二十三年、国会において排除・失効確認の決議が行われたものであります。したがいまして、教育勅語の復活はもとより考えておりません。ただし、その中には「父母ニ孝ニ兄弟ニ友ニ夫婦相和シ」など、今日も大切にすべきことがあると私も考えております。 また、道徳教育につきましては、人間が生きていく上で最低限守らなければならない規範があり、こうした規範を子供た……
○委員長(中曽根弘文君) 一言ごあいさつを申し上げます。
ただいま委員各位の御推挙によりまして当委員会の委員長に選任されました中曽根弘文でございます。
委員会の運営に当たりましては、公正かつ円満な運営に努めてまいる所存でありますので、皆様の御支援、御協力を何とぞよろしくお願い申し上げます。(拍手)
【次の発言】 ただいまから理事の選任を行います。
本委員会の理事の数は七名でございます。
理事の選任につきましては、先例により、委員長の指名に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認めます。
それでは、理事に加藤紀文君、鈴木正孝君、成瀬守重君、川橋幸……
○委員長(中曽根弘文君) ただいまから日本国有鉄道清算事業団の債務処理及び国有林野事業の改革等に関する特別委員会を開会いたします。 日本国有鉄道清算事業団の債務等の処理に関する法律案、国有林野事業の改革のための特別措置法案、国有林野事業の改革のための関係法律の整備に関する法律案、森林法等の一部を改正する法律案、地方自治法第百五十六条第六項の規定に基づき、東北森林管理局及び関東森林管理局の設置に関し承認を求めるの件及び一般会計における債務の承継等に伴い必要な財源の確保に係る特別措置に関する法律案の六案件を一括して議題といたします。 政府かち順次趣旨説明を聴取いたします。川崎運輸大臣。
○委員長(中曽根弘文君) ただいまから日本国有鉄道清算事業団の債務処理及び国有林野事業の改革等に関する特別委員会を開会いたします。 日本国有鉄道清算事業団の債務等の処理に関する法律案、国有林野事業の改革のための特別措置法案、国有林野事業の改革のための関係法律の整備に関する法律案、森林法等の一部を改正する法律案、地方自治法第百五十六条第六項の規定に基づき、東北森林管理局及び関東森林管理局の設置に関し承認を求めるの件及び一般会計における債務の承継等に伴い必要な財源の確保に係る特別措置に関する法律案の六案件を一括して議題といたします。 六案件の趣旨説明は既に聴取しておりますので、これより質疑に入……
○委員長(中曽根弘文君) ただいまから日本国有鉄道清算事業団の債務処理及び国有林野事業の改革等に関する特別委員会を開会いたします。 日本国有鉄道清算事業団の債務等の処理に関する法律案、国有林野事業の改革のための特別措置法案、国有林野事業の改革のための関係法律の整備に関する法律案、森林法等の一部を改正する法律案、地方自治法第百五十六条第六項の規定に基づき、東北森林管理局及び関東森林管理局の設置に関し承認を求めるの件及び一般会計における債務の承継等に伴い必要な財源の確保に係る特別措置に関する法律案の六案件を一括して議題といたします。 本日は、日本国有鉄道清算事業団の債務等の処理に関する法律案外……
○委員長(中曽根弘文君) ただいまから日本国有鉄道清算事業団の債務処理及び国有林野事業の改革等に関する特別委員会を開会いたします。
まず、委員の異動について御報告いたします。
本日、小川勝也君が委員を辞任され、その補欠として藤井俊男君が選任されました。
【次の発言】 日本国有鉄道清算事業団の債務等の処理に関する法律案、国有林野事業の改革のための特別措置法案、国有林野事業の改革のための関係法律の整備に関する法律案、森林法等の一部を改正する法律案、地方自治法第百五十六条第六項の規定に基づき、東北森林管理局及び関東森林管理局の設置に関し承認を求めるの件及び一般会計における債務の承継等に伴い必要な……
○国務大臣(中曽根弘文君) このたび、小渕第二次改造内閣の発足に伴い、科学技術庁長官を拝命いたしました中曽根弘文でございます。 委員長を初め委員の皆様方におかれましては、日ごろより原子力行政の推進に当たり格段の御理解、御支援を賜り、厚く御礼を申し上げます。 去る九月三十日に茨城県東海村で発生いたしましたウラン加工施設の事故につきましては、我が国で初めての臨界事故であり、周辺の住民の方々に避難、屋内退避という御迷惑をおかけし、また多くの方々が被曝をしたということから、極めて重大な事故と大変厳しく受けとめているところでございます。 事故の経過及び政府がとりました対応につきましては後ほど担当局……
