このページでは森喜朗衆議院議員の37期(1983/12/18〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は37期国会活動統計で確認できます。
○国務大臣(森喜朗君) 沼川さんにお答えを申し上げます。 医師の倫理観につきましては、先生の御指摘どおりでございます。大学の医学教育につきましては、医師として最小限の知識や技術の体得とともに、医学に関する豊かな思考力、創造力を涵養することはもとよりでございますが、同時に、すぐれた指導者のもとで厳しい訓練を通じまして、生命の尊厳、医の倫理に対する自覚、医師としての人格の陶冶に努めることが必要であると考えております。 各大学におきましても、このような考えに立ちまして、入学者の選抜、卒業前、卒業後の教育全般にわたりまして、例えば入試に面接、小論文を導入する、あるいは医学概論等医の倫理関連科目を導……
○国務大臣(森喜朗君) 日本育英会法案について、その趣旨を御説明申し上げます。 昭和十九年日本育英会法施行以来、日本育英会は逐年発展を遂げ、今日まで同会を通じて学資の貸与を受けた学生及び生徒は約三百四十万人に達し、これらの人材は社会の各分野で活躍し、我が国の今日の発展に多大の寄与をいたしてまいりました。 しかしながら、最近における高等教育等の普及状況を踏まえ、社会経済情勢の変化に対応して日本育英会の学資貸与事業の一層の充実を図るためには、その内容、方法等について抜本的な見直しを行うことが必要であり、このことは、第二次臨時行政調査会の答申等や文部省に置かれた育英奨学事業に関する調査研究会の報……
○国務大臣(森喜朗君) 臨時教育審議会設置法案について、その趣旨を御説明申し上げます。 我が国の教育は、国民のたゆみない努力により著しく普及し、その水準は国際的にも高く評価され、我が国の成長と発展に重要な役割を果たしてきております。特に、戦後において、その急速な普及充実が図られ、国民全体の教育水準の向上に大きく寄与してきたところであります。 一方、近年における社会の急激な変化、教育の量的拡大等は、教育のあり方に対しても大きな影響を与えており、今や教育改革の必要性が各方面から指摘されるに至っております。 このような教育改革に対する国民の要請を踏まえ、今後とも我が国が活力ある国家として安定し……
○国務大臣(森喜朗君) 教育職員免許法等の一部を改正する法律案について、その趣旨を御説明申し上げます。 教育の成果は、これを担当する教員に負うところが極めて大きく、このため、すぐれた教員を確保し、その資質能力の絶えざる向上を図ることは、教育の基本的な課題であります。 今日、学校教育が抱えている種々の複雑な問題に適切に対処するため、また社会の急激な変化のもとで、幼児、児童、生徒一人一人の能力、適性等を見定めつつ、豊かな人間性の育成を目指して、教育の充実発展を図るためには、これに直接携わる教員の資質能力の一層の向上が不可欠であり、より充実した指導力とより強い教育的情熱とを培うようにすることが強……
○国務大臣(森喜朗君) 中村議員にお答えを申し上げます。 私への御質問の第一点は、家庭科教育について改めるべきではないかとのお尋ねでございます。 現在、高等学校「家庭一般」の女子のみ必修につきまして、婦人差別撤廃条約との関連で問題があるという御指摘がございます。このため、文部省といたしましては、この六月に設けました家庭科教育に関する検討会議におきまして、今日の家庭を取り巻く環境の変化や条約との関連をも考慮いたしながら、幅広い視点に立ちまして、高等学校「家庭一般」等の今後のあり方等につきましての基本的な考え方を取りまとめていただくことを考えております。 第二の御質問に、男女の役割について教……
○森喜朗君 私は、自由民主党・新自由国民連合を代表し、中曽根総理のボン・サミットからの帰国報告に対して質問を行います。 中曽根総理並びに安倍外務大臣、竹下大蔵大臣、村田通産大臣を初めとする随員の方々の大変な御努力によって、今回のサミットが輝かしい成果を上げられたことを高く評価するものであります。(拍手)とりわけ今回のサミットは、政治的にも経済的にもかつてない厳しく、かつ険しい国際環境の中で開かれたサミットでありましただけに、ともすれば表面化しがちな参加各国間の利害の対立や意見の相違を克服して、サミット全体を成功に導かれた御労苦は察するに余りあります。この間にあって、総理及び出席各閣僚が各種個……
