佐藤栄作 衆議院議員
29期国会発言一覧

佐藤栄作[衆]在籍期 : 24期-25期-26期-27期-28期-|29期|-30期-31期-32期-33期
佐藤栄作[衆]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計発言一覧質問主意書

このページでは佐藤栄作衆議院議員の29期(1960/11/20〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は29期国会活動統計で確認できます。

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本会議発言一覧(衆議院29期)

佐藤栄作[衆]本会議発言(全期間)
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第39回国会(1961/09/25〜1961/10/31)

第39回国会 衆議院本会議 第5号(1961/09/30、29期、自由民主党)【政府役職:通商産業大臣】

○国務大臣(佐藤榮作君) 災害の場合に地盤沈下が一そう災害を大きくしておる。その意味において工業用水、地下水のくみ上げ等について制限を加えるとか、あるいはクーリング・タワーを作って冷房用の水の確保を考えたらどうか、こういうようなお話でございました。いずれもその通りだと思います。御承知のように工業用水法ができておりまして、ただいま新規に工業用水の地下水くみ上げ、これは禁止されておるのであります。なお、いわゆる地下水によらないで工業用水道による、そういう計画を各地に進めておること、これまた御承知の通りであります。  また、ダムの建設あるいは管理操作等が、災害との関係においてしばしば批判をいただいて……

第39回国会 衆議院本会議 第12号(1961/10/20、29期、自由民主党)【政府役職:通商産業大臣】

○国務大臣(佐藤榮作君) ただいま提案になりました昭和三十六年六月、七月及び八月の水害又は同年九月の風水害を受けた中小企業者に対する資金の融通に関する特別措置法案の修正の件につきまして、修正理由及びその概要を御説明申し上げます。  本年六月の梅雨前線集中豪雨、七月及び八月の集中豪雨に引き続き九月の第二室戸台風は、中小企業者に対して甚大な被害を与えており、その急速な立ち直りをはかるためには、その事業の再建資金の融通の円滑化をはかることが急務と考えまして、先般、本特別措置法案を提案した次第でありますが、その後において判明したところによりますと、本年九月の第二室戸台風により中小企業者が受けた被害は、……

第39回国会 衆議院本会議 第16号(1961/10/27、29期、自由民主党)【政府役職:通商産業大臣】

○国務大臣(佐藤榮作君) 株式による資金の調達は、本来企業の自己資本を充実するものでございまして、この意味では歓迎さるべきものだと思います。しかしながら、お話にありましたように、市中金融難、その肩がわりとしてのいわゆるかけ込み増資、こういうようなものにつきましては、これが過度にわたりますと、金融あるいは証券市場に無用の混乱を引き起こすおそれがあったり、あるいは調整の効果を減殺するおそれがございます。従いまして、今後の増資にあたりましては、いわゆる緊急調整策としてとっております設備投資調整の線に沿いまして増資が行なわれるように指導して参りたい、かように考えております。なお、時期的な調整の問題につ……

第39回国会 衆議院本会議 第19号(1961/10/31、29期、自由民主党)【政府役職:通商産業大臣】

○国務大臣(佐藤榮作君) 所信を申し述べます。  わが国の石炭鉱業は、現在まことに容易ならざる局面に当面しております。石炭鉱業が、現在の不況を打開し、近代的な産業として成長していくためには、石炭経営者、労働者はもとより、関係者すべての努力、協力が必要であると考えられまするが、政府といたしましても、ただいま一致の議決を見ました決議の御趣旨を尊重いたしまして、早急に石炭鉱業に対する当面の緊急対策及び長期対策を樹立し、所要の法的、予算的措置を講じて参る所存であります。(拍手)


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第40回国会(1961/12/09〜1962/05/07)

第40回国会 衆議院本会議 第3号(1961/12/22、29期、自由民主党)【政府役職:通商産業大臣】

○国務大臣(佐藤榮作君) 日米繊維会議の付属書簡につきましていろいろ誤解があるやに伺いますので、そこで、去る二十一日に発表いたしまして、その誤解を解いたつもりでございます。本来から申しますならば、付属書簡というものは、大体公表した例はまずないのであります。もちろん、これを公表いたしますにつきましては、米政府と外務省の間で一応相談をいたしまして、この問題が、賦課金を課するというその点について日本政府が了承しているのだ、かように誤り伝えられておる、そのためにはこの付属書簡を公表することやむを得ないということで、所要の手続をとった上で公表いたしたのでございます。今回の日米繊維会議、その経過は、ただい……

第40回国会 衆議院本会議 第9号(1962/02/06、29期、自由民主党)【政府役職:通商産業大臣】

○国務大臣(佐藤榮作君) 私に対するお尋ねは、工場立地調査は何年度で終了するか、またその予算は幾らか、こういうことであったかと思います。  三十三年以来、工場立地調査としてもうすでに二百十六カ所調査をいたしました。三十七年度も四十カ所調査するつもりで予算を要求して千六百万円が計上してございます。  ところで、この調査は最も新しい資料を必要とすることは申すまでもないところでありますし、また、一たん調査いたしましても、さらに再調査の必要がございます。そこで、ただいまのところは、すでに調査いたしましたものも一年置きに補正調査するということになっております。従いまして、この制度は何年度で完了するという……

第40回国会 衆議院本会議 第10号(1962/02/09、29期、自由民主党)【政府役職:通商産業大臣】

○国務大臣(佐藤榮作君) 肥料二法の取り扱いの問題につきましては、基本的には、先ほど農林大臣からお答えになった通りの考え方で、意見は一致いたしております。問題は、肥料が数量的にも、また、価格の面におきましても、需要者である農民に、円滑に、しかも不便を与えないように、また、不都合を来たさないようにする、これが私どもの目標でございます。(「安く、安く」と呼ぶ者あり)これは、ただいま安くというお話がございますが、今日の肥料工業の実情は、肥料二法を作ったときと実情がすっかり変わっておりまして、先ほど申されるように、輸出が四割になっておる。この輸出は、国際価格の非常な変動と申しますか、低い国際価格である……

第40回国会 衆議院本会議 第12号(1962/02/16、29期、自由民主党)【政府役職:通商産業大臣】

○国務大臣(佐藤榮作君) 米国の綿製品輸入賦課金構想は、わが国の繊維産業にとりましてまことに重大な問題であります。従いまして、政府といたしましても、今日までこれが阻止のため最大の努力を払って参ったのでございますが、ただいま満場一致の議決を見たこの決議の御趣旨を十分に尊重いたしまして、今後ともあらゆる機会をとらえて、なお一そうの努力を払って、所期の目的を達成するようにいたしたい、かように考えております。(拍手)

第40回国会 衆議院本会議 第23号(1962/03/13、29期、自由民主党)【政府役職:通商産業大臣】

○国務大臣(佐藤榮作君) 石油業法案につきまして、その趣旨を御説明申し上げます。  石油は、国民経済上必要欠くべからざる基礎物資であり、今後ますますわが国のエネルギー源としての地位を高めていくものと考えられます。このように重要な意義を有する石油につきましては、総合エネルギー政策の見地に立って安定的にして低廉な供給をはかることが国民経済上最も強く要請されるところであります。  わが国石油供給の現状を見まするに、石油資源は国内に乏しく、原油の大部分はあげて輸入に依存しなければならないという事情にありますので、石油産業につきましては、国際的な協調関係を維持しつつその健全な発展をはかるべきことは申すま……

第40回国会 衆議院本会議 第34号(1962/04/10、29期、自由民主党)【政府役職:通商産業大臣】

○国務大臣(佐藤榮作君) いろいろお尋ねがございましたので、順次お答えをいたしたいと思います。  第一は、特定有害物質に対する規制が不十分ではないかというお尋ねでございます。いわゆる特定有害物質と考えられますものは、有害ガスを初め、いろいろ種類が多いのでございます。これを一つの基準によりまして取り締まるということは、現状におきましてはまだなかなか困難でございます。しかし、公害といたしましても、当然これについて対策を立てなければならないのでございますので、いずれさらに検討を加えて、そして結論を得たい、かように考えております。  第二は、自動車排ガスを本法の規制の対象外とした理由、これをお尋ねでご……

第40回国会 衆議院本会議 第37号(1962/04/17、29期、自由民主党)【政府役職:通商産業大臣】

○国務大臣(佐藤榮作君) 中小企業基本法制定につきましては、ただいま総理からお答えがございました通り、通産省におきましては、中小企業庁に中小企業基本政策審議室を設置いたし、また、中小企業振興審議会の中に総合部会を設けております。また、産業構造調査会に中小企業部会を設けて、今日までいろいろ検討を続けて参っておるのでございます。従いまして、ただいまお話のありましたごとく、中小企業振興、この基本対策については真剣に今日まで取り組んでおるのであります。ただ、関係法規等を全部整備することが、まだでき上がっておりません。そういう関係から政府は今回の提案を見合わせたような次第でございます。その点はまことに残……

