このページでは柿沢未途衆議院議員の45期(2009/08/30〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は45期国会活動統計で確認できます。
○柿澤未途君 みんなの党の柿澤未途です。 私は、みんなの党を代表して、独立行政法人通則法の一部を改正する法律案の政府案に反対、秋葉賢也君外四名より提出された法案に賛成の立場から討論を行います。(拍手) 独立行政法人改革の歴史を少しひもときたいと思います。安倍内閣当時、渡辺喜美行政改革担当大臣の時代です。 独立行政法人にガバナンスをきかせ、傘下にファミリー企業との天下りネットワークを形成するような組織のあり方を許さないと同時に、その先には、民間でできることは民間にとの考え方のもと、独立行政法人の形態で行うべき業務なのかどうかを含めて、徹底的な見直しを行いました。 さらに、渡辺行革担当大臣……
○柿澤未途君 みんなの党を代表して質問いたします。(拍手) APECの日中首脳会談はわずか二十二分間でした。冒頭、菅総理はずうっと下を向いてメモを読んでおられましたが、あれで日本の主張が中国に伝わったと思いますか。通訳を除けば半分の十分程度のやりとりだったと推察されますが、その中で、菅総理の実質的な発言時間は一体何分だったのですか。そして、尖閣諸島は日本固有の領土であるとはっきり明言したのですか。伺います。 次に、日ロ首脳会談について伺います。 鳩山前総理も含め、日ロの外交ならぬ社交に明け暮れて、ロシアが九月二日を対日戦勝記念日と定めても抗議をせず、択捉島で軍事演習を行われても、抗議だけ……
○柿澤未途君 みんなの党の柿澤未途です。 政府提出の東日本大震災復興基本法案について質問いたします。(拍手) 震災から二カ月半がたちましたが、被災地の苦悩は今も続いています。 この間、党災害対策本部事務局長として、連日開かれてきた各党・政府震災対策合同会議実務者会合に出席をし、また、何度も被災地に足を運んでまいりました。 五月の連休を返上し、福島県、宮城県の十市町村を回りました。同じ時期に被災地入りした復興構想会議の皆さんの後を追う形となりましたが、お会いした市町村長が口をそろえて、たった十五分来ただけだったと言っていたのが非常に印象的でした。 これで本当に被災地の実情に合った復興指……
○柿澤未途君 私は、みんなの党を代表して、菅内閣不信任決議案に賛成の立場から討論をいたします。(拍手) 信任とは、信じて任せると書きます。菅総理に、未曾有の国難にある今、この国のかじ取りを信じて任せることができるか、それが問われております。私は、今となっては、菅総理に、この国を信じて任せるわけにはいかないと言わざるを得ないと思っております。 この間、私は、予算委員会、震災復興特別委員会の場でさまざまな警鐘を鳴らしてきました。 菅総理、あなたは、原発事故の発生当初からメルトダウンがわかっていたはずです。海水注入の際、だれ一人心配していなかった再臨界の可能性を一人で心配していたことから、炉心……
○柿澤未途君 まず初めに、この間、五月十九日の東日本大震災復興特別委員会の設置以来、震災復興、原発事故への対応等に関して、精力的な議論を重ね、公平公正かつ円満な委員会運営に当たられてきた黄川田委員長、藤村与党筆頭理事、そして額賀野党筆頭理事、理事及び委員の皆様方の御尽力に、深く感謝を申し上げます。 また、ただいま上程されました復興基本法案について、修正協議を重ね、この成案を提出されるに至った民主、自民、公明三党の実務者の皆様方の御努力にも、敬意を表する次第でございます。 しかし、その上で、今回の法案には、みんなの党として賛成をすることはできません。(拍手) 以下、その理由を申し述べます。……
○柿澤未途君 ただいま上程されました、内閣提出、原子力損害賠償支援機構法案につきまして、みんなの党を代表して質問いたします。(拍手) この法案は、一言で言って、死に体内閣によるゾンビ企業救済法案であります。 東京電力は、原発事故による被害の賠償債務を東電だけで支払うのは難しいとしています。民間企業の経営者が、債務の支払いができないと言う。そのことを言った時点で、東電は企業として破綻していると断定してよいのだと思います、債務が支払えないんですから。 にもかかわらず、本法案では、事実上破綻をしている東電を企業として存続させ、法的な破綻処理では当然の株主責任も金融機関の貸し手責任も問われない、……
○柿澤未途君 みんなの党の柿澤未途でございます。 みんなの党を代表して、野田総理のAPEC帰国報告に対して質問をいたします。(拍手) 総理はどうしたいんですか。TPPには参加したいんですか。それとも、今はそのつもりはないんですか。 このままだと日本はじり貧だ、覚悟を持って攻めの開国を行うべきだ、だからこそ、国民は、当初の野田総理の姿勢を支持していたのです。それが、民主党をぶっつぶしてでもと反対派の声に押されて、一歩後退、二歩後退。そんな野田総理の不決断症候群が国民の失望を買っているのではありませんか。きょう発表の時事通信の世論調査では、野田内閣の支持率は三五%で、早くも支持と不支持が逆転……
○柿澤未途君 みんなの党の柿澤未途です。(拍手) まず冒頭に、今回の本会議の開会が決まったのは、きのうの夕方、しかも、与野党の合意なく開会が決まりました。前日に独断で本会議を立て、出てこなければ審議拒否とののしる。こんなことをやっていては、まともな国会審議に、到底、なりようがありません。そのことを申し上げておきます。 さて、公務員制度改革関連法案です。 渡辺喜美行革担当大臣のもと、平成二十年六月に成立した国家公務員制度改革基本法では、法施行後三年以内に必要な法制度の整備を行うことと規定されております。 しかし、現政権は、国家公務員制度改革基本法の理念と内容とは全くかけ離れた法案を国会提……
○柿澤委員 前原大臣、御就任まことにおめでとうございます。みんなの党の柿澤未途でございます。 私の国会での初質問が、かねてから尊敬し、また御指導いただいてきた前原大臣であるということは、大変感慨深い思いを感じております。また、たまたまなんですが、ことし一月に亡くなった私の父親の追悼式がきょう外務省で営まれておりまして、その日に私が国会での初めての質問をさせていただくということも、大変感慨無量の思いであります。 前原大臣、まず、JALの問題について御質問させていただきたいと思うんです。 先日、十一月十日に五大臣の確認書が発表をされましたが、その第一として、「我が国の航空ネットワークを形成す……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 民主党のマニフェストでは、脱官僚依存、政治主導への転換を第一に掲げられております。我々みんなの党もこの点では全く同じ立場でございまして、ぜひ脱官僚依存を断行していただきたい、こういう立場で御質問申し上げたいと思います。 今回の給与法改正案ですが、鳩山内閣が脱官僚依存を実行できるか、マニフェストで明記した事項を実現できるかに大いにかかわる重大な試金石であると私どもは考えております。 その点で申し上げますと、先ほど来出ておりますが、民主党マニフェストでは、国家公務員の総人件費の二割削減というのを掲げております。我が党では三割削減ということを言っ……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤でございます。 この郵政株式凍結法案の審議によって、いわゆる歴史的な郵政巻き戻しが始まったと言えると思います。その第一歩となるのがこの法案の審議になりますが、今回のこの衆議院総務委員会では、わずか二時間余りの委員会質疑で衆議院を通過させよう、こういう審議日程になっております。大変性急で、私たちとしても遺憾に感じざるを得ません。そのことをまず冒頭に申し上げたいと思います。 まず、質疑に先立って、そもそも郵政民営化がなぜ行われたかを踏まえる必要があると思います。 かつては、財投が郵貯から借り入れするときに通常より高い金利を払っておりました。それが、二〇〇一年ですけ……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。お疲れさまでございます。 原候補者の御経歴を見て、おやっというふうに思いました。平成三年から平成十年まで、七年間にわたってJR東日本の長野支社長をお務めになられておられます。ちょうどこの時期、平成十年二月に長野オリンピックがあって、新幹線は通る、また、あの仏閣駅舎から駅舎がかわって、東口の再開発がある、こういう時期だったと思います。 何でこんなことをよく知っているかというと、私はそのころNHKの長野放送局の記者をやっておりまして、ちょうど長野で同じ時期を過ごして、一つの大きな歴史の一光景を見たというような思いでございます。私も、赴任をしたときは……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 本日は、年末年始に開設された、いわゆる公設派遣村について、大臣に質問いたしたいと思います。 いわゆる公設派遣村は、昨年十月二十三日に政府の緊急雇用対策本部が策定した緊急雇用対策において、年末年始に求職中の貧困・困窮者が再び派遣村を必要とすることなく、安心して生活が送れるようにすることを目標に、年末年始の生活相談の一環として、国の要請を受けた地方自治体が実施したものであります。 東京都は、年末年始に国立オリンピック記念青少年総合センターにおいて、失業者のために宿泊と食事を提供しました。その後も、都内の別の施設を宿泊場所として提供したわけであり……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 きょうは、平成二十二年度における子ども手当の支給に関する法律案に関連して、子ども・子育てビジョンについてお伺いをいたしたいと思います。 この子ども・子育てビジョンについては、平成二十二年一月二十九日に閣議決定をされました。少子化対策に取り組む政府全体の計画書として、現政権における子供施策の基本的な方向性が示されているものと理解をいたしております。 中を見ますと、待機児童解消に向けて、二〇一〇年度から二〇一四年度までの五年間で、認可保育所の定員二十六万人増、また三歳未満児の保育サービス利用率を現行二四%から三五%に高めるなど、約四十項目の数値……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 きょうは、六人の参考人の皆さん、貴重なお話をありがとうございました。 顔ぶれを見ますと、この参考人質疑に立つ各会派の皆さんの顔ぶれの中で、私がただ一人、男性なんですね。こういうこともあるんだなと。子ども手当法案の審議ならではかもしれませんが、そういう意味で、ちょっとお尋ねをしたいんです。 先日、日経新聞の「経済教室」に、慶応大学の赤林英夫先生という方の論文が載っておりました。「「家族の経済学」からみた子ども手当」ということでありまして、イギリスでは、子ども手当というか子供に対する現金給付に関して、父親から母親に支給金の支給先を変更した、そう……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 五分間しかありませんので、駆け足で伺います。 子ども手当と定額給付金との違いについて伺います。 麻生内閣の定額給付金は、給付対象者一人につき一万二千円、六十五歳以上また十八歳以下については二万円支給されました。 現金給付として行われること、しかも十八歳以下に二万円と手厚くしていること、コンセプトは今回の子ども手当と似通っているものがあるように思います。しかも、支給されたら貯蓄するという人が多いのも、今の時点では意向としては似ているようにも思われます。現金給付ということで、お金に色はついていませんので、本当に子供たちのために使われるのか、い……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 前回の私の質問で、子ども・子育てビジョンの病児保育の目標、二百万人達成に係る追加支出の想定が全然足りないということを明らかにいたしました。 子ども手当を巨額の財源を投じてやろうとすれば、どうしたって保育所整備等の現物支給系のサービスはおろそかにならざるを得ません。この不都合な真実から目をそらすため、〇・九兆円で何でもかんでもできるかのようなビジョンを出してきて、出したそばから矛盾が露呈しているというのが実情ではないのでしょうか。 子ども・子育てビジョン達成のための追加費用額〇・九兆円は、子ども手当と両立が可能であるかのように意図的に額をつく……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 きょうは、公務員改革担当の泉健太内閣府政務官にお見えをいただいております。 鳩山総理は、先日、三月二日の衆議院の予算委員会で、みんなの党の浅尾慶一郎政調会長の質問に答えて、公務員の労働基本権付与について来年の通常国会で法案をつくり上げたい、このように答弁をされておられます。 私どもも、基本的にこの御答弁については、大変踏み込んだというか、当然のことなんですけれども、答弁をいただいたなというふうに思っているところですけれども、これについて、政府としてそのような方針、すなわち来年の通常国会に法案を提出して二〇一一年度から労働基本権の付与を行う、……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 再度、公務員の雇用保険の適用についてお伺いをしたいと思います。 私たちの基本的な考え方は、官民の垣根をなくすことです。従来の仕組みは、官庁に入ったら一生官僚、そして民間に入ったらずっと民間。だから、官僚の世界は民間から隔絶した特殊なルールで支配される世界になって、それが当然のように思われている。官民の間を人材がもっと行き来するようになれば官僚の世界は大きく変わる、それこそが究極的な脱官僚の道だというふうに私たちは考えております。 長妻大臣自身、野党時代、こうおっしゃっております。二〇〇七年六月六日、内閣委員会でありますが、官民人材交流センタ……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 介護保険法施行法の一部を改正する法律案については、軽減措置をこれからも続ける、継続をするという内容のもので、私どもも特に異論はないところであります。 これに関連して、きょうは認知症の問題をお伺いしたいというふうに思います。 認知症については、厚生労働省の研究班の推計で、二〇三五年には〇五年の二・二倍に当たる約四百四十五万人になる、こういう推計が出ているわけであります。大変な数の認知症の方がこれからふえてくる、こういう状況にあるわけでありますけれども、この認知症高齢者に対する厚生労働省の取り組みについて、御所見をお尋ね申し上げたいというふうに……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 私は、昨年、末期がんの父のみとりをしました。父は、食道がんの手術をしまして、その後、在宅で療養していたんですけれども、夏に再発をし、最終的には緩和ケアの病棟で亡くなりましたけれども、そこに入る二週間前まで自宅におりまして、私もずっと付き添って、看病というか、療養生活を在宅で支えました。 手術の結果、食道をちょっと、声帯を傷めて声が出なくなる。また、嚥下に非常に障害を伴うようになって、最終的には腸にチューブを入れて、腸瘻というんですけれども、そこからラコールという流動栄養を点滴のように入れる。また、骨の方に転移をしましたので、痛みどめの塩酸モル……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 質問をさせていただきます。 この法案の質疑に当たって、私は、こういった問題の専門家でもありませんし、新人議員でもあります。それこそ、きょう立たれた坂口先生や今の高橋千鶴子先生や、そういったキャリアの方々と比べると、ある意味では素人同然の人間でありまして、この法案及び制度の仕組みの複雑さということについては、本当に勉強になったと同時に、理解するのに非常に時間がかかりました。 今回、こういう形で、市町村国保の保険料軽減のための措置、そして協会けんぽに対するさまざまな措置、そして高齢者の保険料軽減のための措置ということで、三本柱で書かれているわけ……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 きょうは、年金問題を中心とした一般質疑ということで、年金制度についてお尋ねを申し上げます。 長妻厚生労働大臣は、大臣所信の中でこのようにお話をされています。「先進国で最も早く少子高齢社会に突入した日本が、世界のお手本となる持続可能な社会モデルを打ち立てることが、目指すべきゴールです。そのゴールは、格差が少なく、何歳になっても働きたい人が働くことができ、安心して子供が産め、地域で健康に長寿を迎えられる社会です。」と。「格差が少なく、」これが何を指しているのかということであります。 現行の年金制度は賦課方式です。現役世代が払った保険料が自分の年……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 きょうは、六人の参考人の皆さん、本当に長時間お疲れさまでございます。私がラストでございますので、あと十五分間おつき合いをいただければというふうに思います。 まず、健保組合の財政のことについて白川参考人にお伺いをしたいんですけれども、つい先日、二〇一〇年度の赤字額の早期集計が健保連の皆さんから発表されて、これは過去最大の六千六百五億円の赤字になるということが公表されました。この法案が通ると、さらにプラスして三百三十億円の赤字がこれに上乗せをされるということで、これは健保組合、肩がわりをさせられる方ですけれども、肩がわりをさせられる方の健保組合も……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 きょうは、まず、年金担保融資のことについてお伺いをいたしたいと思います。 公的年金というのは前借りができるんですね。公的年金を二百五十万円まで前借りできる、国の年金担保融資制度というのがあります。厚生年金や国民年金を受け取っている人が利用できる年金担保融資、これは一回に十万から二百五十万まで、年金の年額の一・二倍まで借りられることになっています。 もちろん、厚生年金や国民年金また労災年金などの公的年金を担保にとって融資をするということになると、後で生活困窮に陥るおそれがありますので、これは原則として法律で禁じられているんですけれども、厚生労……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。
今回の法案は、これまで母子家庭が支給対象であった児童扶養手当を父子家庭にも広げようというものでありまして、その限りにおいては異論はございません。そういう前提に立ってお尋ねをしていきたいというふうに思います。
まず、これはもうイロハのイでありますけれども、この児童扶養手当というのは何を目的として支給をされているのか、質問の冒頭に確認をしておきたいと思います。
【次の発言】 この法律の第一条は、「父と生計を同じくしていない児童が育成される家庭の生活の安定と自立の促進に寄与するため、」「児童扶養手当を支給し、もつて児童の福祉の増進を図ることを目的と……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 きょうは、地域医療推進機構法案についてお伺いをしてまいりたいと思います。 この法案は、厚生年金病院また社会保険病院等を新設の独立行政法人に移管する、こういう内容でありますけれども、端的に言うと、新しい独立行政法人をつくる、こういう法案であるということになるわけです。 これまでの長妻大臣の考え方、また民主党が政権を目指して掲げてきた考え方と、独立行政法人を一つ新設するというのは、どうも整合性がないんじゃないか、こういうことを指摘する向きもあるわけでございますけれども、あえて長妻大臣が独法を新設するということについて、理由等々をお伺いしたいとい……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 きょうは、先日のこの法案の質疑で、長妻大臣が私に対して、全国社会保険協会連合会、全社連と、厚生年金事業振興団、厚生団、いわゆる社会保険病院と厚生年金病院の運営委託を受けている天下り法人でございますが、この二つの法人について、二〇一三年の運営委託の廃止をもって法人として廃止をするということを明言されました。これは非常に大きな御発言だと思います。基本的にはそういう方向にあったということは事実だと思いますが、廃止をするということを明言された。しかしながら、この二つの法人には、今、二万人の職員がいて、大変大きなものであるわけでございます。 この廃止に……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 きょうは、重要法案であります派遣法の私の第一回目の質疑ということでございますが、きょうの私の持ち時間はわずか十分でありますので、個別の項目については次回の質疑に送りたいと思います。 派遣法、派遣切り、格差社会、さまざまなことが言われてきましたけれども、この法案においては、だれが悪いとか、だれが苦しめられているとか、こういう議論ではなくて、徹底してデータに基づく、法案の中身の冷静な、冷徹な議論が必要なのではないかというふうに感じております。 それで、お尋ねを申し上げたいんですけれども、派遣法を改正すれば、当初の資料では四十四万人、今言及があり……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 去年の秋、この国土交通委員会で前原大臣に初めて質問をさせていただきました。それから五カ月余りでありますけれども、小さい政党にいることもありまして、これが実は私の国会質問の十四回目になります。前原大臣とはもう四回ぐらい、予算委員会や予算の分科会でやらせていただきましたでしょうか。 これから国土交通委員会では、JAL、八ツ場ダム、そして公共事業の箇所づけ問題についての集中審議があるということでありますので、こうした案件についてはその機会に譲るとして、きょうは、マンション管理適正化法について取り上げたいというふうに思っております。 今から十年前の……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 きょうは、五人の参考人の皆さん、本当にお疲れさまでございます。いろいろお話をお伺いさせていただいてまいりましたが、私は、まず、松浦参考人、そして嶋津参考人にお伺いをいたしたいと思います。 私の地元は東京の江東区なんでございますが、ゼロメートル地帯です。その隣で今、江戸川区のスーパー堤防という事業が行われています。何度かこのスーパー堤防事業について、この通常国会の質疑で私も取り上げさせていただいてまいりましたが、まさにカスリーン台風の、二百年に一度の洪水に備えて、スーパー堤防を江戸川の北小岩などの地区で計画している。 これが現実的な計画なのか……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 きょうは、この八ツ場ダムの問題を、いわゆる経済学のサンクコストという考え方から検証してみたいというふうに思っております。 経済学の初歩の練習問題として、サンクコスト、埋没費用というのがございます。これは、埋没費用ということで、いわゆる沈む、シンクというものの過去完了形でサンクで、サンクコストなわけですけれども、このサンクコストというのは、事業に投下した資金のうち、事業の撤退、縮小を行ったとしても回収できない費用を指します。 よく例で挙げられるのは映画のチケットの話でありまして、ある映画のチケットが千八百円であるとする、このチケットを紛失した……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 きょうは、直轄事業に係る維持管理負担金の廃止のための法律、この法案の審議に立たせていただくわけですけれども、直轄事業の負担金のことについては、既に予算委員会の第八分科会、また、その直後にありました予算委員会の仮配分問題、箇所づけ問題に関する集中審議で、何度か前原大臣にお尋ねをさせていただいております。 国の直轄事業、この負担金がなくなっていく、これは、橋下大阪府知事からは例えばぼったくりバーと言われて、国の事業に地方が有無を言わさずつき合わされる、こうしたものだったわけでありますけれども、これが廃止に向けて動き出すということは大変歓迎すべきこ……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 この国土調査促進特別措置法及び国土調査法の一部を改正する法律案でありますけれども、東京においては、先ほどの田中委員の御質問のとおり、二十三区では地籍調査の進捗率が四%ということで、ほとんど進んでいない。都市部全体で見ても、DIDということで見ますと、今のところ、計画に対する進捗率は二一%ということであります。 大体、昭和二十六年から、十カ年計画をつくってやってきたわけですけれども、DID、都市部については、対象面積が一万二千二百五十五平方キロで、実績面積が二千五百八十三平方キロということで、二一%ということになっているんです。これは、実績面積……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 きょうは、待っていたJALの集中審議、その事前の予備的集中審議ということでありますけれども、ここまでさまざまな議論がなされてきた日本航空の経営再建の問題について、この国土交通委員会の集中審議として初めてこうして議論の俎上にのせられるということになりました。この間、川内委員長初め、理事会の皆様方の大変な御尽力があって、資料の提出要求やまた参考人の要求などがあり、残念ながら、それがほとんど満たされない状況の中できょうを迎えたということは、私も、理事会に傍聴者としていて、大変残念に思っております。 資料要求、結構やってきたんですね。きょう紙袋を二つ……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。きょうは、六人の参考人の皆さん、本当にお疲れさまでございます。 きょうは、JALの集中審議、そしてJALの参考人質疑ということであるわけですけれども、にもかかわらず、JALの経営陣は出てきていないわけです。稲盛会長もここにはいません。そして、JALの支援決定をして、今、公的資金を投入している企業再生支援機構、こちらも出てきていない。一体これは何なんだというふうに思います。 これはどうしてこういうことになっているのか、ジャーナリストの目で、町田参考人、今こういう状況になっていることをどう思うかということも含めて、ぜひコメントをいただきたいというふ……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。ラストバッターで、時間も押しておりますので、簡潔に進めてまいりたいというふうに思います。 きょうは、公共事業の箇所づけ、仮配分問題に関する集中審議ということでありますけれども、先ほど竹内委員の質疑の中で、これから予算審議に資する形で、公共事業の仮配分について提示をされるということが来年度の予算から行われるということを御答弁いただいています。大変画期的な前進だと思いますし、ある意味ではこの問題はこれに尽きているというふうに思いますので、その他の公共事業に関するさまざまなことについて、きょうはお伺いを進めてまいりたいというふうに思っております。 こ……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。
