このページでは川島正次郎衆議院議員の29期(1960/11/20〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は29期国会活動統計で確認できます。
○国務大臣(川島正次郎君) 現在の行政機構並びに運営の中には、きわめて複雑であり、非能率でありまして、国民に不利不便をかけているものも少なくないのでございます。しかも、年々機構並びに定員は膨張する一方でございます。私は、就任以来この点に特に留意をいたしまして、誠意を傾けてその改善に力を尽くしておるのでございます。三十七年度予算編成に対しましても、新規の機構拡張並びに定員の増加は極力これを圧縮いたしまして、機構につきましては、政府の政策上必要の最小限度にとどめて認めましたし、定員は現業的以外の一般職員、これまた最小限度に押えたのでございます。近く発足いたしまする臨時行政調査会におきましては、行政……
○国務大臣(川島正次郎君) 第十回オリンピック冬季競技大会を札幌に招致しますことにつきましては、政府におきまして、これに賛成いたしまして、すでに閣議において決定をいたしておるところでございます。その実現並びに準備態勢の整備につきましては、主催者並びに関係各団体に協力いたしましてこれを推進いたしたい所存でございます。(拍手)
○国務大臣(川島正次郎君) 地方の行政監察局は、国家の行政機関を監査する仕事でありまして、したがいまして、地方公共団体に移譲する仕事は何も持っておりません。
また、北海道開発局は、北海道知事とお互いに緊接な連絡をとりまして、北海道発展のためにただいま非常に尽力いたしまして、したがいまして、今日におきましては、その仕事を北海道庁に移譲する考えは持っておりません。(拍手)
【次の発言】 北海道開発局の施行します公共事業につきましては、なるべく炭鉱離職者を使うように指導いたしております。(拍手)
○国務大臣(川島正次郎君) 臨時行政調査会の下部機構でありまする専門委員会におきましては、教育行政につきましていろいろの角度からただいま検討しておりますが、まだ結論は出ておりませんし、行政調査会にも答申をいたしておりませんし、政府も全然内容を知っておりません。したがいまして、今日はこれに対して政府の意見を申し上げる段階ではございません。 また、拒否権につきましては総理大臣のとおりでございます。(拍手)
○川島国務大臣 ただいま議題になりました行政管理庁所管事項と北海道開発庁所管事項の決算につきまして、御説明を申し上げます。 まず、行政管理庁の昭和三十四年度決算の概要について、御説明いたします。 行政管理庁の歳出予算額は、十六億三千七百二十万二千円でありますが、赴任旅費予算に不足を生じましたため、調達庁から五十万円、科学技術庁から三十九万一千円、計八十九万一千円の移用を受けましたので、歳出予算現額は、十六億三千五百六十二万九千円でありまして、二百四十六万三千円の不用額を生じておりますが、この不用額を生じましたおもな理由は、職員に欠員を生じましたために職員俸給等を要することが少なかったためで……
○川島国務大臣 先般私は行政管理庁長官になりました。六年ほど前に、鳩山内閣当時同じく行政管理庁長官をやっておりました。その時代と今日と比較しますと、行政機構は非常に膨張いたしております。従いまして行政機構の内容その他につきまして検討を要すべき点も多いのでございます。どうか内閣委員各位の御鞭撻と御支援のほどをお願い申し上げます。 今回提案いたしました臨時行政調査会設置法案の提案理由を御説明申し上げます。 近時、経済の発展に伴い企業経営の改善はきわめて著しいものがありますが、これに比べまして行政の運営は、必ずしも時代の進展に即応していない面があることは一般に指摘されているところであります。この……
○川島国務大臣 行政機構は、国家目的達成のために適切なる機構を整備することが必要でございまして、国家目的達成のためにはいろいろな手段が必要でありますが、特に国民に対する奉仕観念に徹しまして、国民が総意をあげて国家社会のために尽くすというふうに仕向けることも必要なのでありまして、そういう観点から行政機構というものを整備いたしたい、かように考えております。現在の行政機構は必ずしもその目的に沿っておらぬのでありまして、今回私どもが行政機構の改革を意図しました根本の理由はそこにございます。
【次の発言】 戦後行政機構の改革がしばしば企てられまして、行政管理庁内においても幾回か改革の委員会が設けられたの……
