このページでは仙谷由人衆議院議員の42期(2000/06/25〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は42期国会活動統計で確認できます。
○仙谷由人君 私は、民主党・無所属クラブを代表して、塩川財務大臣の財政演説と、今年度補正予算案並びに関連する諸法案に対する質問を行います。(拍手) まず、総理の政治姿勢について伺います。 自民党内部のいわゆる抵抗勢力と目される政治家の方々の活躍が、改革課題をめぐって顕著になってまいりました。小泉政権に期待した多くの国民は、今、小泉総理は改革を本当に遂行するのだろうかと、かたずをのんで見守っています。 第一に、国債発行限度を単年度三十兆円以内にするとの総理の公約は、今年度も貫き通すと改めて約束をされますでしょうか。与党内では、景気対策のための財政出動を伴う第二次補正予算あるいは十五カ月予算……
○仙谷委員 いわゆるそごう向け債権放棄問題と言われている問題でございますが、松田理事長を含めて大蔵大臣あるいは再生委員長、いずれでも結構なんですが、六月三十日に記者会見をなさって、再生委員会が了承した、つまりそごうに対する新生銀行の債権の引き取りといいましょうか、これを了承、さらに加えて、政府として、国としてといいましょうか、そごうに対する債権が預金保険機構のものとなった暁にはこれを一部分放棄するという発表をなさっておるわけでありますが、これは多分法律上の意思表示だと思うのですね。この意思表示は現在どうなっているのでしょうか。
【次の発言】 全然質問に答えていないじゃないですか。了承しようがし……
○仙谷委員 まずは、人事院勧告関連法案について御質問をいたしたいと存じます。 内閣官房長官に、この人事院勧告、ことしもいわゆるボーナスを〇・二カ月分引き下げる、基本給の改定は見送るというふうな勧告案が出たわけでございますが、今いろいろな指標が政府の方でとられているわけでありますが、いわゆる家計調査というのをごらんになったことがあると思うんですね。どのぐらいの期間この家計調査による実収入が、あるいは可処分所得が対前年度比落ち込んでいるか、御存じですか。御存じであるとすれば、これがどういうことを意味しておって、人事院勧告との関係はどうなのか、お答えをいただきたいと思うのです。
○仙谷委員 民主党の仙谷由人でございます。
委員長の御許可をいただいて、資料を四枚配付させていただきたいと思います。そしてまた、前三枚の分につきましてはパネルを用意いたしておりますので、パネルの掲示も御許可をいただきたいと存じます。
【次の発言】 それでは、まず総理にお伺いするわけですが、先ほど総理、斉藤議員の方から支持率についての御質問があったように聞いておりました。支持率をどう受けとめるかということについて、お伺いしておりましたら、余りはっきりした御返答ではなかったと思います。
この支持率というものについて、特に森内閣に対する現在の、あるいはここ一カ月ぐらいの支持率というものについて、……
○仙谷委員 質問の前に、ギャラリーが多いのはそれほど嫌ではないのですが、お呼びしていない方が随分いらっしゃるということで、財務金融委員会では、余りこの場の同席をお認めになっていないようでございますので、その点、委員長の方から御注意をいただければと思います。
【次の発言】 塩川大臣にまずお伺いするのですが、先ほどもテレビでちょっと、我が中川委員の質問にお答えになっているのを聞いておりました。この間、随分と財政規律のために御奮闘されているな、私は小泉さんを上回る財政規律論者でございますから、塩川大臣が頑張っていらっしゃるのを横から見ておって、いや頼もしいなと拝見をしておるのです。
ただ、三つか四……
○仙谷委員 民主党の仙谷でございます。
質問の項目を差し上げてあると思いますが、ちょっと今佐藤さんの質問に引き続いてでございますので、ものつくり大学関係を私の方から質問させていただきます。
学校法人国際技能工芸大学を設立するためのいわゆるものつくり大学設立準備財団の事業報告書、これは多分文部科学省及び厚生労働省はお持ちだと思いますが、平成十年、十一年、十二年、おわかりになりますか。これをごらんください。
いいですか。平成十一年と十二年に、民間からの助成金というふうに書いてございます。何ですか、これは。
【次の発言】 厚生労働大臣でも結構ですし、文部科学大臣でも結構ですよ。
