村山達雄 衆議院議員
34期国会発言一覧

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このページでは村山達雄衆議院議員の34期(1976/12/05〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は34期国会活動統計で確認できます。

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本会議発言一覧(衆議院34期)

村山達雄[衆]本会議発言(全期間)
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第84回国会(1977/12/19〜1978/06/16)

第84回国会 衆議院本会議 第3号(1978/01/21、34期、自由民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○国務大臣(村山達雄君) 本日、第八十四回国会の再開に当たり、今後における財政金融政策について所信を申し述べますとともに、昭和五十三年度予算の大綱を御説明いたしたいと存じます。  わが国を取り巻く内外の経済環境はきわめて厳しいものがあります。  世界経済は、石油危機によってもたらされた激しい経済変動後の調整過程にあり、いまだに安定した成長路線を見出し得ない状況にございます。非産油開発途上国の経済的困難は申すまでもございませんが、先進諸国におきましても、総じて民間経済活動の盛り上がりを欠き、高水準の失業や過剰設備を抱え、中には引き続き物価上昇に悩んでいる国もあります。昨年、先進諸国がその成長率を……

第84回国会 衆議院本会議 第4号(1978/01/24、34期、自由民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○国務大臣(村山達雄君) 北山先生から私に対する質問は二つあったと思います。その一つは、円高によるところの日銀並びに外為会計が持っておる外貨の評価損が幾らになって、そしてその処理はどうするのか、これが一つ。もう一つは、五十三年度の予算を見ると公共債が二十兆以上にも及んでおるが、これは民間資金と競合して消化が非常に困難になるんじゃないか、その対策はどうするのか、この二点にあったと思うのでございます。  まず、評価がえの問題についてお話し申し上げます。  この一月一日から基準為替相場が変更されたことに伴いまして、日本銀行におきましては四百五十億、それから外為会計におきましては八百五十億の評価損が生……

第84回国会 衆議院本会議 第8号(1978/02/17、34期、自由民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○国務大臣(村山達雄君) 租税特別措置法及び国税収納金整理資金に関する法律の一部を改正する法律案並びに酒税法及び清酒製造業の安定に関する特別措置法の一部を改正する法律案につきまして、その趣旨を御説明申し上げます。  初めに、租税特別措置法及び国税収納金整理資金に関する法律の一部を改正する法律案について申し上げます。  まず、租税特別措置法の一部改正について申し上げます。  租税特別措置につきましては、税負担の公平確保の見地から引き続きその整理合理化を推進する一方、最近における社会経済情勢の推移に顧み、住宅建設及び民間設備投資の促進に資するための諸措置及び中小企業対策のため必要な措置を講ずるほか……

第84回国会 衆議院本会議 第9号(1978/02/28、34期、自由民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○国務大臣(村山達雄君) 加藤議員の私に対する質問は、地方債の政府資金比率が低いために、地方債の消化、そういったものがうまくいくかどうか、特に大量の公共債発行のもとでどのようになるかという問題並びに民間設備資金がうまく調達できるかどうか、これが第一点の問題でございます。  地方債の政府資金につきましては、御案内のように、地方債全体としましては五十三年度は六兆二千百九十六億円、二三%増でございますが、政府資金の方は三二%増にしているわけでございます。したがいまして、政府資金比率は五十二年度の三六・六%から三九・三%に上がっているわけでございます。この上ともわれわれは政府資金比率については高めてま……

第84回国会 衆議院本会議 第12号(1978/03/10、34期、自由民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○国務大臣(村山達雄君) 昭和五十三年度における財政処理のための公債の発行及び専売納付金の納付の特例に関する法律案の趣旨を御説明申し上げます。  最近の厳しい内外経済情勢にかんがみますと、当面の経済運営の基本は、物価の安定に配意しつつ内需中心の景気回復を図り、国民生活の安定を確保するとともに、対外均衡の回復に努めることにあると考えられます。  また、わが国財政は、昭和五十年度以降、特例公債を含む大量の公債に依存する異常な状況にあり、このような事態からできるだけ速やかに脱却し、財政の健全化を図ることが重要な課題となっております。  このような状況にかんがみ、昭和五十三年度予算は、財政の節度維持に……

第84回国会 衆議院本会議 第14号(1978/03/17、34期、自由民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○国務大臣(村山達雄君) 私に対する質疑はほとんど総理大臣と農林大臣が全部述べてくれましたので、ほとんど要らないのでございますが、要点を申し上げますと、今度の特別措置法の精神に従いまして、民有林の治山に対する補助と同水準で国有林の治山の方の繰入率を同率にするということと、それから造林、林道について一般会計から繰り入れる。なお、改善期間中これを継続していけば当然体制の整備もでき、また、その後予想される伐採量の増大をもあわせまして収支が均衡するという計画でございますので、私は、現在の予算繰り入れ措置、それから改善期間、これが適当であると思っている次第でございます。(拍手)

第84回国会 衆議院本会議 第20号(1978/04/07、34期、自由民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○国務大臣(村山達雄君) 青山さんは、総合エネルギーの重要性にかんがみて、いまあります特別のいろいろな財源あるいは特別会計を総合して、総合エネルギー会計のようなものを設けたらどうか、こういう御意見でございます。  御承知のように、現在は、エネルギー対策財源といたしましては、石炭、石油については原重油関税が特定財源としてあります。なお、石油につきましては追加いたしまして、今回、石油税の創設をお願いしているわけでございます。これらはそれぞれ同会計の石炭及び石油特別会計に入りまして、特定財源として所定の目的に使われるはずでございます。  なお、電源開発につきましては、火力、水力、原子力発電を通じまし……

第84回国会 衆議院本会議 第22号(1978/04/13、34期、自由民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○国務大臣(村山達雄君) 昭和五十一年度の一般会計歳入歳出決算、特別会計歳入歳出決算、国税収納金整理資金受払計算書及び政府関係機関決算書につきまして、その大要を御説明申し上げます。  昭和五十一年度予算は、昭和五十一年五月八日に成立いたしました。  この予算は、国民生活と経済の安定及び国民福祉の充実に配意しつつ、財政の改善合理化を図るとともに、景気の着実な回復に資するための施策を実施することとして編成されたものであります。  さらに、その後における経済情勢等にかんがみ、公共事業関係費の追加を行うほか、農業保険費等について所要の措置を講ずるため、補正予算が編成され、昭和五十二年二月二十二日その成……

第84回国会 衆議院本会議 第29号(1978/05/09、34期、自由民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○国務大臣(村山達雄君) 私に対する御質問は、外貨貸し制度の活用によってどれぐらいの輸入増が見込めるかという問題と、それから、ウィッチフェーンが減税をやっておるんだが、日本ではどうか、この二つだろうと思います。  外貨貸し制度の問題は、武藤さん御案内のように、為替リスクをなくしまして、できるだけ低い金利で、通常の輸入ではない、積み増しの輸入をいま求めておるわけでございます。大分内談もありますし、現在進みつつあるものがございまして、現在のところ大体六億ドル強のものが話が進んでおります。したがいまして、これは今後民間がどのようにいろいろな知恵を出して乗ってくるかということによりますけれども、相当の……


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第85回国会(1978/09/18〜1978/10/21)

