このページでは伊吹文明衆議院議員の41期(1996/10/20〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は41期国会活動統計で確認できます。
○国務大臣(伊吹文明君) 労働基準法の一部を改正する法律案について、その趣旨を御説明申し上げます。 今日、我が国を取り巻く内外の環境は大きく変化し、そのため経済社会も構造変化に直面いたしております。また、労働者の働き方や就業意識の多様化も進んでおります。このような状況のもとで豊かで安心できる社会、健全で活力ある経済を実現していくためには、働く人々が意欲にあふれ、能力を存分に発揮するとともに安心して働くことができるよう、職場における労働条件や環境の整備を進めることが重要であります。 このような観点に立って、制定以来五十年を経過した労働基準法について、時代の変化に即応したものとするとともに、そ……
○伊吹委員 自民党の伊吹でございます。 きょうは新進党の皆さんも御苦労さまでございました。 先ほど野田提案者からお話がございました新進党の御提案、つまり消費税の三%凍結という案を議論をしながら、果たしてそれが現実にうまくいくのかどうか、うまくいかない場合には日本の国というのはどうなるのかということを国民の皆さんにテレビあるいは報道を通じてきょうは見ていただく、そしてその中で政治家のあるべき姿、政党のあるべき姿というものをもう一度考えてみたいと思いますので、どうぞよろしく御協力のほどをお願いいたします。 さて、先ほど、今日の金融状況あるいは経済状況にも大変大きな影響を与えた日本銀行の通貨供……
○伊吹委員 自由民主党の伊吹でございます。 私は、数年前この法律を初めて国会に議員提案という形で出したときに、自由民主党としてこの法案を国会に出そうということの自民党の厚生政策の責任者でありました。当時は今の総理の橋本さんが実は政務調査会長で、私の上司であったわけですが、そのときに、法律は国会に出すけれども、党議拘束は外そうという議論を橋本さんといたしました。 一つは、言うまでもなく、自分の臓器を使ってもらいたい、あるいは使ってもらいたくない、また、臓器を移植してもらって人間らしく他人のために尽くす命を欲しい、あるいは人からそういう移植を受けずに、与えられた命の限り人間的に生きていきたいと……
○伊吹国務大臣 今の御質問、私は大変共感を持って伺っておりました。現在、御承知のように、六十五歳以上の人口は六人に一人、こう言われておりますが、二〇二〇年には大体四人に一人ということになってまいります。 そこで、御年配の方々の勤労の能力というのがどの程度であるかというのは、的確な資料はございませんが、むしろ先生が御専門だと思いますが、ある全国紙で読みましたところでは、昭和三十年を標準とすると、〇・八を掛けるのが正しいのじゃないかと。だから六十歳であれば四十八歳、七十歳であれば五十六歳ということだろうと思います。 そこで、社会保障構造改革の一環として、先ほど来お話がございますように、長寿化、……
○伊吹国務大臣 今先生お尋ねの数字についてまず申し上げますが、平成八年度の雇用保険の高年齢求職者給付金の支給実績は、対象者が十二万六千人、支給額は九百一億円、支給総額のうちの国庫負担は百五十四億円であります。 ただ、一つ私から申し上げたいと思いますが、六十五歳以降の方は厚生年金ないし国民年金を受けておられます。そして同時に、今先生の御指摘である雇用保険というものも別途ございます。これは何も労働省や厚生省が自分たちのものとして持っておるものではありません。汗を流し、懸命に働いている労働者や中小企業の方が苦しい中から積み立てたお金を預かっているわけです。 したがって、今、長寿、そして少子社会の……
