このページでは平沼赳夫衆議院議員の42期(2000/06/25〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は42期国会活動統計で確認できます。
○国務大臣(平沼赳夫君) 山田議員にお答えをさせていただきます。 山田議員も原稿をお読みになられておりましたので、私も、ところどころ、肝心なところだけは読ませていただきたい、こう思っております。 先ほど、三十年近くの間、放置していたのは大変な責任ではないかと、四つの問題点を指摘されました。 その四つの問題点というのは、そのとおりだと私思っております。 ただ、一つは、一生懸命に当時の環境庁と努力をしながら、高温処理の技術というのを開発してまいりました。そして、御指摘のように三十九の、いわゆる都道府県で採用しようという検討が始まったわけであります。しかし、当時、カネミ油症等の問題がありまし……
○国務大臣(平沼赳夫君) 石油の安定的な供給の確保のための石油備蓄法等の一部を改正する等の法律案につきまして、その趣旨を御説明申し上げます。 我が国のエネルギー供給の大宗を占める石油は、国内供給のほぼ全量を輸入に依存しており、その安定的な供給の確保は我が国のエネルギー政策の根幹をなすものであります。しかるに今日、国際石油市場の一層の発達等、石油の供給をめぐる経済的、社会的環境に新たな変化が生じております。 このような状況の中で、引き続き石油の安定的な供給を確保するため、石油産業の需給調整規制を撤廃するとともに、緊急時における石油供給の確保の基盤である石油備蓄制度の強化及びより効率的かつ確実……
○国務大臣(平沼赳夫君) 太田議員にお答えをさせていただきます。 議員御指摘のとおり、経済大国である我が国の基盤を支えているのは中小企業であります。五百万社と言われている企業の中で、九九・七%になんなんとするのが数の上の中小企業の実態であります。また、雇用の七〇%を受け持っていただいているのも中小企業であります。 したがって、我が国経済の活力の源泉でありますこの中小企業の将来展望を確立するということが一番大切なことだと、私も同様の認識を持っているところであります。 そこで、御提案でございました、土地担保主義というものを脱却して、そして売掛金債権担保融資、ここをやるべきだという御指摘であり……
○国務大臣(平沼赳夫君) 三井議員にお答えさせていただきます。 第一点は、炭鉱技術の継承の問題でありました。 委員御指摘のとおり、日本は、炭鉱技術に関しては、世界有数の技術の蓄積がございます。そこで、世界の産炭国にこれを技術的に承継してもらうべく、御承知の研修制度を立案いたしました。 これは、平成十四年度から五年間の計画で、中国、ベトナム、インドネシアから積極的に研修生を入れまして、そして日本の培った技術を継承していただく、こういう計画で進めております。既に、第一段階で、ベトナムから六十人の研修生が入っておりますけれども、五年間で一千名の研修生を受け入れて、その承継に万全を期していきたい……
○国務大臣(平沼赳夫君) 神崎代表にお答えをさせていただきます。 私に対しては、六点の御質問がございました。 まず、産業空洞化のために、新産業、とりわけ高付加価値産業の創出、育成が重要だ、そういう御指摘でございまして、そのとおりだと思わせていただいておりまして、創出、育成のためには、特に五つの点が重要だと認識しております。 まず第一に、企業や大学における実践的技術開発の推進。二つ目は、生み出された技術の活用や保護に向けた知的財産戦略の一層の推進、これも重要だと思っております。三つ目は、高コスト構造の是正を通じた魅力的な国内事業環境の整備。四つ目といたしまして、医療、介護、保育、環境など、……
○国務大臣(平沼赳夫君) 井上議員にお答えをさせていただきます。 私に対しては、二点の御質問がございました。 第一点は、ペイオフ解禁に対して中小企業対策はどうなっているかということであります。 中小企業に対する金融情勢というのは非常に厳しいわけでございまして、私どもは、引き続き、このことは十分な注意を払っていきたいと思っています。 そして、四月のペイオフ解禁を控えまして、セーフティーネット貸し付け、そしてセーフティーネット保証、こういったセーフティーネットを十分に対応させるべく、さらに努力をさせていただきたい、このように思っております。 また、空洞化の問題についての戦略が必要である、……
○国務大臣(平沼赳夫君) 吉井議員にお答えをさせていただきます。 デフレの原因は実体経済の悪化であり、それは大企業のリストラが要因の一つではないか、このような御質問でございます。 日本経済の悪化に伴いまして、大企業が早期退職勧奨制度をやることによりまして、雇用が縮小し、所得が減少し、さらには消費が停滞する、そういうことで、私は、デフレの要因の一つに相なっている、このように思っております。(拍手)
○国務大臣(平沼赳夫君) 山村議員にお答えをさせていただきます。 私に対しては、中小零細企業に対する政策と、そして構造改革後のその姿、こういうお尋ねでございました。 現下の厳しい経済情勢の中で、中小零細企業が大変厳しい立場に立っていることは事実であります。 中小零細企業というのは、日本に五百万社あるとされている企業の中で、数の上では九九・七%、また、雇用の七〇%以上を受け持っていただいて、言ってみれば、日本経済の屋台骨を支えていただいている、こう言っても過言ではありません。 そこで、厳しいこの経済情勢の中で、対策としては、幾つか積極的にやらせていただいています。 一つは、現下の厳しい……
○国務大臣(平沼赳夫君) 後藤議員にお答えさせていただきます。 改革工程メニューを着実に実行しているか、また今後していくか、こういう御質問でございました。 停滞と閉塞をしているこの経済、これを打破して活性化するためには、やはり構造改革をしっかりと進めていかなければならない、おっしゃるとおりだと思っています。 私ども経済産業省といたしましては、昨年、小泉内閣が発足した直後に、これからの新しいベンチャー企業を育てよう、さらには新しいイノベーションを起こして、そして経済に活力を与えよう、こういうことで、新市場・雇用創出に向けた重点プランを出させていただきました。 六十八項目を出させていただき……
○国務大臣(平沼赳夫君) 小林議員にお答えさせていただきます。 特別保証を御利用いただいた中小企業の現状についてのお尋ねでありました。 特別保証制度を利用した中小企業者の倒産件数は、民間調査会社による、負債総額一千万円以上を対象としたデータで見ますと、本年二月末で、累計一万一千三百二十三件に相なっております。 また、特別保証制度を利用した中小企業者が倒産や深刻な延滞状況に陥り、代位弁済が行われたものは、本年二月末現在で、八万四千五百件、代位弁済金額は一兆一千億でございます。全体の利用金額の三・八六%に相なっております。なお、さきに述べました倒産件数は、この代位弁済件数の一部に当たるものと……
○国務大臣(平沼赳夫君) 鮫島議員にお答えさせていただきます。 原子力発電の経済性試算における設定単価の根拠の開示、このことについてのお尋ねであります。 原子力発電の経済性試算は、平成十一年十二月開催の総合エネルギー調査会原子力部会におきまして、資料として、経済産業省が事業者等の協力を得て作成したものであります。 本資料におきましては、一定の前提を置きまして、当時の最新の知見及び実勢値に基づいた各電源の発電コストの試算が示されております。原子力発電のコストについては、一キロワット時当たり五・九円と、他の電源との比較において遜色のないものとなっているのは、御承知のとおりであります。 本試……
○国務大臣(平沼赳夫君) 金子議員にお答えさせていただきます。 まず、京都議定書の枠組みへのアメリカの復帰を促すための取り組みについて御質問がありました。 米国は、御指摘のように世界最大の温室効果ガス排出国でございまして、世界の排出量の四分の一を占める、そういった排出国であります。地球温暖化対策の実効性を確保するためには、米国が国際的な枠組みに参加することが必要不可欠と考えております。 御指摘のように、我が国が京都議定書に基づきまして非常に厳しい削減目標に取り組む一方で、米国が京都議定書に参加しないということは、国際競争条件の公平性という観点からも大変問題であると思っております。 我が……
○国務大臣(平沼赳夫君) 石油公団法及び金属鉱業事業団法の廃止等に関する法律案につきまして、その趣旨を御説明申し上げます。 我が国のエネルギー供給の大宗を占める石油天然ガスは、国内供給のほぼ全量を輸入に依存しており、その安定的な供給を確保するため、自主開発油田・ガス田の確保と石油備蓄の増強が引き続き重要であります。 しかしながら、石油公団が、これらを実施してきたこれまでの手法において、効率的な事業運営への要請に対する対応に迅速さ、的確さが欠けていた面があることは否定できません。そのため、今般の特殊法人等改革において、事業及び組織形態について抜本的な見直しを行うことが求められてきたところであ……
○国務大臣(平沼赳夫君) 太田議員にお答えさせていただきます。 中小企業対策についてでありました。 現下の厳しい経済状況の中で、やる気と能力のある中小企業に対してセーフティーネット網を構築して、そして、この日本の経済、その活力を維持するということは、御指摘のとおり、大変必要なことでございます。また、経済活性化の原動力にもなります、そして雇用の原動力にもなります新規創業、そして新事業展開、こういったところも後押しをすることが、これは不可欠な政策だと私は思っております。 セーフティーネット対策について申し上げますと、金融サイド、産業サイドの不良債権処理が進みますと、非常に中小企業は厳しい局面……
○国務大臣(平沼赳夫君) 知的財産基本法案につきまして、その趣旨を御説明申し上げます。 我が国は、これまで国民のたゆまぬ努力により、かつてない経済的繁栄とともに豊かで文化的な生活を享受できる社会を実現してきましたが、近年は低廉な労働コストや生産技術の向上等を背景にしたアジア諸国の急速な追い上げを受けるなど厳しい経済情勢にあります。我が国が今後とも世界で確固たる地位を維持していくためには、創造力の豊かな人材を育成し、すぐれた発明、製造ノウハウ、デザイン、ブランド、コンテンツなどの知的財産を戦略的に創造、保護及び活用することにより、産業の国際競争力を強化し、活力ある経済社会の実現を図る、いわゆる……
○国務大臣(平沼赳夫君) 植田議員にお答えをさせていただきます。 セーフティーネット及び活力ある産業の育成についてのお尋ねでございました。 今般取りまとめられました総合対応策につきまして、私どもといたしましては、思い切った施策を盛り込んだところでございます。特に雇用や中小企業のセーフティーネット、これに関して思い切った施策を盛り込ませていただきました。 経済産業省といたしましても、中小企業への円滑な資金供給に支障を及ぼさないように、セーフティーネット保証の拡充等を内容とする中小企業信用保険法、この改正案を今国会で御審議いただいているところでございまして、中小企業や雇用者の不安が払拭できる……
○国務大臣(平沼赳夫君) 電気事業法及び核原料物質、核燃料物質及び原子炉の規制に関する法律の一部を改正する法律案及び独立行政法人原子力安全基盤機構法案につきまして、その趣旨を御説明申し上げます。 このたびの原子力発電所での自主点検作業に係る不正な記載や、原子炉格納容器の定期検査における不正な操作は、これまでの原子力の安全確保に対する国民の信頼を大きく損なうものでありました。 これらの法律案は、原子力の安全確保に万全を期し、国民の信頼を回復できるよう、関係の法律において所要の措置を講ずるものであるとともに、今般の公益法人改革に係る閣議決定を踏まえ、原子力安全規制を行う独立行政法人の設置のため……
○国務大臣(平沼赳夫君) 冬柴議員にお答えをいたします。 中小企業の支援に対するお尋ねでございました。 御指摘のように、総理からも御答弁がありましたけれども、やる気と能力のある中小企業、これに対してしっかりと政策上の手当てをするということは非常に重要なことでございまして、資金繰りの円滑化、さらには、経済活性化の原動力となります元気な中小企業を育成する、このことが大切なことだと思っております。 具体的に申し上げますと、第一に、金融のセーフティーネット対策でございます。 さきの臨時国会で改正していただきました中小企業信用保険法、これを活用することと、現在御審議をいただいております平成十四年……
○国務大臣(平沼赳夫君) 武正議員にお答えをさせていただきます。 まず第一点は、商店街の振興についてのお尋ねでありました。 商店街振興はコミュニティー施策であるかとのお尋ねでございましたけれども、私も、そのとおりだ、このように思っております。 中小の商店街あるいはその他の商店街というのは、文化の伝承の場であり、そしてまた身近な買い物の場、そして高齢者を含めた地域住民の交流の場の提供等、地域コミュニティーの中核として重要な役割を果たしてきたものと私どもは認識しております。 そのために、経済産業省としては、商店街における空き店舗対策でございますとか、アーケードなどの基盤施設整備への補助等、……
○国務大臣(平沼赳夫君) 産業活力再生特別措置法の一部を改正する法律案につきまして、その趣旨を御説明申し上げます。 現行の産業活力再生特別措置法は、経営資源の効率的活用を通じて我が国経済の生産性の向上を実現するため、事業者が実施する事業再構築の円滑化等の措置を講じることにより我が国産業の活力の再生を速やかに実現することを目的として、平成十一年八月に制定されました。同年十月の施行以来百八十件余の支援を行うなど積極的な活用がなされておりますが、本年三月末をもって、支援措置を受けるための計画提出期限が終了することになっております。 同法の施行後、我が国経済の生産性は一たん回復が見られたものの、近……
