このページでは児玉健次衆議院議員の39期(1990/02/18〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は39期国会活動統計で確認できます。
○児玉健次君 私は、日本共産党を代表して、一九九〇年度第二次補正予算二案に対する反対討論を行います。(拍手) 先ほど、ブッシュ米大統領は、イラクのクウエートからの撤退などの目的を達成し、湾岸戦争が事実上終結したことを宣言しました。私は、イラクのクウエート侵略、併合に終止符が打たれ、戦争が終結することを歓迎するものであります。 終戦処理と戦後の復興などの諸問題は、この地域のすべての諸国、民族の自決権の厳格な尊重を基礎に、特定の大国の覇権主義の思惑によらず、国連の責任のもとに推進されるべきであり、中東に真に公正な平和を回復することを強く求めるものです。(拍手) 国際社会が、今回の結果から、こ……
○児玉健次君 私は、日本共産党を代表して、健康保険法等の一部を改正する法律案について、総理並びに厚生大臣に質問いたします。 総務庁が一九八八年に行った世界青年意識調査によれば、自国に誇れるものを持っているかという質問に、社会福祉と答えた青年は、スウェーデンにおいて七一・六%、フランスで二六・〇%、イギリス一八・六%、日本では六・三%にとどまりました。日本の福祉の貧しさが青年の意識にも反映していることを示すものであります。世界に誇れる社会保障を築くことは、老いも若きもすべての国民の共通の願いです。 この改正案が、国民の願いにとってどのような存在であるか、それが問われています。 質問の第一は……
○児玉健次君 私は、日本共産党を代表して、ただいま上程されましたPKO協力法案等二法案に対し、宮澤総理に質問いたします。 その前に、今行われた林PKO特別委員長の報告なるものは、これまでの委員会における審議の実態と全く反するものです。 去る六月十一日の委員会における事態は、林特別委員長がみずから一方的に質疑終局を発議し、多くの委員の質疑続行、質疑通告の要求を一切無視し、PKO法案の採決を強行したものであり、審議を尽くしたなどとは到底言えるものではありません。(拍手) 私は、林委員長が行った昨年十一月のPKO特別委員会における強行採決、六月九日、本委員会での本法案趣旨説明強行と、連続する議……
○児玉委員 札幌市豊平区月寒中央通り、国道に隣接している場所ですが、降下ばいじん量が多いという有名な場所です。一九八七年から八八年にかけて一平方キロ当たりの降下ばいじん量は、九月が九トン、十二月が五十六トン、三月が百六トンという調査結果があります。環境庁がおつくりになっている資料では東京が十一月から四月の月当たりの平均値が二・二トンですから、長官、その違いがどのくらい甚大なものかということをぜひ御認識いただきたいと思うのです。そして、札幌市では例年そうなんですが、ことしも三月一日から、汚泥と称するばいじんを含んだものを清掃する一斉作業を始めております。ことしの収集汚泥総量は一万二千八百八十七ト……
○児玉委員 厚生省のことしの方針の中に、質の高い医療のために一層の努力を重ねる、こういうくだりがございます。当然その中には現在非常に深刻な状態に追い込まれている看護職員の問題、私はこの後仮に看護婦さんというふうに言葉を使わせていただきたいのですが、その部分の拡充強化の課題があるだろうと思うのです。 私は、この点は厚生大臣に伺いたいと思っていたのですが、今予算委員会に行っていらっしゃるから席に戻られたところで伺うことにいたしまして、きょうはこういった分野で大変造詣の深い野呂政務次官がおいでですから、政務次官からまず伺いたいと思います。
○児玉委員 現在、看護婦さんの深刻な長時間、過密労働は、慢性的な看護婦不足とあわせて大きな社会問題になっています。各地の医療労働組合が展開している看護婦の過酷な労働条件の改善、看護婦の大幅な増員を求める取り組みは広い国民の支持を得ていると私は思います。塚原労働大臣は先日の所信表明で、労働時間の短縮と勤労者福祉対策、それとともに、働く女性のための対策、その能力と経験を生かして働けるよう、女性の働きやすい環境づくりを進めることなどを強調されました。
看護婦さんの労働条件の改善、このことについて大臣の抱負をまず簡潔に伺いたいと思います。
【次の発言】 私は、この間都市部を中心に幾つかの病院の実態を……
○児玉委員 保険料の減免措置に対して、これまで国は八割を負担していました。前回の改正のとき、それを二分の一に引き下げて自治体負担を導入した、これが前回の国保改正に対して私たちが反対した理由の大きなものの一つです。そのとき出された地方交付税の特例加算四百億円、今回どうなるでしょうか。
【次の発言】 では自治省、せっかくおいでのようですから、この前の改正のとき、六十三年のときに地方交付税の特例加算四百億円……。
【次の発言】 厚生省、これはわからないはずはないな。どのどんぶりから出ようと、国の財政という点では同じですよ。
【次の発言】 あのとき五百五十億という金額が議論になったんですが、高額医療費……
○児玉委員 今回の改正案で休業補償給付に最高限度額が設けられた、このことについてまず御質問をします。 先ほど来、随分繰り返しの論議がありましたから、私はそれを重ねてもう一回というつもりはありません。その点で労働省の御協力もいただきたいのですが、この最高限度額の設定によって、労働基準法が定める水準を下回る部分が出てくることについては労働省も当然のことながらお認めでした。これは労基法が定める給付全体と、そして労災法が約束している給付全体、どちらが上なのかという議論とは違うと思うのです。労働基準法が憲法に基づいてつくられたものであるということは言うまでもありません。その中で、労働基準法が国民に約束……
○児玉委員 炭鉱の合理化政策が進んだときに、山の下請労働者がほとんど手当を受けずにほうり出されてしまう、そこを何とかしようと思っていろいろ運動が起きました。その際、さまざまな経過はありましたが、労働省や通産省の皆さんの努力もあって、退職金の補助制度ができました。その制度の下敷きは今議論になっている中小企業退職金共済制度だった、こう思うのです。この制度の持っている重要さというのは、私からあれこれ言う必要もないぐらいのものだと思います。中小企業労働者の幸せを擁護していく、そういう意味からどうしてもこの制度はますます充実させなければならない、こう思っています。 さて、時間もありませんから端的に伺い……
○児玉委員 麻薬取締法について端的にお聞きしますので、文字どおりずばり答えていただきたいのです。
精神科の医師の中には、向精神薬、これを麻薬取締法の中に入れるということは、患者から、麻薬と同様なものを服用させているのか、こういった誤解が出てくるんじゃないかという危惧があります。麻薬取締法とは切り離して向精神薬の扱いを定める法律を設けるべきではないか、これが第一線の医師の意見なんですが、この点どうでしょう。