きょうはJALの問題でありますけれども、まず、プレパッケージという言葉の意味についてお伺いをいたしたいというふうに思います。
JALの企業再生のスキームは、プレパッケージ型、事前調整型のスキームをとったということが言われている。きょうの午前中の質疑でもこのことについて取り上げられた方がいらっしゃいましたけれども、一月十九日の時点で何がプレパッケージをされていたのかということについて、改めてお伺いをいたしたいと思います。
【次の発言】 ファイナンスのスキームについてはどうだったんでしょうか、お伺いいたします。
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 きょうは、海洋汚染等及び海上災害の防止に関する法律の一部を改正する法律案ということで、MARPOL条約が改正をされて、附属議定書1そして6にかかわる内容を取り込むという改正案の内容でして、先ほど冒頭の野田聖子先生がおっしゃられたとおり、この内容について異論のあるという人はほとんどいないと思うんですね。そういう意味で、この具体的な法案の中身については非常に質問もしにくい部分もありますし、また、これから採決が予定をされているわけですけれども、賛成をさせていただくということをあらかじめ申し上げたいと思います。 今回、お時間を与えていただいて、質問の……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 私がラストバッターでございますが、みんなの党は外務委員会にも安全保障委員会にも委員のポストを持っておりませんので、きょうは外務政務官また防衛政務官にもお見えをいただいて、EEZに関する法案でございますので、直近の中国艦船の航行事例についてお伺いをしてまいりたいというふうに思っております。 冒頭の菊池委員のお尋ねの中にもあったと思いますが、先月上旬に、沖縄海域を中国の艦船十隻、潜水艦二隻が宮古水道を航行し、そこから沖ノ鳥島に回って、沖ノ鳥島を一周して調査活動と称する活動をする、こういう事例がありました。この件については外務省からの抗議も行われて……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 きょうは、一般質疑ということで、人と環境に優しい新しい公共交通、LRTについて御質問したいというふうに思っております。 日本では、昭和三十九年の東京オリンピックから昭和四十年代にかけて、高速道路の建設が進むなどして、多くの人がマイカーを持つようになりました。そのため、昔は都内じゅうに路面電車が走っていたわけですけれども、こういうものが邪魔者になって、次々に廃線に追い込まれてしまった。 しかしながら、道路空間における慢性的な車の渋滞、騒音、事故多発、大気汚染、駐車場の不足、車社会が抱えるいろいろな問題に関する反省から、この二十年間、世界の流れ……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。
まず、やはり、先日の北朝鮮の金正日総書記の訪中についてお伺いをしたいと思います。
金正日総書記は、五月三日に中国に入った、四年ぶりの訪中であります。特別列車で遼寧省丹東から大連へ、五日に北京入りして胡錦濤主席と会談をしたということが報道をされております。
今回の金総書記の訪中の経過と目的について政府はどのように見ているのかということについて、お伺いをしたいと思います。
【次の発言】 差し控えられてしまいましたが、これは、報道によれば、何か予定を切り上げて一日早く帰ったということが言われております。金総書記からの大規模な援助要請について、国連……
○柿澤委員 柿澤でございます。 原口大臣もお戻りですので、十分間の質疑をさせていただきたいと思います。 交付税制度についてお尋ねを申し上げます。 来年度予算の地方交付税交付金は十七兆四千七百七十七億円ということで、九千四十四億円、一兆円近くの増ということになりました。臨時財政対策債を合わせた実質上の交付税については二十四・六兆円、一七・三%増ということで、非常に異例の増額をされたということで、大臣も大変力強い折衝をされたということだと思います。 しかしながら、一方では財源不足も過去最高ということになっておりまして、十八兆二千二百億ということになってしまっております。そういうことを受けて……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤でございます。お疲れさまでございます。 午前中の質疑でも出たようでありますけれども、NTTの再編の問題について少しお伺いをいたしたいと思います。 NTTの組織形態については、旧政権下の通信・放送の在り方に関する懇談会が、通称竹中懇談会でありますが、「二〇一〇年の時点で検討を行い、その後速やかに結論を得る。」という方針を打ち出してきました。ことしが、まさにその二〇一〇年なわけであります。 原口大臣は、昨年十月に、新しい情報通信政策のあり方を検討するタスクフォース、いわゆるICTタスクフォースを立ち上げて、ここでNTTの再編の議論を真っ正面から行われるのではないか……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 きょうは、地方税法の改正について、税制改正大綱をひもときながらお話を伺わせていただきたいと思います。 我が党は、実は財金に議席を持っておりませんので、そういう意味では、税制改正全般にわたってお伺いできるのが、予算委員会かあるいはこの総務委員会ということになってしまいます、内閣委員会でもできるかもしれませんが。いずれにしても、そういうことで、いろいろ制度全般にわたるお尋ねをいたしますが、お許しをいただきたいというふうに思います。 まず、暫定税率の問題でありますが、地方税法関係では、軽油引取税の暫定税率の水準が維持をされるということに結果として……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 原口大臣、本当に毎日毎日お疲れさまでございます。きのうは予算委員会の集中審議に、私の質問に御答弁をいただく予定で原口大臣に御出席をいただいたんですけれども、時間が足りなくなりまして、原口大臣に御答弁をしていただくことができなくなってしまいました。本当に申しわけなく思っております。 また、毎日毎日、この国会論戦を初めとしてさまざまな職務に精励をされておられまして、その御奮闘ぶりは、日々、本当に感嘆する思いで拝見をさせていただいております。また、その傍ら、御自分のお仕事に関することや、また日々感じたことをさまざまな形で発信しておられる。私もツイッ……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 きょうは、子ども手当法案について、厚生労働委員会での審議が進んでいますので、これについて地方との絡みで申し上げたいと思います。 先日の厚生労働委員会の参考人質疑で、三重県松阪市の山中光茂市長が来られました。そこで示されたのが、この平成二十二年度地方財政計画における子ども手当等についてというイメージ図であります。これを見て、松阪市の財政課はびっくりしちゃったというんですね。平成二十三年度からは、子ども手当は全額国費で、そして子育て支援策については地方の負担でというふうに堂々と書かれている。 これについて松阪市の山中市長は、子育て支援策は今の政……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 原口大臣、大変お疲れさまでございます。 私は、この質疑の冒頭に、いささか大きな前置きを置きたいというふうに思います。日本のこれまでの政治の最大の問題点は、国家のビジョンがないこと。あったとしても、それをそのとおり実行するリーダーシップが欠けていたことにあったと思います。五十年後、百年後、日本がどうなっているのか、それを視野に置いて今何をするのか。それなくして、ただその場しのぎの近視眼的なびほう策ばかりを弄してきたのがこれまでの政治ではなかったかと思います。あすが見えないことが国民の不安を増幅して、日本全体が縮み志向に陥っている。そうした状況を……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 先ほど赤澤委員からも話が出たようでございますけれども、ウィルコムの経営破綻をめぐり、幾つかお伺いをしていきたいというふうに思っております。 経営再建中のPHS最大手ウィルコムは、二月十八日、会社更生法の適用を東京地裁に申請しました。ウィルコムは総務省から二・五ギガヘルツの周波数割り当てを受けて、次世代PHS、XGPのサービス開始を目指すということであったわけであります。ところが今回、経営危機に陥って、企業再生支援機構の支援を受けることとなりました。 この間、ライバルの攻勢にさらされて、ウィルコムはユーザーをどんどん奪われてきた状況でありまし……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 きょう質問に立たれた皆さんの中で、私が唯一のNHKの出身者です。平成七年から、入社をして記者をやらせていただきました。新人研修のときに今井副会長が新人研修の講師としてお話をいただいた、そのときのことを思い出すわけでありますけれども、福地会長、今井副会長を初め、皆さん本当にお疲れさまでございます。 今回のNHKの予算審議に当たって、NHKの出身者として、いろいろと先輩方から御意見を聞いてみました。一番大きかったのは、おれたちは何でこんなに早くやめなきゃいけないんだ、こういう声なんです。NHKで不思議なことは、退職年次が早いということです。大体、……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 きょうは、鳩山政権の憲法違反と違法状態について対処を求めたいと思います。これはレトリックですので余り問題視しないでもらいたいと思うんです、スキャンダルの追及とかをやるわけではありませんので。 一票の格差の問題について取り上げたいと思います。 二〇〇〇年の衆議院選挙で、私の父親の柿澤弘治が無所属で当選をしました。そのときに、無所属になるとなかなか活動も限られる、何をやったらいいかねということで私が相談を受けまして、一票の格差の是正に取り組んだらどうかということを進言しました。その結果できたのが、超党派の「一票の格差」の是正をめざす議員連盟とい……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 今まで枝野大臣もいらっしゃいましたが、職務にお戻りになられました。今、ちょうど事業仕分けが行われている最中というか、前段階の大変山場だと思いますので、そのこと自体には御期待を申し上げたいというふうに思うんですけれども、きょうは、この独立行政法人通則法の一部を改正する法律案について、政府案、また私たちが提出をした法案についてお尋ねを申し上げてまいりたいというふうに思っております。 今回、自民党、公明党、みんなの党で共同提出をしました独法通則法の一部を改正する法案というのは、もともと安倍内閣当時に、渡辺行革担当大臣の当時に、政府としてまとめて国会……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 きょうは、一般質疑ということで、今、内閣委員会で国家公務員法が付託をされておりまして、審議も大詰めというような段階でもございます。また、先日、連合審査で私自身も質問に立たせていただきましたので、公務員制度のことについてお尋ねをしてまいりたいというふうに思っております。 この連休中の新聞報道で、鳩山内閣が今検討している国家公務員の退職管理基本方針の原案が固まった、こういう報道がありました。その中で、おや、これはというような部分がありましたので、幾つかお尋ねをしてまいりたいというふうに思うんですけれども、この中で幹部を対象とした高位の専門スタッフ……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 きょうは、放送法に関して幾つかお伺いをしてまいりたいと思います。今回、この放送法が六十年ぶりに大幅改正をされる、この基本的な考え方については私も賛同できる部分があります。レイヤーごとの法律をまとめ上げるという作業がこれからようやく緒につくわけでありまして、大変大きな前進を見たという部分があることは認識をした上で、質問をしていきたいと思っております。 まず、第二条の放送の定義についてです。 現行の放送法においては、放送について、「公衆によつて直接受信されることを目的とする無線通信の送信」ということになっています。今度改正される放送法では、「公……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 放送法について、先週の質疑に続いて御質問をさせていただきたいと思います。 この問題については、かねてから、例えば竹中懇のころから、いわゆる情報通信法をめぐる議論として、レイヤーごとの、横ぐしを通した体系的な法体系の整備ということが議論をされてきたわけです。そういう意味では、この議論は、終着駅は情報通信法という名前の法律ができ上がるところにあるというふうに思われてきたと思うんですが、今回、この放送法改正案というものが提出されるに当たって、この問題にかかわってきた方々、あるいは有識者の方々からはいろいろな意見が出ています。要は、情報通信法の制定と……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 きょうは、放送法の改正案で今与野党の修正協議が始まっております、その内容に照らして少し参考人の皆さんの御見解を伺っていきたいというふうに思っております。 まず、電監審の機能強化にかかわる条文でありますけれども、この件については、自民党さん、公明党さんから、電監審の機能強化の改正は行わないという内容の修正案が今提出をされております。こうした状況でありますので、各参考人にお伺いをしたいんですけれども、山本参考人から順番にお伺いをしていきたいというふうに思います。 この電監審の機能強化、そもそも行うべきなのか行うべきでないのか、そして、今すぐに行……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 朝方の理事会で与えていただいた時間に応じて、これから質問を行わせていただきたいと思います。 今、いろいろ委員長席周辺で協議を行っていただきましたけれども、そもそも、きょうの質疑が始まる段階で与党側から提出をされたこの法案の修正案について、質疑の対象になっているのかどうかがはっきりしないまま、ここまで来てしまいました。しかも、この与党の修正案なるものは、与野党の修正協議を与党側から打ち切りをして、一方的に提出をしてきたものであります。 また、そもそもこの中身についても、政府・与党が合意した上で提出してきた政府案の一部を、自分が出した条文を自分……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 みんなの党から御質問させていただきますが、今回の法案は、一言で言えば、これはツルの一声ならぬカメの一声で歴史的な大逆戻しをする、そういう法案にほかなりません。 しかもこの法案を、与党は、何ときょう一日の、たった五時間四十五分の質疑で衆議院で採決しようというんですか。 今回、郵政民営化法案の質疑時間を分単位で調べましたけれども、衆議院百九時間二十五分、そして参議院八十一時間五十七分、合わせて二百一時間二十二分。もちろん解散後、選挙後に、その後二十時間余りやっています。これだけの質疑時間をとって行った郵政民営化を、わずか五時間余りの質疑でこのま……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 四人の参考人の皆さん、本当に長時間お疲れさまでございます。私がラストバッターでございます。 公務員改革基本法をつくった渡辺行革担当大臣が我が党の代表でございまして、この問題については大変思い入れの深いテーマでもございます。そういう立場に立って御質問を申し上げてまいりたいというふうに思うんです。 まず、労働基本権の問題について、四人の皆様方のそれぞれの御意見をお伺いしたいというように思います。 労働基本権の付与がこの公務員制度改革の極めて重要な論点になっているわけですけれども、一口で労働基本権と言っても、これが何を指しているかというのは、論……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 私がラストバッターということで、あと十分だけおつき合いをいただければというふうに思っております。 きょうは、菅財務大臣を中心にお伺いをいたしたいと思います。 私は、菅大臣を非常に尊敬いたしております。菅さんとは、かつてさまざまな議論をさせていただいたことがございます。民主党が、政権交代というだけでなくて、自民党とどう違う、どのような社会、そしてどのような国の形を目指していくのかということについて、菅さんは非常に深く考えてこられた方だというふうに思っています。その菅大臣と、私の初当選早々、この予算委員会で議論ができるということを大変うれしく思……
○柿澤委員 お疲れさまでございます。みんなの党の柿澤未途でございます。 まず、国家公務員法の改正案についてお尋ねを申し上げます。 国家公務員法の改正案につきましては、二月九日の内閣府の政策会議にかかり、十二日に閣議決定が予定されていましたけれども、見送られたという報道がありました。事務次官、局長級から部長級への降格を可能にする規定が不明確という指摘が一部の閣僚から出たというふうに言われております。 現行案では、報道によると、次官、局長級から部長級への降格は、ほかの幹部職員に比べて勤務実績が劣っているとか、他の幹部職員がすぐれた業績を上げることが見込まれる、転任させる適当なポストがないの条……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤でございます。お疲れさまでございます。 日本の株価は、年初から見ますと若干持ち直しておりますけれども、依然として低水準が続いています。昨年の日本株は他国のパフォーマンスを大きく下回り、主要国中最下位でした。特に秋口からのパフォーマンスが悪く、民主党政権下での経済政策運営を不安視した海外投資家が逃避したのが一因との説明もなされております。 そうした中、十二日の予算委員会で鳩山首相から、優遇税制のあり方は見直すべきときが来る、政府税調でしっかり議論されるべきだという発言がございました。また、鳩山総理はきのうも、証券優遇税制の見直しや大企業の内部留保課税を今後の税制改……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 きょうは、郵政の問題について取り上げさせていただきます。 先日、私が提出をいたしました日本郵政の人事等に関する質問主意書というものに対する答弁書が、二月の十四日の読売新聞の一面で取り上げられました。郵政企業に天下り六百五十四人という見出しでございます。郵政民営化で整理統合を求められた郵政のファミリー法人、ファミリー企業が現在も百五十七法人存続をして、このうち、官僚また旧郵政公社のOBが役職員として天下りしているのが、判明しただけで六十三法人、六百五十四人に達しているということが明らかになったということでございます。 このうち、簡易保険加入者……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 きょうは、まず依存と分配ということについて伺いたいと思います。 私は、NHKの長野放送局で記者をしていた時代、官官接待の調査報道にかかわったことがございます。情報公開請求で、墨塗りになった領収書の山から官官接待の実態を明らかにして、それを報道するということを取材班としてかかわったことがございました。 当時、長野県の食糧費は、九四年、六億八千四百万円使われておりました。一人当たり三万四千円なんという領収書が出てきまして、県の幹部職員が国の官僚を高級料亭で接待攻勢して、それによって国の予算、補助金獲得に奔走してきたことが見てとれました。もちろん……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 質問に先立ちまして、後ほど採決が行われる独立行政法人年金・健康保険福祉施設整理機構法の一部を改正する法案について、我が党としての意見を申し述べておきたいと思います。 今回の法案は、ことし九月で廃止となる予定だった独立行政法人年金・健康保険福祉施設整理機構、RFOの存続期間を二年延長するものであります。このまま廃止をされれば、全国五十二の社会保険病院、十の厚生年金病院、保有主体がなくなり、宙に浮いてしまうことから、いわば苦肉の策として提案をされたのが今回の法案ということになります。 通常国会で提出をされた独立行政法人地域医療機能推進機構法案で……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 今、民主党代表選挙が行われているわけですけれども、その中で菅総理は、一に雇用、二に雇用、三に雇用というお話をされています。若年者の雇用が特に厳しいということで、八月二十四日だったと思いますけれども、内閣に新卒者雇用に関する特命チームというのを発足させている。三十日発表の追加経済対策の柱として、新卒者就職応援プロジェクト、また、新卒者体験雇用等の拡充が打ち出されています。 この新卒雇用についてまずお伺いをしたいというふうに思うんですけれども、二〇一一年三月卒業予定の大卒求人倍率に関する民間調査があります。よく新卒倍率と言われるものなんですが、そ……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。
