このページでは河上民雄衆議院議員の31期(1967/01/29〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は31期国会活動統計で確認できます。
○河上民雄君 私は、日本社会党を代表いたしまして、ただいま提案になりました地方税法の一部を改正する法律案に対し、若干の質問を行ない、政府の所信をたださんとするものであります。 まず冒頭に、今日地方税の当面する二つの問題を指摘しておきたいと思います。 地方税において最も緊急なる課題は、住民税は重過ぎるという庶民の切実なる声にこたえることであります。今日の勤労者の税負担の現状を見るとき、税は重いという実感は、国税よりもむしろ地方税においてはなはだしいといわねばなりません。昭和四十二年度における五人世帯、夫妻と子供三人の世帯の所得税の課税最低限は七十一万千八百八十九円であるのに対し、住民税の課税……
○河上民雄君 私は、さきに内閣より提出されました昭和四十四年地方財政白書に対し、日本社会党を代表して、若干の基本的な問題について質問いたしたいと存じます。(拍手) まず初めに、いわゆる地方財政好転論と地方自治に関する問題についてお伺いいたします。 質問の第一点は、昨年来政府はしばしば、地方財政は好転したと強調し、それを口実として、昨年に引き続き地方財政に対する圧迫の度を強めようとしておりますが、一体その好転とはいかなる論拠に基づくものでありましょうか。今日の地方財政の実態をいささかでも知る者にとっては、全く理解に苦しむ暴論であります。この問題はきわめて重要でありますので、総理大臣、大蔵大臣……
○河上委員 私の選挙区でございます神戸も、このたびの七月水害の中で最も大きな被害を受けた地区でございまして、私も、社会党の視察団として、十日、十一日、災害の非常になまなましい際に、全市を視察いたしたものでございます。私は他の委員会に所属しておりましたがために、本日は特にお許しを得てここに参っておるわけでございます。したがって、過去の各委員の御質問の内容を十分に承知していないために、あるいは重複のおそれがありますけれども、何ぶん時間が二十分と非常に制限されておりますので、できるだけ時間を守って質問を終わりたいと考えております。したがって、用意してまいりました質問を少し整理いたしまして、いま同僚委……
○河上委員 先ほど板川委員から詳しく御質問があり、いままた阿賀野川事件に関連して非常に有益な御議論がありましたので、いわば関連質問的に、抽象的でありますけれども公害行政に関する基本的な政府の態度を伺っておきたいと思います。すでに伝えられますように、公害基本法が本国会に提出されることは明らかでございますので、その論議に入ります前に、基本的な政府の考え方を伺っておきたい、こういうふうに思っておるのでございます。 第一は、公害対策の基礎となるべき公害調査の機関がばらばらであるということは、先ほどの板川委員の御質問、また政府の御答弁の中で具体的な事実として出ているわけでございますが、こういう公害の調……
○河上委員 このたび提出されております船舶の油による海水の汚濁の防止に関する法律案につきまして、少しく広範な諸点にわたりまして御質問をいたしたいと思うものであります。
本法は、このたびの国会で批准せられます国際条約の国内関連法として提出されておるわけでございますが、まず初めに、この国際条約につきまして二、三お尋ねしたいと思います。
この国際条約は何年に成立したか、そのことをまずお尋ねしたいと思います。
【次の発言】 ただいまお伺いいたしますると、この国際条約が成立いたしましたのが一九五四年でございますが、ことしは一九六七年でございますので、このように十三年間も批准がおくれた理由についてお伺……
○河上委員 私は、先日船舶の油による海水の汚濁の防止に関する法律案につきまして、総括的な御質問をいたしましたので、きょうは二、三そのとき漏れましたような点について重ねて御質問することを許していただきたいと思います。 いろいろあるのでございますけれども、その第一点でございますが、その後もう一度よく国際条約と、ただいまここで審議されております国内法を少しく読み比べまして、両者の間に多少違いがあるのじゃないかという印象を受けたのであります。それはどの点かと申しますると、国際条約における第一条(1)のところに、用語に関する定義がいろいろ書いてございます。その中に、この条約の中で一番基本的な概念になる……
