このページでは河本敏夫衆議院議員の25期(1952/10/01〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は25期国会活動統計で確認できます。
○河本敏夫君 私は、改進党を代表し、総理大臣以下の施政方針演説の具体的な質問に入るに先立ちまして、まず昨日池田通商産業大臣が本院において不信任されたことと関連し、吉田総理が独立後のわが国政治を運営せられるにあたつての、その根本の心構えについてお尋ねしておきたいのでございます。(拍手) 思うに、わが国において、昭和六、七年ごろより順次軍部の勢力が増大し、遂にはその独裁となり、わが国民を無謀な戦争にかり立て、遂に悲惨な敗戦に追い込んだその原因は、一体那辺にあつたか。それは、昭和四年の世界的な恐慌の余波を受け、わが国が不景気のどん底に追い込まれ、国民が塗炭の苦しみにあえいでいるときに、当時の政党政……
○河本委員 私は主として海運問題について運輸大臣にお伺いしたいと思います。第一には海運の基本的な問題について、第二にはタンカーの問題について、第三にはヨーロッパ航路と太平洋航路の問題について、その次は南米航路及び中共配船の問題、こういう問題につきまして簡単に順次お伺いしたいと思います。 私は海運の基本的な政策につきまして、先般来の運輸省の説明では十分ではない、どうも現在やろうとしておられる政策が中途半端に思われる、かように考えるのであります。海運は電気と鉄鋼と石炭、この三つと並んで四つのわが国の産業の基幹である、また大動脈である。その中でも特に海運は重要であるということは当然でありまして、こ……
○河本委員 今度の国鉄の運賃の値上げ問題に関しまして具体的な質問に入ります前に、まずそれの根底をなす現内閣の基本的な物価政策につきまして、運輸大臣から御説明をお伺いしたいと思います。
【次の発言】 先ほど運輸大臣の御答弁では、インフレ的な要素をできるだけ避けるようにするのが、現内閣の基本的な物価政策である、かような御答弁がございましたが、私は総理大臣あるいは大蔵大臣の施政方針演説並びに国会の本会議あるいは各委員会における答弁等を総合いたしますと、なるほど現在の政府は物価安定に全力をあげるということを言つておられます。しからばその物価安定の線を、現在の国内物価水準に置くか、あるいは現行の為替レー……
○河本委員 私は改進党を代表し、今回の運賃値上げ法案に反対をするものであります。 その反対理由の第一は、運賃の値上げが経済の再建に重大なる脅威を与えることにあります。すなわち昨年の十一月貨物三割、旅客二割五分の値上げに引続き行われる今回の運賃引上げは、約一割、すなわち年間約二百十五億の増収を計画しておりますがゆえに、実質は一割以上の値上げとなり、かつ、同時に貨物の等級制度の改正をもあわせ企図するがゆえに、主要物質の中には、実際上の運賃値上げが三割ないし六割に達するものが多いのであります。かくては産業界に対する影響も甚大なるものがあり、当然それが諸物価の値上りを惹起することが予想せられるのであ……
○河本委員 ただいま提案理由の説明によりますと、この法案は日本経済自立達成のために、国際収支の均衡を保つことがその基礎的な要件であることを強調せられまして、その具体的な方法として、第一に貿易の伸張をはかること、第二には貿易外の収入の大宗である海運の拡充をはかることをあげておられますが、この点に関しましてはまつたく同感であります。最近世界的に貿易の規模が縮小いたしまして、各国とも共通に貿易の数量が減つておりますが、それが西欧諸国におきましては、わが国ほどはなはだしくないというその一番大きな原因は、西ヨーロツパ諸国におきましては、御承知のように貿易に対しましてもいろいろな国家補償、すなわち減税であ……
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