このページでは丹羽喬四郎衆議院議員の32期(1969/12/27〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は32期国会活動統計で確認できます。
○国務大臣(丹羽喬四郎君) 今回の新潟沖で起こりましたジュリアナ号の事件につきまして、不幸な事態が生じまして、まことに遺憾に思っている次第でございます。 ただいまお話がございました、水先人を必ず要請したらどうかというお話でございますが、タンカー等の危険船舶の輸送につきましては、大体水先人を要請することになっている次第でございます。したがいまして、このジュリアナ号につきましても水先人を要請した次第でございますが、不幸にいたしまして、海上が非常に荒れておりまして、水先人が到着する前に起こりました事故でございます。 それから次に、オイルフェンスとか、あるいは油の処理剤等その事後処理につきまして、……
○国務大臣(丹羽喬四郎君) 船舶振興会の交付金の選択基準についてのお尋ねでございますが、御承知のとおり、この交付金の使途といたしましては、造船及び造船関連工業の振興に必要な資金を、銀行その他の金融機関に対しまして資金の貸し付けを行なっている。また、造船及び造船関連工業並びに海難防止に対する事業の振興を目的とする事業の補助を行なっておる。また、海事思想の普及及び観光に関する事業並びに体育事業その他の公益の増進を目的とする事業の振興を目的とする事業の補助を行なっておりますとともに、振興会の直轄事業といたしまして、以上述べました事業に関連した公益の増進をはかる事業を実施することになっている次第でござ……
○国務大臣(丹羽喬四郎君) ただいま、国鉄のローカル赤字線について廃止計画を撤回したらどうかと、こういう御質問でございますが、御承知のとおり国鉄のローカル線の中には、道路整備の進捗、モータリゼーションの進展、人口の過疎化等の事情を背景といたしまして、地方輸送事情が急激に変化いたしまして、輸送量が激減し、鉄道としての使命を失ったものもかなりたくさんある次第でございまして、輸送量が極度に減少したローカル線につきましては、自動車輸送に切りかえることによりまして国民経済的にも適切と考えられるものがございますので、具体的には各線区につきまして道路の整備状況、工業再配置等を含めました当該地域の開発計画、将……
○国務大臣(丹羽喬四郎君) 国有鉄道運賃法及び日本国有鉄道財政再建促進特別措置法の一部を改正する法律案につきまして、その趣旨を御説明申し上げます。 国鉄は、過去百年間、国内輸送の大動脈として、国民生活の向上と国民経済の発展をささえてまいりましたが、今日その役割りは、都市間旅客輸送、大都市通勤通学輸送、中長距離大量貨物輸送等の各分野においてますます重要性を増しており、総合交通体系確立の観点からも、将来にわたってその使命の遂行が強く期待されるところであります。 一方、国鉄財政は、経済社会の変動と輸送構造の変化に伴い、昭和三十九年度に赤字に転じて以来急速に悪化の傾向をたどり、国鉄が今後国民経済及……
○丹羽(喬)委員 公職選挙法の一部改正が議題になりましたに関連いたしまして、最近問題になっておる二、三の点を提起いたしまして、自治大臣の御所見を承りたい。 議会主義、民主主義政治の確立発展のためには、何と申しましても国民の政治へ参加する意欲を盛んならしめることが、まず何よりも肝要でございます。それがためには、国民に基盤を持つ政党の政治活動が健全で活発に行なわれることと、選挙が明朗公正に行なわれることが、まず第一の肝要の点でございますが、最近の選挙の実態を見ますると、その目的にかなりの隔たりがあることは、まことに遺憾とするところでございます。 まず第一に、明るく正しい選挙を行なうためには、国……
○丹羽国務大臣 このたび運輸大臣に就任いたしました丹羽喬四郎でございます。 初めに、今回の東亜国内航空機の事故によりまして多くの人命が失われ、国民に多大の御心配をかけましたことを、深くおわびを申し上げる次第でございます。 この重要なる時期に運輸行政を担当することになり、責任の重大なることを痛感いたしますとともに、当面、事故の原因の徹底的な究明を期しまして、また、御遺族の方々に対しまして、補償等に関し遺憾のないように指導してまいる考えでございます。 運輸行政の根幹は、申すまでもなく輸送の安全の確保、事故の未然防止にある次第でございまして、このため今後全力を尽くす覚悟でございます。 運輸行……
○丹羽国務大臣 第六十六回国会にあたり、運輸大臣として行政の基本方針について所信を申し述べたいと存じます。 運輸行政の範囲はきわめて広範であり、かつ、国民生活に密接しているため、運輸行政に対する国民的要請はまことに大きいものがあります。運輸行政の目的は、わが国経済社会の発展に即応し、国民の負託にこたえつつ円滑な運送を確保し、その近代化を推進していくことにあると考えますが、このような運輸交通の使命遂行に際し、最も配慮されるべきが安全の確保であるということは言うまでもないところであります。 先般、私が運輸大臣に就任する直前に、東亜国内航空機「ばんだい号」の事故が起こり、多数の人命が失なわれまし……
○丹羽国務大臣 新東京国際空港の建設に伴う第二次代執行につきまして、御報告申し上げます。 新東京国際空港の敷地面積千六十五ヘクタールのうち、民有地は六百七十ヘクタールございますが、九月二十日現在、約八九%に当たる約五百九十五ヘクタール、第一期計画区域にありましては、約九八%に当たる約二百七十五ヘクタールが、任意買収によりまして取得されている次第でございます。 未買収地につきましては、収用裁決を千葉県収用委員会に申請しているわけでありますが、そのうち、第一期工事の工程上必要とする十四件、約三ヘクタールの土地につきまして、同委員会に対し緊急裁決の申し立てをいたしましたるところ、六月十二日裁決を……
○丹羽国務大臣 ただいまのローカル赤字線の廃止に関する御質問でございますが、ただいま国鉄総裁が申し上げましたとおり、ローカル線の赤字対策につきましては、国の財政からいたしましても、国鉄の独立経営からいたしましても、非常に大きな問題であろうと思っている次第でございます。しかしながら、一面におきまして新全総計画からいたしまして、国土再開発、過疎、過密の差をできるだけ少なくいたしまして国土を総合的に開発するという点から申しますると、交通機関、ことにその一番の中心を持っております国鉄の改廃というものが省としては一番大きな問題であろう、こういうふうに思っている次第でございます。しかしながら、最近の交通機……
