このページでは吉岡吉典参議院議員の19期(2001/07/29〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は19期国会活動統計で確認できます。
○吉岡吉典君 日本共産党を代表して、議題となっているテロ対策特別措置法案外二法案に対して、小泉総理に質問いたします。 テロは許すことのできない人類に対する敵対行為であり、国際社会の知恵と力を結集して根絶しなければ人類は安心して生活することができません。 このテロ根絶の闘いに日本も当然参加しなければなりません。言うまでもなく、それは憲法に沿って行うべきであります。法案のように、米軍などが行っているテロとの戦争に、日本の軍隊、自衛隊が他国領域にまで出動して武器弾薬や兵員輸送を初めとする兵たん支援を行うことは、明白な参戦行為であり、幾らテロ対策だからといっても、また、武力行使は行わない戦場には行……
○吉岡吉典君 日本共産党を代表して、小泉総理の訪朝報告に対して質問を行います。 日朝間の懸案を交渉によって平和的に解決することを主張し続けてきた我が党は、小泉総理の訪朝計画が発表されたとき、日朝首脳会談を通じて、拉致問題を始め日朝平壌宣言で確認された方向の前進を期待したいとの態度を表明しました。訪朝の結果、日朝平壌宣言を日朝関係の基礎として確認し、拉致問題、核・ミサイル問題などで我々が期待した方向での一定の前進があったことを歓迎いたします。 我が党が日朝平壌宣言を重視するのは、これが北朝鮮による拉致問題、核・ミサイル問題、不審船問題など、今日の懸案の包括的解決とともに、日本の植民地支配とい……
○委員長(吉岡吉典君) ただいまから懲罰委員会を開会いたします。
議事に先立ちまして、一言ごあいさつを申し上げます。
このたび、当委員会の委員長に選任されました吉岡吉典でございます。
委員の皆様の御指導、御協力によりまして、本委員会の公正円満な運営に心がけてまいりたいと存じます。皆様方の格段の御支援を心よりお願い申し上げます。(拍手)
【次の発言】 これより理事の選任を行います。
本委員会の理事の数は二名でございます。
理事の選任につきましては、先例により、委員長の指名に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認めます。
それでは、理事に尾辻秀……
○吉岡吉典君 日本共産党の吉岡です。 今、日本にも世界にも求められていることは、かつてなく高まったテロ根絶への国際的、国民的な一致を根絶への実際の力にすることだと思います。その点で、我々は国際的にも国内的にも一致する方策を求めて努力する必要があると思います。 私どもの立場は、国際的には国連憲章を中心とするテロとの戦い、これが国際的な力をより大きくする方策だと思っております。国内的には、憲法に沿った積極的な役割を果たすこと、つまり、我々は憲法九条を持つ国として軍事的には自衛隊の派遣というようなことはやらない、しかし外交活動、難民救済、あるいは復興支援というような点では、軍事的役割が果たせない……
○吉岡吉典君 きょうは一般質問ですので、日本の外交政策と安保政策の基本になるような点で要望を含めて質問をさせていただきたいと思います。 私は、外務委員会に何年ぶりか、十年ぶりぐらいに帰ってきて論議を聞く中で感じたことは、今行っているいろいろな施策が諸外国との関係、日本の将来にとってどういう意味を持つかということについての十分なる検討が行われた上でこれが決定されているかどうかということについていささか疑問を持っております。それは外交政策だけでなく、ことしの前半大きな問題になりました例の歴史教科書問題もしかりです。それから、テロ対策法案をめぐる論議の中でもそのことを感じました。テレビで繰り返し衝……
○吉岡吉典君 まず、WTO問題に関連して質問いたします。
WTOの農業協定の例外なき関税化による米の輸入の自由化については、これは日本農業に壊滅的な打撃を与えるものだとして、与野党挙げて反対が続いてきたものであり、また国会で何回となく反対の決議が行われてきた経過があるものです。
農業協定発動から六年になりますが、この間の米の輸入、それから食糧自給率はどうなったか、この点について、まず農水省から報告をいただきたいと思います。
【次の発言】 自給率の方は。熱量ベースで結構ですから。
【次の発言】 かねてから心配されていたことがこういう食糧自給率の低下ということにもあらわれていると思います。
……
○吉岡吉典君 日本共産党の吉岡です。 初めに、法案とちょっと離れますけれども、明後日が十二月八日、日本がパールハーバー初めアジア太平洋地域で一斉に奇襲攻撃を開始した六十周年の日を迎えます。ことしはまた十五年戦争の始まりからちょうど七十周年という年でもありますので、このことについて一言触れさせていただきたいと思います。 私の今手元に「海軍戦記」という当時出た本があります。大本営海軍報道部の編さんのものですけれども、これを読んでみますと、十二月八日に日本の海軍だけが行った作戦の一覧表が出ておりますけれども、それは、まずハワイ、そしてマレー方面奇襲上陸、上海、シンガポール夜間爆撃、ダバオ、ウェー……
○委員長(吉岡吉典君) ただいまから懲罰委員会を開会いたします。
委員の異動について御報告いたします。
去る九月二十七日、尾辻秀久君、倉田寛之君、岡崎トミ子君及び小川勝也君が委員を辞任され、その補欠として西田吉宏君、陣内孝雄君、輿石東君及び柳田稔君が選任されました。
【次の発言】 理事の補欠選任についてお諮りいたします。
委員の異動に伴い現在理事が二名欠員となっておりますので、その補欠選任を行いたいと存じます。
理事の選任につきましては、先例により、委員長の指名に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認めます。
それでは、理事に西田吉宏君及び輿……