第40回国会 衆議院本会議 第39号(1962/04/20、29期、自由民主党)【政府役職:通商産業大臣】

○国務大臣(佐藤榮作君) 現在の日本の経済状態につきましていろいろの議論がある、一体通産大臣はどう考えるか、こういうのが第一のお尋ねであります。御承知のように、昨年度の経済成長が予想以上の大幅なものでありまして、また、最近の鉱工業生産も予想した以上の水準を保っておること、これは御承知の通りであります。しかし、四月の電力の需給状況はやや緩和してくるように考えますし、また、鉄鋼、繊維を中心とした操短なども強化されるような実情にございます。そう一いうことを考えますと、鉱工業生産は四月以降漸次沈静化していくものではないか、かように私どもは見ておるのでございます。この点は、申すまでもなく、昨年の夏以来経……

第40回国会 衆議院本会議 第45号(1962/05/07、29期、自由民主党)【政府役職:通商産業大臣】

○国務大臣(佐藤榮作君) 金属鉱業は、申すまでもなく重要な基礎産業であります。わが国の金属鉱業が自由化を迎えまして困難な状況に当面するということが予想されるのでございます。今日まで政府といたしましては、貿易の自由化に備えまして各種の施策を講じて参った次第でございまするが、ただいま決議を見ました御趣旨を尊重いたしまして、さらに具体的な政策を検討し、これが実現につきまして一そうの努力を払う考えでございます。(拍手)


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第43回国会(1962/12/24〜1963/07/06)

第43回国会 衆議院本会議 第21号(1963/05/09、29期、自由民主党)

○佐藤榮作君 ただいま議長から御報告のありましたとおり、本院議員石村英雄君は、かねて九段坂病院において病気御加療中のところ、去る四月二十四日夕刻逝去せられました。まことに痛惜の念にたえません。  ここに、諸君の御同意を得て、議員一同を代表し、つつしんで哀悼のことばを申し述べたいと存じます。(拍手)  石村君は、明治三十六年九月、山口市大歳に生まれました。大正十五年、東京帝国大学経済学部を卒業後、直ちに中外商業新報社に入社し、経済部の記者として勤務するかたわら、内外の経済情勢、財政金融の調査研究につとめられました。石村君が後年財政金融の権威者としてすぐれた識見を示されたその素地は当時つちかわれた……

佐藤栄作[衆]本会議発言(全期間)
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委員会発言一覧(衆議院29期)

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第39回国会(1961/09/25〜1961/10/31)

第39回国会 災害対策特別委員会 第10号(1961/10/19、29期、自由民主党)【政府役職】

○佐藤国務大臣 ただいま、お話がございました通り、日本の経済発展、これは申すまでもなく周囲が環海であり、至るところに良港がある、これが非常に経済発展の基礎条件として備わっておるものだと思います。ところがこの港湾地帯において、しばしば見られますような地盤沈下というような望ましからざる現象を生じております。大阪あるいは尼崎地区、あるいはまた最近は東京港、あるいはまた新潟、いずれの都市におきましても、工業が発展すると同時に、その地域で地盤沈下が起きて、災害防除の点から見ましても、また将来の発展から見ましても、これは大へんな問題でございます。そこでこれらの原因を探求いたしました結果、全部とは申しません……

第39回国会 商工委員会 第1号(1961/10/03、29期、自由民主党)【政府役職】

○佐藤国務大臣 去る七月通商産業大臣を拝命いたしました。どうか今後よろしく御指導、御協力のほどをお願いいたします。  この機会に所信の一端を表明させていただきます。  わが国経済は、過去三年にわたって大幅な拡張拡大を遂げ、国民生活水準の向上、雇用面の改善産業構造の高度化などに顕著な成果をおさめて参りましたが最近に至りまして、その成長のテンポが政府の想定する以上に急速であるため、国際収支の悪化を招来するに至りました。政府は最近景気の過熱を防止し、国際収支の均衡を回復するため、さきに公定歩合の引き上げを初めとして、所要の施策を講じましたが、最近の情勢にかんがみまして、今般国際収支改善対策を策定いた……

第39回国会 商工委員会 第2号(1961/10/06、29期、自由民主党)【政府役職】

○佐藤国務大臣 参議院の本会議がありまして、大事な当委員会を欠席いたしまして申しわけございません。  ただいま企画庁長官から詳細にお答えいたしました通り、今回の緊急景気調整措置というもの、これは御承知のような幾多の手が打たれております。大へん時期がおくれたのじゃないかというお話が、まずございましたが、前内閣時分、すでに資金部会を通じて設備投資の一割縮減であるとか、あるいは公定歩合の一厘引き上げ、こういう措置がとられております。従いまして、政府自身が、三十二年のときと今回のときと比べて、特に今回手ぬるく、時期を少し過ごしたのではないかという批評は、必ずしも当たらないのじゃないか、私はかように考え……

第39回国会 商工委員会 第3号(1961/10/10、29期、自由民主党)【政府役職】

○佐藤国務大臣 貿易収支の面から見、また今板川さんの御指摘のように、輸入をまかなえるだけの輸出をしろ、これは私どもの基本的な態度であります。従いまして輸出振興についての気魄が弱いという御指摘でございますが、すでに輸出振興についての具体策等はそれぞれ発表し、とっておりまして、その関係の法律なども今回出ておりますから、これで御了承いただきたいと思います。問題は、輸出の振興という事柄も、輸入の抑制にいたしましても、いずれも短期間のうちになかなか効果の上がるものではございません。この点はよく御承知のことと思います。これだけ輸入がふえ、原材料がふえてきている。そうして生産は非常に高度に成長している。しか……

第39回国会 商工委員会 第4号(1961/10/12、29期、自由民主党)【政府役職】

○佐藤国務大臣 先ほど来総務長官からお答えいたしましたように、審議会を開いて慎重審議し、ただいま御指摘のような答申を得ておるわけであります。概要をかいつまんで申すと、弊害のある点をなくして、そしてりっぱなものにしろ、こういうことだろうと思います。私どもも通常国会に臨みます際には、本格的な態度をきめなければならぬ、かように思っておりますので、それまでに答申の趣旨をよく理解し、そして本格的な態度をきめたい、かように考えます。ただいままでのととろでは、今簡単にお答えいたしましたように、弊害がなければ、すでに実施し、そして今日まである程度の業績を上げておるのだから、やめてしまうまでもないだろうというこ……

第39回国会 商工委員会 第5号(1961/10/13、29期、自由民主党)【政府役職】

○佐藤国務大臣 今までどうもじっくり落ちついて質疑に答えないで申訳ございません。きょうは時間もたっぷりあるようでございますから、そういう意味で十分一つ意見を開陳さしていただきたいと思います。  第一段の基本的な問題として、御指摘になりますように貿易輸出、これによって輸入をまかなう、これはもう基本の方策であります。いずれの国におきましても、先進国と言われるようなドイツであろうがイギリスであろうが、同じような考え方です。自国のものだけで自国をまかなう、そういうことのできないことは、もうそれぞれ承知でございますし、特に日本のような場合におきましては、原材料は外国から買わなければいけない、この原材料を……

第39回国会 商工委員会 第8号(1961/10/20、29期、自由民主党)【政府役職】

○佐藤国務大臣 御指摘の点、これはもう行政の面におきましても一番私どもが苦心をしておる点でございます。ただいま表についてお示しでございましたが、今日大阪付近にある輸出専門商社の維持、育成、これまた私どもが力をいたすものでございます。また大商社が中小部門にまでどんどん入っていくとか、こういうことについての抑制、これはやはり自粛といいますか、そういう意味の行政的な指導が望ましい、かように思います。今日皆さんと私どもと立場が違いますが、私どもは、やはり競争の美点というか、長所というか、これは生かしたいと思いますが、これは同時に欠点でもあるわでございまして、行き過ぎると困る。そこで、今日御審議をいただ……

第39回国会 商工委員会 第9号(1961/10/24、29期、自由民主党)【政府役職】

○佐藤国務大臣 政調会長がただいまのような発言をしたというようなことは、ただいま私初めて伺うのでございまして、かねてから中小企業省を作れ、あるいは動力関係の動力省を作れ、あるいはただいま御指摘になります貿易省を作れ、いろいろの議論はございます。私どもに対しましても中小企業が、特に重点を置いての政策であるべきであって、これがどうも一外局では十分の仕事がやれないのではないか、そのためには行政機構を整備する必要がある。同様の理由でエネルギー対策につき、あるいは輸出貿易につき、ただいまのようなお話がございます。全然ないわけではないのでありまして、しかして私自身はどういう気持でいるのかと申しますと、機構……

第39回国会 商工委員会 第11号(1961/10/27、29期、自由民主党)【政府役職】

○佐藤国務大臣 大へん誤解を受けるような事柄でございますが、もちろん通産省といたしましては、ただいま九電力会社の再編成という具体的なことは考えておりません。
【次の発言】 電力白書が示しておりますように、大体一三%程度の電力の需用の伸びでありますなら、今までの計画でまず事足りるかと思います。しかし、最近の需用の伸びは大へん予想を上回っております。そういう結果、電力白書が指摘しておりますように、まずこの暮れですでに相当需給のアンバランスを生じはしないか、そういう心配が出てきております。もちろんただいまの九電力会社というものが、発電並びに配電ということを引き受けてやっておりまして、しかもこれらの内……