○丹羽国務大臣 丹羽先生御質問中恐縮でございます。 このたび運輸大臣に就任いたしました丹羽喬四郎でございます。 交通運輸は国民生活に密着するところがきわめて大きく、運輸行政に対する社会的要請は広範多岐にわたっておりますが、安全の確保、事故の未然防止はあらゆる運輸サービスの基本であり、その実現が強く期待されていることは、言うまでもないところであります。 去る七月三日、東亜国内航空機の事故が発生し、多数の人命が失われたことは、まことに心痛にたえない次第であります。犠牲者及び御遺族の方々に心から哀悼の意を表しますと同時に、かかる重大な時期に運輸大臣に就任し、運輸行政を担当することになりました責……
○丹羽国務大臣 ただいま西宮委員からの御指摘でありますが、私その当時就任しておりませんので、這般の事情を詳しく存じてはおりません。しかしいろいろ御指摘の点もありましたが、たしか昨年の十一月の当委員会におきまして、そのことにつきましては西宮委員からるる御質問がございまして、当時の大臣の橋本運輸大臣からいろいろ御説明もし、釈明もしております。速記録にも載っておる次第でございます。ことに、いやしくも今後こういうような疑惑を持たれることのないよう、口頭あるいは文書で厳重に戒告をして、今後あやまちなきを期したいという答弁をしております。おそらく西宮さんもその点で御了承をいただいた、こういうふうに私は思っ……
○丹羽国務大臣 ただいまの御質問でございますが、ただいまの現時点におきます国鉄の労使の問題につきましてどういうふうに考えるかと、こういう御質問でございます。私も新聞紙上その他におきまして、いろいろ最近の国鉄の労使の間に問題が起こっていることを承知いたしました。しかもそのことが不当労働行為に及ぶというようなことが再三報じられておりますので、そのつどそういったような事態がないようにということは注意していたつもりでございますが、最近非常にそういう問題がやかましくなりまして、実は憂慮していた次第でございます。ところが、労働大臣からこれらの問題につきまして、今日国鉄の置かれている地位、そうして今日この国……
○丹羽国務大臣 ただいまの山本委員からの御質問でございますが、御趣旨のとおりでございまして、話し合いできめるということはもちろん民主主義政治における一番の原則でございます。それに先般の代執行の以前におきまして、私も再三向こうの農民の代表の方に、あるいは千葉県知事を通じ、あるいは成田の市長を通じまして、私に会ってくれるように、どこまでも出かけますよということでお願いをした次第でございますが、私の至誠が足りなかったせいか、不幸にして実現を見ませんで、期日も切迫しておりますので、県におきましてああいった代執行をとっていただいたようなことでございました。 あと残されている三つは、一つは墓場でございま……
○丹羽国務大臣 ただいま楢崎委員からの御質問でございましたが、違反は、私の聞いておりますところ、運輸省には一人もただいまのところ及んでおりません。
【次の発言】 選挙違反につきましてはまだ的確な報告を受けておりません。いま捜査中でございますので、私ども新聞紙上で知った程度でございますから、大体の状況によりますと、平生から、前大臣のときからその方面に十分注意を払っておりまして、ことに地位利用につきましては厳重な注意をしておりますので、運輸省には及ばないと思っておる次第でございます。
【次の発言】 ただいまの御質問でございますが、そういうような事実があったかどうか、私まだ承知しておりません。また、……
○丹羽国務大臣 新潟沖のタンカー事故につきまして御報告を申し上げます。 去る十一月三十日、午後四時四十分ごろ、新潟沖におきまして錨泊しておりましたリベリアタンカー、ジュリアナ号(一万一千六百八十四総トン、中国人乗り組み員四十七名、一九五八年英国において建造、原油二万一千七百四十二トン積載)が、風浪十五メートルないし二十メートルに押し流され、座礁し、船体は中央部付近で折損、船首部と船尾部が分離した次第でございます。乗り組み員は、航空自衛隊新潟救難隊のヘリコプターによりまして午後九時四十分ごろまでに全員救助されましたが、この事件で積荷原油の一部、約四、五千トン程度が流出いたしまして、その後も船首……
○丹羽国務大臣 ただいま御指摘のとおりでございまして、私就任以来、交通の安全対策ということをまず運輸行政の一番の根幹として置いておる次第でございますが、先般二度にわたるあの航空機の大惨事にかんがみまして、ことに航空方面の保安施設、保安要員、保安機構、この三者を早急に整備をしなければ、国民の安全に対する負託にこたえられないということを痛感しておりまして、ただいま先生からお話ございましたように、航空行政機関の充実と、そうしてまた常設の事故調査委員会の設立、これはもうほんとうに急務中の急務だと私は確信している次第でございまして、就任以来各機会にそのことを強く要請している次第でございますが、いよいよ予……
○丹羽国務大臣 ただいま、日本国有鉄道小委員会委員長からの御報告を伺った次第でございますが、当面の最も大きな課題でございます国鉄の問題に関しまして、自由民主党、社会党、公明党、民社党、各党それぞれ貴重なる御意見を御提出いただきまして、小委員会におきまして御熱心に御討議をいただきまして、ただいま小委員長の御報告がございましたような、いろいろの角度からの貴重な意見をおまとめいただきました。私、それを伺いまして、責任者といたしまして、皆さまのほんとうにありがたい御意見につきまして、深くお礼を申し上げる次第でございます。 今日の国鉄問題は、内政上の最も重大問題でございまして、皆さまの貴重な御意見をと……
○丹羽国務大臣 ただいまの湊先生の御質問でございますが、沖繩の地理的条件はわが国と似ておりまして、四囲が海に囲まれておりまして海岸線が非常に多い、離島が多い、そういう点につきまして、あるいは港湾あるいはまた空港の整備が必要だろうというような御質問の趣旨と思う次第でございますが、御説のとおりでございまして、確かに沖繩の地理的条件は非常にわが国と酷似しておりまして、それにつきまして、私どもといたしまして、ただいま総務長官からお話がございましたが、沖繩開発計画が樹立されまして御要望が出ましたならば、直ちにそれを受けまして、そうして可及的すみやかに十分な整備をいたしたいという今日心がまえで準備を進めて……