第85回国会 衆議院本会議 第2号(1978/09/20、34期、自由民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○国務大臣(村山達雄君) ここに、昭和五十三年度補正予算を提出するに当たり、わが国の当面の経済情勢と財政金融政策についての所信の一端を申し述べますとともに、補正予算の大綱を御説明申し上げたいと存じます。  わが国経済は、国民のたゆみない努力と節度ある経済運営により、石油危機を契機とした激しいインフレを克服し、景気も五十年春を底に、緩やかな回復過程を歩むに至っております。  最近の経済情勢を見ますと、物価が安定的に推移する中で、公共投資の拡充、在庫調整の進展、個人消費の回復等が見られます。また、昨年来の金利水準全般の引き下げ、金融の量的緩和のための措置の効果が実体面に浸透してきており、企業収益も……

第85回国会 衆議院本会議 第3号(1978/09/28、34期、自由民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○国務大臣(村山達雄君) 板川議員にお答えいたします。  一つは、今度の補正予算の増加枠が千四百五十億程度にとどまった、しかも国債整理基金特別会計への繰り入れ分の二分の一を引くと八百十億だ、だから二兆五千億という景気刺激効果から見ると、それは粉飾予算ではないか、こういうお話でございます。これは、全然違うということはもう御承知のとおりでございまして、二兆五千億というものは、もうしばしばお示ししているように、一般会計でどれぐらい持つか、財投でどれぐらい持つか、それから民間資金でどれぐらい持つかということの中身を示してあるわけでございまして、これで推定いただきたいと思うわけでございます。一般会計の方……

第85回国会 衆議院本会議 第4号(1978/09/29、34期、自由民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○国務大臣(村山達雄君) 総理からほとんどお答えいただきましたので、ほとんど申し上げることはございません。  ただ、財政計画の問題だけちょっと申し上げておきたいのですが、現在非常に厳しい財政事情でございますので、中期的、長期的に見まして、財政計画のようなものをつくっていきたいということで、目下財政制度審議会に特別部会を設けまして、検討中でございます。しかし、この問題は非常にむずかしい問題でございますので、いつできるかとかいうようなところはまだ見当つきませんで、しばらく審議の状況を注目してまいりたい、かように思っておるところでございます。(拍手)

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第83回国会(1977/12/07〜1977/12/10)

第83回国会 大蔵委員会 第1号(1977/12/09、34期、自由民主党)【政府役職】

○村山国務大臣 今般、はからずも大蔵大臣を拝命いたしました。  わが国経済は現在、国内、対外の両面にわたりましてきわめて重大な局面にあると存じておるのでございます。このような時期に財政金融政策の運営の任に当たることになりまして、その責任の重大なることを痛感しております。政策運営の誤りなきを期するように全力を尽くしてまいる所存でございます。  わが国経済の現状を見ますと、政府投資は順調な増加基調にありますが、全体としてはなお在庫調整局面にあり、雇用面、企業収益面での改善がおくれているほかに、国際収支は大幅な黒字基調を続けております。このため、黒字幅縮小の国際的な要請も高まっておりまして、また、円……


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第84回国会(1977/12/19〜1978/06/16)

第84回国会 ロッキード問題に関する調査特別委員会 第6号(1978/06/07、34期、自由民主党)【政府役職】

○村山国務大臣 国政調査権と守秘義務の関係につきましては、昭和四十九年十二月二十三日の政府統一見解にもありますように、国政調査権の行使によって得らるべき公益と、守秘義務によって守らるべき公益とを個々の事案ごとに比較考量することによって決定さるべきものであり、この場合、政府としては、国会の国政調査活動が十分にその目的を達成できるよう、政府の立場から許される最大限の協力をすべきものと考えております。  次に、税務職員の守秘義務の重要性について申し上げれば、税務官署が職務上知り得た納税者に関する秘密を外部に漏らすことになれば、納税者の税務官署に対する信頼を失うことになり、ひいては、税務行政の適正な運……

第84回国会 決算委員会 第10号(1978/05/10、34期、自由民主党)【政府役職】

○村山国務大臣 ただいま議題となりました昭和五十一年度一般会計公共事業等予備費使用総調書及び各省各庁所管使用調書(その2)外六件の事後承諾を求める件につきまして、その概要を御説明申し上げます。  まず、昭和五十一年度一般会計公共事業等予備費につきましては、その予算額は、一千三百五十億円であり、このうち、財政法第三十五条の規定により、昭和五十一年十月八日から同年十二月十七日までの間において使用を決定いたしました金額は、一千二百四十二億九千六十九万円余であり、すでに第八十回国会において御承諾を得たところでありますが、その後、昭和五十二年三月四日から同年三月二十二日までの間において使用を決定いたしま……

第84回国会 決算委員会 第11号(1978/05/12、34期、自由民主党)【政府役職】

○村山国務大臣 数字につきましては事務当局に後で説明させますが、いまのようなマネーフローの状況でございます。したがいまして、金融機関としてはかつてない、信託に限らず最も利ざやが苦しいときでございまして、各金融機関とも、恐らくこの三月決算あるいはことしの九月決算は一番苦しい時期ではなかろうか。その意味で、さらに金融機関の合理的な経営をやり、やはり公共機関としての使命を果たしていかねばならぬという一番苦しい時期に当たっているわけでございます。われわれといたしましても、金融機関に対してそういう点で十分指導してまいりたい、このように考えておるところでございます。

第84回国会 決算委員会 第12号(1978/05/26、34期、自由民主党)【政府役職】

○村山国務大臣 昭和五十一年度の一般会計歳入歳出決算、特別会計歳入歳出決算、国税収納金整理資金受払計算書及び政府関係機関決算書を会計検査院の検査報告とともに本国会に提出し、また、昭和五十一年度の国の債権の現在額並びに物品増減及び現在額についても本国会に報告いたしましたので、その大要を御説明申し上げます。  昭和五十一年度予算は、昭和五十一年五月八日に成立いたしました。  この予算は、国民生活と経済の安定及び国民福祉の充実に配意しつつ、財政の改善合理化を図るとともに、景気の着実な回復に資するための施策を実施することとして編成されたものであります。  さらに、その後における経済情勢等にかんがみ、公……

第84回国会 決算委員会 第15号(1978/06/08、34期、自由民主党)【政府役職】

○村山国務大臣 いまの高田委員の御質問に対しましては、私は当面の問題とそれから中長期の問題でやや違うのじゃなかろうかと思うのでございます。当面の問題といたしまして、いま委員御指摘のように、住宅公団あるいは公営、公庫、こういったところで実績を見ておりますと、空き家が相当あるとか、あるいはでき上がったけれどもまだ管理中のものが相当出ておるというようなことで、需要が余りついていない。それの実績を踏まえまして、今度は戸数を大分減らしたのでございますが、考えてみますと、やはり関連公共施設がつかないいわゆる足なし団地になるというようなことでございますし、それはまたもう一遍さかのぼって考えてみますと、大規模……

第84回国会 大蔵委員会 第1号(1978/01/27、34期、自由民主党)【政府役職】

○村山国務大臣 今後における財政金融政策につきましては、先般の財政演説において申し述べたところではありますが、本委員会において重ねて所信の一端を申し述べ、委員各位の御理解と御協力をお願いする次第であります。  世界経済は、石油危機によってもたらされた激しい経済変動後の調整過程にあり、いまだに安定した成長路線を見出し得ない状況にあります。  一方、わが国経済においても、生産、雇用、企業収益等の回復がおくれております。また、経常収支の大幅な黒字基調を続けており、昨年、特に九月末以降生じた円相場の急激、大幅な上昇により、国内経済に対するデフレ効果も懸念される状況にございます。  このような内外の経済……

