与謝野馨 衆議院議員
44期国会発言一覧

与謝野馨[衆]在籍期 : 34期-36期-37期-38期-39期-40期-41期-43期-|44期|-45期
与謝野馨[衆]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計発言一覧質問主意書

このページでは与謝野馨衆議院議員の44期(2005/09/11〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は44期国会活動統計で確認できます。

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本会議発言一覧(衆議院44期)

与謝野馨[衆]本会議発言(全期間)
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第164回国会(2006/01/20〜2006/06/18)

第164回国会 衆議院本会議 第1号(2006/01/20、44期、自由民主党)【政府役職:内閣府特命担当大臣(金融・経済財政政策)】

○国務大臣(与謝野馨君) 経済財政政策担当大臣として、その所信を申し述べます。  我が国経済は、輸出、設備投資の回復に加え、個人消費の増加により持続的な景気拡大へと歩を進めつつあります。こうした持続的な成長軌道への日本経済の復調ぶりは、企業の収益・景況感、雇用・所得状況などにも明確に示されています。日はまた上るという見方が海外であらわれるなど、海外投資家も積極的な評価を行い始めました。  日本経済は、総じて言えば、十年余りにわたる長期停滞のトンネルを抜け出したと考えます。  いわゆるバブル経済の崩壊によって、我が国は諸外国にも類を見ない巨額の資産価値の下落を経験いたしました。時を同じくして、グ……

第164回国会 衆議院本会議 第3号(2006/01/24、44期、自由民主党)【政府役職:内閣府特命担当大臣(金融・経済財政政策)】

○国務大臣(与謝野馨君) 若年層における雇用の二重構造についてのお尋ねがありました。  若年層を中心に、フリーター等の非正規雇用が増加していることは、将来の格差拡大要因として懸念されるところであります。こうした非正規雇用の増加は、産業構造が変化している中、企業経営の効率化や労働者側の就業意識の変化によってもたらされるものでありますが、格差拡大を防止するため、正規雇用を望む若年のフリーター等に対する支援など、適切な対策を講じていく必要があると考えております。  政府としては、フリーターの常用雇用化などを盛り込んだ「若者の自立・挑戦のためのアクションプラン」に基づき諸施策を講じているところであり、……

第164回国会 衆議院本会議 第7号(2006/02/16、44期、自由民主党)【政府役職:内閣府特命担当大臣(金融・経済財政政策)】

○国務大臣(与謝野馨君) 平成十七年度予算・税制に係る合意の理念についてお尋ねがありました。  平成十七年度予算・税制に係る合意は、平成十七年度税制改正における定率減税の見直しによる初年度の増収分について、一つ、地方交付税率相当分、一つ、特別障害者給付金支給法等による必要相当額を控除した金額を基礎年金国庫負担額に加算することとしたものであります。  これは、持続可能で安心な年金制度を構築するとの観点から、当時、与党間での真摯な議論を踏まえ、基礎年金国庫負担割合の引き上げに当たって必要な税制上の措置を明らかにしたものであります。(拍手)

第164回国会 衆議院本会議 第23号(2006/04/14、44期、自由民主党)【政府役職:内閣府特命担当大臣(金融・経済財政政策)】

○国務大臣(与謝野馨君) ただいま議題となりました証券取引法等の一部を改正する法律案及び証券取引法等の一部を改正する法律の施行に伴う関係法律の整備等に関する法律案の趣旨を御説明申し上げます。  まず、証券取引法等の一部を改正する法律案につきまして御説明申し上げます。  本法律案は、金融資本市場を取り巻く環境の変化に対応し、投資者保護のための横断的な法制として、証券取引法を改組して金融商品取引法、いわゆる投資サービス法とする等の整備を行うことにより、利用者保護ルールの徹底と利用者利便の向上、貯蓄から投資に向けての市場機能の確保及び金融資本市場の国際化への対応を図ろうとするものであります。  以下……


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第170回国会(2008/09/24〜2008/12/25)

第170回国会 衆議院本会議 第8号(2008/10/28、44期、自由民主党)【政府役職:内閣府特命担当大臣(経済財政政策)】

○国務大臣(与謝野馨君) 日本経済の先行きにつきましては、当面、世界経済が減速する中で、下向きの動きが続くと見られます。さらに、欧米における金融危機の深刻化や景気の一層の下振れ懸念、株式・為替市場の大幅な変動などから、企業収益の悪化や消費者マインドの冷え込みなどが生じること、金融面において、株安の影響などによる貸し渋り等により、必要な分野に必要な資金が回らなくなることなどから、景気の状況、とりわけ地域経済や中小企業の状況がさらに厳しいものとなるリスクが存在しているものと考えております。  こうした情勢のもと、新たな経済対策を今週中にまとめるべく作業をしております。  以上です。(拍手)


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第171回国会(2009/01/05〜2009/07/21)

第171回国会 衆議院本会議 第6号(2009/01/28、44期、自由民主党)【政府役職:内閣府特命担当大臣(経済財政政策)】

○国務大臣(与謝野馨君) 世界の金融資本市場と主要国の実体経済は、まさに歴史的な混乱と危機に直面しております。  金融は、古来、相互の信頼を基礎としてまいりました。昨年九月のいわゆるリーマン・ショックは、相互の信頼に深刻な亀裂をもたらし、世界的な信用収縮を背景に、金融資本市場は大きく混乱しております。また、その混乱が、さまざまな経路を通じて各国の実体経済の急激な落ち込みを引き起こすに至っております。  世界経済が一体化を強める中で、我が国もまた、その混乱と落ち込みから逃れることはできません。国内における金融や雇用の先行き不安が増幅し、経済活動の萎縮がさらなる萎縮を招く懸念も生じております。我々……

第171回国会 衆議院本会議 第9号(2009/02/12、44期、自由民主党)【政府役職:内閣府特命担当大臣(経済財政政策)】

○国務大臣(与謝野馨君) 保坂議員から政府経済見通しについてお尋ねがありました。  総理から既に答弁をされておりますので、重複部分は省略をさせていただきます。  政府といたしましては、景気の底割れを防ぎ、国民生活を守ることが我々政府の使命であると考えております。一方、最近発表された各種経済指標は国内外とも悪化の傾向を明確に示しておりまして、このことを前提に、今後経済対策を進めてまいりたいと考えております。(拍手)

第171回国会 衆議院本会議 第15号(2009/03/17、44期、自由民主党)【政府役職:財務大臣・内閣府特命担当大臣(金融・経済財政政策)】

○国務大臣(与謝野馨君) 田名部議員の御質問にお答えいたします。  消費者庁と金融庁との貸金業法の共管のあり方についてのお尋ねがありました。  貸金業法は、消費者の利益と密接にかかわることから、改正案においては、金融庁と消費者庁の共管とされており、貸金業者に対する処分に関する消費者庁への協議や消費者庁による意見の陳述等が措置されています。  消費者庁は、各地の消費者生活センター等から相談情報等が届けられ、これを集約、分析することを通じて、消費者保護全般に目配りをした行政対応を行っていくものと考えております。  金融庁としては、このような立場にある消費者庁が設立された暁には、多重債務の被害の防止……

第171回国会 衆議院本会議 第17号(2009/03/24、44期、自由民主党)【政府役職:財務大臣・内閣府特命担当大臣(金融・経済財政政策)】

○国務大臣(与謝野馨君) 三谷議員の御質問にお答えします。  日本政策投資銀行の完全民営化についてのお尋ねがありました。  現在の厳しい金融情勢に対処するため、日本政策投資銀行や商工中金の危機対応業務を含め各般の政策金融を活用した対策を実施しているところでありまして、引き続き企業の資金繰り対策には万全の措置を講じてまいりたいと存じます。  ただ、政策金融の制度改革を行った際には、現在のような経済危機、世界同時不況を十分には想定しておりませんでした。政策金融のあり方については、さまざまな御意見があることは承知しており、今後とも各方面の御意見をよく伺ってまいりたいと存じます。(拍手)

第171回国会 衆議院本会議 第21号(2009/04/07、44期、自由民主党)【政府役職:財務大臣・内閣府特命担当大臣(金融・経済財政政策)】

○国務大臣(与謝野馨君) ただいま議題となりました金融商品取引法等の一部を改正する法律案及び資金決済に関する法律案の趣旨を御説明申し上げます。  まず、金融商品取引法等の一部を改正する法律案につきまして御説明申し上げます。  現在の国際的な金融資本市場の混乱等を背景として、我が国の市場の機能の強化、利用者保護の充実を図り、信頼と活力ある金融資本市場を構築することが重要な課題となっております。このような状況を踏まえ、必要な制度整備を行うため、本法律案を提出した次第であります。  以下、その大要を申し上げます。  第一に、市場の公正性、透明性を確保するため、信用格付業者に対し、登録制を導入するとと……

第171回国会 衆議院本会議 第27号(2009/04/27、44期、自由民主党)【政府役職:財務大臣・内閣府特命担当大臣(金融・経済財政政策)】

○国務大臣(与謝野馨君) 今般、さきに決定されました経済危機対策を受けて、平成二十一年度補正予算を提出することになりました。その御審議をお願いするに当たり、補正予算の大要について御説明いたします。  まず、最近の経済金融情勢と経済危機対策について申し述べます。  昨年夏以降の経済金融情勢の悪化に対し、政府は、財政措置十二兆円を含む総額七十五兆円規模となる累次の経済対策を取りまとめました。現在、平成二十一年度予算を速やかに執行し、景気回復を最優先課題として取り組んでいるところであります。  しかしながら、平成二十一年度予算を取りまとめた昨年末以降も、我が国の景気は急速な悪化が続いております。世界……

第171回国会 衆議院本会議 第28号(2009/04/28、44期、自由民主党)【政府役職:財務大臣・内閣府特命担当大臣(金融・経済財政政策)】

○国務大臣(与謝野馨君) 保利議員の御質問にお答えします。  企業の資金繰り対策についてのお尋ねがありました。  景気が急速に悪化を続ける中で、中小企業はもとより、中堅・大企業の業況や資金繰りも厳しさを増しており、民間金融機関による適切かつ積極的な金融仲介機能の発揮が一層重要となっております。  こうした認識のもと、金融円滑化のための特別ヒアリング、集中検査や、金融機能強化法を積極的に活用し、金融仲介機能を適切かつ十分に発揮してもらうための環境整備を実施しているところでございます。  また、政策金融においても、今般の経済危機対策において、日本政策金融公庫のセーフティーネット貸し付けの拡充等や、……

与謝野馨[衆]本会議発言(全期間)
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委員会発言一覧(衆議院44期)

与謝野馨[衆]委員会統計発言一覧(全期間)
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第163回国会(2005/09/21〜2005/11/01)

第163回国会 予算委員会 第2号(2005/09/30、44期、自由民主党)