○伊吹国務大臣 労働大臣としての御質問ではないという前提でお答えをしたいと思いますが、年金というのは一種の保険計算によって掛けられているわけでありますが、これは、長寿’少子化、それからもう一つはバブル崩壊に伴う運用利回りの低下、そういうことを踏まえて、年金財政というものが将来的には極めて難しいという状況になっているわけですから、できる限り約束事を守っていくためにどこで修正をしていかなければならないかという問題だと思います。 したがって、今大蔵大臣の、あるいは政治家としての三塚先生の御発言として、自発的にという御発言がございました。そこのところが非常に難しい問題だろうと私は思いますが、自発的に……
○伊吹国務大臣 先生がおっしゃった基本認識と私の考えは共通をしておると思います。 その後、政府では、ことしの五月十六日に閣議決定をいたしました経済構造の変革と創造のための行動計画というのがございます。この中では、現在の医療、福祉分野の雇用の規模が三百四十八万人、これが二〇一〇年には四百八十万人となる、百三十二万人の増加でございます。したがって、先生の御指摘は私は正しいと思います。 ただ、我々は、統制経済や、失礼でございますが、社会主義、共産主義の世の中で現在の日本は動いておるわけではございません。市場経済と自由社会で動いております。したがって、この原理原則の中で今おっしゃったような医療、福……
○伊吹国務大臣 このたび労働大臣を拝命いたしました伊吹文明でございます。どうぞよろしくお願いを申し上げます。 衆議院石炭対策特別委員会の審議に先立ちまして、一言ごあいさつを申し上げたいと思います。 現在、政府は二十一世紀を展望いたしまして、大きな視野から、経済構造改革を初め六大改革に取り組んでおります。石炭鉱業は、戦後のエネルギー構造の転換が進む中で、構造改革の大波をかぶり、各般にわたる構造調整が進められてまいりました。 こうした中で、労働雇用面におきましても、多くの方々が職を失うなどつらい思いをされてまいりましたが、現在でも、三井三池炭鉱の閉山によるものを含め千二百名を超える離職者の方……
○伊吹国務大臣 先生御指摘のとおり、石炭産業というのは、戦後の大変な日本への貢献の後のエネルギーの構造改革の中で苦難の道を歩んでおられるわけでございますから、今御指摘のございました三井三池炭鉱が三月三十日に閉山をいたしましたが、これを含めまして、今御理解いただいたように早急にその内容についていろいろ変えるということは難しゅうございますが、与えられた政策のすべてを動員をいたしまして、お役所仕事に陥らないように、迅速に、温かい気持ちで対応するように事務局にきちっと指示をいたしますので、よろしくお願いいたします。
【次の発言】 基本的には先生御指摘のとおりだろうと思います。先ほど御確認いただいた数字……
○伊吹国務大臣 ただいま深谷委員がおっしゃいましたように、国際化が進み生産拠点が海外に行くとか、あるいはまた若い方の意識の違いもございましょうし、いろいろな理由があって、おっしゃっているような大変残念な事態が生じているということは十分認識をいたしております。 科学がどのように進んでも、そして進むことは歓迎すべきことでありますけれども、それを生産に結びつけて経済の発展に結びつけていけるのは、やはり熟達をした自己責任意識のしっかりとある労働者だと私は思っております。大企業がどんなに生産システムが進んだといたしましても、日本の経済構造では、それを支えているのは、額に汗をして歯を食いしばって働いてい……
○伊吹国務大臣 金融不安に伴い雇用不安が生じてきているということは、先生御指摘のとおりだろうと思います。 そこで、私は三つの問題があると思いますが、一つは、まじめに働いていた労働者、勤労者の労働債権をしっかりとまず確保するということでありますが、これは現在までのところ、北拓、山一その他の金融機関については、我々の調査あるいは聞き取り等によりまして、この点については不安なく処置されていると思います。 第二番目に、当該企業の失業者をどうするかということでありますが、これはいろいろ金融機関等によりまして、状況がかなり異なります。例えば、北拓の場合は、営業譲渡という形がとられますので、営業に伴って……