第84回国会 大蔵委員会 第2号(1978/02/07、34期、自由民主党)【政府役職】

○村山国務大臣 坊前大臣は私の大先輩でございまして、かねがね御指導を賜っておるわけでございます。その後を汚しまして、はからずもこの職を与えられたわけでございますが、ひとつ先輩にならいまして、この難局でございますけれども、何とか微力を尽くしてできる限りのことをやってまいりたい、かように思っておるわけでございます。
【次の発言】 財政は言うまでもなく、いわば政治を数字にあらわしたものだと言えると私は思うのでございます。その歳入歳出ともやはりその国の政治を端的にあらわしておるもの、したがって、国民の要請がそこにあらわれておると思うのでございます。しかし、国民経済をこの世界の中で維持していくのはなかな……

第84回国会 大蔵委員会 第3号(1978/02/08、34期、自由民主党)【政府役職】

○村山国務大臣 これは赤字国債の問題とは直接は関係ございませんで、決算に赤字が出たときにどうするかという問題並びにその歯どめの問題であるわけでございます。  従来こういうことがなかったということは、先ほど来申しましたように、従来は高度成長でございまして、どちらかというと、思ったよりもよけい弾性値がかかりまして税収が出たということでございます。しかし、ここ数年来減速経済になりまして足りないことがたくさんございまして、先ほど宮地さん御指摘のように、四十九年にはやりくりをして、さんざん苦しんだわけでございます。そこで今度は、その危険はまさに今年度においてもあるわけでございます。問題は、補正予算を組む……

第84回国会 大蔵委員会 第4号(1978/02/10、34期、自由民主党)【政府役職】

○村山国務大臣 御案内のように、なかなか日本の経済成長、なかんずく民間活動が思ったようにはかばかしくございません。そういったことを考えまして、何と申しましても、やはり民間経済が主導型をとらなくちゃならない、それを早く回復するためにはどうしたらいいか、このようなことを考えまして、臨時、異例の措置をとったわけでございます。  一番大きな問題は、何と申しましても、資金源でございます公債の消化がいかにうまくいくか、それの管理に関する問題はどうなるか、あるいはまた、公共事業がスムーズに消化できるかどうか、それの波及効果が予期する程度にいくかどうか、ここが最大の問題でございますけれども、私たちは、出しまし……

第84回国会 大蔵委員会 第5号(1978/02/15、34期、自由民主党)【政府役職】

○村山国務大臣 私の記憶によりますと、これは商工会議所の方の経営改善という一つの方針に乗って、補完的な金融制度として設けられたものと承知しております。そして、その裏といたしまして、商工会議所にいろいろな帳簿上の指導員とか、そういったものもあわせて充員していったところでございます。  いま荒木委員が示されましたように、この枠の食い方は大変なものでございまして、これを見ますと、五十一年度で四五・八%、それから五十二年度で三四・三%、こう枠が伸びておるようでございます。しかし貸し出しの実績は、五十一年から八〇を切り、五十二年の上では枠の三〇%ぐらい、こういうことでございます。  それで、いろいろなこ……

第84回国会 大蔵委員会 第6号(1978/02/17、34期、自由民主党)【政府役職】

○村山国務大臣 ECが一応評価しながらも、いままたEC代表が来ていろいろな交渉をしている、あるいは協議をしていることは事実でございます。しかし、わが国としては、この前倒しは精いっぱいのところをやったつもりでございますので、これにさらに追加するというようなことは、いま全然考えておりません。  それから第二番目に、今後の東京ラウンドはどうなるかということは、これはもう当然でございますけれども、相互主義による問題でございますので、それぞれ国際的な立場を考えながら自国の利益をまた考えて、その辺の調和を合わせながら交渉を進めてまいる、こういう基本方針でまいりたいと思っているわけでございます。

第84回国会 大蔵委員会 第7号(1978/02/22、34期、自由民主党)【政府役職】

○村山国務大臣 いまちょうど日本もそうでございますし、世界もそうでございますが、石油ショック後の経済変動の調整下にあるわけでございまして、特に日本だけについて申し上げますと、民間の資金需要はまだ低迷いたしておるわけでございます。片や貯蓄もまた相当高水準にあるわけでございまして、こういったことからいたしまして、資金の有効利用のことから考えましても、またわが国経済の急速な回復の問題から言いましても、公共債を大きく発行していることは御承知のとおりでございます。  したがいまして、その問題を中心といたしまして公共債の市場、それにあわせて従来からの金融債なり事業債、こういうものが加わりまして公社債市場の……

第84回国会 大蔵委員会 第8号(1978/02/28、34期、自由民主党)【政府役職】

○村山国務大臣 恐らくこれは部分改正ですから、いま審議官が言ったようなことにとどまったのではないかと思いますが、もう一つは、これはやはり一種の流通税といいますか、行為税でございます。したがって、事、税に関する問題でございますので、やはり実効性のない、行政権の及ばないというものについてもし貝沼さんのようなことになりますと、非常にアンビギュアスになって、やはり租税秩序という問題からどんなものであろうか。主権がどうであるかという問題と、それから税法でございますから、果たして納税義務があるのかないのか、これは単なる論議の問題を越えまして実効問題があるわけでございますので、恐らくその実効を考えて、これら……

第84回国会 大蔵委員会 第9号(1978/03/01、34期、自由民主党)【政府役職】

○村山国務大臣 いま荒木委員のおっしゃったこともわからぬわけではございませんが、一つは、やはり公社債というものは確定利付であるという点、これに取引税をかけるということはどんなインパクトを与えるであろうか、この点が一つ問題だと思うのでございます。  それから将来、これは私、多分に個人的な考え方かもしれませんが、日本の企業は自己資本が非常に少ないわけでございますが、とりわけ他人資本でも間接金融が非常に多い状況でございます。今後は恐らく、自己資本の比率を高めるというよりも、まず直接金融の方の比重を高めていくというのが必然の傾向ではないであろうか。そうだとすると、長期安定的な資金という意味で、やはり公……

第84回国会 大蔵委員会 第10号(1978/03/03、34期、自由民主党)【政府役職】

○村山国務大臣 いまのお話は総合交通体系の問題でございまして、これは古くから議論されているわけでございますけれども、その実態論において、どちらがどういう場合にいいというような一般的なことは出ていないのが非常に残念でございます。  大づかみに申しますと、燃料効率とかそういった点から見まして、あるキロ数のあれを前提にいたしますと、大量輸送にはトラックよりはやはり鉄道の方がよろしいというようなことが一般には言われるわけでございまして、だから、いま言っておりますのは、大量輸送、それから近距離、それから定時性、こういったことが一般に言われております。しかし、今度三全総でも言われておりますように、またそれ……

第84回国会 大蔵委員会 第12号(1978/03/08、34期、自由民主党)【政府役職】

○村山国務大臣 ただいまの附帯決議につきましては、その趣旨を十分尊重いたす所存でございます。
【次の発言】 承知しました。  しかし私が想像しますのは、恐らく相続税が多いんじゃないかと思うのですが、相続税の年間発生件数というのは大体決まっているわけでございます。やはり寿命でもって亡くなるわけでございますので、課税相続というのは非常に割合が少ないわけでございます。したがいまして、恐らく百万ぐらい会社があるといたしまして、ほとんど大部分が中小企業であろうと思うわけでございます。一億以上の会社というのはほんの微々たるものでございますから。そこで、相続税の課税最低限が決まっておりますし、各種の控除が決……

第84回国会 大蔵委員会 第13号(1978/03/15、34期、自由民主党)【政府役職】

○村山国務大臣 やはり長期的に見る場合と非常に短期的に物を考える、二つの問題があると思うわけでございます。  長期的に考えますれば、為替相場というものは恐らく国際収支が決定的な要因でございましょうし、現況を見ますと、いま産油国にどんどん黒字がたまって、そのためにほかの全世界がすべて赤字である、特に先進国はおしなべて赤字でございますが、その中で日本とドイツが黒字で、アメリカが非常に大きな赤字を出している、そこに非常に大きな問題があるわけでございまして、少なくともいまのような産油国に黒字のたまるときには、やはり日本もドイツも応分の貢献をすべきではないか、こういう主張が一方にあるものだと思っておるわ……

