大橋武夫 衆議院議員
24期国会発言一覧

大橋武夫[衆]在籍期 : |24期|-25期-26期-27期-28期-29期-30期-31期-32期-33期
大橋武夫[衆]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計発言一覧質問主意書

このページでは大橋武夫衆議院議員の24期(1949/01/23〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は24期国会活動統計で確認できます。

■本会議へ ■委員会へ ■各種会議へ

本会議発言一覧(衆議院24期)

大橋武夫[衆]本会議発言(全期間)
|24期|-25期-26期-27期-28期-29期-30期-31期-32期-33期
第6回国会(1949/10/25〜1949/12/03)

第6回国会 衆議院本会議 第21号(1949/11/30、24期、民主自由党)

○大橋武夫君 私は、民主党連立派並びにわが民主自由党を代表いたしまして、田中織之進君外四十五名提出の副議長岩本信行君に対する不信任の決議案に対し反対の態度を表明するものであります。  去る二十六日、補正予算の審議に際し、岡田春夫君の演説中に、数氏を残しまして、社会、共産、労農三党の諸君は一齊に退場せられまして、採決に際し入場せず、しかも投票に際しましては、遂に投票をすることなく、副議長岩本氏の再三の親切なる勧告にもかかわらず、すべてこれを棄権せられるという醜態を満天下にさらされたのであります。(拍手)  一体三党の諸君は、何を血迷つて、かかる態度に出られたのでありましようか。かくのごとき行動に……


■ページ上部へ

第8回国会(1950/07/12〜1950/07/31)

第8回国会 衆議院本会議 第5号(1950/07/17、24期、自由党)【政府役職:法務総裁】

○国務大臣(大橋武夫君) 第一に共産党に対しまする措置は、いずれも法規の命ずるところに従いまして必要となつたものでございまして、これらの措置をとるにあたりましては、国民の基本的人権を阻害するようなことのないように嚴に留意をいたしておるのであります。従いまして、かつての特高警察のごとく国民の思想統制は絶対に行つておりませんし、また政府といたしましては、さような考えのないことを、御了承願い上げるのであります。  次に、先般追放せられましたる日本共産党中央委員らに対しましては、政府におきましても、他の多数の追放者と同様に、その動静を監視することに努めて参つたのでありまするが、最近徳田球一外八名が、そ……

第8回国会 衆議院本会議 第6号(1950/07/21、24期、自由党)【政府役職:法務総裁】

○国務大臣(大橋武夫君) 国家警察予備隊につきまして、この警察に共産党に対しまする情報活動を與えるべきかどうかという御質問でございましたが、この点につきましては、目下関係当局と連絡をとりまして研究をいたしておるところでございます。  また発電所その他の重要施設に対する防護をこの警察力によつて行うべきではないかという御意見でございまするが、この種の任務は当然警察の任務であると存ずるのであります。  次に共産党対策についての御質問でございまするが、現在日本共産党は合法政党として活動いたしておることは御承知の通りであります。政府におきましては、その行動を嚴に監視をいたしておるのであります。マツカーサ……

第8回国会 衆議院本会議 第10号(1950/07/29、24期、自由党)【政府役職:法務総裁】

○国務大臣(大橋武夫君) 警察予備隊と一般警察との関係についてお答えを申し上げます。警察予備隊の創設は、現在の警察制度でありまする国家地方警察及び自治体警察等のこの制度の根幹を動かすものではなく、單にこれらの警察力の欠陷を補う目的をもつて設置せられるものであります。従いまして、この予備隊は、その目的の範囲におきまして広く自由なる活動範囲を留保いたしますることが適当であるのでありますが、その実際の運用におきましては、国家地方警察及び自治体警察と緊密なる協力を保ちますると同時に、その間無用なる重複的な活動を避けるために注意が拂われなければならない、かように考えておるのであります。  次に、警察予備……


■ページ上部へ

第9回国会(1950/11/21〜1950/12/09)

第9回国会 衆議院本会議 第5号(1950/11/26、24期、自由党)【政府役職:法務総裁】

○国務大臣(大橋武夫君) ただいま河野君から、共産党に対する対策について御質問があつたのでございます。日本の復興を阻害し、社会不安を激発し、法律秩序を破壊せんとするがごとき一部の分子の策動に対しましては、治安維持の観点から、法規の命ずるところに従いまして必要なる措置をとつておる次第でございます。河野君は、吉田内閣が続けば共産党がますます盛んになるであろうというようなことを申しておられまするが、これは今日の実情によつて、はつきりと御判断を願いたいと存じます。
【次の発言】 警察権の行使に当りましては、いやしくも日本国憲法の保障いたしておりまする個人の自由及び権利の干渉にわたる等、その権能を濫用い……

第9回国会 衆議院本会議 第11号(1950/12/07、24期、自由党)【政府役職:法務総裁】

○国務大臣(大橋武夫君) 田嶋君の質問に対してお答えを申し上げます。  神戸事件等を契機といたしまして国力警備力の問題が深刻と相なつて参つたのでございまするが、政府といたしましては、警備力増強のために一般警察あるいは警察予備隊の増員等につきましては考えておらないのであります。さしあたり警察制度の運用上改善いたすべき一点に留意をいたし、自治警察、国家警察あるいは警察予備隊の相互の組織的な連絡をはかりまして、その全能力を発揮せしめるについての方途を講じまするとともに、他面警察予備隊の訓練を急速に完成いたしまして、治安の確保に遺憾なきを期したいと存ずる次第でございます。  次に日本共産党に対する態度……


■ページ上部へ

第10回国会(1950/12/10〜1951/06/05)

第10回国会 衆議院本会議 第7号(1951/01/29、24期、自由党)【政府役職:法務総裁】

○国務大臣(大橋武夫君) 憲法の規定と矛盾する条約の効力についての御質問でありましたが、黒田君は、これは現実の問題であるから、ぜひ答えろと言われますが、政府といたしましては、現実の問題とは考えておりません。  次に予備隊といたしましての裝備について御質問がありましたが、現在においては、カービン銃並びに若干の軽機関銃を備えておるわけであります。  次に戰力についての御質問でございまするが、近代的な戰争を遂行するに足りる軍事力を私どもは戰力と、かように考えております。これはもともと相対的な概念でありまして、絶対的に論定することは困難であると申さなければなりません。それが客観的に見まして現代戰争にお……

第10回国会 衆議院本会議 第28号(1951/03/30、24期、自由党)【政府役職:法務総裁】

○国務大臣(大橋武夫君) 村瀬君の御質問に対してお答えを申し上げます。  追放の解除につきましては、政府は従来より努力をいたして参つたのでありまして、政令第三十九号も、このために制定いたした次第でありますが、これによります訴願の審査もすでに一段落を見るに至りましたので、今回該政令を廃止いたした次第でございます。しかしながら、今なお追放になつておられる人々につきましては、でき得る限りすみやかな機会におきましてその解除が実現できますよう、今後においても政府といたしましては極力努力をいたす考えであります。  次に、申請期間打切りによりまして解除し得るに至らなかつた人々の処置につきましては、将来の問題……

第10回国会 衆議院本会議 第35号(1951/05/17、24期、自由党)【政府役職:法務総裁】

○国務大臣(大橋武夫君) 赤松君にお答えを申し上げます。総評事務局長高野実君は、五月三日の皇居前広場における総評幹部等三十六名の諸君の現行犯逮捕の結果といたしまして、政令第三百二十五号違反の共犯たる嫌疑を生じましたるために、警視庁におきまして、裁判所の令状を得て逮捕したものと報告をせられております。すなわち、正当なる法律の根拠に基き、正当なる手続によつたものでありまするから、赤松君の御心配になるがごとき、不法逮捕と目すべき何らの余地はないということを申し上げておきます。(拍手)


■ページ上部へ

第12回国会(1951/10/10〜1951/11/30)

第12回国会 衆議院本会議 第4号(1951/10/15、24期、自由党)【政府役職:法務総裁】

○国務大臣(大橋武夫君) 講和條約の発効を契機といたしまして、国内治安の基調につきまして急激な変化を予想しなければならないような事態は、現在においては全然ございませんが、終戦以来国内治安の押えとして厳存いたしておりました連合国軍最高司令官の権威が解消することに相なるのでございまするから、治安行政においては特段の留意を要することは当然であると考えます。ことに治安に関しまする法規中には、現在ポツダム政令によるものも相当あるのでございまして、これらの政令には、わが国の現状から見まして必要を痛感せられるものもありまするので、講和発効に際して、その法律化を考える必要もあり、当局といたしましては、現にその……

第12回国会 衆議院本会議 第7号(1951/10/22、24期、自由党)【政府役職:法務総裁】

○国務大臣(大橋武夫君) 暴力主義その他の破壊活動に対して民主主義及び憲法政治を擁護いたしますることは、法治国として当然の措置でありまするので、このために団体等規正令を改正して法律化したいと思つておるのであります。この種の法制におきましては、憲法上の基本的人権の制限を伴うことは免れないのでありまするが、かかる基本的人権の尊重が民主政治における基本的な原理でありまするから、この制限は厳格に公共の福祉を守るために必要な最小限度にとどめなければならないのでありまして、法規並びに運用機構をいかにすればこの職限が最小限を越えることのないように保障できるということを重点にいたしまして、目下想を練つておる次……


■ページ上部へ

第13回国会(1951/12/10〜1952/07/31)

第13回国会 衆議院本会議 第8号(1952/01/26、24期、自由党)【政府役職:国務大臣】

○国務大臣(大橋武夫君) 警察予備隊は軍隊化しておるという御説でございましたが、警察予備隊は、一般警察力を補うことによりましてわが国の平和と秩序を維持し、公共の福祉を保障するために設けられたものでございまして、その使命は国内の治安を確保するにあるのでございます。しかして国内の治安とは何であるかと申しますと、国民の権利と自由とが常に正しく守られておるということでございます。普通警察の対象となつております一般犯罪の発生が国民の権利と自由とを破壊いたしますることはもちろんでございまするが、外国勢力の不法なる侵略、外国の扇動または干渉による大規模なる騒擾、内乱等に至りましては、それこそ国民の権利と自由……

第13回国会 衆議院本会議 第10号(1952/02/05、24期、自由党)【政府役職:国務大臣】

○国務大臣(大橋武夫君) 警察予備隊の隊員は二年の予定で応募せしめておりましたので、十月には一応採用期限が切れるのでございます。しかしながら、内外の情勢を考えますると、この種の機構はなおわが国におきまして存続せしむることが必要と認められまするから、その際に、二箇年間の経験にかんがみまして、予備隊の本来の使命でありまする国内治安確保のために必要な規定を整備いたしまして、でき得る限り能率的な組織として再編成いたしたいと存ずるのでございます。その際に名称等につきましても適当に考えたいと存じます。  また装備の点について御質問があつたのでございまするが、国内治安を確保いたしますることを使命といたします……

第13回国会 衆議院本会議 第19号(1952/03/11、24期、自由党)【政府役職:国務大臣】

○国務大臣(大橋武夫君) 警察予備隊は、わが国の平和と秩序を維持することを唯一の使命といたすものでございまして警察力の補完を目的といたしております。非常事態におきまする警察予備隊の活動といえども、またわが国の平和と秩序、すなわち国内治安確保のために適切なる任務を担当するだけでございます。従いまして、予備隊は、断じて戦力、すなわちウォー・ポテンシャルではない、こういうふうに考えでおります。  なお防衛力の漸増ということについて計画を示せということでございましたが、政府といたしましては、内外の情勢にかんがみまして、さとあたり警察予備隊及び海上保安庁の増強は計画をいたしております。これに要する経費に……

第13回国会 衆議院本会議 第38号(1952/05/06、24期、自由党)【政府役職:国務大臣】

○国務大臣(大橋武夫君) 五月一日の騒擾事件につきましては、まことに遺憾千万に存ずる次第でございます。当日、警察予備隊といたしましても一必要がありまするならば出動いたすべきでありまするから、事件の推移については十分注意をしておつた次第であります。警察予備隊の出動をまたずして、一般警察力によつて收拾し得る事態であると判断をいたしましたので、当日出動を命ずるに至らなかつたのであります。今後につきましても、政府といたしましては、もとより治安上必要がありますならば、警察予備隊を出動せしめるについては、決してこれを辞するつもりはございません。しかしながら、その性格から考えまして、一般警察力をもつて收拾で……

大橋武夫[衆]本会議発言(全期間)
|24期|-25期-26期-27期-28期-29期-30期-31期-32期-33期

■ページ上部へ

委員会発言一覧(衆議院24期)

大橋武夫[衆]委員会統計発言一覧(全期間)
|24期|-25期-26期-27期-28期-29期-30期-31期-32期-33期
第5回国会(1949/02/11〜1949/05/31)

第5回国会 建設委員会 第6号(1949/04/12、24期、民主自由党)

○大橋武夫君 御承知の通り中國山脈の上質にいわゆる風化花楓岩でございまして、非常に崩壊しやすいものが大部分でございます。また一部三瓶を中心といたしました火山の附近におきましては、火山灰を基盤にした上質が多いために、これまた水に対する抵抗力が非常に弱まつております。従いまして、中國山脈並びにその支脈から流れておりまする各河川の上流部におきましては、山腹の崩壊あるいは渓流の崩壊、また下流部におきましては、土砂が推積して、河床が上昇する。従つて洪水の危険を痛感いたしておるような次第なのであります。ことに他の区域に比較いたしまして、従来砂防に対する地元民の考えが遅れておりました関係上、他地方に比して砂……

第5回国会 考査特別委員会 第7号(1949/05/26、24期、民主自由党)

○大橋委員 今の岸本さんのところへ行けばいいということは、どうしてだれからいつお聞きになりましたか。
【次の発言】 今の中野民主商工会はだれからお聞きになりましたか。
【次の発言】 この商工会へ入ると減税がうまく行くといううわさを聞かれたそうですが、うまく行くというのは、どういう方法でうまく行くというふうに聞かれましたか。
【次の発言】 不純なことというと、どういうことでうまく行くように思われましたか。
【次の発言】 恐れとか不安とかいうのは、税務署の人がそういう不安を持つているという意味ですか。
【次の発言】 河野さんは現在のお住居にはいつお引越しになりましたか。

第5回国会 考査特別委員会 第11号(1949/06/25、24期、民主自由党)

○大橋委員 証人に伺いますが、証人の現在耕作しておられる反別を教えていただきたい。
【次の発言】 畑は。
【次の発言】 それで証人のお宅で終戦前に耕作しておられました反別は幾らでございますか。
【次の発言】 二反九畝減つたのですね。
【次の発言】 それに対する昨年、一昨年の供出はどういうことになつておりますか。
【次の発言】 あなたの家自身は幾らかかつておつたのですか。
【次の発言】 その六斗二升七合の根拠はどういうことになりますか。
【次の発言】 合酌というのは何ですか。
【次の発言】 昨年はお宅の供出は六斗二升七合でございますね。それに対する收穫は幾らありましたか。

第5回国会 考査特別委員会 第12号(1949/06/27、24期、民主自由党)

○大橋委員 それに関連して……。今鉄道の古手官僚と言われましたけれども、その階級はどういう人がおられますか、入つておられる方の階級は……。旧官僚としての階級を……。
【次の発言】 証人にお聞きいたしたいのは、第一に省からの拂い下げでなく、弘済会から市場に対してこれらの特殊物件を拂い下げられたときの拂い下げの方法は、どういう方法をとられたかということをお聞きいたします。
【次の発言】 その場合に見積合せをさせる相手方の範囲はどういうことにして御選定になりますか。
【次の発言】 あなたの御存じの範囲でけつこうです。
【次の発言】 その弘済会に出て來ておる商人というのは、どういうような方法で、どうい……

第5回国会 考査特別委員会 第13号(1949/06/29、24期、民主自由党)

○大橋委員 隠し田ですか、それは。
【次の発言】 議事進行に関して、今隠し田と言われましたが、隠し田というのはどういう意味です。
【次の発言】 ちよつと証人にお伺いしたいのですが、この徳山さんの一派とそれから山田さんの一派の対立か村にあるということを証人は事実としてお認めになりますか。
【次の発言】 そういう点、この部落のいろいろな対立の原因はどういうところにあつたという御意見を持つておられるか。どうしてこういう対立が起つて來たのですか。
【次の発言】 徳山さんがどうしてそういうことになつたかということでなく、あなたが確かにこういう対立があると言つておられる。その徳山さん一派を山田さん一派の対……

第5回国会 考査特別委員会 第14号(1949/06/30、24期、民主自由党)

○大橋委員 先ほどから共産党のことが大問題になつている。証人は反共連盟をおつくりになりましたけれども、あなたの村に共産党が入つて來たのはいつですか。
【次の発言】 そして今表君は大勢の人を誘い込まれて、共産党を拡張されたわけですか。
【次の発言】 それは共産党に入党しておりますか。
【次の発言】 そうするとあなたが反共組織をつくられた目的は、表氏一派の不正あるいは不当を糾彈する目的だつたのですか。
【次の発言】 共産党がこれ以上はびこらないようにということですか。
【次の発言】 そうすると、反共というものをつくられた理由はどういう理由ですか。

第5回国会 考査特別委員会 第15号(1949/07/01、24期、民主自由党)

○大橋委員 先ほど町長さんは報奬物資をまだ渡してないものがある、それは完納してない者には渡さない。そのときに米についてまだ完納しない者が数名あるが、そのうちに升君と泉君がある、こういうことをおつしやいましたね。その泉という人は昨日ここへ参りましたとき、自分は米については轉落農家であつて供出割当がないということを申しておつたのでありますが、その点はいかがですか。
【次の発言】 そうすると泉淺吉だけは取消しになりますか。
【次の発言】 それから反表派の人たちが、表派にもいろいろな人がたくさんおられるのですけれども、そのうち特に表という人を目のかたきにしておるという理由に、何かお気づきの点かあるでし……

第5回国会 考査特別委員会 第16号(1949/07/04、24期、民主自由党)

○大橋委員 私は小川君の提案にかかります國電スト問題に対する調査要求、小玉君の提案にかかりまする熱海決議に対する調査要求、また宇田君の提案にかかります日本製鋼廣島製作所の爭議に関する調査要求、この三案に対し賛成をいたすものでございます。  このたびの國電ストが公共労働関係法第十七條に違反する爭議であることは論をまたざるところであるのでございます。この法規に対しまして、あるいは憲法に違反するものにあらずやという点におきまして、一部の人々からはその効力を論爭せられておるのでございまするが、一旦適法に成立いたしましたるこの法律に対する効力の爭いは、おのずから別に法をもつて行うべきものであると信ずる。……

