内田常雄 衆議院議員
32期国会発言一覧

内田常雄[衆]在籍期 : 25期-27期-28期-29期-30期-31期-|32期|-33期-34期
内田常雄[衆]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計発言一覧質問主意書

このページでは内田常雄衆議院議員の32期(1969/12/27〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は32期国会活動統計で確認できます。

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本会議発言一覧(衆議院32期)

内田常雄[衆]本会議発言(全期間)
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第63回国会(1970/01/14〜1970/05/13)

第63回国会 衆議院本会議 第5号(1970/02/18、32期、自由民主党)【政府役職:厚生大臣】

○国務大臣(内田常雄君) 社会福祉重視の問題でございますけれども、生活保護世帯とか、あるいは老人、身体障害者など、社会の恵まれない人々に対する福祉政策の充実につきましては、これまでの高度経済成長政策の実績とともに、今後わが国の社会構造の変動ということも考えまして、格段の努力を厚生大臣としても行なってまいるつもりでございます。  明年度の予算におきましても、社会福祉費につきましては、一般会計予算の伸びを相当上回る充実を期しておりますばかりでなしに、各部門につきましても、きめのこまかい配慮をいたしておるのでございます。  たとえば、生活保護基準につきましても、前年度を上回る引き上げをはかっておりま……

第63回国会 衆議院本会議 第10号(1970/03/17、32期、自由民主党)【政府役職:厚生大臣】

○国務大臣(内田常雄君) 山本さんから御意見がありました国民健康保険の諸問題につきましては、目下関係の審議会において審議中の医療保険制度の抜本改正の中において、その合理的改善を期しておるところでございまして、私といたしましてもこれが実施の促進をはかってまいる所存でございます。  また、御指摘の老人医療の問題につきましても、その一環として対応してまいることにいたしております。  国保の保健婦の確保、充実、またそのための処遇の改善につきましては、その保健婦の方々の役割りにかんがみまして、今後とも努力をいたしてまいる所存でございます。  無医地域ないしは僻地医療対策の問題につきましては、これまでやっ……

第63回国会 衆議院本会議 第15号(1970/04/02、32期、自由民主党)【政府役職:厚生大臣】

○国務大臣(内田常雄君) 僻地医療の重要性につきましては、田中議員から御指摘のとおりでございまして、私どもといたしましても、かねてよりこの僻地診療所の年次計画による整備をいたしておりますけれども、近来山村の道路などもよくなりました事情をも取り入れまして、巡回診療車でありますとか、あるいは患者輸送車というようなものの整備にさらに力を注いでおります。  また、巡回診療車の運営費のようなものも、本年度から新たに助成の対象にいたしましたが、そういうことをいたしましても医者が足りない実情でございますので、これは国立病院のお医者さんを、チームをつくって、でき得る限り僻地のほうに定期的に派遣をするというよう……

第63回国会 衆議院本会議 第21号(1970/04/23、32期、自由民主党)【政府役職:厚生大臣】

○国務大臣(内田常雄君) 国民健康保険の医療費に対する国庫負担につきましては、いろいろ議論もございましたが、土井さん御承知のとおり、とどのつまりは四五%を国が負担するという、その本則を本年も堅持いたしてまいりました。  また、事務費の公共団体における超過負担につきましては、ただいま自治大臣から御説明がございましたとおり、昭和四十三年度以降本年まで三カ年計画をもちまして、通例の事務に要する経費につきましては、この超過負担を解消することにいたして、予算を組んでおる次第でございます。  老人医療のお尋ねがございましたが、現在におきましても、老人の健康診査とか、あるいは白内障の手術などにつきましては、……


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第64回国会(1970/11/24〜1970/12/18)

第64回国会 衆議院本会議 第5号(1970/12/03、32期、自由民主党)【政府役職:厚生大臣】

○国務大臣(内田常雄君) 亜硫酸ガスなどの硫黄酸化物の環境基準が設けられましたのは、島本さん御承知のとおり、昨年の二月でございましたが、その当時設けられた環境基準を超過いたしておりました地区は、全国で東京、大阪、四日市など十九都市でございましたが、昨年中にこのうち改善されました地区が、千葉、釜石など四都市がございましたが、しかし残念ながら、新たに札幌、名古屋、富士などの十七都市が環境基準を越えるような私のほうの計算が出てきております。これは、当該地区における汚染度の進行ももちろん私あると思いますが、他面、指定地域を私どものほうでだんだん拡大をいたしまして、これらの地域に測定器を設けることになり……


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第65回国会(1970/12/26〜1971/05/24)

第65回国会 衆議院本会議 第5号(1971/02/05、32期、自由民主党)【政府役職:厚生大臣】

○国務大臣(内田常雄君) 華山さんから、薬の広告費が大き過ぎるという御意見でございましたが、このことにつきましては、総理大臣からもただいま御答弁がございましたとおり、また、当院の決算委員会からも御意見がございまして、昨年の六月に、法律に基づきまする規制のほかに、医薬品等の広告適正化基準というものを私どものほうでつくりまして、それを業界の指導の指針といたし、業界はまた、これを受けまして、広告自粛のあの規制案をつくってこれまでやってまいってきております。  いろいろ御批判はあるようでございまして、私どものほうでも、これからさらに一そうこの指導強化の体制をとってまいりますが、ただ、昨年さような指導を……

第65回国会 衆議院本会議 第11号(1971/02/25、32期、自由民主党)【政府役職:厚生大臣】

○国務大臣(内田常雄君) 児童手当法案につきまして、その趣旨を御説明申し上げます。  御承知のように、児童手当制度はわが国社会保障制度の中でいまだ実現を見ていない唯一の制度であり、次代の社会をになう児童の育成の場である家庭の生活を安定させ、児童の健全な育成と資質の向上をはかるためには、この制度の創設がかねてより懸案となっておりました。  特に、今後において老齢化が予測されるわが国の人口構成を考えますとき、将来の高齢化社会をささえていくこととなる児童の健全な育成と資質の向上をはかることは、わが国が将来にわたって活力にあふれた社会として発展を続けていくために、今日においてとるべき緊急の課題といわな……

第65回国会 衆議院本会議 第15号(1971/03/09、32期、自由民主党)【政府役職:厚生大臣】

○国務大臣(内田常雄君) 私に対する後藤さんお尋ねは、老齢年金の充実についての考え方でございまして、ただいま、大筋につきましては、総理大臣からお話がございましたとおりでございます。  御存じのように、十年前に国民年金ができまして、厚生年金等と並んで、わが国は国民皆保険の制度が確立をされましたけれども、先ほど総理も言及されましたけれども、わが国の老齢人口というものが、西欧諸国に比べますと、現在のところはまだ半分ぐらいでありますこと、また、この年金制度ができましてからようやく十年たったばかりでありまして、国民年金の拠出制の年金は、ことしからようやく経過的なものが支給されるというような段階になりまし……

第65回国会 衆議院本会議 第19号(1971/03/19、32期、自由民主党)【政府役職:厚生大臣】

○国務大臣(内田常雄君) 健康保険法等の一部を改正する法律案につきまして、その趣旨を御説明申し上げます。  医療保険制度の抜本改正につきましては、つとにその必要性が指摘され、政府といたしましても、鋭意検討を進めてまいったところでありまして、一昨年、すなわち昭和四十四年に、社会保険審議会及び社会保障制度審議会に抜本改正の諮問を行なったところであります。しかしながら、御承知のとおり、この問題はきわめて広範多岐にわたるため、両審議会の熱心な御審議にもかかわらず、なおその結論を得るに至っておりません。  しかしながら、政府といたしましては、さきの本法改正の際、二年後には抜本改正の第一歩に着手すべき旨を……

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第63回国会(1970/01/14〜1970/05/13)

第63回国会 決算委員会 第17号(1970/05/19、32期、自由民主党)【政府役職】

○内田国務大臣 まず第一点の、高橋暁正氏から厚生大臣に対する質問書でございますが、本年の二月に私のところに届きまして拝見をいたしております。  高橋先生はその学界におけるその方面の研究深い方であると私は存じておりますが、中身は二重盲検法等に関するたいへん専門的なことでございますし、これが第一点と、それからその方面におけるごりっぱな学者であられることは私も承知をいたしておりますが、学界等を代表した質問というものでもございませんで、個人的の御質問という形でもございますので、したがって、一国を代表する厚生大臣としての私からこの御質問に対して答えるのに的確な筋のものでもないように考えまして、この内容に……

第63回国会 決算委員会 第19号(1970/07/10、32期、自由民主党)【政府役職】

○内田国務大臣 薬については非常に問題が提起されておりますので、このままの状況で私どもはこれを放置していくことにはいくまいと考えます。いまも局長から話がございましたように、まず広告の問題でございますが、これは薬事法に若干の規定がございますが、限定された規定のようでございますので、私どもは行政指導方針として、法律の規定をさらに乗り越えたような指導をいたしておりますことは、局長からも申したとおりでございますし、また業界自身も、これは先般の国会でも私からもお答えを申し上げましたが、自主規制のような基準もつくっておりますが、まだまだ不完全また不満足なところがあると考えまして、先般もあらためて私どものほ……

第63回国会 建設委員会 第20号(1970/07/01、32期、自由民主党)【政府役職】

○内田国務大臣 国会は国権の最高機関でございますし、また、私ども国務大臣あるいは政府委員は国会の中から選ばれ、あるいはまた国会の御承認を受けて政府委員に就任いたしておること申すまでもございません。したがって、国権の最高機関である国会の考え方というものはどこまでも尊重をいたしながら、議院内閣の趣旨を十分体してやってまいってきておりますし、また今後もその所存でございます。
【次の発言】 天野先生お尋ねの後段のとおりでございまして、いやしくも自分の部下である所属の説明員が大臣の考え方と間違った答弁などを国会でいたすべきものでないと思います。大臣の意思に反したような答弁をした場合には、私は首を切ってし……

第63回国会 産業公害対策特別委員会 第3号(1970/02/25、32期、自由民主党)【政府役職】

○内田国務大臣 第六十三回特別国会における当委員会の御審議に先立ちまして、厚生大臣就任のごあいさつを申し上げますとともに、公害行政に関し所信の一端を申し述べまして、各位の御指導、御協力を賜わりたいと存じます。  近年、公害問題がますます重大化し、その緊急な解決が大きな課題となっていることは、申すまでもございません。最近における国際的な諸動向を見ましても、公害問題は世界的な関心を集め、各国が協力してこの問題の解決にあたろうという機運が盛り上がってきているところであります。  わが国の公害対策については、逐年、着実な進展がはかられてまいりましたが、内政の年といわれる本年におきましては、公害から国民……