第84回国会 大蔵委員会 第15号(1978/03/22、34期、自由民主党)【政府役職】

○村山国務大臣 燃料あるいは車体に関する現行の税制は御承知のように、非常にいろいろな経緯を経て、そしていろいろな体系になっているわけでございます。それが創立される過程にはそれぞれの理由があったわけでございますが、振り返ってみるとずいぶん複雑なものになっておるということは否み得ないところであろうと思うのでございます。  何といっても今度の石油新税は、一番大きな問題は、石油ショック以来の問題でございますけれども、世界を挙げていまエネルギー対策をどうするかという問題全体として何らかエネルギー対策を進めなければならない。その中身は、一つは節約をしていかなければいかぬ、あるいは代替燃料を開発しなければな……

第84回国会 大蔵委員会 第16号(1978/03/24、34期、自由民主党)【政府役職】

○村山国務大臣 今度の石油税の創設は、御案内のように、いろいろな角度から論じられるわけでございますけれども、何よりも今後のエネルギー政策を進める上において特別の財源が必要だという理由が、私は一番強いと思っておるわけでございます。今後のエネルギー、特に石油の消費節約あるいは代替燃料あるいは新エネルギーの開発、こういったものには膨大な財政資金が要るわけでございまして、その意味で今度の石油税の創設になったものであろうと思っておるわけでございます。  それで、いまの石炭及び石油特別会計の配分は、御承知のように、いままではだんだん石油のウエートが高まっておりますけれども、私も専門ではありませんけれども、……

第84回国会 大蔵委員会 第17号(1978/03/28、34期、自由民主党)【政府役職】

○村山国務大臣 所得に対してどれぐらいの税率になっておるかという比較の意味で、多分この前主税局長が言ったと思うのでございます。  日本の法人は御案内のように、法人税、法人住民税、事業税、それぞれの関連があるわけでございまして、また軽減税率もあるところでございます。また、二重課税調整の方法として、配当と留保については取り扱いを異にしていることも御案内のとおりでございます。  そこで最高のと申しますか一億円以上の法人、あるいは一億円未満であっても年所得七百万円以上のものについての実効税率を比較しますと、それは配当と留保について一定の過程を設けておるわけでございますが、四九・四七くらいにいっておる。……

第84回国会 大蔵委員会 第18号(1978/03/29、34期、自由民主党)【政府役職】

○村山国務大臣 ただいま御決議のありました事項につきましては、政府といたしましても、御趣旨に沿って配意いたしたいと存じます。
【次の発言】 ただいま議題となりました酒税法及び清酒製造業の安定に関する特別措置法の一部を改正する法律案につきまして、提案の理由及びその内容を御説明申し上げます。  わが国の財政は、大量の公債、特に特例公債への依存から脱却し、財政の健全化を図りつつ、同時に、速やかに景気を回復させるというきわめて困難な問題に直面しております。このため、昭和五十三年度の税制改正においては、当面の経済運営の方向と背馳しない範囲でできる限りの増収措置を講ずることとし、その一環として酒税について……

第84回国会 大蔵委員会 第19号(1978/03/31、34期、自由民主党)【政府役職】

○村山国務大臣 酒税は、一つの消費税の体系として考えてみますと、非常に特色を持っておるものでございます。一つは、何と申しましても致酔飲料だということでございまして、余りよけい飲むと体に悪いという問題がございます。もう一つは、嗜好飲料でございまして、古来人類が始まって以来、飲む程度はいろいろでございますけれども、人間の生活とは離れることのできないものであるということ、その意味で非常に嗜好性の強いものでございます。  そういう二つの特色がございますので、どこの国でも、その生産、販売あるいは消費につきまして、特殊の財政物資として、一方においてはそこに普通の消費よりもよけい負担を求めるということ、と同……

第84回国会 大蔵委員会 第21号(1978/04/05、34期、自由民主党)【政府役職】

○村山国務大臣 強いて申せば、酒税確保という点におきまして、両者が共通の目的を持っておるということであろうと思うのでございます。  もう一つは、何と申しましても、法案の数はできるだけ少ない方がいいということも裏にはあるかと思いますが、実質的な点では、両者は酒税確保という目的で一致している、こんなことでお願いしているわけでございます。
【次の発言】 関連してお答え申し上げます。  さっきお話しになりました、どうして食管でやっているのかということでございますが、これはいろいろな機会にそういう議論が行われているわけでございますけれども、やはり自主流通米の制度に乗っかるべき性質のものでございますし、自……

第84回国会 大蔵委員会 第22号(1978/04/07、34期、自由民主党)【政府役職】

○村山国務大臣 いま山口次長から答えましたように、手数料は原則としてはやはりコスト主義でやっておるわけでございます。物によっては間々少し割り引いたり割り増ししたようなものもございますが、原則はコスト主義でございます。したがいまして、この問題がインフレを目指しているなどということでは全然ございません。むしろわれわれはインフレに対しましては最も警戒しているわけでございまして、いかなる場合でもそれは社会的に非常に不公平であり、また経済を根本から揺るがすわけでございますので、この点は逆に、われわれは鋭意努力いたしまして、そのようなことが起こらないように、あらゆる財政金融政策を通じて抑制することに努めて……

第84回国会 大蔵委員会 第23号(1978/04/11、34期、自由民主党)【政府役職】

○村山国務大臣 結論から申し上げますと、川口委員と全く同じ感じでございます。今回一括してお願いするわけでございますが、財政事情の苦しい折でございますので、やはりいただくものはちゃんといただくということでなければならぬと思うわけでございまして、今度の法律改正を機会に今後は定期的にずっと見直す必要があるのではないか、そしてまた同じような形でお願いせざるを得ないのではないか、このように思っておるわけでございます。法律の方でやりますと、あと政令とか省令とか告示というのが大体ついてまいりますので、やはり今度のようなことでお願いしているわけでございますが、これは今後定期的にこのような反省を加えて御提案申し……

第84回国会 大蔵委員会 第24号(1978/04/12、34期、自由民主党)【政府役職】

○村山国務大臣 ただいま御決議のありました事項につきましては、政府といたしましても、御趣旨に沿って十分配慮いたしたいと存じます。
【次の発言】 ただいま議題となりました昭和五十三年度における財政処理のための公債の発行及び専売納付金の納付の特例に関する法律案につきまして、その提案の理由及びその内容を御説明申し上げます。  昭和五十三年度の予算編成に当たりましては、わが国経済及び財政の状況にかんがみ、財政の節度維持にも配意しつつ、民需の動向を踏まえ、内需の振興のため財政が主導的な役割りを果たす必要があるとの基本的な考え方に立って、臨時異例の財政運営を行うこととした次第であります。  ところで、昭和……

第84回国会 大蔵委員会 第25号(1978/04/18、34期、自由民主党)【政府役職】

○村山国務大臣 ことしの予算の組み方の形でお示ししていますように、経常経費と資本経費と両方分けているわけでございまして、同じ公債と申しましてもそれぞれ特例債と建設公債を分けているのは、その経費の性質が違うというところにあるわけでございまして、最近特例債が非常に大きくなっているところに最大の問題があると考えているわけでございます。  投資的経費の問題は、どちらかと申しますと、そのときどきの景気の状況に応じてやはり弾力的に運営すべき性質のものでございます。したがいまして私たちは、当面の節度といたしましては、少なくとも経常経費に対するところの特例債の依存度というものを中心に考えていきたい、長い目で見……