第39回国会 商工委員会 第12号(1961/10/30、29期、自由民主党)【政府役職】

○佐藤国務大臣 お話しのように、ただいまずいぶんいなかといいますか、山間僻陬の地で未点灯の地域が今なお残っております。大へん国民生活は向上し、文化も進んだといいながら、そういう地域のあることはまことに恥ずかしい次第だと思います。それかと申しましても、やはり非常に距離が遠隔になって参りますと、公益事業ではあるが、同時に採算制もとらなければならないということになりますので、こういう地域が残っていたのでございます。ところで、御指摘のように、すでにこういうのを普及さすために、国、それから自治体、同時に受益者、三者で費用を負担して、三分方法をとって今日まで、できるだけこういう文化のおくれた地域がないよう……

第39回国会 商工委員会 第13号(1961/11/10、29期、自由民主党)【政府役職】

○佐藤国務大臣 御承知のように各方面で金融の引き締め効果が非常に出てきた。そういう意味で資金不足を各部門とも訴えております。政府としてはすでに御承知のように、ただいまの景気に対する緊急調整措置をとっておりますが、そういう立場から金融引き締めをやらざるを得ないというので、金融機関とも連係して今日まで推移して参ったわけであります。しかしそういう際におきましても、自由化に備えたり、あるいは本来企業自身として弱い、それが大企業の犠牲になるというようなことがあってはならないということで、中小企業の金融には年末におきましても、特にめんどうを見てきたつもりであります。言いかえますならば、他の部門においては、……

第39回国会 石炭対策特別委員会 第2号(1961/10/07、29期、自由民主党)【政府役職】

○佐藤国務大臣 本日、第一回の石炭対策特別委員会が開催されるにあたりまして、所管大臣といたしまして、一言、考えております点を御披露したいと思います。  申すまでもなく、エネルギーは経済活動全般に欠くことのできない重要な基礎であり、従って、日本経済の成長と国民生活の向上をはかるためには、これに要するエネルギーの確保とその合理的な供給をはかることが必要であります。この場合におきましては、消費者による自由選択を基調としながらも、長期にわたる安定供給の観点、外貨負担の軽減による国際収支面の効果、さらには、雇用の安定という社会的側面などをも十二分に考慮すべきであると思います。各種のエネルギー源について、……

第39回国会 石炭対策特別委員会 第4号(1961/10/12、29期、自由民主党)【政府役職】

○佐藤国務大臣 今の石炭産業に対する考え方は、いろいろあると思います。しかし基本的には、何と申しましても、エネルギー源の革命のときにきている、大変革がきている、それが基本的な考え方だろうと思います。過去の国内の石炭業は、むしろ今日までは、エネルギー源としては非常に独占的な地位にあったと思います。そういう意味で経営者といわず、また労働者といわず、政府自身も石炭産業にたよるものが非常に大きかったと思います。ここに、石炭産業が当時の状況としては一応産業の基礎を作り、そして経常の衝に当たって参ったと思います。しかし、世界的情勢はどんどん変化してきた。そのエネルギー源の変革に対応する点が非常におくれてお……

第39回国会 石炭対策特別委員会 第5号(1961/10/17、29期、自由民主党)【政府役職】

○佐藤国務大臣 労働大臣が昨日筑豊へ出かけ、大蔵大臣並びに私がこの日曜日に出発して筑豊へ行きます。緊急にそういう処置をとったのはどういうことかというお尋ねであるわけです。この石炭問題は、少しさかのぼりますが、基本的対策は、ただいまの池田総理が通産大臣、今の通産省におります私が大蔵大臣当時、予算編成に取り組んだ一つの大きな問題でございます。その際にはいわゆるスクラップ・アンド・ビルドの基本方針を立てて、近代化資金貸付その他の事業等も予算でそれぞれ取り上げたのでございます。その基本はここで申し上げるまでもなく、いわれておりますように、五千五百万トンの出炭、千二百円下げ、総量の七割消費確保を三十八年……

第39回国会 石炭対策特別委員会 第6号(1961/10/18、29期、自由民主党)【政府役職】

○佐藤国務大臣 毎回御説明いたしておりますように、経済ベースに乗る石炭の出炭能力、これを三十八年の五千五百万トン、同時にそれを横ばいを続けていく、こういう基本的な考え方をいたしておるわけであります。ただ炭が出るというだけでなくて、経済ベースに乗る、新しいエネルギーと競合しても消化可能だ、こういう意味の石炭の数量でございます。
【次の発言】 ただいま御指摘になりましたように、需要はなかなか強い。生産は需要に相応しておらない。だから過去の統計を見ましても、三十四年度は五千十九万トンの需要に対して生産は四千七百八十八万トン、三十五年度は五千三百五十四万トンに対して生産は五千二百六十万トン、こういうよ……

第39回国会 石炭対策特別委員会 第7号(1961/10/19、29期、自由民主党)【政府役職】

○佐藤国務大臣 石炭産業に関しまする一歩前進した法律案の御審議にあたりまして、当委員会の皆様におかれましては格別御熱心な御審議を続けられまして、本日関係二法案が成立を見ましたことを厚く御礼を申し上げます。もちろん石炭産業は、今回の審議の過程を通じましても御指摘がありましたように、当面まことに重大な局面に立っておると思いますし、基本的対策なりあるいは、応急的、緊急的措置等、なお政府において対処すべきものが多々あるのでございます。幸いにいたしまして皆様方の御協力を得て、今後石炭産業対策について遺憾なきを期するようにさらに努力を続けるつもりでございます。  また、ただいま全会一致をもって決議がござい……

第39回国会 石炭対策特別委員会 第10号(1961/10/24、29期、自由民主党)【政府役職】

○佐藤国務大臣 ただいまのお尋ねに対してお答えいたします前に、昨日筑豊地方に参りました際に、大へんに皆様方にお世話になりましたことを一言お礼を申し上げたいと思います。自民党の藏内さん、また社会党の多賀谷さん、滝井さん、あるいはまた民主社会党の伊藤さん、お忙しいにもかかわりませず、現地においでをいただきまして、私並びに大蔵大臣の不十分な点等いろいろ補なっていただきまして、まことにありがとうございました。厚くお礼を申し上げます。  今回の現地視察は短時間でございました、意に満たないものがもちろんあるのでございます。しかしながら、ただいま一言お礼を申し上げましたように、現地の皆様方のお手配によりまし……

第39回国会 石炭対策特別委員会 第11号(1961/10/25、29期、自由民主党)【政府役職】

○佐藤国務大臣 ただいま伊藤さんから応急対策はともかくとして、恒久対策はどういうような構想を持っておるか、内閣は、総理を初め各大臣とも、思想の統一ができておるか、こういう点を御指摘になりました。その通りであります。ことに私は、皆様方にかくまで御熱心に御審議をいただいております大問題でありますから、御了承を得、お許しを得なければならないと思いますことは、池田総理が通産大臣時代、私は当時大蔵大臣でご、さいまして、いわゆる石炭産業の合理化、安定化に乗り出したその当時、ある程度の柱はできておりましたが、当時はまだ液体燃料との関係におきまして、今日ほど深刻な事態をかもし出しておらない、同時にまた、財源等……

第39回国会 石炭対策特別委員会 第12号(1961/10/26、29期、自由民主党)【政府役職】

○佐藤国務大臣 いわゆる首切り、賃下げという言葉の解釈にもいろいろあるんじゃないかと思います。最近八千円下げたとか、五千円下げたとか、こういう事態が起きている。ところが、その山の平均賃金はどうかというと、石炭鉱業全体から見れば平均以上だ、こういうことを考えてみますと、今の賃金体系は、名山でずいぶん変わっておると思うのです。先ほど最低賃金のお話が出ておりましたが、最低賃金ができて新しい賃金体系が生まれる、私はこういう建設的な意味においてしごく賛成であります。山自身に非常な不均衡が賃金体系にあることは、必ずしもこれは安定産業とは言い得ない、ここに一つの議論がある。もう一つは、首切りと簡単に言われま……

第39回国会 予算委員会 第2号(1961/10/03、29期、自由民主党)【政府役職】

○佐藤国務大臣 輸出振興で大事なのは、申すまでもなく金融あるいは税制、こういう点が取り上げられるわけであります。輸出入銀行に対する出資は、この国会に大蔵省から提案いたしております八十億の出資並びに百二十億の融資を計画いたしております。もちろんこれは当面の計画でございます。  なお、お尋ねになりましたプラント輸出等の延べ払いの問題でございますが、これは各国とも輸出競争の際に、それぞれ工夫をいたしております。その内容等はなかなか公表いたしておりませんからわかりにくいのでありますが、それぞれの方法で各国がとっておる内容等も参考にいたしまして、ただいま関係省で特別委員会を設けて、これまでとまっておりま……

第39回国会 予算委員会 第3号(1961/10/04、29期、自由民主党)【政府役職】

○佐藤国務大臣 中小企業者の今次の災害の罹災者につきましてまず第一に取り上げましたのは、立ち上がりを容易にするという意味においての金融措置であります。この金融措置は数次にわたって説明しておりますから、その内容等は重ねて申し上げません。十分の対策をとったつもりでございます。
【次の発言】 御指摘の通りのことが言えると思います。カン語用のカンは、いろいろ技術提携等をそれぞれいたしておりまして、三十二年以来大体一割程度安くなったようでございます。しかし、今後もなお外国会社との技術提携等をいたしまして、カンの値段を安くする、あるいはあきカンの回収、これなども大体二割程度は処理ができておるようでございま……

