このページでは千田正参議院議員の5期(1959/06/02〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は5期国会活動統計で確認できます。
○千田正君 私は、ただいま行なわれました藤山外務大臣の日米安全保障条約改定交渉に関する中間報告に対しまして、賛否の態度いかんはいずれ他日の機会に譲ることといたしまして、きわめて限られた時間ではありまするが、二、三の点について若干の質疑を行ないたいと思うのであります。 まず、日米安全保障条約の改定交渉の根拠につきまして総理大臣並びに関係大臣にお伺いしたいと思います。従来の政府の国会答弁、各地における講演等の断片的報道を総合してみますると、安保改定交渉の根拠となったものは、およそ次のものであると思われるのであります。すなわち、それは、第一に日米安全保障条約を必要とする理由として、かつて政府はまず……
○千田正君 私は、ただいま上程されておりますところの昭和三十四年度一般会計予算補正(第2号)並びに他の二件に対しまして、多くの不満の点を残しつつも、現在寒さに向かい、年末を迎えつつある今日、罹災者あるいは離職者の立場に思いをいたしまして、無所属クラブを代表いたしまして賛意を表し、二、三点につきまして希望を付しつつ、簡単なる賛成討論を行ないたいと思うのであります。 今次補正予算の主たる眼目は、申すまでもなく風水害対策と炭鉱離職者援護の二点であります。 わが国は例年の台風常襲地帯として、その惨害は毎年のごとく繰り返され、しかも十年一日のごとき政府の無策に災いされて、その被害は次第に大きくなり、……
○千田正君 私は、今次通常国会に際しての岸内閣総理大臣の施政方針及び三大臣の演説を承り、ここに若干の質問を試みんとするものであります。 岸総理及び藤山外相から明らかにされました岸内閣の外交政策の基調、すなわち第一に平和外交、第二には善隣外交、第三には繁栄外交という三つの命題を、しさいに検討してみるとき、しこうしてこれらの命題が今回の日米安全保障条約、日米行政協定の改定として具現したことを凝視するとき、はたして今回の安保条約が、世界の中における、また、アジアの中における日本の進路として適切であるかいなかを疑わざるを得ないのであります。私は、昨秋もまたこの議場において、日米安全保障条約の改定に関……
○千田正君 私はただいま趣旨説明の行なわれました政府提出並びに社会党提出の農業基本法案に対し、主として政府提出案に対し、若干の質問を行ないたいと思う次第であります。 明治以降の日本農業の歴史において、終戦後の農地改革を一つの曲がりかどとするならば、今盛んに言われつつある日本農業の曲がりかどなるものは、一つには、農地改革を起点とする農業政策の延長線上にあり、二つには、農業生産性の頭打ち、農業所得の減退という事態の解決を内容とするものと考えられるのであります。その限りにおきましては、まことに画期的意義を持つ法案ではありますが、その内容がはたしてそれにふさわしい価値があるかいなかは、これまた多くの……
○千田正君 私は、一昨日行なわれました池田内閣総理大臣並びに水田、小坂両大臣の所信表明の演説に対しまして、いささか時間がありませんが、重点的にお尋ねいたしたいと思うのであります。 特に私は、池田総理は、その所信表明の中で、わが国外交の基調である国連中心主義外交に触れ、自由国家群に属しながら、同時にまた、AA諸国の一員であるということを自覚し、より高次の理念をもって臨むと述べておられたのであります。ところが、昨日から今朝にかけまして重大な発表がなされていることは、諸君も御承知のとおりであります。それは、池田総理書簡に対するフルシチョフ・ソ連首相の返書に、われわれとしては無視黙過できないところの……
○千田正君 先ほどから農林大臣からお話を承わりましたが、所信の問題としてはちょっとばく然としておりますので、これはいずれ時間を十分かけて、それぞれお尋ねいたしたいと思います。 先ほどお述べになりましたうちで、国内的な問題として非常に私は関係の深い問題は、二、三男対策の問題、この二、三男対策は、先般来農林大臣が就任早々、ラジオやあるいはテレビでお話しになっておられましたが、いわゆる農業法人の組織というような問題に対する考え方と、ある程度うらはらの問題が出てくる。もう一つは、国内における開拓行政というものを改定しなければ、二、三男の対策ができないじゃないか。それで農林省管轄の問題としましては、国……
○千田正君 農林大臣並びに政務次官のごあいさつをちょうだいいたしましたが、先般内閣の改造に従って新しく農林大臣が就任されると同時に、新聞あるいはラジオ等において、その抱負の一端を述べられておられるのであります。われわれ農林委員会といたしましては、一応農林大臣としての今後の所信を聞いてからお尋ねしたいと思いますが、一体いつわれわれの要望に答えるごあいさつをいただけるか、その点を委員長からはっきりしておいていただきたいと思います。
【次の発言】 国内的にはたくさんの緊急の問題が出ており、国際的には水産問題等いろいろの問題が起きておる。しかしながら、三浦農林大臣の方針をそのまま継承するというならば、……
○千田正君 今、同僚東委員からも御質問がありましてお答えいただいておりますが、私は、これは農林当局といたしましては、鉄道運賃によって生産者に対する圧迫と同時に、消費者に対してはインフレ要因を含んでおる。だから、岸内閣の性格がインフレをある程度抑制していくというのならば、こういう問題はもっと慎重に考えなければならぬ問題じゃないか。それで国有鉄道は申し上げるまでもなく、一つの公共的な意味を含んでおる。国民全般の生活に対する影響が非常に大きいという点から、われわれは先般も決議したのでありますが、ただいまは今年の末まで延期する――ペンディングというふうになっておる。しかし、国鉄はあくまでこの割引を廃止……
○千田正君 今度の災害に限ったわけではありませんが、従来災害の場合は、復旧は原形復旧というのでほとんど大部分根本政策としてやっておったわけであります。ただそこにプラス・アルファの何事かがあれば、次の災害のような場合は必ずそれを防げる、あるいは損害を未然にのがれるというような場合におけるところのもう一段踏み込んだ施策が必要じゃないか、これは何も農林関係ばかりではなく、建設省の関係もそうでありますが、特にそういうことを強くわれわれは感ずるのであります。ことに農林省関係の問題としましては、水産庁関係の漁港の修築中の問題、そういうものは災害でやられる、もう少し早くできておったならば、あるいはもっとプラ……
○千田正君 このたびの第三十二回の国会は、参議院の選挙の後に、いわゆる参議院の構成を中心としまして開催されておりますところの国会でありますので、この参議院の選挙を通じまして、あるいはその前に行われた地方選挙を通じまして、日本の国民の考え方並びに政府あるいは政党の考え方に非常にズレが来ておるという世論が強く行われておる点につきまして、私は、この際、自民党の総裁として、かつまた内閣の首班としまして、はっきり今後の政治の行き方に対して、お尋ねをいたしたいと思うのであります。 まず第一に、本年は選挙の年だと称せられて、地方選挙が次から次に行われました。その結果、新聞等によって発表されますところを見ま……
○千田正君 ただいま官房長から、今臨時国会に提出される農林関係の法案に対する概要の説明がありましたが、その大部分の点については、災害対策特別委員会等で審議はしましょうけれども、原則的には当委員会としまして、農業の根本政策に関する問題でありますから、われわれとしましてもいろいろ注文したい面もあるし、あるいは是正しなければならない問題等もあると思いますので、この点につきましては、当農林委員会の運営の立場から、委員長としては十分考慮していただきたい、こう思いますので、要請を申し上げておきます。
○千田正君 利率の点でありますが、一般の特別被害地域に住所を有する被害者、それから開拓者との間の利率、従来の開拓融資法との間の問題の調整もあると思いますが、これには年三分五厘以内、開拓者の場合は五分五厘以内というふうになっておりますが、開拓者の場合はどういうふうになりますか。開拓者であっても、特別被害区域内に居住している場合には、全部低い利率で貸し付けられる、こういうふうにやっているのですか、それとも開拓者は別のいわゆる開拓融資法に基づいて貸付ということになりますか、その点の調整はどうですか。
【次の発言】 その場合は、開拓者という名を付さないで、被害特別地域内に居住する開拓者という一つの、取……
○千田正君 私は、まず第一に、今まで禁止区域として指定されておる分が沖縄の領海をも含んでおるかどうかということ、いわゆる沖縄は日本の領土であるという原則に立って、その領海を含む点までも禁止区域に指定しておるのじゃないかという疑いがあるのであります。私の手元に届いておりますところの、かつて禁止区域とされておる沖大東島をまん中にしてその周辺に、いわゆる沖縄の東南方に設定された禁止区域、さらに、先ほどお話のありましたミサイル、ナイキの演習場として指定されておったところの東経百二十七度四十八分、それからノース二十六度二十八分、この沖縄本島西北端の点におきましても、沖縄の領土、領海を含んだところに線を引……
○千田正君 関連して御参考にお伺いしたいのですが、海難救済のような問題、それから国家消防庁かなんかでやっておりますところの火災の消防中に殉死した、あるいは海難の救済の場合殉死した、あるいはそういう場合における何かの法規なり、あるいはかつてそういうことに対して国家がそれに対して何らかの措置をしたというようなことはありませんかどうか、これは参考に一つ聞いておきたいと思います。
○千田正君 一言だけ経済企画庁お見えになっておりますからお伺いしますが、これは今、生産者の立場で農林委員会等でもお尋ねしているのですが、同時に、消費者の立場を考えた場合、そうした農林水産物の輸送の運賃の値上げにより物価に及ぼす影響という問題、これはどういうふうに考えておりますか。
