このページでは中曽根弘文参議院議員の21期(2007/07/29〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は21期国会活動統計で確認できます。
○国務大臣(中曽根弘文君) ODAについてのお尋ねでございますが、我が国は、ODAを用いて開発途上国の安定と発展、それから国際社会の諸問題の解決に重要な役割を果たしてまいりました。ODAを通じた国際協力は、ひいては我が国の安全と繁栄に寄与し、国益の増進にもつながるものであります。 政府といたしましては、重要な外交手段であるODAを引き続き積極的に活用してまいります。(拍手)
○国務大臣(中曽根弘文君) 米国の同時多発テロ事件の被害者の御遺族への対応についてのお尋ねがございました。 政府といたしましては、事件直後から米国政府が支給いたします補償金の請求手続や補償金の非課税化に関する情報提供等、御遺族に対して種々の支援や情報提供等、御要望を踏まえた支援を行ってまいりました。今後とも可能な限り御遺族の支援に当たってまいりたいと考えております。 次に、米国国家運輸安全委員会への申入れに関するお尋ねでございますが、米国同時多発テロ事件に伴うハイジャック事件につきましては、同委員会が説明を行うべき事故に含まれるか否か必ずしも明確ではございません。これまでも御遺族に対しまし……
○国務大臣(中曽根弘文君) 外交の基本方針について所信を申し述べます。 外交の目的は、我が国の国益、すなわち我が国の安全と繁栄及び我が国国民の生命、財産の確保にあります。そのためには、世界の平和と繁栄が不可欠であり、我が国としても、その実現に大きな責任を有しております。現在、国際社会は深刻な経済危機に直面しています。また、国際テロリズム、やむことのない地域紛争、待ったなしの気候変動問題と、引き続き困難で早急に取り組むべき課題が山積をしております。今こそ諸課題に対する我が国の考えを明確に示し、国際社会をリードする積極的、主体的な外交を展開すべきと考えます。私は、時代の変化に適応した戦略を持って……
○国務大臣(中曽根弘文君) 環境外交についてのお尋ねがありました。 地球環境問題は喫緊の国際的な課題であり、地球環境の保全は未来に対する我が国の責任です。その観点から、我が国外交の重要課題の一つとして位置付け、国際的なルール作り及びODAを通じた環境分野での開発途上国支援を中心として、この問題の解決に取り組んでいます。 地球温暖化の問題につきましては、さきのG8北海道洞爺湖サミットで我が国は議長国として積極的に議論をリードし、二〇五〇年までに温暖化ガスを現状から半減する長期目標などについて成果を得ました。我が国としては、同問題の取組において、本年末の締約国会合、COP15における公平かつ実……
○国務大臣(中曽根弘文君) 人間の安全保障の観点を踏まえたODAについてのお尋ねでございますけれども、我が国は、紛争や感染症などのあらゆる脅威に対処するために、個々の人間に着目をし、個人及び地域社会の保護と能力強化を図る人間の安全保障の視点が重要であると考えております。 我が国といたしましては、この理念に基づきまして、議員御指摘の平和構築、感染症対策、女性の権利と健康なども念頭に置きまして、開発途上国の自助努力を支援してまいります。 次に、パレスチナ問題とアフガニスタン問題に関する政府の対応についてのお尋ねがございました。 パレスチナ問題につきましては、ガザ情勢の緊迫直後から、関係国等の……
○国務大臣(中曽根弘文君) 平山議員から、四月五日の北朝鮮によるミサイルの発射の経緯及び今後の対応についてとのお尋ねがございました。 今回、我が国を含む関係各国が自制を求めましたにもかかわらず、北朝鮮は発射を強行いたしました。今回の発射は、ミサイル開発に直結するものであり、地域の平和と安定を損なうものであります。また、国連安保理決議に違反する行為でありまして、我が国として容認できるものではございません。 政府といたしましては、今後、新たな安保理決議を出すことが望ましいとの立場に基づき、安保理が一致した強いメッセージを迅速に出せるよう、引き続き関係国と緊密に連携してまいります。(拍手)
○国務大臣(中曽根弘文君) ただいま議題となりました第三海兵機動展開部隊の要員及びその家族の沖縄からグアムへの移転の実施に関する日本国政府とアメリカ合衆国政府との間の協定の締結について承認を求めるの件につきまして、その趣旨を御説明いたします。 政府は、アメリカ合衆国との間でこの協定の交渉を行い、その結果、平成二十一年二月十七日に東京において、私とクリントン国務長官との間でこの協定の署名を行った次第であります。 この協定は、第三海兵機動展開部隊の要員約八千人及びその家族約九千人の沖縄からグアムへの移転の実施に必要となる多年度にわたる資金提供を始めとする日米両政府の行動について規定するとともに……
○国務大臣(中曽根弘文君) 日米韓三か国の連携と北朝鮮の核保有に関する認識についてのお尋ねがございました。 二十五日、北朝鮮は核実験を実施をした旨発表いたしましたけれども、私は同日、出張先のハノイにおきまして柳明桓外交通商部長官と会談するとともに、クリントン国務長官との間でも電話会談を行いました。さらに、麻生総理も、二十五日に李明博大統領、二十六日にオバマ大統領とそれぞれ電話会談を行いました。これらの会談を通じまして、国連安保理での対応を含め、日米、日米韓で緊密に連携して対処していくことを確認したところでございます。 また、日米韓三か国は、北朝鮮の核保有を認めることはできず、北朝鮮によるす……
○委員長(中曽根弘文君) ただいまから懲罰委員会を開会をいたします。
議事に先立ちまして、一言ごあいさつを申し上げます。
去る九月十日の本会議におきまして懲罰委員長に選任されました中曽根弘文でございます。
委員の皆様の御指導、御協力を賜りまして、本委員会の公正円満な運営を心掛けてまいりたいと存じます。皆様方の格段の御支援を心からお願いを申し上げます。(拍手)
【次の発言】 理事の選任を行います。
本委員会の理事の数は二名でございます。
理事の選任につきましては、先例により、委員長の指名に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
○委員長(中曽根弘文君) ただいまから懲罰委員会を開会いたします。