○吉岡吉典君 日本共産党の吉岡です。 SACOの決定に基づいて沖縄の県道百四号線越え実弾射撃訓練の分散移転が行われてから五年になります。この問題については、これまでの国会で全然この演習と別の問題が鈴木議員にかかわって論議されてきました。五年たって一つの区切りの時期に入ってきていると思います。日出生台については、県及び関係町村と防衛施設局との間で取り決められた米軍の使用に関する協定の期限が五年ということになっております。協定あるなしにかかわらず五年たった時点で、私は、全国的にこの五年間行われた中で起こった問題、全面的に検討を加える必要があると思っております。 その検討に入る前に、私は一点、演……
○吉岡吉典君 昨日に続いての質問です。 まず最初に、私、この間調査に行った現地からの要望を伝えて、答弁をしていただきたいと思います。 一つは、矢臼別の演習場の周辺の酪農民の中から出された問題ですが、これは、自衛隊のヘリの低空訓練が搾乳時に行われることがあって、それで乳牛が大変驚いて走り回る、事故のもとにもなっていると。新しい部隊が来た当初にこういうことがよく起こるということであるけれども、こういうことが起こらないような措置を取ってもらえないかというのが第一点です。 もう一つは、一括してお伝えいたしますけれども、日出生台でも矢臼別でも演習場の周辺での移転問題が大きな問題になっております。移……
○吉岡吉典君 在外公館関係の法案については賛成ですので、在外公館の活動の在り方等を念頭に置いての質問をさせていただきます。 私は、日本は、今経済困難に直面しているといっても世界第二の経済大国であります。そういう国の外交というのが国際世界において、金の力、札びらで外交を進めるというようなやり方があってはならないと思っております。日本外交の権威というのは、やはり日本外交の道義性、私はその中身は国連憲章と日本国憲法を踏まえた外交というように考えておりますけれども、そういうものであるべきだと思っており、在外公館の活動もまた日本外交のすべてもそういう見地を貫いていただきたいと思っております。 私がこ……
○吉岡吉典君 防衛庁長官に今日はお伺いしたいと思います。 衆議院議員中谷元、あなたの名前のホームページに、「アジア太平洋安全保障機構の創設を」というのが発表されておりました。二月十三日の内外情勢調査会で提案されたことを受けてのものであり、私は関心を持っていた問題がホームページにも出ましたので、まず、ここで提唱されているアジア太平洋安全保障機構の創設というのは大体どういうことを考えておられるか、基本的な中身で結構です。これは政府部内あるいは防衛庁内部でどのように検討されてきたものであるか、あるいは何か中谷議員のホームページですから、議員個人の見解ということかどうか分かりませんけれども、そういう……
○吉岡吉典君 日本共産党の吉岡です。御家族の話を聞いて、この問題の早期解決が非常に重要だということを私も痛感いたしました。 この問題について、私どもがどういう態度で取り組むかという立場ですが、これは、どうしたらこの問題を解決できるかということでお互いに知恵を出し合うことだと思っております。そしてまた、この解決は外交交渉によらなければ解決できない問題だ、国内で解決できないというところに解決のなかなか大変さもあると思っております。外交交渉でということになれば、外交交渉で我々が主張し得るどれだけの根拠があるかということもまた非常に重要な要素になると思います。 私は、そういう点で、これまで何年か前……
○吉岡吉典君 今日は四月二十五日ですが、四月二十八日で安保体制が発効してからちょうど五十年になります。安保体制の半世紀を迎えましたが、私はこういう問題を考える場合に、五十年前の条約局長であった西村熊雄さんに話を聞いたときに、こういう話をされました。いろいろ問題があると思っておりました、しかし善かれと思って結びましたと。その後が私は非常に注目して聞いたんですけれども、この判断が良かったか悪かったかは歴史家の判定に任せましょうということでした。私はやっぱり、一人の政府の重要な仕事をした人が、自分らがやったことをこういう形で歴史の判定を経ながら進んでいこうという態度には大変好感を持ちました。 五十……
○吉岡吉典君 日本共産党の吉岡です。 三人の参考人の話、いろいろたくさんのヒントをいただきまして、ありがとうございました。 私は、ダブらないように少し、私、外務省との関係、四十年近くになりますので、その間考えたことを含めて一、二お伺いしたいと思います。 時間の関係で、外務省の内部におられた今川さんにお答え願いたいと思いますけれども、私は、皆さんの仕事、直接的にはその課題じゃないかもしれませんけれども、二十一世紀の日本外交の在り方、それを担う外務省をどういうふうにするかという問題意識を持ってやっていただきたい。 そのためには、日本外交の最大の弱点はどこにあるか。船橋参考人が述べられたよう……
○吉岡吉典君 法案は全体賛成ですので、私はILO条約関連の法案に絞って幾つかお伺いします。大臣にお伺いします。
この条約、昭和三十一年ですか、五十一年ですか、の条約、二十五年掛かってやっと批准が提案された。その理由は先ほど説明がありましたので繰り返しませんが、どんな理由を付けましても、今の、二十五年も掛からなければ解釈ができなかったというのはやはり私は腑に落ちないんですね。やはり、二十五年間、今説明聞けばそんな大対立があるようなものでもないし、やはり少し時間が掛かり過ぎたという気持ちはないかどうか、まず大臣にお伺いいたします。
【次の発言】 私はこういう問題はやっぱり率直にはっきりさせた方が……