○国務大臣(中曽根弘文君) 九月三十日に発生した株式会社ジェー・シー・オー東海事業所における臨界事故については、原子力行政を預かる者として、地元住民を初めとして国民の皆様に多大な御心配と御迷惑をおかけしたことを極めて厳しく受けとめ、今回の事故の収拾やその後の地元への対応等に遺漏なきよう全力を挙げて取り組んでまいりました。 既に事故発生から一カ月余りが経過いたしましたが、この間、重篤な被曝者の治療、住民の皆様の健康管理等に最大限の努力を行ってきたところであります。また、十月四日の政府対策本部の決定を受け、原子力安全委員会に、吉川日本学術会議会長を委員長とするウラン加工工場臨界事故調査委員会が設……
○国務大臣(中曽根弘文君) 今般、臨界事故が発生いたしました転換試験棟における臨界管理につきましては、もう委員十分御承知のことでございますが、核的に安全な形状寸法にすること、いわゆる形状寸法管理でございますが、それから取扱量を核的制限値以下に制限すること、これは質量管理と言われておりますが、等の種々の適切な臨界管理が行われること、実際の運転管理の際に誤操作等を考慮しても臨界には至らないことなどを確認していたものでございます。 このようなことから、臨界事故が発生するおそれはないと認めて、万一の臨界事故に対する対策は要しないと判断をしたわけでございますが、しかしながら、事業者の違法作業も行われま……
○国務大臣(中曽根弘文君) 原子力災害対策特別措置法案につきまして、その提案理由及び要旨を御説明いたします。 本年九月三十日に発生いたしました株式会社ジェー・シー・オーのウラン加工施設における臨界事故は、安全確保を大前提に原子力の開発利用を進めてきた我が国にとりまして、初めて住民の避難や屋内退避が要請された極めて重大な事故でありました。 事故対応の教訓として、我が国における原子力災害に対する対策について、迅速な初期動作、国と地方公共団体との有機的な連携、原子力災害の特殊性に応じた国の緊急事対応体制の強化、原因者である原子力事業者の責務の明確化等の必要性が明らかとなりました。 本法案は、こ……
○国務大臣(中曽根弘文君) ただいま加納委員からお話がありましたように、事故発生直後、関係各機関がフルにその機能を発揮して対応してくださいました。 政府対策本部に科学技術庁、それから内閣安全保障・危機管理室、それからお話ありました関係省庁、また茨城県、東海村のみならず、日本原子力研究所、核燃料サイクル開発機構、日本原子力発電等の支援機関の関係者が集まり対応を協議したわけでございます。 特に臨界を終息させるために、関係研究機関は、解析に基づく対応方法の検討や、それから遮へい強化等の作業等支援をいたしました。また、臨界終息後の住民の汚染検査等には、全国の電気事業者の皆さん方が大変積極的な貢献を……
○国務大臣(中曽根弘文君) 事故の状況等につきまして、多少長くなるかもしれませんが、できるだけわかりやすく御説明をさせていただきたいと思っております。 九月三十日事故発生以来、原子力行政の透明性を確保すべく一貫して情報の公開に努めてきたところでございます。また、できる限り事故に関する情報をわかりやすく伝えるべく、今委員が御紹介いただきましたようなニュースレターの発行などの努力を行ってきたところでございます。 今回の事故は、去る九月三十日、ジェー・シー・オーが設備の使用方法、ウランの投入量等について、国が安全審査で認めた条件を著しく逸脱した違法な作業を行ったことが直接の原因となったものでござ……
○国務大臣(中曽根弘文君) 一昨日、当庁の政府参考人の出席の件で本委員会の御審議に大変御迷惑をおかけいたしました。今後十分に注意してまいりますので、どうぞよろしくお願いをいたします。
【次の発言】 原子力災害の際、放射線医学総合研究所の果たす役割は大変重要でございます。
今回の事故の教訓も踏まえまして、緊急時被曝医療体制のさらなる充実強化が必要であると考えておるところでございます。このため、第二次補正予算におきましても医療機器の整備等を行うとともに、緊急被曝に関する医療ネットワークのさらなる有効活用ができる体制を平時から整備し、緊急時における迅速かつ的確な対応を図ることといたしております。
……