○国務大臣(平沼赳夫君) エネルギー等の使用の合理化及び再生資源の利用に関する事業活動の促進に関する臨時措置法及び石油及びエネルギー需給構造高度化対策特別会計法の一部を改正する法律案につきまして、その趣旨を御説明申し上げます。 昨今のエネルギーをめぐる経済的社会的環境の変化を踏まえて、歳出・歳入構造の見直しを含めたエネルギー政策の抜本的な見直しを進める中、特に、地球温暖化対策につきましては、エネルギー消費大国の責務としての取り組みが強く求められている状況にあります。 加えて、国内では、廃棄物・リサイクル問題が喫緊に対応すべき政策課題として顕在化しており、我が国としては、環境と経済の両立に資……
○平沼国務大臣 私、自由民主党の財務委員長をしておりましたのは、平成九年九月から平成十年八月まででございました。したがいまして、平成七年の事案に関しては把握できる立場になかったわけでございますし、また、我が党の財務委員長という職掌は、細かい政治資金の出入りをチェックするような立場ではなくて、党全体の財政の流れが大きな形で正常かどうか、これを財務委員長が財務委員会の小委員を招集して二カ月に一遍大きな形の流れをチェックする、それが財務委員長の立場であります。 法務大臣の保岡先生も財務委員長を歴任されましたけれども、そういう形で、今御指摘の土地改良人自由国民会議と自由国民会議との細かいやりとりとい……
○平沼国務大臣 このたび通商産業大臣に就任をいたしました平沼赳夫でございます。 第百四十九回国会における商工委員会の御審議に先立ちまして、通商産業行政を取り巻く内外の諸課題の認識及び取り組みにつきまして申し述べさせていただきます。 まず最初に取り組むべき課題は、景気を民需主導の本格的回復軌道に乗せていくことであります。 我が国経済は、これまでの政策運営の効果により、平成十一年度の実質経済成長率が三年ぶりにプラスになり、生産や企業収益の動向にも改善が見られるなど、明るい兆しが見え始めました。しかしながら、中小企業においては回復のペースがおくれ、倒産件数の増加も見られるほか、雇用や個人消費は……
○平沼国務大臣 このたび通商産業大臣に就任をいたしました平沼赳夫でございます。 第百四十九回国会における衆議院石炭対策特別委員会の開催に当たり、一言ごあいさつ申し上げます。 我が国石炭鉱業においては、内外炭価格差の縮減に向けて、労使一体となった合理化努力が続けられているところであります。政府といたしましては、九〇年代を構造調整の最終段階と位置づけ、平成四年度から平成十三年度までの十年間を政策期間とする石炭政策を推進しているところであり、石炭鉱業構造調整対策、炭鉱労働者雇用対策、産炭地域振興対策、鉱害対策の各施策を着実に実施してきたところであります。 この石炭政策が平成十三年度末までに円滑……
○平沼国務大臣 委員御指摘のとおり、IT革命というのは二十一世紀の経済のまさに起爆剤になるわけでありまして、今回の沖縄サミットにおきましても、森総理大臣の強いリーダーシップのもとにIT憲章というものができたわけであります。 今、そのIT憲章にうたわれた骨子というのは、大きく分けて四つございまして、一つは、情報通信や電気通信分野の自由化を促進していかなきゃいけない、さらには課税ルールというものも確立をしていこう、また、当然のことですけれども、市場主導型の標準の推進など、情報社会の機会、恩恵を最大限にすべての国々が享受できる、そういう環境整備を積極的に行おう、それをG8の国々がリーダーシップを持……
○平沼国務大臣 訪問販売等に関する法律及び割賦販売法の一部を改正する法律案の提案理由の御説明をさせていただきます。 訪問販売等に関する法律及び割賦販売法の一部を改正する法律案につきまして、その提案理由及び要旨を御説明申し上げます。 近時、悪質ないわゆる内職・モニター商法やマルチ商法に係る消費者トラブルが急増し、全国の消費生活センター等に苦情相談が多数寄せられている状況にあります。 政府といたしましては、こうした状況にかんがみ、消費者団体等とも連携をとりつつ、悪質商法に関する情報提供を拡充するなどして、消費者に対し注意を促し、被害の未然防止に一層努力してまいる所存でありますが、さらに取引の……
○平沼国務大臣 消費者契約法は、事業者、消費者間の契約に係るトラブルについて、例えば事業者による虚偽の説明があった場合などにおいて、事後的な救済策として契約の取り消し等を認める民事法上の一般ルールを定めたところであります。 このため、トラブルに遭った消費者には消費者契約法によって救済の道が開かれますけれども、問題のある業者が引き続き事業を行った場合、他の消費者との間でさらにトラブルを生じさせるおそれがあるわけであります。したがって、トラブル予防には不十分なところがあります。 したがって、今回の内職・モニター商法のように、特定の形態の悪質な商法についてトラブルが急増する。例えば、内職・モニタ……
○平沼国務大臣 書面の交付等に関する情報通信の技術の利用のための関係法律の整備に関する法律案につきまして、その提案理由及び要旨を御説明申し上げます。 近年のインターネットの急速な普及に見られるような情報通信技術の発達に伴い、電子商取引の普及を初めとして、我が国経済の急激かつ大幅な変化が進展しております。しかしながら、電子商取引等を行うに当たり、書面の交付あるいは書面による手続を義務づけている法制度がその拡大の妨げになっているのではないかとの指摘が寄せられております。 こうした指摘を踏まえ、民間における商取引に関する書面の交付や書面による手続の義務にかえて、書面に記載すべき事項を情報通信技術……
○平沼国務大臣 お答えをいたします。 今御指摘のように、総理は今国会の所信表明演説において、我々の目指す日本型IT社会というのは、すべての国民がデジタル情報を基盤として情報、知識を共有し、自由に情報を交換することが可能な社会である、こういうふうに位置づけておられます。私といたしましても全く同様の認識を持っております。 現在、委員御承知のように、この日本型IT社会の実現に向けたIT戦略本部そしてIT戦略会議が開かれ、検討が進んでおりまして、先日は第五回の戦略会議が行われました。 そして、そこで、まず超高速ネットワークインフラ整備及び競争政策、これをきちっとしようということで、五年以内に超高……
○平沼国務大臣 お答えをいたします。 委員御指摘のように、我が国の経済は緩やかな回復基調にあることは事実でございますけれども、GDPの六割を占める個人消費はなかなか厳しい局面にもありますし、また雇用の問題も、四・六までいっておりましたのが直近の数字では〇・一ポイント上がって四・七になっているという形で、厳しいものがあるわけであります。 しかし今、政府が産業新生という形で、四つの柱で景気対策、産業を新生するために積極的な政策を打ち出して、それを固めつつあるわけであります。 一つはIT、これを二十一世紀の経済の起爆剤にしていこう。二つ目は、少子高齢化という問題に対して、高齢化対策の中で、もう……
○平沼国務大臣 中小企業信用保険法及び中小企業総合事業団法の一部を改正する法律案につきまして、その提案理由及び要旨を御説明申し上げます。 中小企業信用補完制度は、中小企業者の信用力、担保力を補完し、その事業資金の融通を円滑にすることを目的とし、信用保証協会が債務保証を行い、これについて中小企業総合事業団が保険を引き受けるものであり、保証債務残高は平成十二年三月末現在で四十三兆円を超える規模に達しております。 今日の中小企業をめぐる金融情勢は、一昨年における未曾有の貸し渋りの時期と比べれば顕著に改善しているものの、金融システム改革や金融機関の再編強化は道半ばであり、いまだ厳しい状況から脱却し……
○平沼国務大臣 衆議院議員細田博之君外十四名より御提案の原子力発電施設等立地地域の振興に関する特別措置法案につきましては、政府としては特に異存はございません。
【次の発言】 ただいまの決議につきましては、その趣旨を十分に尊重いたしまして、自然エネルギーの導入促進のための施策の検討とその実施に努めてまいります。(拍手)
○平沼国務大臣 委員御指摘のとおり、中小企業の皆様方が貸し渋りで大変困っておられるときに、大変皆さん方が努力をしていただきまして、特別保証制度が、未曾有の信用収縮に対する臨時異例の措置として、御承知のように一昨年十月に創設をされたところであります。 委員もこれはもうよく御承知だと思いますけれども、制度発足から、この保証承諾実績は、本年二月末に二十兆円を突破いたしました。九月二十二日現在で、件数で百三十九万件、そして保証の実績も二十三兆四千億円と、大変多くの中小企業の皆様方に御利用をいただいてまいりました。 そして、本年度の中小企業白書において、この特別保証制度の導入等によって、平成十一年度……
○平沼国務大臣 お答えをいたします。 中小企業を取り巻く環境というのは、御指摘のように、なかなか厳しいものがあります。景気というのは回復基調にありますけれども、今御指摘のように、中小企業の倒産件数というのは、昨年の十月を見ますと、同月に比して一八%増加をしている、そういう厳しい状況にあります。 御承知のように、中小企業というのは全企業数の九九・七%でありまして、また七二・七%の雇用を受け持っていただいている。言ってみれば、我が国の経済の根幹を支えていただいているわけであります。 通産省といたしましても、やはりこの中小企業に活力を持っていただかなければならない、こういうことで、委員御承知の……
○平沼国務大臣 このたび、初代経済産業大臣に就任いたしました平沼赳夫でございます。 第百五十一回国会における経済産業委員会の御審議に先立ち、今後の経済産業行政を行うに当たっての私の所信の一端を申し述べます。 新たな世紀の幕あけに当たり、我が国の将来について確かな展望を描き、あすへの希望と自信を分かち合える社会を実現することが、私たちの大きな願いであります。時代を切り開くさまざまな分野での新しい挑戦に、あすの我が国の発展への大きな可能性が秘められている一方、戦後の発展を支えてきた我が国の経済社会システムは、その制度のひずみを一層顕在化させてきており、従来の発想を超えた決断と実行が切に求められ……
○平沼国務大臣 お答えさせていただきます。 委員御指摘のように、国際的な格付機関であるスタンダード・アンド・プアーズ社が行いました日本の国債格付引き下げ措置というのは、私はやはり非常に厳しく受けとめております。しかし、政府といたしまして、一民間企業が行ったそういう格付でございますので、コメントする立場にはございませんけれども、やはりこれは厳しく受けとめなければならない、そういうふうに思っています。ただ、日本の財政事情というのは非常に厳しいわけでございますけれども、直ちにその支払いの能力に懸念が生ずる、こういうことは私は言い切れないと思っています。 したがいまして、やはり国としては、経済を安……
○平沼国務大臣 伝統的工芸品産業の振興に関する法律の一部を改正する法律案につきまして、その提案理由及び要旨を御説明申し上げます。 伝統的工芸品産業は、我が国の伝統的な技術や文化を今に伝える日本固有の産業であり、我が国製造業の原点として、また、地域における産業の象徴として、今や欠くことのできない存在となっております。また、伝統的工芸品は、人々の日常生活の中で愛用される生活文化用品として国民生活に豊かさと潤いを与えるとともに、我が国の生活文化の発展に大きく貢献するものであります。 こうした意味で、伝統的工芸品産業は、二十一世紀はもとより、末代まで大切に継承されるべき我が国の貴重な財産であると申……
○平沼国務大臣 景気の現状の認識と今後の取り組み、こういうことでございますけれども、日本の景気というのは、バブル崩壊後、いろいろな努力によってプラスに転じてきたやさきでございました。企業の収益でありますとか設備投資というのが堅調になってまいりまして、経済の成長率というのもようやくプラスになってきたわけでございますけれども、一つは、GDPの六〇%を占めている個人消費に火がつかない。それは、先行きがどうも不透明だということ、一方においては、金融資産というのが千四百兆近くあるんですけれども、やはり国民の皆様方がそういう先行き不透明感というのを持っていて、財布の方が非常にかたく締まってしまっている。 ……
○平沼国務大臣 これまでの我が国の技術開発というのは、市場や目標が明確であったキャッチアップ型の時代には比較的有効に機能してきたと思っております。しかし、新事業、新市場を創出するプロダクトイノベーションが必要となる昨今、制度の細分化やふくそう化に伴う資源配分の硬直性等から、総合的戦略性や市場化までを視野に入れた一貫性が欠如するなどの問題が顕在化してきていると思っています。 このため、経済産業省といたしましては、研究開発の出口までを見据えた対応を図り、戦略的な研究開発を推進していくため、効果的、効率的な研究開発の企画、実施、評価システムの構築をこれから図っていく、このように思っております。 ……
○平沼国務大臣 お答えをさせていただきます。 気候変動問題というのは、全世界的に積極的に取り組むべき課題だと私は思っております。また、我が国の経済及び国民生活とも、委員御指摘のように、密接にかかわっている重要問題、このような認識を持っております。 このため、経済産業省といたしましては、京都議定書が、気候変動問題への取り組みと活力ある経済及び国民生活が両立し得る、そういう枠組みを提供するものとなるように、引き続き国際的な対話に積極的に取り組んでいくべきだ、私はそういう基本認識を持っています。 中でも、世界の二酸化炭素排出量の四分の一を占める米国が京都議定書を締結することは、このような観点か……
○平沼国務大臣 冒頭、そこの記者会見でちょっと時間がおくれましたことを、まずおわびをさせていただきます。申しわけありませんでした。 石油業法につきましては、石油精製業の事業活動を調整し、我が国における石油の安定的かつ低廉な供給を確保するために、昭和三十七年に制定をされました。以降、同法に基づきまして、精製業の許可制等需給調整規制を実施してまいりました。石油産業における競争がある程度抑制される面はあったと思っております。しかし、こうした規制については段階的に緩和をしてきておりまして、今般、本法案において、これまで累次にわたり行ってきた規制緩和、自由化の総仕上げとして、石油業法を廃止することにい……
○平沼国務大臣 一つのことといたしまして、平成八年に特石法が廃止をされまして、不正軽油という問題が社会問題化しているという事実がございます。このことは大気汚染上からも非常に大きな問題があるということで、これは一つの問題点だったと思っています。