委員の異動について御報告いたします。
昨年十二月二十二日、山本孝史君が委員を辞任され、その補欠として岡崎トミ子君が選任されました。
【次の発言】 理事の補欠選任についてお諮りいたします。
委員の異動に伴い現在理事が一名欠員となっておりますので、その補欠選任を行いたいと存じます。
理事の選任につきましては、先例により、委員長の指名に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認めます。
それでは、理事に大石正光君を指名いたします。
本日はこれにて散会いたします。
午前十時十八分……
○国務大臣(中曽根弘文君) 外務大臣の中曽根弘文でございます。 沖縄及び北方問題に関する特別委員会の開催に当たり、謹んでごあいさつを申し上げます。 まず、沖縄に関する事項について述べます。 アジア太平洋地域には依然として不安定性と不確実性が存在をしています。先般の米国大統領選挙においてオバマ次期大統領が選出されましたが、日米同盟は我が国外交のかなめであり、我が国の安全と地域の平和と安定のため、幅広い分野で信頼関係の強化に努めていくことが今後とも不可欠であります。弾道ミサイル防衛を始めとする日米安保・防衛協力を強化してまいります。 一方、沖縄には在日米軍の施設及び区域が集中していることに……
○国務大臣(中曽根弘文君) 今委員がお話しされましたように、十一月九日に私とロシアのラブロフ外務大臣とで日ロ外相会談を行いました。そこでは様々な意見交換を行ったわけでありますが、北方領土問題、また国際金融情勢等について協議を行いました。 特に北方領土の問題につきましては、私から領土交渉の現状につきまして率直な意見を述べまして、また領土交渉についても、経済の分野で両国が非常に関係が密接になってきていると、そういう質的な進展に見合うような領土の方の進展も図らなければならないと、そういうようなことを私の方から述べました。そういう議論を経た上で、ラブロフ外務大臣との間では、外相レベルにおいても北方四……
○国務大臣(中曽根弘文君) 外交防衛委員会の開催に当たり、謹んでごあいさつ申し上げます。 国際の平和と安定のための我が国の貢献の在り方について国民的議論が行われております。中でもテロとの闘いは国際社会の最重要課題であり、九・一一テロによって明白となった脅威はいまだ除去されておりません。我が国は、海上自衛隊によるインド洋上の補給支援活動を通じ、国際社会のテロとの闘いの一翼を担ってきました。我が国の活動は各国や国連から高く評価され、継続が強く期待されています。 政府といたしましては、国際社会の責任ある一員としての役割を引き続き果たすべく、補給支援特措法の期限を一年間延長するための改正案を国会に……
○国務大臣(中曽根弘文君) 日米間におきましては常日ごろから緊密に意見交換を行っているわけでございますけれども、御指摘の要請を含めまして、個別具体的な要請が米側からあるということではございません。 米国を含む国際社会の国々から、日本に対しまして、アフガニスタンへの支援を強化してほしいと、そういう期待は存在をいたしております。同時に、米国は、我が国がどのように支援を行うかということにつきましては、それは我が国自身が決定する問題であると、そういう立場でございます。 我が国といたしましては、治安・テロ対策それから人道復興支援を、いつも申し上げておりますけれども、車の両輪として引き続いてテロとの戦……
○国務大臣(中曽根弘文君) 御質問の内容からいたしまして多少現在の状況も御説明させていただきたいと思いますけれども、テロとの戦いというのは依然として継続をしております。今委員御指摘のとおり、米国を含めまして多くの国が尊い犠牲を出しながらもアフガニスタンへの取組を強化しているわけです。昨年の四月と今年の十月のISAFへの各国部隊の派遣状況を比較してみますと、米国、英国、フランス、ポーランド、オーストラリアを始めとして、全体として約一万四千名以上の増派が行われているわけですね。そして、今委員がおっしゃいましたように、米国大統領選挙、この十一月四日に行われますけど、共和党、民主党の両方の候補とも対ア……
○国務大臣(中曽根弘文君) PRTそれからDIAGなどの活動の状況でございますので、参考人から答弁をいたさせたいと思います。
【次の発言】 DIAGの重要性については、今委員がおっしゃったとおりですし、委員が一番よく御存じのことだと思います。
DIAG、すなわちこれは非合法武装集団の解体をすると、そういう組織でありますけれども、我が国が治安分野の改革の一環として主導してまいりましたDDR、これはやはり武装解除、それから動員解除、社会復帰、こういうものを進めるものですが、このDIAGはこれに続くものとしてアフガニスタン政府の努力を支援している組織であります。
委員おっしゃったように、今アフガ……
○国務大臣(中曽根弘文君) オバマ氏は米国の次の大統領になりましてもテロとの戦いを継続していくと、そういう米国の基本的な考え方、ないと、私どもは理解をしております。再三、選挙期間中にも、あるいは、選挙期間中ですね、大統領選の最中もオバマ氏は、このテロとの撲滅ということについていろいろな発言をされております。アルカーイダを始めとするテロリストを壊滅させると、そういうふうにも述べておりますし、また、アフガニスタンに米軍を増派をいたしまして、そしてアフガニスタン復興のための相当の支援を行うと、そういうような考えも表明をされております。 ちなみに、アフガニスタンの復興支援のためには年十億ドルを支援す……
○国務大臣(中曽根弘文君) これは二〇〇六年の十一月十五日付けニューヨーク・タイムズの記事と、委員はそのように御指摘されていると思いますが、実際この記事には麻生鉱業に関する記述はございません。しかし、同じ日のインターナショナル・ヘラルド・トリビューン紙の記事には麻生鉱業に関する記事がございます。これら二つの記事に関しましては、在ニューヨーク日本総領事館のホームページに日本政府としての反論を掲載をいたしました。 この反論は、御指摘の麻生鉱業に関する部分も含めまして、当時私どもで入手可能な情報に基づいて東京の外務本省において必要な確認を行いました上で、外務本省の指示によってニューヨークの総領事館……