JALの更生計画についてお伺いいたします。
予定の六月末を二カ月ジャンプして、八月末の期限に裁判所にこの更生計画が提出をされました。
まずお伺いをしたいんですけれども、この更生計画が達成可能で、そしてJALは再生するということを、国土交通大臣として、責任を持ってこの更生計画案の提出をもって言えるかどうか、このことをまず大臣にお伺いしたいと思います。
【次の発言】 ステークホルダーの一人としては、実行可能だということも含めてゴーサインを出したということでもあるんだと思いますけれども、その点もそれでよろしいですか。
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 自見大臣、御就任おめでとうございます。先ほどエレベーターで、私の父との古い御縁をいろいろと聞かせていただきまして、何となく心が温まるような気持ちで質疑に立たせていただきましたが、郵政改革についてはかなり立場を異にしているところがございますので、そういう点、御容赦をいただきながらお尋ねをさせていただいてまいりたいと思っております。 先ほど、石田委員からの御質問の中で、骨格経営試算の話が出ました。これは、私が郵政法案の質疑のところでお尋ねをしたところ、大塚副大臣から、可能なら発言の訂正を願いたい、こういうことまで言われた事柄でございまして、本当に……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 本当にきょうはお疲れさまでございます。また、細川大臣初め政務三役の皆さん、御就任、まことにおめでとうございます。心からお祝いを申し上げます。 まず、大臣所信に対する質疑でありますので、基本的なというか大枠の御質問をさせていただきたいというふうに思います。 菅総理は、所信表明演説やあるいはさまざまな機会において、強い経済、強い財政、強い社会保障ということをおっしゃられています。そして、強い社会保障が強い経済を生み出す、そうした力になるんだ、こういう考え方をお述べになられている、そういうふうに理解をしております。 そういう中で、今、来年度予算……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 今回の法案は、法案概要資料にも書かれていますとおり、麻生内閣のもとでの平成二十年十二月二十四日閣議決定を踏まえ立案されているものです。内容的に大きな変更点は私からは見受けられません。 しかし、平成二十年閣議決定の後、政権交代の後ですが、昨年十一月に行われた事業仕分け、この結果はどう反映されたんですか。昨年十一月、「このまま事業を移管したのでは無駄が温存される」、これは仕分け人の尾立議員の発言ですけれども、こういう問題意識から事業仕分けの対象になって、仕分けの取りまとめのコメントでは、「ポリテクセンターありきではなく、様々なオプションがある中で……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 今回提出をされている法案の内容については、私たちも反対をすべきそうした要素は特にありませんので、賛成をしたいというふうに思っております。 きょうは、広く年金にかかわる問題についてお尋ねをしてまいりたいというふうに思っております。 まず、賦課方式の持続可能性についてということでお尋ねをしたいと思います。 先日、予算委員会で質問をさせていただいたときに、本当はこれは菅総理にお尋ねをしたいというふうに思っていたことでもありまして、そのときのために実はパネルをつくりまして、結局、尖閣の問題だとかいろいろやっているうちに時間がなくなってしまいまして……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 きょうは、参考人の皆さん、本当にありがとうございます。また、体調を崩されて、きょう急遽御欠席になられました木村参考人の一日も早い御回復をお祈りいたしたいというふうに思います。 このB型肝炎問題については、みんなの党の川田龍平参議院議員が十一月十六日の厚生労働委員会で質問を行わせていただいております。この問題について、最高裁判決によって国の責任が認められているわけでありますけれども、この最高裁判決を国が本当にどのように受けとめているのか、そして、その責任の重さということをどう認識しているのか、こういうことについて川田参議院議員がお尋ねをさせてい……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 馬淵大臣初め皆様方、御就任おめでとうございます。またこれからいろいろと議論をさせていただきたいと思っておりますが、きょうは、尖閣諸島の中国漁船衝突事故に端を発するさまざまな問題について、海上保安庁を所管する国土交通大臣初め、皆様方にお伺いをしてまいりたいというふうに思っております。 私、先日、十月九日に、超党派の議員連盟のメンバーとして、尖閣諸島の上空からの視察を行ってまいりました。原口一博民主党代議士、また河井克行自民党代議士を初めとする四名のメンバーで、民間のチャーター機に乗って、石垣空港からおよそ四十分かけて、尖閣諸島、魚釣島、また南小……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 まず冒頭に、先ほど来取り上げられておりますが、尖閣衝突ビデオの流出問題について取り上げさせていただきたいというふうに思います。 今回の尖閣諸島の漁船衝突事件のビデオがインターネット上で、ユーチューブで流出をした、この問題は、日本の国家としての威信を二重の意味で低下させるゆゆしき事態だというふうに思っております。 そもそも、このビデオは最初から公開すべきものだったんだと思います。これを隠して、公開をしない、こういう判断をして、予算委員会の議決によって国会に提出をされた後も、仙谷官房長官は要請書まで出して、極めて慎重な取り扱いを求める。そして、……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 まず、尖閣ビデオ流出事件についてお伺いをいたします。 尖閣諸島の衝突事件、その映像を写したものがインターネットのユーチューブで流出をした、そしてそれを流出させたと言っているのが神戸海保の職員の方だった、こういう形で今事件として捜査が進んでいるわけであります。大変衝撃的な出来事だというふうに思います。結果として、非公開にしてきたビデオが、非公開という判断をした政府の足元から漏れてしまった、大きな、ゆゆしき出来事だと思います。 まずお伺いをいたしたいと思いますが、神戸海保の職員が今取り調べを受けているわけですけれども、この方が船上で私がやりまし……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 片山大臣、また政務三役の皆さん、御就任まことにおめでとうございます。総務行政、特に地方自治等々に大変高い見識を持つ片山大臣の就任は、ある意味では大変喜ばしいことだというふうに思っております。 また、私たちの目から見ると、この一年間、現政権、民主党中心のこの政権は、例えば公務員制度の改革一つをとってみても、いわば間違った方針を推し進めてきたというふうに認識をしております。こういうこれまでの方針を大きく転換していくためには、同じ政権内で責任を共有してきた立場の方が就任をしていてはなかなか否定ができない、そういうことになると思いますので、今回、ある……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 今回の人事院勧告はマイナス一・五%ということで、二年連続のマイナス勧告になった。民間水準に合わせてこうしたマイナスの勧告が行われたということで、一見これはもっともらしい、そういうふうにも感じられるわけですけれども、先ほど稲津委員もお触れになられましたように、この給与水準の官民比較を見ると、本当にこんな水準なのかな、こういうふうに私たちは疑問に思っております。 先ほども出ましたけれども、国税庁が平成二十一年民間給与実態調査を行って、九月に発表しておりますが、これはマイナス五・五%です。そして、これは調査対象とする企業の規模が違う、こういう話であ……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 給与法改正案は、人事院勧告どおりに平均一・五%減、月給七百五十七円引き下げという甘い内容で、とても認められません。これでどうやって四年間で国家公務員人件費の二割削減を行うのか。これはさんざん出ていますので、答弁は求めません。 私たちは、五百人以上の規模の大きい民間企業に偏った人事院の大甘の民間給与調査ではなく、より民間実態を正確に反映した国税庁の民間給与実態調査、これはマイナス五・五%ということになっていますが、これを参照して、皆さんがやると言ってやらなかった人勧深掘りを行う給与法の改正案の修正案を検討しております。そのことを申し上げておきた……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 今回の補正予算の段階では、交付税財源の増収分として、〇九年度分で五千七百五十八億円、一〇年度分で七千三百六十八億円、こちらは見込みですけれども、合計一兆三千億円が交付税特会に入る、これをどう使うかという話ですね。 政府案は、このうち三千億円を年度途中に実際に配ろうと。こういう形で年度途中に配るのは、平成になって以降、四回しかないということであります。残り一兆円は来年度の交付税の財源として繰り越す。 国の税収の上振れで交付税の財源がふえた場合は、翌年度に繰り越すか、交付税特会にある金融機関からの借金返済に充てるのが通例だったと思います。交付税……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 放送法の放送の定義の問題はこの質疑でも何度も取り上げられておりますが、放送の定義、どこまで入るのかが法文上不明確であるという問題です。 これは通常国会の参考人質疑のときに私も日隅弁護士にお尋ねをしたんですけれども、おもしろい表現をされたんですね。この法文上の放送の定義では、どこまで入るのかということが明確でないということははっきりしているという言い方をされたんです。明確でないということはもう明らかだという言い方をされたんですね。 それで、先ほど来取り上げられている、放送法改正によってインターネットやブログが取り締まられてしまうのではないかと……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 まず、官房長官にお伺いをいたしたいと思います。 仙谷官房長官は、今月一日の衆議院予算委員会、我が党の浅尾政調会長の質問にお答えになられております。民主党代表選挙の最中に、菅総理が人勧を上回る給与の引き下げを公約していたにもかかわらず、仙谷長官は連合の古賀会長と話して、そんなことはいたしませんと言っていたでしょう、こういう質問です。 これに対して仙谷官房長官は、九月六日に会ったけれども何を言ったか覚えていない云々、こういうことを言って、その直後に、古賀会長と会ったのは九月二十七日で、代表選後である、こういうふうに事実上発言を訂正されておられま……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 お疲れさまでございます。 実はみんなの党は、衆議院では外務も安全保障にも委員ポストを持っておりません。ですので、インド洋だ、ソマリアだ、ジブチだというにとどまらず、少し広いテーマでお尋ねすることをお許しいただきたいと思います。 まず、この間、日米同盟がいささかの揺らぎを見せる中、震災という出来事がありました。震災救援に当たって米軍が展開をしたトモダチ作戦、オペレーション・トモダチ、これについて私たちは局所局所での大変印象的な場面を見てきたわけであります。 通告の一問目を二つに分解してお尋ねしますが、このトモダチ作戦、活動の全体的内容はどん……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 まず、福島第一原発収束に向けた道筋、いわゆる工程表についてお伺いをいたします。 これは東電が十七日に発表したものです。発表の際に政府の方が同席するなどもしていないということで、一体この工程表に政府がどのようにかかわっているのかが十八日の各党・政府震災対策合同会議の実務者会合で随分取り上げられました。これについて細野総理補佐官は、細かな技術的な事項も書いてあるので、そこは東電に頼るしかないけれども、工程表の実現に政府が責任を負わないなどということはあり得ないというふうに発言をされておられて、政府として責任を負うものであることを認めておられます。……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 まず、特許法の改正案についてお伺いをいたします。 科学技術立国の基盤の一つが特許制度だと思います。日本の特許出願件数は長く世界の首位を独走してきたわけでありますが、しかし、二〇〇一年をピークに減少し始め、今や、アメリカそして中国にも追い抜かれ、世界第三位への転落が必至の情勢、こういうふうに言われています。その背景には、政府が、知財戦略という名のもとに企業に出願を絞り込むように働きかけてきた、こういうことがあるんじゃないかと言われています。 特許庁は二〇〇四年には審査手数料を一気に倍に引き上げて、結果的には出願を意図的に抑制するようなことにな……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 私は、がん対策についてまずお伺いをしたいと思います。 一昨年、私自身が食道がんで父を亡くしました。そのときに、実は、二十四時間の末期のみとりをさせていただいて、さまざまに感じさせていただいたことがございます。それを踏まえてきょうは御質問も申し上げてまいりたいと思っております。 まず、がん診療拠点病院、がん拠点病院のあり方についてお伺いをしたいと思います。 まず、事実をしっかり踏まえたいと思いますが、がん拠点病院、全国でがん診療のまさに拠点、地域医療機関との連携拠点ともなる病院でありますけれども、今現在、全国で幾つあるということになっている……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 きょうは、五分間ということで大変短い時間ですけれども、この厚生労働委員会で五分間質問をさせていただいたのは、前回、鳩山政権のときの子ども手当法案で五分、総理入りの委員会をやったときに質問させていただいたんです。そのときに、バウチャーを考えたらどうですか、こういうお話をして、総理から、来年度以降考えたい、こういうふうな御答弁をいただいて、おお、やったな、こんなふうに思った覚えがあります。しかし、一年たってみるとこんな状況になってしまって、今や年度末に綱渡りをしなければならない、こういう状況になってしまっている。これは、全体的に考えて、子供たちのこ……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 きょうは、震災関係の一般質疑ということで御質問の機会をいただきました。 私も、三月十一日の震災発生以来、この一カ月間で三回、被災地に入りました。直近では先々週の土曜、日曜、四月の二日、三日に、宮城県の石巻市と岩手県の大槌町を、車で寝泊まりしながら、国道四十五号線を北上して回ってまいりました。 一義的には、一ボランティアとして、避難所で地元の仲間と一緒に炊き出しの支援をやってきまして、カレーをお出ししたりしてきたんですけれども、そのときに目の当たりにした被災地の言葉を失うような情景というものが、今も脳裏に焼きついて離れません。先日の土曜日にも……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 きょう提出をされております、議題となっております戦傷病者等の妻に対する特別給付金支給法の一部を改正する法律案については、期間延長ということもあります。また、この法案については、全会一致の見通しでもございます。賛成をさせていただくということをあらかじめ申し上げた上で、十分間の質問時間を与えていただきましたので、今回、ちょっとこの時間を使わせていただいて、人命もかかっている重要な問題だというふうに思っておりますので、原発での作業員の安全管理等についてちょっと触れさせていただきたいというふうに思っております。 まず一つ目として、内部被曝の健康リスク……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 きょうは、求職者支援法等の改正の審議でありますけれども、震災にかかわる質問を雇用関係で幾つかしていきたいというふうに思っております。 このたびの震災に伴って、野村総研が発表しておりますけれども、被災地で働いていた人が七十七万人、うち一年後被災地で働ける人は七十一・四万人、職業転換が必要な方が一・六万人、失業や県外への転出を余儀なくされる方が三・四万人、全体の六・五%が大きな変化を余儀なくされる、こういうふうに野村総研が発表をしております。これは四月八日の段階でありまして、私も被災地を回った実感としては、こんなものよりはるかに多いんじゃないか、……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 きょうは、各党各会派の皆さんの温かい御協力をいただいて、無事四回目の委員会質問をさせていただきます。ありがとうございます。 求職者支援法ということで、先日の一ラウンド目は被災地の雇用拡大を目指してのさまざまな御提案をさせていただきましたが、今回は、厚生労働省の雇用にかかわるさまざまな制度について見ていきたいというふうに思っております。 今回の求職者支援法、求職者支援制度は、リーマン・ショック以来のいわゆる第二の雇用のセーフティーネット、こういう流れを引き継ぐものだというふうに思います。この雇用の第二のセーフティーネットとして今まで七つの施策……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 私も連休中に、被災地に足を運んでまいりました。これで二カ月間で四回目になります。福島県、宮城県の十市町村を今回は回らせていただきまして、もちろん、厚生労働委員会の女川町の現地視察にも合流をさせていただきました。 福島県では、新地町、南相馬市、相馬市、飯舘村と回ってまいりました。その中で、南相馬市立総合病院に行ってまいりました。ここは、原発から二十三キロというところにありまして、現在、緊急時避難準備区域に指定をされております。原発事故が発生をして、入院診療を現在停止中である、入院中の患者も全員外に出した、二百三十ベッドあるわけですけれども、今は……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 今の、直前の質問と若干重なってしまいますが、今回の介護保険法改正案の柱の一つであります二十四時間対応型の巡回サービスについて私も質問をしたいと思っております。 医療、介護、予防、住まい、生活支援サービスを切れ目なく、有機的かつ一体的に提供する地域包括ケアシステム、これを目指す、その柱として、単身重度の要介護者等に対応できるよう二十四時間対応の定期巡回・随時対応型サービス、また複合型サービスを創設するとしているわけです。 在宅での介護を進めるのが国の方針で、そのためには夜間における在宅介護の体制が欠かせないということですけれども、しかし、二〇……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 きょうは、五人の参考人の皆さん、大変貴重なお話をありがとうございました。 今回の介護保険法改正に当たって、先般、質疑でも取り上げさせていただきましたけれども、二十四時間対応型の定期巡回・随時型サービスというのが導入をされるんですけれども、これまで二〇〇六年の介護保険法改正から行われてきた夜間型のサービスがどの程度利用されてどういう成果が上がったのかということを総括なしに、二十四時間型をやれば今度は成功するんだ、こういうことで本当に実効が上がるのか、この点を私は大変危惧いたしております。 質疑でも取り上げさせていただいたんですけれども、福岡県……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 前回の質疑でも、私は、本法案の二十四時間対応地域巡回型訪問サービスについて、これまでの夜間対応型の利用が広がらなかった理由の検証が必要だ、そして、本当に夜間だけではだめだったが二十四時間にすればニーズが出てくると言えるのか考えなければいけない、こういうふうに申し上げました。 地域包括ケアの理念はだれも否定をしない。しかし、どんなに立派な器でも中身が空っぽでは仕方がない。昨日の参考人質疑でも、そのことを取り上げさせていただきました。 社会保障審議会の会長を務める大森彌先生、私も大学でこの方の行政学の授業をとりましたけれども、まさに今回の介護保……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 きょうは、まず、被災地における訪問看護の一人開業の規制緩和について取り上げさせていただきたいと思います。 本委員会で、私も、ナースの一人開業については累次取り上げてまいりました。訪問看護ステーションがなかなかふえてこなかった、また、五十五万人もの潜在看護師が全国各地に存在している、こうした実情から、常勤換算二・五人を緩和して一人開業を認めることで訪問看護の担い手をふやして、高い専門性を有する看護師から、また一方で地域の見守りをする、そういう世界まで在宅療養を支える基盤を総合的に厚くしていくべきだ、こういうことを申し上げてきたつもりであります。……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 震災被災地の岩手県、宮城県、福島県、ハローワークで失業保険の手続に入った失業・休業者が、震災後の三月十二日から五月二十二日までの累計で十一万人を超えたということであります。これを見ても、被災地の雇用状況が極めて深刻であるということがわかります。 そこで、きょうは、質問というよりも提案をしたいというふうに思っております。それは、被災地における基金訓練の活用ということであります。 基金訓練というのは、今さら言うまでもないですけれども、雇用保険を受給できない離職者、受給終了者も含むわけですけれども、これに対して、専門学校や教育訓練企業、NPOや事……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 大変時間の限られた中でありますので、早速質疑に入らせていただきます。 きょうは、後ほど、独立行政法人年金・健康保険福祉施設整理機構法の一部を改正する法律案が起草され、委員会提出の法案として採決をされるわけであります。我が党は、この法案には、委員会提出の議案でありますけれども、反対をさせていただくということをあらかじめ申し上げておきたいというふうに思います。 昨年のRFOの延長法案の際にも、私たちは、年金福祉施設の整理合理化を目的とするRFOの設置目的にかんがみ、社会保険病院そして厚生年金病院の民間譲渡、地方移管の方向性をあくまで追求し、そし……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 きょうは、新型インフルエンザワクチンに関する健康被害の補償特措法の改正案、こういうテーマでありますが、新型インフルエンザワクチンについては、購入と期限切れによる破棄によって一千億円を超えるいわば無駄が生じてしまった、こういう問題が指摘をされていますけれども、既に参議院の決算委員会で取り上げられているようなので、きょうはこの点は触れないということにしたいと思います。 きょうは、新型インフルエンザワクチンの副反応に関する最新の知見について気になる報道があったので、お尋ねをしたいというふうに思うんです。 ことし二月に、フィンランドの国立衛生福祉研……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 予防接種法の全面改正について、進捗状況についてお伺いをしたいと思います。 