○川島国務大臣 実は私は小澤長官時代の提案理由を読んでいない。私が先般ここで申し上げました提案理由しか了承していないのでありますが、公務員の整理をすることは臨時行政調査会の目的でもなし、またそういう意図のないということをはっきり申し上げたわけであります。「政府」ということとどういうふうに意味が違いますか、法律上の用語は存じませんから、一つ事務当局からその点は説明いたさせます。
【次の発言】 政府と読みかえられて御了解願って差しつかえないのであります。今度の行政調査会のねらいというのが、人員整理では全くないのでありまして、国民のサービスを向上するために行政を簡素化、能率化しょうというのであります……
○川島国務大臣 行政機構並びにその運営について、個々の問題については常時問題を取り上げまして、行政管理庁におきまして監査をいたしまして、その結果に基づいてそれぞれの主管官庁に対しまして警告をいたしまして、その処置について回答を求めております。その回答がなお不十分の場合には、六カ月以内に再び当該官庁に向かって注意、警告を発するという手段をとって参っておるのであります。問題によりましては、年数は忘れましたけれども、数回行政監査をした事例もございまして、私は数字で申し上げる資料を持っておりませんけれども、従来監察した結果相当改善されておると考えているのです。百パーセントとは言いませんけれども、相当改……
○川島国務大臣 附帯決議の内容につきましては、当委員会において私しばしば言明しておる点でございます。御趣意は十分尊重して今後の運営に当たりたい、かように考えております。
○川島国務大臣 七人の委員で構成する臨時行政調査会であります。委員の人選には全く手をつけておりません。国会の承認人事でありますから、通常国会の開けるまでに人選をしたい、こう考えて今全く何にもいたしておりません。
【次の発言】 これは人事でありますから、持ち回りまして答えたり何かすると、あと二番せんじになったら受けないということもありまして、やりかけたら二、三日でやりたい、こういうので、私はことざらに構想も人選も避けているわけであります。着手したら一気呵成にやるつもりでおります。そういう意味でまだ構想も考えておりません。
【次の発言】 大蔵大臣を出席させて伺いたいような、まことにけっこうなことで……
○川島国務大臣 審議会、調査会は、言うまでもなく法律できめまして、全部国会の御協賛を得て作っておりまして、制定当時はいずれもその必要があったのでありますが、すでに必要がなくなっておるものも相当あるんじゃないか、こう考えておりまして、昨年来、審議会、調査会の整理統合を取り上げましてただいま検討いたしております。今国会に新たに審議会設置の要求をしたのは九件でありますが、同時に、廃止したのは十件であります。しかし、これではまだ足りないのでありまして、今お話のように、年一回も開かないのがありますからして、各大臣に向かいまして、それぞれ自分の省の主管の審議会の廃止統合の調査をお願いしてありますが、しかし……
○川島国務大臣 私は行管長官に就任以来、日本の行政財産である土地が未利用に――活用されていない点が膨大にあるということを考えまして、いろいろの角度から観察をいたしたのであります。その一つの現われがただいまのお話の検見川の東大ゴルフ場なのでありますが、この機会でありますから、簡単に国有地その他に関する問題を申し上げて、今後の御審議の御参考に資したいと思うのであります。 国有財産につきましては、利用計画が不備でありますために、膨大な未利用の土地が存在をいたしております。しかもそれらは、管理がきわめて不適切、また責任の所在が不明瞭等のために、無断で使用されている点なども少なくないのであります。これ……
○川島国務大臣 首都圏整備の問題並びに交通問題につきましていろいろ御意見を拝聴したのでありますが、首都圏整備の問題につきましては、現在の東京都知事、地方公共団体の長としてはきわめて権限がありませんし、また国のいろいろ関係もありまして、むろん十分な行政ができないのであります。一方国といたしましても、現在機構が複雑でありまして、東京都内に対する行政だけでも各省庁に分かれておりまして、これまた統一しておりませんために、現在の東京都政に対する行政措置というものは、きわめて不完全であることは御指摘の通りでございます。これをいかなる方法で打開するかということでありますが、今中島さんのお話によると、新たに東……