【次の発言】 これは非常に、きょうばかりでなく、ここで何回となく堂々めぐりなわけなんです。たとえば国鉄の方は赤字財政を補らだめにはどうしても上げなければならない。それから生産者の立場からいえば、そういう生産物を上げられると困る。ただ、今のお話のように、大して影響はないものも、運賃が値上がったということに対して、それに……
○千田正君 漁港部長並びに水産庁長官おいでになっておるからお伺いするのですが、このたびの災害予算のために、三十四年度本年度の一般既定予算もある程度調整された、そのうち全予算で、農林省ばかりでなく、各省予算の六十九億円を含む予算を一応たな上げして、災害予算の方に振り向けておる。農林省としては大体三十数億だと思いますが、そのうち水産庁関係の予算の減ぜられた分はどれだけあるのですか、ことに漁港予算については。
【次の発言】 これはもう三十五年度の予算、今度の予算はもうすでに要求されておるでしょうが、それはそれとして別に減額された分は来年度予算にプラスすることになっておりますか。それともこれはそのまま……
○千田正君 関連して。さっきから片岡委員の御質問伺っておりますが、先般来の片岡委員からの質問の内容によると、年々いろんないわゆる災害が起こる、その起こる原因は何ですか。さっきからお話を伺っていると、漂砂あるいは流砂、そういうものが滞留して、そのために水深がだんだん浅くなる、そういうために起こるような災害なのか、その点は何が一体そういう原因なのか、はっきり……。私は、水産庁とそれから今建設省の治水課長が言っておるような、洪水の流量の調節だけがあなた方の仕事ではない。建設省としては国の全般のことを考えなくちゃならない。何がそういう原因なのかということをここではっきり、そういう対処する方針を片岡委員……
○千田正君 関連して。今、戸叶委員の質問に対して、あなたは、三万俵という問題ははなはだ不確定であるから取り消してもよろしいというようなお話でありましたが、これは非常に重大な問題でありまして、ここであなたが御証言になっているということ、並びに横浜生糸取引所の理事長として、その点ははっきりしなければならない。ということは、そういう不確定なことにおいて天下の取引所が思惑の商売をやっているとわれわれは信じたくないのです。もしあなたが今、言っているようなことであったならば――新聞紙上の発表だけで取引所が動いているということであったら、あなた方の信用に関しますよ。どうなんですか、その三万俵というのは。はっ……
○千田正君 繭糸価格の安定に関する臨時措置法の一部を改正する法律案がただいま上程されておりまするが、こういう法案が出なくちゃならなかった、こういうことは、まことに私は残念に思うのであります。しかしながら、われわれ農水委員会の一員として、私はもしこの法案が出なかったらどうなったかということを逆に考えまするというと、国際的な生糸並びにこれを中心とした思惑投書等が盛んに行なわれる結果が、そのしわ寄せが、農民あるいは中小企業者に押し寄せてくる。その大体の問題としましては、すでに皆さん御承知の通り、繭糸価格安定法ができでておるにもかかわりませず、現在あのような取引が行なわれて何かをもってこれを一応押え、……
○千田正君 ただいま大蔵大臣からの御説明のうち、第一ページの高潮対策に対しまして大蔵大臣は六十二億円という御説明でありましたが、われわれの資料は、さらにこれを訂正して六十一億円となっておりますので、このへんがいずれが正しいか、委員長から一応大蔵大臣にお伺いしていただきたい。
○千田正君 たった一点だけ聞きます。
【次の発言】 条約局長のあれについてちょっと関連して聞きたい。確かめておきたいと思うのです。
条約局長の今のお答えは、当時の公文、スエーデンの大使か公使か知らぬが、公文というものも、むしろ政府に情報を入れた程度のことであって、政府それ自体がそれを宣言文と解釈したかどうか、これは非常に疑問であります、そういう態度は。外務省としては、そういう点をはっきりしてもらいたい。
○千田正君 関連質問。ただいまの気象庁のお話は、はなはだわれわれは納得できない。それは定点観測は戦後においてもアメリカと共同のもとに日本の海洋に二点置いてあった。現在は一点でありますが、その一点のうち北海道の東南地区にあったところの定点観測というのは、アメリカとの協議の上にやめてしまった。日本が財政的な事情のもとにやめた。やめた結果どういう問題が起きたかというと、洞爺丸の遭難事件が起きた。そのときでさえも、識者はあの日定点観測があったならば、ああいうような不幸な事態は起きなかったであろうということを強く主張しておる、こういう点について運輸省はどういうふうに考えておりますか。財政が十分あって、そ……
○千田正君 私はまず第一に、総理大臣にお伺いいたします。 きょうの委員会の劈頭、このような問題で紛糾するということは、私は政府の内部におけるこの日米安保改定問題に対する統一した見解がコンクリートになっておらないのじゃないかということと、きのうから本日にかけての各新聞社に発表しました七役会議の意見というものは、これはやはり政党の総裁として、総理大臣は非常に重大に考えてもらいたい。与党と政府との間に、完全な一致の意見もみないままに、この予算委員会等において重大なる発言をされるということは、非常に国民に誤解を生ずる、こういう点につきまして総理大臣の御見解をはっきりしていただきたい。
○千田正君 私は、まず第一に、大蔵大臣にお尋ねいたしたいと思います。幸いにきょう農林大臣、建設大臣がおみえになっておりますから、関連してお尋ねしたいのですが、われわれの手元に届いておりますところの資料によりますると、今回の補正予算における既定経費の節約額調というのが届いております。これを見ますると、六十九億という膨大な額が節約されておる。しかも、現業であるところの、特に建設省あるいは農林省、こういう面におけるところの予算が相当大幅に節約されておるということは、われわれが非常に危惧をぜざるを得ないのは、現在工事施行中のものがある程度ペンディングになるか、あるいは来年度予算においてこれを含んださら……
○千田正君 私は、ただいま議題となりました昭和三十四年度予算補正三案に対しまして、無所属クラブを代表して、多くの不満を残しつつも、年末と寒さに向い苦しみつつある罹災者並びに炭鉱離職者に思いをいたして、賛成を表明し、若干の点について希望意見を付して、ごく簡単に賛成討論を行わんとするものであります。 史上空前の惨事といわれた伊勢湾台風の襲来による被害の大きかったことは、さなきだに、台風常襲地帯として例年の合風による波害にもあきらめを伴い、ややなれていたかのごとき観を呈しつつあった政府には大きな衝撃を与え、臨時国会の召集と補正子算の提出を見ることになったのでありますが、そうしてまた、多くの国民とと……
○千田正君 経済局長に伺いたいのですが、今正誤表といったお話があったのですが、正誤表はわれわれに配っておりますか。
【次の発言】 時間もございませんから、簡単に、経済局長、東委員にお答えすると同時に答えて下さい。これは今のお話は、これは大臣に向かって私はお尋ねしたいのですけれども、自由貿易化とともに、農林省自体の立場から見れば、むしろ農林省自体の対策としては、統制的な施策をやらなかったならば、農村の保護はできないのじゃないか。私はそう思うのですよ。だから農林省の立場は、農民の保護政策をやるか、あるいは通産省行政のやる貿易自由化というものの波及によって、農林省としては新たな根本政策を立てなければ……
○千田正君 長官が出る前に特にお尋ねしたいのは、今、問題になっておりますところの日ソ漁業問題で、ことしはおそらく昨年のような八万五千トンという漁獲量が確保できるということはだれしも確認できそうもないと思います。そこで、現在も独航船の数を減らしてそれを片方のカツオ、マグロその他に回すというような問題が起きておるのだが、これさえもいまだ確たる方針が定まっておらないように見えますが、この点を一点お伺いしたいということと、それから昨年のような漁獲量がどうしても日ソ間において解決が見得ないような場合においては、相当のこれは減船を覚悟しなければならない。そういう場合に起きるところの、予想されるところの沿岸……
○千田正君 私は、大臣に伺いたいのは一自由貿易に関する問題と、もう一つは韓国間の問題です。 先般来、新聞で私が承知したのは、最近李承晩が、大統領選挙に際しての一つの選挙対策かどうか知らぬけれども、韓国産米を日本側に売りつける、日本側が米を買ったならば今まで抑留しておった漁夫を帰すと、こういうようなことを放送している。大体、数において三万トン、こういうことを言っているのですが、三万トンで現在長い間抑留されているところの漁民が帰されるということであれば、これはまあ金だけの問題にすればそう高い犠牲でないと思いますけれども、こういう問題が今後どういうふうにいくかということ。さらに、最近ひんぴんとして……
○千田正君 関連して。今の東委員の質問に対するお答えを聞いていると、業種別に加入しているのは、今度は地区別のやつにはダブって加入することはいけないわけですか。
○千田正君 今、運輸省から説明がありましたが、私、ちょっと六カ月延ばしたと――磯崎さんなんか、にがい顔をしているようですけれども、国会が六カ月の間ずっと開いておればいいけれども、どうも休会になるおそれがあるので、それでかりに六カ月済んでから突如として国鉄本来の伝家の宝刀を抜いたんじゃ困るのであって、大体の見当がつかれたならば、農水委員会等に一応前もって御報告をいただくなり、御協議をいただくということを一つこの際念を押して、私はほかに会議を控えておりますから、一応その点の御意見を伺いたいと思います。
○千田正君 今度の法案の趣旨は、短期融資と中期融資と、大体両方あわせまして一億というように私は承知しておるのですが、その程度で全国におけるところの開拓者の中期及び短期の融資の効果が十分上がるかどうか、非常に私は疑問に思うのですが、この点一点と、それから、しょっちゅう、災害等におけるところの融資をせっかく政府が見ましても、現地におきましては、たび重なるところのいわゆる借金のために、前の借金を返さなければ、せっかくの融資も借りられない、こういう事態が現地においてはたびたび生じておるのでありまして、その点はどの程度まで緩和されるのか、この法案によって。私はもう少し多くの金融措置を必要とするんじゃない……
