このページでは石田宥全衆議院議員の29期(1960/11/20〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は29期国会活動統計で確認できます。
○石田宥全君 私は、ここに一身上の弁明を申し上げたいと存じます。(拍手) 私は、明治三十四年一月、新潟県五泉市の一小作農民の家に長男として生まれたのであります。当時の農村は、封建制土地所有のもと、完全な地主の支配下にあったのであります。小作料は物納小作料でありまして、中には全収量の八割まで小作料として収奪され、はなはだしきは、わらともみがらがもうけであるという地方すらあったのであります。私の近所の地主には、ある暴風の年に大凶作を招いたときに、不作減免を要求に参りました小作人に対し、その凶作は風がもたらしたものであるから、風から引いてもらえ、という暴言をなす地主すらあったのであります。(拍手)……
○石田宥全君 私は、日本社会党を代表いたしまして、ただいま提案されました雪害対策に関する決議案に対しまして、賛成の討論を行なわんとするものであります。 裏日本、特に積雪地域の産業、経済及び生活水準は、全国的に見た場合、きわめて劣弱な地位にあることは何人も否定し得ないところであります。積雪地帯の一人当たりの所得は、昭和三十二年度において、ようやく全国平均の八〇%程度に達したという現状でありまして、このように所得水準が低位にあるということは、積雪寒冷地域の国内市場をさらに狭める結果となり、ひいては産業立地上の一大障害となっているのであります。 この地方には農林水産、鉱業資源、水力資源などが豊富……
○石田宥全君 私は、日本社会党を代表いたしまして、昭和三十七年度予算補正第二号の政府原案に反対し、日本社会党提出の組み替え動議に賛成する討論を申し述べたいと思います。(拍手) 私が反対する第一の理由は、この第二次補正によって、昭和三十七年度の租税自然増収がほとんど一ぱいに使い切られることであります。これにより、財政法第四十一条に基づく昭和三十九年度予算の歳入に繰り入れる財源はほとんど皆無となり、従って、財政法第六条に基づく公債償還に充当すべき財源もまたなくなることになるのであります。しかも、私どもの憂慮することは、すでに三十八年度予算案において、産投会計での外債発行が行なわれ、また、政府保証……
○石田(宥)議員 ただいま議題となりました積雪寒冷特別地域における鉄道軌道の交通の確保に関する特別措置法案につきまして、その提案理由の説明を申し上げます。 裏日本、とりわけ積雪寒冷地域の産業、経済及び生活水準は、全国的に見た場合きわめて劣弱な地位にあることは、何人も否定できない事実であります。すなわち一人当たりの所得水準は、昭和三十二年度においてようやく全国平均の八〇%程度に達したという現状であります。所得水準がこのように低位にあるということは、積寒地域の国内市場を狭める結果となり、ひいては産業立地上の大きな障害となっているのみならず、わが国経済発展上、一大障害となっているものと考えられます……
○石田(宥)委員 同根参考人にお伺いしたいのでありますが、私は特に農用地に関する電気事業の関係でお伺いしたいと思います。 電気事業関係で、電柱や鉄塔の敷地になりますところは、おおむね最近ではやや適正な補償が行なわれておるわけであります。しかし、線下補償といいますか、組下についてはほとんど無視されておる実情にあるわけです。農民の間にしばしば議論が起こりまして、会社当局に強硬に補償の要求をいたしますと、最近ようやく一部には多少の補償をするような事態も見受けられるのでありますけれども、おおむね無償でそれが使用されておるという現状であります。この点につきましては、実は会社側が調査したところによりまし……
○石田(宥)委員 せっかく通産大臣がお見えになりましたので、今回審議されておりまする公共用地取得に関する特別措置法案の中に、電気事業に関するもので発電または送電、変電施設等が含まれておるのであります。電気事業の発展は、国民生活にとっても、あるいは日本の産業の発展にとっても重要なことであることは言うまでもないのであります。従来しばしば発電または送電や変電施設のための用地取得に問題が起こりまして、あるいはごね得であるというような問題も新聞等にはしばしば出ておることは、はなはだ遺憾に存ずる次第でございますが、その原因を探究して参りますと、これは公共事業であることには相違ありませんけれども、本法案の第……