○国務大臣(中曽根弘文君) 損害賠償関係のことでございますけれども、御指摘の補償基準につきましては、十二月十一日、土曜日のジェー・シー・オーと自治体等との補償交渉の席におきましてジェー・シー・オーがジェー・シー・オー側の考え方を提示したものでございます。このとき提示いたしました基準は確定的なものとして作成されたものではないと聞いておりまして、被害者側との交渉等により今後調整されていくものと思っております。 基本的な考え方といたしましては、原賠法に基づく損害賠償、それからこれに該当しない経済損失に対する特別補償措置、そして中小事業者へのつなぎ資金融資、さらに利子等補てん制度、これらによる対応を……
○国務大臣(中曽根弘文君) このたび、政府から提出いたしました私立学校教職員共済法等の一部を改正する法律案について、その提案理由及び内容の概要を御説明申し上げます。 私立学校教職員の共済制度については、制度創設以来、国公立学校の教職員に係る共済制度等との均衡を保つことを本旨とし、逐次必要な見直しを行い、現在に至っております。今回は、少子高齢化の一層の進展等最近の社会経済情勢にかんがみ、共済年金制度の長期的安定を図る見地から、厚生年金保険法及び国家公務員共済組合法の改正措置を踏まえ、これらと同様の改正を行うためこの法律案を提出することとしたものであります。 次に、この法律案の概要について申し……
○国務大臣(中曽根弘文君) このたび文部大臣を拝命いたしました中曽根弘文でございます。 委員長を初め、委員の皆様方には、日ごろから文教行政の推進に格段の御理解、御支援を賜り、この場をおかりいたしまして厚く御礼申し上げます。 目前に迫った二十一世紀において、我が国が活力ある国家として発展し、科学技術創造立国、文化立国を目指していくためには、国政の基盤である教育、学術、文化、スポーツの振興が極めて重要であります。 特に、教育に関しましては、あらゆる社会システムの基盤として二十一世紀の我が国の姿を形づくるものであり、不断の改革が必要です。教育全般についてさまざまな問題が提起されている今日、私は……
○国務大臣(中曽根弘文君) おはようございます。よろしくお願いいたします。 教育は、あらゆる社会システムの基盤として国家百年の計の礎をなすものでございまして、二十一世紀に向けて日本が活力ある国家として今後も発展をしていくためには、私ども国が責任を持って不断の改革を続けていくということが大変重要である、そういうふうに思っております。 文部省におきましては、教育改革を推進するために諸施策を実施してきておるわけでございますけれども、私といたしましても、次代を担う子供たちが本当に健やかにたくましく心豊かに成長し、そして日本人としての自覚をしっかりと持って、また国際感覚を身につけて自立できるように教……
○国務大臣(中曽根弘文君) 文部省と労働省両省で調査をいたしました来春の卒業予定学生の十月一日時点での就職の内定率でございますけれども、昨年に比べまして大学で三・九%減の六三・六%、それから短期大学では二・三%減の三六・五%となっております。労働省で調査いたしました高等学校卒業予定者の九月末日時点での就職内定率は、昨年に比べまして七・七ポイント減の四一%となっておりまして、二年前に比べますと大学も高校もそれぞれ一〇%強の減となっておりまして、大変深刻な状況でございます。これは景気の低迷による雇用情勢が厳しいということもございますが、私ども大変憂慮しております。 それで、どういう対策をというこ……
○国務大臣(中曽根弘文君) 今回の事故は、地元の住民の皆様を初め、国民の皆様方に多くの不安また多大な御迷惑をかけまして、私どもといたしましても大いに反省をしているところでございます。 起こるはずがなかったというお話でございますが、私どもは、規定されました安全審査に基づいてこの施設の安全性について確認をし、また許可をしたわけでございまして、想定外の作業によりこの事故が起きたことが直接の発生原因であります。しかし、安全審査につきましては、その後いろいろ事故後の調査等につきましても万全ではなかった、そういうことから現在安全審査の見直しを行うということになっているところでございます。
○国務大臣(中曽根弘文君) 先日の委員会では私が、多分予算委員会だったと思いますが、出席できず、それぞれの総括政務次官から御答弁申し上げました。 このロケットの打ち上げ失敗、最初の十一月十五日のHU八号機、またこの二月のミューX四号機、両ロケットの打ち上げに失敗したということは、先ほどもお話がありましたけれども、私は非常に重く受けとめておりますし、また国民の皆様方の期待に沿うこともできず、また多額な税金を使わせていただいたにもかかわらずこのような結果になったということを本当に申しわけなく思っております。 三つの点で私は問題があろうかと思っておりまして、一つは、今、委員がおっしゃいましたよう……