○森国務大臣 このたび、政府から提出いたしました臨時教育審議会設置法案について、その提案理由及び内容の概要を御説明申し上げます。 我が国の教育は、国民のたゆみない努力により著しく普及し、その水準は国際的にも高く評価され、我が国の成長と発展に重要な役割を果たしてきております。特に、戦後においてその急速な普及充実が図られ、国民全体の教育水準の向上に大きく寄与してきたところであります。 一方、近年における社会の急激な変化、教育の量的拡大等は、教育のあり方に対しても大きな影響を与えており、今や教育改革の必要性が各方面から指摘されるに至っております。 このような教育改革に対する国民の要請を踏まえ、……
○森国務大臣 先ほど角屋先生の御質問の中にもございましたように、義務教育は国でできるだけ親の負担を軽減していく、そして子供たちに対して国が公費で手を差し伸べていく、基本的にはそういうことであろうと思います。しかし、やはり日本の国の経済情勢、あるいはそれぞれ一人一人の最近のいわゆる個人の所得、いろいろな角度から考えてみましても公費のあり方というのはやはり常に改善もしていかなければなりませんし、国が負担をする、あるいは設置主体である市町村が負担をする、あるいは親がどの程度まで負担をするか、いろいろな角度からの議論はあってもよろしいのではないか、私はこういうふうに考えておるところでございます。 特……
○森国務大臣 今角屋先生からお話がございましたように、中央教育審議会は、文部省固有の所掌事務でございます教育、学術、文化等につきましていろいろな御審議をいただき、御提言をいただいてきたわけでございます。特に第十三期の教育内容等小委員会審議経過報告は、主として時代の変化に対応する初等中等教育の基本的な課題等についてそれまでの審議をまとめるとともに、今後とも制度の弾力化の進め方や学校体系のあり方の問題について継続して十分な検討を重ねる必要がある旨を報告していただいておるわけでございます。 しかしながら、第二次中曽根内閣発足に当たりまして、教育を重要な国民的な要請の中でどう改革を進めていくのか、教……
○森国務大臣 一般的には、法律は未来永劫に改正しないものであるというようなことは申し上げるべきことではない、法律はやはりその時代の変化、またそれぞれ国会の御審議、いろいろな御意見の中でより改善をされていく、改正をされていくというケースはあることだろう、こう考えております。しかし、今元信さんから御指摘がございましたように、この今お願いを申し上げております臨時教育審議会、そしてそれに伴います教育改革に関しましては教育基本法を変える考えは全く持っておりませんし、そのことにつきましては、総理も私もこの国会を通じましてたびたび申し上げておるところでございます。
○森国務大臣 松浦さん、いろいろと御指摘をいただきましたように、教科書は、児童生徒の教育を進めていく上におきまして大変重要な役割を担っておるものでございます。したがいまして、教科書の記述が、先ほど初中局長から申し上げましたように、客観的でかつ公正で、そして適切な教育的な配慮が施されているものになりますように、また、いろいろと御批判や疑念が持たれないように、今後ともなお一層努力をしてまいりたい、このように考えております。
【次の発言】 教科書のいわゆる検定を初めといたしまして文部省としての作業につきましては、ただいま申し上げたとおりでございます。
ただいま松浦さんがおっしゃったいわゆる金のかか……
○森国務大臣 御指摘をいただきました、国際的にも高く評価されている我が国の教育ということでございますが、戦後におきます我が国の教育は、明治以来の初等教育の普及に加えまして、新たに教育の機会均等という理念のもとに義務教育年限の延長をいたしまして、中等教育、高等教育の普及等が今日まで進められてまいりました。その結果、教育の量的な拡大それから国民全体の教育の水準が極めて高くなってきております。 私が大臣に就任をいたしましてからも、国会等の時間がございましたのでゆっくりとお目にかかる機会はございませんでしたけれども、この半年間にドイツの教育担当大臣を初めとして、イタリーあるいはフランスの文化担当大臣……