○石田(宥)委員 ただいま大野委員によって雪害の状況はつぶさにお述べになりましたし、またそれに対する緊急措置としての金融面その他についてもお話がありましたので、私はそれに触れようとは存じませんが、きのう報告になりました資料は、ただ県からの報告を集計したにすぎないのであります。雪害は、御案内のように、被害が現われて参りますのは雪解けを待って今後にかかっておるわけであります。しかし、ただ県からの報告を集計しただけでは全く権威のないものでございまして、政府がいかなる措置をとるについても、やはり農林省独自の調査機関があるわけでございまして、これについて統計部長さんに伺いたいと思いますが、最終的な被害の……
○石田(宥)委員 森林国営保険の一部改正についてただいま詳細御説明を承ったのでありますが、二、三点についてお考えをお伺いいたしたいと思います。 まず第一に、この法案の対象は、従前からそうでありますけれども、造林地に限定されておるようであります。しかし、地域によっては、必ずしも造林地でなくとも相当の収益をあげる相当の森林があるのでありますが、これを造林地に限定されたのはいかがな理由によるものであるか。自然林といえども必ずしも造林地に見劣りしないようなところもあるのであって、そういう場合には、希望者があるならばこれを対象にしてもいいのではないか、こう考えるのですが、どうですか。
○石田(宥)委員 私は、日本社会党を代表いたしまして、農業基本法を中心とする農業の基本問題について御質問を申し上げたいと思うのであります。
最初に、政府の所得倍増政策と農業基本法を中心とする総理のお考えを承っておきたいと思うのであります。
【次の発言】 この基本法につきましては、昭和三十三年度に農林漁業基本問題調査会設置法案が提案されました当時、政府は基本法を作る意思はないということを当初強く主張しておったわけです。この調査会の答申が行なわれた後においても、その態度はあいまいな態度で、政府与党の中には反対の意見が相当多かったのであります。昨年の総選挙直前に、池田総理は農業人口の六割削減論を発……
○石田(宥)議員 関連して答弁をいたしますが、実は、きょうは基本法の論争でございますので、ようやく基本法の本論に入ったところで補足するのもどうかと思うのでありますけれども、綱島委員の所論によりますと、農民が苛酷な搾取のもとにあったということは間違いではないか、こうおっしゃるのですが、しかし、綱島委員は、大正の末期から昭和の初めにかけて新潟県で農民運動のわれわれの指導者であった。当時綱島委員はわれわれにこういうことを言ったのです。日本の歴史は農民搾取の歴史であり、農民を奴隷のごとく搾取し来たったものである、豊臣秀吉のごときは農民に対して民百姓はとうふを食らうべからずと言った、百姓は絹の着物を着る……
○石田(宥)委員 関連。 ただいまの答弁ですがいろいろな条件があるわけですね。設備の整っていないところへ出しても困るということで、圧偏または挽砕をする設備を有しているということが条件になっているわけです。それはいいといたしまして、特に新潟県の豪雪地帯などで輸送力の非常に困難なところから、最近毎日のように、あすのえさもない、何とか頼むというような電報がずっと入ってきているわけです。そこで、そういう麦作地帯でないところ、大・はだかというようなものはほとんど作っておらない、貯蔵されておらない地域、そういうところの農協が申請し希望した場合にもそういうところへも回してやれるかどうかということが一点。も……
○石田(宥)議員 ただいまの問題については……
【次の発言】 私も提案者の一人ですから、私からもお答えいたします。
【次の発言】 大野委員に申し上げますが、イデオロギー論争だとかあるいはソ連や中国の合作社の問題とかコルホーズの問題とかいうものにはいろいろ見方がございまして、これはやはり見る人の立場々々によって違うのでありまして、きょうは学生の討論会ではございませんから、議題になっておりまする農業基本法の関連において議論をしていただきたいと思います。
そこで、関連のある問題については、たとえば中共の初級合作社に対して、互助組から初級合作社、高級合作社あるいは人民公社への発展の途上におけるいろい……
○石田(宥)議員 ただいま議題となりました土地改良区の財政の再建に関する特別措置法案につきまして、その提案理由を御説明申し上げます。 戦後の土地改良事業は、農地制度の大改革と相並ぶ国の最も重要な施策の一環として、自作農を中心とする農業経営の合理化と農業生産力の発展をはかり、食糧その他の農作物の増産によって、農業の国民扶養力を引き上げ、ひいては国民経済の成長と発展に寄与することを目的として強力に推進されましたが、一方では、これが法的体系の整備のために昭和二十四年土地改良法が制定せられたのであります。自来今日まで数次の改正を見、本法を根拠に土地改良事業の実施、土地改良区等の設立運営が行なわれ、農……
