このページでは内田常雄衆議院議員の33期(1972/12/10〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は33期国会活動統計で確認できます。
○国務大臣(内田常雄君) 第七十二回国会の再開にあたりまして、私は、物価の異常な上昇をはじめ激動する現下の経済情勢と、これに対処する基本的な考え方を明らかにし、国民の皆さまの御理解と御協力を得たいと存じます。 いま、世界経済にとっても、日本経済にとっても、一つの時代が終わり、新しい時代が始まろうとしております。 国際的には、IMFを中心とする通貨体制が動揺するなど、戦後の繁栄をささえてきた世界経済の秩序は、混迷の時期に逢着しております。 加えて、近年世界的に深刻化している公害等環境破壊の問題並びに石油をはじめとする天然資源の有限性に対する認識は、われわれが、生産力の拡大に制約のあるグロー……
○国務大臣(内田常雄君) 物資、物価等の取り締まりに関連いたしまして、さきの法令で地方公共団体に委任をいたしました職務に関連する所要経費の交付でございますが、小川さん仰せのとおり、昭和四十九年度におきましては、経済企画庁に一応五十億円の予算を計上いたしております。これを四十八年度、すなわち、この一月から三月までにおける各公共団体等の活動並びにそれに要した経費の実績等にかんがみまして、通産省、農林省あるいは厚生省等に私どものほうから移しかえをして地方に交付をするわけでございますが、この金額は私どもは一応妥当な金額だとは考えますけれども、今後四十九年度中に特定物資、指定物資等の増加の状況にも関連を……
○国務大臣(内田常雄君) 地球上の気象条件の不安定性とか、あるいは人口増加等の諸事情から考えまして、国民の主要食糧について、国内生産が適当なものは国内資源を有効に活用するという見地からも、極力自給度の維持、向上をはかるべき必要のありますことにつきましては、総理大臣からもお答えがございましたが、私は、総理大臣とともに、また井上さんと同じ考え方に立つものでございます。 また、食糧問題について、御意見がありましたように、別に白書を出すことにつきましては、ただいま農林大臣からも御発言がございましたが、今回の農業の動向に関する年次報告が食糧白書的の性格を持っていることもありますので、その取り扱いにつき……
○内田常雄君 私は、自由民主党を代表して、三木内閣総理大臣の所信表明演説に関連し、意見を交えながら、政府に対して若干の質問を行うものであります。(拍手) 三木内閣総理大臣は、所信表明演説の冒頭において、重大局面にある日本経済の現状認識を述べられました。私は、その時局認識において総理大臣と見解を異にするものではありません。すなわち、物価は政府の一貫した政策努力と国民の協力と隠忍とによって狂乱状態がおさまり、すでに鎮静の方向をたどっておりますことは、総理の述べられたとおりであります。 わが国の卸売物価は、いまでは世界じゅうの優等生になっております。消費者物価も、総理の言明されるとおり、明年三月……
○内田委員 私ども自民党を代表する三名の委員から、お話しのとおり、先般地方税法の一部改正法案に対する修正案を提出させていただきました。趣旨説明は、発議者の代表である西村直己君から、お話しのように四月五日でございましたが、当委員会で申し述べたわけでございます。 発議をいたしましたのは、これも御承知のとおり、その当時この委員会に審議が継続いたしておりました政府提案の地方税法の一部改正法案に対する修正案という形でございましたので、母法といいますか、本来の地方税法の改正案がちょうど当委員会でまだ審議の過程にございましたので、それを修正するという形が一番よかろう。そうした場合にも、これはお話しのような……
○内田委員 農地が宅地化される。ことに、私は実は山梨県の選出でございますが、ああいう山梨県などでも、山林地帯が宅地化されたり、あるいはゴルフ場になるということのために、いま三谷さんからお話しがございましたような災害の惨禍をひどくするようなことが間々ありますことは、私どももともに憂慮をいたしておるわけでございます。しかし、今度私どもが修正案を出しましたのは、一番住宅の緊要度が高い三大都市圏の中の特定市街化区域の、ことしはA農地へ来年からB農地というきわめて狭い範囲、それもほとんど市街地に接続しているところでございますから、そういう地域における農地が宅地化されることによりまして災害をひどくするとい……
○内田委員 これはたいへん広範な課題でございまして、私が党内の税制担当者の一人であるという立場からはとうていお答えできる問題ではございませんが、しかし、政治家の一人として私どもが考えておりますことは、自民党といたしましては、御承知のように、この国会に、国土総合開発法を非常な広範の見地から作成をいたしまして提案をいたしております。また、それとうらはらをなしまして、政府では、土地対策要綱というようなものを閣議決定をいたしておることも御承知のとおりでございます。また、それの一部の援護射撃の形にもなるわけでございますが、今回の地方税法の改正法律案に対する私どもの修正案のほか、折小野さん御承知のように、……
○内田委員 市街化区域内の農地をA、B、Cに区分する、その線引きのことにつきましては、これは言うまでもなく、今度の私どもの修正案そのものは全く触れておりません。これは四十六年の法律のそのままの区分をとっておるわけでありまして、四十六年の法律におきましても、A農地、B農地、C農地に対する課税の段階の取り扱いが異なっておりますこと、これも山口さんよく御承知のとおりでございます。その同じ考え方の一部を今度の修正案の中に盛り込んだわけでございますから、そこのところは、私どもの創作でもまた特別法案でもないということを御承知をいただけると思います。 それから、これも釈迦に説法でございますが、市街化区域内……