第84回国会 大蔵委員会 第26号(1978/04/19、34期、自由民主党)【政府役職】

○村山国務大臣 経済成長七%の見通しの一種の計算過程におきまして、個人消費、名目で一一・九でございましたか、そういった数字をはじいていることは承知しているわけでございます。これはしかし、政府の方針というよりも、もちろんこの問題は労使の間で決まる問題でございますから、一つの見通しだろうと思うのでございます。いま春闘でベアの関係が労使間で行われておるわけでございます。  経済見通しではたしか、雇用の増を一・五ぐらい見ておりますから、名目で言いますと、それを引いたものあるいは割ったもので一人当たりの名目賃金の上昇率を見ておったと思います。経済企画庁の説明によりますと、大体雇用者の所定内賃金、つまりベ……

第84回国会 大蔵委員会 第27号(1978/04/26、34期、自由民主党)【政府役職】

○村山国務大臣 ただいま議題となりました国際通貨基金及び国際復興開発銀行への加盟に伴う措置に関する法律及び国際金融公社への加盟に伴う措置に関する法律の一部を改正する法律案につきまして、その提案の理由及びその内容を御説明申し上げます。  国際復興開発銀行、通称世界銀行は、開発途上国の社会的、経済的開発の促進を目的とする金融機関であります。また、国際金融公社は、世界銀行の活動を補足して開発途上国の民間企業に投融資を行う金融機関であります。  わが国は、従来から、開発途上国の社会的、経済的開発の分野における世銀グループの役割りの重要性にかんがみ、その活動を積極的に支援してきたところであります。  今……

第84回国会 大蔵委員会 第28号(1978/05/09、34期、自由民主党)【政府役職】

○村山国務大臣 この法律案につきましては、政府といたしましては、現下の財政事情等から見てにわかに賛成いたしかねるところでありますが、院議として決定された以上、やむを得ないものと考えます。
【次の発言】 この法律案につきましては、政府といたしましては、やむを得ないものと考えます。
【次の発言】 ただいま議題となりました国民金融公庫法及び沖繩振興開発金融公庫法の一部を改正する法律案につきまして、提案の理由及びその内容を御説明申し上げます。  政府は、最近における高等学校、大学等への進学のために必要な資金の負担の実情にかんがみ、国民金融公庫及び沖繩振興開発金融公庫において、新たに進学のために必要な資……

第84回国会 大蔵委員会 第29号(1978/05/31、34期、自由民主党)【政府役職】

○村山国務大臣 生産の予想でございますが、御案内のように生産は前月比でここのところ累月ずっと上がっておったわけでございます。すなわち、十一、十二、一、二、三、五カ月ずっと前月比で上がっておりました。四月の速報でございますが、前月比で〇・五%下がっております。ただし、前年同月比で見ますと五・二%上がっておりますので、前年同月比という水準で見ますと、これまでのずっと上がってまいりました十一月以降、ほとんど最高になっているわけでございます。そういう状況を見ますと、その内容の分析は、まだ速報でございまして十分はしておりませんが、やはり季節的なものがあるのではないか。私たちはどちらかと申しますと、前年同……

第84回国会 大蔵委員会 第30号(1978/06/14、34期、自由民主党)【政府役職】

○村山国務大臣 今回、宮城県を中心といたしまして、マグニチュード七・五という大きな地震が起きまして、その被害状況は目下詳細調査中でございますが、ただいま判明したところでもかなりの被害が出てきていることは、御承知のとおりでございます。  政府におきましても、直ちに対策本部をつくりまして、所要の措置を講じているところでございます。きのうは、政府各機関から成る調査団をつくりまして、直ちに派遣をいたしております。きょうはまた、国土庁長官並びに地元の国会議員が現地の実情をつぶさに視察に参りまして、そして今後打つべき具体的な対策、そういったものに万遺漏なきように目下体制を準備し、その調査に当たっておるとこ……

第84回国会 大蔵委員会 第31号(1978/08/22、34期、自由民主党)【政府役職】

○村山国務大臣 円高の問題を除きますと、基本的にまずまず当初見通しの姿に近い線を走っていると見ているわけでございます。しかし、いま経済企画庁からも述べましたように、最近におきます円高の傾向がございまして、四―六の輸出数量がかなり減っております。今後こういう傾向が、これは円高がどうなるかにもよりますけれども、やはりある程度続くといたしますと、全体としてはデフレギャップが少し強まるんじゃなかろうか。その辺のことをいま心配しておりまして、それに対してどういう見通しを最終的に政府が決めるか、それに対応する追加措置をいかにしていかなるものを入れるべきか、こういったことを九月初旬までに決定しようということ……

第84回国会 地方行政委員会 第14号(1978/04/17、34期、自由民主党)【政府役職】

○村山国務大臣 ことしの予算編成でございますけれども、御承知のように、国の財政も地方の財政も非常に苦しい中にあるわけでございます。特に民間企業の収益状況が非常に悪いのでございまして、その意味で――従来、日本は成長率で見る限り他国にそんなに遜色はないと私は思うのでございます。しかし、中身をよく見ておりますと、ほとんど、公共事業であるとか、率直に言って経常収支の黒字、つまり輸出によって成長は保たれているわけでございまして、それが逆に申しますと、民間経済の盛り上がりが非常に少ないわけでございます。その経常収支の黒字が、現在のような国際的な収支状況のもとにおきまして、世界からいろいろ言われているわけで……

第84回国会 逓信委員会 第16号(1978/04/27、34期、自由民主党)【政府役職】

○村山国務大臣 日本がいま置かれております一番重要な問題は何よりもやはり景気の回復であろう、そしてまたその景気の回復を通じまして、景気の回復によるところの利益が広く国民に均てんされていくということが最も重要であると私は思っているのでございます。そういう意味で、財政におきましても内需中心の非常に異例な予算を組ませていただきました。金利も御承知のように三・五%という史上最低の公定歩合にいたしまして、そして一般的な金利を引き下げまして、それによる経済効果が広く国民に均てんすることをこいねがっているわけでございます。  ただいまの目減り論は、恐らく、もし金利の引き下げがなかりせばどれだけの金利が入った……

第84回国会 予算委員会 第1号(1978/01/26、34期、自由民主党)【政府役職】

○村山国務大臣 昭和五十二年度第二次補正予算及び昭和五十三年度予算の大要につきましては、先日、本会議において申し述べたところでありますが、予算委員会での御審議をお願いするに当たり、その概要を御説明いたします。  まず、さきに提出いたしました昭和五十二年度第二次補正予算について申し述べます。  歳出につきましては、まず、景気の回復等を図るため、公共事業等につき三千六百六十四億円を追加計上することとし、いわゆる十五ヵ月予算の考え方のもとに、昭和五十三年度予算と合わせ、切れ目のない執行を図ることといたしております。  また、最近における経済情勢に顧み、信用補完制度の強化を図るため中小企業信用保険公庫……

第84回国会 予算委員会 第2号(1978/01/27、34期、自由民主党)【政府役職】

○村山国務大臣 総理がお答えになる前に大蔵大臣としてお答え申し上げます。  大蔵省が、従来財政節度を重んずるという立場であったのだが、政治的に急に積極予算を組んで、そして予算編成の方針が変わったのではないか、こういうお尋ねでございますが、事実はそうではございません。  私が就任いたしましてから一番心配いたしましたのは、やはり現在の自由主義経済のもとにおきまして、なるほど、成長はかなりいいところに行っているわけでございます。御承知のように世界で最も高い水準にあると思います。下方修正はいたしましたけれども。しかし、中身を見てみますと、本来自由主義経済であるのだが、民間の需要が伸びてこない。これをい……