○石田(宥)委員 私は、自由民主党、日本社会党、民主社会党を代表いたしまして、ただいま御提案になりました土地改良区の財政の再建に関する件の趣旨弁明をいたしたいと思います。 まず、案文を朗読いたします。 土地改良区の財政の再建に関する件(案) 全国の土地改良区のうちには、災害、事業進度の遅延等の原因により農民からの負担金の徴収が思うにまかせず金融機関に対する借入金の返済に苦しみ、経営上困難に陥っているものがすくなくない。 政府は、早急に正確な実情の把握に努め、その根本対策を樹立すべきであるが、とりあえず、三十七年度を目途として、業績の特に不振な土地改良区に対し、指導の強化、合併……
○石田(宥)委員 きょうは、大臣が都合がつかないそうでございますので、関係の局長へお尋ねをしたいと思うのであります。
最初に、自創資金についてお伺いをしたいと思います。本年の五月以来の災害に対しまして、災害に関する資金ワクというものがどの程度用意されているか、また、今日までの各県からの要請額がどの程度であるか。これは従来、災害関係は、災害の程度その他によりまして所要額を増額をするのがいつもの例でありますが、今回の引き続く災害に対する資金の割当、それから需要額、それからの点をお尋ねをいたしたいと思うのであります。
【次の発言】 府県からの要望額に見合う程度に増額できることであろうと思うのであり……
○石田宥全君 ただいま議題となりました畜産物価格安定特別会計法案につきまして、その提案の理由及び概要を御説明申し上げます。 最近におけるわが国の畜産の発展は、まことにめざましいものがありますが、その反面、従来から畜産物の価格安定に対する適切な施策に欠けていたため、経済の変動等につれてしばしば牛乳、乳製品、食肉等の価格が低落し、生産基盤の弱体な生産農民はそのたびに大打撃をこうむり、ひいては農業経営の安定、畜産の振興及び国民経済の発展を阻害して参ったのであります。 しかして今日、新しいわが国農業の発展のにない手として、畜産が重視せられ、いよいよその抜本的な振興対策の確立が強く要請せられておるの……
○石田(宥)委員 本委員会は、実力者といわれる河野さんを大臣に迎え、また大物の委員長を迎えて、大へん大きな期待をいたしておるわけであります。河野さんには、前の農林大臣時代にも本委員会でしばしばいろいろと問題の討議をいたしておったのでありますが、大きな期待を持っておっただけに、今度の食管法に対する河野構想が発表されましたことについては、実は大きな失望を禁じ得なかったのであります。 今日、米作農民にとりましては、春の基本法審議の最中にも、所得倍増計画の中で、米は直接統制を廃止し間接統制に切りかえるものとするという文章が入っておったので、実は問題を起こしておったのであります。当時、基本法審議にあた……
○石田(宥)委員 経済企画庁長官にお伺いしたいと思うのですが、最近の青果物の値上がりが激しいものがありまして、一般国民の間に非常な関心を持たれておるわけであります。先般の経済企画庁での国民生活に関する不満調査によりますと、野菜、鮮魚、肉、牛乳、卵などの生鮮食料品の値段が高い、鮮度が落ちておる、品質が悪い等々の不満が現われておるようであります。この問題は根本的にはいろいろ問題があろうかと思うのでありますけれども、今日諸物価の値上がりしておる中で特に生鮮食料品の値上がりの比率が大きいことについては、大臣もすでによくお聞き及びのことであろうと思うのでありますが、この問題に対して経済企画庁としては今後……
○石田(宥)委員 私は、委員長にお願いいたしますが、只見川地域開発関係の資料を要求をしていただきたい。経済企画庁からも見えておりますが、数がたくさんありますので、その番号を申し上げておきますが、最初に、只見川地域開発に関する昭和二十八年七月二十八日第十回電源開発調査審議会で決定された電源開発基本計画書。二番目には、電源開発基本計画、今申し上げたものでありますが、これに基づき電源開発促進法の規定によって公表された公表事項。三番目は、政府決定計画の内容。四番目は、奥只見地点の当初計画と許可の内容。五番目は、奥只見地点の昭和三十三年計画変更事項と許可内容。六番目は、奥只見地点の昭和三十四年計画変更事……