第39回国会 予算委員会 第4号(1961/10/05、29期、自由民主党)【政府役職】

○佐藤国務大臣 総理は数字を並べて言われたとおっしゃいますが、私は日米繊維会談の結果の概数を申し上げます。  ワクに対しては、今回一二%の増であります。昨年の実績に対しては四〇%の増加になっております。さような実情でございますから、実際の現物を国内でまとめることができますならば、十分繊維業者の要望にこたえられる、こういうふうに考えております。
【次の発言】 三十六年九月末の在庫原油は、輸入におきまして二百五十四万四千キロリットル、国産原油が二万八千キロリットル、合計二百五十七万二千キロリットル。ガソリン、これが五十八万六千キロリットル、石油化学の原料油三万六千キロリットル、ジェット燃料油四万五……

第39回国会 予算委員会 第5号(1961/10/07、29期、自由民主党)【政府役職】

○佐藤国務大臣 ただいまの基本的の問題についてのお尋ねであります。大へん時節柄政府の所信を表明しなければならない問題に触れられたと思います。  申すまでもなく一面で輸出振興をし、一面輸入を抑制していくただいまの処置をとっております。輸入担保率の引き上げにつきましては、三十二年のときにとりました最終的段階の高率の処置、いわゆる高いものは三割五分、あるいは一割、あるいは五分、こういうように非常に高い担保率の引き上げをいたしました。これは、輸入抑制は短期間にその効果を実現さす、こういうことを実はねらったものであります。正常化すれば、この緊急措置を緩和する、こういう考え方であったのであります。しこうし……

第39回国会 予算委員会 第7号(1961/10/10、29期、自由民主党)【政府役職】

○佐藤国務大臣 ただいま水田大蔵大臣が報告された通りだと思いますが、当時私大臣をいたしておった期間中は、特に検査官から特別な報告は受けておりません。従いまして、私はその間の事情は存じません。
【次の発言】 中小企業金融について、今までたびたびお話をいたしまして、よく御理解をいただいておることだと思いますが、重ねてということでございますので、お答えをいたします。  いわゆる三公庫を中心にし、しかも、三公庫の資金だけでは不十分でありますし、中小企業金融の大きな部分は、御指摘の通り、地方銀行あるいは相互銀行その他いわゆる市中金融、そういう点でまかなわれております。そういう点から見まして、やはり零細な……

第39回国会 予算委員会 第8号(1961/10/11、29期、自由民主党)【政府役職】

○佐藤国務大臣 ガリオア関係の通産省算定の援助物資の総額、ガリ才ア物資十七億一千六百万ドル――万ドル以下省略きしていただきまして、十七億一千六百万ドル、軍払い下げ物資七千八百万ドル、合計して十七億九千五百万ドル、それが当方で出しました基礎数字であります。このうちから控除物資がございまして、控除金額は、贈与と考えられるもの、沖繩へ再輸出したもの、あるいは米軍に返還して、米軍が朝鮮等に使ったもの、これを合計いたしますと四千八百九十万ドル、こういうことになります。  そこで純援助物資額、これはただいまの控除いたしましたもので、その結果が十七億四千六百万ドル、こういう数字になります。


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第40回国会(1961/12/09〜1962/05/07)

第40回国会 建設委員会 第17号(1962/04/18、29期、自由民主党)【政府役職】

○佐藤国務大臣 私も、専門的ではございませんが、最近地盤沈下が非常にやかましくなりまして、いわゆる工業生産を担当するそういう意味の工業用水、こういう立場だけからの規制では不十分だ、もっと積極的に、産業のあり方から見ましても、社会、国民生活に重大な影響を及ぼさないようにすることから当然経済的に考うべきことだし、世論の要求も非常に熾烈だからというので、今まで比較的制限がゆるかったものを今回強化していこう、こういう措置をとりました。その場合におきまして、ただいま岡本さんの言われるように、水脈の許容量、これがまず第一に基準になるわけでございます。だから、指定地域云々、あるいは地盤沈下の防止地域だとか、……

第40回国会 社会労働委員会 第32号(1962/04/24、29期、自由民主党)【政府役職】

○佐藤国務大臣 産業が発展いたしまして、その場合に公害を、大なり小なり各地各様に実は発生しておる。その公害対策ということが最近特にやかましくなって参りました。これは一つには、技術あるいは科学の進歩というものは、そういう点についての対策を十分講じ得る、こういう見通しが立ったことも一つでございましょうが、同時にまた、経済活動の真の目的は国民生活の向上安定にあるのだ、福祉の増進にあるのだ、それがやはり工業生産にもなるし、経済活動にもなるのだ、そういうことを考えると、当然生ずる公害についての処置をすべきであるということに議論が発展して参っておるのでございます。ただいままでの科学的知識やあるいは技術上の……

第40回国会 商工委員会 第2号(1962/01/26、29期、自由民主党)【政府役職】

○佐藤国務大臣 ここに第四十回国会の休会明けにあたり、今後の通商産業政策の方向と重点について御説明申し上げたいと存じます。  本年度のわが国経済は、年度当初以来、その旺盛な最終需要の伸びにささえられて、引き続き大幅な拡大を示し、年度間の経済成長率は実質で一〇%をこえ、鉱工業生産も一九%の上昇を示すものと見られるに至りました。このような経済の急速な拡大の結果、一方において国民生活水準の向上、雇用の改善と並行して、経済力の拡充、なかんずく貿易の自由化に対応する産業の近代化に顕著な成果をおさめましたが、他方において輸入の大幅な増大を惹起し、海外景気の停滞と米国におけるドル防衛政策の強化などを反映した……

第40回国会 商工委員会 第5号(1962/02/07、29期、自由民主党)【政府役職】

○佐藤国務大臣 実は私きょう予算委員会が始まらないというものですから皆さんが参考人を呼んでいらっしゃるということですから、私も聞きたいと思って参上したのですが、つかまりましてお尋ねをいただいたので……。  私ども同様に、中小企業ばかりではございません。企業全般についての金融の実際と申しますか、実勢、これはどうしても十分把握したい、かように思い、今日まで努力して参りました。御承知のように、景気の調整策に入りまして、いろいろの手を打って参りましたが、なかなかこれというきめ手がない。最後に金融引き締めという処置をとって参りましたので、これが各方面に非常な影響を与えておる、かように実は思い、経済の発展……

第40回国会 商工委員会 第6号(1962/02/09、29期、自由民主党)【政府役職】

○佐藤国務大臣 消費者のめんどうをだれが見るかという問題が一つ、これは申すまでもなく、私ども産業官庁だといわれておりますが、同時に消費者の利益も確保する、そういう立場でそれぞれの行政を指導しておるわけであります。これは非常な誤解があるのじゃないかと思います。たとえば、企業本位即経営者本位あるいは資本擁護、こういう考え方も持たれるし、消費者が労働者の次に考えられておる、こういうひがみもあるようでありますが、申すまでもなく、産業の目的とするところは、最終受益者にその利益を提供するということにあるのだと思います。そういうことに労使とも徹底しないと、十分の目的を達しないだろう、これが一つの問題でありま……

第40回国会 商工委員会 第8号(1962/02/14、29期、自由民主党)【政府役職】

○佐藤国務大臣 ただいま決議を見ましたこの米国の繊維製品に対する賦課金問題、これは御趣旨の通り、国内産業並びに関連者一同に対しまして、重大なる影響を及ぼすものであります。今日まで政府もあらゆる機会をとらえて、政府の強い要望を重ねて参りましたが、今日までまだ結論を得ておりません。この際本委員会で決議がございましたので、御決議の趣旨に沿いまして、政府も最善を尽くして参りたい。かように考えます。

第40回国会 商工委員会 第10号(1962/02/20、29期、自由民主党)【政府役職】

○佐藤国務大臣 ただいま松平さんの御指摘になりますように、本来から申せば、うんと民間資金をここに集めるということが望ましいことだと思います。金利その他の関係がありますから、大体半々くらいならいいところにいくのだろうと思います。しかし、御承知のように、なかなか債券の売れ行きが思わしくなかったり、あるいはまた中小企業等資金の弱い層を相手にしておったりいたしますので、なかなか思うように実は参らないというのが現状でございます。これを農業関係の方のものと比べてみますと、もうすでに農林関係では中央金庫は独立している形で、政府の助成は順次減って参っております。これは御承知のように、米の代金等の扱い等よほど資……

第40回国会 商工委員会 第11号(1962/02/21、29期、自由民主党)【政府役職】

○佐藤国務大臣 御指摘のようにもう少し資金がふえることができれば、これは大へんしあわせだと思いまして、いろいろ努力をいたしましたが、結局この程度になったのでございます。この資金で私ども実は十分だとは考えておりません。機会をとらえてはもちろん増額をいたしたい、かように考えます。過去の予算折衝等から見ますと、時節柄、中小企業については比較的理解してくれたとは思いますけれども、御指摘のようにまだまだ十分ではないように思います。できるだけこの範囲内で運用の効をおさめたい、かように思っております。
【次の発言】 御趣旨はしごくもっともでございます。ことに昨年来中小企業対策をいろいろ進めてみますと、当然地……