○内田国務大臣 このたび内閣改造にあたりましてたいへんむずかしいお役をお受けいたさねばならないことになりました。ことに私が担当いたします分野は、国民生活とかあるいは国民経済の安定に最も関係の深い分野でございまして、したがって、また当委員会の皆さま方からいろいろ御協力をいただかなければ、任務の遂行は非常にむずかしいことと思いますので、私自身も十分努力をいたしまして職責を尽くしたい所存でおりますけれども、何とぞ当委員会の各位におかれましてもよろしく御指導、御鞭撻をお願いたしたく存じます。 一言ごあいさつをさせていただく次第でございます。(拍手)
○内田国務大臣 建設省、がおりませんから、私は専門家ではございませんけれども、たとえば東京圏につきまして原さんがお尋ねのそのことを当てはめてみますと、東京圏というのは東京、神奈川、千葉、埼玉の一都三県でございますが、その人口が御承知のように約二千四百万人あるのです。その水を現在使っておりますのは、これは年でございますが八十五億立米。それに対しまして、この東京圏の人口をほうっておきますと、昭和六十年には三千八百万人以上の人口になります。これは、御承知の新全国総合開発計画というものが昭和六十年を予想した数字でございますが、かりにそうなりますと、いまの八十五億立米のほか別にちょうど同量ぐらい、詳しく……
○内田国務大臣 先ごろ経済企画庁長官に任命されましたので、ごあいさつに参上いたしました。 当委員会におかれましては、国土計画、地方計画等にかかる諸問題を担当されておりますので、今いろいろお世話になることが多いと存じますが、微力を傾けて最善の努力をいたす所存でありますので、よろしく委員の皆さま方の御協力と御鞭撻をお願いを申し上げます。 ごあいさっときせていただきました。(拍手)
○内田国務大臣 ただいま木村委員長から御要望のあった事項につきましては、御提案にかかる国土利用計画法が制定され、これが施行されるにあたって、立法の御趣旨をそんたくして、次のように配慮することといたします。 以下、個条書きに申し述べます。 一、本法案により策定される土地利用に関する計画は、御趣旨のような計画であると解すること。 二、本法案の「土地に関する権利の相当な価額」の政令は、御趣旨に沿い地目別、地域別に十分調査検討の上定めるものとすること。 三、内閣総理大臣の指示権及び代行権については、地方自治の本旨にのっとり、御趣旨のように運用するものとすること。 四、本法案の施行に必要な行財……
○内田国務大臣 石母田さん御承知のように、齋藤厚生大臣がコロンボに出張いたしておりますので、その間の臨時代理を仰せつけられておるわけでありまして、私が断定的なことを申し上げにくい非常にこれは広範な問題でございますが、私どもがふだん論議をいたしておりますラインに沿いますと、いま石母田さんからお話がありましたような、広く一般国民の戦争犠牲者あるいは障害者、戦災者などにつきましては、これは今日非常に社会保障制度というものが逐次充実発展されつつある時代でもございますので、そういう一般の社会保障のラインの中において対処するような方向をとるほうが、それはどこまで入れるかという問題もございましょうが、適当と……
○内田国務大臣 私は、長らく当委員会の一委員として席をけがしておりましたが、このたびはからずも経済企画庁長官に任命をされました。就任後初めてのごあいさつを申し上げる次第でございます。 現在わが国経済は、物価の問題、石油供給削減の問題などに直面いたし、まことに大きな難関に遭遇をいたしておると考えております。このような重大な時期にむずかしい任務をお受けいたしまして、その責任の重さを痛感いたしているところでございます。私は、経済企画庁長官といたしまして物価の安定を至上命題とし、委員各位の御協力をいただきまして、これらの課題に取り組んでまいる所存でございます。 政府は、現在の緊急事態に対処いたしま……
○内田国務大臣 今日の状況から申しまして、にわかに増員をするということはなかなか困難であると考えます。しかし事の重要性にかんがみまして、私どもは庁内を編成がえをいたしまして、そしてこの国民生活安定緊急措置法の執行に関する仕事に極力差しつかえがないようなことをもって当面応じてまいりますが、しかし明年度におきましては、やはりある程度の新規増員をも実は要求をいたしておるわけでございます。 また、中村さんも御承知のとおり、標準価格などについての監視の仕事など、当然地方公共団体に委任をいたす面があるわけでございますから、地方公共団体の協力体制につきましても、自治大臣と打ち合わせをいたしておるところでご……
○内田国務大臣 第七十二回国会において、衆議院商工委員会が再開されるにあたりまして、皆さまにごあいさつを兼ねて所信を申し述べさせていただきたいと思います。 現在、わが国経済は、昨年来の物価問題の深刻化に加え、石油問題等に直面し、きわめて重大な局面に立ち至っております。 最近の経済情勢を見ますと、設備投資や消費の動きに慎重化がうかがわれ一部商品市況が軟化を示してはいるものの、石油、電力の消費節減の影響から生産が減少し、需給の逼迫基調に変化は見られず、異常な物価の高騰が続いております。すなわち、卸売り物価は昨年十二月には前年同期比で二九・〇%と大幅に上昇し、消費者物価も十二月には前年同期比で一……
○内田国務大臣 いまおっしゃった品質に関する法律は、私どもはその成分というようなものを中心として表示をする義務を課した法律であると考えております。洗剤等の退蔵防止にこの法律を直ちに適用することがなじむかどうかということについては、必ずしも私は板川さんと同じ考えを持ちませんが、しかしせっかく増産命令まで出しておりますような、そういう日常生活関連物質が長い間隠退蔵されているということは、これは非常に大きな問題でございますので、たとえば洗剤につきましては、御承知のように、先般これを売り惜しみ買い占め防止法の特定物資に指定をいたしまして、増員された価格調査官というようなものに、随時に、あるいは計画的に……
