村山富市 衆議院議員
40期国会発言一覧

村山富市[衆]在籍期 : 33期-34期-35期-37期-38期-39期-|40期|-41期
村山富市[衆]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計発言一覧質問主意書

このページでは村山富市衆議院議員の40期(1993/07/18〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は40期国会活動統計で確認できます。

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本会議発言一覧(衆議院40期)

村山富市[衆]本会議発言(全期間)
33期-34期-35期-37期-38期-39期-|40期|-41期
第129回国会(1994/01/31〜1994/06/29)

第129回国会 衆議院本会議 第18号(1994/05/12、40期、日本社会党・護憲民主連合)

○村山富市君 この国会は、日本の政治の根幹を問い直す国会として、内外注視の中で開かれています。私は、日本社会党・護憲民主連合を代表し、「優しさと多様性に満ちた日本」を目指す立場から、羽田総理大臣の所信表明演説に関し質問をいたします。(拍手)  まず初めに、先月名古屋空港で起こった中華航空機の痛ましい事故に遭われた御遺族の方々に心からお悔やみを申し上げます。また、入院中の皆様の一日も早い御回復をお祈りするとともに、事故の原因の究明並びに再発防止について我が国政府としても万全を期すよう強く要請をいたします。  総理、日本がかつてない厳しい難局を抱えた難しいときに、あなたは首相になられました。戦後最……


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第130回国会(1994/07/18〜1994/07/22)

第130回国会 衆議院本会議 第1号(1994/07/18、40期、日本社会党・護憲民主連合)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(村山富市君) 私は、さきの国会において、内閣総理大臣に指名されました。歴史が大きな転換期を迎えているこの時期に国政のかじ取り役を引き受けることの責任の重さを自覚し、力の及ぶ限り、誠心誠意、職務に取り組んでまいります。(拍手)  冷戦の終結によって、思想やイデオロギーの対立が世界を支配するといった時代は終わりを告げ、旧来の資本主義対社会主義の図式を離れた平和と安定のための新たな秩序が模索されています。このような世界情勢に対応して、我が国も戦後政治を特色づけた保革対立の時代から、党派を超えて現実に即した政策論争を行う時代へと大きく変わろうとしています。(拍手)  この内閣は、こうし……

第130回国会 衆議院本会議 第2号(1994/07/20、40期、日本社会党・護憲民主連合)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(村山富市君) 御質問にお答えする前に、先般のナポリ・サミットで私が体調を壊し、大変申しわけないことをいたしましたが、心からおわびを申し上げ、御心配をいただきました皆さん方に謹んでお礼を申し上げたいと思います。(拍手)  まず、この内閣は、自社両党の呉越同舟内閣ではないか、うまくいくかどうか、こういう御質問でありますが、我が国の戦後政治を特色づけてまいりました保革対立の時代から、今は党派を超えて現実に即した政策論争を行い、改革の合意を求めて連立を形成していく時代になってまいりました。政治は大きく変わろうといたしているわけであります。この内閣は、そのような時代の要請にこたえていくべ……

第130回国会 衆議院本会議 第3号(1994/07/21、40期、日本社会党・護憲民主連合)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(村山富市君) 米沢議員の御質問に逐次お答えを申し上げていきたいと思いますが、まず最初の質問は、自衛隊合憲、日米安保政策に対する私の決断について、党としての政策変更にまで高めるべきではないか、こういう意味の質問がございました。  社会党の今後の安全保障政策につきましては、平和憲法の理念を具体化するために活動してこられた社会党の歴史を踏まえつつ、冷戦構造が崩壊した新しい時代の変化に対応した新しい政策を党の機関でこれから十分議論をされ、決定されるものと期待をいたしておるところでございます。  次に、私自身が自衛隊違憲論から合憲論に変えた理由についてお尋ねがございました。  戦後、社会……


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第131回国会(1994/09/30〜1994/12/09)

第131回国会 衆議院本会議 第1号(1994/09/30、40期、日本社会党・護憲民主連合)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(村山富市君) 天皇皇后両陛下には来る十月二日から御訪欧の途につかれます。各国との友好親善を深められ、つつがなく御帰国されることを心からお祈りを申し上げます。(拍手)  政権を担って約三カ月が経過いたしました。この連立政権の歴史的意義につきましては、先国会冒頭で申し上げましたが、私は、価値観の多様化を反映した複数の政治勢力が、透明で民主的な論議を通じて合意点を見出しながら進める政治は、より民意を映し出す、この時代にふさわしい仕組みであると信じます。(拍手)とはいえ、長く相対峙し、激しい論議を闘わせてきた会派による連立内閣の誕生に対して、当初、内外に、いささかの戸惑いが生じたのは無……

第131回国会 衆議院本会議 第3号(1994/10/05、40期、日本社会党・護憲民主連合)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(村山富市君) まず、昨夜発生しました北海道東方沖を震源とする地震に伴い被災されました皆様方に、心からお見舞いを申し上げたいと思います。政府としては、万全の対策を講じて対応していくつもりでございます。  次に、消費税とその公約違反についてのお尋ねがございました。  社会党が一九八九年の参議院選挙で消費税廃止を掲げたことは確かであります。これは、消費税導入の国会審議経過や消費税の制度的問題に基づいたものでございます。しかし、その後の消費税の国民への定着状況も踏まえ、昨年の総選挙では、消費税の否認ではなく、所得、資産、消費に対するバランスのとれた課税を追求し、消費税については食料品の……

第131回国会 衆議院本会議 第4号(1994/10/06、40期、日本社会党・護憲民主連合)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(村山富市君) 松岡議員の質問にお答え申し上げたいと思います。  一昨日の北海道東方沖地震についてのお尋ねがございましたが、昨日も申し上げましたように、被災されました皆さん方に心からお見舞いを申し上げたいと思います。なお、政府といたしましては、現地に担当官を派遣いたしまして被害の実態を正確に把握することに努めておりますが、これからも万全の対策を講じて対処することを申し上げておきたいと思います。  次に、政党、政治家の公約と国会の解散についてのお尋ねがございました。  公約は、政治家がその公約の実現に努力すべきであることは言うまでもございません。政党、政治家の公約というのは、主権者……

第131回国会 衆議院本会議 第5号(1994/10/13、40期、日本社会党・護憲民主連合)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(村山富市君) 自見議員の質問にお答えをしたいと思いまするが、質問の中身は政治改革についての基本認識に関するお尋ねでございます。  政治がその原点に立ち返り、厳しい見直しをする中から、お互いに襟を正して政治に対する国民の不信を払拭することが強く求められていることは、今ほど強いときはないと私は受けとめております。そのためには、まず政治倫理の確立が何よりも重要であることは申し上げるまでもございません。  同時に、制度面につきましても早急に改革を実現することが必要であります。既に成立を見ておりまする腐敗防止を内容とした公職選挙法あるいは政治資金規正法等が同時に施行されることになるわけで……

第131回国会 衆議院本会議 第6号(1994/10/18、40期、日本社会党・護憲民主連合)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(村山富市君) 村井議員の御質問にお答えをしたいと思いますが、まず最初は、消費税を是認したことに関連をしてのお尋ねでございました。  これは、昨年七月の総選挙の私どもの公約の中でも明確に申し上げておりますが、もうこの消費税が成立をして国民の暮らしの中にも定着をしている事実というものはだれも否定できないわけですから、その事実を是認した上でいかにその逆進性を解消するかということに努めてまいる、こういう視点で私ども七月の選挙のときには訴えてまいりました。  現に、それ以降できました旧連立政権、野党の皆さん方と一緒になっていかにこれからの税制改革を進めていくかという意味では、これからは所……

第131回国会 衆議院本会議 第10号(1994/11/02、40期、日本社会党・護憲民主連合)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(村山富市君) 石破議員の質問にお答えいたします。  最初の質問は、政治家の言葉の軽さについてのお尋ねでありますが、政治家の発言や政党の掲げる公約は、言うまでもなく主権者たる国民に対してなされるものでありまして、政治に対する信頼の確保、民主主義の健全な発展にとって非常に重要なものであると考えています。同時に、その実現に当たりましては、時代や状況の変化に対応した政策転換があることもまた当然であると私は考えています。(拍手)  私の内閣は、イデオロギー対立から、従来の政治的枠組みを超えた政策対話へという時代の変化に対応して、この四カ月間、できるだけ透明度を高め、民主的な政策論議を徹底……