○森国務大臣 徳島県の今御指摘の盲学校につきましては、私の方も詳細を承知いたしておりませんが、先生がわざわざ調査に行かれましたことにつきましては、国政の場で調査をなさるということで、御苦労でございましたとまず申し上げておきたいと思います。 一般論でございますけれども、学校におきましては、やはり教育の場としてふさわしい基本的な秩序が確立されていなければならぬということはもとよりでございます。そして、校長の監督指導のもとに教職員が互いに啓発をし合い、創意を重ね合って、熱意を持って生き生きとした教育活動を展開していただくということが極めて大事であると私も思います。そうした面でそうしたことが行われて……
○森国務大臣 もう佐藤さん、十二分に御専門のお立場でございましたので、先生のお考え、基本的には私とそう違っていないというふうに私は愚考いたしております。 戦前の我が国の近代教育制度というものは、まさしく明治政府が世界に目を向けて、そして長い鎖国の中で世界の先進諸国は大変文明が進んでおる、何とかこれらの先進諸国を追い抜いていかなければならぬ、追い起さなければならぬ、そういうことで明治政府は日本の教育を大きく日本じゅうに展開いたしました。以来、政府の努力と国民の教育に対する大変な熱意等を背景に着実に整備拡充が図られてまいりまして、我が国の近代国家としての興隆と発展はまさにこのような教育の普及発展……
○森国務大臣 このたび文部大臣を拝命いたしました森喜朗でございます。 文教委員諸先生方の御指導をいただきながら文教行政を進めてまいりたいと思います。どうぞよろしく御教導賜りますように、お願いとごあいさつを申し上げる次第でございます。(拍手) 第百一国会におきまして、文教各般の問題を御審議いただくに当たり、所信の一端を申し述べます。 我が国の教育は、著しく普及し、その水準は国際的にも高く評価され、今日の我が国の経済、社会、文化の発展の原動力ともなっております。一方、近年における社会の急激な変化、教育の量的拡大等は、これまでの教育のあり方に対しても大きな影響を与えており、今日、さまざまな問題……
○森国務大臣 木島先生、最初に野球の練習をたたえていただきましたが、一回だけ練習してみましたが、必ずしも直球ばかりでなくて、自然に、ナチュラルでカーブがかかったり、何となくスライダーぎみのものもございます。国会は、私も木島先生にいろいろと長い間文教委員会で御指導いただいてまいりましたので、できるだけストレートを投げるようにしたいと思いますので、どうぞしっかり受けていただければ大変幸せであります。 今の御質問でございますが、その当時は私もまだ学生といいますか、むしろ子供のころでございますから、当時のそういう国会の様子等はつまびらかにはいたしておりません。ただ、これは私の素直な気持ちで申し上げる……
○森国務大臣 国立学校設置法の一部を改正する法律案中修正点の趣旨を御説明申し上げます。 昭和五十九年度における国立大学の大学院の設置、短期大学部の併設及び附置研究所の廃止並びに国立大学共同利用機関の設置等について定めるため、国立学校設置法の一部を改正する法律案を既に今国会に提出し、三月二十三日の当委員会におきまして提案理由を御説明申し上げたところでありますが、今回、昭和五十九年度において暫定予算を編成することに伴い、この法律案に所要の修正を加えることとし、三月二十九日本会議の御承諾をいただきました。 その修正点の内容は、この法律により国立大学共同利用機関として設置される国立遺伝学研究所に改……
○森国務大臣 馬場さんからいろいろ多岐にわたります御質問やお考えをいただいたわけであります。私も党におりまして文教部会の仕事をいたしておりましたときからの私の持論でもございますが、やはりできる限り地方にウエートを置いた高等教育機関の新設、あるいは学科、あるいは定員増というような方向でやる方がいい、こういう考え方でおりますし、今もまたそういう気持ちでおります。 ただ、この高等教育機関というのは、ただ入れ物をつくればいいというものではなかなかいかぬわけでありまして、地方に大学をつくり、あるいは受け入れるだけの定員の枠も広げておきましても、受けるのは高等学校の生徒さんであって、やはり専門的なもので……
○森国務大臣 江田さんの御質問、大分遅くなりまして、秋の責任でもないのですが、おわびを申し上げるわけであります。私も同じように初めての体験でありますので、私もフレッシュに、一生懸命に頑張って日本の教育のために努力をしたいと思っておりますので、江田先生の御指導をまた心からお願いを申し上げる次第です。 今お尋ねのことでございますが、新しい臨時教育審議会設置法案を国会にお願いをいたしたわけでございますが、私が大臣に就任いたしまして、そして教育改革の問題を御提言を申し上げる。本当に毎日のようにお手紙が来るんです。大体平均一日十通ぐらいお手紙が来ます。全然私の存じ上げていない方からです。なかなか全部読……