しかし、そういう中で、特石法自体の廃止に伴って、石油業界というものに関しては、こういった事例はありますけれども、円滑に推移をしている、このように私は意識をしております。
【次の発言】 脱税軽油の問題といいますのは、基本的には税務当局の問題であると認識をいたしております。軽油引取税の脱税額全体は把握はいたしておりませんけれども、軽油脱税の一形態である、軽……
○平沼国務大臣 このたび、新内閣のもとで再び経済産業大臣を拝命いたしました平沼赳夫でございます。引き続きどうぞよろしくお願いを申し上げます。 小泉内閣のもと、私たちは、二十一世紀にふさわしい経済社会システムを確立すべく、新たな改革に乗り出そうといたしております。 改革の道筋は平たんではないかもしれません。しかし、新しい時代を切り開く挑戦の芽は我が国の至るところで生まれ始めており、私たちに求められていることは、痛みを恐れず、強い意思を持って改革を実現していくことであります。 私は、昨年七月に通商産業大臣に任命され、さらに本年一月から初代の経済産業大臣として、経済構造改革の推進等、経済産業行……
○平沼国務大臣 お答えをさせていただきます。 最近の我が国中小企業の状況というのは、伝統的な小売商業が停滞をいたしております。そして、開廃業率、経営者の高齢化など、あらゆる面におきまして、構造変化の問題に直面をしているわけであります。こうした中、小規模企業においても、従来の税務相談等を中心とした支援内容に加えて、創業、経営革新支援や情報化支援等の充実を求められているところであります。 しかしながら、商工会の小規模事業実施体制を見ますと、約九割の商工会におきまして、小規模事業者支援に当たる経営指導員が三人未満である等、多様化、高度化する事業者のニーズに対応することが非常に困難な状況になってい……
○平沼国務大臣 お答えをさせていただきます。 大変重要な御提案をいただいたと思っています。私どもは、国のエネルギーの基幹的な政策でございますから、やはりあの結果は非常に残念なことだと思っています。 今御指摘のように、私は、やはりその必要性と安全性というものを村民の皆様方に理解をしていただかなければならないという気持ちで、自分の署名入りの文書を全戸に配布をさせていただきました。また、御承知のように、資源エネルギー庁長官や原子力安全・保安院の責任者も、賛成派、反対派、両者が御出席の会合に出させていただいて、説明もさせていただいたわけであります。 しかし、今本当に山田委員御指摘のように、プルサ……
○平沼国務大臣 お答えをさせていただきます。 資源、エネルギーを有効に利用しながら環境面での制約を克服いたしまして、持続的発展が可能な経済社会を構築するためには、今御指摘の、大量生産、大量消費、大量廃棄型の経済システムから脱却をいたしまして、循環型の経済社会を構築することが重要だと考えています。 このため、経済産業省といたしましては、いち早く事業者によるリサイクル促進のための取り組みに着手をいたしました。先生も御承知かと思いますが、平成三年から、産業構造審議会業種別・品目ガイドラインを策定いたしまして、産業界の取り組みを促進するとともに、現在、これは十八業種、二十八品目について実施しており……
○平沼国務大臣 お答えさせていただきます。 e―Japan重点計画というのは、さきの臨時国会で成立しましたIT基本法に基づきまして、IT社会の形成のために政府が迅速かつ重点的に実施すべき施策の全容を明らかにしたものでございます。 本年三月に定められましたこの計画におきましては、まず、我が国が五年以内に世界最先端のIT国家になることを目標といたしております。そして一番目には、世界最高水準のITネットワークの形成を図る。二つ目は、教育の振興を図り、デバイドの解消や習熟度を高めていく。三つ目は、電子商取引の促進をする。四つ目は、行政の情報化を図る。そして五つ目は、ITの安全性及び信頼性の確保。こ……
○平沼国務大臣 このたび、初代経済産業大臣に就任いたしました平沼赳夫でございます。 第百五十一回国会における衆議院石炭対策特別委員会の御審議に先立ち、石炭政策に関する私の所信の一端を申し述べます。 我が国の石炭政策は、昭和三十年代以降今日に至るまで約四十年の間、計九次にわたり実施されてまいりました。炭鉱の合理化等を図る石炭鉱業構造調整対策を推進するとともに、構造調整に即応した炭鉱労働者雇用対策、構造調整の地域への影響を是正する産炭地域振興対策、累積鉱害の早期解消を目的とする鉱害対策等、諸問題の解決に努力してまいりました。 現行のいわゆるポスト八次石炭政策におきましては、九〇年代を構造調整……
○平沼国務大臣 このたび、新内閣のもとで再び経済産業大臣を拝命いたしました平沼赳夫でございます。引き続き、よろしくお願い申し上げます。 我が国の石炭政策は、昭和三十年代以降今日に至るまで約四十年の間、計九次にわたり実施されてまいりました。炭鉱の合理化等を図る石炭鉱業構造調整対策を推進するとともに、構造調整に即応した炭鉱労働者雇用対策、構造調整の地域への影響を是正する産炭地域振興対策、累積鉱害の早期解消を目的とする鉱害対策等、諸問題の解決に努力してまいりました。 現行のいわゆるポスト八次石炭政策においては、九〇年代を構造調整の最終段階と位置づけ、平成四年度から平成十三年度までの十年間を政策期……
○平沼国務大臣 お答えをさせていただきます。 今御指摘のように、三つのシステムの名前をお出しになられましたけれども、既に、こういうシステムを連携して、今御指摘のような不便をなくして、ペーパーレスの電子政府をつくっていこう、こういう動きは進んでおります。 JETRASというのは、今おっしゃいましたように、貿易管理システムで、これは昨年の四月に本格的に稼働し出しまして、現在約千百件、これで処理ができるようになりました。ただ、貿易管理の仕事は全体で三万件ございますから、まだ四%程度の消化でございますけれども、これはだんだん非常に大きくなっていくと思っております。 NACCSというのは、これは税……
○平沼国務大臣 お答え申し上げます。 繊維のセーフガードにつきましては、WTOの繊維協定の中で認められております。そこで、経済産業省といたしましても、国内の規定の整備をいたしているところでございます。 具体的に申し上げますと、今御指摘の輸入の急増、そしてそれが国内産業に甚大な被害を及ぼす、そしてまた消費者、ユーザーのそういった観点からも総合的に判断をして、発動の是非、これを検討する、こういうことになっています。 そして、国内規定についてちょっと申し上げますと、今御指摘のやりやすくするということで、去る一月には、構造改善の見通しを策定しろ、こういう難しい規定がございましたけれども、これをな……
○平沼国務大臣 お答えをいたします。 たしか一月十九日の閣議後の記者会見で、私は、正確に申し上げますと、電力というのは安定供給が担保されなきゃいけない。昨年の三月に改正電気事業法で大口需要家に対する小売の自由化を認めた。世界のグローバライゼーションの中で完全自由化というのは一つの方向である。しかし、カリフォルニアでああいう大変な停電の実態がある。ですから、これを他山の石としてやはり検証しなければならない。そういうことで、今月末から、カリフォルニアあるいはペンシルベニア、そして既に完全自由化をやっている英国、ノルウェーに調査団を派遣いたします。そういうことで、十分検証しまして、そして一部自由化……
○平沼国務大臣 私どもは調査をやっておりまして、松尾元要人外国訪問支援室長の在任中、総理の外国出張に通産省から職員が随行いたしましたのは、四十六回のうち四十回でございます。そして、公式随員数の延べ人数は二百四人でございまして、そのうち総理と同じホテルに宿泊した者は、延べ百八十四人に相なっております。 そしてお尋ねの、その中で機密費というのは、今、現職幹部職員を中心に私どもはいろいろ聞き取りをやっておりまして、ただ、この問題に関しましては今捜査も開始されております。ですから、我が省としては、今そういう聞き取りをやっておりますけれども、その推移を見守りながら我々は検討していきたい、このように思っ……
○平沼国務大臣 お答えをさせていただきます。 繊維産業が置かれている今の状況というのは、委員御指摘のとおり、大変厳しいものがある、これは経済産業省といたしましても強く認識をしているところでございます。 まず、繊維のセーフガードについてのお尋ねでございますけれども、繊維のセーフガードというのは、御承知のように、WTOの繊維協定の中でも認められていることでございまして、経済産業省といたしましても、政府といたしましても、いろいろ国内の規定を整備してきたところであります。 著しく輸入が急増した、あるいはまた、その産業に致命的な打撃を与える、それからもう一方の観点からは、消費者やユーザーの動向とい……
○平沼国務大臣 お答えをさせていただきます。 確かに、田端委員御指摘のとおり、市町村が、今名古屋の例をお出しになられましたけれども、細分化して、そしてきっちりやろうとすれば、負担がかかるということは事実でございます。そういう意味で、私どもといたしましては、関係各省の連携のもとで、各主体の負担をいかに軽減するか、また取り組みを促進するためのどういった施策を講じていくか、また、市町村に対しては施設整備等について、御承知と思いますけれども、環境省が既に支援措置は講じております。 我々経済産業省といたしましても、引き続き、再商品化技術の開発でございますとかあるいはリサイクル設備の導入等を促進するた……
○平沼国務大臣 一般のセーフガードについての回数のお尋ねでございますけれども、我が国の発動がしていない、こういうことでございますけれども、具体的に過去の例を申し上げますと、我が国においては、過去、ニンニク、ショウガといった品目について、当時の大蔵省、財務省と農林水産省で検討を行ったことがありますが……(中林委員「そういう経過はいいのです。今の数が合っているかどうかということをお聞きしているのです」と呼ぶ)それは間違いございません。
【次の発言】 今ちょっと、前の御質問でそれも含めてお答えしようと思いましたけれども、過去、ニンニクとショウガといった品目についてございました。しかし、中国側がこのニ……
○平沼国務大臣 八代委員御指摘のとおり、日本の企業というのは五百万社あるわけでありますけれども、そのうちの九九・七%が御指摘の中小企業の皆様方です。 今、新年会のお話がございましたけれども、特に、今、消費の低迷、また大変な業者間の競争等で、中小零細企業、商店街の皆さん方を含めて、厳しい状況にあることはよく認識をいたしております。 こういう商店街の皆様方に対して、当省といたしましては、意欲ある商店街に対して、従来から、例えばアーケードや駐車場の整備などの基盤施設、その整備への補助でございますとか、空き店舗というのは今八・五%の比率であるわけですけれども、この空き店舗を商店街が借り上げて、そし……
○平沼国務大臣 宿泊費の差額の支給が行われたかどうかのお尋ねでございますけれども、保存されている会計書類を調査いたしましたところ、松尾元室長在任中の総理の外国出張の際には、そのような事実はございません。
○平沼国務大臣 福島委員にお答えをさせていただきます。 御指摘のように、経済構造改革を進めるに当たりまして、やはり新規の産業を起こして、そして雇用を吸収していくというのは非常に必要なことでございまして、それは御指摘のとおりだと私は思っております。 昨年、御承知のように、産業新生会議あるいはIT戦略本部、戦略会議でかんかんがくがく議論をいたしまして、そして昨年十二月末に一つの行動計画というのを出させていただきました。 これは二百六十項目から成っておりまして、ドッグイヤーと言われているこういう時代でございますから、その基本的な考え方というのは、総理が提唱されている、官から民へ、それからまたい……
○平沼国務大臣 お答えをさせていただきます。 プルサーマル計画というのは、我が国のエネルギー政策にとって非常に重要で、そして国のエネルギー政策の基幹的な部分に相なっています。きのうの刈羽村の住民投票の結果、私は、ある意味では非常に残念には思っているわけであります。 ただ、現時点では、当事者である刈羽村の対応をやはり見守っていかなければならないと思っておりますし、また、事前了解をしていただいております新潟県と柏崎市、こちらとのいろいろな話し合いもあると思いますし、その成り行きも我々見守っていかなければならないと思っております。 今までも、事業者である東京電力が住民の皆様方にその必要性、安全……
○平沼国務大臣 お答えをさせていただきます。 確かに、金融サイドの不良債権あるいは産業サイドの不良債務というものを処理してまいりますと、やはり中小企業に非常に大きな影響が出ることは事実であります。そこで、やはりセーフティーネットをいかに構築していくかということが大変大切だと私どもも認識しています。 そういう中で、新しい形で、それまでは特別保証制度という形で大変実績を上げましたけれども、この四月一日から新しい信用保証制度をやりました。金融機関の倒産でありますとか大型倒産によって、やる気があって潜在力がある企業、そういった中小企業が厳しい目に遭ったときには、例えば無担保の保証というものを、八千……
○平沼国務大臣 第百五十三回国会における経済産業委員会の御審議に先立ちまして、経済認識や諸課題について、一言申し述べさせていただきます。 我が国の経済の現状を見ますと、輸出、生産が大きく減少し、失業率が最高水準で推移するなど、引き続き悪化しております。世界経済も同時減速の状況にあります。こうした中で起きた先般の米国同時多発テロ事件に関し、事件自体の影響に加え、今後の武力行使の展開などにより米国経済がさらなる打撃を受ければ、我が国経済の後退が一層深刻化するおそれがあります。 今回のこうした世界的な危機に際し、我が国としても、国際社会と連携しつつ断固とした対応をとらなければならないのはもちろん……