○内田国務大臣 石油製品の価格の引き上げに関連する問題、また現在の石油精製会社の平均の元売りの出し値一万四千幾らというものと標準価格とにつながる関連でありますが、私は、通産省の課長さんか部長さんかの御答弁が少し足りなかったように思います。それはこういうことだと思います。 石油製品の各精製会社を通ずる平均の出し値価格というものが一万四千五百数十円だろうと思いますが、それは、それを各得率によって、いろいろな油の種類に分かれるわけでありますが、そうした場合に、油の種類によりまして元売りの出し値の価格というものは違うはずでございます。たとえばいま標準価格がついております灯油というようなものは元値が一……
○内田国務大臣 松尾さんの御想定のとおり、四十九年度の原油輸入のための外貨払いは、四十八年度に比べますと相当ふえることは当然でございます。私どものほうも、そういう観点から、おおむね四十九年度は原油の外貨払いを百五十億程度ぐらいには輸入の中で見込んでおるわけでございます。原油の価格は、FOBでアラビアン・ライトで八ドル何十セントということで一月一日からきまっておりますけれども、しかしそれはFOBの価格でございます上に、いろいろな種類の油もございますから、やはりそれは九ドル程度ぐらいに見込んでおいてしかるべきではないか、かようにも考えまして、百五十億ドルと見込んでございます。 しかし私は、いま松……
○内田国務大臣 経済企画庁では、かねて申し述べておりますように、公共料金につきましては極力これを抑制する、あるいは慎重に対処する、そういう立場に立つものでございます。しかし、それはどういう意味かというと、公共料金は物価構成の要因でありまするし、また国民生活にも密接な関係があるからでございまして、むやみに料金の改定をはかればよい、こういうことは考えておりません。しかし同時にまた、私どもが物価に対処する態度というものは、昔の物価の構成そのままの姿において今後の物価を抑制すれば済むものとも考えません。日本の経済の構造というものは、内部的要因あるいはまた外的要因によりまして非常に大きく変わるこの時期で……
○内田国務大臣 近江さんも御承知のように、公共料金の改定につきましては、経済企画庁はもちろんのこと、政府全体といたしましても極力これを抑制する、こういう態度を貫いてきておるわけでございます。したがいまして、値上げにあたりましても、その値上げ幅をどうきめるかということにつきましては厳重に審査をして、全く真にやむを得ないという要素だけを抜き出して、そして値上げの認可をするという方向をとることはもちろんでございますし、またこれが国民生活に影響のある事柄でございますので、各種の公共料金の改定を、その時期的な判断につきましても、いろいろな面から合理的なその時期にこれをあんばいをしていくようなこともやるの……
○内田国務大臣 御承知のとおり、福田大蔵大臣がアジア開発銀行の年次総会に出席のため海外出張中でありますので、その間臨時代理を仰せつけられました私から発言をお許しいただきたいと存じます。
ただいま両法案につきまして御決議のありました事項につきましては、政府といたしましても、御趣旨に沿いまして十分検討いたしたいと存じます。
【次の発言】 ただいま議題となりました電源開発促進税法案及び電源開発促進対策特別会計法案につきまして、提案の理由及びその概要を御説明申し上げます。
電気の安定的供給の確保が国民生活と経済活動にとってきわめて重要でありますことは申すまでもないところであります。
政府は、最近……
○内田国務大臣 臨時代理でもございますし、それにいま飛び込んできたばかりで、大出さんと人事院総裁との問答も全部聞いておりませんが、大体、察するところがございます。 人事院の公務員給与のベースアップの勧告は、私の記憶では例年八月ごろであったと思いますが、これは八月でなければならないという法律の規定はなかったようにも思いますので、人事院の御判断で、それまでに民間の給与ベースと公務員の給与ベースとの差額の計算等が、いろいろの調査によりましてまとまって、勧告の準備が整うということでございますならば、それは人事院総裁の一つの見識として、またお仕事として出てきたものは、政府としても当然、極力尊重をしてま……
○内田国務大臣 いま、和田さんから御発言がございましたように、国土総合開発法案という政府提案を、しばらくの間片方へ置きまして、与野党四党で国土利用計画法として、しかも、委員長提案で発議をされたものでございまして、その際、委員長の発議の御趣旨、また政府とのお互いの了解のやりとりの中におきましては、国土総合開発法なる政府提案を、名前を変えただけで、中身の精神とか進め方というものは、政府提案がそのまま生きているんだというふうには、私は理解をいたしておりません。 議員立法による新しい法律案は、新しい精神のもとに国土の総合的、計画的利用ということがはかられますとともに、主として土地取引の規制、すなわち……
○内田国務大臣 現在の国民経済の計量的な立て方は、御承知のように国民総生産、GNPというものを中心に立てられまして、いわば物的の生産あるいはサービスの提供というようなものを、貨幣価値に直しまして、年間何十兆とかあるいは百兆とかいうような数字を出し、それを前年に比較いたしておることは申すまでもありません。つまり、経済成長ということばがあらわしますように、もっぱら国民生産の物的な増大を数字化しておるわけでありますが、しかし、これに対しては、いろいろの反省がなされてまいりまして、総理大臣の諮問機関でございます経済審議会の中におきましても、物的の生産増の立て方ではなしに、これも御承知のNNWと申します……
○内田国務大臣 ただいま議題となりました国民生活安定緊急措置法案につきまして、その提案理由及び内容の概要を御説明申し上げます。 物価の安定は、わが国経済の当面する最重要課題であります。世界的な景気上昇と農産物不作等による輸入価格の高騰、国際収支黒字と民間信用の増大から生じたいわゆる過剰流動性、国内需要の急速な拡大と供給の制約が重なって、昨年秋以来卸売り物価が高騰し、消費者物価も本年に入り、急上昇を続けておりますこと御承知のとおりでございます。 こうした情勢に対処して政府は、総需要の抑制をはかるという見地から財政執行の繰り延べ、累次にわたる金融引き締めの強化などを行うとともに、生活関連物資の……
