このページでは田川誠一衆議院議員の36期(1980/06/22〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は36期国会活動統計で確認できます。
○田川誠一君 私は、新自由クラブを代表して、施政方針について、鈴木総理大臣に対して数点にしぼり質問をいたします。 質問に先立って、私は、鈴木総理大臣が年頭早々東南アジア諸国連合の五カ国を歴訪されたことに対して、その労をねぎらうものであります。 総理が、就任後初の公式訪問先に東南アジア諸国連合を選んだことは、アジアに位置する日本のアジア重視のあらわれとして、東南アジア諸国連合の五カ国から歓迎されました。われわれ新自由クラブもこの点を評価いたします。 しかし、問題は、こうした形だけではないのであります。政権担当後初の訪問外交の対象にアジア諸国を選んだという形は、昭和三十二年の岸内閣も同じであ……
○田川誠一君 私は、新自由クラブ・民主連合を代表して、中曽根総理の所信表明に対し、特に政治の基本にかかわる問題にしぼって質問をいたします。 政治の基本は、申すまでもなく国民の信頼であります。総理自身、さきの所信表明演説の冒頭で「わかりやすい政治」、国民に「話しかける政治」の実現を目指すと強調され、また、政治を支えるものは国民の信頼であると言われました。でありますから、私は、特にここで政治の基本について中曽根総理大臣の所信をどうしてもただしておかなければならないのであります。 国民の信頼は言葉によって得られるものではありません。まして、真実を覆い隠そうとするような言葉や真実と全く違った言葉は……
○田川委員 各委員の質問を伺っていて、金大中の問題で二、三ちょっと疑問になる点をお伺いしたいと思います。 外務大臣が金大中の問題、金大中裁判について大変関心を持っている、また、土井委員の質問の中で、目的を達成するために国連に提訴したとかするとかなんとかということを考えていらっしゃるようなお答えをしていたように伺いますけれども、私の聞き違いかもしれませんが、一体金大中の問題をどういうふうに解決したらいいかとお考えになっていらっしゃるのか。たとえば先ほど公正な裁判が行われることを期待するということをおっしゃいましたね。金大中が裁判の結果自由の身になるのを期待しているのか、それとも起訴事実にあるよ……
○田川委員 日本と中国の国交回復が実現できましてもう八年になります。御承知のように不正常な時代が非常に長かったので、国交は正常化され、日中平和友好条約が締結されても、なお不正常な時代の解決できないいろいろなむずかしい問題が残されたままになっています。幾つかありますけれども、その中に戦争中中国に残された人たちの問題、もっと具体的に言えば、あの終戦のときに置き去りにされた日本人の孤児の問題、この問題もようやく解決の緒についているようでございますけれども、最近は御承知のように中国もかなり開放的になりました。ことしに入ってから自分は日本人だという申し出をしている人がずいぶんふえてきているわけです。後で……
○田川委員 大臣が二十五分にお立ちになるというお話を聞いておりますから、どうぞ時間になったら帰ってください。 難民の地位に関する条約に日本も今度加盟することになって、この承認について国会でもこの委員会に付託されることになっております。これに対する国内法の手直しもされているようであります。難民条約に今日こうしておくれて加入するようになりましたのは、いろいろ理由があったようですが、その理由の中に、難民の定義、難民というのはどういうものか、この範囲をどこまで難民とするか、こういう見きわめをもっとしたい、それから、各国が実際上どういう取り扱いをしているか、こういうことをもう少し見きわめていきたいとい……
○田川委員 外務大臣に二点お伺いをいたしたいと思います。 一つは、今回の事件で、駐日アメリカ大使を通じてレーガン大統領から遺憾の意が表されました。いまの共産党の金子さんのお話にも関連があるのですけれども、遺憾の意を表明したというのは、何の事柄についてアメリカ側が遺憾の意を表明したのか。幾つか遺憾の意を表明した理由があると思うのですね。たとえば、一番問題になります、アメリカの潜水艦によって日本の船が沈んでしまったということ、それから、先ほど外務大臣はおっしゃらなかったけれども、遭難した船員を救助できなかったということも含まれているのでしょうね、それから報告がおくれた、こういうことを全部含めて遺……
○田川委員 共同声明の内容は別にしまして、総理大臣が自分のつくられた共同声明に対して、その作成経緯あるいは内容について不満を漏らしたということは前代未聞のことでございまして、いま、こういうことが一体どういうところから起こってくるか。私は、アメリカ側はレーガン大統領の対ソ強硬路線、軍事戦略、こういうものが事務当局によく徹底している、にもかかわらず、日本側の方は鈴木総理大臣や外務大臣の考え方が事務当局にどうもよく浸透していないのじゃないか、こういうところから、今回いろいろ問題が出てきているような感じがしてならないのですね。あなたは、事務当局と事実認識は全然違っていないということをおっしゃっています……
○田川分科員 中国の大型プロジェクトの建設中止の問題でちょっとお伺いしたいと思います。 この問題は、日中間の貿易の問題だけではなくて、将来の日本と中国との友好関係にもかなり影響がある問題だと思います。そればかりでなくて、これをこじらしていったり、あるいはまた中国の経済調整が挫折したような場合には、日本の世界戦略にも影響を及ぼしかねない大きな問題だと私は見ているわけです。つまり、今度の中国プロジェクトの建設中止の問題は、貿易上の問題だけではなくて国際政治にも関係が出てくるおそれがある、こういうふうに私は見ているのですけれども、外務大臣のこの問題に対する見方と申しますか、視点、そういうことを最初……
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