○国務大臣(中曽根弘文君) 私学共済について御説明を申し上げますが、今、委員から御説明がありましたように、私学共済におきましては、今、保険料の掛金率は一三・三%、それから被保険者数と受給権者数の割合が二・一対一、そして平成九年度の積立比率は十二・七三倍となっております。 将来見通しにつきましては、今回の改正案と掛金率の据え置きを前提といたしまして、将来加入者数の見込み方について先ほどからお話がありますように三通りのケースを想定して行われております。 このうち、最も厳しい出生率の低下に伴う学齢人口の低下、学齢人口の減少に比例して加入者が減少するケースについて見てみますと、これは加入者数が将来……
○国務大臣(中曽根弘文君) 私立学校に勤務をする教職員は、民間企業に勤務をする者と同様に労働関係法令の適用をひとしく受けるものでございます。 これらの労働者の定年につきましては、現在、高年齢者等の雇用の安定等に関する法律におきまして六十歳を下回ることができないとされるとともに、六十五歳までの継続雇用につきまして事業主が努力することと、そういうふうに規定をされております。 私立学校の教職員の定年につきましても、こうした法令の規定に従いまして、各私立学校において自由に決定することができることとなっておりまして、文部省の調査では、私立大学等では教員の定年を六十五歳とするところが多うございまして、……
○国務大臣(中曽根弘文君) 第百四十七回国会におきまして、文教各般の問題を御審議いただくに当たり、私の所信を申し上げます。 我が国の未来を展望するとき、私は、心豊かな人づくり、活力あふれる国づくりが重要だと考えており、我が国が活力ある国家として発展し、さらには他国から尊敬され、世界の繁栄に貢献できる国となることを目指していくためには、あらゆる社会システムの基盤となる教育について不断に改革を進めていくことが不可欠であると考えております。 教育改革は、今や内閣の最重要課題であり、総理は施政方針演説において、教育立国を掲げられ、広く国民各界各層の意見を伺い、教育の根本にまでさかのぼった議論をする……
○国務大臣(中曽根弘文君) 我が国の未来を展望するときに、総理がおっしゃっていますけれども、富国有徳、すなわち心豊かな人づくり、活力あふれる国づくり、これが大変大事だと思っております。そして、活力ある国家として発展し、また世界からも尊敬され、また世界の指導国の一つとして世界の発展、繁栄に貢献していくためには、あらゆる社会システムの基盤であります教育について不断の改革を行っていくということが大変重要だ、そういうふうに思っております。 そのために教育改革国民会議を設置することといたしておりまして、今、総理を中心にこの設置に向けての準備が行われているわけでありますが、戦後五十数年たちまして、日本の……
○国務大臣(中曽根弘文君) 広島県での教育のいろいろな問題について委員が長年大変御苦労されてこられたことを私もいろいろと存じ上げておりまして、心から敬意を表する次第でございます。 国旗・国歌についてのお尋ねでございますけれども、昨年これが法制化をされまして成文法で明確にされたわけでございますけれども、文部省におきましては、学習指導要領におきましてこれの指導に当たっているところでございます。具体的には、小学校、中学校、高等学校の各学校段階におきまして、社会科や音楽あるいは特別活動の時間において適切にこの指導を行っているわけでございます。 委員もおっしゃいましたけれども、我が国の国旗と国歌を尊……
○国務大臣(中曽根弘文君) 最近のインターネット等の発達というものが非常に著作物等の利用の形態を大きく広げてきておるわけでございますけれども、これに適切に対応できますように、今、著作権制度の整備を図っておるわけでございます。また、これが非常に重要である、そういうふうに認識をいたしております。 そのため、平成八年の著作権に関する世界知的所有権機関条約、いわゆるWIPOでございますけれども、これを踏まえながら、平成九年には、著作物等のインターネット等による送信に関する権利の整備、それからさらに平成十一年には、この無断利用を防止するために施された技術的保護手段の回避の防止や、著作権等の管理に用いら……
