このページでは鈴木義男衆議院議員の27期(1955/02/27〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は27期国会活動統計で確認できます。
○鈴木義男君 私は、提案者を代表して、議員清瀬一郎君の懲罰を求むる動議の趣旨弁明を行わんとするものであります。(拍手) 私は、平素憲政の先輩として法曹界の長老として尊敬する清瀬氏を弾劾することは、私情において忍びず、衷心これを遺憾とするものであります。けれども、問題は公けのことであり、国会における最高の政治道義の問題でありまするがゆえに、大義親を滅する立場より、清瀬君の責任を問わんとするものであります。(拍手) 事案は、申すまでもなく、一昨日の議場における清瀬君の言動に関するものであります。およそ、国会議員の責務として何よりも大切なものは、国の最高法規たる憲法を尊重し、順守し、これを擁護す……
○鈴木義男君 私は、日本社会党を代表して、ただいま問題となっておりまする憲法調査会法案に対し、反対の意見を表明するものであります。(拍手) 保守党の諸君、ことに提案者の諸君は、口を開けば、現在の憲法は押しつけられた憲法である、あるいは、いろいろな言葉をもってこれに軽べつの意を表し、はなはだしきは侮辱をするごとき言動をたくましゅうするのでありまするが、この憲法ができてきた当時の事情並びに当時の感情をよくお考えを願いたいのであります。(拍手) 総司令部は、日本に進駐して直ちに、新しき憲法を日本国民が制定せんことを求め、当時の政府に対し、当時の政党に対し、あるいは民間の諸団体に対して、理想的憲法……
○鈴木義男君 私は、われわれが提案いたしておりまする選挙法中の一部改正法律案について、その提案の趣旨を説明せんとするものであります。(拍手)選挙法をむやみにいじりたがるのは、その政界が内面的に欠陥がある、自信のない証拠でありまして、あまり感心しないことであります。(拍手)しかし、やむを得ないものがあるとすれば、いかにして選挙を通じて正しい世論の反映を策することができるかという方向に務むべきものであります。(拍手)選挙区をいじるということは、その政党が主義政策で勝つという自信のない証拠であって、最も末の問題を一番先に持ち出したといわなければならないのであります。(拍手)わが国においても、政治資金……
○鈴木(義)委員 だいぶ総理お疲れのようでありますから、できるだけ質問を簡潔にやるように努力いたします。そこで私は下川君の最後の質問を受けてそれを出発点にしてお尋ねしていきたいのであります。それは自衛隊といい、国防会議といい、国防を論ずることでありますから、国防を論ずる以上は、たとい具体的には言えなくとも、抽象的に外敵を考えなければならぬ。間接侵略は問題ではありません。最初警察予備隊を置くときでも、われわれもある程度間接侵略のあることは予想し、警察力を充実しなければならぬということに対しては賛成したけれども、当時の情勢において日本の国をどの国にせよ領土的に侵略しようというような国があろうとは断……
○鈴木(義)委員 私も吉田委員と同じような問題について、調達庁長官、防衛庁当局にお尋ねいたしたい。福島県西白河郡西郷村と福島県岩瀬郡湯本村、この二つの村の境、栃木県に近いところですが、そこにずっと前から二千町歩の演習地を防衛庁で求めておりまして、目下交渉中にあるのであります。最近聞くところによると、富士山麓の演習場が問題となっておるために、これを福島県のこのところに移転するという計画があるというふうに巷間伝えられるが、果してそういう事実があるかどうか、調達庁長官にお尋ねいたしたい。
【次の発言】 あとは防衛庁当局にお尋ねしたいと思ったのですが、おわかりにならないならば、よくお調べになってお答え……
○鈴木(義)委員 ただいまの動議については私は満腔の賛意を表するものでありまして、どうもこの国会における言論がはなはだしく軽率であり、みずからを卓しめるがごとき発言が公然と行われておることに対して、非常な憤りを感じておる次第であります。 当時総司令部は、日本の国会に向って、また各政党に向って憲法草案を作ることを慫慂し、また政府に対しても草案を作るべきことを慫慂し、政府におきましては現実に作ったのであります。ところがそれを見ると、ほとんど明治憲法に毛がはえた程度のものにすぎないのであります。ポツダム宣言においては、日本の民主化を徹底的に行うことを一つの条件として休戦を受諾しておるのであります。……
○鈴木(義)委員 山村さんから非常に適切な御質問がございましたので、この際社会党の立場からお答えを申し上げておきたいと思うのであります。 この暴力に訴えてもというようなことは非常な侮辱でありまして、ぜひお取り消しを願わなければならない。われわれはそういうような考えは持っておらないのであります。しかし、数は決して合理を決しませんから、数をもってこれが合理的であるというようなことを仰せられても、われわれは納得することはできないのであります。何が合理的であるかということは、数が決する問題にあらずして、理性が決する問題であります。常に理性の応援を求めて問題を処理して参りたいと考えておる次第であります……
