このページでは綱島正興衆議院議員の29期(1960/11/20〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は29期国会活動統計で確認できます。
○綱島委員 私は、農業の基本問題及びただいま提出されております農業基本法案について一応の質問をいたしたいと存じております。 まずお尋ねいたしたいのは、ただいま世界じゅう、これは日本だけではございません、世界じゅう、農民が持っておる社会上・経済上の不利益を除去して、他の産業従事者その他と大体均衡を得た所得をなし、かつ社会生活をするということについて、いろいろな工夫を従来から各国ともいたしております。たとえば、アメリカのニュー・ディール政策のごとき、あるいはパリティ・システムのごとき、あるいはヨーロッパ諸国における農業基本法の問題、こういうものについては各国非常な熱意と努力を傾けておるのでありま……
○綱島委員 まずお尋ねをいたしますが、「農業基本法案についての提案理由の説明」という刷りものがございまして、これによって過日大体北山議員は説明をされたのでありますが、この記録の記述に従って質問をしたいと思っておりますが、これについては間違いはございませんか。その点をお尋ねします。
【次の発言】 そこで、お尋ねをいたしますが、この提案された基礎的考え方ともいうべきものを、一、二、三、四、五と分けて述べておられる。その五のうちの第一に、「わが国の農業が今日なお過小経営の形で、土地利用その他の生産条件が立ちおくれ、農村の生活文化が前近代的状態にあるのは、農民の責任ではなくして、昔から、時代の支配層に……
○綱島議員 離島振興法の一部を改正する法律案の提案理由を御説明申し上げます。 離島振興法の目的は、同法第一条に明記されておりますがごとくに、離島の特殊事情より参りますところの後進性を除去するための基礎条件の改善並びに産業振興に関する対策を樹立いたしまして、これに基づく事業を迅速かつ強力に実施することにあるのであります。 この法律は、当初、外海にある比較的大面積の島嶼を対象として、昭和二十八年より十カ年間の時限立法として制定せられたのでありまして、前記の目的達成のため、少なからず寄与してきたのでありますが、その後、外海に散在する多数の小面積の島嶼、さらには、昭和三十二年以降は瀬戸内海の一部の……
○綱島委員 江迎、潜竜の災害のことですが、日窒の一坑がくずれたと言われますが、私はあの地元ですからよく存じておるのですが、一坑のボタ山というと非常に高くそびえている。あれがくずれたということになると、道路も何も埋没したろうと思うのですが、その後の処置は、それはあなたの方がなさることではないけれども、大体できたように思われますか、どうなっておりますか。
【次の発言】 政府委員は現地を御存じでございますか、どうりでございますか。そこでちょっと答えていただきたい。
【次の発言】 あれは御承知の通り、町の上にボタ山がかぶさったようになっておりますね。それで伺いたいのは、江里とかなんとかいうところももと……
○綱島議員 ただいま議題となりました国民金融公庫の農地被買収者等に対する貸付けに関する臨時特例法案につきまして、その提案の理由を御説明申し上げます。 国民金融公庫の資本金を増額して、農地被買収者等に対する貸付をなす旨の提案が、別途政府よりなされておるのでありますが、本案は農地被買収者等の実情を考慮して、当該貸付については、生業資金以外の小口貸付をもなし得る特例を設けようとするものであります。 何とぞ御審議の上すみやかに御賛成あらんことをお願い申し上げます。
○綱島議員 私の方ではこの問題を国民金融公庫に持っていかれたということは予想外であった、むしろ農林金融公庫に持っていくものだろうと思っておった。性格から言えば農林金融公庫に持っていってもらいたいと私どもは思っておった。ところが提案者の方で国民金融公庫へ持っていくということできめられたから、仕方がないから私ここへ来て一部改正の法案を提出した、こういうことでございます。従って、この法案が農林金融公庫に出ようが、国民金融公庫に出ようが、私どもの方ではあえてどちらとも選ぶところはありません。
【次の発言】 さようでございます。
【次の発言】 私どもがこの法の趣旨をきめました当時、農地被買収者は非常に困……
○綱島議員 御承知の通り、この立法の当時の趣旨を読んで見ますと、農地は自作者によって耕作されるべきものだ、だからこういう改正をやるということになっている。ところが実際の実情といたしましては、自作者を甲から乙に取りかえた点が非常に多いのであります。ことに二百五十万戸の被買収者のうち、二百万戸は一町歩以下の農地所有者でございます。その中には二反歩、三反歩等のものも含んでいる人さえございます。これはどういうことからかくのごとき小さいものが取り上げられたかといいますと、これはほとんど不在地主として、もしくはみずから耕作する労力を持たぬ等の理由で取り上げられている。ちょうど法律ができましたのは昭和二十一……
○綱島委員 これより会議を開きます。
私が年長者でございますので、衆議院規則第百一条第四項の規定によりまして、委員長が選任せられるまで委員長の職務を行ないます。
これより委員長の互選を行ないます。
【次の発言】 ただいまの谷垣專一君の動議に御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議ないものと認めます。よって、稻葉修君が委員長に御当選になりました。(拍手)
委員長稻葉修君に本席をお譲りいたします。