第131回国会 衆議院本会議 第13号(1994/11/25、40期、日本社会党・護憲民主連合)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(村山富市君) 山本議員の質問にお答えをいたします。  質問の要旨は、政府の提案は社会党の従来からの主張である国家補償の精神に基づく援護法からは遠い内容になっているのではないかというお尋ねであります。  政府・与党は、広島と長崎の被爆者の方々の悲願を踏まえ、同時に、広く国民の皆様が持っておられる核廃絶の願いに思いをいたし、戦後五十年の節目に当たるこの機会にぜひとも立法化を実現したいという共通の認識に立って、法案作成に向。けて真剣な論議を積み重ねてまいりました。その上で、最終的には御提案申し上げております内容で政府・与党の合意形成が図られたものでございます。  政府案は、核兵器の究……


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第132回国会(1995/01/20〜1995/06/18)

第132回国会 衆議院本会議 第1号(1995/01/20、40期、日本社会党・護憲民主連合)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(村山富市君) まず、未曾有の惨事となりましたこのたびの兵庫県南部地震による災害に対して、亡くなられた方々や遺族の方々に謹んで心から哀悼の意を表したいと思いまするし、同時にまた、被災をされて今なお避難生活を余儀なくされておりまする多くの方々に対して、心からのお見舞いを申し上げたいと思います。  第一の質問は、今回の地震災害に関しまして、何時何分にだれから連絡を受け、対策についてどのような指示を行ったのかという御質問でありますが、私は、この地震災害の発生直後の午前六時過ぎのテレビでまず第一に知りました。直ちに秘書官に連絡をいたしまして国土庁等からの情報収集を命じながら、午前七時三十……

第132回国会 衆議院本会議 第2号(1995/01/23、40期、日本社会党・護憲民主連合)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(村山富市君) 海部議員からの質問にお答えする前に、一月二十日の本会議における二階議員からの質問に対する私の答弁につきまして補足をさせていただきたいと思います。  第一に、兵庫県南部地震が発生しました一月十七日の私の日程についてでありますが、当日申し上げましたように、当日は六時過ぎにテレビニュースで初めて知りました。電話による連絡、指示を開始いたしまして、七時半に第一報の報告を受けました。十時からの閣議におきまして、非常災害対策本部をいち早く設置する、同時に国土庁長官の現地派遣を決定し、その後、関係大臣との協議をたびたび行い、午後四時には緊急記者会見を私が行いまして、地震への対応……

第132回国会 衆議院本会議 第3号(1995/01/24、40期、日本社会党・護憲民主連合)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(村山富市君) 鹿野議員の質問にお答えを申し上げます。  その前に、残念ながら、兵庫県の南部地震に当たりまして、ついに亡くなった方が五千名を超しました。心から哀悼の誠をささげたいと思います。  私に対する質問は、北朝鮮の軽水炉転換に対する我が国の財政支援についてのお尋ねでありますが、北朝鮮の核兵器開発問題は、国際社会の安全保障にかかわる重大な問題であるとともに、我が国の安全保障上の重大な懸念事項でもございます。  この問題に関する米朝合意は、北朝鮮の過去、現在及び将来の核開発活動に関する透明性を確保し、北朝鮮の核兵器開発を将来にわたって解消させようとするものであります。また、本件……

第132回国会 衆議院本会議 第4号(1995/02/07、40期、日本社会党・護憲民主連合)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(村山富市君) 今回の兵庫県南部地震は、五千人を超えるとうとい犠牲者と甚大な被害をもたらしました。亡くなられた方々とその御遺族に対し心から哀悼の誠をささげますとともに、負傷された方々や今なお不安な避難生活を強いられておられる皆様方に対し心よりお見舞いを申し上げます。  政府といたしましては、関係自治体と一体となって、行方が確認されない方々の捜索活動を初 め、行政組織の総力を挙げて、でき得る限りの応急対策と被災者の皆様方の救済対策を講じてまいりました。また、被災者の方々が一刻も早く正常な生活に戻り、経済活動が回復できるように、医療体制の確保、ライフライン施設の復旧、住宅の確保、輸送……

第132回国会 衆議院本会議 第5号(1995/02/10、40期、日本社会党・護憲民主連合)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(村山富市君) 青木議員の御質問にお答えをいたします。  今回の震災に関する私の責任についての御質問がございました。  災害対策は国政の最重要課題であり、政府としても総力を挙げて取り組んでまいりました。今回の地震災害につきましては、政府として、非常災害対策本部や緊急対策本部を設置し、関係機関が一丸となって、地元自治体との連携を密にしながら、被災者の救出、援護、各施設の早期復旧など、あらゆる施策を講じてまいりましたところでございます。  しかしながら、今回の地震では極めて甚大な被害が発生しました。私は、これを厳しく重く受けとめ、この経験を貴重な教訓として、災害対策全般について見直す……

第132回国会 衆議院本会議 第6号(1995/02/14、40期、日本社会党・護憲民主連合)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(村山富市君) 山崎議員の御質問にお答え申し上げます。  第一の質問は、今回の震災が官僚主導型の政治の限界を浮かび上がらせたのではないかという御指摘でございます。  私といたしましては、今回の地震発生後、災害対策基本法に基づきまして非常災害対策本部の設置を閣議決定し、当面緊急に実施すべき応急対策等の措置を講じたほか、私を本部長とした全閣僚をメンバーとする緊急対策本部、そして現地における対策を徹底するために設置いたしました現地対策本部、さらには地震対策担当大臣の指名など、政治のリーダーシップのもと、従来とられたことのない新しい対応をとってきたところでございます。  私は、政治は政策……

第132回国会 衆議院本会議 第7号(1995/02/17、40期、日本社会党・護憲民主連合)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(村山富市君) 五千三百名を超す犠牲者と想像を絶する未曾有の大災害をもたらしました阪神・淡路地区の大地震が起こりましてから、ちょうど一カ月目を迎えました。私は、改めて、亡くなられた方々や遺族の皆さんに、謹んで哀悼の誠をささげたいと思います。  同時にまた、三十万を超す被災された方々、負傷された方々に対して、お見舞いを申し上げたいと思います。  さらにまた、みずからが被災者であるにもかかわらず、不眠不休の努力を重ね頑張っておられます県市町村の職員の皆さんや、あるいは警察、消防、医療関係者、自衛隊の皆さんの御苦労、それからさらに、全国から参じて救援活動に専念されておりまするボランティ……

第132回国会 衆議院本会議 第9号(1995/02/23、40期、日本社会党・護憲民主連合)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(村山富市君) 久保議員の御質問にお答え申し上げたいと思いますが、今、久保議員から、大地震が発生した当時のことを想起しながら、既に五千四百名を超す亡くなられた方々が出られた。こういうお話をお聞きしながら、胸の締められる思いで厳しく重く受けとめて拝聴いたしました。  国民の生命、身体及び財産を守るということは、もちろん国政の基本でございます。政治・行政を預かる者として、いわゆる天災と言われるものによる自然災害の被害を最小限にするために、できる限りの諸施策を講じていくという責任があることは、申し上げるまでもないと私は思います。ですから、今回の地震発生以来、政府といたしましては、できる……

第132回国会 衆議院本会議 第10号(1995/02/24、40期、日本社会党・護憲民主連合)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(村山富市君) 中田議員の御質問にお答えを申し上げます。  予算措置に関し、ことごとく行動が遅いとの御批判でございますが、今回の第二次補正は、当面の緊急救援対策を行う一方で、政府が一体となって、地元自治体の協力を得て、これまでに例のない早さで編成したものでございます。この間の作業に携わった者は、文字どおり不眠不休に近い状態で取り組んできたのでございます。政府としては、できる限りの努力を払って行ってきたことを国民の皆様も御理解をいただけるものと考えております。(拍手)  次に、今回の地震発生以降、政府といたしましては、私自身が本部長となり、全閣僚により構成される緊急対策本部を設けた……

第132回国会 衆議院本会議 第14号(1995/03/10、40期、日本社会党・護憲民主連合)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(村山富市君) 山本議員の質問にお答えを申し上げたいと思います。  まず、法案の成立に向けた決意についてのお尋ねでございますが、地方分権につきましては、今や大きな時代の流れであり、もはや実行の段階であると認識をいたしております。政府におきましては、昨年、行政改革推進本部の地方分権部会におきまして、地方制度調査会や地方六団体を初め各方面の御意見を聴取いたしまして、幅広い議論を行い、地方分権大綱を閣議決定したところでございます。  新進党の対案についてのお尋ねでありますが、政府案とかなりの部分で一致しているようでございまして、目指すべき方向におきましても根本的対立点はないのではないか……

