このページでは保利茂衆議院議員の31期(1967/01/29〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は31期国会活動統計で確認できます。
○国務大臣(保利茂君) お答えいたします。 御指摘の住宅問題は、通勤問題と申しますか、都市交通を含めまして、この今日の経済繁栄の中に、一つの社会的摩擦を起こしておる非常に大きな問題だと考えております。一世帯一住宅という悲願は、自民党の基本政策の一つでもありまして、四十一年度から六百七十万戸の住宅を建設するという五カ年計画を進行いたしております。官民それぞれの計画を立てておりますが、おおむね予想どおりに実現はいたしておりますけれども、平林君が言われるように、国民の多くの方々からは、家を持ちたい、手足を伸ばして安らぎたいという住宅に手が届かないという現状を否定するものではありません。私は、皆さま……
○国務大臣(保利茂君) 住宅、宅地の関係についてお答えいたします。 四十一年度から進行いたしております住宅五カ年計画は、来年度がちょうど中間年度になりますし、この中間年度の成果いかんが、五カ年計画の成否を卜するというような関係もございますので、非常な財政困難の中でございましたけれども、特段の御配慮をいただきまして、予算及び財政投融資、合わせまして、今年度三千七百八十七億、資金で出ておりますが、来年度は四千三百六十三億という資金計画をもちまして、約五百八十億の増額になっております。これによりまして、来年度の公的住宅の建造予定は、四十九万六千五百戸と想定いたしております。これによりますれば、大体……
○国務大臣(保利茂君) 地方道の整備事業と財源関係についてお答え申し上げます。 来年度の地方道整備事業は、全体といたしまして三千九億円でございまして、とのうち、地方負担分を一千四十三億円と予定いたしております。このうち、市町村道路にかかる分は八百九億円でありまして、地方負担分は二百七十四億円を予定いたしております。 これによりまして、地方道全体としましては、改良二千十六キロ、舗装三千七百八十七キロ、うち、市町村道分につきましては、改良四百七十六キロ、舗装三百五十キロを実施することといたしております。 道路整備五カ年計画につきましては、ただいま検討いたしておりますが、およその見込みといたし……
○国務大臣(保利茂君) 木材事情が住宅建設の非常に大きな妨げになりはしないかという御懸念でございますが、住宅建設に占めまする木材費の割合は、木造家屋で二六%、耐火建築で五%程度であります。近年、新材料の利用ないしは不燃化建築物等の普及で、総体的には年々減少してまいっておりますから、政府が考えておりまする住宅建設を遂行してまいります上には、そう不安は感じていないわけでございます。 次に、治水五カ年計画の実施にあたりましては、先ほど農林大臣からもお答えになりましたように、特に砂防事業につきましては、計画の策定、実施の事前に両省の間で十分打ち合わせをいたしまして、万遺憾なきを期する所存でございます……
○国務大臣(保利茂君) 昨日の地震におきまして公共土木施設に相当の災害が広域的に発生をいたしておりますので、昨晩、建設省におきましても非常災害対策本部を特設いたしまして、道路、河川、住宅等に対する対策に万全を期してまいりたいと考えております。 御指摘の住宅につきましては、ただいままで報告をいただいておるところによりますと、青森県で全壊が百七十戸北海道で八戸、合計百七十八一戸半壊七百八十八戸という報告をいただいております。えびの地震におきまする全壊戸数は約四百戸でございますけれども、えびの地震にとっておりまする住宅災害の対策に準じまして、今回の対策に処置してまいりたいと考えております。 融資……
○保利国務大臣 私は、このたび、不敏をもちまして建設行政の任に当たることになりました。責務の重大なるを痛感いたしております。何とぞ各位の御鞭撻をお願い申し上げる次第であります。 建設行政の使命は、申し上げるまでもなく、社会資本を充実して国民生活の基礎をつちかうとともに、さらに経済発展の基盤を整え、もって豊かな住みよい国土を建設することにあると考えます。 それだけに、広く国民各層の要望に対応した施策、国民のほうからすなおに受け入れていただけるような施策を講じなければならないと信じております。 また、この使命の達成のためには、きわめて多額の費用を要しまするので、事業の公正かつ効率的な施行につ……
○保利国務大臣 井上さんのほうから私の過去の経験からした心情を御推察いただいて、まことに恐縮いたしております。 私は、御承知のように、三十八年の選挙で落選をいたしました。ちょうど三年ちまたに立ったわけでございます。もっとも、国会に出まして間もなく、戦後間もなく追放処分を受けまして、十三カ月ほど追放生活をいたしました。こういう政治の渦中から一市民として町に立ちました気持ちから申しますと、特に前回の三年間は、私としましては、ほんとうにみずからを反省する機会を得て、そうして政治というもののありようについても私なりに非常に感ずるところが多うございました。 で、建設行政、今度こういう任に当たることに……
○保利国務大臣 お答え申します。 仰せのように、社会資本の立ちおくれというものは、これはもうみんなが認めているところでありまして、したがって、道路、河川、下水道、住宅、こういったようなものにつきましては、それぞれ五ヵ年計画を立てまして、大急ぎでその充実に取りかかって進行いたしておるわけでございますけれども、この五ヵ年計画をもっていたしましても、これはほんのちょっぴりの問題だろう。とにかく非常にばく大な投資を必要としているんじゃないかと思います。今年度の建設投資は、官民を通じますと七兆五、千億にのぼるというような状態でございますけれども、依然としてその充実の立ちおくれは痛感いたしておるわけでご……
○保利国務大臣 お答えいたします。