第63回国会 産業公害対策特別委員会 第8号(1970/04/08、32期、自由民主党)【政府役職】

○内田国務大臣 もしほんとうだといたしますならば、島本先生のおっしゃるとおりでございます。国立公園あるいは国定公園の構想というものは、公害対策よりも一歩先に進んでおりまして、公害対策の必要のないような自然的環境を初めから保存しておこう、そして人間が人間として親しめる環境というものを初めから保存しておこうというような地域でございますので、その地域にある陸上あるいはまた水面というものが、お話しのように汚濁されておるような状況になりますと、これは自然公園としての存置の意味が全く失われますので、何よりも先にそういう水域、つまり湖水につきましては、経済企画庁とも御相談をして、先ほど来御議論にありますよう……

第63回国会 産業公害対策特別委員会 第14号(1970/06/09、32期、自由民主党)【政府役職】

○内田国務大臣 私からお答えを申し上げますが、申すまでもなくカドミウムは微量重金属の一つでございまして、たとえば水銀でありますとかあるいは他のクロムでありますとか、あるいはまたシアン化合物なども同じように私は取り扱わなければならないおそるべき有害物質の一つと考えるものであります。でありますから、厚生大臣であります私の気持ちといたしましては、それによる被害が出てからあとを追っかけてみてももう手おくれでありますので、この公害の問題につきましては、できるだけ先取りをいたしてまいりたいという現在私は気持ちでおるものでございます。厚生省の事務当局に尋ねてみますると、そこまでは私の考えと同じでございまして……

第63回国会 産業公害対策特別委員会 第16号(1970/06/11、32期、自由民主党)【政府役職】

○内田国務大臣 私は、公害問題を先取りするぐらいの気概を持って、微力ではありますがつとめておるわけであります。これは赤松さんに迎合するわけではございませんが、正直に申しまして、公害に取り組む厚生省内の機構があまりに弱体過ぎます。私は何とかしてこれを強化するために公害省をつくらなくても、いまお話がございます公害対策会議というものを、私どもが名目だけでなしに、その庶務をつかさどるのではなしに、政策的にもこれを振り回し得るぐらいの組織と実力を備えるような仕組みにしたい。これは私は政治生命をかけてやらせていただくつもりで、いずれここにいらっしゃる荒木国務大臣とも、ほんように腹を打ち割ってお願いをしたり……

第63回国会 産業公害対策特別委員会 第22号(1970/10/07、32期、自由民主党)【政府役職】

○内田国務大臣 公害の問題につきましては、私はかねがね厚生大臣として一つの理念を持っております。それは従来の公害対策ということが、よごれて処置ないところを、あるいは地域指定をし、あるいは水域指定をして、そして局所対応主義の仕組みになっておったことを私は非常に不満足に思っておるものでございまして、新しい時代の公害対策というものは、よごれてない地域をよごさないようにすることこそが環境保全、すなわち公害対策だ、私はこういう理念に立ちまして、地域指定主義というものを取っ払うべきである、東京や大阪や四日市やあるいは千葉等の地域へ入れられない企業が、指定地域あるいは指定水域以外に出ていって、そこをよごすの……

第63回国会 産業公害対策特別委員会 第23号(1970/11/12、32期、自由民主党)【政府役職】

○内田国務大臣 お尋ねの公害に係る健康被害の救済に関する特別措置法に基づきまして、地域指定の政令を厚生省が中心となり、また当該地域の都道府県知事の意見をも聞いて指定をすることになっておりますが、御承知のように、現在指定地域はたしか水質汚染に伴う疾病に関して三地域、大気汚染に関する疾病に関して三地域、合わせて六地域でございまして、八戸市は漏れております。八戸市における公害の対策につきましても、もちろん厚生省では承知をいたしておりまして、その汚染状況あるいは被害者の状況などにつきまして、当該県の担当の方面から報告を求めておりますが、現在の時点におきましては、その地域における大気汚染状況、あるいはこ……

第63回国会 社会労働委員会 第1号(1970/02/16、32期、自由民主党)【政府役職】

○内田国務大臣 新しい国会における社会労働委員会の御審議に先立ちまして、厚生大臣として就任のごあいさつを兼ねて厚生行政について所信の一端を申し述べたいと存じます。  わが国は、高度経済成長の一九六〇年代を送り、ここに一九七〇年代を迎えたのでありますが、この七〇年代は、持続する経済成長の中にあって、その成果を広く国民各層に均てんさせ、真に豊かな社会を建設すべききわめて重要な年代と存じます。さらに本年は「内政の年」といわれ、社会保障の充実、生活環境の整備等国民生活の向上を直接の目標とする厚生行政は、その中心的な役割りをになうべきものと考えております。  わが国の社会保障は、一応その体系を整えたとは……

第63回国会 社会労働委員会 第2号(1970/03/05、32期、自由民主党)【政府役職】

○内田国務大臣 増岡先生のお尋ねでございますが、わが国の経済が最近十年間に非常に成長をいたしましたことは、もちろん言うまでもないところでありますけれども、しかし厚生大臣の私として経済成長というものを考えます場合には、単に経済が物理的に成長しただけではほんとうの成長とはいえない。それに伴いまして、社会環境というものが個人の生活水準の伸びに適応するようなぐあいに徐々に整備されていってこそ初めて私は経済成長が高度である、こういうことがいえるものと考えるものでございまして、この点につきましては、総理大臣も今国会の冒頭における施政方針演説で同趣旨のことを述べておるところと私は信ずるものでございます。した……

第63回国会 社会労働委員会 第4号(1970/03/12、32期、自由民主党)【政府役職】

○内田国務大臣 ただいま山本先生がお取り上げの問題は、きょう山本先生からこの件についてのお尋ねがあるまでもなく、私は、実は直接の権限はございませんけれども、医療担当の大臣といたしまして関心を持ちまして、そうして、この問題の円満なる解決につきましていささか努力をいたしてまいりました。  結論を申し上げますと、いろいろ申し上げるまでもなく、ごく最近のうちに両者の間に円満な解決がつき得るというような方向になってまいっておりますので、その情勢が達成されるように、なお私どもは激励をいたしておりますので、御心配のようなことが起こらないで済むと私は確信をいたしております。

第63回国会 社会労働委員会 第6号(1970/03/19、32期、自由民主党)【政府役職】

○内田国務大臣 ただいま議題となりました戦傷病者戦没者遺族等援護法等の一部を改正する法律案について、その提案の理由を御説明申し上げます。  戦傷病者、戦没者遺族及び未帰還者の留守家族等に対しましては、戦傷病者戦没者遺族等援護法、戦傷病者特別援護法、未帰還者留守家族等援護法等により、各般にわたる援護の措置が講ぜられてきたところでありますが、今般さらにこれらの援護措置の改善をはかることとし、この法律案を提出いたした次第であります。  次に、この法律案の概要について御説明申し上げます。  第一は、戦傷病者戦没者遺族等援護法の一部改正でありまして、まず障害年金及び障害一時金並びに先順位遺族にかかる遺族……

第63回国会 社会労働委員会 第8号(1970/04/02、32期、自由民主党)【政府役職】

○内田国務大臣 私も実は外地へ長いことおりました経験もありまして、ことによったら私自身が帰れなかったかもしれないようなことも、いまこうして帰ってきておりますけれども、考えられないでもない場合がございましたので、後藤さんがお話しになりましたその趣旨は、私にもよくわかります。ただし、国の財政をもってその留守家族に対して処遇をするのでありますから、帰らないその理由なり事情なりというものをも勘案いたしまして、留守家族の処遇――めんどうを見るほうがいいと思われるものは、できるだけその範囲を広くしてめんどうも見るべきではないかと思いますので、原則的なことにつきましてさらに検討いたしますとともに、ケース・バ……

第63回国会 社会労働委員会 第10号(1970/04/09、32期、自由民主党)【政府役職】

○内田国務大臣 すでに御承知のことと存じますが、大阪市におけるガス爆発事故の情報を私から簡単に御報告申し上げたいと存じます。  これはけさの八時現在の情報でございます。  一、概況。四月八日十七時三十分ごろ、大阪市の地下鉄延長工事中に、埋設物である都市ガスのパイプ管からガス漏れがあり、大阪瓦斯会社のパトロール車が現地に出動して修理中に同車が燃え出し、同時に四カ所からガス爆発が起こり、付近の住家等のガラス、コンクリートの破片等が散乱するとともに、火災が発生し、帰宅途上の通勤者、地下鉄工事人等に多数の死傷者、被害が発生した。  二、災害発生日時及び場所。日時、四十五年四月八日十七時三十分ごろ。場所……

第63回国会 社会労働委員会 第11号(1970/04/10、32期、自由民主党)【政府役職】

○内田国務大臣 せっかくこうしたりっぱな総合施設ができましても、要はそこに従事される専門職員の確保の問題であろうと思います。これもまた一方に片寄った専門職種だけではなしに、総合的なコロニーでございますから、いろいろな方面の専門職員を確保しなければならない。そのためにはいまおっしゃるようにまず給与の問題も十分な配慮がなされなければ、なかなか民間その他の方面から交流をするにいたしましても、あるいはまた定着的に職員を確保するにいたしましてもできないので、十分給与の面には配慮いたしてまいります。  それからさらに職員の数の問題でございますが、これにつきましても、コロニーに収容される障害者の数に比べまし……

第63回国会 社会労働委員会 第13号(1970/04/23、32期、自由民主党)【政府役職】

○内田国務大臣 ただいま議題となりました国民年金法等の一部を改正する法律案につきまして、その提案の理由を御説明申し上げます。  国民年金制度については、発足以来、逐年、その改善をはかり、昨年は厚生年金保険の改正とあわせて拠出年金を中心とした制度全般にわたる大幅な改善を行なったところでありますが、現在の年金受給者の大部分は福祉年金受給者であり、福祉年金がこれら受給者の福祉に貢献している現状にかんがみ、本年も引き続き福祉年金の改善をはかる必要があると考えました。  また、児童扶養手当制度及び特別児童扶養手当制度につきましても、逐年その内容の改善をはかってまいりましたが、支給の対象となる児童の福祉の……