【次の発言】 その点の周知徹底を強化してほしいと思います。
今回の法改正で、医療機関や薬局等の事務がふえたり精神料の治療に規制が加えられるようなことがあってはならないと思います。この点も……
○児玉委員 これまで家族の負担、犠性にゆだねられてきた在宅福祉をこの法改正によって法的に位置づける、または老人、身体障害者の福祉施設への措置権を身近な町村に移す。当然のことだと私たちは考えております。しかし、臨時行政調査会の行政改革以来、福祉の分野における公的責任のあり方が厳しく問われている。一方、シルバー産業の形成による福祉サービスの商品化、市場化という状況において、この法改正に関連して明らかにされなければならない問題が幾つもある、このように思います。 さらに、基本的な姿勢として、在宅介護の強化が病院からの老人や長期療養者の締め出しの社会的な受け皿になる。そのためということであれば、これは……
○児玉委員 ごく短い時間で四つ端的に伺いたいので、ずばりお答えいただきたいと思います。
人材確保のための待遇の問題です。
全国福祉保育労組の調査によれば、昨年の春闘の結果ですが、民間の福祉施設で働く労働者は全産業の労働者に比べて短大卒以上の女子で約三万円、大卒男子で約五万の給与格差がある。そこで、九〇年度予算に組み込まれている措置費内非常勤人件費単価、一時間当たりですが、保母さんで時間給六百四十四円、そして調理員で五百六円ということになっております。ここのところの改善が急務ではないかと思いますが、いかがです
【次の発言】 その点の努力を求めます。
次に、在宅介護を受ける方々の問題ですが、……
○児玉委員 昭和四十年代の初頭に、政府は鉄鋼資本の要求を受け入れて巨額の国家資金を投入して、三井有明、北炭夕張、三菱南大夕張を原料炭の山として開発されました。 さて、八次策を策定したときのこの委員会の論議を私はまざまざと思い出すのですが、鉄鋼資本は八次策の策定時に、みずからの経営の厳しさを理由として国内産の原料炭の引き取りに難色を示した。むしろ拒否をしたと言ってもいいぐらいだったと思うのです。その当時通産大臣をされていた田村さんと私はこの点で随分議論をしたこともありました。結局八次策は、経営の困難を理由とした鉄鋼資本の要求を受け入れて、原料炭の引き取りを漸減していく、結局はゼロにする、こうい……
○児玉委員 私は、まず海部内閣の政治姿勢との関連で、深谷郵政大臣に対するリクルート社の政治献金について質問いたします。 この三月三十日に行われたリクルート裁判、いわゆる労働省ルートの公判でリクルート社の元専務大沢武志氏が証言の中で、深谷先生とは以前から面識があった、知り合ったのは昭和五十年代の前半から、このような証言をされております。そこで深谷郵政大臣にお伺いするわけですが、あなたは大沢氏と長年の交際、例えばゴルフだとか飲食を一緒にするだとか、そういったことを含めた長年の交際があって、数字の一に木と書く、イチモク会とでも読むんでしょうか、勉強会といいますか後援会といいますか、大沢さんが中心に……
○児玉委員 今、海部首相の政治姿勢が深く問われている問題の一つとして、深谷郵政相をめぐる幾つかのことがあります。 私は四月三日のこの委員会で、深谷郵政大臣が同氏の秘書石塚猛さんへの給与という名目でリクルート社から長期にわたり寄金を受けていた事実を指摘しました。その際私は、石塚氏が昭和五十三年ごろ深谷代議士の事務所に入り、一九八〇年、昭和五十五年ですが、このときには秘書であったことを自民党の秘書会名簿を示して明らかにしました。あなたは、きちんと調査しますと答えました。先ほど社会党の藤田委員に対するあなたの御説明の中で、いろいろありますが、昭和五十三年ごろからあなたの事務所に出入りをしていた、そ……
○児玉委員 イラクがクウェートに対して侵略を始めてから既に三カ月が経過しました。軍事衝突の危機が高まっている、そういった中で、ブッシュ・アメリカ大統領は、議会の承認がなくても軍事行動は可能だ、こういう趣旨の言明を先日行いました。一方、イラクの方は厳戒態勢を指示しております。こういったときだからなおさら事態を平和的に解決するために努力が強められなくてはなりません。現在最も重要なことは、イラクに対して経済制裁を徹底してイラクを追い詰め、人質を解放させ、クウェートから撤退させることにあります。 経済制裁の強化について、我が党の不破委員、古堅委員が本会議で質問したのに対して総理は具体的にお答えになら……
○児玉委員 昨日来、日本が国連に加盟した問題について多くの論議を呼んでおります。国連加盟時にどのような事実関係があったのか。総理、国連加盟時にどのような事実関係があったのか。事実は頑固でして、だれによっても消すことはできません。問題は、そのときのさまざまな日本政府その他の努力を今私たちがこの時点でどうやって生かすかという問題です。 そこで、昨日来の論議は、海部首相の参議院本会議での答弁がきっかけでございますから、私は、海部首相にお聞きをしたいと思います。 国連憲章の四十二条、よく御存じです。そこに「国際の平和及び安全の維持又は回復に必要な空軍、海軍又は陸軍の行動をとることができる。この行動……
○児玉委員 下条厚生大臣は先日の所信表明で、「明るく豊かな長寿・福祉社会を築き上げる」ということを強調されました。そのように進めていただきたいと強く望みます。
明るく豊かな長寿・福祉社会を築くために今急いで実現してほしい課題の一つに、白内障の眼内レンズの保険適用の問題があります。老人性白内障は年々増加している。その数は、専門家によれば二百三十万人とも言われています。現在、白内障手術でおよそ九割が眼内レンズ、人工水晶体を挿入していると専門家は推定しておりますが、この点で厚生省の認識はいかがですか。
【次の発言】 眼内レンズ学会の推計によれば、この眼内レンズの使用が年間約二十四万件、うち眼内レン……
○児玉委員 小里大臣は、先日の所信表明で、労働時間の短縮は国民的課題である、そういう指摘をなさいました。私も全くそのとおりだと思います。当面、完全週休二日制と週四十時間を実現していく、そのためには、一般的な指導、一般的な取り組みでなく、取り組みにおいて困難なところ、おくれが出ているところ、そういうところに労働省としての努力を集中すべきだと私は思いますが、大臣のお考えを伺いたいと思います。
【次の発言】 労働省は昭和六十三年六月に労働時間短縮推進計画というのを発表されていらっしゃいます。その中に「行政の取り組み」という部分がありますが、そこで労働省は、みずから課した課題として「公務員等の完全週休……
○児玉委員 まず、財形持ち家個人融資制度についてですが、労働者の最大の関心事は貸付金利、現在の貸付金利はどのぐらいか、この後の見通しはどうですか。