建設行政に携わっておる者でございますから、そういう数字も心得ておらなければならぬと思いますけれども、相当のキロ数は舗装ができるだろう。それ以上のことは、数字的な根拠を求められようとすれば、ひとつ事務当局に調べさせてお答えさせます。
【次の発言】 お答えいたします。
有料道路については、料金に手を入れるような考えは持っておりません。ただ、都市高速は均一料金を取っておるようでございます。したがって、阪神高速のごとく、最近のうちに非常に延びるということになりますと、その延びた料金が幾らかくっついてくる、そのくらいでございまして、料金を値上げするという考えはあり……
○保利国務大臣 角屋さん御承知のように、日本は台風という台風常襲を受ける地帯になっておりますから、災害頻度といたしましては、私は世界の中で相当高い分に入っておると思います。一番でありますか、二番でありますか、(角屋委員「いや一番ですよ。」と呼ぶ)とにかく、しかしまた災害……(角屋委員「建設白書で一番といっているんだ」と呼ぶ)それじゃ、あなたのほうから教えていただいたほうが正確だろうと思いますから……。とにかくに災害頻度の非常に高い国であるということは認めなければならぬと思います。
【次の発言】 ただいま治水五カ年計画が進行中でございますけれども、今年の特に御指摘のような中小河川等のもたらしまし……
○保利国務大臣 早朝から開会、御審議を賜わりまして、まことにありがとうございます。 第五十八回国会における委員会審議をお願いするにあたりまして、建設行政の基本的な考え方について所信を申し述べたいと存じます。 建設行政の使命は、社会資本を充実して国民生活の基礎をつちかうとともに、経済発展の基盤を整え、もって豊かな住みよい国土を建設することにありますが、経済の高度成長に伴い全国的規模で都市化の現象が進展いたし、われわれの生活を急激に変えつつある今日におきましては、特に広域的観点に立って、各地域の特性に応じた計画的かつ均衡のとれた国土開発を推進することの重要性を痛感する次第であります。 以下、……
○保利国務大臣 福岡さんの御指摘の数字につきましては、いろいろ議論をするまでもなく、そうなっていると思うわけでございますが、私は社会資本が非常に立ちおくれをしておるということを考えますときに、一体、戦前の状態を考えてみますと、終戦時点におきましても、今日はこれだけの進んだ国になっておりますけれども、極端に申せば日本に舗装道路一本もなかったというほど、社会資本の立ちおくれというものはたいへんなものであった。戦後の荒廃した中に、あの混乱の中から、いわば地ならしが済んで――昭和二十年代は戦後の地ならし時代だったと思うわけであります。三十年代になりまして初めて、この国土建設といいますか、新しい日本の姿……
○保利国務大臣 とにかく大事な国民の負担ないし国民の蓄積をもって公共投資を行なっていくわけでございますから、これが正しく、また効率的に使用されるようにということをひたすらこいねがっておるわけでございまして、その後だんだんいろいろの問題等について部内の考え方なりやり方なりを勉強してまいりました。私は、おおむね私の希望するようなふうに部内の業務執行が行なわれておるというように、これは逃げことばではなしに、そう感じておる次第であります。現在のやり方をもってしても必ずしもけしからぬというようなところはまだ見出してはおらぬのであります。
【次の発言】 井上さんの頭に描いておられる事例を私はつまびらかにい……
○保利国務大臣 佐野さん御案内のように、日本道路公団は、発足当時には比較的小規模の道路にも手を出しておったようですけれども、国土開発の要請が、縦貫的幹線道路の整備を非常に強く要請されるという事情になってまいりました。そこで、幹線自動車道で採算の見込みの立つ路線について、いわば大規模の道路について道路公団がその機能を発揮するというようになってまいっておりますが、現状は、国道及び高速道路等の整備が進みます一方において、地方道の整備がたいへん立ちおくれておることは、はなはだ遺憾であります。そうかと申しまして、それでは地方道にも十分の手が伸びるということは非常に困難なものでありますので、各地におきまし……
○保利国務大臣 建設行政の主たる対象であり、また任務といたすところは、公共投資の遂行にあるわけでありまして、社会資本の立ちおくれということは皆さん御承知のとおりでありますから、いまさら申し上げるところはありません。何とかして現代の要請する社会資本の立ちおくれを取り返したいということが官民を通じての共同の念願だと思うわけであります。どの問題を重点に置くというような――どの事業にいたしましても、むしろ乏しきを心配するというような状態でございますから、どれこれということではございませんけれども、とにかく社会資本の充実は、日本の国を立てていきます上において最も大事な仕事だと考えておるわけでございます。……
○保利国務大臣 岡本議員よく御承知のように、前任者からの本会議における提案理由の趣旨説明等で徹底をいたしておると思いますけれども、戦後のわが国の経済発展の過程におきまして、異常な人口、産業の集中現象、いうところの都市化現象が展開されておるわけでございますが、そこで、人口や産業の集中に対応するところの諸施策が立ちおくれておるということは、いなみがたい事実であろうと思います。ために、都市生活、市民生活なり、あるいは産業活動の機能が十分に果たされないというような現状にかんがみまして、都市計画法を全面的に改定をして、特に農林漁業との調和をはかって健康な都市環境をつくり上げていくために、抜本的な改正に取……
○保利国務大臣 ただいま議題となりました治水治水緊急措置法の一部を改正する法律案につきまして、提案の理由及びその要旨を御説明申し上げます。 政府におきましては、現行の治山治水緊急措置法に基づき、昭和四十年度を初年度とする治山事業五カ年計画及び治水事業五カ年計画を策定し、これにより治山治水事業の計画的な実施を推進し、今日まで相当の実績をあげてまいりました。 しかしながら、この間、目ざましい経済の成長、異常な災害の発生等に伴いまして、計画事業の大幅な繰り上げ実施、計画外事業の緊急施行の必要が生じたのであります。また、近年国土の利用開発が著しく進展し、被災のおそれのある人口、資産が急速な膨張を続……