第5回国会 考査特別委員会 第17号(1949/07/08、24期、民主自由党)

○大橋委員 証人は共産党に入党しておられるそうでございますが、党内における証人の党員としての地位はどういう地位にあられますか、伺いたい。
【次の発言】 單純党員というのはいわゆる平党員ですか。
【次の発言】 それは承つておきまして、共産党の問題でなく、今度は國鉄組合の問題でございますが、國鉄における中央の議決機関と執行部との関係をお伺いしたい。
【次の発言】 熱海における中央委員会の招集につきまして、実際上会場の準備であるとか、あるいは招集状の発送であるとか、宿泊施設の用意とか、そういうものは中闘委あるいはそれに附属する書記局というようなもので出したわけでございますか。

第5回国会 考査特別委員会 第18号(1949/07/11、24期、民主自由党)

○大橋委員 私は鬪爭方針として決議せられまして問題になりました項目を確かめたいと思うのでございますが、第六項の決議された最後の條文はどういうふうになつておりますか。
【次の発言】 その内容はどういうふうになつております。
【次の発言】 わかりました。そうしますと私どもの手元には、鬪爭方針の決議の写しとしまして、「六、最惡の場合はストをも含む実力行使を行う、最惡の場合とは團体交渉の決裂したときを言う、集約は中鬪の責任において鬪う」こういうふうにありますが、そのほかに「最下部組織の責任の特てる形で動く、」こういう項目が確かにあつたわけでございますね。

第5回国会 考査特別委員会 第19号(1949/07/12、24期、民主自由党)

○大橋委員 証人にお伺いしますが、運輸当局といたしまして、熱海の決議についてとられた措置は、ただいま申されました法務総裁並びに労働大臣の解釈、この公共企業関係法第十七條の解釈を照会されて、それをただそのまま國鉄に移牒されただけでありましようか、あるいはまたそれに從つて何か國鉄に対して、監督上必要な事項を命ぜられた事実がございましようか。
【次の発言】 そうしますと官房長官が談話を発表せられておりますが、あれは運輸当局とは全然関係のない措置でございましようか。
【次の発言】 そうすると、この問題につきまして今後何らかの措置に出られる御意思がありますか、あるいはお見込みがございますか。

第5回国会 考査特別委員会 第20号(1949/07/15、24期、民主自由党)

○大橋委員 証人は外廓團体のいろいろな人が來たと言われますけれども、それはたまたまそのとき駅に通りかかつた人たちが、偶然に立寄つたのでございますか。
【次の発言】 そうすると、それは組合における共産党系の分子が故意に連絡してそこへ呼び寄せた、こういうふうに御判断になりますか。
【次の発言】 そうしてその人たちは、もう集まつた当初から、あなたの事務室に入り、そうしてあなたに対してそういう氣勢を示すようなことをやろうと思つて來たらしい樣子でございましたか。
【次の発言】 そうするとあちらこちらから何らかの連絡によつて集まつて、そうしてこの日の労組とあなたとの交渉に対しまして氣勢を揚げる。当初からそ……

第5回国会 考査特別委員会 第21号(1949/07/16、24期、民主自由党)

○大橋委員 今の五日の外部の民主團体の方がお見えになりましたのを記録してあるとおつしやいましたね。その記録を押収されたというのですが、それはどういうものに記録してありますか。手帳ですか、ノートですか。
【次の発言】 それは何日のことでございましたか。
【次の発言】 五日のときですか、それとも十日のときですか。五日に民主團体が大勢見えましたが‥‥。
【次の発言】 そうすると十日のときですか。
【次の発言】 そうすると、その間でしたか。
【次の発言】 何日くらいやられたのですか。
【次の発言】 そのときはどこのマイクをお使いになりましたか。

第5回国会 考査特別委員会 第22号(1949/07/19、24期、民主自由党)

○大橋委員 私は簡單に二つだけお聞きしたい。その第一は、先ほど証人は、六月五日に事務室でカン詰になられたとき、交渉内容として整理をしないという確約をしろ、こういうことを要求された。それは指令に基いたものであると、こういうふうに仰せになりましたのですが、その指令というのはどういう指令でございますか。
【次の発言】 指令は御存じありません
【次の発言】 本部の指令ですか。
【次の発言】 もう一つ、人民電車の乘客のことをお聞きしたいのですが、あなたは当時駅でその時刻に客扱いをなさいましたか。
【次の発言】 そうしますと、駅員をして客扱いを開始させましたか。

第5回国会 考査特別委員会 第23号(1949/07/21、24期、民主自由党)

○大橋委員 証人は大分お疲れになつておられますから、簡單にもう一度私から改めて申し上げますが、あなたは今裁判にかかつておられますね。
【次の発言】 裁判になつたときに、あなたがここで話をしたことが証拠にとられて、あなたが不利になると考えるときは、これは拒否されてもいいです。そうおつしやれば私の方で質問を撤回しますから、それをあらかじめ御承知の上でおつしやつてください。  それについてどういう事実が起訴されておられるのですか。
【次の発言】 人民電車の関係ですね。
【次の発言】 それでまず先ほどあなたが、電車区においてストに入つたのは、車掌区に対する同情の意味が一つと、そのほかに電車区としても要……

第5回国会 考査特別委員会 第24号(1949/07/22、24期、民主自由党)

○大橋委員 ちよつと、証人にお伺いいたしますけれども、さつきあなたは組合の大会はおもしろくないから出ないことにしたと言われたが、なぜおもしろくなかつたか。
【次の発言】 どういうところがおもしろくないのですか。
【次の発言】 組合のいろいろな決議があなたの氣に入らないのですか。
【次の発言】 それだけの理由ですか、組合の運営の仕方があなたに氣に入らなかつた‥‥。
【次の発言】 そうすると政党政派にまどわされているというのはどういうことですか。
【次の発言】 だれが‥‥。
【次の発言】 全部ですか、
【次の発言】 そうすると組合の中の少数の指導者が共産党に走つて、それが大会を利用して、あなた方何……

第5回国会 考査特別委員会 第25号(1949/07/25、24期、民主自由党)

○大橋委員 問いの意図は君に関係ないわけだ。その質問に対して適当な答えを君は出しさえすればいい。
【次の発言】 不適当ならば、また委員長の方で聞きかえす。
【次の発言】 あなたが経験した事実以外のことを言うたら余分なことになる。あなたの経験したことを言われたらいい。
【次の発言】 中野商工民主何とかの顧問じやないですか。
【次の発言】 風早さんは今線路について歩いたといわれましたが、一人で歩かれたのですか。
【次の発言】 その線路について歩くということは、鉄道の取締に触れておりますね。
【次の発言】 それでは線路の外の道路を歩いて行かれたわけですね。

第5回国会 考査特別委員会 第26号(1949/07/27、24期、民主自由党)

○大橋委員 ただいま聽濤君から田中証人の告訴について反対の意見が述べられておりますが、先日のこの委員会における田中証人に対する委員長の尋問におきましては、当委員会の性格並びに尋問の趣旨について、再三再四説示しておられまして、これに対して田中証人は当初から証言をする意思がなかつたかと思われるような行動が多かつたのでございます。特にその態度を見ますと、あらかじめ一部の人たちと打合せて來たのではないかというようなことも十分に推測されるのみならず、ただいま反対討論をされた聽濤君の態度、行動においても、かような証言拒否の動機をなすような点があつたのではないかというころを、われわれとしては感ずる節も多々あ……

第5回国会 考査特別委員会 第27号(1949/07/29、24期、民主自由党)

○大橋委員 最初にお聞きしたいのは、許可を取消されることになつたのですが、証人は初めにはこれが共産党の掲示板として使われるということは全然御存じなかつたですか。
【次の発言】 それからそれを取消すようになつたのは、非常に交通の妨害になつたということですが、これも許可当時には、掲示板ができれば、そこへ人が集まるということはわかつただろうと思うのです。当然交通妨害にある程度なるということは当初から予想さるべきであつたと思うのですが、その点については何ら予想されなかつたのですか。
【次の発言】 それはどのくらいの人数がか立ちどまるようになつたのですか。これは駅の前ですから、汽車の着いたときは多いでし……

第5回国会 考査特別委員会 第28号(1949/07/30、24期、民主自由党)

○大橋委員 労務というのは炭鉱の労務係ですね。
【次の発言】 植田というのは錦町ですか。
【次の発言】 簡單に証人に伺いますが、賃金の遅配で矢郷炭鉱の坑夫の家族の方が草の葉を食べられたそうですな。何の草ですか。
【次の発言】 それは今年だけ食べられたのですか。去年やおととしは食べなかつたのですか。
【次の発言】 大体食べるものですか、食べないものですか。
【次の発言】 それは地方としてそういう習慣があるのじやないですか。
【次の発言】 あなたはないということを知つているのですか。
【次の発言】 それじや伺いますが、一升に何匁ぐらい入れますか。

第5回国会 考査特別委員会 第29号(1949/08/01、24期、民主自由党)

○大橋委員 ます第一にお伺いしたいのは、今度の事件で市の警察、その他町村の自治警察、それから國警を含めてこの事件のために概算どのくらいの費用がかかつたのでしようか。
【次の発言】 今後もかかるでしようが。
【次の発言】 全部です。
【次の発言】 そうすると憎むべき共産党のこの陰謀を鎮圧するためにわれわれ全人民は千二百万円の金を負担しなければならないということが明らかになりました。それからもう一つ土橋代議士がこの問題に関連いたしまして平市附近に滞在しておられたそうですが、その時の行動がわかつておるものがありましたらお示しを願いたいと思います。

第5回国会 考査特別委員会 第30号(1949/08/02、24期、民主自由党)

○大橋委員 あなたが平に署員を派遣されるとき、どこの要請で派遣されたのですか。
【次の発言】 そのときに公安委員の承諾を得て……。
【次の発言】 そうですか。そして今度それを引返させるときに公安委員の承諾を得られましたか。
【次の発言】 いつごろお話になりましたか。
【次の発言】 そうすると今の應援隊の引揚げにつきましては、地区署の署長とは連絡をとられたのですね。
【次の発言】 引揚げの電話をかける前に連絡をとつたのですか。
【次の発言】 あなたの方は警備主任がかけられたのですか。
【次の発言】 縣の方から出先の方へさしずをされた……。

第5回国会 考査特別委員会 第31号(1949/08/04、24期、民主自由党)

○大橋委員 翌る朝ですか。
【次の発言】 それでは七月一日ですか。
【次の発言】 ただいまの神山委員の発言中に、すでに委員長の許可を得て取消した証人の証言を引用しておられましたが、これは委員会の運営上いかがかと思いまするから、委員長から御注意あらんことを希望いたします。
【次の発言】 あなたは七月六日の夕方、ジープか去つたあとで、中島君が町内の人たちに演説をしたそうですけれども、その演説を聞いておりますか。
【次の発言】 そのときに中島君が自分は大きなくつで踏まれましたと言つたそうですね。聞いておりますか。
【次の発言】 だれか見た人いましたか、だれのくつで踏まれたのですか。

第5回国会 考査特別委員会 第32号(1949/08/05、24期、民主自由党)

○大橋委員 この共同闘争委員会というのは今どういうことになりましたか。
【次の発言】 この争議の犠牲者、特に刑事訴追を受けたような人たちに対して、共同闘争委員会はどういう救援の手を延べておられるか、御承知ありませんか。
【次の発言】 そうすると共産党の諸君は、おだてるだけおだてて、あと犠牲者は自分で始末しろというまことに冷酷なる態度をとつておられるということになるのですな。
【次の発言】 これは各地において同様の態度を共産党はとつておられまするから、廣島もまたその例外でないと思います。  それからもう一つ伺いたいのですが、この松石寮を占拠されたということをあなたは言つておられますが、これは会社……

第5回国会 考査特別委員会 第33号(1949/08/08、24期、民主自由党)

○大橋委員 担当者は。
【次の発言】 最初にお伺いしたいのですが、証人は地方行政の衝に当つておられる責任者とされまして、このたびのような不祥事件をまた引起さないということについての自信はお持ちになつておられますか。
【次の発言】 そうすると、共産党が労働問題について現在のようなことさらに不法と知りつつこれをあえてする。またこの労働問題をもつて一つの政治的な意図を実現する手段として惡用しようとする。こういうふうな手段をもつて來られる限りにおいては、いかに証人が全力を盡されましても、これによつて地方の行政が混乱され、また地方民が不安を抱くということは防ぎ得ないというふうにお感じになつておられますか……

第5回国会 懲罰委員会 第5号(1949/05/21、24期、民主自由党)

○大橋委員 私一つだけ伺つておきたいと思います。今まで他の委員からの御質問に対する平川議員のお答えで、大体はつきりして参つたと思いますが、平川君がこの動機を提出されまして懲罰事犯として処断を要求されておりまするか行為は、立花君の場合には、立花君が小西君を殴打した行為であり、それから小西君の場合には、小西君が殴打された後において立花君を追つかけて行こうとした行為、この行為である、こういうふうに了解してよろしゆうございますか。
【次の発言】 同じような質問でございますが、神町君が非常に危険であつたから、それを救うために飛び出したような御説明でございましたが、そのときにどういうことをして助けようとい……

第5回国会 懲罰委員会 第7号(1949/05/24、24期、民主自由党)

○大橋委員 私は民主自由党を代表いたしまして、本件に関する意見を申し述べたいと存じます。  立花君に関しまする懲罰事犯は、議場におきまして交渉中の神山君が、押し合つて危險であると思いましたために、思わず自席から飛び出してその場所に接近し、同君と向き合つていた小西君の背後から頭部を強打したという点であります。これは神聖なるべき議場における明白なる暴力の行使であります。そもそも民主政治は、議会の威信によつてのみ保たれるのでございまして、また議会の威信は、議員の品位ある行動によつて國民の信頼をかち得ることによつて、初めて全かるべきものと存ずるのでございます。ことに言論の府でありまするところの國会内に……

第5回国会 労働委員会 第8号(1949/04/25、24期、民主自由党)

○大橋委員 私は失業保險法の改正案について、二、三御質問をいたしたいと存じますが、その前にまず緊急失業対策法について一言お伺いしておきたいと思います。その第一は、緊急失業対策法がこのたび提案せられましたが、この中にあります失業應急事業並びに公共事業が今年度の予算によりますと、事業量において昨年より大分減少しておるように思われるのでございます。特に本年事業量が減少いたしました際に、この法律を制定しなければならぬという事情はこれは現下の失業問題の重要性に照して、さような結果になつたことと存ずるのでありますが、この公共事業並びに失業應急事業についての労働当局の現在の御計画、ことに今年度についての御計……

第5回国会 労働委員会 第13号(1949/05/04、24期、民主自由党)

○大橋(武)委員 私はただいま議題となりました失業保險法の一部を改正する法律案に対しまして、修正の動議を提出いたしたいと存じます。その案文を朗読させていただきます。    失業保險法の一部を改正する法律案に対する修正案   失業保險法の一部を改正する法律案の一部を次のように修正する。   「第五條及び第六條を次のように改める。」を「第六條を次のように改める。」に改める。   第五條を削る。   第十七条の二第一項を次のように改める。   賃金日額は、被保險者の離職した月前において第十四條の被保險者期間として計算された最後の六月(月の末日において離職した場合は、その月及びその前五月)に支拂われた……

第5回国会 労働委員会 第14号(1949/05/06、24期、民主自由党)

○大橋委員 労働組合法案につきまして労働大臣に御質問いたしたい事項がございまするが、まだお見えになつておりませんので、政府委員に特にお聞きしたい点を、先に質問いたします。組合法の法案の第二條を見ますると、第二條の第二項でございまするが、「國体の運営のための経費の支出につき使用者の経理上の援助を受けるもの」は、この法律の労働組合としての特典を得られないということになるわけでございますが、この使用者の経理上の援助というものを禁止する、但し労働者が労働時間中に、時間または賃金を失うことなく、使用者と協議し、交渉することを許すことは妨げない、この但書の趣旨から見ますと、この本文の制限はこれを嚴格に解す……

第5回国会 労働委員会 第15号(1949/05/07、24期、民主自由党)

○大橋委員 ただいまの篠田委員の質問に関連いたしまして、私もちよつとお伺いしたいのですが、第六條において、労働組合の委任を受けた者が交渉する権限を有するというふうに、この法律には規定しておる。ところがただいまの御説明を聞いておりますと、代理人の権限は民法の委任の規定によつて與えられるのである、こういうお話なのでございます。民法の委任の規定によつて代理人の権限が與えられるといたしまするならば、この第六條の規定というものを、労働組合法に何のためにわざわざ規定しなければならなかつたかということをお伺いしたいのであります。思うに第六條の規定があります以上は、第六條によるにあらざれば、労働交渉におけると……

第5回国会 労働委員会 第16号(1949/05/10、24期、民主自由党)

○大橋委員 先般の質問に対しまして、ただいま御回答がございました。私がこの質問をいたしました動機は、どういう点にあるかと申しますと、從來一條二項の正当性の問題が非常にあいまいに取扱われておつて、これがために労働争議におけるところの警察権の介入が、不断に争議の正常なる解決を妨げるような場合も少くなかつた。そうしてまたこれに対する政府側の見解といたしましては、この條項の正当ということはなかなかむずかしいことである。こういうことをおつしやいますけれども、さていかなる理論によつてこれを解決するかという点になると、ほとんど努力が足りなかつたのではないかと私は推察をいたしておつたのでございます。なおまたこ……

第5回国会 労働委員会 第17号(1949/05/11、24期、民主自由党)

○大橋委員 ただいま土橋委員から同じことをたびたび御質問になりまして、政府からも同じようなお答えがあつたのでありますが、ただいまの土橋委員の質問に関連いたしまして、私も政府に対して質問いたします。  まず第一は、第一條に掲げております事項は、労働組合の團結権、及び爭議権、あるいは團体交渉権、こういうものを労働者が行使する場合の手続並びに組合を設立する場合の手続、それから設立せられた組合、あるいはそれらの労働交渉の手続に対して、この組合法がいかなる保護を與えておるかというようなことを規定してある。こういうふうに解釈してよろしいでしようか。


■ページ上部へ

第6回国会(1949/10/25〜1949/12/03)

第6回国会 議院運営委員会 第8号(1949/11/11、24期、民主自由党)