○川島国務大臣 今回提出いたしました北海道地下資源開発株式会社法の一部を改正する法律案につきまして、提案理由及びその要旨について御説明申し上げます。 北海道地下資源開発株式会社は、全国の他の地域に比べて遅滞しております北海道の地下資源開発を急速かつ合理的に促進するために、探鉱事業を主目的とする特殊会社として、昭和三十三年八月に設立せられまして、逐次その成果を上げつつあります。 しかしながら、会社設立当初の見込みに反しまして、鉱業、特に石炭鉱業における探鉱活動の伸び悩み等により会社の受注事業量に不足を来たし、探鉱機能の効率的運用をはかることが困難となり、会社の収支は年々赤字を重ね、昭和三十五……
○川島国務大臣 北海道川下資源開発株式会社のこれまでの業績がきわめて不振でありまして、設立当初の目的を達成していないことは、おおうことのできない事実であります。しかし、北海道資源の開発というものはきわめて重大でありまして、ただいまの御指摘とは、私は多少違った考え方を持っております。今後とも地下資源開発には、政府といたしまして積極的に力を尽くしたい、こう考えておるのであります。ただ現在の地下資源開発株式会社だけの仕事では会社そのものの維持ができませんので、そこで今回御審議願っているように、内地へも進出し得るような制度にいたしましたけれども、あくまでも本体は北海道に置くのでありまして、北海道を重点……
○川島国務大臣 北海道地下資源開発株式会社の創立以来の実績を見ますと、創立当初考えていたような実績を上げていないことは事実でございます。これは、石炭鉱区等の事情もありますけれども、会社の活動がきわめて不活発だということも言い得るのであります。そこで、今後は北海道地下資源の開発に十分力を入れたいと私考えておりまして、三十八年度から出発いたします第二期北海道総合開発計画におきましても、特に地下資源開発に重点を置きたい考えで、ただいま策定をしておるのでございます。 この会社は、内地におきましても活動し得るようにしたのでありますが、むろん重点は北海道に置きまして、今後とも北海道地下資源開発のためには……
○川島国務大臣 東京、大阪、その他各都市におきまする現在の交通状態がきわめて悪くありまして、このまま放置できないことは当然でありまして、私どもはいろいろ努力いたしまして、現在の状態を直したい、こう考えております。問題といたしましては、根本的にどうするかということと、当面の混雑あるいは交通の危険等をどう解消するか、まあ二つに分けて考えておるのであります。根本的の問題といたしますると、道路の整備状況に比しまして、車両の増加数がきわめて多い。バランスがとれていない。言いかえれば一升ますに二升の米を盛ったような状態でありまして、これではいかに道路を整備しても、車がどうしてもふえるのでありまするから、い……
○川島国務大臣 今の問題はしばしば交通閣僚懇談会でも取り上げましていろいろ検討いたしておるのであります。何としても今日急激にふえた自動車、ことに自家用車なんぞ直ちに路上駐車はいかぬ、あるいは車庫がなければ一切使用まかりならぬということは実際としては実行しにくい点もあるのでございます。そこでこれは私のプランになりますが、東京市内にある官有地、公有地で未利用のものが相当ありますから、そういうものを開放さして、そこを駐車場にするとか、あるいは高速道路を作る際のかえ地などに利用したいといって、今調査をしております。その他いろいろ方法があると思うのでありますが、一方におきまして相当の駐車場の土地というも……
○川島国務大臣 ただいま小澤小委員長の御報告、詳細承りました。お話のように、交通閣僚懇談会ですでに取り上げまして、実施に移そうとしている部面も多数ありますが、行政機構の問題につきましては、まだそこまで話が進んでおりません。交通問題は、国と地方団体と国民と三者一体になって解決しなければ実績が上がらないのでございまして、私どもは、地方団体と密接な連関をとりましてこの問題と取り組んでおるのであります。先般も東東京都知事を閣僚懇談会へ呼びまして、三十七年度で計画しておる都の道路整備以外に新たに三十七年度において実施し得るという技術的のものがあるならば、それを計画立てれば、国はそれに見合うだけの金は予備……
○川島国務大臣 ガードレールを作ったり何かするようなこと、部分的にはいろいろと考えられますけれども、全体として安全施設をどうするかということはまだ検討しておりません。今のお話もございましたから、一つなるべく早い機会に取り上げまして検討するように、各閣僚に対してお話し申し上げたいと思います。
【次の発言】 三十七年度の予算で見込んでおります交通整備事業以外に、交通安全設備その他事業が可能なものにつきましては、三十七年度の予備金なりあるいは補正予算の措置をするなりするということをきめまして、これは池田総理と私と三木長官と中村建設大臣、四者の会談で話がまとまっております。本日の交通関係閣僚懇談会に大……