厚生科学審議会感染症分科会の予防接種部会は、二〇〇九年に発生した新型インフルエンザの予防接種に現行の予防接種法では対応できなかった、こういう教訓を踏まえて、予防接種法の抜本改正を今検討していると聞いております。検討事項としては、新型インフルエンザをどういうふうに予防接種法上位置づけるか、そして今、八種類のワクチンについて、疫学情報をまとめたファクトシートをつくるなどしてエビデンス集めをしているというふうに聞いております。 一方、予防接種部会では、去年十月、Hibワクチ……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 きょうは、六人の参考人の皆さん、本当にありがとうございます。 早速質問に入らせていただきたいと思います。 まず、長瀧先生にお伺いをいたしたいというふうに思います。また、同じことについて沢田先生と今中先生にもお伺いをすると思いますので、お聞きをいただければと思います。 長瀧先生は、三月十一日の原発事故の発生以来、官邸直属の原子力災害専門家グループの一員に任命をされていらっしゃいます。四月の十五日に、「チェルノブイリ事故との比較」というペーパーを佐々木放医研の前理事長と連名でお出しになられております。 きょう長瀧参考人が提出をいただいたペー……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 先日も、五月十一日の厚生労働委員会で、被災地における診療報酬の特例的加算についてお話をいたしました。 あのとき、仮設診療所の話をしたんですが、仮設住宅群に仮設診療所をつくって、外から医師や看護師を千人規模で送り込もうというのが、これはよさそうに聞こえて、地域の医療機関は、患者をとられて疲弊をしてしまうんじゃないか、こういうことを申し上げました。それよりも、被災地の診療報酬を特例的に二倍に上げれば、地元医療機関は医師もふやすし、また、医療法人もほうっておいてもやってくるようになる。 中医協が八月一日から被災地の訪問をされておられますが、被災地……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 時間も迫っておりますので、質問に入らせていただきたいと思います。 平成二十三年度における子ども手当の支給等に関する特別措置法案、マニフェスト撤回と言われている民自公の合意に基づいて、子ども手当を事実上廃止して、児童手当法をベースとする新たな制度に修正をするということになった。これを踏まえて、先行的に今年度分の子ども手当の支給額等の見直しを行うというものであります。 今回の法案もそうですけれども、基本的にこの民自公の三党合意がベースとなっておりますので、その点について政府の考え方をお聞きしたいというふうに思います。 そもそもこの合意は、政府……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 きょうは、東京における地下鉄の問題についてお尋ねを申し上げたいと思います。 これまで、国土交通省、そして財務省、東京都、東京メトロの四者で、東京の地下鉄の一元化等に関する協議会というのを昨年の八月から開催してきました。東京都による地下鉄一元化の推進に関する国への提案要求があったのをきっかけとしたものであります。 ことし二月三日に第四回目の協議会が開かれまして、都が求めている経営の一元化と、また東京地下鉄株式会社法で定めている東京メトロの早期完全民営化については、協議を続けるということにしておりまして、共同でサービス向上の取り組みを先行させる……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 今回の大震災に当たって、犠牲になられた多くの皆様方に哀悼の意を表しますと同時に、今も被災地で生活を送っている多くの皆さんにお見舞いを申し上げたいと思います。 また、寒い中、現場で献身的な努力を傾けておられる国交省初め自治体ほかの職員の皆さん、関係者の皆さんに、本当に心から敬意を表したい、こういうふうに思います。 私も、党の災害対策本部を預からせていただいて、三月十四日に被災地に行ってまいりました。緊急車両の通行許可証をいただきまして、物資輸送を兼ねて仙台の方に東北道で北上をいたしました。東北道、その時点で、通行規制がかかっているせいもあって……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 港湾法及び特定外貿埠頭の管理運営に関する法律の一部改正案ということで、日本の港湾の岸壁使用料はアジアの主要港に比べ二、三割高いということが言われている。国際競争力を失いつつあるわけです。先ほど大畠大臣自身がおっしゃっていましたけれども、例えば北米から新潟に行くという場合に、東京港に陸揚げして陸上で運ぶより、釜山に寄ってコンテナを積みかえて新潟に行く、その方がコストが安いので釜山を経由する、こういうことが言われている。 今回、京浜港と阪神港を国際コンテナ戦略港湾、国際戦略港湾として、世界で戦える港湾として、選択と集中の上、育てていく。港湾運営会……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。
きょう、各委員の御質問にもいろいろ取り上げられているところでありますけれども、今回の地震による津波は、東北地方の大変広範囲にわたった地域を水没させ、甚大な被害をもたらしました。
まず最初に国土地理院に御質問をさせていただきますけれども、今回の津波で水没した面積というのがどのぐらいだったのか、確認をさせていただきたいと思います。
【次の発言】 四県三十三市町村にわたって、四百四十平方キロメートルですか、そういう水没面積に及んでいると。これは部分的には報道をされていますので、これを東京都内で換算すると、山手線の内側のおよそ七倍に当たる、こういう面……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 今回の都市再生特措法は、もともと自民党で都市問題対策協議会というのがかつてできたときに、実は初代会長をやったのは私の父親なんです。この法案というのはその流れに沿ってできたものでありまして、東京の国際競争力を高める、都市開発の推進、こうしたことについては私も同意するものであります。 その上で、幾つかの指摘をしておきたいというふうに思うんです。 今回の法案では、民間都市開発プロジェクトに対する新たな金融支援というのが盛り込まれています。いわゆるメザニンファイナンス、メザニンとは何だというと、中二階という意味で、政投銀のホームページによると、「従……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 きょうは、高齢者の居住の安定確保に関する法律の一部を改正する法律案ということでございますが、経過を見ますと、もともと昨年、平成二十二年八月二十九日の総理指示がベースにあってこの法案の検討が進められてきた、こういうふうに理解をしております。今回、いろいろと事前のレクに当たって国土交通省さんがお示しになられた「高齢者住宅施策について」、こういうところにも、八月二十九日に、「孤立化のおそれがある「高齢単身・夫婦のみ世帯」支援について」、これについて記載がなされております。 ちょうどそのとき、公営住宅団地の南芦屋浜シルバーハウジングLSAというのを見……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 震災発生後、私、党の災害対策本部の事務局長というのを拝命いたしまして、三回にわたって被災地に足を運んでまいりました。被災地から伝わってくる現地の状況を、各党・政府震災対策合同会議の実務者会合の方で政府にもお伝えしてきたところであります。 現在、被災地で何が一番大きな問題になっているかというと、実は、津波の激甚被災地に人が多く戻って住み始めている、こういうことだというふうに言われています。四月の十六日、十七日の二日間、石巻市を中心に医療支援を行っている医師たちが、被害の大きかった地区を中心に、一万二千戸に上る戸別のローラー作戦を行いました。その……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 きょうは五月十一日、あの震災発生から二カ月が経過をいたしました。午後二時四十六分には、またあのサイレンの音が被災地に響くのだろうと思います。本当に、その光景を思うと胸が締めつけられるような思いになります。 私も連休中、被災地に足を運んでまいりました。これで四回目になります。福島県、宮城県の十市町村を回って、二カ月近くが経過した被災地の状況をつぶさに見てまいりました。石巻市にも再訪いたしまして、津波にやられた石巻の渡波地区に行ってまいりました。あるものを住民の方から頼まれました。今、石巻で住民の方から必要とされているものは一体何か。通告していま……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 きょうは、関西国際空港と大阪国際空港の一体的かつ効率的な設置及び管理に関する法律案と、あと航空法の改正案でありますが、関空と伊丹を統合して、上下分離を行って、事業運営権をコンセッションで民間売却しよう、こういうものであります。事業運営権の譲渡、コンセッションによって上がった収入で、関空の負債、一・三兆円の償還というか解消をしていこうと。空港整備特別会計、今の空港整備勘定からの補給金で何とかしのいでいる関空と非常にもうかっている伊丹を経営統合して、関空の債務削減をとりあえず進めていこうということだと思います。 その一方で、関西の空が将来どうなっ……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 今回の法案は、旧国鉄清算事業団から継承した独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構、旧鉄建公団ですが、この特例業務勘定の利益剰余金一・二兆円を国庫へ返納し、震災復旧の財源等にするというようなことになっております。これは、当初は年金財源に充てられるはずだったわけですけれども、今回、震災復旧の財源に充当されることになった。しかし、なぜこの財源を震災復旧の財源としたのか。ほかのいわゆる埋蔵金もあるではないですか。 先日、我が党の江田幹事長も予算委員会で指摘をさせていただきましたが、国債整理基金特会の減債基金積み立て、十兆円以上もあって、こういう非……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 出先機関改革の話を先日の予算委員会の一般質疑で行おうと思ったんですが、時間がなくなってしまいまして割愛をさせていただきました。改めて、きょうの大臣所信で御質問をさせていただきたいというふうに思います。 昨年十二月二十八日に公表されたアクション・プランは、出先機関の原則廃止といいながら、原則廃止に全然なっていないのではないかというふうにも言われております。しかも、基本的に、一二年の通常国会に法案を提出して、準備期間を経て一四年度中に実施と、実施時期を先送りした。先送りじゃないという話を後で答弁になるんでしょうけれども、そもそものやる気も疑われて……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 この法律は、もとをただすと昭和四十六年に制定されて、そして適用期限を三回延長して今に至っている。昭和四十六年というと私が生まれた年でありまして、この四十年間、まさに公害の防止の進展に寄与してきた、そうした法律であることに疑いの余地はないというふうに思います。 公害財特法五条に基づいて、公害防止対策事業に係る地方債の元利償還金の基準財政需要額への算入が行われています。算入措置額は、平成十三年度から二十一年度の間に五兆五千六百十億円、平成二十一年度は五千七百六十二億円。 今回、この元利償還金の基準財政需要額への算入については、特段、この改正法案……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 まず初めに、今回の震災で犠牲となった多くの皆様方に哀悼の意を表すとともに、被災された皆さんに心からお見舞いを申し上げたいというふうに思います。また、寒い中、被災地で懸命の努力を続けている自衛隊、また自治体の職員の皆さん、その他の多くの機関の皆様方に心から敬意を表したい、こういうふうに思っております。 まず、地方交付税法の改正案について少し触れたいと思います。 みんなの党は、消費税を全額地方財源として、道州制を前提に、大幅な税源移譲により、地方が自前の税財源によってやっていけるようにするのが基本的なビジョンです。豊かな自治体とそうでない自治体……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 まず、今回の震災で犠牲になった余りにも多くの方々に心からの御冥福をお祈りいたします。また、被災地で厳しい生活を送っている皆様方に心からのお見舞いを申し上げたいと思います。同時に、不眠不休でニュース報道に当たっている皆さんに、本当にお疲れさまですというふうに申し上げたいと思います。 私もNHKの記者出身でありますので、災害報道に携わった経験がありますので、現場の御苦労はよくわかります。その上で、きょうは一言申し上げたいというふうに思うんです。 まず、災害報道の現地取材陣と現地の被災者支援活動とのかかわりであります。 今回の地震、津波災害では……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 今回の震災に当たって、犠牲になった多くの皆さん、本当にお悔やみを申し上げると同時に、今も被災地で生活を送っている皆さんの本当に御不便な、また厳しい中での生活にお見舞いを申し上げたいというふうに思います。 そして、私たちも政治を預かる者として、そうした皆さんの生活が一日も早くよい方向に向かい、そして地域全体が復興に向けて動き出すことを全面的にバックアップしていかなければならない、そうした思いで、きょうは十分間の質問をさせていただきたいというふうに思います。 最初に、他の議員の皆さんの質問で、税の減免措置のお話がありました。これについて御質問を……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 この土曜、日曜と、私も被災地に行ってまいりました。宮城県の石巻市と岩手県の大槌町に入りまして、私の仲間と一緒にカレーの炊き出しをやりながら、地元の方の話を聞き、被災地の状況を見て、また大槌町では、今、職務代理者としてやっておられる副町長さんともお目にかかることができました。そういう被災地におけるさまざまな見聞によって、いろいろ宿題を持って帰りましたので、それについてきょうの質疑では幾つか取り上げさせていただきたいというふうに思っております。 まず最初に、被災者再建支援制度に関するお尋ねをさせていただきたいと思います。 この被災者再建支援法と……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 きょうは、四人の参考人の皆さん、お忙しい中、お疲れさまでございます。特に釜石市長の野田市長さんには、今回、本当に震災対応の大変な中、お越しをいただきました。 実は、きょうの十二日の参考人質疑が最初に議論をされたときは、被災地からは一人もお招きをしないという方向性で議論をされていたと思います。私は、それではやはりいけないんじゃないかというふうに思いまして、いろいろと黄川田先生にも御相談をさせていただいて、岩手県の釜石市長がちょうど十三被災市町村の復興期成同盟の会長をお務めになられているということで、黄川田先生から釜石市長に御連絡をとっていただい……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 きょうのラストバッターでありますが、片山大臣はこの後参議院の総務委員会もあるということで、本当にお疲れさまでございます。 先日、四月十二日に総務委員会の参考人質疑がありました。ここで、全国知事会の災害特別委員長の泉田新潟県知事がお見えになって、中越地震からの復興は資金使途制限との闘いだった、こういうふうにおっしゃったんですね。要するに、国からいろいろな予算や財源がおりてくるけれども、ことごとく国からのさまざまな使途制限がかかっている、仮設住宅に床屋を入れる、集会室をつくる、こういうのはことごとく国との協議が必要となって物すごく苦労した、こうい……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 地域主権改革の推進を図るための関係法律の整備に関する法律案を初めとするいわゆる地域主権三法案については、後ほど修正案が提出をされる、こういうふうに伺っております。 しかし、地域主権という言葉を、日本の国の形を変えるキーワードとして使ってきた渡辺喜美元行革担当大臣が代表を務めるみんなの党としては、この文言を外すことが、今まで政府が進めてきた、また民主党政権が一丁目一番地と自称してきた地域主権改革のスピードをおくらせ、また質的にも変容させるものになるのではないかというふうに危惧をいたしております。中央集権の国のあり方を変えるため、補完性の原理に基……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 きょうは、地方税法の一部を改正する法律案、震災関連の特別立法の第一弾がようやく提出をされたわけであります。先日、総務委員会で、阪神大震災のときは震災から一カ月でこうした地方税法の改正案が特別立法の第一弾で提出され成立を見ている、こういうお話をさせていただいて、三月十一日から見ますと一カ月半という期間でありますが、精力的にこの間御議論されて提出を見たことは私はよかったというふうに思っております。 この中で、軽油引取税のトリガー条項の一時停止というのが盛り込まれております。後ほどその件に関して私どもから修正案の提出をさせていただきますので、そのこ……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 地方公務員共済組合法の一部を改正する法律案ということで、地方議員年金が廃止ということになるわけでありますが、私、この問題には実は非常に深い思い入れがありまして、去年の三月にもこの総務委員会で、原口総務大臣に御質問をさせていただいたことがございます。 さかのぼるともう五年前なんですが、二〇〇六年に都議会の選挙がありまして、私は民主党公認で二期目の当選をさせていただきました。民主党の都議会の政調会長をやらせていただいて、まず最初に、この地方議員年金を廃止せよという意見書を都議会に提出させていただきました。 民主党と生活者ネットだけの賛成で、残念……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 平成二十三年度分の地方交付税の総額の特例等に関する法律案ということで、私が質問のラストバッターであります。きょう趣旨説明をいただいて、質疑をやって即採決、震災対応でありますからこういうスピード審議になっているわけですけれども、時間も押しておりますので、スピード質問で、手短に終えたいというふうに思っております。 先日、地方交付税法改正案、平成二十三年度予算案のいわゆる関連法案として質疑及び採決を行わせていただきました。その際に、修正として、特別交付税が五%に引き下げられる、これを六%の水準のまま据え置く、そうした見直しが行われたところであります……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 今月十日、十一日と総務委員会の視察、原口委員長を初め、参加された皆さん、本当にお疲れさまでございました。私は、ちょうど十一日に国土交通委員会と厚生労働委員会の質問がダブルで重なっていましたので参加できませんでした。残念です。 きょうは、携帯電話がつながらなかったという問題についてお尋ねをしたいと思います。 今回のマグニチュード九・〇の東北地方太平洋沖地震、それからずっと携帯電話がつながらなかったわけであります。災害の際にはいつものことでありますが、しかし、いつものことだからといって、そのままにしておいていいわけがないというふうに思います。と……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 今回、電気通信事業法及び日本電信電話株式会社法、NTT法の改正案が提案をされております。 NTTの組織再編について、これまでさまざまな議論が行われてきたわけですけれども、結局、現段階では機能分離という結論に落ちついた、こういうことです。自公政権下の通信・放送の在り方に関する懇談会、通称竹中懇談会でありますが、「二〇一〇年の時点で検討を行い、その後速やかに結論を得る。」こういう方針を打ち出して、これが方針として閣議決定もされていた。この到達点が今回の法改正に一応はなる、こういうことに流れとしてはなっているんだろう、位置づけられているんだろうとい……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 今回の法案は、地デジのスタートを被災三県においては延期するというものでございまして、これは被災地の状況を見ればやむを得ない、こういうことだというふうに思います。 地デジというのがスタートをして、私たちも、今や新しい地デジ対応型のテレビでテレビの視聴をしているわけですけれども、私はこれを見ていて何が最大の違和感かというと、テレビの画像がアナログと比べて三秒おくれる、やはりここだと思うんです。 国会の中で、例えば予算委員会をやっているときに、CATVで見ているのとNHKの総合テレビの国会中継で見ているのとで三秒ずつおくれるので、皆さん、議員室の……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 きょうは、現下の厳しい経済状況及び雇用情勢に対応して税制の整備を図るための地方税法等の一部を改正する法律案ということで、もともとの地方税法改正案から、経済社会の構造の変化に対応した税制の構築を図るための地方税法等の一部を改正する法律案を切り離して提出されたという、衆参ねじれ国会の象徴のような法案であります。 今回提出をされている法案の中身については、私たちも基本的に、異存というか異論を差し挟むものではありません。それどころか、例えば寄附金税制の税額控除の拡大等々については私たちも大いに評価をし、前に推し進めていただきたい、こういう立場でありま……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 今回の震災について、南三陸町の防災対策庁舎の悲劇というのがありました。 遠藤未希さんという二十五歳の若い女性職員が、津波警報を知らせる防災無線の放送を防災対策庁舎の二階で最後の最後まで続けて、そのまま津波に流されてしまった。津波警報です、早く逃げてください、そう呼びかける彼女の声とともに、全国にこれは報道されましたので、御記憶の方も多いと思います。 今や骨組みだけになった南三陸町の防災対策庁舎、皆さんの中にも行かれた方がいらっしゃると思いますが、その防災対策庁舎の前には、最後まで職務を全うして犠牲になった若い遠藤未希さんに花を手向ける人が、……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 NHKから関連団体への再就職についてお伺いをしたいと思います。 昨年三月のNHKの予算審議において、関連団体への再就職の件をお尋ねしました。幹部職員が定年前の五十六歳前後で退職をし、関連法人に再就職をする、これはもう、官僚の早期退職勧奨とその先の天下りの相似形だというふうに申し上げさせていただきました。NHK出身とは思えない質問で申しわけありません、こういうふうに申し上げたら、今のように議場で笑いが起こったんですけれども、きょうもその続きをやらせていただきます。 NHKとしては関連団体の整理統合を鋭意進めてきたと、福地前会長も御答弁をされて……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 東日本大震災における原子力発電所の事故による災害に対処するための避難住民に係る事務処理の特例及び住所移転者に係る措置に関する法律案並びに東日本大震災における原子力発電所の事故による災害に対処するための地方税法及び東日本大震災に対処するための特別の財政援助及び助成に関する法律の一部を改正する法律案、この二案が議題になっているわけです。 舌をかみそうな法律案で、この間、地方税法の改正案でも、現下の経済、雇用情勢にかんがみてどうのこうのとか、この手の特例法が、国民から見て内容が大変わかりにくい法案名になっていることはやはり改善の余地があるかなという……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 今回の法案はいわゆる地域主権改革の第二次一括法でありまして、国から地方への義務づけ・枠づけを取っ払う、こういう内容が含まれております。 地方が自主自立して、みずからの裁量と判断で住民のための行政施策を行おう、こういう考え方が根底にあると思います。逢坂政務官がある場所でおっしゃっていますけれども、義務づけ・枠づけの見直しというのは規制緩和ではない、規制のレベルを国が決めていたのが地域で決めるようになる。地域で実情が違う、規制が強化されることもある、一方で緩和されることもある、そのままのこともある、まさにその責任を持つのが地方になる、こういうこと……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 地域の自主性及び自立性を高めるための改革の推進を図るための関係法律の整備に関する法案、一丁目一番地と言っていた地域主権の言葉を外してしまったので、至って長たらしい、わかりにくい法案名になってしまいました。 地域主権二次一括法ということで、義務づけ・枠づけの見直し、自治体の裁量権の拡大、地方債起債への一部届け出制の導入、基本的に私たちも異論を持っていないところであります。 それよりも、本委員会で起草される予定の法案について政府の見解をただしておきたいと思います。それは、運輸事業の振興の助成に関する法案。要するに、軽油引取税の暫定税率を徴収する……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 まず、原発事故についてお伺いをいたしたいと思います。 三月十二日の夜の一号機への海水注入について、菅総理は海水注入による再臨界の可能性を心配していた、こういうふうに細野総理補佐官がお話しになられています。それで、原子力安全委員長に助言を求めたら、可能性はゼロではない、こういうふうに言われたと。訂正云々、いろいろなことがきのうからきょうにかけてあったわけですけれども、可能性はゼロではない、こういうふうに班目委員長からも助言を得た。 当時、菅総理が再臨界を心配していた、こういうことは事実としてありますね。総理、イエスかノーでお答えください。