○大橋委員 今の衆議院議長と原案をつくられたお気持はどういうことですか。
【次の発言】 第一院だけですか。
【次の発言】 それ以外に技術的な理由はございませんか。
【次の発言】 第五條の、衆議院議長がいないときに、その権限を衆議院議長が行うということは、他の法規に例がございますか。
【次の発言】 そうです。そのときに衆議院議長の権限を参議院議長が行うという例はありますか。
【次の発言】 この問題に結論をつけるのに関連しておると思いますからお伺いしたいのでありますが、これは議事運営の問題ばかりでなくて、一つの刑事問題でございます。これは刑法該当の單純暴行で、被害者たる給仕君が、加害者の小林代議士……

第6回国会 議院運営委員会 第14号(1949/11/21、24期、民主自由党)

○大橋委員 若槻さんはもちろんパージにもかかつておりませんし、多年憲政に盡瘁せられまして、貴族院議員としておられました方であります。総理の要職にもつかれ、また平和論者として国民の尊敬いたしておる方であります。この際院議をもつて弔辞を贈られることを希望いたします。
【次の発言】 この際申し上げておきますが、若槻さんは衆議院議員の経歴を持つてはおられませんが、衆議院議員以外のお方であつても、逝去されました方に、院議をもつて弔辞を贈られた先例は今までたくさんございます。幸田露伴氏のごとき、福沢諭吉氏のごとき、いずれも院議をもつて弔辞を贈つておるのであります。この辺も合せてお考えを願いたいと思います。

第6回国会 議院運営委員会 第15号(1949/11/22、24期、民主自由党)

○大橋委員 法律案につきましては私どもの方は異議はございません。この手続案につきましては、第六條は訴追状の記載要件を規定いたしたものでありますから、これは国家公務員法の規定によりまして、当然最高裁判所の裁判所規則によつて規定すべき事項と思いますから、これは削除いたしたいと思います。
【次の発言】 そうです。
【次の発言】 ただいまの御趣旨はよくわかりましたが、国家公務員法の第九條の第六項を見ますると「人事官の彈劾の裁判の手続は、裁判所規則でこれを定めるということになつております。これは国家公務員法制定当時において、たとえ議長の行動であろうとも、裁判所規則の定めるところによつて定める、こういうこ……

第6回国会 議院運営委員会 第16号(1949/11/24、24期、民主自由党)

○大橋委員 ただいま事務総長から御指示になりました修正案はきわめて適切妥当だと考えます。

第6回国会 考査特別委員会 第3号(1949/11/11、24期、民主自由党)

○大橋委員 去る十一月九日の毎日新聞を拜見いたしますると、記者席からと題した欄の中に、次のような記事がございます。「ノーベル賞に輝く湯川博士の表彰が考査委員会でまた問題となつている、民自党でも反対ではないのだが、この表彰をいい出したのが共産党なので、共産党のいうことをきくのはシャクだというつまらぬ理由で八日の同委員会理事会でにぎりつぶした、」また当日の同紙の「余録」と題しまする欄の中に「去る九月十二日衆議院の考査特別委員会で共産党は湯川博士が理論物理学における世界的最高水準をゆく人であり、全世界の知識人にも認められた日本民族の誇るべき学者であることを強調して相手にされず、八日にも同じ提議をした……

第6回国会 考査特別委員会 第4号(1949/11/12、24期、民主自由党)

○大橋委員 先ほど証人は、公団という制度がビズネス・ライクな運営ができなくて、非常に不都合と思うというような御意向でありましたが、どういう点がビズネス・ライクでないというふうにお認めになつておられますか。
【次の発言】 この予算は、そうすると毎年度きまるのでございますね。
【次の発言】 どういう手続できまるのですか。
【次の発言】 そうすると公団のすべての経費が、政府の予算できまつておるわけですか。
【次の発言】 その予算をきめる際に、公団自体がこういうふうに予算をやるについては、こうしてほしいとか、こうした方が事業上うまく行くであろうというようなことは、何ら申し出られないのですか。

第6回国会 考査特別委員会 第5号(1949/11/14、24期、民主自由党)

○大橋委員 去る十一月十一日の本委員会におきまして、私は十一月九日の毎日新聞の記事に、八日の本委員会の理事会におきまして、共産党の神山君から提案になりました湯川博士の表彰の件を握りつぶした、こういう記事がありましたことに関連いたしまして、この湯川問題についての委員会における当時までの実情を、委員長にお伺いいたしておりましたが、これにつきまして委員長の御調査の結果をこの機会に伺いたいと存じます。
【次の発言】 私どもの知つておる範囲におきましては、十一月九日の記事は、非常に事実の真相と違うのではないかという感じがいたしておるのでございます。ことに新聞記事に関しましては、かねて本委員会において、新……

第6回国会 考査特別委員会 第6号(1949/11/15、24期、民主自由党)

○大橋委員 油糧産業のことを少しお聞きしたいのです。公団ができてからは油糧産業が引受けるようになつたのでありますが、公団のできます前の帝国油糧でやつておりました当時には、その業務はどういう機関がやうつておりましたか。帝国油糧自身でやつておりましたか。
【次の発言】 輸送などは……。
【次の発言】 それらの会社が大分もうけておつたようですが、帝国油糧との取引において。
【次の発言】 そうすると、そういうことに関係の仕事をやつておつたお方が、この油糧産業をつくつたわけですか。
【次の発言】 どういうお方がおもにこの方に入りましたか。帝国油糧時代にどういう部門を担当していた人たちが、主としてこの会社……

第6回国会 考査特別委員会 第7号(1949/11/18、24期、民主自由党)

○大橋委員 私は法律的にお伺いいたしたいのであります。あなたは公団法につきましては、おそらく法律的にもその方の專門で今までやつておられたのですが、はつきりしておきたいと思います。  その前にまず大豆協会の主要なる目的はどういうことでしようか。
【次の発言】 そのうち輸入大豆の増加については、どういうことをやつておりましたか。
【次の発言】 そうすると経費の主要なる部分は、大豆増産奨励金から出ていたのでしようか。
【次の発言】 そこでその増産奨励金の法律的な性質についての、あなたの見解をただしたいと思いますが、増産奨励金の法律上の帰属者は、これは協会でなくて、公団であることは先ほどあなたがおつし……

第6回国会 考査特別委員会 第8号(1949/11/19、24期、民主自由党)

○大橋委員 証人がお疲れのようでございますから、私は大豆獎励金の問題だけについてお伺いしたいと思います。大豆獎励金が初めて価格の中に織込まれましたのはいつごろか御記憶はございませんか。
【次の発言】 当初大豆獎励金が価格の中に織り込まれましたときは、いわゆる帝国油糧統制会社時代ではございませんですか。
【次の発言】 そういたしますと、その大豆獎励金は統制会社の売上金となつて統制会社に入つて来て、そうして統制会社から支出をされておつた、こういうことになるわけでございますか。
【次の発言】 そうだとすると、政府の予算あるいは農林省の予算、こういつたものには全然関係なしに、会社の個人的な経理として合……

第6回国会 考査特別委員会 第9号(1949/11/25、24期、民主自由党)

○大橋委員 それは合法的に支出されるものとして、君の方は計算に入れたと言うの。
【次の発言】 この増産奨励金を織り込まれる際に、予算をごらんになつて、それによつて計算されたということですが、それはどういう予算をごらんになつたのですか。
【次の発言】 そうすると政府の予算にないということは、むろん御承知だつただろうし、協会の予算に組んだならば、協会にどうしてもこれは公団から金を渡さなければならぬ、その公団の予算がどうなつておるかということは全然お考えにならなかつたのですか。
【次の発言】 そうして公団の予算が現在ないということは御承知になつておられますか。大豆協会に支出する予算というものは、公団……

第6回国会 労働委員会 第4号(1949/12/01、24期、民主自由党)

○大橋委員 この請願の要旨を申し上げますると、舞鶴市は終戰の結果といたしまして、従来の軍港都市から商港都市に転換するに至りました。これがため市民は生活の本拠を失いまして、多数の失業者を生じたのでございまするが、幸いにして軍港施設を生産工場へ転換することによりまして、失業者の一部を吸收いたしておつたのでございます。しかるに最近に至りまして、また企業整備のために飯野車両工場が閉鎖をいたしました結果、重ねて多数の失業者が増加をいたしました。市といたしましては、この救済の方法といたしまして、失業救済対策として、市内における下水道、公園、広場等を整備する計画を立てておる次第でありまするので、この失業救済……


■ページ上部へ

第7回国会(1949/12/04〜1950/05/02)

第7回国会 議院運営委員会 第6号(1949/12/20、24期、民主自由党)

○大橋委員 先ほどからお話を聞いておりまして、明らかになつたことがあります。それは今回政府の訂正を申し込まれておりますことは、実質的には十五億五百万円を越える部分だけが、今回予算上不可能になつたということが明らかになつた。そうして当初案を出されたときには、四十五億全体が不可能である。これが今日状況が違つておるということは明らかであります。そこでただいま問題となつておりますのは、明らかに実質的に議案に変化が生じておる。これに対してたまたま提案の形式において、裁定書というものの全文が提案せられておりましたからして、今この案を新しい状況に適応させるように変更いたしまするためには、偶然かもしれないが、……

第7回国会 議院運営委員会 第8号(1949/12/22、24期、民主自由党)

○大橋委員 残余はきよう決定しないという意味でいかがですか。

第7回国会 議院運営委員会 第10号(1949/12/24、24期、民主自由党)

○大橋委員 これにつきましては、院内交渉において私どもやはり参議院に送付すべきものという意見で、かような扱いに同意したわけです。そのときの理論上の根拠を申し上げますと、今回の不承認の議決なるものは、政府の提案に対して否決をしたというふうに見るべき性質のものではない。これは政府の方では承認されるなり、あるいは不承認されるなり、国会の意思を決定してほしい、こういう意味であつた。そこで衆議院といたしまして不承認という衆議院の意思を決定いたしました。しかしこの衆議院の不承認の意思は、それだけでは国会の意思になつておりませんから、従つて参議院においてさらに不承認である、こういう両院の一致の議決があつて、……

第7回国会 議院運営委員会 第12号(1950/01/25、24期、民主自由党)

○大橋委員 今のお話ですが、なるほど二十二條の第一項には「共に事故があるときは」とこうあります。二十二條の第二項には、ともに事故があるということは書いてありません。またともに事故があれば、議長に委任するということは、これは議長に事故がある以上は、事故のある議長に委任するということはあり得ない。そこで二十二條の第二項というものは、議長に事故がないからこそ、二十二條によつて議長に指名を委任するということになるわけであります。これが正しい解釈であるということを申し上げておきます。
【次の発言】 今林君が言つた意味は、われわれにはよくわからないのです。公労法の十六條の第二項に、国会による承認があつたと……

第7回国会 議院運営委員会 第17号(1950/02/01、24期、民主自由党)

○大橋委員 ちよつと官房長官に伺いたい。今の点を明瞭にしておきたいと思うが、專売裁定については、裁定第一項の金額は、公社の現在の人件費の予算からは支出する余裕がない。このことは事実でございますか。
【次の発言】 そうすると、公社側で他の委員会で述べられておることは、物件費の余裕をもつて人件費に流用してもよいかということを言つて、その申請をしておられる。これに対しては大蔵当局を含む政府当局としては、流用は予算の扱いとしてしかるべからず、つまり流用すべきでない。こう認めておられることも事実でございましようね。
【次の発言】 そうすると現在において流用しようとすれば、政府の承認がないから公社としては……

第7回国会 議院運営委員会 第18号(1950/02/03、24期、民主自由党)

○大橋委員 私は民主自由党を代表いたしまして、先般松井君の御動議になりまする專売裁定に関しまする公労法第十六條第二項の規定により、政府から国会に付議せられた議案を受理すべからずとの動議に対しましては反対をいたします。まず簡單にその理由を申し上げます。  第一にこの前の会におきまして、神山君からこの案件につきましては、前会に提案せられました国鉄関係の議案の題名並びに主文がまつたく同一である。従つて一事不再議の原則によつて受理すべからずという理由を開陳せられております。しかしながらこの案の中に入つておりました議案そのものは、裁定自体が議題となつております。従つて両者の区別は明瞭でありまするからして……

第7回国会 考査特別委員会 第5号(1949/12/21、24期、民主自由党)

○大橋委員 ただいま会計検査院長のお話を伺つておりまして、非常に意外に考えたのでございますが、一体大豆増産奨励金にいたしましても、また分解硬化用油価格差益金にいたしましても、これらの金は何らかの形で公団に收入として入つて参つております。そうして明らかにこれは公団が公団外に向つて支出をいたしております。そうしてその支出をする場合におきましては、公団の予算にない支出をいたしておる。これを違法ではないと言われます根拠を、もう少し伺つてみたいと思うのであります。つまり予算以外の支出を何らかの形でするということは、これは会計法の趣旨から見ても、当然われわれは違法である。こう思うのでありますが、その点につ……

第7回国会 考査特別委員会 第11号(1950/02/15、24期、民主自由党)

○大橋委員 ちよつと保險の寄付金のことをもう少し伺つてみたいと思うのです。保險会社から寄付金をもらつて、そうしてその取次を千代田商業にやらせるという計画は、いつごろどなたとどなたが御相談になつてやられたのですか。
【次の発言】 そうすると、業務局長と千代田商業の方、それから保險会社の方、こういう方々との御相談でおとりきめができたのですか。
【次の発言】 それで保險料を割引するということは、いろいろ保險の場合にそういうことがあり得ると思うのですが、つまりこれは割もどしというようなものでございますな。
【次の発言】 そうすると、割もどしの性質ではない……

第7回国会 考査特別委員会 第24号(1950/04/12、24期、自由党)

○大橋委員 ちよつとただいまのに関連して伺います。あなたがソ連に入られた当時を思い出してみると、一体どのぐらいの期間に帰されると思われましたか。
【次の発言】 そうしてその時分、三年より早くは帰れないと思つておられましたか。
【次の発言】 それから、もつと早く帰りたいという希望はなかつたですか。
【次の発言】 そうして今帰つて来られて、四年たつて帰つて来られた今、もつと早く帰れる方法はなかつたかということを考えられませんか。
【次の発言】 ソ連の方の好意的なはからいがあれば、もう少し早く帰れそうなものだつたんではなかろうかというようなことをお考えに全然なりませんか。

第7回国会 考査特別委員会 第25号(1950/04/13、24期、自由党)

○大橋委員 今あなたのおつしやいました、日本共産党がことによると引揚げを早くするよりおそくしてじやましていないか、そういうことはいつお感じになりましたか。
【次の発言】 それはだれが言いましたか。
【次の発言】 いつ言われましたか。
【次の発言】 今おつしやつた徳田球一君から手紙が個人あてに来たというのは、だれに来たのですか。
【次の発言】 来たのは事実ですね。
【次の発言】 いつ、ころですか。
【次の発言】 徳田君の手紙だということはどういうことでわかりましたか。
【次の発言】 だれが読み上げましたか。
【次の発言】 そのとき読み上げられた徳田君の手紙の内容は、大体どういうことですか。

第7回国会 考査特別委員会 第26号(1950/04/14、24期、自由党)

○大橋委員 私は原案通りでさしつかえないと思います。

第7回国会 地方行政委員会 第38号(1950/07/11、24期、自由党)【政府役職】

○大橋国務大臣 去る八日の土曜日にマッカーサー元帥から吉田総理に対しまして、七万五千名の新しい警察隊を創設するという内容を含めました警察力強化に関する書簡が参つたのであります。政府といたしましてはかねてから今日のわが国の警察制度の実情並びに警察力の実情は、いろいろな点において考えるべき点が多々ある、こういうことを考えておつたのでございますが、ちようどこの書面を受取りましたので、その後ただちにこの書面の内容に従いまして急速にこれを実行に移すべく、ただいま調査研究をいたしておる次第であります。特にこれを実行いたしますにあたりましては、現在の警察制度であります三万の国家地方警察並びに九万五千の自治体……

第7回国会 労働委員会 第3号(1949/12/20、24期、民主自由党)

○大橋委員 本件に関しましては、連合審査会において各委員よりの質疑を通じまして、大体その輪郭が明らかになつて参つたと思うのでございますが、まずこの機会に、政府の提案されておりまする予算上、資金上不可能なる裁定の部分はどの部分であるかということを、もう一度はつきり確定しておきたいと思います。そこでまず予算上、資金上、不可能であると政府が認められて国会に提出せられました部分は、本裁定案の第一項、第二項、これについては十五億五百万円を除く部分は不可能であるという御説明であつたようでございます。第三項の能率増進に基く予算以上の收入または節約による賞與は、今現実にこの資金の問題が発生いたしますると、本項……

第7回国会 労働委員会 第4号(1949/12/21、24期、民主自由党)

○大橋委員 私は民主自由党を代表いたしまして、公共企業体仲裁委員会の裁定の中で、十五億五百万円以内の支出を除きまする残余の部分に対しましては、遺憾ながら承認すべきものではないとの意見を申し述べるのでございます。但しこれにつきましては、次の附帯条項を付せんとするものでございます。    附帯条項  一、裁定に関し、予算上又は資金上支出不可能なる部分の金額については、日本国有鉄道は、その公共企業体たる特質に鑑み、将来企業内部における経営の健全化に依り、独立採算上、現実に余裕が生ずる場合において、更めてその支給につき考慮すること。  二、政府は公社の企業体たる精神に鑑み、将来業績による賞与制度を設け……

第7回国会 労働委員会 第7号(1950/02/18、24期、民主自由党)

○大橋委員 動議を提出いたします。公共企業体労働関係法第十六条第二項の規定に基き、国会の議決を求めるの件につきましては、すでに労働委員会、人事委員会、大蔵委員会の連合審査会におきましても、また昨日以来本労働委員会におきましても、十分なる質疑が行われ、大体において質疑事項も尽きたと存じまするので、この程度をもつて質疑を打切られんことを望みます。

第7回国会 労働委員会 第13号(1950/04/19、24期、自由党)

○大橋委員 ただいま議題となつておりまする労働者災害補償保險法等の一部を改正する法律案につきまして、自由党を代表いたしまして賛成の意見を申し述べるものであります。  本案は、労働者災害補償保險法による保險料並びに失業保險法による保險料の滯納に際しまして、その延滯金を、従来二十銭でありましたものを八銭に引下げるという内容でございます。この点につきましては、従来国税徴收法によりまして、国税の滯納の場合にも二十銭でありましたが、先般これを八銭に引下げられたのでありまして、これとまつたく同じ措置を保險料の延滯の場合に適用しようという趣旨であるわけであります。元来国税についても言われましたと同様に、二十……