第63回国会 社会労働委員会 第15号(1970/04/27、32期、自由民主党)【政府役職】

○内田国務大臣 ただいま議題となりました船員保険法の一部を改正する法律案につきまして、その提案の理由を御説明申し上げます。  今回の改正は、業務災害による障害者等の福祉の向上をはかるため職務上の事由による年金の額を引き上げるとともに、業務災害防止の推進と災害補償に相当する給付にかかる保険料の負担の公平をはかるため、災害発生率に応じて個々の船舶所有者の災害保険料率を変更できることとすることをその趣旨とするものでありまして、その内容は次のとおりでございます。  改正の第一は、年金部門における職務上の事由による年金の給付水準の改善でございます。  これは、今回の労働者災害補償保険の障害補償年金及び遺……

第63回国会 社会労働委員会 第16号(1970/04/28、32期、自由民主党)【政府役職】

○内田国務大臣 正しい労働運動を抑圧するつもりはございませんけれども、事が人の生命を預かる機関の医療関係者でございますので、その辺の情勢をも十分考えまして、できる限り患者に迷惑のかからないような方法で私どもも関係者の協力を求めて処理しなければならないと考えております。
【次の発言】 御意見は十分承っておりましたので、これが充実につきまして努力をいたしたいと考えます。

第63回国会 社会労働委員会 第17号(1970/05/06、32期、自由民主党)【政府役職】

○内田国務大臣 船員保険法におきましても、職務上の年金等の仕組みは労災補償法と同じでなければならないと考えますので、ただいま労働大臣から見解の表明がございましたとおり、私どもも同じ気持ちで進んでおります。今回の船員保険法の改正もいわばその一つのあらわれでございますし、またスライド制等の問題につきましても、船員保険法のほうは、厚生年金保険法と同じような職務外の仕組みも抱いておりますから、それとの関係も考慮いたしながら既裁定の年金等につきまして今回の改定の措置を講じましたのもそのあらわれでございます。今後ますます、これらのことにつきましても充実した、時代に沿った考えを進めてまいる所存でございます。

第63回国会 社会労働委員会 第18号(1970/05/07、32期、自由民主党)【政府役職】

○内田国務大臣 医療というものは患者対医師との関係でございましょうけれども、しかしいま箕輪先生から御発言がございましたように、国民の健康を保持するということは今日の場合、国の大きな行政の目標であり、また政治の課題であると考えるものであります。したがって、この医療の遂行のために欠くことのできない看護婦さんの養成ということにつきましては、直接その養成に当たる機関が国立であるかあるいは民営であるかということは別といたしまして、養成の責任というものは私は国が負って円満なる実施をはかってまいるべきものだと考えて、そのように行政を進める所存でございます。

第63回国会 社会労働委員会 第19号(1970/05/08、32期、自由民主党)【政府役職】

○内田国務大臣 おっしゃるとおりでございます。きのう説明申し上げたからといって、きのうのとおりと言う必要はないので、局長からもう一度ここで説明をいたさせます。
【次の発言】 そのとおりでございます。これは看護婦さんの中で正看と准看との問題ばかりでなしに、保健婦、助産婦というような面をも含めまして、私はいつの日か根本的に検討すべきではないかという気がいたすものでございます。
【次の発言】 看護婦さん並びに准看護婦さんの処遇改善ということと、さらに処遇のみならず、職場環境の改善ということはきわめて大切なことであると私は思います。そうでなければ、いかに制度の改正をいたしまして増員をはかりましても、資……

第63回国会 社会労働委員会 第20号(1970/05/11、32期、自由民主党)【政府役職】

○内田国務大臣 観光ということばにも私は非常に立体的な中身があると思うのでございますが、私ども厚生省として最大の重点を置きたいのはやはり自然環境の保護、いま島本先生からお話がございますように、私どもの国立公園行政というものは、観光開発の結果自然環境が荒廃に帰するようなことがあってはならない、こう思うものでございます。でありますから、国立公園あるいは国定公園の区域内にいろいろな種類の娯楽施設が建ち並ぶような、そういう行政指導方針は私どもとしてはむしろ避けて、この際一番とうとい人間の自然に帰れるような、そういう環境を保全するという意味におきまして、私どもは国立公園行政というものを広い意味の観光施策……

第63回国会 社会労働委員会 第21号(1970/05/12、32期、自由民主党)【政府役職】

○内田国務大臣 審議会の意見は十分尊重いたしまして、先ほど来のお尋ね並びに答弁に関連してでございますが、保険料率が相当程度上がります。また給付内容も、御承知のようにある程度高くなるわけでございますが、どちらに重点があるか、財政的に重点があるかあるいは給付の改善に重点があるかということでございますが、現行の制度があまりに実態とかけ離れておる。給付の面においても、ほかの制度から見てかけ離れておりますし、また保険料算出の基礎である二段階の給与日額などについても、現状とあまりに離れておりますので、とにかくできる限り現状と合わせてやっていこう、こういうことから出発しておりますことも御了承いただきたいと思……

第63回国会 社会労働委員会 第23号(1970/06/10、32期、自由民主党)【政府役職】

○内田国務大臣 今回の私どものとりました措置に対しまして、いろいろ御心配や御迷惑をおかけいたしましたこと、まことに私は恐縮に存じております。  田邊先生からいまお話がございましたとおり、過ぐる国会におきましては、政府からも改正法案を出し、また当院におきましては、それに加えて擬適の問題にも触れる修正案も出されたわけでございまして、私どもは政府原案の成立することを強く希望をいたし、また国会の御意思もあることでございますので、修正案による擬適制度の適法化というようなことにつきましても、その御意思を尊重をしてまいる所存で正直のところ私はおりました。しかるところ、まことに残念にも、この政府原案も、修正案……

第63回国会 社会労働委員会 第24号(1970/07/10、32期、自由民主党)【政府役職】

○内田国務大臣 公害の問題は、御指摘のとおり、私ども国民生活にとりまして非常に重要な問題でございますが、非常にありがたいことに、厚生大臣の私としていろいろ、私ども国の施策に不備はありますが、しかし御発言の田邊先生をはじめ国民の皆さま、さらには最近の現象といたしましては公害発生源でございますところの企業担当の方々も、公害の防除なくしてはもはや国民生活の幸福というものはあり得ない、また産業、経済の発展というものは公害防除を先行して考えるべきだというような考え方に変わってまいりましたことは、私といたしまして非常にありがたく思っております。しかし、ありがたいだけでは前進いたしませんので、そういう国民の……

第63回国会 社会労働委員会 第25号(1970/08/10、32期、自由民主党)【政府役職】

○内田国務大臣 田邊委員の言われること、私は当然のことであると思います。もちろん、公共の利益とまた私人の利益の調整が必要でありまして、しばしば個人の利益のために公共の利益が閑却される、そのために公共の利益のための施策が進まないというようなことも従来はあったかと思いますが、それは私は、両者の調整をはかるべきことでありまして、その場合には、いま田邊さんが指摘されましたような個人の生存上の立場や利益は、公共の利益とともに十分考慮さるべきことだと私は思います。なおかつ、今日の日本の私どもの政治の目標が、人間尊重あるいはまた福祉国家を目標とするというようなところにきておりますにあたりましては、一そう私は……

第63回国会 社会労働委員会 第26号(1970/09/10、32期、自由民主党)【政府役職】

○内田国務大臣 御意見がございましたように、私ども政府といたしましては、昭和四十六年度の国の予算、またその内容をなしますところの各省の予算の概算要求を持ち出す時期に相なっておりますので、私どもも一応閣議で話し合いができましたワクというものも頭に置きながら、実は厚生省といたしましても八月末に概算要求を大蔵省に向かっていたしております。その中の一々はまだ申し上げにくいところもございますが、田邊さんから御意見がございましたように、私は、今日の国の目標というようなものは、かつての富国強兵にあらず、また経済成長一本やりにあらず、福祉国家の建設ということが国の目標でなければならないし、また国民に対しまして……

第63回国会 社会労働委員会 第27号(1970/10/09、32期、自由民主党)【政府役職】

○内田国務大臣 率直に私が感じておりますことは、従来私どものほうには食品衛生法というのが御承知のとおりございまして、人為的に食品の加工について有害な要素等が用いられることを監視したり制約したりするたてまえになっております。食品添加物等が、これは人為的の添加物でございますが、問題になっておるのはきょうな見地からでございます。ところが、川俣さんが御指摘のように、人為的に食品に加えるのではなしに、間接的に外部から食品の中に入ってくるいろいろな有害物質が最近多くなってまいりました。普通それは農薬でございますとか、また、ただいま御指摘の除草剤でございますとか、あるいは人間の食品ではなしに動物の食品等に供……

第63回国会 社会労働委員会 第28号(1970/11/09、32期、自由民主党)【政府役職】

○内田国務大臣 新聞の囲みのお読み上げがございました。まことに心外千万でございます。しかし世の中には、柔よく剛を制す、こういうことばもございますので、そのつもりでもやりまするし、また小林さんよく御承知のとおり、来年あたり大学卒業生の本年の上級職合格者の官庁志望者は、成績の優秀な人がほかの官庁より以上厚生省に殺到しておる、こういうような同じ新聞の記事をごらんいただきましても、厚生省に対する国民の期待と関心が集まっている。それだけにいまの新聞のようなことになってはたいへんだと考えまして、皆さま方の御支援のもとにひとつ大いにがんばってまいりたいと思います。  老人に対する福祉年金の引き上げのことでご……

第63回国会 農林水産委員会 第23号(1970/05/06、32期、自由民主党)【政府役職】

○内田国務大臣 ただいまの角屋先生の御意見でございますが、これはもう私ども厚生省が最も大きな関心を持っておる事案でございます。お説のように、これから十年、二十年の間には、わが国の人口構造がかなり急角度に高齢化の様相を帯びてまいりますことも、これは客観的に全く誤りがございませんので、したがって私どもも厚生省といたしまして、これからの施策の大きな分野として、高齢者対策というものを考えなければならないと考えております。その際、老齢者対策としてはいろいろの対策があるわけでございまして、年金、すなわち所得保障もその重要な一つでございますが、医療保障は何と申しましても年をとりますと病気になる場合も多うござ……