○川島国務大臣 行政管理庁設置法等の一部を改正する法律案につきまして、その提案の理由を御説明申し上げます。 今回提案いたしました行政管理庁設置法等の一部を改正する法律案は、行政管理庁設置法の一部と北海道開発法の一部をそれぞれ改正しようとするものであります。 まず、行政管理庁設置法の一部改正につきましては、一つは、監察に関連して行なう調査の対象に鉱害復旧事業団、石炭鉱業合理化事業団、日本蚕繭事業団及び中小企業退職金共済事業団を加えること、いま一つは、定員外職員を定員化するため行政管理庁の定員千六百五十四人を千六百六十四人に改めることであります。 監察に関連して行なう調査の対象にこれらの事業……
○川島国務大臣 ただいま議題となりました行政不服審査法案について、その提案理由を説明申し上げます。 訴願制度は、行政庁の違法なまたは不当な処分に関しまして行政庁に不服申し立てをさせ、よって行政庁による簡易迅速な手続により国民の権利利益の救済をはかりますとともに、行政の適正な運営を確保する意義を有するものであります。 このような趣旨のもとに、現行の制度は、一般法たる訴願法とその他の法令とによって運用されておりますが、明治二十二年に制定施行せられましてから一回の改正も行なわれることなく今日に至っております訴願法と、他の法令において個々に定められております不服申立制度との間には、種々不備、不統一……
○川島国務大臣 臨時国会で、臨時行政調査会法案を御審議願う際に御説明申し上げたのですが、臨時行政調査会は、三カ年にわたる継続審議を願うものでありまして、最終的には三十九年三月三十一日までに答申をしてもらうというわけになっております。しかし、世の中が進歩いたしましたり、あるいは内閣の政策等のために必要なる機構の改正は、その間においても実行するのだということを申し上げて、御了解を得てあるわけであります。行政調査会は、現在の行政機構全般に対して根本的にメスを入れるということでありまして、個々の改革につきましては、必要ならばこれをやる、こういう方針をとって参ります。その方針に基づいて、三十七年度におき……
○川島国務大臣 不要不急になりました政令、法令等の改廃につきましては、近く取り上げて審査することになっております。これは臨時国会の際に内閣委員会からの御要望もありまして、そういう方針をとるつもりでおります。
【次の発言】 昨日、第二回の臨時行政調査会を開会いたしまして、私も出席をいたしました。当日の会議におきましては、まず、佐藤会長から、先般のいわゆる佐藤発言についての釈明がありました。続いて私から、臨時国会におきまする法案審議の際の経過並びに附帯決議等の趣意を説明いたしまして、なお、あわせて、山内さんから御注意がありました三点につきましても報告いたしておきました。その後、当日は安西委員が外遊……
○川島国務大臣 終戦後の大きな特徴として、各省庁の部局の増大、定員の増加等があげられるのであります。戦前でありますと、官制の改正は枢密院の諮詢が要りました。枢密院は相当厳重な態度で臨んでおられましたから、一局一課を作るについても容易ではなかったのであります。まして、定員増というようなことはなかなかできなかったのでありますが、戦後はそういう機能がなくなりまして、行政管理庁でこれを主管するという法の体制にはなっております。しかしながら、過去数年間における実際の運営を見ますと、主導権はむしろ大蔵省にありまして、大蔵省で予算をつければ、追っかけて部局の改廃、定員の増加等を行政管理庁は認める、こういうふ……
○川島国務大臣 行政監察をします際には、最後に勧告の結論を出す前に、一応当該の省庁に向かいまして意見を聞くという慣例になっております。勧告案は行政管理庁の独自の立場で出しますけれども、一応相手方の意見を聞くということも、勧告の結果を効果あらしめるために必要と考えて、そういう処置をとったのであります。ただいまお話の食肉行政につきましても、すでに地方の監察局から行政管理庁に報告がありまして、それに基づきまして勧告案の草案はできております。これにつきまして、農林省方面に一応意見をただしておる最中であります。しかし、意見を聞きましても、勧告そのものは行政管理庁の権限におきまして、また、独自の立場におい……