第7回国会 労働委員会 第15号(1950/04/24、24期、自由党)【議会役職】

○大橋委員長代理 簡潔にお願いいたします。梅津好二郎君。
【次の発言】 日雇い労働者の求職運動についての本日の議事を終ることといたします。参考人各位におかれましては御繁多の折から御出席を願い、貴重なる御所見を寄せられましたことに対して委員長として御札を申し上げます。
【次の発言】 この際青野委員より、炭労問題について政府に質疑をいたしたいとの申出がありますので、これを許します。青野武一君。
【次の発言】 本日はこれにて散会いたします。次会は公報をもつて御通知いたします。     午後七時十五分散会


■ページ上部へ

第8回国会(1950/07/12〜1950/07/31)

第8回国会 海外同胞引揚に関する特別委員会 第3号(1950/07/22、24期、自由党)【政府役職】

○大橋国務大臣 責任と申しますると、これは結局法律的の問題だろうと思うのでございますが、実は国家警察予備隊の創設につきましては、マツカーサー元帥より書簡がありまして、現在この書簡に基きまして創設準備の事務を進行いたしておるような状況でございます。従いまして国家警察予備隊についての担当をどの国務大臣がするかというようなことは、別に決定はいたしてございません。ただこの内閣改造に際しまして、国家公安委員会に関しまする内閣における事務を担当するようにと、こういう命を受けておりますので、自然その関係上、この仕事について実際的に現在お手伝いをいたしておるようなわけであります。でありますから、法律上から申し……

第8回国会 外務委員会 第4号(1950/07/26、24期、自由党)【政府役職】

○大橋国務大臣 総理から申し上げておりまする義勇軍の組織云々は、これはただいま御指摘の自衛権に基いたものについてのことではないと考えております。
【次の発言】 自衛権の発動につきましては、いかなる行為が制限されておるかというような、さような制限はないと思いますから、その場合に必要な措置が許されるものと考えております。
【次の発言】 マツカーサー元帥の書簡によりますと、日本の現在の能率的な警察と、よく法律を守る日本人の国民性によつて、日本は比較的治安が維持されておる。しかしながらこの良好な状態を持続し、法の違反や平和と公安を乱すことを常習とする不法な少数者によつて乗じられるすきを与えないような対……

第8回国会 外務委員会 第5号(1950/07/29、24期、自由党)【政府役職】

○大橋国務大臣 先般当委員会におきまして、私の御答辯いたしました事項につきまして、ただいま菊池君から重ねて御質問がありました次第であります。先般の委員会におきまして私の申し上げたことは、自衛権の行為として義勇軍はどういうものになるか、こういうお話でございました。これに対して御答弁をいたしたのでございます。申すまでもなく自衛権と申します観念は、これは国内法上の観念ではなく、一つの国際法上の観念でございます。従いまして、自衛権が発生しておるかどうかということは、国内法の上から申しましては何ら関係のない事項でありますから、その際私は、自衛権としての義勇軍というがごときものは、国際法上はあり得るもので……

第8回国会 外務委員会 第7号(1950/11/01、24期、自由党)【政府役職】

○大橋国務大臣 憲法によりますと、衆議院を解散いたしますることは、天皇の国事に関する行為でありまして、もとより天皇がこの行為をなされるにあたりましては、内閣の助言と承認によらなければならないのでありまして、その責任は内閣が負うということとになつております。すなわちこの意味におきまして、衆議院の解散は実質的には内閣が決定し、形式的に天皇の行為としてなされるのであつて、このような意味合いで天皇の一つの権能となつておるわけであります。しかしてこの衆議院の解散につきましては、御承知のように憲法第六十九條に規定した場合に限つてなし得るものであるか、それともその他の場合にも解散をなすことができるかどうかと……

第8回国会 地方行政委員会 第12号(1950/07/25、24期、自由党)【政府役職】

○大橋国務大臣 ただいま門司君のおつしやいました通り、警察予備隊は現在の警察と根本的な性格はまつたく同一であります。ただその主として活動する分野が、運用上あるいはかわる場合もあるかもしれぬ。これは運用上の問題でありまして、根本的な性格は、おつしやいます通りまつたく同一であります。警察法に規定してある十二万五千がふえておるというお話でございますが、警察法に規定いたしてあります数は、これは自治警察としての九万五千、それから国家地方警察としての三万、合せて十二万五千ということになつておるわけでありまして、このたびの予備隊はそのほかの数である、こういうふうに私どもは考えておるのであります。

第8回国会 地方行政委員会 第13号(1950/07/28、24期、自由党)【政府役職】

○大橋国務大臣 民主国家における警察力の基準というものは、各国それぞれいろいろな国内の事情によりまして、必ずしも一律のものではないと思います。しかしながらマツカーサー元帥の書簡におきましては、それらの点を考慮いたしまして、現在の七万五千を増加いたしましても、他の諸民主国家における警察力と比較して多きには失しないと思います。こういうことを言われておるわけであります。  それから第二の門司君の御質問で、この警察予備隊の所属ということでございますが、これは私どもおそらくは総理府の所轄に属せしめられるものではなかろうかと予想いたします。
【次の発言】 具体的に幾つの管区あるいは單位にわかつて、何箇所に……

第8回国会 地方行政委員会 第15号(1950/07/31、24期、自由党)【政府役職】

○大橋國務大臣 大石さんも御承知の通り、ただいま警察の機構といたしましては、警察権の行動につきましては、公安委員会が責任をもつてこれを動かして行くということになつておるわけであります。政府といたしましてはこの運用についてかれこれとこまかい指図をすべきような立場になつていないわけであります。従つてさようなる意味において、政府から警察を通じて、そういう行動を警察に命ずるとかいうようなことは全然ございません。もししいて想像いたしますならば、あるいは検察当局において、これこれの事項が法令違反のおそれがあるから、注意をしたがよかろうというようなことを、司法警察官に対して場合によつては勧告をするようなこと……

第8回国会 地方行政委員会 第16号(1950/08/25、24期、自由党)【政府役職】

○大橋国務大臣 警察予備隊につきまして、その後の経過を御報告申し上げます。警察予備隊の設置に関しましては、前国会の会期中には準備の完了ができませんでしたために、遂に国会後に持ち越すに至りましたが、去る十日、関係方面との了解を得ましたので、ポ政令によりまして警察予備隊令を制定いたした次第でございます。この内容といたしましては、第一には警察予備隊の目的を明らかにいたしておりまするが、すなわち「わが国の平和と秩序を維持し、公共の福祉を保障するのに必要な限度内で、国家地方警察及び自治体警察の警察力を補う。」これが警察予備隊の目的と相なつております。私どもといたしましては、この警察予備隊の目的を明らかに……

第8回国会 地方行政委員会 第18号(1950/09/11、24期、自由党)【政府役職】

○大橋国務大臣 十二万五千の現在の警察の定員は、御承知の通り国家警察において三万、自治体警察において九万五千、これが現在の警察法において規定をいたしてあるような状態でございます。しかしてその後におきまして戰災地の復興その他の事情によりまして、国家警察と自治体警察の管轄区域との間におきまする人口の変化、また社会情勢の変化等いろいろなことによりまして、今日におきましてはこれが再配分ということが、非常に各方面からその必要をとなえられておるような次第でございます。この問題につきましては、政府といたしましても目下十分に調査、研究をいたしておる次第でございます。もちろんこれが実施につきましては、法律改正の……

第8回国会 地方行政委員会 第21号(1950/10/11、24期、自由党)【政府役職】

○大橋国務大臣 ただいま川本君から予備隊の給與の制定が遅れておると御指摘がございました。この点はその通りでございまして、まことに残念に存じておる次第であります。かように予備隊の給與が遅れました理由につきましては、予備隊の給與の基準についての考え方が、今決定しておらぬということが根本になつております。それはいかなる点であるかと申しますると、当初の考え方といたしましては、予備隊の一般隊員に対する給與につきましては一般的な給與のほかに、特別に家族手当あるいは勤務地手当、そういつたものを給しないという建前で私どもおつたのでございます。その後いろいろな事情によりまして、その点について再考をしなければなら……

第8回国会 内閣委員会 第3号(1950/07/28、24期、自由党)【政府役職】

○大橋国務大臣 ただいま江花君から御質問のございました警察予備隊に属する職員についての公務員法の適用の問題でございますが、この問題につきましては、ただいま政府といたしましては調査中でございます。しかしながら、その大体についてただいま予想できる範囲でお答えを申し上げますなはば、この警察予備隊の目的並びに性格等から見まして、公務員法のあらゆる部分をそのまま適用することが不適当ではないかと認められる部分も相当あるのではないかと予想いたしております。従いまして、もとより国家公務員であることは当然でございますから、原則的には公務員法を適用すべきものと思いますが、かような現在の公務員法の規定によつては不適……

第8回国会 法務委員会 第3号(1950/07/20、24期、自由党)【政府役職】

○大橋国務大臣 警察の根本観念につきましては、二十二年九月十六日の書簡に示されたる根本観念も、また七月八日の書簡に示されたる根本観念も、同様に私どもは考えます。
【次の発言】 国家予備隊と仮称しておられまする七月八日の書面に示されておりまする警察力も、やはり警察である、かように観念いたしております。
【次の発言】 私どもは二十二年の九月十六日に示されました警察制度の根本精神と、また七月八日の書簡に現われました警察の根本精神は、それが警察であるという点において何ら差異はない、かように考えております。
【次の発言】 まずお断り申し上げておきますが、政府は警察予備隊の構想に関しまして、いまだ何ら発表……

第8回国会 法務委員会 第4号(1950/07/21、24期、自由党)【政府役職】

○大橋国務大臣 昨日も申し上げました通り、この構想につきましては、ただいま関係当局と密接な連絡のもとに研究中であると御承知を願いたいと思います。
【次の発言】 昨日もお答え申したのでございますが、現行の警察法は国家地方警察並びに自治体警察を対象として規定された警察法でございますから、今回の警察予備隊につきましては、当然に警察法を適用すべきものではないと考えておる次第であります。
【次の発言】 元帥の書簡におきましては、この七万五千の警察隊は、自治体警察あるいは国家地方警察に属せしめるべきものとは書いてないのであります。そのほかに警察予備隊というものを設けるような趣旨に書いてございます。

第8回国会 法務委員会 第6号(1950/07/26、24期、自由党)【政府役職】

○大橋国務大臣 この点につきましては国内法上の根拠は、一九四五年九月二日指令第一号附則一般命令といたしまして、第一号の第十二項に「日本国ノ及日本国ノ支配下ニ在ル軍及行政官憲並ニ私人ハ本命令及爾後連合国最高司令官又ハ他ノ連合国軍官憲ノ発スルー切ノ指示二嚴重且迅速ニ服スルモルトス本命令若ハ爾後ノ命令ノ規定ヲ遵守スルニ遅滞アリ又ハ之ヲ遵守セザルトキ及連合国最高指令官が連合国ニ対シ有害ナリト認ムル行為アルトキハ連合国軍官憲及日本国政府ハ厳重且迅速ナル処罰ヲ加フルモノトス」それが国内法上の根拠に相なつております。
【次の発言】 連合国が指令を発せられます場合には、その指令の内容にしるされた事項が遅滞なく……

第8回国会 法務委員会 第7号(1950/07/28、24期、自由党)【政府役職】

○大橋国務大臣 ただいま猪俣君からお述べになりました事実は、最も官紀の嚴粛なることを必要といたしまする検察庁に関することでございますので、はたして事実なりといたしますならば、重大なる問題であると存じまするので、即刻調査に着手するつもりであります。
【次の発言】 あらかじめ御了解を得ておきたいのでありまするが、先般外務委員会におきまして問題になりました義勇兵の関係は朝鮮問題に関する義勇兵の問題ではないのでございます。そのとき私よりもはつきり申し上げました通り、わが国の現在の国際的な地位から考えまして、今回の朝鮮問題のごとき場合において、わが国内において朝鮮へ出動するような義勇兵の応募が行われると……

第8回国会 法務委員会 第9号(1950/07/31、24期、自由党)【政府役職】

○大橋国務大臣 二十七日に行われました言論、報道機関におきまする共産主義者並びに共産主義同調者に対しまする解雇の処置については、これは経営者自身の自主的な判断によりまして行われたものであると聞いております。しかしながらこの自主的な判断が経営者によつてなされるにあたりましては、もとより関係当局の重大なる示唆があつたものと推察する理由があるわけであります。政府といたしましては、この新聞報道機関の経営者諸君の自主的な行動に対しましては、共産主義者に関しまするマツカーサー元帥のたびたびの書簡の全趣旨から考えまして、全幅的に賛意を表しますると同時に、かつ極力これを支援いたすものであることを申し上げます。……

第8回国会 法務委員会 第11号(1950/09/19、24期、自由党)【政府役職】

○大橋国務大臣 日発問題につきましては、考査委員会におきまして近く御調査になるということを承知いたしております。しかしながら捜査当局並びに検察当局といたしましては、この問題につきましては何ら材料を持つておらないわけであります。また現在の段階におきまして、特にこの問題のために特別な行動に出るというには時期が熟しておらぬ、かように考えております。
【次の発言】 私の申し上げましたのは、その問題について特別に動くべき時期でないということを申し上げたのであります。もとより捜査当局並びに検察当局といたしましては、いかなる時期におきましても犯罪があれば、必ずこれに対して捜査をいたしているわけでありまして、……

第8回国会 法務委員会 第12号(1950/09/20、24期、自由党)【政府役職】

○大橋国務大臣 猪俣君にお答えを申し上げます。まず第一に検察庁がその活動につきまして、政治的に動いておるような疑いがある。そういううわさがある。私も片山内閣あるいは芦田内閣当時において、さような動きがあるのではないかという、うわさを聞いたことがございますが、現内閣におきましては、検察庁の活動を政治的に動かすべきものではない。政党政派にかかわらず正義を守るというただ一筋の道に従つて検察庁が活動すべきものである。かように考え、またかような方針のもとに指導をいたしておるということを申し上げるのであります。  それから地方におきまする追放者の政治活動につきまして、あるいは過酷な取調べがあつたというよう……

第8回国会 予算委員会 第2号(1950/07/26、24期、自由党)【政府役職】

○大橋国務大臣 御質問の警察予備隊の目的につきましては、これはマツカーサー元帥の書簡にもありまする通り、日本国内におきまする治安の確保ということがその目的になつております。すなわち書簡によりますると、日本の治安の現在の良好な状態を維持し、かつ法の違反や平和と公安を乱すことを常習といたしまする不法な少数者によつて乗ぜられるすきを與えられないような対策を確保する。これがために民主主義社会の公費維持に必要な範囲で警察力を拡充する、こういうことに相なつておるのでございます。しこうしてこの組織につきましては、その警察官の人数が七万五千人である、こういうふうに掲げられてございまするが、この配置並びに付属人……

第8回国会 労働委員会 第5号(1950/07/29、24期、自由党)【政府役職】

○大橋国務大臣 昨日言論報道関係の機関におきまして、共産党の党員あるいはシンパと認められまする職員が解雇せられましたということは、私は本日新聞によつて承知をいたしたのであります。この件は思うに、各新聞その他の機関の経営者が、その判断によりまして独自の立場から解雇せられたものと存ずるのでありますが、これにつきましては、政府といたしましては全然周知いたしておらないのであります。
【次の発言】 不可抗力的なものということが、いかなるものを意味しておるかわかりませんが、この問題に関しましては、終始政府といたしましては関知いたしておりませんから、この点はつきりお断り申し上げておきます。


■ページ上部へ

第9回国会(1950/11/21〜1950/12/09)

第9回国会 外務委員会 第3号(1950/12/02、24期、自由党)【政府役職】

○大橋国務大臣 ただいま佐々木君から御質問になりましたことは、いわゆるポツダム政令を政府が発布いたしまする際において、そのポツダム政令の根拠となつたところの司令部の覚書を誤認したとか、あるいはその趣旨を曲解して出した場合に、その政令がどういう効力を持つかというふうな御趣旨であつたと存ずるのであります。元来総司令部の覚書なるものにつきましては、その有権的な解釈というものは、それを発しましたる司令部の官憲のみがなし得ることに相なつておるのでありまして、すべてポツダム政令は司令部におきまして、その発布に先だちまして、覚書の趣旨に基き、適正なるものであるということを確認いたした上で、これを承認しなけれ……

第9回国会 地方行政委員会 第6号(1950/11/29、24期、自由党)【政府役職】

○大橋国務大臣 地方自治体の議決機関の議決に対しまして、これを法律上の争いといたしまして訴えをいたす、これは私どもは行政事件訴訟特例法によつて、当然できるものと考えております。
【次の発言】 行政庁の処分に対する裁判所の判決または決定の結果といたしまして、ただいま御指摘のように、制度上矛盾するような結果を生ずるということは理論上は考えられます。しかしながら実際上はそういうことはなかろうと考えております。
【次の発言】 その場合はおのずから道があろうと考えております。
【次の発言】 私は選挙が行われた後においても、なお裁判所がその除名処分の執行停止をするというようなことは、なかなか実際問題として……

第9回国会 地方行政委員会 第7号(1950/12/03、24期、自由党)【政府役職】

○大橋国務大臣 公職選挙法の禁止は禁止として、やはり、地方公務員法のほかに並行的に適用になるはずであります。
【次の発言】 選挙運動として行われまする個々面接というのは、結局公の選挙または投票において、投票するように、またはしないように勧誘運動をするということになつて参ると思います。
【次の発言】 私は、これらの事項は法律上放任されておつたのであつて、基本的人権ではなかつたと思います。
【次の発言】 基本的人権はどういうことであるかということは、憲法に列挙いたしておりまするので、この投票を勧誘する行為であるとか、あるいは署名運動を企画し、これを主宰するというような行為は、憲法上の基本的人権と認……

第9回国会 文部委員会 第1号(1950/11/24、24期、自由党)【政府役職】

○大橋国務大臣 ただいま若林君から、宗教についての御質問があつたのでございますが、私ども今日の国民生活におきまして宗教の占めておる地位は、きわめて重大なるものがあると存ずるのでございます。今日国のいろいろな機構等におきましては、この重大なる性質に深く留意してそれを運営することが、きわめて大切であると思うのであります。警察予備隊につきましても、このことは、ひとしく同様でありまして、警察予備隊の将来の運営におきましても、隊員の各個人の宗教心というものを尊重いたして参ることが、最も必要であるわけでございます。それだけ重大でありまするがゆえに、もとより予備隊におきまして、特定の宗教を隊員に強制するとか……