○平沼国務大臣 中小企業信用保険法の一部を改正する法律案につきまして、その提案理由及び要旨を御説明申し上げます。 現下の中小企業をめぐる経済情勢には極めて厳しいものがあり、先行きについても、米国同時多発テロの経済への影響等が懸念されるところであります。さらに、今後、不良債権処理等の構造改革を推進していく過程で、やる気と能力のある中小企業に影響を及ぼすことのないよう円滑な資金供給を図ることが極めて重要となっております。 こうした認識のもと、不動産等の物的担保に依存せずに金融機関から中小企業に円滑に資金が供給されること等を図るため、中小企業信用補完制度を充実することが必要であることから、本法律……
○平沼国務大臣 お答えさせていただきます。 一つは、今までの日本的な風土が影響していると私は思います。それはやはり、終身雇用制という中で、独立心旺盛な企業家が育たないというような背景がずっと明治以降続いてきた。そして、そういう中で、それに必要な法制度でありますとか、また、今御指摘がございましたような、例えば制度面での不備が非常にあったと私は思います。 したがいまして、そういう中で、今具体的な数字を申し上げますと、日本では大体年間百二十万人ぐらいの方々が新しく業を起こそう、こういう意欲を持っているんですけれども、実際には、十八万社しか誕生していません。それは、御指摘のように、いわゆる個人保証……
○平沼国務大臣 お答えをさせていただきます。 御指摘のように、石油公団の廃止時期、これは明記をされておりません。リスクマネーの供給等、必要な機能を類似法人に統合したり、また、将来の特殊会社の設立等、膨大な作業と検証が必要でございます。これらを総括した上で、公団の廃止時期を見きわめる必要があると思っています。 しかしながら、経済産業省といたしましては、やはりこういったことは早くやらなければならないと思っておりますので、できるだけ早期に石油公団の廃止を実現するように努力をしてまいりたいと考えておりまして、必要改正法案等は極力早期に提出をさせていただきたい、このように思っております。
○平沼国務大臣 お答えさせていただきます。 電源立地という非常に国の政策遂行に不可欠な交付金制度というものをある意味では大変悪用したといいますか、そういう形で不正、不適切なことが発生したということはまことに遺憾だ、このように思っております。経済産業省といたしましては、こうした事態の徹底解明を進めてまいりまして、今御指摘の調査結果もまとめたところでございます。 交付金の交付金額及び確定検査の方法が適正であったかどうか等に関して、村に対しまして、補助金等適正化法二十三条に基づきます報告徴求を実施いたしました。それから、そのほか、建築に関する専門的な知見を有する第三者の機関である公共建築協会に委……
○平沼国務大臣 北村委員にお答えをさせていただきます。 委員御指摘のように、国内炭というのは、まさに、戦後の復興期、我が国の経済の原動力として大変重要な役割を担ってきたわけでございます。一時期は我が国一次エネルギー総供給の四割を占める、こういう国内炭によって我が国の経済産業が支えられてきた、こういう歴史があるわけでございまして、私どもといたしましては、今回の閉山は本当に残念なことだと思っております。 九州の石炭産業というのは、その歴史は江戸末期に始まる、こういうふうに聞いております。そして、三池炭鉱を初めとして、長崎県の高島、福岡県の筑豊地域、そういったところで多くの炭鉱が開発されまして、……
○平沼国務大臣 お答えをさせていただきます。 御指摘のように、特別保証制度というのは、一年延長をして、十兆円上積みをして、そして保証をさせていただきました。この三月三十一日で、異例、特例の措置という形で打ち切りました。 しかし、やはり今の経済情勢が厳しいということで、昨年の十二月に信用保証協会連合会に私の方から通達を出しまして、既往債務に関してはやはり条件緩和をすべきだ、また、今御指摘の点のようなところも配慮しながらやるべきだ、こういう形でこの八月末に締め切りましたら、約九万四千件がございまして、そして、これは全体の五・五%がそういう形で既往債務の条件変更をさせていただきました。 しかし……
○平沼国務大臣 御指摘のとおりだと思います。 最近の直近のデータでは、倒産が自営業者を含めて一万八千件あるわけでありまして、バブル後でも、平均では一万五千台でございましたから、大変厳しい状況になってきています。 そして、委員御承知のように、完全失業率も二カ月連続五%、こういう形で、その中で特に自営業の方々、中小企業の方々は大変厳しい立場に立っているわけでありまして、まずそういった方々に、私どもとしては、やはりセーフティーネットを張って、そして倒産をしないような仕組みをまずつくるべきだ、こういうふうに思っておりまして、いろいろ考えております。 一つは、やはり土地担保だけでは非常に厳しい状況……
○平沼国務大臣 お答えをさせていただきます。 本年三月末における国内銀行の中小企業向け貸出残高は、御指摘のとおり大変下がっているわけでございまして、平成十年の三月末に比して九%も減少しております。 他方、我が方がやらせていただいている政府系中小企業金融三機関、この貸出残高というのは、三機関の合計で、同じ期間ですけれども、一・二%の増加を見ている。 この三年間で民間金融機関の貸出残高が減少しているというのは、幾つかの要素が考えられると思いますけれども、不安定な経済状況等の中で設備投資の低迷等によりまして資金需要が弱いということも一つあると思います。また、金融機関が不良債権処理問題を重い課題……
○平沼国務大臣 おはようございます。 第百五十四回国会における経済産業委員会の御審議に先立ちまして、今後の経済産業行政を行うに当たっての私の所信の一端を申し述べます。 我が国経済が大変厳しい状況にある中、現内閣は、構造改革を推進し、自信と誇りに満ちた経済社会を実現するための挑戦を続けております。 私は、経済産業大臣として、経済の基本的な成長力を高めるための構造改革を推進し、新たな発展の芽を育て、経済を活性化するという使命を遂行してまいる所存であります。 我が国経済の現状は、輸出や生産において減少幅の縮小が見られるものの、設備投資は依然として減少を続けております。加えて、雇用面でも十二月……
○平沼国務大臣 自転車競技法及び小型自動車競走法の一部を改正する法律案につきまして、その提案理由及び要旨を御説明申し上げます。 刑法の賭博罪等の特例として法律に基づき実施されている競輪、オートレースは、これらの売り上げを通じた全国的な社会還元を行うとともに地方財政の健全化に寄与しており、高い社会的意義を有しているところであります。しかしながら、近年の景気低迷等により、競輪、オートレースの売上額は大きく減少し、施行者である地方自治体の事業収支も大幅に悪化しております。 このような状況の中で、これらの事業が所期の法目的を達成していくためには、当該事業の構造改革が不可欠であり、各施行者の事業収支……
○平沼国務大臣 お答えをさせていただきます。 競輪、オートレースは、刑法の賭博罪、富くじ罪の特例として法律に基づいて実施されているものであります。これらの売り上げを通じまして、全国的な社会還元と地方財政の健全化に寄与してきたところであります。 しかしながら、近年、長引く景気の低迷等によりまして、競輪、オートレースの売上高は御承知のように大幅に減少いたしまして、施行者、地方自治体でございますけれども、事業収支も非常に悪化をしてきているわけであります。 そういう意味で、今回の法改正というのは、競輪、オートレースの事業が今後とも社会還元及び地方財政健全化に貢献をしていくために、抜本的な構造改革……
○平沼国務大臣 橋本内閣のもとで、行政改革、そして構造改革を進めていこうというような中で、その一環として中央省庁の再編、こういう問題が起きました。それで今の体制ができたわけであります。それはそれなりに一つのコンセプトに基づいて行われた、こういうことだと私は思っています。 今先生が御指摘のこの法案に関しても、議員立法の面と、それから我が方で今回お願いをしているこの法案、それがあって、その辺、中央省庁の再編の中でもう少しまとめて一本でやればよかったのじゃないか、こういう御指摘だと思うわけであります。 今回、非常に大きく問題になっております迷惑メールというのは、もともと特定の商取引の範疇に入るも……
○平沼国務大臣 今委員御指摘のように、多国間の世界の自由貿易を促進するWTOという大きな土俵があります。しかし、最近の趨勢では、その大きな土俵のほかに、それを補完する意味での二国間のいわゆるFTAでございますとか、あるいは地域の経済の連携協定、こういうのがございます。 日本の場合には、御指摘のような一つの方針の中で、世界のそういうFTAの趨勢から若干おくれをとっておりました。御承知のように、日本がシンガポールと結ぶまでは、お隣の中国と韓国、それから地域としては台湾、香港、それに日本というのが世界の中でそれを締結していない国であったわけであります。 しかし、そういう中で私どもとしては、FTA……
○平沼国務大臣 おはようございます。お答えをさせていただきます。 売り掛け債権担保融資保証制度は、中小企業向けの融資の担保として、従来のような不動産ではなくて売り掛け債権を活用する、そういう面では、ある意味では画期的なものだと思わせていただいています。 御指摘のように、確かに時間がかかる、これはまた事実でございます。担保管理の必要性から、売り掛け債権の存在を確認するための書類の提出を求めるなど、そういう面で通常の保証とは異なった一定の手続が必要であります。 金融機関、信用保証協会にとって、ある意味では本制度が全く新しい制度であることもあり、現状におきましては、通常の保証制度の平均審査日数……
○平沼国務大臣 お答えをさせていただきます。 委員御指摘のように、国会が始まりまして二カ月半余たったわけでありますけれども、非常に政治にかかわった問題ですけれども、政治の本質と外れたところで不祥事が続いておりまして、そういう意味で国会が混乱している、それは事実でございまして、本当に遺憾なことだ、私はこういうふうに思っております。 その中でも、議員各位の御協力をいただいて平成十四年度の予算が成立をしたところであります。そういう混乱の中でも、今の経済の現状を見て、国民の皆様方に対して、予算だけは通そう、こういう皆様方の思いで、戦後で五番目に早い成立になったわけです。したがって、私は、内閣の一員……
○平沼国務大臣 近年、経済のグローバル化の進展でありますとか国際競争の激化等、我が国企業をめぐる環境は大きく変化をしております。こうした中で、迅速な意思決定やみずからの得意分野、新分野への経営資源の重点配分などを円滑化する持ち株会社形態は、我が国企業にとっても極めて有意義な選択肢であると私は考えています。 このため、持ち株会社設立が解禁されて以来、我が国企業の中にも持ち株会社形態を採用する企業が相当あらわれている、こういうふうに承知しております。 したがいまして、今後とも我が国企業が、持ち株会社形態の採用を含めて、最適な企業組織形態を選択して国際競争の中で的確な企業経営を展開していくことを……
○平沼国務大臣 お答えをさせていただきます。 電力につきましては、御指摘のように、平成十二年三月から、全需要の約三割を占める大口需要家に対する小売の自由化というものを導入させていただきました。 自由化導入後、約二年間経過をいたしましたけれども、これまで新規参入者として届け出があったのは九社でございます。このうち、六社が既に電気の供給を行っているところでございまして、自由化対象の大口需要家に対する販売電力量に占める新規参入者のシェアというのは、〇・〇九というような数字もありましたけれども、約〇・五%になっております。 また、この間の電気料金の推移を見ますと、まず規制料金につきましては、平成……
○平沼国務大臣 お答えをさせていただきます。 先生御指摘のように、日本は、いわゆるエネルギー資源が非常に脆弱でございまして、相当量を、ほとんどを海外に頼っているということが現状です。将来を踏まえましたら、御指摘のとおり、二十一世紀は環境の整備、いわゆる環境問題をいかに人類が克服するか、こういうことですから、そういったことにも観点を入れて、やはりエネルギーの供給源というものを安定よくバランスさせなければならないと思っています。 そういう意味で、今後を見通しますと、化石燃料である石油、これはやはり主要な部分を占めることは間違いありません。ですから、石油の安定供給ということはしっかりと踏まえてや……
○平沼国務大臣 お答えをさせていただきます。 御指摘の福島県における核燃料税に関する検討結果、これは昨日、中間報告書が発表になりました。これを踏まえまして事業者が試算をいたしましたところによりますと、現行の税負担額がおおむね二・四倍、こういうことに相なると聞いております。既に、全地方自治体の法定外普通税収、約二百十二億円でございますけれども、このほとんどを、これは約九三%になりますが、電気事業者が負担する既存の核燃料税によって占められているというようなことを考えますと、試算結果にあるように、電気事業者への課税をさらに強める場合には、検討すべき事項も多いと考えております。 本件については、一……
○平沼国務大臣 ただいま御決議のありました附帯決議につきましては、その趣旨を尊重し、本法律案の実施に努めてまいりたいと考えております。 ありがとうございました。
○平沼国務大臣 使用済自動車の再資源化等に関する法律案につきまして、その提案理由及び要旨を御説明申し上げます。 我が国においては、廃棄物の最終処分場が逼迫しつつある等、廃棄物処理をめぐる問題が深刻化しております。また、主要な資源の大部分を輸入に依存している我が国にとっては、廃棄物から得られる資源を有効に利用していくことが強く求められております。このような状況において、我が国における生活環境の保全と健全な経済発展を確保し、循環型社会を実現するためには、廃棄物の減量と再生資源及び再生部品の十分な利用を図っていくことが重要であります。 このため、有用部品や金属を多く含み、再資源化による廃棄物の減……