○河上委員 私は、いま審議されております船の油による海水汚濁に関する法律案につきましては、総括的にまた部分的にすでに二回にわたって御質問いたしているわけでございますが、前回私が質問いたしましたときに、たまたま取り締まり並びに罰則について御質問いたしましたとき、それぞれの担当係官の方がおられないのでお答えを得られなかったので、その項に関する質問を留保いたしました。本日再びここに立ちましたのは、そのような理由によるものでございます。しかしながら、私の質問の際に、中谷委員よりそれに関する資料要求並びに補足の御質問をいただいたわけでございます。それに対し、本日冒頭に鈴木審議官よりお答えがございました。……
○河上委員 昨年問題になりました出光の姫路進出問題が最近再燃しているのでございまして、この問題について御質問いたしたいと思います。本日は、先般の出光姫路進出問題に関して本委員会において論陣を展開されました同僚の三木委員が来られておりまして、後ほど現地の詳しい事情などまぜて質問をされることになっておりますが、私はそれに先立ちまして、基本的な問題点について、二点ほどお尋ねしたいと思う次第であります。 なぜこういうことを申しますかといえば、今般成立いたしました公害対策基本法におきまして最後まで問題になりました、健全なる経済の発達と生活環境基準の調和という問題が、単に法律上の文句ではなくて、実際の問……
○河上委員 昭和四十二年度における地方財政の特別措置に関する法律案、地方交付税法の一部を改正する法律案につきまして若干の質問をいたしたいと思うものであります。自治省並びに大蔵省の責任ある御答弁をお願いいたしたいと思います。
【次の発言】 それでは自治省の御答弁をいただくことにいたしまして、大蔵省のことはまたあとでお願いいたしたいと思います。
私は、国会に議席を置きましてまだ日が浅くて、これまでやってまいりましたことも、地方財政とは少し違うところにございましたので、全くいわゆる専門家ではございませんので、私の質問の中には、専門家の方からごらんになりますならば、的はずれの点もあるかと思うのでござ……
○河上委員 四十二年度における地方公務員共済組合法の一部改正につきまして御質問したいと思います。 ただいま比較的詳しい補足説明をいただきましたので、だいぶわれわれの理解の上で役立つところがあったのでありますが、何ぶん、この問題は非常に技術的なことでございまして、私どもしろうとにはなかなかわかりにくいのでありますが、したがって質問は非常に多岐にわたります。御迷惑かもしれませんが、お答えいただきたいと思います。 まず初めに、一般的な御質問をいたしまして、そのあと細目につきまして二、三気がついたりあるいはいろいろ陳情等を受けましたことをもとにいたしまして、疑点をお尋ねしたいと思うのであります。 ……
○河上委員 私は、昨日も、ただいま提案になっております法律案につきまして御質問いたしたわけですが、時間の都合もありまして途中で一応打ち切りましたので、残された部分について質問を継続したいと思います。 昨日、国庫負担の導入あるいはスライド制の問題につきまして、特に長期給付に関して御質問したわけでございますが、その際の政府側の御答弁は、私にとりましてはなはだ不満足なものでございました。まずその点につきまして、重ねてもう少し御親切な御答弁をいただきたいのであります。その際私が申し上げましたように、そしてまた大臣から御答弁がありましたように、この共済組合法は、社会保障制度の一環として、またその充実を……
○河上委員 先般、神戸市垂水区内におきまして、山陽電鉄の電車が塩屋駅に停車寸前に、時限爆弾による爆発事件が起こりましたことは御承知のとおりでございますが、問題が問題でありますだけに、緊急にこれに関する政府の考え方をお尋ねしたいと思います。 この爆破事件は特定の個人に対する恨みではなくて、その及ぶところは不特定多数に向けられており、しかもほとんど予測できないあらゆる時間、あらゆる場所に起こり得る可能性を持っておるわけでございまして、その意味におきましてはきわめて社会的に凶悪な事件であると考えなければならないと思います。しかもこれまでこれに類似した事件は何度か新聞をにぎわしたわけでございますが、……
○河上委員 道路交通法につきましては、ただいま井上委員から御質問がございましたし、またその前に依田委員からも詳細な質疑がございましたので、それとなるべく重複しないように、時間も限られておりますので、ごく簡単に御質問したいと思います。
