このページでは奥野誠亮衆議院議員の42期(2000/06/25〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は42期国会活動統計で確認できます。
○奥野誠亮君 先例によりまして、私は、議員一同を代表して、ただいま御当選になりました議長及び副議長に対し、お祝いの言葉を申し上げたいと存じます。 ただいま、綿貫民輔君が本院議長に、渡部恒三君が本院副議長に当選されました。我々一同、衷心より祝意を表する次第であります。(拍手) 御承知のとおり、両君は、ともに議会政治に対する豊かな経験を有せられるばかりでなく、そのすぐれた人格と識見は、この重任を託するにまことにふさわしい方々であると存じます。 特別国会の開会に当たり、国民の国会に寄せる期待と関心はいよいよ大なるものがありますが、我々は、両君がその手腕と力量を遺憾なく発揮されて、議会政治の健全……
○奥野委員 これより会議を開きます。
衆議院憲法調査会規程第五条第二項の規定により、会長が選任されるまで、私が会長の職務を行います。
これより会長の互選を行います。
【次の発言】 ただいまの枝野幸男君の動議に御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議なしと認めます。よって、中山太郎君が会長に御当選になりました。
会長中山太郎君に本席を譲ります。
○奥野委員 憲法調査会の進め方を議論したいというお話もございました。できれば、憲法調査会の進行において、時々、取りまとめたようなものを発表する、国民とともに憲法調査を進めていくんだという努力が必要じゃないかな。今までもそういうつもりでおやりになっているんだろうとは思いますけれども、取りまとめを我々にも見せていただいて、またそれについて意見を言う機会も与えていただくというような方向でやっていったらどうかな、こう思ったわけであります。 私がそんな感じになりましたのは、今の憲法が押しつけであるとか押しつけでないとかいう議論、この議論が私はナンセンスのように思っているわけでございます。 日本がポツ……
○奥野委員 おととい、きょうの自由討議に五分間しゃべらないかというお誘いを受けまして、けさになってやっと、私なりにこれから政治課題になると思われる二点について御報告をさせていただくことが、その責任を果たすことになるのかなと思いついたばかりでございます。 今の憲法、マッカーサー司令官の三つの原則に基づいてスタッフが素案を書いたわけでありますけれども、その一つに、日本はいかなる陸海空軍も許されないし、自衛のための戦争も認められないという項目があります。スタッフとしては、そのとおりの表現は使えないけれども、ちゃんと織り込んだつもりだということでございます。 吉田総理が、国会答弁におきましても、自……
○奥野委員 十分でまとめにしたいけれども、十分ちょっとになってもお許しをいただきたいな、こう思います。 いろいろ話を伺いながら、ある程度客観的な事実ぐらいは共通認識に持っていないと議論が空回りするおそれがあるなという気持ちを持ちました。そういう意味合いで、皆さん方には大変失礼だと思うんですけれども、あえて私からお願いを申し上げたいと思います。 憲法を調査ということになりますと、今の憲法の反省の上に立っていろいろ考えていかなきゃいけないんじゃないかな、こんな思いがするわけでございます。 不幸にして日本は、敗戦とともにこの憲法が生まれてきたわけでありますけれども、昭和二十年八月にポツダム宣言……
○奥野小委員 自由民主党の奥野誠亮であります。 議院内閣制の運用のあり方についていろいろと御教示をいただいて、ありがとうございました。 長の選任の方法についてはお触れになりませんでしたけれども、やはり一番大きな、運用に影響を及ぼす課題じゃないかと思います。また、立法論にもなるわけでございますし、殊に首相公選制が今や一つの政治課題になったりしておりますので、私からは、国政が議院内閣制でありますし、地方が大統領制である、また、こういうとらえ方には、ジュリストを見ますと、先生は、内閣と議会の関係のみに着目するのは視野が狭過ぎるとおっしゃっているわけでございますけれども、現実の政治の世界に身を置い……
○奥野小委員 自由民主党の奥野誠亮であります。 大変よい話を聞かせていただきまして、ありがとうございました。 今、伊藤公介さんから首相公選制支持、山口さんと反対の意見を言われました。私は、小泉さんが総裁になりましたときに、あなたは首相公選制だけは言わぬ方がいいと思いますよ、こう申し上げたけれども、確固たる信念みたいになっているようでございます。私は反対でありますので、まず最初にこの問題、以下数点、先に物を言わせていただきたいな、御意見を聞かせていただきたいし、どちらかというと私の考えを述べることが多くなったりして、これは失礼だなと思ったりするのですけれども、それはお許しをいただきたいなと思……
