保利茂 衆議院議員
26期国会発言一覧

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保利茂[衆]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計発言一覧質問主意書

このページでは保利茂衆議院議員の26期(1953/04/19〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は26期国会活動統計で確認できます。

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本会議発言一覧(衆議院26期)

保利茂[衆]本会議発言(全期間)
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第16回国会(1953/05/18〜1953/08/10)

第16回国会 衆議院本会議 第16号(1953/07/02、26期、自由党)【政府役職:農林大臣】

○国務大臣(保利茂君) 肥料工業にカルテルが結成されて、生産制限でもやられて、肥料がさらに高くなつて来るというようなことの御懸念だと存じますが、秋は、この改正案によりましても、肥料工業にただちにカルテル結成の条件が整うとは思つておりませんから、その懸念はなかろうかと思いますが、いずれにしても、消費者である農民のために、食糧増産の上からいたしましても、また農家経済の上からいたしましても、できるだけ肥料を安く確保するという対策は至急打立てなければならないと存じ、対策を講じて参るつもりであります。


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第17回国会(1953/10/29〜1953/11/07)

第17回国会 衆議院本会議 第2号(1953/10/30、26期、自由党)【政府役職:農林大臣】

○国務大臣(保利茂君) 順次お答えをいたします。  農地の復旧について今回の災害予算が非常にきゆうくつを感ずることは、もうお説の通りでございます。しかしながら、私どもといたしましては、少くとも農地の復旧につきましては、個個の農家のためにとりましても、またわが国食糧確保の上からいたしましても、応急手当を尽しましても来年度の植付に間に合うようにはどうしてもいたさなければならぬ、こういう考えをもつて重点的に応急措置を講じて参るつもりでございます。  営農資金につきましては、御承知のように、春以来の数次の災害に対しまして、凍霜害に二十億円、二号台風で四十五億円、六、七月の災害に対しまして百億円、八、九……

第17回国会 衆議院本会議 第3号(1953/10/31、26期、自由党)【政府役職:農林大臣】

○国務大臣(保利茂君) 石橋議員御心配の、韓国に不当抑留をせられております日本漁夫の留守家族の状態が今日きわめて深刻な状態に陥つておるということは、私もよく承知をいたしておるところでございます。しかしながら、この大型の漁船につきましては、あるいは漁船特殊保険、あるいは漁船乗組員給与保険にみな加入いたしておりますが“ただいま抑留せられておりまする漁船は小さい漁船になつております。いずれも、お話のように、こういう特殊保険に加入していない者が大部分でございます。従つて留守家族の打撃はきわめて深刻だと存じます。そういう考えから、大体漁船乗組員給与保険に準じまして、すみやかに適切な措置を講ずるようにいた……

第17回国会 衆議院本会議 第4号(1953/11/01、26期、自由党)【政府役職:農林大臣】

○国務大臣(保利茂君) 目下御審議を願つております農林漁業金融公庫法の一部を改正する法律案の一部につきまして、ただいま承諾せられました予算書の修正に伴い、このたび所要の修正書を提出いたしましたので、その要旨を御説明いたします。  冷害対策の主要なる一環としての救農土木事業の地元負担分につきましては、農林漁業金融公庫におきまして長期かつ低利の資金を貸し付けることといたし、これに充てる資金を増加する必要が生じましたため、同公庫の資本金を十億円増加することを提案いたしたのでありますが、救農土木事業の拡大その他を勘案いたしまして、同公庫に対する追加出資十億円を、さらに十五億円増加いたしまして二十五億円……


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第18回国会(1953/11/30〜1953/12/08)

第18回国会 衆議院本会議 第2号(1953/12/01、26期、自由党)【政府役職:農林大臣】

○国務大臣(保利茂君) 私どもは来年の一月から消費米価の改訂をいたす方針をとつております。御承知のように、昨年産米の農家の平均手取りは右八千六百円であつたのでございますが、本年産は、異常な作況によりましていろいろな事情がからまりまして、石当り一万三百三十五円という、かなり大幅な生産者価格の引上げになつているわけでございます。従いまして、もしこれをこのまま消費者に持つてもらうといたしますれば、十キロ当り八百九十円というような相当大幅な開きになるのでございまして、国が食糧管理をいたしておりますゆえんは、また一面消費家計の安定をはかるというところにその趣意があるわけでありますから、従つて、消費家計に……


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第19回国会(1953/12/10〜1954/06/15)

第19回国会 衆議院本会議 第7号(1954/01/29、26期、自由党)【政府役職:農林大臣】

○国務大臣(保利茂君) 第一の問題は麻袋の問題でございますが、昭和二十六年のころ、日本が輸入いたしますタイ国で――タイ国の麻袋は多くインドから買付をされておつたものが、インドとパキスタンとでもんちやくがあつたためにその買付ができないため、日本で米がほしいならば、そのいれものを持つて来いと言われたために、大量の麻袋を用意した。これが問題のようでありますが、この麻袋は、今日におきましてはごくわずか残つております。そのわずか残つておりますものは政府の倉庫の中にあります。さらに、その大部分は、御承知のように、大麦、小麦等を大量に裸で入れておりますので、そのいれものに使つて、ほぼ今年の三月までには一枚も……

第19回国会 衆議院本会議 第8号(1954/01/30、26期、自由党)【政府役職:農林大臣】

○国務大臣(保利茂君) 食糧増産及び食生活の改善に関しまする、旧臘の本院の御決議の趣意は、私どもも全然同感でございます。その一つの、食生活の政善の手段としての学校給食を強化して参るという趣意からも、今回の予算に所要の措置を講じているわけでございます。ただ、外米を全部外麦に切りかえるということは、むろん計画としては簡単でございますが、全国の台所を受持つてくださる奥さん方が外米よりも麦がいいということにならないと、なかなか簡単には行かぬのではないか。そのための基礎的な条件を整えるということがまずもつて先決であろうかと存じております。(拍手)

第19回国会 衆議院本会議 第18号(1954/03/11、26期、自由党)【政府役職:農林大臣】

○国務大臣(保利茂君) MSAによる小麦あるいは大麦の買入れは、値段を高く押しつけられて、その結果わが国の農村を圧迫することになるのではないかという誤解があるようでございますが、これは全然誤解でございまして、価格につきましては、ただいま外務大臣からお答えいたした通りで、またわが国農村との関係につきましては、御承知のように、昨年当初百五十七万トンの小麦輸入の計画を立てたのでございますが、昨年の不作の結果、大麦、小麦、米につきまして大幅の輸入計画を拡大しまして、今年度百九十七万トンの小麦、来年度百九十六万トンの小麦の輸入計画を立てておるわけであります。これは、決してアメリカの余つたものをわが国が必……

第19回国会 衆議院本会議 第48号(1954/05/13、26期、自由党)【政府役職:農林大臣】

○国務大臣(保利茂君) 去る四月二十一日及び二十八日の両日にわたります霜の被害に際しまして、農産物の受けました被害の状況はただいま鋭意調査をいたしておりますが、桑におきましては被害面積約四万三千町歩、茶九千八百町歩、麦四万四千町歩、ばれいしよ一万三千町歩、その他合計十二万余町歩の広きにわたつておりますが、全体といたしますれば、昨年の凍霜害に比べまして、被害を受けました度合いは三分の一程度にとどまつているのではないかと察せられますけれども、ただいま詳細調査中でございまして、来週早々にはこの調査の結果が判明いたすように努力をいたしております。調査の結果判明いたしますれば、それぞれ適切な対策を講ずる……

第19回国会 衆議院本会議 第55号(1954/05/25、26期、自由党)【政府役職:農林大臣】

○国務大臣(保利茂君) 水爆実験による太平洋上のわが国漁業に及ぼす影響につきましては、あるいは海流、海水の影響がどうであるか、生物の影響がどうであるか、魚体に対してどういう影響を及ぼしているか等について根本的に調査をする必要がございましたので、千四百万円の支出をいたしまして、水産講習所の俊鶴丸で、東大の檜山教授を初め十六名の学者、専門家を現地に派遣いたしまして、ただいま根本的な調査を実施中でございますから、漁業に対する根本の対策の必要がございますれば、その調査の結果にまつことにいたす所存でございます。  なお’農産物等に関しまする影響につきましては、農業技術研究所でかつて長崎の原爆被災の際に相……


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第20回国会(1954/11/30〜1954/12/09)

第20回国会 衆議院本会議 第2号(1954/12/01、26期、自由党)【政府役職:農林大臣】

○国務大臣(保利茂君) アメリカの余剰農産物を買いつけることによつて、日本の農業、特に麦作を圧迫する結果に陥ることはないかという御質問でありますが、さような疑いがかなり広汎に伝えられておることは、私の非常に遺憾に存じておる次第であります。井出さん御承知のように、大体昨年の凶作、最近の作況からいたしまして、小麦の――主としては小麦の問題でございますから、小麦の需給計画からいたしまして、不足する量が二百万トン内外に達するのであります。そのうち、MSA協定の場合にもそうでありますし、今回の余剰農産物の処理におきましてもそうでございますが、各国際間の正常の取引を圧迫しないように、すなわち正常取引は、た……

保利茂[衆]本会議発言(全期間)
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委員会発言一覧(衆議院26期)

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第16回国会(1953/05/18〜1953/08/10)