○平沼国務大臣 おはようございます。それでは、お答えをさせていただきます。 ユーザーに押しつけたリサイクル制度ではないかとのお尋ねでございます。 本法案によりまして、これまで自動車リサイクルに直接にかかわっていなかった自動車メーカー等が、新たなリサイクル制度の中心的な役割を果たすことになるものと思っております。 具体的に申し上げますと、自動車メーカー等に対して、みずからが製造または輸入をした自動車が使用済自動車となった場合に、その自動車から発生をいたしますフロン類、エアバッグ及びシュレッダーダストを引き取りましてリサイクル等を適正に行うことを義務づけている、こういうことに相なっております……
○平沼国務大臣 私は、大臣の国会答弁というのは、閣僚として、そして言うまでもなく行政機関の長として、その答弁というものは非常に重いものがあると思います。
したがいまして、御指摘のような、国会は一回限りのものでございませんので、ずっと流れているわけでございますから、やはり、そういう中での整合性でございますとか、また、その発言に対しての責任をしっかり持たなければいかぬ、こういうことで、答弁というのは、優先順位というのはなかなかつけにくいのですけれども、私は、答弁というのは最重要に属するものだ、このように思っております。
【次の発言】 規制緩和についてどのように考えるか、このようなお尋ねであります……
○平沼国務大臣 お答えいたします。 委員御指摘のとおり、日本には約五百万社の企業がありまして、そのうちの九九・七%が中小企業です。そして、雇用も七割以上を受け持ってくださっておりまして、言ってみれば、日本の経済の基盤を支えてくれている。富士山に例えますと、幅広いすそ野の分野でしっかりと日本の経済構造を支えてくださっているのが中小企業でございます。 おっしゃるように、中小企業の活力がなくなると日本の経済の活力がなくなる、こういうことでございまして、経済産業省といたしましても、中小企業に関しましては、もう御承知のように、中小企業庁を設けまして、そして専門のスタッフを置き、全国九カ所に経済産業局……
○平沼国務大臣 お答えをさせていただきます。 委員御承知のように、リサイクル料金につきましては、自動車ユーザーが自動車を使用して便益を受けた後、廃車をするものであることから、自動車ユーザーに負担していただく、こういう考え方をとっておりまして、既に現状におきましても、自動車ユーザーは、廃車処分手数料として、使用済自動車を排出する際に相当程度の費用を負担しているケースも多々あります。今回の制度は、その負担水準を前倒ししたものと考えることも可能だ、このように思っております。 こうした、自動車の排出者が負担するとの考え方に立脚したリサイクル料金の性格に照らしまして、本法案におけるこういう提案に至っ……
○平沼国務大臣 お答えをさせていただきます。 中山先生から、森内閣のときに、石油公団廃止、こういった形で民主党さんの方からそういう御提言も出た、そういう中で、何か急に変わったのではないか、また、自由民主党の中で十分なすり合わせも行われていなかったのじゃないか、こういう御指摘でございます。 御承知のように、今般の特殊法人等改革におきましては、すべての特殊法人等について、事業、組織形態の抜本的な見直しを行うことが求められています。昨年末に閣議決定されました特殊法人等整理合理化計画の中で具体的な方針が示され、その中で石油公団については廃止することに相なったわけです。一昨年十二月の行政改革大綱で、……
○平沼国務大臣 お答えをさせていただきます。 御指摘のとおり、私は、国債の格付に関しまして、正確に日本の国力を反映していない、そういう観点から御指摘の発言をしたことは事実でございます。 その発言の中では、私の考えでは、例示的に事実関係を申し述べた、こういうことでございまして、ボツワナ共和国、そしてボツワナ国民の皆様方を差別的に考えたり、ましてや、非常にお困りで、そして一生懸命頑張っておられるエイズ患者の皆様方を差別的に扱ったわけではございません。 しかし、私の発言で非常に不快の念を抱かれ、また、傷つかれた方も私はいらっしゃると思います。そういう意味で、閣議後の記者会見で私は正式にその発言……
○平沼国務大臣 お答えさせていただきます。
小泉内閣は、民にできることは民間に、そして特殊法人改革ということを、これは率先、そして強力にやる、これが基本方針でございまして、私も、小泉内閣の一員として、そういう考え方で進んでいるわけでございます。
【次の発言】 小渕元総理のその田中先生に話されたことは、私は基本的に正しいことだと思っています。
今回お願いしている石油公団に関しましても、国が担保すべき自主開発、そういったことを考えますとやはり必要なことがございまして、私どもとしては、そういう考え方の中で、ぎりぎりの中で、独立行政法人、こういうことを考えさせていただいた、こういうことでございます……
○平沼国務大臣 おはようございます。 本年四月に定期性預金等のペイオフ解禁、こういう形に相なりました。来年の四月から全面、こういうことで、現下の経済状況を見ますと、非常に厳しい状況があると思います。 本年四月からのペイオフ解禁、こういうことで、一部、定期性預金から流動性預金へのシフトが見られますけれども、今まだそんな顕著な状況ではありません。しかし、これから加速されるような状況もある、こういうことでございまして、私どもは注意深くそれを見守っていかなければならないと思っております。 中小企業庁を有している我が経済産業省といたしましては、委員も御承知のように、とにかく早急に対応するデフレ対策……
○平沼国務大臣 大村先生にお答えをいたします。 国家備蓄につきましては、御指摘がありましたとおり、今回の改革によりまして国家備蓄会社を廃止いたしまして、純民間企業である操業サービス会社が操業に係る具体的な事業を行うこととなります。当省としては、かかる操業サービス会社の設立形態、組織構成につきましては、国家備蓄制度の円滑かつ安全な運用を確保しまして、また、主体である民間の判断を尊重しつつ改革を進めてまいりたい、このように考えております。 石油公団の開発関連資産というのは、我が国のエネルギー安全保障の観点から、自主開発原油を確保すべく、先ほど御指摘がございましたけれども、過去三十年余にわたって……
○平沼国務大臣 まず、答弁をさせていただく前に、今回のこの一連の事案によりまして、信頼と安全というものを担保しなければならない原子力行政におきまして、国民の皆様方の信頼を大変損なった、そして不信感をお与えした、このことは本当に申しわけないことだと思っておりまして、エネルギー行政の責任者として、私は、今まで御協力をいただいた立地県の皆様方を初め国民の皆様方におわびをしなければならない、このことをまず申し上げさせていただきたいと思っております。 当省におきます先般の処分に関しましては、あくまで厳正中立な立場から、行政サイドにおいてどのような問題があったのか、そういう原因究明でございますけれども、……
○平沼国務大臣 石油公団につきましては、昨年の十二月に閣議決定をされました特殊法人等整理合理化計画において廃止する旨が決定をされています。 この閣議決定におきまして、石井先生もよく御承知だと思いますけれども、石油公団は廃止をするものの、エネルギー資源のない我が国にとって、やはり政策上、国として果たすべき役割と機能があるわけであります。現在、石油公団が持っております、石油を自主的に開発して、そしてエネルギー政策上後顧の憂いがないようにするために、やはりリスクマネーの供給機能、これは非常に大切だと私は認識しております。それから、七三年のオイルショックがありまして、ああいう非常時に国家備蓄をしてお……
○平沼国務大臣 お答えをさせていただきます。 土地でなくして売掛金に着目をして、そして、衆参の御賛同をいただいて、法律が昨年の十七日から施行されました。 そして、本年の十八日で、一応実働では十九日間実施をしているわけでございまして、その間、具体的な数字を申し上げますと、五百三十三件申し込み、依頼がございました。そして、十二件に関しまして正式な申し込みという形で、現時点ではまだ実績としては四件であります。そして、融資ベースでは約四億四千万で、保証ベースでは約四千万。 こういう形で、実働が十九日、お正月が入った、こういうことでまだまだ実績としては出てきておりませんし、新しい制度でございますの……
○平沼国務大臣 お答えをさせていただきます。 委員御指摘のように、二次補正というのは一次補正に比べて、それは委員御承知のようにその原資の性質上ソフト面が入れられない、こういう制約があったことは事実です。 第一次補正では、二千五百億の規模で、今御指摘の売り掛け債権に着目をした新たな保証制度でありますとか、それからセーフティーネット貸し付けあるいはセーフティーネット保証、これを千四百億の原資でやらせていただき、さらには新しい企業を創出させるための、五年間で倍増しよう、こういうことも盛り込まさせていただきました。 二次補正に関しては、総額で九百億を計上させていただいています。それは、やはり側面……
○平沼国務大臣 お答えをさせていただきます。 今、図表をもってお示しをいただきました。確かに、中小企業をめぐる金融情勢というのは非常に厳しいものがございます。そこで、経済産業省といたしましては、やる気と能力のある中小企業までがその連鎖に巻き込まれて破綻に追い込まれる、こういうことは絶対あってはならない。やはり中小企業というのは我が国の経済の基盤を支えてくだすっているわけです。そういうことで、金融面でのセーフティーネット対策に万全を期さなければならないと思っています。 その中で、例えば、取引金融機関あるいは取引先企業が破綻になって、そしてその連鎖に巻き込まれるような中小企業者に対してはセーフ……
○平沼国務大臣 お答えをさせていただきます。 日本は、御承知のように、天然のエネルギー資源というのがほとんどない国でございまして、自給率でいいますと四%しかありません。九六%のエネルギー、一次エネルギーはすべて海外に依存しているわけであります。 先ほど委員御指摘のように、石油は、一九七三年のオイルショックのときは石油の依存度が七七%でございましたけれども、今、原子力発電も伸びてきた、あるいは新エネルギーが入ってきたということで、御指摘の数字、五二%になっています。 しかし、問題なのは、当初、今から十五年前は中東の依存度というのが六七%でございましたけれども、今、中東の依存度が八八%になっ……
○平沼国務大臣 お答えをさせていただきます。 今御指摘の点は非常に重要でございまして、我が国といたしましても、この知的所有権というものをやはりしっかりと守っていかなければならない、こういう観点に立ちまして、実は、平成十四年度の予算におきましても、産官学連携予算として四百七十七億計上させていただいて、そして、そういう企業の持っているいわゆる知的所有権というものを有機的に活用できるような、そういう形で予算を計上したところでありますし、また、地域の中小企業の持っているそういう知的な所有権に対して、これは平成九年でございますけれども、地域新生コンソーシアム研究開発制度、こういうのをつくっておりまして……
○平沼国務大臣 小林先生にお答えをさせていただきます。たくさん閣僚もおりますので、簡潔にやらせていただきたいと思います。 今、中小企業の金融というのは分極化しているという特徴が一つあります。一つは、八割が経営内容がよくない。そこに対しては非常に厳しい姿勢で臨んできておる。二割の黒字を出している中小企業に対してはむしろ攻勢をかけて、借りてくれ借りてくれ、こういう状況になっておりまして、悪くても、やはり潜在力があって、そしてやる気がある、そういう中小企業には積極的に融資をしていくべきだ、私はこういうふうに担当大臣として思っています。 それは、今企業が五百万社と言われていますけれども、九九・七%……
○平沼国務大臣 中小企業に対する税制についての御意見であります。 これまでも中小企業は、今御指摘のように、日本の経済の基盤を支えている、数も九九・七%ですし、そしてまた雇用の七〇%を御指摘のように受け持っていただいています。これまでも、例えば承継税制でありますとか、あるいは投資促進のための税制でありますとか、あるいは技術開発のためにインセンティブを与える税制等々はやってまいりました。しかし、こういう厳しい中で、税制というものをフラット化させて、そして中小企業に活力を与える、そういう考え方をとるべきじゃないか、こういう御指摘であります。 これは、財務大臣がいらっしゃいまして、財務省が最終的に……
○平沼国務大臣 お答えさせていただきます。 中沢議員が我が国の石炭に大変御尽瘁をいただいた、そのことは、私も担当大臣として改めて感謝を申し上げたい、このように思っています。 戦後の復興期に、石炭というのは、言うまでもなく、主要なエネルギー源として我が国経済の発展に非常に大きな功績がありました。本当に、その時代の流れの中で皆様方が努力をしていただいたわけですけれども、先ほど御指摘のように、この一月三十日に最後の太平洋鉱山も閉山をする、こういうことで、私も大変胸を痛め、ある意味では本当に申しわけないことだ、このように思っているわけであります。私どもといたしましては、閉山対策、雇用対策、地域対策……
○平沼国務大臣 お答えさせていただきます。 昨年からの景況の悪化に伴いまして、それと不良債権処理、こういう形が進みまして、今委員御指摘のように、信金、信組の破綻というのが、昨年の四月から数えても五十一件とか五十三件、そういう厳しい状況になっております。そういう中で、日本の経済の屋台骨を支えていただいている中小零細企業が非常に厳しい状況に至っているということは御指摘のとおりだと思います。 そこで、こういう中小のいわゆる信金、信組、その破綻の連鎖に巻き込まれて、そして中小企業が大変厳しい状況に陥った場合に、セーフティーネットをしっかり構築しなきゃいけない、そういうことで、昨年の秋の臨時国会の第……
○平沼国務大臣 今の現下の経済状況が厳しい中で、特に中小企業に対して金融機関の貸し渋りということが行われて、これが非常に大きな問題になっています。したがいまして、この貸し渋りというものを是正することによって企業が円滑に機能する、そういうことになってくればこれはデフレに対する大きな対策になる、私はこういう考え方で貸し渋りに対していろいろな方策をやらせていただいているところであります。