○保利国務大臣 どうも私は佐野さんのように勉強しておりませんものですから……。法律論云々ということよりも、つまり日本の国土をどういうふうに利用していくか、お互いに国民の生活環境を整備してよりよき国民の生活を持ち得るためには、現状ではこれを保しがたいわけでございますから、どういうふうにこの国土の利用をはかっていくべきであるか、特に人口、産業が近年著しく集中してまいりました地帯における市民生活、国民生活の状態というものが、あるいは交通の上から、あるいは諸般の公害の問題から日々を悩んでいる。この狭い国土を一体どういうふうに効率的に利用してまいるかということは、まあこれは法律論を抜きにして考えなければ……
○保利国務大臣 この狭小な国土でこれだけの密度の高い人口を擁して、しかも、この十数年来見ますような著しい経済成長から国民の生活が漸次向上してまいっておることは、お互いに認めるところであります。さらに、とにかく今後世界経済の中に立って日本の発展をはかってまいりますためには、狭小な国土でございますから、あるいは農業地域として、あるいは工業地域として、効率的な国土の利用ということがより強く要請せられてきていると思うわけでございます。そういう見地から、いわゆる国土の均衡ある発展をはかってまいりたい。その一環としての都市計画法でありますことは、御理解をいただけることだと思うわけであります。 さて、その……
○保利国務大臣 小川議員から、都市問題と申しますか、国土利用問題に対して、積極的、建設的な御協力をいただきまして、まことに感謝にたえないわけであります。 先日来申し上げておりますように、この狭隘な国土にこの密度の高い人口、しかもこれが世界の中に立って産業経済の上における日本国民のないしは日本国の役割りというものをお互いに高く評価し、それに期待をかけていっているわけであります。したがって、国土が狭隘でありますだけに、この狭隘な国土をいかに効率的に利用してまいるのかということは、非常に大きな問題であり、そういう大きな視野から見まして、かつまた、現実の状態といたしましては、きわめて短期間に経済の高……
○保利国務大臣 私は一つ頭にありますのは、東京にしましても大阪にしましても、あるいは名古屋にしましても、たとえば東京都中心に動いている地域、南関東のごときは、神奈川県だ、千葉県だ、東京都だ、埼玉県だというようなことでなしに、もはや一体としての地域計画というものが必要ではないのか、そういう意味におきまして、大阪であるとか兵庫であるとか、奈良でありますとかいうところも、一体としての地域計画というものが必要じゃないだろうかということが頭にあるものですから、そういう発言をいたしたと思うわけであります。奈良県にいたしましても――奈良県も広うございますから、奈良県全体をさしてどうこうというわけじゃございま……
○保利国務大臣 吉田さんが勉強された世界の人口問題の推移等については、私もそういうふうに相なっているということをよく承知いたしております。そこで、御指摘の、日本の太平洋岸と申しますか、表日本に集中的に人口、産業が集まってきておるというこの現実の事態をどう考えるかということでございますが、結局経済、貿易という上に立っていかなければならぬ日本の国情からしますと、国際経済との結びつき、交流、したがって、現状におきましては、太平洋岸に集中的な現象があらわれておるということは必然のことでもあろうし、またやむを得ないことでもあろうか、現状においてはそう思うわけでございます。しかしながら、どこの国とも仲よく……
○保利国務大臣 お話しのとおりの推移になっておりまして、もともと、この国土の均衡ある開発、発展をねらうという意味で、ある地域に集中するというようなこと、ある地域のみが集中発展をするというようなことを避けていかなければならないという考えから、新産業都市とか、あるいは工業整備地域であるとかといったような年来の施策が持たれてまいっており、また全国総合開発計画でもそれをねらってきておるわけですけれども、現実は、なるほど、この新産都市ないしは工業整備地域の計画的な、ないしは公共的な見込みは、おおよそ所期の成果をあげつつあるただいま過程であります。また、これが決定的なあやまちであるというようなふうに断定す……
○保利国務大臣 委員各位の連日御熱誠なる御審議に対しまして、心から感謝をいたす次第であります。 ただいま御決議のございました都市計画法案に対する附帯決議につきましては、政府といたしましても、御趣旨を尊重し、その運用に遺憾のないように措置してまいりたいと存じます。(拍手)
○保利国務大臣 きわめて重要な国土開発に関する審議会でございますから、したがって国会の御参加もいただいていると思います。それだけにまた、御審議をわずらわす準備も事務当局においてかなり苦労をしているように聞いております。事務当局で多少承知しておるようでございますから、その状態を説明いたさせます。
【次の発言】 渡辺さんの御疑念に対して十分のお答えができるかどうか、私もちょっと心もとなく思うわけでございますが、私は、現行の昭和三十七年に策定されました全国総合開発計画の基本は、この狭小な国土でございますから、狭小な国土ができるだけ均衡ある開発、発展を遂げていくようにという願いがこもっていると思うわけ……
○保利国務大臣 水問題の重要性につきましては、私も同様の見解を持っておるわけでございます。特に日本の発展趨勢と申しますか、経済の要請等を考えますときに、資源の乏しい国だといわれますけれども、なるほど、地下資源等にはまことに恵まれない国土情勢でございますが、しかし、今後の工業開発、国民生活の向上等を考えますと、われわれはかえがたい天与の資源を持っておるのじゃないか。それはすなわち水だ。水資源というものは、年々歳々、今日までわれわれはむしろ水に恐怖を感ずるというようなことでございますけれども、長い将来を考えて頭に置いていかなければならないのは、この恵まれない資源の国である日本が、天与の水という大資……
