古井喜実 衆議院議員
29期国会発言一覧

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古井喜実[衆]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計発言一覧質問主意書

このページでは古井喜実衆議院議員の29期(1960/11/20〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は29期国会活動統計で確認できます。

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本会議発言一覧(衆議院29期)

古井喜実[衆]本会議発言(全期間)
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第38回国会(1960/12/26〜1961/06/08)

第38回国会 衆議院本会議 第4号(1961/01/31、29期、自由民主党)【政府役職:厚生大臣】

○国務大臣(古井喜實君) まず、国民健康保険の内容改善の問題であります。今年度をもって皆保険態勢が整うわけでありますけれども、国保の内容に至りましては、お話にもありましたように、不十分な点がたくさん残っておると思います。お話の給付率の問題につきましても、今後、結核とか精神病とかだけに限らず、また、世帯主だけに限らず、もっと広く、できるだけ早く給付率の引き上げをいたさなければならぬものだと思うのであります。漸進的に、同時にまた、できるだけのスピードで改善をはかっていきたいと思います。  次に、医療費の引き上げと国保財政との関係であります。国保財政は従来から窮屈であるわけでありますが、それに、今回……

第38回国会 衆議院本会議 第9号(1961/02/23、29期、自由民主党)【政府役職:厚生大臣】

○国務大臣(古井喜實君) 農村における医療機関の普及整備の問題、環境衛生の改善の問題、婦人労働の軽減の問題等についでお尋ねを受けました。医療機関の普及整備の問題でありますが、特に僻地におきます医療機関の整備は、何年来かやってきておるわけでありますけれども、まだ十分行き届くというところまではいっておりません。従いまして、三十六年度におきましても、さらに三十八カ所、少なくとも僻地の診療機関を整備したいと思います。特別僻地という、特に不便な場所におきましては、医療機関というわけにもいきませんので、今度は巡回診療所とか巡回診療船まで三十六年度に考えていこうというわけでありまして、できるだけ努力をしてい……

第38回国会 衆議院本会議 第16号(1961/03/14、29期、自由民主党)【政府役職:厚生大臣】

○国務大臣(古井喜實君) 国民年金法の一部を改正する法律案につきまして、その趣旨を御説明申し上げます。  国民年金法は昭和三十四年の第三十一回国会において成立いたし、福祉年金の支給に関する部分は同年十一月から実施されたのでありますが、拠出年金に関する部分は昭和三十五年十月からその適用事務が開始され、本年四月から保険料納付が開始されることになり、これによって、この制度が全面的に実施される運びになる次第であります。  国民年金制度は、すでに御案内のごとく、社会保障制度審議会における全会一致の答申に基づいて策定されたものでありますが、これに対し、各方面から種々改善の要望が寄せられたのであります。政府……

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委員会発言一覧(衆議院29期)

古井喜実[衆]委員会統計発言一覧(全期間)
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第37回国会(1960/12/05〜1960/12/22)

第37回国会 社会労働委員会 第1号(1960/12/13、29期、自由民主党)【政府役職】

○古井国務大臣 私、今回第二次池田内閣の成立にあたりまして厚生大臣を拝命いたしました。かねて厚生行政について御造詣の深い各位の御協力を得まして、この責任を果たして参りたいと考えております。この機会に一言ごあいさつを申し上げ、あわせて厚生省所管の諸行政に関して所信の一端を申し述べたいと存じます。  あらためて申し上げるまでもなく、社会保障の充実をはかり、もって国民生活の安定と福祉の向上をはかりますことは、福祉国家の実現を期する上にきわめて重要な意義を有するものでありまして、現内閣の基本的な施策の一つとしておるところであります。厚生行政は、これら諸施策を推進するにあたり、その中核をなすものとして非……

第37回国会 社会労働委員会 第2号(1960/12/15、29期、自由民主党)【政府役職】

○古井国務大臣 病院ストの問題でありますが、まずもってこれはお話のように、一日も早く円満な解決を見たいものだと私どもも熱望をいたしておるわけであります。これは申すまでもないことであるわけであります。それにつきましてどうしたらよいか、きょうの当面のストが、どうしたら早く結末がつくのか、苦慮いたしておるわけであります。何と申しましても問題は労使間の問題でもありますので、やたらに法の上の権限や根拠がなしに私どもが介入いたしますことは戒めなければならぬことでありますので、呼びかけてみたいような気もやまやましておるのでありますけれでも、さような点もありますので、今日まで戒めてきております。その点について……