○内田国務大臣 御質問の冒頭に立たれた橋口さんは、御承知のようについ先日まで私がこのたび就任をいたしました経済企画庁の政務次官をおつとめでいらっしゃいましたので、何もかも御承知でございます。そこで私のお答えは、おれの考えておるとおりだ、こういうふうにおぼしめしいただきますように、ごく要点だけを申し上げます。 橋口さんのおっしゃったように卸売り物価もまた消費者物価も、ことしの春ごろから異常な上昇をいたしてまいりましたので、このまま放置をいたしますことは国民に非常に不安を与えることでもございましょうけれども、さればといってことしの当初につくりました、かような事態になる前の経済見通しをそのまま来年……
○内田国務大臣 今回私どもが提案をいたしました国民生活安定緊急措置法におきまして、ただいま松浦さんが御指摘なさいましたように、買い占め防止法の強化、改正をいたすことになりました。当時、買い占め防止法を制定いたしました際は、今日の海外からの石油の供給のカット、また値上がり、またそれらを契機としたただいまのような国民生活の各分野にわたる物資や、またある場合には基礎資材等、広くその価格や需給の混乱が、当時としては予測せられておらなかったということが一つと――それは、今日の石油の事態を予見し得たかどうかという問題にもかかるわけでありまするが、もう一つ、いまの自民党政府といたしましては、今回の国民生活安……
○内田国務大臣 井岡さんの考えられますこと、私にもよくわかるものでございます。それで私がこういう御答弁を申し上げるわけでございますが、この法律の第一条には、インフレというようなことば、けさの参考人のいろいろな方から、お述べになりましたような中にございましたそのことばは入っていないわけでございますが、しかしもう第一条の第一行から、「物価の高騰その他の我が国経済の異常な事態に対処するため、」この法律をつくるのだ、こう書いてありますし、しかもこの法律が国会で御決定をいただくと、その公布をしないでしばらくしまっておいて、公布の時期は別に政令で定めるとかいうものではございませんで、附則の一番初めにござい……
○内田国務大臣 本法案に基づく標準価格、課徴金制度等の活用と物価統制令第四条の発動との関係につきまして、昨日の山中委員の御質問に対する答弁を補足をさせていただきたいと存じます。 法律解釈といたしましては、本法案に定めるもろもろの措置によっては事態が克服できないような緊急非常事態におきましては、これらの措置を講じていない場合においても物価統制令の発動が可能であります。しかしながら、政策運営のあり方としては、物価統制令の発動はきわめて慎重であるべきであり、発動をいたす場合にも事前に十分に種々の措置を講ずるよう努力すべきであるとの趣旨で申し上げた次第でございます。 右、御了承をお願いいたします。
○内田国務大臣 これは通産省のほうの担当局長もお見えでございますから、中村さんがあげられたこの調査の、その後のまた通産省側の調査についても報告があると思いますが、この法律の仕組みを、全体を通しまして総括的運営の立場にある私といたしましては、これは次のことをぜひ申し上げておきたいと思います。 たとえば標準価格などのきめ方につきましても、業者のカルテル的な話し合いの結果がそのまま標準価格の中に織り込まれるようなことはあってはならない。また同時に先取り的な価格を業者が今日の事態においてきめましても、それは標準価格をきめるその際におきまして、私どもが合理的なものだと認めない限り、先取り価格をそのまま……
○内田国務大臣 けさの新聞に報道せられておりましたのは、いまだ政府決定というわけではございません。政府と自民党首脳との間で、来年の予算の編成あるいはこの法律施行に伴う物価の安定等の見地から、公共料金についてはあのような方向で検討を進めるということで一致をいたしたわけであります。これは国鉄運賃にいたしましても、すでに法律できまっておる点などもございますし、それらの法律上の措置もございましょうが、しかしいずれにいたしましても、石田さんが仰せられましたように、私どもの強い物価なり料金に対する決意を示したものに相違ございません。 航空運賃のお話がございましたが、これは所管の運輸省から経済企画庁にまだ……
○内田国務大臣 第七十二回国会において衆議院物価問題等に関する特別委員会が再開されるにあたりまして、皆さま方にごあいさつを申し述べさせていただきますとともに所信を申し述べたいと存じます。 最近の物価動向は、きわめてきびしい情勢にあります。世界的な物価高騰のもとで、わが国の物価も、昨年中は卸売り物価、消費者物価とも大幅な上昇を示しました。 卸売り物価につきましては、一昨年末より上昇を始め、昨年十二月には前年同月比で二九・〇%と大幅に上昇いたしました。また、消費者物価は全国指数について見ますと、過去数年間年度平均五%台の上昇で推移してまいりましたが、昨年春以来高騰に転じ、十二月には前年同月比で……
○内田国務大臣 私も政府で物価問題を担当いたしておる者といたしまして、今日のようなまことに異常なあるいは狂乱的な物価上昇のことを見ましてまことに遺憾に思っておるわけでありまして、その原因を探求し、またそれに対する適切なる対策を打たねばならないことを痛感いたしておりますことは橋口さんと全く同じでございます。率直に申しまして、やはり物価が上がってきておりますものは、これはまあ私はやがてそう遠くなくおさまるとは思いますけれども、これまで物価が上がってきておりますのはやはり三つぐらいの原因があろうかと考えます。 一つは、何と申しましても総需要、過剰購買力というものが、政府は引き締めてきておりますけれ……
○内田国務大臣 水野さんの農業用資材についての前段のお話、よく承っておりました。まことにおっしゃるとおりで、私も実は農村といいますか、地方の出身でございますから、お話のようなことをしばしば聞いてまいりまして、春耕期に当面して農業用資材のまず確保の問題、それから価格の上昇、ことに後段でいまお話がございましたように、原油の価格から値上がりをした際にそれが原油の製品価格をどれだけ押し上げることになるか、さらにまたその石油製品を使った二次製品の、いまのポリエチルとかポリプロピレンというようなものにどう響くか、ひいてはそれが農業用資材ばかりでなしに今後の一般の生産関連資材あるいは生活関連資材にどう影響を……