第63回国会 予算委員会 第2号(1970/02/21、32期、自由民主党)【政府役職】

○内田国務大臣 児童手当の問題につきましては、前からの経緯も私はよく承知をいたしておりまするし、またこれがわが国の社会保障制度上の重要な課題として、政府としてもぜひこれを真剣に取り上げてまいりたいという決意については、私が就任いたしましても変わりはございません。ただ、総理からもただいまお話がありましたように、昨年の七月に児童手当審議会というものが法律上の制度として生まれまして、自来熱心にこの課題について取り組んでいただいておるわけでございますけれども、明年度の予算編成までの間にこれを実施するに至るような、最終的なまとまった答申を得られないために、ここに予算の計上を見送らざるを得なかったというの……

第63回国会 予算委員会 第4号(1970/02/24、32期、自由民主党)【政府役職】

○内田国務大臣 私は、出納責任者にすべておまかせをいたしてりますので、いまここで記憶はございません。

第63回国会 予算委員会 第5号(1970/02/25、32期、自由民主党)【政府役職】

○内田国務大臣 わが国の社会保障給付の割合、あるいはまた同じことになるのですが、振替所得の国民所得に対する割合というものが、先進のヨーロッパ諸国などに比べて数字的に現在低いことは、御指摘のとおりでございます。また私どもは、この割合を将来に向かってできるだけ引き上げるべく努力をいたすのですが、ただ大橋先生も御承知のように、わが国が社会保障制度を、医療保障につきましても、年金すなわち所得保障につきましても、整えましたのは、昭和三十四年から五年、ちょうど日本の経済成長の出発時点でございます。これも大橋先生からお話のありましたように、医療保障は国際的レベルまでいっているということでございますが、そのと……

第63回国会 予算委員会 第6号(1970/02/26、32期、自由民主党)【政府役職】

○内田国務大臣 インフルエンザのワクチンにつきましては、昭和二十八年以来開発をいたしておりましたけれども、最近その新しいワクチンとして非常に有効でかつ副作用のないものとして、いまおっしゃるアジュバントワクチン、こういうものが研究の課題になりまして、私どものほうでもチームを編成いたしまして、その研究を続けておるものでございます。
【次の発言】 私にはこまかいことはわかりませんが、従来のインフルエンザワクチンに比べて予防効果も大きいし、副作用も少ないということで、この新しいワクチンの検討を進めておるものであります。
【次の発言】 発ガン性のあることについては私は聞いておりませんが、要するならば、こ……

第63回国会 予算委員会 第7号(1970/02/27、32期、自由民主党)【政府役職】

○内田国務大臣 たしか、ただいま御指摘の数字は昭和四十三年度の数字であったと思います。しかし、今日では、細谷委員も御承知のとおり、国民の一人当たりの所得が千何百ドルということはもう常識になっておりますので、今日の時点でとりますと、平均をすれば私はさらにそれよりかなり高い数字でなければならないと思っておりますけれども、あの厚生省の調査が、国民所得が伸びない時点のときであったか、あるいはあれが総理府の全国調査と違いまして、かなり局限された狭い範囲の調査でもあるようでございますので、少し低くあらわれているような感じを私は正直のところ持つものであります。

第63回国会 予算委員会 第8号(1970/02/28、32期、自由民主党)【政府役職】

○内田国務大臣 確かに環境衛生関係営業でございますから私の省の傘下にあるわけでございますが、私はその方面には全く通じておりませんので、お答えをいたしかねます。
【次の発言】 その件は堀さんが御指摘のとおりであり、また総理大臣がお答えになったとおりであると私も思います。  ただやり方につきまして、文部省と厚生省だけの話し合いでできる場合もあるし、さらに堀さんのおっしゃることをもっと手ぎわよくやるために、大蔵省にも入ってもらって、それがたとえば学校法人とか学校法人が経営する准看護婦養成施設でなくても、新しく厚生大臣、文部大臣が告示をする准看護婦養成施設については、働きながらとにかく看護婦の勉強をす……

第63回国会 予算委員会 第9号(1970/03/02、32期、自由民主党)【政府役職】

○内田国務大臣 今回、防腐剤として有機水銀が入っておる血漿の注射に関連いたしまして、少年がなくなられるという不幸な事件が起きまして、私も非常に心を痛めておるものでございます。ただいまお尋ねの点でございますが、今日、血液の保存期間というものが、御承知のとおり非常に短い、二十一日程度でございますので、長期にわたって血液を保存する、特にまた血球等を抜きまして血液型に関係のない血漿というものをつくります際には、いまのところ水銀剤というものを使う以外に他に適切なる方法がないわけでございまして、さような見地から、この有機水銀を使いました血漿剤というものが容認をせられているところでございます。しかし、これの……

第63回国会 予算委員会 第10号(1970/03/05、32期、自由民主党)【政府役職】

○内田国務大臣 チクロを添加物に使っておることは公に許されておったのでありますから、私は業界に責任がある問題ではないと思います。しかし政府といたしましては健康第一という考え方あるいはまた世論に照らしまして、アメリカをはじめ世界の各方面でそれの発ガン性と毒性が取り上げられました以上、これを放置するわけにもまいりません。したがいまして、食品衛生法の趣旨に従いましてこれを食品添加物からはずしたわけでありますので、私は政府がまた法律上の責任があるとも考えないものでございます。ただ政府といたしましては、そういう場合、業界の損失をでき得る限り少なからしめることを考えることは、私は行政のあり方として親切なあ……

第63回国会 予算委員会 第11号(1970/03/06、32期、自由民主党)【政府役職】

○内田国務大臣 この十年間に日本の経済成長が私は三倍くらいになったと思いますが、それに対しまして社会保障給付費のほうは、国民所得に対する割合から申しますと、ほとんど伸びていないともいえるような状態にあることを私は認めざるを得ません。
【次の発言】 私どもが世に問うております厚生白書の文言を引用されまして、たいへん御激励をいただいて、ありがたいと存じます。  ところで、私は話を簡単にいたしますために、経済成長に対しまして社会保障の国民所得に対する割合は、おおむねあまり伸びていないということを申し上げましたが、実態は十年前に比べて非常に伸びておることは、その本にも書いてあるとおりでございます。と申……

第63回国会 予算委員会 第12号(1970/03/07、32期、自由民主党)【政府役職】

○内田国務大臣 小林先生からたくさん御意見をまぜての御質問がございました。  まず、水道の問題でございますが、厚生省というのはたいへんいいところでございまして、環境衛生の見地からできるだけ簡易水道のみならず、水道水源の開発とかあるいは広域水道というようなことにもわたりまするし、また、現在の簡易水道というものは先ほど小林先生のお話もございましたように、ある規模以上、つまり、給水人口が百万人以上でなければ簡易水道として補助金はもらえない仕組みになっていますが、実はそれ以下の、百万人以下のものにつきましても給水施設としてこれも補助を出しております。そして水道に関するこれらの国の助成予算は、実は毎年飛……

第63回国会 予算委員会 第13号(1970/03/09、32期、自由民主党)【政府役職】

○内田国務大臣 駅構内で販売をされております食品類につきましても、もちろん食品衛生法の適用があるわけでございますので、いま松本委員が御指摘のような行動がありますことは、これは法の規定に違反するものでありまして、まことに私どもは遺憾と申し上げるほかはございません。これにつきましては、厚生省ももちろん責任官庁でございますけれども、当面は保健所あるいは都道府県等に食品衛生監視員というものを置きまして、たてまえからは厳重に駅内の食品販売につきましても監視させることになっておるわけでございますので、今後私どもは一そう戒心をして目を光らせたいと思います。  なおまた、駅構内のものにつきましては、これは国鉄……

第63回国会 予算委員会 第14号(1970/03/10、32期、自由民主党)【政府役職】

○内田国務大臣 この件につきましては先般もお尋ねがございましたので、私からは法律論は抜きにして、国民の健康を守るための排出基準等につ、きましては、国と、それから地元に最も関係のある公共団体とが十分打ち合わせて遺憾なきようにはからいたいということは申し上げておきました。  法律上の問題といたしましてのお尋ねでございますから、一応その点に触れてみますると、大気汚染防止法の第三十二条というのがございまして、国が法律できめておりますところのばい煙発生施設以外のものについての規制については、地方公共団体が条例で規制をすることを妨げるものではない、こういう規定がございます。国のほうは規模の大きい、この間も……

第63回国会 予算委員会 第15号(1970/03/18、32期、自由民主党)【政府役職】

○内田国務大臣 そういうことが私の耳にも入りましたので、一応調査をいたしましたところが、目下のところ該当者を聞いておりません。

第63回国会 予算委員会 第16号(1970/03/19、32期、自由民主党)【政府役職】

○内田国務大臣 公害防止計画を策定していただくための基本方針をすでに指示いたしましたところは、御承知のとおり、千葉県の市原と三重県の四日市と岡山県の水島でございますが、続いて内閣といたしましては、東京、それから神奈川、さらに大阪、その三つの地域につきまして、公害防止計画策定のための基本方針を目下策定中でございます。さらに続いて、昭和四十五年から六年にかけましては五地域、それは名古屋、尼崎、北九州、大分鶴崎地区、それから今後また産業人口が集中するであろうと予想される鹿島地区というものを選定いたしまして、基本方針をつくってまいる計画で進んでおります。

第63回国会 予算委員会 第18号(1970/03/30、32期、自由民主党)【政府役職】

○内田国務大臣 薬の承認をやります場合につきましては、その有効性、安全性ということは最も肝心なことでございますので、御承知のとおり、厚生省といたしましては、ことにそれが新薬の場合には、その物理的、化学的実験の成果とか、あるいはまた毒性の実験の成果あるいは薬事法上の実験、さらにまたずいぶん厳重な臨床実験をも経たデータを添えさせて、しかもそれを薬事審議会にかけて承認をいたしてきておるところでございます。  高橋東大講師からの先般私に対する手紙の中で、二重盲検法のことに触れておりますけれども、このことにつきましても、厚生省といたしましては、いまも申しますように、薬の製造、承認の場合には、客観的な資料……


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第64回国会(1970/11/24〜1970/12/18)