第40回国会 商工委員会 第18号(1962/03/14、29期、自由民主党)【政府役職】

○佐藤国務大臣 石油業法案につきまして、その提案理由及び要旨を御説明申し上げます。  石油は、国民経済上必要欠くべからざる基礎物資であり、今後ますますわが国のエネルギー源としての地位を高めていくものと考えられます。このように重要な意義を有する石油につきましては、総合エネルギー政策の見地に立って、安定的にして低廉な供給をはかることが、国民経済上最も強く要請されるところであります。  わが国石油供給の現状を見まするに、石油資源は国内に乏しく、原油の大部分はあげて輸入に依存しなければならないという事情にありますので、石油産業につきましては、国際的な協調関係を維持しつつ、その健全な発展をはかるべきこと……

第40回国会 商工委員会 第19号(1962/03/16、29期、自由民主党)【政府役職】

○佐藤国務大臣 お答えをいたします。何だか、久保田さんの御所論、私には実体が把握しにくいのでございます。ただいま社会主義経済のあり方、また資本主義経済のあり方、二つを比較して、社会主義は相互協調の経済だ資本主義は競争併呑の経済だ、こういうように非常にわかりやすく表現されたと思いますが、過去における状況がいかようにあろうとも、現在の姿は大へん違っておるのじゃないか。私はあえて政治的に申し上げたいとは思いませんが、社会主義諸国の経済は画一的であり過ぎて、民族の好むと好まざるとにかかわらず、力によってそれが押しつけられてはいないか。今言われる相互協調ということが自由な立場において実現しておるかどうか……

第40回国会 商工委員会 第21号(1962/03/23、29期、自由民主党)【政府役職】

○佐藤国務大臣 今回、石油業法案を提案いたしまして、御審議を願うことになったわけでございます。ただいまその基本になります点について、いろいろ御意見を交えてのお尋ねでございます。  この石油業法案を提案いたしますバック・グラウンド、これは私が申し上げるまでもなく、十分御理解いただいておることだと思います。もちろん、ただいまのお話のうちにもありましょうに、将来のエネルギー源としての石油の占める地位、それはまことに大きく、また価値高いものでございます。しかし、同時にこれを総合エネルギーの観点に立っていろいろ考案いたします際に、国内には石炭というものがある、あるいは水力がある、その他総合的観点に立って……

第40回国会 商工委員会 第23号(1962/03/28、29期、自由民主党)【政府役職】

○佐藤国務大臣 本法案が成立いたしました暁におきましては、もちろん政府はその法律によりまして善処するという考えでございます。(拍手)
【次の発言】 ただいま日本の石油産業のあり方について、外油への依存度が非常に強いじゃないかということは、その通りでございます。これはいろいろ国内資源につきましても、長い間開発について努力は続けて参りました。しかし、今日までの技術等をもっていたしますると、国内資源に非常に乏しい、しかしエネルギー源としての石油はどうしてもほしい。こういうところから、今日のような外国資本並びに外国資源に依存している度合いが非常に高い産業でございます。

第40回国会 商工委員会 第25号(1962/04/03、29期、自由民主党)【政府役職】

○佐藤国務大臣 中小企業団体の組織に関する法律の一部を改正する法律案につきまして、その提案の理由及びその概要を御説明申し上げます。  政府におきましては、わが国経済に占める中小企業の重要性にかんがみ、従来より、各般にわたる中小企業対策を遂行し、その振興に腐心してきたところであります。  しかしながら、昨今の経済情勢の推移を見ますとき、貿易自由化の進展、経済の高度成長等わが国経済の新事態に対応し、大企業との生産性格差を是正するためには、従来の諸施策を一そう充実することはもとより、中小企業の組織制度の整備強化によってその組織化を一段と促進し、その経営の合理化を強力に推進する必要があるのであります。……

第40回国会 商工委員会 第27号(1962/04/10、29期、自由民主党)【政府役職】

○佐藤国務大臣 板川さんの言われますのは、おそらく去る四月五日の閣議決定、その中の項目であるエネルギー審議会の問題だろうと思います。今回のエネルギー審議会は通産省に置く、こういう考え方でございます。また立法措置をとるというところまでは閣議決定は明示してございません。その点は誤解のないように願いたいと思います。また総合エネルギー審議会としては内閣に置くという案ももちろん考えられたのであります。ところが、御承知のように、エネルギーとして通産省に全部関係があるわけでございます。原子力そのものは通産省というわけではないにしても、原子力開発となれば、これは通産省の認可事項というか、許可事項ということにな……

第40回国会 商工委員会 第28号(1962/04/11、29期、自由民主党)【政府役職】

○佐藤国務大臣 御承知のように、今、田中さん御指摘の通り、再検討条項がございます。そういう意味で暫定的ということがございましょう。もちろん法律を作ります以上、当初から――この法案については最初からいろいろ議論がありまして、期限を付せ、こういうような議論があったが、私どもは、期限を付すことは適当ではない、こういうことで再検討条項でその要望にこたえたつもりでございます。ただいろいろ御審議をいただき、また総理のお話にもありますように、貿易自由化に備えて今日これを作って参ります。将来軌道に乗った暁において、情勢の変化といいますか、あるいは運用の面からいろいろ要求されるものがあるだろうと思います。そうい……

第40回国会 商工委員会 第31号(1962/04/18、29期、自由民主党)【政府役職】

○佐藤国務大臣 ただいま田中さんから、通産省は反対だったというお話ですが、実は私の耳に入っていないものですから、公取の佐藤さんに聞いたのですが、通産省は反対したが、何か権限上の問題で少し異論を唱えたということでございます。私自身の耳に入らない程度でございますから、そう御心配になるような筋のものではないと思います。私自身は、参議院の予算委員会で、この種の法案の扱い方について、民社の赤松議員から聞かれました。実は私はこの種の法律案は強く賛成なんです。不当の広告、これはもう取り締まるべきだ、こういうお答えをしたのです。その後、与党内でもこの法律案の原案を得ることになりまして、大体希望の、また期待する……

第40回国会 商工委員会 第33号(1962/04/20、29期、自由民主党)【政府役職】

○佐藤国務大臣 途中から参りましたが、大体その結論の点についてお答えしていきたいと思います。  御承知のように、この地盤沈下に対して、建設省並びに通産省それぞれの法律案を出しておるのでございます。しかしてこれは十分連携をとるつもりでございますから、今両省間においてぶつかるようなものはないように思います。ことに、通産省としては、工業生産を担当する役所であるかのようにみんな見られておりますけれども、経済を発展いたしましても、同時に、それが国民生活に不安を与えるようなことでは、目的を達するわけではございませんので、今回の改正等におきましては、主目的にその点を明確にいたしたつもりでございます。従いまし……

第40回国会 商工委員会 第34号(1962/04/24、29期、自由民主党)【政府役職】

○佐藤国務大臣 ただいま全会一致をもちまして附帯決議がなされました。政府といたしましては、附帯決議の趣旨を尊重いたしまして、地盤沈下防止並びに工業用水道の整備による工業用水の確保に一そう努力する所存でございます。(拍手)

第40回国会 商工委員会 第35号(1962/04/25、29期、自由民主党)【政府役職】

○佐藤国務大臣 審議会の会長といたしまして、各委員の方々の御意見を聞いて、とにかく民主的にただいま申しように増額を決議いたしたわけでございます。ところで、これは、輸出保険そのものができるだけ保険の目的を十分達するように、資金的にも困らないように、また保険料率等についても希望者の要望にこたえるようにするためには、どうしても資本金をふやすことだ、こういうので、金額をふやせ、こういう点に意見が一致いたしたわけでございます。従いまして、通産省といたしましては、予算編成に際してさような点を大蔵省と交渉を持ったのでございますが、今回は目的を達することができなかった。今後機会をとらえてなお一そう努力して参る……

第40回国会 商工委員会 第38号(1962/05/06、29期、自由民主党)【政府役職】

○佐藤国務大臣 わが国の金属鉱業は、貿易の自由化を控えてきわめて困難な局面を迎えることと予想されます。申すまでもなく、金属鉱業はきわめて重要な基礎産業であり、また資源の状況に制約される産業でありますが、今後経済の発展に即応して、金属鉱産物を安定的に、しかも低廉に供給する必要性がますます高まるものと思われます。政府といたしましては、自由化により国内鉱山に打撃を与えることを極力さけるようこれまで所要の対策に力を注いで参りましたが、ただいまの議決の御趣旨を尊重し、わが国金属鉱業が自由化の難局を乗り切り、長期にわたり安定的な発展を遂げられるよう具体的措置をすみやかに検討し、これが実現について万全を期し……

第40回国会 商工委員会 第39号(1962/05/07、29期、自由民主党)【政府役職】

○佐藤国務大臣 本国会におきまして、自由民主党、日本社会党、民主社会党、三党からそれぞれ中小企業基本法の提案を見まして、各党ともまことに熱心に本案の成立を期せられたのでございまするが、会期末で、遺憾ながらこれが議決を見ることができなかったことは、まことに残念でございます。また政府自身といたしましても、すでに準備を進めておりましたが、この国会に提案する運びに至らなかったこと、ことに関係法の整備がおくれたというようなことが主たる原因で基本法の提案を見ることができませんでした。この点私どもまことに残念に思っておる次第でございます。しかし、すでに政府自身といたしましても準備を遂げまして、次の国会にはぜ……