○川島国務大臣 行政不服審査法の施行に伴う関係法律の整理等に関する法律案についてその提案理由を説明申し上げます。 この法律案は、行政不服審査法案が不服申し立てに関する統一法規として現行の訴願制度を全面的に整備するのに伴いまして、関係法律二百六十八件につき、必要な整理等を行なおうとするものであります。 すなわち、第は、行政不服審査法案が一般概括主義を取り入れたため、関係法律において、不服申し立てをできる旨の規定が重複することとなりますので、これらを削除したことであります。 第二は、行政不服審査法案において、不服申し立てに関すを名称を統して審査請求、異議申し立て及び再審査請求といたしましたの……
○川島国務大臣 公社、公団、事業団等につきましては、行管といたしましては特に平素から関心を持ちまして、間違いのない業務運営をするように監査をいたしております。ただいまお話しの農地開発機械公団につきましても、昨年監査いたしました。主管庁である農林省を通じて勧告を発しております。従来のやり方は大体六カ月間内に勧告に対する処置の回答を求めまして、なお改善しなければさらに勧告する、こういうふうにやっておるのでありまして、実は農地開発公団に対する農林省の回答がきているかどうかまだ知りませんけれども、監察官が来ておりますので、担当の監察官から報告をいたさせますけれども、監察の結果勧告をいたしますことにつき……
○川島国務大臣 御質問の趣意を取り違えているかもしれませんが、一応申し上げます。 現在の行政機構というものは、きわめて複雑かつ多岐でありまして、しかも公務員の活動がはなはだ非能率的であります。それがために国民に非常な不便を感じさせておるのであります。行政の実績もあがりません。これを改革することが目下の急務でございまして、臨時国会におきまして臨時行政調査会の御協賛を得まして最近発足しようといたしておるのも、全くこれを根本的に直そうという趣意にほかならないのであります。同時に、人事管理の面等におきましても、各官庁それぞれ違っておりますからして、これらも統一しまして、官紀の振粛に資したい、かように……
○川島国務大臣 七人の委員の方に全部委嘱が済みましたので、二月十五日に第一回の顔合わせの会合をいたしました。その際に総理大臣並びに私から一応のごあいさつを申しまして、かねて書面で会長の指名を総理からしておりました。それに基づきまして、佐藤喜一郎さんが会長になりまして、佐藤さんから、これは法律に明記してあるのですが、代理として高橋雄射さんを指名されまして、そのあとで佐藤会長並びに高橋会長代理から、それぞれ簡単なごあいさつがありました。終わりましてから、別室で、今後の運営につきまして懇談をいたしたのであります。懇談は、内容的にはほとんどありません。二十一日に第一回の会合を開いて、今後の運営の仕方を……
○川島国務大臣 私は行政管理庁長官になりましてから、東京都の問題につきまして特に関心を持ちまして、いろいろ考えておるのでございます。東京都問題を解決するのに、現在ある首都圏整備委員会ではたして適当かどうか、この権限、組織等についても考慮しなければならぬのではないか。本年の予算編成期にあたりまして、首都圏整備委員会は首都圏整備庁という役所にしたいという申し出もありましたが、この程度では問題解決の役には立たぬと思いまして、私はそれは了承しなかったのでありますが、現在膨大な組織を持っておる東京都政との関係はどうなるかということも、相当考究する問題がございます。そうした根本問題を考えながらも、着手し得……
○川島国務大臣 東京オリンピック大会につきましては、政府におきましては、かねてよりその達成に力強く支援を与えておったのでありますが、最近の準備の進捗状態を見ますると、必ずしも万全とは言えないのでございます。そこで、先般閣議におきましてこれを取り上げまして、従来以上にさらに力強く推進するために、閣僚懇談会を作りまして、同時に私が担当国務大臣に指名をされたのでございます。今後とも政府としましては、オリンピック関係の各方面、オリンピック組織委員会のやります仕事、また選手強化を受け持っております日本体育協会の仕事はもちろん、オリンピック受け入れ態勢として、道路、ホテル、環境整備、その他各方面に対しまし……
○川島国務大臣 私が今度参りましたのは、インドネシア政府の招待によるのでありまして、実はこの招待の話が出ましたのは、オリンピック担当大臣になる以前のことでありました。インドネシアの賠償問題は、私が自民党の幹事長時代に妥結をいたしました。その賠償に基づいて、あすこに十四階建のインドネシア・ホテルができたのだから、一つアジア競技大会の機会にこれを見てくれないかということが発端でありまして、私も行く気になったのでありますが、その後オリンピック担当大臣になりまして、私は一そう行くという考えを強めまして、招待を受諾いたしたのであります。従いまして、今度私がインドネシアへ参りました目的は、インドネシア政府……