第16回国会 外務委員会 第11号(1953/07/08、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 各国とも戦後の農業生産力が回復いたしまして、増産による国際市況が軟化しつつあることはいなめない事実であると思います。昨年は小麦協定によりまして五十万トンの輸入をいたして参つておりますが、今年は百万トンの輸入をいたすことになつております。食糧全体を確保するには相当多量の外地食糧に依存しなければならない今日の食糧事情の現状からいたしまして、今回百万トンの買付を小麦協定によつていたしたわけでございます。冒頭申しますように、農業生産力の回復による増収、従つて価格の低下傾向はいなめない事実でございますけれども、先般決定をいたしました麦の価格決定の経緯によつても御承知のように、内地麦につき……

第16回国会 経済安定委員会 第16号(1953/07/15、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 私は正直に申しますと、よく事情をきわめておりませんが、事務当局から聞いておりますところによりますれば、この飼料の価格がともすれば上向きたがる。それで需給安定法もできておるのだから、従つて価格の安定をはかる上から行きましても、食管会計の負担においてもこれを安定して行くような措置をとらなければならぬ。個々の会社の運営をどういうふうにやつているか、私は実は正直に申し上げまして承知いたしませんので、至急取調べてみたいと思います。
【次の発言】 中村さん、はなはだ恐縮ですが、説明員から説明させます。
【次の発言】 お話のような事態でもつて、価格のつり上げを共同行為としてはかつておるという……

第16回国会 水害地緊急対策特別委員会 第10号(1953/07/15、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 二号台風の対策検討の途上におきまして、六月下旬の大水害はお話のようにまつたく空前の激甚な被害を起しております。農林省としましては、大野現地対策本部長のもとに、塩見農業改良局長を主任といたしまして、各局から職員を現地に派しまして、とりあえず、一番大事なことは、被害地域に渡る食糧をいかにして不安なからしめるかということが第一であります。第二は、田の植付時期に際会していたやさき、相当広汎な地帯にわたつて植えつけました稲の流失、苗しろの流失があり、従つてその処置を誤りますれば、植付不能の状態をかもし出すということをおそれまして、まず何をおいても食糧に不安なからしめることと、植付を可能な……

第16回国会 水害地緊急対策特別委員会 第17号(1953/07/23、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 二号台風による災害に対しましては、当委員会でも申し述べましたように、むろん局地的には程度の差はあろうかと存じますけれども、この春の凍霜害による災害対策に準じて扱うべき災害である、かような考えをもちまして、この災害に対しましては、大体凍霜害においてとりました国会の御意見も加わつた凍霜害対策の線に沿いまして、農林省といたしましては、行政当局として、その線のもとに災害対策を考えて、大蔵省に所定の要求をいたしておるわけでございます。ただ、その後北九州等に非常に深刻な災害が続発いたしましたために、それらの再災害の起きました以外の即方におきましては、北九州の災害があまりに深刻でございますた……

第16回国会 水産委員会 第5号(1953/06/26、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 松田さんのお言葉にまことに恐縮いたしますが、私は今回突然水産行政の責任者として担当いたすようになりました。経験に乏しく、御承知のような至らざる者でありまして、今日のきわめて重大な問題であります水産業の振興に対して、どれだけの寄与をなし得るかをおそれておるものございますが、誠心誠意努力をいたしまして、責任を果したいと存じておる次第でございますから、当委員会の方々はいずれもその経験あるいは抱負におかれてわが国水産業に寄与せられるところの、今日までもまた今後も多大なものがあると存じますので、相ともにわが国水産業のために御協力賜わりまするように、まず冒頭にお願い申し上げる次第でございま……

第16回国会 水産委員会 第15号(1953/07/22、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 私は過去のいきさつはいろいろの問題について詳しくは存じておりませんけれども、ただいまお話の中にございました、あるいは中間漁区等の問題について、農林省の一つの方針のきまつたものがまたひつくり返る、そういうふうな事例が二、三ある。それは水産業の発展を期して行かなければならない水鹿行政の信頼をかちとるゆえんではない。そういうやり方はこれはとるべきことではなかろう。さんまの問題につきましては、一応の経過も伺い、私として多少疑問とするところもございましたが、それらについてよく事務当局の考え方もただして、今年における調整措置は、すでに告示手続をいたしておりますることによつて行うことが妥当で……

第16回国会 大蔵委員会 第25号(1953/07/18、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 お答え申します。食糧会計の中において、お話のような疑惑を持たれるような点があるのではないかということは、私は就任前に、どうもあの辺が臭いのではないかという話は耳にいたしておつたのであります。今日恵まれざる条件の中で、食糧庁の職員諸君がこの大事な行政に携わつているのに、このような話のあることは、まことに気の毒な、不名誉なことだと思います。しかも会計の形はどうありましようとも、国民の直接負担、あるいは消費者負担にかかつて来る大きな面でございますから、従つて私といたしましては、そういう不名誉な疑惑が持たれないように、細心の注意を実は払つて行くつもりで、いろいろ聞き及んでおります問題等……

第16回国会 農林委員会 第8号(1953/06/24、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 ただいま委員長からお話がございましたように、私は今回突然農林大臣として行政の責任を帯びるようになりました。至らざる、かつまた経験を有しない私としまして、まことにその責任の重大なるを痛感いたしております。当委員会の皆様方は、いずれも農政面に対して多大の御関心と御権威を持つておられる方々でありますので、私といたしましても、誠心誠意、全力を尽しまして責任を果して参りたいという気持でおるわけであります。どうかよろしくお願いをいたします。  なお一般農政上の諸問題に対しましては、いずれ開陳いたす機会をいただきたいと存ずるところでございます。今日は就任早々でございまして、一言ごあいさつを申……

第16回国会 農林委員会 第9号(1953/06/25、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 昨日申し上げました通り、できるだけすみやかに決定をしなければならぬ事情に差迫つておることは仰せの通りでございます。しかし率直に申しまして、ただいまの段階で、こういうふうにきめようと思いますというところに至つておりません。しかし荏苒許しませんから、一両日中にはきめたい、こういうことでいたしております。
【次の発言】 十六日の米価審議会の答申を尊重して参らなければならぬことも深く考慮いたしております。同時にまた本年度の収穫時における異常災害等特殊な事情も考慮しなければならない、そういう点を考慮して決定をいたしたいということで、その線で検討を加えておるわけでございます。新聞にどういう……

第16回国会 農林委員会 第11号(1953/06/30、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 本年産麦の価格の問題につきましては、去る二十六日に閣議の決定をいたしまして、実施いたしたいと存じておりますが、この決定に至るまでの経緯について御説明を申し上げたいと存じます。  御承知のように麦類は昨年六月以降統制を廃止いたしまして、自由販売といたしたのでありますが、まだ米の統制を必要といたします現在におきましては、麦類も主要食糧でありますから、一面麦の再生産の確保をはかる意味におきまして、農家の希望に応じて無制限買入れを行いますとともに、他面米価とのバランスのとれた安定した価格水準を実現して、消費者家計の安定をはかることといたしたいのであります。本年度も、管理制度につきまして……

第16回国会 農林委員会 第15号(1953/07/08、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 ただいま議題となりました農業委員会法の一部を改正する法律案につきまして、その提案理由を御説明申し上げたいと存じます。  農業委員会法が制定せられましてから二年有余、市町村農業委員会及び都道府県農業委員会が発足しましてから二年になんなんとしておりますが、その間農業委員会は、農地等の利用関係の調整、自作農の創設維持、農地等の交換分合、また農業総合計画の樹立及び実施についての建議、諮問答申等、農民の代表機関としての職責の完遂に努めて参つたのであります。しかしながら経済情勢の変遷に即応してその使命を達成いたしますためには、おのづからその所掌事務の重点が変化しなければならず、またその事務……

第16回国会 農林委員会 第19号(1953/07/16、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 東京に近い所に災害が起きたと音には陳情等も手早くでき、また調査視察等も手早くできて、比較的政府の施策の上に浸透しやすいけれども、遠い所はともすればおろそかになりがちであるということは、私どもも遠い所に関係を持つている者として、そういう感じは確かにいたします。しかしその感じがするということは非常に大事だと思いますので、今度の北九州の水虫が非常に激甚をきわめておるという情報を聞きましたので、これは少くとも普通の災害措置ではいかぬのではないか。今折柄非常に農繁期に際会して、東京に陳情に出たくとも出るわけにも行かぬという実情等を考慮しまして、十分現地の事情を的確に捕捉し、かつ非常災害の……

第16回国会 農林委員会 第20号(1953/07/17、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 ただいま御審議中の予算が、最終的にどういうふうな衆議院の決定になりますか、特に米価の関係における問題は、私はまだ詳しくお話合いがどういうふうになつているかということを承る機会を持つていないわけでございますが、いずれにいたしましても、完遂奨励金と申しますか、石八百円の奨励金を出すという話合いの御意図は、それは率直に申しまして、生産者に対してできるだけ高い値段で買うんだ、そうしてそのことがまた今日の食糧事情からいつて必要供出量を確保して行くためにとらなければならぬという政治的配慮から出て来ておるものだと思つております。従いまして、予算が最終的に成立いたしますれば、その成立いたしまし……

第16回国会 農林委員会 第22号(1953/07/22、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 各種の急傾斜あるいは湿田その他それに類似の法律があり、土地改良という大きな線につながつて行くべきものについて個々の法律が出ておる、それをどういうふうに考えるか。それはやはり特殊地帯におけるそういう農業生産力を高めて参ります上にそういうところがおろそかになつてはならぬ、おろそかにならぬようにという国民の声と申しますか、これが議員立法として、多くはほとんど議員立法ででき上つておると思うのでありますが、そういうところの必要性を国民の意思として反映せられ、それがそういう法律になつておるというふうに私は理解をしております。
【次の発言】 筋合いから行きますと、お話のように、そういう地帯の……