○内田国務大臣 まことに吉永さんのおっしゃるとおりでございます。 ただ、吉永さんも御承知のように、昭和四十七年から四十八年を経て四十九年の今日に至るまでに、日本の経済政策の世界経済の状況の中におけるあり方に実は大きな変動がございました。具体的には、非常な輸出超過による外貨の流入超過から、また国際的には、国際的なインフレ、ドルの低落、換物景気というような事態を経て、今日の石油危機に至りましたのが、いまおっしゃるとおり、今日の物価高、あるいは生活不安に対する国民の憂慮の端緒をなしておりますので、そういう事態をさらに十分見きわめをつけまして、そして今日のこのような事態を一つ一つ徹底的に片づけていき……
○内田国務大臣 詳細は通産省の石油部長から御説明を申し上げることといたしたいと思いますが、私は石油の輸入につきましては、これはなるべく海外からエネルギー資源を仰ぐ割合を減らしてまいりたいというようなお話し合い、先般もここでいたしたわけでありますが、しかし絶対に海外からのエネルギー源の輸入をなくするということは不可能であり、ことに石油についてもそうであります場合には、御所見のとおりやはり輸入先の多様化と申しますか、そういうことにつきましても十分考えてまいらなければならないと思います。
【次の発言】 私も吉永さんと同感でございます。そればかりでなしに、わが国の第一次エネルギーが石油にたよっている割……
○内田国務大臣 私のほうは経済企画庁でございますので、経済の運営がストップしてしまって産業が動かなくなる、あるいは国民経済が危殆に瀕するということがあってはならないと考えますと同時に、これまた国民生活を守る立場から、いま入っておる原油とそれから通産省が現在押えておる石油製品価格が逆ざやである状況にかんがみまして、値上げをせざるを得ないことも認めなければならない。しかし、その値上げの幅というものは、これは国民経済を守るということからすると、できるだけ大きくないほうがよろしいし、また平均の値段をきめましても、それを各種の油種に価格を開く場合に、たとえばガソリンとか灯油とか軽油とか、あるいはA重油と……
○内田国務大臣 物価は、御承知のとおり昨年の後半から本年の一月にかけましては文字どおり狂奔をいたしておりましたけれども、御承知のように、まず卸売り物価につきまして、二月に入りましてからその上昇率が鎮静をいたしてまいりまして、その後の足取りも私どもは心配をいたしておりますけれども、引き続きまして三月も鎮静の足取りを続けておることは御承知のとおりでございます。消費者物価につきましては、その鎮静の状況が必ずしも卸売り物価とは同じ状況ではございません。しかし、三月の東京都区部の消費者物価の指標、これは全国の消費者物価の先駆的なものでございましょうけれども、それにつきまして見ますると、その上昇率が従来よ……
○内田国務大臣 御意見がございました石油製品の価格改定に伴う基礎資材でありますとか主要な生活関連資材、最初は五十三品目、その後農林省関係の食品を若干追加をいたしましたので、六十品目近くなっておるはずでございますが、これは行政指導、いわば行政の力をもって押え込んでおる。押え込んでおるばかりでなしに、なお引き下げの余地があるものは引き下げの指導をも物資所管庁にしていただいておるわけでございまして、今日まで他の環境の改善とも相まって私はおおむねその効果はあげておると思います。これは御承知のさらに末端の小売りの段階における百貨店、スーパーあるいは中間の商社等の取り扱う生活関連物資等につきましても――こ……
○内田国務大臣 電力料金などを含めまして、公共料金につきましては極力これを抑制する、また慎重に対処するということでこれまでもやってまいっております。そういう意味は、公共料金はいつまでも上げない、また、しばしば当委員会の委員からも御発言もあったと思いますが、公共料金を上げないで、財政的な補てん等によってこれを極力長く据え置くべし、こういう意見がございましたが、それは国の直接財政的な処置を講じ得るものと講じ得ない種類のものとがございますので、必ずしも一律に論じ得るわけではございませんけれども、双方通じまして、極力抑制をはかってまいる。しかしまた同時に、一方においてはそのために公益事業に対する資源の……
○内田国務大臣 全般的に見まして今日、卸売り物価並びにそれより足取りはややおくれるようでありますが消費者物価も鎮静に向かっておることは認められるわけでございますが、しかし山崎さんのただいまのおことばの中にもございますように、すでに結果をあらわしつつある本年度の大幅なベースアップ、それにまた電気料金をはじめ幾つかの公共料金の改定というものが控えておりますので、それらがある程度四十九年度の卸売り物価あるいは消費者物価の引き上げの要因となりますことは、私どもも当然それを頭に置いて今後いろいろな施策を進めてまいらなければなりません。それに加えまして昨年来の総需要の抑制、金融の引き締め、これをどこまで続……
○内田国務大臣 主として今年の中ごろからの卸売り物価並びに消費者物価の異常な値上がりと、また国際収支の状況のかなりの動き、こういうことを前提といたしまして、私どもは良心をもって改定の試算をいたしたものでございます。
【次の発言】 申し上げたとおりでございまして、たとえば、本年の経済見通しは、物価におきましては、消費者物価の値上がりを五・五%ぐらいに見られておりましたのが、最近の状況では、それが前年に比べますと一四%をこえるような上昇が見られるようになってまいりましたし、卸売り物価につきましては、当初の見通しが二%の上昇ということでございましたのが、二〇%をこえるような著しい上昇、これがいま私が……