第64回国会 産業公害対策特別委員会 第2号(1970/12/03、32期、自由民主党)【政府役職】

○内田国務大臣 ただいま議題となりました大気汚染防止法の一部を改正する法律案、並びに騒音規制法の一部を改正する法律案につきまして、その提案の理由を御説明申し上げます。  まず、大気汚染防止法の一部を改正する法律案について申し上げます。  わが国の経済社会は、産業の発展、都市の膨張、運輸交通手段の高度化等により大きく変動してきておりますが、この過程において全国各地で環境汚染が広がり多様化するとともに、汚染状況は深刻の度を深め、国民の健康や生活環境に大きな被害を生ずるに至っております。  今回の改正法案は、このような事態に対処して、公害対策基本法その他関係法律の改正と相待ち、大気汚染についてその早……

第64回国会 産業公害対策特別委員会 第5号(1970/12/09、32期、自由民主党)【政府役職】

○内田国務大臣 御承知のように、騒音につきましては現在のところは工場騒音、建設騒音、それから、ずっと下がっては深夜騒音とか、あるいは商業騒音だけでございまして、あとで申しました二つはこれはもう全く地域的、局地的なものでございますので、市町村長まかせになっておりますこと、御承知のとおりでございます。しかし騒音でやはり今日一番問題なのは自動車騒音だということで、今回の騒音規制法に取り入れましたが、取り入れただけでは、一体どういう規制をするのかということのその標準がきまりません。どういう規制をするのかということをきめますためには、その目標でなければならない環境基準が当然きまらなければなりませんので、……

第64回国会 産業公害対策特別委員会 第6号(1970/12/10、32期、自由民主党)【政府役職】

○内田国務大臣 この公害による健康被害の救済に関する特別措置法でございますが、私はあれが十分なものとはもちろん思っておりません。医療費、医療手当、介護手当を出しておりますが、もちろんそのほかに財産上の損害もございましょうし、またいろいろ条件、局限もございます。しかし、昨年できた法律でございますし、地域もだんだんもちろん広げてまいるつもりでございますし、また所得制限その他支給金の出し方などにつきましても、すでに本年に入りましてからも改善もいたしてまいりましたので、そういう線で私はあの法律はあの法律の使命を十分達成するようなぐあいに運営上改善もしてまいりたい、こういう気持ちでおります。

第64回国会 社会労働委員会 第1号(1970/12/03、32期、自由民主党)【政府役職】

○内田国務大臣 ただいま議題となりました三法案のうち、まず廃棄物処理法案につきまして、その提案の理由を御説明申し上げます。  今日、わが国における産業活動の拡大、国民生活の向上等に伴って排出される各種の廃棄物は、膨大な量にのぼり、その質もまた著しく変化しております。特に、産業廃棄物の多くは、有害物質や処理の困難な物質を含み、公害の原因ともなっております。  このような実態にかんがみ、産業廃棄物に関し事業者の処理責任を明確にするとともに、その処理の体系を整え、また、市町村が行なうべき一般廃棄物の処理区域を市町村の全域に拡大するなど、現行の清掃法を全面的に改め、廃棄物の処理に遺憾なきを期するために……

第64回国会 社会労働委員会 第2号(1970/12/07、32期、自由民主党)【政府役職】

○内田国務大臣 私は厚生大臣といたしまして、国民の健康と生活環境を良好に保持することは私どもの任務であると考えております。先般、政府に中央公害対策本部ができまして、総理大臣みずから本部長に就任せられましたが、私は、実質的にその勝手元の役割りをするのはすなわち厚生省である、こういう、いま唐沢委員が御指摘のことと同じ考え方をもってこの問題に対処いたしております。ことに最近、日本の経済の成長につれまして、公害による人の健康の阻害あるいは環境の汚染が著しい状況が加速度的に発生してきたと私どもは考えまして、実は私は、就任以来この公害関係の諸体制につきまして前向きの姿勢を思い切ってやるべきだということを、……

第64回国会 社会労働委員会 第3号(1970/12/08、32期、自由民主党)【政府役職】

○内田国務大臣 基本法の一条ですか、二条ですか、要するに私は、公害というものは汚染局地の対象策ではなしに、これは人間の生活環境のポリューシヨンを排除するのが公害対策であるという観点に立ちまして対処しておるものでございますが、そういう見地から今回の公害対策基本法も何かしらの改正がされております。その中で特に第十二条でございましたか、いままでは下水道の処理施設の整備促進のことだけがうたわれておりまして、必ずしも清掃とか廃棄物の処理についての権限はございませんでしたので、わざわざそこにその廃棄物の処理ついての施策の――どういうことばでございましたか、適正化あるいは推進をはかるべきことをうたい込んでご……

第64回国会 社会労働委員会 第5号(1970/12/10、32期、自由民主党)【政府役職】

○内田国務大臣 田邊さんの御提起の問題は、先般来だんだん当委員会において御議論がございましたが、一般廃棄物の処理事業の実態を見ますと、それぞれの市町村によって条件は違いますが、今後の行政指導上の重要な課題であると考えますので、御趣旨も十分承りましたので、今後十分の検討を進めてまいりたい所存であります。
【次の発言】 これも先般来御議論がございましたとおりでございまして、一般廃棄物の処理に対する手数料につきましては市町村が定めることになっておりますが、一般廃棄物のうち家庭ごみなどについてその実態を見ますと、だんだんと無料の扱いをする市町村が増加してきているところでもあり、御趣旨のような方向で今後……

第64回国会 予算委員会 第1号(1970/12/14、32期、自由民主党)【政府役職】

○内田国務大臣 物価上昇等の状況に伴いまして、厚生年金、国民年金等の年金額はそのまま据え置かれますと、お説のように実質購買力年金額というものは減少いたしますので、当然私はこれを改定すべきであると考えますし、現にまた厚生年金法あるいは国民年金法におきましても、その趣旨を入れまして、いわゆるスライド制とは――当然スライド制とは違いますけれども、国民一般の生活水準その他経済に大きな著しい変動がある場合には年金額を改定すべきことがうたわれておることは、御承知のとおりであります。ただ、それはいまも申しますように当然物価の上昇というようなことを前提として、つまりインフレを前提とする施策というわけではござい……


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第65回国会(1970/12/26〜1971/05/24)

第65回国会 決算委員会 第14号(1971/05/10、32期、自由民主党)【政府役職】

○内田国務大臣 ただいま御決議のありました次第につきましては、政府といたしましても、十分これを尊重して、今後善処をいたす所存でございます。(拍手)

第65回国会 産業公害対策特別委員会 第2号(1971/02/05、32期、自由民主党)【政府役職】

○内田国務大臣 第六十五回国会における当委員会の御審議に先立ち、ごあいさつを申し上げます。  先国会におきましては、公害対策基本法の一部改正法案をはじめとする関係法案の集中的審議をお願いをいたし、厚生省関係では、本委員会と社会労働委員会を通じまして、大気汚染防止法等五法律の改正をわずらわしたところでありますが、今国会におきましては、さらに悪臭防止法案を提出し、御審議を願うことといたしております。  今後は、これらの法律の施行体制を整備いたし、国民の健康と生活環境を守る立場に立って各般にわたる公害防止施策を積極的に推進し、快適な社会を実現するため邁進する所存であります。このため、厚生省といたしま……

第65回国会 産業公害対策特別委員会 第5号(1971/03/12、32期、自由民主党)【政府役職】

○内田国務大臣 ただいま議題となりました悪臭防止法案について、その提案の理由を御説明申し上げます。  近年、公害はますます深刻化、多様化してきておりますが、悪臭の発生につきましても、国民の快適な生活環境をそこなう深刻な公害問題となっております。  悪臭につきましては、これまでその測定方法、防止技術等の開発のおくれなどから、国による一元的な規制立法が見送られてきたのでありますが、ようやく今日に至り悪臭に関する研究、防止技術の開発等も一応の水準に達し、主要な悪臭物質について、逐次規制の対象に取り上げることが期待できる段階に至っております。  これらの研究開発の成果を基礎とし、公害対策基本法の精神に……

第65回国会 産業公害対策特別委員会 第9号(1971/04/13、32期、自由民主党)【政府役職】

○内田国務大臣 大体、三つほどあるように私は考えております。  一つは、この前の臨時国会にはたくさんの公害関係法律案を出しました関係上、法案の準備能力というものに限界がございまして、この法律案を出そうとしたときには臨時国会の会期の関係その他で時間的に十分な御審議をいただく余裕がなかった、こういうことが一つでございます。  それからもう一つは、それに先立って、そもそも悪臭というようなものは大気汚染とか水質汚濁などとともに、もう公害対策基本法できめられた典型公害の一つでございますから、昨年の臨時国会を待つまでもなく、できたならばさらにさきに出すべきであったというふうに私ども考えてもおりましたけれど……

第65回国会 産業公害対策特別委員会 第10号(1971/04/14、32期、自由民主党)【政府役職】

○内田国務大臣 昨日も申し述べましたように、悪臭というのは典型公害の一つになっておりまするが、これの規制が実際的には――私は正直でございますからそのとおり申し上げますが、実際的に非常にむずかしいということで、悪臭規制法ないし悪臭防止法というものの制定がずっとできないで今日まで至ったわけでございます。しかし、地方的には騒音と並んで悪臭に対する苦情が非常に多いことは、島本さんも御承知のとおりでございますので、やはり私どもは公害対策を立案する限りはいつまでも放置し得ない課題であると考えまして、先国会以来引き続いて検討を重ねました結果、今回のこの法律案を出すことになった次第でございます。したがって、正……

第65回国会 産業公害対策特別委員会 第11号(1971/04/26、32期、自由民主党)【政府役職】

○内田国務大臣 私が出る幕ではございませんが、私と総理大臣と同じ考えでございますので、簡単に補足させていただきますと、公害防止というのは何も国のためにあるのではなくて、地域住民のためにあるわけでありますから、地域住民がそのほうがいいということでやっておって、それが今度できます法律にさしたる支障のない場合には、私はその地域のやり方を認めていっていいの  ではないかと思います。  具体的な例といたしましては、宮城県が悪臭防止条例というものをつくっておるだけでございまして、ほかにはございません。これはにおいを分析しないで、におい全体として規制をしておるようでございますが、だんだん学問が進むに従いまし……