○千田正君 調整局長並びに倉八次長にお伺いするのですが、この自由化にあたって、当然輸入の増加と、国内の生産コストがある程度低下すると思いますが、これによって輸出が伸びると、そういう意味においての自由化を叫んでおられるようですが、そうした場合に、輸入の増加がどれくらい見られるかということと、輸出がどれくらい増加するか、このバランスはどのくらいに見ておられるわけなんですか。
【次の発言】 御説明はわかりましたが、特に私は、農林水産のうち、さっきはいろいろ酪農製品に対しての御説明がありましたが、私は一歩を変えまして、水産の問題にしましても、たとえばフィッシュ・ミールの問題にしますというと、現在フィッ……
○千田正君 私は、ただいままでの東委員の御質問に対する農林大臣のお答えを聞いておりますと、漁業に限ってだけ大臣はいわゆる代表としての権限をまかされておる。私の方から考えますと、この北方における漁業は即日本の権益を代表しておるものである。今日、日本は防衛であるとか、あるいは軍備とか、そういう再軍備というような問題はこれはもう問題外でありますから、軍事的基地とか、そういう問題は問題にする必要はない。日本の今日における権益といいますれば即産業の権益である。産業の権益であるとするならば、北洋における漁業というものは、日本の最大の権益を守るという意味におけるところの、あなたはこのための代表として行かなけ……
○千田正君 私は、この漁業協同組合整備促進法のうち、衆議院でこの間附帯決議を出してきているようでありますが、私もこの点について長官に一応聞きたいと思うのです。それは今度国の貸付金が一億円、それから出資金約一億五千万、合わせて二億五千万円でありますが、その運用利子としては、平年度が一千五百万円程度だとすれば、整備対象になるところの組合が相当多いということと、大体欠損金が総額において三十七億円をオーバーする。そうだとすると、これだけの金では所期の整備の目的が達成されないじゃないか、衆議院の附帯決議の内容を見るというと、これを来年度から、政府の資金に対する貸付額を増加しろというような意味のことを書い……
○千田正君 ただ一点だけ……。政務次官でも農地局長でもいいのですが、今度三法案を提案されておりますが、この終戦後に入った引揚者や、あるいは復員者その他の大部分がそういう人たちなのですが、先般からいろいろ御説明のある通り、債務の重なっておるという点が非常に大きな難点になっておるわけで、ある程度の時点を一つの段階としてそれ以前のものは一括して一応のたな上げといっては語弊がありますが、ほんとうに返済ができる程度まで一括してめんどうを見るというような方法が考えられないだろうか、こういう点ですね、これは内容を見ると幾段階にも債務が分かれているわけですよ。それを検討していくというと膨大なものになる。だから……
○千田正君 ただいま小笠原委員の御質問に対するお答えを伺っておりますと、この間も私雑談の中で聞いておったのですが、農林省は今やっておるパイロット・フアームが、あなた方にとってはお得意のように、これで農林省の開拓行政はうまくいっておると、北海道の上北へ行ってみても、これが見本だというふうに見せられるのですが、一方において戦後に入った開拓者諸君のあのみじめさを見るというと、これはちっとも農林省のお得意になるべきものじゃないのだね。一方ではいかにもよくできておるように見えるけれども、一方では非常に悲惨であってプラス、マイナスしたらゼロなんです。農林省の政策は、そんなことでは、せっかく国の金を使ってや……
○千田正君 今、長官の御説明によって大体わかりますが、いつも最終的な問題になりますと、禁止区域をある程度容認するか、あるいは漁獲量をある程度向こうの言いなりになるか、どっちかという問題に追い詰められてくる。本年もそういう状況に立ち至ってきているのですが、ただいま御説明のあったようないわゆる四十五度から南の方へたれ下がったところを一応切る、切って今のじぐざぐ行進のような箱型になった点ですね、これも全然日本側が主張するように認めないという場合を想像した場合において、漁獲量に対してある程度こっちの要望の通り、向こうが折れて出るかどうかということはわれわれは非常に疑問に思うのです。この点をどういうふう……
○千田正君 今の東君の質問、櫻井委員の質問にも関連しますが、認定基準のうちに病害虫防除その他の管理作業というものが出ておりますが、このうちさっきの東君の質問に対してお答えがありましたが、乾燥場あるいは冷凍設備等、出荷に至るまでの貯蔵設備に対しても、この資金の貸付の対象とするかどうか、この問題を一つ伺いたいという点と。もう一つは、これは植栽を中心に考えておられるようでありますが、一面において従来の風水害あるいは凍霜害等によっていためつけられる果樹の損害は相当多いのであって、この場合における災害の復興に対する補償対象と、今度の果樹農業振興資金の対象との関連はどういうふうに考えておられるか。たとえば……
○千田正君 関連して。今、秋山委員の質問に対しての政務次官のお答えは、これは重大な問題であります。ということは、あなた方は、政務次官の任期は何年いるかしらぬけれども、また大臣も何年いるかわからぬけれども、せいぜい一年か二年ですよ。ところが、こういう問題は、従来何回となく起きておる。当農林水産委員会におきましては、この間の横浜の沖合いの埋め立てについても、どうにもならなくなって、あなたのおっしゃるような学識経験者だとか、知事だとか、市長だとか、そういう者が入ってやっても、実害を受ける零細漁民は承知できない。この国会に訴えられて、そうして当委員会が中に入って調整して、ようやく埋め立ての効果が徐々に……
○千田正君 関連質問。ただいま小林委員の質問に対して、農林大臣からオットセイの条約等に対する将来の改変の問題が出ておりますが、一応農林大臣にお伺いしますが、最近の国際的なデータから見ますると、オットセイの繁殖状態は大体三百万頭、これが毎年三陸の沿岸から北海道にかけて、現在ソ連が禁止を要望しておるところのアリューシャン南東に対して進んでいっております。そういうことになりますというと、日本の漁獲などよりも、先ほど小林委員が質問したように、大体一日一頭で一貫目ぐらいのサケ、マスあるいはイワシ等を食べているということ、毎日三百万貫というものが三陸からアリューシャンにかけて、北洋に向かって荒らされている……
○千田正君 さっき委員長から、理事会のまとまった結果によってこの問題は解決しようということをおっしゃられましたけれども、これは明日……、現実においてはただいま木村委員が質問されようとしていること、木村委員としてはそういう資料がなければ質問できない、こういう社会党さんの方の非常な要求のようであります。時間もそれに十二時になっている、こういうことで堂々めぐりにお互い議論しておっても結論がつかないじゃないですか。それで一たん休憩されて、理事会を招集して、今後の運営をどうするかということを決定される。あるいは政府に要求するものは要求する、そういう角度に立って休憩されてはいかがですか。私は休憩の要求を申……
○千田正君 私は、主として現在問題になっておりますところの安保条約の改正について、一、二総理大臣並びに外務大臣の御所信を承りたいと思うのであります。 一月の十九日に総理並びに外相はアメリカにおもむいて調印をなさりましたが、同時にこの問題は、世界の各国においていろいろな批判を生んでおる。ソ連や中共の批判はこれはまた別といたしまして、私の手に入りましたいわゆる新聞等に通じて見ましたときに、英国のタイムスあるいはデーリー・テレグラフが、日本の結ぶ新条約は日本の外交上また軍事上の同盟関係に何一つ変化をもたらすものではないということを書いておるのであります。われわれ国民としましては、総理が何回となくわ……
○千田正君 議事進行について。ただいま小林君の質問に対して政府の統一見解のお答えが小林君の質問に対するお答えにならない。どうも自分の質問に対しては十分な答えじゃない、こう言うし、一方においては十分答えたつもりであるらしいのですが、これでは堂々めぐりですから、政府の方でもそれこそ事前協議いたしまして、見解を統一してやられるように休憩なり、あるいは明日やられるなり、理事の諸君かなにか相談して考えていただきたい。そういうようにしていただきたいと私は思います。
○千田正君 関連して。防衛庁長官、ちょっと待って下さい。私が一昨日の竹島の問題の質問に対しまして、長官のお答えになったのは、確かに武力侵略である、こう断言されておったんです。でありますから、今の問題を明快に、おとといの私に対する答弁と今日の答弁との間をはっきりしていただきたいと思います。
○千田正君 関連して。ただいまの村山委員の質問に対して、運輸大臣から丁寧な御答弁がありましたが、そのうち東北本線、常磐線、これに対する複線の計画と電化の問題がお答えがあったのですが、複線を先にやるのか同時に電化をやるのか、この辺が明確じゃありません。それで、複線化はいつまでにこれは完成する、電化はいつまでに完成すると、この点を明確にお答えを願いたいと思います。
○千田正君 議事進行について。 きょうは昨日の打ち合せにおいては十時かっきりというわけで、全員そろっているのに委員長がおくれたので、一応開会に際しまして一つ陳弁して下さい。非常に理想的にいきませんよ。
○千田正君 関連して。文部大臣にお伺いをいたしますが、今の市川委員の御質問に関連しましてお尋ねするのでありますが、あなたが法務大臣に就任される前の問題だと思いますが、先般の参議院の選挙等において各地方において非常に残念な問題が方々に起きておる。それは、戦争前の政党政治における弾圧あるいはその他の圧迫等の時代と違って、今日においては民主政治だということを岸首相はいつでも言っておりますが、最近の選挙の前には、大体判事、検事等の異動が盛んに行なわれる。今度の選挙を通じてわれわれが感じましたことは、選挙違反の疑いがある者を検察当局が取り調べる。取り調べる起訴、不起訴かのまさにあぶないせとぎわにきたとき……