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 きょうは、復興基本法の自民党案について中心にお聞きをしたいというふうに思います。きのうの質疑でも取り上げる予定だったんですけれども、全く時間がありませんでしたので、きょうに質問を送らせていただきました。 きのうの質疑を聞いていると、何となく、最終的には政府が自民党案を丸のみする、そんなふうにも聞こえましたので、この自民党案の復興基本法が何を目指しているものなのか、こういうことを明らかにしていくことは非常に大事だというふうに思っております。 先日の本会議の趣旨説明で、石破茂自民党政調会長が、今後の我が国のあるべき姿を先取りする、こういうふうに……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 とうとう日本列島は梅雨入りをしてしまいまして、そして、早くも台風がやってまいりました。そこで、今お伺いをしなければならないことをお伺いしたいというふうに思っております。 かねてから各委員会で取り上げてまいりましたが、震災から二カ月余りたった被災地で今何が起きているか。今もなお十万人が学校の体育館等で避難所生活をしている、そして仮設住宅がおくれている状況なわけです。 その中で、さまざまな理由により、多くの被災者が避難所を出ていっております。どこへ行ったか。津波でやられた自分の家に戻ってしまっているわけです。 典型的には、二階建ての木造家屋で……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 菅総理、私は、この第一委員室で昨年の予算委員会で初めて相対したときに、菅さんを尊敬しています、こういうふうに言って質問を始めました。いろいろな毀誉褒貶があって、今や私自身も、菅総理を信任せず、そういう側に立っているわけですけれども、私は今でも、菅総理は自分に正直な、いわば政治家らしくない方だな、こういうふうに思っていますし、今もその気持ちは変わっていません。 先日の不信任案の賛成討論でも申し上げましたけれども、私が菅内閣を信任できない最も大きな理由は、原発事故直後から官邸に送信されていたSPEEDIの試算図や空間線量のモニタリングのデータがあ……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 平野復興担当大臣の御就任に当たっての所信に対する一般質疑ということでございまして、改めて震災復興のかなめの御重職を担われることに大いに御期待を申し上げたいというふうに思います。 大臣は岩手県選出であって、被災地の土地柄、被害の甚大さが肌で感じられる方であるかと思います。ぜひ被災地のため、また被災者のために頑張っていただきたい、こう思っております。 きょうは、復興関連でもう一つ、いわば抜てき人事がありましたので、その方の御出席をお願い申し上げております。浜田総務大臣政務官であります。 浜田政務官は、もともと鳥取県選出の自民党参議院議員だった……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。
四人の参考人の皆さん、本当にお忙しい中をありがとうございました。
質問を行わせていただいてまいりたいと思いますが、まず、永易参考人にお伺いをいたしたいというふうに思います。
震災が発生をした直後に大手銀行八行が東電への無担保融資一兆八千六百五十億円を実行しています。あのような状況の中でこの無担保融資を実行する、東電への融資をなぜ実行ができたのか、このことをまずお伺いしたいというふうに思います。
【次の発言】 今後、東京電力が、経営状況あるいは企業としてどういったことになっていくか、なかなか先が見通せない状況の中で、ある意味では一つの決断とし……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 菅総理の脱原発依存の方針についてお伺いをしたいと思います。 菅総理は、十三日の夕方、官邸で記者会見をし、こうお話しになりました。「これからの日本の原子力政策として、原発に依存しない社会を目指すべきと考えるに至りました。」「計画的、段階的に原発依存度を下げ、将来は原発がなくてもきちんとやっていける社会を実現していく。これがこれから我が国が目指すべき方向だ」、こういうふうに話したわけであります。 我が党の江田幹事長も午前中の予算委員会でお話ししましたが、脱原発依存、この方針については、私たちも基本的に同じであります。しかし、この肝心の脱原発依存……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 今回、みんなの党も含めた野党五党が参議院に提出をしましたいわゆる仮払い法案、原子力事故被害緊急措置法案が参議院で可決をし、衆議院に送られてきました。福島第一原発事故の被害者への賠償金を東電にかわって国が仮払いし、後で東電に請求をするという内容であります。 東電に任せていては賠償金の支払いが遅々として進まない。しかも、当然支払われるべき賠償金の支払いに東電が応じないというケースも出てきている。避難指示区域にある医療法人や学校法人、社会福祉法人等から三十件程度の請求について、四カ月たっても支払いに応じていないということであります。こういうことにな……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 まず、国家の方針を決めるに当たっての総理の権限についてお伺いをいたしたいと思います。 実は、日本国内閣総理大臣の権限は強大だというふうに言われてきました。不信任決議案の可決または信任決議案の否決以外にはやめさせることはできない、そして、立法府との間で国政遂行上の意見対立があれば、最終的には衆議院を解散して国民の信を問うことができるわけであります。仮に内閣の閣僚が反対をしても、総理が全閣僚を罷免して、兼務して、一人で解散をすることもできる、こういうことになっております。 今回の震災に当たっても、災害対策本部長、原子力災害対策本部長、すなわち、……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 瓦れき撤去に関する法案ということで、政府案、野党案、出ているわけですけれども、私たちみんなの党は衆法提出者の一員でありますので、政府にお伺いをしたいと思います。 瓦れき撤去、先ほどから、進んでいないということが言われているわけです。二千数百万トンもの瓦れきが仮置き場に搬入されたのは、四カ月たっても四割。そして、津波で破壊された漁港の施設等の瓦れきには大量の魚介類の死骸が含まれて、これが放置され、夏の暑さとともにハエを大発生させている。菅総理も江田大臣も、おくれているわけではないというふうにおっしゃってはいますけれども、しかし、被災地に行くたび……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 ようやく瓦れき撤去法案の与野党合意ができました。確認すべきポイントは、各会派の皆さんが質疑を通じて非常にクリアにしていただけたというふうに思います。ですので、私は、瓦れき撤去に付随した問題について幾つかお伺いをいたしたいというふうに思います。 まず、被災地におけるハエや蚊の発生についてであります。 被災地の瓦れきの山にハエが大発生しているのは御存じのとおりです。かつて夢の島のハエの発生駆除に当たられた専門家は、被災地は今、夢の島の上で生活しているようなものだ、こういうふうに指摘をしておられました。 特に、国立感染症研究所などの専門家でつく……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 前回、枝野官房長官に御質問をさせていただいたのは予算委員会のところだったと思うんですが、ちょうど、エネ庁長官の東電へのことし一月の天下りについて、形式的にはオーケーでありますが、こういう御答弁をいただいたのを思い出します。あの当時、こんなことになるとは思っていなかったわけでありますが、きょうは原発事故の問題を中心にお尋ねさせていただいてまいりたいと思っております。 まず、国際評価尺度におけるレベル7、この認識についてであります。 原子力安全委員会の代谷委員は、十二日の会見で、三月二十三日の時点で放出量がレベル7に該当する可能性が高いというこ……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 きょうは、総合特区法案ということで、内閣委員会の浅尾委員の差しかえで質疑に立たせていただきます。 また、きょうは実はほかの委員会と重なっておりまして、一日に四回質問することになっておりますので、質問順の御配慮を他の会派の皆さんに御協力いただきまして、まずもって御礼を申し上げたいというふうに思います。私は割となれっこなんですけれども、いずれにしても、質問を進めさせていただきます。 もともとは、これは、構造改革特区等々のさまざまな歩みを踏まえてこの総合特区という制度が設計されてきたものというふうに理解をしております。構造改革特区、さまざまな規制……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 菅総理のことしの初仕事は、何と、天下りの公認でした。一月四日、資源エネルギー庁の長官が、退職わずか四カ月で電力会社の顧問に再就職をしました。私たちから言わせれば、退官早々所管業界のど真ん中に天下りをしたのであります。 これについて、一月二十八日の参議院の本会議で、菅総理は、我が党の川田龍平参議院議員の質問に対して、天下りでないとは言い切れないので調べる、こういう答弁をされました。ところが、その後、一週間もたたない二月の二日に、枝野官房長官は記者会見で、経産省が確認したところ、電力会社の社長が本人に直接顧問就任を打診したもので、天下りではない、……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 税と社会保障の一体改革についてまずお伺いします。 消費税率引き上げを含む税制改正の決定及び実施の時期についてお伺いします。 菅総理は、きのう党首討論で、〇九年に成立した税制改正法の附則百四条にのっとって、消費増税を含む税制改正法案を一一年度末までに成立させる、こういう考えを表明されました。法案が成立しても、税と社会保障の共通番号などいろいろなことがある、こういうことで、法案が成立してもすぐ税率を上げるわけではない、こういうことも見解としておっしゃられております。 先日、我が党の江田幹事長の質問に対しては、菅総理は、税制改正実施のタイミング……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 まず、日ロ関係からお伺いをいたしたいと思います。 菅総理は、二月七日の北方領土の日に北方領土返還要求国民大会においてあいさつをされて、昨年十一月のメドベージェフ大統領の国後島訪問を許しがたい暴挙だというふうにおっしゃいました。すると、その後行われたラブロフ・ロシア外相と前原外務大臣との日ロ外相会談の後の記者会見で、ラブロフ外務大臣が、良好な雰囲気の中で会談を行いたかったがそうはならなかった、北方領土の日に受け入れがたい行為があったからだ、こういうふうに遠回しに、この菅総理の許しがたい暴挙という発言について、会談の雰囲気を険悪なものにさせた、こ……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 きょうは、四人の参考人の皆さん、大変貴重なお話をありがとうございます。 みんなの党は、統一地方選挙に向けて、農業アジェンダというのをつくりまして、農業政策の基本方針を明らかにしております。基本的な考え方ははっきりしておりまして、要は、減反政策を段階的に廃止する、そして米価を下げていくことによって、国内の需要を拡大するだけではなくて、輸出競争力を高めていく。こうした、価格支持政策から、直接支払いによる、財政負担による政策に変えていこう。一見、基本的には、民主党さんの農業政策の基本ラインに似通っている部分があるとも思うんですけれども、今後それを進……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 まず、総理また閣僚、そして政務三役の給与の削減についてお伺いをいたします。 昨年の参議院選挙のマニフェストでも、民主党は、政治家、幹部職員などが率先し、総人件費を削減、こういうふうに言っていたわけです。 しかし、このパネルを見ていただきたいんですけれども、これは平成二十二年の特別職と一般職の給与法に基づいてつくった表であります。総理大臣の給料は、月額わずか五千円、〇・二四%下げただけです。同じように、大臣も〇・二七%、副大臣〇・二一%、そして大臣政務官が〇・二五%。ちなみに、事務方のトップである事務次官も月額三千五百四十円、〇・二五%しか下……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 きょうは、まず、片山総務大臣の御発言と民主党のマニフェストの整合性についてお伺いをしたいというふうに思います。 二十二日の総務委員会で、片山総務大臣といろいろと御議論をさせていただきました。そのときの答弁を聞いていて、ちょっと驚いてしまったんです。淡々と片山大臣はお答えになられていたんですけれども、大臣が、民主党のマニフェストの根幹的な政策目標をいとも簡単に放棄するかのような発言を繰り返したからなんです。 まず、出先機関の原則廃止ということについてなんですが、言わずもがなですけれども、民主党のマニフェストの二〇〇九には「国の出先機関を原則廃……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 平成十一年の東海村ジェー・シー・オー臨界事故をきっかけにして、国の防災基本計画に基づき、コンピューターで原発事故の状況把握や進展予測を行う装置としてERSSというのが整備をされました。エマージェンシー・レスポンス・サポート・システム。例の放射能拡散予測のシミュレーションのSPEEDIのシステムも同時につくられております。ERSSは百五十億、SPEEDIは累計で百二十億もかかっている最新鋭のシステムだと思います。 四月の二十二日の経産委員会で、このERSSの予測データについて、今回、政府が全く入手できていないという答弁がありました。答弁によると……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 私は記者出身でございますので、事実をして語らしめたいというふうにきょうは思っております。 まず、一枚目のパネルをごらんいただきたいと思います。こちらは、五月六日に文部科学省が発表した、文科省及びアメリカのエネルギー省による航空機モニタリングの結果というものでございます。福島第一原発周辺の地表面へのセシウム134、137の蓄積量をマッピングしたものです。 この赤の部分、四月二十九日現在の値に換算して、平米当たり三百万から三千万ベクレルということになっております。それが福島第一原発から三十キロ圏の外にまで広がっている。さらに、黄色の部分、これが……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 本日、八月八日で、みんなの党、結党ちょうど二周年になりました。結党から三週間後の衆議院総選挙で五議席を獲得し、政党要件を満たした政党として国会での活動がスタートした日であります。おかげさまで、国会質問最多の私も、国会質問も百五十回を数えるまでになりまして、記念すべき日に質問の機会を与えられ、国民の皆さんに、この場をおかりして御礼を申し上げたいというふうに思っております。 まず、国際的な環境下でのマクロの財政金融政策の運営についてお伺いをいたします。現下の円高についてです。 先週は、一時、一ドル七十六円二十五銭という戦後史上最高値という円高の……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 きょうは、細野大臣に、いわゆる除染の問題を中心にお伺いしてまいりたいというふうに思います。 今月九日から十五日まで、震災復興特別委員会の海外派遣でウクライナ・チェルノブイリ原子力発電所を視察し、専門家からヒアリングを行ってまいりました。 ヒアリングでは、当時のソ連邦のウクライナ共和国の保健大臣だったロマネンコさん、また、当時の非常事態省の副大臣だったプリステルさん、また、現在の立入禁止区域管理庁、こういうものがあるんですけれども、このホローシャ長官、こうした方々からお話を聞くことができました。彼らの話でほぼ共通をしていたのは、除染を行って住……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 きょうは、本島先生、ありがとうございました。 私は完全に文系の人間ですので、こういうことにははっきり言えば門外漢なんですけれども、核融合と聞いて、私と同世代の議員の方もたくさんいらっしゃるので最初によた話をしますと、例えばアニメの「宇宙戦艦ヤマト」とか「機動戦士ガンダム」とか、こういうものというのは、基本的に小型の核融合炉をエネルギー源として駆動する、そういうものだと思うんですよね。こういうものが私たちが生きているうちに実現に向かって動き出しているというのは、本当にSFの世界を実感するような、そんな思いもいたします。 さて、これが本当にいつ……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 小宮山大臣とこの厚生労働委員会で初めての質疑をさせていただきます。よろしくお願いいたします。 大臣がかわるたびに、実は一つの同じ御質問をさせていただいておりますので、その質問を今回させていただきたいと思います。 現政権の新成長戦略では、グリーンイノベーション、ライフイノベーションという二つの柱が掲げられて、医療、介護、環境、農業、エネルギー、こういうことへの重点的な資源配分によって実質二%の経済成長を実現する、こういう考え方が示されていると思います。果たしてこれが本当に実現可能なことなのかということについて、前の細川大臣にもお伺いしましたの……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 今回、国民年金法等の一部を改正する法律等の一部を改正する法律案という、まあ摩訶不思議な法案が出てきたわけです。 平成二十一年改正所得税法附則百四条の規定にに従って、消費税を含む税制の抜本的改革が行われることを前提に、そこで確保された税財源を年金の国庫負担を二分の一に引き上げる財源として活用することをあらかじめ決める、まるで消費税増税の予約というか事前差し押さえのような法案だというふうに思います。こういうようなものが法案としてありなのか、提案をされた時点でそのように感じました。 附則百四条には、「消費税を含む税制の抜本的な改革を行うため、平成……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 きょうの委員会冒頭に、谷口三枝子さんの冒頭の陳述がありました。 より重い症状で、より長く苦しんできた被害者が、逆に、低い救済しか受けられない、あるいは救済が受けられないということは、どう考えても理不尽だと思います。これまで提訴ができなかったのは、国が何らの措置もとらずに放置してきたからではないでしょうか。にもかかわらず、提訴が遅かったとして救済に差がつけられるようなことがあってはならないと思います。 これに、いや違う、それは違うんじゃないか、こういうふうに言える人はいないのではないかと思います。国が何らの措置もとらずに放置をしてきたと谷口さ……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 派遣法改正案、まず、そもそも、現政権の発足時に民主、社民、国民新党で三党合意して最重要法案に位置づけてきた法案を、延々六国会も継続審議にしてきたわけです。それを、水面下の修正協議で、気がついたら、製造業派遣、登録型派遣、日雇い派遣の原則禁止というこの法案の目玉である部分を基本的に削除してきょうの修正案のようなものを共同提出で出してきて、しかも、きょう一日、朝と夕の細切れ質疑でそのまま採決してしまおうという、本当に信じられないやり方だというふうに思います。 私は、派遣法改正案原案にある製造業派遣の禁止、登録型派遣の禁止、日雇い派遣の禁止等の規制……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 前田国土交通大臣と初めてのこうした形での質疑を行わせていただきます。よろしくお願いいたします。 まず、震災に関連して、地方出先機関のことについてお伺いをしたいと思います。 震災対応に当たっては、市町村の機能が津波によって壊滅をする状況の中、すさまじい被害の状況を把握し、道路復旧等の緊急対応に奔走したのは、東北地方整備局のスタッフの皆さんだったというふうに思います。 道路啓開といって、これは災害マニュアルにはない言葉だそうですけれども、瓦れきに埋もれた道路を重機で切り開いて救援ルートを確保する。南北に走る国道四号線を縦軸にして、沿岸の主要都……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 津波防災地域づくり法案ということで、国交大臣の定める基本指針に基づき、都道府県が津波浸水想定を公表して、推進計画区域内での津波防災住宅等建設区、集団移転促進計画の作成や、全面買収方式での拠点市街地の整備ができるようにする。さらには、津波災害による被害の軽減のため、警戒区域、特別警戒区域のイエロー、オレンジ、レッドゾーンの網をかけて、都道府県知事は津波防護施設の整備、管理を行う、こういう中身であります。 まず、津波防護施設についてお伺いをしたいというふうに思います。 そもそも、どれだけの津波防護施設を、堤防、防波堤をつくればいいのか、それに関……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 十分間ということでありますので、平野大臣、また郡政務官にお伺いをしてまいりたいと思います。 ことしは、もちろん震災もありましたし、大変大きな災害が多発をした、そういう一年と思います。