このページでは吉岡吉典参議院議員の15期(1989/07/23〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は15期国会活動統計で確認できます。
○吉岡吉典君 日本共産党を代表して、自衛隊掃海艇派遣の政府決定に関し質問いたします。 最初に、政府が自衛隊掃海艇のペルシャ湾派遣を決定し本日出動させたことに強く抗議し、直ちに中止するよう要求するものであります。 海部総理、一九九一年という年は、あなたの内閣によって戦後史を画する重大な年になろうとしています。戦争放棄と戦力を保有しないという平和原則を明記した憲法のもとで、初めて戦争の経費を直接分担したのに次いで、自衛隊の掃海部隊をペルシャ湾に派遣することを決定し、本日二十六日には出動させたからであります。ことしは、真珠湾奇襲攻撃による太平洋戦争開始五十周年であります。この年を、戦争からの教訓……
○吉岡吉典君 私はこの機会をかりて、最近起こっている在日米軍基地をめぐる問題について二、三お尋ねします。 まず、沖縄の恩納村にあるキャンプ・ハンセン演習場内での都市型ゲリラ訓練施設、この問題は去年の十二月に住民の反対によって一たん中止になっていました。それが、七月二十四日に突如として米軍の手によって工事が再開された。その際機動隊が出動して、老人から女性、子供まで座り込んでいるのを実力でゴボウ抜きをやりこれを排除するという出来事も起こって、沖縄では大変な騒ぎになっております。村長自身が、私たちは最後まで闘い続けていく、基地縮小はあってもこれ以上の強化は許されない、そういうように語っていることが……
○吉岡吉典君 中山外務大臣には初めての質問ですので、幾つか外交の基本姿勢、基本認識にかかわる問題から質問してまいりたいと思います。 これまでも議論にありましたまず軍縮の問題です。 軍縮問題について今ほど期待と関心が高まっているときはないと思います。そして、軍縮全体を進めることは重要ですが、私は特にその中で核兵器の廃絶という問題についてまずお伺いします。 私どもは、核兵器の廃絶というのは、全般的軍縮ももちろん必要だが、とりわけ核兵器をなくすという問題はこれは人類にとって死活の緊急課題だというふうに言い続けてまいりました。 ところが、政府は中曽根内閣以来、核兵器の廃絶は究極的廃絶でなくちゃ……
○吉岡吉典君 私は、日本共産党を代表して、近藤、山中両議員に次いで質問を行います。 これまで二人の同僚議員の質問を通じて、我々と提案者との間に非常に重要な一致点があることが明らかになりました。同時に大きな不一致点があることも明らかになりました。重要な一致点というのは何かといえば、消費税は廃止しなければならないということ、消費税廃止法案は可決しなければならないということです。消費税、これはもうこれまでの論議で明らかになりましたように、公約違反、国会決議違反、相次ぐ強行採決、参議院選挙での国民のノーの審判が出たのに、さらに導入後八カ月間の国民生活への深刻な影響、これらどれを見ても廃止しなければな……
○吉岡吉典君 日本共産党を代表して質問を行います。 きょう十二月十一日は、日本の政治にとって画期的な意義を持つ日になるであろうと思います。というのは、消費税ノーという国民の審判にこたえて、この日いよいよ消費税廃止法案を可決することが確実となっているからであります。私は、このことを喜びを持って迎えつつ質問に入りたいと思います。 第一の問題は、参議院選挙で示された国民の消費税ノーの審判を生かす道は何かという問題であります。この答えは、消費税は、自民党の言うように修正ではなく、廃止しかないということだと思います。 自民党が発表した見直し案なるものを見ますと、これは海部首相の言明に全く反し、大幅……
○吉岡吉典君 人事院勧告どおり一般職の職員の給与を引き上げるのは当然過ぎるほど当然のことだと思います。しかし、それでは問題は全くないのかといえば、若干指摘しておかなくちゃならない問題があります。 その一つは、公務員の給与改定に当たっては民間賃金と合わせるということだけでなく、当該職員の生計費並びに生活実態を十分考慮して改定が図られるというのが国家公務員法に照らしてみても本来あるべきあり方ではないかというふうに私は思います。この点は私の要望として述べさせていただいておきたいと思います。 もう一つの点、これは国家公務員の給与の改定が人事院勧告から四カ月もたってやっと政府の決定が行われ、そしてま……