○吉岡吉典君 この犯罪人引渡し条約が審議される際にまずお伺いしておきたいんですが、日本に滞在しているペルーの前大統領フジモリさんについて、しばしばペルーから引渡しの要求が来ているのに日本政府は引き渡さないということが報道されております。これは後を絶たないで、ずっと新聞に出ます。 このことをめぐって、私ども、よく質問を受けます。そこで、私は外務省に説明も求めて、私流には事情が分かりましたけれども、その後も新聞には同じような報道が続いておりますので、この際、外務省から、フジモリ前大統領の、ペルーでどういう法律的な状態に置かれているか、その法律上の、何らかの訴追でも受けているのか、日本に引渡し要求……
○吉岡吉典君 日本共産党の吉岡です。 私は、三月二十八日のこの委員会で、華信という企業がコンゴ民主共和国政府と契約してコンゴの鉱山開発、社会インフラ関係の仕事を全部独占するようになっているという宣伝の下に出資をあおっているということに関連して、出資者の中から疑問が出ている、本当にコンゴ民主共和国政府がそういう契約をしているかどうかということを調べてもらいたいという要請を受けて、この委員会で外務省に要請しました。 私が外務省に要請しましたのは二点です。一つは、在外公館の仕事として、この件のみならず経済の国際化に伴ってそういう国境を越えてのいろいろな事件が想定されるので、在外公館の仕事の一つと……
○吉岡吉典君 今日の委員会は今国会で恐らく最後の一般質疑になるだろうと思いますので、私は日本外交の在り方に関する基本にかかわる問題、幾つかまずお伺いしたいと思います。 今日の委員会でも問題になりましたように、日本外交は私はその権威、信頼、国内的にも国際的にも地に落ちているというのが現状だと思います。それをどうして国内的にも国際的にも信頼を回復し、権威を確立していくかということが重要な課題になっていると思います。 そこで、いろいろ改革の問題も提起されていますけれども、私は、日本外交の基本姿勢について幾つかの点ではっきりと確立することが日本外交が国際的に権威を打ち立てる上でも重要だと思って、大……
○吉岡吉典君 日本共産党の吉岡です。 今、地に落ちた日本外交、日本外務省の権威、信頼を確立していかなくちゃいかぬと私も強く思っております。 そこで、外務省の近年を振り返ってみると、改革ということが絶えず言われ続けてきたと思うんですね。九三年ですか、総政局の設置を中心とする外務省の新機構体制というものも発足して、新しい時代に対応できる外務省になったはずだったと思います。それから、その後も、去年の機密費事件以降また、あれは何ですか、外務省機能改革会議というものが作られて、その提言に基づく一定の改革も行われ、また今年もこういう形での改革ということになっているわけですけれども、私は、これまでの改革……
○吉岡吉典君 私は、答弁というよりは、幾つか長い外務省との付き合いで感じたことを二、三申し上げて、むしろ参考にしてもらいたいなと思いますけれども。 私は、赤旗記者時代から長い間外務省に大変お世話にもなってきまして、個人的には物すごく有能な親切な人々の集まりであって、私は、国連憲章の勉強から国際法の勉強から、ほとんど外務省へ行って手ほどきを受けてきました。ところが、そういう人々が集まっているところで一連のあんな事件が起こる。これは私、この間、変える会の人々にも言いましたけれども、個々の人が悪い素質を持っていたからというより、やはり外務省の中にそういうところへ陥っていった弱点があるんじゃないかと……
○吉岡吉典君 日本共産党の吉岡です。 最初に、この戦時性的強制被害者問題の解決の促進に関する法律案を提案された提案者の皆さんと今日こういう審議ができるように御努力いただいた方々にお礼と敬意を表したいと思います。 私は最初に杉浦副大臣に対して質問をさせていただきます。 杉浦大臣は、今、村山談話を引用しながら、日本は一時国策を誤ったという御発言がありましたが、私は、戦後も例えば戦後処理問題で政府が取った態度というのはやはり国策を誤ってきた、その結果が、今、日本はあの戦争の反省もしない国だと、こういう批判を国際的に受けている理由ではないかと思います。 私は、若干自分の体験も含めて、政府が取っ……
○吉岡吉典君 平壌宣言と日朝交渉に関連して、幾つかの基本的な問題についてお答えを求めたいと思います。 私は、日朝の平壌宣言が発表され、日朝交渉が始まりまして、第一回交渉では必ずしもうまくいったとは言えませんけれども、しかし、交渉がなお曲折を経るにしても、今度の交渉は平壌宣言の方向でまとまるであろうという期待を強く持っております。 私は、戦後長い間、日本の朝鮮、韓国との過去の歴史的な関係を清算して、正常化そして友好関係が確立されることを願って、いろいろ勉強もしてきたつもりでございます。そういう立場から見ると、今度、展望が持てるという状態にとりわけ強い期待ができると思っております。それは両国の……
○吉岡吉典君 議題になっている法案ですが、私は、一般国家公務員とともに防衛庁職員を含む特別公務員の給与を引き下げるということは日本の経済情勢から見て大変まずいことだと思っております。 特に、日本では深刻な不況、それがやはり消費不況ということが非常に重要な要因になっている、将来の展望のなさが消費を更に抑え込んでいる、そういうときに、民間だけでなく国家公務員、防衛庁職員も含めてそれの給与引下げが始まるということは、また新しい民間の給与引下げも促すことになりかねない。それは日本経済が今立ち直っていく上で非常にまずいことだと私は思っております。これは質問じゃなしに私がそう考えているという感想を述べる……
○吉岡吉典君 審議中の法案ですが、私は、この法案については、最初に申し上げておきますと、なぜこういう特殊法人を独立法人に切り替えなければならないかという理由が今まで説明を聞いた限りでは分かりません。 これは結局は看板の掛け替えだけであって改革とは言えないと思っております。改革と言う場合に、内容を改革することは、何も特殊法人から独立法人に変えなければできないということではなくて、やはり内容を国民の求める方向にきちっと改革していくということだと思います。もちろん、従来のままですべてがなきゃならないというわけではありませんけれども、しかし、独立法人にしたから改革だということではやはり本当の改革を行……