激甚災害指定されたものだけで、三月十二日に長野県北部地震というのがありましたが、これを初めとして、七月の新潟・福島豪雨、また七月には台風六号による高知県の被害、これは局地激甚災害指定をされています。さらに台風十二号、さらには台風十五号と、立て続けに起こっているわけであります。 こうした災害が起こるたびに、私は、復興大臣と防災大臣の兼務で果たしていいのかという思い……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 きょうは、参考人の藤井先生、ありがとうございます。 東日本大震災が発生をした三月十一日以降、このマグニチュード九の規模の地震とほかの地震との連動性、あるいは火山活動との連動性ということがいろいろ言われております。千百年前、八六九年の貞観地震の五年前、富士山が噴火をしている、こういうことを聞くにつれ、やはり火山の活動の活発化ということをしっかりと監視していかなければいけないな、こういうことを思っていたときにこの参考人質疑となりましたので、大変時宜にかなったお話をいただいたというふうに思います。 観測地点、観測施設の拡充強化、こういうお話をいた……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 きょうは、川端総務大臣に対する初めての大臣所信の質疑を行わせていただきます。よろしくお願いいたします。 野田内閣になって、野田総理初めての所信表明演説には、「地域主権改革を引き続き推進します。」と、一行しか書いていなかった。愕然としました。これは民主党政権の一丁目一番地だったのではないんでしょうか。 そんなことから、出先機関改革についてきょうはお伺いをしてまいりたいと思います。 出先機関の原則廃止ということについて、アクション・プランはできましたが、具体的な検討が進んでいる気配は見られません。先ほど橘委員が御配付をされた資料でも、今ごろは……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 今、答弁者の方々が入れかわっておりますので、冒頭、こちらから申し上げて、質問に入りたいと思います。 増税の前にやるべきことがある、これがみんなの党の基本姿勢であります。三次補正、復興予算の財源の裏づけとなる財源確保法には、復興名目の増税のメニューが国税、地方税とそれぞれ盛り込まれているわけですけれども、ほかに財源があるのにそれを使わず増税に走る政府・民主党の姿勢は、官僚主導の増税ありきだと言われても仕方がないと私は思います。 まず、川端大臣にお伺いをいたしたいと思います。大臣は、大臣就任以前からこの復興増税というのに賛成だったのかどうか、お……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 今、重野委員が御質問されたわけですけれども、それとはいわば全く逆のベクトルから御質問をさせていただくことになります。 今回、国家公務員給与の平均七・八%削減の特例法案を出したからということで、人勧のマイナス〇・二三%引き下げはやらないという話になっています。非常におかしな話だと思いますが、しかし、例えば自民党さんのおっしゃるように、この人勧無視が憲法違反だから守れというのも、これはまたちょっと違うというふうに思います。 人勧はあくまで勧告であって、勧告を受けて、最後は政府と国会で給与水準を決めればいい、こういう仕組みだと思います。現に、昭和……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。時間も押しておりますので、スピーディーに進めたいと思います。 まず、雑損控除についてお伺いをいたしたいと思います。 五十嵐副大臣、大変御多忙な中、御出席をいただきまして、ありがとうございます。 所得税法は、七十二条において、居住者またはその者と生計を一にする配偶者その他の親族で政令で定めるものの有する資産について、災害、盗難、もしくは横領による損失が生じた場合、その損失相当金額の一定部分を、居住者の総所得、退職所得、または山林所得の金額から控除する、こういうふうに雑損控除を定めております。 その者と生計を一にする配偶者その他の親族で政令で定……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 今月九日から十五日の日程で、この復興特の海外派遣で、ウイーンのIAEA本部、ウクライナのチェルノブイリ原子力発電所、そしてトルコの一九九九年の地震被災地の復興住宅を視察してきました。特に、ウクライナ・チェルノブイリにおける現地視察と専門家からのヒアリングは貴重な示唆に富むものでありましたが、それを受けての質問はあすの科学技術・イノベーション特別委員会で細野大臣にお伺いしたいと思っておりますので、この復興特ではそれ以外の震災復興にかかわる問題について幾つか質問をしたいというふうに思います。 震災復興に当たり、住宅の再建は最重要課題の一つだと思い……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 この株式会社東日本大震災事業者再生支援機構法案、もともとは参議院の野党が提出をした議員立法案、それが参議院で可決をして、衆議院に送付をされ、さきの国会冒頭で成立させる約束だったんですけれども、それもできず、きょう、ようやく修正案の復興特での委員会質疑、そして採決を迎えているわけであります。 参議院可決法案には、みんなの党も提出会派に名前を連ねております。ですから、我が党の桜内参議院議員に、きょうの質疑に発議者として答弁席に座っていただいております。 ところが、今回の修正案には、私たちは修正合意にも加わりませんでしたし、提出会派にもなっており……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 復興特区法案ということで、先ほど来、漁業特区が議論の対象になっておりますが、私は、なぜ農業特区というのが議論にならないのか、不思議でしようがないんですね。 きょうお配りをした、今お配り中ですけれども、資料がありますけれども、株式会社が農地を取得して農業に参入するには、農業関係者が議決権の四分の三以上を保有する等々の厳しい規制がかかっているわけです。 しかし、考えてみますと、もともとの被災地の農業、農村の姿というのはどのようなものだったか。過疎と高齢化が進行した、このままでは担い手不足によって農業もじり貧になってしまう、そういう典型的な場所だ……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。おはようございます。 復興特区法案ということで、きょうは、質疑順を御配慮いただいて、トップで質問をさせていただきます。大変ありがとうございます。 今回の復興特区法案については、条例による法律の上書きということについてかなりの突っ込んだ議論が行われてきました。その結果、先ほどの理事会で民主党、自民党、公明党の三党の修正協議に基づく修正案が示されまして、先日高木美智代先生の本会議での代表質問でも提案をされました、復興特別意見書を国会に提出する、そうした形で特別立法を速やかに行っていく、こういうスキームが盛り込まれることになったようであります。 こ……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 本日の委員会には、民主党、自民党、公明党の合意に基づく修正案が提出をされておりまして、これはこれで私たちから見ても賛同できる修正内容も見られると思います。しかし、それを質疑の対象とするよりも、根本的な、復興に当たっての国の上から目線性について改めて指摘をしておきたいというふうに思います。 本法案の質疑で平野大臣は、あくまで地元の自治体が主体となった復興を進める、こういうことを繰り返し述べられております。しかし、被災地の自治体では、どのような形での復興を進めていくのかという復興計画をいまだ策定できていない自治体も多い。たしか、十月時点で、被災三……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 平野大臣、お疲れさまでございます。 復興庁設置法案でありますが、復興基本法に設置が明記をされたものです。私たちはあのとき、東日本復興院をつくる、復興基本法の対案を提出しましたので、政府案はもちろん、民自公による修正案も不十分だというふうに考えてきましたが、今回の復興庁設置法案は、その民自公の修正案までも換骨奪胎しているものだと思います。 本法案における復興庁の所掌事務は、「復興のための施策に関する基本的な方針に関する企画及び立案並びに総合調整」となっております。一方、成立した復興基本法の文言は、「復興に関する施策の企画及び立案並びに総合調整……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 きょうは、復興庁設置法案についてお伺いをいたします。 もともとは、六月に成立をした復興基本法に復興庁の設置が明記されたものであります。これに基づいて復興庁設置法案の政府案が提出されたわけですけれども、もともとの復興庁のイメージとはかけ離れたもので、骨抜きにされてしまっていると思います。 パネルを見ていただきたいと思います。 これは、復興庁の所掌事務、要するに何をやるかということであります。 復興基本法では、復興施策の企画立案、総合調整、そして、実施に関する権限が復興庁に付与されていた。つまりは、復興事業を企画立案し実施する権限を持った、……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 日本に必要なのは、攻めの開国だと思います。したがって、みんなの党はTPP交渉参加に賛成であります。しかし、現政権は、ここまで意思決定をぐずぐずおくらせることによって、みずからに不利益な状況をつくり出しているではありませんか。 TPP、何のために交渉に参加をし、何のためにパートナーシップを結ぶんですか。日本は再び成長国家となる、稼げる国にする、これが目的だろうと思います。しかし、現政権には、成長国家を目指した改革の絵姿がまるでないではありませんか。 農業について伺います。 自給率アップといいながら、減反でどんどん農地をつぶしている。減反政策……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 きょうは、政治と金の集中審議でありますが、あえて個人スキャンダルの質問は行いません。そのかわり、政治資金に関する構造的な問題をお尋ねしたいと思います。 まず、一枚目のパネルを出してください。 東電を初めとする電力会社からの民主党、自民党に対する献金の実態が書いてあります。 二〇〇八年から二〇一〇年の三年間で、自民党には三億七千五百万円、民主党には九千八百六十六万円。民主党がやや少ないように感じるかもしれませんが、電力会社の労働組合やその上部団体の電力総連の政治活動費は、実に去年一年間だけで七億五千万円。七億五千万円ですよ。電力労組はもちろ……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 朝方の理事会も欠席をしてしまいまして、大変申しわけありませんでした。きょうは一日五つの質疑を抱えておりまして、この後、実は総務委員会で採決もあるということで、予定の時間を恐らく余して終了せざるを得ないということをあらかじめ申し上げておきたいと思います。 イノベーションに関して、古川大臣が所管をされておられるわけですけれども、イノベーションというのは必ずしも科学技術だけの問題ではない。例えば、アイチューンズという音楽流通のプラットホームをつくったことがアップルのイノベーションだったわけです。 新しいビジネスというのはどういうふうに生まれてくる……
○柿澤議員 みんなの党の柿澤未途でございます。きょうは、委員外発言ということでこういう時間を与えていただきまして、まことにありがとうございます。 まず、衆法提出者の自民党さんにぜひお伺いをしたい、こういう点がございます。 一月三十一日の政府提出法案の閣議決定に当たって、国会事故調の黒川清委員長は次のような声明を出しております。国会事故調は、その設置法において、今般の事故を踏まえた行政組織のあり方の見直しを含む提言を行うことを任務の一つとしている。その国会事故調が調査中であるにもかかわらず、行政組織のあり方を定めた法案を政府が閣議決定してしまうというのは、これは私には理解できません。こういう……
○柿澤議員 みんなの党の柿澤未途でございます。 再び委員外発言の機会を与えていただきまして、ありがとうございます。 内閣提出の原子力規制庁法案、自公の原子力規制委員会法案、修正協議で一本化が図られ、新たな法案が提出をされました。きょう、採決も予定をされているわけであります。 しかし、なぜこれほど急ぐのか。規制組織のあり方を含めた提言を行うこととなっている国会事故調の提言が今月中には出てくるわけです。黒川委員長をお呼びして話を聞いて、法案をつくればよいではありませんか。なぜ、国会事故調が結論を出す前に急いで法案を通そうとするのか。国会事故調の提言が出てしまうとよほど都合の悪いことでもあるの……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 野田総理が脱原発、再稼働反対デモの主催者のグループのメンバーと面会するという意向を示しておられる、このように報じられております。一体、政府の姿勢というのはどうなっているんでしょうかね。会って、何を話すんでしょうか。一体、政府が何を目指しているのかということが甚だわかりにくいというふうに思います。 思い返してみると、当時の菅総理の、世に言う脱原発会見というのがありました。二〇一一年七月十三日、首相官邸で記者会見をされた。原発に依存しない社会を目指すべきだと考えるに至った、計画的、段階的に原発依存度を下げ、将来は原発がなくてもやっていける社会を実……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 先日の予算委員会の集中審議でも取り上げさせていただきました、これから採決が予定をされてもいます派遣法の改正案に関連してお伺いをいたしたいと思います。 先日の予算委員会集中審議では、マニフェストの検証ということでありましたので、派遣法改正案に関連する専門二十六業務派遣適正化プランについて質問いたしました。 検証してみると、驚くべき数字が出てくるわけです。適正化プランと疑義応答集に基づく労働局の是正指導によって、期間の定めなき派遣で働き続けることができなくなり、雇用契約が一旦は終了した人が二十六万人。二十六万人の官製派遣切りだということを申し上……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 現下の厳しい雇用情勢に対応して労働者の生活及び雇用の安定を図るための雇用保険法及び特別会計に関する法律の一部を改正する法律案、長ったらしい、説明的な名前であります。要するに、前置きをつけて、三年間の暫定措置として認められた給付日数の延長や、雇用保険二事業への積立金の流用といいましょうか、借用といいましょうか、この延長を認めてもらいましょう、こういうものだというふうに言っていいと思います。 しかし、そもそも、この雇用保険二事業についてなんですけれども、二〇一〇年の特別会計仕分けでは、雇用調整助成金を除き、これは特別会計の事業としては行わない、こ……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 今回の児童手当法改正案は、要するに、マニフェスト撤回の民自公の協議の一環として、子ども手当を白紙にして、かつての児童手当を復活させるもの、こういうふうに考えられております。 児童手当法の改正として行われ、所得制限もついたし、名称も児童手当に戻った、自民党、公明党の完全勝利だ、こういうふうに見ることもできるし、いやいや、所得制限はするけれども五千円は当面支給するんだ、支給額も前進している、子ども手当の理念は死んでいない、こういうふうに強弁をすることもできる。要するに、玉虫色の合意なのではないかと言えると思います。 報道によれば、この法案の政府……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 きょうは、国民健康保険法の改正案、日切れ法案でありますが、年度またぎが決まってしまったようであります。その法案の内容も、市町村国保の厳しい財政状況を何とか乗り切るための、その場しのぎと言ったらなんですけれども、そういう感の拭えないものになってしまっているというふうに思います。 まず、法案では、市町村国保の共同事業、保険財政共同安定化事業について、三十万円超からだったのを一円以上にして、全ての医療費に拡大する、こういう措置がとられております。 このように、都道府県単位の国保の財政運営にしていくことについてはどのような利点があるというふうに考え……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 がん対策推進基本計画の次期計画案が先日答申をされました。これを受けて、きのう、国会がん患者と家族の会が開かれました。きょう御出席の厚生労働委員の方々も多く御出席をされておられましたが、ここで、がん登録の推進に関する強い要望が、患者会の皆さんや日本医学会からありました。 いわく、我が国のがん罹患率は十五府県の二〇〇六年の登録情報を用いて推計しており、五年生存率に至っては、一九九九年から二〇〇二年のわずか六府県の集計値を全国値として用いている、不確かかつ古いデータを用いて国も都道府県もがん対策を行っている、そもそも、がん患者の数すら正確には把握で……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。
税と社会保障一体改革担当の岡田副総理に御出席をいただいております。
まず、基本認識をお伺いしたいというふうに思います。
社会保障制度の本質は、市場経済における経済活動の結果として生じた所得分配の不平等を是正する所得再分配、これにあるというふうに思います。これに岡田副総理も御異議はないというふうに思いますけれども、いかがでしょうか。
【次の発言】 これは、目的と手段という話かもしれません。社会保障制度の本質的な部分の一つとして所得再分配という機能がある、こういう認識を共有できたというふうに思います。
所得再分配、富の再分配、こういうことにつ……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 私たちみんなの党は、この障害者自立支援法の一部を改正する法律案、事実上そう言っていいと思いますが、これについて、昨日、最終的な議論を行って、反対することを決めました。 誤解のなきよう言えば、障害者施策の進展に反対するものではありませんし、また、この法案が一定程度それに寄与するものである、難病患者も含めた障害者の皆さんの地域の自立した生活と自己選択、そして就労等を通じた社会参加の促進が一定程度図られる、そういう内容であることは私たちは認めたいと思います。 しかしながら、民主党が障害者自立支援法の制定時に反対をし、その廃止をマニフェストに掲げて……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 労働者派遣法改正案が民自公の骨抜き修正で可決、成立しました。そのときに、関係者の目は既に有期労働契約法制の議論に移っている、派遣法改正案が決着しないと次に進めないから急いでいるんだろう、こういうふうに指摘をしました。今回の労働契約法改正案の提案に至る流れを見ると、そのとおりだったんじゃないかな、こういう感慨を禁じ得ないわけであります。 民主党政権になってから、雇用に関する規制強化の流れが顕著になっております。しかし、エコノミストで大和総研顧問の原田泰さん、きょうお配りをさせていただいている、ホームページで紹介をしたOECDのデータによると、こ……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 きょうのこの質疑に当たっては、いろいろ、質問の順番あるいは時間等の御配慮をいただきました。委員長初め理事会の皆さんの御配慮に感謝を申し上げたいというふうに思います。 高年齢者雇用安定法の改正案ということで、言ってしまえば、またしても雇用に関する規制強化の法案であるわけですよね。こういうことをやって高齢者を含めたより多くの人に安定雇用がもたらされる、こういうふうに思っていらっしゃるんでしょうか。 これまで何度も、つい先日もですけれども、エビデンスに基づいた政策立案になっているのかということを問うてまいりました。 関西経済連合会は、二〇一三年……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 きょうは質問順の御配慮をいただきまして、委員長、皆様方各位の御配慮に感謝を申し上げたいと思います。 先日も予算委員会の分科会で気象庁のことを取り上げさせていただいたんですが、きょうもちょっと気象庁に関連して幾つかお伺いをしていきたい、こういうふうに思っております。 三月九日に気象庁が一つの発表をしております。三月十一日、震災から一周年のちょうど二日前に当たります。「東北地方太平洋沖地震を含む津波観測データの分析調査を進めてきた結果、津波発生の監視モニターに利用していた沖合の水圧式津波計を津波警報の発表へ活用する暫定的な技術の目途が立ったこと……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 今回の法改正は、昨年の震災で都心部における避難者と帰宅困難者が大量に発生したことから提案をされたものだというふうに思います。 しかし、そもそも立法趣旨の違う都市再生特措法の改正案として提案されることに、いささか違和感を感じるところもございます。首都圏における帰宅困難者の発生は六百五十万人というふうに想定をされており、これだけの規模の帰宅困難者にさまざまな形で対応しようとすると、独自の新法が必要であるようにも思われますし、また、そういう観点からの検討も震災以降進められたのではないかというふうに思うんです。 そもそも目的の違う都市再生特措法の法……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 あしたから北朝鮮の人工衛星の発射予告期間に入ります。報道によれば、予告期間の初日のあすにも打ち上げがあるのではないかと言われております。そんな中でこの国交委員会の一般質疑が開会をされることとなりました。みんなの党は衆議院では外務委員会にも安全保障委員会にも議席を有しておりませんので、きょうは外務副大臣にこちらにお見えをいただいております。 北朝鮮の人工衛星発射計画と時期を一にして、特定船舶の入港の禁止に関する特別措置法に基づく北朝鮮籍船舶の入港禁止措置の一年延長を閣議決定されております。国交省の説明資料を見ましても、拉致問題解決に具体的な行動……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 三人の参考人の皆さん、きょうはお疲れさまでございます。 もう本当に痛ましい事故で、防音壁に突き刺さったあのバスの映像は目に焼きついて離れません。犠牲になった皆さん、おけがをされた皆さん、被害に遭われた皆さんの悔しさ、怒りを思うと、言葉にならないものがあります。 先ほど来、バス協会副会長の小田参考人から、行き過ぎた規制緩和、こういうお話がございました。中島委員からも同趣旨のお話がありました。安部先生からも、認識としては共通したものが語られております。行き過ぎた規制緩和により不良事業者が多数参入をして事故が増加した、行き過ぎた規制緩和が事故の原……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 今回、EUが、核開発疑惑への制裁として、七月一日から域内保険会社のイラン産原油の輸送に係る再保険引き受けを禁止する、こういう方針になり、タンカー事故時の賠償金を政府が肩がわりする、こういう法案が仮に未成立だった場合、日本のタンカーが航行不能となりかねない、こういう状況なわけです。この状況に立ち至った以上、遅きに失した感はありますけれども、特措法案、これはやむを得ないものとして賛成をしたいというふうに思っております。 しかし、ちょっとよくわからないところも正直あるんですね。今お配りをさせていただいている資料をごらんいただくと、実は、日本だけでは……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 羽田雄一郎国土交通大臣、御就任おめでとうございます。 