最初にお伺いしたいのは、ただいま井上委員から言及された反則金の問題でございますが、もう一度重ねて反則金の法的な性格についてお伺いしたいと思います。
【次の発言】 ただいま御説明がありましたけれども、非常に微妙で、わかりにくい点もあると思うのです。ひとつ、法務省では、こういう問題は、ほかの法体系との中でどういうふうにお考えになっておられるか、お伺いしたいと思います……
○河上委員 ただいま上程されております消防法及び消防組織法の一部改正につきまして、二、三の点についてお尋ねいたしたいと思います。 今回の改正法案を拝見いたしますると、市町村の消防に対しまして、府県消防が救急業務に関しましていろいろ助けていくというような趣旨が述べられているわけでございますけれども、御承知のとおり、消防法のたてまえは、昭和二十三年以来市町村消防を中心とするということになっておるわけでございますが、今回の救急業務に関連する改正が、将来府県消防に移行するのではないか、そういう布石ではないかというようなおそれを若干感ずるわけでございます。政府においては、この問題につきましてどういうお……
○河上委員 いろいろ御質問したいことがございますけれども、時間がだいぶたっておりますので、できるだけ簡単に済ませたいと思います。 本日、公害関係に関する来年度の予算要求についての各省の御説明がございました。またわれわれ委員会におきましては、先般視察団を派遭いたしまして、現地を親しく調査いたしまして、その報告が、本日鳥本委員よりなされたわけでございます。したがって、私はこの先ほどの御説明に基づき、またわれわれ自身の調査結果に基づきまして、数点お尋ねしたいと思います。 第一は、きょういろいろ御説明いただきました公害関係の予算でございますけれども、拝見いたしますところ、いろいろ新しい意欲に満ちた……
○河上委員 本日は時間にだいぶ限りがあるようでございますので、質問は要点だけにとどめたいと思いますが、問題は、いまちょっと討論に出ました山砂利の採取に関連して生じております公害問題でございます。すでに通産省でも御承知かと思いますが、京都の城陽町の山砂利採取が、付近の住民に非常に大きな公害を与えておりまして、すでに政府各位にも陳情が来ておると思うのでございます。最近、川砂利が枯渇いたしまして、もっぱら山砂利採取に集中するような傾向がございます。ところが、それに対する法的な規制が非常に不十分で、いわば野放しの状態になっておる。そのために、京都の城陽町の状態などは、アメリカ映画の西部劇に出てくるよう……
○河上委員 少しく時間をおかりいたしまして、ただいま小山委員より御報告のございました山砂利問題につきまして、京都の城陽町の現地視察に参加した一人として、質問をいたしたいと思います。 私は、この視察に出かけます前に、当委員会におきましてすでに御質問申し上げ、また通産当局より、その対策などについて、おおむねのお考えを承ったわけでございますが、実は現地調査をいたしまして、その悲惨な状態をまのあたりいたしまして、一そうこの改正法案を早く出す必要を痛感して戻ってきたものでございます。 まず最初に、通産当局にお尋ねしたいのでございますが、山砂利採取に伴う今日のこの悲惨な状態というものを、当局としてはあ……
○河上委員 すでに山口委員より詳細に御質問がございました。私も若干それに触れて御質問申し上げた後、いま問題になっております大都市財源のことに触れて政府当局のお考えを承りたいと考えております。
初めにちょっと伺いたいのでありますが、いまうわさになっております四百八十億円でございますか、その返済につきまして、返すというようなお話がありまして、そこの中には、いわゆる出世払いというような考え方が巷間伝えられておりますけれども、こういう出世払いということばは、自治省当局ではどういうふうに解釈しておられるのか、初めにそれをちょっと伺いたい。
【次の発言】 いわゆる出世払いというのは、返さぬでもいいけれど……
○河上委員長代理 石田宥全君。
【次の発言】 島本虎三君。
【次の発言】 島本委員、恐縮でございますが、厚生大臣はお急ぎなので、岡本委員の関連質問を先にやって、その次に御質問を続けていただきたいと思います。
【次の発言】 岡本富夫君。
【次の発言】 本日は、これにて散会いたします。
午後四時五十三分散会