○吉岡吉典君 総理、先ほどの論議の中で、企業献金は悪ではないと、不合理ではないと、こういう答弁がありました。 しかし、衆議院の不破議員の質問によって、故三木元首相、それから選挙制度審議会の第一次答申でも企業献金は禁止し、献金は個人に限るべきだということが明らかになりました。しかし、自民党は、結党以来三十四年間、国民政治協会等を通じて実に二千二百億円の献金を明らかになったものでも受け取っております。これはもう財界丸抱えだと言うべきです。そして戦後の疑惑、汚職、これらは、ロッキード事件もリクルート事件もすべてが政治献金に端を発しております。それでもよろしいと言うのかどうか、総理の答弁をまず求めま……
○吉岡吉典君 ジュート協定についてまずお伺いします。 一次産品の輸出に大きく頼っている開発途上国にとって、その価格の安定及び供給の安定という問題は非常に重要な問題であります。このジュート協定はそういう要望にこたえようというものであると思います。ところが、その価格及び供給の安定という点については、検討するということが述べられているだけで、それ自体がこの協定の中には規定されておりません。私は、そういう点では輸出割り当て制度あるいは緩衝在庫制度などが織り込まれなかった点は不十分な点だと思っております。日本政府としては、こういう点がこの協定に織り込まれるように努力なさったかどうか、お伺いしたいと思い……
○吉岡吉典君 協定に入る前に、私もこの委員会で過去に問題になった点、一点質問しておきます。 それは、昨年六月、当委員会で強行可決された宇宙基地協定問題です。その当時批准書を寄託したのはノルウェー一国という状況であり、私は、そういう状況で急ぐ必要はない、十分審議してこれはやるべきだと主張しましたが、強行採決されました。 そこでお伺いします。 その後批准したのはどこか。特にアメリカは批准しているかどうか。 第二点は、その後アメリカでは、計画にミスがあったという議論が起こったり、計画の縮小とかあるいは有人宇宙基地は高くつくから無人宇宙基地にせよというようなさまざまな議論があります。そしてまた……
○吉岡吉典君 最初に答弁者にお願いしておきますけれども、私、速記録を丹念に読みましたので、皆さんの答弁、大体今まで答えられているのはわかっておりますので、できるだけ簡潔にお願いしたいということを申し上げておきたいと思います。 それから、私この速記録を読み、またこれまでの論議を聞きまして、事は憲法の根本原理にかかわる問題が論議されているという感じを強く持ちました。そこで私は、最初にそういう点に関して一、二、これは法制局になるかもしれませんけれども、お伺いしておきたいと思います。 国民の中にはいろいろの天皇観があります。それは国民の自由であり、何人も干渉すべきものではありません。しかし、天皇の……
○吉岡吉典君 官房長官出席の委員会ですので、今話題になっております朝鮮人強制連行問題について最初に少しお尋ねしておきたいと思います。 まず最初に、次の三点についてお答えを願いたいと思います。それは、強制連行問題の調査ではこれまでこれに関連することで政府は調査なさってきたことがあるのかどうか、これが第一点です。第二点は、名簿はともあれ、強制連行した朝鮮人の人数の概数ぐらいは現在わかっているかどうかということです。三番目の問題は、この調査というのは、名簿づくりだけなのか、それとも朝鮮人の強制連行の非常にひどいやり方、また連行されてきた在日朝鮮人がいかに大変な苦難を強いられたか、こういうことをも含……
○吉岡吉典君 直接法案と関係ありませんけれども、私は間接的には重要な意味を持つと思っている問題ですので、最初に官房長官にお伺いしておきたいと思います。 私、この委員会で在日朝鮮人の強制連行問題について質問した際に、この調査の対象は単に名簿づくりだけでなく、どんなにひどいやり方で強制連行してきたかということ、また連行されてきた朝鮮人がどんなにひどい苦労をしたかということをも含めて調査すべきではないかという立場に立って調査対象は何ですかということをお伺いしたのに対して、官房長官は名簿だということに限定しての答弁がありました。その後、予算委員会で海部総理の答弁では、どのような実態があったかできる限……