○川島国務大臣 北海道の河川は、内地の河川に比べまして、改修率が非常に低いことは事実でございます。これは数年前までは比較的水害を受ける率が少なかったためも一つありますが、何といたしましても二千三百にわたる大小の川を入れまして、そのうち、直轄河川、準用河川に指定されているものがわずかに三百九十程度であります。従いまして、河川の改修は非常におくれております。昨年水害がありまして、私は直ちに現地に参りまして、親しく実情を視察いたしまして、三十七年度予算編成の際にも、治水事業に対しましては特に配慮いたしまして、従来よりも増額をいたしたのでございますが、三十八年度から北海道第二期総合開発計画がスタートい……
○川島国務大臣 ただいま議題となりました行政不服審査法案について、その提案理由を説明申し上げます。 訴願制度は、行政庁の違法なまたは不当な処分に関しまして行政庁に不服申し立てをさせ、よって、行政庁による簡易迅速な手続により国民の権利利益の救済をはかりますとともに、行政の適正な運営を確保する意義を有するものであります。 このような趣旨のもとに、現行の制度は、一般法たる訴願法とその他の法令とによって通用されておりますが、明治二十三年に制定施行されましてから一回の改正も行なわれることなく今日に至っております訴願法と、他の法令において個々に定められております不服申立制度との間には、種々不備不統一の……
○川島国務大臣 国民の権利義務擁護と行政の適正なる運営ということは表裏の関係にありまして、相反するものではないと考えております。ただ、戦前は、憲法によりまして、行政のあり方というものが、国民のためというよりも、むしろ天皇の官吏であるという観点から、ややともすると官庁本位の行政が行なわれてきたのであります。従って、訴願法の精神の重点が、国民の権利義務擁護よりも行政の運営の面に置かれたのでありまするが、新しい憲法によりまして、行政は、また政治は国民のためにあるのだということがはっきりいたしております。その趣意に従いまして、今回訴願法の改正をいたしたのでありまするからして、従って、行政不服審査法にお……
○川島国務大臣 その点につきましては特に注意をいたしまして、この法案の中にも教示制度というものを設けまして、処分を国民に通達する場合に、再審査の要求ができる、その要求をする上級官庁はどこであるかということを特に明示して通達するという、これはこの法案としてはやはり一つの特色のある条文を入れておるわけでございます。そういうふうに、この法案をなるべく国民に広く利用してもらおうという考えを持っておりますから、今お話しの点、いよいよこの法案が公布になった場合に国民にどうして徹底させるかということについては、具体的な方法を私まだ考えておりませんけれども、まことにごもっともな御意見でありますから、一つ具体的……
○川島国務大臣 オリンピックの準備といたしましては、組織委員会自体がやりますものと、国並びに東京都がやりますものと、いろいろございます。組織委員会自体がやりますものとしては、競技場の施設、選手村の整備などもございます。東京都並びに国が協力してやりますものは、オリンピック関連道路、駐車場の整備、環境衛生などでありまして、多少予定よりおくれておりますけれども、しかし最近非常に努力いたしまして、来年十月の開催までには完全に間に合うと、かように考えております。
【次の発言】 佐藤さん御心配のように、一番問題になるのは道路整備なんです。道路整備は、オリンピック組織委員会よりも、国と都で受け持ってやってお……
○川島国務大臣 東京大会にはぜひI OC加盟国全部参加してもらいたいと考えております。インドネシアは正式にはまだIOCから脱退した処置はとられておりません。これは十月に開かれますIOCの総会において最終的に決定をするものだ、さように聞いておりますが、しかし、先般のジャカルタのアジア大会を境としまして今日IOCとインドネシアとが絶縁の状態になっているのは、御指摘の通りであります。そこで私といたしましては、せっかくアジアでやる初の大会でありますからして、ぜひひとつインドネシアも参加してもらいたいと考えて、先般懇音心な者がインドネシアに行くついでがありましたので、特にスカルノ大統領に面会をして私の考……
○川島国務大臣 佐藤さんと同じように考えておりまして、できるならば独立した競技場を持ちたいと思っております。ただ、来年の十月に迫ったオリンピックに間に合うか、間に合わぬかという問題があります。地所につきましても最後的にまだ確定をいたしておりませんし、規模、予算などについても検討しておるのであります。その点私は心配しております。政府としてはまだ最終的決定をしていない、気持ちとしては、つくりたいということは考えております。