○河上委員 私は当委員会にただいま提案されております公害関係二法案につきまして、その内容について若干御質問いたしたいと思います。この法案は、国民ひとしく注目し、待望しているところでございまして、この法案に対するわれわれ委員会一同の責任は、非常に大きいと思いますので、少しく細部にわたる点があるかと思いますが、審議の促進に協力する味意もありまして、できるだけ簡単に御質問いたしたいと思います。 まず、騒音関係のほうから先にお尋ねいたしたいと思います。公害裁判の実情を見ましても、また地方公共団体における公害関係の窓口に、統計であらわれる苦情の件数の内容なんかを見ましても、大気汚染、水質汚濁及び騒音の……
○河上委員 せっかく総理がおいでになりましたので、二つほど……。 この法案が、ただいま二つあるわけですけれども、成立いたしまして、施行に伴いまして生ずる問題として、両法案と、すでに施行されております条例との関係がございます。御承知のとおり、公害問題が人々の注意を引きまして政治問題となりましたのは、地方からでございまして、各地方の中には、非常におくれておるところもありますけれども、また公害問題担当者の熱意と住民の激しい運動の貴重な成果として、非常にすぐれた条例があるわけでございます。その中には、こういう二つの法案の成立によりまして、すべて制約を受けるわけでありますが、非常に進んでいる条例の中に……
○河上委員 ただいま山本委員より豊富な経験と、そしていわゆる過疎地帯の切実な体験をもとにして地方税法についていろいろ御質問があったわけですが、私はむしろ大都市特に指定都市の問題に質問をしぼりまして、地方税法一部改正法案についての御質問を申し上げたいと思うのであります。 まず初めに伺っておきたいのでありますが、大都市、特に六大都市が財政的に非常に危機に瀕しているという認識は大方の認めるところでありますけれども、そして現状のまま推移するならば、数年ならずして大都市財政は破産に瀕するのではないか、こういうような説さえあるのでありますけれども、自治省ではこうした問題についていまどのような認識を持って……
○河上委員 私は地方財政計画の中で地方公営小業、特に上下水道――もちろん下水道は公営企業ではないわけでありますが、上下水道の占める役割りというようなことについてお尋ねしたいと思っております。 と申しますのは、近年水道料金の値上げ問題が各地で話題になっておりまして、昨年暮れ北九州、ことしに入りましてからも横浜、京都、神戸さらに東京、名古屋も値上げがいろいろ取りざたされておるのでございます。 料金問題が市民の間に非常に大きな話題となっておるわけであります。大阪はすでに行なわれているようでありますし、どうも最近水道料金の値上げが次第にひんぱんになっておりまして、それに伴って市民の間では、水道料金が……
○河上委員 先般のこの委員会におきまして、地方公営企業に対する政府のお考えを承ったわけでありますが、その際明らかになりましたように、下関市長に対する通達などにはっきりと示されておりますように、自治省においては――地方公営企業、特に水道の問題を私はやっているわけでありますけれども、地方公営企業に関しまして、その危機突破のための対策として、合理化ということを非常に強調しておられる。こういう通達が出た以上は、終始そうした形で地方の公営企業をいろいろチェックされるのであろうと思うのでありますが、政府では、一体合理化というものを具体的にどういう形で行なおうというふうに考えておられるのか、その点を念のため……
○河上委員 私は日本社会党を代表して、内閣提出、地方交付税法の一部を改正する法律案に反対いたすものであります。以下その理由を述べます。 まず第一は、いわゆる四百五十億の取り扱いであります。今回の措置においては、地方交付税及び譲与税配付金特別会計から四百五十億円国の一般会計に貸し付けを強要し、一方、地方団体の資金運用部資金による地方債のうち約二百五十億を繰り上げ償還し、その資金を交付税及び譲与税配付金特別会計で借り入れて地方交付税に加算して地方団体に交付することになっております。これは地方自治体が政府に金を貸してみたり、借りたり、わけのわからない芝居を演じているにひとしいものであります。しかも……