○伊吹国務大臣 このたび、労働大臣を務めることになりました伊吹文明でございます。どうぞよろしくお願いを申し上げます。 先生方御承知のとおり、我が国はいや応なく国際化の大波をかぶり、国内的にも少子・高齢化が進むなど、大きな転換期にございます。このような中で、日本国と日本人が現在の平和で恵まれた暮らしを維持、向上させていくためには、何よりも、この社会を支える方々、すなわち働く方々が生きがいを持ち、安心してその持てる能力を十分に発揮できる環境をつくっていくことが大切であると考えております。 このために労働行政の果たすべき役割は大切であります。すなわち、日本人が活力にあふれ、創造的に働くことができ……
○伊吹国務大臣 今、大石委員が的確におっしゃいましたような構成メンバーでお話をさせていただきまして、特に、ロシアが初めてこの会議に参加をして、サミット八カ国ということで協議をいたしました。 日本でも雇用問題は今大変深刻だと言われておりますが、諸外国では大体失業率が二けた近くになるというのが普通でございまして、そういう中で、特に学卒の若い方々と、それから六十歳、六十五歳後の御年配の方々の雇用問題が深刻であるというのは、実は世界共通の問題であったわけであります。 そこで、委員御承知のとおり、雇用というのは基本的にはやはり、マクロ経済がうまくいって有効需要を創出することによって雇用の場を与えてい……
○伊吹国務大臣 突然のお尋ねでございますので十分なお答えができるかどうかわかりませんが、まず、現在の失業率あるいは有効求人倍率から見て、現在の雇用状況はやはり非常に厳しいと私どもは認識をいたしております。 その中で、総合経済対策をつくります際には、社民党の御示唆もございまして「雇用対策」という一つの項目を起こしました。 その中にございますのは、労働省として実行できます、例えば雇用調整助成金、これは、大型倒産が起こった場合あるいは雇用調整が行われている場合に、人を解雇せずに引き続き職場にとまってもらうための助成金ですが、これを上積みするとか、あるいは従来の待ちの姿勢で求人を待っているのじゃな……
○伊吹国務大臣 児玉委員おっしゃるとおり、額に汗して働きたいと思っている人たちに雇用を維持し、その雇用条件、労働条件を守っていくというのが労働省の、あるいは労働福祉省の一番大きな仕事でなければならない、それはそのとおりだと思います。 そこで、これは今回提出いたしました中央省庁等改革基本法案の読み方でございますので後ほど総務庁長官から再度お答えいただければよろしいと思いますが、まず第十五条というのがございます。十五条に従って別表の第二というのがあるわけですね。その中に労働福祉省というのがありまして、その労働福祉省の「主要な任務」のまず第一に「雇用の確保」というのが先生がおっしゃるとおり書いてあ……
○伊吹国務大臣 基本的に申せば、国の行政機関である各省の名称というのは、やはり何をやっているかということが国民からわかるというのが一番私は大切だと思っております。その上で、簡単で親しみやすいものであればさらにいいわけで、私は伊吹文明と二文字ですが、小泉厚生大臣は純一郎と三文字でございます。ですから、内容を的確にあらわせばいいわけでありまして、新しい省庁の名前は、しかし一応、これは小泉さんが頑張られたからかどうかはわかりませんが、附則の第二項で、みんなで考えてみようということは御提案の中に書いてあるわけですから、官僚や、その役所の後ろにいる各種団体の手のひらで踊るのではなくて、本当に国民のために……
○伊吹国務大臣 衆議院石炭対策特別委員会の御審議に先立ち、労働大臣として一言所信を申し述べ、委員各位を初め、国民の皆様の御理解と御協力をお願い申し上げたいと存じます。 政府は、現在、二十一世紀を展望し、大きな視野から、経済構造改革を初めとした六つの改革に取り組んでおります。石炭鉱業は、戦後のエネルギー構造の転換が進む中で、他産業に先立ち構造改革の大波をかぶり、これまで各般にわたる調整や対応策が進められてまいりました。 労働雇用面について申し上げれば、エネルギー転換のあおりを受け多くの方々が職を失うなど、つらい思いをされてまいりましたが、現在でも、三井三池炭鉱の閉山によるものを含め、千名を超……