第16回国会 農林委員会 第25号(1953/07/29、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 ただいま上程せられました臨時硫安需給安定法案の提案の理由を御説明いたしたいと存じます。  硫安が化学肥料の大宗として、わが国農業の最も主要な生産資材でありますことは言うまでもないところでありまして、その需給の調整と価格の安定をはかりますことは、農業経営の安定と農業生産力の発展にとつて欠くことのできない事柄であることは、私が申し上げるまでもございません。ここにおいて政府は、御承知のように肥料対策委員会を設けまして、その対策を審議していただいたのでございますが、その答申に基きまして、別途本国会に提案せられまする硫安工業の合理化及び硫安輸出調整臨時措置法案による合理化促進による生産費……

第16回国会 農林委員会 第26号(1953/07/31、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 輸出機構の問題につきましては、ずいぶん朝野の間にも意見がありまして、輸出機構をもつてすれば、どういう性格を持つべきであるかということについて、相当各方面に御意見があつたようでございます。政府の考えとしましては、当面損失を生ずるであろう輸出会社の損失については、御懸念のように、結局においては、何か国がそのめんどう、始末を見るんじやないか、そういうにおいがどうも抜けぬという点、ごもつともなことだと思いますが、一言にして申しますれば、国は損失のしりのめんどうは見ません。ただ輸出会社に経営上の相当弾力ある運営をやらして、硫安輸出から来る損失を、輸出会社の全体の経営の面から少なからしめる……

第16回国会 農林委員会 第27号(1953/08/04、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 具体的には、過去三箇年の平均出荷の実績を見れば、大体見込み数量としては妥当ではなかろうか、そういうふうに考えております。
【次の発言】 大体現状の硫安需要というものが、価格の面で農家が使いたくても使えないという事情にあるかどうか、これは私としてはちよつと申し上げる資料を持ちませんが、今日の硫安消費の状況が必ずしも少いということは言えないのではないか。極端な一部の御意見では、まさにこの化学肥料の使い方が多いために、耕地の老廃を招いているというような意見すらもあるようなことであります。それはもう御承知の通りであります。大体におきまして、過去三年の実績に、今後の食糧増産計画に伴います……

第16回国会 農林委員会 第30号(1953/08/07、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 農業団体の関係につきましては、帰するところは農村の経済をいかに発展せしめて、農村の発達を期して行くかというところに目標がなければならないと存じます。そこで考え方としてはいろいろ出て来ると思うのでございます。理想論としてはいろいろの考え方もあろうかと存じますが、一つの制度を改革するという場合におきましても、既成の事実というものも尊重してかからなければならない。既成の事実が生れるには、やはり生れるだけの社会的、経済的な理由がそこにあつて生れて来ていると思う。今回政府が提出いたしました両法律の改正案は、さような現実の面を見つ、しかも農村の発展をはかつて参りまする上に、農村団体を強化し……

第16回国会 農林委員会 第34号(1953/10/02、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 今年の稲作の状態につきましては、植付時期前から、異常天候が予想せられるようないろいろな徴候が現われて、懸念をいたしておりましたが、きわめて不幸な、特に八月中旬以降の天候はきわめて不幸な事態を招いておりますが、災害地の農家の方々が営々たる努力の実が結ばれずにいる惨状に対しては、ほんとうに同情にたえないところであります。のみならず、食糧の関係がやや安定をして参つて来たというところにわが国自立経済達成の希望も大きく持たれておりました節に、かような不幸な年を迎えましたことに対しまして非常に残念に存じております。のみならず、二十五日にはまた大きな台風が襲来しまして、加えての災害に対しまし……

第16回国会 農林委員会 第35号(1953/10/03、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 今年の作況からいたしまして、麦の増産はきわめて必要と存じます。そういう上からいたしまして、生産に所要な生産材については事欠かないようにする。穂麦については、事務当局の話を聞きましても、そう心配はないようにお聞いております。なお足らざるところはもとより十分手当をしなければならない。国民運動的の増産運動についてのお考えはごもつともだと思つておりますが、こういう状態になくとも、日本の食糧問題を解決して参ります上におきましては、麦に対する生産者、消費者、両方とも認識を新たにして、食糧問題の解決に向わなければならないし、そういう上からいたしましても、麦の増産には特に力を入れて行かなければ……

第16回国会 農林委員会 第37号(1953/10/17、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 それはそういうふうに今日も考え、また今後も取扱つて行く考えであります。
【次の発言】 この間から吉川さんの御意見もありましたから、そういう方向でできないか、とにかく事務当局で少し研究を急いでやつてもらいたいということでやつている結果が、今の話の通りであります。いろいろの考え方はあるだろうと思いますが、どれもなかなか壁にぶつかりまして、結論が出て来てない状態であります。
【次の発言】 私も先日東北地方数県を歩きまして、供出の事情等も視察をして参つたのでございますが、ただいまお話の、収量の少い際にも、農家としては経済の上から行きましても、収量が少くても保有米の中からでも供出をして経……

第16回国会 農林委員会 第40号(1953/10/22、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 国有林の問題につきましては、ただいま御質問の中にあります御意見のような趣意に沿うてやりたいと思つております。主として冷害凶作地は、ただいまお話のように高冷山間地帯でありまして、これがおしなべて激甚な被害を受けておるわけでございます。従つてまず農家の飯米を確保いたしますことと、現金収入の道をはかるということが、冷害対策の基本的なことだと考えておりますから、従つて地帯々々によつて、一応政府で決定いたしました予算はきわめてきゆうくつでありますけれども、できるだけこれを活用しまして適地適応の対策をして行かなければならぬ。そういう上から、隣接した国有林を活用すれば、相当の現金収入がそこか……

第16回国会 農林委員会 第42号(1953/10/28、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 冷害対策に関する当委員会の御決議の趣意につきましては、政府部内にこれができるだけ尊重実現できますように努力をいたしたつもりでございますけれども、結果は御承知のように、今日の窮迫している財政事情からいたしまして、総わく災害冷害を合せて五百十億、うち三百億が災害対策、七十億がいわゆる冷害対策、農業災害保険のために百三十億計上するというような予算に一応なつておるわけでございます。そこでその五百十億の財源をすら既定経費の節約によらなければ組立てができないという財政事情からいたしまして――しかるところ既定経費の節約と申しましても、御承知のような、前国会におきまして事務費等につきましては相……

第16回国会 予算委員会 第9号(1953/06/24、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 お答えいたします。最近特に京浜一帯のやみ米の価格が非常に上つて来ております。原因につきましては、今食糧庁及び関係当局で調べしおりますけれども、まだ的確に捕促することができないのであります。的確に捕促いたしまして、対策を講じたいと考えております。
【次の発言】 その問題は、私は言及しておりません。
【次の発言】 食糧庁長官からお答えをさせてよろしゆうございますか。
【次の発言】 ただいま食糧庁長官から申し上げましたように、内地食糧の需給上さしつかえにない範囲内においてその十七万トンの輸出を許可いたしております。しかしさればとて、これは国民食糧の全体から見まして、やはり国民の主食嗜……

第16回国会 予算委員会 第10号(1953/06/25、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 お答えいたします。ここ数代の歴代政府が、主食の統制撤廃を目標として努力ををいたして参つておることは、御承知の通りでございます、この方向をとることは、主食管理のあり方として私どもは正しいと考えております。しかしながら今日の食糧事情からいたしまして、今ただちに統制を撤廃することは困難である。従つて今日米の統制を撤廃する考えは持つておりません。ただ二重価格制の問題につきましては、河野さん方はきわめて熱心に二重価格制を主張せられておるということは、よく承知をいたしております。いずれにいたしても、秋の新米価格を決定するするにあたりまして、この価格をどう決定するか。生産者価格をかりに引上げ……

第16回国会 予算委員会 第13号(1953/07/02、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 お答え申し上げますが、農林省で計画いたしておりました食糧増産計画五箇年で、米換算千七百万石の増産計画、それに基きました予算要求が、財政の事情で相当削減された。従いまして、その計画は実際的にはいささかずれざるを得ないのでありますが、少くとも五箇年間に千五百六、七十万石の増産は、どうしても実現して行かなければならぬが、荒廃地あるいはつぶれ地等町による減産と、人口増加による需要の増加とをあわせて行きますと、五箇年後に千二、三百万石くらいのやはりマイナスが出て参りますから、それをカバーしてなおかつ自給度を高めて参りますということになると、最小限でも私どもはどうしてもそのくらいは達成しな……

第16回国会 予算委員会 第14号(1953/07/03、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 お答えいたします。ただいまお尋ねの北海道食糧事務所帯広支所の検査官数名が、ただいまお話のような職務環境のもとで、非常に農家の便宜をはかつて深夜作業までして検査した。それに対して農家の方々が非常に感謝の気持をもつて、それに感謝の気持を贈つたといこうとであります。確かに食糧庁で調べておりますところでも現金を収受しているといと事実があるのであります。本人たちはそのことを非常に非をさとりまして、辞職願を出して来ております。そこでこの取折につきましては、そういう職務環境のもとに行われたとは申しますものの、まさしく公務員としてあるべきことではございませんので、司法当局の取調べの推移に従いま……