○森国務大臣 正直申し上げて、非常に難しいお問いかけだと思います。 私自身も、まだ子供が中学校に通っておりますので、父親として自分の子供をどのように教育という面で話をしたらいいのかということ、非常に迷いますから、どちらかといえば母親任せになってしまいます。 池田さんもそうだと思いますが、何も政治家だけじゃなくて、今の社会ではどうしても、社会で勤めている男性の場合、お父さんの場合は、断片的に子供に話しかけたり、教育の問題を何となく御機嫌をうかがうように話してみても、かえって子供から拒否されるような感じもする、ついついそういうことから、むしろ教育の問題は話さない方がいいなと思って遠くから見てい……
○森国務大臣 ちょうど私も息子が十九歳になりまして、東京大学に行くほど優秀じゃないんですけれども、ちょうどそういうふうに一番将来子供の成長を、親としての務めをある程度果たし――果たしたとは言えませんけれども、果たし得る状況になってきて、その子供がみずから招いたこととはいえ、自分の子供に置きかえてみると、何とも言えない、悲しいといいますか、お父さんやお母さん、どんな気持ちだろうかな、こう思ってテレビを実は見て、私も家内とそんな話をしておりましたし、家内も何か涙ぐんでおりました。多少勉強ができなくても、余り家に帰ってこなくても、元気でいてくれることが一番いいわねなんて、こういう話も家内はしておるわ……
○森国務大臣 ただいまの御指摘の点でございますが、予算委員会や当委員会を通じましてたびたびこうしたお尋ねがあるわけでございます。 一部のごく限られた大学がいわゆる不正受給あるいはまた不祥事、そうしたことを行うことによってどうも私学に制裁を与えたのではないか、よくこういうお尋ねやら、そういう疑念も出てくるわけですが、私どもとしてはそういう考え方で削減をいたしたわけではございません。基本的には、こういう財政の状況下でもございますし、臨調の答申もございました。そういう中で、ことしの財政当局の基本的なシーリングの枠はマイナス一〇%ということでございまして、従来、私学予算につきましては、シーリングの枠……
○森国務大臣 湯山先生のお尋ねの暫定措置法をいろいろ検討いたしました際、私も党で著作権問題に対します取りまとめの役をいたしておりまして、今先生が御指摘をされましたところは一番頭を悩ましたところでございます。 当時としては、権利者団体から見れば、レンタルレコードなんというのはまさに不法であって、こんなものを認めること自体がおかしいんだ、こうした意見も強い時期でもございました。しかし一方においては、社会は変化しますし、文明がどんどん進んでまいりますと、いろいろな薬種がふえてまいります。これがもし本当に秩序正しく運営ができ、あるいはまた業を営むことがあるならば、国の立場から見れば、両方が本当に理解……
○森国務大臣 お尋ねの第二国立劇場の件につきましては、先生も十分従来の経緯は御承知でございますが、これまでは各界の専門家から構成いたしております第二国立劇場設立準備協議会におきまして、慎重な議論を積み重ねながら、昭和五十六年に「東京工業試験所跡地における第二国立劇場設置構想概要及び建築規模」がまとめられたわけでございます。このまとめをもとにいたしまして、五十九年度予算案におきまして設計競技の経費が計上されておるわけでございますが、いろいろと先般の委員会でも御議論になりましたように、いろいろな意見の出ておりますことも承知をいたしておりますが、昨日、設立準備協議会におきまして、態様、建築規模を再度……
○森国務大臣 二階さんは今度初当選をされてこられて、そしてこうして文教委員会にお入りをいただいて、お互いに日本の教育について議論を交わしながら、将来の日本の周を背負ってくれる子供たちのために政治家として御努力いただける。私もまた、少し早く国会には入りましたけれども、あなたと同じような世代の人間としてともに二十一世紀のことを心配していけるということ、大変私もうれしく思っておりますし、どうぞこれからもお互いに研さんし、努力して、日本の国家のために、いい日本の国を支えてくれる子供たちのために教育の問題にお互いに真剣に取り組んでいきたい。今私は行政府の立場にございますけれども、お互い政治家として日本の……