○河上委員 都道府県合併特例法案につきまして若干質問したいと思いますが、もうすでにこれまでの非常に熱心な質疑の過程で、この法案に非常に問題点があるということが順次明らかになってきているように思うのでありますが、そういう中で、私次第に疑問を深めております問題が一つございます。それは、府県合併を推進するというお話の中で、一体この府県というものの本質がどう考えられているのか、府県の本来の性格というものがどういうように理解されているのかということが、伺っているうちにますますわからなくなるのでございます。一体政府においては、府県の本来の性格というものをどういうふうに理解しておられるか、これを初めに伺って……
○河上委員 先般からお伺いしておりますけれども、府県合併が行なわれた場合に、県会議員の県会の議席の数は百二十名と頭が押えられておりますので、一人当たりの人口の数が非常に膨大になり、へたをいたしますと、国会議員一人当たりの場合よりも多くなるようなことも、可能性としては考えられないことはないような気がいたすわけであります。 それはさておきまして、そうした場合に、県議会の選挙区のつくり方、分け方がかなり問題になると思うのでありますが、郡市を単位として考えた場合に、一人一区がかなり多くなることが考えられるのではないかと思うのでありますけれども、そういうような予想といいますか、そういうものは自治省では……
○河上委員 去る九月八日以来の新聞で、二つの水俣病について、政府の最終的な結論が近く出るという報道がなされております。 その問題につきましては、ただいま島本委員からも御質問があったわけでありますが、私はこの水俣病の問題について、この時期において、政府の態度をお尋ねしたいと思います。 いまの島本委員の御質問に対する御答弁では、まだ発表の時期はきまっていないというようなお話でございますが、しかし同時に、先般の参議院の厚生大臣の答弁で、近い将来、それは三カ月、そういう長いものじゃないというお話しですが、念のため、それは九月中というように理解してよろしいでしょうか。
○河上委員長代理 岡本富夫君。
○河上委員 先般人事院勧告が出されましてから初の本委員会でございますので、私は人事院勧告の内容並びにそれが地方公務員に適用といいますか、及ぼされた場合の影響について、人事院並びに自治省にお尋ねをいたしたいと思います。 本日は質問時間もかなり限定されているようでございますので、その申し合わせを尊重する意味で、質問につきましては、人事院が八月十六日に発表された「給与勧告についての説明」という文書に従って、二、三疑問点をお尋ねしたいと思います。 まず、これを拝見いたしますと、今回の改善につきまして、給与表並びに諸手当についてきめこまかい配慮を加えたというようなことが書いてございますが、先ほどの古……
○河上委員 公害問題につきまして、若干の点について、厚生省並びに通産省に御質問をしたいと思います。 実は、私ども公害問題が非常に顕著な幾つかの地区の現地視察をやってまいりましたが、そのうちの一つで、大阪の西淀地区の大気汚染の問題がございます。先般環境基準が発表されたわけでございますが、西淀地区は、すでに御案内のように、川崎の大師と並びまして、日本で最も大気汚染のひどい地区でありますが、私ども視察に参りましたときに、そのひどさをあらためて感じたわけであります。ことに小学校などへ参りまして、小学校の先生あるいは子供の意見を聞いたわけでありますが、遠くから通っておる先生は、西淀地区の大気汚染のひど……
○河上委員 ただいま公害に係る被害救済法案と公害紛争処理法案につきまして、各党よりあるいは内閣より、いろいろ提案がなされたわけでございますけれども、顧みますと、一昨年公害対策基本法が制定され、また昨年大気汚染防止法、騒音規制法などいわゆる実施法が制定されまして、本日当委員会におきまして被害者救済法案と公害紛争処理法案との趣旨説明がそれぞれなされたわけでございます。 つきまして、われわれとして考えなければなりませんことは、こういう法案の内容につきましてはいろいろ意見はございますけれども、ともかく法律が整備されてまいりますにつれて、一体法律を運営していく公害行政の体制が十分できているだろうかとい……
○河上委員 このたび、公害にかかわる被害の救済に関する法案と公害にかかわる紛争処理法案の二法案が当委員会にかけられ、審議に入っているわけでございますが、本日は少し時間をいただきまして、この両法案を一括して、私どもが疑問とする点について質問を進めてまいりたいと思います。 実は、私は法案の性質上、まず被害者救済のほうを先に御質問いたしまして、あとで紛争処理法案に移りたいと考えておりましたが、前者の担当大臣であります厚生大臣がお見えになっておりませんので、これは大臣がお見えになりましてから主として質問させていただきたいと思いうのであります。 幸い、というより当然でありますけれども、総務長官がお見……