○国務大臣(中曽根弘文君) さきの大戦につきましては、その個々の行為や出来事に対しまして、その評価をめぐりまして様々な議論があるところでございます。政府といたしましては、具体的に断定することは適当ではないと、そういうふうに考えております。
いずれにいたしましても、さきの大戦に関する政府としての認識は、平成十七年の村山内閣、平成七年です、失礼いたしました、村山内閣総理大臣の談話、それから平成十七年の小泉内閣総理大臣談話等において示されてきているとおりでございます。
【次の発言】 今委員がおっしゃいましたように、田母神前航空幕僚長の論文にはそのような記述があることを承知をいたしております。
先……
○国務大臣(中曽根弘文君) 北朝鮮に対しますこの経済・エネルギー支援、これにつきましては、北朝鮮が行います無能力化作業とこれと並行して行われるということになっているわけでございまして、今回の会合においてもまずそのことが確認されたわけでございますけれども、支援が継続されるということは無能力化作業も継続されるということを意味しているわけでありまして、支援の継続が確認されたということは、これは問題であると私どもは思っておりません。 いずれにいたしましても、検証に関する合意がないまま、この経済・エネルギー支援、これの完了時期に合意されるというようなことはなかったわけでありまして、我々としては、検証に……
○国務大臣(中曽根弘文君) 麻生総理の外務大臣在任中に、外務省におきまして必要な確認は行いました。しかし、その時点では、麻生鉱業が連合軍の捕虜を労役させていたというそういう情報は確認できなかったと、そういうふうに承知をしております。
【次の発言】 在ニューヨークの日本総領事館のホームページには、麻生鉱業が強制労働者を使用した旨の記述を含む二〇〇六年十一月十五日付けインターナショナル・ヘラルド・トリビューン紙記事に関しまして、日本政府として反論を掲載をいたしました。この反論は、当時外務省において必要な確認を行って、その時点で得られた情報に基づいて行ったものでございます。
○国務大臣(中曽根弘文君) ODAは、もう委員が先ほどからお話しされておりますように、非常に重要な外交の手段でございます。 我が国といたしましては、このODAを積極的に活用いたしまして、そして途上国の安定、それから発展、また地球規模課題の解決に貢献するということは我が国自身の国益にもかなうものだと、そういうふうに考えております。 さきのG8の北海道の洞爺湖サミットにおきましても、また第四回アフリカ開発会議、TICADWで表明をいたしましたアフリカ向けのODA、これは二〇一二年までに倍増するというものでございますが、またODA事業量を百億ドル積み増しをするということ、さらに気候変動対策として……
○国務大臣(中曽根弘文君) 外務大臣の中曽根弘文でございます。 参議院北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員会の開催に当たりまして、謹んでごあいさつ申し上げます。 本日は、核問題及び日朝関係を中心とする最近の北朝鮮をめぐる情勢について御報告をいたします。 まず、北朝鮮の核問題について御報告いたします。 昨年十月の六者会合成果文書では、第二段階の措置として、北朝鮮が昨年末までに寧辺の核施設の無能力化及びすべての核計画の申告を行うことで合意いたしました。寧辺の核施設の無能力化につきましては、現在も実験用原子炉からの燃料棒の取り出し作業が進行中です。核計画の申告については、期限より大幅に遅れ……
○国務大臣(中曽根弘文君) 日米間でこの問題についてよく相談をしたのかというお尋ねでございますけれども、北朝鮮が六月の二十六日に核計画、核の申告を提出して以来、日米間では検証の措置について大変緊密な協議を行ってまいりました。特に、十月の一日から三日に行われましたアメリカのヒル国務次官補の訪朝のとき、その後は両国で緊密な連絡を取ってまいりました。 具体的には、外務省の齋木局長とヒル次官補の協議、それから在米の我が方の大使館を通じました事務レベルの調整に加えまして、私も九日にはシーファー駐日米国大使を通じて我が国の考え方をお伝えしましたし、また、今お話ありましたように、十日にはライス長官と電話で……
○国務大臣(中曽根弘文君) 沖縄及び北方問題に関する特別委員会の開催に当たり、謹んで所信を申し述べます。 まず、沖縄に関する事項について述べます。 アジア太平洋地域には依然として不安定性と不確実性が存在しています。先般、米国においてオバマ政権が誕生いたしましたが、日米同盟は我が国外交のかなめであり、我が国の安全と地域の平和と安定のため、幅広い分野で信頼関係の強化に努めていくことが今後とも不可欠です。弾道ミサイル防衛を始めとする日米安保・防衛協力を強化していきます。 一方、沖縄には在日米軍の施設及び区域が集中していることにより、沖縄県の方々に多大な負担をお掛けしていることは十分に認識してお……
○国務大臣(中曽根弘文君) 昨日の北朝鮮によります飛翔体の発射というのは、まず大変残念なことでございました。かねてから、四月の四日から八日の間、発射をすると、そういうふうな予告といいますか通告があったわけでありますが、我々といたしましては、韓国を始めとして近隣諸国また関係国とともに、そのような地域の安定、安全、これを脅かすような行為は自制するようにということで強く働きかけをやってきたわけでありますが、それにもかかわらずあのような発射をしたということは大変遺憾なことでございます。 この発射というのは、我が国の御案内のとおり上空を通過していったものでありまして、我が国の国民にとりましては、よその……
○国務大臣(中曽根弘文君) 外交防衛委員会の開催に当たりまして、ごあいさつを申し上げますとともに、所信を申し述べます。 我が国外交の基軸は、日米関係であります。新政権との間で、先月訪日いたしましたクリントン国務長官と外相会談を行い、続いて麻生総理が訪米をしオバマ大統領と首脳会談を行いました。日米安保体制を中核とする日米同盟の一層の強化に努めるとともに、アジア太平洋地域とグローバルな諸課題に共に積極的に取り組みます。また、抑止力の維持と地元の負担軽減を図るべく、在日米軍再編を着実に実施いたします。一月に私も沖縄を訪問いたしましたが、その沖縄に駐留する海兵隊のグアム移転の実現が重要であり、本件に……