○千田正君 ただいま委員長から午前中の当委員会の問題について一応の遺憾の釈明がありましたが、私は外務大臣に特にお伺いしたいのは、本日午前中当委員会に御出席になって、私の質問並びに他の同僚諸君の質問にお答えできるものだと思って午前十時かっきりにここに来ておったのでありますが、外務大臣がお見えにならない。しかも衆議院の方においても長い間大臣は御発言がなかったようであります。一体外務大臣として予算委員会の審議というものと、現在問題になっておりますところの安保特別委員会との問題並びに参議院、衆議院という関係の問題からして、あなたの出席が非常な影響を及ぼしてきているということを私どもは痛感するのでありま……
○千田正君 関連。ただいま西田委員の質問に対してのお答えに関連いたしましてお尋ねいたしますが、禁止区域の問題につきましては、先般西村水産庁長官は当委員会の席上におきまして、絶対ソ連側の禁止区域の要請に対しては反対である。日本側としては、それに対しては応諾できない、こういうことを言明されておりましたが、農林大臣も同様のお考えであるかどうか、この一点。それから歯舞、色丹が日本の領土であるという概念のもとに立ちました場合、領海問題というものが当然それに伴ってくる。で、領海というものの考え方並びにそれに伴う、領海に付属するところの近海漁業あるいはカニ漁業等に対する問題に対して、日本側はどういう見解を今……
○千田正君 関連して。今総理大臣は第三の暴力に対する問題についてお答えがありましたが、総理大臣は、岸内閣の使命というものは三悪追放である、しかもそのうちの一つとしての暴力はあくまで徹底的に追放しなければならないということをしばしば国民に向かって声明されております。今度の三池炭坑を中心にして起きたこの不祥事は、労働組合同士の問題ではなくして、逆に第三の暴力がその間に入ってきて、そうして殺人事件まで起きておる。こういう問題は私はただ等閑に付すべき問題ではなく、一片の声明において行なうべき問題ではなく、厳重にそれこそ処分しなければならないと私は考えます。その点において、もう一度明確に総理大臣の所信を……
○千田正君 ちょっと待って下さい。それに入る前に、先国会におきまして会期の延長がなされておるのでありますが、われわれとしては会期の延長を認めない方針をとっておった。その間に農林委員会は継続されて単独審議されたようなことであります。また法案もかかっておる。そういう事情のもとに、われわれが知らない面において単独通過した農林関係の法案等に対して多少疑義のある点もありますし、また補足説明を求める点もあると思うのです。こういう問題につきましては、本日は別としまして、次の機会にあらためてこの問題に対しての質疑その他について一つお考えおき願いたいと思うのです。新委員長、旧委員長とも自民党の方でもありますし、……
○千田正君 前国会はわれわれが会期延長を認めないという立場をとっておった関係上、委員としましては当然われわれ出席しなかったのでありますが、その間に開拓三法が一応当委員会を通過して本会議も通過したという、いわゆる単独審議のもとに通過したのであります。そこで、この開拓三法を通すに際しまして従来もわれわれはその前に一応の審議には参加しておりましたから、大体の考えはよくわかっておりますけれども、これに対して政府の所信をただしたいのは、これに盛ったところの予算のべースはわずかに一億円、この程度で、今まで幾多の問題をはらんだところの開拓営農に対しましての十分なる効果を発生し得るかどうか、はなはだ疑問なので……
○千田正君 簡単に聞きますが、今のビート産業と自由貿易化の問題ですが、農林当局はおそらく砂糖に関する限りは高関税をかけて、そうしてビート産業を守る、こういう御趣旨のように考えておったのですけれども、いつまでそれが続くか、たとえば通商協定等におけるガットとの問題、それの振り合いにおいてどこまでそれを続けるかということを非常に私は杞憂をもって考えておる。農林大臣のお考えとしましては、このビート産業を守るために、自由貿易化と砂糖の輸入の問題との関連した考え方の調整をどうするか、こういう根本的な問題について簡単でよろしゅうございますから、重点的にお話をしてもらいたい。もう一つは、現在台湾その他からの砂……
○千田正君 これは貿易の自由化等に影響されるのではないかという点です。それから国内におけるいろいろな製造分野の間に今後において摩擦を生じないかという、その点はどうですか。
【次の発言】 私もそういう点をおそれるのでありまして、そういう場合においても、このブドウ糖の育成強化、そういう意味において保護政策を断行するという御趣旨でございますか、どうでございますか。
○千田正君 水産庁長官が見えませんから次長にお伺いしますが、最近サンマの漁業が非常に従来に比しまして不漁である、そういうので、特にサンマ漁業に従事するものは大きい漁業者じゃなくて、むしろ中小の漁業者であって、この不漁ということになりますというと、特に北海道、三陸沿岸等の漁村に与えるところの影響は非常に大きい。これに対する何か措置をとっておられるのか、あるいはこの見通し等につきまして、ただいまおそらく魚群は三陸沖の、金華山沖合い等に集中しているところだろうと思いますが、もう間もなく漁期が切れてしまう現段階において、十分なる漁獲が見られない、こういうことを考えまするというと、非常に憂うべき状態にな……
○千田正君 端的に一点だけ聞きたいのですが、予算の、来年度予算を作成する前に私は伺っておきたいのですが、このように国内産米が非常に好成績だ、それに伴って外米の輸入の問題が当然必要じゃなくなってくる。しかし、実際から言えば通産省としては貿易上の関係上ある程度の輸入をしたい。こういう要望をしておるようでありますが、この点においては政府間において、通産省と農林省の間において外米輸入の点においては調整されておるのかどうか、その点を一つお伺いしたいと思います。
【次の発言】 長官の言うことはよくわかりますが、実際国際貿易の立場、日本のいわゆる現池田内閣の方針として東南アジア、あるいはその他に対する貿易政……
○千田正君 今のお話にありましたマイロというのですね、これはどういうあれですか。価格はどんなものですか。
○千田正君 私、今途中からきて拝聴しているのですが、水質汚濁の問題はすでに農林水産、あるいは水産委員会当初から取り上げてきて十数年になる。未だ解決の曙光さえ見えない。実はこういうことはどういうことだということを、もう少し再検討したいと思うのですが、今のお話を聞いていると、何年河清を打つかというようなことになってしまう。私どもは当初当農林水産委員会におきまして、水質汚濁防止法案ができた場合においては、最終的な判定というものを、セクショナリズム的な問題で解決をおくらせてはいけない。だから国家において最高機関であるところの判定機関を設けて即座にそれを判定しつつ、一方においては防止する方法を考えろとい……
○千田正君 関連して。羽生委員の質問のお答について、もう一ぺん私はお聞きしたいと思いますのは、ただいま羽生委員が言っておるように、一九六一年、来年は非常に国際的に、東洋を舞台とした大きな転換があると予想されることは、先般も羽生委員も言っておる通りでありますが、国連におけるところの情勢が変わってくる。たとえばケネディ・アメリカ大統領がすでに国連に対する大使の変更を意図して新たなる大使の任命をされようとしておる。同時に、国連におけるところの中共問題というものは重大なる一九六一年におけるところの課題であるということを考えますときに、日本政府としては当然これに対処する方針を立てなければならない。私は、……
○千田正君 三十八国会の終わりごろになって、突如として、青森、岩手両県下に特殊なフェーン災害によるところのいろいろな問題が起きたのでありますが、これに対して各省に関係する問題がありますけれども、私は特に農林水産に関する問題についてお尋ねをいたしたいと思うのであります。特に災害のひどかったのは、林業問題、開拓地の問題、零細漁民の漁船の損失その他に対する問題でありますが、詳しいことはおそらく被害県からすでに農林省当局に請願、陳情がされておりますと思いますので、これに対する対策をどういうふうにやっておられるか。これを私は時間がないから簡潔にお尋ねしますから、お答えは十分にお答えをしていただきたい。 ……
○千田正君 この問題は十何年やっておるのにまだ結論を出せないというのはどういうことかね。もうこの質水汚濁の問題は、部長がまだ課長にもならないときから取り上げて、当委員会で取り上げてやっておるのだが、今日に至ってもまだ結論が出ないということは、あなた方勉強しないということじゃないでしょうが、水産庁としては、ことに零細漁民を守る立場から、真剣に取り上げなければならない問題だと思う。いつ結論を出すのですか。もう十数年になっておりますよ、この水質汚濁の問題は。それにもかかわらず、今日に至ってもまだ結論の緒論さえも出ないというととはどういうことですか。誠意がないといえば誠意がないといえるし、真剣味がない……
○千田正君 今、秋山委員の質問に対して長官もお答えになっておりますが、私も秋山委員と同様にここへこういう勘定を持ってきたということに対しては、はなはだ納得がいかないのであります。大体食糧会計のこの勘定の中に、これを調整すると称しても、水産の方においては一方魚価安定策というものをきめようという農林省の一つの施策として考えておる最中に、片方の畜産関係からは安い飼料を入れてそうして食糧関係の食管会計の赤字をある程度調整していこう、これは全然異なった勘定の行き方をやっておる、こういうことはおそらく水産庁と畜産局との意見が相対立してどうにも調整がつかぬから食管会計にこれを取り扱ったかの感があるのです。幸……
○千田正君 きのう食糧特例会計の問題でここでも論議されたのでありますが、きょうの水産庁長官からの御説明でありますと、漁価安定政策の一環としましてフィッシュ・ミールの問題がある。それからいろいろ農林省の一つの対策としまして、あるいは畜産行政の方にある程度転換する問題等の農業政策が出てくる。そのときにこの飼料の問題を中心としましてフィッシュ・ミールの輸入の問題、それから生産の方の部門、いわゆる水産庁が担当しておりますところの水産物加工製品に対する調整の問題からしまして非常に疑義を持つ者がおられる。食糧特別会計で魚かすを輸入して、その輸入した魚かすの利益差というものを、それを食管会計の方の赤字補てん……