時間もないので本題に進みたいと思いますが、マンション管理適正化法をめぐる問題を質問いたしたいと思います。 二〇一〇年二月二十六日のこの国土交通委員会で、マンション管理適正化法成立十年を期して、私の調査に基づく具体的な事例をお示しして、当時の前原大臣に御質問させていただきました。その際、前原大臣からは大変前向きな、よい御答弁をいただきまして、また、大臣の直接の指示により分譲マンションの政策に関する意見募集が行われることともなりました。この三年間、私も数えてみると通算二百三十一回、国会質問を……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 実は、私も新名神の話を取り上げる予定でございまして、今、穀田先生の御質問を聞いておりまして、同じようなスタンスからの質問で、先日、予算委員会でも取り上げましたが、賛同できる部分が多々あったという、大変意外なものがございました。 羽田大臣も御記憶だと思いますけれども、七月十二日の予算委員会で、民主党政権によるコンクリート復権が目立っている、こういう質問をさせていただきました。そのときは、民主党政権になってから着工凍結をした整備新幹線三路線のことを主に取り上げたんですけれども、今回は、先ほどおっしゃられたように、小泉政権のとき、二〇〇三年から足か……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 都市の低炭素化の促進に関する法律案は、認定低炭素住宅に関する住宅ローン減税の優遇や、蓄電池や蓄熱槽の容積率不算入を定める、これにより、環境性能の高い、いわゆるエコ住宅等の普及を進めよう、こういう目的であります。 同様の目的で行われた事業として、エコカー減税、エコカー補助金というのがあります。 環境省から横光先生にお見えをいただいていますけれども、エコカー減税、エコカー補助金は、ハイブリッドカー等環境性能の高い自動車への買いかえに優遇措置を講じるものであります。物すごく人気があって、一兆円近くの予算枠が使い切られている。しかし、これは、大変人……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 二〇〇九年以来、本委員会を初めとして、おかげさまで二百五十回ぐらいの国会質問をしてきたんですが、私の初めての国会質問は、この委員会におけるJALの経営破綻に関する質問でした。それ以降も、会社更生法と公的支援を併用するという例のない手厚い対応で国がJALの経営を救済する、これが本当に正当化されることなのか、また、更生計画の妥当性についてもいろいろお尋ねをさせていただいてまいりました。 また、今もお話がありましたが、公的支援を受けたエアラインが存続し、事業を行うことで、競争環境をゆがめる、こうした懸念についても御指摘をさせていただいてきたところで……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 三人の参考人の皆さん、本当にお疲れさまでございます。私がラストバッターでございますので、十五分間おつき合いをいただきたいと思います。 JALの二〇一一年の最終利益一千八百六十六億円というのは、世界のエアラインの利益の三分の一か半分か、そんな割合を占めるものだそうであります。自力経営をしているANAは二百八十億円、六・六倍の差がある。 五千億円の債権放棄で、有利子負債は二〇〇八年に一兆四千億円あったのが、二〇一一年には二千億円になって、自己資本比率は四〇%と、今や、世界のエアラインでもぴかぴかの健全経営をJALはしていることになる。このままい……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 四人の皆さん、本当にお疲れさまでございます。きのうに引き続き私がラストバッターでございますので、あと十五分間おつき合いをいただければと思っております。 交通基本法の成立を先取りする形で、今、社民党の中島委員からもお話がありましたが、地域公共交通確保維持改善事業、交通サバイバル戦略ということで、平成二十三年度三百五億、そして平成二十四年度三百三十二億が計上されております。過疎化や自家用車の普及に伴う乗客減少で赤字にあえぐ地方の公共交通を、廃止に追い込まれて住民の足が失われてしまうのを避けようということで、国の予算をふやして公共交通の経営を支えて……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 きのうの国土交通委員会においても、津波警報の六メートルといういわば過小評価の警報が、沖合の海底に設置されている水圧式津波計の津波観測データがあったのに速やかに修正されなかったのはなぜかということについてお尋ねをしました。 また、加えて、約十五分後には計算をされるモーメントマグニチュードを使って津波警報の続報を発表するはずが、測定範囲を超えて地震計の針が振り切れたためそれができなかった。というより、警報の六メートルよりもっと大きな津波が来る可能性について、わかっていながら知らせなかったのではないか、こういうことを指摘させていただきました。 き……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 私も、二月十三日、本委員会の視察で、新潟県の十日町市、長野県の栄村の大雪被害の状況を視察に行かせていただきました。栄村は、かつて私もNHKの長野放送局の記者時代に、やはり三メートル超の積雪があって、取材に入ったことがありましたので、それ以来目の当たりにするこうした積雪の状況でありました。 今もお話がありましたが、新潟県の泉田知事からお話を聞いたんですけれども、平成二十二年度の新潟県における除雪関係費の社会資本整備総合交付金の交付決定率が三三%という異例の低さだった、百三億円に対して八十億円県で負担しなきゃいけなかった、こういうことだったという……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 きょうは竜巻被害に対する質疑が主でありますが、私は、残念ながら先日の竜巻被災地に対する視察に同行できませんでしたので、ちょっと別な問題をお伺いさせていただきたいというふうに思っております。どうぞよろしくお願いいたします。 私は、地元は東京です。大都市東京、首都圏の防災対策についてお伺いをしたいと思っております。 震災の発生で、首都直下型地震の発生確率が高まった、マグニチュード七の地震の発生確率が三十年以内に七〇%、こう言われてきたわけですけれども、今や、四年以内に七〇%に高まった、こういう東大地震研究所の発表もありました。首都直下型地震の場……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 今回の災害対策基本法の改正は、震災の教訓を盛り込んだものであります。今後、大規模災害の発生の可能性は待ったなし、なおかつ切迫してもいる。したがって、できるものから先にということで、包括的な改正に先立って今回の改正案が提案される運びとなりました。この点、評価できる部分もありますけれども、積み残しの論点を幾つか指摘をしておきたい、このように思います。 震災の発災直後、津波で壊滅をした市町村の機能が停止、失われた。どういう被害が出て、現地では何を必要としているのか、把握すらできない状態に陥ったわけです。 そのときに、多くの関係者が当時その有効性を……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 今月十八日の災害特の委員派遣では、私は熊本の方に行かせていただきました。被害の甚大さ、また犠牲の大きさに改めて本当に胸を痛める思いをいたしました。お亡くなりになられた方々にお悔やみを申し上げますとともに、今も被災して生活を送っておられる皆さんにお見舞いを申し上げたいというふうに思います。 阿蘇市や南阿蘇村では、阿蘇山のカルデラの外輪山の山裾の斜面が崩れて土石流として住宅に押し寄せた光景を幾つも見ました。これは、遠くから見ても杉の植林をしたという外輪山の緑の斜面が爪でひっかいたように崩れている箇所を無数に見つけることともなりました。 きょうは……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 きょうは、民主党政権が掲げる新年金制度についてお伺いをしたいというふうに思います。 言うまでもなく、この新年金制度というのは、七万円の最低保障年金の支給が核であります。「新制度の財政試算のイメージ」というものでは、年収に応じて四つのパターンを示しております。 その中で、最低保障年金の支給を年金受給者の半分に限定することを基本にして、生涯平均年収五百二十万円で最低保障年金がゼロになる、こういう案を中心に制度設計が進められている、こんなふうにも報じられております。 この財政試算なんですけれども、試算に当たって使っているものが、平成二十一年の財……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。
きょうは、子ども・子育て新システム法案及び関連法案についてお伺いをいたします。
まず、基本中の基本なんですけれども、この法案の提出意図の主要な部分に待機児童問題の解消がある、こういう理解をしていいのかどうか。まず、真っ先、冒頭にお伺いをしたいと思います。
【次の発言】 大臣も私も東京の人間ですから、待機児童問題の深刻さ、それが子育て世帯に与えている大変な負担感、こういうものは御理解いただけるだろうと思います。
私は、これだけの大改正を行う以上、この子ども・子育て新システムの導入によって、やはり待機児童問題の解消につながっていかなければならな……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 今回の東日本大震災に対処するための平成二十三年度分の地方交付税の総額の特例等に関する法律の一部を改正する法律案、要するに、国税収入の上振れで生じた交付税原資の法定五税の増分三千六百八億円、それと、二次補正の特別交付税に積んだ四千五百七十三億円のうちの一千億円、計四千六百八億円を翌年度に繰り越すための法案、いわば余した地方交付税の繰り越し法案ということが言えるかと思います。震災もあり、特例的にふやしたら、結局余しちゃいました、使い切れませんでした、だから来年度に繰り越します、こういうわけであります。 それで、平成二十四年度予算を見ると、地方交付……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 二十分しかありませんので、前置きは全て省かせていただいて、今回の法案は消費税増税とはリンクしていないと言っていますけれども、テレビでは、民主党の要職にある方が、身を切る改革だ、こういうふうに言っておられる。無関係というのは、私は強弁ではないかというふうに思います。そして、そうあるべきでもないというふうに思います。 国民に負担をお願いする消費税増税は恒久措置で、国家公務員給与削減は二年間限定、これでは国民の理解は得られないというふうに思いますが、今回の措置をなぜ恒久的な措置として提案をしなかったのか、総務大臣にまず御見解をお伺いしたいと思います……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 川端大臣以下政務三役の皆さん、長時間本当にお疲れさまでございます。 きょうは、周波数オークションの話をしたいと思います。 この間、原口大臣、片山大臣、歴代の大臣にこの件について質問をしてきて、原口大臣からは、思わぬ踏み込んだ前向きの答弁をもらって喜んだり、片山大臣になって、関心の薄い答弁でがっかりしたりしてきたところです。そして、昨年十一月の事業仕分けがあり、それをうっちゃるかのような川端大臣の御答弁がありました。 現在、野田内閣の目指しているのは、税と社会保障の一体改革と称する消費税の増税であります。そして、増税の前提として税外収入の確……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 きょうは、地方税法改正案、また地方交付税法改正案等、予算関連法案に関する審議でありますが、今回の地方交付税法改正案には、なぜか当せん金付証票法の改正案がセットでつけ加えられているわけです。 その理由は後でお聞きをしたいと思いますけれども、まず初めに、今回の改正案の立法趣旨についてお伺いをしたいというふうに思うんです。 当せん金付証票、宝くじの最高金額の倍率制限の緩和措置、最高五百万倍ということですから、つまり、一枚三百円なら最高賞金十五億円に引き上げられるわけですね。そういう計算になりますよね。その理由として、近年の売り上げが低迷をしている……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。
きょう、野田総理に対する二度目の御質問になります。
きょうは、この総務委員会に野田総理の御出席をいただいているわけでありますが、まず総理にお伺いをいたしたいと思います。
税と社会保障の一体改革に関連をして、まさに焦点である消費税の増税法案を今月中、三月中に閣議決定して国会提出する、この方針には変わりありませんか。お伺いいたします。
【次の発言】 提出した法案については早期成立を図っていく、こういう立場でよろしいですよね。うなずいていただいております。
さて、昨年十一月二十二日の総務委員会において、私、福田総務政務官にこうお尋ねしました。福……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 平成二十四年度NHK予算、受信料の一〇%の還元を言っていたNHKが、本来であれば、公約どおりに受信料の一〇%の引き下げをやらなければいけないのに、結局、値下げはするものの、一〇%には満たない水準でお茶を濁している。しかも、値下げ幅を大きく見せかけるようなトリックまでやっています。 これは、平成二十四年のNHK収支予算と事業計画概要版です。これを見ると、地上契約については百二十円引き下げ、八・九%の値下げだということが書いてあります。でも、衛星契約は二千二百九十円ですから、百二十円引きだと二千百七十円、五・二%の引き下げにしかならないはずであり……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 きょうは、NHKの方に来ていただいております。 NHKについては、先日、一般サラリーマンの雇用者報酬に合わせた一人当たり人件費ベースで計算をすると、一般サラリーマンが四百四十万円に対して、千七百八十万円になる。単純な給与水準でも、一千百八十五万円。四百四十万円の人から受信料を取って、一千七百八十万円の人件費を払うのは、皆様のNHKと言うけれども、国民の感覚からは遊離しているのではないか、こういうふうに申し上げました。 NHKの公共放送としての存在意義は突き詰めると何か。記者だった私は、災害と選挙だ、こういうふうに教わりました。その二つについ……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 今回の法案は、被災地の合併市町村に対して去年認められた合併特例債の発行期限の五年延長を全国の合併市町村に対しても認めるものであります。これで、全国の合併市町村の発行期限は十五年、被災地の合併市町村は二十年ということになるわけです。 その背景として、これは朝日新聞の記事ですが、「被災地以外の自治体も、震災を受けて予想される地震の規模や津波の高さを全面的に見直す必要に迫られている。特例債を当て込んでつくる新庁舎などの設計や建設が滞るため、自治体側から「計画見直しが間に合わない」といった声が続出していた。」こういうふうに書かれております。 しかし……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 今回の消防法改正案は、震災を受けて提案をされたような印象でありますが、しかし、中身を見ると、むしろ、二〇一〇年五月に行われた事業仕分けの結果を受けて行われる、いわば仕分け対策の法改正といったニュアンスが強いものではないかと思います。 そこで何が言われていたか。 消防用設備の検定業務が、日本消防検定協会に権限付与されて、事実上独占をされている。そして、防火管理者、防災管理者、消防設備点検資格者、防火対象物点検資格者、消防関係の資格や認定がやたらと多い。それらは、日本防火協会、日本消防設備安全センターが権限付与されて、民間の受講者から受講料を取……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 きょうは一般質疑でありますので、私は、若干大きな制度の議論をしたいというふうに思います。 鳩山内閣で官房副長官を務められた松井孝治参議院議員が、来年の参議院選挙に出馬せず、引退する意向であるということが報じられています。引退表明後の産経新聞のインタビューに、民主党政権の混迷の原因として、このように答えておられます。国民が求めていたのは国の統治機構を変えることだ、それを進める姿勢が見えないまま、従来の制度の中で財源の帳尻合わせに終始している。私は、まさにそのとおりなのではないかというふうに思うんですね。 統治機構という点でいうと、最近、大阪都……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 きょう提出をされました地方自治法改正案の修正案で、政務調査費の政務活動費への名称変更というのが提案をされているわけです。 この政務調査費というのは、いろいろな形でたびたびマスコミを騒がせてきた、こういうものだというふうに思います。 調査研究に使わなければならないとされているこの政務調査費を高級店での飲食代に充てたとか、それでバイクを買ったとか、調査研究目的だからということで本を買って、その代金を、領収書を添付するというのは認められるだろうということで、いろいろ地方議員の方々も御苦労されて、そうなっていたんですけれども、ある日、この本につけら……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 きょうは、大臣所信に対する質疑、これから福島復興再生特措法案の審議にも入ることになるわけであります。 三・一一の被災者の中で、福島県の被災者は、東京電力福島第一原発事故によって放出された大量の放射性物質によって、他とは違う、しかも長期にわたる生活への多大な影響をこうむっていると思います。帰還の見通しもつかず、みずからがどれだけ被曝したのかはっきりわからない中で、健康にも不安を抱えながら、離れた地での避難生活を送っているわけであります。 こうした損害については、加害企業である東京電力に一義的に賠償に応じる義務、責務があるわけですけれども、原発……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 きょうは、福島復興再生特措法案の審議入りであります。昨日の大臣所信質疑でも取り上げました原子力賠償紛争解決センターの問題について、まず、続きをやると言いましたので、取り上げたいと思います。 きのうも申し上げたように、センターへの和解交渉の申し立ては、二月末で千件を突破、加速度的にふえております。申し立て件数は、早晩、このままどんどんふえて、一万件に達するだろうということをセンターの仲介委員の弁護士の皆さんは予測しております。賠償案件は百万件以上。潜在的に紛争性のあるものだけでも十万件以上に上るはずでありますので、そうしたことも可能性としては十……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 福島復興再生特措法案、きょう、ここに民自公の修正案が出てきました。ここに、第一条、「これまで原子力政策を推進してきたことに伴う国の社会的な責任を踏まえて」、こういうふうに条文に明記をされたわけであります。国の責任の明確化ということは福島県も求めてきた部分でもある、私たちもそうあるべきだというふうに思ってきました。こういう形で修正が行われるということは、私は大変結構なことだというふうに思います。 しかし、であるとすればなおのこと、当初の政府案にはなぜ国の責任という部分が第一条には盛り込まれていなかったのか、こういうことをやはり問わなければいけな……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 本法案は、もともと、みんなの党の川田龍平参議院議員が、東大アイソトープ研究所の児玉龍彦先生などと連携してつくり上げた、去年の夏の議員立法、子どもと妊婦を守る法案が、ある種のプロトタイプともなっています。 それが今、かなりの時間と紆余曲折は経ましたものの、超党派の議員立法として成立しようとしているのは、その画期的な内容も含め、大変感慨深いものがあります。挙証責任の問題や、あるいはあらゆる選択をした人への等しい支援が行われるのかどうか、この法案の実効が上がるか、あるいは言葉だけのものになってしまうか、そういう意味では、政府の履行監視が非常に必要な……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 この復興特、久々の一般質疑であります。この一年余りの本委員会での議論をちょっと振り返ってみたいと思うんです。 まず、この委員会で議論をしたのは復興基本法でありました。それを踏まえて復興特区法ができ、やっと十二月になって復興庁設置法案が議論になった。 この間申し上げてきたのは、現地主導のスピード感ある復旧復興を進めるためには、現地に権限と財源を集めることだ、こういうふうに再三再四申し上げてきました。ですから、復興庁も現地に本庁を置くべきだと言ってきましたし、国にお願いして補助金をおろしてもらう形ではなくて、被災自治体みずからが手元で決済できる……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 八月一日の本委員会の委員派遣で福島県を訪れて、同僚委員らとともに県内の十七市町村の首長さんたちのお話を聞いてまいりました。もともと首長さんたちも住民の方々も、自分たちの声が国会に、政府に届いていない、こういう思いがあるなと感じておりましたので、現地視察ではなくて、このような首長さんたちからのヒアリングを実は私から提案させていただいた経過がありました。 案の定、大変厳しい言葉を浴びせられました。発災直後は対応し切れないほど来た国会議員が年を明けたらばったり来ない、地元は何にも変わっていないよ、変わったのは国会議員が来なくなっただけだ、こういうふ……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 先ほど来、田中防衛大臣に対する厳しい質疑が行われているわけですけれども、私は、別の案件についてお尋ねをしたいというふうに思います。 きょうは、震災と原発事故等に関する議事録の問題についてお尋ねをします。 そもそも、NHKが原子力災害対策本部の議事録について情報公開請求したところ、議事録は不存在という回答が政府から返ってきて、一月二十二日にNHKがこの事実を大きく報道したところから騒ぎが広がったわけです。原子力災害対策本部で何がどう議論され、誰がどう指示を出し、何が決められたか、その議事録が残っていない。およそ信じられない話だと思います。 ……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 大阪維新の会の船中八策、いわゆる維新八策が、きのうからばあっと報道されております。日本再生のためのグレートリセットと、頭書きはここに書いてあるんですが、統治機構のつくり直し、内政は地方に任せる、国の仕事は国の財布で、地方の仕事は地方の財布で、大都市制度、道州制、一院制、首相公選制、公務員を身分から職業へ、脱原発、TPP。掲げられている政策は、みんなの党が前から言っていた政策とことごとく同じで、これは著作権料をもらいたいぐらいだということを江田幹事長も言っているぐらいであります。 ただ、どうやらこの維新の会の船中八策というのが、各政党の評判はさ……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 きょうは、対中政策のお話をしたいというふうに思います。 きょうは、安全保障問題、在日米軍再編問題・北朝鮮問題等、こういうことの集中審議であるわけですけれども、しかし、この両テーマとも、極めて重要なファクターとして中国の存在があることは疑いのない事実だというふうに思います。 私は、中国が、東アジアの平和と安定に積極的に寄与して、国際社会において責任ある利害共有者、ステークホルダーとして信頼されることが重要だというふうに思います。 