○伊吹国務大臣 私は、実は率直に申し上げて、先生方のように、お地元の事情もあり、この問題に鋭意取り組んで勉強し、研究してこられた方々と違いまして、必ずしも十分、先生方のレベルまでの知識はありませんが、今のお話を伺っていて、米の自由化というか食管のときと同じような議論だなという感じが、率直に私はいたしました。 そこで、平成十三年までの対策というのは、御承知のように、閉山あるいは合理化、こういうものについて三年間の対策をやり、そしてそれが三年を過ぎれば一般の失業対策に移っていくという仕組みで今行われているわけで、十三年で仮に終了したとして、その三年前までに太平洋あるいは松島池島炭鉱の問題が処理さ……
○伊吹国務大臣 まず、短期的には、これは経済政策よろしきを得て有効需要が適切に確保されなければ、雇用というものは維持できません。したがって、最も健全であるべき日本経済でございますから、これが金融に鼻面を引き回されないように、また金融機関が証券市場の動向に一喜一憂しなくてもいいように、補正予算やいろいろな法律をお願いしておりますので、総理初め関係閣僚がるる申し上げておりますように、一刻も早くこれらを国会の御審議を経て通過させていただくことが当面の最大の景気対策だ、雇用対策だと思っております。 同時に、やや中長期的には、先生が御指摘のように、新しい技術と、それから資金と、そしてそれをうまく使う労……
○伊吹国務大臣 全体の認識は今先生がおっしゃったことと私は同じでございます。特に、先ほど総理が申し上げましたように、長期的、構造的な考えと、短期の心配ということを先生ははっきり分けて考えておられますので、当面のことについて申し上げれば、まず、昨年末に私の名前で都道府県知事に通達を出しまして、職業の紹介のマッチングについて、より一層内容を充実し、きめ細かにやっていただきたいということを申し上げておりますし、また大口倒産等が起こりました場合には、雇用調整助成金の活用等によりまして下請等の失業が生じないように対応をとっているところであります。特に、御承知のように、ゼネコンについては、東海興業、大都工……
○伊吹国務大臣 資産公開に届け出てあるもの以外の株は保有いたしておりませんし、株式取引もございません。
【次の発言】 政府側からだれがお答えするのが適当かわかりませんが、国民にかわりまして国が持っております求償権の大部分は労働省の労災保険でございます。これは、オウムが不法な行為をして、出勤途上に労災を受けられた方にお払いをしたお金でございます。当然、労働省というものはお金は持っておりません。国民五千万人の働く方々からお預かりをしている保険の運用としてこれをお払いしたわけです。
したがって、オウムの不法行為によって起こったことについては、五千万人の方々にかわって、国が今おっしゃった求償権をオウ……
○伊吹国務大臣 今、先生と総理とのやりとりを聞いておりまして、私は大変現実的なお話だろうと思っております。 御指摘のように、六十五歳以上の方々は、個人的な差が非常にありますが、従来に比べましてはるかに働く意欲、また健康を持っておられると思いますし、少子化ということも言われておりますから、長い目で見ると、実は労働人口というのは将来の日本経済のボトルネックになるかもわかりません。そういう意味からも、六十五歳以上の方が現役で働いていただくということは、御指摘のように私は大変重要だろうと思います。 そこで、例えば六十五歳以上の方々の健康状態あるいは働く意欲、資産の状況等によって、いわゆる五十、四十……
○伊吹国務大臣 先週もお答えいたしましたように、現在発表されております三・五という失業率、また有効求人倍率から見ますと、従来の日本的感覚からいうと大変厳しい状況にあると考えております。 したがって、中長期的には構造対策をやらねばなりませんが、短期的には、これは経済運営というか有効需要によって雇用というものは左右されるわけであります。企画庁長官も再三お答えを申し上げておりますように、一年間終わって締めてみれば損益計算書は黒字になっているのに、運転資金が貸し渋りの結果、調達できないという不安感の上に、現在私は不況があるのではないかという判断をいたしております。 金融二法が通過をして、これが本格……