【次の発言】 日本経済の悪化に伴いまして、御指摘の、大企業がリストラをする、そのことはやはり賃金の総体的な減少につながり、さらに先行きの不安を惹起して、そしてGDPの六〇%を占めている消費の縮小につながる。そのこと……
○平沼国務大臣 お答えをさせていただきます。 やはり、今のデフレ状況を克服するということは、経済の隅々に資金が行き渡って、そして新たな消費ですとかあるいは投資というものが活発化して、そして民需を主体に需要が増大をしていく、こういう状況をつくり出すことが必要だと思います。 そういう中で、今御指摘の新規産業、こういうものを育成していくということは非常に大切なことでございまして、そこで第一には、これから新しく創造されるそういう産業に対する、創造しやすいような、規制を思い切って撤廃してそういう環境をつくることが第一に必要だと思います。 それから二番目としては、新しく企業を起こし産業を起こす、そう……
○平沼国務大臣 西川先生にお答えをさせていただきます。 バブルが崩壊をいたしました。そして、その後大型倒産が続き、また地方の中小金融機関、この破綻も続いたわけであります。またBSEの問題等もありまして、中小企業を取り巻く金融情勢というのは非常に厳しい局面にあることは事実です。 一番厳しい状況のときは平成十年の十月でございましたけれども、このときは、調査によりますと、三五%を超える方々が非常に金融情勢は厳しい、こういう認識でありました。その後、いろいろ手を打たせていただいて、二年後の十二年九月には、それが一九・四ぐらいに減ってきたことは事実です。しかし、また最近調査をいたしましたら、本年の六……
○平沼国務大臣 おはようございます。 第百五十五回国会における経済産業委員会の御審議に先立ちまして、当面の経済情勢や取り組むべき諸課題について、一言申し述べます。 目下、我が国経済の最大の懸案である不良債権問題については、これを経済不安の端緒ではなく経済再生の始まりとすることが必要と考えます。不良債権処理の加速化によるデフレ圧力の増大のおそれに対応するため、税制改革や規制改革など経済活性化、需要創出に資する施策やセーフティーネット対策などを含む総合的なデフレ対策を不良債権処理と一体として進めていくことが必要であります。 経済産業省といたしましては、金融サイドにおける不良債権処理の進め方に……
○平沼国務大臣 お答えをさせていただきます。 小泉内閣の中で、御指摘のように数々の経済対策は行ってまいりました。そして、小泉内閣以前でもいろいろな対策を行ってまいりましたけれども、日本の場合には、バブル崩壊後、総需要不足、こういうような形の中でなかなか効果があらわれてこなかったわけであります。 そういう中で、小泉総理は、やはり不良債権の処理を抜本的に進めることが非常に重要である、それをすることによって経済の今のデフレ対策を講じなければいけない、こういう形で、今回、不良債権処理をしなければいかぬということになりました。 経済財政諮問会議の中でもそういう議論がございまして、私は、その中で、今……
○平沼国務大臣 お答えをさせていただきます。 現下の厳しい経済金融情勢にかんがみまして、今般、改革を加速するための総合対策におきまして、経済活性化及び資産デフレ対策を講ずるとともに、不良債権の処理と産業再生、それに伴います雇用、中小企業分野のセーフティーネット整備、こういった諸施策を連携した総合的なデフレ対策、こういうことが取りまとまったところでございます。 このうち、セーフティーネット対策につきましては、一つは、雇用への影響に対する対応として、離職者の再就職を促す奨励金の創設でございますとか、地域における新たな雇用の創出など、これを集中的に行う。そしてまた、私どもに一番関係をしております……
○平沼国務大臣 まさに先生御指摘のとおりでございまして、アメリカは、今先生がおっしゃられましたように、三つ子の赤字を抱えて、七〇年代から八〇年代にかけては我が国のひとり勝ちのような状況でありました。そういう中で、自分たちは月にアポロを打ち上げて月の石を持ってきた、それだけのものを持っていながら、何で日本の後塵を拝さなければいかぬかというような、そういう思いがあったんじゃないかと私は思いますけれども、プロパテント政策という言葉に代表されるように、戦略を持って、そして八〇年代、一生懸命頑張って、ある意味では黄金の九〇年代を築いた、これは私は、御指摘のとおりだったと思っています。 日本は、本当にそ……
○平沼国務大臣 お答えさせていただきます。 御指摘のように、産業活力再生特別措置法第三十条に基づきまして、平成十一年十月より、率先して経済産業省では日本版バイ・ドールの適用に取り組んできているところでございます。 一方、御指摘がございましたけれども、一部省庁においては取り組みがおくれていたことから、知的財産戦略大綱等を踏まえまして、主要関係省庁から成る日本版バイ・ドール各省庁連絡会を経済産業省が主催をいたしまして、各省庁にも日本版バイ・ドールの適用を依頼するとともに、各省庁の取り組み状況について調査、取りまとめを行ってきているところであります。 本調査によりますと、昨年度におきましては、……
○平沼国務大臣 日本の場合には個人保証というのが御指摘のように非常に過酷なものがございまして、結局、倒産をしてしまうと、前にも御答弁で申し上げましたが、極端に言うと仏壇一つしか残らないというようなそういう状況であります。 そういう中で、法制審議会におきましても、過去十九回議論をしまして、そしてこの自由財産の件も現行の二十一万円をアップする、こういう合意はできております。そして、その審議会の中には、これは山田先生も御承知のように、中小企業の経営者の方も入っております。そういう中で、私どもは、そういう委員の方なんかもそういう御意見を持っておられますし、また、法務省所管の法制審議会でございますけれ……
○平沼国務大臣 おはようございます。お答えをさせていただきます。 御指摘のように、今、電力の約三分の一が原子力によって賄われております。今現在、日本には五十二基の原子力発電所があるわけでございまして、東京などは四割の電力が原子力によって賄われている。そういう意味で、私どもは、今御指摘の中にもありましたけれども、その発電過程においてCO2の排出量がゼロでございまして、また、百三十万キロワットの原子力発電所を考えたときに、もちろん安全性そして国民の信頼をしっかり確保することが前提ですけれども、CO2の排出量が一基当たり〇・七%削減できる、こういうことを考えますと、天然エネルギー資源のない日本にと……
○平沼国務大臣 おはようございます。それではお答えさせていただきます。 今般のエネルギー政策の見直しは、経済財政諮問会議における総理の指示に基づきまして、地球環境対策、そして安定供給の確保、効率性の向上という観点から検討をさせていただいているところでございます。また、こうした政策の見直しにふさわしい歳出歳入構造の見直しを、石炭への新規の課税を含め検討いたしております。 具体的に申し上げますと、石油特別会計においては、エネルギー政策と地球環境対策の一体的な推進を図るとともに、天然ガスシフトの加速化と省エネルギー・新エネルギー対策の拡充等を検討しているところであります。また、電源開発促進対策特……
○平沼国務大臣 御承知のように、さきの通常国会におきまして、石油公団と、そして金属鉱業事業団というものを廃止いたしました。そして、平成十五年度を目途に、新たに、石油天然ガスそして金属鉱業機構、こういうものをつくることに相なりました。 御指摘の石油というのは、国家のエネルギーの安全というのをいかに確保するか、これが非常に大切なことでございまして、しかし、今御指摘のようなこともございましたので、支援対象プロジェクトというものは厳選をしまして、支援比率も五割以下にする、こういうことであります。 しかし、現実の問題として、日本は一次エネルギーの五二%は石油でございます。そして、そのうち八八%は中東……
○平沼国務大臣 原議員に簡潔にお答えさせていただきます。 平成七年に完成をした長良川河口堰により確保された工業用水というのは、これまでのところ、御指摘のように未利用でございます。平成十年に策定された第七次愛知県地方計画等によれば、中部国際空港の開港がございます。また、高速交通網の整備等による企業立地に伴う工業用水需要量の増加、現在は地下水から取水をしております用水の工業用水への転換等の理由から、中部圏地域の将来の発展に必要とされているものでございまして、当省といたしましては、将来の工業用水需要の水源を確保していくことは地域の発展と健全な経済活動の確保の観点から必要と考えておりまして、今後とも……
○平沼国務大臣 お答えをさせていただきます。 現下の厳しい金融経済情勢の中で、やる気とそして能力のある中小企業、これに対してしっかりとしたセーフティーネット網を構築するということは、御指摘のとおり、非常に大切なことであります。 これまでも私どもは、条件の緩和とかそういうことで、セーフティーネット保証・貸し付け、これは十二万件、三・三兆円の規模に当たる、そういった形で対応をしてまいったところであります。しかし、またこれからさらに厳しい情勢が想定されますので、私どもとしては、しっかりとしたセーフティーネットを張らなきゃいかぬと思っています。 そのセーフティーネットを張る前にもう一つ、やはり今……
○平沼国務大臣 お答えさせていただきます。 私は、公共事業ということよりもむしろ、中小企業に対するセーフティーネットの補正予算、これは、私も閣内におりますから、その一・五兆円の枠内ででき得る限り努力をして実効が上がるようにいたします。 しかし、いわゆる中小企業の、これから不良債権処理が進みますと、なかなか厳しい局面になってきます。そうなってまいりますと、やはり、今このセーフティーネット部分では、平成十三年度は六千億の赤字でございますし、十四年度も確実に六千億の赤字が出ます。そういう中で全力を尽くしてやってまいりますけれども、しかし、さらに加速が進んで厳しい状況になった場合には、総理がいつも……
○平沼国務大臣 通産省とおっしゃいましたけれども、経済産業省でございますが、現在、経済産業省の通商政策局の企画官が一名、それから民間人が三人、これが、連合の暫定施政当局に比較的安全だと言われているバスラに行っているわけであります。さらに民間の方からも希望があるやに聞いておりますけれども、私どもとしては、政府職員、こういう一つのくくりの中で、民間の方々にも参画をしていただきながら、安全性というものをやはり非常に重視しなければいけません。しかし、あくまでも、連合の暫定施政当局の中での活躍、活動、こういうことでございます。 いわゆるCPAと言っている組織の中に入ってやっているわけでありまして、そう……
○平沼国務大臣 第百五十六回国会における経済産業委員会の御審議に先立ち、今後の経済産業行政を行う上に当たっての私の所信の一端を申し述べます。 我が国経済は、失業率が過去最高水準となり、消費者物価も三年連続下落し、継続的なデフレ状態にあるなど、大変厳しい状況にあります。また先行きについても、国内情勢に加え、米国経済の減速やイラクを初めとする国際情勢において高まっている不透明感が足元の経済を停滞させるおそれがあり、予断を許しません。 私は、経済産業大臣として、小泉内閣の改革なくして成長なしとの基本方針のもと、日本経済の再生に向けて、これから申し上げる経済産業行政の内外の課題に全力で取り組んでま……
○平沼国務大臣 お答えさせていただきます。 景気の現状につきましては、今谷畑先生御指摘のとおり、なかなか厳しいものがあると思っております。十月―十二月期の実質GDPの成長率というのは、プラス〇・五という形で若干プラスになったとはいえ、御指摘の厳しい雇用情勢がございまして、完全失業率もマイナス五・五、またGDPの六割以上を占めている消費もなかなか伸び悩んでいる、こういったことがございます。また、鉱工業の生産も四カ月連続でマイナス、こういうことで、私どもは、相変わらず厳しい、このように認識しております。 そしてまた、イラクに対するそういう緊迫した情勢の中で、例えば原油の価格がじりじり高騰してき……
○平沼国務大臣 確かに今、中小企業に対する貸し出しというのが減少をしていることは、そのとおりでございます。 その背景は、こういう長引く景気低迷の中で、設備投資というものが非常に落ちているということも一つの要因だと思いますけれども、それ以上に大きな要因というものが、金融機関が抱えている不良債権、これが膨大なために、結局、金融機関としては、厳しい環境に直面しているために、特に中小企業に対して、貸し出しの抑制でございますとかあるいは債権回収の強化、こういうことをやっております。 具体的には、例えば、平成十三年末それから十四年末を比べてみますと、中小企業に対しては十七・九兆円も貸し出し減、こういう……
○平沼国務大臣 御指摘のように、日本の今の経済というのは大変厳しい状況にあることは御指摘のとおりでございまして、株価も、昨日も七十四円安で、いずれ続いて八千円台を切り込む、こういう厳しい状況です。また、イラク情勢等もありまして、先行き不透明で大変厳しい経済状況だということは私もよく認識をしているところでございます。 そういう中で、個人として、この景気対策、株価対策、何か意見があるか、こういうことでございますけれども、私は、今回の株安というのは、確かに日本の全体の経済の状況が悪いということがベースにあると思いますけれども、やはりイラク情勢が不透明だということが一番の大きな原因だと思っております……
○平沼国務大臣 私は、産業を預かっている閣僚の一人でございますけれども、特に中小企業を担当しております。 中小企業は、仙谷先生も御承知のように、倒産件数もこの三年、限りなく二万件に近いところで推移をしておりますし、また倒産という形の中で、中小企業の経営者の自殺等も非常に多いわけでございまして、非常に深刻な状況にあることは事実であります。 したがって、今横ばいだ、こういうことで、どこが横ばいかというような御指摘がありましたけれども、この間、例えば実質の経済成長率は〇・九で、さらに、直近のものを足しますと一応一・六ぐらいになる、そういう数字が出ることは事実でありますけれども、問題は名目の経済成……