○保利国務大臣 先ほどからお話を伺っておりまして感じますことは、非常に大事な水でございます。水がなければ何もできないわけでございます。水利権を得て、そこに発電とか農業とか、いろいろやるわけでございます。したがって、水の一定量の確保が安定されなければその事業は成立しない。農業においてもそのとおりだと思う。これだけの田にはこれだけの水が要る、それで水利権ができておるのだ。電気事業においても同じことだと思う。したがって、それだけの施設が伴われておるわけですから、一定の水は――あなたは、河川法の二条による私権の対象になっちゃいかぬということからいうとおかしいじゃないかと言われますけれども、少なくともそ……
○保利国務大臣 けさほど、ある新聞で大きく取り上げられておって、実はびっくりしておるようなわけであります。私はこの黒又ダムのことについては今日まで具体的にお話を伺っておりません。お話しのように、所管がどこであろうと、とにかく河川管理の任務を持っておりますから、そして河川管理は、住民の方々に、災害ではなく、しあわせを持ち来たらすという積極的な任務があるわけでございますから、たといどういうことであろうと、住民の方々に不安を起こすようなことに対しては、これはもう気をつけなければならぬことだと思います。必要があれば、建設省が直接当局調査をして必要な措置を講ずるなら講ずるというように、地域住民の方々に不……
○保利国務大臣 だんだんお話を伺っておりまして、芝川町を中心に住民の方々が交通公害で非常な難儀を受けられておるということがよく理解できるわけでございます。もちろん、これは貴重な資材の確保ということも大事でございますけれども、やはり住民を公害から守るということはより大事だと私は思うのでございます。それぞれの係でもいろいろ苦心の点はよくわかるのでありますが、しかし、事態の改善は一日もゆるがせにできないという事情になっておるようでございますから、県側ともよく連絡をしまして、すみやかに改善の方策を講じてもらうように督励をいたしたいと思います。
○保利国務大臣 先般のえびの地震につきましては、御同様まことに罹災者に対しましては御同情を申し上げるわけでございます。地震があって、相当の被害が出たのではないかという報を耳にいたしましたので、仮谷政務次官に、厚生省等の係官とともに至急現地へ行っていただいて、現地の視察をしていただきました。 御指摘のように、特殊土壌地帯ではございますし、相当奥地のほうには、まだ今日つかんでおられない被害も出ておるのではないかということが想像できるわけであります。建設省としましては、とにかく災害に対しては迅速に手を打っていくということが大事であるということから、この十一日から査定官に宮崎、鹿児島両県に出てもらう……
○保利国務大臣 国道四号線では道路の破損はお話しのとおりでございますが、大体は盛り土をしたところがいかれておるという――これは小川さん現地をごらんになっておるから、教えていただかなければならぬわけですけれども、どうもそういうことで、この事態を見まして建設省でも内部で相談しまして、ただいまお話しのように、今回の災害復旧にあたりましては、この程度の地震で再びずらっといくようなことでは困る、そういうやり方でなしに、このくらいの耐震力は持ち得るようにくふうをして復旧に当たりたいという方針を固めております。
【次の発言】 御注意をいただきました点につきましては、十分検討をいたして、善処いたすようにいたし……
○保利国務大臣 東北、北陸方面を襲っております雪害、積雪状況でございますが、二月一日、二日、三日というようにかなりの大雪が襲っておる。ちょうど三十八年に襲いました豪雪等にほぼ近いところへきておる。それにもかかわりませず、とにかく主要道路の道路交通は確保されておるというのが現況でございます。 詳しく申し上げますと、今日午前九時の状況は、青森県、山形県、新潟県、この三県に建設省としましては警戒態勢をとって、北陸地方建設局、東北地方建設局はそれぞれ雪害対策本部を設けまして、道路交通の確保に全力をあげておるわけでございますが、三十八年に近い豪雪にもかかわらず主要交通が確保されておりますのは、やはりこ……
○保利国務大臣 お答えいたします。 東北、北陸方面の雪害激甚地帯に関しましては、先般御報告申し上げましたとおり、引き続き青森、秋田、山形、新潟、警戒体制をとりまして、また北陸地建、東北地建ともに雪害対策本部を特設しまして、万全を尽くして道路の確保をはかるようにいたしております。そのために予算の配分等も追加をいたしまして、万全を尽くしておるようなことでございます。 二十一日、二十二日のえびの地震につきましては、建設省としましては、一昨日河川局防災課、住宅局、それぞれの係を派しましたけれども、昨日また仮谷政務次官を現地に派遣いたしまして、実情の把握、適切な現地処理をとるようにいたしておるわけで……
○保利国務大臣 住宅問題にできるだけ一応のめどを立てたいということで、今年度、御承知のような予算の中におきましても、住宅については、私どもとしましては、何とか政府施策住宅を五十万戸まではお願いしたいということで、だいぶ強調いたしました。結果は、四十九万六千戸、ほぼ五十万戸に近いものを確保することができたわけであります。これによりまして、ちょうど四十三年度が御案内のように中間年度になりますので、この年度の成否というものは、全体計画を達成する上におきまして非常に重要な年度であります。これで五〇%をわずかながらこえるというところになって、私は一〇〇%の達成ということは一段の努力を要することとは思いま……