○国務大臣(中曽根弘文君) このたび、政府から提出いたしました国立学校設置法の一部を改正する法律案について、その提案理由及び内容の概要を御説明申し上げます。 この法律案は、政令で定める国立大学の大学院における研究科以外の教育研究上の基本となる組織の設置、短期大学部の廃止及び学位授与機構を大学評価・学位授与機構に改組すること等について規定するものであります。 第一に、国立大学における教育研究体制の整備及び充実を図るため、政令で定める国立大学の大学院に、研究科にかわる教育研究上の基本となる組織として、教育部及び研究部を置くことといたしております。 なお、このことと関連し、教育部及び研究部を置……
○国務大臣(中曽根弘文君) 去る三月十八日から昨日の二十日までの三日間、韓国教育部のお招きによりまして韓国のソウルを訪問してまいりました。これまで戦後、文部大臣が公式に韓国を訪問する機会がなかったわけで、私がいわば大臣としての訪問第一号となったわけでございます。 私自身は、大臣就任直後から、一番隣にある韓国とのいろいろな分野での交流が当然大切だと思っておりまして、その中でも、教育や文化、スポーツ等の交流についてはできるだけ早い機会に先方の首脳と会談をして意見交換をしたいと思っておりました。 そういう中で今回訪韓が実現をしたわけでありますけれども、御案内のとおり二〇〇二年には日本と韓国の共催……
○国務大臣(中曽根弘文君) まず、今局長から御答弁申し上げましたけれども、学生の到達度についてのお話もありました。重複いたしますけれども、その学校の目標、目的に沿った教育が行われているかどうか、その達成度を見るということは大変大事だと思います。確かに、評価を適正に行うということはなかなか難しいこともあるかと思いますけれども、大学が責任を持って学生の教育を行っているか、そして学生がそれを身につけているかどうかということを評価することは、私は大切だと思っております。 それから、今、評価についてお話がありましたけれども、客観的で公正な評価をするということが大前提であります。また、そのための評価基準……
○国務大臣(中曽根弘文君) 昨日、教育改革国民会議の第一回会合が総理官邸で行われまして、私も出席をいたしました。 初回ということもありまして、出席委員全員から自己紹介と、それから教育改革に関しての委員それぞれのお考え、御意見の表明がありまして、大変に興味深く伺った次第でございます。どの委員からも教育に対する危機感のようなものの表明あるいは熱意等のお話がありまして、大変に実のある会議であったと思っております。 今後は、この設立の目的でもあります戦後の教育の総点検、あるいはまた教育の根本にまでさかのぼった幅広い議論をしていただけるものと期待をしているところでございます。 なお、審議会の数等に……
○国務大臣(中曽根弘文君) このたび、森内閣の発足に当たり、文部大臣及び科学技術庁長官を拝命いたしました。 引き続いて職に当たることとなり、大変な責任の重さを痛感しているところでございます。改めて、委員長初め委員各位の御指導、御協力を心よりお願い申し上げます。 技術士法の一部を改正する法律案につきまして、その提案理由及び要旨を御説明いたします。 近年、国際的な経済活動の活発化に伴い、技術者の国境を越えた活動を促進する必要性が増大しております。このような状況に対応するため、欧米先進国を中心に技術者資格を相互に承認する動きが具体化しているところですが、アジア太平洋経済協力、APECにおいても……
○国務大臣(中曽根弘文君) 今お話しございましたように、四月一日、二日、東京におきましてG8のいわゆる教育大臣会合を開催いたしました。これは、昨年のケルン・サミットで教育の問題が初めて議題として取り上げられまして、それのフォローアップとして開かれたものでございますけれども、G8の各国の教育大臣に加えまして、EUの代表、OECDの代表、またユネスコの代表の方にも御参加をいただきました。 こういう会合は今回が初めてのものでございますけれども、沖縄サミットを控えまして日本でこういう会合を開催できたということは大変意義があるものと思っておりますし、また光栄に思っております。各国代表の皆さんから大変幅……