○吉岡吉典君 私は、日本共産党を代表して、ただいま議題となりました国家公務員災害補償法の一部を改正する法律案に対する修正案の提案理由とその概要を御説明申し上げます。 本修正案は、お配りしました文書のとおり、政府提出の国家公務員災害補償法の一部を改正する法律案で、療養開始後一年六カ月を経過した職員の休業補償に係る平均給与額について、年齢階層ごとの最高限度額を設けることとしているのを削除しようとするものであります。 その理由を申し上げます。 年金たる補償の額の完全自動給与スライド制への移行及び休業補償に係る平均給与額への年齢ごとの最低限度額を設けることについては、被災職員に対する補償を改善す……
○吉岡吉典君 総理にまずお伺いします。
行政改革の重要な課題の一つ、すべてとは言いません、一つは、この法案にも述べられておりますが、「社会経済情勢の変化に対応した」云々と述べられておりますように、行政を取り巻く情勢の変化に対応し、古くなった制度や機構、事務事業等々を見直し、情勢に合った、しかも国民の願いに沿う、そういう効率的な行政を実現することにあると私は思いますが、総理いかがですか。
【次の発言】 そういう目的を一つの目的として掲げてこれまで行われてきたいわゆる行政改革の中で、私は実態がそれに伴っていない重要な問題の一つとして、昭和十八年に大東亜戦争遂行のためにつくられた法律、すなわち許可……
○吉岡吉典君 日本共産党を代表して質問を行います。 まず、海部内閣の政治姿勢にかかわる問題をお尋ねします。 昨年来のリクルート事件を初めとする一連の政治腐敗事件、これをめぐって国民の間には強い批判があります。ところが、国民の期待に反して、その後もマスコミ等でリクルート事件の問題が論じられております。公判廷でもさまざまな問題が提起されている。それに加えて、新聞報道でも大きく取り上げられたように、藤波元官房長官が政治資金を自宅購入資金に充てていたというような問題が国民の怒りを呼んでおります。そういうことを我々は非常に重大な問題と考えざるを得ないと思います。 そこで、総理にまずお伺いします。 ……
○吉岡吉典君 官房長官にお伺いします。
六十三年七月分の会費は受け取ったのですか、返したのですか。あなたの報告だと両方に入っています。計算してみてください。
【次の発言】 報告の中に、受け取った中に入っているのですよ。読んでみてください。計算上もそうなりますよ。
【次の発言】 勘定が合いません。
【次の発言】 計算が合いませんよ。
【次の発言】 七月分まで受け取らないと八十六万円になりませんよ。
【次の発言】 七月分まで受け取らないと、あなたのけさ報告した八十六万円になりませんよ。
【次の発言】 全然だめだよ。
【次の発言】 そうじゃないですよ。七月分まで入れなきゃ八十六万円の計算になりませ……
○吉岡吉典君 私は、日本共産党を代表して、ただいま提案されました一九九〇年度暫定補正予算三案に対して反対討論を行います。 反対の第一の理由は、海部内閣の予算編成の姿勢についてであります。 すなわち、九〇年度予算案について、自民党・政府が新しいルールづくりなどと称して、議会制民主主義を踏みにじり八九年度補正予算案の審議を大幅におくらせた結果、大型暫定予算を編成せざるを得なくなった上に、今年度予算案の審議日程から考えるならば補正予算必至の五十日間の暫定予算案を提案、そして今、そのことについて何らの反省も示さないで、十九日間の暫定補正予算案を提案しているのであります。このようなやり方は国会と財政……
○吉岡吉典君 消費税の一方で行われたのが、大企業、大金持ちに対する減税措置でありました。一九八八年、消費税を初めとするいわゆる抜本的税制改革が行われた際、法人税率の引き下げが行われました。政府の発表された数字によっても、法人税率の改定だけで約一兆二千五百二十億円の減税、法人地方税へのはね返りを合計すると一兆四千六百八十九億円になります。このうち法人のいわゆる上位五十社、これだけで減税額は幾らになるか計算なさっていますか。