○仙谷委員 民主党の仙谷でございます。 民主党といたしましても、先般のいわゆる同時多発テロ事件、あるいはテロ行為といいましょうか、これにつきましては、人間の尊厳に対する挑戦である、敵対行為である、そして民主主義社会に対する悪質なあるいは悪逆非道な攻撃であるという認識のもとに、民主党の鳩山代表からも声明を出し、かつブッシュ大統領にも書簡を出したところでございます。 先ほど来、総理の決意等々については十二分に伺いましたので、重ねて二つほど私の方からも、要望といいましょうか、お願いをしておきたいと思います。 それは、今小池議員も若干おっしゃっていたわけでございますが、テロには徹底的に厳しく対処……
○仙谷委員 民主党の仙谷でございます。 司法制度改革推進法案について質問をするわけでありますが、漆原委員、そして平岡委員の質疑とやや重複する部分があるかもわかりませんが、お許しをいただきたいと思います。 まず、法務大臣、これは、総理がいらっしゃるのであれば総理に聞かなければいけないんですが、総理の身がわりが法務大臣だとおっしゃっていらっしゃるようですから法務大臣にお伺いするわけですが、政府としては、あるいは法務大臣としては、あるいは内閣総理大臣に成りかわって、この審議会の意見書をまとめるプロセス及び意見書そのものについて、端的にどういう評価をなさっていらっしゃいますか。
○仙谷委員 民主党の仙谷由人でございます。 総理、五月ごろの党首討論でございましたか、不良債権問題について鳩山代表から質問をしましたら、そんな具体的なことは予算委員会で柳澤大臣とやってくれ、こういう答弁をされましたよね。きょうは、そういう意味で、にもかかわらず、これだけ総理も不良債権処理問題についても発言なさっておるので、まあお二人、及びもっと細かくなれば官僚のトップの方に来ていただこうと思って、きのう総理が、おとといですか、本会議でおっしゃったように、そんなことは役人に聞け、政治家に聞くことじゃない。ただ、そういう細かいことも聞かなければ、そして事実を前提にしなければこの話は前へ進まない、……
○仙谷委員 おはようございます。昨日に引き続いて、金融の問題を中心にお話を伺いたいと思います。 きょう新聞を朝見ましたら、やはりテロ対応問題の記事が一面の方からは多いわけでありますが、日本経済あるいは金融の実態について、非常に深刻な問題が相当数記事として書かれております。 きょうは、例えば元大蔵省の副財務官の伊藤隆敏さん、一橋大学の教授でございますが、ほか七名の教授の方々でございましたか、このままでは九七年、九八年の金融危機の再発になるということを、アピールを発表された。さらにもう一つは、与党がRCCの債権の買い取りについて時価でいくんだという決定をされた。ついに往生したか、まだ往生してい……
○仙谷委員 まず、鬼追参考人にお伺いをいたしたいのでございますが、今度の金融再生法の改正で、何か突如、RCCが大きな役割を果たせるかのような、私は幻想だと思いますが、そういう議論がなされているんですね。つまり、特に不良債権の処理、企業の再生について、突如ここからはRCCが相当の力を持って行える、そんな雰囲気があるんでございますけれども、そもそも一般銀行から不良債権の買い取りができるという五十三条の一項のイロハニのニ号を、自民党さんの御要望によって金融再生法をつくるとき追加した、五十六条にも買い取り基準が書いてございますけれども。そしてまた、整理回収機構、RCCにも金融機関としての機能も付与した……
○仙谷委員 民主党の仙谷でございます。 きょうは、ある意味でマーケットそして金融機関に対する評価が極めて厳しい段階で、これからの経済運営あるいは金融行政について誤りなき運営を進めていっていただかなければなりませんので、そしてまた、現在では、そのことが、国民に対する説明がきちっとなされている、説明責任が果たされているという状況がつくられませんと、この局面は乗り切れない、容易ならざることだというふうに考えておりますので、そういう観点から経済閣僚の方々にお伺いをいたしたいと存じます。 まず、青木建設の倒産でございますが、小泉総理大臣が青木建設の倒産について、構造改革が順調に進んでいるあらわれでは……
○仙谷委員 民主党の仙谷でございます。 きょうは、この厚生委員会で質問をさせていただくのは初めてでございますけれども、健康保険法等の一部を改正する法律案、そしてこの法律案に関連する事項について、一時間いただいておりますので、質問をいたします。 実は、一九九七年春、やはり同様に健康保険法の一部を改正する法律案が出ました。お年寄りの薬剤費のカウントの仕方といいましょうか、自己負担のあり方についてが主でございましたでしょうか。それから薬価差益の問題等々出まして、当時の大きくなる前の民主党でございましたので、私も、自民党の山崎政調会長、あるいは当時の連立政権を組んでいらっしゃった社会民主党の及川さ……