○保利国務大臣 住宅の問題につきましては同様の考えを持って――いろいろ意見は、考え方はあるようでございます。まだまだ、たとえば東京都内にしましても、二十三区内にいまお話しのようなことを円滑に実施していくことをすれば相当の収容力があるんじゃないか。そして職場と住居とができるだけ接近するところに考えていくことが通勤対策の上からいっても好ましいことじゃないかというようなことは、強い貴重な御意見として伺っております。そういう点につきましては特に力を入れてまいって、いわゆる都市再開発法といいますか、市街地の利用度を高くしてまいる、そして高層といわないまでも四、五階ぐらいには利用できるような住宅を相当多量……
○保利国務大臣 昭和三十四年以来調査を進めてまいっております本州―四国の連絡橋の問題につきましては、土木学会等に御委嘱をいたしまして、技術的な精査を願いまして、昨年に至りまして土木学会の結論も出てまいっております。その結論に基づきまして、御案内の五つのルートにつきまして、それぞれのルート別に、現在の施工法によって安全確実にこれを実施してまいるとするならば、どのくらいの経費と時間がかかるかということを技術的に積み上げられたものができ上がりましたので、先月二十七日の閣議に御報告をいたしました。これは閣議決定というようなものではございませんで、ただそういう中間的な一つの資料が整いましたので、御報告を……
○保利国務大臣 非常にむずかしい問題であります地価の騰貴をとらえられまして、国会におきましても共同決議をされておられます。先ほど経済企画庁長官が申し上げましたように、政府といたしましても、四十年の十一月の閣議決定以来、決してゆうちょうなかまえで扱っておるわけではございませんけれども、行政指導だけの面でこれに対処するということは事実困難な面が多うございますので、この上とも国会の御審議をわずらわして、できるだけひとつ国民の御期待に沿うような安定方策を立てていかなければならぬではないか。そこで平たく私の考えを申し上げますれば、たとえば都市計画法をかりに成立させていただくとすれば、これは実施運用上に非……
○保利国務大臣 御指摘のように、住宅難が依然として解消されていない、しかも無秩序な市街地開発が行なわれてきておるというようなことを何とか是正していかなければいかぬじゃないか。いま御審議を願っております都市計画法がかりに成立さしていただけるということになりますれば、そこに市街化区域、市街化調整区域という地域指定を行なう。そこで市街化区域の土地利用を一体どうすべきであるか、住宅地域、商業地域あるいは工業地域といったようなこまかい利用計画を上位計画のもとに合わして立てていかなければならない。いずれも、その土一地の利用をいたすにしましても、これはみんな民有地である、個人の所有に属しているものがほとんど……
○保利国務大臣 建設省所管の昭和四十一年度歳入歳出決算につきまして、その概要を御説明申し上げます。 歳入につきましては、一般会計の歳入予算額三十一億二千八百余万円に対し、収納済み歳入額は四十九億九千七百余万円となっており、道路整備特別会計は、歳入予算額三千九百七十四億三百余万円に対し、収納済み歳入額は三千九百五十九億七千三百余万円。治水特別会計の治水勘定は、歳入予算額一千百六十四億七千九百余万円に対し、収納済み歳入額は一千百六十三億四千二百余万円、同特別会計の特定多目的ダム建設工事勘定は、歳入予算額百九十六億八千九百余万円に対し、収納済み歳入額は百七十億二千七百余万円、また、都市開発資金融通……
○保利国務大臣 現在の都市交通の現況からしまして、路面電車の状態から地下鉄に今後の都市交通の緩和機能を期待するという方向は必至だろう、だれしもそう思うわけであります。おそらく、これについてまた、それじゃどういうふうなということでいろいろ発想が持たれるわけでしょう。都内乗り入れの自動車についての乗り入れ賦課金というようなものに目をつけて、そしてそれを地下鉄建設の財源にしたいという考えを持たれる、これは一つの発想だろうと思うのでございますけれども、しかし、一面において、やはり交通の基幹というのは道路の改善に帰するわけでございますから、したがって、そういう点からいきますと、何をおいてもとにかく道路財……
○保利国務大臣 冒頭に島上さんから御注意をいただきましたが、私も長く議会に入ってまいっておりまして、議会を尊重しなければならないということはよく心得ておるつもりでございます。そうでなければ私は国会に出てまいりません。しかしながら、本日委員会が開会せられまして長い時間お待たせいたしましたことにつきましては、これはまことに申しわけない次第でございます。私の用で実は避けておったわけではございませんので、その点は御了承いただきたいと思う次第でございます。国会を通じて国民のために国政を審議するということは、これはもう基調でなければならぬわけでございますから、この上とも十分注意してまいるつもりでおります。……
○保利国務大臣 今回の事故ははなはだ遺憾に存ずるわけでございますが、日本の国土がどうしても山岳地帯に道路を敷設しなければならないような事情になっているものでございますから、道路をつくりますについては可能――これは専門領域に属することですけれども、道路の安全をはかっていきますためには、可能な限り手を尽くして安全を保つように努力をいたしておりますけれども、実際問題としては、高い山から土砂がやってくるというようなことは――山があればすぐそう考えるわけですが、それではその山をどうかしてでなければ道ができないかというと、そうもまいらぬわけでございます。したがって、ただいま道路当局でもその方向で検討をいた……
○保利国務大臣 先般の災害、まことにどうも想像を越える状態で惹起いたしております。心配をいたしておりますが、ただいまの防災上における砂防事業というものがいかに重要であるか、だんだんお話しのように各地とも防災事業がある程度進められておる地域につきましては、昨年の七月の集中豪雨等の事跡を見ましても、砂防事業が相当計画的に進められている地域につきましては相当な――もちろん被害を完全に防止するということはできないまでも、被害の程度を非常に軽減しているということは顕著な事実でございますし、したがいましてこの砂防事業につきましては、国会側の格別の御協力もいただいて、建設省といたしましても、また一部農林省、……