第132回国会 衆議院本会議 第16号(1995/03/17、40期、日本社会党・護憲民主連合)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(村山富市君) 倉田議員の質問にお答えを申し上げたいと思います。  子の親に対する尊重報恩の情につきましては、いろいろな考え方があることは承知いたしておりますが、尊属に対する尊重報恩が社会生活上の基本的道義であることは申し上げるまでもないと存じます。また、道徳と法律の関係につきましてもさまざまな考え方があると思いますが、道徳と刑法はともに人間の行為を規律する規範であると考えております。刑法はすべての不道徳な行為を処罰するものではなく、また、刑法で罰せられない行為であるからといって道徳的に行ってよい行為であるということでもございません。家族が互いに自然的情愛と親密の情によって結ばれ……

第132回国会 衆議院本会議 第17号(1995/03/24、40期、日本社会党・護憲民主連合)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(村山富市君) 石田議員の質問にお答えを申し上げます。  政府案は本当に弱い人や働く人に優しい法案と確信しているのかとのお尋ねでありますが、介護休業制度は、高齢化、核家族化が進展する中で、介護を必要とする家族を抱える労働者が働き続けるために重要な制度であると考えております。このため、政府は、今国会に介護休業制度の法制化を盛り込んだ法律案を提出いたしたところでございます。  この法律案につきましては、長い間、労働者代表、使用者代表及び公益委員で構成される婦人少年問題審議会において真摯な検討が行われ、労使ぎりぎりの折衝を重ねた結果を踏まえ、家族介護や労働者の雇用の継続の必要性と企業の……

第132回国会 衆議院本会議 第20号(1995/04/13、40期、日本社会党・護憲民主連合)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(村山富市君) 中村議員の御質問にお答えを申し上げます。  今回の改定と日米包括経済協議との関係につきお尋ねがございましたが、日米包括協議の保険分野に係る協議は昨年十月に決着をしたところでありまして、その中で我が国が実施を表明した措置につきましては、今回の保険業法等の改正により、法律改正が必要となったものはすべて手当てするところといたしております。  また、我が国が実施を表明いたしました措置のうち法律改正が必要のないものにつきましては、既にこれまで誠実に実施をしてきておるところでございまして、今後ともその着実な実施に努めてまいる所存でございます。  次に、附則第百二十一条の第三分……

第132回国会 衆議院本会議 第24号(1995/05/09、40期、日本社会党・護憲民主連合)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(村山富市君) 青山議員の質問にお答えいたします。  まず、消費者に安全な食品を供給することに関する決意についてのお尋ねでありますが、今回の食品衛生法及び栄養改善法の改正法案は、輸入食品の増大や食品の安全性の問題の複雑多様化、国際化といった諸状況の変化に対応し、食品保健行政を二十一世紀に向けて展開する基盤を整備するものと考えております。今回の法改正を踏まえ、今後とも引き続き、食品の規格基準の整備、輸入食品等の監視体制の充実など、国民の健康の確保を第一に考える見地から、総合的な食品保健体制に取り組んでまいる決意でございます。  次に、食品衛生法の目的規定の改正についてのお尋ねであり……

第132回国会 衆議院本会議 第27号(1995/05/16、40期、日本社会党・護憲民主連合)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(村山富市君) 石田議員の質問にお答えを申し上げます。  警察庁長官狙撃事件や新宿における毒物散布事件等についてのお尋ねでありますが、このような事件は法秩序に対する重大な挑戦ともいうべき悪質きわまりない犯罪であり、絶対に許すことのできないものと考えております。それぞれの事件につきましては、警察において捜査本部を設けるなどして犯人の早期検挙に向けた捜査が強力に行われており、必ずやその真相の全容解明が図られるものと確信をいたしております。事件の真相につきましては、捜査の節目節目において真相が国民の前に明らかにされるものと承知をいたしておるところでございます。  次に、サリン問題に関連……

第132回国会 衆議院本会議 第29号(1995/05/23、40期、日本社会党・護憲民主連合)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(村山富市君) まず冒頭に、三月二十日の地下鉄サリン事件で亡くなられた方々や遺族に対しまして心から哀悼の意をささげるとともに、負傷された方々にお見舞いを申し上げたいと存じます。  オウム真理教につきましては早急に解散をさせるべきではないかという御質問でございますが、所轄庁等が裁判所に解散請求をするには、宗教法人法に定める解散事由に該当することを立証する資料等が必要でございます。今後、麻原代表を初めとして幹部の起訴の状況を見定めながら、資料の収集検討を重ね、解散請求に向けて適切に対処してまいりたいと考えているところでございます。  次に、宗教法人法の見直しについてお尋ねがございまし……

第132回国会 衆議院本会議 第30号(1995/05/26、40期、日本社会党・護憲民主連合)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(村山富市君) 増子議員の質問にお答えを申し上げます。  まず第一番の質問は、規制緩和、市場開放などをより強力に進め、その姿勢を世界各国に示すことが必要ではないかとのお尋ねでございますが、我が国といたしましては、世界に開かれた経済社会を実現することが不可欠の課題であると認識をいたしております。  こうした観点から、先月取りまとめました緊急円高・経済対策におきましても、機動的な内需振興策に加え、規制緩和推進計画の前倒し実施や輸入促進、経済構造改革等のための各般の施策を盛り込んだところでございます。また、規制緩和につきましては、既に発足をいたしました行政改革委員会でも、規制緩和小委員……

第132回国会 衆議院本会議 第32号(1995/06/01、40期、日本社会党・護憲民主連合)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(村山富市君) 小坂議員の質問にお答えを申し上げたいと存じます。  まず、阪神・淡路大震災への対応と私の責任についての御質問でございますが、政府といたしましては、今回の地震発生後、緊急対策本部や現地対策本部を設置するなど、政治のリーダーシップのもとにおいて政府一体となり、地元自治体とも緊密な連絡をとりながら、被災者の救援対策と復旧・復興対策に可能な限りの対応を行ってきたところでございます。また、活力ある関西圏の一日も早い再生を目指して、阪神・淡路復興対策本部や復興委員会を発足させるなど、これまでの前例にとらわれない措置をとってまいっておるところでございます。  ただ、初動期におけ……

第132回国会 衆議院本会議 第35号(1995/06/09、40期、日本社会党・護憲民主連合)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(村山富市君) 本日、戦後五十周年に当たり、国会が歴史を教訓に平和への決意を新たにする決議をされたことを真摯に受けとめたいと考えます。  戦後五十周年を迎えるに当たっての政府の基本的な考え方は、私の談話や所信表明等で明らかにしたとおりであり、今回の御決議と軌を一にしたものと考えています。政府としては、過去の歴史を教訓にしつつ平和への決意を新たにするという御決議の趣旨を今後の我が国の施策に生かしていくべく努力をしてまいりたいと考えます。  私は、この機会に、国内外の犠牲者に深い哀悼の意を表明するとともに、過去に対する深い反省の念に立って、世界平和の創造に向け力を尽くしていかねばなら……


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第133回国会(1995/08/04〜1995/08/08)

第133回国会 衆議院本会議 第1号(1995/08/04、40期、日本社会党・護憲民主連合)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(村山富市君) ただいまの御決議に対しまして所信を申し述べます。  政府は、これまで、国のいかんを問わず、また理由のいかんを問わず、核実験は停止すべきである旨強く主張してきたところでございます。最近では、中国が核実験を行う都度、厳重抗議を続けてまいりました。また、今般のフランスの核実験再開の決定に対しましても、核実験を行わないよう再考を強く促してまいりました。  政府といたしましては、ただいま採択されました御決議の趣旨を体し、核実験の停止と全面核実験禁止条約交渉の早期妥結、さらには核兵器の究極的廃絶の実現に向けて関係国の理解と実行を促すよう、今後一層の努力を払う所存でございます。……


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第134回国会(1995/09/29〜1995/12/15)

第134回国会 衆議院本会議 第1号(1995/09/29、40期、日本社会党・護憲民主連合)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(村山富市君) 第百三十四回国会の開会に当たり、また、戦後五十年を迎えて初めて開催される国会の冒頭に当たり、所信の一端を申し述べたいと思います。  昨年六月の政権発足後約一年三カ月、この内閣は、戦後の長年にわたる懸案であった政治改革、税制改革、地方分権などの諸改革を実施してまいりました。また、去る八月十五日には、戦後五十年の節目に当たっての談話を発表し、我が国の過去に対する歴史認識と世界平和を基軸とした今後の対外政策のあり方を内外に明らかにいたしました。さらに、被爆者援護やいわゆる従軍慰安婦問題などの戦後処理問題にも一つの区切りをつけることができたものと確信をいたしております。(……