第16回国会 予算委員会 第15号(1953/07/04、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 お答え申し上げま す。いわゆる台風第二号によります災害は、主として農業災害でございます。この災害地域の方々に対して、最近の激甚なる北九州を中心とする水害のために、その対策がおろそかになつて来ているのではないかという御懸念が非常に強いようでございます。私どもは今回の災害は今回の災害、第二号による災害は第二号による災害としてできるだけすみやかに処置を講じなければならないということで、この考えをもつて、これは大蔵当局においてもまつたく同感でございます。そういうことでできるだけ早く今回の水害と重複するものは、これはまた実際問題としては重複した対策を講じなければならぬと存じますけれども、……

第16回国会 予算委員会 第16号(1953/07/06、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 お答え申します。食糧増産を要請せられておるのは、自立経済を達成して参ります上からいいましても、今日貿易上の大きな負担になつております食糧の面に費やされておる点を節約して行きます上からいいましても、きわめて大事な問題でございますから、大きい国民的要請となつて食糧増産が叫ばれておるわけであります。従いまして食糧増産のためには、むろん土地改良とか、あるいは営農技術の進歩とか、ばらばらでやるべきではないので、総合的に強力に食糧増産をやつて、しかも増産せられた農産物の価格をある程度安定保障するという施策が同時に伴つて、それが農家経済の安定向上をはかつて行くという施策を行つて行かなければな……

第16回国会 予算委員会 第19号(1953/07/09、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 お答え申し上げます。北上の総合開発特定地域の土地改良に関連いたします事業といたしましては、昨年度国営、県営を合せまして、灌漑排水事業に投じております予算が四億六百万円でございます。その事業をただいま進行いたしておりますが、今年度はさらに猿ケ石のダム等の建設につきましても、相当の投資が行われることになつております。ただいま審議を願つております予算が決定いたしますれば、ただいま進行いたしております事業を進捗するにさしつかえない予算を計上してあるわけでございます。
【次の発言】 御指摘のような諸問題は、まだ検討を終らないで検討中でございます。農産物価格安定法案につきましては、先日も申……

第16回国会 予算委員会 第20号(1953/07/10、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 お答えいたします。去る五日に肥料委員会の答申がまとまりまして、それに基きまして、ただいまあの答申案がまとまりましたいきさつ等にもかんがみまして、慎重に立案をいたしておるところでございますから、立案ができましたならば御審議を煩わしたいと思つております。
【次の発言】 できるだけ答申案の趣意に沿いまして、立案をいたしたいと考えております。
【次の発言】 従いまして、答申案のできましたいきさつ等を十分検討いたしまして、立案をいたして参るつもりであります。
【次の発言】 答申案がまとまつて出ておりますから、まとまりましたにつきましては、まとまつたいきさつ。またいろいろの意見が盛り込まれ……


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第17回国会(1953/10/29〜1953/11/07)

第17回国会 農林委員会 第4号(1953/11/02、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 だんだんの芳賀さんの御意見ごもつともだと存じます。また川俣委員の御警告も十分了承いたしております。私といたしましては、決して農林委員会をおろそかにするなどという考えは毛頭持ちません。時間の許します限り、率先勉強いたす考えで終始参つておるわけであります。この六、七月の大水害以来、相次ぎまする水書災害に対しましては、各党の超党派的、構成になりました水害対策委員で、長い間御活動いただき、今回の東北からかなり広汎に関東、北陸、東山各地に及びました冷害地に対する対策につきましては、当農林委員会におきまして、休会中にもかかわらず、あるいは当委員会をしばしば開会せられ、あるいはみずから現地の……

第17回国会 予算委員会 第1号(1953/10/30、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 お答えいたします。今回の冷害のあとをできるだけ精密に調査をいたしておりますが、昭和九年の冷害のあとに、相当の品種の改良あるいは耕種改善等が行われて参つております。実際に見ましても、たとえば青森方面の藤坂五号でありますとか八甲田というような、早生種でしかも多収品種がつくられ、山形等におきましても、尾花沢二号でありますとか四号でありますとか、そういうものができて、そういうものを植えられておるところは、むろん相当の被害はございますけれども、これらの品種は今回の冷害に対しても、相当の威力を発揮して来ておるわけであります。特に寒冷地帯に対しましては、一面温床苗しろ等の普及を今日まで努めて……

第17回国会 予算委員会 第2号(1953/11/01、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 食糧計画の中で、外麦につきましては、本年度の当初予算一で計画をいたしておりましたように、来年の四月までに小麦で百五十七万トン、大麦で五十万トンの買付計画を持つておつたのであります。しかし、今日の食糧事情にかんがみまして、外米の輸入拡大をはかりますとともに、麦の消費状況にもかんがみまして、麦につきましても輸入計画を立てておるわけであります。しかしお話のMSAの援助による農産物、これはおそらくお話のように、ほとんど大部分は小麦が占めておると思うわけであります。それにつきましては援助の手段方法でありまして、その内容につきましては、ただいま、外務大臣がしばしば申し上げておりますように、……

第17回国会 予算委員会 第3号(1953/11/02、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 山地といわず、海岸地帯といわず、海流異変から、そういう事態が生じておりますことは、先日もどなたかの御意見もございました。その通りでございます。特に零細漁民のことを御心配だと存じます。むろんこれは救農土木というわけには参りませんが、たとえば今度計上いたしておりまする予算によりましても、漁港修築等を繰上げるとか、あるいは新たに築港するという計画も立てております。さらにまた労働大臣とも御相談申し上げておりますが、失業対策についても相当の予算が計上されておりますが、何もかも農林省の予算ではむろんできるわけではございませんし、すべての冷害対策予算の中に総合的に適地適応の施策を請じて、そう……

第17回国会 予算委員会 第4号(1953/11/03、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 この間からの御質問でございますが、誤解を持たれてもいかがかと存じますので、むしろ数字を申し上げた方がよかろうと思います。既定経費の百六十六億の節約の中に、農林省所管として三十億近いものが入つております。その中であなたの言われる食糧増産の関係から二十億出ておるわけでありますが、当初出しました予算の中におきまして、それに見合うべき支出として三十六億ほど計上いたしております。決して左のポケツトから右のポケツトへ移したというだけではむろんないわけであります。さらに今回の修正によりまして、六十八億ほどがこの経費になるわけであります。それはそれとして、来年度はどうなるのかということですが、……


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第18回国会(1953/11/30〜1953/12/08)

第18回国会 予算委員会 第1号(1953/12/02、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 お答えいたします。消費者米価を来年の一月から改訂いたしたい方針をもつて予算措置もお願いいたしておることは、先ほど大蔵大臣から申し上げた通りでございます。消費者米価で、私どもとして最も慎重に考慮を払つておりますのは、家計負担にどの程度の影響が及ぶか、そしてまた一口に言われますように、米価を上げればすぐ物価、賃金にはね返つて、それが大きなインフレの要因になつて来るというような点については、特に慎重に考究をいたしたわけでございます。結論的に申しますれば、結局消費家計の中に既往一年の生活水準の上昇と申しますか、家計支出の増加の中に吸収し得る限度においてならば、物価や賃金にはね返つて来る……

第18回国会 予算委員会 第2号(1953/12/03、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 私どもが先頭に立つて米が足りない、凶作だと言うようなことは、これはもう絶対に慎まなければならぬ、むしろ私は逆の態度をとつておつたことに批判を受けておつたようなものであります。五千三百四十万石というのは科学的な基礎の上に立つての数字であるか、これはあなた御承知のように、いわゆる農林統計のとり方によつて国家でやつておりまする作報調査によつて全国から集めました数字でございまして、これは政治的に何らの作為を施したものでないということは、また施せないものであるということは、あなたの御承知の通りであります。ただいかにも私ら政府が、ことしの米はこんなに少いのだ、少いように押えたようなお話でご……

第18回国会 予算委員会 第3号(1953/12/04、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 根本の考え方としましては、流通町からいたしましても、自由経済の姿に置くことが妥当だと私は思いますけれども、これは現実に需給関係から見まして、今日は米の統制をはずすということは、突際問題としてできないと考えております。
【次の発言】 これは端的に申し上げまして、私どもは麦の統制撤廃はまさに成功しておると思います。そこで麦の統制撤廃をいたしたような環境が米においてもできますならば、その際には撤廃してもよかろうと考えております。
【次の発言】 御承知のように、作況調査は八月十五日現在、九月十五日現在、十月十五日現在の三回にわたつて行われることになつておりますが、本年は十月五日に中間調……

第18回国会 予算委員会 第4号(1953/12/05、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 農林省関係の災害関係につきましては、一部を除きまして大半査定を終つております。その終りました分につきましては、県別配分を定めて令達いたしますように措置をいたしております。未完了部分につきましても査定を急いでおりますから、終了いたし次第そういうふうにいたすつもりでおります。冷害関係の救農土木事業につきましては、先般すでに各県別に内示いたしまして、この事業のすみやかな着手に支障のないように手配をいたしておるわけであります。公共事業以外の一般経費につきましても、先月の二十七日に閣議決定をいただいて、災害対策費予算費十億円と関連のある冷害対策費、蚕桑病虫害防除費補助金等の一部を除きまし……


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第19回国会(1953/12/10〜1954/06/15)

第19回国会 決算委員会 第2号(1954/02/01、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 この間から問題になつている麻袋の問題であろうと思いますが、だんだん御審議をいただいていることと存じますけれども、私の承知いたしておりますところでは、かなり外米の輸入に手を焼いておるときに、たまたまタイ国で麻袋の入手が、インドとパキスタンとイランの関係でできなくなつて、そこでどうしても外米を輸入するについては、その入れ物を日本から持つて来てもらいたいということが、そもそも麻袋を大量に発注して調達したゆえんで、それから問題が起きているようでございます。そこで今お話の大量に小麦、大麦を買つてその方に転用したいということが問題であろうかと思います。それでは外地食糧の買付については、閣議……