○石田(宥)委員 建設大臣にお伺いしたいと思うのでありますが、わが国の都市は、東京都を初めといたしまして異常な膨張をいたしまして、最近の交通麻痺の状態やあるいは上水道の状態等、まことに憂うべきものがあるのであります。これは従来のわが国の行政が無定見であり、無計画的に、いたずらに自然の成り行きにまかせてきたことの当然の帰結のように思うのでありますが、この辺で行き当たりばったりの行政をやめて、もっと計画性を持った一定の根本的な検討をする段階に来たのではないかと考えるのであります。そういう意味におきましては、今回提案されております二つの法案に基づいて、すでに首都圏市街地開発区域では十六地区が指定され……
○石田(宥)議員 ただいま議題となりました土地改良区の財政の再建に関する特別措置法案につきまして、その提案理由を御説明申し上げます。 戦後の土地改良事業は、農地制度の大改革と相並ぶ国の最も重要な施策の一環として、自作農を中心とする農業経営の合理化と農業生産力の発展をはかり、食糧その他の農作物の増産によって農業の国民扶養力を引き上げ、ひいては国民経済の成長と発展に寄与することを目的として強力に推進されましたが、一方ではこれが法的体系の整備のために昭和二十四年土地改良法が制定せられたのであります。自来今日まで数次の改正を見、本法を根拠に土地改良事業の実施、土地改良区域等の設立運営が行なわれ、農民……
○石田(宥)委員 両参考人に二、三お伺いしたいと思うのであります。ただいまの足鹿委員の質問に対するお答えやら、あるいは決算委員会の模様などで大体のことはわかったのでありますが、そこで御両名の方に伺いたいことは、高橋参考人も小市参考人もいずれも農業に経験を有せられておる。ことに小市参考人のごときは満州で開拓をやってこられたということでありますから、そういう方面の経験者であるわけですね。そういう人たちが開拓移住者募集要領というものをよくごらんになって、現地に参られまして、その募集要領というものと現地の状態が著しく異なるということは、そこに足を一歩踏み入れば明瞭なわけで、そこで一体将来農場をやって生……
○石田(宥)議員 私は、提案者を代表し、ただいま議題となりました農業生産組合法案について、その提案理由及び内容の概要を御説明いたしたいと存じます。 わが国農業における経営規模の零細性は、今日、農業生産力の発展と農民所得の向上をはかる上に、致命的な欠陥となっております。すなわち、最近の農業機械の急速な普及も、農家経済にとっては、むしろ過剰投資となって投資効率を低くし、経費を増大させ、所得率を低下させております。 一方、経済の高度成長政策によって、大資本の成長は急テンポで進み、農業は、生産、流通、価格の各方面にわたる経済的圧迫を受け、農業と他産業との所得格差は拡大し、このままでは、現状の家族経……
○石田(宥)議員 お答えいたします。 ただいま小枝委員から御質問がございました問題の前段の行政確保に関しましては、これは私ども水資源開発公団設置に関しましても態度を明らかにしたのでありますが、さらに水資源開発との関係の上に立って抜本的に土地改良法の改正をいたしまして行政確保をはからなければならないと考えておる次第でございます。 第二条の「債務の弁済が著しく困難な土地改良区」云々ということで、どの程度あるかという御質問でございますが、この点は実は農林省当局が従来みずから権威ある調査をなかなかいたしませんで、土地改良全国連合会に委託調査等をいたして参りましたが、全国連合会におきましてもこれがサ……
○石田(宥)委員 議事運営について大臣の意見をただしたいと思います。 先般、三月二十七日、当委員会における農林大臣の言葉の中に、「私は農林行政の全般の責任を持っておりますから、長官からでなく、長官がどういう案を承っておりましても、決定は私がいたすのであります。私が不同意のものは外に出るわけがないのであります。お聞きになってもこれは価値がありません。」という答弁がある。こういう態度でありますと、私どもは大臣のおられないところで、長官や局長を相手にして法案の審議をいたしましても、あとで大臣に否定されるようなことがありますと、全くこれは議論がナンセンスだということになるのであります。従って、今後法……