第65回国会 社会労働委員会 第1号(1971/01/25、32期、自由民主党)【政府役職】

○内田国務大臣 第六十五回国会における社会労働委員会の御審議に先立ちまして、厚生行政について所信の一端を申し述べたいと存じます。  この数年間、特に一九七〇年代に入って、国民と政府とを含め、国民生活に関する意識と考え方が大きな変わり方を示し、国民の間にも、単に物質的な豊かさを追求するだけでなく、人間としての生きがいを求める声が強くなってきており、「人間尊重」、「福祉なくして成長なし」ということが政治の基本姿勢として取り上げられるに至っております。このような時代においては、国民生活のほとんど全面に接触しております厚生行政が大きな役割りをになうこととなるのは当然のことと思います。七〇年代社会は、ま……

第65回国会 社会労働委員会 第4号(1971/02/18、32期、自由民主党)【政府役職】

○内田国務大臣 先般当委員会の冒頭におきまして、私からただいまお尋ねの事柄につきましての所信の一端を述べさしていただいたとおりでございまして、結論的に申しますと、私の考え方も総理大臣のいわゆる福祉なくして成長なしという考え方と一体をなすものでございますので、経済成長がここまで参りましたわが国といたしましては、次に目標といたすべき事柄は、いわば福祉大国として成長を遂げていくことにある、こういう考え方のもとに、従来おくれていたといわれます社会福祉施策の各般の課題につきましてできる限りの努力をして取り組んでまいりたい、こういう基本的な考え方に立ちまして予算の編成に取り組んだり、また幾つかの、ただいま……

第65回国会 社会労働委員会 第7号(1971/02/25、32期、自由民主党)【政府役職】

○内田国務大臣 ただいま議題となりました原子爆弾被爆者に対する特別措置に関する法律の一部を改正する法律案について、その提案の理由を御説明申し上げます。  昭和二十年広島市及び長崎市に投下された原子爆弾の被爆者につきましては、原子爆弾被爆者の医療等に関する法律により、健康診断及び医療を行なうほか、本法により、各種の手当の支給を行ない、その福祉の向上をはかってまいったところであります。  今回、これら被爆者の福祉の一そうの向上をはかるため、原子爆弾の放射線を多量に浴びたいわゆる特別被爆者で、原子爆弾の影響に関連がある疾病にかかっている老齢者等に支給されております健康管理手当について、その支給の対象……

第65回国会 社会労働委員会 第10号(1971/03/11、32期、自由民主党)【政府役職】

○内田国務大臣 原爆被爆者に対しまするいろいろの措置につきましては、ただいま増岡さんから御意見をまじえてのお尋ねもあり、またこのことにつきましては、各党その立場を乗り越えた形で原爆被爆者に対する国の手当てをより重厚にすることにつきまして、国会ごとに御意見がありますことも、私は承っております。ことにいま増岡さんからお話がございましたとおり、これまでの国会の論議におきましても、この被爆者の対策というものを国家補償、いわば戦争の特別犠牲者としての国家補償的な立場から考えられないか、こういうような御意見が常に出ておりますことも承知をいたしておりますが、結論から申しますと、いまの政府の考え方からは、そこ……

第65回国会 社会労働委員会 第12号(1971/03/18、32期、自由民主党)【政府役職】

○内田国務大臣 清掃施設整備緊急措置法の改正の計画につきまして、この際、釈明の機会を得させていただきたいと存じます。  一般廃棄物に関する処理施設の整備につきましては、御承知のように昭和四十二年度から第二次五カ年計画を策定をいたしましてその促進をはかってまいったところでございますが、廃棄物の排出量の増大に対処いたしますためにはなお不十分でありますので、昭和四十六年度を初年度とする第三次五カ年計画を策定をいたし、清掃施設整備緊急措置法の改正案を、でき得べくんば本国会に提出いたすよう作業を進めてまいったところでございます。  しかしながら、廃棄物のうち産業廃棄物の処理に関しましては、現在各都道府県……

第65回国会 社会労働委員会 第13号(1971/03/19、32期、自由民主党)【政府役職】

○内田国務大臣 ただいま議題となりました戦傷病者戦没者遺族等援護法等の一部を改正する法律案について、その提案の理由を御説明申し上げます。  戦傷病者、戦没者遺族、未帰還者留守家族及び戦傷病者の妻等、戦争犠牲者に対しましては、年金の支給をはじめ各般にわたる援護の措置が講ぜられてきたところでありますが、今回これらの支給範囲の拡大、支給金額の引き上げなどを行なうことにより援護措置の改善をはかることとし、関係の法律を改正しようとするものであります。  以下この法律案の内容の概要について御説明申し上げます。  第一は、戦傷病者戦没者遺族等援護法の一部改正であります。  改正の第一点は、障害年金及び先順位……

第65回国会 社会労働委員会 第15号(1971/03/25、32期、自由民主党)【政府役職】

○内田国務大臣 私は、この援護法は、先般の戦争による傷病者その他の犠牲者に対して国家補償という立場から援護をしようという法律でありまして、恩給法の適用を除外されている身分の人々に対する仕組みを規定したものであると考えます。したがいまして、社会福祉、社会保障ともいささか性格を異にしている。そこにいま御指摘のような、身分、階級等によりまして給付の金額に差があるというような問題も発生してきている面が残っているように私には思われます。毎年改正が行なわれます趣旨は、この国家補償の性格を社会保障の性格に切りかえていくというような意味の改正ではなしに、同じ国家補償あるいは国家援護を受くべくして受けられておら……

第65回国会 社会労働委員会 第17号(1971/04/22、32期、自由民主党)【政府役職】

○内田国務大臣 これは渡部さん御承知のとおり、厚生年金の年金支給額の改定、したがってまた、それに対応する保険料の改定というようなことは、当然状況に応じて行なわるべきことでございまして、いまの厚生年金保険法の仕組みのもとにおいては、五年ごとに財政再計算期というものを設けまして、その際に支払われる金額と、またその財源調整、つまり掛け金といいますか、保険料を幾らにしたならば幾らの年金が払えるか、こういうことをその際の財政経済あるいは物価、賃金、生活水準等の状況に照らして再計算をすべきだ、こういうことになっております。したがいまして、従来は五年に一度ぐらいの状況で、その間のいろいろな経済変動に応ずる対……

第65回国会 社会労働委員会 第19号(1971/04/28、32期、自由民主党)【政府役職】

○内田国務大臣 人間が年をとりまして稼働能力が減耗もいたしますし、また身体障害でありますとか、あるいは夫との死別というような人世における不慮の事故によりまして、その稼働状況に急変が起こる場合等に対応いたしまして、その生活のよりどころを補充をいたしてまいる、こういう趣旨であろうと思っております。
【次の発言】 年金につきましてはおっしゃるとおりの社会意識がこのごろ発展をいたしてまいってきておると思いますので、私などもそういうことを十分念頭に置きまして年金対策を進めてまいるのがよいと思います。
【次の発言】 おせじなしに申し上げまして、私は大原さんの御意見に異議がございません。それでありますから厚……

第65回国会 社会労働委員会 第20号(1971/05/07、32期、自由民主党)【政府役職】

○内田国務大臣 厚生年金あるいはまた国民年金等の制度が、老後の所得保障のための大きなささえとして私どもはこれを育成をしていくべきだということにつきましては、ただいまの田邊さんの考え方と私どもは全く同一でございます。しかし、現在におきましては、国民年金はもちろんそうでございますし、また厚生年金におきましても、戦後これが再整備をされました後まだ十分の年数がたっておりませんために、私どもが所期しておりまする年金の効果が成熟した形において実現をされておりません。二万円年金と申しましても、現実には二十年余りたって退職をされた方々が年金受給者のすべてではないというような関係もございまして、年金受給額が二万……

第65回国会 社会労働委員会 第22号(1971/05/12、32期、自由民主党)【政府役職】

○内田国務大臣 そういうことでなければ、屎尿処理施設にいたしましても、あるいは廃棄物処理施設にいたしましても、あるいはまた斃獣処理場でありますとか、魚腸骨の処理施設でありますとか、そういう公害発生源につきまして円満なる対策が立ちにくいものでありますので、私どもは、地域住民また地方公共団体の十分なる協力のもとに協議を重ねつつ事態に処してまいるということは、従来からの考え方であり、今後とも変わりません。
【次の発言】 私は厚生大臣でございますので、厚生省の行政の関連について起こりましたことは、いわばみな私の責任でございます。しかし現実には、田邊さんは苦労人でいらっしゃいますから、何でもおわかりです……

第65回国会 社会労働委員会 第23号(1971/05/13、32期、自由民主党)【政府役職】

○内田国務大臣 児童手当制度の実現を推進することにつきまして、私はたいへん失礼でございますが、女性の立場から多田先生が非常に御熱心に御激励をいただいておりますことに、実は深く感銘をいたしておるものでございます。私が厚生大臣に就任いたしましたのは、御承知のように昨年一月でございますが、しかし児童手当の制度創設に対する要望が取り上げられましたのは、それよりも数年あるいはもう十年も前からのことでございます。私は厚生大臣に就任すると同時に、皆さま方から、これの実現についての御激励や、また平たいことばで言えば、政府の公約履行について迫られましたときに、何とか私の在任中にぜひこの実現をはかりたいという強い……

第65回国会 社会労働委員会 第24号(1971/05/14、32期、自由民主党)【政府役職】

○内田国務大臣 ただいま厚生年金保険法等の一部を改正する法律案を御可決いただきまして、ありがとうございました。  付帯して御決議のありました諸事項につきましては、その趣旨を尊重いたしまして、政府としてもでき得る限りの努力をいたす所存でございます。
【次の発言】 多年懸案となっておりました児童手当法が、今回当委員会において御可決をいただきましてまことにありがとうございました。  ただいま御決議がございました諸事項につきましては、その御趣旨を十分尊重いたしまして、政府といたしましても今後において努力をいたしてまいる所存でございます。
【次の発言】 ただいま議題となりました視能訓練士法案について、そ……

第65回国会 社会労働委員会 第25号(1971/05/17、32期、自由民主党)【政府役職】

○内田国務大臣 これは、有馬さんも御承知のとおり、たいへん過去の経緯のある制度の改正でございまして、健康保険制度というもののあり方につきまして、昭和四十二年あるいは昭和四十四年などに臨時応急の特例法が出されまして国会を混乱させたようなことを私も承知をいたしております。そこで、そのとき国会の御意見としても、特例法をたびたび出すのではなしに、健康保険の抜本改正の考え方を少なくとも近い将来示すべきだ、こういう御意向がございまして、それを受けまして政府は、二年以内には抜本改正につながる対案を必ず出しましょう、こういうことを国会で申し述べてまいりましたことが一つと、それからもう一つは、今度のような改正を……