第19回国会 決算委員会 第4号(1954/02/05、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 私はこの点をつまびらかにいたしまして痛感いたしておりますことは、あわせて二十六年度、二十七年度における会計検査院の検査報告において批難事項が農林省の関係において非常に多いということを考えてみます場合に、国が責任をもつて行う仕事について、国自体の監督が十分届かない面が非常に多いのじやないかということを第一に考えておるのであります。従いまして、全般的には政府みずから行うことについては、政府みずからが監督と責任を十分とれる形に持つて行かなければならぬというふうに考えております。本件に関しましては、事務上においては、結果においては明らかに見通しを誤つておつた。しかし事務をとつた人につい……

第19回国会 決算委員会 第27号(1954/04/19、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 両年度にわたりまして、農林省の経費支出に関しまして、数多くの批難事項をいただいておりますことは、まことに重要な農林行政の施策を担当いたす者として責任を痛感しているわけであります。ただ最もよく各方面で御議論になり、また御批難をいただいております災害復旧の補助金につきまして、特に批難事項が集中的に上げられるということにつきましては、私も前々から深く心配をいたしております。実を申しまして、今日の制度のもとで農地、農業用施設に対する災害復旧は、国で災害復旧助成をいたすべき全体を政府自体で直接責任をとらなければならないことになつているわけでございますが、しかし昨年の例をとりましても、災害……

第19回国会 決算委員会 第29号(1954/05/07、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 一つの考え方であろうかと存じますが、事業を市町村で主としていたします場合に、お話のように組合その他の場合におきましては、ただいまの金融公庫によりまして地元負担分の相当部分につきまして融資措置を講じておりますが、町村におきましては、これはお話のように起債の措置によつて、著しく事業年度の財政を圧迫しないように処置を講じておるわけでございますから、一応は現行の措置をもつていたしましても――これは村なり町なりの事情にもよつて来るわけでありますから一概には申し上げられないと思いますが、大体の事業を遂行して参る措置といたしましては、現行におきましても欠けるところはないのじやなかろうかと思い……

第19回国会 決算委員会 第31号(1954/05/19、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 手続上の問題でございますから、農地局長から御説明申し上げます。
【次の発言】 その点は先日吉田委員から御質問がございまして、私間違つたことを申し上げたり何かして非常に御迷惑をかけておりますから、間違いが起りましてもまた御迷惑をかけますから、農地局長から御説明を申し上げます。
【次の発言】 最終的にはむろん農林大臣が責任を持たなければならぬことは当然でございますけれども、行政事務の手続運営につきましては農地局長から御説明申し上げます。
【次の発言】 率直に申し上げますが、どこそこの村のどういう災害について農林大臣がそれでは幾ばくの被害決定をするというそういうふうな取扱い方はいたし……

第19回国会 決算委員会 第35号(1954/05/31、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 黄変米の問題に関しまして、厚生省との関連と申しますか、食品衛生法の運用上、運用の責任を持つおられる厚生省がいろいろ食品衛生の見地から検査を行われる。そうしてこれは黄変菌があるとかないとかいうような指摘を受ける。ごらんいただくように、あるいは前にも申し上げましたように、私どもとしましてはとにかくそういう厚生省食品衛生の見地から、食糧の用に供せられないようなものをいかにして未然に入らないようにするかということには、かなり苦心を払つているわけでございますけれども、しかし結局これを押し詰めて今のようなことを言われれば、まあ船積みのときに食品衛生の検査をやつてくれと言うほかにちよつと言い……

第19回国会 決算委員会 第38号(1954/08/09、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 昨今いわゆる黄変米問題について世上の非常な関心を呼び起し、特に当委員会におかれましては、前国会以来この問題の究明に御審議を費しておられるわけであります。私は昨年就任いたしました当時、すでにいわゆる黄変米の問題が食糧行政上の一つの重要な問題になつている事実にかんがみまして、日本の食糧事情からいたしまして相当多量の外米に依存しなければならないという実際上の要請、その中にあつて一体黄変米が混入して来ることを防ぐ手段はないかということについて、食糧庁当局の特別の注意と研究を願いました結果、あるいは大量に買いつけておりますビルマとの政府協定、タイとの政府協定で、当時学者間と申しますか、専……

第19回国会 決算委員会 第41号(1954/08/12、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 前年来黄変米の払下げを受けた者が不正を働いたということで、すでに刑事事件として取上げられているものもあるわけであります。しかし農林省としましては、その払下げた人が明らかでございます以上は、その先それをどうするかといつて別に見張りをつけて監督するというようなことは、これは正直に申して現実にはやつていないと思います。そこまでやる必要があれば、これは今後の問題として考えなければならぬと思いますけれども、国の機関としてそこまでのことをやり得ますかどうか。問題によつてはむろんやらなければならぬ面もあろうかと思いますけれども、現実にはやつておらぬのであります。

第19回国会 決算委員会 第42号(1954/08/16、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 お答えいたします。けじめの心境と申しましても、前委員会から私しばしばこの問題ついて申し上げている通りでございます。すなわち私どもとしては有害、無害論に対して、論議をすることは差控えたいと思います。と申しますのは、私どもは食糧の配給当局者でございます。従いましてそれが有害なりや無害なりやという研究判断は、厚生省においていたされているわけであります。従つて厚生省の研究御判断にまたなければならない。但しその研究判断に対しましては、私どもは絶対の信頼を持つて行なます。ただ何さま議論も出て騒がしていることでございますから、私どもとしましては厚生省の研究判断の結果は結果としまして、さらに私……

第19回国会 水産委員会 第3号(1953/12/12、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 韓国かこの九月七日以来、われわれといたしましてはまことに理不尽な、また国際正義の上から行きましても容認できないああいう不当な処置をとられましたことにつきましては、両国親善の上からいたしましても、実に遺憾に私どもは存じておるわけでございます。この問題に関しまして、当水産委員会にきわめて熱心に御心配をいただいて、いろいろ対策について御審議をいただいておりますことは、私も逐一承知をいたしております。委員会に出席する機会が少かつたことは、事情のいかんにかかわりませずはなはだ遺憾に存ずるところでございます。しかしながら、当委員会の御意向も御審議の経過も十分承知をいたしまして、政府部内にお……

第19回国会 水産委員会 第5号(1953/12/18、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 韓国の不当措置にりまする漁船拿捕につきましては、政府といたしましてもまことに遺憾な次第でございまして、先日の委員会でも申し上げましたように、また御意見もございましたように、同海域はわが国漁業にとりまして、きわめて重要な地域でありますし、わが国漁業者の多年の努力によつて開発せられて来ておりましたことは申し上げるまでもないのであります。しかるに韓国側のとりました不当な処置に対して、この安定操業が脅かされ、はなはだしきは、不当にも拿捕、抑留して、今日なお漁船の返還をがえんじないという状態はまことに遺憾に存じておるわけであります。先日も申し上げましたようにしかしながら日本の将来のために……

第19回国会 水産委員会 第35号(1954/08/10、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 私が御説明申し上げるまでもなく、日本海をめぐる沿岸の状況は、日本の漁業にとりましてきわめて重要な地域であるにかかわらず、たとえば李承晩ラインのごとき、あるいは表現が悪いかもしれませんけれども、公海の不法占拠を行われているというような実情じやないかと思います。実際問題としまして、これは国と国との力の問題にもなつて来るのだろうと思わざるを得ない面もあるように思いますが、それにいたしましても、私どもとしましては、たといそこに解決の小さい糸口でも発見できますならば、その糸口をとらえて改善をはかり、そして日本の漁業の安全操業をはかつて参るというところに努力を惜しんではならぬ、また努力を払……

第19回国会 農林委員会 第6号(1954/02/03、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 農林水産行政の当面の方針の概略を御説明したいと思います。  現在わが国の経済自立のための急務は、輸出の停滞と輸入の増加に伴う国際収支の逆調からのすみやかなる脱却、すなわち財政の緊縮と金融の引締めとによる物価の引下げ、さらにまた国際収支の均衡の回復という一連の経済正常化の施策が強力に推進されねばならぬところであると存ずるのであります。かかる施策のもとにおきましては、率直に申しまして、昨年不幸にして数次の災害に見舞われました農林水産業にとりましては、今年は相当きびしい試練のもとに置かれざるを得ないと思うのであります。しかしながらわが国の農林水産業は御承知のように他の産業部門に比較し……

第19回国会 農林委員会 第8号(1954/02/06、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 大局的な御質問でございまして、私がお答えいたしますことは、受持つております部署からいたしましてもいかがかと存じますけれども、今日日本の物価は世界的に割高になつておる、従つて輸出が伸びない、どうしても輸出第一で行かなければならない国の経済情勢にあつても、輸出が伸びないどころか減つて来る。そのために国際収支がきわめて逆調を呈して進む傾向に入つておる。これを正常の姿に直さなければ日本の経済が成り立たないということは、これは明らかなことであろうと思います。ただ、そこへ持つて行く手段、方法としてはいろいろ御意見があろうと存じますが、現内閣の方針としては、財政を引締め、金融を引締めて、そし……