第37回国会 社会労働委員会 第4号(1960/12/20、29期、自由民主党)【政府役職】

○古井国務大臣 今もお話しのように、厚生省の関係にはずいぶんむずかしいこじれた懸案が山積しておりまして、実はきょうまでたまっておるむずかしい懸案を、できることなら何とか早く片をつけたいと思うのでありますけれども、きょうに至ったのも、それだけのわけがあるためにこうなっておるわけでございますから、なかなかめんどうなことがありまして、うまく解決がつくかどうか苦慮しておるのであります。けれどもたまったものをなるべく早く片をつけて、それからできるものなら本格的に社会保障全体の前進のために努力したいものだと思いまして、自分なりに一生懸命頭を悩ましておるところであります。気持は一つおくみ取りを願いたいと思う……

第37回国会 社会労働委員会 第5号(1960/12/21、29期、自由民主党)【政府役職】

○古井国務大臣 なるべく時間がある限りは、どんな人にでもお目にかかって御希望や御意見は聞いた方がよいと思います。これは厚生省だけのことじゃない。あたりまえのことだと思います。全体のことだと思います。
【次の発言】 私はさっきも申しましたように、どなたがおいでになろうが、委員会に出ておれば途中で出るわけにはいきませんが、しかし委員会が終わった直後か、時間があります場合には断わったことはない。お目にかかっておるつもりでおります。多分私の記憶する限りでは、申し入れがありまして会う時間があって会わなかったことは一ぺんもないと存じております。これはあたりまえなことだと思いますし、私にしてみれば、ことに初……

第37回国会 社会労働委員会 第7号(1960/12/23、29期、自由民主党)【政府役職】

○古井国務大臣 この同和対策の問題につきましては、お話しのように、歴代各大臣が力を入れてやっておられることと私もはたから見てそう感じております。それから私自身できるだけ党内でもこの問題に関係したいと思いまして、及ばずながら関係をしてきたつもりでありますが、今また自分の役所の担当の仕事となってみますと、一そうこれは今まで以上に身を入れて打ち込んでやっていきたいと思うのであります。ことに私どもの村の中には一緒に学校に行ったりしておった級友もたくさんおるのであります。今でも友人であります。よく事情も身をもって感じて知ってもおりますし、今までの大臣に劣らぬように身を入れてやっていきたいと思っております……

第37回国会 予算委員会 第5号(1960/12/16、29期、自由民主党)【政府役職】

○古井国務大臣 お話のように、たしか渡邊厚生大臣の時代だったと思いますけれども、社会保障の長期計画を作りたいというわけでそういう努力を始められたわけであります。私はこの着眼は非常に意味があると思ったのであります。ただ実際問題は申すまでもなしに非常にむずかしいことで、あまり架空なものを作っても意味がない、しかし反面、何かそういう目安を持っていないと、いわば風の間に間にみたいなことになってしまってもたわいがないことでありますから、やはりむずかしくてもこの問題はもう一ぺん検討してみようじゃないか、あまり架空にならぬで、しかしあまり現実にばかりなじんだものでない辺でそういうものを取り上げて問題を検討し……

第37回国会 予算委員会 第6号(1960/12/17、29期、自由民主党)【政府役職】

○古井国務大臣 国民年金の手直しのためにふえる経費でありますが、これは御案内のように、拠出制の方は、まだどれだけのことを改正するかも最後的にはきまっておりません。二つばかりの項目はやろう、こういうことになっておりますけれども、あとはこれからの問題であります。そこで拠出制の方の関係で十九億六千万、それから福祉年金の方の改正で、これも、もう少し手続において固めなければならぬ点がありますけれども、大体九億四千万、これが国民年金関係の改正に伴う分であります。  それから次は義務的経費の自然増ですが、これは生活保護費の関係が約四十六億、それから国保の関係約六十二億、それから国民年金の関係、これが約百七十……


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第38回国会(1960/12/26〜1961/06/08)

第38回国会 決算委員会 第30号(1961/05/12、29期、自由民主党)【政府役職】

○古井国務大臣 お話のように、幸いに結核の方はどうやら山が見えたというか、ああいう状況で、十数万毎年なくなっておったものが、このごろは三万人ちょっとくらいに結核の関係は死亡が減ってきたという状況で、これは、このような病気の中で非常に死亡率が減ってきたわけでありまして、幸いなことであります。もう一息努力していけば、よほどのところにいくのではないかと思うのであります。  ところが、今お話にありましたように、非常に因りますものが精神病、あと高血圧、ガン、心臓病というような成人病の死亡率が非常にふえてきた。同時に、精神病の問題は、単に本人のみならず、他の人にも迷惑をかけることはお話の通りでありますし、……