第65回国会 内閣委員会 第18号(1971/04/27、32期、自由民主党)【政府役職】

○内田国務大臣 ただいま議題となりました厚生省設置法の一部を改正する法律案につきまして、提案の理由及びその要旨を御説明申し上げます。  第一は、厚生省の附属機関として、従来の公衆衛生関係の四審議会を廃止統合して新たに公衆衛生審議会を設置することであります。  現在、公衆衛生に関する審議会は個別の分野、個別の疾病に対応して設けられており、広く公衆衛生全般にわたって審議する場がありませんが、この分野におきましては、疾病構造の変化に伴い新たな行政需要を生じており、個別の疾病対策のワクを越えて広く国民の健康の維持増進について総合的な見地からの施策を推定する必要があります。このために、現在の中央精神衛生……

第65回国会 内閣委員会 第27号(1971/05/17、32期、自由民主党)【政府役職】

○内田国務大臣 母乳が農薬で汚染されているということがしばらく前だったと思いますが、厚生省の耳にも入りましたので、子供の健全育成あるいは人間の健康を担当いたします厚生省といたしましては捨ておけないことであると考えましたので、全国四十六の都道府県のうち、たとえば母乳について検査、分析能力などがある都道府県、あるいはまた他の見地からそのような危険が、牛乳汚染等の関係からも考えて濃厚であるかもしれないという二十四の都道府県を選んで調査をしていただいたわけでございます。その結果が先般集まってきておることも、私は省内におりまして耳にしておりますが、そのまま申し上げますと、新聞が伝えておりますように、一部……

第65回国会 内閣委員会 第28号(1971/05/19、32期、自由民主党)【政府役職】

○内田国務大臣 おおむね大出さんがいまおっしゃられたとおりで、私は私情を交えずに、薬ではなしに、たしか医薬部外品と称されるものだったと思いますけれども、その部外品の処置が薬事法に違反する状況に対して、従来の薬事法違反の例によりまして行政処分をすることに、承知で判こを押しました。そのときに、いまあなたがおっしゃられるように、これはプライベートの関係はあったでございましょうけれども、厚生省の一官僚がそこの社長さんと親しいということで、何かの会合でおせじを言ったということが以前にあったことを想起しました。私が悪い大臣でありますならば、こんなことで荒立てるとまた大出さんから御批判を受けるようなことにな……

第65回国会 内閣委員会 第29号(1971/05/20、32期、自由民主党)【政府役職】

○内田国務大臣 政府委員から申し述べたとおりでございまして、これまでこの統合されます四つの審議会は、たとえば結核予防法でありますとか、あるいは精神衛生法でありますとか、栄養改善法でありますとか、そのときどきの必要に応じて制定された法律に属する事項をおもにその審議対象にいたして、そしてそれぞれの効果を、結核の撲滅にいたしましても栄養の改善にいたしましても、あげてきておるわけでありまするが、この段階までまいりますと、これらの審議会を決してやめてしまう、縮小してしまうということではございませんで、この四つの審議会を合わせたのと同じ規模の大きさで、今度はその共通の広場、今後の新しくわが国の公衆衛生上向……

第65回国会 予算委員会 第3号(1971/01/30、32期、自由民主党)【政府役職】

○内田国務大臣 健保改正の件でございますが、今度の改正で一番いい影響を受けるのは、私はいまお話しの政管健保だと思います。それは、時間がないから申しませんが、いろいろの事情で、御承知のように、政管健保は毎年数百億の赤字を出してまいりまして、四十五年度末ではおおむね二千億円くらいの累積赤字が残りますが、それを全部保険外のいわば政府の一般会計で処理してたな上げしてしまうということに私どもはあの計画をいたしておりますので、したがって、中小企業を多数に含む政管健保の保険勘定が将来この問題を心配することがなくなるということが一つと、もう一つは、いままでは、政管健保でも保険料は御承知のとおり事業主が半分負担……

第65回国会 予算委員会 第4号(1971/02/01、32期、自由民主党)【政府役職】

○内田国務大臣 厚生大臣でございますが、私から補足答弁をさせていただきます。  イタイイタイ病等、いわゆる公害認定患者に対しましてはいろいろ御指摘のような問題もございますので、とりあえず明年度におきましては予算を増額をいたしまして、医療手当の金額を増額すること、またその支給の要件を緩和をいたす所存で、予算もふやすつもりでおります。
【次の発言】 これは医療費と医療手当と別にございまして、医療費のほうは医療保険でめんどうを見てもらう以外に、患者の負担する分は、それが幾らに上がりましても、全部医療費の支給をいたします。それから医療手当、これは入院とかあるいは通院等に要する医療費以外の雑費でございま……

第65回国会 予算委員会 第5号(1971/02/02、32期、自由民主党)【政府役職】

○内田国務大臣 御指摘がございました診療報酬支払いについての監査の運営というようなことにつきましては、これはいろいろ問題があることは私も承知をいたしております。しかし私は、医者というのは非常に誇り高い仕事でもあるわけでございまして、今日の医療保険制度を円満に運営してまいるためには、そういう医療担当者の協力ということも前提にならなければならないので、強権的な監査をやればそれで済むということでもないと思います。すでにそういう問題が十年前にこの国会でも取り上げられて、監査のあり方等について逆に批判の対象になったこと等もございますので、世論の動向やまた国会の論議等をも頭に入れました上で、私は十分善処を……

第65回国会 予算委員会 第7号(1971/02/04、32期、自由民主党)【政府役職】

○内田国務大臣 このたび精神病院並びに精神薄弱者の収容施設に引き続いて火災が発生いたしまして、収容者に犠牲者が出ましたことは、私もまことに遺憾にたえないことで、心を痛めております。ことに精神病院に収容されておりまする精神障害者あるいは昨日の精薄収容施設の方々は、自分で自由に自主的な避難活動等ができないものでありますだけに、これらの施設に対する管理あるいは緊急時における避難等につきましては、十分のことをやるべき対象であるにもかかわらず、犠牲者が出ましたことを考えますと、私どももさらに思いを新たにして、こういう施設に対しましては、特に耐火の施設に切りかえてまいるとか、あるいは非常の際の避難指導等に……

第65回国会 予算委員会 第9号(1971/02/08、32期、自由民主党)【政府役職】

○内田国務大臣 大気汚染の状況を測定いたしますために、私どもは国設の測定所を持っておりますほか、従来の公害指定地域の市町村に対しまして、測定機器設置の助成をいたしてまいって、その測定個所は、毎年ふえてまいってきております。そういう状況のもとに、最近この両三年を見ますると、測定機器全体がふえておりますが、その中で一年間の環境基準に適合しないパーセンテージというものは減ってきておる点はございますけれども、しかし個々の都市について見ますると、監視を稠密にいたしました結果が、悪い結果があらわれてきておる都市も幾つかございます。たとえば東京、名古屋、倉敷、大牟田等は、この三年間ぐらいの間に精密測定の機器……

第65回国会 予算委員会 第11号(1971/02/13、32期、自由民主党)【政府役職】

○内田国務大臣 いまの税金の問題に関連をいたします診療報酬の適正化のことでございますが、これにつきましては、先般来当委員会でも御議論があったわけでございますが、医療保険の抜本改正の車の両輪のような形で、最終的にその結論を出さなければならないことでございますので、私どものほうでは、御承知のように昭和四十四年、一昨年の夏に、診療報酬の適正化をも含めました医療保険の抜本的改正につきまして、社会保険審議会並びに社会保障制度審議会に、一つの考え方まで添えて諮問をいたしておるわけでございます。ところが、これは非常に広範多岐にわたる問題でございますので、両審議会とも非常に御勉強くださっておりますが、なお最終……

第65回国会 予算委員会 第13号(1971/02/16、32期、自由民主党)【政府役職】

○内田国務大臣 健康保険法の改正をお願いいたしたい所存でございまして、その法律案をなるべく早く提案されるように御要望を受けております。そこで、見切り発車というようなことはすべきでないという皆さんからの御意見もございましたので、現在まで両審議会に慎重に御審議をいただいてまいっております。そこで私の考えでは十六日には提案をいたしたいということで、先般もあの御答弁をいたしておりますので、昨晩来両審議会ともだんだん審議が詰まってまいりまして、きょうじゅうには両審議会の御答申がいただけることを期待をいたしておりますので、それを受けまして、きょうじゅうに法律案を国会に提出いたす、こういう所存でおります。

第65回国会 予算委員会 第14号(1971/02/17、32期、自由民主党)【政府役職】

○内田国務大臣 十六日中に審議会の御答申をいただきまして、所要の手続を済ませて国会に提案できる私は見通しを持ちまして、仕事を進めてまいりました。しかるところ、新聞、テレビ等でも御承知のとおり、昨晩徹宵して審議会も開いていただきましたけれども、何ぶんにも審議会が二つございまして、しかもその審議会の構成も単純な構成ではございません。そこでいろいろの御議論が最終の詰めの段階にもありまして、ただいま御答申の原案が各方面から持ち寄られまして、その詰め合わせをやっておられます。私は、ただいままでその御答申をいただいて直ちに手続をするつもりで待機をいたしておりましたが、この予算委員会が十時から開会ということ……

第65回国会 予算委員会 第15号(1971/02/18、32期、自由民主党)【政府役職】

○内田国務大臣 いわゆる指曲がり病が問題になりましたのは、まず安中のほかの福島県の御承知の磐梯地区でございました。磐梯地区の指曲がり病ではないかと疑われました方々につきましては、福島県立の医科大学に委託して調査をいたしました結果を、ことしの一月、厚生省のカドミウム中毒等鑑別診断研究班で検討をいたしました結果、御承知のように、この福島県の場合には、それらはいずれも、指曲がり病ではなしに、慢性関節リューマチあるいは変形性関節症というようなことに診断をされました。  このほうは一応それなんですが、いま群馬県の安中を中心とする指曲がり病につきましては、厚生省から群馬県のほうに委託をいたしまして、群馬県……