○吉岡吉典君 質問通告外ですが、最初に一言、イージス艦問題について取り上げさせてもらいます。 私どもは、イージス艦の派遣は、現在アメリカが進めているイラク攻撃計画に事実上協力するということになるものであり、絶対に許せないという態度を取っております。私は、この問題が決定されるまでのこの数日間、アーミテージ氏が、八日ですか、日本に来る、来てから決めたのではアーミテージに言われて決めたことになるから来るまでに決めるべきであるというような議論が盛んに行われているということをいろいろ聞いておりました。与党内にも反対があるものなのでまさかと思っていましたが、昨日決定されたということで、やはりそうだったの……
○吉岡吉典君 日本共産党の吉岡です。 イラク戦争は戦争と平和の問題にかかわる重大な問題でありますが、同時に、世界にもまた日本にも経済面でもその他あらゆる分野で大きな影響を及ぼしそうであります。予算にも当然また重大な影響を及ぼしかねないという論議が既に始まっております。 そこで、イラク問題を今日は質問させていただきます。 対イラク戦争は、国連憲章と国連の役割を世界諸国民の前に示し、国連憲章の規定するルールに沿って解決せよという声、戦争の即時中止を求める声が全世界に広がっています。国連とはそもそも何であったのか。私は次の言葉を特にいつも念頭に置いております。それは国際法学者の石本泰雄さんが国……
○吉岡吉典君 私もこの議定書に対しては賛成ですから、この中身について取り上げて特に問題にする点ありませんけれども、同じように、十三年近くも掛かって初めて、この極めて簡単な議定書の問題がこういう形で提起されるということは、決して国益でも何でもないと思いますので、最初に一言、条約に対する日本政府の姿勢をきちっとしてもらいたいということを述べておきます。 私は今日は、航空協定あるいは航空行政にかかわること、短時間ですけれども、時間の許す範囲でお伺いしたいと思います。 まず最初に、民間航空機による米軍及び自衛隊の輸送について、いつごろからこういうのが始められたのか、どのような実態かということの報告……
○吉岡吉典君 昨日の決算委員会で我が党の小泉議員が自衛隊の空出張問題を取り上げました。これは決算上も重要な問題ですけれども、この事実は、自衛隊の内部でどういう出来事が起きているのかという点でこの委員会にとっても重要な問題だと思いますので、私は最初に、防衛庁長官に、私の要望も含めて二、三、この問題について言及させていただきたいと思います。 私は、昨日、小泉議員が明らかにした、また提起した問題の中身を繰り返すことはいたしませんが、この空出張をめぐる問題で、防衛庁長官、調査を約束されました。その調査に当たって、私は二つほど念頭に置いていただきたいことがあるわけです。 その一つは、この事件というの……
○吉岡吉典君 条約案件については、二件とも賛成です。 条約に関連しても、特に先ほども取り上げられましたプルトニウム問題等、私も突っ込んでいろいろお伺いしたい点もありますけれども、予定された通常国会から見れば、今日は場合によると最終日であるかもしれないということでもありますので、幾つか条約案件と離れて質問をしたいと思います。 まず、今も何回か論議がありました対朝鮮政策の問題であります。 昨日の韓国大統領の演説の中でもいろいろ述べられた点、私らにいろいろ示唆を与える点もたくさんあったと思って聞きました。 まず第一にお伺いしたい点は、朝鮮半島問題の平和的解決、あるいは今も論議ありました対話と……
○吉岡吉典君 日本共産党の吉岡です。
まずお伺いしておきますけれども、政府の現地調査報告書は、四項目で「各国軍隊に期待される役割」という項目を設け、「自己完結的な能力を有する軍事組織の活動が果たす役割は不可欠。」と、こういうふうに述べております。
この法案で派遣しようとしている自衛隊というのは、この政府調査報告書でも言うところの各国の軍隊ということになりますか。
これはどなたですかね、官房長官ですか。
【次の発言】 次に、既に尾辻議員からの質問ではっきりした問題ですが、再度、私、確認的に質問をしたいと思います。
イラクの情勢というのは、法律上も実態的にも戦争は完全に終結していない状態、……
○吉岡吉典君 日本共産党の吉岡です。
二十二日の委員会での質問の続きに当たる質問を行います。
フセイン政権はイラク人民を抑圧し続けてきた独裁政権でありました。そのフセインを打倒せよということを求める国連決議は何かあったのでしょうか。まずお伺いします。
【次の発言】 米英が対イラク戦争で行ったのは、国連決議にもない、他国政府の軍事力による政権転覆であったということがはっきり言えるということが明らかになりました。たとえ独裁政権、人民抑圧の政権でも、今日の世界で他国が軍事力をもってその政権を転覆するということは許されていないと思います。
今回の米英のイラクに対する戦争については、最近では、大量……
○吉岡吉典君 日本共産党の吉岡です。 私は、質問通告を行った後で、昨日の午後、同僚の平野議員から、今の法案には自衛権を発動するに必要な、一体だれが武力攻撃発生事態ということを認定するのかという規定もないし、また、自衛権の発動に関する規定もないということが取り上げられました。これは私、非常に重要な問題だと思いましたので、事前に通告していたテーマを後に回して、まずこの点から入らせていただきます。 最初にお伺いします。これは官房長官になるでしょうか。日本は憲法上自衛権はあるということになっております。私どももそういう解釈でおります。ところが、その自衛権を発動するに当たっての手続というのの規定とい……