第9回国会 法務委員会 第2号(1950/11/30、24期、自由党)【政府役職】

○大橋国務大臣 ただいま議題となりました裁判所法の一部を改正する法律案ほか二つの法案につきましての提案理由を申し上げます。  先般連合国最高司令官の覚書によりわが国の裁判権に対する制限が緩和され、本年十一月一日以降わが国の裁判所は、占領軍要員として指定されている者をのぞき、日本に在住する連合国人に対し、民事及び刑事の裁判権を広く行使することができるようになりましたことは、御承知の通りであります。このように、わが裁判権の及ぶ範囲が拡張されるに至りましたのは、連合国がわが国の司法制度及びその運用に当る裁判所を信頼したからにほかならないと信ずるのであります。この信頼にこたえるためには、適正な制度のも……

第9回国会 法務委員会 第3号(1950/12/01、24期、自由党)【政府役職】

○大橋国務大臣 ただいま議題となりました裁判所職員の定員に関する法律等の一部を改正する法律案につきまして、その提案の趣旨を申し上げます。  本年十月十八日付の連合国最高司令官の覚書第二一二七号によりまして、去る十一月一日から連合国人に対するわが裁判権が拡張されたことに伴いまして、高等裁判所以下の裁判所に通訳等の事務に従事する裁判所事務官及び裁判所技官を増員する必要が生じたのであります。また検察庁及び刑務所等におきましても、新しく連合国人にかかる犯罪事件の処理に当るため検察官及び通訳等の事務に当る検察事務官または法務府事務官を窓速に増員する必要が生じましたので、ここにこの法律案を提出いたした次第……

第9回国会 法務委員会 第5号(1950/12/04、24期、自由党)【政府役職】

○大橋国務大臣 この人員につきましては、食い違つたというのではなく、当時の調査で約千名以内と聞いておりましたが、千名以内でどの程度であるかということをさらに詳細に調査いたしましたるところ、五百名以内であることが明らかになつたわけであります。
【次の発言】 解雇の処分をいたしまして帰郷せしめたという措置は、これは当時申し上げました通り、手続上の錯誤でございましたので、全部これを取消しいたしました。そしてその後この五百名以内の人たちに対する処置といたしましては、隊務に服し得るということが二名以上の医師によつて診断された者については、ただちに元の所属の隊に帰す。また現在発病中であるとか、あるいは発病……

第9回国会 法務委員会 第6号(1950/12/05、24期、自由党)【政府役職】

○大橋国務大臣 ただいま議題になりました判事補の職権の特例等に関する法律の一部を改正する法律案について提案の理由を説明いたします。  この法律は、御承知のように判事補の職権の特例と裁判官の任命資格の特例とを定めたものでありますが、今回の改正の要点は、次の三点であります。  第一点は、旧裁判所構成法による判事または検事たる失格を有する者が特許庁の審判長、審判官もしくは抗告審判官たる通商産業事務官または電波監理委員会の審理官の職にあつたときに、その在職の年数を裁判官の任命資格について裁判所法第四十一條、第四十三條及び第四十四條が定めている年数に通算するについて、法務府事務官の在職年数と同じに見える……

第9回国会 法務委員会 第8号(1950/12/07、24期、自由党)【政府役職】

○大橋国務大臣 ただいま御質問の点につきましては、たびたびいろいろな機会において申し上げておりまする通り、政府といたしましては、警察予備隊が海外において行動をしなければならないという事態はないものと考えておるような次第であります。
【次の発言】 いかなる意味においてもさようなことはないというふうに考えております。
【次の発言】 消防を警察のために使うということは、原則的にはないわけであります。しかしながら、実際暴動その他の際におきましては、治安上から考えまして、一方におきまして警察のみによつてそれの鎮圧を行いますると同時に、心配されまする火災のことを考えまして、これに対して同時に並行的に警戒の……

第9回国会 予算委員会 第3号(1950/11/28、24期、自由党)【政府役職】

○大橋国務大臣 犯罪の減少をはかりますることは、文化国家といたしまして最も大切なことであると存じます。しかしてそれがためには従来の実情から考えまして、再犯の予防ということに重点を置くことが最も適切であると存じまするので、いわゆる刑余者等の更生につきましては、最善の努力をしなければならぬと考えております。これがために、特に法務府といたしましては、更生委員会を置いておりまするので、これらの機関を督励いたしまして、常時この釈放にあたりまして十分なる保護を加えまするとともに、その後の再犯者の実情につきましても、常時適切なる指導を行つており、またこれがために必要なところのいろいろな施設、特に再犯者に対す……

第9回国会 予算委員会 第6号(1950/12/01、24期、自由党)【政府役職】

○大橋国務大臣 警察予備隊の性格につきましては、他の機会にもたびたび申し上げましたる通り、一般警察力の補充として設けられましたる警察隊でありまして、その任務といたしまするところは、おくまでも文化国家、平和国家、民主国家としてのわが国の平和と秩序を維持いたしまして、国内の公共の福祉を保障するということでありまして、具体的に申しまするならば、一般警察が対応し得ないような事態において、これが出動することを予定せられておるのであります。その活動も、もとより警察の任務の範囲に限定せられておりますることは、マツカーサー元帥の書簡並びに警察予備隊令により、すでに明らかとなつておるのであります。従いまして、警……

第9回国会 予算委員会 第8号(1950/12/03、24期、自由党)【政府役職】

○大橋国務大臣 司令官は林敬三と申しまして、日本の国籍を持つた日本人であることを申し上げておきます。  次に操典が外国の操典である、こう言われまするが、早々の際におきまして、この部隊の指導について司令部の援助を仰いでおりましたが、その結果現在準備いたしておりまする操典を、用語その他においてわが国の警察予備隊といたしまして不適切な部分もございまするので、これは現在是正するように措置をいたしております。さような次第でありまして、この警察予備隊の指導、経理等は、すべて日本政府の責任において日本政府の職員によつて行われておるのでありまして、決して外国に出動する、また外人の指揮のもとに出かけて行くという……


■ページ上部へ

第10回国会(1950/12/10〜1951/06/05)

第10回国会 外務委員会 第2号(1951/01/31、24期、自由党)【政府役職】

○大橋国務大臣 朝鮮問題につきましては、わが国ときわめて近接いたしております朝鮮半島におきまして、ああした事態が起つておるのでございますから、これがわが国内の治安についても全然無関係ではあり得ないことは当然でありまして、かような意味におきまして、国内治安を十分に確保するという上において、これはきわめて重大な問題であると考えておるわけであります。
【次の発言】 ただいま私が重大な問題であると申しましたのは、これは国内においてもこの問題を十分に考慮して、治安上の施策をしなければならぬという意味において申し上げたのであります。しかしながらこれはただちに国内の治安の状態が緊急状態になつておるという意味……

第10回国会 外務委員会 第3号(1951/02/06、24期、自由党)【政府役職】

○大橋国務大臣 現在の憲法のもとにおきましては、兵力ということを考えたことはございません。
【次の発言】 講和会議の後におきまする自衛措置につきましては、政府といたしましては現実に講和会議において條件がきまつた場合に考慮するべきものである、かような根本的な考えを持つております。
【次の発言】 先般衆議院本会議において行われました議員川上貫一君の演説の内容と同じ内容を持つた演説が院外の他の場所において行われましたる場合におきましては、私どもは当然第三百二十五号違反の十分な容疑のあるものと思料いたしております。
【次の発言】 マツカーサー元帥の指令は、ポツダム宣言を受諾いたしましたる降伏條約に直接……

第10回国会 外務委員会 第6号(1951/02/21、24期、自由党)【政府役職】

○大橋国務大臣 特に権威者というわけでもございませんが、政府を代表いたしましてお答えを申し上げます。憲法第九条におきまして戰力の保持を禁止してありまするゆえんのものは、これは日本国が自身のものとして戰力を保持するということを禁止せられたものでございまして、外国が戰力を保持するかどうかということについて、日本国憲法は何らの規定をいたしておるわけではございません。従いまして外国が条約上の権利に基きまして、日本の国土において戰力を保持いたしまする場合におきましても、これは日本の戰力ではなく、あくまでも外国の戰力と考えなければならぬのであります。従いまして憲法第九条とは何らの関係なき事柄である。このこ……

第10回国会 外務委員会 第7号(1951/02/28、24期、自由党)【政府役職】

○大橋国務大臣 お答えを申し上げます。二月一日、昭和町のアパート悦来莊居住の中国人に対しまして、押収捜索が行われまして、十二名を逮捕いたしております。これは主として進駐軍が軍事裁判所の令状に基いてする捜索に対しまして、日本警察が協力をいたしたものでございます。一名に対しまして、同時に並行して日本の刑事訴訟法による手続も行われたのでございまするが、日本側の捜査は、すべて刑事訴訟法にのつとつて、あらかじめ夜間捜索の令状を得ております。また女子の身体検査のために、東京麻薬取締官事務所の婦人職員二名を同行する等の用意をもつて臨んだのでございまして、違法の点はないと考えております。進駐軍側の捜査は、進駐……

第10回国会 外務委員会 第10号(1951/03/20、24期、自由党)【政府役職】

○大橋国務大臣 日本共産党の非合法化の問題につきましては、政府といたしましては、これを一つの政策問題と考えまして、引続き研究をいたしている次第でございます。当面ただちに非合法化を実現するという考えを持つまでに至つてはおりません。なおこれに関連いたしまして、廣川農林大臣から民主党の苫米地委員長に対して申入れがあつたということも私新聞紙上によつて承知をいたしておりますが、しかしこの党の動きというものにつきましては、私からお答え申し上げる立場にないと存じます。
【次の発言】 法務府といたしましては、格別正式にこの問題について意見を問い合されたことはございません。

第10回国会 外務委員会 第13号(1951/05/09、24期、自由党)【政府役職】

○大橋国務大臣 御質問がございましたので、お答え申し上げます。第一に最近一箇月におきます治安状態の御質問でございまするが、この一箇月は選挙中でございまして、主として選挙の取締りに主力を注いでおつた次第でございまするが、選挙中におきましては、格別選挙以外に主要な治安上の問題は発生を見ておりません。ただ五月一日にはメーデーの関係で全国的に一応警戒はいたしましたが、幸いに無事故に過ぎたような次第であります。現在のところ、治安の問題につきまして、特に変化があつたというふうには私どもは考えておりません。この点につきまして政府といたしましては、警察予備隊の訓練は漸次その進捗を見ております。また警察につきま……

第10回国会 外務委員会 第17号(1951/05/23、24期、自由党)【政府役職】

○大橋国務大臣 ただいまの並木君の御質問の第一点は、憲法第六十二条の国政に関する調査というのがどういう事項をさすか、具体的には示されていないから、無制限であると思われるがどうか、ということであります。憲法第六十二条の国政調査権の範囲は非常に広いのであります。従いまして、もちろん条約に関する調査も、このうちには当然入つておるというふうに解釈をいたしております。しかしながら憲法自体は、議院の調査権及び調査の手段といたしまして、証人の証言等を要求する権能を認めておるのにとどまるわけでございます。これに対応した義務までを定めたものとは認められておらないのであります。この義務は憲法から来るのではないので……

第10回国会 決算委員会 第2号(1951/02/02、24期、自由党)【政府役職】

○大橋国務大臣 法務府所管の昭和二十三年度決算に関しまして、会計検査院の検査報告にあげられました批難事項につきましては、一昨日政府委員岡原経理部長から御説明申し上げた通りでありますが、当法務府管下にかような会計経理上の非違を生じましたことはまことに遺憾に存じておる次第であります。ことに職員の犯罪によりまして、国に損害を與えた案件が相当多数に上つておりますることは、私の遺憾にたえないところであります。この種の事犯の発生原因につきましては、いろいろな理由を御説明いたしておるのでございますが、これらの点につきましては、それぞれ対策を樹立いたしまして、爾後会同、講習会その他あらゆる機会に、これが防止に……

第10回国会 建設委員会 第24号(1951/05/22、24期、自由党)【政府役職】

○大橋国務大臣 行政庁の処分に対しまして、その違法なることを理由として取消しまたは変更を求める場合の訴訟につきましては、御承知の通り行政事件訴訟特例法が昭和二十三年の法律第八十一号をもつて制定せられております。この規定によりますると、原則としてこれらの訴訟におきましては一旦決定せられましたる行政処分の執行を停止する効力はないのでございまするが、ただ例外の場合といたしまして、処分の執行により生ずべき償うことのできない損害を避けるため、緊急の必要があると認めました場合に限りまして、裁判所は申立てによりまたは職権をもちまして、決定によつて処分の執行停止の定めをすることができることに相なつておるのでご……

第10回国会 行政監察特別委員会 第13号(1951/05/28、24期、自由党)

○大橋証人 密入国に関する取締りにつきましては、大体今日におきまして密入国者のうちでその検挙と申しますか、取押えと申しますか、取締りにかかつて参りますものは約三分の二強ぐらい、あとの三分の一弱というものは検挙不能に終つておるということが想像されておるのでございます。その原因といたしましては、密入国の方法がきわめて辺鄙なところへ上陸をいたして参る。そうして海上に対する監視がいまだはなはだ十分でないというようなことが痛感されておるわけであります。すなわち海上保安庁におきまして海上の監視をいたしておるのでございまするが、この監視船の数が十分でない。従つて一隻当りの受持ちの海岸線というものは非常に広大……

第10回国会 地方行政委員会 第4号(1951/01/30、24期、自由党)【政府役職】

○大橋国務大臣 床次委員のお考えの通り、政府といたしましても、警察法の改正につきましては機運が熟しつつある、かように存じまして、ただいまできる限りの準備を進めておる次第でございます。
【次の発言】 時期といたしましては、でき得る限りすみやかに実現を期したい、かように考えておる次第でありまして、私どもの準備が予定の通り進行いたしますれば、本国会の閉会いたしますまでには、政府案として提出できるようになるではないか、かように考えております。
【次の発言】 まことにごもつともなお話でございまして、政府といたしましては法律案について、ただいま準備を進めておるわけでございます。しかし中小自治体の自治警察を……

第10回国会 地方行政委員会 第7号(1951/02/07、24期、自由党)【政府役職】

○大橋国務大臣 警察予備隊令によりまして、内閣総理大臣が最高の責任者であります。そして私は予備隊令の規定によりまして、総理大臣よりその代理として事務を扱うことを命ぜられております。
【次の発言】 ただいままでのところでは、特に調整を要するような事態が両者の間に起つておりません。しかしながら将来予備隊が現実に出動いたすような事態を予想いたしまして、その際における両者の関係等について、予備隊本部並びに国家地方警察の両事務当局の間に話合いを進めさせております。
【次の発言】 ただいま政府委員の江口次長からお答えいたさせます。
【次の発言】 この警察予備隊の創設につきましては、日本政府の自発的な意思に……

第10回国会 地方行政委員会 第29号(1951/05/12、24期、自由党)【政府役職】

○大橋国務大臣 ただいま議題となりました警察法の一部を改正する法律案につきまして、提案の理由並びに改正の主要事項を御説明申し上げます。  御承知のごとくわが国の警察は、昭和二十三年三月施行されました警察法によりまして、根本的な改革をいたしまして、警察運営の民主化とその地方分権を主眼とする民主的な警察制度として、運営せられて参つておるのでございます。政府におきましては、現下の治安の実情にかんがみまして、この際警察力を強化いたしまするとともに、その運営をさらに能率化する必要を認めるに至つた次第であります。このために警察法施行以来の経験にも徴しまして、また関係各方面の意見等をも参考としまして、この民……

第10回国会 地方行政委員会 第30号(1951/05/14、24期、自由党)【政府役職】

○大橋国務大臣 警察法の改正につきましては、今期国会の当初より今会期中に提案をいたしたいという趣旨のもとに、政府といたしましては研究を進めて参つた次第であります。その後今月の一日にリツジウエイ声明が出まして、それによりまして、占領政策につきましても、ある程度の緩和を期待できるというような状況に相なりました関係上、その以前におきまして立案をいたしておりましたる本法案につきましても、再検討をする必要がないかという意見が、政府部内においてもあつたわけでございます。これらをいろいろ研究いたしたのでございまするが、本改正案はできるだけこれをすみやかに実施に移すような運びにいたす方が適当である。その要点と……

第10回国会 地方行政委員会 第31号(1951/05/15、24期、自由党)【政府役職】

○大橋国務大臣 砂間君の言われたことについて、私は全然反対意見を持つております。今回の改正におきまして自治体警察を国家地方警察に従属せしむる意図が露骨に現われている、こういう御見解でありまして、その証明といたしまして、たとえば十九条の改正によつて定員外の五千名を増員する、あるいは自治体警察の管轄に対して、国家地方警察が活動する場合のあること、それから国家地方警察の要請によつて、自治体警察が応援に行く場合がある、こういう点を指摘せられておるのでありますが、この十九条の改正というものは、現実に現在国家地方警察がその職責を遂行いたします上から申しまして、人員が非常に欠乏して困難をいたしております。こ……

第10回国会 地方行政委員会 第32号(1951/05/16、24期、自由党)【政府役職】

○大橋国務大臣 地方自治体におきまして、自治体警察を廃止できるようにいたしたいという趣旨でございます。これがために自治体におきまする意思決定の方法としましては、御説の通り法律それ自体の規定に基きまして、国会において存廃を決する、これも一つの方法であると考えられるわけであります。また自治体の機関によつて意思を決定いたします際においても、本案のごとく自治体の住民の一般投票によりまする方法のほかに、代議機関でありまする町村会の議決という方法、場合によつては特別の議決というような方法も考え得られるのでございまするが、何分にも現在の警察、特に自治体警察についての考え方といたしましては、自治体というものの……

第10回国会 地方行政委員会 第34号(1951/05/19、24期、自由党)【政府役職】

○大橋国務大臣 原則といたしましては、自治体警察から国家地方警察へ編入がえになりましたものは、現在の階級、現在の給与を標準といたしまして、これを引きとるということにいたしたいと存じております。大体におきまして、今日自治体警察に勤務しておられる諸君は、昭和二十三年の制度切りかえ当時に、国警に残つておる人たちとともに、古い府県警察部に勤務をいたしておつた。これが双方にわかれておるというのが実情でありますので、この両者がまた一つところへ勤めるということになるわけでございますから、この間にやはりある程度の均衡を考えることが必要であろうと思うのであります。従いまして階級、給与等におきましても、自治体警察……

第10回国会 地方行政委員会 第35号(1951/05/21、24期、自由党)【政府役職】

○大橋国務大臣 これは御趣旨の通り、一人もこれがために失業するというものはないわけでございます。従つてそういうことがあるであろう、あつた場合はどうするかということは、むろんそういうことはないのですから考えておりません。
【次の発言】 あらゆる事柄を考えた末で決定した方針です。
【次の発言】 この根本的な考え方について、たいへん精密な御質問でございまするが、一旦自治体警察が廃止せられまして、それが国家地方警察の管轄に入りました以上は、その区域内におきまする一切の警察事務と、他の従来からの国家地方警察の管轄区域肉における警察事務は国家地方警察にとつて何ら違いがあるものではございません。どちらも国家……