【次の発言】 敷地につきましては、従来三、四カ所の候補地を物色しておったのですが、いずれも故障がありまして、最後に代官町、あそこならばよかろうということにほぼなっておるのですが……
○川島国務大臣 現在、公社、公団、公庫、事業団、それに政府が全額出資しておる、あるいは半額出資しておる、もしくは相当多額の助成金、補助金を出しております団体は、総計すると八十八という多数に上っております。その中には、当然行政官庁でやるべき仕事を、しいて事業団などをつくって、そこに移しておるということも確かにあります。私は、そういうものはなるべく抑制すべきものだという考えをかねて持っておりますが、実は行政管理庁の権限といたしまして、一般の行政官庁の機構につきましては、これを審査する権限を持っておりますが、公社、公団、事業団その他については、そうした権限がありません。そこで、今回、行政管理庁の組織……
○川島国務大臣 ただいま御質問のうち、公社、公団、事業団は、審議会、調査会とはおのずから性格が違うのであります。公社、公団、事業団等につきましては、最近いろいろ世間から批判がありまして、その運営をもう少し適正にしろということでありまして、管理制度などの改善について考えておるのであります。実は政府の機構とは違いまして、公団、公社、事業団等は、その設置につきまして行政管理庁長官が容啄することはできないようになっております。従いまして、今回提案しておるのは、公社が一つ、事業団が三つでありますが、実はそういう提案についても私ども閣議で了承しただけでありまして、事前協議はなかったのでありますが、今後は新……
○川島国務大臣 毎年予算編成時期になりますと、各省庁から機構の拡大、定員の増加等の要求が参ります。三十八年度予算編成の際にも、定員増はざっと要求が四万二千名ございまして、政府の方針といたしましては、公務員の定員はなるべくこれを増加しない、仕事の事務能率を高め、合理化をすることによって処理していこう、こういう方針を堅持いたしておりまして、三十七年度予算の際にもその方針であったのでございまして、三十八年度予算の際にも、その方針に基づきまして、各省庁の要求を審査いたしまして、大体認めたのは現業関係であります。郵政省の現業員、もしくは文部省の高等学校の増設、大学の学科の増設等による増員、防衛庁の、これ……
○川島国務大臣 三十八年度の予算面におきまして、公務員の増加員数はざっと一万四千名でございます。そのうちには事務系統と現業系統と二つありまして、現業系統が比較的多いのであります。事務系統の方につきましては、炭鉱会社の事務系統の職員をそれに転換するということはあり得るのでありますが、ただ、公務員は一定の資格が要りますからして、そういう点をどうあんばいいたしますか、これから検討いたしたいと思っております。 御質問は、主として炭鉱労務者じゃないかと思うのです。現業関係は、防衛庁の関係、また文部省の大学の学科増設、新たにできる高等工業学校の新設等の職員などは、炭鉱離職者を転換し得る性格のものじゃない……
○川島国務大臣 ただいま議題となりました北海道東北開発公庫法の一部を改正する法律案につきまして、提案理由及びその要旨を御説明申し上げます。 北海道東北開発公庫は、昭和三十一年設立以来昭和三十六年度末までに約八百億円に上る出融資実績を示しておりまして、三十七年度予定の原資二百三十億円を加えますと三十七年度末には実に一千億円をこえるのであります。 このように、公庫に対する出融資の要請はきわめて強く、その規模も逐年拡大していく実情にあります。 今後、北海道及び東北地方における鉱工業の進展に対処して、公庫がその使命を達成するためには、まず公庫の資本金の充実をはかり、経営の健全性を維持していくこと……
○川島国務大臣 行政管理庁設置法の一部を改正する法律案につきまして、その提案の理由を御説明申し上げます。 今回提案いたしました行政管理庁設置法の一部を改正する法律案は、現在、行政管理庁が行なっている行政機関の機構の新設等に関する審査のほかに、新たに、法律により直接に設立される法人または特別の法律により特別の設立行為をもって設立すべきものとされる法人、つまり、いわゆる特殊法人の新設等に関する審査を行なうことをその所掌事務に加えようとするものであります。 近時、国家的目的を達成するため、特定の業務を営む公団、公庫、事業団等の特殊法人が多数設置される傾向にあります。 しかし、これらの業務を合理……