第134回国会 衆議院本会議 第2号(1995/10/02、40期、日本社会党・護憲民主連合)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(村山富市君) 羽田議員の質問にお答えを申し上げます。  最初に、今回また行われましたフランスの核実験についての御質問でございましたが、極めて遺憾なことでございます。政府としては、河野外務大臣が、本日午前、ウブリュー在京フランス大使を招致し、厳しく遺憾の意を伝達するとともに、核実験の停止を強く求めたところでございます。また、このような政府の立場を官房長官のコメントとして発表いたしました。我が国としては、今後とも引き続き、あらゆる機会を通じてフランスの核実験停止を求めていく所存でございます。  次に、参議院選挙の結果についてのお尋ねでございますが、社会党は結党以来の敗北を喫しました……

第134回国会 衆議院本会議 第3号(1995/10/03、40期、日本社会党・護憲民主連合)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(村山富市君) 中野議員の御質問にお答えを申し上げたいと思いますが、冒頭に、社会党の新党結成に向けて何かと御配慮をいただいた上で、私の進退に関するお尋ねがございました。  私はこれまでも、透明かつ民主的な政策論議を重ねながら、長年にわたる懸案や改革の諸課題について一つ一つ誠実に取り組んでまいりました。戦後五十年の節目を迎えるとともに、二十一世紀を間近にした今日、戦後の我が国を支えてきた経済社会システムの思い切った見直しや改革のためにこの内閣が取り組むべき課題は、依然として内外ともに山積をいたしておると思います。こうした中で、政治に空白は許されるものではなく、私は、国民の皆様の声に……

第134回国会 衆議院本会議 第5号(1995/10/05、40期、日本社会党・護憲民主連合)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(村山富市君) 米沢議員の質問にお答えを申し上げます。  まず、これまでの政府の取り組みと今回の経済対策についてのお尋ねでございますが、政府では、急激な円高に対応して、四月に緊急円高。経済対策を決定した後も切れ目なく各般の対策を講じてきたところでございます。また、現在、為替や株式市場に明るい兆候が見られるようになってまいりました。この機を逃すことなく今こそ的確に効果的な景気対策を打つべきであるとして、去る九月二十日に経済対策を決定いたしたところでございます。  今回の対策におきましては、早期に景気回復を確実なものとするため、総事業規模の十四兆二千億円のみならず、公共投資等の事業規……

第134回国会 衆議院本会議 第7号(1995/10/19、40期、日本社会党・護憲民主連合)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(村山富市君) 谷口議員の御質問にお答えを申し上げます。  なぜ金融機関の開示が一挙にできないのか、また米国における開示基準と同様の基準を検討すべきではないか、こういうお尋ねでございますが、ディスクロージャーは、金融機関経営の透明性を高める、また経営の自己規制を促す効果を有しております。金融機関の不良債権め早期処理を促す上で大きな意義を持っておるというふうに私は考えております。  このため、平成八年三月期には、主要二十一行においてすべての不良債権の開示が行われることになっております。また、地方銀行、信用金庫の金融機関につきましては、これまでのディスクロージャーの実施状況や信用秩序……

第134回国会 衆議院本会議 第8号(1995/10/20、40期、日本社会党・護憲民主連合)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(村山富市君) 石井議員の質問にお答えを申し上げます。  まず、防衛施設庁長官発言に関する御質問がございましたが、今般の沖縄問題につきましては、内閣を挙げて今取り組んでいるところでございまして、ある意味では重大な時期にあると認識をいたしております。こうした状況のもとで、防衛施設庁長官が、自己の発言が不用意であり、各方面に多大の御迷惑をかけたとの理由で、任命権者である防衛庁長官に辞表を提出し、受理をされたと承知をいたしております。  いずれにいたしましても、沖縄問題につきましては、政府として誠心誠意話し合い、沖縄県の皆さんの御協力と御理解を得られるよう、問題の解決に向けて最大限の努……

第134回国会 衆議院本会議 第10号(1995/10/31、40期、日本社会党・護憲民主連合)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(村山富市君) 松永議員の質問にお答えする前に、御質問の中にもございましたが、坂本弁護士一家やあるいはまた松本サリン事件、東京の地下鉄サリン事件等で亡くなられた方々に対して、心からその冥福をお祈り申し上げたいと思いますとともに、負傷された方々や遺族の方々に対して、心からお見舞いを申し上げたいと思います。  そこで、御質問にお答え申し上げたいと思いまするが、宗教法人制度の見直しについてのお尋ねでありますが、現行宗教法人法は、宗教団体に法人格を与えることを目的とし、憲法に定められた信教の自由と政教分離の原則にのっとり、宗教団体の自由と自主性、責任と公共性という二つの要請を基本としてそ……

第134回国会 衆議院本会議 第11号(1995/11/02、40期、日本社会党・護憲民主連合)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(村山富市君) 松田議員の御質問にお答えを申し上げます。  まず第一に、国連五十周年記念総会特別会合出席の機会に、なぜ日米首脳会談が行われなかったのかとのお尋ねでありますが、確かに、先般の私のニューヨーク訪問の際には、日米双方の日程の都合もあり、また、予算委員会で外務大臣が答弁されましたように、十一月には日米首脳会談が行われることが既に決定をいたしておりますから、短時間であいさつ程度の会合では意味がないんではないかというようなこともございまして、首脳会談は行われませんでした。しかし、私はクリントン大統領との間で既に四回の首脳会談を行っており、首脳間の意思疎通、コミュニケーションは……

第134回国会 衆議院本会議 第14号(1995/11/10、40期、日本社会党・護憲民主連合)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(村山富市君) 野田議員の質問にお答えを申し上げます。  まず、江藤総務庁長官の、日韓併合、植民地支配を行ったとされるオフレコ懇談の発言について御質問がございました。  私も、新聞報道などを通じてその概要は承知をいたしております。その発言は、朝鮮半島の方々の気持ちをいだく傷つけるものであり、極めて不適切であると考えました。私は、本日朝、江藤長官を呼んで厳重に注意をし、改めて記者会見で発言を撤回して陳謝の気持ちを明らかにするよう指示をいたしました。長官は既に記者会見を行いました。この厳重注意は、この問題に対する政府としての強い姿勢を示したものであります。また、長官も真摯に反省をし、……

第134回国会 衆議院本会議 第16号(1995/11/21、40期、日本社会党・護憲民主連合)【政府役職:内閣総理大臣】

○内閣総理大臣(村山富市君) 小池議員の御質問に答弁をする前に一言ごあいさつを申し上げたいと思いますが、APEC大阪会議は、十六日から十九日、四日間の日程で無事に全日程を消化することができ、成功裏に終わることができました。皆さんの御理解と御指導に対して心からお礼を申し上げます。(拍手)  なおまた、大阪府、大阪市、関係市町の知事さんや首長さん、職員の皆さんからは、先ほどもお話がございましたが、献身的な御協力を賜りました。ここで厚くお礼を申し上げたいと思います。(拍手)  同時にまた、関係民間団体の皆さんかうも御支援をいただき、特に警備に当たられました大阪府警、全国から動員されました皆さん方に、……

村山富市[衆]本会議発言(全期間)
33期-34期-35期-37期-38期-39期-|40期|-41期

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委員会発言一覧(衆議院40期)

村山富市[衆]委員会統計発言一覧(全期間)
33期-34期-35期-37期-38期-39期-|40期|-41期
第127回国会(1993/08/05〜1993/08/28)

第127回国会 地方分権に関する特別委員会 第1号(1993/08/12、40期、日本社会党・護憲民主連合)

○村山(富)委員 これより会議を開きます。  衆議院規則第百一条第四項の規定によりまして、委員長が選任されるまで、私が委員長の職務を行います。  これより委員長の互選を行います。
【次の発言】 ただいまの石破茂君の動議に御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議なしと認めます。よって、菊池福治郎君が委員長に御当選になりました。  委員長菊池福治郎君に本店をお譲りいたします。


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第131回国会(1994/09/30〜1994/12/09)

第131回国会 安全保障委員会 第3号(1994/10/27、40期、日本社会党・護憲民主連合)【政府役職】

○村山内閣総理大臣 委員御指摘のように、この自衛隊のルワンダにおける難民の救援事業は十二月三十一日までというように基本計画で決めております。したがいまして、その期限が来れば当然引き揚げることになるわけでありますけれども、現地でなおかつ自衛隊が行っている業務が継続して必要であるというような事態もまた、これはあり得ようかと思います。その場合には、要請のございました国連の難民高等弁務官の事務所と十分連絡をとりながら、そうした事業を行っておる関係機関とも引き継ぎを行って、事後のことに支障のないようにしなければならぬというふうに考えています。
【次の発言】 これはまた後で御質問があるかと思いますけれども……