○国務大臣(中曽根弘文君) 教員の方々は、日々職務を遂行する中で、みずからの能力の向上等自己啓発に努力されておられると思うんです。毎日毎日の職務を行う中でいろいろな力量も身につくことと思いますし、そういう中で、またさらに勉強したいこととか自分で不足していると思うようなこと、いわゆる課題を見つけることができると思います。 そういう教員の方々の御要望もありますし、また国民からすれば、教員の方々のそういうような教師としての能力が高まるということは大変に喜ばしいことでもありますし、願いでもあります。そのため、今回、個々の教員の方々の自主的なまた主体的な研修の意欲に基づいた研修を奨励して、そのための支……
○国務大臣(中曽根弘文君) まず最初に委員から国際子ども図書館についてのお話がございました。 もう言うまでもないことでありますけれども、子供にとりましての読書というのは、豊かな感性、それからいたわりの心、また情操教育等いろいろな面で大きな効果があるわけで、大変大切なものだと、そういうふうに思っております。 このたび、国際子ども図書館設立推進議員連盟、私も一員に入れさせていただいておりますけれども、多くの関係者の皆さんの御努力によりまして、我が国初の国立の児童書専門図書館として国立国会図書館国際子ども図書館が開館したということはまことに喜ばしいことだと思っております。 私も、文部大臣それか……
○国務大臣(中曽根弘文君) 今回は独立行政法人教員研修センターを設立するものでありますけれども、これは、従来文部省が本省で行っておりましたさまざまな教職員の研修業務、それからまた、それに関係しております係る定員、それから予算等をこの独立行政法人に移管をいたしまして、そしてそういう研修関係の業務をそちらで専門的に一元化してやろうというものであります。 また同時に、現在あります国立教育会館を解散いたしまして、そちらで行っております学校教育研修、こちらの業務もあわせてこの教員研修センターでやろうとするものでありまして、一つは、今申し上げましたように、本省で行っておりました研修をアウトソーシングして……
○国務大臣(中曽根弘文君) 総理からもいろいろ教育についての、また教育改革国民会議についてのお話もありました。委員からは知育、徳育、体育のお話がありましたが、その前に品格というお話がございました。 ちょっと横道にそれるかもしれませんけれども、慶応義塾の創始者の福沢諭吉は、気品の泉源、知徳の模範という言葉を残されております。気品の泉源、泉源というのは泉の源です。知徳の模範は、まさに知徳の模範でございます。ここで福沢諭吉が何を言いたかったかと申しますと、知徳というのはここでは知識というふうに理解してよろしいかと思うんですけれども、知識よりも気品の方が大切だと。そういう意味で気品の泉源と、気品を先……
○国務大臣(中曽根弘文君) この制度は、景気の低迷等によりまして保護者の方が失職をされたり、あるいは会社が倒産されたりしまして家計の状況が急変し、そしてそのお子さんたちが勉強を続けていくために緊急の奨学金が必要な場合に奨学金を与えるというものでございまして、平成十一年度、委員のお話のとおり、昨年から創設されました。一万人の枠がありますけれども、十二年一月現在で二千七百六十人となっております。
【次の発言】 私もこの制度によって多くの学生さんが勉学が続けられるということは本当にいいことだと思っております。
この制度は昨年からできたわけでありますけれども、創設時の昨年三月には日本育英会から全国の……
○国務大臣(中曽根弘文君) 昨年十一月のHUロケットの打ち上げ失敗に続きまして、ことしはミューXロケットの打ち上げが失敗いたしました。国民の皆さんの期待を大きく裏切りましたことを大変申しわけなく思っておりますし、大変私も厳しく受けとめておるところでございます。 まずは、当然のことでありますけれども、打ち上げ失敗の原因の究明を徹底的に行いまして、そして我が国の宇宙開発体制を立て直し、また信頼性を高めるために必要な対策を講じていかなければならないと思っております。 宇宙開発につきましては、委員御承知のとおり、衛星による通信あるいは放送、それから気象衛星、天気予報、地図づくり、あるいは船舶とか自……
○国務大臣(中曽根弘文君) 我が国の私立学校は、大学生の約八割、それから高校生の約三割、幼稚園児の約八割と大きな比重を占めておりますが、同時に、それぞれの建学の精神にのっとりまして特色ある教育研究を展開し、日本の高等教育あるいは教育の発展に大きな貢献をしているわけでございます。 これらの私立学校につきましては、学校教育法、それから私立学校法及び私立学校振興助成法によりまして学校法人の解散命令などの各種の監督規定が設けられていることから、憲法第八十九条の言う「公の支配」に属しているものでありまして、現行の私立学校に対する助成措置は憲法上問題ないものと理解をしております。 文部省といたしまして……