○与謝野委員 自由民主党を代表して、総理を初め閣僚の皆様方に質問をさせていただきたいと思います。  諸改革については既に武部幹事長が本会議で質問をされておりますので、別の問題について、やや細かいことになりますけれども、御質問をさせていただきたいと思います。  まず、自由民主党は、この十一月に結党五十年を迎えますが、その際の一つの事業として新しい憲法の草案を発表することになっております。多分、自民党の作業は順調に進んでおりますので、来月、十月中には最終案ができると思います。もとより、それは完全なものではなく、いろいろな方々の御批判を仰いで、さらに完成度の高い、新しい時代にふさわしいものにしていく……


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第164回国会(2006/01/20〜2006/06/18)

第164回国会 決算行政監視委員会 第6号(2006/06/08、44期、自由民主党)【政府役職】

○与謝野国務大臣 特定の業種が東証上場から排除されるべきでないという先生のお考え方は、まさにそのとおりであると私は思っております。  しかしながら、東証というのはやはり、みずから規則を持ち、みずから上場の基準を持っているわけでございまして、ある会社が新たにそこに上場したいという場合は、東証が既に発表しております上場基準に照らして、その基準に該当するかどうかということは、東証自体がやはり御判断されることだろうと私は思っております。  その点はきちんと公平に審査をしなければならないというのは当然のことであると思いますけれども、特定の業種だからだめだという立場は東証もとるはずもないことだろうと私は確……

第164回国会 決算行政監視委員会 第7号(2006/06/12、44期、自由民主党)【政府役職】

○与謝野国務大臣 国が戦没者に対して慰霊を行う、それも毎年現に行っておりますけれども、これは日本国政府としての最大の行事の一つであると私は思っております。そして、国の儀式としてはそれで多分完結しているんだろうと私は考えております。  ただし、どなたでも自分の信ずるところに従って戦没者を慰霊するための行動というのは、当然のこととして許されているわけでございます。靖国神社は、かつてどなたでも何のためらいもなくお参りに行っていた場所でございますから、そういう昔の状況に私は戻ってほしいものだと。ただ、これは国が強制できることではなく、やはり神社自体、自主的に、そして独立して御判断されるべきことだろう、……

第164回国会 行政改革に関する特別委員会 第3号(2006/04/03、44期、自由民主党)【政府役職】

○与謝野国務大臣 八つが国の政策金融機関として貸し出しをし、保証をしていたわけでございます。これがもとの数字。それから、この改革ができ上がったときに公がどのぐらいの政策金融機関としての貸出残高あるいは保証残高を持っているのか。これを比べますと、当然、二つが民営化され、一つが地方に移管され、また前原委員御承知のとおり、国民金融公庫も中小企業金融公庫もそれぞれ必要のない分野からはどんどん撤退をしていくということですから、別に民営化されたところあるいは廃止されたところだけで勘定するんではなくて、業務を縮小するという面からも対GDP比が縮小していく。しかし、民営化されるものを勘定するなというのは、ちょ……

第164回国会 行政改革に関する特別委員会 第4号(2006/04/04、44期、自由民主党)【政府役職】

○与謝野国務大臣 長期金利は理論的にどう決まるかという実は大変アカデミックな議論を諮問会議でしていたわけでございますが、長期金利は、潜在成長力プラス期待インフレ率プラスリスクプレミアムだろう、これは学問的な話でございます。もう一つは、実績としての成長率と金利の関係、こういう問題も実は考えなければならない。  これは、日本の場合は、一九八〇年前とそれ以降とは様相が違っておりまして、一九八〇年以降をとりますと、どうも名目金利の方が成長率より高いということがわかっておりますが、それでは最近数年のアメリカを見たらどうかといいますと、これは成長率の方が名目金利より高くなっているということで、この二つの関……

第164回国会 行政改革に関する特別委員会 第6号(2006/04/06、44期、自由民主党)【政府役職】

○与謝野国務大臣 構造改革という言葉には、経済学的な意味と実際上の意味と二つあると思っておりまして、経済学上の意味は、資本と労働を効率の悪い部門から効率のいい部門に移すという意味だろうと思っております。  小泉内閣が推進してまいりました構造改革は、一つは財政再建に結びつく構造改革、一つは効率のいい社会をつくって社会の生産性を高める、そういう構造改革、私自身はその二種類に分けております。今回の行政改革にかかわる一連の法案というのは、やはり直接財政再建に資するというよりは社会の効率性を高める、そういう側面が強いんだろう、そのように思っております。中にはもちろん財政再建に貢献するものもございますけれ……

第164回国会 行政改革に関する特別委員会 第8号(2006/04/10、44期、自由民主党)【政府役職】

○与謝野国務大臣 国と地方の役割につきましては、役割のほかに財源をどうするかという深刻な問題がございます。  地方もまた財政規律を持たなきゃいけないということは当然のことでございますし、竹中大臣のもとで、破綻法制等、地方のことについては根本的な議論がされているわけでございまして、そういう中でそれぞれの財政状況に応じて例えば金利水準が決まってくる方が正しいんじゃないかという意見も実は我が党の中にございますし、さまざまな観点から、地方の財政規律を維持し健全なものにするための努力はしなければならないと思っております。
【次の発言】 先生、既に数字はお持ちだと存じますけれども、「改革と展望」二〇〇五年……

第164回国会 行政改革に関する特別委員会 第9号(2006/04/11、44期、自由民主党)【政府役職】

○与謝野国務大臣 公営公庫は国の組織でございますから、そこに引当金として残っている二兆円は国のものだと考えるのが私は自然だと思います。一方では、地方にすれば、高い保証料を払った結果このような積立金ができた、払い過ぎだという意見も当然出てまいります。その辺は、これからの公営公庫廃止に至る過程で、国と地方がどのように物を考えていくのか、これで決まってくるのであろうと思っております。  しかし、原則は、公営公庫は国の組織、したがいまして、そこにある引当金は国のものである、一義的にはそのように考えるのが自然であろうと思っております。

第164回国会 行政改革に関する特別委員会 第10号(2006/04/13、44期、自由民主党)【政府役職】

○与謝野国務大臣 この議論は、ほとんど意味のない議論だろうと私は思っております。これは、地方から言わせれば、自分たちが削減努力をしたから地方全体の財政がよくなってきたんだという議論、それから国の方から見ますと、国が地方に渡したお金が十分過ぎるほどだったから地方がよくなったという議論、この二つがぶつかっているわけですが、実は、両方とも国民の一つのお財布から出ているわけでございますから、国民にとってはほとんど意味のない議論だろうと私は思っております。  ただ、地方のプライマリーバランスは、もうプラスになっている、こういう状況。国のプライマリーバランスは、まだ相当ギャップがある。ですから、国民の目か……

第164回国会 行政改革に関する特別委員会 第13号(2006/04/19、44期、自由民主党)【政府役職】

○与謝野国務大臣 増原委員言われるように、プライマリーバランスに到達するということは極めて重要なことでございますが、これは委員御指摘のようにまさに一里塚でございまして、まずここに到達して、さらに、国が持っています債務の残高が発散的に増大しない、借金が借金を生んでいくという体制にはしないということをやはり実現しなければならないと思っております。
【次の発言】 この商法改正はいい法律改正だと私は思っております。これは、株式の流動性を高める、あるいは、今小池大臣が言及されたように個人株主数をふやす、こういう意味ではいい法律改正だったと思いますが、いい法律改正をしても、それを悪用する人が出てまいります……

第164回国会 財務金融委員会 第1号(2006/02/07、44期、自由民主党)【政府役職】

○与謝野国務大臣 金融担当大臣の与謝野でございます。よろしくお願い申し上げます。  本日は、現下の金融行政について一言申し述べさせていただきます。  最近の経済情勢を見ますと、景気は緩やかに回復しており、先行きについても、企業部門の好調さが家計部門へ波及し、国内民間需要に支えられた景気回復が続くと見込まれております。こうした状況のもと、政府としては、日本銀行と一体となって、重点強化期間におけるデフレからの脱却を確実なものとするため、政策努力のさらなる強化拡充を図ることとしております。特に、金融行政においては、金融仲介機能の充実及び金融資本市場の構造改革と活性化に取り組んでまいります。  まず、……

第164回国会 財務金融委員会 第2号(2006/02/21、44期、自由民主党)【政府役職】

○与謝野国務大臣 プライマリーバランスという言葉、これは私の理解では、借金のことをすっかり忘れて収入と支出がバランスするというだけの話でございまして、財政再建のいわば一里塚であると思っております。プライマリーバランスは達成できたけれども借金の方を見ると雪だるま式にふえていくという、発散型のプライマリーバランスの到達の仕方では財政再建はできないわけでして、やはり、プライマリーバランスを達成した後、プライマリー黒字を若干でもつくり出して、借金が雪だるま的に、指数関数的にふえないように、例えば対GDP比一定割合にするとか、そういう第二段階へと進まなければならない、それが財政再建の大きな目標であると私……

第164回国会 財務金融委員会 第3号(2006/02/24、44期、自由民主党)【政府役職】

○与謝野国務大臣 日本の財政の悪化という病気は治すのに何年ぐらいかかるのかという、実は問題があります。私は、頭の整理の中で、一期、二期、三期と分けております。  これは、第一期は、小泉内閣のもとで行ってまいりましたいろいろな制度改正を含む歳出削減、これは相当な額を実はやりました。恐らくことしで、小泉総理のいろいろな財政上の改革で約九兆円ぐらいの効果があったというふうに私どもは考えておりますし、二〇〇一年とことしを比べますと大体十三兆ぐらい歳出削減をしているということで、削減をしても、削減というものはすぐ人々の頭の中から忘れ去られますけれども、実際は、この間、相当な努力をしてきた。  しかし、借……

第164回国会 財務金融委員会 第4号(2006/02/27、44期、自由民主党)【政府役職】

○与謝野国務大臣 二〇一一年に基礎的収支をバランスさせるというのは、これは容易な仕事では実はありません。平成十八年度予算では、確かに基礎的収支は回復をいたしましたけれども、これは、やはり自然増収が寄与している、あるいは定率減税の廃止が寄与しているということでございまして、来年以降はそういう寄与するものをどこに求めるかといってもなかなか見つからないわけでございます。  そういうことで、歳出削減のみで基礎収支をバランスさせようとしますと、二〇一一年までに、先生は二五%という数字をお使いになりましたけれども、実額でいいますと二十兆のカットをしなければなりません。これが本当に現実的な問題なのかどうかと……

第164回国会 財務金融委員会 第6号(2006/03/08、44期、自由民主党)【政府役職】

○与謝野国務大臣 今般の保険業法改正においては、保険業法の適用範囲について、契約の相手方が特定か不特定か、営利か非営利かといったことにかかわらず、およそ保険の引き受けを行う者については、その契約者を保護し、健全な運営を確保するために必要な規制の対象とすることとしたものでございます。  いわゆる根拠法のない共済の中に有意義な活動を行っている方が多くおられることはよく承知しておりまして、こうした方々が新制度へ円滑に移行し、事業を継続しながら健全な運営と契約者保護等が実現することが望ましいと考えております。
【次の発言】 知的障害者の方々の互助会が長年にわたり有意義な活動をされてきたことは私も十分承……