第38回国会 社会労働委員会 第1号(1961/02/07、29期、自由民主党)【政府役職】

○古井国務大臣 昭和三十六年度の厚生省所管一般会計及び特別会計予算案の概要について御説明申し上げます。  昭和三十六年度の予算編成にあたりましては、医療保障の充実、低所得者層の福祉の向上、国民年金制度の改善、母子福祉及び児童福祉の充実、生活環境の改善など厚生行政の中核となる諸施策を強力に推進することといたしております。  さて、昭和三十六年度厚生省所管一般会計予算における総額は二千二百七十六億二千四百五十万円でありまして、これを昭和三十五年度当初予算一千六百四十七億一千四百九十四万五千円に比較いたしますと、六百二十九億九百五十五万五千円の増加と相なり、前年度予算に対し、三八・二%の上昇を示して……

第38回国会 社会労働委員会 第2号(1961/02/08、29期、自由民主党)【政府役職】

○古井国務大臣 昨今医療問題が全国民の大きな関心事になってきた事実は、医療問題がある意、味ではこれから一歩改善、前進する段階にきたことを示しておるような気もするのであります。問題が起こっておりますことは、これはお互いに処理に苦労をしなきゃならぬ点もありますけれども、しかしぶつかった機会ごとにやはり改善したり、これを先に進めていくための広い場面を考えていくには、その意味ではよいことだとも思うのであります。何とかこういう際に、今お話しのように、たまってきておりました問題を本格的に一つ一つでも取り組んでいって解決していきたいものだというような気がしておるのであります。  厚生行政全般につきましては、……

第38回国会 社会労働委員会 第4号(1961/02/15、29期、自由民主党)【政府役職】

○古井国務大臣 厚生白書にはいろいろな統計を取り入れて、これを資料として説明しておるのでありますが、それには資料もいろいろ種類の違っているものが用いられておるのでございます。ただいまの話は、ILOの一九五八年の統計をとって説明をしておる部分の問題だろうと思うのであります。たしか五八年の報告書か何かその中に五三年、四年の事実が掲げてある。それを取り上げて説明しておるのだと思います。それでそのことは、ありのままに五三年、四年ごろの事実がこうだということをその通りに言っておるのでありまして、きょうが、その数字そのままだとか、そんなことは、私の知っておる限りでは、白書に書いていなかったように思うのでご……

第38回国会 社会労働委員会 第7号(1961/02/22、29期、自由民主党)【政府役職】

○古井国務大臣 去る二月十六日の当委員会の際におきまして、たまたま私は参議院の予算委員会に出席を求められて、そちらに出席いたしておりましたので、当委員会の方への出席が心ならずもおくれてしまいましたことは、はなはだ遺憾に存じております。事情御了承願いたいと存じます。
【次の発言】 ただいま議題となりました予防接種法の一部を改正する法律案について、その提案の理由を御説明申し上げます。  急性灰白髄炎、いわゆる小児麻痺の罹患者は近年大幅に増加し、特に昨年の流行期に際しては一部地域において著しい蔓延を見たのであります。政府はこれに対処するため、伝染病予防法による各種防疫措置を行なうとともに、その最も有……

第38回国会 社会労働委員会 第10号(1961/03/02、29期、自由民主党)【政府役職】

○古井国務大臣 ただいま議題となりました国民健康保険法の一部を改正する法律案について、その提案の理由を御説明申し上げます。  国民健康保険の給付内容につきましては、国民皆保険体制の進展とともに全般的に逐次向上して参りましたが、国民健康保険における現行の一部負担率では、世帯の生計中心者が長期疾病にかかった場合には、その一部負担金が大きな負担となりまして、これがために十分な医療を受けられない場合が少なくない事情であります。また一方、保険者にとりましては、一挙に一部負担率を引き下げることは、保険財政の上から容易でない現状でありますので、今回は世帯主である被保険者が結核性疾病または精神障害にかかった場……