第40回国会 商工委員会 第42号(1962/07/10、29期、自由民主党)【政府役職】

○佐藤国務大臣 ただいま早稻田さんのお尋ね、ことに御意見に関する部分につきましては、大へん私も共鳴するものでございます。私は、最近国際収支が悪化して輸出振興あるいは輸出増強、こういう言葉が使われるようになって参りましたが、どうも日本の産業の実態等から申しますると、いわゆる輸出国是と申しますか、基本の問題として輸出を進めていかなければ日本の産業自体の健全な発展はない、こういうような考え方をいたすものであります。この見地に立って今までの税制、金融その他諸施策等考えてみますると、今までのところはまだ不十分な点が多いんじゃないか。いわゆるどうも国際収支が悪くなったから輸出を伸ばすんだ、そういう便宜とい……

第40回国会 石炭対策特別委員会 第3号(1962/01/26、29期、自由民主党)【政府役職】

○佐藤国務大臣 ここに第四十回国会の休会明けにあたりまして、所管大臣として石炭対策について一言所見を申し述べたいと思います。  わが国経済の成長と国民生活の向上のためには、経済活動の基礎となるエネルギーを合理的かつ安定的に供給することが肝要であります。エネルギー産業に対する施策は、この見地に立って総合的に実施することが適切であるので、政府においては、学識経験者の意見を徴するなど慎重な検討を行ない、対策の樹立及びその推進をはかりたいと考えております。  次に、国産エネルギーの大宗である石炭鉱業の問題でございますが、エネルギー革命の進行に対応して、石炭鉱業の構造的不況を克服するため、従来から高能率……

第40回国会 石炭対策特別委員会 第6号(1962/02/07、29期、自由民主党)【政府役職】

○佐藤国務大臣 石炭の価格決定の問題につきましては、審議会等の意見もいろいろ出ております。いわゆる値下げの年次計画については、今の実情に合わすという意味で、事務当局をして再検討させておる、こういう状況でございます。従いまして、例年よりことしは少しおくれるといいますか、三月末くらいになるのではないか、かように考えております。
【次の発言】 過日も予算委員会におきまして、勝間田委員のお尋ねにお答えをしたわけです。いわゆる五千五百万トンの出炭といいますか、その意味の需要、それは一体どういう長期見通しになるか、電力用炭は二千万トン、さらに三百万トンふやして二千三百万トン、あるいは製鉄、ガス等の原料炭は……

第40回国会 石炭対策特別委員会 第8号(1962/02/13、29期、自由民主党)【政府役職】

○佐藤国務大臣 石炭鉱業合理化臨時措置法の一部を改正する法律案につきまして、その提案理由及び要旨を御説明申し上げます。  エネルギー革命の進行に対応し、石炭鉱業は、その経済性を高めるため、極力合理化に努めており、石炭の販売価格を昭和三十八年度までに昭和三十三年度に比較し、千二百円程度引き下げることを目標として、現在スクラップ・アンド・ビルド対策を中心とする石炭の生産構造の再編成を進めているのであります。  これらの合理化施策の推進によりまして、今日までのところ、ほぼ基本路線に沿った合理化効果をあげてきたのであります。しかしながら、最近においてこの合理化計画遂行に対し、資材価格の上昇その他種々の……

第40回国会 石炭対策特別委員会 第9号(1962/02/20、29期、自由民主党)【政府役職】

○佐藤国務大臣 五千五百万トン、千二百円下げ、これは一応の、私どもの第一段の目標の数字でございます。ただいま五千五百万トンより以上ことしなど出るのじゃないかというようなお見通しもございますが、いわゆる雑炭等を入れてのトン数ということでなしに、今までの大体七割程度確保できる、その炭の質等を見ましての五千五百万トン、ということを考えますと、まだその数字までには上がっていないように実は考えております。従いまして、その五千五百万トンというものを安定供給できるような態勢は、ぜひともとりたいと思うのであります。同時にまた、千二百円下げ――いろいろ予想しない事態が起これば、もちろん千二百円下げというものが不……

第40回国会 石炭対策特別委員会 第15号(1962/03/13、29期、自由民主党)【政府役職】

○佐藤国務大臣 ただいまお尋ねの点は、石炭産業の根本に触れた御議論でございます。私どもの悩みも、ただいま御指摘になったような点にあるわけであります。石炭産業が最近はいわゆる斜陽産業だといわれておる。その言葉を私とやかく言うわけではございませんが、他のエネルギーと競合し、そうしてその競争の観点に立つと、どうも経済的に立ち行かない非常に劣性な地位にある、そういう立場からこれに対して民間金融をつけるということ、これはコマーシャル・ベースで金融をするという考えに立つ限り、今のような状態に実はなるだろうと思います。問題は、石炭産業がいわれるごとく基幹産業であり、安定産業であり、相当の収益をここで生ずる産……

第40回国会 石炭対策特別委員会 第16号(1962/03/15、29期、自由民主党)【政府役職】

○佐藤国務大臣 滝井さんはさすがにお医者さんですから、みな病気の例を引っぱられる。しかし私はただいま言われることに、やはり少し――事態について私も憂慮しておる一人でございますが、滝井さんの憂慮しておられるように、はたしてそんなに急速に臨終あるいは墓場というようなところまで進むのか、もう少し産業そのものとすれば時間がかかるのじゃないか、かように実は私は思います。その時間をかけることがいい場合もあるし、またまずい場合もあるし、いろいろな批判はございますが、やはり今の山の撤退作戦というお話が出ましたけれども、それもきめたからあしたからというものでも実はないように思うのです。そこにやはり生きている人の……

第40回国会 石炭対策特別委員会 第17号(1962/03/22、29期、自由民主党)【政府役職】

○佐藤国務大臣 大都市の問題についてはどう考えておるのかというお尋ねでございますが、最近の経済の発展から見まして、産業が大都市に集中するというその形が望ましいことかどうかということで、実は問題になっておるわけでございます。一方、地方に必要な事業、それすらも大都市に集中する。そういう意味では、地方へ足どめをするような方法あるいはまた積極的に工場を誘致する方法をとって、大都市としてはむしろ、都市の発展もさることですが、集中の結果がすべての面で、たとえば工業用水が足らないとか、あるいは住宅が不足するとか、あるいは交通の面で非常な混雑を来たすとか、あるいは原材料の運搬なりその他が相当割高になるとか、い……

第40回国会 石炭対策特別委員会 第18号(1962/03/23、29期、自由民主党)【政府役職】

○佐藤国務大臣 御意見、十分伺うことができませんでしたが、この種の罰則規定、これはいろいろ基本的にも御意見があると思います。そういう条項でございますだけに、運用にあたりましてはもちろん慎重を期さなければならない、かように思います。成立いたしました暁におきましては、そういう意味で十分気つけて参るつもりでございます。基本的問題は基本的問題として、お預かりをいたしておくつもりでございます。
【次の発言】 ただいまお答えした、基本的な問題は基本的な問題としてお預かりいたしますということは、そういう意味でございます。よく法制局にも皆様の御意向を伝えまして、またこういうケース等もいろいろ考えてみたいと思い……

第40回国会 石炭対策特別委員会 第23号(1962/04/06、29期、自由民主党)【政府役職】

○佐藤国務大臣 今事務当局がお答えしたことについて、私の感じを率直に申し上げたいと思います。  一般的に申しますならば、強粘結炭あるいは弱粘結炭、さらにまた強粘結炭と一緒にして使うことによって十分効果を発揮し得る、かように考えられる炭については、これに制限を加えるというのはいかがかと思います。そういう意味において、今後の施策として新しいそういう山の開発に積極的な方向に進むべきだ、この点についてはこれはもう議論のない点だと思います。本日政府が閣議決定をいたしましたのも、実はそういうことでございます。ただ、そのお話のうちにあります、五千五百万トンのワク内なりやワク外なりや、この問題になりますと、こ……

第40回国会 石炭対策特別委員会 第24号(1962/04/09、29期、自由民主党)【政府役職】

○佐藤国務大臣 昨年の年末融資、特に中小炭鉱向けの特別ワクを設けまして融資をいたしたのでございますが、実は私その実績がどういうことになっておるかよく存じておりません。まことに申しわけございません。
【次の発言】 今すぐ参ります。
【次の発言】 今回閣議決定をいたしましたその中の一つ、積極的な方向として、原料炭の開発ということを取り上げております。これがただいま言われます五千五百万トンのワクの外だとか内だとかいう議論があるようでございますが、その議論は過日も申し上げましたように、問題は合理的経済性のある炭であるならば、これはぜひともほしいのだ、こういうことを実は申し上げておりますので、その合理的……

第40回国会 大蔵委員会 第23号(1962/03/16、29期、自由民主党)【政府役職】

○佐藤国務大臣 お答えいたします。  基本的な方針は、今御審議をいただいておりますように、関税率でかげんしていくということが基本的な考え方でございます。ところで、そういう処置のとれないものはどうするか。これは順次数量をふやしていくことによって差益がたくさん出てこない処置をとる、そういう指導をするつもりでございます。そういう方法をとりますが、結局特別な差益がないというような方向に持っていくことが望ましいのだと思います。そこで今お話しになりました雑豆については、これは農林物資でございますが、農林省との話がまだ十分ついておりませんので、この段階でどうするということはまだはっきり申し上げかねますが、た……