○石田(宥)委員 農地法並びに農協法の一部改正について御質問を申し上げたいと思うのでありますが、昨年の春、第三十八国会におきまして、政府与党は、農業基本法に対して、当時の現状分析等については必ずしもその認識を異にするものではなかったのでありますけれども、ついに大きな主張の相違点をそのままにして強行採決をいたしたのであります。たとえば、社会党は食糧の自給度を高むべきであるという主張を強くいたしたのでありますが、政府与党はついにこれを退けて法案の中に入れるに至らなかった次第であります。また、選択的拡大を主張いたしまして、この基本法と同時に提案をされました大麦、裸麦に対する作付転換のごときは、これは……
○石田(宥)委員 池田内閣は、昨年所得倍増計画と関連いたしまして農業基本法を提出されました。農業基本法について、情勢の分析その他については社会党と必ずしも大きな食い違いはなかったのでありますけれども、基本法を中心とする考え方には大きな相違があったわけです。私どもは、池田総理の言われる基本法の構想は農民の削減論、切り捨て論だ、こう申したのでありますが、総理は切り捨てでなくて切り上げ論だ、こうおっしゃったのであります。しかし、それは切り捨てであろうが、あるいは切り上げであろうが、池田さんのお考えになっておるように農業人口は大幅に減って参りました。農業人口がほかの産業に移って参りましたが、ほかの産業……
○石田(宥)委員 本日の委員会は六月二十三日の本委員会の懇談会で日時の決定をいたしまして、特に米価審議会との関係がございまして、三十七年産米価を中心として審議を尽くすということで開会をせられたはずであります。しかるに本日ただいままで農林大臣が出席をいたしておりません。農林大臣は先般来各地方を回りましていろいろな発言をいたしております。たとえば昭和三十七年産米価は、農業団体の要求を上回るであろうというようなことき発言をしておる。あるいはまたもち米については自由販売をする制度がよろしいのではないかというがごとき、食管制度改悪の意図をも明らかにいたしております。あるいは時期別格差についてもこれを撤廃……
○石田(宥)委員 私は、わが国農業の基本的な問題について、政府の所信を伺いたいと思うのであります。 まず最初に、最近世界経済が各ブロック別に強化されて参りまして、EECのごときは第二段階についに踏み切って、特定多数決制を採用するに至っておるのでありますし、またイギリスのごときは、昨年以来EEC参加の態度を決定しておるわけであります。そういう中にあって、アメリカもまた、本年の春のケネディ大統領の年頭教書以来、いろいろな面でEECに接近をすべきであるという態度を明らかにいたしております。こういう情勢の中で、日本はどういう態度を将来とって進もうとしておるのか、こういう点について経済企画庁長官の御意……
○石田(宥)委員 最近の国鉄が人命をいかに軽視しているかということについては、三河島事件以来国民の常識となっておるところであります。人命を軽視することは、また人権を軽視し、無視することとつながっておると思うのであります。最近の公安官が、犯罪を捜査するにあたって、国民、特に乗客の人権を無視し、名誉を棄損しておるはなはだしい事例がございますので、いわゆる長岡事件といわれておるのでありますが、この問題についての事実について私はその真相をただし、法律上の問題については、あとで猪俣委員からこの問題を追及してもらいたいと思うのであります。 すでに御承知だと思うのであります。が、七月三日の夜十一時ごろに起……
○石田(宥)委員 私は、先般行なわれました農林大臣の所信表明に対しまして、いささか中心的な問題について所見を伺いたいと思います。 最初に申し上げておきますが、所信表明の中で大臣は、食糧管理制度の改善については、現行制度は米が少ないときにできたものであるが、需給が均衡しつつある現状においては、はたして適当であるかどうか、検討の要がある、こう述べておられます。しかし最近の米の需給状況を見ますと、必ずしも手放しで需給がバランスしているとは言えないのではないか。一般のマスコミの論評その他によりますと、かなり余剰傾向にあるように伝えられておるのであります。しかし最近の需給事情を見ますと、大臣承知の通り……
○石田(宥)委員 農業課税の問題について伺います。 農業所得税の問題については、本委員会でかつてしばしば問題になったところでありますが、最近対象農家の数が相当減少して参りまして、比較的安定しておったのであります。ところが、本年の所得の標準作成の問題について、関信局は標準作成を取りやめの通告をいたして参ったのであります。このことは農業所得税についてはもちろんでありますけれども、半面においては住民税に大きな影響をもたらすものでありますので、地方では農民の間に混乱を生じておるような状態でありますが、全国で十一の局のうち、本年度から全面的に農業所得標準の作成を取りやめたところはどことどこなのか、それ……