【次の発言】 国家公務員等共済組合連合会の住宅貸付利率はどのくらいになっておりますか。
【次の発言】 そこで、私は労働省に求めたいのですが、一件当たりの利子補給の対象が六百四十万円だと、きょう午前中も議論がございましたけれども、この制度の政策的な配慮が及ぶ範囲が狭過ぎると思うのです。この貸付金利、利子補給の分もありますけれども、その範囲というのは非常に狭い。一つは、この利子補給の対象を広げることと、そして、金利については住宅金融公庫並みというのが当……
○児玉委員 現在、全国で非常に数多くの母親、父親がこの委員会の論議をすがりつくような思いで注目しています。非常に重要な法案であり、十分に審議を尽くせば児童手当の制度改善の現実の道が見出せるのじゃないか、けさからの論議を聞いていて私はそのように思いました。私たち自身も具体的な改善の提起をしたい、こういうふうに思っています。委員長に冒頭強く要望しますが、慎重な審議をこの法案については求めたいということです。 さて、多くの人は、第一子から支給が開始される、金額は五千円、五千円、一万円、そういうふうに聞きますと、これで少しはよくなるかもしれない、そのように思います。ところが、支給期間が三歳未満になる……
○児玉委員 一九八七年の三月にこの法律はできたと思います。ちょうど四年が経過しました。一九八五年、八六年と異常な円高が進行する。当時、経済構造調整という名のもとに極めて大規模な人減らしが行われました。この委員会でも論議しましたが、鉄鋼で四万人、造船で三万人、そのほか炭鉱、大変なことだ。とりわけ中高年齢層の労働者が長年にわたって頑張ってきた職場を追われる、こういう事態が生まれました。それらについて、例えば経済審議会昭和六十二年四月二十三日の「経済構造調整特別部会報告―構造調整の指針―」の中で、今読み返してみましても非常に興味のある指摘を随分しています。例えば、「産業間、職業間、年齢間、地域間など……
○児玉委員 児童手当の支給を第一子までに拡大しようとすることは極めて当然のことであって、私はむしろ遅きに失したと言いたいと思います。問題は支給期間の短縮です。時間がありませんので、きょうの質問はこの点に絞ります。 先日の質問でも触れましたが、児童手当法では明確に「児童」とは、十八歳に満たない者をいう。」このように記されております。国際的にも多くの国が義務教育終了時まで支給を行い、そして、義務教育が終わった後も引き続いて教育を受けようとする場合に、二十一歳まで支給する国が私たちの調査で十六カ国、二十四歳あたりまで支給する国が十六カ国あります。今回の改正はそういった国際的な水準、国際的な趨勢から……
○児玉委員 救急救命士法案、この法案でねらいが、医師が救急用自動車等に同乗して必要な処置を行う方式、ドクターカー、それを推進していく。もう一つは、搬送途上で医師の指示のもとに救急救命処置を行うことを業務とする新しい医療資格、これは常に医師と救急救命士がつながる必要がある。
そこで伺いたいのですが、ドクターカーの重要性、救命率の向上にドクターカーがどのような役割を果たしているのか、その点、まずお答えいただきたい。
【次の発言】 そのドクターカーが厚生省や自治省が期待されるテンポでは普及していないと思うのですね。その普及がおくれている隘路は何ですか。
○児玉委員 中小企業の労働力確保が非常に深刻な状態にある。この法案はそれを打開しようとする一つの努力だというふうに私たちは受けとめております。 さて、先日来この法案の審議のために何人かの中小企業経営者、そして中小企業の団体の方々とお会いしたのですが、きょうの午前中からたびたび議論のある、魅力のある職場がどうしても必要だ。それは働く人にとっては、なぜこんなことをさせられるんだという疑問が自分の心の中から突き上げてくるようでは、これは仕事のやりがいということにならない。そして、ある経営者団体の方は、若年労働者を入れたいという思いは痛切だが、とりあえず今一番我々が一生懸命やっているのは、現にいる労……
○児玉委員 一九八八年度国民所得の対前年度伸び率が六・三%。一方、国民医療費の伸び率は三・八%。国民医療費の伸び率が国民所得の伸び率を下回るという状態が生まれました。今日までそれが続いています。これは政府が進めている医療供給の抑制、医療費抑制策の結果である、こういうふうに見る以外にありません。医療供給が全体的に抑制される中で、国の負担はどうなっているか、老人医療費の分野でこれを見てみたいと思う。 老人保健法が昭和五十八年から始まった。老人医療が有料になって八年間たちました。国の負担が老人医療費に占める割合は、皆さんからいただいた資料によれば、一九八三年度、制度発足のときに四四・九%でした。前……
○児玉委員 参考人の諸先生に感謝いたします。 宇野参考人に最初に伺いたいのですが、とりあえず公費を五割にする、私たちもそれを強く求めています。 厚生省からもらった資料を見てみますと、昭和五十八年にこの制度が始まったとき、全体のどんぶりの中で国が出していた金額は一兆四千八百九十一億円で四四・九%でした。それが昨年の段階で二兆九百五十八億円、金額はふえていますけれども率は三四・九%、一〇%落ち込んでいます。そして今度の改正、括弧をつけなければいけないけれども、それがもし実施されたらというので、これも厚生省の資料で私たち試算してみますと、あれこれ省きますが、老人保健の基盤安定化のための措置、これ……
○児玉委員 労働省が今回提出された法案は、労働者が切実に求めている休業中の所得保障、かわりの要員の確保、不利益取り扱いの禁止、そういった点で不十分な内容になっていると言わざるを得ません。我が党が参議院で提出した修正案が実現していたら、労働者の切実な願いにこたえる内容とすることができた。その点で、参議院で否決されたことは残念だと言わざるを得ません。多くの問題が既に議論されていますから、一、二、具体の問題について触れたいと思います。 まず一つは、育児休業を取得した労働者の翌年度における年次有給休暇の請求資格の問題です。労基法三十九条において、年休の請求資格要件、それは継続勤務と、そして出勤率算定……
○児玉委員 日本共産党の児玉健次です。
最初に、一部負担を外来月千円、入院一日八百円とした根拠について、簡潔に答えてください。
【次の発言】 そうすると、外来医療費は現在大まかに言って一カ月二万円である、だからその五%で千円、入院については一日一万六千円だから、おおむね五%、それで八百円、こういうことですね。
【次の発言】 そこで、老健法が出発をした一九八三年度において、患者負担は老人医療費全体の何%だったでしょうか。
【次の発言】 一・五八%ですね。それを今度五%にする。これまでの経過の中で、一九八七年度から実施された保健制度のかぎ括弧つきの改正で三・四五%になった。そして、今度皆さんが意……