第131回国会 世界貿易機関設立協定等に関する特別委員会 第3号(1994/11/17、40期、日本社会党・護憲民主連合)【政府役職】

○村山内閣総理大臣 この特別委員会でも御審議をいただいて御承認をお願いいたしておりまするWTO協定は、世界の、今お話にもございましたような多角的貿易自由化を促進をして、世界の経済全体がお互いに協力し合った形で発展を目指そう、こういう意味で極めて大きな意義を持っておると私は思いまするし、とりわけ貿易立国である我が国にとりましては、大きな成果をもたらすものだというふうに確信をいたしております。  具体的に申し上げますと、例えば、関税引き下げ等の物の市場アクセス改善による経済的利益、さらには、サービス貿易、知的所有権等、これまでガット体制のもとで貿易ルールの存在しなかった新たな分野における規律の設定……

第131回国会 世界貿易機関設立協定等に関する特別委員会 第4号(1994/11/21、40期、日本社会党・護憲民主連合)【政府役職】

○村山内閣総理大臣 これは、国民生活にとって食糧というのはもう欠かせないものですし、そういう意味で戦後食管法が設けられまして、農業生産の基盤を守っていくと同時に消費者の生活を安定させるという意味で二重価格制度等がとられてきたような経過から考えてまいりましても、私は、食糧というのは単に生産農家だけのためではなくて、国民全体の食生活をどう安定させるかという意味では国民的な課題であるというふうに認識をしていいんではないかというふうに思っております。
【次の発言】 今委員が御指摘になりましたように、これは食糧ですから、国民生活に欠かせないという意味で、どういう事態になろうとも安定的に供給できるような自……

第131回国会 世界貿易機関設立協定等に関する特別委員会 第10号(1994/12/01、40期、日本社会党・護憲民主連合)【政府役職】

○村山内閣総理大臣 ウルグアイ・ラウンド調停案を受け入れるかどうかという経過の中では、今委員から御指摘がございましたように、それぞれ各党とも、これは社会党もそうですが、真剣な議論を踏まえて、これからの農業はどうなるのかといったような問題も含めて苦渋の選択をされて、日本の国、経済全体の立場に立って一応やむを得ないという形で受け入れたことは、もう今御指摘のあったとおりであります。それだけに、これからの農業をどうするかということは真剣にお互いに検討しなきゃならぬ課題であるというふうに受けとめていることだけは申し上げておきたいと思うんです。  その上に立って、今御質問のございました六兆百億円の位置づけ……

第131回国会 政治改革に関する調査特別委員会 第4号(1994/10/28、40期、日本社会党・護憲民主連合)【政府役職】

○村山内閣総理大臣 最初に、委員会に関係のない大臣にはそれぞれ政務を担当してやってほしいという御理解のある御発言をいただきまして、心からお礼を申し上げたいと思うのです。  二十六日のこの委員会の運営が、私自身が出てもいいとか、出ない方がいいとかそういう意見を述べたことは一度もないので、国会全体の運営の成り行きによって、その指示に従って、きょうは出てくれ、きょうは出なくていい、こういうお話し合いがされたと私は思うのです。したがって、私はそのことには関知いたしておりませんけれども、しかし、政府がこれは提案をしておる法案ですから、できるだけ慎重な御審議をいただいて、そして一日でも早く成立させていただ……

第131回国会 政治改革に関する調査特別委員会 第6号(1994/11/02、40期、日本社会党・護憲民主連合)【政府役職】

○村山内閣総理大臣 全国見渡しますと、過疎もあるし、いろいろな地勢上の問題もたくさんあろうかと思うのです。今回の区割り案につきましては、九月に行われました衆議院及び参議院の政治改革特別委員会で審議会の石川会長がお述べになっておりますが、市町村をいわゆるようかんを切るようにきちっきちっと切れればそういう形でおさまることもあるいはできたかもしれないけれども、今御指摘のございましたような地勢上の問題やらあるいは行政区画の問題やら等々いろいろな要件を満たしてその区割りをするということになりますと、必ずしも割ってきちっと答えが出るというようなわけにはいかずに最大の格差が二・一三七となったという経過も聞い……

第131回国会 税制改革に関する特別委員会 第3号(1994/10/24、40期、日本社会党・護憲民主連合)【政府役職】

○村山内閣総理大臣 バブル経済が崩壊した後、極めて厳しい経済環境の中にございましたこと、さらにまた急速に高齢社会が到来する、こういった事情を踏まえながら、税が国の礎をなす大事なものである、こういう観点もしっかり踏まえた上で、これは何よりも納税者である国民の皆さんの理解と納得を得る必要がある、こういう視点も踏まえながら、与党の中で慎重にも慎重な検討を重ねてきた結果として、今回国会に提案した法案を作成した次第でございます。  一つは、今の税構造の中に持っておる矛盾を可能な限り是正をして、特に所得税の中に占める中堅層の重税感というものを可能な限り解消して、そして働く意欲をもたらす、同時にそのことがま……

第131回国会 税制改革に関する特別委員会 第7号(1994/11/07、40期、日本社会党・護憲民主連合)【政府役職】

○村山内閣総理大臣 昨年の総選挙の際に、本会議でも答弁申し上げましたけれども、公約しておることは今委員が言われたとおりですね。ただ、中曽根総理が消費税を創設する時点では、そのときの状況も十分踏まえた上で消費税の導入には反対するという立場をとってまいりましたし、それは当時、社会党だけではなくて公明党も民社党も、当時の野党は全部こぞって反対したわけです。  しかし、一応この法律が通って定着をして、現実に生活の中でも経済行為の中でももう税がそれぞれ扱われてきておるわけですから、この事実は否定できない。したがって、これからはできるだけ逆進性を解消しながら、国民が納得できるような税に、よくしていこう、こ……

第131回国会 税制改革に関する特別委員会 第9号(1994/11/09、40期、日本社会党・護憲民主連合)【政府役職】

○村山内閣総理大臣 今委員御指摘ございましたように、これは消費税率を引き上げて国民の皆さんに税負担をお願いを申し上げるわけでありますから、その前提として、政府もやはり思い切って行政改革もやって、これだけのことはいたしました、したがってぜひ御理解をいただきたい、こういう筋道でお願いすることが一番よかったのではないかというふうに私は思うわけです。  しかし、行政改革というものもそう右から左に簡単にできるものでもございませんし、これはもう連立与党三党の中でも、税制改革のプロジェクトとあわせて行政改革のプロジェクトでも真剣な議論をしてもらってきたと私は思っております。その議論の結果、「行政改革を進める……

第131回国会 税制改革に関する特別委員会 第10号(1994/11/11、40期、日本社会党・護憲民主連合)【政府役職】

○村山内閣総理大臣 政府案の見直し規定と逆進性の緩和による軽減税率や非課税等々の問題との関係について、これまでたびたび答弁をしてまいりましたけれども、大蔵大臣の答弁と私の答弁との食い違いはないと私は考えています。  ただ、終始一貫申し上げてまいりましたように、食料品の非課税やあるいは軽減税率の問題につきましては、これは消費税の逆進性を緩和するという意味で私どもは機会あるごとにやはり議論はしていかなきゃならぬ課題であるというふうに申し上げておりますので、いついつまでにどうこうするような、結論を出すという問題ではないと私は考えています。  ただ、五%に消費税率を上げるというこの話し合いの中でも、そ……

第131回国会 予算委員会 第1号(1994/10/11、40期、日本社会党・護憲民主連合)【政府役職】

○村山内閣総理大臣 今委員からお話がございましたように、国際情勢、国内情勢、大きな変革の時期にあるだけに、そうした新しい時代を築く決意のもとに、一体となってこれからも努力をしていきたいというふうに考えております。  御指摘のございました災害でございますが、とりわけ先般の北方領土に関連する被害につきましては相当甚大なものがあるというふうに報道もされておりますが、その被害の実態等々も十分に把握をしながら、適切に人道的な援助については惜しみなくやらなきゃならぬというふうに考えて、今対応について検討しているところであります。  それから、お話にもございました北海道南西沖地震対策、それから雲仙岳の噴火に……