○石田(宥)委員 ちょっと二問だけ土田参考人にお伺いします。 計画書を見ますと、四十アールにするか二十アール区画にするかで検討したが、傾斜地等があって、あまり広く取れないということで二十アールに落ちついた、こう書いてあります。トラクターやコンバインを導入する計画になっておるわけでありますが、二十アールくらいで計画的にトラクターやコンバインなどが一体稼働できるとお考えになっておるかどうかという点が、私どもふに落ちない点の一つ。 それから先ほどちょっと私の聞き違いかもしれないのですけれども、土地改良との関係は、信越化学等への出かせぎなどで、兼業農家が非常に多いことと、傾斜地等の関係で農林省は土……
○石田(宥)委員 大臣にお尋ねしたいと思うのでありますが、農業構造改善事業は、今日、日本の農村を風靡いたしておる大問題でございますが、同時にこれに対しては大部分はきわめて深刻な批判的な態度をとっておるのであります。よく世の中に名前負けをしたとか、いろいろそういう言葉がありますが、農業基本法第二十一条に農業改善事業というものがございまして、農業構造改善事業というものが非常に大きな希望と期待を持たれて、それから農林省は大上段に振りかふって、それで地方の知事会や市町村会等も大まじめで取り組んでみたと思うのです。取り組んでみたら案外どうもちゃちなもので失望しておる。また考えてみれば土地改良事業だけでも……
○石田(宥)委員 私は、日本社会党の立場で、消費者米価値上げ反対の立場で大臣に御質問を申し上げたいと思います。 消費者米価の値上げは社会的な影響がきわめて甚大でございまして、直接国民の家計費を圧迫するだけでなく、最近東北電力株式会社の電気料金値上げ、私鉄運賃の値上げ、あるいは新聞紙代の値上げなど、一般物価の値上げ傾向を一そう強めることになり、国民生活に大きな打撃を与えることは明らかであります。現在の消費者米価が物価抑制のために果たしている役割はきわめて大きいのでございます。 政府はエンゲル係数が低下したことを理由に家計費への影響をきわめて過小に評価しております。また多くの資料が提出されてお……
○石田(宥)委員 最初に只見川流域の地域開発を含む電源開発についてお導ねを申し上げるわけでありますが、最初に電発の資金構成、政府出資と民間出資との関係並びに三十七年度以来の政府資金融資の総額を承りたいと思います。
【次の発言】 電発の過去十年間における業績の概要を、きわめて概要でけっこうですから、どなたか一つ御答弁を願います。
【次の発言】 次に、奥只見を中心とする発電の只見川、黒又川系の電発事情、これも概要でけっこうですが、承りたいと思います。あわせて黒又第三、第四の着工についての見通しをもお伺いしたいと思います。
【次の発言】 第四の問題は、基本計画変更の問題に関連して伺いたいと思いますの……
○石田(宥)委員 時間の関係がございますので、二、三の点だけを御質問申し上げたいと思うのであります。 まず最初に国鉄当局にお伺いをしたいのでありますが、今回の雪害にあたりまして、牛乳の処理に非常な支障を来たしたわけです。牛乳の運搬ができませんために、各地において非常な被害が出ておる。私どもちょっと調べたところだけでも、長岡で大体二百石から三百石をむだにしておる。新潟で百五十石くらい、富山市で百五十石くらいを、家畜の飼料にするか、あるいは廃棄処分をいたしておる。ところが、これは新潟で起こった事案でありますけれども、列車が出るときに駅にかけつけて、駅長と話をつけて牛乳を客車に持ち込んだ。ところが……
○石田(宥)委員 私は一般問題でありますが、特に時間の関係もございますから、緊急性のある問題に限って御質問を申し上げたいと思うのであります。 最初に災害対策副本部長にお尋ねをいたしたいと思うのでありますが、今回の豪雪にあたりまして、激甚災害に対処するための特別の財政援助等に関する法律の第二条の適用にあたりまして、どのようにお考えになっておられるか。実は新潟県などは最も豪雪地帯でございますから、当然であろうと思うのでありますが、なぜそういう質問を申し上げるかというと、最近新潟の県知事が、これは被害激甚地の指定を受けるために運動をしなければならないということを言っておる。ところが、県議会議長が、……