○児玉委員 日本共産党の児玉健次です。きょうの私の持ち時間は九分、この後も審議を徹底的に尽くすということを前提にして手短に聞きますから、簡潔にお答えいただきたい、こう思います。
厚生省は、入院一日当たりの診療費を年平均伸び率で二・五%程度と見込んでいらっしゃる。外来の一件当たりは三%としております。入院一日当たり診療費の対前年度比の伸び率、一九八五年度、昭和六十年の場合何%になっていますか。そして外来の場合、一九八七年度、昭和六十二年は何%になっていますか。数字を答えてください。
【次の発言】 なぜそのように突出した伸び率になったのですか。
○児玉委員 日本共産党の児玉健次です。 厚生省は、このほど一九九〇年度「医療費の動向」を発表されました。そこで、老人医療費の対 前年度の伸び率、八九年度の伸び率七・九%から九〇年度は六・四%に減少している。そして、この点については厚生省も「特に老人保健が、前年に比べて一・五ポイント下降している。」このように特徴を指摘しております。 〔野呂委員長代理退席、石破委員長代理 着席〕 一方、一人当たりの医療費の方で見ると、一九九〇年度、老人の伸び率は二・三%、これは医療保険全体の一人当たり医療費の伸び率四・五%の約二分の一、こういう状態です。老人の受診が抑制されているという最近の傾……
○児玉委員 日本をごみの列島にしない、そのためにも今度提起されている改正案は非常に重要な内容を持っている、こう思います。私はきょうの質問では、まずいわゆる適正な処理が困難な廃棄物についてお尋ねをしたい、こう思います。
今も御質問がございました。ただいまの厚生省のお答えでは、適正処理困難物として、大型で運搬や破砕が困難なものを考えているというふうなお話でしたが、もっと具体的にその品目を言っていただけませんか。
【次の発言】 昨年の十二月十日、生活環境審議会が出された答申の中で、「適正な処理が困難な廃棄物の引取り」云々というところで、「大型テレビ、冷蔵庫やタイヤ、自動車、オートバイなど市町村の通……
○児玉委員 きょうは産業廃棄物の最終処分場の問題について質問をしたい、こう思います。 先日、長野県に調査で行ってまいりました。私たちこの間、長野、静岡、それから福井、瀬戸内海の幾つか、そういうところを手分けして回ったのですが、長野は処分場の問題で御苦労なさっている県の一つだ、こう感じました。長野県には最終処分場が八十一カ所あります。そのうち安定型で三千平米以上のもの、そして管理型で千平米以上のもの、これが合わせて四十四カ所、残る三十七カ所は厚生省が政令で定めている基準以下の処分場です。 厚生省は、基準以下の処分場の全国的実態をどのように把握されていらっしゃるでしょうか。
○児玉委員 きょうは基本的な問題について若干お尋ねをしたい、こう思います。 廃掃法の第三条で、事業者の責務について、「事業者は、その事業活動に伴って生じた廃棄物を自らの責任において適正に処理しなければならない。」と明らかに示しております。このとおりやればいいんじゃないか、私はそう考えます。その点で昨年十二月の生活環境審議会の答申は、一歩前進した内容を持っていたと考えます。ところが、今回の改正案では、残念ながら事業者がみずからの責任で廃棄物を処理するという面で幾つかの点で後退している、このように思います。 厚生省は、過去に、事業者に過大な責務を課すようなことがあってはならないという立場を示さ……
○児玉委員 日本共産党の児玉健次です。 看護婦さん、そして看護士さんの深刻な不足を解決して行き届いた医療を築きたい、この願いは今多くの国民の中で広がっています。願いを実現するためには、現在医療活動に従事されている看護婦さんの勤務条件を思い切って改善して、働き続けることができるようにする、それが第一だと思います。そしてもう一つは、看護婦さんの養成力を思い切って改善強化する。 そこで私は、まず、あれこれの問題ではない、国自身の努力によって看護婦養成を改善強化する問題について質問したいと思います。今、全国の国立病院・療養所で准看護婦の養成施設は幾つありますか。 〔粟屋委員長代理退席、石破……
○児玉委員 日本共産党の児玉健次です。
手短にお聞きしますから、ぜひ簡潔にお答えいただきたいと思います。
富士銀行の秘書室は、頭取、副頭取、常務と直結して取締役がその任に当たっていらっしゃると聞いております。秘書室長ないしは秘書室に大蔵大臣またはその秘書等から何らかの用件で電話が来た場合、通常銀行の中でどのように処理されるのでしょうか。
【次の発言】 その用件、案件によっては私どものところにも連絡が来る、そう今お話があった。ことしの一月、橋本大蔵大臣の秘書である小林農機氏は、富士銀行の秘書室長に対し、衛藤さんとおっしゃったようですが、赤坂支店中村稔渉外課長の留任を依頼する電話をしました。小……
○児玉委員 来年が国連障害者の十年の最終年に当たる。この段階で国としても、全国の障害者の皆さん方にしっかりした漸進的成果をもたらすように努力をしていただきたいと私は思います。もちろん、十年が終わったからそれで終わりというふうに決してしてはならない。国際婦人年の取り組みのときのように、その後どうするかと政府がさらに行動計画をつくって取り組みを続ける、このことを私は強く求めるものです。 私たち日本共産党国会議員団の中に国際障害者年推進委員会というのをつくっておりまして、委員長は上田耕一郎副委員長、参議院議員です。私がその事務局長を務めておりますが、昨年に引き続いて、この十一月十五日、障害者団体と……
○児玉委員 私は、日本共産党を代表して、九一年度補正予算に対する反対討論を行います。 まず、遺憾の意をあらわさなければならないのは、宮澤総理のリクルート疑惑解明に不可欠な服部元秘書らの証人喚問が棚上げされたことであります。 この問題は本予算委員会で論議が集中し、野党がこぞって証人喚問を要求してきたものです。それを自民、社会両党の協議で、政治改革協議会の場に取り扱いを移すことで合意し、それが本委員会に押しつけられたのであります。まさに国会の正規の機関をないがしろにするものと批判せざるを得ません。私は、引き続き、宮澤総理の資格にかかわる根本問題として、本委員会における証人喚問の実現と疑惑の徹底……
○児玉委員 先日の閣議で、政府は職業リハビリテーション及び雇用(障害者)に関する条約、いわゆるILO百五十九号の批准を決定されました。昨年の十二月、日本共産党はこの条約の早期批准を宮澤首相に申し入れていた、そういう経過もありますので、今回の閣議決定を私は大変喜んでおります。 条約の第二条に「加盟国は、国内の事情、慣行及び可能性に従い、障害者の職業リハビリテーション及び雇用に関する国の政策を策定し、実施し及び定期的に検討する。」このようにあります。山下大臣は、先日のこの委員会における所信表明で「障害者の自立と社会参加を支援する各般の障害者対策を強力に推進していく」とお述べになりました。私は、日……
