このページでは内田常雄衆議院議員の25期(1952/10/01〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は25期国会活動統計で確認できます。
○内田常雄君 私は、私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律、すなわち、いわゆる独占禁止法の一部を改正する法律案につきまして、自由党を代表して、国民各層の正しい理解のために、政府に対して若干の質問を試みんとするものであります。 現行の独占禁止法が、終戦後の特殊の環境のもとにおきまして、占領政策の一環として制定された法律の一つでありますことは、私どもの記憶に新たなるところでありまして、私は、この法律の目的とするところが、一面におきましては、日本経済の民主化、あるいはまた公正なる自由競争の促進による日本種済の再建という崇高な理想に出発するものであつたことを否定するものではありません。しかしな……
○内田(常)委員 ただいまお三方の御説明を承つておつたのでありますが、お三方は参考人であつて関係御当局ではないので、私は議員として問い詰めるわけではございませんけれども、お三方の意見が三人ともみな違う、私が聞いておりました範囲では、東京新聞の福良さんの御意見が一番中庸を得た、まん中辺を歩いておられるようでありますし、最後にお話くださつた日経の友光さんの御意見は、むしろ資本主義組織のもとにおいてはある程度の資本の集中や共同行為というものは、これを阻止してしまうと、結局経済の発展を阻害して、全体のためにならない、ことにこの法律は占領政策の一環として日本経済の弱体化を企図したと思われる面もあるから、……
○内田(常)委員 私は、この法律の改正案につきましては、本会議で主要な一事項を御質問いたしたいと思いますから、委員会では比較的細部にわたる二、三の点をお尋ねしたいのであります。 第一は、今成田君からお話のありました株式の取得に関する違反案件と同じように、事実の問題として、最近硫安協会が硫安の建値を二月二十四日に一本建として月別に発表した。これは政府が定めたいわゆる硫安の安定帯価格の中における価格ではありましようけれども、このことは現行の独占禁止法の三条ないし四条の違反ではなかろうか。またその事実がわが国の農民に非常な不安を与えている。ことに、いわゆる出血価格で輸出をされているのではないかとい……
○内田(常)委員 私はごく簡単に最後の一点だけお伺いいたしたいのであります。罰則でありますけれども、八十九条の第二項というものを今度の改正で置かれでおります。つまり未遂罪を処罰する規定であります。今回この法律の改正案におきまして、カルテルについては主務大臣の認可を受ければその結成ができるということに改められております。「共同行為をしようとするときは、主務大臣の認可を受けることができる。」こういたしたのであるから、そうするとこの未遂罪の適用上、認可を申請してもこれが認可になつたときに、業者はカルテル結成の主観的意思と、数業者相提携して客観的にもカルテルを結成する準備をいたしておるのでありますから……
○内田(常)委員 ただいまの原さんの御意見に関連して、逆もどりしてはなはだ恐縮でありますが、原さんのすぐ前にお述べになつた渡辺さんの御意見について補足していただきたいところがあるのであります。今原さんの御意見によりますと、カルテルの認可とその場合の公取の認定というものは、事を慎重ならしめるために両方あつてよろしい。ただその場合認定についていつまでもひつぱられるのは事態に合わないから、その場合公取の認定について一種の短期の期間を設定することが必要であるというお話でありましたが、その前の渡辺さんのお話ですと、認可と認定と二つ並んでおるのは業者としてたいへん迷惑だし、事態に沿わない。これはむしろ一本……
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