第10回国会 法務委員会 第5号(1951/02/21、24期、自由党)【政府役職】

○大橋国務大臣 猪俣君の御質問の通り、警察予備隊におきまして、ただいままでにやめました者が相当の数に上つております。それは二月五日現在といたしまして四千二十八名、原因によりまして分類いたしますと、辞職をいたした者が三千五十六名、それから解職をいたしました者のうち、身体的、医学的理由による者が四百八十三名、本人の非行等によります免職が四百八十九名、こういうようなことになつております。
【次の発言】 辞職いたしました理由につきましては、定数的な分類をいたしました調査をただいま手元に持つておりませんが、この予備隊創設の当時以来今日までの実情を振り返つてみますと、まず給与が、最初初任給五千円程度という……

第10回国会 法務委員会 第7号(1951/03/08、24期、自由党)【政府役職】

○大橋国務大臣 公務員といたしましての検察官の性格は、これを裁判官並びに行政官という分類の上から申しますると、行政官であると考えます。しかしながらその事務は、個人の権利義務、しかも身体の自由あるいは名誉というような、重要な事柄に関係した仕事を担当いたすのでございまして、これにつきましては、その職務の厳正公平、正をふんで恐れずという心構えをもつてこれを行う必要がありますので、検察官がその良心に従つて自由に活動のできますように、これを保護することがこのために必要であるわけでございまして、これがために特に検察庁法におきましても、第二十五條におきましてその地位を保障するという規定を設けてあるものと考え……

第10回国会 法務委員会 第8号(1951/03/13、24期、自由党)【政府役職】

○大橋国務大臣 ただいま議題となりました裁判所職員定員法案の提案理由を説明いたします。この法律案は、裁判所の職員の定員に関する法律の全部を改正するものでありまするが、実質的の改正の要点は次の二点でありまして、第一は、事件の増加等に伴つて裁判所職員の定員を増加することであり、第二は、家事調査官等の定員を定めることであります。  以下改正の要点について順次御説明申し上げます。  第一点の定員の増加のうちで、まず申し上げなければならないのは、判事、判事補、裁判所書記官及び裁判所書記官補の増員でありますが、その大部分は家庭裁判所関係の職員であります。家庭裁判所において取扱いまする家庭に関する事件及び少……

第10回国会 法務委員会 第11号(1951/03/20、24期、自由党)【政府役職】

○大橋国務大臣 共産党の非合法化の問題につきましては、政府といたしましては、昨年以来愼重に研究中でございまして、いまだ結論に到達いたしておらないのでございます。
【次の発言】 再軍備を内容といたしましたる講和條約というのは一体どういうことであるか、私にはよくわかりません。ただいま内閣においては講和條約の準備をいたしておりまするが、再軍備を内容とした講和條約というようなことは考えておらぬわけでありまして、その点につきましては、お答えいたしかねるのであります。
【次の発言】 連合国の共同宣言というものの内容を私よく存じておりませんので、何ともお答え申し上げかねます。

第10回国会 法務委員会 第12号(1951/03/22、24期、自由党)【政府役職】

○大橋国務大臣 昨日午前三時過ぎに、東京都浅草千束町におきまして、新聞紙に伝えられましたがごとき不祥事件を発生いたしましたことは、帝都の治安に重大なる不安を與える次第でございまして、政府といたしましては衷心から遺憾に存じておる次第でございます。特にこれがために、占領軍の方が不慮の災厄を負われるというような結果を生じましたことは、重ね重ね遺憾にたえない次第でございます。  この事件の概要を、ただいま報告を受けております範囲において、簡單に申し上げますと、昨日午前二時ごろ東京都台東区浅草千束町二ノ四でありますが、これは俗に旧十二階下と言われる地区であります。ここに米兵六名が参りまして、この地区内に……

第10回国会 法務委員会 第13号(1951/03/23、24期、自由党)【政府役職】

○大橋国務大臣 二月二十六日熱海に起りましたる事件につきましては、米軍当局におきまして、これの調査を継続いたしておられるのでございまして、私どもはその調査に全然参画いたしておりません。従いましてその内容につきましては、渉外局の発表を承知いたしておるだけでございます。
【次の発言】 本事件につきましては、渉外局発表以外に何ら通報を受取つておりませんので、関知いたしておりません。
【次の発言】 この事案につきましては、米軍当局が管轄権を持つておるのでありまして、米軍当局において調査をせられております。従いまして日本官憲といたしましては、これに関與いたしておりません。従つて公式に申し上げる資料は何ら……

第10回国会 法務委員会 第32号(1951/05/26、24期、自由党)【政府役職】

○大橋国務大臣 政府といたしましては、できるだけ戰争いたしましたすべての相手国と講和条約を結びたい、こう考えておるわけであります。ソ同盟または中国と講和をしないということをきめておるわけではございません。
【次の発言】 アメリカといたしましても、できる限り関係各国と相ともに講和を結びたい、こういう方針のもとに目下折衝しておるというふうに聞いておるのであります。まだそれはどういうふうなことになるかということが決定したということは承つておりません。
【次の発言】 その場合にどういう態度をとるかということは、まだきめておりません。
【次の発言】 政府といたしましては、憲法の規定は文字通りに解釈をいた……

第10回国会 予算委員会 第7号(1951/02/05、24期、自由党)【政府役職】

○大橋国務大臣 共産党の非合法化につきましては、政府といたしましては、共産党の最近の行動その他から見まして、これが非合法化ということについて、愼重に研究をいたしておるのは実事であります。
【次の発言】 共産党の非合法化について私どもが研究をいたしておりまする理由は、共産党がその行動において憲法を破壊し、その他法令によつて定められる秩序に対して、好ましからざる影響を与える、その実際の行動の点よりいたしまして、これを非合法化する必要がありやなしやという点を、研究いたしておるわけであります。
【次の発言】 お説の通り、党員の一部が法令に違反するがごとき行動をとりましても、これをもつて党全体を非合法化……

第10回国会 予算委員会 第8号(1951/02/06、24期、自由党)【政府役職】

○大橋国務大臣 朝鮮におきまする共産主義者の残虐行為について、ただいま角田委員から詳細お述べになりましたが、法務府といたしましては、この問題につきましては、特別に調査をいたした事実はございません。
【次の発言】 押収品につきましては、目下全体の報告を受けておりません。ただいま報告を受けておりまする範囲におきましては、国旗云々のことはございませんようであります。
【次の発言】 ただいま政府といたしましては、現在の警察法に対しまして、若干の改正を加うべきでないかという点につきまして研究をいたしておる次第でございます。国家公安委員会と内閣との関係から見まして、その構成につきまして、ただいま角田委員の……

第10回国会 予算委員会 第13号(1951/02/12、24期、自由党)【政府役職】

○大橋国務大臣 共産党に対しまして、いかなる取扱いをするかということにつきましては、諸般の情勢を考えまして、政府としては愼重に考究をいたしております。しかしながら現在におきましては、合法政党として取扱うべきものと考えております。ただ党員の行動でありまして不法越規にわたりますものは、これはそれぞれの法に照しまして、その個人的責任を追究する。これは何も共産党に限つたことではないのでございまして、政党政派にかかわらず、さようの取扱いをいたします。すなわち共産党に対しまして、現在において特別の取扱いはいたしておらない、こういう状況でございます。

第10回国会 予算委員会 第15号(1951/02/16、24期、自由党)【政府役職】

○大橋国務大臣 先般アカハタ類似紙の頒布の疑いをもちまして、全国的に多数の共産党員を検挙いたしたのであります。このうちに、数箇所におきまして彈丸、ダイナマイトあるいは小銃等を所持しておつたという事実がございました。事案は、ただいまなお検察庁におきまして取調べ中でございまするが、これらの品物を入手いたしましたる経路、また所持の目的等を十分に取調べましたる上、これらにつきましては、それぞれ法に従いまして嚴重に処断をいたしたい、かように存じておる次第でございます。
【次の発言】 銃砲火薬類取締法に違反をいたすということはこれは当然のことでございまするが、なおその他に、騒擾その他の計画をいたしておると……

第10回国会 予算委員会 第20号(1951/02/24、24期、自由党)【政府役職】

○大橋国務大臣 私どもの入手いたしておりまする情報から判断をいたしますると、日本共産党の革命運動といものは、外国と相当の連絡のあるものである、かように考えておるわけであります。
【次の発言】 日本におきまする共産主義者に対して、日本における運動をさしずをいたしておるということを考えますると、これは單にソ連だけの社会主義ということでなくて、もつと広い範囲の社会革命というものを考えて行動しているのではないかと推察をいたしておるのであります。
【次の発言】 朝鮮動乱と、日本の国内におきまする共産主義の運動というものは、やはり相呼応しつつあるものと私どもは考えております。


■ページ上部へ

第11回国会(1951/08/16〜1951/08/18)

第11回国会 地方行政委員会 第3号(1951/09/12、24期、自由党)【政府役職】

○大橋国務大臣 警察が地方的な治安を維持いたしまするのみならず、国家全体の立場に立ちまして、大きな意味において国の治安の維持の機関であるということは、ひとり東京の警視庁ばかりではないのでありまして、山間僻地の小自治体警察といえども、また同様なのであります。これは現在の警察法の建前というものが、自治体にして、ある規模を持つたものは自治体警察を維持するということが、自治体として当然の責任であるという考えに立ちまして、そしてその警察というものは、自治体のために存在するにあらずして、国全体の警察の、その地区における一切の活動を担任するという建前で、その自治体警察ができておるわけでございます。従いまして……

第11回国会 法務委員会 第1号(1951/08/18、24期、自由党)【政府役職】

○大橋国務大臣 ただいま委員長の仰せによりまして、講和条約の締結に関連いたしまして、恩赦の件につきまして、当局の研究いたしておるところを申し上げたいと存じます。  恩赦につきましては、わが国におきまして明治以降国の慶弔を機会といたしまして一般的に実施せられたものをたどつてみましても、明治元年の一月十五日、元服の大礼に際しての大赦に始まりまして、近くは昭和二十一年十一月三日、現行の日本国憲法公布に際しての大赦令、減刑令、復権令及び特別の特赦、減刑、復権に至りますまで、前後約十六回にわたりまして、幾種類の先例があるのでございます。講和の機会に一般的恩赦の実施せられ言したることは、いまだわが国にその……

第11回国会 法務委員会 第2号(1951/09/18、24期、自由党)【政府役職】

○大橋国務大臣 お答えを申し上げます。ただいまの方針といたしましては、連合国軍の進駐に際しまして「政府ハ「ポツダム」宣言ノ受諾ニ伴ヒ連合国最高司令官ノ為ス要求ニ係ル事情ヲ実施スル為特ニ必要アル場合ニ於テハ命令ヲ以テ所要ノ定ヲ為シ及必要ナル罰則ヲ設クルコトヲ行」、これを昭和二十年九月二十日、いわゆる当時の憲法によりまする緊急勅令の形式をもつて制定いたしまして、爾来ただいま御指摘の通り各種の立法事項に属する事柄を、この緊急勅令を根拠といたしました命令によつて規定をいたしておつたのでございます。これがいわゆるポツダム政令というものの法律的な根拠でございまするが、まず連合国最高司令官というものの存在は……


■ページ上部へ

第12回国会(1951/10/10〜1951/11/30)

第12回国会 外務委員会 第9号(1951/11/16、24期、自由党)【政府役職】

○大橋国務大臣 米穀の供出につきましては食糧管理法がございますので、それに基いてやるだけでございまして、それ以外に特別なる強権の発動ということは考えておりません。
【次の発言】 取締り当局といたしましては、忠実に法規を執行するだけでございまして、食糧管理法並びにこれに基きまする法規を執行するために、何か罰則に触れるような事柄がございますならば、従来ともこれが取締りを励行いしておつたわけでございます。このことは特に現在の米の供出の問題に関連いたしまして、特に取締りを強化するとかあるいは緩和するとかそういう事柄ではなく従前通りの方針をもつて取締りして行こうと考えております。

第12回国会 大蔵委員会 第6号(1951/10/29、24期、自由党)【政府役職】

○大橋国務大臣 まずこの平和条約十五条の末端に掲げらております事柄の意味といたしましては、これはすでに御承知の通りであろうと存じますが、連合国の財産に対する補償の条件を、平和条約において規定をいたしたのでございまして、その内容といたしましては、七月十三日の閣議決定になりました法案の中に掲げられておる条件そのものを押えまして、その条件よりも不利でない条件で補償すべき義務を、日本国が関係国に対して負担するということを、この条約文において明らかにいたしたわけでございます。そこでここにありまするものは法案そのものでなく、法案の中に掲げられておる条件をさしたものでございまして、日本政府がこの条約を批准い……

第12回国会 文部委員会 第7号(1951/11/21、24期、自由党)【政府役職】

○大橋国務大臣 検務局長からお答えいたします。
【次の発言】 事実は先ほど検務局長から申し上げた通りでございまして、特に違法の捜査が行われたというふうには考えておりません。
【次の発言】 それは捜査に行きました田島警部補に聞かなければわかりません。
【次の発言】 妥当でない方法をとつてはいけないことは、これはわかり切つたことと思いますが、具体的な事件が妥当であつたか、妥当でなかつたかは、私は必ずしも妥当でなかつたとは言えないのであります。また十九日から二十九日まで、何か期間があつて、その間になぜ捜査しなければならなかつたか、こう言われる点ですが、これは捜索に当りました本人でないと、私は責任ある……

第12回国会 平和条約及び日米安全保障条約特別委員会 第3号(1951/10/18、24期、自由党)【政府役職】

○大橋国務大臣 ポツダム政令は、御承知の通りに、昭和三十年九月の緊急勅令によりまして、これを根拠として、法律と同等の効力を有する命令を出し得ることに相なつておるのでありまして、この緊急勅令によつて、現在約百件の政令、並びに五十数件の省令が出ております。この緊急勅令につきましては、当然講和條約の発効に伴いましてこれを廃止すべきものと考えておるのでございますが、これが廃止せられましたる後におきまして、この廃止せられたる緊急勅令に基いて現に存在いたしておりますポツダム命令、すなわち各種の政令並びに省令、府令等の効力はどうなるかという問題があるわけであります。この問題につきましては、法律的には、母法の……

第12回国会 平和条約及び日米安全保障条約特別委員会 第4号(1951/10/19、24期、自由党)【政府役職】

○大橋国務大臣 ただいま政府といたしましては、憲法九條の改正については全然考えておりません。
【次の発言】 純粋に法理の問題としてお答えいたしたいのでございますが、先ほど申し上げました通り、具体的に政府といたしましては改正について何ら考えておらないという前提のもとに、純粋の法理問題としてお答えいたします。  わが憲法といたしましては、前文に明らかでありますごとく、自然法的な政治原理を認め、その基礎の上に立つておるものと考えられるのであります。従いまして、このような政治原理の否認ないし変更をいたしまするということは、憲法改正の限界外であるという学説が多く見受けられるのであります。しかしこの説に立……

第12回国会 平和条約及び日米安全保障条約特別委員会 第5号(1951/10/20、24期、自由党)【政府役職】

○大橋国務大臣 小川君にお答えを申し上げます。行政協定について、国会の承認をあらためて必要とするかどうかという点につきましては、昨日も申し述べましたるごとく、この安全保障條約におきましてこれを国会が承認されるということによりまして、将来の行政協定に対して事前に国会が承認せられるということになるわけでございます。その上あらためて国会の承認の手続は必要ないという解釈を改める意思はございません。  なおこの協定によりましてただちに治外法権なり、あるいは国民に対する何らかの拘束というものが当然出るような御議論でございますが、この点につきましては総理からもたびたび申し上げましたるごとく、行政協定の結果に……

第12回国会 平和条約及び日米安全保障条約特別委員会 第7号(1951/10/23、24期、自由党)【政府役職】

○大橋国務大臣 警察予備隊につきましては、昨年八月にポツダム政令として警察予備隊令を創設せられまして、これにおきまして警察予備隊の任務というものは、国内治安のための普通警察に対する補助的役割を担当させられることに相なつたわけであります。この性格は今日におきましても何ら変化をいたしておりません。
【次の発言】 警察の装備と警察予備隊の装備は確かに違つております。もともと警察と同じ装備をさせるならば、これは警察を増員すればいいのでありまして、警察予備隊として警察に対する補助的役割を担当させるというゆえんのものは、その装備におきましても、普通警察とはおのずから違いがあるということは、当然当時から予想……

第12回国会 平和条約及び日米安全保障条約特別委員会 第8号(1951/10/24、24期、自由党)【政府役職】

○大橋国務大臣 終戰後ただいままでの間におきまして、外国の教唆または干渉によつて大規模な騒擾が国内に起つたという事例は幸いにしてございません。

第12回国会 法務委員会 第2号(1951/10/11、24期、自由党)【政府役職】

○大橋国務大臣 逮捕につきましては、検察庁におきまして、所要の手続を経て、裁判所から令状をとつたと想像いたしております。この件につきましては特審局より団体等規正令違反の容疑によりまして告発をいたしたのであります。その告発を基礎といたしまして、検察庁におきまして、捜査上の措置として逮捕令状を受けたということに相なつております。
【次の発言】 公職追放令によりまする公職追放は、すべて連合国軍最高司令官がポツダム宣言によつて日本政府に指令をせられましたこの指令に基きまして、内閣総理大臣が行うところの行政措置でございます。
【次の発言】 最高司令官の指令によりまして、内閣総理大臣が処置したわけでござい……

第12回国会 法務委員会 第3号(1951/10/17、24期、自由党)【政府役職】

○大橋国務大臣 共産党の諸君十九名の九月の初めにおきまする追放の問題でございまするが、この追放は前会申し述べましたるごとく、最高司令官の措置として行われたるものでございまして、それがいかなる理由によつて追放せられたものであるかという点は、当然最高司令官において考えられたものであります。
【次の発言】 もとより日本政府といたしましては、国内におきまする情報については絶えず司令部にこれを提出しております。司令部がいかなる情報に基いて認定をされるか、日本政府の提出したる情報もまた一つの資料になるだろうと思いまするが、一司令部みずからにおいてもまた何らかの方法によつて情報を得られることが多いのでござい……