○児玉委員 日本共産党の児玉健次です。この改正案は非常に重要な、深刻な内容を持ったものですから、十分な審議を求めたい、まずそのことを申します。
さて、現行の健康保険法ですが、第七十一条ノ四、そこでいわゆる政管健保、保険料云々といって、保険給付費、保険施設費、老人保険拠出金などなど、こういった「費用ニ不足若ハ剰余ヲ生ジ又ハ生ズルコト明トナリタルトキハ」云々、こうあります。剰余を生じたときは健康保険料はどうなるのでしょうか。
【次の発言】 時間が限られています。ずばっと聞きますからずばっと答えてください。
さて、剰余を生じたときは保険料率を引き下げることになる、そのとおりだと思います。一兆四千……
○児玉委員 日本共産党の児玉健次です。昨日に続いて質問します。
政管健保の単年度収支、一九八九年度が二千百八十七億円、九〇年度が三千四百三十二億円、そ
して九一年度が三千五百三十八億円、いずれも黒字ですが、間違いありませんね。
【次の発言】 昨年が見込みだというお話。
そこで、昨日も繰り返しお尋ねしたのですが、改正案でなくて現に今厚生省が拘束されている現行の健康保険法、その第七十一条ノ四に、あれこれ略しますが、要するに社会保険庁長官は、収支で「不足若ハ剰余ヲ生ジ又ハ生スルコト明トナリタルトキハ厚生大臣二対シ前項ノ保険料率ノ変更二付申出ヲ為スコトヲ得」、こういうふうに明記されていますね。それ……
○児玉委員 生活環境審議会が一九九〇年の十二月に出した答申「今後の廃棄物対策の在り方について」、その中の「広域的対応と公共関与の推進」という部分があります。「不法投棄などが大きな社会問題となっている産業廃棄物については、これまでのように民間事業だけに中間処理、最終処分等を委ねることには限界がある。このような観点から、排出事業者責任の原則を堅持しつつ、一方において、公共が関与した中間処理施設や最終処分場の確保策を講じていくことが必要である。」こう言っていますね。 この中で「排出事業者責任の原則を堅持しつつこと非常に重要な指摘だと思います。いうところの公共が関与する特定施設の認定、整備という問題……
○児玉委員 前回は特定施設周辺の住民の理解と協力、同意、その問題について御質問しましたが、きょうは周辺の環境をどうやって保全するか、そのことを軸にして質問します。
法案の第十一条、「都道府県は、基本指針に基づき、特定施設の整備が行われ、又は行われるべき地区を含む地域のうち、当該特定施設の整備によりその生活環境等が著しく変化するおそれがある」云々、こうされておりますが、まず「生活環境等」の「等」は何を指しているのでしょうか。どんなものを含んでいるのでしょうか。
【次の発言】 厚生省が昭和六十年十二月十二日、「厚生省所管事業に係る環境影響評価の実施について」というのを出されておりますけれども、そ……
○児玉委員 日本共産党の児玉健次です。 療養型病床群について、先ほどからの御答弁で問題点が非常に浮き彫りにされてきているように思います。今厚生省がどのように考えられているか、そのことより、私は法律に何と書いてあるかということに着目したいと思います。 療養型病床群について、第一条の五「主として長期にわたり療養を必要とする患者を収容するためのものをいう。」先ほど古市局長は、長期というのを三月とか六月とか、そういうふうに考えてきたという趣旨のことをおっしゃった。現在全国の入院患者は百十万人。厚生省は療養型病床群の病床数がどのくらいになると見ていらっしゃいますか。
○児玉委員 皆さんが提出されている改正案、療養型病床群についてですが、「主として長期にわたり療養を必要とする患者を収容するためのものをいう。」こういうふうになっております。十七日のこの委員会の審議で、厚生省は、何回か病状安定期にあって入院を要する患者という言葉をお使いになった。長期にわたり療養を必要とする患者と病状安定期にあって入院を要する患者とは同じものなのか、それとも若干の違いがあるのか、まずそこからお答えいただきたいと思います。
【次の発言】 先日、今局長がおっしゃったケースとして骨折をお挙げになりましたね。骨折という場合は割合理解ができるのですが、長期にわたり療養を必要とするというのは……
○児玉委員 今の御質問に続いてという感じになりますが、この療養型病床群について前々回も議。論をしたわけですが、皆さんの改正案で「この法律において、「療養型病床群」とは、病院の病床のうち一部のものであって、主として長期にわたり療養を必要とする患者を収容するためのものをいう。」こうなっております。皆さん方が今回の医療法の改正の準備をなさる過程では、療養型病床群という言葉でなく、長期療養云々というふうに言われていた時期もありましたし、そして最近は療養型病床群、法律の中にはそのように書いてある。そして前々回、前回の私との論議の中でも、厚生省は、どちらかというと、病状安定期というところに着目してというふ……
○児玉委員 きょうは大臣にお伺いしたい、こう思います。 この五月十日に朝日新聞が「医療法を患者中心に変えよう」という題で社説を出しております。その中で、特定機能病院について「機能分化が悪いわけではないが、機械的な線引きはいかがなものだろう。」こういう指摘をしつつ、先日来論議をしてきた療養型病床群について「療養型病床群の新設も問題をはらんでいる。諸外国で実証ずみのように、こうした医療施設と福祉施設の短所をあわせもつ施設は、人間捨て場になりかねない。」私はこれは正当な指摘だと思います。 患者百床当たり医師三人、看護婦十三人、これは現在の老人病院ですが、この老人病院の医療職員の配置とそこで適用さ……
○児玉委員 この四月三十日、私は、北海道の保険医会の十数名の先生方から、今回の診療報酬の改定に関して非常に率直な御意見を伺う機会がありました。 そのとき歯科の先生から、義歯は扱えば扱うほど経営が困難になる。全体として義歯を扱うことについて敬遠する傾向が強くなる中で、町であのお医者さんのところに行けばぴったりしたいい義歯が入れてもらえる、こういう評判が立つと、そのお医者さんのところに今まで以上に患者さんが集中して、ますます経営が困難になっている。そういう歯科医の方にとって、しっかりした歯科技工士を見つけて、そして確保することがこれまた難しい、そういうお話が一斉に出されました。 歯科医の方々か……
○児玉委員 日本共産党の児玉健次です。 厳しい労働条件のもとで国民の命と健康を守るために大変な苦労をなさっている全国の看護婦さん方が、この法律によって目に見えて幾つかの点がよくなった、運動したかいがあった、そういうふうに受けとめてもらえるような論議をすることが私たち国会の責務だ、そう思います。短い時間ですが、端的に聞きますから、手短なお答えをお願いしたいと思います。 厚生省は参議院における四月十六日の審議で、基本指針に週四十時間、完全週休二日、夜勤平均月八日以下、こういう中身を処遇の改善として盛り込むよう書いていただこうと思っている、そうお答えになっている。この中で最も関心が強いのは夜勤平……