○吉岡吉典君 日本共産党の吉岡です。 石破長官にお伺いします。 石破長官は、二十二日の本委員会でも二十三日の本委員会でも、新ガイドラインと武力攻撃事態対処法案との関連について、直接の連関があるものではございませんと答えられました。長官が言っておられるように、戦後、自衛隊が一九五〇年代から有事法制研究を続けてきたことは私もよく承知しております。 しかし、今審議中の有事法案の中身、また経過等を見ますと、これが新ガイドラインと全く関係がなかった、何ら関係のないものだというようにはどう見ても考えられません。長官が直接の連関があるものではございませんと言っておられることの意味は、どういうことをおっ……
○吉岡吉典君 日本共産党の吉岡です。 今日は、まず最初に、日米安保体制は今どういう段階にあるのかということに関連して論議をしたいと思います。 一九九六年の安保共同宣言、それから新ガイドラインを受けて、安保体制、私は新ガイドライン安保体制と呼んでいますけれども、これは今や、一九六〇年の日米安保条約締結当時に言われたことと大きく様相が変わったものになっております。周辺事態法とそれに続く武力攻撃事態対処法案は、その体制を具体化したものであり、極めて安保体制が従来と変わったことを何よりもはっきり示すものだと思っております。 一九六〇年の安保国会で岸首相らは、安保は専ら日本を守るための条約であり、……
○吉岡吉典君 日本共産党の吉岡です。 今日は、憲法の問題からまず官房長官にお伺いします。 私は、この間の論議で安保体制は六〇年安保当時と全く変わったものになってしまったということを取り上げましたが、私は憲法をめぐっても、憲法制定会議で論議された憲法とはもう全く違った憲法として解釈され、運用されているという感じを持ちます。 私は、憲法論議の戦後のすべてを読んではおりません。しかし、今、憲法調査会に所属しておりますので、憲法制定議会の衆議院、参議院及び枢密院の記録だけは目を通しました。そして、この今の周辺事態法から、また武力攻撃事態対処法というもの及びその論議を考えてみますと、今の憲法を制定……
○吉岡吉典君 日本共産党の吉岡です。 最初に、期限延長に関連して福田官房長官にお伺いします。 延長と言うからにはやはり見通しをある程度、考え方でもはっきりさせる必要があると思います。二年延長ということになっていますけれども、二年後に今の事態が変わらなければ、再度国会で論議してもらうであろうということも答弁の中で行われておりますから、二年で終わるということではないと思います。 アフガニスタンの情勢の見通しについて言えば、今のテロとの戦いがいつ終わるかということは簡単に言えないという答弁もあります。そして、自衛隊を撤退するということになればそれは国際協調に反するということにもなると、結局、こ……
○吉岡吉典君 日本共産党の吉岡です。昨日に続いて質問させていただきます。 私は、昨日も言いましたけれども、軍事力優先でテロを撲滅することはできないということがアフガニスタンの問題、イラクの問題併せて明らかになっていると思います。イラクの問題は、テロの問題というより、武力である国の政権を倒してその国を安定させることはできないという問題だと思います。 テロ勢力というのは、私は、一定の進展があったとおっしゃいますが、基本的には温存されていると見るしかないと思います。それは、掃討作戦を繰り返されながらも、ウサマ・ビンラディンやタリバンの最高指導者オマール師等も、主要な指導者はまだ拘束されていないと……
○吉岡吉典君 総理、我が党のテロに対する態度はこれまでもう何十回も明らかにしてきております。テロを絶滅することは、今日、人類史的な課題だということを言ってきております。どうしてなくすかと、この問題についての意見はあるかもしれませんけれども、テロについての我々の態度ははっきりしているということをまず申し上げます。 同じように、イラクのフセイン政権に対する我々の態度も明白であります。フセイン政権は、人権抑圧政権であり、また総理もおっしゃる大量兵器問題などでの国連決議に対して積極的な対応を示さない、そういう点でも我々はこれを厳しく批判してきました。しかし、この問題、例えば大量破壊兵器での問題でも、……
○吉岡吉典君 日本共産党の吉岡です。 自衛隊の海外での活動ですから、そのすべてが日本の国際信用にかかわる問題をはらんでおります。そういう点で、私は最近、これは週刊誌の記事ですけれども、皆さんどのようにこれお答えになるのか。 要するに、日本が札束で陣地構築をやっていると。もちろん、ごらんになっていると思いますが、自民党の防衛族幹部の話というようなのを引用しながら、これによれば、サマーワ地域に巨額のお金をばらまき、自衛隊の宿営地周辺に札束のブロックを積み上げる態勢を考えていると、こういうことが書かれております。 そして、金額まで挙げてここで金が投じられているということですが、一体、実際にこの……
○吉岡吉典君 日本共産党の吉岡です。 総理にお伺いします。 日米関係を表す言葉として、政府はこれまでいろいろなことを言ってきました。日米安保条約に基づく協力関係とか、あるいは日米安保体制と言ったこともあります。総理は、そこのところ、日米同盟という言葉で強調されております。私は、日米安保体制ということが盛んに言われた時期にその定義を政府に聞きました。こういう定義付けでした。日米安保条約及びその関連取決め並びにこれ以外の安全保障における日米の協力に関するもろもろの取決め並びにこれらに基づく協力の実態を総称したものと、北米局長の答弁ですけれども、総理が盛んに今言われる日米同盟というのはこの日米安……
○吉岡吉典君 日本共産党の吉岡です。
私は、今日は新ガイドライン体制がどのように進んでいるかということを中心に据えて質問します。
まず最初に、今提案されている法案、これは武力攻撃事態等対処法が親法でそれの実施法だと、そういうふうに取っていいですね。