○保利国務大臣 だんだんお話しのように、今日の国土状況からしまして、基地が持たれたときと今日とはずいぶん変わってきております。したがって、都市計画法を進めてまいります上におきまして、それぞれ地元でも非常に苦労されておる。そこで総理大臣の所信でも申し述べられておりますように、そういう住民の方々にできるだけ不安や危惧を起こさせないように最善の努力をしていこうということで、いま防衛施設庁に一生懸命で心配をしていただいておるわけです。しかしながら、やはり国民の生活と言われますけれども、平和が維持されなければ生活の安定というものはでき得ないわけでございますから、したがってその間はそう一がいに割り切った考……
○保利国務大臣 その席の討論会でB52の問題が持ち出されまして、司会者から、政府は一体どうするんだというようなことがございました。先ほど来総理や外務大臣が申されるように、非常に沖繩同胞の身になって考えてみますと、何とかなるものならば何とかしなければならぬ、しかしながら、施政権下にある基地でございますから、撤去してくれとかどうとかというような要求というようなものは、私はそうできないんじゃないか、しかしながら、あすこはB52を常駐基地として使う意思はないということについては、日米問で合意があるようでございますから、じゃB52は何のために使われておるか、たぶんベトナムあたりへ出動するために使われてお……
○保利国務大臣 阿部さんの御趣意は、もうとにかく早くきめてしまえということだと思います。建設省や運輸省のそれぞれの主管で、ただいま検討を進めていただいておるわけでありますが、両省に関連することでもございますし、また、国民経済上非常に大きな影響もあるわけでございますから、やはり内閣の責任といいましょうか、閣僚協議会をつくっていただいて、そうして最終的には閣議で決定をいただくということ、この問題に関しては、そのくらいの丁寧な扱い方をしなければならぬのじゃないか、こういうふうに私は考えております。しかし、御趣意に沿うて御準備も進みましたならば、できるだけそういうふうに運びたいと思っております。
○保利国務大臣 御質問の全体の資料はお手元へ出しておりますけれども、それは分類的に整理いたしたものがまだできておりませんので、いまお話しでございますから、できるだけすみやかに分類してお手元に差し上げるようにいたしたいと思います。
【次の発言】 昨年内閣改造が行なわれましたときに、閣議の御了解もいただいて、公団、公庫等の役員については内閣側とも相談していただいて、それぞれの主管大臣において御決定をいただくようにという、そういった趣意の閣議了解になっているわけです。お手元に差し出しております各省所管別の資料でございますが、それもかなりこうかんにわたっておるわけですが、出身別でどういうふうになってい……
○保利国務大臣 どの程度に準備が進んでまいっておりますか、二月というのが、なかなか二月にいかぬ、私が責任を持っておりましたころも、何とか四十三年中には結論が出せないものかという願いを持っておりました。そのことを当時申しておったように思います。しかし、いまお話しの運輸委員会に出ましてお尋ねの際に、八月にきめるのかというお話だったのでございますから、はてな、八月というと、準備がそろって、そこでどんぴしゃりきまるということでなしに、閣僚協議会でもって、これだけの世紀の――アポロ時代に世紀というのもおかしいかも存じませんけれども、とにかくわが国としては世紀の大事業になるわけでございますから、やはり相当……
○保利国務大臣 複雑な労使関係をそういう意味で持っているということは、私も承知をいたしておりますが、大体、しかし、この公団、公庫の職務に当たっておられる、もしくはそこに入ろうと思われる方は、おおむね各役所と関連があるわけですし、だから入れば、役所並みというか、公務員並みの、劣らない処遇を受けられるであろうという期待を持ってお入りになって、しかもその事業は、河野さんも言われるように、とにかく政府の出資が伴っておるとか、その他のいろいろなそういった財政上の制約も受けておる。そういう中で、しかしながら従業員の方々の処遇については、とにかく大体期待しておられるように、公務員のベースアップがあれば、それ……
○保利国務大臣 たいへんお教えをいただきましたけれども、なるほど私ども生物といいますか、私どもお互いにそうだと思いますが、愉快なときはからだ全体が軽くなる、不愉快なときには重くなる。条件反射というのでございましょう、それはよくわかります。しかし、この特許法の改正は、私は内容は、あなたからもお教えをいただくぐらいのことでございますから、わかりませんけれども、通産大臣も相当自信を持って、何せ、いますべて切りかえるというか改革というか、とにかくものごとの改正に対しては相当勇気の要る時代じゃないかと思うのでございます。そういう一環としてやっぱりお考えになったものだと思いますから、私はお説はお説として十……
○保利国務大臣 どうももったいつけられては困るのですけれども、私が承知いたしております限りで、閣議段階と申しますか、閣僚レベルにおきましては、通産大臣が非常に心配されまして、総理大臣とも外務大臣とも全然同じ、同一意見で、今度高橋ミッションを派遣されるについても、通産大臣はかなり慎重な配慮をされて、そしてとにかく実情はよく日本としても理解をしておく必要があるであろうというようなことで派遣されたことだと私は了解いたしております、総理もそう了解されております。にもかかわらず、何かそうじゃないような動きがあるようなお話でございますけれども、私は先ほど、定例のことでございますが、外務次官を呼んで話をして……
○保利国務大臣 外務大臣が訪来されましたのは、とにかく沖繩県民並びに本土のわれわれ国民の願望を政府を代表して、端的に一九七二年度中に本土と沖繩を差別しない状態において施政権の返還を求める、望むという日本政府の意向をお伝えをいたし、そしてアメリカ側も日本のその願望というものに対してはよく理解をしてくれた。これからそれを足場にして話が始まるわけでございます。したがって、沖繩の施政権返還が実現しようと実現しまいと、日本の防衛というものは日本政府がこれを考え、国民が考えていくべき問題です。何か沖繩の返還とからんで云々というようには、総理の頭もそうではない。日本の防衛は日本国民並びに政府が考えるべき問題……