【次の発言】 計算なさっていないということですので、私ども、公表された資料が乏しい中で、公示所得額と有価証券報告書に基づき、この配付資料の1にある注記のような方法で計算してみ……
○吉岡吉典君 大沢元専務との関係は否定できません。 大沢元専務は何のためにあなたにいろいろ接近していたか、政治献金したか。この点何ら目的なしにそういうことが行われるはずはないと思います。これは三日十四日のリクルート公判で、リクルート元専務大沢氏が供述調書の中でも、職安法改正阻止プロジェクトチームをつくり、その会議録の中で、公判廷に示された資料によりましても、あなたを陳情の対象としている。あなたの秘書の石塚氏をリクルート社員だということにして給料を払うように取り計らったのも大沢氏だと、こういうふうに言われております。あなたは今でも親しかった以上の関係は何らないと、こういうふうに言い張られますか……
○吉岡吉典君 坂本官房長官にお伺いします。
あなたは四月四日の本委員会で、私が石塚秘書のリクルート社入退社を示す雇用関係の資料それから石塚秘書の衆議院事務局に提出してある本人の経歴書の写し、この二つの提出を求めたのに対して、「御趣旨のとおり、検討をいたします。」と答え、さらに私が、提出するということととっていいかと念を押して聞いたのに、はいと答えております。この議事録にきちっと載っております。提出を求めます。
【次の発言】 とんでもない答弁です。速記録にはっきり、私が提出することととっていいですかと言ったのに、はいとあなたはその席でですけれども言っているわけです。検討した結果を報告してくださ……
○吉岡吉典君 私は、日本共産党を代表して、ただいま議題となりました一九九〇年度予算三案に対して反対討論を行います。 最初に、リクルート疑惑に対する海部内閣の政治姿勢について述べなければなりません。 海部総理は、リクルート事件の反省の上に立つ内閣だとか、リクルート事件で国民の皆さんの信を失ったのを取り戻していく内閣としなければならないとか強調してきました。しかし、本委員会で重大問題になった深谷郵政相をめぐる疑惑は何ら解明されず、先ほど委員長見解でも、深谷郵政相及び内閣に猛省を促し、特に深谷郵政相には政治的道義的な責任をとることが強く求められているところです。このような海部内閣の政治姿勢は、政……
○吉岡吉典君 さきの臨時国会では、国連平和協力法案が廃案になりました。同法案は、今武力行使も排除しないと四十万人の兵力派遣で攻撃態勢を整えつつある米軍の後方支援に自衛隊を派遣しようとするもので、憲法の平和主義の原則を踏みにじるものとして広範な国民の反対が起きました。政府は、廃案になったにもかかわらず多国籍軍への協力をあきらめず、自公民覚書に沿って新たな法案づくりを進めています。我々は、新規立法にはあくまで反対であります。憲法上許される国連の正当な活動への協力は新規立法の必要はないというのが私どもの考えであります。現行憲法上可能な協力は新規立法によるまでもなくやれるというのが我々の考えだからです……
○吉岡吉典君 私は、日本共産党を代表して、一般職の職員の給与等に関する法律の一部を改正する法律案に対する修正案に賛成、特別職の職員の給与に関する法律及び国際花と緑の博覧会政府代表の設置に関する臨時措置法の一部を改正する法律案並びに防衛庁の職員の給与等に関する法律の一部を改正する法律案に反対の討論を行います。 まず、一般職の職員給与法改正案についてですが、公務員労働者の生活実態と要求から見てこの引き上げでは不十分であり、さらに今回新たに導入されようとしている期末・勤勉手当の役職別加算措置は、現状でも上に厚く下に薄い給与配分体系をさらに強化し、高級官僚を初め管理職を一層優遇するものであり、我が党……
○吉岡吉典君 私も引き続いて戦後処理の問題について幾つか政府の基本的な立場、基本的な認識をお尋ねいたしたいと思います。 ことしは真珠湾奇襲攻撃で日本が太平洋戦争を開始してからちょうど五十周年になる年だということで、真珠湾攻撃を中心としてアメリカではいろいろな行事が行われるということも報道されております。そういう一つの年として、私は、戦争にかかわって起きた諸問題、きょうこの委員会でとりわけこれまで論議になってきましたような戦後処理の問題をきっぱりと片づける年、少なくともその方向へ向かって大きな努力をする年にする必要がある、そう考えておりますが、官房長官、その点でのまず政府の認識をお伺いします。