第131回国会 予算委員会 第2号(1994/10/12、40期、日本社会党・護憲民主連合)【政府役職】

○村山内閣総理大臣 一般論として申し上げれば、証券会社との取引の中で株を買って損をした、その損失を補てんしてくれというようなことの取引というのは、私は決してよくないと思います。  しかし、個人的な関係については、これは公的に関知することではありませんから何とも御答弁のしようがありませんと、こういうことを申し上げたのであって、今前段で申し上げましたように、公的な立場で一般論として申し上げれば、それは決して好ましいことではない、禁止されることだというふうに言わなければならぬと思います。
【次の発言】 いや、それは具体的なケースについて事実関係が明確でないと、それは私はお答えようがないと思うのです。

第131回国会 予算委員会 第3号(1994/10/13、40期、日本社会党・護憲民主連合)【政府役職】

○村山内閣総理大臣 社会党が自衛隊を合憲とした理由につきましては、さきの九月三日に開催しました臨時党大会におきまして確認されたように、東西冷戦の終結で歯どめなき軍拡志向の危険性が消えたこと、さらにイデオロギー抜きの新しい安全保障政策を論議する土台ができたこと、戦後半世紀を経て必要最小限度の自衛力の存在を容認するという国民意識が形成されたこと等々を踏まえた上で、連立政権を担うという立場になったことなどを主な理由として、現在の自衛隊は憲法の枠内にあるという新しい認識の方針を出したと私は理解をいたしております。  さきの党大会における結論は、特に一九八六年の新宣言の採択以来、政権を担い得る党として、……


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第132回国会(1995/01/20〜1995/06/18)

第132回国会 決算委員会 第3号(1995/04/13、40期、日本社会党・護憲民主連合)【政府役職】

○村山内閣総理大臣 冒頭にごあいさつがございましたように、稲垣委員とは社会労働委員会等御一緒していただきまして、御交誼をいただき、御指導をいただいてまいりましたが、今御指摘のございましたような点につきましては、初心を忘れず、そういう心がけでこれからも取り組み、頑張っていきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願い申し上げたいと思います。  今決算審査の扱い、その結果の取り組み等についての御指摘がございましたけれども、決算は予算の執行の実績が問われる、予算で決められた項目がどのように国民に対して効率的、効果的に、有効に活用されたかというようなことが審査をされる。その審査の結果に基づいて次……

第132回国会 地方分権に関する特別委員会 第5号(1995/03/16、40期、日本社会党・護憲民主連合)【政府役職】

○村山内閣総理大臣 今委員からもお話がございましたが、政府・与党三党で熱心な御議論をいただき、まさに歴史的な画期的な私は法案ではないかというふうに思っております。  私も地方議会を経験してまいりましたが、地方の時代という言葉が使われて随分もう久しいわけです。国の政治全体をやはり変えていくためには、国と地方自治体との行政の仕組みというものを基本的に見直す、これは国の政治改革の大きなやはり柱になる、こういう理解というものはもう共通して皆さん持たれていると思いますね。そして、地方六団体を初め、地方制度調査会からも、随分久しい間この分権問題というものが議論をされて、そして提議もされてきたわけです。  ……

第132回国会 予算委員会 第2号(1995/01/26、40期、日本社会党・護憲民主連合)【政府役職】

○村山内閣総理大臣 今深谷委員からお話もございましたように、五千名を超すとうとい生命が亡くなる、三十万近い自分の家庭に住めなくて避難生活を余儀なくされておる被災者の方がおられる、私はこういう事態を重く受けとめていかなければならぬと思います。  同時にまた、現状のいろんな状況が報道もされますし、私も現地に行って見てまいりましたけれども、お互いに乏しさを分かち合い、苦しみを励まし合って、力を合わせて頑張っておられる皆さんや、あるいはまた全国から救援物資が寄せられたり、あるいはまたボランティアの皆さんが献身的に活動されておる。同時にまた、市の職員や県の職員や現地の警察官や消防署の職員等は、みずから被……

第132回国会 予算委員会 第3号(1995/01/27、40期、日本社会党・護憲民主連合)【政府役職】

○村山内閣総理大臣 きのうも集中審議の中でいろいろ御意見を拝聴いたしましたけれども、五千人を超すとうとい生命が亡くなられた、同時に三十万近い避難生活を余儀なくされている方がおられる。そういう方々の今の心境を考えた場合に、これはもう言葉では言い尽くせないほどの未曾有の大惨事になっているわけでありまして、政府として可能な限りのことはしてきたつもりでありますけれども、しかし、いろいろ御意見を拝聴してその経過を振り返ってみますと、まだああすればよかったこうすればよかった、こういう点が欠けておったというようなことは種々あったんではないかというふうに思われますし、そういうことにつきましては謙虚にやはり聞い……

第132回国会 予算委員会 第4号(1995/01/30、40期、日本社会党・護憲民主連合)【政府役職】

○村山内閣総理大臣 たびたびこの席でも申し上げましたように、何といっても五千人を超すとうとい人命を亡くしたとか、あるいは今なお三十万人に近い方々が避難生活を余儀なくされて、まだ瓦れきの下に恐らく亡くなられた方がおられるかもしれない、こういった悲惨な状況になっている現状を見たときに、振り返ってみて、欠くる点もたくさんあったのではないかというようなことがいろいろ指摘されておりまするけれども、そういう意味から申し上げますと大変申しわけない事態だということは感じておりまするし、そういうことを振り返ってみて、やはりこれから二度とこんなことを繰り返さないというぐらいの決意で厳しい点検もする必要があると思い……

第132回国会 予算委員会 第5号(1995/01/31、40期、日本社会党・護憲民主連合)【政府役職】

○村山内閣総理大臣 今回のこの地震による大災害に対しまして、政府は一丸となって今取り組みをいたしておりまするし、災害対策基本法に基づいて、それぞれの対策本部を設置し、現地にも対策本部を設置をして、そして万遺憾のないような対策を十分講じてやろうというので取り組みをいたしておるところでございますけれども、しかし、こうした経過を踏まえてみて、現在の対策基本法で果たして十分充足し得ておるのかどうかというようなことについても、やはりあらゆる角度から見直しをする必要があると思うのです。  私は、皆さんにもお願いしておりますけれども、現行法と体系でやれることは全部やってみて、なおかつ足りない点がある、特別立……

第132回国会 予算委員会 第6号(1995/02/01、40期、日本社会党・護憲民主連合)【政府役職】

○村山内閣総理大臣 今、中井委員から力強い激励と、行革については与野党ない、国会、政府を挙げて実行すべきものだという力強いお言葉をいただきましたから、心からお礼を申し上げたいと思うんです。  これは、今お話もございましたように、いろんな角度から考えて、それぞれの考えはあると思いまするけれども、端的に申し上げますと、やっぱり行政改革の目的は何かといえば、簡素で効率的な政府を実現するということが一つと、同時に、行政を取り巻く客観的な情勢というのは社会的にも経済的にもどんどん変わっていっているわけでありますから、その変わった状況に機敏に対応できるような、そういう行政組織というものを考えていくことが大……

第132回国会 予算委員会 第7号(1995/02/02、40期、日本社会党・護憲民主連合)【政府役職】

○村山内閣総理大臣 説明に不十分な点があって誤解をされたのではないかと思いますけれども、これは、朝鮮半島というのは、歴史的に日本の植民地支配が相当長く続いてきているわけです。それで、植民地支配が長く続いてきておった朝鮮半島と日本との関係というのは、ほかの国と朝鮮半島との関係とは違った意味におけるやはり位置づけがある、国民感情もあるというふうに思われます。  現に日本と韓国とはもう国交も回復しておる、しかし北朝鮮とはまた、五十年もたつ現在、その国交も回復しておらない、こういう現状については、やはり国民としてほかの国とは違った意味で考える点があるのではないかという意味のことを申し上げたのでありまし……

第132回国会 予算委員会 第8号(1995/02/03、40期、日本社会党・護憲民主連合)【政府役職】

○村山内閣総理大臣 たびたびこの席でも申し上げましたし、また今委員からもお話がございましたように、これまでの経過を振り返ってまいりますと、もう胸を締めつけられるようなそういう場面が多々あったことについて、本当に私もそういう思いでございます。  ただ、今御質問がございました点を、若干経過を振り返って申し上げますと、今回の地震災害を、その発生直後の午前六時過ぎ、私はテレビで知りました。たしかテレビでは、神戸が震度六、淡路島が震源でマグニチュード七・二というような放送があったというふうに記憶しておりますが、そういうテロップが流れておりました。  そのテレビを見て、直ちに秘書官の方に連絡をとって、警察……