○川島国務大臣 臨時行政調査会は独自の立場で、独自の権限で検討を続けております。私としては、中間的の報告は聞いておりませんし、また聞くつもりもございません。結論が出たなら、それを政府がいかに扱うかということなんであります。したがって、いま臨調でやっていることを途中でいろいろ取り上げて、行管で研究することはいたしておりません。
【次の発言】 臨時行政調査会に対しましては、監督、指導はもちろんのこと、何らの示唆も与えておりません。全く独自の検討にゆだねておるのであります。いまお読みのことは、問題点としていろいろあげたのでありましょうけれども、最後の仕上げには、しぼられて現実的な問題として答申が出る……
○川島国務大臣 公社、公団、公庫の性格は、大体各官庁庁で計画いたしましたものを実施する方面を受け持っておるのであります。監査につきましては、それぞれの官庁を通じて監査をやっております。しかし、従来の法律によりまして、公社、公団、公庫、事業団をつくる場合は、行政管理庁の関係なしに、主管官庁だけでもって立案し、これを提案することになっておりましたので、それでは公社、公団、公庫の監督が十分でない、こう考えまして、今度の改正を提案した、そういうことでございます。
【次の発言】 既設のものにつきましては、目的の変更の場合には行管の審査を必要といたしますけれども、これを廃止するというようなことにつきまして……
○川島国務大臣 御質問に全く同意見でございます。私も行政管理庁長官になりまして以来、閣議におきまして二回ほど発言いたしまして、審議会、調査会の整理を各大臣に要求いたしておるのでありますが、まだその実が上がりません。上がりませんけれども、実情を調べまして、不要不急になりましたものはぜひこれを近いうちに整理したい、かように考えております。また委員の任命につきましては、これはそれぞれの担当大臣の責任においてやるのでありますが、一人の人があまりたくさんの委員をやることは弊害が起こりますから、これも適当に是正するようにこれから考慮いたしたい、かように考えております。
○川島国務大臣 七人委員会は、非常に熱心に行政改革の問題を取り上げておりまして、委員の間で円滑を欠いたということはございません。
【次の発言】 ただいまはいろいろ調査研究している段階でございまして、結論に達しておりませんからして、従って、一致を欠くとか欠かぬとかいうことは、まだ起こっておりません。
○川島国務大臣 根本秘書官が先般検察庁で調べられた事実はございます。直ちに帰されました。私に対しまして、調べられたけれどもたいした事件ではありません、こういう報告があっただけでございます。金のことは全然聞いておりません。
【次の発言】 私は政治団体の諸君とは比較的広く交際をいたしております。肥後亨もその一人でありまして、特に懇意であるというわけではございません。千葉工業大学の理事をしておったのを、私が理事長になって肥後をよさしたわけでございます。そういう関係でございます。
【次の発言】 臨時行政調査会では、国政の根本的改革についていま構想を練っておるのでありまして、時勢の進運その他によりまして……
○川島国務大臣 北海道の畜産化、それから草地開発などは、第二期計画を今調査作成中でございまして、三十八年度から初スタートするのですが、今お話しの通り大体牛を六十万頭にしようという考えを持っております。それに見合っただけの草地の開発を施策しておると思うのですが、北海道には耕作可能地で未開拓の土地が数十万町歩あるわけでございます。八カ年第一期計画で開拓し得るのは、予算の面から申しましても、そうよけいではないのでありまして、矢臼別を演習場にかりにいたしましても、北海道の畜産をふやすことには影響はないと私は考えております。しかし、これはあくまでも地元の意向を尊重する必要があるのでございまして、防衛庁と……
○川島国務大臣 行政機構の改革につきましては、戦前戦後を通じまして幾回か計画されたのでありますが、そのつど成功はいたしておりません。ごく若干の手直しはありましても、根本的に行政機構の体質改善までは行なわれておらないのであります。一方これは経済の伸長、国運の伸展にもよりますが、行政機構というものは膨大化する一方であります。公務員の数も事務量がふえるに従って増すというようなやり方でありまして、官庁事務の簡素能率化もできておりません。これに対しましては、国民からもいろいろな批判がありますし、議会でもいろいろ御論議になりましたので、議会の御協賛を経まして、昨年から臨時行政調査会を設けて御検討を願ってお……
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