○内田国務大臣 私は、大蔵大臣が言われたのと全く同じ考え方でございまして、物が上がるのは、やはり需要が物を押し上げるという面が非常に大きな要素を持っております。もっとも最近では、総理大臣が申されますように外国の要素もございますけれども、何と申しましても需要を抑制するためには、まず第一に、国が財政を縮めること、それから通産大臣も言われましたように、企業自身がこの際はやはり設備投資をたな上げしたり繰り延べること、しかりしこうして、国民の皆さま方にもどうしても消費の抑制を求めてまいること。これはもう渡部さんが御承知のように、わが国の国民全体の総生産というものは百兆ちょっとございますけれども、そのうち……
○内田国務大臣 いろいろ御意見を拝聴いたしましたが、一々ごもっともの点だと私は思います。私が経済企画庁長官としてこの法律の制定並びに発動について考えますことは、この法律が官僚的発想だけに出た法律としてつくられ運用されるのではなしに、国民的理解と支持のもとにこれが運用されるような形にしてこの法律は運用さるべきものだということを心に置きながら、先生の仰せられました政令の問題、その他、品目の選定あるいは標準価格の設定などのことにつきましても進めてまいりたい、これだけお答え申し上げておきます。
【次の発言】 売惜しみ買占め防止法というものが去る七月できまして、これは、直接生活に関連する十数品目を指定い……
○内田国務大臣 公共料金は、申すまでもなく家計や消費者物価引き上げの要因になるわけでありますから、私どもは極力これを慎重に取り扱っておるわけであります。しかし、これを放置いたしますと、これは御承知のように、そこに資源の配分が行なわれないというようなことで、かえってサービスを低下したり、また公共性そのものの荒廃を来たす点がございますので、押え切りにするわけにいかないので私はいま非常に苦しんでおりますが、慎重に処理するつもりでおります。
【次の発言】 御承知のように、先般の国会の決定によりまして、国鉄料金は来年の三月三十一日に引き上げなければならない状況にございます。さらにまた、消費者米価につきま……
○内田国務大臣 石橋さん御承知のとおり、経済見通しは年末に予算を編成をいたします際に、一応の翌年度の見通しを立てまして閣議了解をいたします。これは昨年に限ったことではございません。例年そうでございますが、しかし、こうして翌年その国会に提出いたします予算案が決定されますときに、正式にその経済見通しの決定をいたすわけでありまして、毎年そうでございますが、、その間は、たとえばGNPの財政関係への配分というようなものは、閣議了解の段階ではきめてないわけでありますが、予算がきまった後に、それをその翌年の一月の閣議決定のときにきめる。 ところが、昨年の暮れから本年の一月の閣議決定の間に、いま仰せられます……
○内田国務大臣 買占め売惜しみ防止法のねらうところは、不破さんが仰せられたとおりでありますが、昨日も議論になりましたように、これは三条、四条、五条といろいろ権限が並べてありまして、まず三条で、買い占め売り惜しみの事態が発生しないような管理監督をする、調査をするということを前提といたしておりまして、昨年あの法律が制定をされましたころは、私はその当時閣僚ではございませんでしたけれども、やや事態が鎮静した、おそきに失するような感がないでもなかったように思います。しかし、その後政府としては、第三条の調査、物資の移動等の管理監督をもっぱらやっていたようでございまして、四条による放出命令を出した事跡は今日……
○内田国務大臣 私は、物価が上がらないように措置すること、言うならば下げることを措置することが、私の任務だと実は心得ております。 したがって私は、具体的に物資は所管していない、産業は所管しておりませんけれども、ありていに申しますと、私自身が通産省の事務次官に電話をかけて、いろいろ末端の消費物資等について、標準価格等の形成をしようと思ってだんだん上にさかのぼっていくと、これは、コストの上昇分をそのままその生産価格に組み入れたり、あるいはまた、先取り値上げというような要素なしとせず、それらの分を上から洗い直してほしいということを、実は厳重に申し入れておるわけでございまして、たまたま、ここに答弁用……
○内田国務大臣 八木さんが仰せのとおりの経緯で経済見通しの試算をやりかえまして、その上で閣議決定をいたしました。
しかし、消費者物価につきましては、これは、言うまでもなく卸売り物価のあとを追うものでありますけれども、私どもは、そのあとを追っている間に、消費者物価に対しましては、あらゆる政策を集中してこれを押え込む、こういう観点から、消費者物価につきましては、いろいろの見地を見直しました結果、これを改定する必要がない、こういうような結論に達しました。
【次の発言】 八木さんもよく御承知のとおり、昨年は卸売り物価の上昇がまことに顕著なものがございました。たとえば十二月で申しましても、卸売り物価の……
○内田国務大臣 農林、通産、それぞれ各省の関連物資いろいろありますが、私のほうも常に全体的な立場から、玉置さんのおっしゃったようなことに注目をいたしておるわけであります。 いろいろ懸念いたしておりました物資も、御承知のように、だんだんその需給が緩和をいたして、小売り店等にあらわれるようになっておりますが、私は率直に、いま私どもが常に注意を怠っていない品目を述べますと、次のようなことになると思います。 砂糖、食用油、小麦粉、しょうゆなどはおおむねいいようでございます。それから、ちり紙、トイレットペーパーなどもおおむねいいようでございます。洗剤も、御承知のとおりぼつぼつ、地域的の格差はございま……
○内田国務大臣 先般、とりあえず、当委員会の御要請によりまして、一月末日までの総検査の全国的な計数等を取りまとめたものを御報告いたしておりましたけれども、その中身の実態につきましては、まだ全面的に御報告をいたすような資料を全国的には取りまとめておりません。幸い、中曽根通産大臣が、御所管の通産物資につきましての今度の一斉検査につきましての報告の要点をお持ちでございますので、私の口から御報告を申し上げますよりも、中曽根大臣から御報告をしていただくようにお願いをいたしたいと思います。