第84回国会 予算委員会 第3号(1978/01/28、34期、自由民主党)【政府役職】

○村山国務大臣 期間が長くなればなるほど見通しがむずかしくなることはお説のとおりでございます。  今度、決算調整資金として二千億計上いたしましたが、荒木先生は、大蔵委員会に長年おいでになりましたからよく御承知だと思いますが、税収の見積もりは、御案内のように経済企画庁の指標を基礎にしまして、特に法人税では、生産、物価、そういうものを基礎にいたしまして、そして税収ベースで計算いたしますから、年次はずれます。それを計算いたしまして、それで見込みを出しておるところなのでございます。今度、指標につきまして経済企画庁の下方修正が行われましたし、それからまた、九月決算におきまして大きな落ち込みがある、そこに……

第84回国会 予算委員会 第4号(1978/02/01、34期、自由民主党)【政府役職】

○村山国務大臣 かねてから検討してまいり、また当委員会において要求のございました五十三年度ベースの財政収支試算を当委員会に提出いたしました。今後の財政運営についての御論議の素材としていただきたいと考えております。
【次の発言】 私から先にお答えさせていただきます。  いま日本の租税負担、特に所得税に限定いたしますと、御案内のように、日本の所得税の負担は先進国に比べて大体半分でございます。住民税を入れて約半分だということは、日本は相次いで所得税並びに住民税の減税をやってきたわけでございます。大体所得税だけでございますと、個人所得に対しまして四%、住民税を入れて七%でございます。ほかの国は大体一二……

第84回国会 予算委員会 第5号(1978/02/02、34期、自由民主党)【政府役職】

○村山国務大臣 今度の中期試算というのは、御案内のように、この前の五十年から五十五年までの中期経済計画のフォローアップとして試算をしていただいたわけでございまして、五十五年度まで出していただきましたが、引き続き五十七年度まで出しているわけでございます。そこで、当然前提となります名目成長あるいは各需要項目の伸びは、もちろん年々のものを示しているわけではございませんで、中期的な一定の条件で示しておることは御承知のとおりでございます。それに対しましてどの型があるかということで財政的に一応アプローチしたのがこれでございまして、目的とするところは、財政がどれくらいの困難さにあるかということを常識的に知っ……

第84回国会 予算委員会 第6号(1978/02/03、34期、自由民主党)【政府役職】

○村山国務大臣 昨日、当委員会において公明党矢野委員から御指摘のございました、財政収支試算の各ケースと経済審議会企画委員会の暫定試算による将来のわが国経済の姿との間の整合性の問題につきましては、もっぱら財政の立場から各種の試算をお示ししたこともあり、整合性を欠いたケースが含まれていることは御指摘のとおりでございます。  御指摘を受けました財政収支試算に関する問題につきましては、御趣旨を踏まえまして、政府として早急に善処いたしたいと存じます。
【次の発言】 これは特に財政支出を決めるときにはやっておりませんで、歳出に伴う基準外国為替相場、これにつきましては決めているところでございまして、端的にお……

第84回国会 予算委員会 第7号(1978/02/04、34期、自由民主党)【政府役職】

○村山国務大臣 いま所得税制に関係するものでございますから、私からもちょっとお答え申し上げたいと思うのですが、御案内のように、所得税の方は生活費は経費に見ない、つまりそれは可処分所得の処分内容になるわけでございますので、家賃収入だけ見るとか、あるいはいろいろな地域によって物価が違うから、だから物価差を見るというようなことは所得税体系の中ではなかなか取り入れにくいわけでございまして、その意味で、基礎控除あるいは課税最低限をどこに決めるかというところで全部吸収した方がかえって公平である、これは恐らくどこの国の税制でもそうだろうと思っておるわけでございますけれども、そういう意味で言いますと、日本の課……

第84回国会 予算委員会 第8号(1978/02/06、34期、自由民主党)【政府役職】

○村山国務大臣 政府といたしましては、藤田委員御指摘の御趣旨を踏まえて、これが解決への具体的構想を予算審議中に提出するつもりでございます。
【次の発言】 ただいま正木委員のおっしゃったことはごもっとものことでございますが、御承知のように政府といたしましては、各種の公共事業につきまして中長期の計画を持っているところでございます。すなわち百兆円というものを五十年から五十五年までにやりますということを申し上げているわけでございまして、今度の公共投資を大きく伸ばしまして景気を伸ばそうというのは、現況にかんがみまして、それによって繰り上げ施行をやっていこうというところでございますから、全体としては、あの……

第84回国会 予算委員会 第9号(1978/02/07、34期、自由民主党)【政府役職】

○村山国務大臣 岡田委員おっしゃるように、狭義の拘束預金につきましては、再々の対策によりまして、現在、金融機関の報告によりますと一・三%まで下がっております。特にこれは、預金の金利措置が大きく効いていると思っているのでございます。  いまや問題は、おっしゃるように、にらみ預金に来ておると思うのでございますが、このにらみ預金がどうして出るか、いろいろ部内でも議論し、それから金融制度調査会等でも議論しているわけでございますが、大まかに考えまして大体三つぐらいあるのじゃなかろうか。その一つは、金融機関が自分の採算の上からやるという場合が考えられます。それから二番目は、今度はむしろ債務者の側で、自分の……

第84回国会 予算委員会 第10号(1978/02/08、34期、自由民主党)【政府役職】

○村山国務大臣 国鉄の再建の問題は非常に長年の問題であり、かつ非常に大きな問題でございます。国会の御協力を得まして、昨年の末、国鉄再建に関する基本方針が決まったことは兒玉さん御承知のとおりでございまして、財政当局といたしましてはその線に従って考えているわけでございます。  すなわち、国鉄は不採算部門についてみずからできるだけ努力をして直す。また、昨年、運賃の法定化をある制限をもって外されまして、これが運輸当局の合理的な判断に任されたわけでございますから、運賃改定の適正化もまた期待しているところでございます。同時に、それらで賄えないところは財政的な助成をやっていく、この三本柱でございます。  そ……

第84回国会 予算委員会 第11号(1978/02/13、34期、自由民主党)【政府役職】

○村山国務大臣 いま、二つの点を大原さんは御指摘になったわけでございますが、一つは、新規預金の増に対して公共債の発行が非常に大きい、だから、そういった意味で一体大丈夫かどうかという問題と、それから国債発行の金利、それが硬直化していないかと、この二点でございます。  おっしゃるように、今度の公共債は大体二十一兆ぐらい考えているわけでございます。新規預金の増は大体一三%ぐらいで伸びるのではないかと思いますので、大体三十三兆ぐらいでございます。単純に比較いたしますとこれはなかなか大変でございますが、御承知のように、その二十一兆のうちで引受機関による分は大体十四兆でございまして、十四兆と比較さるべき問……

第84回国会 予算委員会 第12号(1978/02/14、34期、自由民主党)【政府役職】

○村山国務大臣 いま積み上げ計算で出しましたのは、多賀谷委員御承知のとおりに直接のものだけでございまして、十七万人と推計されるわけでございますが、当然波及効果があることは御案内のとおりでございまして、ですから、マクロでもっと大きな数字が出ているのもその点でございます。  もう一つは、社会資本というものはお互いに相関連していることは、先ほど主計局長から言ったとおりでございまして、先ほどは下水道の例を挙げましたけれども、たとえば街路をつくりますと民間設備投資を誘発する等のことがございます。したがって、社会資本というものは、ここにあらわれている労務費率だけで物を考えるべきではないので、相互に関連して……