○奥野小委員 自由民主党の奥野誠亮でございます。ただいまは、わざわざお出かけいただきまして、貴重な御意見を承りましたことを厚く御礼申し上げておきたいと思います。 今小委員長からお話ありましたように、私は、十分ということでございますので、むしろお尋ねしたい二点を先に申し上げまして、あと、お答えに時間を使っていただきたいなと思います。 一つは、今もおっしゃいましたように、両院制度をとっている以上は、それぞれの院、衆議院と参議院、構成その他において違っていなければ両院制をとった意味がない、私もそのように思っているわけでございますけれども、今はどちらも政党対決みたいな姿になってしまっておりまして、……
○奥野小委員 先ほど来の議論の中で、憲法九条をめぐってのお話もございました。同時にまた、日本の憲法が大変改正の難しい憲法になっているという話もございました。私はそういうことを聞いておって、難しくしているのは政治家じゃなかったかな、こう思っているわけでございます。当時から、あの憲法にいささかも手を触れさせないというグループがあった。こういういきさつを持った憲法だから、早く日本の憲法を自分たちでつくりたいという空気もあった。昭和三十年ですか、岸内閣のときに憲法調査会をつくっても、反対をされるし、政党に割り当てられた人数の委員を全く出さない政党もあった。 憲法についても、だんだんと自由に議論ができ……
○奥野小委員 私には往復で十分の時間を与えられているわけでございまして、なかなか上手に使えませんので、お尋ねしたい点、あるいは私なりの考え方、先に全部しゃべらせていただきまして、あとの時間で、大変無礼かもしれませんけれども、お話をいただくということにさせていただきたいと思います。 まず第一に、国柄に関する論議が憲法に関する論議でなければならないというお話、大変感銘深く聞かせていただきました。 日本国憲法が生まれる過程では、占領軍の総司令部総司令官であったマッカーサー元帥がスタッフに三原則を示して書かせた。その三原則の一つには、天皇は元首と書かれておった。それを元首と書いたんじゃ明治憲法と同……
○奥野小委員 自由民主党の奥野誠亮でございます。 今までの論議を見ながら、私なりに考えていることをちょっとここでお話をさせていただくことが何かの参考にもなるんじゃないかな、こう思いついて申し上げるわけでございますので、至らないところはお許しをいただきたいと思います。 私は、明治憲法は、当時、脱亜入欧、アジアから離れてヨーロッパの文化を吸収する、それに直進していったんじゃないかなと思います。大変簡明にできているものですから、運用において大変いろいろと工夫できたんじゃないかなと思います。 今の憲法は、アメリカの日本管理方針に基づいて、それに合うようにつくられたものだと思っております。それだけ……
○奥野委員 元首を規定するか規定すべきでないかということについては、いろいろな意見が出ているようでございますから、この制定の経過について私の承知していることをまず最初に申し上げたいと思います。 マッカーサー元帥が三原則を示してスタッフに憲法原案を書かせた。そのときには、天皇は元首とすると書いてあったのであります。ところが、スタッフがいろいろ考えて、元首と書くと明治憲法と同じように誤解されるというようなことから、知恵を絞って今のような規定になっておるわけでございます。 同時に、制定の過程におきまして、ソ連というよりも極東委員会と言った方がいいのかもしれませんが、「国民」の上へ「主権の存する」……
○奥野委員 世界の中で、東北アジアが戦争や平和の問題にとって一番危険な地域だと見られていることは周知の事実でございます。その中に日本が位置しているわけでありますけれども、今度の問題につきましても、日本の安全保障のためにどうこうという意見が意外に少ない。 平和ぼけしているということがよく言われます。やはり国の安全を守っていくことが、国の一番大事な課題じゃないかと私は思うのでございますけれども、平和ぼけの原因をなしているのは、憲法制定の経過や今日の憲法条文などにあるように私は思うわけであります。 一昨年、アメリカは、テロ行為によって貿易センターなどがぶっ壊されてしまいまして、大変な犠牲が出まし……
○奥野委員 先ほど、参考人は、天皇の国事行為、国民から委任されたものであるという説明があったお話がございました。また、今、元首という言葉を置くか置かぬかについて、反対論もございました。 この憲法は、アメリカが書いた、そのときには、天皇は元首とすると書いてあった。元首では明治憲法と同じようになるものだから、知恵を絞って、象徴という言葉を使うようになった。むしろ、これは日本の本来の姿であったんじゃないかな。委任じゃなくて、天皇が任命権者であられたことは事実であります。ずっと任命権者でした。急に、国民が委任するようになったというような表現をとられたことは、極東委員会からの申し入れで、「日本国民の総……