【次の発言】 先日の委員会で、現在執行中の緊急在庫調査の法的性格に関する政府側の説明には、表現上不備な点がありまして……
○内田国務大臣 小林さん、よく御承知のとおり、経済社会基本計画というのは、これは、私がつくったものではございませんけれども、私は、非常によくできていると思います。昨年の二月にできたものでございまして、「福祉社会の建設のために」というような副題をつけまして、そうして少なくとも振替所得を現在のベースから八・八%まで引き上げるように、それぞれ政府全体として、厚生省は厚生省なりに、あるいはまた大蔵省は大蔵省なりに、あの基本計画ラインを踏むようにすることを示唆しているものでございまして、あれを具体的にするために、私どもはさらに努力をいたさなければなりませんけれども、あの考え方というものは、小林さん御承知……
○内田国務大臣 赤松さんから質問要旨としていただきましたうち、法制局長官がお答えになりました残りの部分を、私から御答弁を申し上げたいと思います。 まず、第一に、先般の当予算委員会におきまして、赤松さんから提起をされました売惜しみ防止法の際の立ち入り調査のやり方というものは、積極的に五条によってやるべきではないか、こういう御指摘がございまして、当時総理大臣からも通産大臣からも……(赤松委員「時間がないから、結論だけ言ってください」と呼ぶ)お答えをいたしましたところでございますので、一方におきましては、各省における価格調査官等、専任、兼任を合わせまして大増員をいたしますとともに、立ち入り検査のや……
○内田国務大臣 四十八年度の、これはまあ三月までの物価の上昇を入れた見通しと、それから四十八年度に対する来年度予算編成の基礎になっている四十九年度の物価の見通しと、両方あるわけでございますが、いまおっしゃられるように、四十八年度につきましては、一月までの卸売り物価並びに小売り物価――これは小売り物価といいますか、消費者物価、東京都だけでございますが、それはもう出ているわけであります。おっしゃるように、一月の消費者物価が、東京では二〇・四でありますから、それが全国では二月、三月どうなるかという問題につきましては、これは私どもも正確には数字的にはじくというか、将来のことでありますから、わかりません……
○内田国務大臣 津川さんの御指摘の点は、総理大臣の施政方針演説ばかりじゃなしに、不肖私、先般の経済演説の中でも実はうたってございます。 それは、エネルギーの問題などの最近の動向を見るにつけましても、私は、食糧についても十分そのことは考えなければならないと思うものでございまして、できる限り自給率は高くすると同時に、どうしてもわが国でつくれないものにつきましても、輸入先の多様化をはかることは必要でございますし、また、その備蓄につきましても、いろいろな配慮を行なう必要があると考えるものでございます。 ことに、小麦とか大豆とか、あるいは濃厚飼料というようなものにつきましては、私は、今後も考えなけれ……
○内田国務大臣 具体的な問題でございまして、私のほうでは、その瞬間湯わかし器の価格調査をいたしておりません。
【次の発言】 物価の基本方針とか水準とかいうようなことについての調査がおもでございまして、個々の物資につきましては、それぞれその主管省がありまして、主管省が担当をいたすことになっております。(岡田(春)委員「主管省はどこだ」と呼ぶ)主管省ということになりますと、ガス器具でございますから、通産省でございます。
【次の発言】 先般も物価対策特別委員会でお答えを申し上げた機会があったと思いますが、私どもの立場といたしましては、先取り値上げ、あるいはやみカルテル等による不当な値上げ等は、これは……
○内田国務大臣 まあ、どちらから先にお答えしてもよろしいのでございますが、私から総括的にお答え申し上げます。 小沢さんがおっしゃられましたように、最近の経済の諸指標は、一時と違いまして、物価をはじめ、非常に鎮静の方向をたどってまいってきております。ことに卸売り物価、一両日前に発表されました二月中旬の物価につきましては、小沢さんがお述べになりましたように、十六項目ぐらいの項目のうち、十項目ぐらいは、これは微弱ながら低落の方向を示してまいりまして、二月上旬と持ち合いというようなことになりました。また、私どものほうで常に調査をいたしております設備投資、あるいはその先行きの機械受注なども、最近に至り……
○内田国務大臣 正確には存じませんが、私の感覚では、全国でゴルフ場が千ぐらいあるのではなかろうか。その千ぐらいが、一単位三十万ヘクタールくらいを持っておるとしますと、それの倍数になりますから、相当な大きさにならざるを得ないと私は思います。
【次の発言】 先ほど、全国におけるゴルフ場の数並びにその地積についての御質問中、数のほうはあれでよろしゅうございますが、地積は、私が、一カ所当たり三十万坪と申し上げるべきところを、三十万ヘクタールと申してしまったようでございますので、その点、取り消させていただきたい、訂正させていただきたいと思います。
○内田国務大臣 その問題は、八木さんのおっしゃるとおり、非常に大切な問題であると私は考えます。 でございますから、長年の懸案であります年金に対するスライド制というものが、厚生年金と国民年金については法律の制度上採用されることになりましたし、また、福祉年金につきましては、スライド制ではありませんけれども、もとが低いのだからということで、これも、スライド制とは違った意味で予算上引き上げるたてまえのもとで、年金法の改正をこの国会に提出をいたしておるわけでございます。 ところが、これも釈迦に説法でございますが、現在法律に導入されました制度は物価スライドでありまして、消費者物価が五%以上上がった場合……