第164回国会 財務金融委員会 第11号(2006/04/18、44期、自由民主党)【政府役職】

○与謝野国務大臣 ただいま議題となりました証券取引法等の一部を改正する法律案及び証券取引法等の一部を改正する法律の施行に伴う関係法律の整備等に関する法律案につきまして、提案の理由及びその内容を御説明申し上げます。  まず、証券取引法等の一部を改正する法律案につきまして御説明申し上げます。  政府は、金融資本市場を取り巻く環境の変化に対応し、投資者保護のための横断的な法制として、証券取引法を改組して、金融商品取引法いわゆる投資サービス法とする等の整備を行うことにより、利用者保護ルールの徹底と利用者利便の向上、貯蓄から投資に向けての市場機能の確保及び金融資本市場の国際化への対応を図るため、本法律案……

第164回国会 財務金融委員会 第12号(2006/04/21、44期、自由民主党)【政府役職】

○与謝野国務大臣 議員御指摘のとおり、少子高齢化の急速な進展等によりまして家計における資産形成の重要性が増しており、資産運用ニーズも多様化しております。  こうした中、利用者保護の拡充を通じて、利用者が安心して金融商品を利用できるようにするとともに、規制の柔軟化を進めて金融イノベーションを促進し、多様化するニーズに応じた金融商品・サービスの提供を可能とすることが重要な課題と考えております。  今般の法案は、まさにそうした問題意識にこたえるものであり、さらに、これにより、家計の資産運用手段が多様化、効率化し、貯蓄から投資への流れが加速することで、銀行にリスクが過度に集中する構造が是正され、リスク……

第164回国会 財務金融委員会 第13号(2006/04/25、44期、自由民主党)【政府役職】

○与謝野国務大臣 国民は、貯蓄、投資、いろいろな選択肢をこれから持つようになるわけでございます。そういう中で、投資をした場合に、やはり情報開示を通じて投資家が必要な、または正確性の高い情報を得るようにする、それを幾つかの条文で担保しているということも一つでございますし、また一つは、やはり取引自体の公正性を確保するということも大事なことでございます。また、今は、一つの商品、一つの市場ということよりは、やはり業界横断的にいろいろな商品の種類が出てまいっておりますけれども、いろいろな分野にまたがっているということもまたこれから出てくるわけでございます。  そういう意味では、業界横断的、また投資家を保……

第164回国会 財務金融委員会 第15号(2006/05/09、44期、自由民主党)【政府役職】

○与謝野国務大臣 法律的にいえば、株式会社は出資をしている株主のものであるというのは、あくまでも法律的には一つの考え方であると思っております。  しかし、企業というのは、また一面、社会的存在でございまして、多くの従業員を雇用し、また多数の取引者を持ち、また場合によっては下請関連企業も持っておりますから、やはり社会的存在としての企業という側面は大変重要であると私は思っております。株主価値を増加させる、増大させる、これも一つの重要な考え方でございますけれども、やはり株主も従業員も取引先もそれぞれ応分の繁栄をする、これが私は大事なことだろうと思っております。  また、株主はもともと配当を受けるという……

第164回国会 財務金融委員会 第16号(2006/05/10、44期、自由民主党)【政府役職】

○与謝野国務大臣 そういう事実があったかどうか、知っているかどうかということは別にいたしまして、やはり、経営者というのは、銀行のやっておりますすべてのことに責任を持つというのが最高責任者の立場であろうと思っております。それを知っているか知っていないかということとはかかわりなく、やはり経営者は責任者として銀行経営に責任を持つ。いわば、ややつらいことでございますけれども、結果責任についてもみずから認めていただかざるを得ない、そのように思っております。
【次の発言】 今回の処分に関しましては、日本郵政株式会社の西川代表取締役社長及び独立行政法人年金・健康保険福祉施設整理機構の水島理事長が、それぞれ、……

第164回国会 財務金融委員会 第17号(2006/05/12、44期、自由民主党)【政府役職】

○与謝野国務大臣 公認会計士、監査法人は、企業財務情報の信頼性の確保に当たり極めて重要な役割を担うものであり、御指摘のような、監査法人や公認会計士の信頼を揺るがしかねない事態が生じていることについては、真摯に受けとめる必要があるものと考えております。  金融庁としては、これまでも平成十五年に公認会計士法を改正するなど、公認会計士監査の充実強化に努めてきたところでございますが、今後ともさらなる努力を積み重ねていくことが必要であると考えております。  この点につきましては、既に、去る四月二十六日に金融審議会公認会計士制度部会を再開し、監査法人制度のあり方等についての総合的な検討に着手したところでご……

第164回国会 財務金融委員会 第18号(2006/06/13、44期、自由民主党)【政府役職】

○与謝野国務大臣 金融機能の再生のための緊急措置に関する法律第五条に基づき、平成十六年十月一日以降平成十八年三月三十一日までの期間につき、六月ごとを報告対象期間として、その間における破綻金融機関の処理のために講じた措置の内容等に関する報告書を、それぞれ、昨年六月十七日、昨年十二月十三日及び本年六月九日に国会に提出申し上げました。  本日、これらの報告に対する御審議をいただくに先立ちまして、簡単ではございますが、その概要について御説明申し上げます。  初めに、特別危機管理銀行である足利銀行について申し上げます。  足利銀行については、平成十五年十一月二十九日、特別危機管理開始決定がなされて以来、……

第164回国会 内閣委員会 第1号(2006/02/15、44期、自由民主党)【政府役職】

○与謝野国務大臣 経済財政政策を担当する内閣府特命担当大臣として、所信の一端を申し述べます。  我が国経済は、国民個々の変革努力の積み重ねと政府による改革断行が相まって、消費や設備投資といった民間需要主導の回復が続いており、その潜在力が素直にマクロの数字に反映される平時の経済に復帰しつつあります。  過去十年余りにわたる長期停滞のトンネルを抜け、我が国はいよいよその持てる力を総動員し、直面する歴史的課題に正面から挑戦していく局面に入ったと考えます。いわば、新たな挑戦の十年が始まったとの時代認識に立ち、経済財政政策の二つの最優先課題である財政健全化と成長力、競争力強化を同時に実現するため、その土……

第164回国会 内閣委員会 第7号(2006/05/12、44期、自由民主党)【政府役職】

○与謝野国務大臣 まず、細かいことでございますが、先生が言われました審議会等の整理合理化に関する基本計画、これは確かにございます。ここで審議会等といったものが何を指しているかということでございますが、この基本計画における審議会等というのは、国家行政組織法第八条並びに内閣府設置法第三十七条及び第五十四条の審議会を指しております。したがいまして、内閣府設置法第十八条等で規定しております経済財政諮問会議はこれには該当をいたしておりません。  したがいまして、ここで言っております議事録公表につきましては、これは諮問会議には該当しないことでございまして、細かいことでございますが、閣議決定に反しているもの……

第164回国会 内閣委員会 第12号(2006/06/14、44期、自由民主党)【政府役職】

○与謝野国務大臣 このたび政府から提出いたしました道州制特別区域における広域行政の推進に関する法律案につきまして、その提案理由及び要旨を御説明申し上げます。  市町村の合併の進展による市町村の区域の広域化、経済社会生活圏の広域化、少子高齢化等の経済社会情勢の変化に伴い、北海道地方または自然、経済、社会、文化等において密接な関係が相当程度認められる地域を一体とした地方における広域にわたる施策に関する行政、すなわち広域行政を推進することが重要となっております。  広域行政を推進する上では、現行の都道府県制度を前提としつつも、このような地域的要件を満たす特定広域団体が、国との適切な役割分担及び密接な……

第164回国会 予算委員会 第2号(2006/01/26、44期、自由民主党)【政府役職】

○与謝野国務大臣 そもそも、株式分割を認めたときの考え方は、株の流動性を高める、株主の数をふやす、そういうことで資金調達あるいはその他の会社経営上いろいろな有利な状況が出てくるということ、これを目標にしたわけでございます。しかしながら、その目的ではなく、株価をつり上げる目的で株式分割をやったということは、そもそもの株式分割を認めたときの趣旨とは全く違うことであったわけでございます。  これは、株式分割をしましてから実際に株券が印刷できるまでの間に株の数が足りなくなるということの中で株価が上昇するという、そういう本来はあってはならないような状況を利用して分割をやって株価をつり上げる、これ自体は制……

第164回国会 予算委員会 第3号(2006/01/27、44期、自由民主党)【政府役職】

○与謝野国務大臣 捜査が進んでいる最中でございますので具体的な話は申し上げられませんけれども、監視委員会は、もう既に一般的な問題としてライブドアの株等の取引については着目をしておりまして、必要な基礎的な資料というのはもう数年前からちゃんと収集していたと。これは事実でございます。これは、監視委員会である以上、あらゆる株の取引、その中で、集めておかなければならない資料というのは集めるというのは、その役目でございます。  ライブドアについても、特に嫌疑を持たなくても必要な資料はきちんと集めていたと。その意味では十分役割を果たしていたと思いますし、本件に関しましても、監視委員会が役割を果たしていないと……

第164回国会 予算委員会 第4号(2006/01/30、44期、自由民主党)【政府役職】

○与謝野国務大臣 投資事業組合につきましては、一つは、投資事業組合も経済に対して一定の役割を果たすということは我々理解をしておりますけれども、この国会で出しますいわゆる投資サービス法の中においては、やはり一定の法律上の規定を設ける必要があるのではないか、そのように考えております。  非常に少人数でプライベートにやるようなファンドまで何かするつもりはありませんけれども、外に向かって、例えば、募集行為を行うようなファンド、社会的な大きな影響を与えるようなファンドについては、金融庁もどういうものが存在するかということも知らなければなりませんし、やはり投資ファンドといえども社会のよき秩序を守って行動し……

第164回国会 予算委員会 第5号(2006/02/06、44期、自由民主党)【政府役職】

○与謝野国務大臣 日本の成長力が高ければいいという点では、中川議員と私は全く意見は異ならないと思っております。高い成長力をもたらすためには、相当汗もかかなければなりませんし、また知恵も出さなければなりません。要するに、努力なしでは高い成長力は達成できないということも全く同じ考え方であろうと私は思っております。  成長力を考えますときに、やはり日本が持っております潜在成長力を高めていくということがオーソドックスな真正面な取り組みであろうと思っていまして、潜在成長力を高めるためには生産性を高める、このためにはいろいろな要素を強化していく必要があると思っております。教育も一つですし、いろいろな国際的……