【次の発言】 私がそれお伺いしたのは、親法である武力攻撃事態対処法は周辺事態法とともに一九九六年の安保共同宣言、それを受けての新ガイドライン、これの合意をいろいろな形で体制化している、そういうふうなものだと思います。
新ガイドラインは、その目的として、日本に対する武力攻撃及び周辺事態に際してより効果的かつ信頼性のある日米協力を行うための堅固な……
○吉岡吉典君 日本共産党の吉岡です。 前回に引き続いて質問しますけれども、今日の午前含めて、これまでの審議で若干感じたことを申し上げて質問に入りたいと思います。 一つは、今日午前も論議になりました、想定されるあらゆる事態に備えるという問題ですけれども、私はそれが政府の責任ある態度だというふうには思いません。政府の責任ある態度というのは、起こり得る事態、起こり得ない事態、また、どのような措置を取ればそれがどのような事態になるか、そういうことについての全面的な分析、洞察力を持って国民に示していくということが政府の取るべき責任ある態度だと思います。 そういう点でいえば、やはり今の時代がどういう……
○吉岡吉典君 日本共産党の吉岡です。 前回、前々回に続いて、その続きの部分を質問させていただきます。 新ガイドライン後、周辺事態法、それから武力攻撃事態等対処法、今度の関連法案等で日本の米軍に対する様々の支援体制が法制化され、詰められてきました。法律が、新しい法律が作られるたびにその支援対象も拡大されてきたというように思います。それを、ガイドラインじゃない、ACSAからそれは始まったと私は思っておりますので、ACSA及びACSA改正、また一連の法律でどういうふうに米軍に対する支援が法制化されてきたかということをちょっと整理して説明していただきたいと思います。
○吉岡吉典君 日本共産党の吉岡です。 この間の参考人の意見陳述の中で、この法案、七法案三条約、六十万字に及ぶこの法律を読み切れれ、読み切った議員さんがおられれば称賛に値するという趣旨の発言がありました。それほど大変な量の質問ですから、私、短時間ずつ繰り返しますけれども、まだ総論の前書きなんです。ですから、今日もまたその総論の前書き部分を繰り返すことになります。 私、これまでの論議を聞いて非常に強く感じたのは、日本への武力攻撃の危険性をどう考えるかという問題について、政府の答弁には非常に重大な疑問を持たざるを得ません。 というのは、我々日本は、かつてアジア太平洋戦争の際に、大本営発表で負け……
○吉岡吉典君 日本共産党の吉岡です。 最初に、経済のグローバル化というのは、これは避けられない流れだということ、そしてまた、二重課税の回避というのは国際ルールになっている問題で、それ自体は合理性を持ったものだというのが私どもの認識ですので、それを前提として幾つか質問させていただきます。 税制というのは国民から見て非常に関心の深い問題でありまして、いろいろな論議が今度の問題を、この条約をめぐっても行われております。そして、専門家に我々電話をしますと、いろいろ質問を逆に受けたり、こういうことは是非ただしたりしてほしいといういろいろな注文も受けてきました。 それで、税制の難しさ、とりわけ国際的……
○吉岡吉典君 日本共産党の吉岡です。 最初に、イラク戦争開始から一周年になりましたので、ひとつお伺いしておきます。 昨日の予算委員会の集中審議でも論議になった問題でありますが、イラクに対するアメリカの戦争に大義があったかという問題です。一年間たって今世界じゅうでいろいろな論議が行われております。アメリカ国内でもフセイン打倒という目的が先にあって、それの口実として大量破壊兵器問題が持ち出されたのだという議論もありますし、また世界各国から、私ここで詳しく紹介はいたしませんけれども、だまされたという大統領の発言から、あるいは大きな誤りであったという発言等々が行われております。日本政府はいち早くア……
○吉岡吉典君 日本共産党の吉岡です。 最初に、米軍再編成問題についてごく簡単に確認をさせていただいて、次に進みたいと思います。 今も議論になりましたけれども、ブッシュ大統領が昨年十一月二十五日ですか、行った米軍の再編成問題の声明以降、日本でもマスコミでもここの委員会でも、いろいろな角度から論議されてきました。 私、今日、まず二点確認しておきたいんですけれども、一つは、これまでの論議の中で一切協議がないという趣旨の答弁が、もうこの問題について日米間では一切話題になったこともないのかとも取れるようなニュアンスの答弁もありました。今の防衛庁長官の答弁だと、いわゆる数字を挙げての協議の段階には入……
○吉岡吉典君 日本共産党の吉岡です。
二つの協定には賛成ですので、今焦点になっているイラクの問題中心に質問させていただきます。
今一番我々が力を注がなければならないことは、三人の無事釈放を実現することであります。政府もあらゆる努力をやるということを表明されております。しかし、その一方で、自衛隊の撤退はないということも繰り返し言明されております。したがって、政府の言うところの全力を挙げるあらゆる努力というのは、自衛隊の撤退を除く努力ということなのかどうなのか、まず確認しておきたいと思います。あっ、外務省に。
【次の発言】 外務大臣。あっ、副大臣ですか。
○吉岡吉典君 日本共産党の吉岡です。
最初に、サイバー犯罪防止条約について一、二お伺いさせていただきます。
サイバー犯罪を認定するためには、証拠となるコンピューターデータの情報内容、通信記録や通信内容ですね、を見なければならないと思います。それ以外に確認の方法はないと思いますけれども、その点はお認めになりますか。
【次の発言】 サイバー犯罪を認定するためには、証拠となるコンピューターデータの情報内容、まあ通信記録や通信内容を見なければならないと思いますけれども、そのほかに方法があるんですか。
【次の発言】 それじゃ、初めにもう一つ聞いておきますけれども、この条約、批准している国は今幾つあり……