○内田国務大臣 物価の見通しいかんという川俣さんからのお尋ねでございますが、まあ私は政府でありますから、ことに物価の問題を預かっておりますから、自分びいき、政府寄りの御答弁を申し上げるということでは決してございませんけれども、物価が一番狂乱状態にございましたのは御承知のように昨年の暮れからことしの二月ぐらいでございました。この間は、卸売り物価で申しますと、一番高くなりましたのは一カ月で、つまり対前月七・一%あるいは五・五%というような月が三月ぐらい続きました。また消費者物価のほうは、いま申し上げます卸売り物価ほど一カ月間の上昇というものはございませんでしたけれども、しかし、やはり同じように昨年……
○内田国務大臣 わが国の物価が最近鎮静はいたしておりますものの、板川委員御指摘のように、昨年の同時期に比べますとまだかなり高いレベルにあります。しかし、卸売り物価は、板川さんは何月分をおとりになったか――九月は、前年の九月に対しますと三五%ではなしに三〇・六%、こういう数字でございますので、これはあとから正しいものを差し上げたい。(板川委員「六月です」と呼ぶ)六月は三五・三。しかし、それから七、八、九とたいへんいい落ちつきを示しておりまして、最近、現時点では、たとえば九月は卸売り物価は御承知のとおり、詳しいことは言いませんけれども、上がり方がほとんどなかったというようなことで、今日では三〇・六……
○内田国務大臣 大出さんのお話で、私がたいへん進歩的な人物のようにおだてられましたが、そんなたいした者でもございません。私は、物価だけを担当いたすわけではございませんで、国民生活の安定ということも担当をいたすべきことが私の職務だと心得ております。現に経済企画庁には、物価局もございますけれども、国民生活局というものさえも置いてあるわけでございますので、これは両面を考えて両立するように私は今後といえどもっとめるつもりでございます。ということは、これは一般の企業における大幅春闘の現実ということも私は踏まえておりますので、今回の人事院勧告につきましては、私の立場といたしましては、やはり給与生活者である……
○内田国務大臣 ごあいさつを兼ねまして、最近の物価の動向につきまして若干申し述べさせていただきたいと存じます。 申すまでもなく、わが国の物価は、昨年昭和四十八年の春ごろからかなり目立った上昇線をたどっておりましたが、それが昨年暮れに近く、例の石油ショックに関連をいたしまして、異常な上昇をいたしました。 私が強く記憶をいたしておりますところでも、昨年の十二月には一カ月間で卸売り物価が七・一%上昇し、また越えて本年の一月になりましても卸売り物価は対前月五・五%一カ月で上昇、二月に入りましてもなおその上昇率はあまり衰えずに、三%をこえるような一月間の上昇を続けておりました。 消費者物価につきま……
○内田国務大臣 労働大臣の言うことと同感でございます。
【次の発言】 石田さんが御心配するような事態が、冷凍とか冷蔵倉庫の施設によって生じてはならないと私は思います。
ただ、生鮮食料品などにつきましては、魚でございましてもくだものでございましても、とれる時期にはとれ過ぎる、またある時期には、天候の関係等で全くどれないというような時期的な需給を調整するためには、御承知のように、政府が助成してこれらの冷蔵、冷凍施設というものをつくらしておるわけでありますが、それが業者のほうの利益をあげるために、そういう面においてのみ活用されるということであってはならないと思いますので、これらの施設の運営に関する……
○内田国務大臣 昨年来から今日のわが国の経済の状況というものは、加藤委員がおっしゃるように、まことに、インフレ、すなわち物価高というものとデフレ、つまり経済の停滞というものが同居をいたしております状況でありますことはおっしゃるとおりでありまして、これは別のことばで申しますと、インフレとスタグネーションが同居しておるというわけで、スタグフレーションということばになっておりますことも御承知のとおりであります。 経済の状況は、最近は、わが国の経済成長の実質成長などの推移が示しますように、若干のマイナス成長の状況がうかがわれますことから判断されますように、個々の産業あるいは現実の経済界の動きというも……
○内田国務大臣 私は正直に申しまして、昭和四十八年、本年度のこの間改定をいたしました実績見通しより高くなるはずはないし、もちろんそれよりも実質的には下になるだろう、改定見通しというのは、これはもう御承知のとおり、当初は実質で一〇・七%ぐらいの成長を見ておりましたが、それを私が就任直後、六・四%という実質成長に改定をいたしたわけであります。しかし、それよりも少なく見積もることが現実的であろうということで、けさの新聞などにもぼちぼちあらわれておりますように、実質的には二・五内外と見ております。しかし、これはお尋ねがないからここで私が解説はいたしませんが、ことしの実績見通しの六・四が、数字の示すよう……
○内田国務大臣 明年一−三月の物価の措移につきましては、私どもも厳にこれを警戒しながら見守らなければならないと思っております。御指摘がございましたとおり、十一月分卸売り物価が非常な高騰を見ましたので、その影響が今後の消費者物価等にあらわれますことを私どもはたいへん心配をいたしております。そのためには、いわゆる総需要抑制対策といたしましては、明年度の予算編成に臨む態度はもちろんのこと、財政金融の施策をさらに一そう綿密なものにいたしますとともに、ただいまお願いをいたしております本法案につきましても一日も早く御可決をいただかんことをお願いをいたすのでございます。
○内田国務大臣 昭和四十九年度の経済企画庁関係の予算及び財政投融資計画につきまして、その概要をまず御説明申し上げます。 総理府所管一般会計歳出予算のうち経済企画庁の予算総額は、百十億八千三百九十四万円であります。 これは、総合開発局関係予算が、御承知のように国土総合開発庁に移管されることとなることを想定しておりますので、その分を除いた額でありまして、前年度の総合開発局関係を除いた当庁予算額に比較いたしますと、四十二億七千三百十六万円の増額となっております。 また、財政投融資計画につきましては、海外経済協力基金にかかる分、総額一千九百八十億円でありまして、前年度に比べまして三百七十五億円の……
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