○石田(宥)委員 ただいま御提案になりました昭和三十七年産米穀についての所得税の臨時特例に関する法律案に対しまして、日本社会党を代表いたしまして賛成の討論を行ないたいと思います。 本制度は、昭和三十年予約売り渡し制度実施以来今日に及んでおるのでありますが、時限法といたしまして、毎年々々法案が提案されて実施されて参ったわけであります。このいわゆる予約減税なるものは、昭和二十六年以来米の売り渡しについて諸般の奨励金その他を整理いたしまして、それが石当たり千四百円に相当するものといたしまして、千四百円を非課税とする措置がとられて参ったのであります。 しこうして、この制度に対しては、税制調査会を初……
○石田(宥)議員 ただいま議題となりました土地改良区の財政の再建に関する特別措置法案につきまして、その提案の理由を説明申し上げます。 戦後の土地改良事業は、農地制度の大改革と相並ぶ国の最も重要を施策の一環として、自作農を中心とする農業経営の合理化と農業生産力の発展をはかり、食糧その他の農作物の増産によって農業の国民扶養力を引き上げ、ひいては国民経済の成長と発展に寄与することを目的として強力に推進されましたが、一方では、これが法的体系の整備のために昭和二十四年土地改良法が制定されたのであります。 自来今日まで数次の改正を見、現在さらにその改正の機運が高まっており、本法を根拠に土地改良事業の実……
○石田(宥)委員 国税庁の部長さんにお伺いしたいのでありますが、昨年度の農業所得について、特に関東信越国税局では、従来税務署ごとに所得標準を作成しておりましたものを全面的に廃止するという決定のもとに、ずっと準備を怠って参ったのでありますが、昨年本委員会で私が指摘いたしまして、一部は標準をつくっておりますが、一部は、新潟のごときは県内四カ所しかつくっておらないわけです。それがためにいろいろなトラブルを今起こしつつあるわけでありすまが、なるほど農家の中で所得税の対象農家となるべきものはきわめて少なくなったことは事実でございます。しかし税務署の所得標準というものが、国税の徴収のみでなくて、取り入れ方……
○石田(宥)委員 私はきょう主として農業団体の再編成の問題について政府に所見をただしたいと思うのでありますが、その前に、日本農業の基本的な問題について関係大臣の所見をただしたいと思うのであります。 一昨日も本委員会で御議論がありましたように、農業人口が地すべり的に減少をいたしております。これは農業に対する危機感が非常に深く、かつ強まって参りました。これには、昭和三十五年に池田総理が農業人口六割削減論というようなことを打ち出されたことが日本じゅうの農民に重大なショックを与えて、何か農業というものに希望も期待も持てないような絶望感を与えたことはぬぐうべからざる事実だと思うのであります。しかるに、……
○石田(宥)委員 私は主として国鉄運賃値上げと、農林水産物に関する影響の問題について御質問申し上げたいと思うのであります。 池田内閣は、所得倍増計画というものを大きく打ち出しておりまして、その政策はことごとくこれによっておると言っても過言でないと思うのであります。農民の所得は、御案内のように他の産業に比較いたしまして、大よそ三分の一程度以下である、こういうことはもう一般の常識となっておるのでありまして、政府もこの他産業に比較して著しく低位にある農民、農業の所得を引き上げることを目途として、農業基本法が提案され、現在審議が行なわれておるのであります。今回国鉄当局が料金の値上げを行なおうとしてお……
○石田(宥)委員 私は本法案について、わが国の農業と農民の立場から若干御質問を申し上げたいと思うのであります。 ただいま大臣の提案理由の説明の中にもございましたように、公共用地取得の円滑な遂行と損失の適正な補償の確保をはかることの趣旨に対しては、あえて反対するものではございませんが、特に土地収用法以外に特別措置を必要とするものであるかどうか、いささか疑問を持たざるを得ないのであります。従来の収用法のもとにおきましても、事業認定あるいは裁決の所要日数等については、私どもの調査したところによりますと、過去四カ年の事業認定所要日数では――これを省略いたしまして、三十四年度を見ますと、最大が二百四十……
○石田(宥)委員 関連で、大臣が盛んに肥料問題をお取り上げになっておりますので、ちょっと伺いたいのですが、大臣の言っておられることは矛盾していやしないか。国内の肥料価格を国際価格にさや寄せするには、企業を合理化してコスト・ダウンをしなければならない、こうおっしゃる。なぜ一体日本の化学肥料が国際価格よりも非常に高いのか、もちろん国際価格である硫安等は外国でいろいろな補助や助成をやっておる、そういう点もあります。あるけれども、日本の硫安工業界などは、通産大臣がしばしば勧告をされるにもかかわらず、その企業の合理化をやろうとしない。老朽施設を温存し、旧式の製造をあえて続けておる。今度の輸出入取引法の改……