○千田正君 私はまず農林大臣にお伺いしたいのは、今度の池田内閣の方針として所得倍増計画、これは前々からすでに発表しておられる通りですが、ただこれは農民に及ぼす影響という点につきましてお伺いしたいのであります。特に農林省の所管でありますところの食糧特別会計に及ぼす影響、三十六年度の予算の編成にあたりましては、産米の買付に対しては、一応は三十五年の方式をとって大体三千八百万石、価格としましては百五十キロ当たり一万四百五円、こういう予算の計上をしておりますが、最近の状況を見ますというと、いろいろなものが値上がりしてきておる。たとえば輸送費の問題にしましても、あるいはおそらく三十六年度の産米を買い付け……
○千田正君 今、石谷委員の質問に対するお答えの中にも、ちょっともう少し詳しく聞きたい点がありますのは、林業経営安定資金の創設に対してその対象となるものをもう少し詳しくお答えを願いたいと思います。林業経営安定資金の対象とは何かということです。大体どれだけの程度のことでどういうふうにやるのが、構想だけでよろしいから、もっとはっきりしてお答え願いたいと思います。
【次の発言】 対象となる所有山林の面積あるいは植林の石数といいますか、植林の数量というものに限定したものがあると思いますが、それはどういうふうなものを対象としておられますか。
○千田正君 関連して。たまたま三重県の問題のお話しでありますが、この問題は、大臣がかつて経審の長官になられた、国務大臣になられた、あるいは農林大臣になられた当時からこの水質汚濁の問題はすでにもうあるのですよ。十何年も経て今日まで解決しておらない先般も当委員会は水産庁を呼んで、たまたま水産庁長官がおらないので次長が来られまして、関係官庁の通産省その他の方々が見えられましたけれども、一つもまとまった結論が出てこない。これは今も大臣がお答えになったように、だれが加害者かわからないじゃないかというような問題が出てくる。分析の問題におきましても、たとえば工場側の分析から被害を受けた方の分析と、中に立ち会……
○千田正君 この官行造林の面ですが、終戦後において、各自治団体が、中学校や高等学校あるいは小学校等の増築とか、あるいは町村の合併等によって、官行造林の伐採、売却等をやったあとの、続いてそれを造林、植林等は全部やっておるのですか、それとも多少やらないで、そのままになっておるものがあるのじゃないかと思うのですが、どうなんですか。
【次の発言】 小さいところは別として、相当広範囲のところで最近に処分したところのものは、多少その跡始末の造植がやりかねておるところもあるのじゃないかと思うものですが、これか三十六年度から公団に切りかえるというと、引き続きそういうのは公団としてやらせる、またそういうふうに指……
○千田正君 六の農村工業指等所を廃止する、これは従来どういう農村工業の指導をやっておったのですか。
【次の発言】 終戦後、当時農村工業、農村におけるいろいろな中小企業の育成強化という意味で、農林省が農村加工に対して農村工業を指導しておったわけですね。それを今おっしゃるような、食料品の方に重点を置くと。ちょうど林野庁長官おりますから聞きますが、山村地帯におけるところの方においても、相当農林省の農村工業の指導に基づいて小さい工業が起きているわけです。山村地帯には木材工業とか、そういう箱材を作るとか、板材を作るとか、いろいろな小さな工業が農林省の農村工業の指導のもとにできておった。今の話によるという……
○千田正君 ちょっと伺いますが、今度の対策について、従来入植しておって、そして不振地区になった地区に対して、開拓の対象を、水田からあるいは畑地、畑地のうちでも果樹その他に切りかえていこうという、そういう新しい振興計画を立てた場合において、旧債と、新しく切りかえていく面に対する資金との切りかえ等に対しては、大体のそういうふうな農家が全国でどれくらいありますか。
【次の発言】 その借りかえですね。旧債の借りかえの場合、旧債にはいろいろな種類がありましたね。たとえば冷害に対する場合もあったし、それから当初入植の場合もあるし、いろいろなものがあったが、一括してさっきおっしゃったような五年据え置き、十五……
○千田正君 私はさっきから各先輩、同僚諸君の賛成演説を拝聴しておるというと、どうも一この法案が、あまり賛成したくない法案のように考えるのです。衆議院が通過したからといって、何も参議院でこれを無修正で通さなければならないという理由はないのであって、むしろ十分に検討して、修正すべきものは参議院の農林委員会の権威をもって修正してしかるべきものと私は思う。委員長に特に頼んでおきたいのは、こういう、何だか聞いていると、あってもなくてもいいような法案じゃないかというふうにも考えられる。こういう問題は、やはりわれわれの権威のためにも、修正すべきものはどんどん修正していいのではないか、こういうふうに考える。 ……
○千田正君 ただいま提案の決議案に対しては全面的に賛成でありますが、ただ一曹、私は政府に苦言を呈したいと思います。 ややもすると、決議案等しばしば行ないますけれども、それが死文化してしまう場合が多い。われわれは真剣にここで討議して、そうして政府に対して万全の策を講ずるように決議をするのでありまするが、実際は、それは単なる委員会のアクセサリーのような結果になって、死文化されるおそれがある。そういうことのないように、これは特に注文するのでありますが、なお、決議案の中の後段の「農業団体において放出を受けた余剰麦については、その放出の趣旨にかんがみ、緊急飼料として使用され、いやしくもその目的に離反す……
○千田正君 同僚委員からも、これからまた御質問があると思います。先般も同僚の北村委員から農林関係の問題をだいぶお開きになっておりますので、私は端的に重要な二点だけをお尋ねしたいのであります。一つは、新線建設に関し、一つは農林水産の中の水産の立場からの運賃についてお尋ねいたします。 まず第一に、今度運賃の改訂の基礎になるべき一つの問題として、ただいまも御質問がありましたが、工場建設設費等がその計算の一部をなすということから考えて、新線の建設という問題がしばしば問題になります。この問題は、国有鉄道がいわゆる公共の福祉のための立場を考えますれば、たといそれは十分に採算がとれなくても、国民の福祉のた……
○千田正君 漁業権の問題で、過去においていろいろ問題が起きて、それを調整したもの、あるいはペンディングになっているようなもの、今度のあれに参考になるようなものがありましたらいただきたい。
【次の発言】 モデル的なもの、重点的なものでけっこうですから……。
○千田正君 この漁業権存続期間の特例法に対しまして、まず私はお尋ねいたしたいのは、漁業制度調査会が三十三年の六月、第二十八国会に提案された際に、私の質問に対しまして政府委員の説明では、昭和三十六年の漁業権の一斉切りかえに間に合わせるため漁業制度調査会を設ける、こういうことを言明されたわけであります。にもかかわらず、今日になってさらに二年延長せざるを得ないという状況に立ち至った理由は、どういう理由ですか。
【次の発言】 当時からすでに三年もかかってようやく去る望月答申があったなどということは、どうもわれわれはふに落ちない。しかもさらに三年延長しての一体この結果を見るということになると、何か特に優……
○千田正君 ちょっとお伺いしますが、ただいま提案された沿岸漁業振興法の予備審査のために付託されて御説明を承りましたが、聞くところによると、政府においても沿岸漁業振興法を提案するやの話があるのですが、これが委員長としては、政府がもし提案するとすれば、両方ともわれわれは審査しなければならないと思うのですが、その間の事情はどういうふうになっておりますか。全然政府が提案の見込みがないとするならば、これを先議で十分に審議する必要があると思うのですが、その点はどういうふうになっておりますか。
【次の発言】 私の調査するところによりますると、あまり近いうちには提案しそうにもないようにわれわれは考えるのですが……
○千田正君 漁業権の発動の、施行の期日の点でありますが、五月一日からというふうになっておりますけれども、この審議の状況によりますというと、五月一日ということははなはだ確定した期日と思われなくなってきておる。こういうふうに審議が延びてきて、しかも衆議院の方において、あの通り農業基本法が出ておる最中でもありますので、この漁業権の問題等は、どうもなおざりにされている感がありますので、この特例法につきましても五月一日ということを、この法案の通り実行できないんじゃないか、私はそう思うのでありますが、この点政府の意向をただしたいと思います。
【次の発言】 今水産庁の高橋次長さんからそういうお答えをいただい……
○千田正君 私はまず政府提案による漁業生産調整組合法案と魚価安定法案の両案を対象としてお尋ねをいたしますが、政府案によれば、十カ年計画を所得倍増計画とあわせて計画するという御発表のようであります。従ってこの十カ年の生産計画はどういうふうな見通しを立てて政府として考えておられるか、その点を聞きたい。
【次の発言】 ただいま総額を申し述べられましたが、それは生産の額でありまして、生産の額は、それは年によっていろいろ違うのでありますが、生産量としてはどういうような量を見込んでおりますか。
【次の発言】 ただいま次長から御説明があったように、政府の考え方としましては、十カ年後には四十五年度には生産総量……
○千田正君 私は先ほど社会党の江田委員と池田総理との間の質疑応答を聞いておりまして、いろいろその点において感を深くしたのでありますが、今度の農業基本法が国会に上程されると同時に、あらゆる面において、おそらく農林省並びに政府当局も与党の自由党の諸君もPRしたと思うのでありますが、現実の問題としましては、われわれは農村に入っていって、一体農業基本法というのはどういうものなのか、一体われわれにはどういう利益をもたらすのか、どういうところが改定されるのか。非常に不安な点を持っておって、現実にははたして現在われわれが審議しておるところの農業基本法というものはどんなものであるかということを理解しておるとこ……