○森国務大臣 大変難しい御質問でございまして、それこそ私が先般稻葉先生との御質疑で申し上げたように、これは教育問題というよりも、人生を私よりももっとより豊かに経験を積んでいらっしゃいます先生の方が、むしろそのことを一番よく御存じじゃないかと思います。 私は一つだけ、あえて何かと問われると、教育の立場からいえば、人間として一番大事な基本をもう少ししっかりと身につけられるようにしてあげる、そしてその基本から、将来心身の発達程度に応じて教養や学問やあるいは科学技術の分野、いろいろなものを身につけていくことになると思いますので、日本の教育のあれから見ると、どうも先を急ぎ過ぎるような気がして、きちっと……
○森国務大臣 養護学校等に対します教育に手厚く措置をするようにということ、基本的には文部省としても伏屋さんと同じ考え方をいたしておるわけでございます。 そういう意味で盲・聾・養護学校、小中高等部の教諭、あるいはまた、今お話に出ておりましたような寮母等その他の教職員定数は、御承知のように、五十五年から十二年計画でただいま改善中でございます。その配置率につきましては、毎年毎年予算折衝の中でいろいろと工夫をいたし、伏屋先生のお気持ちのように、そうした中にできるだけ配慮をいたしながら今日進めてきておるわけでございます。 今御提案をいただきましたこの法律案につきましては、ただいま進めております十二年……
○森国務大臣 昭和五十九年度にかかわる在学生の新規募集を現行法に基づき実施することについて、早急に検討を行うことといたしたい。
【次の発言】 憲法第二十六条におきまして、「すべて国民は、法律の定めるところにより、その能力に応じて、ひとしく教育を受ける権利を有する。」このように教育の機会均等を規定をいたしております。
今、佐藤さんの御質問の中にもございましたように、教育基本法は第三条第一項におきまして、ただいま申し上げました憲法第二十六条の趣旨を踏まえまして、「すべて国民は、ひとしく、その能力に応ずる教育を受ける機会を与えられなければならないものであって、人種、信条、性別、社会的身分、経済的地……
○森国務大臣 先般の各党の理事の皆さんからの御協議、そして委員長が衆議院、参議院それぞれ私どもに対しまして、ただいまお願いをいたしております法律が国会の都合等で成立をしていないということから、大変御心配をいただいて、奨学金を待望しております。その対象となる学生さんたちも大変困窮なお立場になっておられる、そういうことを国会で文教問題に大変御専門の皆様方がそれぞれのお立場で、何とかならないのかということから、委員長の御提案があった。そして、私どもとしてもできる限りの、いわゆる今局長から申し上げましたような考え方で、とりあえず予約生につきましてその皆様の御意思を反映でき得るような処置をとったわけでご……
○森国務大臣 結果的にはこうした事態になりまして、大変対象となる学生の皆さんに不安あるいはまたいら立ちを生ずることになり、これはまことに遺憾であったというふうに思います。 しかし、これはお互いに政治家ですから、新しい年度に予算編成をする、その予算は当然関連法案というものが成立をして、そのことによって予算を使うということを一つの前提として予算案を国会にお願いをしておるわけであります。そして、新しい制度も組み入れた法案というものを国会で成立をちょうだいいたしまして運用をしていくということでございまして、いろんな法律の拡大的な判断とか解釈というのは、それはそれなりにやってやれないことはないんだろう……
○森国務大臣 先ほど宮地局長からもお答え申し上げましたように、さまざまな要因もございまして、国会の御審議をお願いをいたしております。その過程の中で奨学金を待望いたしております学生生徒が大変困った状態になっておりましたということについては、私も大変心を痛めておりました。お互いに国会の仕組みや法案の提出、あるいはまた予算はやはり予算関連法案というものを前提にして予算を御審議をいただいて御成立をいただいておりますものの、私ども、政府の立場から言えば、関連法案というもののやはり国会での御判断を得ないと、政府として勝手な動き方といいましょうか、これは政府自身としてはできないと思うのです。そういうことが大……
○森国務大臣 国立大学の事務機器の購入をめぐりまして、大阪大学、文部本省の職員が相次いで逮捕されましたことは、現在文教行政が重大な課題を抱えている時期におきまして、国民の信頼を著しく損なうものとしてまことに遺憾に存じておる次第でございます。 文部省といたしましても、直ちに国立大学に係る予算事務処理体制等に関する検討を開始し、事件の原因、問題点等についての徹底的な究明を期したいと考えております。文部省、国立大学に期待されている社会的責務の重大さにかんがみまして、今回の事件を機に改善すべき点は改善し、かつ職員の服務規律の厳正な保持につき一層の徹底を図り、かかる不祥事が再び起こることのないよう万全……