○鈴木(義)委員 関連質問。ただいま、太田長官が、こういうふうに想像することができるということで、ただいまの採決は正しいというふうに御答弁になったのでありますが、かりにこの速記が不完全なものであるといたしましても、条理上から見て、蝋山委員から一つの修正案を出しておるのであります。それを議題にして採決した形跡がないので、もしそれを文字通り読むならば、蝋山委員の修正意見に賛成のお方の挙手を願いますで、賛成者挙手、挙手多数だからして修正案は成立したと解釈すべきものと思いますが、議場騒然を理由にしてそういうことはできなかったのだというならば、蝋山委員の修正案は何ら顧みられずして終っておるということにな……
○鈴木(義)委員 関連質問。ただいまの太田長官の御答弁は納得がいかないのでありますが、この中間報告をするべきかいなかということは、一応小委員会で決定することかもしれませんが、大体独断的に事を運ばれてはいけないから、小委員会に付議する前の総会において、私どもは、必要があったならば中間報告をして、さらに進めてもらいたいということを注文しておいたわけであります。それは会長も了承しておった。そこで、小委員会が十二回も開かれて、半カ年にわたってやりまして、大体小選挙区を採用するということをきめた場合に、どういう選挙区割りをやるかというようなことについては、小委員会の中にまたさらに起草委員会というものをこ……
○鈴木(義)委員 関連して。今、早川政務次官は、イギリスのパウンダリー・コミティでやったものを修正すると仰せられたが、そうかもしれませんが、私が直接モリソン氏からこの間聞いたのでは、モリソン氏は、御承知のように内務大臣をやり、あのとき作ったのです。それから外務大臣もやり、労働党の副党首ですが、それで座談的に話したのですから、文献等を用いてやったのではありませんが、最初、バウンダリー・コミッションで作った案というものは、きわめて機械的に公平ではあるけれども、実際的でない、そこで労働党は修正した、ところが非常に世論の批判を受けて実は恐縮した、その後はそういうことをしないようにしておるので、コミティ……
○鈴木(義)委員 古川委員の御質問は、こまかい点を除いては、主として社会党に対する御質問でありますから要点をつかんでお答えをいたしておきます。 第一に、社会党は、この内閣の置いた選挙制度調査会は構成がけしからぬじゃないか、こういう主張をしておる、そしてそれが出す結論についても攻撃をしておる、それは矛盾しておるではないかという御質問でございますが、第一に、選挙制度のようなものを調査いたしまする場合には、もはや確信的に小選挙区を主張するような人はしばらく避けて、これを客観的に制度として調査研究をしておる学者のようなものを主として入れて構成することが、大切なことと思うのであります。しかるに、われわ……
○鈴木(義)委員 私は今日質問をする順序でありますが、いろいろこまかいことについて太田長官にお尋ねをするつもりでおりますが、幸い総理大臣が御出席でありますから、この際根本的な問題について総理大臣の所見をただしておきたいと存ずるのであります。 この区制を変えるということは、単なる技術的な問題でなくて、わが国政治の根本体制を変革する重大な問題であります。ゆえに、私は最高責任者たる総理に質問をいたすのであります。 総理は、口を開くと、政局安定のたに小選挙区をやるのだ、こう言っておるのでありまするが、現在の政局は、自由民主党が衆議院において二百九十九名、社会党百五十四名、小会派その他十名、とにかく……
○鈴木(義)委員 私は、この選挙区制の問題と密接不可分の関係にあり、むしろ私どもは区制改正の前提になるものと考えておる買収の絶滅、それからその一つの実現手段としての連座制の強化、こういう問題について政府の御所見をただしたいと存ずるのでありまするが、その質問に入りまする前に、太田長官は、現内閣におけるほとんど唯一のインテリであり、近代的感覚を持っておられる政治家であり、学者でもあられるのでありまするから、もっと根本的な問題の一、二についてお尋ねをいたして、それから、その問題に入りたいと存ずるのであります。 この選挙制度を改正することは、二大政党を作り、政局を安定させるにあるのだ、こういうことを……
○鈴木(義)委員 私前会に引き続いて御質問いたしたいと存じまするが、ただ、新聞等の伝うるところによれば。本文と別表とを分離して、本文だけを審議するというようなことを承わっておるのでありまするが、われわれはその本文が一番の問題あって、別にゲリマンダーだけを分断しろというのではないのでありますから、一人一区の小選挙区制度をわが国に即応採用することは、果してわが町の政治を向上せしめるゆえんであるかということを考えて、この根本問題について疑いを持っち、われわれは反対の意見を持っておりまするがゆえに、ここに質問を展開し明らかにしようというのでありまして、連座制の強化ということもその一環にほかならぬのであ……