○千田正君 関連して。今の東君の質問に対して、農林大臣からお答えがありましたが、これほど漁業の問題が、北洋漁業の問題がせっぱ詰まってきても、世論が十分沸かないというのはどういうことかということを、私は非常に心配するのです。ということは、ややもするというと、北洋漁業は資本漁業が多く、資本漁業の傘下の独航船等がやる仕事であるから、零細漁民と関係がないのだ、こういうような考え方を持っておる人がある。ところが、現実の問題はそうではなくて、向こうを締め出しを食うというと、必然的に沿岸漁業あるいは零細漁民の方に影響を及ぼしてくるわけであります。また、これは単なる資本漁業のみならず、日本の北洋におけるところ……
○千田正君 私からまず質問いたしますが、三章の中の十三条の点をちょっと聞きたいと思います。これは、ここに書かれておりますところのいわゆる農産物の貿易、外国から入ってくる輸入品に対しては、国内の農業を保護する上から、関税の調整あるいは輸入の制限等をもって国内の農業を保護する、まことにけっこうなことでありますが、ただ今日に至っては、日本は一人で貿易するわけにいかないのでありまして、いわゆるガットに加入しておる国としての処置がなされなければならない。ガット加入という問題と、この十三条によるというと、日本だけで保護政策をやる場合には、関税の調整や、あるいは場合によっては輸入を制限するということが強行で……
○千田正君 関連もありますし、私も質問したいのですけれども、しかし時間の関係があるのですが、一体今の韓国ノリの問題については、時間をどれくらい取っておりますか。これを根本的に議論するというと、半日ぐらいやりますよ。
【次の発言】 ちょっとつけ加えて水産庁長官に要望する点があります。ただいまの漁業権存続期間特例法が通過いたしましたが、私はこれに付随いたしまして要望を申し上げたいということは、一方においては、農業基本法案をただいまわれわれが審議中であります。真剣に審議しておるのですが、一方においては、これに見合うような漁業の問題、いわゆる漁業基本法とも申すべきところの沿岸漁業振興法案が、いまだ政府……
○千田正君 関連して。今、東委員のお尋ねに対して大臣からお答えがありましたうち、社会教育の面において、特にそれが補助教育として非常に農村の場合は必要じゃないか、私はそう思います。それで青年学級、婦人学級というものが最近農村の社会教育の上に設けられて、そうして青年や婦人の自主性に基づいてある程度の指導をしておりますけれども、現実の問題としては非常に余裕がない。時間的余裕がないということと、せっかくわいたそうした勉強しようとする意欲に対する一つの水を向けるための、予算その他の面において十分じゃないために、あるいは講師を呼ぶとか、あるいはいろいろのものを見せるとかいうような、そういう面において予算が……
○千田正君 私が総理にお尋ねいたしますのは、先般もお尋ねはいたしましたけれども、今日に至る間において、各地方に農民の声を実際に聞いて参りましたので、その聞いた農民の声のうちに集約いたしまて、われわれもふに落ちない点もありますので、その点をお尋ねをいたします。この農業基本法の前文にありますところのこの対象として、日本の海岸におけるところの沿岸漁民、御承知の通り、沿岸漁民のほとんど大部分は農漁民であります。農地をいささか所有し、かつまた零細なる漁業をやっておる、この沿岸漁民に対する対策、並びに山岳地帯におきましてはほとんど大部分は、私の県などは、国有林が大部分であります。さらに大きな山林の地主、農……
○千田正君 この近代化の問題は、他産業との格差をなくすというのが、いわゆる農業基本法の原則なわけでありますから、それに付随してくるところの近代化資金助成法案と私は考えておるわけでございます。それで局長に伺いますが、他産業で、こうした意味合いの助成が出ている産業は何かということと、そういう方面に出しているところの金利は、これと同じように七分五厘でいっておるかどうか。どれとどれがそれに該当しているものだということを伺いたいのです。
【次の発言】 説明はそういうことになるのでしょうが、しかしこれは単独立法ではなくて、農業基本法という本来のいわゆる憲章みたいなものを今度通過させて、その農業基本法に基づ……
○千田正君 昨日、同僚委員の木村委員から、いろいろ補正予算の疑義をただしておられましたが、私も多少それに関連しまして、総理大臣並びに大蔵大臣にお伺いいたしたいのであります。 一千億減税は池田内閣の国民に公約いたしました金科玉条でありますが、しかし、新たにガソリン税の増税が現われたりしまして、正味の減税は三十六年度の場合はわずかに六百二十一億円、地方税を加えても七百億円程度にしかならないのであります。総選挙の際は、国税、地方税合計で初年度から千億減税を実施するような気がまえを見せておりましたにもかかわらず、大蔵省原案の七百八十八億円に比べても、なお百六十七億円も少ないような見積りの仕方をしたと……
○千田正君 議事進行。二、三分ここで休憩して、委員長の席のところに理事の諸君だけ集まっていただいて取り扱いについてやっていただきたい。その方が早いんじゃないですか。
○千田正君 私は、まず最初に外務大臣にお伺いいたしたいのですが、昨日、政府の関係閣僚懇談会におきまして、ガリオア、エロアの対米債務返済の交渉開始を申し入れることにしたということを記者会見において御発表になっておるようであります。そこで、このガリオア、エロアの返済という問題になりますると、大体これは先般来衆議院の予算委員会、あるいは当参議院の予算委員会等におきまして、相当論議されておった問題であって、この債務ということは、池田総理は債務ということを決定しておる。ただ、全部が債務であるかどうかというところに非常にわれわれは疑問に思っておるのでありまして、とにかく、いつからこの問題について交渉するの……
○千田正君 関連して。ただいまの森中委員の御質問に対して、中川局長からお答えがあったようでありますが、現在アメリカが管理しておりまするところの日本の国有財産の管理のうちに、払い下げ、あるいはその使途を変更するというような場合において、日本側に協議しておるというようなお話でありましたが、実際事前において協議されておるのか、あるいは事後において、その払い下げ等のことを実行したというようなことに対してのレポート等が日本側に送付されておって日本側がそれを承知しておる、こういうふうな場合は過去においてはあったかどうか、日本は単なる潜在主権だけを所有しておるだけであって、その管理権はアメリカに移譲しておる……
○千田正君 議事進行について。今朝の理事会におきましては、予定のように予算委員会の進行は進みそうもないから、時間を厳守しようと、こういうお約束であったはずであります。しかるに、ただいま一時二十分からの再開におくるること五十分、こういうことでは、この予算委員会の進行の上からいって、十分なる所期の目的は達し得られないのじゃないか。少なくとも与党の諸君は、今日ここに欠席あるいはすぐには出席できなかったならば、差し繰り合って、あるいは委員の差しかえをしてでもこの委員会の運営をやるべきであって、今日のように重大な時期に五十分もおくれて出席するというようなことであっては、はなはだ私は遺憾に思うのであります……
○千田正君 議事進行。どうもさっきからの政府の答弁を聞いていると、答弁が閣内不統一で、どれが一体池田内閣のほんとうの御答弁なのか、おそらく質問者も迷っていると思います。かりに、今の官房長官の答弁のようだとするというと、参議院で修正でもしない限りにおいては、この水資源の問題はどうにもならない、あるいは補正でも組まなければどうにもならない。こういうようなことでは、審議が継続できないのでありまして、その点を政府一側からはっきり聞いて、統一した見解を答弁として求めているのでありますから、統一した見解を述べてもらいたい。(「委員長、運輸大臣どうした。」と呼ぶ者あり)
○千田正君 ただいま阿具根委員の質問に対する総理大臣のお答えは、どうもわれわれは、一国の首相として池田首相を非常に信頼しておる立場からいくと、はなはだ解せないと思う。少なくとも一国の国の繁栄というもの、あるいは国民の道徳というものを常に口にしているところの政府の代表者の言葉としては、はなはだわれわれは国民の一人として遺憾に思うわけであります。やはり真剣にそういうことはこうあるべきだという指導方針をはっきりと国民に訴えて、そうして悪の根源をなくすることこそ、首相としての責任ではないか、使命ではないかと私は考えますので、もう一度池田総理大臣の明確なお答えをいただきたいと思います。
○千田正君 私はただいま議題となりました昭和三十六年度特別会計予算補正(特第1号)ほか一件に対し、きわめて簡単でありまするが、若干の希望意見を付して賛成いたすものであります。 今次補正予算は、その内容として去る三月二十七日の公共企業体等労働委員会の賃金に関する裁定を実施するために必要とする補正を行なわんとするものでありますが、私どもとしては、争議権の認められていない公企体職員の賃金問題について、全労委の裁定の尊重と実施について、よき慣行を確立しようとする政府の労苦をこの際多とするものであります。 なお加えて、今回のみにとどまらず、今後もまたこの種の問題に対する政府の熱意ある労使関係の正常化……
○千田正君 午前中からいろいろ同僚委員からお尋ねがありましたが、私は農業基本法を実施するにあたりまして、土地の問題ですね、土地をある程度農民に持たせなければいけないという、この土地の問題についてちょっとお伺いしたいのですが、それと、だんだん離農者がふえてくる、農林省当局の考えから申しますというと、自然的に離農をしていく人たち、早い話が今までお話のありましたように若い者はどんどん都会に出ていく、そういう自然に都会に出ていく者と、それからどうしても基本法に基づいて相当の反別を持たせなければいけないという考えで、今後実行しようとする農業基本法の立場というものを考えた場合に、自然に離農する者と離農させ……