第38回国会 社会労働委員会 第12号(1961/03/10、29期、自由民主党)【政府役職】

○古井国務大臣 ただいまの任意接種の問題は、きょうの扱いの問題といたしましては、局長から申し上げたようなことにならざるを得ないのだと思うのでありますが、お話のような実情もあることでありますから、この段階では、行政指導の上で最善を尽くすという以外は、すぐさまの段階では道がないのかもしれませんが、よくその辺も検討してみまして、事情が事情ですから、最善をはかりたいと思います。
【次の発言】 今の任意接種の場合だけを安くいけるように特別に扱うかどうか、この辺が私もちょっとよく判断がつかぬのでありますけれども、しかしとにかく外国品ならば非常に安いというのが、一方においては国産品の育成を奨励するという面は……

第38回国会 社会労働委員会 第15号(1961/03/16、29期、自由民主党)【政府役職】

○古井国務大臣 ただいま議題となりました国民年金法の一部を改正する法律案について、その提案の理由を御説明申し上げます。  国民年金法は、昭和三十四年の第三十一国会において成立いたし、福祉年金の支給に関する部分は同年十一月から実施されたのでありますが、拠出年金に関する部分は、昭和三十五年十月からその適用事務が開始され、本年四月から保険料納付が開始されることになり、これによってこの制度が全面的に実施される運びになる次第であります。  国民年金制度は、すでに御案内のごとく、社会保障制度審議会における全会一致の答申に基づいて策定されたものでありますが、これに対し、各方面から種々改善の要望が寄せられたの……

第38回国会 社会労働委員会 第17号(1961/03/23、29期、自由民主党)【政府役職】

○古井国務大臣 医療金融公庫は、発足しましてまだ日が多くたっておりません。発足当初のことで、いろいろ運営の上に御意見などが出ますのも無理からぬことだと思うのであります。そういうふうないろいろの、実際やってみた上の御意見等もよく検討いたしましたり、それから今のお話のように、貸付の資金ワクの三十億が七十億に拡大されることもありますから、そういう変化も前提にありますし、経験、それから変わった点などもありますから、これはよく検討してみたいと思っておりますので、御意見などは十分聞かしていただいて、よりよくする余地があるものはよくするようにいたしたいと考えておるわけであります。

第38回国会 社会労働委員会 第20号(1961/03/29、29期、自由民主党)【政府役職】

○古井国務大臣 衛生行政が予防的な方面にだんだん進んでいかなければならぬことは申すまでもないことであります。保健所の問題もありましょう。これも、保健所がよく活動しているかどうかということは、いわば衛生行政が進んでおるかどうかのバロメーターくらいに思うのです。そこまでいかねばならぬと思うのであります。それから生活環境の改善の問題、そういう方面にだんだん進んでいかなければいかぬと思う。蚊とハエのお話がありましたが、大賛成です。のみならず、私も局長に話したこともあるのでありますが、幸いに各地方で、今が時期でありますので、力を入れてやってくれておりますし、それに呼応するように、いわば突き上げるくらいに……

第38回国会 社会労働委員会 第21号(1961/03/30、29期、自由民主党)【政府役職】

○古井国務大臣 金融公庫の運用の問題について、特に精神病院の方面に厚くというか、重点を置いてという御趣意のお尋ねのように伺ったのでありますが、全体のワクもワクでありますから、思う通りばかりもいかぬかもしれませんけれども、しかし精神病院の施設の方は、やはりまだ不十分で足らないような現状でもございますので、今お話しの辺は、関係の者ともよく相談をいたしまして、極力その方向で研究してみたいと思います。
【次の発言】 今お話しの点を含めて、精神衛生審議会で制度の問題等も検討中でございますので、その結果を待ちまして善処したいと思います。
【次の発言】 関係局長から先にお答え申し上げておきたいと思います。

第38回国会 社会労働委員会 第23号(1961/04/05、29期、自由民主党)【政府役職】

○古井国務大臣 全体論としましては、びしびし厳重に監察をしてもらって、勧告をしてもらった方がよいことだと私は思うのであります。そして考えるべき点は考えなければならぬ。そうして改善ができるのでありますが、問題の県立の精神病院の点は、これは原則は原則でありますけれども、今もお話しの通り、そうたやすい問題でもないのでありますし、管理庁の方もこれにはいろいろな判断が要ることだから表には出しておいでにならぬのだろうと思いますけれども、おっしゃるように勧告を受けるまでもなしに原則は原則として、法は厳固としてあるのですから、私どもの方ではそれはその方向に従って、言われようが言われまいが考えておかなければなら……