○鈴木(義)委員 鳩山総理はたびたび無責任なる発言をされるのでありますが、ことにここ一両日の間に憲法に関して実に重大なる発言を二、三されたのであります。これは単に憲法の解釈としてあり得る学説を説いたものでなくして、現在の憲法をまっこうから否認するものであります。憲法の改正を論ずることは、ある意味において自由であります。しかし現実の政治しおいては、いかなる場合でも総理大臣や国務大臣は何人にもまさって現行憲法を順守し、これに従って政治と行政とをする義務を有することは憲法第九十九条に照らして明らかであります。(「その通り」)一国の総理大臣が白昼公然と憲法の条章をじゅうりんするがごときは、これは国家と……
○鈴木(義)委員 学士院法案の御提案になったものは別に問題はないのであります。大体これでよかろうと思いますけれども、一、二希望と質疑をかねて御質問申し上げたいと思います。第三条によって学士院会員は学士院みずから選定する。これもほかに名案があるとは思えないので、妥当であるこは思いますけれども、従来学士院の会員を選定するについては、結局国立大学の教授が大部分を占めている。そして互いに年限が来れば自然になることになっておるような形であるが、真にわが国における学者の最高の優遇機関、栄誉機関として考えまする場合には、ひとり国立大学に限るはずはないのである。むろん私立大学からも出ておりますが、りょうりょう……
○鈴木(義)委員 私も大橋委員の質問に関連して若干御質問いたしたいと思います。大体大橋委員が一通り質問されましたので、加えるべきものがあまりないのでありますが、私の立ちましたのは、この問題は超党派的に考えなければならぬ大問題である、そういう意味で社会党からも質問をすることがよかろうと思って立ったのであります。別に党議を経ておるわけじゃないので、私個人の考え方でありますが、党内ではこの趣旨に反対する者は一人もないことを確信いたしております。またわが党の文教政策の基本問題として、言語、文字の簡素化ということは立党以来主張いたしておるのであります。その趣旨に沿うて申し上げるわけであります。本来これは……
○鈴木義男君 この義務教育費国庫負担法は大体においてわれわれ賛成の法案であり、もっとよい法案にしたいという意向は持っておりまするが、とにかくそのうちで私の一番関心を持っておるのは図書館、ことに学校図書館の設備をどうして充実していくかという問題であります。この学校図書館に限らず、私は一体図書館というものがりっぱであれば、教育は半ば達し得ると思っておるのでありまして、自分の経験でも、私が中学時代に、図書館を持っている学校などはなかった。私どもの学校だけが持っていた。私はその図書館に入り込んで、おもしろいような本はずいぶん乱読いたしました。それが非常にためになった。よく大学などに来て、この大学はどう……
○鈴木(義)委員 一昨日、矢部さんからきわめて有意義なる御意見の開陳がありまして、私どもも大いに参考となった次第であります。矢部さんが小選挙区制度に賛成であるということをもって、私どもは別に保守党に好意を持っておるとか、属しておるとかいうふうには考えないのであります。わが国における最も有力なる政治学者として、きわめて公正な立場から御意見を述べられておることでありまして、従ってこの機会にぜひ一つ、もっとこまかく、公正な御意見をお聞かせ願っておきたいと存ずるのであります。 そこで、理論上、小選挙区がよい、あの制度がよいということと、わが国が現在現実にこれを施行することが所期の結果を得るかどうか、……
○鈴木(義)委員 大へん大切な問題が提示されておるのでございますから、この機会に臨時教育制度審議会においてどういう問題が取り扱われるか、およそ取り扱われると考えられるような問題について現在の文教当局の信念を承わっておきたいと思うのであります。 まず第一に、この審議会の性格、構成であります。ただいま平田委員の質問に対して一応のお答えがあったわけでありますが、重ねてお尋ねをしておきたいと思います。この審議会は、普通あるところの審議会と同じように、単に参考として意見を聞く、別の言葉で言うと、一部世論を取り入れたような顔をして、都合が悪ければ採用しない、都合がよければこれを利用してやろうという式の審……
○鈴木(義)委員 ただいま尊敬する南原さんからまことに適切な御意見を聴取いたしまして、この機会に関連質問として、ひとり教育に関して造詣が深いだけでなくて、政治学者としての南原さんでありますから、わが国の反動化の傾向について、どういうふうにお考えになっておるか、教育委員会制度をその一つとして、御意見を承わりたいのであります。 終戦後のいろいろな民主的な制度、あるいはこれを押しつけられたものと言い、与えられたものと言い、いろいろに攻撃をいたしておるのでありますが、どういうふうでもよろしい、とにかく理念としてはよい制度であるとして受け入れたはずであると思いますが、それが御承知のように、わずか十年足……
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