第164回国会 予算委員会 第6号(2006/02/07、44期、自由民主党)【政府役職】

○与謝野国務大臣 全銀協に対しては、こういう難しい状況なので最大限の御配慮をお願いしたいということは私から申し上げてきたところでございますが、全国銀行協会が、構造計算書偽装マンションに係る住宅ローンへの対応について、昨日申し合わせを行ったことは承知しております。  金融庁としては、銀行界がこのような対応を自発的にとられたことを評価するとともに、引き続き民間金融機関の対応状況を見守ってまいりたいと思っております。  申し合わせの概要は、既往ローンに係る負担軽減措置の実施、第二は、抵当権の抹消への協力、新たな設定のルール化、第三番目は、再建後のマンション購入に係るローンの弾力的な対応、こういうこと……

第164回国会 予算委員会 第7号(2006/02/08、44期、自由民主党)【政府役職】

○与謝野国務大臣 今回の、強度を偽って建設されたマンションを購入された方々の現在のお立場を考えますと、本当にその苦境は察するに余りあると私は思っております。  先生の御質問、私どもの担当していることで幾つかございますが、一つは、金融機関のローンについてお話がございましたが、ローンの提供というのは、やはり建築基準法できちんと確認をされたということが前提となっておりまして、金融機関自体が建築基準法上合致しているかどうかということを審査するというのは少し無理なことではないかと思っております。  しかし、今般、この苦境の中で、北側大臣から御要請がありましたので、全銀協にもお願いベースでいろいろなことを……

第164回国会 予算委員会 第8号(2006/02/09、44期、自由民主党)【政府役職】

○与謝野国務大臣 いわゆるファンドと言われるものについて今後どう考えていくかということですが、例えば、委員と私、二人でつくったファンドがあったとしたら、それは届け出が必要なのか、認可が必要なのか、ディスクロージャーが必要なのか、また、委員と私、二人でつくったファンドが広く社会に向かって参加を呼びかけるというような場合とか、ファンドも形態によっていろいろあると思います。  今、この国会で、いわゆる投資サービス法という通称でございますけれども、証取法の改正という形をとりますけれども、その中でファンドというものをどう規定していくかというのは、非常に重要な問題であります。  一つは、一般の投資家をきち……

第164回国会 予算委員会 第10号(2006/02/13、44期、自由民主党)【政府役職】

○与謝野国務大臣 デフレ脱却の定義、これをどう定義するのかというお尋ねがありました。デフレ脱却とは、物価が持続的に下落する状況を脱し、再びそうした状況に戻る見込みがないことと考えております。  その実際の判断に当たりましては、例えば需給ギャップや、ユニット・レーバー・コスト、すなわち単位当たりの労働費用といったマクロ的な物価変動要因を踏まえる必要がありまして、また、消費者物価やGDPデフレーター等の物価の基調や背景を総合的に考慮して、慎重に判断しなければならないことであると考えております。
【次の発言】 二つ要素がありまして、一つは、いろいろな経済指標から見て大丈夫だという判断をする指標の判断……

第164回国会 予算委員会 第11号(2006/02/14、44期、自由民主党)【政府役職】

○与謝野国務大臣 委員御指摘のように、預金者あるいは借り手にとりましては、個別の金融機関の信頼性、プラス金融システム全体の信頼性というものが、やはり日本経済のためには必要であると思っております。  いずれにしても、私の前任者お二人は大変苦労をされたと私は思っております。しかし、私が就任しましたときには、大手行の不良債権比率も三%を切るという状況で、本来銀行が持つべき金融仲介機能というものを十分発揮できるところまで私は来たと思っておりまして、いろいろなお考えはありましたけれども、やはりお二人の大臣のたどった金融行政というものは大きな成果を生んでいるというふうに思っております。

第164回国会 予算委員会 第13号(2006/02/16、44期、自由民主党)【政府役職】

○与謝野国務大臣 委員御承知のように、事件はまだ捜査が完全に終わっている段階ではございませんけれども、顧客情報の外部流出という重大な事案でございまして、金融庁としては、金融機関における顧客情報の適切な管理というものは、顧客情報保護及び金融機関に対する信認の確保等の観点から極めて重要だと思っております。  行員の逮捕と同じ日に、みずほ銀行に対しまして、銀行法第二十四条及び個人情報保護法第三十二条に基づきまして、事実関係、内部管理体制等について報告を求めているところでございます。
【次の発言】 証券取引法第百五十八条は、証券取引法が制定された昭和二十三年当時からほぼ現在の規定が盛り込まれていたもの……

第164回国会 予算委員会 第14号(2006/02/17、44期、自由民主党)【政府役職】

○与謝野国務大臣 金融市場、証券取引所、証券取引を通じまして経済にとって資金の最適配分がなされる、そういう機能を私は市場は担っていると思っております。  そういう中で、委員御指摘のように、今回の事件をどうとらえるかということですが、私は、個別の企業の法律違反、そのようにとらえることが正しいのではないかと思っております。もちろん、今回の事件を通じて一般抽象化できるものは規則や法律にしていかなければならないと思っておりますが、今回は明白な証券取引法の違反事件でございますし、それはそれ自体として冷静に処理をしていくということが必要であると思っております。  やはり、いろいろな取引形態がありますときに……

第164回国会 予算委員会 第15号(2006/02/20、44期、自由民主党)【政府役職】

○与謝野国務大臣 その当時、私は自民党の方で政策をやっておりまして、この取引を見て、随分大量のものが大量のものと出合うものだなというふうに思っておりました。  ToSTNeT自体はもう定められた取引の制度でございますけれども、一方ではTOBの規則というものがあって、フェアなTOB、それから、売りたい人、買いたい人がそれぞれ同等のチャンスを与えられる、そういうことから考えますと、その後、疑問に思っておりましたら、裁判所で一定の判断が出ましたので、なるほど、裁判所はこういうふうに判断するものだなと思っておりましたけれども、やはり、TOB自体の厳格性を追求するためには証券取引法の改正が必要だというふ……

第164回国会 予算委員会 第16号(2006/02/21、44期、自由民主党)【政府役職】

○与謝野国務大臣 御指摘の「改革と展望」参考試算の基本ケースにおいては、二〇一〇年代初頭までの中長期的な実質成長率を一・七から一・八%程度と見込んでおりますけれども、これは、高齢化が進むことから労働投入は今後とも減少していく見込みである一方、資本蓄積や全要素生産性の伸びが経済成長に貢献することによるものでございます。  このうち、全要素生産性上昇率については、構造改革の効果が今後とも進展していくと見込まれることから、足元の一・〇%程度から一・二%程度まで徐々に高まるとの仮定を置いております。  そこで、実質成長率一・七から一・八%程度の要因としては、具体的に申し上げますと、労働力の寄与がマイナ……

第164回国会 予算委員会 第19号(2006/02/28、44期、自由民主党)【政府役職】

○与謝野国務大臣 議員御指摘のとおり、昨日公表いたしました地域経済動向では、十一地域中七地域を上方修正しております。下方修正した地域はございません。  今回の特徴としては、今までやや弱含んでいると判断してきた北海道と東北を、持ち直していると上方修正したことでございます。両地域とも、生産の緩やかな増加や雇用情勢の持ち直しなどが確認されております。  地域経済の状況は、地域ごとの産業構成や輸出競争力の違いなどを背景としてばらつきがあるものの、全体としては回復に向かっていると考えております。

第164回国会 予算委員会 第20号(2006/03/02、44期、自由民主党)【政府役職】

○与謝野国務大臣 基本的には、地方の財政は既にプライマリーバランスは黒字化を達成しているという現状がございます。国の財政も地方の財政もしょせんは国民が負担しているものですから、プライマリーバランスの状況というのは、本来ですと、国も地方も同じ程度の状況でなければならないと私は思います。  そういう中で、国のプライマリーバランスの赤、これはなかなか大きいものでございますが、一方では、地方は既に黒字になっておりまして、地方の長期債務残高も漸減の方向に入ったというのは、随分国と地方のバランスというのが崩れているというふうに私は思っております。  そこで、国民負担という面からは国、地方を別々に扱うという……


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第170回国会(2008/09/24〜2008/12/25)

第170回国会 内閣委員会 第1号(2008/11/07、44期、自由民主党)【政府役職】

○与謝野国務大臣 経済財政政策を担当する内閣府特命担当大臣として、一言ごあいさつ申し上げます。  私どもの第一の課題は、景気対策でございます。  八月の安心実現のための緊急総合対策を決定した後の金融経済情勢の変化に対し、生活対策を取りまとめました。平成二十一年度予算編成とも連結して切れ目のない連続的な実行を図ってまいります。  第二の課題は、税財政、社会保障一体改革です。  我が国は巨額の借金を抱えており、経済や社会保障に悪い影響を与えないためにも、財政の健全化は喫緊の課題であり、これに取り組みます。また、持続可能な社会保障制度の構築とその安定財源確保に向けて、年末までに、税制抜本改革を含む中……

第170回国会 内閣委員会 第2号(2008/11/12、44期、自由民主党)【政府役職】

○与謝野国務大臣 小泉さんの政治は、将来、歴史において評価されるはずでございますが、現時点で私が感じておりますことを申し上げたいと思います。  一つは、ある種の精神革命でありまして、民間企業が国頼りではだめです、やはり自立した経済、自立した企業、こういうものを目指さなければならない、いわば突き放した形になっております。この結果、各企業とも持っていた過剰債務、過剰設備、過剰雇用というものをそれぞれ自分たちの責任で解消していったわけでございます。  もう一つは、有効需要の創出の手段として財政出動を行わない、特に公共事業を中心とした景気対策をやらない、こういうかたい決意のもとで財政運営をやってまいり……

第170回国会 予算委員会 第3号(2008/10/06、44期、自由民主党)【政府役職】

○与謝野国務大臣 お答え申し上げます。  緊急経済対策というのは次のような観点からつくられました。一つは、原油、資源、食料等が急激に上がった。一方、日本の経済も循環的な意味から一応減速過程に入った。また、アメリカで起きたサブプライム問題、これはいずれ金融問題として波及をしてくる。こういうことに備えて、痛みを和らげる、また、少しでも安心実現のための施策を行う、また、金融問題から端を発して、日本の経済、特に中小企業に対する金融等が滞るというようなことになると日本の経済が打撃を受ける、したがって中小企業対策も行う、こういうことでございます。  恐らく保利委員の御質問の趣旨は、今のような経済危機という……

第170回国会 予算委員会 第4号(2008/10/07、44期、自由民主党)【政府役職】

○与謝野国務大臣 矢野さんが私の家の前に引っ越してこられたので、私が矢野さんの家の前に引っ越したわけではないということです。

第170回国会 予算委員会 第5号(2008/10/08、44期、自由民主党)【政府役職】

○与謝野国務大臣 政治というのは権力闘争的な側面がありますから、野党が与党政権を倒して政権の座に着こうとするのは自然な行動だろうと思います。ただ、国の外交にかかわること、国の安全保障にかかわること、国民の社会保障、社会福祉にかかわるようなことはやはり政争の対象にしてはいけないんだろうと私は思っております。  ここ三年ほどの国会を見ておりますと、やはりそういうものが政争の対象になって物事が決まらない、そういう状況が繰り返されている。むしろ、与党の方は話し合いたい、時の政権も話し合いたいということでございますけれども、野党の皆様方は応じてくださらない。これは国会の本来のあるべき姿からはかけ離れてい……