○丹羽国務大臣 ただいまの自賠責の制度につきまして、本土と沖繩と御指摘のとおりの相違点がございまして、これらの調整につきましては、沖繩の自賠責制度というものは本土の責任原則その他自賠法の適用につきまして、本土の原則は大体入れてつくっている法制ということでございますので、直ちに復帰後におきましては本土法を適用いたしたい、こういうふうに思っておる次第でございますが、しかし、ただいまお話がございましたとおり、本土におきましては人身事故だけにつきまして適用がございます。片一方、沖繩におきましては物的事故につきましても適用がある。それからまた、額についても非常な相違がある、こういうことでございますので、……
○丹羽国務大臣 ただいまの了解覚書につきましての日米航空協定の問題でございますが、ただいま久保さんおっしゃったとおりでございまして、私どもといたしましても、アメリカとの航空権益の均衡をはかるために、具体的に申しますると、先般も日米合同経済会議の総会におきましても、私から特に発言を求めまして、航空権益の均衡をはかるために、しかも乗り入れの問題につきまして再交渉を求めるとともに、また今日、ワーキンググループにおきましてそれらの折衝を続けているところでございます。 したがいまして、機会あるごとに、私どもは航空権益の均衡をはかるために折衝を続けていくつもりでございますが、ただいまの四社の問題につきま……
○丹羽国務大臣 日華航空の取りきめの問題と思う次第でございますが、この問題につきましては、ただいま、御承知のとおり、日米の今回の沖繩返還協定におきましても明記してございますが、沖繩を通るということになりまして、沖繩から大阪に来る、こういうことになりますと、カボタージュの問題であります。カボタージュの禁止ということは、これはもうICAOその他ではっきりきまっていることでございます。私どもはその線に沿いまして、日華のただいまの取りきめにおきましてもその点の修正を求めるということで、ただいませっかく折衝中でございます。
【次の発言】 私が担当しているものですから、私からひとつお答えいたします。
た……
○丹羽国務大臣 ただいまの近畿日本鉄道の列車衝突事故につきましての御質問でございますが、責任者は運輸大臣の私でございますから、私から御報告をさしていただきます。 ただいまお話がございました事故の内容につきましては、現在わかっているまでのところを御報告申させていただきます。 十月二十五日の十五時五十八分、近畿日本鉄道大阪線東垣内信号所におきまして、上本町発名古屋行き特急列車(四両編成)と賢島発難波行き特急列車(七両編成)がトンネル内で衝突し、死者二十三名、負傷者三百十三名を生ずる事故が発生いたしました。 ここに、死亡された方々に心からお悔やみを申し上げますとともに、負傷された方々の一日も早……
○丹羽国務大臣 ただいま御質問ございましたオメガ.システムにつきましては、私も科学的なことはあまり詳しくございませんが、ロランAシステムが大体世界に七十ございます。その七十で大体全世界の一五%北半球だけでもって三〇%をおおっておるそうでございますが、このオメガ・システムは非常に性能が、超長波でございますか、非常にいいので、八局でもって全世界をそれと同じだけのことができる。それでアメリカとイギリスとノルウェーとが協力いたしまして全世界をそれでもってやろうということができまして、ただいま四カ所できておりまして、あと残り四カ所をつくる。その一つを日本の、先生のあそこが一番いいということで、それで条件……
○丹羽国務大臣 ただいまの航空機騒音の点につきまして、現状に合わないのではないかという御質問でございます。御承知のとおり、四十二年の八月に、空港周辺におきまする航空機騒音による障害についての防止法ができておりますが、いろいろの面におきまして公害が非常に広がっております。たとえば、御指摘のございましたような個人住宅の防音対策をどうするかというような問題がございますので、ただいまその実情に合うべく鋭意検討中でございます。
【次の発言】 法改正をする前提でもって検討中でございます。
【次の発言】 伊丹空港周辺の人口が稠密でございまして、また離発着の回数が非常に増加してまいりまして、騒音によりまして住……
○丹羽国務大臣 第六十八回国会にあたり、運輸大臣として行政の基本方針について所信を申し述べたいと存じます。 景気停滞下の通貨調整というわが国経済を取り巻く環境の変化に即応しつつ、国民福祉の向上を再優先として全国土の均衡ある発展を期するため、運輸行政が果たすべき役割りは、真に多方面にわたり多大なるものがあります。 特に、交通安全と交通公害防止、生活環境の保全と国土の均衡ある発展を促進するための交通関係社会資本の充実、適正な公共交通サービスの確保をはかることは、高度福祉国家建設のため、何にも増して必要な当面の運輸行政の課題であると考えます。 このため、昭和四十七年度には、これらの政策を実現す……
○丹羽国務大臣 総合交通体系につきましては、ただいま久保先生から御指摘がございましたように、昨年の暮れに、各省庁からの意見を総合いたしまして、企画庁を中心といたしまして、総合交通体系を閣議で決定した次第でございます。 その概要につきましては、もうすでに御承知のとおりでございますが、非常に変動する経済社会構造の変化に伴いまして、総合交通をいかに現在の需要に適合するようにいたしていくか、陸海空三者が斉合性のとれた、均衡のとれた交通政策をいかにするかということを重点に定められた次第でございますが、私ども運輸省といたしましては、まず総合交通体系の確立のねらいといたしまして、御承知のとおり、非常に慢性……
○丹羽国務大臣 ただいま議題となりました北海道開発のためにする港湾工事に関する法律の一部を改正する法律案の提案理由につきまして御説明申し上げます。 北海道において国または港湾管理者が港湾工事を実施する場合の費用に係る国の負担割合につきましては、従来北海道開発の推進をはかる見地から他の公共事業と並んで特別措置を講じてきたところでありますが、北海道における公共事業全般に係る国庫負担の特例に関する調整措置の一環として、昭和四十七年度から港湾工事に係る国の負担割合を調整することが今回の改正の趣旨でございます。 次に、改正案の内容について御説明申し上げます。 第一に、国または港湾管理者が北海道開発……