○国務大臣(中曽根弘文君) 我が国が北朝鮮の弾道ミサイルを迎撃する場合の法的根拠ということでございますが、これ自身は安保理決議とは関係はございません。
なお、この自衛隊法の八十二条の二の規定に基づいて弾道ミサイルなどを迎撃する措置は、これは弾道ミサイル等によって我が国への重大な被害が生ずる場合に、これを回避するための唯一の手段として当該弾道ミサイルなどを空中で破壊するだけの措置でありまして、国際法上、言わば自己保存のために主権国家が当然とり得る措置であると、そういうふうに考えております。
【次の発言】 そのとおりでございます。
【次の発言】 日米安保体制の下、日米政府間におきましては、日ごろ……
○国務大臣(中曽根弘文君) 平成二十一年度外務省所管予算について概要を説明いたします。 平成二十一年度一般会計予算において、外務省は六千六百九十九億六千六百五十万円を計上しています。これを前年度と比較いたしますと、一・四%の減額となっております。また、ODA予算は、外務省所管分として、対前年度比一・〇%の減額の四千三百六十三億二千百二十五万円となっております。 外交は、中長期の観点を踏まえ、国益を確保することを目的とするものであります。我が国の国益、すなわち我が国の安全と繁栄及び我が国国民の生命、財産の確保は、世界の平和と繁栄の実現なくしてあり得ません。 このような考え方に基づき、平成二……
○国務大臣(中曽根弘文君) ただいま議題となりました在外公館の名称及び位置並びに在外公館に勤務する外務公務員の給与に関する法律の一部を改正する法律案について御説明いたします。 改正の第一は、新たに外交関係を開設したコソボに、法律上、日本国大使館を設置することであります。 改正の第二は、ブラジルにある在レシフェ日本国総領事館及びスイスにある在ジュネーブ日本国総領事館の廃止を行うことであります。 改正の第三は、新設公館に勤務する外務公務員の在勤基本手当の基準額を定めるとともに、既設の在外公館に勤務する外務公務員の在勤基本手当の基準額等を改定することであります。 以上の改正内容のうち、在勤基……
○国務大臣(中曽根弘文君) 我が国といたしましては、前からこの委員会でも申し上げておりますけれども、まず、北朝鮮がそのような発射をする、そういう事態にならないように、関係国が緊密な連絡を取りましてならないように努力するということが最も重要であると、そういうふうに考えておりまして、北朝鮮がこの地域の平和と安定を損なうような行動を慎むべきであるということにつきましては、韓国やアメリカはもちろんでございますが、中国やロシアに対しましても働きかけ、また意見交換を行い、そして一致をしているところでございます。日米韓で緊密な連携を取っておりますし、また中国やロシア等に対する働きかけも行っておりますが、さら……
○国務大臣(中曽根弘文君) 本日は、一昨日の北朝鮮による今回の発射につきまして御報告をいたします。 四月の五日十一時三十分ごろ、北朝鮮は、我が国を含む関係各国が自制を求めたにもかかわらず、今回の発射を強行いたしました。 これは、我が国を含む近隣国が核やミサイルの脅威に引き続きさらされている中で、安全保障上の脅威と言わざるを得ません。また、このような行為は、安保理決議第一六九五号及び第一七一八号並びに日朝平壌宣言に違反し、かつ、六者会合の共同声明とも相入れないものでございます。 そのような観点から、今回の発射は、我が国として容認できるものではなく、我が国は、発射後、速やかに北京の大使館ルー……
○国務大臣(中曽根弘文君) ただいま議題となりました第三海兵機動展開部隊の要員及びその家族の沖縄からグアムへの移転の実施に関する日本国政府とアメリカ合衆国政府との間の協定の締結について承認を求めるの件につきまして、提案理由を御説明いたします。 政府は、アメリカ合衆国との間でこの協定の交渉を行い、その結果、平成二十一年二月十七日に東京において、私とクリントン国務長官との間でこの協定の署名が行われた次第であります。 この協定は、第三海兵機動展開部隊の要員約八千人及びその家族約九千人の沖縄からグアムへの移転の実施に必要となる多年度にわたる資金提供を始めとする日米両政府の行動について規定するととも……
○国務大臣(中曽根弘文君) 北朝鮮の外務省は、国連の安保理におきまして議長声明が発出されましたことを受けまして、北朝鮮は六者会合に参加をしない、そしてまた使用済燃料棒を再処理するといった立場を表明したと、そういうふうに承知をいたしておりますが、国際社会の声は安保理の議長声明で表明をされておりますとおり、明記されておりますとおりでありまして、北朝鮮がこの議長声明を重く受け止めて、そして六者会合に復帰をし、また安保理決議の一七一八号を完全履行することを求めたいと、そういうふうに考えます。 政府といたしましては、引き続いて米国を始めといたします関係国と緊密に連携を取りながら六者会合プロセスの前進の……
○国務大臣(中曽根弘文君) もう委員に改めて申し上げるまでもありませんけれども、私どもは、日朝平壌宣言にもありますように、核と、それから拉致とミサイル、これを包括的に解決をして、そして不幸な過去を清算して国交正常化を図ると、これが日本政府の基本的な原則であります。 今回のミサイルの発射が日朝平壌宣言に違反することはさきの委員会で述べたところでございますけれども、この国交正常化というものを目指して、今後もまた諸懸案の解決を目指して我々としては努力をしていかなければならないと思っていますが、どういうふうにやるかとおっしゃいましたけれども、我々としては基本的には対話と圧力、これのバランスでやはり働……
○国務大臣(中曽根弘文君) 御質問の通告ございませんでしたけれども、今防衛大臣が御答弁されたことと同様でございますが、SACOのことにつきましては、その中で、普天間の移設につきましては地元の調整等もあり、また米側との調整もありまして遅れておるところでございますが、しかし、読谷飛行場の返還、それから楚辺通信施設の返還などは進展をしてきているところでございます。 私どもとしては、今回、このロードマップに従いまして、是非、まずグアムへの海兵隊の移転ということを実現をさせていただいて、そして、そのほかの普天間飛行場の移設、また嘉手納以南の施設、土地の返還、こういうものも同時に進めてまいりたいと、そう……