第170回国会 予算委員会 第6号(2008/12/05、44期、自由民主党)【政府役職】

○与謝野国務大臣 技術的に可能であれば、高い所得階層の方にお配りする必要はないと思いましたけれども、鳩山大臣にいろいろ技術的なことをお伺いしますと、事実上、所得制限をしますと、所得の実態を把握しないと給付ができないということになりますと、膨大な事務にもなりますし、また、税法上の情報というものを自治体がいただかなければならないということにもなって、事務遂行上非常に多くの困難が伴う。こういうことで、それでは、事務的あるいは技術的に実行することが困難であれば、所得制限を設けないということもやむを得ない、こういう結論に達したわけでございます。


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第171回国会(2009/01/05〜2009/07/21)

第171回国会 決算行政監視委員会 第2号(2009/04/06、44期、自由民主党)【政府役職】

○与謝野国務大臣 多分ことしは例外的な年であると私は思っております。しかしながら、この例外を長く続けるわけにはまいらないと思っておりまして、やはり中期的には財政の健全化というものを真剣に政府もあるいは国会も取り組むべき時期が来ると思っております。  しかしながら、国会で御承認をいただいた今般の税法の附則には、中期的な財政再建の一つの方法として歳入改革、税制全体の改革ということがうたわれておりまして、近い将来、やはり税制の抜本改革を断行していただく。特に、我々の高齢化社会において、年金、医療、介護等は社会にとって必要不可欠なものでございますので、そういうものの財源を安定的に確保していくということ……

第171回国会 決算行政監視委員会 第3号(2009/04/13、44期、自由民主党)【政府役職】

○与謝野国務大臣 二十一年度の当初予算を編成した時期は昨年の十二月、この段階では政府経済見通しは〇・〇%であったわけですが、その当時から平成二十一年度は何が起きるかわからないという危機感を持っておりまして、通常の予備費のほかに一兆円を計上しておこう、そして、雇用対策、中小企業対策、公共事業等の経費に予算の不足が見込まれた場合にその一兆円で機動的に対応していこうという、経済緊急対応のための予備費であったわけでございます。  この通常の一般の予備費と合わせた一兆三千五百億が大きいか小さいかという問題がもう一つあります。一般会計歳出予算に対する予備費の割合というのは、平成二十一年度で両方合わせて一・……

第171回国会 決算行政監視委員会 第5号(2009/06/10、44期、自由民主党)【政府役職】

○与謝野国務大臣 お尋ねが二点ございました。  まず、行政効率化等についてのお尋ねがありました。  基本方針二〇〇九について、昨日、経済財政諮問会議に素案を提出して御議論をいただいたところであり、今後さらに検討が進められるわけでございます。  その内容について申し上げますと、行財政効率化については、一つ、不断の行政改革の推進と無駄排除の徹底の継続、第二に、簡素にして温かい政府をつくるための量と質の改革、第三に、新たな定員合理化計画の策定と出先機関の事務、権限の移譲に伴う人員の地方移管等、第四に、独立行政法人整理合理化計画の確実な実施などを盛り込んでいるところでございます。  成長力の強化につい……

第171回国会 決算行政監視委員会 第6号(2009/06/24、44期、自由民主党)【政府役職】

○与謝野国務大臣 基本方針二〇〇六に書かれております歳出改革については、この路線を堅持するということは明確にしております。  ただし、二〇〇六の解釈として私が与党の皆様方に申し上げましたのは、社会保障費の自然増はやむを得ないことである、これは高齢者がふえる等々の理由によって社会保障費はやむを得ざることとして自然にふえていく、ですからこの自然増はそのまま認めます、こういうことを申し上げました。ただし、認めますと申し上げても、やはり社会保障の御関係者は、自然にふえるというままに放置しておくのではなくて、できる限りの無理のない節約をやっていただきたい、これは国民に対する責任であるということを申し上げ……

第171回国会 財務金融委員会 第1号(2009/01/09、44期、自由民主党)【政府役職】

○与謝野国務大臣 麻生総理に任命された閣僚ですから、麻生総理の大きな方針に従って自分の守備範囲の仕事をきっちりやるというのが私の信念でございます。
【次の発言】 もともと、この件が出てまいりましたのは八月の末、原油価格の高騰、また穀物類の高騰、食料高、こういう中で、やはり生活支援というものが必要だと。そのとき出てまいりましたのは、定額減税をやるべし、こういう意見だったわけでございます。  ところが、議論をどんどん進めてまいりますうちに、定額減税というのはやはり難があるだろうと。それは一つは、課税最低限以下の方に定額減税の効果が及ばないという部分と、仮に課税最低限以上であっても、高い所得税を払っ……

第171回国会 財務金融委員会 第2号(2009/01/13、44期、自由民主党)【政府役職】

○与謝野国務大臣 中長期的にはやはり、ストックからストックへという原則は、財政規律の観点から守っていかなければならないと思っております。  今回、緊急事態というのは、やはり非常に大きな歳入欠陥が出ていること、また経済対策が急がれること等々ございまして、本来のストックからストックへという原則から逸脱をすることになりますけれども、今の経済環境あるいは使う目的からいって許していただける範囲であるというふうに私は感じているわけでございます。  もちろん、先生御指摘の農業予算等の話がありましたとしても、それは、補正の財源としては赤字国債は出さないという原則を決めたからには、やはり補正の財源の確保が必要だ……

第171回国会 財務金融委員会 第5号(2009/02/19、44期、自由民主党)【政府役職】

○与謝野国務大臣 与謝野馨でございます。  これまで、経済財政政策担当大臣として麻生内閣の経済財政運営に携わってまいりましたが、このたび、財務大臣及び金融担当大臣を拝命いたしましたので、本委員会において一言ごあいさつを申し上げます。  初めに、最近の経済金融情勢について、その対応について申し述べます。  欧米発の金融危機は信用収縮等を通じて実体経済に悪影響を及ぼし、世界的に景気が後退しております。我が国においても、景気は急速な悪化が続いており、戦後最悪の経済危機と申し上げても過言ではない状況にあります。  政府は、財政面で十二兆円程度、金融面で六十三兆円程度、事業規模七十五兆円程度となる一連の……

第171回国会 財務金融委員会 第6号(2009/02/20、44期、自由民主党)【政府役職】

○与謝野国務大臣 実は、私が総理から就任を要請されましたのは夕方の六時半ごろでございまして、その後、総理にお目にかかって辞令をいただくということになったんですが、直ちに財務省の方々とお打ち合わせをして、それは先生おっしゃるとおり極めて重要な会議であって、過去も財務大臣が出席していることの方が多い、しかし予算の見通しが全く立たないということで、どういうことがあっても予算が大事なので、やはりこの際は政務官で対応しようということにいたしました。そのときに既に決めておりましたのは、国会の予算審議の見通しが立たない、そういうことがあったからでございます。  先生おっしゃるとおり、このような時期、また日本……

第171回国会 財務金融委員会 第7号(2009/02/24、44期、自由民主党)【政府役職】

○与謝野国務大臣 田原総一朗さんからそういう御提案がありまして、直観的にはこれはなかなか難しいお話ですということですから、そういうふうに率直に申し上げました。しかし、提案された方が田原総一朗さんですので、礼節を失わないように、勉強しますということで、一度田原さんにお目にかかって、なぜ私が直観的にだめと感じたかということは御説明しなければならないと思っております。  これはなぜだめかと申しますと、一つは、消費税というのは国、地方の財政を支えているという側面、それから、日本は租税法定主義ですから、やめるとなりますと数カ月かかります。そこで猛烈な買い控えが起きる。それから、仮にゼロになりましたときに……

第171回国会 財務金融委員会 第8号(2009/02/26、44期、自由民主党)【政府役職】

○与謝野国務大臣 二十一年度の政府経済見通しは、昨年十二月の閣議了解時点までに公表された経済指標等を踏まえて、政府の経済財政運営のもとで想定される経済の姿を描いており、これに向けて政府は政策を推進していくこととしております。その一方、日本銀行、IMF、最近の民間機関の見通しには、一月時点で参照可能となった世界経済の一層の減速、我が国の輸出や国内の生産の急速な減少等が反映されていると考えられております。こうした内外経済動向の大幅な変化が、政府と日本銀行、IMF、最近の民間機関の見通しとの違いの大きな原因となっているものと考えております。  政府としては、その時点における最新のデータに基づき、最善……

第171回国会 財務金融委員会 第9号(2009/02/27、44期、自由民主党)【政府役職】

○与謝野国務大臣 日本ができることは、既に国際会議で麻生総理、中川財務大臣が表明されていることですけれども、一つは、何といっても日本にとって大事なのは、自由貿易体制を守る、保護主義に走らないように世界各国と協調していくということです。それからもう一つは、やはりIMF等の国際機関を通じて、国のデフォルトが発生しないように日本も協力していくこと。それから、日本の中央銀行たる日本銀行も、アメリカの連邦準備あるいは他の国々の中央銀行と協力をして、通貨スワップをやって信用をお互いに共有し合う、そういうこともありますし、もう一つは、日本ができることは、やはり内需を拡大して日本の経済を立て直すことによって、……

第171回国会 財務金融委員会 第11号(2009/03/17、44期、自由民主党)【政府役職】

○与謝野国務大臣 ただいま議題となりました関税定率法等の一部を改正する法律案につきまして、提案の理由及びその内容を御説明申し上げます。  政府は、最近における内外の経済情勢の変化に対応する等の見地から、関税率について所要の措置を講ずるほか、税関における水際取り締まりの充実強化等を図ることとし、本法律案を提出した次第であります。  以下、この法律案の内容につきまして、御説明申し上げます。  第一は、税関における水際取り締まりの充実強化であります。  偽造印紙・郵便切手等を輸入してはならない貨物に追加するほか、保税蔵置場等の許可をしないことができる要件に、申請者が暴力団員であること等を追加すること……

第171回国会 財務金融委員会 第12号(2009/03/18、44期、自由民主党)【政府役職】

○与謝野国務大臣 世界経済や国内経済の急速な悪化に伴いまして、中小企業のみならず中堅、大企業や住宅ローンを抱える個人は大変厳しい状況に陥っております。  そうした中にありまして、金融機関が適切かつ積極的に金融仲介機能を発揮することは極めて重要であり、このため、今般の金融円滑化のための集中検査は、監督部局による特別ヒアリングの結果等を踏まえ、一つ、中小企業向け融資、二つ、中堅、大企業向け融資、三、住宅ローンの各分野を対象に、年度末金融への取り組み状況及び新年度に入りその後の信用供与の状況に焦点を絞り、四―六月中に短期集中的に検証するものであります。  これは、金融仲介機能をきちんと果たしていただ……