第12回国会 法務委員会 第11号(1951/11/09、24期、自由党)【政府役職】

○大橋国務大臣 公職適否審査委員会にはかけておりません。
【次の発言】 その通りであります。
【次の発言】 いつ廃止されたかはわかりません。それから十月六日というのは九月六日の間違いだと思いますが、当時なかつたことは確実でございます。
【次の発言】 おそらくそういう都合であろうと思います。
【次の発言】 一々の手続まではこの勅令一号によつておりません。ただ追放をするということが勅令一号の骨子でございますので、この骨子に従いましてそういう処置が行われたわけであります。
【次の発言】 これはさきにも申し上げましたるごとく、昨年六月六日の指令に基くものでございまして、その指令の趣旨に従いまして、勅令……

第12回国会 法務委員会 第12号(1951/11/14、24期、自由党)【政府役職】

○大橋国務大臣 ただいま議題となりました裁判官の報酬等に関する法律の一部を改正する法律案、及び検察官の俸給等に関する法律の一部を改正する法律案の提案理由を、便宜一括して御説明申し上げます。  政府は、最近における生計費及び民間の賃金の変動、その他の事情にかんがみまして、国家公務員の給与を改善する必要を認め、今国会に一般職の職員の給与に関する法律の一部を改正する法律案を提出し、現に御審議を仰いでおりますことは御承知の通りでございます。  そこで裁判官及び検察官につきましても、一般職の職員等の例にならい、その給与を改善する必要がありますので、この両法律案を提出いたしました次第でございます。  この……

第12回国会 法務委員会 第17号(1951/11/26、24期、自由党)【政府役職】

○大橋国務大臣 京都大学事件につきましては、事件の内容はいろいろ議会に申し上げたごとくでございます。法務府といたしましては、先般この件に関しまして特に調査員を派遣いたしまして、詳細調査をいたした次第であります。その結果は、どうもこの京大の学生諸君の行動というものは、相当計画的であつたように見受けるのでございます。この計画的な行動につきましては、京都大学におきましても、事前に察知せられておつたことと想像いたしておる次第であります。しかるにもかかわりせず、ああいう事態を生じましたことは、まことに申訳ないことであり、このことは、もとより京都大学の当局におかれましても、責任を免れないところと存じますが……

第12回国会 法務委員会 第19号(1951/11/30、24期、自由党)【政府役職】

○大橋国務大臣 団体等規正法案につきましては、これは現在の団体等規正令の効力を講和後におきましては失効せしめたい。そのかわりとしてある程度の行政措置を考えたい、かように考えておりますので、通常国会にぜひとも提案をいたしたいと考えております。  それからその次のゼネスト禁止法でございますが、この法案に対しまして一般の反響を見ますと、ゼネストに名をかりて正当な罷業までも制限されるおそれはないかという点につきまして、労働組合の諸君が非常に御心配のようでありますが、もともと私どもの考えといたしましては、共産党の戦術としてとられますところのゼネスト、すなわち一種の暴力革命の手段として起るであろうところの……

第12回国会 予算委員会 第10号(1951/10/31、24期、自由党)【政府役職】

○大橋国務大臣 庄司委員の御質問に対してお答えを申し上げます。  恩赦につきましては、わが国といたしまして明治以来国の慶弔の機をトしまして、一般的に行われましたものを振り返つてみましても、明治元年の元服大礼に際しましての大赦に始まりまして、近くは終戦後の昭和二十一年十一月三日、現行日本国憲法公布に際しての大赦令、減刑令、復権令及び特別の特赦減刑、復権まで前後十六回にわたる先例がございます。しかしながら戦争講和の機会に一般的恩赦の行われたということは、前例といたしましてはいまだ見ておらない次第でございます。けれどもこれらの先例といたしましては、ただいまも庄司委員のお述べになりましたごとく、すべて……

第12回国会 予算委員会 第11号(1951/11/01、24期、自由党)【政府役職】

○大橋国務大臣 私から便宜お答え申し上げます。北海道につきましては、今日の段階におきまして特に治安上注意を要するという事態はないと考えておりますが、しかし何分にも広大なる地域でございまするし、また地理的條件から考えましても、外国勢力ときわめて近接をいたしておるのでございまするから、これが警備につきましては特に重視しなければならない、かように政府といたしましても考えておる次第でございます。ただいま占領軍の司令部におかれましても、部隊の配置その他につきましては、特段の配慮を加えられておることと信じておるのでありますが、政府みずからといたしましても、警備機関の配置につきましては、特に意を用いておるわ……

第12回国会 予算委員会 第14号(1951/11/06、24期、自由党)【政府役職】

○大橋国務大臣 特別の警察官について、講和後においてこれを一般警察に統合する考えはないかという御質問の趣旨かと存じます。現在ありまする麻薬取締りの警察官、あるいは鉄道公安官、これらはいずれもいわゆる警察権と称せられる権限を行使いたしておりますが、それぞれ專門的の立場から、それぞれの範囲を分担いたしておるわけであります。これらが相まつて国内治安を維持いたしておるわけでありますので、さしあたりこれを統合するというような計画は持つておりません。
【次の発言】 特審局におきましては、御承知の通り公職追放者に対する監視並びに団体等規正令の権限を行つておるわけでございまして、お説の通り、これらの事務を実施……


■ページ上部へ

第13回国会(1951/12/10〜1952/07/31)

第13回国会 運輸委員会 第10号(1952/02/25、24期、自由党)【政府役職】

○大橋国務大臣 御質問に対してお答えを申し上げます。警察予備隊の増強並びに海上保安庁の増強に関連いたしまして、国内治安の機構のうちで、特に一般警察以上の武器を使用する面を一元的に統一してはいかがであろうか、こういう考えが、ただいま政府部内における一つの研究題目と相なつておるわけでございます。もとよりこれについての結論は、いまだに政府部内においても出してはおりません。この結論を出すにつきまして準備のために海上保安庁並びに警察予備隊双方の実情を調査いたしまして、何らかこの一元化についての案があつたならばその案を準備すると、こういう仕事を私特に閣議において委囑せられておりまして、さような研究を続けて……

第13回国会 外務委員会 第2号(1952/01/30、24期、自由党)【政府役職】

○大橋国務大臣 警察予備隊につきましては、明年度におきましては現在の七万五千を二万五千増加いたしまして、十一万を定員とするというふうに、明年度予算においては計画をされているのであります。明年度中におきまする計画といたしまして、現在定まつているものはこれだけでございます。この必要性につきましては、内外の情勢にかんがみまして、国内治安を確保いたしまするためには、現在の予備隊を増強することが必要である、こういうふうに考えられた結果でございます。
【次の発言】 駐留兵力につきましては、日米安全保障条約によりまして、日本の平和と安全を守るに足る程度のものが、当然アメリカによつて提供される、こういうふうに……

第13回国会 外務委員会 第3号(1952/02/06、24期、自由党)【政府役職】

○大橋国務大臣 今回の予備隊並びに海上保安庁の増強ということは、これは国内治安確保のための施設を増強いたすことでございますから、これがすなわち安全保障條約にいう、間接の侵略に対する日本の防衛のための措置の一環をなすものと考えるわけでございます。しかしながらこの防衛措置といいうものは、もとより安全保障條約において、日本の義務として定められたものではなくして、米国側が、日本が自主的にかような実力を整備することを期待する、その期待が條約において表明せられておるのであります。もとよりわが方といたしましては、この期待に対して無関心であり得るはずはないのでございまして、その期待を前提として、この條約を結ん……

第13回国会 外務委員会 第4号(1952/02/13、24期、自由党)【政府役職】

○大橋国務大臣 警察予備隊に対しまして共産党が働きかけをいたしておるという風評は、私もまたいろいろな機会に承知いたしております。警察予備隊といたしましては、その使命にかんがみまして、一党一派の道具となりまして、ことに党派的な騒擾反乱の計画に加担をするというようなことがあつては、断じて申訳ない次第でございまして、この点につきましては、政府といたしましては創立当時から、特段の注意をしなければならぬと考えて参つた次第であります。  これに対する予備隊側の対策といたしましては、まず第一に隊員として採用いたします際に、健全なる隊員を獲得するということを主眼とすべきであります。その身元等につきましても十分……

第13回国会 外務委員会 第17号(1952/04/02、24期、自由党)【政府役職】

○大橋国務大臣 政府といたしましては、警察予備際は予備隊令の示すがごとくに、国内の平和と秩序を維持するためのものであつて、あくまでも国内治安維持の目的でできているものと考えているのでございますしかしてこれに種々なる武器を装備いたしておりますが、これらの武器は、この国内治安確保という予備隊本来の目的のために、必要なる限度において備えているものでございましてかくのごときものは、いかなる意味においても軍隊ではないのである。現在の装備が、たといある程度将来強化されることがございましても、それが予備隊本来の目的の限度内において必要なものでありまする限り、これは備えるのは当然でございまして、それによつて、……

第13回国会 人事委員会 第15号(1952/05/24、24期、自由党)【政府役職】

○大橋国務大臣 国家の治安関係の業務に従事いたしております職員というものは、業務の内容上一般の公務員に比較いたしまして、生命の危険が多いということは、これはやむを得ないことでございまして、給与につきましてもそういう点を考えて、特別な扱いをするということが従来からの実情と相なつております。すなわち従来からありまする一般の公務員のうちにおきましても、警察職員、監獄職員というような人々は、一般よりも身体、生命の危険が大である、こういうふうに考えられます。従いましてこれらの業務に従事する職員は、その当然なすべき業務の執行にあたりまして、生命の危険が当然予見せられる場合におきましても、なおかつ忠実に任務……

第13回国会 人事委員会 第16号(1952/05/26、24期、自由党)【政府役職】

○大橋国務大臣 保安庁というものは、現在の警察予備隊並びに海上警備隊を継承いたしまする保安隊、それから警備隊の管理をするというのがこの役所の使命でございます。従いましてこの警備隊、保安隊の使命というものについて、完全にこれを理解して行くということが、その職務を遂行するにあたつて第一に要請せられることであると存じます。保安隊、警備隊は、法案においても明らかにいたしてあります通り、わが国の平和と秩序を保持し、国民の権利と自由を守るということがその使命になつておるのでございまして、この使命のために、常に実力を涵養し、そうして必要に応じて総理大臣の命令によつて、その実力を十二分に発揮することによつて、……

第13回国会 人事委員会 第17号(1952/05/27、24期、自由党)【政府役職】

○大橋国務大臣 警察予備隊の創設に際しましても、何分お話の通り、この警察予備隊が武器を使用いたします実力部隊でありまするので、これが旧来のわが国の軍隊の弊害とせられました軍国主義的な物の考え方の復活の因をなすおそれは、決して杞憂とばかりは言えませんので、あくまでも民主憲法を維持するという建前からいたしまして、この復活に対して、これを絶対避けるような十分なる配慮をいたして参つておる次第でございます。すなわち一昨年の八月創設の際におきましては、一部の意見といたしまして、大体武器を使用するという点において旧軍隊と同じような点がある、従つて旧軍隊の幹部は、この新しい予備隊においても幹部として優秀ではな……

第13回国会 人事委員会 第18号(1952/05/29、24期、自由党)【政府役職】

○大橋国務大臣 海軍の復活は憲法によつて禁止をさえておりまするので。さような考えは毛頭ございません。あくまでも海上の治安機関として、ただ新しい機構を考えておるのが、この海上警備隊であります。
【次の発言】 今までは国内でつくりました船ばかり使つておりましたが、最近非常に船が足りないように存じまするし、また海上保安庁の新しい使命から見まして、きわめて適当した型の船がアメリカに相当余裕があり、貸してもらえるような話が進んでおりますので、それでこれを借りるということになつたわけであります。現在の船舶の数並びにアメリカからどれくらい借りているかという数につきましては、政府委員から申し上げます。

第13回国会 人事委員会 第19号(1952/05/30、24期、自由党)【政府役職】

○大橋国務大臣 実は私も、この行政協定の敵対行為という字句を正確にどう解釈するか、ただいま記憶いたしておりませんが、この敵対行為というものが外国勢力との敵対行為というようなことでありまするならば、保安庁法の「特別の必要がある場合」というものは、それよりは広いと存じます。すなわち国内におきまして、騒擾、動乱等のありました場合に、それが敵対行為というものでない場合においても、必要があれば出動しなければならぬ場合もあろうと思います。また警察力をもちまして処理できない事態が国内で起つた場合に出動することが建前になつておるのでございますから、そういう意味では、むしろ保安庁法の「特別の必要がある場合」とい……

第13回国会 地方行政委員会 第3号(1952/01/29、24期、自由党)【政府役職】

○大橋国務大臣 今回政府より提出いたしましたポツダム宣言の受諾に伴い発する命令に関する件に基く警察関係命令の措置に関する法律案につきまして、提案の理由並びにその内容の概略を御説明いたします。  銃砲刀剣類等の取締りについては、連合国軍最高司令官から発せられました昭和二十年九月二日付一般命令第一号、同年九月七日付覚書、同年九月二十四日付覚書民間人所有の拳銃、小銃、刀剣類の回収に関する件、同年十月二十三日付覚書日本民間人武器の引渡しに関する指令、昭和二十一年一月十日付覚書美術品に値する刀剣類の民間人所有に関する件などによりまして、民間武器の回収、引渡し等についての措置を命ぜられ、政府は、昭和二十年……

第13回国会 地方行政委員会 第6号(1952/02/07、24期、自由党)【政府役職】

○大橋国務大臣 御承知のごとく銃砲刀剣類等の取締りにつきましては、終戦直後におきまして、一度ポツダム政令が出たわけでございます。このポツダム政令がさらにその後の国内情勢に即応いたしまして法令の趣旨におきましても変更すべきものであるという考えのもとに、その後変更せられまして、今日に及んでおるわけでございます。今日実施いたしておりますポツダム政令というものは、従いまして規定の内容におきましても、当初のものとは著しく異なつているし、また運用の趣旨におきましても、終戦直後の取締り方針とはかわつて来ておるわけであります。今後これを法律化するにつきましても、現状のような方針をもつて進んで行きたいと存ずるの……

第13回国会 内閣委員会 第11号(1952/03/28、24期、自由党)【政府役職】

○大橋国務大臣 ただいま議題になりました警察予備隊令の一部を改正する等の法律案の提案の理由及び内容について概略を御説明申し上げます。  御承知のように警察予備隊令は、昭和二十五年八月に、昭和二十年勅令第五百四十二号ポツダム宣言の受諾に伴い発する命令に関する件に基いて制定されたのであります。  平和条約の効力が発生し、わが国が独立した後において、治安の問題はいよいよ重大を加えることが予想されますので、政府としてはこの際警察予備隊の機構をさらに整備して引続きこれを存続させる必要があると認め、この法律案を提出した次第であります。  次にこの法律案の内容について大要を御説明申し上げます。  まず第一条……

第13回国会 内閣委員会 第12号(1952/03/29、24期、自由党)【政府役職】

○大橋国務大臣 警察と軍隊との区別ということでございますが、軍隊というものは、元来国の自衛または国際紛争の解決その他の必要に基きまして、国が戦争に訴えることがあるわけでありまして、これは国家の固有の権利であると存じますが、その戦争を目的といたしまして組織編成いたしました部隊がこれすなわち軍隊であると思います。これに反しまして警察は、国内の治安を確保するということが第一義的な、直接的な目的となつておるわけでございます。従いまして、その目的とするところの異なるに従いまして編成、装備等におきましてもおのずから差異があるのが実情であろうと存じます。

第13回国会 内閣委員会 第13号(1952/03/31、24期、自由党)【政府役職】

○大橋国務大臣 現在の治安状況からいたしまして、予備隊の増強を必要と考えておりまするばかりでなく、現在の四管区隊の十分なる活動を期待いたしまするためには、その後方部隊の充実を現在以上に増強する必要があり、またある方面を直接指揮させるための方面総監部の増設も必要と考えられるほか、学校等の増設、充実をはかることにいたしまして、この三万五千名の増員を計画いたした次第でございます。
【次の発言】 数がふえだけそれだけ量的にはふえるわけでございますが、質のかわつた装備とか質的な面につきましては、ただいま別に考えておりません。
【次の発言】 現在のところ予備隊といたしましては、具体的にそういう計画を立てる……

第13回国会 内閣委員会 第19号(1952/05/12、24期、自由党)【政府役職】

○大橋国務大臣 ただいま議題と相なりました保安庁法案の提案の趣旨と、その大要について御説明申し上げます。  御承知のように、警察予備隊は昭和二十五年八月に国家地方警察及び自治体警察の警察力を補い、治安維持上特別の必要がある場合において行動することを任務として設置せられ、また海上警備隊は先般施行せられました海上保安庁法の一部改正法によつて、海上における人命、財産の保護、または治安の維持のため緊急の必要がある場合において、海上で必要な行動をするための機関として発足し、いずれも各関係機関と協力して治安の維持及び生命、財産の保護に当つて参つております。しかるところ今般政府におきましては、平和條約の効力……

第13回国会 内閣委員会 第20号(1952/05/13、24期、自由党)【政府役職】

○大橋国務大臣 ただいま提案されました海上公安局法案につきまして、御説明申し上げます。  わが国は、四面環海の国でありますから、海上におきまして人命及び財産の安全を保護いたし、また法令の違反の防止その他治安を確保いたしますことの必要でありますことは、申し上げるまでもないところでございます。かかる目的を達成いたしまするために、保安庁に海上公安局が設置されますることは、さきに保安庁法案につきまして説明のありました通りでございます。海上公安局法案は、海上公安局の所掌事務並びに海上公安官の権限等につきまして規定いたすことを目的とするものであります。  海上公安局は、海上におきまする法令違反の防止、海難……

第13回国会 内閣委員会 第21号(1952/05/14、24期、自由党)【政府役職】

○大橋国務大臣 松本委員にお答えを申し上げます。御質問の第一点は、警察予備隊の精神訓練については、従来必ずしも十分であつたとは言えないのではないか。従つて独立な契機として、これについては特に力を入れる必要があるが、それについていかなる点を主眼として今後の精神訓練に留意するつもりであるか、かような御質問の御趣意と承つた次第であります。すべて機関を運営いたしまする場合におきまして、機構がいかにできておるかどうか、またその裝備がどうなつておるかということは、もとより大切なことでございまするが、しかしながら特にこれに従事いたしまする職員の精神的な心構えというものが非常に大切であるという御意見につきまし……