○石田(宥)委員 雪害のことについては、もはや各委員からお話がございまして、大臣も政府委員ももうおわかりになっておることと存じまするので、私は要点だけをかいつまんで御質問を申し上げたいと思うのでありますが、最初に気象庁長官にお伺いをしたいのであります。今回の豪雪は、昨年中にアメリカ、カナダ方面にも豪雪があって、相当な被害も出ておる状況でございましたので、日本における豪雪の状況については大体どの程度事前にこれを予見することができたか、これが第一点であります。 第二には、今回の豪雪は、その量においてもそうでありまするけれども、特に一週間も連続降雪があったというところに特異な事情があった次第でござ……
○石田(宥)委員 時間の関係から、きわめて簡潔に伺いたいと思います。 大坪公述人にお伺いいたしますが、政府提案の基本法によりますと、いわゆる選択的拡大という表現が用いられておりますが、これは七百万トンに及ぶ外国農産物の輸入を前提としておることは言うまでもございませんし、また、閣議決定の所得倍増計画の四十一ページには、為替の自由化という表現を使っておりますけれども、貿易の自由化を意味していることはこれは間違いないのであります。そういう観点に立ちますと、膨大な外国の農産物の輸入を前提とする。その場合、外国の農産物価格というものはおよそ二割ないし三割五分程度、ものによっては国内価格の半分くらいの値……
○石田(宥)分科員 政府は、本年度は所得倍増計画を主張し、農業に対してはその生産性がきわめて低いので、従来は他産業と比較いたしまして三分の一程度にあるという状態から、生産性において他産業と均衡せしめ、同時に生活水準をも均衡せしめることを主たる目的とした農業基本法において、農民に大いなる夢を与えているのでありますが、しかし、具体的な政策の面で、至るところにこれと逆行するような政策を暴露しておるのであります。私が質問しようとする住民税に対する家族労働力、いわゆる専従者控除でありますが、その取り扱いはその一端の現われであると考えられ、まことに遺憾しごくと言わざるを得ないのであります。政府は今回所得税……
○石田(宥)委員 時間がないので、私二問だけお伺いしたいと思います。 昨年、農業基本法の審議にあたりまして、政府は、私どもに参考資料として、構造改善の中の具体的な考え方として、二町五反程度、粗収入百万円程度の農家を十年間に百万戸作る、こういう資料を提出したのであります。私どもは、一面において、農地の移動がきわめて困難であって、二町五反の農家百万戸を作るには、少なくとも百五十万町歩くらいの農地を移動しなければならないが、その移動はおそらく行ないがたいであろうという点が一つ。それからもう一つは、先ほどもお話しに出ましたように、EECがだんだん強化されるということから、国際的に経済がブロック化して……
○石田(宥)分科員 私は、きょうのは主として土地改良の問題について質問を申し上げたいと思うのでありますけれども、この間の予算委員会においての農協の問題については、時間の関係がございまして、十分意を尽くしておりませんので、若干補足的な質問を申し上げたいと思うのであります。 そこで、最初に、農協法によりますと、大臣や知事は行政監督をしなければならないことになっておるのでありますが、現在行なわれておりまする大臣や知事の行政監督というものが、どんな実情であるかということ、これは、具体的なことは局長なり適当な方でいいと思うのでありますけれども、大臣から一応その考え方を承りたいと思います。
○石田(宥)分科員 大臣がお見えになってからにいたしたいと思っておりましたが、時間がございませんのでお伺いいたしますが、自治省から固定資産評価作業進捗状況がプリントで出されておりますが、実は固定資産の評価がえが行なわれることになって、お配りになったプリントのように作業が進んでおるようであります。しかし、この問題は、農業経営に及ぼす影響が非常に大きいと考えられますので、今全国の農民は非常にこれに対して反対をいたしております。御承知のように、市町村の税収入額のほぼ三五%が、この画定資産税によってまかなわれておるのであります。従来は、収益還元方式という算定方式によりまして、水田で大体三万七千円くらい……
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