第171回国会 財務金融委員会 第13号(2009/03/25、44期、自由民主党)【政府役職】

○与謝野国務大臣 ただいま議題となりました国際通貨基金及び国際復興開発銀行への加盟に伴う措置に関する法律の一部を改正する法律案につきまして、提案の理由及びその内容を御説明申し上げます。  今回の国際通貨基金に対する増資は、加盟国の世界経済における相対的地位を、国際通貨基金における各加盟国の出資割合によりよく反映させるという目的で、平成二十年四月に加盟国間で合意された増資を実現するためのものであります。政府としては、本増資の趣旨にかんがみ、本増資に係る我が国の出資額の増加を行うため、本法律案を提出した次第であります。この出資額の増加に伴い、我が国の投票権割合は、現在の六・〇〇%から六・二三%に上……

第171回国会 財務金融委員会 第14号(2009/04/08、44期、自由民主党)【政府役職】

○与謝野国務大臣 昨年六月十日及び十二月十二日に、金融機能の再生のための緊急措置に関する法律第五条に基づき、破綻金融機関の処理のために講じた措置の内容等に関する報告書を国会に提出申し上げました。報告の対象期間は、それぞれ、平成十九年十月一日以降平成二十年三月三十一日まで、平成二十年四月一日以降九月三十日までの二つであります。  これらの報告に対する御審議をいただくに先立ちまして、その概要を御説明申し上げます。  初めに、足利銀行に係る特別危機管理について申し上げます。  足利銀行については、平成十五年十一月二十九日に特別危機管理開始決定がなされて以来、預金保険法に基づき所要の措置が講じられてき……

第171回国会 財務金融委員会 第15号(2009/04/14、44期、自由民主党)【政府役職】

○与謝野国務大臣 証券監督者国際機構の基本行動規範では、例えば、格付会社が格付の信頼性を維持するため、格付に利用する情報が十分な品質を有することを確保するための合理的な措置を講じること、格付プロセスに直接関係している従業員を顧客との報酬交渉に参加させるべきでないことなどが具体的に規定されております。こうした点を踏まえ、内閣府令等を規定してまいりたいと考えております。  また、スケジュールにつきましては、格付会社に対する規制は公布後一年以内に施行することとされていることから、法案をお認めいただければ、金融庁において内閣府令案の策定作業を早急に進めてまいりたいと考えております。

第171回国会 財務金融委員会 第16号(2009/04/15、44期、自由民主党)【政府役職】

○与謝野国務大臣 資金移動業の解禁によりましてどのような新しいビジネスが可能となるか、現時点で確たることを申し上げることは困難でございますけれども、例えば、インターネットでサービスを提供する事業者が資金のやりとりをあわせて行うために参入することなどが考えられるわけでございます。先生も例に挙げておられましたけれども、携帯電話会社やインターネットの事業者など、ほかにコンビニエンスストアなどのように全国的に店舗を展開している事業者が資金移動業者となる可能性も十分考えられると思っております。  また、各事業者においては新たな枠組みのもとで創意工夫を発揮することができるようになり、そのことによって利用者……

第171回国会 財務金融委員会 第18号(2009/04/17、44期、自由民主党)【政府役職】

○与謝野国務大臣 こういう議論がいろいろなされていることは知っておりますけれども、実は、金融庁の中で、あるいは財務省の中で議論はしておりませんで、この金融関係につきましては、専ら議論しておりますのは与党のプロジェクトチーム、具体的には、柳澤伯夫議員が座長になって議論を進めておられるのを承知しております。そういう中で多分こういう議論が出てきているのではないかと思っております。
【次の発言】 政策金融改革全体は、私は反省するところが非常に多いわけです。例えば、国民金融公庫というのは小さな、入学資金とかそういうものを貸していましたし、それからまさに本当に小さな規模の企業にもお金を融通している、中小企……

第171回国会 財務金融委員会 第19号(2009/04/21、44期、自由民主党)【政府役職】

○与謝野国務大臣 利用者保護、利用者利便の向上の観点から、業態横断的な金融ADR制度の構築が将来的には望ましいと考えられます。  しかし、業界団体等によるこれまでの苦情処理、紛争解決の取り組み状況はまちまちであることや、専門性、迅速性の確保等の観点も踏まえ、本法案では各業法ごとに、業態を単位として金融ADR制度を導入することとしております。  なお、金融ADR制度においては、一つの団体が複数の業態の指定紛争解決機関となることも可能としており、業態横断的な金融ADR制度構築のための民間主導の積極的な取り組みを期待しております。
【次の発言】 補正予算が間もなく提出されますけれども、その作成過程で……

第171回国会 財務金融委員会 第20号(2009/04/22、44期、自由民主党)【政府役職】

○与謝野国務大臣 ただいま御決議がありました事項につきましては、政府といたしましても、御趣旨を踏まえまして、配意してまいりたいと存じます。

第171回国会 財務金融委員会 第21号(2009/05/08、44期、自由民主党)【政府役職】

○与謝野国務大臣 ただいま議題となりました租税特別措置法の一部を改正する法律案につきまして、提案の理由及びその内容を御説明申し上げます。  政府は、最近の社会経済情勢を踏まえ、需要不足に対処する観点から、高齢者の資産を活用した住宅取得等の支援、中小企業の活動の支援及び民間の研究開発投資の確保のため所要の措置を講ずることとし、本法律案を提出した次第であります。  以下、この法律案の内容につきまして御説明申し上げます。  第一に、生前贈与の促進により高齢者の資産を活用した需要の創出を図るため、平成二十二年末までの時限措置として、直系尊属から居住用家屋の住宅取得等に充てるために金銭の贈与を受けた場合……

第171回国会 財務金融委員会 第22号(2009/05/12、44期、自由民主党)【政府役職】

○与謝野国務大臣 まず先生に御理解いただきたいのは、当初予算を審議している最中に補正の話というのは、いわば国会でのタブーでございまして、補正の話をした途端に当初予算の審議自体がとまる、これが過去の例でございますから、その辺は、民主党もいずれ政権をとられるということでございますから、ぜひ御理解、お許しをいただきたいと思っております。  三月十日の時点で、私の周りで補正予算の話をしている者はいないというふうに答弁しましたが、そのとおりですが、私だけは補正予算が必要だと思って、ひそかに準備をしておりました。周りにはそういうことを言う人は一人もまだその時点ではおりませんで、実際は、二月の初めから徐々に……

第171回国会 財務金融委員会 第25号(2009/05/26、44期、自由民主党)【政府役職】

○与謝野国務大臣 外交のことは余り詳しくないので、私が言っていることが的外れになるかもしれませんので、まずその点をお許しいただきたいと思います。  北朝鮮の核実験の物質は、いわば原子炉から取り出した使用済み燃料から抽出したプルトニウムを原料にしております。これはよく知られている技術でございまして、放射線管理さえ無視すれば、ほとんど実験室でできるぐらい、実は技術的、理論的には簡単な技術であります。  核実験をどういう意図でやったかということはわかりませんけれども、これは明白に日本の安全保障に重大な影響を与えますし、アジア、特に東アジアの安定性にも極めて重大な影響があります。かてて加えて、核不拡散……

第171回国会 財務金融委員会 第26号(2009/05/27、44期、自由民主党)【政府役職】

○与謝野国務大臣 お答え申し上げます。  今般の増資は、危機対応業務の大幅な拡大に伴い、政策投資銀行の財務基盤が悪化しないよう、危機対応業務に係るリスク資産の増加に応じて必要な資本の額を手当てするものでございます。  他方、増額した資本については、従来の資本と区分することはなく、通常業務と危機対応業務の全体の業務の財務基盤となるものであり、どの資本がどの損失に対応するといった性質のものではないと考えております。  なお、政策投資銀行の資本比率は二十年九月末において二〇%を超えていることから、通常業務に対応する自己資本は確保されているものと考えております。

第171回国会 財務金融委員会 第27号(2009/06/03、44期、自由民主党)【政府役職】

○与謝野国務大臣 昨日、短時間お目にかかりました。
【次の発言】 株主としてどういう株主権を行使するかということの前提として、鳩山大臣の御意見を伺うということを準備としてやったわけでございます。
【次の発言】 きのうの短時間の会合では、そういう明確な御意思の表示はございませんでした。
【次の発言】 まず、取締役会から株主総会に議案が提出されます。それを承諾するか承諾しないかというのは、今は国が全部株を持っていますから国の一本の意思で決まるわけですが、将来、民営化が進みますと、株主が多数になりますので、多数の株主の意見を投票という形で株主の意思を決めて物事が決まる、そういう状況です。  実は、今……

第171回国会 消費者問題に関する特別委員会 第13号(2009/04/09、44期、自由民主党)【政府役職】

○与謝野国務大臣 基本的には、金融庁は今後、国会で御承認をいただいた後、仮に消費者庁が設立の運びになりましたら、消費者庁と連携して、これまで以上に金融分野における利用者の保護に努めてまいりたいと思っております。  金融庁のもともとの仕事は、金融システムの安定や、透明で公正で活力のある市場の確立、並びに利用者保護、利用者利便の向上、この三つを行政目的として掲げております。分野は違いますけれども、消費者庁と緊密な連携をとって、消費者あるいは預金者、投資家の保護に努めてまいりたいと思っております。
【次の発言】 多重債務問題の解決のためには、改正貸金業法の円滑な施行を図るとともに、多重債務者の支援を……

第171回国会 内閣委員会 第2号(2009/03/11、44期、自由民主党)【政府役職】

○与謝野国務大臣 経済財政政策担当大臣として、所信の一端を申し上げます。  世界経済が歴史的な混乱と危機に直面している中、我が国としては、まず、国内における不安と萎縮の連鎖を断固として断ち、次に、安心できる社会保障制度の再構築を行い、同時に我が国の成長力強化を実現していく、こうした基軸に沿って、政策資源の総動員を図っていく決意であります。  景気対策については、事業総額七十五兆円の三次にわたる経済対策を迅速に実行し、国民生活の防衛と景気底割れの防止に向けて総力を挙げて取り組みます。  安心できる社会保障制度の再構築については、社会保障の機能強化を行うと同時に、消費税を含む税制抜本改革を経済好転……

第171回国会 内閣委員会 第5号(2009/03/25、44期、自由民主党)【政府役職】

○与謝野国務大臣 必要があってお金を使うという場合もあるし、お金を持っている方に使っていただくというのも大事なことだと思っています。
【次の発言】 国債の発行環境は、長期金利からいっても、また応募倍率からいっても、私は、発行環境は大変良好であると思っております。
【次の発言】 まず、我々はもう既にわかっておりますことは、国債の購入者も勝つ、国側も勝つ、両方がいわばいいことが起きる関係というのはなかなかつくり出せないんじゃないか、いわばゼロサムゲームになっているんではないかと私は思っておりますが、この発想の中には、やはり、たんす預金で眠っているお金とか、いわば隠匿、退蔵というのは大げさな言葉です……