○平沼国務大臣 お答えさせていただきます。 昨年の十一月から、総合資源エネルギー調査会の小委員会におきまして、ひび割れが発見された炉心シュラウドや再循環系配管の健全性評価について七回にわたって御審議をいただいて、先般、中間取りまとめが出たところでございます。 御指摘のように、その中では、炉心シュラウドについては、ひび割れの進展の状況を予測して十分な強度が維持されているか否かを確認する評価手法等は適当である、今御指摘の東京電力の六基の原子炉については、直ちに修理する必要はない、しかし、今後適切な頻度で点検を行うべきであるとの評価をいただいたところでございます。一方、再循環系配管につきましては……
○平沼国務大臣 イラク情勢を踏まえて、エネルギー対策は万全か、こういう御質問でございました。 私どもは、これは小沢先生御承知のように、エネルギーの四九・一%が石油に依存しておりまして、そのうちの八六%が中東に依存しているという、非常に偏った状況に相なっています。一九七三年のオイルショックがございまして、一生懸命日本は備蓄に励んできまして、そういう意味では、国家備蓄が九十二日、民間備蓄が七十九日、合わせて百七十一日分の備蓄を確保しております。 そして、私も大変心配でございましたので、武力行使が二十日でございましたけれども、十八日の日に、OPECの議長でございますカタールの大臣のアティーヤさん……
○平沼国務大臣 まず、特許法等の一部を改正する法律案につきまして、その提案理由及び要旨を御説明申し上げます。 この法律案は、知的財産の迅速かつ的確な保護の要請に対処するため、特許法等の産業財産権関係法律について、特許関係料金の改定その他料金納付に係る制度の見直し、審判制度の合理化、その他特許等産業財産権に係る制度の改善等、所要の改正を行うものであります。 また、本法律案は、昨年七月に決定された知的財産戦略大綱を受け、産業構造審議会知的財産政策部会における慎重な審議の結果、本年二月に取りまとめられた結果を踏まえて作成したものであり、知的財産立国を実現するための所要の改正の一つであります。 ……
○平沼国務大臣 御指摘のように、安定供給というのは非常に大切なことだと思っております。 今、東京電力の十七基の原子力発電所が全部停止している、こういう異常状況であります。今事業者も国も、地元の方々の御理解を得るべく努力をさせていただいているところであります。私もエネルギー担当の責任者でございますから、やはり大停電等が起こっては、この国の経済、そして首都圏の、本当に生活、安全、そういったものに非常に大きな問題がございますから、私も現地にお伺いさせていただいてお願いをし、説明をするということにはいささかのちゅうちょもございませんので、私も全力を尽くして、立地地域の皆様方と話し合いをし、御理解をい……
○平沼国務大臣 電気事業法及びガス事業法の一部を改正する等の法律案につきまして、その提案理由及び要旨を御説明申し上げます。 電気事業制度、ガス事業制度につきましては、これまで二度の制度改革を行いました。その中で、供給システムの改革を行いつつ、小売の部分自由化等により競争を促すことで、電気事業及びガス事業の一定の効率化の成果が見られております。 さきの制度改正時の三年後の見直し条項及び昨年の通常国会で制定されたエネルギー政策基本法を踏まえ、今日、さらに、供給システム改革による安定供給の確保、環境への適合及びこれらのもとでの電力、ガスの供給に関する需要家選択肢の拡大を図ることが求められておりま……
○平沼国務大臣 御指摘のように、大変深刻な状況になっていることは事実でございます。 本日の閣議におきましても、閣僚の皆様方、総理大臣を含めて、このことは私から報告をさせていただき、また昨日、経済産業省に関東圏の電力の需給に関する対策本部というものを立てまして、私が本部長になりまして、そして、原子力発電所の安全点検を徹底しながら一日も早い起動に向かって努力をしていくということと、それから今先生の御指摘のように、節電対策、こういうことも国民の皆様方に御理解をいただくためにキャンペーンをやらせていただく、こういうことに私はさせていただいているところでございまして、総理も、きょうは閣議後の懇談会の中……
○平沼国務大臣 御指摘のとおり、公正競争の促進というのは大変重要なことだと思っております。 この電気事業分野につきましては、引き続き規制の需要家が残ります部分自由化の枠組みであることも踏まえ、文言としては入っていないわけでございますけれども、これは御指摘のとおり、非常に大切なことでございまして、このため、小売自由化範囲の拡大にあわせまして、ネットワーク部門の公平性、透明性を確保するための措置や広域的な電気の取引を活性化させるための措置などを講ずることとしております。また、引き続き適正な電力取引が行われるように、公正取引委員会との共同ガイドライン、これを策定しております。 こうして、現行法の……
○平沼国務大臣 後藤先生にお答えさせていただきます。 御指摘のように、約二万種の既存化学物質につきましては、国会の附帯決議も踏まえまして、主として政府がこれまで安全点検を行ってまいりました。その結果、昭和五十年度から平成十四年度までに、分解性あるいは蓄積性については御指摘のとおり約一千四百物質、人に対する毒性については約二百五十物質の点検を実施したところでございます。 その実施に当たりましては、できるだけ効果的、効率的に進めるべく、化審法の目的を踏まえまして、環境を経由して人の健康等への影響を生じるおそれが高いと考えられる化学物質、具体的には、製造、輸入数量が多いものや、第一種特定化学物質……
○平沼国務大臣 大変好きでございます。
【次の発言】 お答えさせていただきます。
今、奥田先生の質疑の過程の中において、そういう、大変複雑多岐にわたって、一元化というような、そういう方向を目指すべきじゃないかというのがクローズアップされてきたんじゃないかと思っております。
化学物質には、一般の化学品のほかに、御承知のように、農薬、医薬品、食品添加物等々さまざまなものがございまして、それらによる人や動植物への影響についても、環境経由の間接的な影響ですとか、取り扱いの際の直接的な影響など、極めて多様なものになっております。このため、さまざまな化学物質の特性でございますとか、人や動植物への影響を……
○平沼国務大臣 お答えさせていただきます。 公益法人につきましては、一つは、営利を目的としない公益に資する活動であること、二つ目は、主務官庁の設立許可及び指導監督があること、三つ目は、解散時の残余財産が構成員に帰属しないこと、こういった性格に着目をいたしまして、普通法人のようにその全所得について無制限に法人税を課すことは必ずしも適当でない、こういう考えのもとで、収益事業についてのみ課税するなど、一律に税制上の優遇措置が、二二%とおっしゃられましたけれども、講ぜられてきたところであります。 しかしながら、その後、公益法人の行う事業が非常に多様化をしてまいりまして、民間企業との競合関係にある事……
○平沼国務大臣 世界第二位の経済大国であります日本は、企業の数も圧倒的に多いわけでございまして、五百万社を下らない数があると言われております。そのうちの九九・七%が中小企業、こういうふうに言われておりまして、今先生御指摘のように、製造業の中でも、確かに比率は下がってきておりますけれども、四七%強、約半分に近い数が中小企業、こういうことでございます。したがいまして、下請中小企業というのは、製造業においても、サポーティングインダストリーとして日本の産業基盤を形成して、そして産業の競争力に大変大きな寄与をしていると思っております。 他方、中国に象徴されますように、海外の廉価な製品との競合、競争激化……
○平沼国務大臣 確かに御指摘のとおり、政府系金融機関の中小企業向け貸し出しというのは、民間の金融機関というのは話にならないぐらい減少しているわけですけれども、それでも前年に比して、これは十四年末に比しまして二・六%下がっているわけでございます。これは、やはり総体的には、不安定な今の日本の経済状況の中で、設備投資等の低迷等によりまして全般的な資金需要が弱い、こういうふうに考えられております。 私どもとしては、そういう厳しい中でも、民間の減少幅は非常に大きなものがありますけれども、中小企業に対する政府系の金融機関というのは、その穴を埋める補完の役割は果たしてきていると思っています。 ですから、……
○平沼国務大臣 環境大臣とほぼ同じ答弁になると思うんですけれども、経済産業省といたしましては、産業部門における地球温暖化対策を進めていく上では、民間事業者への過度な規制とならずに、経済の活性化や雇用創出にもつながるように、産業界の創意工夫を生かした自主的な取り組みを促進することが私どもは重要だ、こういうふうに思っております。 具体的には、今、経団連の環境自主行動計画等を中心としまして、その自主的な取り組みによって効果的に温暖化対策を進めていくこととしておりまして、これは水野先生も御承知だと思いますけれども、最新のデータによりますと、産業部門の排出量というのは、一九九〇年比で二〇〇〇年度を比較……
○平沼国務大臣 山名先生に答弁をさせていただきます。 御指摘の、助成という、これは三十億の枠で今年度やることにいたしておりまして、説明会を先般いたしましたところ、二千人の方々が来られまして、そして具体的には六百件の応募がございました。今月末に私どもはこれを絞り込んでしっかりとやらせていただきたいと思っています。 それから、今後のことでございますけれども、私どもといたしましては、今、中小企業総合事業団に基金が残っております。したがって、やはり今厳しいときですから、これを継続してやらせていただかなきゃいかぬ、こういうことで、その基金をもとに今年度以降もしっかりとした対処を継続していかなければい……
○平沼国務大臣 お答えをさせていただきます。 まず、資金繰り支援保証制度についてでございますけれども、デフレが現在進行しておりまして、その結果、売上高の減少に伴って、多くの中小企業にとっては既往の借入金、この返済が非常に大きな負担となっていることは御指摘のとおりでございます。このため、保証つき借入金の借りかえでございますとか複数の保証つきの借入金の債務の一本化、これを促進することによりまして、中小企業の皆様方の月々の返済負担を軽減できるように、今お願いをしておりますこの補正予算で借りかえのための保証制度を創設することにいたしました。 少し詳しく申し上げますと、本制度は、特別保証による既往の……
○平沼国務大臣 田中先生にお答えをさせていただきます。 夜逃げが二十万件、それから自殺者が三万人を超える人数である、それから三万人を超える自殺者の中で四割が中小企業の経営者、こういう御指摘ですけれども、法務省の統計では、一応、中小企業の経営者というのは四千百人ということになっておりますが、恐らく先生の言われている数字は、その中でいわゆる無職という中にくくられていて、それも含めるとそういう数字になるんじゃないか。いずれにしても、非常に深刻な数字でございまして、私どもとしては、それは重く受けとめているわけでございます。 私どもといたしましては、やはり土地担保に偏重をして、政府系金融機関は少なく……
○平沼国務大臣 お答えさせていただきます。 まず最初に、中小企業に対して金利の引き上げ、こういうお話がございました。私どもとしましても、この引き上げというものが非常に多くなっているということは、調査の結果よく承知しております。 具体的に申し上げますと、当省が政府系金融機関等を通じて毎月実施をしております中小企業への貸出姿勢に関する実態調査におきましても、金利上昇によりまして金融機関の貸し出し態度が厳しくなっている、こういう回答をする中小企業が非常に顕著になってきておる、こういうことでございます。 また、私どもが今、幹部を派遣いたしまして、全国の二十六道府県、これの実態調査をいたしておりま……
○平沼国務大臣 麻生先生にお答えさせていただきます。 今の厳しい経済情勢の中で、中小企業の皆さん、必死に頑張っておられます。そういう中で、御承知のように、既に、第一次の貸し渋り、貸しはがしが起きましたときには、今ちょっとお触れになりましたけれども、特別保証制度というのを創設させていただき、三年間で三十兆という枠でやらせていただきました。結果的には、中小企業の三分の一を超える百七十二万社が利用していただきまして、その間、倒産でありますとかあるいは失業というのは相当私は防げたと思っております。保証枠も二十八兆九千億、こういう形で第一次、終了しました。 しかし、その後、今御指摘のように、デフレ傾……
○平沼国務大臣 お答えさせていただきます。 中小企業の会計基準に関しましては、やはり円滑な資金調達が可能になるように、しっかりした計算書等が整備されているということが非常に重要だと思っています。しかし、現在の会計基準というのは上場企業というものが対象になっておりまして、株主の数でございますとか債権者の数が少ない、そういう中小企業に対しては、なかなか適用するのが難しいという状況になっています。 そこで、我々といたしましては、検討会を開きまして、関係団体にも入っていただきまして、中小企業の会計基準のあり方について鋭意検討してまいりまして、昨年の六月に中間的な報告を取りまとめました。 現在、こ……
○平沼国務大臣 田中先生にお答えさせていただきます。 御党が五百十七社の分析を行われまして、その結果を私ども非常に重く受けとめさせていただいています。私も地元に帰りますと、後援会の中の中小企業者で非常に前途を嘱望されていた若手の経営者が自殺をする、こういうことも現実にありまして、私は、お示しいただいた三〇%というのは、これは決して間違ったデータではない、こういうふうに認識をさせていただいています。 第三者保証に関するお話でございますけれども、これはもう先生御承知のように、政府系金融機関の中の中小企業金融公庫と商工中金では第三者保証は徴求をしていない、これが一応原則に相なっております。 し……
○平沼国務大臣 確かに、中小企業の倒産というのが、足元の三年間を見ましても、大体一万八千件の半ばから後半で推移しておりまして、大変深刻な数字になっていることは事実であります。それから、吉田先生御指摘のように、失業者も二十万人を超えるというようなオーダーで発生をしているということも事実だと思っています。 そこで、先ほど坂口厚生労働大臣からお答えございましたけれども、やはり両省が連携をして、地方にもネットワークをして、きめ細かくやらせていただいて、なるべくそういった失業者を吸収するということもやらせていただいています。 もう一つは、私どもとしては、倒産しないような仕組みをつくるということが非常……