第38回国会 社会労働委員会 第24号(1961/04/06、29期、自由民主党)【政府役職】

○古井国務大臣 結核対策のこれからの問題の大事なところだろうと思います。よく専門家の意見も聞き、相談をいたしまして、今後の問題としてやるべきことはやっていきたいと思います。
【次の発言】 保健所の任務が非常に大きくなってきておるということは、その通りだと思うのであります。それに対応してそれだけの働きができておるかどうか、また実力があるかという問題が残っておるわけでありますが、お話しのような点もありはしないかと私も思うのです。ですから、局長もさっき以来申し上げておるのでありますけれども、どうして充実して機能を発揮させるかという具体案をよく局長のところでも研究すると思いますから、その方向でやってい……

第38回国会 社会労働委員会 第30号(1961/05/10、29期、自由民主党)【政府役職】

○古井国務大臣 結核の問題については、大体今までの考え方は局長からお話ししたようなことでありますし、これからまた検討したいという点も局長が話しておったようなことでありますが、その中で、保健所と健康保険との関係については、これは私もよほど考えてみなければならぬ点がある、こういう気がいたしておるのであります。その場合に、保険は治療、予防は保健所というように考えていくか、治療の幅はどう変えるかは別といたしまして、そういうふうに考え方を分けるのか、あるいはもう少し予防的な面をも健康保険の方に開拓していくということができないものか、そういう方面にも大いに開業医の方も責任的に活動してもらうというようなこと……

第38回国会 社会労働委員会 第33号(1961/05/17、29期、自由民主党)【政府役職】

○古井国務大臣 ただいま議題となりました社会福祉施設職員退職手当共済法案について、その提案の理由並びにその要旨を御説明申し上げます。  御承知のように民間の社会福祉施設は、国または地方公共団体の経営する社会福祉施設とともに、社会福祉事業の一翼をになっているのでありまして、政府といたしましては、かねてこれら職員の待遇改善について努力して参ったのでありますが、給与につきましては、昭和三十五年度補正予算並びに昭和三十六年度予算におきまして、約二十%のベース・アップを行なったのであります。さらに退職手当につきましても、これら職員に対する待遇改善の一環といたしましてこれを支給する制度を設け、これによって……

第38回国会 社会労働委員会 第34号(1961/05/18、29期、自由民主党)【政府役職】

○古井国務大臣 こちらの方では重要な法案がわれわれの関係でたくさんありますので、極力こっちの方に出たいと思っております。ちょっと予算委員会で、開会する当初とにかく一ぺん顔を出せ、こういうことでやかましかったもので、そっちに行っておりましたので、こっちの方におもに出席したいと思っております。
【次の発言】 母子福祉資金の問題につきましても、いろいろ金額の問題とか貸付条件の問題とか、問題はたくさんあると思っております。一挙に理想のところまで解決したいのは山々でありますけれども、実際事情として段階的に漸を追って改善をしていくということにいたしておりますので、今申し上げた諸問題は今後の問題としてあるも……

第38回国会 社会労働委員会 第35号(1961/05/19、29期、自由民主党)【政府役職】

○古井国務大臣 お話しのように、民間の施設もずいぶん大きな功績を上げ、成果を上げていることであります。これも非常によいことでありますからして、この方面も発展することを、これがいかぬという理由はないので、まことにうるわしいけっこうなことでありますから発展を望んでおるのであります。しかしそれだけにたよってそれじゃいこうか、それはそうは考えませんので、やはり国なり自治体なりの公的の施設を整えていくことは、最終の責任としてやっていかなければならないものですから、一方だけというわけにもいきませんが、最終の責任はやはり国にあるわけですから、公的な施設はこれから先ももっと拡充し普及しやっていかなければならぬ……

第38回国会 社会労働委員会 第36号(1961/05/23、29期、自由民主党)【政府役職】

○古井国務大臣 社会保障的に考えますと、どういう身分でどういう立場、地位におった人にかかわらず、戦争の被害をこうむって生活に困難を起こすとかというふうな事態になれば、これに対して考えるというのが徹底しておる考え方かと思うのであります。そういうふうになれば国との関係があろうがなかろうかということに、徹底して考えればなるかもしれぬのであります。ところがきょうまでの立て方は、国と何らかの関係があるというところをもとにしておるわけであります。その考え方をもとにしますならば、国との関係の程度、性格の違いによってまた差をつけるということも起こってくるのであります。その国との関係というようなところに線を引く……