○丹羽国務大臣 ただいまの先生の御指摘、私も非常に心配している次第であります。先般、私、国会でも御答弁を申し上げた次第でございますが、四十九万トンのあの巨大タンカーの建造を許可をしました。そのときの条件といたしましても鹿児島県の喜入、あそこのバースにつけるということを条件として許した次第でございます。これは鹿児島県の外海のほうになると思います。それから、廃油処理施設その他も非常に、日本としては一番完備をしておるということで許可をした次第でございまして、また先般の御質問をいただきましたジュリアナ号、わずか二万トンの船、六千トン余りの油の流出につきましてもあれだけの騒ぎを起こした次第でございまして……
○丹羽国務大臣 ただいま議題となりました日本鉄道建設公団法の一部を改正する法律案の提案理由につきまして御説明申し上げます。 大都市における大規模住宅団地の建設に伴う輸送手段の確保及び通勤通学輸送需要の激増に伴う混雑の緩和をはかることは、現下の大都市交通におきまして緊急に解決すべき課題であります。 しかるに車両増備等を中心とする従来の私鉄の輸送力増強対策はほぼ限界に達しており、今後の輸送力増強については、大規模住宅団地関連鉄道新線の建設、複々線化のための線路増設、都心乗り入れ新線の建設等を大幅に促進する必要がありますが、これらは本来先行性の強い投資であるのみならず、巨額の資金を要するものであ……
○丹羽国務大臣 ただいま斉藤先生から、今朝の国鉄の列車の追突事故につきまして御質問をいただいた次第でございますが、運輸交通行政を監督をしております責任者といたしまして、多数の負傷者を出しまして何とも申しわけのない次第でございます。この委員会の席上、つつしんで負傷者に対しましておわびを申し上げる次第でございます。 実は、私はこの交通機関の安全運転につきましては就任以来特に気を配りまして、先般も御答弁を申し上げた次第でございますが、日々きょう一日事故のないようにということを祈りつつ仕事に邁進しているつもりでございます。ことに、国鉄は幸いにいたしまして、私が就任以来人命事故がほとんどございませんと……
○丹羽国務大臣 ただいま議題となりました道路運送車両法の一部を改正する法律案の提案理由につきまして御説明申し上げます。 近年、わが国における自動車の保有台数は著しく増加し、自動車の安全性の確保及び自動車による公害の防止は、ますます重要な問題となってきておりますが、政府におきましては、車両検査制度を中心として、保安基準の強化、定期点検整備の励行等によりこれに対処してきているところであります。 軽自動車につきましては、従来、整備不良による事故率が一般車に比して小さかったこと、軽自動車の保有台数が少なかったこと等の理由から検査を実施せず、主として、定期点検整備の義務づけ等使用者側の保安対策にゆだ……
○丹羽国務大臣 ただいま、鉄建公団に民鉄部と申しますか、民有鉄道に対する鉄道敷設につきまして新しき機構を設けるにつきまして、理事、またその定員につきまして貴重な御意見を拝聴いたしました。まことに感謝している次第でございます。もとより鉄建公団といたしましては初めての仕事でございまして、民鉄側の期待も非常に大きなものでございます。また国民の期待も非常に多かろうと思う次第でございますので、その理事の適材を得るかどうかということは非常に大きな問題でございますので、いまの御意見も踏まえまして、これは人事でございますから、いま私から申し上げるわけにはまいりませんが、十分踏まえまして、認可にあたりましては十……
○丹羽国務大臣 ただいま自動車公害の問題につきまして非常に真摯なはたまた該博な御質問をいただきまして、まことにありがたく思っておる次第であります。 確かに都市の大気汚染につきましては、自動車の排気ガスからこうむる影響の大きいことは私も痛感をいたしております。私、運輸省へ就任以来、いま増田先生からお話がございましたように、電気自動車を何とかもう少し活用はできないかということを尋ね、また調査させた次第でございますが、ただいまのところ、いま御指摘がございましたように蓄電に非常に難点がある、走行キロがすぐにとまってしまう、こういうような点がございまして、さらに研究を進めなくちゃいかぬということになっ……
○丹羽国務大臣 ただいまの久保先生の御指摘でございますが、ごもっともでございまして、もとより今回、この公団法を改正いたしまして、そして民鉄の鉄道また線増につきまして公団をしてやらしめるという一番の目的は、いま過密化しております都市交通をいかにして混雑緩和をし、住民の足を確保するかという大目的に出ておる次第でございます。その目的からしている次第でございまして、それがいま先生御指摘のとおり一番の原因でございます。これをやらせるのにどっちのほうがよいかという議論になってくると思う次第でございます。 前にも国鉄自体が鉄道建設をやらないで、鉄建公団というのを新たにつくってそれにやらせるということの可否……
○丹羽国務大臣 ただいま井野先生からいろいろの御指摘がございました。一々ごもっともな点であると申し上げておきます。 実は、昨日もその点につきましていろいろ御論議をいただいた次第でございまして、今回の軽自動車に対する車検制度を実施するという根本につきましては、井野先生もその必要性をお認めいただきました。まことにありがたい次第でございます。ただ、その方法といたしまして、民間との中間みたいなものでやることが是であるか、やはりいままでどおり官庁が中心になってやるべきじゃ、ないか、こういう御論議と思う次第でございます。 これは、いま御指摘がございました行政簡素化ということも一つの理由でございます。し……
○丹羽国務大臣 ただいまは、北海道開発のためにする港湾工事に関する法律の一部を改正する法律案について、慎重御審議の結果、御採決をいただきまして、まことにありがとうございました。(拍手)
【次の発言】 ただいまの陸運事務所並びに整備工場その他に対する監督につきましては、いろいろ過去におきまして遺憾の点がございまして、行政監督局からもその点を指摘されました。また本委員会におきましてもいろいろご指導をいただいた次第でございますが、運輸行政を担当する私といたしましては、まことに遺憾に存ずる次第でございます。こういうようなことがあったならば、交通の安全を確保する、装備の安全を確保するという趣旨からまいり……
○丹羽国務大臣 ただいま議題となりました国有鉄道運賃法及び日本国有鉄道財政再建促進特別措置法の一部を改正する法律案の提案理由につきまして御説明申し上げます。 国鉄は、過去百年間国内輸送の大動脈として、国民生活の工場と国民経済の発展をささえてまいりましたが、今日その役割りは、都市間旅客輸送、大都市通勤通学輸送、中長距離大量貨物輸送等の各分野においてますます重要性を増しており、総合交通体系確立の観点からも、将来にわたってその使命の遂行が強く期待されるところであります。 一方、国鉄財政は、経済社会の変動と輸送構造の変化に伴い、昭和三十九年度に赤字に転じて以来急速に悪化の傾向をたどり、国鉄が今後国……