○平沼国務大臣 海江田先生にお答えさせていただきます。 確かに、イラク状況は緊迫の度を加えておりまして、今、原油価格も、昨日のニューヨーク市場は一バレル三十六ドルを超える、こういうような形で高値に推移しているわけであります。 一つの例としては、過去のいわゆるイラクのクウェート侵攻のときの状況というのがある意味では参考になると思っておりますけれども、あのときは、やはりイラクのクウェート侵攻が始まったときに、それまで二十ドルでありました原油価格が、ピーク時には四十ドルにもはね上がった、これはやはり相当大きな経済への影響がございました。そしてさらに、これはドル安を惹起いたしまして、百四十七円であ……
○平沼国務大臣 太田先生にお答えをさせていただきます。 私どもの調査でも、中小企業庁幹部が全国を回らせていただきまして、そして民間金融機関の貸し出し状況についてずっと把握をいたしました。そうしましたら、中小企業の二七%を超えるところが、非常に貸し出し態度が厳しくなってきた、こういうデータが出ておりまして、御指摘のように、非常に厳しい状況になっていることは事実だと思っています。 そういう意味で、政府系金融機関としては、やはりそういうニーズにこたえていかなければならないということで、いろいろやらせていただいているところでございまして、一つは、セーフティーネット貸し付けに対しましては担保徴求を半……
○平沼国務大臣 斉藤先生にお答えをさせていただきます。 大変、東電の不祥事というのは遺憾なことでございまして、私どもも、本当に国民の皆様方の信頼を損なったことに対して深くおわびを申し上げなきゃいかぬと思っております。 御指摘のように、東京電力は管内に原子力発電所が十七基ございまして、そのうち、今、十三基が停止をしているわけであります。そして、この三月から四月にかけまして、さらに検査のために停止をする。そうすると、全原子力発電炉が停止をする、こういうことに相なります。今は、休止中の火力発電所等を立ち上げて、そして何とか電力の需要にこたえているわけであります。したがいまして、これから一基も立ち……
○平沼国務大臣 委託費でございますとかあるいは補助金というのは、やはり経済産業全般、エネルギー全般にわたって所管をしております。そうしますと、それぞれから多様なニーズがある、こういうことでございまして、したがいまして、きめ細かくそのために対応する、こういうことで、そういった今御指摘の点は相当ある、私もそういうふうに認識はいたしております。
【次の発言】 国民の皆様方から出していただいた税金というものを、いかにこの国のために有効に使っていくか、このことがやはり基本的に大切なことですから、今御指摘のように、しっかりとそれが使われるように常にチェックはしていかなければならないと思っています。
今、……
○平沼国務大臣 田中先生よく御承知だと思いますけれども、政府系金融機関におきましては第三者保証の割合というのを非常に低めてきております。例えば、信用保証協会におきましては、八千万円の限度のうち五千万円は第三者保証は要らないという形にしておりますし、千二百五十万の小口のものは第三者保証を徴求していないです。あるいは、売掛金債権、それを三度にわたっていろいろ手直しをしまして、そしてこれも非常に大きくふえてきました。 私は、やはり第三者保証という問題が今田中先生御指摘のようにいろいろな問題を惹起していますから、今政府系金融機関ではそういう意味では相当大きく第三者保証をなくすという形でやってきており……
○平沼国務大臣 お答えさせていただきます。 確かに若年の失業問題というのは非常に深刻でございまして、若年失業者といいますと大体十五歳から二十四歳、この失業率が一〇%あります。特に四月は、これは一二%という深刻な数字になっておりまして、私どもはこれを踏まえて、今御指摘のように、四大臣で、六月十日、一つのプランをつくらせていただきました。四大臣というのは、私が入りまして、そして文部科学大臣、これは当然入っていただかなければいけない、それから労働を担当されている厚生労働大臣、さらには経済全体を見ておられる竹中大臣。 そして、一つの方向としては、三年以内で、いわゆるこの若者の失業に歯どめをかけよう……
○平沼国務大臣 本来支払われるべき賃金が支払われないというのがサービス残業、こういうふうに言われています。したがいまして、私どもというのは、そういう私の所管している卸売、小売、あるいはサービス、こういったところに多いということは承知をしておりまして、私どもとしては、こういう実態の中で、そういうことがあってはならないという形で、厚生労働省とも協力をしながら、それを減らしていくために努力をしていきたい、こういうふうに思っております。
○平沼国務大臣 けさ、ちょうどIT戦略本部とIT戦略会議の合同会合が総理官邸で八時十五分からございました。その中で、今基本戦略の取りまとめということを行っております。民間の活力をとにかく入れてIT戦略をやっていこう、こういうことで、次の会合には基本戦略が取りまとまることになっておりますけれども、日本のIT分野においては、ネットワークサービスでありますとか、情報化社会に対応したルールの整備などがまだ特にアメリカに比べてはおくれている、こういう認識、これは委員も御指摘のところだと思います。 今委員が御指摘のように、他方、日本ではすぐれた情報技術を有していることも間違いありません。それは、今御指摘……
○平沼国務大臣 平成十三年度の経済産業省関係予算等について御説明申し上げます。 我が国の経済は、企業部門を中心に緩やかな改善を続けておりますけれども、厳しい状況はなお脱しておらず、また、米国経済の動向や株価の状況などの懸念すべき点も見られます。経済を一日も早く民需中心の自律的な回復軌道に乗せるため、昨年十月に決定をいたしました日本新生のための新発展政策を着実に実行に移し、今年度の補正予算の迅速かつ的確な執行を行うとともに、平成十三年度予算成立の暁には、そこに盛り込まれている諸施策の効果的な推進に努めてまいります。 また、昨年十二月に策定された、新たな経済成長に向けての行動計画に盛り込まれた……
○平沼国務大臣 お答えをいたします。 イベントと一言で言いましても、条約に基づいて実施される国際博覧会、あるいは企業の見本市、商店街の催し物等さまざまな形態があります。多様な意味合いを持つ言葉だと私どもも思っています。 昭和六十一年に通商産業省に設置されたイベント研究会は、翌年三月に報告書をまとめております。そこでは、イベントとは主として地域振興、産業振興、国際交流等の目的を達成するための手段として行う行催事、こういうふうに定義をいたしております。 価値観の多様化や高度情報化が進展した現代社会の中で、イベントは人々の心と心を通い合わせる上で極めてすぐれた特性を有している。あらゆる行政活動……
○平沼国務大臣 中山議員からテロという言葉が出ましたけれども、やはり、一生懸命まじめに生産をする、それを流通経路に乗せる、そして販売をする、その牛肉を使って商売をされている、こういう方々の、本当に率直な皆様方の感じというのは、今言われたようにテロということは非常に適切なお言葉だ、私はこのように思わせていただいています。 また、一生懸命それぞれ関係者はやっている、こう思っておりますけれども、しかし、だんだん事実が明らかになってくるにつれて、やはりもう少し十分にできたのではないか、こういう面もございますから、そういったところを反省材料として、より一層、本当に皆様方が安心できる体制をとっていかなけ……
○平沼国務大臣 平成十年度及び平成十一年度通商産業省所管の決算につきまして、その概要を御説明申し上げます。 初めに、平成十年度の決算の概要でありますが、まず、一般会計歳入歳出決算につきまして御説明いたします。 通商産業省主管の歳入でありますが、歳入予算額二百三十七億円余に対し、収納済み歳入額は二百二十五億円余であり、差し引き十二億円余の減少となっております。 次に、通商産業省所管の歳出でありますが、歳出予算現額一兆七千六百十九億円余に対し、支出済み歳出額は一兆六千四百五十七億円余でありまして、その差額一千百六十二億円余のうち、翌年度へ繰り越しました額は八百二十六億円余であり、不用となりま……
○平沼国務大臣 平成十二年度経済産業省所管の決算につきまして、その概要を御説明申し上げます。 まず、一般会計歳入歳出決算につきまして御説明いたします。 経済産業省主管の歳入でありますが、歳入予算額百九十八億円余に対し、収納済み歳入額は二百三十七億円余であり、差し引き三十八億円余の増加となっております。 次に、経済産業省所管の歳出でありますが、歳出予算現額一兆二千七百七十七億円余に対し、支出済み歳出額は一兆一千二百四十一億円余でありまして、その差額一千五百三十五億円余のうち、翌年度へ繰り越しました額は一千二百四十四億円余であり、不用となりました額は二百九十一億円余であります。 次に、特別……
○平沼国務大臣 おはようございます。 平成十四年度の経済産業省関係予算等について御説明申し上げます。 我が国経済は、生産や輸出において減少幅の縮小が見られるものの、設備投資は減少を続けております。加えて、雇用面でも失業率が最高水準を更新するなど依然として厳しい状況が続いており、今後さらに米国経済の回復のおくれなどが生じれば、我が国経済の停滞が長期化するおそれもあります。このような状況に対処し、一日も早く経済を民需中心の自律的な回復軌道に乗せるためには、昨年六月に決定された、いわゆる骨太の方針に沿った構造改革への取り組みをさらに強力に推し進める必要があります。また、平成十三年度の第一次及び第……
○平沼国務大臣 お答えさせていただきます。 委員御指摘のように、バブル崩壊後、我が国経済は非常に厳しい状況になっておりまして、経済指標にあらわれておりますとおり、ここ一年はあらゆる面で厳しい局面になっております。 例えば、GDPの成長率というのがマイナス、こういう形で厳しいものが出ておりますし、また雇用関係におきましても、最近若干改善はされましたけれども、依然として戦後最悪の完全失業率、こういう形で出ておりますし、また、物づくりの国のこの日本におきましても、例えば設備投資、これも非常に鈍化をしている。さらには、空洞化というようなそういう現象が起こっておりまして、企業の海外移転率というのも、……
○平沼国務大臣 小林先生にお答えをさせていただきます。 この化審法の運用に当たりましては、御指摘のとおり、経済産業省そして厚生労働省、環境省の三省が緊密に連絡をとり合いながら一体的な対応を図っていく、このことが重要である、こういうことで認識を持っております。 こういう認識のもとで、新規化学物質の事前審査における事業者との事前の相談から判定の通知に至るまでの一連の手続についても、三省が一体的に対応するように見直しを進めてまいりました。 例えば、届け出を予定している事業者からの事前相談には従来から合同で御指摘のように対応しておりまして、また、三省の審議会についても本年四月から合同で対応してい……
○平沼国務大臣 中小企業の皆様方が、民事再生法に関しましては、ある意味ではそういう使い勝手がよくない、そういうことの御不満は私も漏れ承っているところでございます。
【次の発言】 御指摘のように、この民事再生法を使って、そしてそのしわ寄せが中小企業に来る、こういう事例がある。そういう意味では、中小企業に用意したものが結果的にはそういうしわ寄せが来て使い勝手が悪い、こういう意味で申し上げているところでございます。
【次の発言】 過剰供給構造というのは、特に指定はしておりません。しかし、例えば半導体の分野なんかは、技術的なポテンシャルがありますけれども、しかし、例えば半導体の状況を見てみますと、メー……
○平沼国務大臣 平成十三年度経済産業省所管の決算につきまして、その概要を御説明申し上げます。 まず、一般会計歳入歳出決算につきまして御説明をいたします。 経済産業省主管の歳入でありますが、歳入予算額百三十一億円余に対し、収納済み歳入額は百四十八億円余であり、差し引き十七億円余の増加となっております。 次に、経済産業省所管の歳出でありますが、歳出予算現額一兆一千五百四十七億円余に対し、支出済み歳出額は一兆八百十億円余でありまして、その差額七百三十六億円余のうち、翌年度へ繰り越しました額は五百二億円余であり、不用となりました額は二百三十四億円余であります。 次に、特別会計について申し上げま……
○平沼国務大臣 おはようございます。 平成十五年度の経済産業省関係予算案等について御説明申し上げます。 我が国経済は、失業率が過去最高水準となり、消費者物価も三年連続下落し、継続的なデフレ状態にあるなど、大変厳しい状況にあります。また先行きについても、国内情勢に加え、米国経済の減速やイラクを初めとする国際情勢において高まっている不透明感が足元の経済を停滞させるおそれがあり、予断を許しません。このような状況に対処し、一日も早く民需主導の自律的な経済成長を実現するためには、昨年六月に決定された経済財政運営と構造改革に関する基本方針二〇〇二に沿った構造改革への取り組みをさらに強力に推進する必要が……
○平沼国務大臣 大畠先生に、いわゆる中小企業の皆様方がその返済の今厳しい中で大変苦労されている、こういうことで御質問がございました。 私どもとしては、当初の約定どおりの返済が困難になった中小企業者に対する、まず特別保証の既往債務の条件変更につきましては、平成十二年末にガイドラインを策定させていただきまして、そしてその後もガイドラインの改訂なども行って強化をしてまいりました。そして、保証協会や金融機関に対する趣旨の周知徹底に努めてきたところでございまして、本年二月末まででございますけれども、約十八万四千件、累計保証引受件数、これは百七十二万件でございましたけれども、一一%の条件変更に応じてきた……
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