○伊吹国務大臣 現在の国民の生活、未来の日本人のあり方、そして国民負担、未来の負担、いろいろなことを総合的に考えてこの予算案が一番いいと思い、我々は憲法に従って、国務大臣として全員がこれにサインをして提出したわけでございますから、お一人お一人お聞きになるまでもなく、私は最良のものだと思っております。
○伊吹国務大臣 具体的な事実関係等については、一審、二審、まあ地裁、高裁ですね、判決が出まして、そして今最高裁で争われていることですから、三権分立の立場上、行政府の一員であり、かつ立法府に議席を持つ私が裁判に影響を与えるようなコメントはこの際差し控えたいと思います。 大森先生が今おっしゃったこの具体的なケースについては、裁量労働制がということを今おっしゃいましたが、本来ホワイトカラーのこのケースについては、これから法改正が行われる分野のお仕事をしておられた方であって、裁量労働制の結果今問題になっているようなことが起こったという御説明の仕方は、私は、やや無理があるんだと思います。 それから、……
○伊吹国務大臣 今先生のお話のように、私は、日本の子供が日本人として生きていく知恵といいますか、子供としてのしつけといいますか、これをきっちりと身につけていくのは、学校よりもやはり家庭だと思っております。そういう意味では、家庭の一員である、今御指摘の父親が学校の参観等に参加をして御一緒におやりになるということは、まことに私は結構というか、むしろそうなければならない。 そのために、不必要な長時間労働であるとか、あるいは有給休暇を完全に消化していないなどということが数字の上で出ているようでございますけれども、必要であれば、文部大臣とも御相談して、そういうものは十分消化していただけるように私は話し……
○伊吹国務大臣 十七日の閣議後の記者会見で、記者の方から少しやりとりがありました。事実を正確に申し上げなければいけませんので、お許しをいただいて、こういう質問でございました。 あすが大手の金属の集中回答日なのですが、金額等に触れるのは大臣として好ましくないということですが、かなりの低額の回答が出てきた場合、春闘とか賃金決定の方式として個人の業績に応じてという話が随分入ってきたりしますが、その賃金決定のあり方について大臣の御意見はございますかと、こう聞かれたわけでございます。 そこで私が答えましたのを、実はこういうことも間々起こりますので、労働省の諸君がテープできちっととってくれております。……
○伊吹国務大臣 ただいま総理がお答えをいたしましたように、政府としては本当に、働く一人一人の労働者の代表である組織に対しては、いつも窓口はあけております。したがって、できるだけ連合も組織率を上げていただいて、そして働く労働者お一人お一人の立場に立って発言をしていただく限り、常に窓口はあけております。
それから、もう一つ申し上げれば、政府としては例えば経済団体とも意見の交流をいたしておりますが、経済団体としては特定の政党の支持ということは今まで明言されたことはございません。
【次の発言】 まず、参議院でお答えをいたしましたのは、御質問が、今就職できていない人はどの程度いるかという御質問でござい……
○伊吹国務大臣 失業と申しますか雇用情勢についてはもう皆さん御承知のとおりでございますので、国民の皆さんから見て将来に不安を持っていらっしゃる状況であるということは、我々十分認識をいたしております。 今、委員が御指摘になりましたように、将来を見据えてかなり長い目でいきますと、やはり構造改革を実現して新しい働き方、働き場所というものをつくっていかねばなりません。そのためには、一つは規制緩和というものがございます。それからもう一つは、介護のように、国民のニーズにこたえて政府として積極的に仕事をつくり出していくという分野がございます。それから、科学技術の振興等をやってニュービジネスを起こしていくと……