第171回国会 内閣委員会 第10号(2009/04/22、44期、自由民主党)【政府役職】

○与謝野国務大臣 先生からの御質問は三つに分けてお答えをいたしたいと思います。  まず、需給ギャップ等の御質問でございます。  今般つくりました経済危機対策、これは予算という形で近々国会の御承認をいただくことになるわけでございますが、まず第一は、先生御指摘のように、景気の底割れを防ぐ、それからもう一つは、やはり未来への投資により日本経済の成長力を高める観点、その二つの観点からあらゆる政策手段を総動員したものとなっていると思います。  これまでの総額約七十五兆円の経済対策によりまして、平成二十一年度の実質GDP成長率を一%程度押し上げ、さらにこの対策により二%程度押し上げることが期待をされます。……

第171回国会 内閣委員会 第11号(2009/05/22、44期、自由民主党)【政府役職】

○与謝野国務大臣 まず、二十日に公表された一―三月期のGDPの統計では、輸出が引き続き大幅に減少する中で、国内民間需要も大幅な減少となっております。これは、景気の急速な悪化が続いており、厳しい状況にあったことを示しております。この一―三月を年率にしますと一五%以上のマイナス成長であって、これは、輸出が落ち込んだと同時に、輸出関連の設備投資、一部の個人消費が落ち込んだということを示しております。  しかしながら、その後も厳しい状況は続いておりますけれども、先行きに関する指標、輸出、生産などの一部の経済指標には、下げどまりあるいは若干の改善を示すかに見えるものが出てまいりました。こうした動きが広が……

第171回国会 予算委員会 第3号(2009/01/08、44期、自由民主党)【政府役職】

○与謝野国務大臣 リーマン・ブラザーズの倒産を放置したということは、アメリカ国内においても、放置してよかったのか、やはり救済すべきだったのではないか、いろいろ意見が分かれているところでございます。  リーマン・ブラザーズの倒産によって日本が受けた被害あるいは日本の金融機関その他の投資家が受けた被害というのは、もちろんございます。例えば、リーマンが発行したいわゆるサムライ債、こういうものを購入していた地方の金融機関もありますので、それはそれなりの打撃、被害を受けておりますけれども、日本の金融機関の大変厚い資本を考えれば、それはまさにハチに刺された程度だろうということは今でも思っております。

第171回国会 予算委員会 第4号(2009/01/09、44期、自由民主党)【政府役職】

○与謝野国務大臣 基礎的なもの、例えば食料、飲み物、衣料等は、所得の低い方も高い方も日用品については似たような消費の傾向がございますけれども、やや高いもの、やや高級なものについては、所得の高い方の方が当然のこととして消費性向は高くなるということでございます。
【次の発言】 当然、所得の高い方は残りは多くなるでしょうし、所得の低い階層の方はほとんどすべて生活に使うということですから、所得の中の消費という意味での消費性向は、所得の低い階層の方が高いというのは当然のことでございます。
【次の発言】 そもそもこの話は、定額減税をやった方がいい、これは生活支援をする必要があって、やはり原油あるいは穀物類……

第171回国会 予算委員会 第5号(2009/01/13、44期、自由民主党)【政府役職】

○与謝野国務大臣 四割がほぼ直ちに使われるだろうとお答えしておりますのは、過去の地域振興券の例をとりまして、多分同じような傾向を持つだろうということで、二兆円の四割、八千億は消費に直ちに回るだろうということを申し上げたわけでございます。  残りの六割は使い残すわけですから、使い残したもの、家計内の貯蓄なのか家計外の貯蓄なのかは別にしまして使い残しはできるわけでございますけれども、所得の高くない階層においては、現在の所得の状況から見て、いずれ消費に回るというふうに考えるのが普通であろうと思っております。
【次の発言】 地域振興券の例に倣えば六割程度は当該年度には費消されないだろうと推定されるとい……

第171回国会 予算委員会 第7号(2009/02/03、44期、自由民主党)【政府役職】

○与謝野国務大臣 そんな難しいことが書いてあるわけではないと思っております。  まず、総理がいつもここで言われていますように、経済政策としては三年後までに何としても日本経済を回復させる、これは一つのめどであるわけです。今、その経済を回復させるために、いろいろな政策手段、その中には財政もありますし、税制もありますし、また金融政策もあります。そういうものをやっていく上では、相当の財政上の負担をするということになります。当面はそうであっても、やはりまず中期的には財政をきちんとするという姿勢がなければならない。また、そういうことをきちんと政府として決めておく必要がある、これが中期的な考え方であります。……

第171回国会 予算委員会 第8号(2009/02/04、44期、自由民主党)【政府役職】

○与謝野国務大臣 実は、国民年金法の附則でお約束していることは二つあって、一つは、三分の一を二分の一にする、このお約束が一つ。それから、税制抜本改革をやって安定財源を求めましょうというのがもう一つの約束であったわけです。これは行政府を縛る約束でもあり、また立法府の皆様方にも、こういうことですということを、拘束とは言いませんけれども、一定の考え方の縛りをお与えしているものだと思っております。  こういう状況ですから、やはり年金の将来について不安を持っている方が多い状況で、この三分の一を二分の一にすることを延ばすことはできないという大事な政治判断があります。一方では、税制抜本改革が今のような経済状……

第171回国会 予算委員会 第9号(2009/02/05、44期、自由民主党)【政府役職】

○与謝野国務大臣 この十年間ぐらいを振り返ってみますと、日本の生き方というものは随分いろいろな方に議論をされた。また、日本の社会のあり方も議論をされまして、その中の典型的なものの一つは、金融で生きていこうという議論もありましたし、社会のあり方としては市場原理主義という考え方も出てきておりました。その間、我々は、日本が最も大事にしていたセーフティーネット、例えば終身雇用とか年功序列とか、非近代的と非難されながら守ってきたこういう自然のセーフティーネットというものを実は失ったと思っております。  こういう不況が来てみますと、嘆き悲しみということよりは、やはり日本が持っている特性は何か、これをやはり……

第171回国会 予算委員会 第10号(2009/02/06、44期、自由民主党)【政府役職】

○与謝野国務大臣 もう仙谷先生はよく御承知のことなので、改めて申し上げる必要もないことだと思いますけれども、埋蔵金というのは埋め隠されているというお金でございまして、そういう意味では、日本の財政の中には幾つもの特別会計がありますけれども、この特別会計はいずれも数字が公表されております。  ただし、手をつけてはいけない特別会計と、手をつけるときにはよほど考えながら手をつけなきゃいけないという特別会計と、私は自分の頭の中では二種類に分けております。  例えば、年金の積み立てのお金、これは百数十兆ありますけれども、こんなものには決して手をつけてはいけない。それから、いい例かどうかは別にいたしまして、……

第171回国会 予算委員会 第11号(2009/02/09、44期、自由民主党)【政府役職】

○与謝野国務大臣 現時点では、いろいろな特定の分野についての乗数効果については発表しておりますけれども、さらに細かい案件に関する乗数効果を判定するのは技術的に大変難しいというふうに聞いております。
【次の発言】 世の中には、体力のある企業もありますし、体力のない企業もあるわけでございます。雇用というのは人の人生にとって最大のものでありますし、体力のある企業は、やはりみずから企業責任というものが多分雇用の維持に関してはあるんだろう。体力のない企業にそういうことを要求しても無理ですけれども、体力が十分ある企業は、それぞれの企業の社会的な責任としての雇用の場の確保、維持、こういうことをやっていただか……

第171回国会 予算委員会 第15号(2009/02/18、44期、自由民主党)【政府役職】

○与謝野国務大臣 今般、中川前財務・金融担当大臣の辞任に伴い、その後任を拝命いたしました与謝野馨でございます。  これまで、経済財政政策担当大臣として、中川前大臣とともに経済財政運営に携わってまいりましたが、引き続き麻生内閣の一員として、我が国の景気回復に全力で取り組んでまいりたいと考えておりますので、引き続き、委員長を初め委員各位の御指導と御協力をお願い申し上げます。  現下の経済情勢は、戦後最悪の経済危機と申しても過言ではありません。かかる深刻な状況のもとで、景気回復に向けて必要な施策を展開し、国民生活を守るためには、現在、本委員会で御審議をいただいている平成二十一年度予算の一日も早い成立……

第171回国会 予算委員会 第16号(2009/02/19、44期、自由民主党)【政府役職】

○与謝野国務大臣 我々は、平成二十年度の一次補正、二次補正、そして今、国会に平成二十一年度の当初予算をお願いしております。これは、事業規模七十五兆の経済対策でございますが、今週の月曜日、十六日に発表された年率換算のGDPの落ち込みというのは、なかなか大きな数字でございます。これから、経済界も言論界も学界も、また国会の中でも、一体これからどういう物の考え方で政策を進めていくべきか、こういう議論はたくさん出てくると私は思っております。一―三月についても、民間の方々は決して楽な予想をされておりません。  したがいまして、私としては、麻生内閣の三つの閣僚を兼ねますけれども、兼ねたからといって私の立場は……

第171回国会 予算委員会 第17号(2009/02/20、44期、自由民主党)【政府役職】

○与謝野国務大臣 今般、政府が出しております税法の附則に、一連の税制抜本改革に対する基本的な考え方が書いてあります。これは各税目ごとに書いてございまして、一つは、所得税に関しましては、やはり最高税率を含めて税率構造を考える必要があるんではないか。特に、所得税が持っている所得再配分機能を回復させる必要がある。それから、低い所得の方々、中ぐらいの所得の方々、なおかつ子育ての世帯の方々には、やはり所得税制の上での配慮、歳出の中での配慮、こういうものも必要なんではないか、そういうことが書いてございます。  もちろん、法人税、相続税、消費税等についても書いてございますが、やはり所得税が持っていた所得再配……

第171回国会 予算委員会 第18号(2009/02/23、44期、自由民主党)【政府役職】

○与謝野国務大臣 私は、国会、与党及び内閣総理大臣の指揮に従って動いているだけでございます。  税収がこれからさらに落ちてくるということは、仙谷先生が予想されているとおりであると思います。補正で一応減額するということを天下に明らかにいたしましたけれども、さらにそれが落ち込む可能性はあるのではないかと思っております。  いずれにしても、この内閣は追加の経済対策をやる資格がない、そう断定されますと、我々としては動きようがないわけでございますけれども、十―十二月に続きまして、一―三月の経済状況というのは、統計の端々に、またさらに落ち込みがあるということを示唆しております。だれがやるにせよ、何かしなき……

第171回国会 予算委員会 第19号(2009/02/24、44期、自由民主党)【政府役職】

○与謝野国務大臣 経済も財政もうまくやりたいと思っております。  しかしながら、今の世界経済、日本経済の現状を見ますと、財政規律というのはもちろん大事ですけれども、それにも増して、やはり日本経済が底抜けしないようにどういう政策をとっていくか、これが麻生内閣としての責任であり、我々閣僚は、麻生内閣総理大臣のその使命感にこたえていくということが我々の職責であると思っておりまして、二つの大臣を兼ねていることが、法律上矛盾も生じませんし、また、私自身の中での内部矛盾も生ずるものではないと思っております。
【次の発言】 経済のことが最優先なんですけれども、財政のことを忘れちゃ困るので、常に財政のことも頭……