○丹羽国務大臣 ただいま、今回の再び財政再建計画並びに運賃改定を出さざるを得なくなったその理由につきまして御質問でございますが、ただいま江藤先生から御質問がございましたように、四十四年度に国会の御審議をいただきましてせっかく再建案をつくった次第でございますが、その後輸送需要に対しまするところの国鉄の見込みが非常に違ってまいりました。と申しますのは、御承知のとおり乗用自動車の非常な普及、発達によりましてローカル旅客、また定期旅客というのが見込みよりも大幅に下回りをしておるということ並びに貨物輸送につきましては、一番大きくその輸送量を従来は占めておりました石炭であるとかあるいは木材であるとか、そう……
○丹羽国務大臣 ただいま国鉄の過去並びに現状につきまして、るる愛情のこもった御指摘をいただいた次第でございます。 御承知のとおり、国鉄が過去百年にわたりまして国民の陸上の大動脈といたしまして、あるいは国民経済の発展、あるいは国民生活の向上に対しまして、労使一体となりまして尽くしてきた使命にかんがみまして、現状の非常な窮乏、まことに何と申しますか過去の輝かしき業績に対しまして、それがあるだけに私はほんとうに心痛をしている次第でございます。 いろいろいま公聴会に諸先生方御出張いただきまして、親しく現地の皆さまの、利用者の皆さまの御意見を聞いていただきまして、感謝をしている次第でございます。皆さ……
○丹羽国務大臣 ただいまは、道路運送車両法の一部を改正する法律案について、慎重御審議の結果、御採決をいただきまして、まことにありがとうございました。 また、決議されました附帯決議の内容につきましては、その趣旨を十分尊重し、誠意をもって実施に当たる所存でございます。 まことにありがとうございました。(拍手)
○丹羽国務大臣 ただいまの総合交通体系における有機的の輸送機関の関連でございます。それについて御質問でございますが、御承知のように、昨年の六月御答申をいただきました運輸政策審議会におきまして、またただいま御指摘をいただきました、昨年の暮れにおきます閣僚協におきまする総合交通体系の決定におきまして、各輸送機関の特性を勘案をいたしまして、そうしてその分野を一応定めた次第でございます。あるいは航空あるいは海上輸送あるいは陸上輸送、陸上輸送のうちにおきましても、道路輸送によるトラック、乗用車、タクシーその他のもの、あるいはまた鉄道の大動脈でございます国鉄を中心として、私鉄その他の関係というようなあり方……
○丹羽国務大臣 先ほどから非常に貴重な鋭い御質問をいただいておる次第でございますが、実は総理から御答弁がございましたが、総理の御意図は、総理の行政の最高の責任者としての御答弁でございますが、私も実はその点はやはり同様に考えているものでございます。と申しますのは、先般来当委員会におきましてもしばしば御質問がございましたように、ことに大都市間におきまして運賃の斉合性の問題、これが非常にいわれております。西独のレーバープランの例等も引き合いに出されて申されております。御承知のとおり、国鉄は総合原価主義をとっております。昨日も総裁から御答弁を申し上げたとおり、大都市におきましてある程度の利用者の御負担……
○丹羽国務大臣 各国の例をとりますと、そういったもので法定をされておるのは日本だけでございますけれども、いま御指摘がございましたように、物価その他に及ぼす影響も重要でございますので、現時点におきましてはやはりその方針で、従来の方針を貫いていくのが妥当である、こういうふうに思う次第でございます。
【次の発言】 時間の都合で簡単に御答弁申し上げまして恐縮でございますが、大体におきまして、私もそういった点におきましていろいろの施策も講じなくちゃいかぬというふうに思っている次第でございます。しかし再三申しているように、現時点におきましては、ことに四十七年度におきましては、この財政規模から申しまして、い……
○丹羽国務大臣 ただいま議題となりました臨時船舶建造調整法の一部を改正する法律案の提案理由につきまして御説明申し上げます。 臨時船舶建造調整法は、わが国の国際海運の健全な発展に資することを目的として、昭和二十八年に制定されたものでありますが、外航船舶の建造を許可にかからしめることにより船台の調整、船賃の確保、航路別船腹調整等をはかり、わが国国際海運の健全な発展に貢献してまいりました。 わが国経済の発展のためには、今後とも原油、鉄鉱石等の原材料を中心とするきわめて膨大な量の海上貨物の安定輸送が不可欠であり、このため、昭和四十五年秋に策定した改定新海運政策に基づき、引き続き大量の外航船舶の建造……
○丹羽国務大臣 ただいま御質問がございましたとおりでございまして、ドル・ショック以来世界の海運界は非常に不況なっております。またその荷動きも非常に緩慢になっておりまして、海運界の現状は必ずしも好調とはいえないことは事実であります。しかしながら、日本の造船業界は、もうすでに私が申し上げるまでなく世界の建造量の五割に及ぶ、こういうふうに世界の造船界に大きく寄与している次第でございまして、日本の基幹産業としても非常に大きな役割りを演じているところでございます。それに政府といたしましても四十四年度以降いわゆる六カ年、いまお話がございましたように二千八百が総トンの建造をすることを骨子とする海運政策を決定……
○丹羽国務大臣 ただいま議題となりました航空法の一部を改正する法律案の提案理由につきまして御説明申し上げます。 御承知のとおり、最近のわが国の航空界においては、航空機の大型化及び高速化が急激に進み、かつ、航空交通量も著しく増大しておりますが、このような状況のもとにおいて、昨年七月全日空輸の大型旅客機と自衛隊機との間の衝突事故により多くの犠牲者を出しましたことは、まことに遺憾なことであります。政府としては、かかる航空機の衝突事故の町発を防止するため、航空交通安全対策を緊急に樹立し、これを推進しているところであります。 一方、航空法は、昭和二十七年に制定されたものでありますが、その本格的な改正……
○丹羽国務大臣 鉄監局長から御説明を申し上げます。