○児玉委員 総理は、ことしの一月十七日、ソウルでなさった演説の中で、歴史上の一時期に我が国は加害者であり、貴国がその被害者だったという事実があります、こういう演説をなさいました。
この発言には総理のさまざまな思いが込められていると思いますが、その中で、従軍慰安婦の問題も念頭に置かれてのことですか。
【次の発言】 今総理は韓国とおっしゃいましたけれども、朝鮮半島全体だと思うのですが、どうですか。
【次の発言】 日本の朝鮮に対する非常に過酷な植民地支配、そのもとで苦しむ朝鮮民族を日本は侵略戦争に駆り立てました。民族の尊厳とそして性の尊厳、これを踏みにじる最も非人道的な国家的犯罪行為、それが従軍慰……
○児玉委員 日本共産党の児玉健次です。
日本における少数民族というべきアイヌの生活と権利を保障し、アイヌ問題について民主的な取り組みを進めるために北海道旧土人保護法を廃止し、アイヌ新法、仮称ですが、これの制定をという声は道民の合意を完全に得ています。政府がこの問題で十省庁から成る検討委員会を設置されたのが一九八九年の十二月でした。既に二年余りが経過した。政府の検討がどこまで進んでいるのか、端的にお答えいただきたいと思います。
【次の発言】 その検討委員会が北海道に赴いてアイヌの皆さん方の生活の状態を調査し、そしてアイヌの方々や自治体関係者から直接意見を聞く、これが今求められていると思うのです……
○児玉委員 児玉健次でございます。
手短にお聞きいたしますので、事実の有無を中心にしてお答えいただきたいと思います。
最初に、今皆さんがお話しになった自民党総裁選を前にした街頭宣伝、褒め殺しが始まったころ、浜田幸一さんや魚住さん、浦田議員などが皇民党と接触なさったこと、御本人認めておりますが、金丸先生はこのことを御存じでしょうか。
【次の発言】 重ねてお聞きしますが、大島さんの出している調書によれば、金丸さんが稲本氏のところに代理人を送ったという記述がございますが、この点いかがでしょう。
【次の発言】 頼んでいらっしゃらない。
【次の発言】 昭和六十二年の九月の末、今のお話の中で、日商岩井……
○児玉委員 私は、日本共産党を代表して、平成四年度一般会計補正予算、平成四年度特別会計補正予算及び平成四年度政府関係機関補正予算につき撤回のうえ編成替えを求めるの動議について、提案理由及び概要を御説明いたします。 まず、撤回、編成替えを求める理由についてです。 補正予算は、中小企業融資の拡大などの施策も含まれているものの、その主な内容は、アメリカからの外圧とこれに呼応した財界の要求にこたえ、大企業、大銀行に奉仕するものです。さらに、生活保護費四百三十三億円、私学助成二十億円の削減など国民生活関連予算の容赦ない削り込みを行うなど、国民の願いと大きくかけ離れたよのとなっています。このような予算……
○児玉委員 八月二十七日に金丸さんが副総裁を辞任した際読まれた文書について、先日小田原の証言で金丸さんは、私が記者会見をする前に、私の秘書の生原が竹下ともよく相談し、それから小沢ともよく相談してつくった、こう証言しました。先ほどあなたは、この文書については関与した、こう証言された。
そこで伺いたいのですが、竹下さんも小沢さん
も五億円のことは知らないはずなんで、なぜ竹下さん、小沢さんと相談したのか。この相談のとき、竹下さん、小沢さんはどんな意見を述べましたか。
【次の発言】 あなたは五億円の受領について詳しくお述べになったけれども、五億円を受領したということを金丸さんにいつ報告なさいましたか……
○児玉委員 日本共産党の児玉健次です。 国立病院・療養所が結核、筋ジストロフィー、重度心身障害等の分野で、また地域における医療の分野で大きな役割を果たしていることについては、多くを述べる必要がありません。今、北海道の国立病院・療養所で生じている問題、先ほども質問がありました。賃金職員、定員職員の大幅削減と到底容認できないものであり、かつ重大な性格を持つものです。これはローカルの問題ではありません。私は昨年の暮れからつい先日にかけて四つの国立病院・療養所を訪問し、いろいろお聞きをしました。そのとき施設の管理者の方から、非常に率直に求める資料についての提示もいただきました。熟読しました。 そこ……
○児玉委員 被用者年金制度間の費用負担の調整についての今回の改正案について伺います。午前中から何回か同様の問題が出てはおりますが、事柄が重要なので、多少重なることがあるかもしれませんけれども、厚生省の明快な御返事をお願いしたい、こう思います。 まず日本国有鉄道、名前のとおり日本国有鉄道、戦時輸送の増強という国策のもとに五十八万人に及ぶ新規採用を行い、戦後も旧満州鉄道の多数の労働者を受け入れる、こういった状態を続けてまいりました。その後一転して臨調答申に基づいて大規模な人減らしが行われる。 端的に言いたいのですが、鉄道共済のこの財政破綻の責任は国と旧国鉄及びJR当局にある、そう考えるのですが……
○児玉委員 日本共産党の児玉健次です。 厚生省は一九五八年二月、昭和三十三年ですが、社会保障制度審議会に新国民健康保険法案要綱を諮問しました。ここに「国民健康保険四十年史」というなかなか大部なもので、昭和五十四年三月十日に発刊されたものですが、その中で厚生省は、新たに発足させるべき国民健康保険法について次のように述べている。 国民皆保険体制の確立のための国の責任を明確にしたこと。 国民健康保険事業を行うことは、市町村の固有事務であるとする旧法の考え方を改めて、国民の医療保障を行うことを国の責務とし、これを市町村に団体委任するという考え方を基本とした。 この考え方において変わりがないと……
○児玉委員 日本共産党の児玉健次です。
ある難病団体の責任者が、オーファンドラッグ法の制定を長年待ち望んでいたのでとてもうれしい、こういうふうに言われながら、私たちに対して、患者数が極めて少ない難病は、ここで例えば五万人以下というふうに述べられていることから、もしかしたら除外されはしないか、こういう心配を披瀝されています。
厚生省は昨年三月、異型高フェニルアラニン血症の治療薬を認可したと聞いておりますが、この疾病の国内における患者数は何人でしょうか。
【次の発言】 十八人の患者に対してビオプテンという薬を認可された。このオーファンドラッグ法が存在しない段階で厚生省はこういう薬品の認可をした……
○児玉委員 この法案の審議のために先週、国立身体障害者リハビリテーションセンターにお邪魔いたしました。皆さんから大変適切な御教示と親切な御案内をいただいたことを感謝しています。 九一年三月に発刊された「福祉機器情報」にこの研究所の安梅さんが「海外の福祉機器の開発動向と支給システム」、そういう報告を掲載されております。興味深く拝見いたしました。その中でカナダを例に挙げて、州によって随分差があるそうですが、一致している点は、福祉用具を支給するということになると、医師二名がサインして、そして政府指定店に注文がされる。その後、指定店から理学療法士、作業療法士により詳細に処方された機器が本人に届けられ……