○保利国務大臣 中部圏の開発計画でございますが、大体今日全国的に見られます過疎、過密の現象を見ましても、一方においては過疎現象を生む反面におきましては、拠点都市と申しますか、そういうところへだんだん集中といいますか過密現象を来たしつつある。そこで中部圏におきましても、そういう各地の拠点都市、現状から判断いたしまして、いままでのような秩序のない町がいた、ずらにでき上がるということでなしに、そういうところをそういうところで開発計画を確立して、しかもそれは地元住民の方々の意思を反映する形で計画を立てて、そして計画的な都市づくり、都市環境を整備してまいりたい。あわせてその都市環境が整備せられることによ……
○保利国務大臣 十五日に人事院総裁から総理大臣に勧告が手交されました際に、人事院総裁からは、どうかひとつこれは完全実施をやっていただくように御配慮を願いたいと強い要請がございました。総理大臣からも――その日午後、これは総務長官からお話しになったと思いますが、給与担当閣僚会議を開きました。財政当局は非常に苦慮いたしておるようでございます。ただ予備費がどの程度この勧告のためにさかれるが、これは今後の九月、十月の災害の発生状況等がどうなるかということも関連がございましょうし、また総務長官がお答えいたしておりますように、今年の税収の動向がどういうふうになってまいるか、総理大臣からも急がずにひとつ慎重に……
○保利国務大臣 木村前長官がどういうお話をされておりますか、私はつまびらかに承知いたしておりませんけれども、いまお話しのような趣意であるとするならばそれはそういう考え方も十分値聴に値する、またそう考えていくべきであろうと思いますけれども、しかし職員の処遇については人事院制度が持たれ、勧告制度が持たれております。それによってとにかく公務員の処遇というものを、いろいろ別の関連はそうやかましく言わないでも、それはそれなりでやっぱり処置していくべきであろう、私はそう考えます。
【次の発言】 人事院勧告の扱い方につきましては今日までの事例のあと、これはもう賢明な大出さんに何をか申さんやでありますけれども……
○保利国務大臣 どういう意味でございますか、浜田委員の御質問の趣意を私ちょっと捕捉いたしかねますけれども、とにかく立法府でもろもろの法案を策定され、それが国民の各層によく御理解をいただけるようなものでないと法律をつくった趣旨が生きないじゃないかという御意味であろう、こう思います。その点は私も全然同感に思います。
【次の発言】 戦後国会に私どもも出てまいっておりまして、特に占領当時の諸立法を考えてみますと、国民の理解を得ることが非常に困難だというようなものでも、占領軍といいますか、司令部といいますか、そういうところからかなり大胆な変革的な諸制度を国会を通じて行なったわけであります。これは必ずしも……
○保利国務大臣 このニクソン提案が行なわれたときに、私のほうから申し上げわけじゃ――申し上げたということは、結論を申し上げておるわけでが、進んでニクソン提案について日本政府の見解を申し述べたわけじゃなしに、記者団の御質問に答えて、大体そういう趣意のことを私はお答えしたように記憶をいたしております。と申しますのは、とにかく日本政府、佐藤総理の基本的な考え方が、ベトナムの戦争には日本としては協力するわけにはまいらない、しかし、ベトナムに平和が招来するということに対しては、あらゆる積極的な協力姿勢をとるということをるる国会でも申し述べてきておりますが、基本姿勢にあるわけです。したがって、和平パリ会談……
○保利国務大臣 ただいまの附帯決議につきましては、決議の御趣旨を尊重いたしまして、指導運営に誤りなきよう万全を期してまいりたいと存じます。
○保利国務大臣 どうも要らぬことかもしれませんけれども、先ほど、私が先日のNHKの自由討論会で申し上げましたことを誤解があるようでございますけれども、だんだんお話で、沖繩返還時においての沖繩の現在の米軍基地の態様がどうなるであろうか、佐藤総理は核基地の自由使用を考えておるんじゃないかということがほぼ明らかなようだということをある党の党首の方がおっしゃいましたので、私が推定いたしますところは、総理の頭には核つき自由使用というようなことはないと私はそんたくをいたしておりますと、こう申し上げておりました。それはとにかく先日来の国会の論議で、総理大臣も同様のことをしきりにお答えになっていらっしゃるとこ……
○保利国務大臣 私はスポークスマンとして積極的に発言をいたしておるわけじゃございません。いろいろ問い詰められて、ああだこうだと言われまして、こういう場合はどうか、ああいう場合はどうか。それは総理がおきめになっておられないからわからない。しかし、沖繩が返還されれば、憲法や安保条約ももちろんそのまま適用になるでありましょう。統治権は日本の統治権の中に入るわけでございます。その場合に、それじゃ安保条約がそのまま適用されるとすれば事前協議の事項になるかということでございましたから、私は当然そういうことは考えられることだと思う。しかし、総理はそこにさらにつけ加えられて、特別の措置をしない限りは事前協議は……
○保利国務大臣 ただいまの委員長の御発言の御趣旨につきましては、政府といたしましては、これを尊重いたし、すみやかに最善の措置をいたしたいと考えておる次第であります。
○保利国務大臣 川崎さんの御趣意は総理にお伝えをいたしておきますが、私はこの間からの本会議、予算委員会の論議を通じまして、総理が心配しておりますのは、沖繩の施政権が日本に返ってきたときに、日本の安全をどう全うしていくかということに非常に苦慮しておられる、それが第一点だと思います。同時にまた、今日の日本の国際的信用というものは日本の平和主義が、総理がよく言われるように、平和に徹するという外交を展開していく、この平和主義がかなり浸透してきたところに日本の国際信用というものの基調があるわけでございます。そういうところを踏まえて、ただ総理としては施政権が返還されるのがどの時点であるか。その時点において……