○吉岡吉典君 最初に、午前の論議の中で掃海艇問題は仮定の問題だということが繰り返されました。報道だと、正式決定があればすぐ出せるように内部で準備が進んでいるということですけれども、それは違うのであって、何の検討も何の準備も行っていない、完全に白紙だということですか。
【次の発言】 掃海艇問題で、少し古くなりますが、日本の掃海艇が朝鮮戦争の際は明確に参加した。旧日本海軍掃海部隊が米占領軍によって戦後も引き続き温存され、当時海上保安庁に所属していましたが、これがどういう規模でどういう活動を行ったか、また死傷者は何人出たか、それの処遇はどのように行われているか、叙勲等も含めて報告してください。
○吉岡吉典君 私は、廃止が提案されている許可認可等臨時措置法を中心にこれに関連して質問を行いたいと思います。 去年の六月二十六日のこの委員会で、昭和十八年に制定された許可認可等臨時措置法というのは、当時の東条総理の国会での提案理由説明を見ましても、大東亜戦争完遂のための法律だということが述べられておるということで、こういう明白な戦時立法、大束亜戦争完遂のための法律、こういう目的を掲げた法律の存在というのは新しい戦後の日本としておかしいではないかということを私は問題提起いたしました。その日、海部総理から、この問題については検討して処理するという答弁があり、その答弁どおり今回この法案を廃止すると……
○吉岡吉典君 審議中の補正予算の最大の問題は、湾岸に展開する多国籍軍に支援する十億ドルが計上されている問題であります。そこで、この問題について質問をしたいと思います。 イラク問題を平和的に解決するための経済制裁が今効果を上げている。総理もこの間衆議院でお認めになりました。アメリカの議会では、経済制裁が予想された時間枠内で予想どおりの効果を上げていることが明らかになっている。こういう証言も行われております。そういうときに、武力行使を容認する決議が国連安保理事会で採択された。これに対して総理は、平和的解決を促進するものだということで支持を表明されている。 私は、この総理の態度に関連して幾つか質……
○吉岡吉典君 私は、日本共産党を代表して、九〇年度第二次補正予算に対して反対の討論を行います。 まず、日本共産党は、イラクのクウェート侵略、併合に終止符が打たれ、湾岸戦争が終結したことを歓迎するものであります。しかし、この解決が国連憲章の精神に沿った平和的な解決でなく、戦争という手段を用い、大きな惨禍をもたらしたことは極めて残念であります。それだけに、今回の湾岸戦争からの教訓として、軍事的解決優先を正当化するのでなく、平和解決こそ国連憲章に沿った解決策であることを酌み取るべきであることを強調するものであります。 本補正予算に反対する第一の理由は、この九十億ドルが紛れもなく米軍など多国籍軍へ……
○吉岡吉典君 午前も問題になりましたアメリカ産米の展示問題ですが、去年に引き続いて、ことしもまた食管法違反という同じ問題が起こったわけです。
午前の答弁を聞いておりますと、アメリカは何も知らないでやったのではなく、よく知った上でやったように思いますが、そうとっていいでしょうか、農水大臣。
【次の発言】 アメリカは知った上でやったということです。重大問題です。
日本政府は、アメリカが展示してからどの時点で話をしましたか。それで、アメリカは何日の何時まで展示し続けていましたか。
【次の発言】 すぐ撤去したんですか。
【次の発言】 アメリカは百も承知で違法の展示をやった。日本政府が申し入れてもす……
○吉岡吉典君 私も千島問題について質問します。 今、千島問題がこれほど重大問題になっているのは、ヤルタ協定で日本の領土である千島列島をソビエト連邦に引き渡すことを取り決め、スターリンがこれを根拠に千島をソ連領に編入したこと、サンフランシスコ平和条約でアメリカが千島列島の放棄を日本に認めさせたことによるものです。総理は、ヤルタ協定の取り決め、サンフランシスコ講和条約の千島放棄条項を国際法の原則、国際的な公理から見て正当と考えますか。また、これを今回の日ソ交渉の不動の前提にするのか、交渉に臨む根本問題としてはっきりしてもらいたいと思います。