○吉岡吉典君 三案件とも賛成ですので、案件に関連しては油汚染損害補償問題について一、二お伺いするにとどめさせていただきます。 油による汚染を除去するためにボランティアの活動をする人が大勢いて、その人の中には犠牲者も出ているという問題です。 先ほども議論になりましたナホトカ号事件のときです。多数の地域住民、ボランティア、地方自治体などが懸命の油防除、回収、清掃作業を行いました。この過程で、少なくとも五人の人が亡くなられたということもありました。もちろん政府、こういう事情についてはよく御存じのことだと思いますが、ボランティアの作業に対しては支払は一体どうなるのか、こういう死亡をなさるというお方……
○吉岡吉典君 日本共産党の吉岡です。 今日は、かつて取り上げたことがあります自衛官の自殺問題について改めてお伺いいたします。 この問題は、私だけでなく同僚議員からもこの委員会でも取り上げられ、また衆議院でも何回か取り上げられてきた問題です。 私がこの問題に関心を持ちましたのは、大きく言って二つの点です。一つは、自衛官の自殺がかなりの数に上り、しかも増えそうだということが問題になっていたこと、もう一つの問題は、自殺した自衛官の事後の扱いの問題の中にこれは改めなければならない問題があるのではないかということがあることを感じたからであります。 今日はその二点について長官にお伺いしますけれども……
○吉岡吉典君 日本共産党の吉岡です。 最初に、普天間飛行場の返還問題に関連して一、二お伺いいたします。 防衛施設庁が辺野古の代替施設建設に向けてボーリング調査を行うための資材搬入で現地は非常に緊迫した状況になっております。反対運動も、九十一歳になるお年寄りを始めとして今強まっております。 そこで、お伺いしますが、この辺野古への代替施設建設はもう不変であり、これをどんなことがあろうと貫こうということなのか、検討の余地は残されているのかどうなのか。またボーリング調査は、これは反対運動があろうがなかろうがあくまで行うのかどうなのか。この点についてお伺いします。
○吉岡吉典君 ただいまから憲法調査会を開会いたします。
参議院憲法調査会規程第五条第二項において準用する本院規則第八十条により、年長のゆえをもちまして私が会長の選任につきその議事を主宰いたします。
これより会長の選任を行います。
つきましては、選任の方法はいかがいたしましょうか。
【次の発言】 ただいまの江田君の動議に御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認めます。
それでは、会長に上杉光弘君を指名いたします。(拍手)
○吉岡吉典君 日本共産党の吉岡です。今日はありがとうございました。 私は、最初に非常に初歩的な質問をさせていただきますけど、司法改革の目的というか目標はどこにあるかという問題です。 これは、今、先生のお話をお聞きしましても、私は、憲法が認める国民の裁判を受ける権利を保障すること、そのことを通じて国民の基本的権利を守っていくということにあると思います。この、先生も紹介されました意見書にもそのことがまず述べられていると思います。「法の支配がこの国の血となり肉となる、」というところから「国民の日常生活において息づくように」云々というようなところにそういう趣旨が書かれていると思います。 私は同時……
○吉岡吉典君 日本共産党の吉岡です。 私は、日本国憲法について論議する場合、いつも頭の中に出てくることの一つは、憲法制定議会当時の憲法担当大臣であった金森徳次郎氏が、憲法制定は日本を世界の水準に押し上げたのであると言っておられることであります。明治憲法の下では世界の水準になっていなかったということであります。 考えてみれば、明治憲法では、主権はアマテラスオオミカミの神勅に基づいて天皇に与えられたものとされていたのです。ですから、世界の水準になかったということがはっきり言えると思います。 現行の日本国憲法は主権が国民に存することを宣言し、これは人類普遍の原理であると明記いたしました。憲法学……
○吉岡吉典君 日本共産党の吉岡です。 まず、戸塚先生にお伺いします。 私、従軍慰安婦問題を始め戦後処理問題をずっとやってきましたので、戸塚先生のお書きになったものをかなり読ませていただきました。お書きになっていることでもあるんですけれども、国会でいろいろ取り上げる場合にも、また運動の中でも問題になるのは、結局は解決済みだということで、今求められている謝罪あるいは償いという問題の解決が進まないという状況にあります。これ、戸塚先生よく御存じの問題です。 同じ問題はほかの問題にもありまして、例えば私、最近政府関係者と議論している問題ですけれども、旧日本軍が中国に遺棄した毒ガス弾による被害の問題……
○吉岡吉典君 日本共産党の吉岡です。 四人の公述人のお話によって、憲法の人権規定をどうとらえるかということ、またその実態が日本社会でどうなっているかということについて大変学ばせられました。ありがとうございます。 憲法の人権規定のとらえ方は、いろいろな面からお話がありましたけれども、私は、この世界人権宣言五十周年に際して、日本の国会が衆議院、参議院の本会議で、同じ一九九八年十二月十四日に、人権宣言に関する決議を採択しました。その決議の中でこういうふうに言っております。我々は、世界の平和と繁栄は、すべての人々の人権が尊重されることにより、初めて実現されるものであると確信すると。これは、衆議院も……
○吉岡吉典君 日本の憲法状況を念頭に置きながら各報告お伺いしました。非常に刺激的な大変面白い報告であったことを感謝いたします。 私は、自分の意見より、もっとたくさん知りたいことがあるので、ちょっと時間の範囲内で質問させていただきたいと思います。 一つは、違憲裁判の問題、憲法裁判の問題、これ日本では、今、吉川議員の報告でもありましたけれども、統治行為論とかそのほかいろいろな理由でほとんど憲法判断が下されたことがないと。特に、重要な問題についてはないと思います。そういう点、ヨーロッパではいろいろな例があると。それで、イタリアの場合の例では、違憲と判断されたらさかのぼって無効になるというお話でし……