【次の発言】 御承知のとおり八十三線は、たしか四十三年国鉄諮問委員会で、撤去線として諮問の結果勧告をされた線でございますが、これらにつきましては、まだ私のほうといたしましては、これを妥当と必ずしも認めておりません。いわゆるオーソライズされてない線でございます。しかし根本の考えは、ただいま御指摘がございましたように、今日におきましては、諸般の事情を勘案いたしまして、鉄道としての特性が十分発揮できる、そして多量輸送に耐え得る、また地方開発に非常に役立つ、それから鉄道網形成の上におきまして非常に効果的であるというような線路は、重点的にこれを施工させ……
○丹羽国務大臣 運輸大臣といたしまして、交通安全対策について所信を申し述べます。 交通・運輸は、国民生活に密着するところがきわめて多く、運輸行政に対する社会的要請は、広範囲かつ多岐にわたっておりますが、特に、安全の確保、事故の未然防止は、あらゆる運輸サービスの基本として、その実現が強く期待されているところであります。 したがいまして、私は、就任以来、各輸送機関における安全対策を最重点施策として強調してきたのでありますが、それにもかかわらず、昨年、全日空機衝突事故、近畿日本鉄道列車衝突事故、ジュリアナ号原油流出事故等の重大事故が発生したことは、まことに遺憾であり、この際、交通事故防止対策をさ……
○丹羽国務大臣 ただいま議題となりました海上交通安全法案の提案理由につきまして御説明申し上げます。 最近の海上輸送の活発化に伴い、わが国の主要港湾の多くを有する東京湾、伊勢湾及び瀬戸内海においては船舶交通がきわめてふくそうしてきており、これらの海域における衝突、乗り上げ等の海難は全国沿岸におけるそれの約半数にものぼっております。 一方、近時は船舶の大型化が著しく進んでおり、これらの海域において一たん海難が発生いたしますと、甚大な災害を引き起こすおそれがあります。 このような海難を防止するため、船舶交通の安全を確保するための現行法律といたしましては、海上衝突予防法と港則法とがありますが、海……
○丹羽国務大臣 ただいま海上保安庁の次長から御答弁申し上げましたとおり、現時点におきましては三海域に限って必要最小限度の規制をするということで、今回御提案をして御審議を願っておる次第であります。将来他の水域におきまして船舶が非常にふくそうしてまいる、危険になってくるというような認定が得られましたときにはまた御審議を願う、こういうことでございまして、当分の間は、この今日御審議を願っております東京湾、伊勢湾、瀬戸内海という三海域に限って、これで一応の目的を達するということで、今日御審議を願っておるような次第でございます。
【次の発言】 御承知のとおり、海上保安庁は、ただいま十管区に分かれまして、そ……
○丹羽国務大臣 ただいま大体そのとおりでございますが、やはりこれだけの法案を出しますにつきましては、各界、それに影響を及ぼす各方面という方の大かたの意見におきましても、ある程度のコンセンサスを得られなくてはいけないものでございますので、実は四、五年この方、提案をいたしたいと思いましても、いろいろの障害でできませんでございました。それらの点につきまして調和をはかりまして、今回やっと提案にまでこぎつけたような次第でございます。
【次の発言】 ただいまお話がございましたが、党内におきましても、水産漁民の立場になりましていろいろの問題を御心配をいただきまして、いろいろ御指摘を受けたことは事実でございま……
○丹羽国務大臣 ただいまの御質問でございますが、第一の漁業補償につきましては、遺憾ながら、今回におきましては、予算上また法律上これをきめることはできなかった次第でございますが、先般も政務次官が御答弁申し上げましたとおり、それらの漁業の被害が起こりました場合に何らかの措置を講じなくてはならないことは、これは当然でございまして、ことに加害者の原因不明の場合におきましても、やはり同様の補償をしなければならないということは当然のことでございますので、これは早急に運輸省といたしまして水産庁その他とも十分連絡をとりまして、先生方の御協力を得まして、それらに漁業補償、漁民の皆さまに御迷惑をかけないような立法……
○丹羽国務大臣 ただいまお話でございましたが、反対の理由は、やはり騒音と申しますか、いまの関西国際空港になっております伊丹で騒音で付近の住民が非常にお悩みになっておるということが、やはり一番の大きな原因ではないかというふうに私は思っている次第でございます。
【次の発言】 御承知のとおり、首都圏と並んで近畿圏でございますので、国際空港を関西からなくすということは、付近の住民の方は非常に御迷惑でございましょうが、一般の国民の常識からいいましても、これはやはり絶対必要ではないかと思う次第でございます。――いまのお話、ちょっとすみませんでしたが、新しい公団ができた場合ですか。
○丹羽国務大臣 ただいま議題となりました運輸省設置法の一部を改正する法律案の提案理由につきまして御説明申し上げます。 航空交通の安全の確保は、現下緊急の国民的要請でありますが、この要請にこたえ、かつ航空輸送の飛躍的発展に対処するため航空保安に関する組織の強化をはかることが、今回の改正の趣旨でございます。 次に、改正案の内容について御説明申し上げます。 第一に、航空局に管制保安部を置くことであります。 航空交通の安全を確保するためには、航空保安施設の整備、航空保安要員の確保とあわせて航空保安を担当する組織を強化することが必要であります。このため、航空交通管制、航空保安施設の設置管理、航空……
○丹羽国務大臣 ただいま御質問がございましたように、私も、ぜひとも航空庁をつくりまして、そして長官に強大な権限を与えますとともに、航空安全の見地からいたしまして、どうしてもこの際におきましては民間航空の飛躍的発展に対応するだけの組織の整備をはかってまいらなくちゃいかぬ、こういうふうに強く思っている次第でございますが、諸般の都合によりまして、それだけを取り上げていくわけにまいりませんので、一応見送った次第でございますが、決してその志を捨てているわけではございません。できるだけ近い機会に、先生方の御協力をいただきまして、そういうふうにやりたいと思っている次第でございます。今回は、それにいく前提とい……
○丹羽国務大臣 ただいま御質問ございましたとおりと私も考えておる次第でございます。先般、一昨年かにおきましても、ことに運輸事業におきましても、一番安全性を尊重しなければならない航空交通機関でございますから、安全性の確保ということは第一である、次に利用者の利便である、それからまた、それに従う各分野もそれに合うようにシェアをきめていくということが骨子でございまして、いままでお話がございましたように、いま定期旅客としては三社でございます。三社がやはりそれぞれの所を得ましてほんとうに協力をして、そうしておのおのが発展をしていくように体制をつくっていかなければならぬ。その根本によって進んでいくつもりでご……