○吉岡吉典君 きょうのこの委員会でも何回か論議になりましたけれども、政府は今国連憲章からの敵国条項の削除という問題を重要課題として提起し、既に公式に外交交渉にも提起しています。こういう問題が政府によって提起された以上、私はその前提として、あの太平洋戦争、第二次世界大戦に対する日本の徹底的な反省ということがどうしても避けることのできない重要課題だと思います。あの侵略戦争に対する反省抜きに敵国条項削除ということだけを仮に主張したとすれば、それは国際社会で通用しないし、そういう態度ではだめだということを諸外国からも言われると思います。この点で私は、歴代自民党内閣の態度というのは必ずしも明確ではなかっ……
○吉岡吉典君 私、逓信委員会で初めて質問させていただきます。きょうは放送の基本的なあり方について、幾つかNHKと民放の双方にお伺いしたいと思います。 最初に、NHKにお伺いしたいと思うんですけれども、私は国民に非常に大きい影響を持つNHKとして、その放送の基本にやはり世界の平和をどう高めていくかということを据えなければならないと思いますし、それはNHKの国内放送番組基準でもうたわれているところであります。 特にことしは太平洋戦争を開始してから五十年という年になります。十二月八日、あとわずかに迫っております。私、ことし国会、本会議でも予算委員会でもこれまで所属していました内閣委員会でも、五十……
○吉岡吉典君 リクルート疑惑の解明は、今国会に課せられた非常に重大な課題であります。この問題については、我が党も要求し続けております三点セットが出たのを受けて突っ込んだ質問を行わせてもらうことにして、このことを明らかにした上で本日の質問に入りたいと思います。 ことしは日本が中国侵略を開始してから六十周年、真珠湾攻撃から五十周年という年であり、日本がこの過去に犯した侵略戦争の誤りを根本的に反省することによって世界の信頼を回復する、そういう年にしなければならないと思います。 ところが、総理は、我が党の不破委員長の日本が世界とアジアに対して行った戦争は侵略戦争と認めるかどうかという質問に対して、……
○吉岡吉典君 今論議になりましたような問題、またきのう論議になりましたような中国あるいは朝鮮からいろいろ侵略戦争にかかわる問題が提起されるのは、日本が戦後、侵略戦争の責任のはっきりした解決をしてこなかった、そのためだと思います。政府の発言にはきれいな言葉が並べられますが、侵略戦争の反省というのは、きれいな言葉ではなく、一番痛いところにもメスをきちっと入れなくちゃならない、私はそう思います。
戦後の日本、そういう立場に立って責任ある反省を示してきたと責任を持って言えるかどうか、総理にお伺いします。
【次の発言】 要するに、各国の国民は日本を許していないということが今もあらわれているわけです。そ……
○吉岡吉典君 大臣の所信表明に関連して、最初に資料を一つ要求したいと思います。 所信表明の中で当面の重点施策について述べられ、またその中で郵政三事業についても述べられております。その中で「明るく活力に満ちた職場をつくるとともにこ云々というふうな考えも述べられております。私が聞くところによりますと、こういう方針を具体化したものとして郵政事業活性化計画というのが郵政省内部にはあるというふうに聞いております。これは私どもが本来要求するまでもなく、やはり委員会と郵政省とが共通の基盤で論議するためには、私のみならず委員会に提出されてしかるべきものだと思います。これは内部にとどめないで出していただけるか……
○吉岡吉典君 まず、郵便法の一部改正案に関連して、幾つか後で誤解とかあるいは行き違いが起こらないように確かめさせていただきたいと思います。 まず、この問題で最初にお伺いしたいのは、午前も論議がありましたけれども、この趣旨は適切な制度運用というところから出たものだというお話がありました。商品販売を目的とするためにこの法律制度を悪用するというふうなことは、当然これはきちっとしなくちゃならないものであり、適切な制度運用という措置をとることは当然だと私どもも考えております。 さてそこで、この法案そのものは、こういう新しい監査機関をつくるというふうなことが主な内容になっていますけれども、それによって……