○伊吹国務大臣 ただいま委員が御指摘になりましたように、景気の状況を受けまして、雇用状況は非常に深刻になっております。そこで、補正予算を組みましたときには、当時連立与党でございました御党の御示唆もあり、雇用対策という一項目を総合経済対策の中に起こしまして、それを受けて実は補正予算を作成したわけでございます。 しかし、その後、今お話がございましたように、四月の失業率が四・一%になるなど、現下の雇用状況はまことに、さらに厳しさを増してきております。そこで、雇用対策本部を総理のもとに開催をいたしまして、政府一体となって、この本予算と補正予算の実施について、地域、業種、年齢層別の雇用失業状況に対応で……
○伊吹国務大臣 おはようございます。 労働委員会の御審議に先立ち、今後の労働行政についての所信を申し述べ、委員各位を初め、国民の皆様の御理解と御協力をお願い申し上げたいと存じます。 我が国は、経済のボーダーレス化の中、少子・高齢社会を迎えるなど、大きな転換期にあります。日本が現在の平和で恵まれた暮らしを維持発展させていくには、経済が順調に発展を続け、健康と老後の経済的安定が保障され、その中で、何よりも働く方々が生きがいと自助の気概を持って、その持てる能力を十分に発揮し、自分自身はもちろんのこと、日本社会に貢献できる環境をつくっていくことが大切です。 先人に築き上げていただいた豊かな社会と……
○伊吹国務大臣 ただいま大村委員から御指摘がございましたように、現在の雇用状況は大変厳しいと私は認識をいたしております。日本には日本独自の終身雇用という雇用文化と伝統があるわけでございますから、諸外国に比べて傾向的に言えば失業率は低いのは当然のことでありますが、過去の数値等を見まして、大変厳しい状況でございます。 そこで、中長期的には、雇用というのはやはりニュービジネスが出てきて雇用の受け皿が確保されるということだろうと思いますが、当面は景気状況に左右されるわけでありまして、今不況と言われているものの実体が何であり、そこをどう直していくかということによって雇用というのは短期的には改善されてい……
○伊吹国務大臣 まず、先生がお話しになりました基本的な認識、構造改革に取り組み、そして高度で創造的な人材をこれからも育成していかねばならないというお考えには私は全く同感でございます。特に、今日、英国でブレア労働党政権が国民から圧倒的な支持を受けて諸政策を遂行している陰に、保守党のサッチャーさんの、つらいけれどもやり抜いた構造改革というものはやはり私はあずかって力があると評価をいたしております。 そこで、今後も産業構造が御指摘のように急激に変化する中で、頭脳と手の技術とそして心、この三拍子そろった人材を育成していくということは、私は何よりも大切だと思います。 労働省としても、従来、終身雇用と……
○伊吹国務大臣 旧国鉄の債務問題につきましては、今、濱田委員御指摘がございましたように、与党内で、社民党にも大変な御協力をいただき、苦渋の決断の結果、御承知のような処理の方針を決めたわけでございます。 しかし同時に、旧国鉄のもう一つ引き継いでいる大きな問題は、今先生がおっしゃった再雇用の問題でありまして、清算事業団は、御指摘のようにその業務を鉄道建設公団に引き継がれますが、その際に、JR各社以外にも地方公共団体、国及び民間会社に再就職のお願いをしております。しかし、JRそのものについては、旧国鉄から分かれたところでございますから、千人強という御指摘のような数をお願いすることになると思います。……
○伊吹国務大臣 ただいま議題となりました社会保険労務士法の一部を改正する法律案につきまして、その提案理由及び内容の概要を御説明申し上げます。 社会保険労務士制度は、昭和四十三年の社会保険労務士法の施行以来三十年目を迎え、この間、労働及び社会保険に関する法令の円滑な実施に寄与し、社会の信頼を得つつ、着実に発展してまいりました。 こうした状況のもとで、社会保険労務士試験の受験申込者も増加を続け、平成九年度には約三万六千人と、この十年間で約三倍に増加しました。これまで試験事務は国みずからが行ってまいりましたが、このような状況から、将来に向けて同試験を安定的かつ効率的に実施するための体制を構築する……