○仙谷委員 民主党の仙谷でございます。 枝野議員の質問に引き続いて、私の方からも質問をさせていただきます。 前回のこの内閣委員会が、枝野議員の質問、これに対する総務大臣の答えがもう一つよくわからないということで一たん中断した、そこからのことになるわけですが、その間に、個人情報の保護、行政機関の保有する個人情報をどう保護するか、大きく言えばこういう二つの法案といいましょうか、法体系が用意をされておるわけですが、そこにこの防衛庁のリスト問題というのが出てきた。果たして、新しい法律によって効率的、有効にこの種の違反行為が、現在、違反行為といっているわけですが、違反行為がコントロールされ得るのかと……
○仙谷委員 民主党の仙谷でございます。 引き続いて、安倍副長官にまず御質問をいたしたいと存じます。 今回の官房長官、副長官の発言というものが報道されまして、新聞紙上等々でも、いかにも軽いというのが大体、大筋の評価のようでございます。 私も、改めて国会の論争、憲法解釈論争等々を拝見してみましたけれども、改めて少々勉強してみますと、軽いというかリアルさがないんですね、これ。全くリアルじゃない、この議論は。何のためにこんなことを昭和四十三年からやっているのか甚だ不可思議でしようがない。つまり、これこそまさにある種の政治的な意図に基づく論理ではないだろうか、こんな感じがするんですね。 なぜなら……
○仙谷委員 総理は、先週金曜日、十九日にも政策制度改革案の指示をなさったというのを新聞報道で拝見をいたしたわけでありますが、総理、この公的部門の改革といいましょうか、行財政改革といいましょうか、こういう点については、日本の場合にはいわば金融社会主義、あるいは公共事業を社会主義的に使っている、こういう批判もありますし、官の部門、公的な部門の改革が避けられない、この改革なくして経済構造の改革もないというふうに総論的に私は思っているんですね。 だけれども、民間のといいましょうか、経済構造そのものの改革というのは、やはり官の部門の資源配分を担う諸官庁等々の仕組みをいじくるだけでは不十分じゃないだろう……
○仙谷委員 民主党の仙谷でございます。 一年前にも法案をつくるときに議論をさせていただいたわけでございますが、この司法制度改革に関する推進の法案であったという理解をしておるわけでございます。法律ができまして、司法制度改革推進計画というものが閣議決定をされて司法制度改革推進本部ができた、こういうことになっておるわけであります。 小泉首相は、たびたびこの司法改革が構造改革の根底であるというような言い方をされておるんですね。どこまで総理がわかっておっしゃっておるのかどうなのか私全然わかりませんけれども、つまり、本質的に理解されていないんじゃないかという危惧があるものですからこういうことを聞くわけ……
○仙谷委員 おはようございます。仙谷でございます。 お伺いするところによりますと、何か最終局面のようでございまして、本来は、まず最初に問題提起をしたかったのでありますが、最後になりました。最後になりましたけれども、ある意味で大変重大な問題を含んでいる法案でございますので、四、五点について問題提起をさせていただきたいと存じます。 まず、谷垣大臣と平沼大臣にお伺いをするわけでありますが、こういう本が出ました。「こんな株式市場に誰がした」、要するに、株式市場に政府が、この数年間といいましょうか五年ぐらい手を入れて、まあ最たるものはPKOと言われるやり方でありますが、政府が手を入れて、その時点その……
○仙谷委員 昨年の五月二十九日に厚生労働委員会で質問をさせていただいたわけでございます。そのときに、主として医療提供体制の問題の提起をさせていただいて、さらに、がんの治療の問題を坂口大臣にお伺いしたわけでございます。それに先立つ昨年の四月二十四日に申し入れをさせていただきまして、ことしもまた、今度は抗がん剤の適応拡大について、がんの患者団体の皆さん方と一緒に申し入れをさせていただいたわけでございます。一年たちましたから、事態がどのぐらい改善されたかということで、きょうはぜひお伺いをしなければならないと思っておりまして、機会をちょうだいいたしましたので、二十五分間でございますけれども、質問をいた……
○仙谷委員 それでは、私の方から続いてお伺いをいたします。 まず、金融担当大臣それから財政経済諮問会議の担当大臣、竹中大臣にお伺いするわけですが、今株価を見ましたら、七千八百四十二円ですね、日経平均は。もうちょっと上がりましたか。いずれにしても八千円を切った金額。二〇〇三年、ことしの三月末の株価が八千円割れをして、七千九百七十二円という株価になっていますね。 まず第一番目に、これは何でこんなに株価が下がってきたんでしょうか。つまり、イラクとかなんとかという話をよくされるわけですが、私はそういう問題だけではないと思うのでありますけれども、竹中大臣は、最近の株価の低落、とりわけメガバンクの株価……