○綱島委員 このたびの福江の災害は、地域が非常に小さいにもかかわらず、非常な範囲で、これこそ全市の九〇%に及んだ。これについて、従来適用されておった特別立法、たとえば鹿児島の火災、奄美大島の火災、こういうものに適用しておりますような法律を特にあらためて適用して、これに対してこれとひとしいような救済の方法を立てる、こういうようなことが非常に必要である。 それから、福江市というのは旧城下町であります。そのために、当時の藩の防衛上の立場から、十字路というものがほとんどございません。たしか一カ所しかございません。あとはみな道路が丁字形になっておる。そのために、近代的な消防車を走らすというようなことも……
○綱島議員 被買収者の生業資金を得たいというだけの希望者も相当数ございまして、それはおそらく従来の件数よりはずっとふえて参ると思っておりますし、総額も二十億どころではなかろうと思います。それより急なるものがございますので、実は生業資金以外のものも加えて融資を願いたいというのが私どもの立案趣旨でございます。
【次の発言】 実は政府が持っております調査会、審議会といったものは、政府が、もとより現行法律に従って、その範囲内の行為をやらなくちゃならぬ憲法上の義務を負うておるのでありますから、諮問機関も勢いその範囲を出ぬわけです。国会が持っております権能というものは、政府が持っておる、いろいろな現行法上……
○綱島議員 ただいまの御質問にお答えいたします。実は詳細な調べはございませんが、一カ所々々々わずかなポイントをとって調べたものによると、被買収者は非常に困窮いたしている。特に、いわゆる地主というような大きな所有者でなくて、五反歩とか三反歩とか一町歩以下の地主であった者が、不在地主であったために、しかもそれが軍役に従事しておったというようなことから小作にまかせておって取り上げられた者は、その後非常な苦痛を訴えておる。お国のために出征をいたし、留守中に、自分の家族が手不足であるために、やむを得ず前田まで小作に出した。帰ってみると、それが強制買収されたというようなことのために、自殺した者さえもござい……
○綱島委員 関連して。一定の範囲の法律は、その範囲においては全体法に優先するわけですよ、ようございますか。この出資の点は、ここでつくる法律は、その法律はその部分においては一般法に優先するのだから、勢い審議会はこの点に左右される、勝手に審議はでき得ないのです。その許された範囲、法律で規定された範囲において審議するのであって、それを審議会が勝手にこれはいかぬとかこれはいいということはできない、今までのあなたの答弁を見ると、この審議会で勝手にされるような考え方だが、この法律はそういうものじゃないですよ。それは非常な間違いだ、そういうことは訂正しなければいかぬ。
○綱島委員 本年の初めの寒波で実は思わざる災害が長崎県の一部に起こり達した。というのは、種イモがみんな腐ったのです。御承知のとおり、種イモというものは床出しをするまでは空気が一切入らぬように密閉しておくので、床出しをするまではわからないから、災害の当時はひとつもわからない。ここでいよいよ出してみたところが、全県下に波及しておりますけれども、主要なる部分は五島でございます。そこでイモが腐りまして、種イモの被害数量は三千トンでございます。そうしてそのうち、いろいろなくめんをしても、他県から移し入れてきても、どうしても加工せねばならぬものが八百七十九トン、この金額が二千九百六十二万八千円でございます……
○綱島委員 これより会議を開きます。
私が年長者でありますので、衆議院規則第百一条第四項の規定によりまして、委員長が選任されますまで委員長の職務を行ないます。
これより委員長の互選を行ないます。
【次の発言】 ただいまの仮谷忠男君の動議に御異議はございませんか。
【次の発言】 御異議なしと認めます。よって、薩摩雄次君が委員長に御当選になりました。(拍手)
委員長薩摩雄次君に本席をお譲りいたします。
○綱島委員 私は、時間の都合上大島教授が先にお帰りになるといいますから、大島教授にお尋ねいたします。 なるほど、土地のむやみの造成は金はうんとかかって農業近代化に反する面も起こり得るという御意見はごもっともですが、これは程度の問題でございます。三百万町歩も作るというようなことになると、ごもっともだと存じます。ただ、土地は御承知の通り毎年つぶれて参ります。これを補うだけのものはどうしても造成しなくちゃならぬということは御了承願います。 次に、私どもの政府提案の生産性向上と所得の確保という点について、生産性をむやみに向上していくことは、所得がかえって逓減するおそれがあるという、それはそういうこ……
○綱島委員 簡単にお尋ねをいたしますが、田中さんに最初一つお尋ねをします。 それは、大体自営農家の実現は困難だと、これは皆さんおっしゃいましたが、これはちょっと誤解がありはせぬかと思うのです。ことさらに自営農家を百万戸作り上げるということは、この法律では何にもございません。なるほど、この法律をこしらえる前にいろいろな意見があったところもあるようですが、法律というものは成立すると一つの厳とした規制力を持って発動して参りますので、その前にどう言ったとか、こういうつもりじゃったとかということは大体関係が薄くなって参ります。立法理由が明記してない限り、そうはなりません。しいて言えば、立法理由というも……
○綱島分科員 当初に大臣、というよりはむしろ法制局の方へ意見を伺いたいし、大臣も、しかし国務大臣でありますから御意見は述べていただきます。 世の中に、よく議員立法という言葉が使われておりまして、その意味は特殊なものであるがごとくに使われておる。議員が立法するのは特殊な、ある意味においては危険性を持ったり個別性を持ったり特殊性を持ったりしておるもののような考え方で使われておることが多い。これは実は行政官のうちの、そういうことの担当じゃないけれども、従来法制局というようなものが、考え方が旧来の踏襲をそのまま維持してきて、つまり帝国議会そのままの形を維持していこうという考え方から起こってきておる、……
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