その点でいうと、今の共産党一党独裁の中国は、私たちと基本的な価値観を共有していない面がある。つまりは、自由、民主……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 四人の参考人の皆さん、本当にありがとうございました。十分間しか時間がありませんので、コンパクトにやりとりを進めてまいりたいというふうに思います。 十年以上前から、日本はもうすぐ財政破綻するんだ、こういうことが言われてきました。そう言われ続けながら、国債の暴落、すなわち長期金利の急上昇は、きょうに至るまで起きていないわけであります。それどころか、対ドルで円の価値、さっき実質レートの話もありましたけれども、少なくとも名目ベースでは上昇をしている。世界の投資家は、命の次に大切なお金を投じて、もうすぐ紙くずになると言われるような通貨を大量に買っている……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 きょうは、民主党政権は一体どっちなんだというのを二点聞きたいというふうに思います。 あらゆる問題について、前向きなのか後ろ向きなのか全然わからない、人によって言うことが違う、聞いている私たち、また国民は、一体どっちなんだというふうに思ってしまうことがたくさんあるというふうに思います。結局何にも前に進まないので、要するにこれはやる気がないということなのかな、こういうふうにも思わざるを得ない、こんな状況ではないかと思います。 まず、政権奪取の原動力ともなったマニフェストの、国家公務員人件費二割削減についてお伺いをしたいというふうに思います。 ……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 まず、食品の新規制値についてお伺いをいたしたいと思います。 放射性物質の暫定規制値について、食べ物五百ベクレル、飲み物二百ベクレル、キログラム当たり、こういう基準が、チェルノブイリ事故を経験したウクライナやベラルーシの数値と比べて大ざっぱでしかも甘い、これまで指摘をしてまいりました。ようやく今般、暫定規制値にかわり、食品百、牛乳五十、飲料水十、そして乳児用食品五十、こういう新しい規制値が決まり、四月から適用されるということになりました。 まず小宮山厚労大臣にお伺いいたしますが、この新しい食品の規制値について、厳し過ぎる、こういう意見もあるよ……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 まず、総理にお伺いをいたしたいと思います。 予算審議と並行して、福島復興再生特措法の審議が復興特別委員会で行われております。福島の復興再生、大変重要なことだと思います。しかし、だからといって、私は、除染をするから帰還をしなさいということを住民に強いることはできない、こういうふうに思っております。 そして、残念なことではありますけれども、今や、帰らない、また帰れないという人がふえている、これもまた現実かというふうに思います。一月末に帰還宣言をした川内村では、二十代では、帰らないという人が七二%に上っていると言われています。また、毎日新聞のアン……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 内閣の最重要課題であります税と社会保障の一体改革と称する消費税増税についてお伺いします。 とうとう修正協議で消費税率一〇%への引き上げが合意されたそうであります。しかも、税と社会保障の一体改革といいながら、社会保障の方は棚上げ、撤回、先送り。何に使うのか決めないで、増税だけは民主党、自民党で一緒になって先に決めてしまおうというのだから、これを見て、社会保障云々は結局増税の隠れみのだったのか、国民の誰もがそう思っているはずだと思います。 年金制度についてお伺いをいたします。 皆さんは、自民党政権の年金制度の見直しで提示された百年安心プランに……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 消費税増税法案が、民自公の修正案、三百六十三対九十六、圧倒的多数で可決をされました。民自公三党の議員が修正案の提出者として答弁席に座って、消費税増税の必要性を答弁する、こういう姿を見ていますと、まるで大連立の予行演習のように見えたわけであります。 さて、この消費税増税法案の修正案で、附則十八条、世に言う景気条項の修正が行われました。案文はパネルのとおりであります。 第一項、これは変わっていませんが、名目三%、実質二%の経済成長率が掲げられております。税率引き上げの時点でそれを達成していなくても増税できる、政府は何度も答弁をされています。 ……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 三井大臣、御就任おめでとうございます。 覚えていらっしゃると思いますけれども、私、数年前、都議会議員のころに、三井大臣に一つの案件を持ち込んだことがあります。精神科、心療内科における向精神薬の処方に関する問題です。 当時、抗うつ剤として処方されていたリタリンについて、塩酸メチルフェニデートを成分として中枢神経興奮作用を持つ、要するに覚醒剤と同じものだということで、精神科や心療内科に通ってリタリンの処方を受けて、大量に服用して薬物依存に陥り、自殺や他害に及ぶ事例が相次いでいる、精神科受診でかえって薬物依存者を生み出している、こういう現状を何と……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 今回の年金特例公債、年金つなぎ国債の法案は、特例公債法案に位置づけられた、れっきとした、特例公債、赤字国債を発行することになるわけです。年金交付国債から形を変えて、民自公の修正によってこういう形になっていったわけですけれども、特例公債の追加発行なら追加発行でいいのではないかというように思うんです。 なぜ、わざわざこの年金特例公債というのを特出しして、しかも、消費税増税により得られる収入というのを償還財源として特定しているのか。これは要するに、新規国債発行枠四十四兆円、この枠外に位置づけるという、財政上のテクニカルな都合に基づくものにすぎないの……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 特例公債法案の未成立を理由に、国は地方交付税の十一月分の支払いを延期する決定をしました。地方六団体は猛反発し、自治体は資金繰りに奔走する事態になっている。仕方がないんだ、財源がないから、赤字国債を発行できないからと。本当にそうなんでしょうか。そんなことがそもそも許されるんでしょうか、理論上。 総務省は、地方交付税を地方固有の財源というふうに説明をしている。七月二十四日の総務委員会で、川端総務大臣は私の質問にこう答えています。国税五税の一定割合が地方団体に法律上当然帰属するという意味において、国の財源ではなく、地方固有の財源という位置づけという……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 この三年間、おかげさまでといいますか、通算でいうと二百六十回ぐらい国会質問をやらせていただきまして、これがとうとう、いよいよ、ついに最後になります。来期はこういうことのないように、当然、当選して戻ってきたいんですけれども、みんなの党の勢力をぜひ拡大したいな、こんなふうに個人的にも思っているところであります。 最後の質問をさせていただきたいと思います。 今回の法案、退職手当の四百万円減額なんて胸を張っているわけですけれども、そもそも官民比較を全く違うベースに基づいてやっていて、全く不十分だというふうに思うんです。 企業年金一時金を含めた退職……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 きょうは、先日、内閣委員会の方に提出されました総務省さんの資料をベースに質疑を行わせていただきたいと思います。 今、委員、諸先生方のお手元にはその書類が配られていると思います。 まず、この一枚目の資料なんですけれども、退職勧奨を拒否した人数ということであります。本府省の課長・企画官相当職以上の者に関して、退職勧奨に応諾して退職した人数八十三人。そして、その隣の欄をごらんいただければわかるとおり、退職勧奨を拒否した人は、ゼロ、ゼロ、ゼロ、ゼロ、ゼロ、ゼロ、ゼロということで、ゼロ人ということになっています。要は、退職勧奨を拒否した方というのはゼ……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 きょうは連合審査ということで、質問の時間を与えていただきまして、心から御礼を申し上げます。 まず、パネルをつくりましたので、ごらんをいただきたいと思うんですけれども、この建物は、私の地元の江東区新木場にあります木材会館といいまして、東京木材問屋協同組合の創立百周年を記念して建てたものであります。地上七階、そして地下一階のビルですけれども、ごらんのとおり、非常に近未来的なデザインのビルの外装に、木がふんだんに使われています。 構造躯体そのものはコンクリートでありますけれども、それを覆う形で百五ミリ角の国産のヒノキ材、ちなみに岐阜県東濃産だそう……
○柿澤分科員 みんなの党の柿澤未途でございます。連日本当にお疲れさまでございます。 きょうは、公共事業について、むしろやめるという観点から御質問をしようというふうに思っております。個別のことについてお伺いをすることになりますが、どうぞよろしくお願いいたします。 まず、スーパー堤防についてなんですけれども、いわゆる高規格堤防として、国の事業として進められているものでありますが、堤防から住宅地側に大体二百五十から三百メートルぐらい盛り土をするという形で、堤防と同じ高さの住宅地をつくる。そこに住宅を建設して、洪水に備えようというものであります。 この事業の概要について確認をできたらお尋ねをした……
○柿澤分科員 みんなの党の柿澤未途でございます。 きょうは、小沢鋭仁環境大臣に御質問させていただけるということで、大変感激をいたしております。 今から三十三年前でございますが、一九七七年、昭和五十二年に、私の父親が、大蔵省をやめて参議院選挙に新自由クラブから立候補しました。そのときに、東京大学の学生として私のおやじの選挙を、遊説隊長の立場で、マイクを握って陣頭指揮をとってくださったのが実は小沢大臣でありまして、私も、小沢先生との若き日の思い出というのを父親から何度も何度も聞いてまいりました。その息子であります私が小沢環境大臣とこの委員会の場で御議論させていただける、大変感慨深いものを感じて……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 きょうは、連合審査会において十分間の質問の時間をいただきました。ありがとうございます。 政府はきのう、福島第一原発周辺の今後一年間の放射性物質による汚染状況の予測を公表しております。これによると、来年三月十一日までの一年間の予想累積線量は、福島県浪江町の赤宇木椚平、原発の北西二十四キロ、今、計画的避難区域に入っているところですが、ここで二百三十五・四ミリシーベルトに上る。さらに、同じ浪江町で、北西三十一キロの地点、百八十八・六ミリシーベルト、そして百十ミリシーベルトという高い累積放射線量が予測をされているところです。 北西方向を地図で見ます……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 私どもみんなの党は、経済産業委員会には議席を持っておりますが、農林水産並びに環境委員会には議席がありません。したがって、環境大臣また農水大臣にまず御質問をしてまいりたいと思っております。 去年二月二十六日の予算委員会第六分科会で小沢鋭仁前環境大臣に御質問をさせていただきました。二〇二〇年に二〇%、いわゆるトゥエンティー・トゥエンティーを実現する上で、廃棄物発電を再生可能エネルギーに組み込むことについてお尋ねをしたところ、非常に前向きな御答弁をいただきました。COP15で訪れたコペンハーゲンが廃棄物発電や廃熱等の利用でほぼ一〇〇%脱化石燃料で地……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 四人の公述人の皆さん、本当に貴重な御意見またお話をありがとうございました。 岡本公述人にお伺いをいたしたいと思います。 先日、私自身が予算委員会の外交、安保に関する集中審議で、先ほどおっしゃられた中国の海洋進出の問題について取り上げさせていただいたばかりであります。第一列島線の内部の島嶼をみずからの島だというふうに位置づけて、なおかつ、その海域を基本的に中国の内海化しようとしている。また、第二列島線の内部にも進出をすべく、さまざまな軍備を増強している。今や、第一列島線と第二列島線の間の海域で仮に有事が起きた場合、日米安保条約に基づいてアメリ……
○柿澤分科員 みんなの党の柿澤未途でございます。 先日、予算委員会で、我が党の江田憲司幹事長が農政にかかわる質問を菅総理に対してさせていただきました。そのときに、みんなの党がこのほどまとめた農業アジェンダ、農業政策の内容をお話しをさせていただきました。 基本的な主張として、減反を段階的に廃止をして米の価格を下げていく、そして、減反による生産調整やあるいは関税によるいわゆる価格支持政策、農産物を高い価格にとめ置くための政策をやめて、価格を下げることによって国際競争力をアップしていく、米も最終的には輸出ができるようにそういうふうにしていく、こういう方向性を打ち出しております。そうしたことが結果……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 憲法改正に向けた改正案の審査の場となるべき憲法審査会の実質的なスタートに当たり、みんなの党の憲法に関する基本的な姿勢を申し上げます。 みんなの党は、憲法改正には賛成の立場です。日本国憲法の公布から六十五年を経て、これまでの国の形を見直すべきときに来ていることは明らかであります。そして、往々にして論点になる憲法九条の規定以上に見直しが必要な条文があるものと考えております。 憲法九条を改正しようがすまいが、日米安全保障条約を基盤として、極力軽武装で抑制的な実力組織を維持し、同時に、国連の平和維持活動等を通じて国際社会の平和と安定に寄与するという……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 先日の環境委員会の質疑において、暫定的な安全基準に基づく大飯原発再稼働の政治判断というのが何ら法的根拠に基づかないものであるということがはっきりしました。そして、暫定的な安全基準についても、本来、原子炉規制のうち、安全確保に関することについて、原子力安全委員会が企画し、審議し、及び決定すると原子力委員会及び原子力安全委員会設置法十三条に書かれているにもかかわらず、原子力安全委員会は基準作成に何ら直接的役割を果たしていない。全く法的正当性のない形で暫定的な安全基準はつくられ、それに基づく大飯原発再稼働が行われようとしているわけであります。 法的……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 この後、ちょっと質疑の関係もございまして、会長から御指名をいただきまして、御配慮まことにありがとうございます。 きょう、選挙権年齢また成人年齢の十八歳への引き下げ、こういう問題について自由討議をさせていただくわけですが、私も、十年以上前にさかのぼって、十八歳選挙権を目指すNPOの皆さんと連携をしながら、この問題についていろいろと研究をしたり取り組みをさせていただいてきた、こうした立場でありますので、このような議論に参加をできるということは大変感慨深い思いをいたしております。 また、二〇一〇年四月の衆議院の総務委員会におきまして、国民投票法の……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。発言順の御配慮をいただきまして、まことにありがとうございます。 総務省に、すぐれて実務上の問題ではありますが、しかし、重大な影響を及ぼす問題についてお尋ねを申し上げたいというふうに思います。 先ほどもお話がありましたが、この国民投票において、公務員が憲法改正に関する賛否の勧誘その他意見の表明が制限されることとならないよう、必要な法制上の措置を講ずるということと、国政選挙等における政党の支持、これはもう公務員として意見表明や勧誘をしてはならないものだというふうに基本的に言っていいものだと思いますけれども、これをどう切り分けるかということ、大変難し……
○柿澤委員 柿澤未途でございます。御指名をいただきまして、ありがとうございます。 私たちみんなの党は、首相を国民が直接選ぶことを求める声が世論調査で七五%に上がっている、こういうことも踏まえて、憲法改正によらずに諮問的な国民投票で総理大臣に誰がふさわしいかということを国民に推薦をしていただく、内閣総理大臣の指名に係る国民投票制度の創設にかかわる法案を今立案中でございまして、今国会に提出をする、こういう方針でございます。 国民投票の結果を国会議員が参考にし、あるいは尊重して投票行動を行う、こういうたてつけであれば、国会を唯一の立法機関としている現行憲法には矛盾をしない、こういうふうな理解をし……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 現行憲法の第一章の規定について検証を行うのがきょうの審査会の趣旨でありますが、そもそもこの憲法審査会は、憲法改正原案の審議を行う場として設置されたものであります。この憲法審査会において、現実に憲法改正原案が衆議院に提出をされているにもかかわらず、それを棚上げして現行憲法の章別の論点整理を進めていこうという方向性にいささかの違和感を覚えております。 先月二十七日、衆参両院を統合し一院制国会をつくるという憲法四十二条の改正原案が、超党派議連のメンバー百二十人によって衆議院議長に既に提出されております。受理されていないというふうにも聞いておりますが……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 本日は、憲法第二章、つまりは九条に関する議論であります。 日本国憲法制定から六十五年、一貫して論争のテーマとなり、時には激しい政治的衝突の材料ともなってきた憲法九条の条文でありますが、これを改正する歴史的意義はともかく、九条改正がもたらす具体的な効果とは一体何なのでしょうか。 憲法九条を改正しようがすまいが、日米安保条約を基盤として極力軽武装で抑制的な実力組織を維持し、同時に、国連の平和維持活動等を通じて国際社会の平和と安定に寄与するという我が国の安全保障政策の基本が変わるものではありません。この点については、ごく一部を除き、ナショナルコン……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 きょうは、日本国憲法第三章国民の権利及び義務であります。 まず、憲法というものの基本的性格についての認識をお話しいたしたいと思います。 法治国家の成り立ち、憲法という最高法規の歴史的成り立ちからしても、憲法というものが国家権力のあり方について制限的に規定する規範であることは明らかです。つまりは、日本国憲法の場合、主権者たる国民から統治権力を付与された国家の統治機構のあり方を規定し、また、国家権力の及ぶ範囲、及ばない範囲を規定するものと解することができます。 そして、日本国憲法第三章国民の権利及び義務は、国家権力が侵し得ない国民の基本的権利……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 みんなの党は、三年前の衆議院選挙における公約において、将来的に憲法を改正し、衆参統合による定数三百の一院制国会を実現する、こういう方向性を既に打ち出しております。 予算や条約を除き、ほぼ対等の権限を持つ衆参両院が並立し、衆参の多数派が違ういわゆるねじれ国会が常態化する中で、日銀総裁の人事が決まらない、予算関連法案の取り扱いをめぐり野党多数の参院が内閣の生殺与奪の権を事実上握る、自民党政権であるか民主党政権であるかを問わず、こうした事態が続いてきました。 本通常国会の当初の閉会予定日であった六月二十二日時点における内閣提出法案の成立率は過去最……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 五人の皆さん、本当にお疲れさまでございました。特に高橋公述人は、我が党の推薦でお見えをいただいたわけですけれども、大学の講義を休講にしてお見えになられたということで、大変恐縮をいたしております。 まず、井上公述人、また坪井公述人、お二人にお伺いをしたいと思います。 消費税が導入された当初は、内税、外税、選べたわけです。たしか平成十六年に総額表示方式が義務化されて、全て内税になった。このことが消費税の負担を消費者にお願いすることがとても難しくなった要因になっているんではないかと思うんです。 私も地元で商店街連合会の皆さんとお話をします。外税……
○柿澤委員 みんなの党の柿澤未途でございます。 四人の公述人の皆さん、本当にお疲れさまでございました。ありがとうございました。 菊池公述人のお話を聞いておりますと、私たちみんなの党の考え方に非常に近いな、こういうことを感じさせられました。デフレ脱却をしなければ、幾ら増税をしたって財政収支の均衡は実現しない、これがやはり世界の財政健全化の歴史的な教訓だというふうに思うんです。 私たちもアメリカのクリントン大統領の時代の財政のお話をよくするんですけれども、あの当時、数十兆円に上る財政赤字を引き継いで、しかし、年率五、六%の経済成長を続けた結果、たった六年で財政黒字をほぼ増税なくして実現した。……
○柿澤分科員 みんなの党の柿澤未途でございます。 きょうは、核燃サイクル事業についてお伺いをいたしたいと思います。 使用済み核燃料の再処理、高レベル廃液をガラス固化する事業を延々続けてきて、いつになっても実現をしない、こういう状況になっているわけです。これまでの建設費二・四兆円、再処理事業のための十九兆円というのは、これは電気料金に上乗せをされている。九七年のはずの完成予定時期はトラブルに次ぐトラブルで実に十八回も延期をされ、公式発表ではことし十月に完工することになっているわけです。 そんな中、平成二十四年度予算案にも使用済燃料再処理高度化補助金というのが計上されております。事業概要を見……
○柿澤分科員 みんなの党の柿澤未途でございます。 きょうは、行政評価についてお伺いをしたいと思います。 「各行政機関や特殊法人等の業務の実施状況を調査し、業務運営上の問題点を明らかにするものです。その上で、関係行政機関等に対し改善方策について勧告等を行い、行政運営の改善・適正化を図ります。」こういうふうに総務省のホームページに書いております。 それで、この行政評価制度に基づく、原子力の防災業務に関する行政評価・監視結果に基づく勧告というのが平成二十一年二月に総務省より出されております。ここで、今回の東京電力福島第一原発事故の被害の拡大防止にもつながったであろう方策が実は勧告されているんで……
○柿澤分科員 みんなの党の柿澤未途でございます。 きょうは、国土交通省の外局である気象庁の予算についてお伺いをいたしたいと思います。 まず、緊急地震速報についてお伺いします。 震災以降、携帯にエリアメールの着信するあの音、NHKテレビの緊急地震速報のときに鳴るあの音、耳について離れなくなりました。 この緊急地震速報ですけれども、どのように配信をされているか。気象庁の地震活動等総合監視システムから提供される緊急地震速報が、財団法人気象業務支援センターを通じて、NTTや放送局や民間の気象会社に配信される仕組みであります。 これは有料なんですね。配信契約に当たっての開設時負担金が一社当たり……
○柿澤分科員 みんなの党の柿澤未途でございます。 細野大臣初め皆様、本当にお疲れさまでございます。 まず、ちょっと環境アセスのことについてお伺いをいたしたいと思います。 本来、火力発電所であれば、十五万キロワット以上の規模の発電所は環境アセスの対象になる。しかし、東京電力、東北電力が復旧計画に盛り込んだ火力発電所については、環境アセスを省略して建設を進めていい、こういうことになっております。 震災以来、電力需給が逼迫をしておりますので、五十二条二項の適用除外を初めて発動して、三年以上を要する環境アセスの期間を省略して火力発電所増設のスピードアップを図ろう、こういうことだというふうに思い……
※このページのデータは国会会議録検索システム、衆議院ウェブサイトで公開されている情報を元に作成しています。