○森国務大臣 船田さんから、かかる事態に対しまして、文部省をある意味ではおしかりもいただきながら御激励をいただいておりますことに対しまして、心から感謝を申し上げる次第でございます。 先般の当委員会でも申し上げましたように、このような事態になりましたことにつきまして、もうただただ残念でしょうがないというのが私の率直な気持ちでございますが、事態の解明につきましては、検察当局の捜査を待つということでございますから、そのことと、やはり文部省全体の問題点を究明するということとはまた別問題でございますので、たびたび申し上げておりますように、検討委員会を設けまして、こうした予算の仕組みあるいは物品購入等の……
○森国務大臣 相次ぐ不祥事を文部省で生じさせまして、大変残念至極でございます。まさかと思っておりましたことが相次いでこうして行われますことに対しまして、今山原さんから御指摘をいただくまでもなく、文部行政の責にあります私といたしましても重大なる責任を感じております。特に、権威ある国会、しかも神聖なる文教委員会でこうしたことを御究明をいただくということ、御究明をいただくお立場も、そしてまた、こうしてお答えを申し上げる私にとりましても、まさに残念至極でございますし、断腸の思いでございます。 先ほどから官房長が申し上げておりますが、事態の解明につきましては捜査当局が行っていることでございます。国会で……
○森国務大臣 今、馬場さんからいろいろと具体的にも取り上げられまして御指摘をいただきました。文部省そしてまた教育界全体が、いろいろな意味でいささか社会をにぎわすといいましょうか、御迷惑をおかけするという事態が確かに今現象として非常に多いというふうに私も受けとめて粘ります、こういう時期であればこそ、なおのこと文部省が毅然としなければならぬ、これは言うまでもないことであろうというふうに思います。 今回の問題につきましても、いろいろな原因等が考えられるわけでございますが、事実関係につきましては捜査当局にお願いをいたしておりますが、それよりも、いわゆる人事管理の面、あるいはモラル、公務員としての心構……
○森国務大臣 私も大臣に就任いたしましてから、ちょうど共通一次実施されまして、その前に入るというのはいけませんので、終わりましてから入試センターに激励と慰労を兼ねて行ってまいりまして、問題の出し方というものをいろいろ教えてもらいました。それぞれの部門の先生方が三十人ぐらい集まりまして、大変難しい、皆さんが持ち寄って、期間をかけてやったものです。ですから、それが教科書の中のどこからどういうふうに出しておられるのかということも、なかなか私ども定かではございません。ただ、大体できるだけ問題を難しくしないように、難問、奇問にならないようにということでこの共通一次テストをやったのですけれども、結果的には……
○森国務大臣 今、矢野先生から御指摘をいただきました数字は、ちょっと今調べさせております。 たくさんの私に対する御質問をちょうだいいたしたようでありますが、三つぐらいにまとめて、長くなるかもしれませんがお許しをいただきたいと思います。 共通一次の試験を実施するに至ったのは、やはり一時各大学が自主的に試験をやっておりましたけれども、きのうも私は三塚さんとの議論でも申し上げたように、学者、教育者というのは学問だけを追求して真理の探求をしていく、これは当然のことだと思うのです。したがって、試験がだんだん難しくなってきて、去年出したものよりももっと難しいものにしていこう、どうしてもそうなっていくと……
○森国務大臣 ただいまの大内先生のお話は、私どもの立場からいいますと、医師養成機関でございますから、むしろ私の方のお答えの方が大内先生の御質問に答えることになるのかもしれません。 基本的には、医師の定数がどの程度が必要なのかということは、これはぜひひとつ厚生省でお考えいただきたい。厚生大臣も今話しておりましたように、与党の方でも関係荷が集まって協議を始めるようでございます。 ただ、医師養成機関の立場からいきますと、必ずしもお医者さんの数が、数的には確かに超えておりますけれども、地域によったり自治体病院によっては偏在をいたしておりますし、基礎医学なんというのはなかなか足りないようでありまして……