第171回国会 予算委員会 第20号(2009/02/25、44期、自由民主党)【政府役職】

○与謝野国務大臣 それは前原先生のおっしゃるとおりでございまして、今の雇用対策と言われているものは、失業された方に対する対策、これがすぐイメージとしてわいてくるんですけれども、やはりレベルアップをして次の段階に進めるようにきちんとしなきゃいけませんし、また、そのレベルアップしている期間の生活をどうするか、こういう問題もやはり国の仕事として私はやってもいいのではないかと。そうしませんと、ただ地方に雇用創出しろといって、比較的易しくお金を使ってしまうという可能性があって、スキルアップとかそういうことをきちんとやった上での雇用対策ということを考えないと、やはり社会全体としてのレベルは上がっていかない……

第171回国会 予算委員会 第21号(2009/02/26、44期、自由民主党)【政府役職】

○与謝野国務大臣 政府でもどこでも補正は検討しておりません。
【次の発言】 実際は、課長とか課長補佐クラス何人かで集まって勉強しております。これは検討、研究に値すると思ってやっておりますが、肯定するにせよ否定するにせよ、きちんとした論拠がなきゃいけないし、やはり説明が可能なものでなければならないと思っております。  まだ結論は出ておりません。
【次の発言】 国会日程は、国会の場で与野党の皆様方の協議で決められるものでございまして、国会日程そのものについて政府はコメントする立場にはないということは、御理解をいただきたいと思います。  また、財務大臣は予算の担当大臣でございますので、予算の成立に向……

第171回国会 予算委員会 第22号(2009/02/27、44期、自由民主党)【政府役職】

○与謝野国務大臣 日本の経済対策は全部で真水で十二兆、アメリカは七十数兆で大分大きく見えるわけでございますが、アメリカがこの予算を使うのは次の三年間でございまして、日本はこれを一年間で使う。また、GDPの規模、人口等々を考えますと、日本の経済対策の規模は、真水で比べましても、また事業規模で比べましても、米国の対策に比肩し得るものだと私は思っております。  ただ、我々はアメリカと競争するのではなくて、協調して世界経済を回復するということが大事だと思っております。それと同時に、アメリカもまた財政の健全性ということもあわせてオバマ大統領が表明されておりますので、景気対策プラス財政の健全性、二つのこと……

第171回国会 予算委員会 第23号(2009/04/28、44期、自由民主党)【政府役職】

○与謝野国務大臣 平成二十一年度補正予算の大要につきましては、既に本会議において申し述べたところでありますが、予算委員会での御審議をお願いするに当たり、その概要を御説明申し上げます。  最初に、一般会計予算の補正について申し上げます。  歳出面においては、経済危機対策関連として、雇用対策について一兆二千六百九十八億円、金融対策について二兆九千六百五十九億円、低炭素革命について一兆五千七百七十五億円、健康長寿・子育てについて二兆二百二十一億円、底力発揮・二十一世紀型インフラ整備について二兆五千七百七十五億円、地域活性化等について一千九百八十一億円、安全・安心確保等について一兆七千八十九億円、地方……

第171回国会 予算委員会 第24号(2009/05/07、44期、自由民主党)【政府役職】

○与謝野国務大臣 世界の金融危機と世界同時不況は深刻度を増しております。輸出市場は急速に収縮をしております。そのため、昨年十―十二月期が大幅なマイナス成長になるなど、景気は急速に悪化し、これまでの動きは、政府経済見通しで想定しておりました成長経路を大幅に下回っております。  このような危機に対処するために、政府・与党は経済危機対策を決定したところであり、これに関しましては町村議員が大きな役割を果たしてくださいましたが、対策の着実な実施は、景気の底割れリスクを回避するに当たり、大きく貢献することが期待されております。  こうした内外情勢を踏まえまして、日本経済の先行きの姿を率直に明らかにするため……

第171回国会 予算委員会 第25号(2009/05/08、44期、自由民主党)【政府役職】

○与謝野国務大臣 ケインズの言っております有効需要というのは、穴を掘って埋めるということではありません。後の人がそれも有効需要だという話をしただけで、ケインズはもともと、有効需要を創出することは必要であるけれども、それは賢いものでなければならない、すなわち、国民の生活に直接寄与するものや、将来花開くものに使う、これが賢い使い方、ワイズスペンディングであるというふうに言っておりまして、今回の補正予算も、穴を掘って埋めるというような予算はどこにも計上をしておりません。
【次の発言】 今回の予算の中に、先生の言われるヘリコプターマネーというようなものはどこにも入っておりません。仮にヘリコプターでお金……

第171回国会 予算委員会 第26号(2009/05/11、44期、自由民主党)【政府役職】

○与謝野国務大臣 昨年末に閣議決定しました中期プログラムにおいては、社会保障の機能強化、効率化を図るとともに、税制の抜本改革によりまして、消費税を主たる財源としてその安定的な財源を確保する、消費税の全税収は確立・制度化した年金、医療、介護の社会保障給付と少子化対策の費用に充てることに、すべて国民に還元するということを明らかにしたところでございまして、こうした方向性は、少子化、高齢化に伴い、社会保障費の増大が見込まれる中で、御指摘の高齢者や低所得者の方々を初め国民の安心確保につながるものと考えております。  最後に先生が触れておられました複数税率の話でございますけれども、他の国々で複数税率をやっ……

第171回国会 予算委員会 第27号(2009/05/12、44期、自由民主党)【政府役職】

○与謝野国務大臣 人間は、物質のみで生きるわけではなくて、やはり気持ち、精神、愛、物質ではないものに多く依存して生きている、私はそう思っております。  したがいまして、金があればすべて買えるなどという思想は大変傲慢な思想で、多分、金で買えないものはこの世ではごまんとあるのではないかと思っております。
【次の発言】 我が国経済は、経済の底割れという短期的な危機だけではなく、今回の金融経済危機による世界経済の大調整が避けられない中で、輸出主導型の経済成長構造が崩れているといった状況に直面をしております。こうした危機的な状況を克服するために、ワイズスペンディングという観点から、経済の下支えに加え、将……

第171回国会 予算委員会 第28号(2009/05/13、44期、自由民主党)【政府役職】

○与謝野国務大臣 お答えいたしますけれども、三位一体改革は、実は地方六団体のおっしゃるとおりのことを苦労して実現したのでありまして、我々としては、地方団体の意見を最大限に尊重してつくったものだと考えております。


与謝野馨[衆]委員会統計発言一覧(全期間)
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各種会議発言一覧(衆議院44期)

与謝野馨[衆]委員会統計発言一覧(全期間)
34期-36期-37期-38期-39期-40期-41期-43期-|44期|-45期
第164回国会(2006/01/20〜2006/06/18)

第164回国会 決算行政監視委員会第一分科会 第1号(2006/06/05、44期、自由民主党)【政府役職】

○与謝野国務大臣 平成十六年度における金融庁歳出決算の概要を御説明申し上げます。  平成十六年度の当初予算額は、百七十二億八千七百四十万円余でありましたが、これに予算補正修正減少額五億八千五百十三万円余を減額いたしますと、平成十六年度歳出予算現額は百六十七億二百二十七万円余でありまして、これを支出済み歳出額百五十四億九千九百四十一万円余に比較いたしますと、十二億二百八十六万円余の差額を生じます。この差額のうち翌年度へ繰り越した額は、一億七千六百十七万円余であります。これはモデル事業有価証券報告書等電子開示システム開発経費でありまして、計画及び設計に関する諸条件の関係等により事業の実施に不測の日……

第164回国会 予算委員会第一分科会 第1号(2006/02/28、44期、自由民主党)【政府役職】

○与謝野国務大臣 私は、日本の企業は、その大宗はそれぞれの社風に基づいて浮利を求めない、じっくりした経営をされていると思います。そういう中で、世の中、先生言われましたように事後チェック型に変わる、また金融の面では間接金融から直接金融というふうに大きな流れができているわけです。  そのときに何を考えなければならないのかといいますと、やはり適切な情報開示ということ。情報開示というのは、ただ開示したというだけではなくて、その開示されたこと自体をチェックするシステム。また、変な話ですけれども、チェックする人たちをまたチェックするというシステム。そういう中で、多くの投資家たちが真実性の高い情報に接しなが……


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第171回国会(2009/01/05〜2009/07/21)

第171回国会 決算行政監視委員会第一分科会 第1号(2009/04/20、44期、自由民主党)【政府役職】

○与謝野国務大臣 平成十九年度における金融庁歳出決算の概要を御説明申し上げます。  平成十九年度の当初予算額は、二百二十億五千八百七十三万円余でありましたが、これに予算補正修正減少額八億一千三十六万円余を減額いたしますと、平成十九年度歳出予算現額は二百十二億四千八百三十七万円余でありまして、これを支出済み歳出額二百六億一千七百二十万円余に比較いたしますと、六億三千百十六万円余の差額を生じます。この差額は、諸謝金を要することが少なかったこと等のため、不用となったものであります。  以上をもちまして、平成十九年度金融庁歳出決算の概要説明を終わります。  よろしく御審議くださいますようお願い申し上げ……

第171回国会 決算行政監視委員会第二分科会 第1号(2009/04/20、44期、自由民主党)【政府役職】

○与謝野国務大臣 平成十九年度財務省主管一般会計歳入決算及び財務省所管の一般会計歳出決算、各特別会計歳入歳出決算並びに各政府関係機関決算につきまして、その概要を御説明申し上げます。  まず、一般会計歳入決算について申し上げます。  収納済み歳入額は八十二兆四千二百五十五億円余となっております。  このうち、租税等は五十一兆百八十二億円余となっております。  次に、一般会計歳出決算について申し上げます。  歳出予算現額は二十二兆一千九百十一億円余でありまして、支出済み歳出額は二十兆七千八百四十九億円余、翌年度繰越額は六十一億円余でありまして、差し引き、不用額は一兆四千億円余となっております。  ……

第171回国会 予算委員会第三分科会 第1号(2009/02/19、44期、自由民主党)【政府役職】

○与謝野国務大臣 平成二十一年度における内閣府所管の金融庁の歳出予算要求額について、その概要を御説明いたします。  金融庁の平成二十一年度における歳出予算要求額は二百十六億六千七百万円となっております。  このうち主な事項について申し上げますと、金融庁の一般行政に必要な経費といたしまして百八十四億二千八百万円、投資者等の保護に必要な経費といたしまして二十億三百万円、金融機能の安定確保に必要な経費といたしまして七億九千百万円を計上いたしております。  以上をもちまして、平成二十一年度内閣府所管の金融庁の歳出予算要求額の概要の説明を終わります。  よろしく御審議くださいますようお願いいたします。



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データ更新日:2023/02/05

与謝野馨[衆]在籍期 : 34期-36期-37期-38期-39期-40期-41期-43期-|44期|-45期
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