○児玉委員 日本共産党の児玉健次です。
援護法に関連して、ことしも旧ソ連抑留中死亡者の遺骨収集について簡潔にお尋ねをします。
一昨年、旧ソ連政府から死亡者名簿が日本政府に渡されました。名簿に三万八千六百四十七名のお名前が載っているようですが、ソ連関係死亡者索引簿、そして留守名簿、こういった厚生省の資料と照合して、確認できたのは何人でしょうか。
【次の発言】 その努力を強めていただくことと、抑留者の中で亡くなった方は約五万五千人だと私たちは聞いております。旧ソ連政府が持ってきた名簿は、それ自体完全なものとは言えません。しかし、この後の厚生省の遺骨収集事業において大いに参考にすべきだと私は考え……
○児玉委員 日本共産党の児玉健次です。 まず、母子・寡婦福祉法について、この制度での貸付金は、個人の場合年利三%または無利子、活用いかんによっては大きな役割を発揮するだろうし期待も強い、こういうものです。 そこで、まずお聞きしたいのは、改正案の第十九条の六の二項、都道府県は剰余金が「政令で定める額を超えるときは、」いろいろ言っていますが「国に償還しなければならない。」このようになっています。「政令で定める額」とはどのような基準で設定していくのか、そして今回の改正によって新たにこの償還の規定をつくることで、貸し付けの業務に今後支障が生じないのか、そのことをまず伺います。
○児玉委員 日本共産党の児玉健次です。子供の保育と保育所の問題を中心にして御質問をします。 一昨年のことですが、自治労連が全国二十三都道府県十万世帯を対象にして、約七万世帯から回答を得たアンケートがございます。子供を産み育て、働き続けるために何が必要か。複数回答ですが、第一位は保育・学童保育の拡充五一・八%、二位が育児休業の拡充四四・一%、三位が労働時間の短縮三〇%です。出生率の低下が非常に懸念されているとき、この答えというのは私は極めて注目すべきものだと思います。保育所に対する社会的な期待、厚生省もこれまで御苦労がありましたが、ますます保育所を充実させなければいけないだろう、こう思います。……
○児玉委員 児玉健次です。 時間の関係もございますので、山崎先生に御覧間したいのですが、先ほどのお話の中で、基礎年金の国庫負担率の見直しについて、長期的には問題となるだろう、そういうふうにお話しになったと思います。 この間の議論をいろいろお聞きしておりまして、私などが一番問題だと思っているのは、年金のことについては選択肢を三つに選定している。一つは支給開始時期を先送りするか、それから保険料を引き上げするか、給付を引き下げるか、あたかも選択肢が三つしかないかのごとき議論が横行しておりまして、この点でいえば国の負担をどうするのか。八五年に制度の改正があったとき、基礎年金の三分の一というふうにし……
○児玉委員 日本共産党の児玉健次です。
現行法の第四十八条、「精神障害者を収容することのできる施設以外の場所に収容してはならない。」今度の改正でこの部分が削除されることになりました。
厚生省に端的に聞くのですが、古い時代における精神障害者の座敷牢、そしてその後、保護義務者というか、親が精神障害にかかった子供を自宅で監置する、こういったことは一九五〇年、昭和二十五年まで法的に求められていたと思うのですが、違いありませんか。
【次の発言】 そこで、今回の改正に対して私が期待していたことの一つに、保護義務者の問題があります。午前中来かなり論議がありました。
重ならないように伺いたいのですが、今……
○児玉委員 精神障害者の社会復帰を進めようとする場合に、まず仲間、それから住まい、仕事を保障することが三本の柱だ。そういう意味で、社会復帰施設の重要性というのは非常に高いと思います。五年前のこの法の審議のときも、私はこの問題について触れました。
最初に端的に伺うのですが、ちょうど今同僚議員の御質問もありましたけれども、昨年六月三十日段階の入院者数は三十四万六千九百三十人、この中で、もし社会復帰施設や家庭等の受け皿が整っているとすれば何人ぐらいが退院できるか、その可能性について厚生省の考えを聞きたいと思います。
【次の発言】 二二%として七万六千人強ですね。そして、今局長がおっしゃった精神衛生……
○児玉委員 私は、日本共産党を代表して、心身障害者対策基本法改正について発言します。 心身障害者対策基本法が一九七〇年に議員立法として成立してから、二十年余りが経過しました。この間、国連障害者の十年の取り組みを初めとする障害者運動の前進と世論の高揚の中で、心身障害者対策基本法の改正を求める声が高まっています。 日本共産党は、障害者関連法を、国連の諸決議、日本国憲法の生存権保障などの理念に照らして障害者の定義を見直し、障害者の全面参加と平等を保障する内容に抜本的に改正することなど、障害者の切実な願いを速やかに実現するよう繰り返し政府に申し入れてきました。 また、この改正に当たっては、心身障……
○児玉委員 日本共産党の児玉健次でございます。私は、一月十八日に釧路に参りまして、二日間、現地の状況を拝見してまいりました。地元の方々から出された強い要望の一つに観測体制強化の問題があります。藤田議員に続きましで、観測体制の問題に絞って御質問いたします。
まず最初に、簡潔に聞きますから簡潔にお答えいただきたいのですが、気象庁は今回の地震について前兆をつかむことができたでしょうか。
【次の発言】 気象庁が一九八九年の十月に発刊された「地震・津波と大規模地震の予知」という刊行物がございます。この中に次のようなくだりがあります。「M八クラスの巨大地震に限ると、その起きる場所は、前にも述べたようにほ……
○児玉委員 日本共産党の児玉健次です。 九三年度予算の審議、修正とか減税等の問題、それらは、本来国民の前に広く開かれているこの予算委員会の場における堂々の審議の中で進めなければならない、私はそう思っております。そして、もし政党間の協議が行われることがあるとすれば、それは予算委員会の理事会における協議に参加しているすべての会派が参加して進めることが求められている。そういう立場で、以下、質問をいたします。 まず、減税の問題ですが、深刻な不況のもとで、現在最も生活に困窮している労働者、サラリーマン、中小企業者等への対策が急がれます。 この三月の一日、総務庁の統計局が発表した九二年家計調査報告、……
○児玉委員 最初に、宮澤総理に対してカンボジアの現状についてお伺いしたい、こう思います。