○仙谷委員 予期されておったこととはいえ、ついに「りそな」が実質的に破綻をした、こういうことだと思うんですが、そこで、預金保険法の百二条の認定をしたという報告をきょうされたわけですね。
先ほどからお伺いしておりまして、竹中さん、これはだれが、総理大臣なのかあなたなのか知りませんけれども、もうちょっと国民に対して謙虚な恭順の意を示すような御発言があってしかるべきなんじゃないですか。だれも、申しわけなかったと言わないのはどういうことなんですか。どうですか。
【次の発言】 きょう配られた報告とか概要説明とか拝見しても、極めて事務的なんですね。これは、そういう事務的な報告だからそれでもいいのかもわか……
○仙谷委員 保険業法の改正についてまずお伺いするわけでございますが、改正後の保険業法第二百四十条の三というのがございます。巷間、これで解約を停止するとか禁止するとか、解約ができないとか、こういうふうに世の中に伝わっている問題でございます。 しかし、法律の条文を私なりに読みますと、この条項は、内閣総理大臣が保険会社に向けたもの、あて名が保険会社であって、そして、「保険会社の保険契約の解約に係る業務の停止その他必要な措置を命ずることができる。」こういう記載の仕方になっているわけですから、いわゆる行政処分といいましょうか、命令的行為という行政行為の範疇だろうと思いますし、あて名が保険会社だけでござ……
○仙谷委員 まず、保険業法の問題に入る前に、一、二点、「りそな」に対する公的資金注入に関連してお伺いをしておきたいと思います。 竹中大臣が、金融庁の課長以下のところから「りそな」を介して監査法人にああしろこうしろというふうなことをやったんではないかという我々の疑念に対して、調査をした、報告をしていただきました。 平岡委員の方から、先般、金曜日の日に、その報告に対する質疑をさせていただいたところでございますが、それをお伺いしておって、やはり平岡さんが申し上げておるように、どうも、大臣の方がやや逃げておるというか、回避されておる部分があるように思います。それは非常に大事な点でございますので、私……
○仙谷委員 ついに一兆九千六百億円という大金が、三度目の資本注入として、りそな銀行という銀行にぶち込まれたわけでございますけれども、よくわからない。これはもう、さっきから与党の先生方が聞いても、なぜ約二兆円なのかわからない。 それから、きょういただきました、この経営の健全化のための計画なるものを見ても、五年前から、この種の希望に満ち満ちた楽天的な計画でやってきて、どうにもならなくなって破綻をしたにもかかわらず、いまだにこんな、夢に二重丸をしたような計画を平気で書いてくる。少なくとも、私程度の素人ではわからない。よほどすぐれた頭脳が机上の空論をひねりにひねったらこんなものが出てくるのかと私は思……
○仙谷委員 国家公務員退職手当法等の一部を改正する法律案の審議に当たりまして、私から質問をさせていただきます。 いわゆる中央のキャリア官僚が地方自治体へ出向というんでしょうか、派遣をされるというケースがよくございます。それは、ある種の休職といいましょうか退職といいましょうか、退職をなさって行かれる場合もあるようなんでありますが、関連をすると思いますので、最近の問題事例についてお聞きをしておきたいと思います。 まず、地方自治体の特別職といいましょうか、県でいえば副知事とか出納長とか、そういう職に派遣をするというのは、これは総務省としては何か基準をお持ちなんでしょうか。あるいは、どういうふうな……
○仙谷委員 民主党の仙谷でございます。 先ほど来の我が菅代表と小泉首相の応答を拝聴いたしておりまして、やはり総理、あの種の御発言、態度ではまずいんじゃないかという気がしてならないわけであります。 若造の私がこんな生意気なことを申し上げるのもなんなんですが、先般地元でテレビに出たときに、おふろ屋さんには失礼だけれども、小泉さんはおふろ屋さんの息子さんのようだ、ただユウだけだ、こういう発言をしましたら、大衆的には大変受けました。 つまり、今、普通の中小企業者を中心とする方々は、いろいろな意味で塗炭の苦しみを味わっているような感じがしているのですね。仕事といいましょうか職が保障されている方々は……
○仙谷委員 民主党の仙谷由人でございます。 大変長時間をお使いいただきまして、公述人の皆さん方にきょうこうやって御意見を陳述していただきましたことを心から御礼申し上げます。 そこで、先ほどこの憲法調査会の公開の問題が出ました。憲法調査会は、先ほど中山会長がおっしゃったように、すべて丸裸の公開がされているというふうに私も考えておりますので、その点の疑念はなきようにしていただきたいと思います。 そしてまた、こういう議論をするときには、本当は私の意見をまず申し上げた方がいいわけでありますが、時間の関係で申し上げられませんので、私の意見は、この間憲法について考えてきたことを相当ホームページに載せ……