○森国務大臣 お答えいたします。 共通一次は五十四年度から実施をいたしまして、六回実施をいたしたわけであります。当時は難問奇問というようなこともございましたり、大学受験というものはいろいろな大変難しい社会的な問題も起こしたわけでございまして、そういう意味で、大体高等学校の学習の達成度を評価をしていこう、こういうことで全国一斉に始めたわけであります。これは全国三十数万を超える受験生を一どきに一斉に沖縄から北海道までやるわけでありますから、これは大変な難事業でございますが、もう既に来年については準備もすべて始めているというような状況でございます。 御指摘の少し期間をおくらせる、こういう意見や、……
○森国務大臣 御指摘の問題は、先ほどから議論になっておりますように、閣議了解に基づきまして、どのようにその軽減を図ることができるか、ただいま事務当局で調整中でございますし、なお昨年の八月にもまた新たな国鉄再建監理委員会から意見も出されておりますので、政府の考え方がまとまりましたら、文部省はそれに対応していきたいと考えております。
○森国務大臣 中野さんの御指摘になりました点、私も同世代として大変頭を痛めております。単に価値観が多様化した、世の中が変わったということだけでは片づけられない。子供たちをそういう環境から守ってあげるようにすることがやはり大人の責任であるし、とりわけ政治家の務めだ、こう考えております。 さっき雑誌のお話が出ましたけれども、昨年総理府が中心になって、有害図書などの規制といいましょうか、対応策を講じたそうでありますが、この種の雑誌は、出てからちょっとおかしいなという判断ができる。そのときにはもう既に売り切れているわけですね。で、注意をする。その次の週か次に出てくる月刊はおとなしいものになってしまう……
○森国務大臣 お答え申し上げます。 教科書無償、有償論がいろいろと国会でも、また各党間においてでも、それからまた社会の中においても非常に議論されておることは、先生も御承知のとおりだと思うのです。憲法第二十六条の義務教育無償の精神をより広く実現する施策として、今有島さんおっしゃったように、三十八年から我々の先輩たちがこの法律をおつくりになったわけであります。しかし、確かに日本の国の発展、社会の変化からいろいろな議論があるということも、これはまた先生も御承知のとおりだろう、こう思います。 文部省といたしましては、中教審の報告に至る経過の前に、御承知のように臨調における答申もございました。そうい……
○森国務大臣 お答えいたします。 医薬品の購入につきましては一般的には値引きが行われているのが実態でございまして、国立大学附属病院でも購入者の立場で適正価格で購入するように努めておりますし、今後ともそのような趣旨で指導していきたいと思っております。 それから、今先生御指摘をいただきました点につきましても、国立大学附属病院の使命等がございますし、医薬品の購入を中断させるということができないわけでございます。そういう特殊事情があるというのも先生十分お調べであろうと思います。そうは言いますけれども、やはり会計法令に従った手続で購入すべきものであると考えておりますし、今後ともそのような指導をしてま……
○森国務大臣 お答えをいたします。 プログラムは、コンピューターに特定の機能を果たさせることができるために一連の命令をするものであります。先生御存じだと思いますので大変失礼でありますが、著作権法の第二条を読ませていただきますと、「(定義)」では、「この法律において、次の各号に掲げる用語の意義は、当該各号に定めるところによる。 一 著作物 思想又は感情を創作的に表現したものであって、文芸、学術、美術又は音楽の範囲に属するものをいう。」こういうふうに定義づけられております。したがいまして、今申し上げましたように、プログラムは人間の精神活動の直接的表現である。したがって、ここにもありますように学術……
○森国務大臣 伊藤先生の御意見、大変傾聴に値をいたします。私自身も昭和十二年生まれ、小学校二年生で終戦でございましたから、それから新しい教育体側に入るまでの教育の歴史の中でいろいろなことがございました。その歴史の中で積み上げて今日の、やはりいろいろな今先生が御指摘になったような弊害の面もあるかもしれませんけれども、新しい民主主義が定着した生き生きとした子供たちが育ったという、そういう新しい教育の中のいい面もある、そのように私は受けとめております。 しかしながら、確かにこの日本の敗戦の中の歴史の上に立っていろいろな角度から論争が行われ、また学者間のいろいろな意見もある、そういう中に先生の御指摘……