第38回国会 社会労働委員会 第37号(1961/05/24、29期、自由民主党)【政府役職】

○古井国務大臣 国民年金の内容は、もっともっと将来改善し、充実していかなければならぬものだと思います。いま一方ではこの医療保障というものを育てなければならぬ。これもいろいろ不十分な点がありまして、改善しなければならぬ。一方ではまた国民年金も育て上げなければならぬ、こういうふうな状況でありまして、二つの、いわば子供を両方とも育て上げていかなければならぬというような状況でおるわけであります。これについては順次改善向上をはかっていくという以外には道はございませんので、段階的に改善をはかっていきたい。それで昨年の衆議院の総選挙のときに党としてこういうふうな点をと言った事項は、おおむね今回の改正案に盛っ……

第38回国会 社会労働委員会 第38号(1961/05/25、29期、自由民主党)【政府役職】

○古井国務大臣 昨日来の御質問にもあり、またその節にも申し上げましたように、国民年金制度は全般的にだんだん育て上げて成長させなければならぬわけでありまするから、いろいろな点に将来改善向上をはかるべき点はあるのであります。これはきのう来いろいろ伺ったり申し上げておった通りであります。でありますから、また具体の問題についてお考えをかしていただき、また考えを申し上げたいと思います。
【次の発言】 これはそれぞれの理由があるのでありますから、老齢年金には老齢年金としての理由、障害年金等についてはそれ相応の理由があるのでありますから、どれが上だ下だというわけのものじゃないので、それぞれ同じ理由で立ってお……

第38回国会 社会労働委員会 第39号(1961/05/30、29期、自由民主党)【政府役職】

○古井国務大臣 岩手、青森両県下における大火の状況につきまして御報告申し上げます。  このたびの岩手、青森の災害は予想以上に大きな災害でありまして、被災地区及び被災状況を申し上げますと、岩手県におきましては一市二町二村、全焼八百十九世帯であります。宮古市と、二町と申しましたのは田老町、岩泉町、二村と申しましたのは田野畑村と普代村であります。青森県は一市、八戸市でありまして、全焼が六百世帯でございます。  このような大きな被害を見ましたことは、まことに同情にたえないところでありまして、罹災民の方々に対して心からお見舞を申し上げる次第であります。  この対策につきましては、さっそくにこの関係地区に……

第38回国会 社会労働委員会 第40号(1961/05/31、29期、自由民主党)【政府役職】

○古井国務大臣 小林さんのレベルの話になりますと、私の説明ではとても解明できぬかもしれぬと思うのであります。前回も前々回も申し上げていることの繰り返しになりますので、むしろ一つ人をかえて、専門の小山君から解明させてみたいと思います。
【次の発言】 きょうは格別小林さんの御議論はさえておりまして、ほんとうに情理兼ね備えた血も涙もある、道理の通った御議論を展開されておりまして、私も大いに傾聴していたところであります。  率直に言うと財政問題にもなるかもしらぬし、またいろいろな角度から踏み切るまでには検討を要するかとも思います。これは今後よく検討しなければならぬ問題である、こういう感じを持つのであり……

第38回国会 社会労働委員会 第41号(1961/06/01、29期、自由民主党)【政府役職】

○古井国務大臣 特に基地等におきましてジェット機の騒音がはなはだしい、そのために特に私どもの関係では病院とか、病院でなくても付近の病人の人とか、こういう人に非常に悪い影響があるのではないか、これは非常に問題にして気にしておる一つの点であります。やはり個々の基地の具体的な事情に合いますように、そういう害を最小限度にとどめるようにできるだけの措置をやっていきたいということで、個々の具体事案ごとに、できるだけ防止あるいは被害を少なくする道を考えるということでやっていく態度をとってきておる現状であります。
【次の発言】 お話のように、だんだん進歩をしたり、変化していくことでありますから、先回りをしてこ……

第38回国会 社会労働委員会 第42号(1961/06/02、29期、自由民主党)【政府役職】

○古井国務大臣 社会保障がかえって所得格差を増大さしておる、これは少しそうとばかりは考えられません。今日の一時点だけを考えてみますと、そうでありまして、そういう御意見も立つかもしれぬけれども、少し長目に考えますと、国民年金にしたって、なかったときと、できた後とどうなんだ。ない方に比べたらできた方が格差を増大さしたのか、これはもう議論の余地がないのであります。ですから社会保障がまだ十分完成しておらぬということだけは事実でありますけれども、今日単に社会保障の結果、格差を増大さしておるというのは、ちょっと私どもには受けとれません。しかし今後問題がたくさん残っておる。またそれはことに力の弱い対象である……