○仙谷委員 民主党の仙谷でございます。 まず、私の方からは、民主党の立場、すなわち今なぜ論憲かということについてお話をさせていただきたいと思います。 民主党は、憲法議論を大いに展開しようという立場でこの憲法調査会に臨んでまいったところであります。いわゆる押しつけ憲法論あるいは旧国体、明治憲法的国体でありますが、これらへの郷愁に裏打ちされたいわゆる改憲論と、そしてまた、憲法の文言修正につながりかねない議論はいかなる議論も封じ込めるべきだと言わんばかりの護憲論を超えて、今この時代の政治を担おうとする者にとって、国家、憲法を論ずることが重要だとの立場をとってまいったところであります。 平成十二……
○仙谷委員 お四方の公述人におかれましては、大変貴重なお時間をお使いいただきまして、日本経済の分析を中心にしてお話をいただきました。私からも感謝を申し上げたいと存じます。 少々失礼なことをお伺いすることになるかもわかりませんが、ここはなるべく議論が対論的になった方がいいと思いますので、失礼を省みず質問をさせていただきたいと存じます。 先ほどのお話の中で、クー公述人それから植草公述人ともに資産価格の下落を大変問題にされておったというふうに聞きました。この資産価格を考えるときに、私、もう一つ大きいファクターとして、いわゆる経済がグローバライズされたこの時代においては、ドルベースで考えてみる、あ……
○仙谷委員 仙谷でございます。 二年連続いたしまして、海外の憲法事情調査に連れていっていただいたわけでございます。ただいまの会長の報告と重複を恐れずに、若干の感想を申し上げたいと存じます。 御存じのように、ロシアあるいはハンガリー、ポーランド、チェコ、ルーマニア、東欧諸国は、社会主義体制からの体制の転換というものをなしたわけでございますから、当然のことのように、新しい憲法、そして憲法体系を大胆に変えなければならないという必要に迫られているんだろうなという思いで参ったところでございます。 そこでは、やはり、政治権力の暴走をどう抑止していくか、そしてまた共産主義体制下の人権抑圧についての反省……
○仙谷小委員 最近の事象を見ておりまして、政治の基本機構との関係で感ずるところを少しばかりお話をさせていただきたいと思います。 経験上、十数年前に、私ども国会議員一年生が例の湾岸戦争のときにバグダッドに行こうと計画をいたしました。パリで、まだ現在外務省の要職にある外交官につかまえられましてというか、呼び出しを受けまして、外交は外務省の我々がやる、国会議員の一年坊主あたりが行くことは国益に反する、だから行くのはやめろ、こういうふうに横柄に物を言った外務官僚がおりました。現在もまだ大きな顔をして外務省で働いております。 事ほどさように、私はこのときに、日本の官僚システムを構成する官僚、この人た……
○仙谷委員 団長にかわり、派遣委員を代表いたしまして、その概要を御報告申し上げます。 派遣委員は、中山太郎会長を団長といたしまして、幹事葉梨信行君、幹事保岡興治君、幹事大出彰君、委員江田康幸君、委員武山百合子君、委員春名直章君、委員金子哲夫君、それに私、仙谷由人を加えた九名であります。 なお、現地におきまして、小沢和秋議員が参加されました。 地方公聴会は、十二月九日午後、福岡市のホテルニューオータニ博多の会議室におきまして、二十一世紀の日本と憲法をテーマとして開催し、まず、中山団長から今回の地方公聴会開会の趣旨及び本調査会におけるこれまでの議論の概要の説明、派遣委員及び意見陳述者の紹介並……
○仙谷会長代理 防衛事態。
【次の発言】 本来なら発言を許されないのかもわかりませんが、ちょっときょうの感想を述べてみたいと思います。
一つは、軍隊というのはどうしても、国民を弾圧する、人権抑圧に使われるという歴史的な事実があった。あるいは、途上国の軍隊を見ればよくわかるわけでございますが、軍隊というのは、相当程度というか、大きな幅で国内の反対政治勢力を抑圧するために使われるということもあるわけでございます。そして、そのことは、軍事、いわば軍隊そのものが持つ本質とでもいいましょうか、性格からしてどうしても、命令一下、有無を言わさずといいましょうか、軍隊内部における市民的権利は抑圧されざるを得……