第84回国会 予算委員会 第13号(1978/02/15、34期、自由民主党)【政府役職】

○村山国務大臣 防衛に関する問題は、只松さん御承知のように、国防会議において決定されるところでございまして、国防会議におきましては、F15につきまして費用対効果の問題、その他あらゆる角度から詳細な検討が行われたのでございますけれども、これはやはり輸入することが、特にライセンス生産を中心とするわけでございますが、そういうことで計画としては百機、ことし二十三機を購入することが適当であると決定されたわけでございます。財政当局といたしましても、現在の防衛費の範囲でございますから、私は財政上決してむだであるとは考えておりません。
【次の発言】 大気汚染の問題は、環境の改善のためにきわめて重要な問題でござ……

第84回国会 予算委員会 第14号(1978/02/16、34期、自由民主党)【政府役職】

○村山国務大臣 五十三年度予算におきましては、基地周辺については格段の意を用いまして、十分予算措置をいたしたところでございます。
【次の発言】 いま委員のおっしゃいましたように、公共事業を円滑に推進していく一つの大きなかなめでございます。したがいまして、いま各大臣から申しておりますように、いやしくも不当な便乗値上げ等のことがありました場合には、これは厳重に取り締まっていく必要があること、同感でございいます。(「政府が調査するんだよ」と呼ぶ者あり)
【次の発言】 ダンピング関税には二つの法律要件がございまして、一つは、不当に廉売しているということでございます。もう一つは、わが国の産業に損害を与え……

第84回国会 予算委員会 第15号(1978/02/17、34期、自由民主党)【政府役職】

○村山国務大臣 いま仰せのごとく、当初予算では百億を予定しているわけでございます。この基金は民間との共同出資を前提にしております。今後この種のものがいろいろな業種が加わることによってもっと需要がふえてまいりますと、その場合はやはり民間出資の増加を条件にいたしまして必要額だけ積み増してまいりたい、かように思っておるわけでございます。
【次の発言】 民間にもある程度、まあ共同積み立ての方式でございます。したがいまして、いま百億用意しておりますが、これが足りないということになりますと、その追加分についても、民間の積み増しを条件にいたしまして一般会計の方も応分の負担をしてまいりたい、かように思っておる……

第84回国会 予算委員会 第16号(1978/02/18、34期、自由民主党)【政府役職】

○村山国務大臣 藤田委員から要求のありました具体的構想、これがなかなかむずかしいのでございまして、予算審議中に出すということで、お約束は必ず守るように鋭意やっているわけでございます。  矢野委員から御指摘のありましたケースごとの整合性という問題、これがまたなかなかむずかしい話でありまして、いま矢野委員と接触いたしましていろいろな資料を出しているのでございますけれども、御本人からなお、この付属資料、この付属資料ということで、いま資料追加が大分来ておりますので、鋭意いま急いでいるところでございます。
【次の発言】 前回、独自のものを出したわけでございます。しかるところ、いろいろ御批判をいただきまし……

第84回国会 予算委員会 第17号(1978/02/20、34期、自由民主党)【政府役職】

○村山国務大臣 ただいま野村委員御質問の永大産業の件でございますが、永大産業は、合板、住宅部門その他かなり大規模にやっておったようでございますが、最近はやはり設備投資が非常に大きくなり過ぎて、かたがた、値段との関係で需要が落ち込んできた、特に販売部門が余り強くない、こういう諸事情が加わりまして急速に業態が悪化していったようでございます。  主力銀行は大和銀行ほか四行あるわけでございまして、これの再建につきまして大和銀行から社長を派遣するなど、いままで何とか自力更生の道はないかということで鋭意努力してまいったのでございますけれども、これ以上このままやっていきますとかえって傷が深くなるということで……

第84回国会 予算委員会 第18号(1978/02/21、34期、自由民主党)【政府役職】

○村山国務大臣 いま金子委員のおっしゃったことは、私も空く、中長期的に見ますと同感でございます。税負担は御案内のように、国際比較をとってみますと大体三分の二くらい、特に所得税は半分くらいというところでございます。また、社会保険等に対する国庫負担の割合をとってみましても、これは非常に低位にある。それから振替所得は、まだ現在では高齢化が進んでおりませんので、振替所得そのものはいま低位にありますが、やがて高齢化になるときに現行制度でどれぐらいになるかということを計算してみますと、これはほとんど先進諸外国並みにいくわけでございます。片や御指摘のように、公共事業の方は非常におくれておりまして、特に生活関……

第84回国会 予算委員会 第19号(1978/02/22、34期、自由民主党)【政府役職】

○村山国務大臣 現在の医師税制につきましては、藤田さん御承知のように昭和二十九年に議員立法をもって成立いたしまして、それ以来幾多批判をいただいているのでございます。そして、その問題の出発点は適正診療との関係がございまして、しかしながら、その後それはそれとして不公平な税制であるから早く直せということでございました。  五十三年度の予算の編成に関連する税制調査会におきまして、わが党としては、とにかくこの制度は五十三年度末限りの制度にいたしまして、これに対応する諸般の対応はその間考える、こういうことを決定していただきまして、そのことを議員立法でもって明らかにするということになりまして、私は、ある意味……

第84回国会 予算委員会 第20号(1978/03/04、34期、自由民主党)【政府役職】

○村山国務大臣 まず、私からお答え申し上げます。  御案内のように、去る月末にわが自民党と野党の間で、公党間で折衝が行われたことは知っておりまして、政府に対しましても自民党からその模様が伝えられたのでございますが、政府といたしましてはいまの案が最善だと考えておりますので、残念ながら賛成いたしかねるという立場でございます。ただし、立法府を構成しております公党間の話でございまして、伺いますと、その問題は大蔵委員会なり、あるいは社労委員会でもって審議して、その上で決定する、こういうことでございますので、それによって初めてどういうことになるか、この公党間の話がその場でどういうことになりますか、それを見……

第84回国会 予算委員会 第21号(1978/03/06、34期、自由民主党)【政府役職】

○村山国務大臣 五十三年度の概算要求の数字は、大体五十三年度の予算の性質を中立型に持っていこうということで概算要求を組んだわけでございます。しかし、近江委員御承知のように、その後経済成長が思わしくなく、さらに円高の問題が出てまいったわけでございますので、日本経済の急速な回復を図るためにはやはり思い切った措置を講じなければならぬということで第一次補正、次いで第二次補正、それからさらに十五カ月予算の構想のもとで五十三年度予算を組んだわけでございます。そのときの各関係省庁にお願いいたしましたことは、完全消化できる範囲で最大限のものをひとつ出していただきたいということをお願いしておりますので、関係省庁……

第84回国会 予算委員会 第22号(1978/03/07、34期、自由民主党)【政府役職】

○村山国務大臣 日本酒につきましては、自主流通米に対する補助、それから政府管理米の払い下げという方法による補助を通じまして、米の使用をいま拡大しつつあるのでございます。五十一酒造年度に比べまして、五十二酒造年度は大体六万トンぐらいふえる見込みでございます。  なお、酒造組合中央会あるいは国税庁を通じまして、アルコールを使わない酒を、少し高くつきますけれどもやはりそれもひとつ考えてみたらどうかということで、いま試みているところでございます。


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第85回国会(1978/09/18〜1978/10/21)