○千田正君 市場問題は長い間の論争を繰り返していますが、私はそばで聞いておって、ただ一点、今まで長い間の歴史があるにかかわらず、一つ骨が抜けておる九じゃないかという点が一つあるんです。それは取引の公正を期するためにいろいろな問題が起きてくるんであって、同時に現在の資本主義の組織の中においては金融機関という裏づけ――取引を行なうためには何かしら公的な金融機関が裏づけにない限りにおいてはそういういろいろな問題が起きてくるんではないか。そこで築地の市場にしましても、あるいは神田の市場にしましても特殊の公的な金融機関が設置されていないじゃないか。今まで、過去においてはそういうために金融の問題で、しょっ……
○千田正君 私は、主として、最初に外交問題について外務大臣にお聞きいたしたいのであります。それは、先般九月三十日本会議におきまして、フルシチョフ・ソ連首相から池田首相あての、日本政府あての返書に基づいて私がお尋ねしたのに対する池田総理の答えが、ソ連側としては不満足であるということを重ねて抗議的な声明をしておるのであります。私がお伺いしたいのは、特に、ほんとうは総理大臣がおられればなおけっこうなのでありますけれども、特に外務大臣に外交を担当する責任者としてのお答えをいただきたいのは、世界の歴史の上で国論の統一のないところに外交の成果が上がったためしはないのであります。これは先日も外務大臣がそう仰……
○千田正君 ちょっと待って下さい。一体今までのあれは……、十二時近くになってなお石田君の質問が二十五分であるから一時間を要する。そういう問題については理事間で十分お諮りになったのですか。そういうことなしに……。
【次の発言】 どの理事が、だれでしょう。
【次の発言】 私は無所属クラブを代表しておる理事なんです。代表者間の何らそういう了解もなしに勝手なことをやっては困る。そういうことで議事運営がスムーズにいくと思っておりますか。
【次の発言】 委員長はそういうお考えであっても、私は理事としてそういうことを聞いていないのですよ。ですから、やはり理事としては理事間の協力を得ようとするような場合に一応……
○千田正君 総務長官から御説明いただいたのですが、われわれはオリンピック招致に対して非常に賛意を表しているのですが、この主催の中核体は何かということなんです。組織委員会が主体になって、東京都において開催する。それに対して国は協力するというふうに私どもは承知しているのですが、国民の大部分はそういうふうに承知しているかどうか、非常に疑問な点がある。ということは、先般来東京都において、競技場をいずこにするかというような問題のときは、どうも政府側は少し冷淡なようなわれわれは感じがした。そこで、一体主催の中核は何かということ、国は一体どれだけの責任をもってこれに対して協力するのかということと、東京都と国……
○千田正君 僕は時間がないから簡単に質問いたします。さっきから伺っておるというと、議員のほうは大いに金を出してやれと――さっぱり燃え上がらぬじゃないか。これは総務長官からお伺いしますが、文部次官もよく知りておるのだ。われわれ学生時代のスポーツというものは、金が足りないときは自分でローラーを引いたり何かしてやったことがあるのだが、そういう燃え上がる力がないというと、金を出せないのじゃないか。東京都の高等学校、あるいは大学の運動部の選手なり何なりが、みんなで一生懸命地ならしぐらいするくらいの気魄を持たなければ、オリンピックなんて持ってきたって意味ないですよ。そういうようなことも一体精神作興の意味か……
○千田正君 関連して。今内村委員のお尋ねと関連しまして、ひとつ同時に答えていただきたいと思います。 総務長官は今度のオリンピックの問題の総元締めという意味において私はお尋ねするのですが、先ほどから内村委員が今までの経過を述べられて御質問になっておると思う。同時に根本の問題として、オリンピックそのものを日本が東京都において主催すると、こういうことになったのに対して、政府の根本的な考えですね。私が池田総理に質問したときは、全力をあげて恥ずかしくないところのオリンピックとして、日本のいわゆる国威の発揚でもあるし、あるいは国際的にも恥ずかしくない競技をやってもらいたいと、こういう御答弁があったのです……
○千田正君 大臣がおいでになって非常な御苦心をされたことは、よく新聞その他の情報で存じておりますが、ただいまの御報告の中で、私は二、三点お尋ねしたいと思います。 それは、来年はどうやら多少一割くらい増して取れるような了解をつけていただいたという点。第二の問題点として資源の保護ということは、これは国際的漁業の立場から当然お互いの信頼のもとにやらなくちゃならないことだと思いますが、わがほうの漁獲量に対するそういう面におけるところの取り締まりという点と、ソ連のほうに対する実態の取り締まり状況は、こちらからも行ってそういう取り締まりに参加できるのかどうか、その点はどういうふうになっておりますか。 ……
○千田正君 二点だけ伺りておきたいと思います。今度の改正案では、開拓関係に対するものが補助対策から除外していると思われるのですが、さっきの農地局長のお話しのように、それはかっての法のほうで十分見られるという観点で、こういうふうにしておられるのですか、どうなのですか。
【次の発言】 水産庁の方が見えておりませんけれども、一括して農林水産の問題として伺っていいですね。小型漁船で同じような点があるんですが、小型漁船のほうに対する措置も、今の農地局長のおっしゃるように調査の結果から見ると、小型漁船に対しては補助の対象になるような被害がなかったと、こういう観点でこのなには出しておられるのかこういうわけで……
○千田正君 時間も少ないようでありますから、重点的にお伺いいたしますが、私のお尋ねしたいのは、昨年池田内閣が内閣を改造して以来、所得倍増計画等でいろいろ論議の中心になったが、農業関係においては農業基本法に対しても、またあらゆる面に対して、積極的な施策を急に迫られておるというふうに私は考えるのであります。それは何かというと、御承知のとおりのヨーロッパ共同市場のEECの問題、これに伴って自由貿易というような問題が台頭してきまするというと、ゆっくりかまえて、腰を落ちつけてというふうに考えておるひまがないじゃないか。割合にわれわれは農業や農林水産等を考えていく場合に、長期における計画をもってそうして十……
○千田正君 ちょっとテンサイ問題で聞きたいのですが、自由貿易になった場合、テンサイに対する影響は相当あるのじゃないですか。その点はどういう工合にごらんになっておりますか。
【次の発言】 影響はおそらくないということは言えないと思います。相当これはやはり共同市場との関連からいって、今、極東の経済機構の改造というような問題も相当称えられておる今日ですから、自由貿易というものを、やむなくわれわれはやらなくちゃならないということになってくると、一番しわ寄せになるという、こういう問題が出てくると思うのです。ある程度の保護政策というものは考えておく必要がないだろうか。これは今の御説明の点はわれわれも大いに……
○千田正君 話は実際うまい話が出ているのですが、前はこれはわれわれの地方では、産馬奨励あるいは軍馬の奨励という意味で、地方競馬を行なっておったわけですが、今は軍馬もなければ、馬の生産はだんだん衰えてきております。だから、こういう問題が出てくるのも当然だろうと思いますがね。しかしまた、今小笠原さんの言うように、畜産組合が主体になってやっているでしょう。だからこういうものの収益を、酪農の面において、たとえば牛なら牛の生産というようなものに、改良するというような意味で、農林省のいわゆる馬から牛へと切りかえていく政策に、これを役立たしめるような大綱をここへ入れなければ、今小笠原君の言うような問題が起き……
○千田正君 今、小笠原委員の質問のうちで、一番重大な点が、終戦処理の関係があるのですね。これは当時、外地から引き揚げてきた開拓、あるいはその他に従事していた人たち及びその他の引揚者を含んで、戦災者を含んで、そうして全国の都道府県のうちに、原野の開拓すべきところに、終戦処理の一環として農林省とも協議の上に開拓地に入植させた、こういう点が一つ大きな根本問題が横たわっておるわけです。そういう点はもちろん、当然農林省としては、農林省自体だけの問題でなく、国全体の問題として考えなくちゃならないという一点があるということ、私はそういう議論は時間もありませんからあらためて伺いますが、現実の問題として今度のこ……
○千田正君 関連。今の小造林ですね。それは五町歩以下は対象としていないじゃないですか。今まで大体の標準は何町歩を小造林としたのですか。
【次の発言】 この前昨年質問したときは、五町歩以下に対しては考えておらない。現実に五町歩以下に対しては、融資あるいは補助をやっておりますか。
【次の発言】 私の村などでは五町歩以下ばかりなんです。それでかって借りたということもないし、借りようとしてもなかなか貸さないのです、現実には。そういうネックがどこにあるかということを研究しておられますか。
【次の発言】 この際ですから、そういうことに対してのPRがすこぶる足らないと私は思います。もう少しこういう法案が改正……
○千田正君 ただいま長官から今までの経過をお伺いしたのでありますが、実を言うと、ほんとうは、河野農林大臣でもいらしておられれば私は河野さんにお伺いしたいのですが、母船の数をふやしたのは、たしかこの前河野農林大臣が農林大臣に就任した際に、北洋漁業の問題に対しては、ある程度拡張して母船の数をふやした。ほんとうから言うと、いうとその際、日ソ漁業間の条約の変異によっては減船せざるを得ないことがあるだろうということを、業者との間に十分な了解を取りつけてのあの際の増船であったかどうか、この点はどういうことだったのですか。
【次の発言】 私はそういう簡単なことにとっていないのです。あのときのあれは、北洋とい……
○千田正君 関連して。これは、長官は今まで農地局長をおやりになっておられたからよくわかるんだろうと思うのですが、農民の場合のいわゆる土地所有権と同じような意味において、零細漁民にとっては唯一のすがりどころなわけですよ。それを五年にしなければならないという根本理由は何なんですか。ここに書いている理由だけでは私は納得いかない。しかも、これを中心にして最近、この間もお話ししましたように、都市の近傍の沿岸が、最近埋立が盛んになってきておる。あるいは近代化学工業その他の拡張によって、汚濁、汚水問題等が非常に世間を騒がしてきている。そのたんびにその対象になるのは零細漁民である、ノリ。カキ等をやっている漁民……