○仙谷小委員 仙谷でございます。 きょうの高田先生のお話、なかなか斬新な切り口で、興味津々で聞いておりましたのですが、質問の仕方が大変難しいなと思いながら聞いておりました。一つは、第三段階における民主制のもとで、政党が憲法社会学的にどういうふうに分析をし、どういう機能を果たせばいいのかという問題意識でお考えになっているんだろうな、こういうふうに考えながら聞いておったんです。 さて、通俗的な日本国憲法の理解あるいはその運用との関係でいきまして、私は、日本の今の政治あるいは行政にあらわれている制度疲労とも言われ、閉塞状況とも言われている問題の相当大きい一つの問題は、やはり憲法上の規定なり構成の……
○仙谷委員 今のに関連して。 むしろ、葉梨先生あるいは与党の方々で、現在、アメリカのブッシュが声高に叫んでいる先制攻撃あるいはフセイン政権打倒、こういう目標を掲げたアメリカの、あるいは米英の軍事行動というものが、国際法上どんな根拠で許されるのか。そのことを私もずっと考えてまいりましたけれども、単独行動にせよ、あるいは米英の共同行動にせよ、ある一国の、主権国家の政権を倒す、そのために軍事行動をとるというふうなことが、国連憲章以下、第二次世界大戦を経た現代における国際法上、合理化できる根拠があるとは私には思えないんですね。 つまり、先ほどの問題にもございましたけれども、生物化学兵器や大量破壊兵……
○仙谷委員 二点、今の森岡委員の御提起に対しての発言をさせていただきたいと思うんです。 一つは、元首性の問題でございます。 日本国の元首を、天皇に対して元首性を与えるという主張でありますが、この場合の元首とは、現在の日本国憲法六条、七条に具体的に定められているいわゆる国事行為のほかに、何らかの権限を与えるということなのかどうなのか。つまり、実質的にどういうことを指しておっしゃっておるのかということを明らかにする必要があるのではないだろうかというふうに私は一つ考えております。 それからもう一点は、女性の天皇を認めるかどうかということであります。 今、山口委員の方から、国民主権下の天皇制、……
○仙谷委員 仙谷でございます。 貴重な御意見を拝聴しているわけでございますが、数時間後あるいは数十分後には、アメリカのイラクに対する武力攻撃が始まることのようでございます、そのように認識をしております。 きょうの御議論を聞いておりましても、やはり私どもは、戦後五十八年、少なくとも、建前としては積み上げてきた国際的な諸法規あるいは慣習法というものを改めて今問い直す時期に来ているんだろうと思います。 私は、人類の理性と知恵でここまで、暴力の行使、武力の行使ということについては、国際慣習法あるいは戦争違法化の流れ、あるいは国連憲章として現時点では結実しているこれらの諸原則を踏まえることなくして……
○仙谷委員 私も、象徴天皇制、甚だたえなる制度だなというふうに考えておりまして、この象徴天皇制を根幹から揺るがす必要もないというふうに考えているところでございます。 しかし、園部参考人がおっしゃらなかった、言及をされなかった点で、絶えず私は、この象徴天皇制との関係で気にかかっていることがございます。それは、憲法第十四条の二項、三項に記載されたいわば栄典の授与、あるいは天皇との距離感において、日本人の、あるいは外国人も含められるのかもわかりませんが、人間の値打ちが決まってくるような意識が、日本の中にも残っているのではないか、あるいは、この栄典の制度と法のもとの平等というのはどのように考えていっ……
○仙谷委員 仙谷でございます。 今の葉梨先生の立法不作為論でございますが、つまり政治論としての立法不作為という概念と法律論としての立法不作為を混同されているんじゃないか、そういうふうに感じました。 つまり、法律論としての立法不作為というのは、不作為の結果もたらされる法律行為というのを考えますと、国家賠償の問題であるとかあるいは何らかの、もう少しより強烈なといいましょうか、強い義務が課されるということが法律効果として出てきませんと、それは法律論としての立法不作為という概念には当てはまらないということになるわけでございます。 したがいまして、ちょっと発言の中でもお触れになっておりましたけれど……
○仙谷委員 団長にかわりまして、派遣委員を代表いたしまして、その概要を御報告申し上げます。 派遣委員は、中山太郎会長を団長といたしまして、幹事葉梨信行君、幹事中川昭一君、委員桑原豊君、委員遠藤和良君、委員一川保夫君、委員春名直章君、委員金子哲夫君、それに私、仙谷由人を加えた九名であります。 なお、現地において、奥田建議員が参加されました。 地方公聴会は、五月十二日午後、金沢市の金沢全日空ホテルの会議室において、日本国憲法について、特に非常事態と憲法、統治機構のあり方及び基本的人権の保障のあり方をテーマとして開催し、まず、中山団長から今回の地方公聴会開会の趣旨及び本調査会におけるこれまでの……
