このページでは辻原弘市衆議院議員の33期(1972/12/10〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は33期国会活動統計で確認できます。
○辻原弘市君 私は、日本社会党を代表いたしまして、ただいまから内政面における基本的な課題、かつ、具体的な問題について、若干の意見と提案を交えながら、総理以下関係各大臣に対し、その所信をただしてまいりたいと存じます。(拍手) 第一の問題は、政府は、これまでの大企業中心の高度成長経済を、どのように国民福祉中心の経済に変えていくかという課題についてであります。 総理は、就任以来たびたび発想の転換を言い、選挙中には、いわゆる日本列島改造論をもって、流れを変えるなどと広言をしてこられたが、いまや、国民の大多数はそんなことばをだれも信用はしておりますまい。(拍手)あなたの列島改造論にあおられて丁土地の……
○辻原委員 いま北山委員が指摘をした問題は、楢崎委員が当時の経過を指摘して詳細申し述べたとおりでありますが、総理のお答えになった点は、私どもは釈然とするわけにはいきません。問題は二つあります。一つは、衆議院の予算委員会において、平和時における防衛力の限界というものを示しましょう。これは政府のお答えであります。しかも総理のお答えであります。しかも、参議院の上田委員に対するお答えも、総理がお答えになって――私は、速記録に残されたことばのあやを云々するものではない。しかし、総理がみずから一案をつくるべきであり、しかも「政府が」とあなたは発言されて、言われておる限り、われわれは当然これは政府としての見……
○辻原委員 ただいま、村山君の本問題に対する質疑に、大蔵大臣は、変動相場への移行であって円の切り上げではないから、直ちに重要な予算に関係を及ぼさないかのような御発言がありました。しかしわれわれは、少なくとも変動相場への移行というのは円レートの改定に結びつくものであるという、これは何人も認める常識であります。 したがって、そういう段階に、いま村山議員も指摘いたしましたように、このまま前提が変わっている予算の審議を続けるということはきわめて困難である、こう考えます。したがって、自後どのように当委員会を運営するかについては、これは私どもも重大な考え方がありますので、直ちに委員会を休憩をして理事会を……
○辻原委員 いま阿部委員から具体的な資料の提出を求めております。その求めている資料について、阿部君が主張されている資料と、それから大蔵大臣はじめ関係局長がいま答弁をしたものとは、これははなはだしく食い違っているわけです。問題の所在は、これは明らかです。政府に阿部君がたびたび資料を要求したが、一向に出てこないというその資料とは、ここにも一つ、さっき阿部君が指摘をいたしましたように、有価証券のそれぞれの報告書、証券会社その他がこれを分析、検討した上公表している。その資料によれば、たとえば三井物産の場合、四十六年上期における決算においては五十一億円落としておる。それをだんだん調べてみると、経理の損金……
○辻原委員 締めくくりの総括質問をただいまから行ないますが、その冒頭に、私は提案をいたしておきたいと思います。 予算の審議中に起きました円問題については、これは西ドイツにその端を発したとは申せ、わが国が切り上げを前提にして、今日長い期間にわたる変動制を余儀なくせられているということは、これはまことに事態重要であります。しかも、今日さだかではありませんけれども、全体の推移から考えますと、切り上げ幅は前回を上回る大幅なものと予想せられるのであります。したがって、これを前提にしない今日の予算案は、当委員会でしばしば議論をいたしておりまするように、すでに予算案の前提となっておる経済見通し、また予算案……
○辻原委員 昨日、われわれ野党四党から要求をいたしました、野党四党共同の予算組みかえ、修正に対する政府の見解を、ただいま詳細に承りました。しかし、総理から御発表になられました内容はきわめて抽象的であります。少なくとも、われわれが提示をいたしました組みかえの内容は、歳入歳出あるいは財政投融資計画等全般にわたって、具体的な組みかえの方向、修正の方向を差し示したはずであります。しかしながら、それに対しては答えられておりません。しかも、組みかえをしなければならぬという前提についても、われわれときわめて意見を異にいたしております。 しかしながら、せっかく政府も、いま総理のおことばをかりて申しまするなら……
○辻原委員 いま自治大臣からもお話がありました。総理からも少し詳しいかのようなお答えがありました。しかし、われわれが問題にしているのは、そういう内容とか、今日に至った経過とか、もちろんそれに対しては政治責任がありますよ。しかし、そのことをいま言っているのじゃない。問題はこうなんです。何らの措置もとられない現状は、四月一日になれば、地方税法は所定のとおり復活をして、これが動き出す、これが一つでしょう。同時に、そうなればその法律に基づいて当然徴税が始まる。あなた方の言っているのは、その際その徴税を延期するための措置を行政指導としてやろうと言っておるのでしょう。しかし、もしかりに地方がその条例改正を……
○辻原委員 私は、社会党を代表いたしまして、いまから、当面の社会不安の中で政治がやらなければならぬ重要な課題である物価の対策、石油危機に対処する方策、それに伴う経済政策の方向等につきまして、主として総理にお尋ねをいたしたいと思います。 せんだって来の本会議における質疑討論の中でも、諸般の認識について、私をして言わしめるならば、まことに総理の御認識とわれわれ並びに国民の認識との間には大きなギャップがあるということを痛感いたしました。 その一つの問題についてお尋ねをいたしますが、総理は、これは所信表明、質疑応答だけではなくて、新聞に対するあなたの発表等を見ましても、今日の私どのも実感、認識から……
○辻原委員 現インフレの事態に対する統一見解を、昨日私は求めました。それに関連をしてただいま総理から御発言がありましたが、その御発言内容は、従来の総理、政府の見解の範囲から一歩も出ておりません。したがって、私は、社会不安、物価高騰の異常事態、インフレに対する政府の判断に対してはきわめて不満であります。 特に私が、またわが党がこの見解を求めました理由は、昨日もるる申し述べましたが、単に物価高騰と認識する場合と、悪性インフレであるという認識に立つ場合と、そこにおのずから自後の経済政策及び物価対策、諸般の政策にかなりの相違が出ることは事実である。したがって、その前提条件がきわめて大事であるというこ……
○辻原委員 外交の問題からお尋ねをしてまいりたいと思います。 最初に、対中国の問題について、これは総理と外務大臣にお尋ねをしておきたいと思いますが、国交正常化からすでに一年以上たったわけであります。今日、中国との国交回復については、私は、おそらくすべての国民のコンセンサスが得られていると思います。同時に、一日も早くその実をあげてもらいたい、一日も早く友好条約を締結してもらいたい、長い暗い両国関係を清算してもらいたいというのが、部分的感情はおのおの国民の中にあるとはいえ、私は、その方針と願望、原則については全く相一致するところだろうと思う。そういう意味におきまして、この友好関係を積み重ねていく……
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