○丹羽国務大臣 いま一番重大な問題でございますから、私からも私の考えを述べさしていただきます。 実はいま先生御指摘いただきました、そういったものを完全に総理府に置いたらどうかといったことは、私どもこれは真剣に考えた次第でございます。いろいろ私どもほんとうに申しわけない次第でございますが、私が就任二日目に「ばんだい号」の事故が起きました。また、その後、全日空の事故が起きて、総理府に全日空の事故調査委員会を置きまして公正を期した次第でございます。実際の問題になりますと、全部私どもがすっかり構想をつくりまして、委員の方にお願いしてやるということで、総理府のほうは名前をかりるだけというようなことが実……
○丹羽国務大臣 ただいまの御質問の点でございますが、都市公害の大きな部分を占めます原因として排気ガスがあげられている次第でございます。このためには、運輸省といたしましても、排気ガスの規制というものを強力にしなければいかぬというので、先般来からいろいろと環境庁とも連絡をとっておりまして、その規制に当たっている次第でございますが、この排気ガスの排出量とともに、交通渋滞の面がやはりそういったような公害を発生する部分が非常に多いということでございまして、ことに大都市におきましては、そういった面で交通渋滞をいかに緩和するかということが一つ。それから無公害車と申しますか、できるだけ排気ガスの少ない車をつく……
○丹羽国務大臣 便乗値上げという、便乗というのはどういう意味かという正確な定義並びにお答えはやりにくい次第でございますが、大体こういうことが御質問の要旨で、それによりまして総理も御答弁になったと思いますが、国鉄の運賃が上がる、私鉄との間の運賃格差が非常に大きくなる、そういったところでその格差是正のために私鉄運賃の値上げをする。要するに、国鉄運賃が上がるに伴いまして、事業者別の適正原価主義ということを逸脱しまして、それでやはりそういったような格差是正のためにやる、こういう意味じゃないかと私は理解をしている次第でございます。
【次の発言】 運賃を上げないということで、いまの現実の問題で、路線増強も……
○丹羽国務大臣 ただいまの、いろいろごもっともな御質問でございますが、今回のタクシー料金の値上げにつきましては、御承知のとおり、タクシーの乗車拒否というものが社会問題まで発展をした次第でございまして、私どもも、公共料金の抑制は、総理の指示もございまして、できるだけその抑制につとめた次第でございますが、善良なる乗客が乗車拒否にあいまして、こういうことでもって公共性が保てるか。一年以前から運賃値上げの申請がございまして、私どもつぶさに検討いたしましたが、やはり実車率が非常に高くなっております。要するに、需要供給のバランスがくずれておりまして、タクシーが安いからうんと乗るというのが非常にふえておりま……
○丹羽国務大臣 ただいま御質問がございました。大体そのとおりでございまして、御承知のとおり、国鉄といたしましては、四十四年に国会の御審議をいただきまして、そうして国鉄の財政再建整備の促進法を成立さしていただきました。国からも幾ぶんの補助をする、それから料金も引き上げていただいた次第でございます。もうすでに御承知でございますからあれでございますが、予想以外のベースアップ、あるいは経済社会構造の変革によりまして、貨物輸送の伸び悩み、こういうようなことで相当ひどい赤字になりまして、このままほっておきますると、本年度におきまして、四十四年の方式をとりますると、償却前に千七百億からの赤字になる、こういう……
○丹羽国務大臣 ただいま御質問の御趣旨のとおりでございまして、また総理から答弁がございましたとおりでございまして、きびしい企業努力、きびしい合理化、能率的な経営がまずあらゆる問題の先決だと思っております。その点におきまして指導していくつもりでございます。
【次の発言】 ただいまの御質問につきまして、具体的の問題につきましては即刻に検討するように、私からも強く指示するつもりでおりますが、私、就任以来国鉄の企業努力につきましては再三言っている次第でございますので、具体的の問題につきましては国鉄当局においてもすでに考えておることだと思う次第でございますので、私にかわりまして御答弁をさせます。
○丹羽国務大臣 ただいまのインド貨物船ビシバナヤク号の海難に伴う薬品の流出でございますが、御承知のとおり、昭和四十七年二月十日の三時四十五分ごろ、潮岬南東の百三十七海里の海上におきまして、荒天のために荷くずれによりまして右舷二番船倉に破口を生じまして、浸水、船体が傾斜して、甲板積みの危険物アセトニトリル等九品目、ドラムかん約八百本のうちの百九十七本が、潮岬の南約百海里付近におきまして、三回にわたりまして流失いたしました。同船はその後傾斜がなお大になりましたので、荷直しのため十一日午後四時神戸に入港いたしました。神戸海上保安部は、巡視艇八隻によりまして排水作業及び付近海域の警戒に当たるとともに、……
○丹羽国務大臣 大体におきまして賠償保障法の目的に沿って運用されている、こういうふうに思っている次第でございます。幾ぶんまあ遺憾の点もある次第でございますが、大体においては行なわれている、こういうふうに思っている次第でございます。
【次の発言】 ただいまの御質問の御趣旨のとおり、被害者を救済するということが大きな目的であるということにはもう間違いないと思う次第でございますが、御承知のとおり、これを制定いたしました由来というものは、そういったような不幸、自動車事故を加害者が起こしまして、その場合に被害者に対しまして金銭的な賠償の負担ができぬというようなことがありましては、これは非常にいけない。ま……
○丹羽国務大臣 ただいま御指摘のございましたような、十一日に予算折衝の際におきまして、政府と与党の関係者が、国鉄の新しい再建対策につきまして、大体の方向につきまして申し合わせをした次第でございます。
【次の発言】 四回値上げするということを了解したわけじゃございません。これは私どもといたしまして、今日の国鉄の良質サービスを提供するためどうしても健全財政に建て直さなければいかぬというような点で、私どもといたしまして、自民党と相談をいたしまして、今回、財政再建促進法の改正案を提出しておりますが、まず、来年度、四十七年度から大体一五%に見合う利用者の御協力を願いたいということはきめてありますが、あと……