第38回国会 社会労働委員会 第43号(1961/06/06、29期、自由民主党)【政府役職】

○古井国務大臣 ただいま議題となりましたあん摩師、はり師、きゅう師及び柔道整復師法等の一部を改正する法律案について、その提案の理由を御説明申し上げます。  現在、あんま、はり、きゅう及び柔道整復以外の医業類似行為につきましては、あん摩師、はり師、きゅう師及び柔道整復師法により、何人もこれを業としてはならないことになっておりますが、昭和二十二年十二月二十日の同法公布の際、引き続き三カ月以上あんま、はり、きゅう及び柔道整復以外の医業類似行為を業としていた者で同法施行の日から三カ月以内に一定の事項を届け出たもの等については、なお昭和三十六年十二月三十一日までこれを業とすることができることとなっており……

第38回国会 内閣委員会 第34号(1961/05/12、29期、自由民主党)【政府役職】

○古井国務大臣 ただいま議題となりました社会保険審議会及び社会保険医療協議会法の一部を改正する法律案について、その提案の理由を御説明申し上げます。  現在、療養担当者の保険診療に対する指導監督に関する事項及び社会保険の診療報酬に関する事項を審議するため、厚生大臣の諮問機関として、中央社会保険医療協議会が置かれておりますが、この協議会につきましては、御承知のようにここ数年来とかく運営の円滑を欠き、そのために診療報酬の改定等の重要問題の決定に必要な手続を踏むことが困難となり、行政運営上多大の支障を生じているのであります。  先般この問題を含め、社会保険等の適正な診療報酬を定めるためとるべき方途につ……

第38回国会 内閣委員会 第38号(1961/05/23、29期、自由民主党)【政府役職】

○古井国務大臣 お話のように診療報酬の問題をめぐって、今回もそうでありますのみならず、過去においても何べんも何べんも紛糾と混乱を繰り返したわけであります。どういうことでこういうふうに多年紛糾、混乱を来たしておるか、またどうしたらこれを直せるかということは、日本の医療のためにきわめて大事な問題だと思うのであります。それにつきましては、いろいろ根本的に医療行政そのものの中にこういうことが起こってくるような原因も、なきにしもあらずと思うのでありますけれども、この診療報酬をきめます機構とか手続とかいうものにも、大きな原因があったのではないか。そこでこの診療報酬をきめます機構や手続の欠陥の是正をすること……

第38回国会 予算委員会 第3号(1961/02/04、29期、自由民主党)【政府役職】

○古井国務大臣 生活保護基準の問題についてお尋ねでありまして、今回の引き上げ一八%はそれで十分なのかどらか、問題が残っておりはしないかというお話であります。これは、この一八%でだれしも十分だと言い切る人はないだろうと思います。私も必ずしも十分だとは思っておりません。しかし、今お話しの中にもありましたように、今までの例から申しますと、私の記憶するところでは、昭和三十二年に七・五%引き上げたというのが一番大きかったので、あとは一回に一%とか三%程度しか引き上げていなかったのを、今度はとにかく一八%一挙に引き上げる、こういうことでありまして、十分とは申しませんけれども、まあ革命的ではありますまいけれ……

第38回国会 予算委員会 第4号(1961/02/06、29期、自由民主党)【政府役職】

○古井国務大臣 社会保障費全体については私から正確には申し上げかねます。というのは、厚生省の所管以外のこともあることでありますから困難でありますが、大体から申しますと、前回特別国会で申し上げた自然増が三百億程度と申しましたものは、その後精査してみますと三百億以下であるということがわかりまして、自然増が二百八十億前後、こういうことでありますから、お話よりは少し新規増が多いわけであります。正確なことは申し上げかねますけれども、そのような新規なものであります。今の医療費にいたしましても、これはお医者さんのふところに入るというだけで、社会保障と関係ないというふうに片づけてしまうわけにはいきませんので、……