第19回国会 農林委員会 第9号(1954/02/09、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 昨年の暮れに衆議院で議決せられました食糧増産並びに国民食生活改善に関する決議、すなわち衆議院一致のこれが意思でございましたから、従つて私といたしましては、この決議の趣旨に対して、ぜひとも決議の趣旨を実現いたさなければならないという観点から、予算編成に対しましても、私としては最善の努力を払つたのでございますが、予算は、提出いたしておりまするような結果に相なつておりますことは、これは私の力の至らざるところとして遺憾に存じております。食糧増産が、単に農家の経済を向上、安定せしめて行くのみならず、自立経済を達成するという上から行きまして、その意義のきわめて大きいことは、芳賀さんのお話の……

第19回国会 農林委員会 第10号(1954/02/10、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 お話の点は、速記録にどう出ておりますか。大蔵大臣や通産大臣が申しておりますのは、全体の一般論としての、物価を引下げることによつて実質賃金の向上を期待するということを申していると思います。一体農産物の価格が下落するという要素はどういう場合に起きて来るか。これは貯蔵性に乏しい蔬菜その他のものは、やはり需給の関係によつて市場価格が動いて行くので、物の供給が強くなれば価格は軟化して行くということは、原則的にそうだろうと思います。しかし全体の状態からいいますと、この国民の生活の基礎物資たる農産物というものは、きわめて需給の関係がアンバランスの状態に置かれておりますから、従つて国内的に供給……

第19回国会 農林委員会 第15号(1954/02/26、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 ただいま二十八年産米に対する追加払いに関して御決議が行われましたが、御決議の御趣意はごもつともだと存じます。この二十八年産米の価格の決定、これに関連する諸問題に関しまして、今日まで当農林委員会で非常な御配慮をいただいて来ておりますことは、まことに感謝にたえないところであります。御存じのように、昭和二十八年産米の作柄は、当初から異常に不良であると予想されましたため、生産者価格の決定は例年と異なり、非常にむずかしい問題を含むに至つたわけであります。米価審議会に対する政府諮問案は、二十七年産米と同様、基本価格をパリテイ価格七千二百四十五円に四百三十円の特別加算額を加えて、七千七百円と……

第19回国会 農林委員会 第23号(1954/03/24、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 農林委員会は、農林省関係の主要な問題について、各般にわたつて御審議をいただいている、こう考えます。
【次の発言】 昨年の夏どの委員会かで、中村さんの御質問がございまして、私どもとしては業者がどういう考えでいられようとも、必要なだけはぜひ入れて行きたいのだ、こういうふうに申し上げてお答えいたしましたように私は記憶いたしております。その通り行つて来ておつたわけですが、御承知のように外貨事情がかなりの差迫つた状態に入つて来つつある傾向において、一―三月の外貨の処置について、外貨当局で農林省の思うように輸入ができていない、そこに私は原因があると思うのであります。農林省の方で、砂糖はこれ……

第19回国会 農林委員会 第29号(1954/04/09、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 各種の法案の御審議をお願いいたしておりますにかかわりませず、私の出席が非常に少かつたために御審議上の御不便を来しているということでありますが、まことに申訳ないことだと思つております。事情は十分御了察のことでございますから申し上げませんけれども、法案御審議の上において、私も御趣意に沿いまして十分努力をするつもりでおりますから、何とぞ御審議をお進めくださるようにお願い申し上げる次第であります。
【次の発言】 この予定いたしております中央競馬会の性格、従つて実質的には今日の国営競馬とかわりはしないのではないかということも、ごもつともな点があると存じます。大体はしかしこの競馬の沿革から……

第19回国会 農林委員会 第30号(1954/04/14、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 議題となりました国有林野法等の一部を改正する法律案の提案理由を御説明申し上げます。  御承知のように、国有林野と地元とは、沿革的にきわめて密接な協力関係にございまして、国有林といたしましても、管理経営上地元の協力に期待するところ多大なものがありますとともに、他方地元に対しましては、国有林野所在地元市町村交付金の交付を初め、部分林、共用林野の設定、国有林野の貸付使用、薪炭原木の縁故特売等の地元施設制度の推進を通じ、はたまた国有林野整備臨時措置法による国有林野の売り払い等の措置によりまして、地元市町村財政の確立と産業の振興及び地元住民の生業の維持に努力して参つたわけであります。  ……

第19回国会 農林委員会 第34号(1954/04/22、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 競馬の目的は、戦前におきましては軍用馬の充実向上という至高の目標がありましたから、はつきりわかつておつたわけですけれども、戦後軍用馬の必要がなくなつた状態におきましては、馬の改良増殖という重点は一体どこに置いて行くのか。正直に申しまして、農耕関係にしましても馬よりも牛の方が重宝であるという関係で、馬の飼育頭数というものは相当減つて来ておるのではないかというように考えておりました。ところが実際は、牛の普及は普及として、農耕馬が減つてない。これはやはり日本の農業が農耕馬を必要としておるということを、これは事実をもつて物語つておると思うわけであります。従つて馬の改良増殖の重点は、農耕……

第19回国会 農林委員会 第35号(1954/04/26、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 提案の説明にも申し上げておりますように、どうしても食糧の面から見ますれば非常に困難なことではございますけれども、ともかくこの食糧の自給態勢確立に向つて力を入れて行かなければならない国情に立つておりますが、同時に戦争前と終戦後とにおきますわが国の基本的条件が、非常な変貌を来している。特にそのために食糧問題の上に非常に困難の度合いが、予想以上に加わつておるということは、御承知の通りであるわけでありますから、従つて一面は国民保健の面からいたしましても、蛋白、脂肪の摂取量を増大して参るという点に一つのねらいがなければならない。それはとりもなおさず米食偏重と申しましても、米食第一によつて……

第19回国会 農林委員会 第37号(1954/04/28、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 これは数国会にまたがつて慎重な御審議を経て修正した御意見が出ているわけでございます。従つてこの修正意見の存するところにつきましては、政府として尊重して行かなければならぬことは申すまでもないわけであります。私の聞き及んでおりますところでは、そういう趣意のもとに、議員の兼任と申しますか、をはばまないという趣意でできているということでありますから、学識経験上適当なお方であれば、議員であられようとあられまいと、その選任をすることにやぶさかであつてはならない。そういうふうに私は伺つているわけでございまして、さらにまた修正御意見の真意を十分伺いまして、遺憾なきを期したいと考えている次第であ……

第19回国会 農林委員会 第38号(1954/05/06、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 ただいま議題になりました農林省関係法令の整理に関する法律案の提案の理由を御説明申し上げます。  政府におきましては、行政事務の簡素化及び行政事務運営の改善を主眼といたしまして、昨年来臨時行政改革本部におきまして現行法令の整備改廃につき検討を重ねて参つたのでありますが、なお検討を要すべき事項を除きまして一応の成案を得、これに基きまして各省においてこれが具体的措置を行うことといたしたのであります。農林省におきましても、この方針に即応いたしまして、関係法令につき慎重考究を重ね、とりあえず整理を要すると考えますものにつきまして、立法化の準備を進め、ここに本法律案として提出することといた……

第19回国会 農林委員会 第48号(1954/05/21、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 今回の北海道の暴風雨雪の被害については、ただいま福田委員から詳細御報告がございました。また政府といたしましても大野国務大臣が北海道に参りまして、親しく現地視察をいたし、一昨夜帰つて、今日の閣議でもつぶさに報告を受けました。農林省といたしましても、主として農業の面と水産関係の面とに災害の焦点をしぼりますと、漁業上の損害と、温冷床苗しろの災害ということになるのではないかと感ぜられますので、農業改良局及び水産庁の專門係官を派遣いたしまして、現地の視察をいたし、調査をいたしておるわけであります。同時にまた作報事務所におきましても、この災害調査に全力をあげておりまして、中間的な報告も参つ……

第19回国会 農林委員会 第51号(1954/05/26、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 ただいま提案になりました昭和二十九年四月における凍霜害の被害農家に対する資金の融通に関する特別措置法案の提案の理由を御説明いたします。  本年四月における凍霜害は、その規模において昨年の凍霜害には及ばぬものでありますが、部分的には相当の被害を生じ、また昨年、本年と引続き被害をこうむつた地域も多く、被害農家の経営に及ぼした影響は軽視し得ないものであることは御承知の通りであります。政府はこの事態に対処し、被害農家が今後その農業経営を維持するのに必要とする営農資金が円滑かつ低利で融通せられるための措置を講じ、もつて被害農家の経営の安定をはかる目的をもつてこの法案を提案したのであります……

第19回国会 農林委員会 第61号(1954/07/22、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 今年の麦作で特に西日本の方の成熟期に当つての長雨で多分の格外品を出しておるというこの扱い方について、各地元から強い要望が出ており、先般また佐藤委員等お出かけになり、そのしさいは報告を受けております。私どもとしても、昨年はああいうふうな西日本を襲いました異常災害等の関係もありましたから、ああいう措置をとつておりますけれども、今年はもうそういう措置はとる余地はなかろう、あからさまに申してそういう考えでおつたわけですけれども、そうばかりも行かぬじやないかという点もあるようであります。至急対策を決定いたしたいと考えております。

第19回国会 農林委員会 第64号(1954/08/12、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 実際この事情は金子さんのお話の通りだと私も思つております。この問題についての経過はよく御承知だと思いますから繰返して申し上げるまでもございませんが、今年度の予算編成の当時から、この問題に関する大蔵省側の見解と私どもの見解とは根本的に食い違つております。従つてこの前の委員会でも申し上げておりますように、この六、七月の異常天候回復後に予想される冷害地帯のいもちの異常発生等に対してどうするかという具体的の事実をとらえまして、見解は見解として、とにかく国民経済上から行きましても、昨年あれだけの冷害に襲われておる地帯が再び冷害に見舞われんとしておるのを、いかにして減産防止するかということ……