○河上委員 私は、先日公害紛争処理法案につきましておもに質問いたしましたが、十分な時間がございませんでしたので、きょうは引き続き質問の時間をいただきまして、被害者救済法案を中心に御質問をいたしたいと思います。 この法案の質問に入るに先立ちまして、私として特に願いますことは、この法案が、現在いわれのない公害のために呻吟しておられる健康被害者の上に一つの大きな福音となることを願っておるのでございます。また、万一不幸にして、今後現段階では予想されないような公害病が起こった場合に、この法案が有効に対処できるように、そういうことを私はいま痛切に思っておるのでございます。そのような立場から、この法案に対……
○河上委員 このたび提出されております公共用水域の水資の保全に関する法律の一部を改正する法律案、いわゆる水質保全法案につきまして、若干の御質問をしたいと思います。
まず初めに、このたびの改正されます意図といいますか、改正案の重点について、簡単に御説明願いたいと思います。
【次の発言】 いま、改正される目的について、意図についていろいろお話があったわけです。
そこで、ちょっと伺いたいのであります。これは大臣にお伺いしたいのですけれども、目的でございますが、第一条に目的が掲げられております。いま事務当局から説明されましたように、「公衆衛生の向上に寄与することを目的とする。」という点が、「国民の……
○河上委員 ただいま工藤委員から、水質に関連いたしまして御質問があったわけでありますが、それに関連して、私は、先般当委員会において要求いたしておりました資料について、この機会に政府から御答弁をいただきたいと思います。 先般私がお尋ねいたしましたのは、工場排水等の規制に関する法律の中で規制の対象とされております施設、いわゆる特定施設が、実際の全事業所の中で大体どのくらいを占めているか、またさらにその中で、水質規制、水質保全法による指定を受けて実際に規制の対象になっておるものはどのくらいか。つまり特定施設と同じ種類ではあるけれども、水域指定を受けていないところに存在するがゆえに規制の対象になって……
○河上委員 私は、自由民主党、日本社会党、民主社会党及び公明党を代表いたしまして、公害に係る健康被害の救済に関する特別措置法案に対する附帯決議を付すべしとの動議について御説明いたします。 まず、案文を朗読いたします。 公害に係る健康被害の救済に関する特別措置法案に対する附帯決議(案) 政府は、本法の施行にあたり、公害対策に万全を期するためには、公害の予防、公害の排除に関する総合対策を強力に推進することが先決であることを充分自覚すると共に、公害に係る被害の救済についても、公害被害者の立場に立って、救済制度を一層整備充実するよう、次の事項の実現に努力すべきである。 一、公害に係る健……
○河上委員 私は、この委員会におきまして、先般、産業廃棄物の処理の問題が今後の公害対策の非常に重要なポイントになるのではないかということを警告いたしまして、政府の対策をお尋ねしたのでありますが、最近、国連のウ・タント事務総長が、事務総長の立場において発表されましたステートメントによりましても、産業廃棄物の処理の問題は、大気汚染並びに水質汚濁と並んで、公害の中の三大要素であるということが強調されておるのでございます。ところが、最近私の選挙区であります神戸市で、この問題に関しましてきわめて見のがすことのできない憂慮すべき事件が相次いで起こっております。これは単に地域的な問題ではなくて、工業地帯全体……
○河上委員 公害基本法の定めるところによりまして、本年初めて公害白書が政府より発表されたのであります。 公害対策について考えてみますると、昭和四十二年、公害対策基本法が出ましたことは、ある意味において画期的なことだと思うのですが、それに次いで公害白書が出たことの意義も非常に高く評価したいと思うのであります。しかしながら、この公害白書を拝見いたしました印象からいたしますと、非常にいろんな多くの問題を感じますので、若干質問をしてまいりたいと思うのであります。 この公害白書の序説というところを拝見いたしますと、わが国における公害問題の歴史的な展望、過去の経過というものが述べられておるのであります……