○丹羽国務大臣 それには私から便宜かわりまして御答弁申し上げます。
ただいまの三十四年六月の日米の航空交通管制に対する合意書、これも相当時日がたっておりますし、それに従いまして私どもいまの時代に合うようにしなければならぬということで、外務省を通じましてこれを改正するように申し入れをいましているところでございまして、事務的にはときどき向こうの米軍の管制官と私のほうの事務当局と会って、いま協議をさしているところでございます。
【次の発言】 この点につきましては、私のほうから外務省に申し入れをいたしまして、そうして外務省、米軍それから私のほうの専門家というので協議をしているように聞いた次第でござい……
○丹羽国務大臣 私の所管でございますから、私から答弁させていただきます。 ただいまの御質問でございますが、そういうような事態でございまして、わが国で中国からの来訪客を迎えるという事態になりまして、その場合におそらくは不定期便になると思う次第でございますが、それを許可するかどうか、承諾するかどうか、こういう御質問だろうと思う次第でございます。これは先般の沖繩国会の総理の所信表明におきましても、日中間の国交正常化、その具体案の一つとして航空協定なんかも政府間折衝で早く結びたいということをはっきり申し上げておる次第でございます。また今日、日中間の不定期便の乗り入れにつきましては、私どもも国交の正常……
○丹羽国務大臣 まずもって今回の事故におきまして、多数の負傷者を出しました、非常に御迷惑をかけました、また国民の各位にも御迷惑をかけましたことを深くおわびを申し上げる次第でございます。監督の責任者といたしまして、その事故が起こりましたことにつきまして深く責任を痛感している次第でございますが、事故が起こりまして直ちに政務次官を現場に派遣をいたしました。その国鉄の事後処理につきまして十分指導をするように申しまして、船橋の現場に派遣をいたしますとともに、国鉄総裁に対しまして、私から、いま御指摘がございましたとおり、ダイヤ改正以来いろいろの異常運転その他の事故が続いております。ことに今回のような事故に……
○丹羽国務大臣 七月三日の「ばんだい号」事故に引き続き、七月三十日全日空機と自衛隊機の接触事故により百六十二名のとうとい生命が失われましたることは、重ね重ねの不祥事でございまして、遺憾にたえない次第でございます。つつしんで心より犠牲者並びに御遺族に対しておわびを申し上げる次第でございます。 政府といたしましては、直ちに総理府に全日空機事故対策本部を設置し、諸般の対策を講ずることといたしました。 まず、遺体収容、遺族対策に全力をあげることといたしまして、そのため、本部長でありまする私が現地におもむきまして指揮をとってまいりました。現地におきましては、岩手県庁、雫石町をはじめ地元の警察、消防、……
○丹羽国務大臣 ただいま沖繩の海上と申しますか、島嶼におけるところの交通の問題につきましての御質問でございますが、御指摘のとおりと私どもも考えている次第でございまして、本土と沖繩の間の海上交通、また島嶼間の海上交通、これを、旅客並びに貨物の運送の確保をはかるということは最も大事なことでございまして、これらの計画をまず第一番に立てなくちゃならないというふうに考えている次第でございますが、それはやはり沖繩振興開発計画の一環といたしまして港湾の整備をしていかなければならぬと思っている次第でございます。したがいまして、那覇本島はもちろんでございますが、石垣島、八重山群島あるいは宮古群島の方面におきまし……
○丹羽国務大臣 ただいまの塩川先生のお説、そのとおりでございます。何といたしましても国鉄が自主的に企業の体質改善、合理化をいたしまして、そして増収をはかるとともに、国民に良質サービスを提供いたしまして、そうして陸上の動脈としての目的達成に邁進しなくてはいけない次第でございますが、しかし、今回の問題は非常にゼネスト的の要素を帯びてまいりまして、非常に憂慮すべき事態でございます。その前からやはりいわゆるATS闘争あるいは順法闘争ということで国民に非常に御迷惑をかけておりまして、監督の責任者といたしまして非常に恐縮に存じておる次第でございます。やはり労使一体の実をあげまして国民に御迷惑をかけないよう……
○丹羽国務大臣 昭和四十七年度の運輸省関係の予算について御説明申し上げます。 初めに、予算の規模について申し上げます。 まず、一般会計について申し上げますと、歳入予算総額は五億七千八十一万八千円、歳出予算総額は、他省所管計上分三百六億八千三百六十八万一千円を含み四千二百五十三億二千四百三万二千円でありまして、この歳出予算総額を前年度予算額と比較いたしますと一千四百八十三億五千二百七十二万五千円の増加となっており、五三・六%の増加率を示しております。 この増加額の内訳を見ますと、行政費では一千九十九億八千三百七十八万四千円、公共事業費では三百八十三億六千八百九十四万一千円の増加となっており……
○丹羽国務大臣 ローカル線の廃止につきましては、自由民主党の総務会におきまして、ローカル線の廃止の決定の場合には地方自治体の承認を得るという決議をなさった次第でございます。私どもといたしましては既定方針どおりローカル線の廃止――御承知のとおり、ローカル線というものは鉄道の特性をすでに輸送密度から考えても失い、代替輸送のすでに整ったところの線でございますので、これらを廃止することが国民経済全体から考えまして適当だと思う次第でございますので、計画どおり進めてまいる次第でございますが、しかし私どもは、地方住民の意思、自治体の意思を無視してやるというような非民主的なことはしないという意味で、あくまでも……
○丹羽国務大臣 いまの静岡の貨物空港をつくるかどうかということを私はほとんど聞いておりません。具体的には私のところへお話しにおいでになった方もおりません。先般たしか委員会でそういうお話を承った次第でございますが、その後事務当局からも私、実は、恐縮でございますが、聞いていない程度でございます。しかし、いま先生おっしゃったように、いまどき空港をやりたいというのは、私のほうとしてもありがたい次第でございます。いま空港の問題は、設置は非常にむずかしゅうございまして、環境保全あるいは騒音防止、いろいろな問題で非常にむずかしいところでございますが、ただいまの観点で、いま承っておりますと、技術的にもなかなか……
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