第19回国会 農林委員会 第67号(1954/09/01、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 病虫害に対する農薬補助の問題につきましては、当委員会及び参議院の農林委員会でも非常な御心配を煩わしまして、私としましては、前回の委員会でも申し上げましたように、政府部内の病虫害に対する農薬補助の問題について、必ずしも原則的に意見がまとまつているとは申し得ない状態にあります。すなわち一面すでに御承知のような、財務当局の補助に対する強い反対の意見もあるわけでございます。これはわれわれの努力がまだ十分でないということを私自身としては考えておるわけでございますが、そうは言つても、とにかく当面して、すでに植付を終つた、植付後において天候その他の自然現象による影響は、これは免れ得ないとしま……

第19回国会 農林委員会 第71号(1954/09/22、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 米価決定の諸要素等についての御意見でございますが、一一ごもつともであろうと存じます。私どもといたしましても、今日全面管理をいたしております米価を決定するにあたりましては、まず根本的に考えなければならぬことは、真の経済自立を達成して国家の存立を確保して参りますのは、一にかかかつて食糧増産と食糧の自給度を向上して参るということが達成されなければ、実際問題として経済の自立ということもなかなか困難である。しからばその食糧増産は一体どうして期せられるか。国の財政投融資等による生産手段の改善ということはもとより基本的なことでございますけれども、同時に実際一反歩の収量をより高くしていただくの……

第19回国会 農林委員会 第72号(1954/10/11、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 私はまずもつて、多年わが農政のため国会において御尽瘁をいただきました金子委員が急逝せられましたことに対しまして、つつしんで弔意を表するものでございます。  実は私は明朝から急に北海道の方へ出かけることにいたしております。ちようど御承知のように、今年産米の集荷をいかにするかという実は差迫つた問題に逢着をいたしておるわけであります。先刻までこの数日間の留守中に対する処置等について、複雑な打合せをいたしておりましたために出席を遅らしまして、委員各位に御迷惑をかけたことに対しては恐縮いたしております。しかし事情はそういう事情でございますから御了承いただきたい。  ただいま各調査班からし……

第19回国会 農林委員会 第77号(1954/10/21、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 北海道の冷害並びに春以来相次いで襲いました台風災害、特に十五号台風のこれら一連の災害に関しまして、去る十一日当委員会から派遣せられました調査団長佐藤委員の調査報告を承つて、私としましては、飛行機に乗る前に一応の予備知識をいただいておりましたことをたいへんありがたく思つております。私はその翌日十二日に北海道におもむきまして、その日余市を経て岩内町に至る沿道一帯を拝見いたし、また岩内町の大火復興のその後の状況を視察いたしましたところ、復興はきわめて足取りが悪い。特に住宅関係が非常に切迫しているという実情から、たまたま田中知事も同行をいたしてくれましたので、田中知事と御相談をいたしま……

第19回国会 農林委員会 第82号(1954/11/19、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 大蔵大臣から財政当局の考え方を申し上げられたと思いますが、農林省の考えの満たない点がかなり大きくあります。ただいませつかく補正予算の編成途中でございますから、現在も災害対策本部で会合も開かれて、調整に努めておるわけでありますが、まだきようあすというわけにはちよつと参らぬのじやないかというようにも思つております。ただきよう、むろん閣議で決定したわけでもなんでもありませんけれども、大蔵大臣から本年の財政規模を、やはり現状からいたして一兆円をはみ出さないようにという強い要請があり、でき得ればその範囲内において補正措置を講ずるといたしましても、結局各省合せて災害と申しますか――まあやれ……

第19回国会 予算委員会 第1号(1954/02/01、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 お答えいたします。戦争中は六、七万町歩くらいつぶれておりましたのが、終戦後はお話のように大体二万町歩くらいそういうことのためにどうしても農地が減つて行く。これは工場等の敷地あるいはその他等のためにやむを得ないぎりぎりのところがやはりその程度出て参るわけでありますが、私どもは一面において国の大きい費用を使つて耕地の拡大をはかつておる際でありますから、農地法の厳格な励行をいたしまして、少しでもこれがつぶれないように、つぶれを少くするようにして参るつもりでおります。
【次の発言】 お話のように昨年の米の不作がああいうのであつたにもかかわらず、食糧の緊迫度が薄いということは結局麦の供給……

第19回国会 予算委員会 第5号(1954/02/05、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 ただいまお話の、本会議場で高津議員の御質問に対してお答えいたしました麻袋の件に関しましては、本会議でございますから、詳細に申し上げることもできませんでしたが、これは昭和二十六年の八月に百キロ入りの麻袋三百万枚の調達をいたしておるのが一つの問題、その三百万枚を購入いたしましたのは大体外米の輸出地におきまして、麻袋に入れて輸出をしてくれる。ちようどこの件はタイの輸入米に関することでありますが、タイの麻袋調達が、供給地でありますインドから麻袋の供給を受けられないような事情になつておる。原料産地のパキスタンとインドの葛藤があつて、麻袋をタイ国で入手することが困難である。そのために日本の……

第19回国会 予算委員会 第6号(1954/02/06、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 お答えいたします。耐乏生活だから食生活の改善をしなければならない、麦食を奨励するという考えは私は毛頭持ちません。ただ日本の食糧問題を解決して行ますためには、どうしても米食のみに依存して行くという長い習慣から脱却して、麦食に大きく依存して、行くような食生活を打立てられなければ食糧問題の解決は困難である、こういう点から食生活の改善を強く総理大臣からも国民に訴えていただいているわけであります。そこでしからば今日外麦の値段が安くなつている、外麦はそれで入つて来ている、それを安く、あるいはそれよりも安く提供をするということにすれば麦食の奨励になる。それはまつたくその通りでございます。従つ……

第19回国会 予算委員会 第7号(1954/02/08、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 減収加算の問題につきましては、ただいま取扱つておりますのは、一応石当り五百円の概算払いになつております。これは米価審議会でもだんだん御審議をいただいておりますように、生産をいたさなければならないわけであります。この精算方式につきましても、審議会で足鹿委員等きわめて御熱心に御審議を願つて、いろいろの案が出ておるわけであります。一案をもつてただいま大蔵省と協議をいたしております。追加払いを多少いたさなければならない案をもつて、ただいま協議をいたしております。  それから食糧管理制度の改変をどうするか、すでに目標を置いて食糧対策協議会も臨んでおるかのごとき――これは誤解かもしれません……

第19回国会 予算委員会 第8号(1954/02/09、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 わが国の食糧問題を解決して参ります上に、脂肪、蛋白の給源を増すということは、これは根本の施策でなければならぬと思います。そこで畜産振興にあわせまして海洋蛋白の増強の必要を私も大いに感じておるわけであります。そこで沿岸から沖合いへ、沖合いから遠洋へというモットーでいたしておりますのは、沿岸漁民を保護して参ります上からいたしましても、長い間封鎖されておりましたわが国の漁場が、まだ一部には摩擦もありますけれども、ともかくも独立以来遠洋が開放せられておりますから、沿岸漁業を圧迫している現状からいたしまして、できるだけ力のある人は沖の方へ、沖から遠洋の方に出て行く。そうして蛋白資源の開発……

第19回国会 予算委員会 第9号(1954/02/10、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 お答えいたします。災害復旧の関係につきましては、稲富さん御承知のように、会計検査院の検査報告によりましても、農林省所管の関係が非常な批難の報告を受けているわけでございます。昨年の例に徴しましても、国で直接責任を打つ件数が約三万件に達しており、そのうち実際に農林省の職員が現場査定をいたしておりますものは約二割、あとの八割というものは紙上査定になつており、このことが災害復旧事業に非常な問題を残している根本原因だと私は思つているわけでございます。それでも当局としましては、予算上のそういうルーズをできるだけ排除いたしまするために、かなりめんどうな取扱いをいたしております。二重にも、三重……

第19回国会 予算委員会 第10号(1954/02/11、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 農林関係の災害の処置につきましては、昨日稲富議員にお答えをいたした通りでございますが、来年度の予算に災害復旧事業の補助金として計上いたしておりますのは、総額農林関係で百六十八億三千円、うち農地関係で百四十八億円、林野関係で八億七千五百万円、水産関係で十一億五千五百万円でございます。これはむろん過年災と二十八年災の両方含んでおるわけでございます。査定が最終的にまだきまつておらないわけでございますから、この率がどうなるかは、いろいろ説明の仕方がございますけれども、大体二十八年災に重点を置いて、予算の執行をはかつて行きたいと考えます。

第19回国会 予算委員会 第11号(1954/02/15、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 お答えいたします。昨年の米の実収高は、水稲で五千三百五十八万石、陸稲で百三十三万石、合計五千四百九十二万石。麦類につきましては小麦で一千万石、大麦で一千十万石、裸麦で七百十五万石、合計二千七百二十九万石というのが、大体統計に現われた収穫高になつております。
【次の発言】 ただいままでの米の質入れ成績は千九百二十五万石、米が一万八千九百余石、合計千九百二十七万石ほどになつておるわけでございます。需給計画といたしまして目標といたしておりますのは、二千百万石を何とかして確保いたしたいということで、ただいま努力をいたしておるところでございます。なお予想収穫高に対してどういうふうになつた……