○森国務大臣 教育委員の選任に当たりましては、法治主義のルールに基づいて教育長が選任をするわけでございますから、形はいろいろ工夫はしてあるようでありますが、投票ということを参考にいたす限りは、やはりそこに選任の制約がおのずと働いてくるわけでございますから、これはやはり文部省といたしましては、ルールどおり守っていただきたい、法に違反をしておる、こういうことについての姿勢は貫いていかなければならぬと考えております。
【次の発言】 私どもとしては、中野区がそのシステムをおとりになってからも再三、東京都を通じまして、教育委員会を通じまして善処方、改善のお願いをいたしておるところでございます。今後ともこ……
○森国務大臣 お答え申し上げます。 近年・医学部の新設に伴いまして、今、厚生大臣が答弁いたしましたように、当面の目標、六十年度までに九万二百五十人という、これは目標年度を待たずして達成されることはもう確実でございます。しかし、今、岡田さん御指摘のように、現実の問題としては確かに自治体病院等では医師不足であります。今北海道あるいは福島というお話が出ましたけれども、例えば私どもの石川県におきましても、確かに金沢市などでは過剰でありますが、わずか三十分ほど参りました、私の父がたまたま町長をいたしております町などの病院では医師不足でございまして、お医者さんを招くためには社宅を建ててあげて、社宅といい……
○森国務大臣 草川さん十分御承知だと思いますが、コンピューターに特定の機能を果たさせることができる一連の命令がプログラムでございますので、このプログラムは、学術的思想の創作的表現である、こういうふうに位置づけておりまして、学術論文あるいは設計図、建築物と同様に著作権である、このように考えております。したがって、最近行われました地裁の三つの判決も、このように判例が出ておりますし、今御指摘がございましたように、国際的なソフト保護というものは極めて重要でございまして、アメリカ初め主要先進諸国は全部プログラムを著作権法で保護している、こういうことでございます。
○森国務大臣 このたび、政府から提出いたしました臨時教育審議会設置法案について、その提案理由及び内容の概要を御説明申し上げます。 我が国の教育は、国民のたゆみない努力により著しく普及し、その水準は国際的にも高く評価され、我が国の成長と発展に重要な役割を果たしてきております。特に、戦後においてその急速な普及充実が図られ、国民全体の教育水準の向上に大きく寄与してきたところであります。 一方、近年における社会の急激な変化、教育の量的拡大等は、教育のあり方に対しても大きな影響を与えており、今や教育改革の必要性が各方面から指摘されるに至っております。 このような教育改革に対する国民の要請を踏まえ、……
○森国務大臣 昭和五十九年度文部省所管予算につきまして、その概要を御説明申し上げます。 昭和五十九年度の文部省所管予算につきましては、現下の厳しい財政状況のもとに、臨時行政調査会の答申の趣旨をも踏まえつつ編成いたしたところでありますが、文教は国政の基本であるとの認識に立ち、教育、学術、文化の諸施策について予算の確保に努めたところであります。 文部省所管の一般会計予算額は、四兆五千七百二十億四千百万円、国立学校特別会計予算額は、一兆六千十八億千百万円でありまして、その純計額は、五兆千二十一億六千四百万円となっております。 この純計額を昭和五十八年度の当初予算額と比較いたしますと、六百九十七……
○森国務大臣 学校でいろいろ問題行動を起こして、そして他の生徒の教育を受ける権利を損なうというようなことになれば、しばらく学校を休んでいただく、これはできるわけですが、その間に働くということについて、やはりこれは今局長が申し上げたように、家庭でその問題行動に対しての解決を図っていく、善導していくということがまずより優先されなければならぬことだと思うのです。義務教育でございますから、勤労のとうとさや働くことの体験というのは、これは学習の、教育上の中で教えていくことであって、これは率直に申し上げて、今までの義務教育の中ではそうウエートはかかっていなかったと私は思います。やはり今日的な教育の今までの……
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