○伊吹国務大臣 ただいま政府委員と先生との質疑を伺っておりまして、昨年の九月から社会保険労務士とこの件について協議を始めました際にお互いに交換をされてきた心配や懸念について、極めて的確にお話をいただいているなと思いながら実は聞いておりました。 事務当局も、社会保険労務士会と緊密に連絡をとりましてこの法律案を実は取りまとめて今御審議を願っているわけでございまして、いろいろな御意見があったということも伺っておりますし、私のところへも個別にお話がございました。最終的には社会保険労務士会の役員会と申しますか、各都道府県会長の御出席の場で全会一致で、ごれでいこうという御同意を得たわけで、そこで初めて―……
○伊吹国務大臣 まず、最初に先生がおっしゃいました景気と加入者の状況でございますが、確かに、経済成長がかなり高く、またバブルの時期でありました平成の初めのころは年間四十万人ずつぐらいの方が加入をしておられました。今そのペースは残念ながら三十数万ということになっておりまして、中小企業経営者の立場からすると、確かに景気が悪いときに御指摘のように新たな経費負担になることはつらいという面があることは否定いたしません。 しかし、大切なことは、これは継続的に長年運用して、そして御退職になったときに支払うものでございますから、トータルとして幾らの企業が入っていただいているかということが一番大切であって、十……
○伊吹国務大臣 おはようございます。 ただいま議題となりました労働基準法の一部を改正する法律案につきまして、その提案理由及び内容の概要を御説明申し上げます。 今日、我が国を取り巻く内外の環境は大きく変化し、そのため経済社会も構造変化に直面いたしております。また、労働者の働き方や就業意識の多様化も進んでおります。このような状況のもとで、豊かで安心できる社会、健全で活力ある経済を実現していくためには、働く人々が意欲にあふれ能力を存分に発揮するとともに安心して働くことができるよう、職場における労働条件や環境の整備を進めることが重要であります。 このような観点に立って、制定以来五十年を経過した労……
○伊吹国務大臣 今先生が御質問になりました場には実は先生はおいでになりませんでしたので、多分報道によって御質問になっているのではないかと思います。そこで、政労会見といいますか、総理大臣が参りまして政労会見を行う前に、少し、あのときは、民主党の菅党首の御質問で国会が予定より延びました、そのために、実は連合の幹部の方を、失礼なことですがお待たせをしてしまったわけであります。その間に、お互いに雑談をしておりました。その際に、私が申し上げたのではなくて、先方から、バーミンガム・サミット等もあるので、今後も政労会見といいますか、総理、官房長官あるいは労働大臣の政府との対話の窓口をあけておいてくださいよと……
○伊吹国務大臣 まず、佐藤委員から、日本の歴史的な流れの中の今といいますか、歴史の中の今をとらえて、構造的な大変広範な問題についての御指摘がございました。 今おっしゃいましたように、超デフレとそれから財政赤字と貯蓄・投資のインバランスということでございますけれども、財政赤字、貯蓄・投資のインバランスというものが、つまり、言うならば私は超デフレだと思いますけれども、そういう意味では、私流に言えば、これは大きな一つの三角地帯のポイントに豊饒の中の精神の貧困みたいなものがあって、そこからその財政赤字とそれを補うために、結局、貯蓄・投資のインバランスというか経常収支の黒字が出てきているということでは……