第132回国会 予算委員会 第9号(1995/02/06、40期、日本社会党・護憲民主連合)【政府役職】

○村山内閣総理大臣 先ほど来、今の日本の財政が抱える歳入歳出にわたる大事な問題点があらゆる角度から指摘をされましたけれども、そういう厳しい現状にあるということを前提に踏まえた上で歳出の洗い直しをして、できるだけ削減をし、効率的、効果的に金が使えるような道筋というものを明らかにしていくということも大事だと思います。  同時に、単につじつまを合わせるというのではなくて、日本の財政が健全な足取りをたどっていく、そのためには、歳入についてもどのような角度からどのような問題点をきちっと始末をつける必要があるのかというようなことについて、いろんな御指摘がございましたけれども、私は確かにそうだと思いますし、……

第132回国会 予算委員会 第10号(1995/02/07、40期、日本社会党・護憲民主連合)【政府役職】

○村山内閣総理大臣 細川さんが辞意を表明されてから後、後継内閣をどうするかという話で、私どもは党で方針を決めて、私は委員長ですから、ですから、党の方針に基づいて連立政権の樹立に話し合いをしてまいりました。まあその間、いろいろな情報が個々に飛び交っておりましたけれども、その三人でお会いしたことも事実です。  それは、当時国民福祉税等の話もありまして、これではやはり連立もいかないのじゃないか、何とか知恵を出し合ってうまくやれる方法はないのかというようなことの相談もしたことがありますからね。その際に、こういう動きもありますよということの、いろいろなある情報の一つをお互いに交換し合っていましたから、そ……

第132回国会 予算委員会 第16号(1995/02/22、40期、日本社会党・護憲民主連合)【政府役職】

○村山内閣総理大臣 今委員からお話がございましたように、これはもう想像を絶する未曾有の大被害をもたらしました今回の阪神・淡路大地震につきまして、いろいろなことが指摘をされておるわけでありますが、とりわけ初動の態勢のあり方について、いろいろな御意見と御批判もいただいてまいりました。  私どもは、これはもう謙虚に受けとめて、もし明日何かあったときに何ができるのかということをやはり早急に確立する必要があるというので、関係各省の担当者を集めたチームをこしらえまして、そしてまず情報の収集をどうして図っていくか、正確な情報をつかんだ上で直ちにやらなければならぬことは何ができるのかというようなことについてい……

第132回国会 予算委員会 第17号(1995/02/23、40期、日本社会党・護憲民主連合)【政府役職】

○村山内閣総理大臣 初動期における対応について、この集中審議の中でもいろいろ御意見や御批判がございましたことにつきましては、十分重く受けとめております。  何といっても、やはり五千四百人を超すとうとい犠牲者が出る、あるいは当初は三十万からの避難生活を送られる市町村民がおられたといったような大災害をもたらしたわけでありますから、これはやはり重く受けとめて、そして先ほどもお話がございましたように、この初動期のあり方あるいは危機管理のあり方等について、率直に見直すところは見直して、直すところは直して、そして今後の対応を十分図っていく必要がある。  で、お話もございましたように、当面、仮にあした何かあ……

第132回国会 予算委員会 第18号(1995/02/24、40期、日本社会党・護憲民主連合)【政府役職】

○村山内閣総理大臣 今外務大臣から御説明がございましたけれども、委員御指摘のような提唱がなされていることは私も十分承知をいたしております。  しかし、人間の安全保障という概念規定というものがまだ国際的に共通して定着をしていないという状況もございまして、この三月に開かれまする社会開発サミットは、これはもう目的が明確になっておりますし、具体的に取り上げる事項も、例えばこのコペンハーゲンにおける開発サミットの中心課題というのは、貧困の撲滅、雇用の拡大、社会的統合の推進、これは社会的弱者の社会参加の促進、こういった討議をされる項目が明確になっておるわけです。  私は、こういうものを社会開発の中心的な課……

第132回国会 予算委員会 第19号(1995/02/25、40期、日本社会党・護憲民主連合)【政府役職】

○村山内閣総理大臣 今お話がございましたように、六時過ぎのニュースで、私はテレビで知ったわけです。  これはせっかくの御質問の機会でありますから、私の感想を率直に申し上げたいと思うのですけれども、これだけの想像を絶する未曾有の大災害が起きた。もう五千四百人を超すとうとい生命がなくなられた。また、家が倒壊されて、あの震災があった当時は三十万を超す皆さん方が家をなくして集団的な避難生活をされ、あるいは負傷された方もございました。私は、亡くなられた方々や遺族の方々に謹んで哀悼の誠をささげたいと思いまするし、同時に、負傷され、今なお避難生活をされている皆さん方に心からお見舞いを申し上げたいという気持ち……

第132回国会 予算委員会 第26号(1995/04/20、40期、日本社会党・護憲民主連合)【政府役職】

○村山内閣総理大臣 いろいろ今円高問題をめぐっての御意見がございました。政府がそれなりに機敏に対応するタイミングの問題等についてもいろいろ御意見やら御批判はあることも十分承知をいたしております。  ただ、政府としては、為替相場の動向を含む内外の経済動向を十分に注視をしながら、適切かつ機動的な経済運営を行うべきであるという視点からそれなりの努力をしてきたつもりでありまするし、それぞれ関係省庁においても今お話もございましたような観点から御努力をいただく。同時に、これは個々ばらばらにやったのでは効果が上がらぬわけですから、したがって関係する閣僚の会議を開いて、そして十分な連携をとり合いながら進めてき……

第132回国会 予算委員会 第28号(1995/05/17、40期、日本社会党・護憲民主連合)【政府役職】

○村山内閣総理大臣 深谷委員の質問にお答えする前に、大変申しわけございませんが、冒頭に一言申し上げておきたいと思うのですが、去る四月二十日の予算委員会における石田委員の質問に対して、私の、別件逮捕という言葉を使った発言についてでございます。  この答弁は、オウム真理教をめぐる種々の犯罪容疑の捜査を行う過程において、同関係者による犯罪が次々と発覚をし、捜査当局が、これらの犯罪に対して、法令の許す範囲で可能な限り捜査を尽くしているという趣旨を申し上げたのでございますが、結果としてやや舌足らずで誤解を招きかねない表現となったことにつきまして、謹んでおわびを申し上げ、皆様方の御理解を賜りたいというふう……

第132回国会 予算委員会 第29号(1995/05/18、40期、日本社会党・護憲民主連合)【政府役職】

○村山内閣総理大臣 究極的に核を廃絶するというそういう方針には、これはもう一貫してとり続けてきている方針でございまして、変わりはありません。  それで、そのNPTをお互いに確認をし合うということは、今核を持っておる国と持たない国があるわけです。今核を持っておらない国にまで核が拡散をして保有されるということについては、これは究極的な核を廃絶するという目的に反するわけでありますから、したがって、このNPT無期限延長について賛成をする、こういう態度を日本政府としてはとってまいりました。  それで今回、先週終了したNPT再検討・延長会議において決定したことについては全面的に賛意を表しておるところであり……

第132回国会 予算委員会 第30号(1995/06/06、40期、日本社会党・護憲民主連合)【政府役職】

○村山内閣総理大臣 今委員から御指摘もございましたように、ようやく日本の経済も緩やかながら持続的な成長の明るさが見えた、こういう状況の中に、急激な円高等もございまして、今お話もございましたような、例えば鉱工業生産指数やらあるいは完全失業率なんかを見ましても、日本の経済も腰折れの感があるのではないか、こういう懸念が表明されておるという厳しい認識はいたしておるところであります。  そういう背景というものはいろいろな背景があると思いますけれども、大きな流れからすれば、今御指摘もございましたように、一つは急激な円高と、もう一つは経済の動脈的な役割を果たしている金融に不良資産があって安定していないという……

第132回国会 予算委員会 第31号(1995/06/12、40期、日本社会党・護憲民主連合)【政府役職】

○村山内閣総理大臣 今委員の御質問の中にもございましたように、去る六月六日、東京地方検察庁において、オウム真理教代表の麻原彰晃こと松本智津夫らを地下鉄サリン事件に関する殺人罪及び殺人未遂罪で東京地方裁判所に公判請求したのを初めとして、関係被疑者を同罪ないし殺人予備罪等でその都度公判請求した旨、私は報告を受けております。検察当局は法と証拠に基づいて厳正に処分を行ったものと私は承知をいたしております。  今委員からもお話がございましたように、日本の犯罪史上かつてなかった悪質な卑劣きわまる犯罪でございまして、警察はもとより総力を挙げてその犯人捜査と全容解明のために取り組んできたことについては、もう皆……


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第134回国会(1995/09/29〜1995/12/15)