○国務大臣(中曽根弘文君) まず委員が、週刊朝日でしたか、私と齋木局長に関することについての今お述べになられましたけれども、もちろん領土問題というのは国家の最重要中の最重要課題ですから大変重要なことでありますけれども、私個人にとりましては、私のことに関して名誉毀損的なことがあれば、これも個人的には重要なことであります。 これとこれを一緒に並行して、こっちが抗議したのにこっちはというのはちょっといかがかと思いますけれども、この今の谷内政府代表の発言に関しましては、私が本人から事情をお聞きし、そしてそういうような発言はなかったということは報道陣にもそれを公開をし、またこれは御本人からのそういうよ……
○国務大臣(中曽根弘文君) 今御指摘の、前回が自衛的国防力ですか、今回が自衛的抑止力と、そういうふうにされているということについては承知をしておりますけれども、この北朝鮮の変えた意図あるいは真意ですね、これは私ども分かりませんし、また云々する立場にもないんではないかと思いますが、ただ、北朝鮮によります核実験は、北朝鮮が大量破壊兵器の運搬手段になり得る弾道ミサイル、これの能力の増強をしているということを併せて考えますと、これはもう我が国の安全に対する大変重大な脅威でありまして、北東アジア、そして国際社会の平和と安定、これを著しく害するものとして容認できるものでないのはもう言うまでもないわけですが……
○国務大臣(中曽根弘文君) 今参考人から御答弁いたしましたけれども、御指摘のような密約は存在しないわけでありまして、この点につきましては歴代の総理大臣及び外務大臣がこのような密約の存在を明確に否定しているわけでありますし、また米軍による我が国への核の持込みについては事前協議の対象になっているわけでありまして、そのような申入れがない以上、これは、核持込みがないということについては、官房長官がおっしゃったと同じ、全く疑いを有しておりません。
【次の発言】 私も、委員御承知かもしれませんが、四月末に核軍縮についての十一の指標ということで提案をさせていただきました。核兵器のない世界をつくるということは……
○国務大臣(中曽根弘文君) ソマリアの安定化というのは、この海賊行為をなくすためにも一番の根本的なこれはところでありますけれども、国際社会としては今の九一年にあのような状況になってから今日までなかなか有効な手だてを講ずることができないという、大変非常に難しい問題でございます。 そういう中、昨年の八月には暫定連邦政府、これと、それからソマリア再解放連盟の穏健派、これとの間で武力行使の停止を含むいわゆるジブチ合意、これが成立をいたしました。今年になりましてまた暫定連邦政府におきましては、この一月ですけれども、新しい大統領が選出され、二月にはまた新しい内閣が誕生したところでございまして、また、新し……
○国務大臣(中曽根弘文君) 今防衛大臣からも御答弁ありましたけれども、我が国としては、もちろん国土の防衛といいますか安全保障、これを最優先に考えなければなりませんけれども、同時に、やはり人道上の懸念、こういうものに対してもしっかりと我が国として対応していかなければならない。そういうところから、政府としては、人道上の要請と、さらに安全保障上の要請のバランスに配慮をしながら実効的な国際約束が、これが作成されるよう努力をしていくべきだと、そういうような考え方からこのような判断に至ったものと、そういうふうに思っておるところです。
【次の発言】 二十一条は、もう委員が御案内のとおり、締約国が、すべての国……
○国務大臣(中曽根弘文君) このソマリア沖の海賊対策、これにつきましては、防衛省や国土交通省とよく連携しながら、また情報も交換しながら外務省としても対応しているわけでありますが、また、各国の状況等についても意見交換をしたりまた情報の収集を行っておりますが、マレーシア、個々の国のことまで、今委員が御指摘の点などにつきましては、きちっと把握はしていなかったのはこれは事実でございます。 できるだけ、各国の状況はどういうものであるかというのは、我が国が活動を行うに際しましてもこれは参考になろうかと思いますので、今後そのような情報収集には努力をしていきたいと、そういうふうに思っています。
○国務大臣(中曽根弘文君) 旧テロ特措法の制定に際しましては、米国からイージス艦派遣についての具体的な要請はなかったと、あったとは承知をいたしておりません。 この旧テロ特措法に基づく協力支援活動を行う部隊の派遣につきましては、現地の情勢やそれから協力支援活動の実績などを勘案しながら、我が国自身の問題として国際テロ根絶のための取組にいかに寄与をしていくかと、そういう観点から我が国が主体的に判断したものでございますけれども、イージス艦につきましては、これは、高いレーダー探査能力それから情報処理能力が補給活動における安全性の確保の観点から有効であるということ、また、部隊の派遣ローテーション及び隊員……
○国務大臣(中曽根弘文君) EPAの実施に当たり、いろいろな解釈の違いとか、これがまた問題なんかも起きてくるということはあるわけでありますが、そういう中で、両国間で協議をしながら解決できるものはまず解決していくということだと思いますし、今御質問にありました件数ということですが、例えば日本から見れば相手国からの要望とかそういうものの形態、こういうものはいろいろあると思うんですね。 ですから、その程度にもよりますし、本当に両国間のかなり重大な解決を要する事項になることもありますんで、量的な点については、今参考人から答弁いたしましたように、私どもとしてしっかりとした統計的な把握はしておりませんが、……
○国務大臣(中曽根弘文君) ただいま議題となりました刑事に関する共助に関する日本国と中華人民共和国香港特別行政区との間の協定の締結について承認を求めるの件につきまして、提案理由を御説明いたします。 政府は、平成十八年九月に、香港との間でこの協定の交渉を開始いたしました。鋭意交渉を行った結果、平成二十年五月二十三日に香港において、我が方佐藤在香港総領事と先方李少光保安局長官との間でこの協定の署名が行われた次第であります。 この協定は、一方の締約者が他方の締約者の請求に基づき、捜査、訴追その他の刑事手続についてこの協定の規定に従って共助を実施すること、そのための枠組みとして中央当局を指定し、相……