第65回国会 予算委員会 第17号(1971/02/27、32期、自由民主党)【政府役職】

○内田国務大臣 社会保障制度審議会は総理大臣所管の審議会でございますが、各大臣が諮問をし、また各大臣に意見を述べることができるという仕組みになっておりますので、今度のことは私が諮問いたし、私が答申を受けた、こういうわけでございます。
【次の発言】 社会保障制度審議会から十七日に御答申をいただきまして、間もなく政府部内の正規の手続を経て国会に提出をいたしましたが、何べんもお答え申し上げておりますように、今度国会に提案をいたしました法律案改正の内容は、昭和四十六年度予算と密接な関係がございますので、すでに昨年の暮れのうちから私どもは制度審議会といろいろお打ち合わせをいたし、また意見も承るように書面……

第65回国会 予算委員会 第18号(1971/03/01、32期、自由民主党)【政府役職】

○内田国務大臣 私が所管大臣でございますし、実はそのあなたがお預かりくださった手紙を総理から渡されまして、けさ読んでまいりましたので、私からお答えをさしていただきます。  児童扶養手当というのは、御承知のとおり、御主人と別れて、生別したおかあさんが子供を育てられる場合に渡されるものでございますので、御主人がなくなった場合に渡される母子福祉年金の変形といいますか、趣旨は同じものでございます。ところで本件の場合は、そのおかあさんが御主人と生別はされておるが、目が悪くて、身体障害で、身体障害福祉年金をもらわれておる、こういうわけでございますので、これは寺前さんも御承知のように、違った種類の福祉年金の……


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第63回国会(1970/01/14〜1970/05/13)

第63回国会 農林水産委員会社会労働委員会連合審査会 第1号(1970/04/27、32期、自由民主党)【政府役職】

○内田国務大臣 山本先生いろいろ御計算もなされての結果の御質問と思いますが、私が理解をいたしております限りにおきましては、農業者年金制度運営のためには、まずその経営移譲した者に対しましては、年金給付額の三分の一は国庫が負担して、国が持ち出しがある。また、当面、しばらくの間ということになりますか、掛け金につきましても、国が三割ぐらい加入者のための肩がわりをするということでありますから、農業者年金保険全体の仕組みの中におきましては、国も相当の持ち出しをしておることは、これはうそ偽りはございません。ただ、問題は、実際年金が給付される場合が、六十歳から六十五歳までの間に、経営移譲をした者、こういう限定……

第63回国会 予算委員会第三分科会 第1号(1970/03/11、32期、自由民主党)【政府役職】

○内田国務大臣 昭和四十五年度厚生省所管一般会計及び特別会計予算案の概要について御説明申し上げます。  厚生行政は、各位の御協力によりまして着実にその進展が見られていることに対しまして、まず厚く御礼を申し上げます。  昭和四十五年度厚生省所管一般会計予算の総額は一兆一千三十五億二千十二万三千円でありまして、これを前年度の昭和四十四年度当初予算に比較いたしますと、一千九百九十五億八千八百三十八万二千円の増加と相なり、二二・一%の増加率を示しております。また、一般会計予算総額に占めるその構成比率は一三・九%と相なっております。  以下、主要な事項について、その概要を御説明申し上げるのでございますが……

第63回国会 予算委員会第三分科会 第2号(1970/03/12、32期、自由民主党)【政府役職】

○内田国務大臣 政府委員から答弁いたしましたとおりの方向で私も督励をいたしております。
【次の発言】 これはとり方でいろいろあるようでございますが、私ども厚生省の立場からこの僻地医療などの問題を論じます場合には、おおむね地域を三つぐらいに分けまして、なかなか医者が行けないところ、それから何らかの方法によって、交通もそれほど悪くはないので医者が行けるところ、こういうふうに区域を分けますが、にもかかわらず医者の配置の状況がはなはだ手薄であって現地の住民が医療に困難をしておる地域と考えまして、それぞれの対策を分けて立てております。
【次の発言】 これは過密ということばに対しましてあとからできたことば……

第63回国会 予算委員会第三分科会 第5号(1970/03/17、32期、自由民主党)【政府役職】

○内田国務大臣 私は専門家じゃございませんけれども、国民感情を吸収いたしたようなつもりでお答えを申し上げたいと思います。  厚生省といたしましては、お話がございましたように、硫黄酸化物並びに今回一酸化炭素についての環境基準というものを設けましたが、環境基準というものは、それ以上になっては承知できないという基準でありますから、すべての地域、地点がそれ以下であるように保たなければならない、こういう具体的な施策を講じていかなければ、環境基準だけつくっても何の役にも立たないと私は思います。幸い今回自動車の排気ガス等を主たる原因とする一酸化炭素についての環境基準もできたわけでございますし、それを守るため……


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第64回国会(1970/11/24〜1970/12/18)

第64回国会 産業公害対策特別委員会地方行政委員会法務委員会社会労働委員会農林水産委員会商工委員会運輸委員会建設委員会連合審査会 第1号(1970/12/04、32期、自由民主党)【政府役職】

○内田国務大臣 公害対策基本法等に基づきまして環境基準を設定したり、またその達成の手段として規制基準等を設けておるわけでございますが、これらにつきましては、亜硫酸ガスとか一酸化炭素のように、もう学理的にも人の健康に有害なことが明らかなものもございますし、また、いろいろな各種の微量重金属などにつきましては、必ずしも私は学問的には明瞭になっていないものもあろうと思いますが、しかし厚生大臣としては、一方におきまして環境の清浄を守るだけの措置を講じつつ、さらに私どもは今日の科学技術の段階においてそれの究明を進めていく、こういう措置をとっておるわけであります。一切が明らかになって、最終的に有害だとわかる……

第64回国会 産業公害対策特別委員会地方行政委員会法務委員会社会労働委員会農林水産委員会商工委員会運輸委員会建設委員会連合審査会 第2号(1970/12/05、32期、自由民主党)【政府役職】

○内田国務大臣 私のほうは、公害の発生をできるだけ少なくして国民の健康を守りたい。万一被害者が出たならば、その被害者の立場に立ちたいということでありますから、無過失責任の方向は、私自身も前から非常に方向を考えております。しかるところ、総理大臣みずからが九月の宇都宮の一日内閣でも、これについては検討を進めるということでございますので、私はそれで非常に満足をいたしております。ただその方法につきましては、これは法務省もあり、また公害担当大臣もございますので、一日も早く検討の上、何らかの結果を得ていただきたい、そういう督励的立場にあります。
【次の発言】 今日ごみといわれますものの中身や考え方はすっか……


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第65回国会(1970/12/26〜1971/05/24)

第65回国会 物価問題等に関する特別委員会農林水産委員会商工委員会連合審査会 第1号(1971/02/19、32期、自由民主党)【政府役職】

○内田国務大臣 国民の消費生活というような面から、私どもは、消費生活協同組合の機能の充実につきましてもいろいろ実は考えております。金融の面につきましても、御承知のとおり、政府が地方公共団体に予算でお金を回して、公共団体のお金と一緒にして生協に貸し出すそういう予算につきましても、四十六年度は、前年度に比べまして、相当これを増加いたすことにいたしましたし、また、開発銀行をある場合においては、生協の集発送センターなど相当設備の必要なものについて活用できる道を設けたいというようなことで、このほうも話を進めまして、金額のワクは設けませんけれども、開銀の融資対象ということで関係機関と話をつけているようなこ……

第65回国会 物価問題等に関する特別委員会農林水産委員会商工委員会連合審査会 第2号(1971/02/20、32期、自由民主党)【政府役職】

○内田国務大臣 渡部先生がお尋ねのようなことを、私も自分の家内から、最近ときどき言われるようになりまして、これはいかぬ、 こう思います。  そこで、私が考えますのに、そもそもその再販維持契約というものは、これが薬であれ、化粧品であれ、それらの対象につきまして自由な競争が行なわれて、再販価格に付せられているものを買わなくても選択の自由のあるような、そういう場合においてのみ再販制度というものはあるべきはずだと私は思いますので、薬などにつきましても、再販で値段を縛られたものを買わざるを得ないという状態にあるとすれば、そのことは私どもも公取委員長ともよく話し合いをいたしまして、消費者が安いもので品質の……

第65回国会 予算委員会第三分科会 第3号(1971/02/22、32期、自由民主党)【政府役職】

○内田国務大臣 昭和四十六年度厚生省所管一般会計及び特別会計予算案の概要について御説明申し上げます。委員長のお指図もございますので、簡単に申し上げます。  昭和四十六年度厚生省所管一般会計予算の総額は、一兆三千二十億八千七百十八万五千円でありまして、これを前年度の昭和四十五年度当初予算一兆一千三十五億二千十二万三千円に比較いたしますと、一千九百八十五億六千七百六万二千円の増加と相なり、一八%の増加率を示しております。また、一般会計予算総額に対する厚生省予算の比率は一三・八%と相なっております。  あらためて申し上げるまでもなく、厚生省の受け持つ行政の分野は多方面にわたっており、しかも国民の生活……

第65回国会 予算委員会第三分科会 第4号(1971/02/23、32期、自由民主党)【政府役職】

○内田国務大臣 昨日当分科会でお話がございました堀昌雄議員からの保存血液価格の改定時期につきましては、昭和四十六年、本年の四月一日ということにいたすことになりました。御了承ください。
【次の発言】 保険給付の対象になっておることも御承知のとおりでございまして、それらの関係機関に徹底させますためには、四月一日という日が必要にしてまた一番近い時期でもございますので、御趣旨に沿いながらこのようなことにきめましたので、その間手配等遺漏なきを期してまいりたいと存じます。
【次の発言】 山口さんたいへんらい対策については御熱心であり、実は私も郷里にらいの民間施設がございます。そういうところから選ばれた者で……

第65回国会 予算委員会第三分科会 第5号(1971/02/24、32期、自由民主党)【政府役職】

○内田国務大臣 大原さんから私の厚生大臣としての任期の点にも触れられましたし、また私は長い間厚生大臣をしているからというお話でございましたが、私は自分自身でも思っておりますが、国会で厚生大臣として医療行政なり厚生行政について一番適任者であったがゆえに厚生大臣になったわけでは決してないと思います。また他の人もそうかもしれません。ただ、これらの行政が今日の政治構造の中において官僚的独善に流れることがないように、私ども政治家がやはり大臣として参りまして、そして国民の考え方を行政の上に反映させる、そういう姿勢であるべきだということで国会議員の私が厚生省に行っておるわけでございますので、私はそういう考え……



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