第134回国会 災害対策特別委員会 第5号(1995/11/07、40期、日本社会党・護憲民主連合)【政府役職】

○村山内閣総理大臣 遅くなったことをおわび申し上げます。  今御指摘のございました阪神・淡路の大震災に何を学んだか。私は、阪神・淡路大震災が起こった時点で、この地震、災害に遭った地域における市の職員、県の職員あるいは消防署の職員、警察の職員、そういう災害対策に当たる職員の皆さんが大部分被災者であった、同時に情報連絡網が完全に断たれた、こういうことがやはり被害を大きくした大きな原因ではないかということも考えられますので、そういう点も反省をし、何をおいてもいち早くやはり正確な情報を官邸でつかむということが大事ではないかということを第一に考えました。  したがって、その情報がつかめるようにするために……

第134回国会 宗教法人に関する特別委員会 第3号(1995/11/02、40期、日本社会党・護憲民主連合)【政府役職】

○村山内閣総理大臣 今委員からお話がございましたように、宗教というものが、心の安らぎを与えたりあるいはまた公益法人として社会的にいろいろな役割を果たしてきておるという面もたくさん私はあると思います。しかし、最近のオウム事件のように、宗教に名をかりて犯罪を犯すといったような事例も散見をされる。こういうことを一つのきっかけにして、宗教法人のあり方というものについて国民の関心が非常に高まってきた。  いろいろ調査をしてみますと、今御指摘もございましたように、宗教団体が宗教法人としてどのような活動をしておるのかというようなことについてなかなか把握ができない。とりわけ、一つの例を申し上げますと、所轄庁等……

第134回国会 宗教法人に関する特別委員会 第4号(1995/11/06、40期、日本社会党・護憲民主連合)【政府役職】

○村山内閣総理大臣 オウムが引き起こしたこの一連の凶悪な犯罪事件と今度の宗教法の改正とは、私は直接的には結びつかないものだというふうに思いますね。ただ、この宗教法人法の改正がこれだけ政治の俎上に上ってきたきっかけになったことは間違いないと思います。それで宗教法人法というものに非常に関心を持たれた。  このオウム事件をきっかけにして、今の宗教法人法の問題に全然改めるべき点がないのか、こういう話になってまいりますと、例えば、この委員会でもたびたびお話がございましたけれども、東京都がオウム真理教の所轄庁になっておる、ところが実際には山梨県や熊本県やいろんなところでやはりオウム真理教の活動がなされてお……

第134回国会 宗教法人に関する特別委員会 第5号(1995/11/07、40期、日本社会党・護憲民主連合)【政府役職】

○村山内閣総理大臣 今委員から、戦前戦中の治安維持法あるいは宗教団体法等の問題についてお触れがございました。私も全く同じように受けとめて理解をいたしております。  そういう反省の上に立って、二度とこういう過ちを繰り返してはいかぬという意味で、私は、憲法も新しくつくられた、新憲法ができたというふうに思いますし、その新憲法の二十条では、今委員からもお話がございましたように、信教の自由とそれから政教分離の原則というものがしっかり確立されているわけですね。この憲法で確立されておる二十条の条文というものを前提にして今の宗教法人法がつくられておる、私はそう思っております。  ただ、お話もございましたように……

第134回国会 宗教法人に関する特別委員会 第8号(1995/11/10、40期、日本社会党・護憲民主連合)【政府役職】

○村山内閣総理大臣 憲法で定める政教分離の原則は、憲法第二十条第一項前段に規定する信教の自由の保障を実質的なものにするため、国及びその機関が国権行使の場面において宗教に介入しまたは関与することを排除する趣旨であり、それを超えて、宗教団体が政治活動をすることも排除した趣旨ではないというふうに私は解釈、理解をいたしております。  そうであるとするならば、宗教団体の政治的活動が憲法上許されないとすべきではなく、その政治的活動の自由は、憲法第二十一条第一項が集会、結社及び言論その他一切の表現の自由を保障している趣旨にかんがみましても、尊重されるべきものであると考えております。

第134回国会 予算委員会 第2号(1995/10/11、40期、日本社会党・護憲民主連合)【政府役職】

○村山内閣総理大臣 三党連立内閣が発足して以降の三党の政策協調によって、戦後処理の問題等についても一つ一つ確実に解決してきたつもりでありますけれども、それなりの御評価をいただきましたことについて、心からお礼を申し上げたいと思います。  今、国際情勢の変化の中におけるこの日米安保条約の持つ役割というものについてのお尋ねでありますけれども、確かに私は、冷戦構造が崩壊した後、地球規模の大きな戦争というものはもう想定できないのではないか。しかし、現実にこの日本の周辺を見渡しましても、まだそれぞれが、軍拡をやっている国もありますし、それから紛争の火種になりそうな問題を抱えている地域もやはりあるわけですね……

第134回国会 予算委員会 第3号(1995/10/12、40期、日本社会党・護憲民主連合)【政府役職】

○村山内閣総理大臣 今言われるように、宗教法人法の改正について意図的にマスコミに対して宣伝をしていただくというねらいを持って話をするとか、あるいはその前提として、マスコミの皆さんも言うことを聞いてくれるだろう、なぜならば再販問題があるからというようなことを前提にして話をする話なら、それは私はやはりマスコミの皆さんの立場もそんなものだろうかということだってありますから、一概には言えないのじゃないかと思うのですよ。そういう誤解を与えるようなことはすべきではないと思いますけれども、またしかし、決して訪れた本人もあるいは受ける側もそんなことで左右されるものではない、私はそう思っていますね。  したがっ……

第134回国会 予算委員会 第4号(1995/10/13、40期、日本社会党・護憲民主連合)【政府役職】

○村山内閣総理大臣 委員御指摘のように、公共投資が経済成長に寄与する割合というのは大変大きいものがあることは、私は否定できないと思います。ただ、従来のような考え方だけで公共投資というものを考えていいのかということになれば、やはり現状を見据え、将来を見据えた立場で、今お話もございましたように、公共投資の配分のウエートというものをどこに置くことが一番いいのかというような配分の見直しとか、公共投資自体の質の問題とか、そういう問題についてはもう絶えずやはり検討していく必要があるんではないかということが一つです。  それからもう一つは、今お話もございましたように、経済成長を阻んでおるボトルネックは一体ど……

第134回国会 予算委員会 第5号(1995/10/26、40期、日本社会党・護憲民主連合)【政府役職】

○村山内閣総理大臣 今本人からお話がございましたように、戦後二十一年に、東海科学専門学校というのがあって、そこに夜間部が設置をされたから、昼間働きながら夜間の学校に学んだ、二十一年、二十二年に学んで、途中でもうその専門学校も退学された、こういう経緯でありますし、その東海科学専門学校が今日の東海大学にずっとこうつながっていっておる、こういうことも含めてそういう用語を使われたんだと思うのですけれども、これは、東海科学専門学校というのは、文部省が認定する学校ではなくて、言うならば各種学校ではなかったかと私は思うのです。そうであるとすれば、やはり適切さを欠いているというふうに私は思います。  思います……

第134回国会 予算委員会 第6号(1995/12/13、40期、日本社会党・護憲民主連合)【政府役職】

○村山内閣総理大臣 今お話がございました「もんじゅ」のナトリウムが漏えいするといったことによる事故については、まことに遺憾なことでありまして、私は、何よりもやはりその「もんじゅ」が存在する地域の住民や県民、国民全体に対する不安を解消するということの手だてをしっかり講じてほしい、同時に、原因究明を徹底させて、そして二度とこういうことが起こらないような、そういう安全面の確保というものはしっかりやってほしいということを強く科学技術庁なりあるいは原子力安全委員会なり関係機関に申し伝えたところでございます。  今お話がございましたように、我が国としては、昨年六月に総合エネルギー調査会において長期エネルギ……

第134回国会 予算委員会 第7号(1995/12/14、40期、日本社会党・護憲民主連合)【政府役職】

○村山内閣総理大臣 今大蔵大臣から答弁があったことに尽きると思いますけれども、井口というお話のございました元大和銀行の職員が十一年間にわたって十一億ドルの不正を行ってきた。これは、大和銀行の内部管理体制に問題があったんではないかとか、あるいは業務運営に不適切な点があったというようなことが指摘をされて厳しい処分がなされたことについては、日本の金融機関全体のあり方に対して不信を高めた。あるいは、不良資産問題等に対するものも含めて、日本の金融機関に対する評価というものが非常に下がった。それがまたジャパン・プレミアムといったようなものを惹起しておる。こういう事態を考えた場合に、私どもはやはりこの教訓を……


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※このページのデータは国会会議録検索システム衆議院ウェブサイトで公開されている情報を元に作成しています。

データ更新日:2023/02/05

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