○保利国務大臣 石田委員の御提案については検討さしていただきたいと思いますけれども、それぞれの所管の関係もあり、ただいまお話しのようなこともあろうかと思います。そういう意味から、関係閣僚を中心にしました公害対策会議というものを内閣は持っておりまして、たとえば昨日の環境基準の決定にいたしましても、公害対策会議を経て閣議にもかけました。しかし、窓口はそれぞれあるわけでございますから、その窓口を、通産省なりあるいは建設省なり、経済企画庁なり、厚生省なり、それぞれの窓口は窓口として、それが全体として調整をされるように運営されていけばいいんじゃないかと私は思うのですけれども、しかし、御提案は検討さしてい……
○保利国務大臣 総理もしばしばお答えになっておられるように、だんだん沖繩の施政権返還問題が現実味を帯びてきて、そうしてできるだけ早期返還を達成したい。早期返還を達成するためには、現に沖繩にあります米軍の基地というものが日本の安全や極東の安全のために果たしている役割りを評価しないわけにいかない。したがって、それを評価しつつ日本の安全を施政権返還後においてどうはかっていくか、極東の安全をどう確保してまいるかということについて、各方面の方々の意見をよく聞いて、そうしてこの秋の対米交渉、ニクソン会談にあたって腹をきめていく。したがって、それを取りきめるためにあらゆる検討をして御意見も広く伺って、いやし……
○保利国務大臣 国政の全般について一番大事なことは、やはりバランスをとっていくことを確保するということが一番大事だと思っております。
【次の発言】 お話は大蔵大臣もよくお聞きになっていらっしゃいますし、また練達な大蔵大臣が、主計局の考えで動かされるような大蔵大臣だと思っておりません。総理大臣とよくお話し合いになって、バランスのとれた施策が行なわれるということを私は確信をいたしております。
【次の発言】 佐藤総理が人間尊重、社会開発を政治理念として国政をやっていきたいと言われましたのも、結論は終局、日本のこういう経済力の伸びに応じて、国民がそれに伴った豊かな生活が持っていかれるような社会をつくり……
○保利国務大臣 いま御指摘の新聞にそういうものを私も見ましたから聞いてみますと、総理府の広報室でそういうことをやったということはあるようでございます。私はその報告は受けておりません。
【次の発言】 これは私が所管している事項でございませんから、私から答弁はちょっといたしかねます。
【次の発言】 産業等の調整計画の大綱のことをおさしであろうかと思いますが、そのことに関しましては、まだ国防会議の議題として取り上げられていることはないように承知をいたしております。国防会議の事務局においては基礎的な研究をいたしておるように承知をいたしております。
○保利国務大臣 丹羽先生御心配のように、市街化区域と調整区域を指定分けする、市街化区域のほうは利用度が高くなってまいる、また調整区域のほうは押えようとするわけですから、市街化区域のほうの地価は相当上がるんじゃないかということは、これまでの建設委員会の審議の段階におきましても非常に懸念をせられて指摘されたところであります。この都市計画のねらっておりますのは、まあ十年ぐらいのうちには、現在の傾向をたどりますと、おおよそ市街化するのではなかろうかと想定される地域、したがって、その主たる市街化区域の用途は、第一は宅地である、あるいは商業用地である、あるいは工場用地である、おおよそこういうものがそれぞれ……
○保利国務大臣 御審議を願うにあたりまして、建設省関係の昭和四十三年度歳入歳出予算につきまして、その概要を御説明申し上げます。 まず、総額について申しますと、建設省所管の一般会計歳入歳出予算といたしましては、歳入は二十九億七千五百余万円、歳出は六千七百三十二億七千五百余万円であります。 歳出におきましては、このほかに、総理府及び労働省所管の予算として計上されておりますが、実質上建設省所管の事業として実施される予定の経費等がありますので、これらを合わせますと、昭和四十三年度の建設省関係予算は、七千七百二十億八千三百余万円となり、前年度の当初予算に比べ四百六十三億一千七百余万円、また、前年度の……
○保利国務大臣 野間委員の御指摘のように、特に昨年西日本方面を襲いました集中豪雨の被害等は、いろいろな最近の都市現象に見られますように、都市河川の改修がたいへん立ちおくれておる、中小河川、都市河川というものの被害が非常に大きくなってきておることにかんがみまして、建設省としましては、現行治水五カ年計画をもってしてはどうも間尺に合わないところがあるのではないか。そこで、中小河川、都市河川の改修に重点を置いた新しい五カ年計画をスタートする必要があるということで、四十三年度から治水五カ年計画を一ぺん立て直して、中小河川、都市河川の改修に重点を置いた計画を持ってまいりたいということで、ただいま具体的に関……
○保利国務大臣 けさの新聞に出ておったのでございましょう。何か、新聞を見まして、閣議へそういう報告があったというようになっておるようですけれども、私の記憶しておるところでは、そういうものを報告されたことはないと思っております。これは総理府の広報室でやっておることだと、総務長官の所官に属することでございます。私も、けさの新聞を見ただけでございます。
【次の発言】 私はそういう調査を命じたこともございませんし、また、報告を聴取したこともございません。
【次の発言】 総理府広報室でやっておるかもしれません。
【次の発言】 総理にかわってといわれますと、総理が申し上げられた以上のことは、私は申し上げる……
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