○吉岡吉典君 これまでいろいろ論議されてきましたNHKが公共放送だという点に関して、私も一、二最初にお伺いしておきたいと思います。
NHKの川口会長にお伺いしますけれども、いろいろ論議がありましたように、民間放送ももちろん公共性を持つ、これは当然のことでございますが、その中で、NHKが公共放送だと言われる、その公共放送だということの中心的な意味はどういうところにあるとお考えになっているか。
【次の発言】 今会長が述べられた立場をあらゆる面で貫くことが公共放送としてのNHKにとって一番重要なことだと私も思います。
そこで、最初のところで幾つか具体的な問題でお伺いしておきたいんですけれども、今……
○吉岡吉典君 郵政三事業の基本にかかわる問題をまずお伺いします。 大臣は所信を述べられたときに、「郵政事業は国民の日常生活に欠くことのできない郵便、貯金、保険などのサービスをあまねく公平に提供することを使命としております。」と、こう述べられております。先ほども国民に直接サービスできる分野はこの三分野だという考えをお述べになりました。そうあってほしいと私も思います。 ところで、このことが重要であると同時に、郵政省のいろいろな文書を見ますと、ある意味では当然のことだとも思いますけれども、収益性と営業性ということも一方では強調されております。採算がどうでもいいなどと私ここで言うものではございませ……
○吉岡吉典君 まず、放送衛星機構法の改正についてお伺いします。 科学技術の進歩に伴って通信・放送技術水準を向上させるということは、これは重要なごとであり、その点で私どもも通信・放送技術に関する研究開発ということは大いに力を入れなければならないことだ、そういうふうに思っています。同時に、今提出されている法案に私ども幾つかの意見、疑問も持っておりますが、まず衆議院で審議されたことを念頭に置きながら幾つか質問をさせていただきたいんですけれども、最初にお伺いしたいのは、今回追加する新しい研究開発業務はどういう体制で行われるか、一体何人ぐらいの体制でどういうふうにして行われるか、お伺いします。
○吉岡吉典君 まず大臣にお伺いします。 今度の郵便貯金法改正の核心に当たる問題はやっぱり金利自由化への対応ということにあると思います。この点でいろいろな説明が行われていますけれども、金利の自由化というのが今の郵便貯金の性格を変えかねないんじゃないかという心配を私は持っております。そこでお伺いしたいのは、国営事業である郵便貯金は、個人の小口預金者を中心にあまねく公平な金融サービスを全国的に提供する、そういう目的、使命を持っていると思いますが、これは金利自由化でいろいろな激しい競争が予想される状況のもとでも貫くという考えかどうかということを最初にお伺いしたいんです。 と言いますのは、例えば、私……
○吉岡吉典君 電電公社の民営化の際に私どもはいろいろな不安を持ちましたが、その後私どもの持っていた不安が当たっていたんじゃないかと思うことがいろいろあらわれてきています。その一つが今回の法案だというように私どもは思っています。 そのまず第一の不安というのは、NTTが発足するときに外資参入は禁止した。これが今回、一定の制約は設けられておりますが、取り払われて外資の参入を認めるという問題です。 最初に、午前も論議になった点でありますが、外資参入をNTT発足時に、つまり現行法で禁止した理由はいろいろあるかもしれませんが、最大のものは通信主権の問題であったと私は理解しております。これはその後の電気……
○吉岡吉典君 戦後ずっと無料だった電波を有料にしようということは、これは非常に大きな転換ですね。使用料についてはもちろん五百円とかいう少額の人もありますけれども、いずれにせよ制度としての大きな転換です。私どもはいろいろ論議もしてきましたけれども、電波というのはすべてがどんな場合にも絶対に無料でなければならないというふうには思っておりません。ですから、こういう検討も私らもやってきましたし、検討されること自体は私はいいと思いますけれども、しかし、大転換の場合には国民的な論議が大いに行われて国民の合意が必要だというふうに思います。そういう点で私は、今回提出されている法案というのは、十分国民合意の手続……