第40回国会 大蔵委員会 第38号(1962/05/06、29期、自由民主党)【政府役職】

○佐藤国務大臣 ただいまお尋ねがございましたのでお答えをいたしたいと思いますが、御承知のように今の経済段階は非常に微妙な段階に来ております。むしろ非常に困難な状況ではないかと思います。先ほど来金融機関のお話が出ておりますが、金融機関のあり方というものは、これはもう大蔵省あるいは日本銀行がその関連において考えられてしかるべきものでございますが、私の忌憚のない批判を許していただくなら、金融機関もやはり一つの産業としてお互いに競争しておりますから、その競争の関係が現在のような微妙な経済情勢に対処するのには必ずしも適当でない、こういう意見を率直に私は表明したことがございます。新聞記事に書いてある通り、……

第40回国会 内閣委員会 第3号(1962/02/01、29期、自由民主党)【政府役職】

○佐藤国務大臣 通商産業省設置法等の一部を改正する法律案につきまして、その趣旨及び提案の理由を御説明申し上げます。  通商産業省におきましては、かれてから国際経済情勢の推移に対処し、国内経済の成長に即応した行政機構を整えるべく、検討を進めて参りましたが、このたび成案を得るに至りましたので、ここに本改正法律案を提案する次第であります。  改正の第一の要点は、通商産業省の国際経済協力に関する任務、権限を明確化し、通商局に経済協力部を新設するとともに、同局の振興部を輸出振興部に改めることでございます。  わが国経済の安定的成長をはかる上におきまして輸出の拡大が基本的要件であることは、事あらためて申し……

第40回国会 内閣委員会 第16号(1962/03/13、29期、自由民主党)【政府役職】

○佐藤国務大臣 通商産業省設置法等の一部を改正する法律案につきまして、その修正を求めました理由及び修正の概要を御説明申し上げます。  通商産業省におきましては、最近の経済情勢に即応した体制を整えますために、設置法の改正を検討いたしますと同時に、審議会につきましても、これを整理する方向で検討し、さきに通商産業省設置法等の一部改正案を提出いたしました。その後も、審議会の整理につきましては検討を続けておりましたが、このほど、新たに武器生産審議会を廃止しても差しつかえないとの結論に達しましたので、急遽修正を求めた次第でございます。  武器生産審議会は、昭和二十八年武器等製造法が制定されました際に設けら……

第40回国会 内閣委員会 第18号(1962/03/16、29期、自由民主党)【政府役職】

○佐藤国務大臣 今の言葉じりをとってどうこう言うわけではございませんが、経済の変動期という場合の変動期は、石山さんの言われたような景気、不景気ということとは別な意味に私は実は使っておるわけでございます。これはどういうことかというと、いわゆる経済活動の機構が変わってきているというのが経済の変動期という意味で、ただいま指摘しているその一番大きな具体的な例がEECの結成、しかも、EECが非常に強化された。しかも、これを中心にして、イギリス自身もそれに加入する、あるいはアメリカもこれは無視ができない、こういう意味から経済の一つの変動期に来ている、あるいはまた技術的な革新、そういう意味からやはり経済の変……

第40回国会 予算委員会 第2号(1962/01/29、29期、自由民主党)【政府役職】

○佐藤国務大臣 ただいまのお尋ね、あるいは御意見にもなるわけでございますが、輸出振興の面におきまして大事な問題は、一つは金融、一つは税制、この二つがただいま仰せになるような方向に進んで参れば、業者の意欲も非常に高まるだろうと思います。  そこで、先ほど輸出金融については総理からも答えられましたが、私ども金利のあり方、資金量のあり方、これに特に力をいたしたつもりでございます。特に輸出入銀行の金利を今日以上に下げるということは、これは先ほど総理が申されたように、九対一にするということは困難であります。しかし私は、輸出入銀行の資金千二百五十億というものを、一年の間にこれを月割りにして使わなくてもいい……

第40回国会 予算委員会 第3号(1962/01/30、29期、自由民主党)【政府役職】

○佐藤国務大臣 金融の引き締めがだんだんその効果が上がって参りまして、まず第一は、大企業におきましても融資の額が漸減といいますか、減る方向に向かってきた、あるいは日銀券の発行高も減っておる。その結果金融の面から卸売物価がまず下落した、あるいはまた鉱工業の生産の伸びにいたしましても、増勢が鈍化するとか、あるいは輸入が抑制され、輸出が伸びるとか、こういうような結果を生じて、ただいま調整の段階でそれぞれ効果を上げておると思います。そういう際に、御指摘になりました中小企業、いわゆる弱者にしわ寄せが来ないように、特に私どもも配慮いたしまして、昨年の年末あるいは第三・四半期におきまして中小企業金融も増額を……

第40回国会 予算委員会 第4号(1962/01/31、29期、自由民主党)【政府役職】

○佐藤国務大臣 肥料二法の問題でございますが、今、最初改正はしない、こういうお話だったが、その後何か改正に踏み切ったかというようなお話でございます。私、しないというようなお話をしたかどうか、そういう記憶はございません。もしあったとしたら、当時まだ勉強不足でございましょう。私、肥料の問題については、通産省として肥料業界の実情から大へん重大な問題だと考えておりますので、就任以来、農林当局、農林大臣ともいろいろお話をして、肥料審議会の席におきましては政府の一致した意見を表明したと思います。そのときは、農林大臣も私も肥料二法についての取り扱い方を申し上げたと思います。その後いろいろ成案を得べく努力いた……

第40回国会 予算委員会 第5号(1962/02/01、29期、自由民主党)【政府役職】

○佐藤国務大臣 大へん便宜をはかっていただいてありがとうございました。  今の輸出四十七億、輸入四十八億という、この数字でございます。今までしばしば言われておりますことは、一国の輸出に向かう普通の金額というか、数量というか、総生産に対して一割前後は可能だろう、こういうことがいわれております。これを基礎にして考えてみますと、四十七億という数字は、総体的に非常に困難な状態の数字ではないということが実は言えると思います。だがこの点は、四十七億というものが非常に目標の高い数字ではないかという総体的なことが言えると思います。問題は、しからば三十六年の輸出の実績等から見て、三十七年に四十七億に進めるという……

第40回国会 予算委員会 第6号(1962/02/02、29期、自由民主党)【政府役職】

○佐藤国務大臣 先ほど来、総理並びに外務大臣からお答えをいたしました。政府は一体になり、また民間の関係業者とも協力いたしまして、ただいまの日本の繊維製品に対する賦課金を課さないように、あらゆる努力を払っておる次第でございます。私は、今までの交渉その他で明るい見通しが立ったとは申しません。しかし、日米間のあらゆる機会をとらえてのこの種の理解、これを与えることは相当効果が上がりつつある、かように期待をいたしております。

第40回国会 予算委員会 第7号(1962/02/03、29期、自由民主党)【政府役職】

○佐藤国務大臣 産業が拡大いたします場合に、ただいま言われるような摩擦が各方面に起こる。ただいままでそういう問題について独禁法あるいは百貨店法とか、こういうような法律で調整をいたして参りました。しかし最近の事態では、そういうものばかりでも不十分だ、特に中小企業の育成強化という意味で、中小企業基本法の必要を、特に主張されておりますが、この中小企業基本法、その構想といいますか、特に重点を置いて規律すべきものだというのが、産業分野の調整の問題にあるかのように伺います。また事実そうだろうと思います。ところが、これは自由経済のもとにおいては非常に困難な問題でございます。ことに国際競争力強化という立場に立……

第40回国会 予算委員会 第8号(1962/02/05、29期、自由民主党)【政府役職】

○佐藤国務大臣 お答えいたします。  私も知らないものですから、今通商局長の意見を聞いたのですが、事務当局も、知らない、かように申しております。
【次の発言】 全然聞いておりません。ことに、ただいま三万キロ程度のものを支払い二十年、こういう延べ払いは私どもやっておりませんので、どうも実際からもちょっと話が違うかな、という感じがしております。  それから、いろいろお話がございましたが、いわゆる経済協力という意味でこちらから出かけたという実例は、ただいままでのところございません。それだけははっきりお答えできるのでございます。

第40回国会 予算委員会 第9号(1962/02/06、29期、自由民主党)【政府役職】

○佐藤国務大臣 ただいま総理から政府の方針をお話しになりました。私ども、その線に沿っていろいろ施策をいたしておるわけでございます。いわゆる総合エネルギー対策、そういう観点に立って、御承知のように石炭についても五千五百万トン、あるいは千二百円下げるというような基本線が実はできておるわけであります。また石炭については、ただいままで合理化審議会があるし、あるいは天然ガスその他等の開発審議会がありますし、また最近予定しておりますものには、石油審議会を設けるとか、あるいはまた電気事業の審議会を設けるとか、こういういろいろの計画がございます。ただいま申すように石炭自身について五千五百万トンをきめましたその……

第40回国会 予算委員会 第12号(1962/02/12、29期、自由民主党)【政府役職】

○佐藤国務大臣 お尋ねの御趣旨がよくわかりませんが、私は、各国とも貿易拡大というか、通商拡大の方向へ努力して参ると思います。そういたしますと、各国にはその限度がございますので、日本の通商拡大の余地、割り込む余地はもちろんあることだ、かように考えております。
【次の発言】 AIDの方はいろいろ交渉いたしております。もちろん、アメリカのバイ・アメリカン、シップ・アメリカン、この政策は、先ほど総理でお答えの通りに、相当続くと考えなければならない。しかし、アメリカ自身といたしましても、これはエ―ドの限度があるわけであります。また、エ―ドを受ける側から見ましても、非常に条件の悪いものをしいてとるというこ……