○仙谷委員 団長にかわり、派遣委員を代表いたしまして、その概要を御報告申し上げます。 派遣委員は、中山太郎会長を団長として、幹事葉梨信行君、委員平井卓也君、幹事古川元久君、委員遠藤和良君、委員武山百合子君、委員春名直章君、委員金子哲夫君、委員山谷えり子君、それに私、仙谷由人を加えた十名であります。 なお、現地において、近藤基彦委員が参加されました。 地方公聴会は、六月九日午後、高松市の高松国際ホテルの会議室において、日本国憲法について、特に非常事態と憲法、統治機構のあり方及び基本的人権の保障のあり方をテーマとして開催し、まず、中山団長から今回の地方公聴会開会の趣旨及び本調査会におけるこれ……
○仙谷委員 民主党の仙谷でございます。 今国会における憲法議論について感想を述べたいと存じます。 今国会、この憲法調査会における議論も、大変精力的に、テーマ別審議という形で行われたわけでありますが、その他、各常任委員会、特別委員会の議論に参加し、もしくはある種横から見ておりまして、この日本の現在置かれた状況がいかにあらゆる意味で変革を迫られているか、別の表現をすれば、あらゆる改革諸課題はすべてこの日本という国家の将来のあり方、国の形、その論議を抜きにしては語れないところに到達をしているという感を強くするわけでございます。換言すれば、現在、日本がある種の閉塞状況あるいは行き詰まりということが……
○仙谷会長代理 私も少々発言をさせていただきたいと思います。 きょうのお話を伺っていますと、特に佐藤参考人の御意見は、それはそのとおりだろうなというふうに感じながら聞いておりました。つまり、たかが国連というお話が多かったように思います。つまり、安全保障理事国のむきつけの国益同士の争いが安保理事会で行われておるので、それほど高邁な理想のもとに平和を追求するための措置を議論するということではないんだ、こんなふうに言いかえられるように私は聞きました。 しかしここは、にもかかわらずといいますか、されど国連というのが、やはり我々のこれからの課題だろうと思います。とりわけ、アメリカでネオコンと言われる……
○仙谷会長代理 では、私の方から質問をさせていただきます。 恐縮でございますが、近藤先生、それから遠藤先生、井上先生にお伺いするわけでありますが、とりわけ、今回のイラク新法との関係でございます。 近藤先生がおっしゃったことを、仮にとは言いませんが、相当程度首肯したといたしましても、例えば、現在アメリカの軍隊というか軍が、そして、これから自衛隊がイラクという地に行こうとしておるわけでありますが、他国の軍隊が他国の領土内に存在することについて、これは、国際法的な根拠なしに存在するというのは、侵略という言葉が当てはまるというか、それ以外には国際法的な理解の仕方はないはずであります。 つまり、他……
○仙谷会長代理 本日のお二人の参考人の御意見を伺いまして、改めて教育と国家の役割というものについて思いをいたしているところでございます。 その中で、私は、岡村遼司教授が、田中耕太郎先生の「教育基本法の理論」一九六一年というのをお引きになってお話しになられた、教育は私的、民間的性質を有しておる、文部省の支配下に置いて文部官僚が指揮監督するものならば、従来の弊害は依然として除去されないというふうに当時から指摘されておったということに、ある種我が意を得たりという感じを受けました。 現在の状況で、日本はいろいろな意味で困難な状況に立ち至っているわけでございますけれども、相当部分を、その責任を教育、……
○仙谷小委員 民主党の仙谷でございます。 きょうは、生存権規定の問題につきまして貴重な御意見をいただきまして、両参考人にお礼を申し上げます。 そこで、まず両参考人にお伺いしたいのは、この「健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。」という憲法二十五条でありますが、この最低限度というのは時代とともに変わってくるんだろうというふうに考えておるわけであります。 私自身、大学のほぼ終わりごろに、法律を学んでおりましたときに出された判決が朝日訴訟の最高裁判決という、大体そういうめぐり合わせでございまして、その判決を読んだころの社会的な状況や、あるいは国民一人一人の収入や、あるいは生活環境を思……