○吉岡吉典君 私は、日本共産党を代表して、電波法の一部を改正する法律案に対する反対討論を行います。 法案に反対する主要な理由を述べます。 第一は、電波法施行後今日まで無料だったものを始めて有料化するという重大な転換をするにもかかわらず、十分な国民的合意が得られていないことであります。 いわゆる予算関連法案であるにもかかわらず、法案整備のおくれと、提出期限直前に全国知事会、全国市長会などの地方六団体から「電波利用料の地方負担反対に関する緊急要望」が出され、慌てて自治省と折衝して法案の修正を行い、一カ月もおくれて提出したことに端的にあらわれているように、国民的合意を得たものとは到底考えられな……
○吉岡吉典君 今議題になっている決算の時期ですね、この時期はNHKに対する批判が非常に高まった時期だったというふうに思います。NHKに対する批判の中身は、従来から権力寄りだという批判もありました。これはNHKとしてどうお考えになるかは別としまして、権力寄りだという批判がありましたが、それに加えて、島前会長のもとにおけるこの決算に当たる時期には商業主義だという批判が非常に大きく広がった時期であり、そのために民放との対立等いろいろな問題もあったわけです。 そういう時期であるということを念頭に置いて見るためかどうかは別としまして、決算書を読んでみますと、やはり幾つかただしておきたいなと思うことがご……
○吉岡吉典君 総理、広島県を選挙区とする総理として、核兵器廃絶、核兵器をなくすということについての総理の所見をまずお伺いします。
【次の発言】 核兵器を廃絶することについての意見をお伺いしたいと言ったんです、なくすことについてのお考え。
【次の発言】 私は非常にあいまいな答弁だと思います。なぜ核兵器のない世界を望むということをはっきり言えないのか。
私はその点で、去る一月に開かれました国連安保理の首脳会議で、インドの首相、オーストリア、中国の首相が、それぞれ核兵器を世界から一掃する、あるいは核兵器のない世界、こういうことを明確に言っているのに、宮澤総理の発言には核兵器をなくすということが一言……
○吉岡吉典君 大変駆け足の調査活動ではありましたが、全体として日本の外交、安保問題を考える上で非常に有益な調査活動になったということを最初に報告しておきたいと思います。 私は、西ドイツに特別に強い関心を持って参りましたので、この西ドイツで特に強く印象を受けた二つの点について報告したいと思います。 第一は、西ドイツでは今大変大きな変化が起こっているということです。世論調査でも、ソ連の脅威はないというのが圧倒的多数であり、中立 志向が大体半数ぐらいを占めているというのが西ドイツの最近の非常に大きな変化だというふうに言われております。アメリカではこういう西ドイツの動向をめぐって、NATOの帰趨に……
○吉岡吉典君 前田公述人にお伺いします。 湾岸戦争から学び取るべき教訓は非常に多くの問題があると思いますが、私は第一点として、クウェートからのイラクの撤退が武力行使、戦争という形で実現されたことから、軍事的解決優先論、力の論理というものが内外で力を得ているというふうに思います。こういう結論をこの湾岸戦争の教訓として引き出すならば、これは今後の世界政治にとって重大な錯誤になるというふうに思いますが、先生はどうお考えになるかという点が第一点。 第二点として、国連の役割を重視するということは私も非常に必要であり、国連中心の解決というためにもその国連の役割が一層強められる必要があると思います。しか……
○吉岡吉典君 畑田先生に端的にお伺いします。 公述の中にも、PKOで自衛隊が海外に派遣されることに韓国を初めアジア諸国から強い批判が出ているということが述べられました。この問題をめぐっての幾つかの質問応答もございましたけれども、この問題についての日本政府の説明というのは、理解を得る努力をやるということになっています。言いかえれば、理解がないから不安を持っているんだというのが日本政府の認識のようです。 それじゃアジア諸国の批判、これは本当にPKOについて理解がないところから出ているのか。こういう言い方は私は大変相手国に対する非礼な言い方でもあると思いますし、そういう認識で話し合いをやってもア……
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