第38回国会 予算委員会 第5号(1961/02/07、29期、自由民主党)【政府役職】

○古井国務大臣 まず社会保障の長期計画の問題であります。これにつきましては過般もこの委員会でも申し上げましたように、今日までのところは、できるものであるなら何でもよいという式に、いわばできるものから馬車馬のように社会保障の関係の施設をやってきたような状況でありまして、全体的な体系的な制度とか長期の計画とかいうものは不幸にして立っていなかったわけであります。そこで、これではどうもならない、また、今日の段階としては、長期計画を考えてやっていかなければならぬのであろうと考えまして、これからというので、大へんおそいのでありますけれども、長期計画を立てたいものと今構想を練っておるという段階であります。今……

第38回国会 予算委員会 第7号(1961/02/09、29期、自由民主党)【政府役職】

○古井国務大臣 昨年からの病院ストでありますが、これもまだすっかりおさまったわけでもないのでありまして、総理も今申しますように、早く円満な解決を得たいものだと思うのであります。それに加えて昨今、医師会側のお医者さんの実力行使というものが行なわれておる現状であります。  病院ストにつきましては、他の機会でも申し上げたかと思いますけれども、このストそのものにつきましては、せっかく労働大臣も尽力をして下さっておることでありますが、しかし原因に対して対策を講じないと解決を得ないではないか。起こりは待遇がまずいということでありますけれども、なぜ待遇が悪いのかと考えますと、やはり病院の経営が苦しいというと……

第38回国会 予算委員会 第13号(1961/02/18、29期、自由民主党)【政府役職】

○古井国務大臣 お話のように、目標年次における振りかえ所得が六・一%というのがただいまの計画書に載っておるわけであります。これで四十五年にその程度でその段階において日本の社会保障が整って、これでよいという程度にいくかどうか、まあ大見当のところでは、私は無理ではないかという感じを持っておるのであります。ただ、そう申しますにも基礎と根拠がなければいかぬわけでありまして、そこで毎々申し上げておるように、社会保障についての長期的な計画というものを持たなければならない。それをもとにして四十五年にはこういうことまでいきたいという根拠をそこに持たなければなりません。そこで今長期計画ということを何とか具体化し……

第38回国会 予算委員会 第15号(1961/02/21、29期、自由民主党)【政府役職】

○古井国務大臣 二十七年三月の実態調査は、もう九年もたっておるわけで、少々古いのであります。これを用いるのはその点では不十分だと思うのでありますけれども、しかし今もお話のように、その後実態調査ができないで遺憾ながらきておるのであります。ことしも三十五年度も実態調査の予算を組んであるのですけれども、できなかった。公的な医療機関などの分はできないことはございませんけれども、不幸にして医師会の協力が得られぬために、開業医、個人病院の方が調査ができない。それができなければ実は意味がないのでありますので、遺憾ながら、きょうまで新しいのは得られないのであります。三十一年に今お話のような議論もすでにあったよ……


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第38回国会(1960/12/26〜1961/06/08)

第38回国会 予算委員会第二分科会 第1号(1961/02/25、29期、自由民主党)【政府役職】

○古井国務大臣 昭和三十六年度の厚生省所管一般会計及び特別会計予算案の概要について、御説明申し上げます。  昭和三十六年度の予算編成にあたりましては、医療保障の充実、低所掛者層の福祉の向上、国民年金制度の改善、母子福祉及び児童福祉の充実、生活環境の改善など厚生行政の中核となる諸施薬を強力に推進することといたしております。  さて、昭和三十六年度厚生省所管一般会計予算における総額は二千二宙七十六億二千四百五十万円でありまして、これを昭和三十五年度当初予算一千六百四十七億一千四百九十四万五千円に比較いたしますと、六百二十九億九百五十五万五千円の増加と相なり、前年度予算に対し、三八・二%の上昇を示し……

第38回国会 予算委員会第二分科会 第4号(1961/03/01、29期、自由民主党)【政府役職】

○古井国務大臣 今の医療保障の考え方を、今日のような現物給付式のいき方で相変わらずいくか、それとも医療内容自体は解放して、自由にして、しかし医療費に対して補償をしていくといういき方をするかという問題が今お尋ねの中心だったように思うのであります。私は実は今日の現物給付式の医療保険、これにもああなってくるわけもあるように思うのでありますけれども、またあれには反面の欠陥があるように思うのであります。それは今の医学が一日々々進歩する、どうも窮屈で、進む医学と今日の医療保障と縁がないような格好にいかにもなっていくような反面があるんじゃないだろうか。保険と進む医学との関係ですね。保険を通しては進む医学の恩……



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※このページのデータは国会会議録検索システム衆議院ウェブサイトで公開されている情報を元に作成しています。

データ更新日:2023/02/05

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