第85回国会 大蔵委員会 第2号(1978/10/13、34期、自由民主党)【政府役職】

○村山国務大臣 いま大石委員の御指摘になった点が、実は財政問題としては最大の問題であるわけでございます。  石油ショック後を考えてみますと、やはり石油ショックによりまして日本の景気が急に落ち込んだ、その上にいろいろな構造変化があったわけでございましそ、そういうものを反映いたしまして税収の伸びは極端に落ち込んだわけでございます。しかし今度は逆に、そのことがまた日本の今後の景気の立て直しを必要とするということになったわけでございます。そういう意味で、経常費の方は相変わらず従来どおりと同じようなペースで伸びてまいる。それから公共投資の方は、景気立て直しの面から財政主導型という形でふえている。にもかか……

第85回国会 大蔵委員会 第3号(1978/10/20、34期、自由民主党)【政府役職】

○村山国務大臣 御承知のように、金融機関は公共性、社会性の非常に強いものでありますと同時に、原刑といたしましては、いまの銀行法の枠内で自主的に時代の要請に応じてそれぞれ業務をやらせておるわけでございます。最近、サラ金問題が非常に大きな問題になりまして、特に銀行局長から通達を出させまして、一般的な自粛を求め、強く反省を求め、特に高金利で貸しているというようなサラ金業者に対しては、そういうことがないようにという趣旨を込めまして通達を出したところでございます。  おっしゃるような個別の銀行の問題につきましては、原則といたしまして、銀行検査をそれぞれやっておりますので、その段階でそれぞれ必要な注意を与……

第85回国会 大蔵委員会 第4号(1978/11/21、34期、自由民主党)【政府役職】

○村山国務大臣 来年度五十四年度の予算編成につきましては、いま事務的にどんどん進めておるところでございます。しかし、来年度予算の性格をどのようにするかという最後の詰めは、これは本格的編成の段階で衆知を集めて決定せざるを得ないと思っております。  しかし、一般的な背景として申し上げられますことは、ただいま只松委員も御指摘になりましたように、税収の伸びがそんなに出てこないという一点がございます。特に今年度五十三年度におきましては、五月分税収を二兆百四十億取り込んでおります。したがって来年度は十二カ月の歳入予算ということになりますので、ことしの予算二十一兆一千億、補正後でございますが、それを自然増収……

第85回国会 予算委員会 第1号(1978/09/30、34期、自由民主党)【政府役職】

○村山国務大臣 今回、昭和五十三年度補正予算を提出いたしましたが、予算委員会での御審議をお願いするに当たり、その概要を御説明申し上げます。  最初に、一般会計予算の補正について申し上げます。  政府は、最近の内外経済情勢を考慮し、景気の回復を一層確実なものとし、国民生活の安定を確保するため、先般、総合経済対策を決定いたしました。この対策においては、まず、内需拡大策として、事業規模にして約二兆五千億円に上る公共投資等の追加を行うとともに、不況地域の中小企業の経営、雇用の安定を図り、あわせて構造不況業種に対する対策を推進するほか、政府開発援助の三年間倍増の方針に沿った経済協力の拡充を図ることとして……

第85回国会 予算委員会 第2号(1978/10/02、34期、自由民主党)【政府役職】

○村山国務大臣 酒につきましては、この前、酒のときに申し上げましたように、消費者物価で大体〇・一%押し上げるということになります。  石油につきましては、増税いたしましたけれども、石油税が創設されましたが、その後ガソリンの小売価格あるいは灯油の小売価格は下がっております。消費者物価はむしろ影響がない、かように考えております。
【次の発言】 酒の負担でございますが、平年度ベースで千九百七十億円、初年度ベースで千七百七十億円であります。それから石油税による増収額は、平年度二千百七十億円、初年度ベースで千六百二十億円でございます。
【次の発言】 この点は今度のIMFにおいても最も論議されたところでご……

第85回国会 予算委員会 第3号(1978/10/03、34期、自由民主党)【政府役職】

○村山国務大臣 前回の通常国会でも申し上げましたように、これは暫定試算でございます。五十七年度に赤字公債から脱却するという終期を置きましたのは、御案内のように前期経済計画について暫定試算を二年間やっていただいたわけでございます。したがいまして、それとの整合性を保つという見地から、果たしてA案なりC案なり、特にC案でございますけれども、整合性が保てるかどうか、それを検討いたしたわけでございます。それから、もう一つは実態論でございますが、試算に示しておりますように大変な財政収支のアンバランスがございまして、このままいきますとやがては硬直化いたしまして、財政が国民の需要に応じきれないという問題、それ……

第85回国会 予算委員会 第4号(1978/10/04、34期、自由民主党)【政府役職】

○村山国務大臣 いま輸銀の方に出ておる外貨貸しの申請につきましては、いま坂井委員がおっしゃったうち、もともと円で親会社が貸しているという事跡はいままでのところございません。したがいまして、子会社なりあるいは外国法人なりが外銀から借りて所有しておる船舶でございます。したがいまして、その場合には、外貨貸しでやりますと外貨でそのまま返すということでございますので、外貨減らしというよりもむしろ経常収支の黒字幅の縮小にそのままつながってくる、ここが一つの問題でございます。為替相場にはこれは関係ございません、為替市場を通しませんから。したがいまして、その場合は問題はないと思います。  問題があるとすれば、……

第85回国会 予算委員会 第5号(1978/10/06、34期、自由民主党)【政府役職】

○村山国務大臣 これはIMFでもしばしば論議されたわけでございますが、やはり基本的には経済の基礎的な条件が決めるであろう。しかし、それによって形成された相場については、いわゆる国際収支調整能力というものが考えられまして、Jカーブあるいはある段階に行きますと逆Jカーブの問題が出てくる。しかし、また同時に、その間に、それが出てくる過程において短期資金の移動の関係がありまして、それらのものが交錯しておるところにこの為替相場の非常にむずかしい問題があるわけでございます。  したがいまして、私たちは、第一に言いましたことは、何といっても基礎的条件、日本は総合経済対策を決定した、特に基軸通貨として、先ほど……


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第84回国会(1977/12/19〜1978/06/16)

第84回国会 予算委員会第二分科会 第1号(1978/02/27、34期、自由民主党)【政府役職】

○村山国務大臣 昭和五十三年度一般会計歳入予算並びに大蔵省所管の一般会計歳出予算、各特別会計歳入歳出予算及び各政府関係機関収入支出予算について御説明いたします。  まず、一般会計歳入予算額は、三十四兆二千九百五十億千百万円となっております。  このうち主な事項について申し上げます。  租税及び印紙収入については、二十一兆四千五百億円、専売納付金については、七千百三十四億七千九百万円、公債金については、十兆九千八百五十億円となっております。  次に、当省所管一般会計歳出予算額は、四兆四千九百七十五億八千七百万円となっております。  このうち主な事項について申し上げます。  国債費につきましては、……

第84回国会 予算委員会第二分科会 第4号(1978/03/02、34期、自由民主党)【政府役職】

○村山国務大臣 ただいま委員から非常に御理解あるお話をいただきまして本当に感謝にたえないところでございます。  考えてみますと、昭和二十二年にいまの一般申告制度がしかれまして、あのときに税務職員が急膨張いたしたのでございます。私たちがちょうどまだ現役におったときでございますが、その人たちが、まあ言ってみますと、いまやようやくちょうど中堅の課長クラスに来ておりまして、そこが非常に詰まっているわけでございます。人事院には人事院の一つの考えがあろうかとも思うのでございますけれども、現実問題といたしまして、あれだけ困難な仕事をやっておる税務職員、しかもそれが定員の関係、いまの職階制度の関係でどうしても……



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※このページのデータは国会会議録検索システム衆議院ウェブサイトで公開されている情報を元に作成しています。

データ更新日:2023/02/05

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