○仙谷会長代理 議論を抜けましたのでとんちんかんになるかもわかりませんが、お許しをいただきたいと思います。 といいますのは、きょう高橋参考人の御意見を伺っていましても、高橋参考人を非難するわけじゃないんですが、あえて大日本帝国憲法の第三条の「天皇ハ神聖ニシテ侵スヘカラス」というこの条項にはお触れにならなかったような気がします。大日本帝国憲法の「告文」というところと「憲法発布勅語」というところを、私どもはもう一度ある意味で読み返して、考え直してみるべきではないかと思います。 この女帝の問題も、これは私の直感でありますから歴史的に間違っているのかもわかりませんが、天皇は神だという前提に立って論……
○仙谷会長代理 きょうの長尾先生の御議論などをお伺いすると、世代的な、祖先派対子孫派でございましょうか、先行する世代が後の世代を拘束するというのはいかがなものかという議論、あるいは、そのことと、憲法改正手続の硬性、軟性というのと哲学的に関係があるのではないだろうか、こんな議論でありました。 しょせんは、今の時代を生きる我々が、今の日本のこの閉塞状態がもたらされている憲法秩序というものが、今のこのグローバリゼーションと言われている、あるいは情報化時代の到来と言われている、こういう事態を前にしてうまく機能するような制度になっているのかどうなのか、そちらの方を、つまりもっと端的に言えば、憲法条項の……
○仙谷小委員 きょうは、貴重なお話をありがとうございました。
きょう先生のお話を聞いて、改めて大日本帝国憲法を読みましてびっくりしておるんでありますが、何にびっくりしておるかといいますと、内閣という概念が憲法上一切出てこないですね。これはどういうことなんでしょうか。
【次の発言】 そうしますと、政治権力というのはあくまでも天皇にあると。そのレジティマシーというか正統性の根拠というのはやはりお上さんにある、こういうふうな解釈をするしかないということになりますか。
つまり、今の日本国憲法であると、一応曲がりなりにも政治権力のレジティマシーは国民にある。国民の投票で選ばれた国会が、そこで決議をし……
○仙谷小委員 民主党の仙谷でございます。 参考人には大変有意義な視点から問題提起をいただきまして、敬意を表したいと存じます。 お話をお伺いしまして、憲法という法形式の中の前文に参考人がおっしゃられるようなことをどう書き込むのか、書き込むべきかどうなのかという点については、私自身、まだ結論を出すに至っておりませんけれども、お考えの大半には私もかねがね考えてきておりました部分と共通の部分が相当ございますので、大変貴重な御意見であると参考になりました。 そこで、かねがね私が考えておりますことも交えて質問をしたいと思うわけでございますが、アイデンティティーを確立するとか日本人であることのアイデン……
○仙谷会長代理 十数年前に、イギリスで話をしたといいましょうか、当時のシャドーキャビネットの視察に行ったことがあるわけでありますが、そのときに、野党労働党、野党であったわけでありますが、野党でも、政策をつくるについては財政的な検討を経なければならない、財政的な裏づけのない政策は政策とは言わない、こういう原則を貫くんだとおっしゃっていました。 日本は、ある意味で、現時点では、先ほどはしなくも斉藤さんがおっしゃっていたけれども、与党と内閣が一元化されていないといいましょうか、むしろ別物だという感覚で、与党も野党も財政的な検討を余りしないで、あるいは、むしろ財政的にはもっともっと使えというふうな傾……
○仙谷会長代理 きょうの議論を政治の相当大きい部分である資源配分といいましょうか、という観点から考えてみますと、従来やってきた各省庁あるいは各省庁の下につくという構造の市町村というふうな、あるいは各省庁の中は各部局に分かれている、それをあたかも代理人であるかのように主張する大臣と、この個別を寄せ集めれば、合成すればうまくいくという政治がついに終わったんではないかということを、私はつくづく感じるわけであります。 よく聞く話でありますが、議院内閣制の典型であるイギリスの、現時点ではブレアでありますが、ブレア内閣は、ブレアとゴードン・ブラウン、二人がまず予算の大枠については決める、こういうふうに言……
○仙谷委員 私の方から、会長のただいまの報告に追加をして、感じたことを若干申し上げたいと存じます。 先ほど会長の方から、アメリカの憲法事情調査の中で、スカリア最高裁判事との懇談の概要の項がございました。つまり、具体的な事件を前提にしてのみ憲法判断をするのがアメリカ型の付随的違憲審査制度であって、その方が好ましいといいましょうか、いいんだという趣旨の発言がスカリア最高裁判事との間であったわけですが、実は、先ほどのチャボットさん、それからレイノルズ委員長との懇談の中で出てまいりましたのが、現在、アメリカの連邦最高裁に、選挙資金改革法が違憲判断を求められて係属しているということでございました。私ど……
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