○国務大臣(中曽根弘文君) ちょっとお待ちください。 米軍によります我が国へのいわゆる核兵器の持込み、これは御案内のとおりすべて事前協議の対象となっているわけでありますが、この持込みにつきましては、その中に寄港とそれから通過が含まれているということでありまして、これは日米安保条約第六条の中で、合衆国軍隊の六条の実施に関する交換公文の規定ですね、それとさらに藤山・マッカーサー口頭了解、これは昭和四十三年の四月二十五日のもので、国会にも文書で提出してありますものですが、それからいたしまして、合衆国軍隊の装備における重要な変更を事前協議の対象とすると、そういう交換公文、こういうものから明らかになっ……
○国務大臣(中曽根弘文君) 現在のその新疆ウイグル自治区あるいはウルムチ市における情勢について、詳細は不明なところが多いわけでありますが、市民と当局の衝突によりまして多数の死傷者が出たということについては我が国といたしましても懸念をいたしておりまして、死傷者は報道によりますと百五十六名というような報道もあるわけで、大変事態を懸念をいたしております。
今後の事態の推移を注視しているところであります。
【次の発言】 そのような報道といいますか、があったということは私も承知しておりますが、北朝鮮の七月四日に発射したことの意図について私どもは知る立場にございません。
○国務大臣(中曽根弘文君) まず、この協定についてですけれども、これは今まで我が国がほかの国、諸外国と締結をしてまいりました租税協定と同様に、経済的な交流それから人的な交流、そういうことなどに伴って発生をいたします国際的な二重課税、これを防止する、回避すると、そういうことを目的として今回日本とブルネイの間で課税権を調整するものでありますが、今お話ありましたように、ブルネイはエネルギー資源に恵まれた国で、まさに安定的な供給国でございます。そういう意味で我が国の資源外交上重要な位置を占めていますが、この協定の締結によりまして二重課税回避の制度が整備されますとともに、投資所得に対する源泉地国課税の軽……
○国務大臣(中曽根弘文君) 今委員がおっしゃいましたように、これは二〇〇五年七月のグレンイーグルズ・サミットでございましたけれども、そこで百億ドルのODA事業量の積み増し、これを表明したところでございますけれども、二〇〇四年実績を基準とする額と比較をいたしまして、無償資金協力、それから技術協力、債務救済、円借款、また国際機関への出資・拠出など、一般会計予算のみならずあらゆる形態を組み合わせた支出純額の五年間での積み増し額の総計でこれは算出されると、そういうことになっております。 つまり、二〇〇五年から二〇〇九年での積み増し額の総計でございますが、我が国は、今お話ありましたけれども、二〇〇五年……
○国務大臣(中曽根弘文君) さきに採択をされました国連の安保理の決議、これは一八七四号でございますけれども、これの主文の二十六におきまして、ここでは、国連の事務総長に対しまして、北朝鮮制裁委員会と協議をし、同委員会の任務の支援、決議一七一八号及び本決議で課されました措置の履行に関する情報収集、また審査、分析、並びに同委員会や安保理等の検討のために、この措置履行の改善に係る勧告などの任務を遂行するために、この委員会の指示の下に、今委員がおっしゃいました七名までの専門家のグループ、これ専門家パネルとも言うそうですけれども、これを当初一年の間設置することを要請をしているわけであります。 私どもとし……
○国務大臣(中曽根弘文君) ただいまの国際機関の信託基金の閉鎖に伴う拠出残余金についての警告決議につきましては、御趣旨を踏まえ、適切に対処いたします。
○国務大臣(中曽根弘文君) 六月の十六日に、本年三月に国を被告として提起をされました情報公開に関する行政事件訴訟の第一回口頭弁論が東京地裁で行われました。
本件情報公開請求に対する不存在による不開示決定は、情報公開法に基づき適切に判断して行ったものでございます。本件は訴訟係属中でございまして、詳細についてはコメントを差し控えたいと思いますが、裁判の場におきましても、政府の立場をしっかりと説明をし、適切に対応していきたいと考えております。
【次の発言】 今御答弁申し上げましたけれども、この訴訟の、係属中でございますので、詳細につきましてはコメントを差し控えたいと思いますけれども、私どもといたし……
○国務大臣(中曽根弘文君) 平成二十一年度政府開発援助に係る予算案について概要説明をいたします。 まず、総額についてでございますが、平成二十一年度一般会計予算政府案におきましては、政府全体の開発援助に係る予算として、対前年度比四・〇%減の六千七百二十一億六千六百万円を計上しております。 ODAを積極的に活用し、途上国の安定と発展や地球規模の課題の解決に貢献することは、我が国自身の国益にかなうものであり、外交政策における重要な課題です。昨年、我が国は、第四回アフリカ開発会議、TICADW及びG8北海道洞爺湖サミットを主催いたしました。平成二十一年度は、これらの会議の成果であるアフリカ向けOD……
○国務大臣(中曽根弘文君) パキスタンの支援につきましては、今委員からお話ありましたように、先週の金曜日、十七日ですか、東京におきまして、午前中がフレンズ会合、午後は支援国会合が開催されたわけであります。 支援国会合につきましては、これは我が国と、それから世銀が共催という形で開催をいたしました。アフガニスタンのテロの問題というものが国際的にも大きくこれが対応が求められて、今各国やっておるわけでありますし、我が国も自衛官による補給支援活動を行っているわけでありますが、結局この隣のパキスタン、ここの治安状況も大変によろしくない状況でありますし、特にアフガニスタンとパキスタン国境地域というのは大変……
○国務大臣(中曽根弘文君) 先般、この委員会におきまして御議論いただきましたODAをめぐる不正腐敗事件への対応に関連いたしまして、こちらの委員会での御議論も踏まえまして、今、増子委員がおっしゃいましたように、昨日ですけれども、私の下に外部有識者から成る検討会、これはODAの不正腐敗事件の再発防止のための検討会と、こういうふうに名称を付けまして、これを設置いたしましたので御報告をさせていただきます。 数回の会合を経た上で、できるだけ早く報告書の取りまとめをいたしたいと、そういうふうに思っておりまして、引き続きまして、委員の皆様方にはODAの適正な実施に向けまして御指導いただきますよう、お願い申……