○奥野委員 自由民主党の奥野誠亮でございます。 先ほど来お話を伺って、いささか感情が先に立っているなという思いをした御意見もございました。私は、我々の姿勢としては、過去を振り返る、将来を展望する、そしてあり方を考えていくことが大切だと、常日ごろ、我が身を振り返っておるわけでございます。 私は、今、世界も大きく変わろうとしているんじゃないかな、こう思っているわけであります。 第一次世界大戦の後で国際連盟が生まれました。日本は、その中で、人種の平等を規約の中にうたい込みたいという主張を強くしたわけでございましたが、果たすことができませんでした。 第二次世界大戦の後で国際連合が生まれました。……
○奥野委員 自由民主党の奥野誠亮であります。 今までの御報告や御意見を聞いておりまして、私は、国際協調主義、非常に大事なことだ、こう思っておりますし、また、国際社会に日本が貢献していくべきである、その姿勢も非常に重要なことだと思っておりますが、何でいつまで国連中心主義と言うんだろうか。私は、日本人は少し占領政策によって誤解させられている面が多分にあると思うんです。 第一次世界大戦の後で、国際連盟が生まれました。そのときに、日本は、規約の中に人種の平等をうたい込もうとより努力をしたわけでございましたが、一部の反対でついになし得ませんでした。続いて、大東亜戦争の詔書には、一つは、自存自衛のため……
○奥野委員 自由民主党の奥野誠亮であります。 いろいろ御意見を伺っておって、だんだんと改正という方向では一致してきたように思うわけでございますけれども、やはりこの憲法がどういう関係でできたかということについて、もう少しお互いに意見が同じようになればありがたいな、客観的なことでございますから、これはもう当然一つになるはずだと思うのであります。 日本の憲法は、マッカーサー元帥の三原則に基づいて占領軍が書いたものを、日本の国会がそれを議決した。衆議院の選挙に当たっては、立候補に当たっても資格審査があったんだ。また、主権は、天皇及び日本国政府の権限は占領軍の総司令部総司令官に従属すると決めつけられ……
○奥野小委員 途中で席を外したりせざるを得なかったものでございますので、全部を伺っておりませんでした。したがって、そういう議論があったかなかったかも知らないんですけれども、天皇は、第一条に「日本国民の総意に基く。」という言葉があるわけでありますけれども、元首はだれかとかいう議論が絶えずある。元首という言葉がいいか悪いかは別といたしまして、外国の大使、公使を接受するのも天皇でありますし、やはり国民を代表する地位にあるのは天皇じゃないかな、こう思っておりますので、そういう考えを持っているということだけ明らかにさせておいていただきたいな、こう思います。 同時に、天皇は「国民統合の象徴であつて、この……
○奥野小委員 きょうの応答を見て、二つのことについて、私なりの意見といいますか希望といいますか、そういうことを申し上げさせていただきたいと思います。 参考人に対する質疑の中で、参考人が、象徴天皇制を中心とする現憲法の中心はどこにあったかというような意味合いのお尋ねだったんじゃないかなと思うんですけれども、国民主権、こうおっしゃいました。これは誤解を与えるんじゃないかなと思いますし、私の記憶があるいは間違っているかもしれませんので。 私は、マッカーサー総司令部が日本の天皇をイギリスの天皇を頭に置いて改正しようと考えた、こう伝えておられるし、それが本当じゃないかな、こう思っているわけであります……
○奥野小委員 私は、この憲法調査会にも二つの流れが、従来からどおりいまだに続いているんじゃないかな、それを乗り越えなければ憲法調査しても意味はないんじゃないかなという疑問を持つのです。 いつかも言うたことがあると思うのですけれども、私の体験ですけれども、もう二十年ぐらい前になりますけれども、法務大臣をしましたときに、社会党の方から、自民党は自主憲法の制定ということをうたっている、あなたはどう思うのかというお話がございました。今まで憲法発言で本会議で謝罪をさせられたり、ついには閣僚を辞任させられたりしたこともございましたので、私の答弁でまた辞任を迫ろうというんだなと。しかし、この機会に国民には……
○奥野小委員 自由民主党の奥野誠亮でございます。 私は、仙谷さんには大変敬意を持っているものだから、その御発言はいつも注目して聞いております。きょう、憲法前文の一部を挙げて、いろいろな考え方が持たれているということで、詳しいお話はございませんでした。同時にまた、共産党の方からは、いろいろな面において、大変この憲法を評価する御発言もございました。 そんなことで、ちょっと私なりにこう思っているんですよということを申し上げていくことが、将来何かの参考になるんじゃないかなと思いますので、発言させてもらおうと思いました。 御承知のように、現行憲法は、昭和二十一年の初頭に、マッカーサー日本占領軍総司……
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