第19回国会 予算委員会 第14号(1954/02/18、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 政府全体の考えとしては、先ほど緒方副総理から申し上げた通りであります。この来年度の緊縮予算におきましては、政府の食糧政策の方向は、森さんも最後におつしやいましたように、この効果を十分現わすのにはやはり相当の年月がかかるだろう。だからひとつ早く方向、政策をはつきりさせて出発をしないと、いつまでたつてもこの食糧問題というものが昏迷の中にあつて、その日暮しになりがちだからという御警告は、私どももまことにその通りに思つております。そこでこの来年度の予算から申しますれば、何と申しましても自給度の向上のために、食料のあらゆる増産の手段に力を注ぐ。それにはまず根本的には、農地として新たに造成……

第19回国会 予算委員会 第16号(1954/02/20、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 農地改革の実施後におきまして、これが逆もどりする傾向は、経済必然の現象として、どうしてもその傾向を免れ得ないわけでありますから、制度上どうしてもこの画期的な農地改革を保持して参る、わが国の農村の基盤を固めて参ります上からは、ただいまお話の農地担保の特別の金融措置を講ずるということは、確かにその目的を達する有力な手段であると存じまして、私どもとしましては、先ほどお話のような案を内部で相談をいたし、さしあたりはただいま大蔵大臣が申し上げたような措置をとつて参りますけれども、御承知のようにかなり複雑な関連を持つことでありますので、さらに研究を進めまして、この制度は農地改革を保持して参……

第19回国会 予算委員会 第21号(1954/03/02、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 来年度の予算の中におきます食糧増産対策事業の最も重点を置いておりますものは、しばしば申し上げますように、土地改良でございます。この土地改良の経費をむしろ重点的に耕土培養、酸性土壌の改良等に用いた方が効果的である、これはお説の通りだと思います。しかし国営にいたしましても、県営にいたしましても、相当大規模な改良事業に着手をいたしておつて――むろん緊縮方針でございますから、新年度におきましては新規に落手することはできないと考えておりますけれども、今日までやはり相当の財政資金を投じて参つて、そうして工事の半ばにありますものはできるだけ効果の早く上りやすいところに土地改良予算を重点的につ……

第19回国会 予算委員会 第24号(1954/03/17、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 今回の漁船の遭難はまつたく不慮のできごとになつております。しかし内部的には先ほどからお話のように、この危険区域の周知徹底が日本の漁船に徹底したか、徹底しないかということは別として、今日まで得ております調査によりますれば、拡大せられた危険区域外の事態のように今日までは認めざるを得ないわけでありますから、この危険区域が本来いえば、もつと広いものでなければ安全でなかつたというこれは証明になるのではないかと思うわけであります。沿岸漁業がせり合つておる今日、沖合いから遠洋へという基本方策に従いまして今日の水産政策をとつております際に、かような事態が起きましたことはまことに遺憾に存じておる……

第19回国会 予算委員会 第29号(1954/04/14、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 今回のMSAによる輸入農産物は小麦で五十万トン、大麦で十万トンを予定いたしているわけでございますが、主として国内の小麦のことを申し上げますれば、昨年の災害もございまして、食糧事情はかなり窮迫をして来ている。そこで米につきましても麦につきましても、輸入の増大をはからなければならぬ。大体平年度でございますれば、小麦の輸入量は百五、六十万トンで達せられる。しかるに右のような事情で、昨年度百九十七万トン、本年度百九十六万トンを一応需給計画上輸入を要すると推定をいたしているわけであります。小麦五十万トンはこの百九十六万トンの予定いたしておりますわく内において実施をいたすものでございますか……


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第20回国会(1954/11/30〜1954/12/09)

第20回国会 予算委員会 第2号(1954/12/03、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 全般的に申し上げますと、ただいまお話のございました台風等による漁船の損害等を補償いたしますために、漁船損害保険の制度をとつておるわけであります。先般の北海道の十五号台風による特に岩内町の漁船被害の実情は、この券の災害を受け建造中のもの、これは金融公庫から融資等の処置をいたしまして再建をはかつておりますが、その再建途上に、まだ完成しないうちに焼けてしまつたというような、非常にさんたんたる被害であります。漁船になつておりますものにつきましては、一応制度といたしましては、漁船保険に加入していただいておれば、ある程度の保険補償ができるようになつており、再建も容易であろうかと思います。普……

第20回国会 予算委員会 第3号(1954/12/04、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 今年の台風五号以来相次いでの数次の台風、並びに北海道、東北の冷害によりまして、農作物に相当の被害――ことに北海道、東北の一部におきましては激甚な冷害で被害を生じております。大体台風被害によりまして、水稲の損害は三百万石前後に達するのではないか。冷害による減収損害は約百五十万石内外に達するであろう。もつとも、昨年のあれだけの凶作で政府が支払いました農業共済の再保険金を調べますと、約二百億近くに達しておるわけでございますが、本年はその約半分程度で済むのではないか。これは全体として申し上げていいかと思います。それが農作物の大体の収穫状況を把握していただける数ではないかと存じております……


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各種会議発言一覧(衆議院26期)

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第16回国会(1953/05/18〜1953/08/10)

第16回国会 農林委員会通商産業委員会連合審査会 第1号(1953/07/31、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 御質問の御趣意が私には的確に捕捉できませんが、肥料問題をどういう線で解決をして行こうと私ども考えているかということを申し上げたいと思います。  御承知のように、戦争によつて肥料工場というか、非常な打撃を受けて、ほとんど荒廃状態に陥つている食糧増産の声が非常にやかましい。要請が強い、肥料工場はやられて肥料はない。それにこたえて、終戦後の肥料課題として硫安百万トンの増産、百五十万トンの増産ということを目標として……。(「それはわかつている」と呼ぶ者あり)ところが内需に耐え得る数量をいつの間にか突破して、二百万トンというような大きな生産が上るようになつた。ところが内需をオーバーするよ……

第16回国会 予算委員会第三分科会 第2号(1953/07/13、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 昭和二十八年度農林関係予算について、その大要を御説明申し上げます。  今回御審議をお願いいたします農林関係予算は、さきに第十五国会に提出いたしました予算案とその内容において大差はありませんが、新らしい立法措置等に伴う新規事項につきまして所要の経費を新たに計上いたしますとともに、庁費及び旅費について節減を行う等、若干の修正を行つたのであります。  さて、今回の農林省所管予算を前年度予算と比較して申し上げますと、総額において前年度千三百五十九億七千九百万円に対し、本年度は千百九十七億八千百万円でありますから、差引百六十一億九千八百万円の減となるのでありますが、このほか農林関係予算と……


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第17回国会(1953/10/29〜1953/11/07)

第17回国会 労働委員会人事委員会大蔵委員会農林委員会通商産業委員会運輸委員会郵政委員会電気通信委員会連合審査会 第2号(1953/11/07、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 ただいまから、昭和二十八年十月二十七日に、公共企業体等仲裁委員会が、公共企業体等労働関係法の適用を受ける林野庁職員の昭和二十八年一月一日以降の賃金改訂及び増額に関する紛争について行いました仲裁裁定第十八号を国会に上程いたし、御審議願う次第につきまして御説明申し上げます。  本年二月二十三日に、林野庁職員代表は、一月以降の賃金改訂及び増額に関する要求書を、林野庁当局に対し提出いたしまして、両当事者間におきまして、数次の団体交渉が行われましたが、当局側がこれを拒否いたしましたので、職員側は四月六日団体交渉を打切る旨当局側に通告し、同日公共企業体等中央調停委員会に対し調停申請をいたし……


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第19回国会(1953/12/10〜1954/06/15)

第19回国会 予算委員会第三分科会 第1号(1954/02/25、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 昭和二十九年度農林関係予算につきまして、その大要を御説明申し上げたいと存じます。  来年度予算案は、総合的な食糧自給度の向上及び農林漁業経営の安定をはかろうとするところに主たる目標を置いて、編成いたしたものでございまして、今後これに基きまして主要食糧の増産、畜産の振興、農産物価格の調整等に関する施策を強力に推進いたして参る所存であります。  以下主要なる経費につきまして簡単に御説明申し上げます。  まず食糧増産対策関係の経費につきましては、これが確保のためできるだけの努力を傾けたつもりであります。このうち農地の拡張及び改良につきましては、特に土地改良に重点を置きまして極力前年度……

第19回国会 予算委員会第三分科会 第2号(1954/02/26、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 生糸輸出の状況から、何とか輸出に重点を置いた臨時措置を講じなければ、蚕糸業の前途――現在はよろしゆうございますけれども、将来は非常に心配されるじやないか、とにかく臨時措置でよろしいから、何らか輸出増進の方途を見出したいということで、研究を願つておるわけでございますが、あるいは方法といたしましてはとにかくわが国の貿易産業で非常に重要な地位を占めるものでございますからそこで将来とも恒久的に基本的な方策が案出されれはこれに越したことはないわけでございますが、実は事務当局で研究願つておりまして、まだ私のところまで参つておりません。

第19回国会 予算委員会第三分科会 第3号(1954/02/27、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 来年度の予算の中で農林省関係の部分につきましては、緊縮方針の中におきまして、何と申しましても国民経済的な要請から来ます食糧自給度の向上、そうしてその裏返しにした農家経済の安定向上というところをねらいといたしまして最善の努力を払つたわけでございますが、お話の各種農業助成金でございますかが問題になりましたことは、御承知の通りでございます。私も日本の農業に対する認識は大体足鹿さんと同様に考えておるわけでございまして、農林省の分担いたしております補助金、助成金等が、日本の農業の進歩改良をはかつて参りますための呼び水として非常に大きな役割を果して来ておる。従つて今後といえども、やはり同様……



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データ更新日:2023/02/05

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