○国務大臣(中曽根弘文君) 学校における国旗・国歌の指導は、児童生徒に我が国の国旗と国歌の意義を理解させ、またこれを尊重する態度を育てるとともに、また諸外国の国旗と国歌も同様に尊重する態度を育てるために行っているものでございます。また、特別活動におきましては、小中高等学校とも入学式や卒業式などにおいては、その意義を踏まえ国旗を掲揚するとともに、国歌を斉唱するよう指導するものとしているところでございます。 国際化が随分進展してきた中で、自国の国旗・国歌はもとより、他国の国旗・国歌も尊重し、また敬意を払うことは当然身につけなければならない基本的なマナーと思っております。新しい学習指導要領におきま……
○国務大臣(中曽根弘文君) 乳幼児期は子供の人格形成の上で非常に大切な時期だと思っております。心身ともに健やかな子供を育てていく上ではこの時期の家庭教育がまた非常に重要な役割を果たしていると、そういうふうにも思っております。 したがいまして、この乳幼児の段階では、父親ももちろんでありますけれども、母親は時間をとって子供と触れ合いながら愛情を持って育てていくということが私は最も大切ではないかと思っております。 女性の社会進出が最近多いわけで、共働きの御家庭が多いわけでありますけれども、できるだけ努力をしていただいて、子供と触れ合う時間を見つけていただいて、お父さん、お母さんが協力をしながら、……
○国務大臣(中曽根弘文君) 委員御指摘のとおり、今春卒業予定の高校生、大学生の就職内定率は大変厳しい状況となっております。お話しありましたけれども、昨年の十二月末時点のこの春卒業予定の高校生の就職内定率は七一・三%でございますし、また大学の内定率は七四・九%、昨年に比べまして大学で五・八ポイント減でございます。さらに、短期大学では九・八ポイント減の四六・八%となっております。 こういう状況でありますので、文部省といたしましても各都道府県教育委員会に対しまして、職業安定機関との緊密な連携による就職面接会とか、あるいは内定がまだ決まっていない生徒を対象とした講習会等を行っているところでございます……
○国務大臣(中曽根弘文君) 社会が大きく変化をしてきておりますし、また生活も多様化しております。また、今、厚生大臣からお話がありましたけれども、個人の人生観とか価値観も随分変わってまいりまして、そういういろいろなことが影響されて晩婚化やいわゆる非婚化等が進んでいるのではないかと思っております。 少子高齢化につきましては、私ども文部省といたしましては、やはり小中学校段階からこの問題を子供たちにも認識してもらい、そしてこの現状をよくまた学んでもらう、あるいは家族とか家庭の大切さ、役割というものについてもこれを指導することが大切だと、そういうふうに考えております。 小学校におきましては、社会科と……
○国務大臣(中曽根弘文君) 教育改革国民会議につきましては今、総理から詳しい御説明もあったところでございますけれども、これは国民各界各層の幅広い御意見を伺いまして、そして教育の問題を議論する、そのために設置がされるわけでございます。 この中央教育審議会につきましては、これは国家行政組織法第八条に定める審議会でございまして、文部大臣の恒常的な審議会となるわけでございまして、文部省に設置するものでございます。中央教育審議会は、現在、少子化と教育、そういうようなテーマで審議をしていただいておるところでございますが、間もなくこれの審議も終わることになろうかと思います。その後の審議、何をお願いするかと……
○国務大臣(中曽根弘文君) 最初に、生涯学習についてのお話がございました。 終戦直後、昭和二十二年三月にこの教育基本法を制定したときには、もう戦後の荒廃した時期でありますし、とにかく教育水準においても欧米に追いつき追い越せということで基本法もでき、また立派な日本人をつくろうということであったと思います。その後、世界的でありますが、人生のいつでもどこでも学びたいときに学びたい勉強ができる、そういう生涯学習の理念、概念というものが広まってまいりました。 そういうところから見ますと、この教育基本法には生涯学習についても触れられていません。さまざまな方がこういう点も基本法に含めるべきだという御意見……
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