○千田正君 ちょっと一問だけ聞きたいのですが、現在指定を受けている市町村については附則第七条におきまして昭和四十年三月三十一日までは、競馬を行なうことができると規定してありますが、この以後においては従来やっておった市町村を再調査あるいは慎重に調査した上で存続の有無を定めるという意図でありますか。全然やめさせるという意図ではないだろうと思いますが、この前段にありますところの災害等の復旧等に関して百三十五市町村ですか、現在あるのは。そのうち整理をしようというのですが、たとえば馬産地でありますところのかつての北海道であるとか、東北では岩手県というようなところは、県庁所在地あるいは馬産の最も振興してお……
○千田正君 私は、特に政府に要請しておきたい点は、ただいま清澤委員からも述べられたように、射幸心を助長するような競馬であったならば、これは当然政府としては十分に制限しなきやならない。ただ、私はここに申し上げるのは、従来馬産地であった東北地方であるとかあるいは北海道、あるいは九州にもありますが、そういうところでは、長年の間競馬をもって馬産の振興の一つとして考えており、またそれを中心とした中小企業の町等は、そういう一年に三回か四回の祭典的な催しに対して、中小企業の商店あるいたその他の者も、これによって臨時の収入に潤う。それがここに中止をされようというようなことになれば、やはり相当の打撃をこうむる。……
○千田正君 私はこのたび河野農林大臣がソ連においでになるということに対して、非常に御苦労さまであると思います。そこで特に私はお伺いしたいのは、最近非常に領海の問題が中心になっております。今度農林大臣が向こうへ行かれた場合において、この問の新聞で私は見ただけでありますけれども、領海の問題をはっきりしなければならないじゃないか。およそ日ソ漁業の問題については、領海の問題をはっきりしておらないと、そうしてまた公海におけるところの操業に対してのみ規制をしたり、禁止をしたり、あるいはいろんな問題が起きてきている。そこで、領海の問題についての河野さんの御意見を承っておきたいと思うのです。今年の三月でしたか……
○千田正君 農地法の一部を改正する法律案及び農業協同組合法の一部を改正する法律案、この二案が当委員会に議題になってかけられてから、審議期間がきわめて短い、もう一つは第一番に考えなければならないのは、農業基本法が通ってからすでに半年以上たっていて、こういう農業の格差を是正する、あるいは国際農業との問の関連において日本の経済の成長のための基礎産業である農業の基本法がこういう跛行的な状況にあってはならないという観点からいいまするというと、農業基本法そのものに対しても十分ではなかった、さらにまた、ただいままで審議した過程におきましても、いろいろのまだまだ考えなきゃならぬ点がたくさんあると思うのでありま……
○千田正君 今まで同僚木村君の非常にいい御質問がありましたが、私は角度を変えまして、別な経済外交その他についてお尋ねしたいと思います。 まず最初に伺いたいのは、国会議員の身分の保護の問題についてであります。これは経済問題とは関係ありませんけれども、国会議員の身分の保護についてお伺いしたいのであります。日本の憲法は、国会議員であるとなしにかかわらず、政府は十分にそのことは保護しなければならないことが規定されておりまするが、特に私がお伺いしたいのは、われわれの、同僚議員であるところの辻政信君が昨年の四月旅行したきり行方不明になっておる。この問題は、ひとり辻君の問題のみならず、われわれとしては、国……
○千田正君 議事進行。先ほど理事会できめたのは、四時半から質問を続行するということでありましたが、ただいまの総理大臣の御発言あるいは野党の諸君のいろいろ疑義をただした点において、混迷を続けると思いますので、暫時休憩して、委員長のもとで質問を続行するかしないかということについてお諮りを願いたい。
○千田正君 委員長、議事運営について一応お伺いいたします。
ただいま共産党の岩間君から議事運営について質問がありましたし、その後委員長から申し渡しがありましたが、ただいまの私に対する御指名は、委員長の職権で御指名になったとすれば、私は従わざるを得ないのでありますが、いかがでございますか。
【次の発言】 ただいま私は、参議院の議員として、また予算委員会の委員としまして、野党第一党の社会党の諸君が出席していないのにもかかわらず、委員長の御指名によって質問をしなくてはならないということは、まことに私も遺憾でありまするが、委員長の命令に従うのが議員の立場でありますから、これからお尋ねをいたします。
……
○千田正君 関連して。今の事業費の中に繰り込まれた今度の公務員の分は、地方財政の負担にはなりませんか、地方財政との関連はどうですか。
【次の発言】 それで非常に僕はこの点が相当の問題でありまして、たとえば、今までは所長さんや課長さんの分は国の方でやってもらっておった、ところが今度は事業費の中に所長さん課長さんの分まである程度出さなければならない、地方財政の負担になるし、そうなるというと、事業そのものの、プロパーの事業量というものは、いわゆる政府が言うような大きな面からは変わりがないとしましても、内容において、事業量というものは、一般国民が考えているような事業量じゃない、厳密に言えば。そういうふ……
○千田正君 ただいま鈴木委員の質問に関連しまして、林野庁どなたか見えておりますか。
【次の発言】 最近、たとえばイタチ、テン、そういうのが盛んに捕獲されて、皮になって輸出されたりあるいは売られたりしておりますが、そういう乱獲がたたってネズミが相当ふえておる。そういう間接的な問題がやはり今の鈴木委員の質問に関連してあると思うのですが、ああしたものの保護対策とか、あるいは今まで保護対策をしていないとすれば、それを保護の中に入れるかどうかという問題も研究しておられると思いますが、その点はどうなんですか。
【次の発言】 私は大臣にお伺いすると同時に、畜産局長と水産庁の方から伺いたいのですが、先ほど大臣……
○千田正君 今、大臣が鈴木委員の御質問にお答えなさいましたが、領空の問題と航空機の発達に従って航空路というのですか、相当これは陸上の交通と同じようないろいろな問題が起きてくると思いますが、航空管制とか、あるいは航空監察という問題は、やはり日本としても確立しなければならない、今、大臣がそういう意味のお答えはしておりましたが、これは実際に、いつごろ運輸省としてはそういう制度を確立する法案なり何なり出すというお考えを持っておられますか。
【次の発言】 ちょっともう一点だけ。夜間と昼間とそれから高度と速力と、この問題に対して民間の飛行機に対する規制とそれから自衛隊機との間に調整する何かの打ち合わせが現……
○副主査(千田正君) ただいまの大臣の御説明に対して御質疑のある方は順次御発言を願います。
【次の発言】 永岡委員に申し上げます。ただいま大蔵省の谷川主計官が見えましたから、もし御質問がありましたら。
○千田正君 関連。先般も予算委員会で農林大臣にお尋ねしたのでありますが、近代化資金が、たとえ利子補給しましても七分五厘というのは、ちょっと農業のような原始産業、基礎産業に対する、しかも長期にわたって必要とする金に対する七分五厘というものは、ちょっと高過ぎるのじゃないか。どう考えてもそう思うのですが、もう少し安い方法はないか。大臣はもっと考える必要があるのじゃありませんか、この点は……。
【次の発言】 もう一つ。さっき森委員のお尋ねのうちにありました、今度協同組合をある程度統合する、今度の法案の中に協同組合に対する課税の問題が起きておるのですね。従来非課税であった農業協同組合等に対して課税すると……
○副主査(千田正君) 森さん、荒巻官房長が見えておりますから……。
【次の発言】 一点だけお尋ねいたします。
それは、一つは、国際電信電話の方の加入に対して、だいぶ今までは窮屈であったわけです。最近はどうなんですか、ほとんど要望者の満足すべき状態にありますか、国際電話の問題は。
【次の発言】 もう一点。大橋総裁もお見えになっておられますからお伺いしますが、これは日本、ことに東京が世界の国際都市になった今日において、これは電信電話ばかりではなく、電灯の方も同じなんですが、施設の面において、電柱が非常に乱立しているような状況は、決して文化都市としての面からいってあまり感心しないのじゃないか。むし……
○副主査(千田正君) ちょっと速記をとめて。
○千田正君 きわめて時間がないのは残念ですが、きょうは運輸大臣、総理大臣になったつもりで、政府代表のつもりで、私は運輸行政の根本を聞くのですが、おそらく前に戸叶君もお尋ねしたろうと思いますが、国有鉄道の本質は私が申し上げるまでもないのですが、新幹線の建設等に対して非常に遅遅として進まない、私の考えるには、何回も分科会をやるたびに主張しているのですけれども、国鉄は従来のとおりのいわゆる独立採算制というものをとられるならば、幾らたっても赤字の解消はできない、そこで幹線の建設の予算は、国の予算からまるがかえで出してやって運営を国鉄にまかせるというような方途をとらなければ、おそらくいつまでたっても予期……
○千田正君 郵政大臣にお尋ねいたします。第一点は、どうも郵政事業は、特に国民に対するところの奉仕に徹底しなければならないと私は思うのでありますが、最近、労働攻勢というような問題と相からんで、郵便物の遅配、昨年末、また最近、本日等の情勢からいうと、賃金闘争の春闘というようなことで、われわれ国民としましては、この郵政業務が円滑にいって、われわれの求めるように迅速に郵便物の配達、あるいは電報、あるいは電話のサービスが十分に国民の期待に沿うような方向に向かってやっていただきたいというのは切実なる国民の要望でありますが、どうも最近の情勢ははなはだ芳ばしくない。きのう、きょうのこの労働賃金闘争におけるとこ……
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