○国務大臣(中曽根弘文君) 参議院北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員会の開催に当たり、謹んでごあいさつ申し上げます。 本日は、先般のミサイル発射を中心とする最近の北朝鮮をめぐる情勢について御報告いたします。 四月五日、北朝鮮は、我が国を含む関係各国が自制を求めたにもかかわらず、ミサイル発射を強行いたしました。今回のミサイル発射は、我が国にとり安全保障上の脅威であるとともに、国連安保理決議第一六九五号及び一七一八号並びに日朝平壌宣言に違反し、かつ六者会合の共同声明とも相入れないものです。そのような観点から、今回のミサイル発射は、我が国として容認できるものではありません。 我が国は、発射……
○国務大臣(中曽根弘文君) MRRD、これはアフガニスタンの農村復興開発省のことでございますけれども、ここの資料によりますと、NSP、すなわち国家連帯プロジェクト、これを通じたプロジェクトの承認、実施を行うために過去一年間で三千以上のコミュニティー開発委員会が設立をされました。そして、これらのコミュニティー開発委員会によりまして、過去一年間に教育やそれからかんがいなどの分野で一万以上の開発プロジェクトが承認され、着実に実施をされているところでございます。
【次の発言】 まず、委員がお話しになりましたこの地域というのは大変重要な地域でございまして、我が国といたしましても国際会議を開催するなどして……
○国務大臣(中曽根弘文君) 昨年の十月に国連の自由権規約委員会は、我が国が二〇〇六年に提出をいたしました第五回政府報告書の審査の最終見解の中で、自由権規約の下での個人通報制度を、これを批准することを検討すべきであると、そういう旨の勧告を行ったわけでございます。 人権に関するいろいろな条約で規定されております個人通報制度につきましては、条約の実施の効果的な担保を図るとの趣旨から非常に注目すべき制度であると考えられますが、一方、個人通報を受理した委員会の見解と今度は我が国の裁判所の確定判決の内容が異なる場合なども考えられるわけでありまして、我が国の司法制度との関連で問題が生じるおそれがあるという……
○国務大臣(中曽根弘文君) この国際再生可能エネルギー機関については委員ともお話を以前させていただいたことがありますけれども、御承知のとおり、我が国は地熱とかそれから風力とかあるいは太陽光またバイオマスといった、そういう再生可能エネルギーの開発普及を非常に重視をしておるところです。 今、斉藤環境大臣からお話ありましたけれども、今日からドイツで開催されますこの設立署名式典ですか、これには私も指示をいたしまして外務省の実務責任者を派遣をし会議に出席をさせております。 我が国は、委員が一番よく御存じのとおり、クールアース・パートナーシップの下で、例えばインドネシアへのクールアース・プログラム・ロ……
○国務大臣(中曽根弘文君) 個人的な話で恐縮ですけれども、私も、日本知的障害者スポーツ連盟の会長、またその傘下の知的障害者バレーボール連盟の会長を務めておりまして、日ごろから障害者の人権とかいろんな問題については大変大事なことだと思っております。また、特にスポーツなどを通じて、そういう方々の健康の増進とかあるいは楽しい生活ができるようにということで、微力は尽くしておるつもりでございますが。 今お尋ねの障害者権利条約についてでありますけれども、これについてちょっと御説明もさせていただきますけれども、障害者の人権、それから基本的自由の完全な実現を確保する上でこれは重要な意義を有していると、それを……
○国務大臣(中曽根弘文君) 外交上のやり取りの詳細につきましては明らかにすることは差し控えさせていただきますけれども、今委員がおっしゃいました二月の二十三日に韓国の国防部が発刊をいたしました二〇〇八年国防白書、これの竹島に関連する記述につきまして、我が国としては容認することができないそういう記述がございました。外交ルートを通じまして、即同日、韓国側に強く申入れを行ったところでございます。 御指摘の点も含めまして、竹島に関します我が国の立場というのは従来から申入れをしているわけでございますが、今回も同様に強く申入れを行ったところでございます。
○国務大臣(中曽根弘文君) アジアの地域が豊かで、そして安定して、また開かれたそういう地域であるということは、我が国の安全とかあるいは繁栄にとっても不可欠でございます。そういう中で、我が国は日米同盟をまず基軸といたしまして、アジアの各国とともにそういうようなアジアを築くというそういう努力をしておるところでございます。 昨年の十二月に麻生総理大臣は、従来はASEANのいろいろな会議のときに行われておりました日本、中国、韓国、この会談を独立した形で初めて行いました、委員御承知のとおりでございますが。そして、そういう会談の中で、日中韓の三か国が当面の重要課題であります国際金融の問題、あるいは気候変……
○国務大臣(中曽根弘文君) 本日午前十一時からですか、韓国の釜山におきまして、金賢姫元北朝鮮工作員と日本の拉致被害者御家族、飯塚さんの面談が順調に予定どおり行われたということでございます。 この件につきましては、我が国政府から韓国政府にこの実現を強く要請をしていたわけですが、韓国政府の大変な御尽力もありまして、まず実現したことを良かったと思っております。また、この面会も、私もまだ詳しいことは報告を受けておりませんけれども、大変またその後の記者会見も順調に行われたと、そういうふうに報告を受けております。 拉致問題は、もう申し上げるまでもありませんけれども、これは我が国の主権とそれから国民の生……
○国務大臣(中曽根弘文君) おはようございます。 今委員が御質問されました大陸棚限界委員会への延長申請でございますけれども、まず、言うまでもありませんが、委員もおっしゃっておりますように、これは我が国の国益と申しますか、資源開発にとりましても大変、非常に重要なことでございます。 昨年の十一月の十二日に、我が国といたしましては大陸棚限界委員会に対しまして大陸棚延長の申請を行いました。我が国の申請はこれまでの調査結果に基づきましたまず適切な申請であると、そういうふうに考えているところでございます。 大陸棚限界委員会の委員というのは全部で二十一名おられるそうですけれども、独立した委員でございま……