○河上委員 地方税に関する質問につきましては、すでに同僚委員よりいろいろ御質問がございましたが、私からも若干の点について質問いたしたいと考えます。 まず初めにお伺いいたしたいのは、住民税の課税最低限の引き上げについてであります。 御承知のとおり四十四年度は前年度に比して約十万円ほど引き上げられまして、本委員会における昨年のわれわれの討議の意思が多分に生かされておりますことはけっこうだと思いますけれども、所得税の課税最低限も約十万円ほど引き上げられまして、所得税の課税最低限と住民税の課税最低限との差は依然としてかなりにのぼっておることは御承知のとおりであります。ただ注意いたしますと、ここ数年……
○河上委員 私は、日本社会党を代表して、内閣提出にかかる、昭和四十四年度、地方税法等の一部を改正する法律案につき、その修正部分並びに修正部分を除く原案に反対の討論をなさんとするものであります。 以下反対の理由を述べます。 本改正案におきましては、住民税の課税最低限の引き上げ、青色申告者の専従者控除にかかる完全給与制実施、白色申告者の専従者控除の引き上げ、その他若干の改善は見られますが、最近における社会経済の発展に即応する税体系の確立をはかるため、国、都道県、市町村を通ずる税制のあり方について、根本的な再検討を加えるべき時期に到達しているにもかかわらず、ここにはその方向への糸口、解決の糸口さ……
○河上委員 政府にお尋ねしたいのであります。
地方交付税の審議をしておるわけですが、地方交付税の基本的な性格についてはもうすでに本国会でも本委員会でいろいろ議論されておるのでありますけれども、もう一度承りたいと思います。
【次の発言】 いまの局長のお話では、目的といいますか、柱は二つあるようでありますけれども、そのうちどちらに重きを置くというふうにお考えになっておられますか。
【次の発言】 先般、山本議員との質疑応答の中で、どちらかといえば調整機能よりも計画的な運営の保障機能のほうを重視されているような印象を受ける御発言があったわけでございますが、ほぼそう受け取ってよろしゅうございますか。
○河上委員 順次質問をいたしたいと思います。 いま審議いたしております法案につきましてはいろいろ経緯があったわけでありますけれども、先日当委員会におきまして、五月十九日月曜日でありますが、五人の方を参考人としてお呼びをいたしまして、この法案についていろいろ専門的な立場からの御意見を承ったわけであります。われわれこれを拝聴いたしまして非常に傾聴すべき見解であるというふうに承ったわけでありますが、同時に、この法案審議の上に実に多くの問題が未解決のまま残されている。また、新たな問題がここに指摘せられたということが判明いたしたのであります。したがって私は、まずこの問題についてお尋ねしたいと思うのであ……
○河上委員 昨日少し質問をいたしましたが、きょうは法制局長官お見えになっておりますか。――それじゃ、ちょっと待ちます。
【次の発言】 きょうは法制局長官がお見えになっておりますので、去る五月十九日、当委員会におきまして、定年制の問題について五人の参考人の方に来ていただいて御意見を承ったわけでありますが、その中の一人であります山内参考人が、現在の地方公務員法は違憲の疑いがある、そのような違憲の状態を解消する意味において、今回の定年制には賛成であるというような意味の意見の陳述があったわけでございます。
御承知のとおり、地方公務員法は昭和二十六年以来もう十八年にわたって施行されているわけでありまし……
○河上委員 このたびの交通安全対策基本法につきまして二、三御質問したいと思います。 いま長官の御答弁の中にもございましたが、この法案は基本法である、こういうことでございますが、基本法の場合に非常に重要なのは目的だと思うのであります。政府案によりますと、この法律は交通機関に関係している人の責務を明らかにする、それから国と地方公共団体を通じて必要な体制を確立する、こういうことが非常に強調されておるのでありますけれども、現在の交通安全問題は、交通機関と人間との間に起こる事故が非常に多いわけでして、自動車事故の内容などを見れば一番よくわかるのですが、そういうわが国の現状から見まして、基本法の性格から……
※このページのデータは国会会議録検索システム、衆議院ウェブサイトで公開されている情報を元に作成しています。