○伊吹国務大臣 数字上の詳細については後ほど政府委員から答弁をさせますが、まず基本的に、今先生るるお話がございました中で、やはり雇用状況が厳しいという面では私は先生と見解を同じゅういたしております。 そして短期的には、雇用というのは、やはり景気と申しますか、有効需要を適正に管理することによって経済が順調に動いていく中で維持されていくものでございますから、先ほど消費税の二%引き上げというお話がございました、しかし、これはもうよく御存じのように、直間比率を見直すために、かつて同額の所得税減税を先行させて、そして後でその分の帳じりを合わせるというのを延期をしていたのを実行したということでございます……
○伊吹国務大臣 私がお答えするのもいかがかと思いますが、ILO条約百三十八号では、先生御承知のように、最低年齢は、義務教育終了年齢でありかつ十五歳となっておるわけです。労働基準法では、今基準局長が申しましたように、船員法も含めて十五歳とだけ規定されております。したがって、義務教育を終わっていない方で十五歳ということとの関係で、早生まれ、遅生まれで若干の差が出てくるという問題が一つございます。それから、軽易な労働、言うならば新聞配達でアルバイトをしておられ、苦学をしながら学校に通っておられるというような方々については、労働基準法では十二歳以上となっておりますが、ILO条約では十三歳以上となってお……
○伊吹国務大臣 やや物の考え方の基本的なことでございますので、私からお答えをさせていただきます。 今回、一年単位の変形労働制を改善するということをこの法案の中でお願いしておりますのは、やはり、一定以上の休みの日はきちっと確保をするとか、時間外労働の限度に関する基準においては低い水準を定めるとか、こういうことをやっているわけですが、今先生がおっしゃった、それならば例えば三十八時間に四十時間を短縮しろという御意見は、これは率直に申し上げて、週四十時間労働時間制というのは昨年の四月にやっと定着をし始めて、まだこれは残念ながら一〇〇%そのとおりなっていないということも御承知のとおりでございます。 ……
○伊吹国務大臣 今の先生のお尋ねについては後ほど政府委員より答弁をいたさせますが、最初 の、私の発言の御引用がございましたので、誤解があるといけませんので、少し私の考えを申し上げておきます。 当時の均等法の際の議事録等も私は読み返してみました。当委員会においても各党各会派の中にいろいろな御意見があったようですし、参議院においても特に今先生が御指摘になったような議論が交わされておりました。そこで、当時の岡野労働大臣が、先生が御引用になったような答弁を申し上げて、そういう形でやっていくというのは一つの考えであったと私は思います。しかし、今この労働基準法という、言うならば男女雇用均等法と別途の法体……
○伊吹委員 ただいま委員長からお示しのございました各法案について、これから総括審議が始まるわけでありますが、NHKが二日間にわたってこのテレビを放映いたします意味は、まさに国民の立場からすると、これからの行政サービスがどのような形で国民に返ってくるのかという大きな関心事であるからだと思いますので、まず私は、一時間二十分の持ち時間の中で、総理と四十分ばかり、どのような現状認識を持って、どのようなお考えで、そして、どのような将来社会を目指しながらこの改革に取り組まれるかという、政治家としてのお話をしたいと思います。 民主党の御質問者である鳩山さんとも先般お話をいたしましたけれども、総括質疑でござ……
○伊吹国務大臣 平成十年度労働省所管一般会計及び特別会計予算について、その概要を御説明申し上げます。 労働省所管の一般会計は四千九百九十七億円で、これを前年度予算額と比較いたしますと二十八億円の減額となっております。 次に、労働保険特別会計について、各勘定ごとに歳入歳出予算額を申し上げます。 労災勘定の歳入予算額は二兆四百九十九億円で、これを前年度予算額と比較いたしますと一千四十四億円の減額となっております。また、歳出予算額は一兆三千九百三十億円で、これを前年度予算額と比較いたしますと六百二十億円の増額となっております。 雇用勘定につきましては、歳入予算額、歳出予算額とも三兆三千十四億……
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