国連のガリ事務総長が五月十五日になさった報告の中に、次のような部分があります。「選挙の諸条件がパリ協定で想定したものでないことは今や明らかである。このことは、軍事規定を手始めに和平プロセスから次第に離れ、今や選挙のボイコットから暴力でそれを積極的に破壊する企てに移ったPDK」、ポル・ポト「の残念な態度の結果である。」
総理の御認識はこれと同様でしょうか。
【次の発言】 お尋ねしていることに答えていただきたいのですが、この部分は、ガリ報告の中の核心に当たる部分ですね。選挙の諸条件がパリ協定で想定したもの……
○児玉委員 三人の方にお忙しい中御意見いただいたことを私からもお礼申し上げます。 最初に、進藤公述人にお伺いしたいのですが、私どももヨーロッパの情勢については大変強い関心を持っております。ハンガリーとチェコスロバキアでソ連の駐留軍を撤退せよ、こういう声が強く出て、一部はそれが始まっている。一方、ベルギー、オランダでも西ドイツの駐留部隊の撤退を意思表明する、そういうふうな事態も起きているようです。 そこで、我々が見る一つのかぎが軍事同盟といいますか軍事ブロックだと思うのですが、その点で私は、ここまでのさまざまな問題については米ソをそれぞれ中心とした東西両方の側から見なければいけない。その一つ……
○児玉分科員 最初に、保利文部大臣にお伺いしたいのです。 きょうは四月二十六日です。全国の学校では新学期が始まりまして一斉に健康診断が行われている時期です。昨日私は、札幌市のある高校に電話をかけて今どんなぐあいかというのを聞いてみました。その学校は一学年が十一学級と十二学級、全部合わせて三十五学級です。一クラスが四十六人、四十七人、全体で約千六百人。内科健診が昨日行われたそうですが、学校医が中心になって、校医さんの知人のお医者さんなどを一生懸命集めて、学校としても八方手を尽くして合わせて七名の内科医が、昨日千六百名の子供たちを相手にして健康診断を行いました。 この健康診断の計画と準備、実施……
○児玉分科員 小中学校の教職員定数の改善第五次計画で、小規模校の養護教諭の配置の問題ですが、四学級以上の学校に一人、三学級の学校四校について三人、こういうやり方をなさっています。このような配置の仕方で、小規模校において教育の現場でどんな事態が起きているか、文部省は御承知でしょうか。
【次の発言】 経過は結構ですから、今学校がどうなっているか、その点。
【次の発言】 文部行政は、やはり現実に地域の学校が皆さんのなさっているさまざまな措置によってどんな苦労をしているか、そこのところをきちんと見ていただく、大臣、これを私は強く要望したいのです。
それで、実際に今のような配置によって学校でどのような……
○児玉分科員 スパイクタイヤ粉じんの発生の防止に関する法律、これが来月から施行されます。この法律の附則第三条で、バス、トラック等大型車のスパイクタイヤの禁止が「三年を超えない範囲」で猶予されるということになっております。大臣は山梨県でいらっしゃるから厳寒期のいわゆるスパイクタイヤがどんなものを生みだすか御存じだと思いますが、粉じんをつくり出すという点では、大型車は到底乗用車の比ではありません。外国では、どちらかというと大型車から先に規制して、その後乗用車に及ぶ、こういう道筋です。日本はその逆になっている。 通産省もこれまで乗用車のスタッドレスタイヤの開発については随分御努力をいただいた、私は……
○児玉委員 公述人として御出席いただいたことに心からお礼申し上げます。 最初に丸尾先生にお伺いをしたいのですが、先ほど出生率のことについてお話しになった中で、婦人の就業率の上昇とそして出生率の低下、それを積極的な政策の推進によってともに引き上げる、それが必要だという趣旨のことを承りました。全く同感でございます。 私は北海道に住んでおるのですが、一九八九年を例にとりますと、東京の出生率が一・二一、その次が、下から数えてですが、北海道で一・四一、その次が大阪と京都で一・四六でございます。東京が女子の就業率が高いということはよくわかるのですが、私たちこの問題について、一つは、結婚して子供を産んで……
○児玉委員 日本共産党の児玉健次でございます。 御多忙の中おいでくださって、率直な御意見を賜ったことに感謝いたします。 時間がなかなか短いので、簡潔に申しますから、簡潔にぜひ教えていただきたいと思います。 最初に、伊藤先生。今千島問題について、私たちは、とりあえず四島返還ということを申しつつ、全千島の返還ということも基本的な方向として強く申しておりますが、一%以下の支持ではない、一%以下の支持で私はここに来れなかったということを最初に申しておきましょう。 先ほどの伊藤先生のお話をお聞きしておりまして、ブッシュ大統領が一月二十八日の一般教書演説で、私は、超大国ソ連という恐るべき敵に対応す……
○児玉分科員 最後の質問者になったようですが、日本共産党の児玉健次です。この場所で養護教諭の問題を取り上げるのはことしで三年目です。それは現在の日本の教育が抱えているさまざまな問題、それらが保健室の中に随分集約されている、そういうふうに思うからでもあります。 きょうはまず、僻地で頑張っている養護教諭の先生方の努力や、それから養護教諭が配置されていない学校の問題について質問をします。 鳩山文部大臣は、たしか東京育ちでいらっしゃるだろうと思うので、僻地でどんな苦労がされているか聞いていただきたいと思います。 先月の一日に、私は札幌に住んでいるのですが、釧路に行きまして、北海道東部の広大な地域……
○児玉委員 この法律は厚生省と通産省とで準備をされたわけですが、全国の障害者、その家族、障害者団体から非常に強い期待が寄せられている、そのことをまず最初に述べておきたいと思うのです。 そこで、今の議論の続きという感じがちょっとしますが、福祉用具で求められている品目は非常に多い。しかし、一つ一つの品目の生産量は非常に少ない。そして、対象者の多くが経済力において豊かだとは到底言いがたい。そういう状態で日常生活用具その他に指定されても、なおなかなか売れていかない、そういったことが厳しい悪循環になっていると私は受けとめております。 障害者団体から具体的に意見が寄せられたケースを一つ取り上げたいので……
○児玉委員 きょうはおいでいただいてありがとうございました。 最初に、前田公述人にお伺いしたいのですが、先ほどいわゆるPKO法案の審議の状況と、そして今開かれている国会との関係について率直な御指摘がございました。公述人は五度カンボジアにおいでになったということですが、PKO法の審議に特別委員会で参加した者の一人として、現在のカンボジアの現状と私たちが強く反対したPKO法との関連、とりわけ第三条に、「武力紛争の停止及びこれを維持するとの紛争当事者間の合意があり、」あれこれの理由を並べ立てるのでなく、この法によって自衛隊を出すための決定的な要因の一つとしてこのように明言しておりますが、カンボジア……
※このページのデータは国会会議録検索システム、衆議院ウェブサイトで公開されている情報を元に作成しています。