○国務大臣(中曽根弘文君) 委員には大変な強行日程の中、アフガニスタンへ行ってこられたということで、私も報告書読ませていただきまして、大変充実した御出張だったと、そういうふうに思います。 我が国は、もう御承知のとおり、タリバン政権崩壊直後の二〇〇二年でございますけれども、まずアフガニスタン復興支援国際会議を開催をいたしまして、ある意味ではアフガニスタンの復興の主導的な役割を担ってきたわけでありますが、以来一貫して同国の安定と復興に向けた努力を支援をしてまいりました。 今お話しありましたように、我が国がいろいろ知恵を絞りながら行ってまいりました各種の人道復興支援等、これらにつきましては、アフ……
○国務大臣(中曽根弘文君) まず、一川委員、ちょっと誤解があるんじゃないかと思うんですが、一川委員にも御案内状をしっかりと文書でお出しいたしまして、御案内させていただいています。 詳しい事実関係は私もよく分かりませんが、私の承知しているところでは、壇上に上げてほしいと、そういうふうなお考えと我々の事務方は受け取ったようでございまして、壇上は私一人と進行者しかいないので、壇上へというお話でしたら──そうですか、そういうことでしたらそれはそれでいいんですが。御案内差し上げておりますし、市議会、県議会、地元の国会議員の先生方、お見えになった方もおられますし、県の方もおられますから、先生がお見えにな……
○国務大臣(中曽根弘文君) ガザ地区をめぐる情勢はもう委員が一番よく御存じでございますけれども、イスラエルとハマス双方によります停戦が行われましてひとまずは鎮静化したと、そういうような状況がありますけれども、御存じのとおり大変脆弱な状況にまだございます。 他方、パレスチナの諸派間の争いというもの、対立というもの、これも依然として続いておりまして、またさらに、イスラエルにおきましては先月総選挙が行われましたけれども、いまだに組閣が完了していないと、そういう状況でございます。中東をめぐる情勢はそういうことで大変流動的でもありますし、まだ予断を許さない状況でございます。 大切なことは、国際社会が……
○国務大臣(中曽根弘文君) 仮に、ある国がミサイルを発射いたしまして、そしてそれが何らかの理由で一部なり全体なりあるいは破片なりが我が国の領土とかにこれが飛翔してくる、そして我が国の国民の生命や財産に被害が及ぶおそれがあるということであれば、迎撃するのは当然のことだと思います。
【次の発言】 中国とアメリカの間でどういうお話になっているか私は承知しておりません。
【次の発言】 これについては安全保障に関することでございますので、お答えは差し控えさせていただきたいと思います。
○国務大臣(中曽根弘文君) 外務省といたしましては、鯨類は科学的根拠に基づいて持続可能な形で利用すべきと、そういうような我が国の立場について各国の理解を求めているところでございまして、こういうことにつきましては引き続き努力をしていきたいと思っております。 先月末から今月初めにかけまして私はニュージーランドとオーストラリアを訪問いたしましたけれども、マッカリー・ニュージーランド外務大臣、ラッド・オーストラリア首相、またスミス・オーストラリア外相と捕鯨問題について意見交換を行いました。我が国の主張を伝えたところでございますし、また、シーシェパード等の不当な行為、違法行為、こういうことにつきまして……
○国務大臣(中曽根弘文君) 通産。
【次の発言】 今委員がお話しされましたように、先月でございますけど、私は、核兵器のない世界に向けた我が国の考え方につきまして、いわゆるスピーチを行いました。
世界的な核軍縮を進めるために、お話ありましたけれども、三つの柱に沿いました十一の指標、具体的な十一の指標を世界に向けて我が国の考え方として発表したところでございますが、その三つの柱ですね、一つは、すべての核保有国による核軍縮、そして国際社会全体による措置とともに、今委員が大変重要だとおっしゃいました原子力の平和利用を志す国のための、つまり今核兵器とかそういうものを持っていない国、しかしこれから原子力を……
○国務大臣(中曽根弘文君) この北朝鮮の核実験に対する我が国の考え方等は今官房長官から御答弁されたとおりでございますが、外務省といたしましても、昨日、緊急対策本部を設置いたしまして、また今朝も私も出席してここで会議を行ったところでございますが、麻生総理、今官房長官からお話もありましたけれども、昨日、李明博韓国大統領と電話会談をされ、また今朝はオバマ米国大統領とも電話会談を行いまして、安保理を含めて、日米、日韓、またさらには日米韓で緊密に連絡していこうと、そういうようなことを確認いたしました。 また、私でございますが、ASEMの外相会合、ハノイに行っておりまして今朝戻ってきたんですが、あちらで……
○国務大臣(中曽根弘文君) 今般の北朝鮮によります核実験に関しまして、北朝鮮から我が国に対する事前の通告はございませんでした。
【次の発言】 米国を始めといたします関係国との間では我が国は平素から緊密に連絡を取り合っているわけでありまして、今般の核実験に関しましても米国から情報が伝わっていたということは事実でございます。
【次の発言】 基本的には、これはインテリジェンスということで、いつ、どういうような形で情報が伝達されたかとか、そういうことについては、これは外交上もこれについては明らかにしないと、そういうことになっておりますが、が、今回の北朝鮮による核実験に関しましては、米国から我が国に対し……
○国務大臣(中曽根弘文君) イランの核問題につきましては、IAEAは、いまだイランはこれは未申告の核物質やそれから核活動がないと、そういうふうに結論付ける立場にはないと、そういうふうにしているところでございますが、このイランの核活動が専ら平和的目的と、そういうふうに結論付けることは今のところできないわけでございます。 今月の二日に私、イランを訪問いたしました際にも、モッタキ外相、そしてアフマディネジャード大統領にこのことにつきましては働きかけをしたわけでありますが、イランに対しましては我が国は累次、この国連安保理決議、これが求めております措置というものを誠実に実施するようにあらゆる機会をとら……
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