第40回国会 予算委員会 第13号(1962/02/15、29期、自由民主党)【政府役職】

○佐藤国務大臣 中小企業基本法制定の要は私どもも痛感いたしております。政府におきましてもいろいろと準備を進めておりますが、何分にも実態把握、これは容易なことではございません。そういうことで延び延びになっております。ただいま中小企業基本法をこの国会には何とかして出したい、かように思いつつ政府も準備しているという段階でございます。まだはっきりいつどうするというところまできめかねているわけであります。
【次の発言】 本日も、自由民主党の役員会等で取り扱い方をいろいろ協議しておられたのであります。もうすでに自由民主党におきましては、中小企業基本法案を作っておられまして、政府にも連絡をとられておるのであ……

第40回国会 予算委員会 第16号(1962/02/28、29期、自由民主党)【政府役職】

○佐藤国務大臣 御承知のように車が多くなると混雑いたします。車がどういうわけで多くなったか。もちろん経済が発展し、同時にまた国民生活も改善された、向上した、そういうことを示している、かように思います。
【次の発言】 ただいま事務当局に伺いましたが、ちょうど阪上さんのお尋ねになるような問いにぴったりするような数字を持ち合わせておりません。従いまして、これはお許しを得たいと思いますが、ただ経済成長、所得倍増の際に、幹線運送についての計画、たとえば鉄道の計画であるとか、あるいは港湾計画だとか、こういうものはそれぞれ持っておるわけでございまして、そういう意味の対策は立ち得る。問題は、道路交通のいわゆる……

第40回国会 予算委員会 第17号(1962/03/01、29期、自由民主党)【政府役職】

○佐藤国務大臣 いろいろ議論のあるところだと思います。しかし一月がどうだとか、あるいは二月がどうだとかということで三十七年の基本の考え方を変えるというのはまだ早計だ、かように思っております。
【次の発言】 事務当局から説明させます。
【次の発言】 何がとおっしゃいますが、地域別あるいは品種別に相当詳細な数字を積み上げて、そうして数字をまとめたものでございます。もちろんこの中には当方の希望的なものも入っております。その点は御了承いただきたいと思います。
【次の発言】 まず第一は国内における消費の問題、他の言い方をいたしますならば、国内金融のあり方、これが一つの大きなポイントであります。積極的な問……

第40回国会 予算委員会 第18号(1962/03/02、29期、自由民主党)【政府役職】

○佐藤国務大臣 お手元に差し上げた数字そのものでございます。
【次の発言】 ただいまあります資料では動きようがございません。
【次の発言】 それは当時といいますか、占領当初からの実情をこの前詳しく御説明申し上げたと思いますが、御指摘の通り、当時は策占領下でございますので、いわゆる仕訳が非常に困難でございます。しかし手元に残っております証憑によりまして、いわゆる援助と考えられるもの、あるいは通常物資と考えられるもの、それを仕訳をいたしまして、そしてただいま申し上げるような数字を集計いたしたわけでございます。ただいま手元に持っておる資料ではこれ以上のものはまず出てこない、かように私ども確信を持って……


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各種会議発言一覧(衆議院29期)

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第38回国会(1960/12/26〜1961/06/08)

第38回国会 災害対策協議会 第5号(1961/07/21、29期、自由民主党)【政府役職】

○佐藤国務大臣 ただいま加藤さんから、お話がありましたが、私、今回通産大臣を拝命いたしました。また何かと御厄介になるかと思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。  ただいま災害対策についての基本方針いかんというお尋ねでございましたが、これは、もう内閣、党をあげて最善を尽くす、あらゆる具体的な方策をそれぞれの省が持っておることと思います。暑い最中に皆様もお集まりでこの特別協議会を開催して御審議を願っておるのも、そういう意味だと思います。私どもも災害をこうむられた方々に対して心から御同情申し上げますが、一日も早く、すみやかに平常の状態にこれが復帰し、産業の拡大にさらに馬力をかけ得るよう最善の努……


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第40回国会(1961/12/09〜1962/05/07)

第40回国会 商工委員会石炭対策特別委員会連合審査会 第1号(1962/04/04、29期、自由民主党)【政府役職】

○佐藤国務大臣 最初の問題でございますが、引き取り会社云々の御意見でございます。いろいろ私ども、根本の問題として構想というか、工夫もいたしてみたのでございます。ただ、御承知のように、ただいままでが完全自由というか、非常に野放し的な業界でございます。その業界に急激な変化を与えることは、産業のあり方といたしましても、避けるべきが本来ではないか。ことに自由経済のもとで発達してきたものが、統制的なにおいの強い業法が出て、もうそれだけで業界に与える影響は非常に大きいと思います。そういうことを考えた場合に、どういう処置がよろしいかというのが、今回の立法になったゆえんでございます。私は、本来は自由主義経済の……

第40回国会 石炭対策特別委員会社会労働委員会連合審査会 第1号(1962/02/08、29期、自由民主党)【政府役職】

○佐藤国務大臣 現地を見まして、非常に住んでおられる方に同情いたし、何らかの処置をとりたい、こういうことで今三案ばかりの案を出しまして、とりあえずは応急の処理ができるかどうか、現実に応急の処理をすること、これは貨すことが業務ではなくても、管理する以上それだけのことをすべきだということで、事業団に伝達いたしたわけでございます。ところで滝井さん御承知のように、家の問題と同時に、土地の問題がございます。また、そこに住んでおる人たちが一様の姿で住んでおるわけでもないのであります。そういうことを考えてみますと、ただこれは社会問題だからということで、理屈抜きに解決しろといわれても、どうも実際はむずかしいよ……

第40回国会 予算委員会第三分科会 第1号(1962/02/19、29期、自由民主党)【政府役職】

○佐藤国務大臣 お手元へ予算説明書を配付してございますので、これで読むことを省略さしていただきます。御了承願います。

第40回国会 予算委員会第三分科会 第4号(1962/02/22、29期、自由民主党)【政府役職】

○佐藤国務大臣 貿易・為替の自由化の基本的な問題は、企画庁長官の先ほどお答えした通りでございます。加藤委員の不安というか御心配は、今日までの自由化は、比較的問題の少ない部門だ、あと残っておる部面の自由化は、わが国の産業としても比較的国際競争力の弱いものではないか、そういうものを自由化することが産業に影響を与えるだろう、こういう御心配だろうと思います。私どもの苦心も実はその点にあるわけであります。今日まで七五%自由化した、これらのものは多くの場合に国際競争力の強いものであります。従って順調に参ったと思います。ところで残っておるものをいかに処理するか、先ほど企画庁長官からもお答えいたしましたように……

第40回国会 予算委員会第三分科会 第5号(1962/02/23、29期、自由民主党)【政府役職】

○佐藤国務大臣 二、三日前にそういうことがございまして、新聞に出ておりますように、日ソ通商協定が大体結論を得たわけでございます。きょうの閣議で報告がございました。それによりますと、今度は今の期間、来年までですが、それを経過すると、その後においては年間三百四十万トン、こういうことで話ができたのでございます。今言われるように、ソ連の原油は、特別な値段というか、非常に安い値段で日本に入っております。ソ連大使館で、大使にそう言って笑ったのですが、どうも日本はソ連の衛星圏でないことが非常に仕合わせのようだ、というのは、ソ連は、ソ連の衛星国に対しては非常に高く売っているけれども、それ以外の地域には非常に安……

第40回国会 予算委員会第三分科会 第6号(1962/02/24、29期、自由民主党)【政府役職】

○佐藤国務大臣 井堀さん、ただいま中小企業の面、しかもその一部について下請関係の問題についてお触れになりましたが、事実、中小企業対策というものが相当おくれているといいますか、このことは私どもも痛感せざるを得ない。ただいま中小企業基本法を出せというのも、そういうもののおくれを取り戻すという意味の強い要望だと思います。ところが中小企業の実態は、今一つの例でお示しがございましたが、まことに多種多様でございます。従いまして、いわゆる中小企業基本法ができたからといって簡単にできるものじゃないという、 ここに通産省、ことに中小企業庁といたしまして、実は非常に腐心している最中でございます。今、自動車工業を御……

第40回国会 予算委員会第三分科会 第8号(1962/02/27、29期、自由民主党)【政府役職】

○佐藤国務大臣 通産省といたしましては、こういう問題について別に指導もしておりませんし、業界の自由にまかしておるというのが今の現状でございます。ただ、今小松さんが御指摘になりましたように、英国あるいはドイツ等におきましても、企業合同が盛んに行なわれております。最近私も経団連でEECについての所見を述べたのでございますが、その際、やはり事業経営の立場において、財界自身が対処する道を考えることが必要じゃないか、こういうことを実は申したのです。その中に、一つ外国の例などを示して、こういうことを言うと、企業合同をいかにも勧めるかのようにとられるが、外国がやっておるそのあとばかりついていく、それだけで能……



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※このページのデータは国会会議録検索システム衆議院ウェブサイトで公開されている情報を元に作成しています。

データ更新日:2023/02/05

佐藤栄作[衆]在籍期 : 24期-25期-26期-27期-28期-|29期|-30期-31期-32期-33期
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