第13回国会 内閣委員会 第26号(1952/05/23、24期、自由党)【政府役職】

○大橋国務大臣 保安庁におきましては、現在の警察予備隊並びに海上警備隊を管轄下に置きまして、これを管理、運営して行くのが、その主たる任務と相なつて来るのでございます。これらはいずれも軍隊ではございませんが、部隊組織を持つておりますから、これに対する指揮、統帥ということは当然あり得るわけでございます。この統帥というものにつきましては、旧憲法のもとにおきまして、軍の統帥ということが一般の行政と区分をせられまして、独立の機関によつて独立に行われておつたということは、御承知の通りでございます。これはいわゆる軍に対する統帥の独立ということに相なつておつたのでございますが、現在の日本国憲法のもとにおきまし……

第13回国会 農林委員会 第11号(1952/02/29、24期、自由党)【政府役職】

○大橋国務大臣 二月七日の当委員会の御決議の趣旨につきましては、政府としてもまつたく御同感に感じた次第でございます。御決議を拝見いたしまして、警察予備隊といたしましては、ただちに全国における問題となるような事態を調査した次第であります。予備隊といたしましては、御承知の通り漸次大きな部隊を単位とした訓練が必要となる段階になりましたので、昨年の秋ごろから演習場の設置ということにつきまして全般的に計画を立て、適当な候補地を物色しておつたのであります。爾来今日までいまだに具体的に決定を見るに至つたものはございません。しかしながら現地の各部隊におきましては、付近の適当な候補地につきまして種々調査しておる……

第13回国会 法務委員会 第2号(1951/12/14、24期、自由党)【政府役職】

○大橋国務大臣 政府といたしましては、ポツダム政令にして、この緊急勅令を廃止いたしました際に、有効に成立いたしておりまする母法でありまする緊急勅令の廃止いかんにかかわらず、有効に存続するものという解釈をとつて、この法案を立案いたした次第でございます。
【次の発言】 この考え方といたしましては、元来ポツダム宣言の受諾に伴い発する命令の件というこの緊急勅令は、占領を前提としてできたものでございますから、占領が終了いたしました際には、当然これは廃止すべきものであろうと存ずるのであります。もとよりこれを廃止するにつきましては、廃止の手続を必要とすると考えます。その措置が今回の法案になつたものでございま……

第13回国会 予算委員会 第5号(1952/01/31、24期、自由党)【政府役職】

○大橋国務大臣 現在の警察予備隊を基礎にいたしまして、大体これに準じて行つて行きたいと思います。
【次の発言】 装備につきましては、引続き米側の援助によりたいと思つております。
【次の発言】 法務総裁から本来お答えすべきかもしれませんが、便宜私に御質問がございましたのでお答え申し上げます。警察予備隊は軍ではありません。また警察予備隊の持つております装備につきましては、憲法に違反するとは考えておりません。
【次の発言】 警察予備隊は、たびたび申し上げます通り、国内治安の必要上、その装備を定めているわけでございます。これは軍隊とまつたく性質の違つたものと考えております。

第13回国会 予算委員会 第6号(1952/02/01、24期、自由党)【政府役職】

○大橋国務大臣 総理の命令によりまして……(発言する者あり)総理の責任において、かわつてお答えを申し上げます。  警察予備隊は一昨年創設当初から、一応二箇年の期限をもちまして、一般隊員を募集いたしてございます。ちようど今年十月にその期限になりまするので、ただいままで募集いたしておりまする隊員諸君につきましては、一応の期限が参るわけでございます。従いまして、その際には、退職者に対しては、一定の退職金を支給して、その後の措置を別途に考えると、こういう方針で進んで参つたわけでございます。現状を考えますと、警察予備隊のごとき国内治安のための組織は、わが国といたしまして今後においても当然なかるべからざる……

第13回国会 予算委員会 第13号(1952/02/09、24期、自由党)【政府役職】

○大橋国務大臣 この問題については、私は所管大臣でございませんから、所管大臣から申し上げます。
【次の発言】 風早君の御質問は共産党の一般的なやり方と同様に、まつたく間違つた前提のもとに質問されておるのであります。私はそういうお答えをいたしたことはございません。従つてお答えを申し上げません。
【次の発言】 あんまり積極的な御質問でもございませんが、お答えはいたします。さようなことを申したことはない、こういうわけです。なるほどことしは六万人程度の募集が必要となるかもしれぬ。たとえば七万五千人が在隊いたしておりますが、ことしの十月前後に当初の二箇年の約束をもつて応募いたした者が期限が参ります。その……

第13回国会 予算委員会 第15号(1952/02/14、24期、自由党)【政府役職】

○大橋国務大臣 警察予備隊は何のためにあるか。これは国内治安を確保するためにある。国内治安を害しようとするすべての原因に対しまして、実力をもつてこれを排除するということが、すなわち予備隊の使命であると、こう考えております。従いまして、直接、間接、いかなる侵略であるとを問わず、国内の治安に対して有害な侵略がありました場合には、当然それに対しては、警察予備隊としてその使命を果さなければならぬ、こういうふうに私は考えております。
【次の発言】 これはおそらくお言葉だけの間違いで、御真意をどうこうということではございませんが、重大なことでありますから、まずもつてお断りいたしておきたいと思いますのは、た……

第13回国会 予算委員会 第16号(1952/02/15、24期、自由党)【政府役職】

○大橋国務大臣 私は全然承知いたしておりません。
【次の発言】 頼まれたらお断りするつもりでございます。
【次の発言】 ソ連をめぐりまする衛星国におきましては、ソ連の意思は絶対であるそうでございますが、日本におきましては、かような問題につきましては、日本政府が自主的に決定すべき問題である、こう了解しております。
【次の発言】 この警察予備隊の海外の出動の問題につきまして、御懇篤なる御質問を賜わつたのでありますが、この点につきましては、一番初めに国連協力ということを申し上げました。この国連に対する協力ということは、日本は確かにしなければならない、こう考えておる次第でありますが、日本政府の理解して……

第13回国会 予算委員会 第19号(1952/02/19、24期、自由党)【政府役職】

○大橋国務大臣 軍備という問題は憲法に関連いたしまして問題となる事柄だと存じますが、戦争を遂行するための必要な手段といたしまして、当然戦争ということを予定してその手段として編成するものは軍備である、かように存ずる次第であります。
【次の発言】 総理大臣にかわりまして申し上げます。直接侵略に対応いたしまする場合にいかなる措置を講ずるか、これについては二つのものを区別して考える必要があると存じます。それは最初から直接侵略ということを予想いたしまして、この直接侵略に対抗するということを本来の目的として編成をいたした部隊がありまするならば、これはすなわち外国との戦争ということを前提として、それに対処す……

第13回国会 予算委員会 第22号(1952/02/23、24期、自由党)【政府役職】

○大橋国務大臣 岡崎国務大臣と同様の見解を持つております。
【次の発言】 警察予備隊と海上保安庁を合せまして保安関係の新しい機構をつくりたい、こう考えまして、ただいま政府といたしましては、これを検討いたしておるところでございます。
【次の発言】 ただいま研究中でございますが、できる限り早く成案を得まして御審議を願いたいと思つております。
【次の発言】 警察予備隊につきましては、ただいま議題となつております予算案のうちに、来年度における増員を計画いたしておるわけでございましてこの増員につきましては、予算案に伴う法律案でございますから、とりあえず増員に必要な部分だけの警察予備隊令の改正法律案を早く……

第13回国会 予算委員会 第25号(1952/05/15、24期、自由党)【政府役職】

○大橋国務大臣 私から総理大臣の答弁をかわつて申し上げます。(拍手、笑声)  ただいまの御質問は警察予備隊が武器の使用を米軍から認められている。米軍の武器を使用いたしているこの点並びに米軍の将校を顧問として協力を求めている、この点についての法的根拠の御質問でございます。これは政府といたしましては、予備隊の管理につきましては、一般的に行政府といたしまして管理権を持つているわけでございます。すなわち日本政府は、予備隊の管理については、自主的に決定をなし得る法的地位にあるわけでございます。従いまして政府といたしましては、予備隊の強化拡充という見地から申しまして、米国軍から受取りました兵器を使用すると……

第13回国会 予算委員会 第26号(1952/05/16、24期、自由党)【政府役職】

○大橋国務大臣 警察予備隊の増員につきましては、本日増員を内容といたしました法律案が参議院を通過いたした次第でございまして、これにつきましては、当局といたしましては、できるだけすみやかに増員を実施いたしたいというので、先月来募集をいたしておる次第でございます。この募集は、これを二つにわけまして、一つは幹部の募集、一つは一般隊員の募集、こういうことにいたしております。幹部は約二千人ばかりを募集いたす予定のところ、応募者が一万数千人に上つておる状況でございます。それから一般隊員につきましては、三万二千ばかりを予定いたしておりましたところ、幸いに九万人以上の応募者があるのでございます。応募の成績は相……

第13回国会 予算委員会 第27号(1952/05/19、24期、自由党)【政府役職】

○大橋国務大臣 去る十五日の当委員会におきまして、中曽根委員から予備隊の顧問の今後の取扱い方について御質問をいただきました。これに対しまして、政府は今後においては予備隊に対する一般的行政管理権に基きまして、進駐軍の協力を要請し、これを受入れるという形で引続き顧問の協力を得たい、こういうお答えをいたしましたところ、中曽根委員より、第二分科会における私のかつての答弁と食い違いがあるという重ねての御質問がございましたので、速記録を取調べの上お答えをいたすということを申し上げたわけであります。 速記録を取調べましたところ、第二分科会におきまして、中曽根委員から、講和後の予備隊の顧問をどうするかという御……

第13回国会 予算委員会 第28号(1952/05/22、24期、自由党)【政府役職】

○大橋国務大臣 警察予備隊の増強につきまして、全国にこの宿舎の適地を探して起ります。これにつきまつしては、経費を節約し、またさつきゆうに準備をいたす関係上、既存の建物がありますものはできるだけこれを利用いたしたい、こういう方針でやつておるわけでございます。どうしても既存の建物で適当なものがなければ、予算も頂戴いたしてあることでございますから、新設をいたすのはこれは当然のことであります。  新発田の問題でありますが、新発田の問題は、新発田市並びに新潟県の多数の輿論としここに予備隊を持つて来てもらいたい、こういうような御希望がありましたので、適当な建物があれば優先的に新発田に持つて行くということを……


大橋武夫[衆]委員会統計発言一覧(全期間)
|24期|-25期-26期-27期-28期-29期-30期-31期-32期-33期

■ページ上部へ

各種会議発言一覧(衆議院24期)

大橋武夫[衆]委員会統計発言一覧(全期間)
|24期|-25期-26期-27期-28期-29期-30期-31期-32期-33期
第5回国会(1949/02/11〜1949/05/31)

第5回国会 労働委員会公聴会 第1号(1949/05/09、24期、民主自由党)

○大橋委員 ただいまの御発言の中で特に重大だと存じました点は、労調法の改正について、かくのごとき改正は憲法の爭議権の規定の趣旨に違反しはしないかというお言葉があつたかと存ずるのでございます。ただいま公述人のお話を承つておりますと、必要に應じてはすでに発生した爭議をもストップするというような方法も考えてよろしい。こう仰せられておりながら、この冷却の期間の規定であるとか、あるいはまた六十日の期間の繰返し、かくのごときことが憲法に違反する。この二つのお考えは、爭議の中止命令を出すという重大なことの方がかえつて憲法に違反して、かような單純なことの方が違反しないというのが当然のりくつのように思われるので……


■ページ上部へ

第7回国会(1949/12/04〜1950/05/02)

第7回国会 労働委員会人事委員会運輸委員会連合審査会 第3号(1949/12/20、24期、民主自由党)

○大橋委員 末弘委員長の御出席をお願いしてありますが、末弘委員長の御出席はどうなりましたか……。御都合悪ければ留保いたします。

第7回国会 労働委員会人事委員会大蔵委員会連合審査会 第2号(1950/02/10、24期、民主自由党)

○大橋委員 この案件につきましては、まず裁定理由書の第三に「本委員会は公社の経理状態を調査した結果、公社はその予算上又は資金上今年度内に主文第一項に記した金額を支給し得る十分の経理能力を有し、従つて公労法第十六條第二項に関係なく、その支給に必要な措置をとり得べきものと認める。こういうふうにうたつてございます。この点につきまして、過日運営委員会においても問題となり、また本会議においても問題となつたのでございますが、一昨日のこの連合審査会においても、仲裁委員の方々からこの問題についての見解が披瀝されたのでございます。ことに仲裁委員の一人であられます堀木君は、公共企業体の経営については、わが国の最高……


■ページ上部へ

第8回国会(1950/07/12〜1950/07/31)

第8回国会 地方行政委員会大蔵委員会農林委員会水産委員会通商産業委員会連合審査会 第1号(1950/07/17、24期、自由党)【政府役職】

○大橋国務大臣 中崎議員にお答えいたします。まず第一に、現在の国警のままでは治安上不十分であるかどうかという御質問でございますが、七月八日マツカーサー元帥の出された書簡にもあります通り、今日の実情といたしましては、治安をより以上確保いたしますためには、新しい増加が必要であると存ずるのであります。  次にこの七万五千の新しい警察隊の増設は、講和会議と関係あるかどうかという御質問でございますが、この点は別に講和会議の見通しと直接関係あるものとは存じておりません。  なお将来ほふやす必要があるかどうかという点でございますが、これは将来の情勢によつて判断する以外にはないと存ずるのであります。  また装……


■ページ上部へ

第9回国会(1950/11/21〜1950/12/09)

第9回国会 地方行政委員会人事委員会文部委員会労働委員会連合審査会 第1号(1950/12/02、24期、自由党)【政府役職】

○大橋国務大臣 この行為につきまして、従犯あるいは教唆犯なりとの前提に立つての御立論のようでございまするが、私どもはこれをそそのかす行為それ自体の社会的危険性というものを見て、そうしてこれ自体をひとつの独立した犯罪行為だということに観念いたしておる次第であります。
【次の発言】 どういう問題があるか、私にはわかりません。
【次の発言】 これは初めから申し上げまする通り、共犯でないのでありますから、共犯理論のごときものも適用する余地はない。また騒擾罪とも違いまするから、騒擾罪のような取扱いもいたしておらないのでありまして、單にそそのかしたりする行為、それ自体を独立に犯罪行為と観念いたしておるわけ……

第9回国会 地方行政委員会人事委員会文部委員会労働委員会連合審査会 第2号(1950/12/03、24期、自由党)【政府役職】

○大橋国務大臣 治安の状態につきましては、昨年は御承知の通り平事件、広島事件あるいは国鉄ストその他全国的に非常に大規模な騒擾その他の事件がありまして、天下の耳目を聳動いたした次第でありますが、本年はさような非常に大がかりな事件というものは、今のところ発生いたしておりません。しかしながら各地において特に朝鮮事変勃発以来反戦、反米的な不法な行為等がございまして、警察官としては、これに対して相当の力を割かなければならぬような状態に相なつております。従いまして、警察官の勤務時間としては、昨年に比較して最近の実情は、ふえてこそおれ、決して減少というようなことはないのであります。しかしただ菅野副長官がいか……


■ページ上部へ

第10回国会(1950/12/10〜1951/06/05)

第10回国会 地方行政委員会法務委員会連合審査会 第1号(1951/05/17、24期、自由党)【政府役職】

○大橋国務大臣 わが国の治安につきましては、終戰直後におきまして経済界の混乱また思想界の混乱等によりまして、非常に憂慮せられつつあつた次第でございます。その後、一部の極端なる政治運動等の影響もございまして、全国各地におきまして不祥な集団暴行等の事件があつたことはすでに御承知の通りと存じます。その後最近に至りまして、漸次これらの運動もその勢いを弱めて参つてはおるのでございますが、しかし昨年朝鮮動乱の発生に伴いまして、多少またこうした面におきまして警戒を要するのではないかというふうに考えている次第でございます。もとより国内におきまする実情を考えますというと、さしあたつてそう心配しなければならぬとい……


■ページ上部へ

第12回国会(1951/10/10〜1951/11/30)

第12回国会 外務委員会労働委員会連合審査会 第1号(1951/11/07、24期、自由党)【政府役職】

○大橋国務大臣 ただいま御指摘の宣言を拝見いたしますると、日本憲法の根本精神とまつたく同一でありますから、講和後におきましても憲法の趣旨に従つて、かようなあらゆる問題を推進して行けばそれでさしつかえない、こう考えます。
【次の発言】 ポツダム政令によりまする各種の法規の中には、憲法の趣旨から見まして、その手続その他の点において不十分なものもございます。従いまして講和条約の発効と同時に、これらのもののうち不必要なものは廃止をいたすという考えを持つております。また廃止をせざるものはすべて憲法の趣旨に適合いたしまするごとく改正をいたしました上、法律として存続をさせるという措置をとることにいたしており……


■ページ上部へ

第13回国会(1951/12/10〜1952/07/31)

第13回国会 予算委員会第二分科会 第3号(1952/02/22、24期、自由党)【政府役職】

○大橋国務大臣 予備隊が誕生いたしまして以来、アメリカとの関係で困つたことはないかという御質問でございますが、私は困つたことはないのでありまして、米軍の援助によりまして予想外に教育等もうまく参つておる。むしろアメリカとの関係においては非常に有益であつたと考える面が多いのでございまして、困つたという経験はございません。  それから次に講和発効後における顧問との関係はどうなるかという点でございますが、これはわれわれとしてなお顧問の協力を要望する点が多々ございますので、引続き顧問をお願いするようにいたしたいと思います。ただその場合の法律関係はどうなるかという御質問でございますが、この法律関係につきま……



大橋武夫[衆]委員会統計発言一覧(全期間)
|24期|-25期-26期-27期-28期-29期-30期-31期-32期-33期

■ページ上部へ

■本会議へ ■委員会へ ■各種会議へ

※このページのデータは国会会議録検索システム衆議院ウェブサイトで公開されている情報を元に作成しています。

データ更新日:2023/02/05

大橋武夫[衆]在籍期 : |24期|-25期-26期-27期-28期-29期-30期-31期-32期-33期
大橋武夫[衆]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計発言一覧質問主意書

 24期在籍の他の議員はこちら→24期衆議院議員(五十音順) 24期衆議院議員(選挙区順) 24期衆議院統計



当サイト運営者の新刊のお知らせ
菅原琢『データ分析読解の技術』(中公新書ラクレ756)

【内容紹介】「データ分析ブーム」がもたらしたのは、怪しい“分析らしきもの”と、それに基づいた誤解や偏見……。本書では、「問題」「解説」を通して、データ分析の失敗例を紹介しながら、データを正しく読み解くための実践的な視点や方法、また、思考に役立つ基礎的な知識やコツを紹介していく。誤った分析をしないため、騙されないための、基本的・実践的な読解と思考の方法とは――。