○吉岡吉典君 二つのことを発言したいと思います。 第一に、世界人権宣言五十周年に際して国会が行った人権擁護の推進に関する決議が、「我々は、世界の平和と繁栄は、すべての人々の人権が尊重されることにより、初めて実現されるものと確信する。」と言っていることを改めて重視したいということであります。 人権問題は、かつて国内問題とみなされてきました。しかし、現在は、国連憲章、世界人権宣言、国際人権規約などに規定された国際問題とされるに至っております。これは、ドイツのナチズム、イタリアのファシズム、日本の軍国主義が国民の生活と権利を抑圧して、第二次世界大戦を開始するに至ったことから教訓を生かしたものだと……
○吉岡吉典君 日本共産党の吉岡です。 職場に憲法なしという言葉があるように、労働分野は憲法と現実との乖離の最も大きい分野だと、こう言われております。そこで、憲法に立ち返りながら若干お伺いしていきたいと思います。 まず、矢野参考人、草野参考人、両方にお伺いしますけれども、私は、日本国憲法というのは国連憲章の精神、とりわけ労働関係法規はそれに加えてILO憲章、あるいは一九四四年、終戦の、第二次世界大戦終結の直前ですが、戦後の新しい世界に対応するために採択されたフィラデルフィア宣言、こういうものの精神を受けたものだというように思っておりますが、その点、どうお考えになるか、簡単で結構ですから、お伺……
○吉岡吉典君 日本共産党の吉岡です。 基本的人権に関しての十一回にわたる参考人聴取と一回の公聴会での論議を踏まえて意見を述べます。 私は、まず、基本的人権という問題をどうとらえるかの基本として、国会の衆参両院が世界人権宣言五十周年に際して採択した決議で、「我々は、世界の平和と繁栄は、すべての人々の人権が尊重されることにより、初めて実現されるものと確信する。 本院は、ここに、世界人権宣言の持つ意義を改めて認識し、すべての人々の人権が尊重される社会の実現に一層努力することを決意する。」と述べていることを改めて想起したいと思います。 日本国憲法は、こういう意義を持つ基本的人権を侵すことのできな……
○吉岡吉典君 日本共産党の吉岡です。お三人の参考人、今日はありがとうございました。 最初に、明石参考人にお伺いしたいと思います。明石参考人にまずお伺いします。 国連についてですけれども、二つお伺いします。 まず第一には、国連がもう六十年近く前に創設されたときに、世界はこれをどういう受取方をしたんだろうかということが私の一つの関心です。というのは、この第二次世界大戦が終わったときに世界は歓呼の声を上げたということは映画等でもいろいろ見てきましたけれども、国連ができたときに世界はどういう雰囲気でこれを見たかということは、これはいろいろ文書を見るけれども、見付かりません。それで、国連に長く働い……
○吉岡吉典君 先ほど平野先生から、現にある憲法は守らなければならないという発言がありましたので、それに釣られての発言です。私もその部分は全く賛成です。 日本にいるアメリカの商工人でビル・トッテンという人が書いた本の中に、自分の国の憲法をけなす国は世界から信用されないということを書いているのを私は印象深く読んだことがあります。そういうことがあったために、先ほど平野先生の発言も私はそのとおりだと思ったわけです。今、日本にある憲法を我々はそういう見地から見ればやはり守っていかなくちゃいけない。 将来についていろいろ意見が分かれていることは私も承知しております。じゃ、今の憲法をどう取るかという点で……
○吉岡吉典君 日本共産党の吉岡です。 団長始め各委員の報告、大変勉強になりました。先にいただきました調査資料と併せていろいろ実情が分かって、非常に良い調査だったと思います。 私は、まず最初に感じましたことは、この団長報告の中に、日本国憲法制定は、制定の背景に国際連合設立及びその憲章の精神が大きな影響を与えていますと指摘されていることです。私も全く同感であり、そういう国際連合憲章を受けての今の日本国憲法があると思いました。同時に、私は九条を持つ日本国憲法に誇りを持っている者の一人ですので、コスタリカの憲法に特別に関心を持ちました。 私が今、団長報告と併せてコスタリカの憲法について触れるのは……
○吉岡吉典君 日本共産党の吉岡です。 私は、こういう問題が論議される機会に、集団自衛権を論ずる場合にも、国連憲章全体の中でこの問題も論議していくということが重要じゃないかと思いながら参考人の意見を聞いておりました。 国連憲章は古いという意見もありました。しかし、私は、古いと言って片付けるわけにはいかないと思います。というのは、わずか十二年前、十二年、もうちょっとたちますか、一九九一年のロンドン・サミットの政治宣言では、日本政府も参加して作られた宣言ですけれども、我々は今や国際連合にとってその創立者の公約と理想を完全に実施するための条件が整っているものと信じると、こう言い切っております。この……
○吉岡吉典君 今いろいろな論議が行われた中で、二つのことを私は発言したいと思います。 一つは、国際貢献にかかわる問題です。 憲法九条があるために日本は国際的に責任が果たせないではないかという議論もありました。私はその際に、日本の国際貢献というのはやはり軍隊を出さなければできないということだけでなく、軍隊以外でも国際貢献をできることがたくさんあり、それは憲法論議をまつまでもなく、現実に可能なものとして最大限の努力が必要だと思います。 同時に、論議の中では、あたかも世界が一致して、日本が憲法を変えてでも軍事力による、自衛隊による国際貢献を求めているように受け取れる議論もありました。私はその点……
○吉岡吉典君 日本共産党の吉岡です。 平和と安全保障という問題について我々が大局的に誤らないためには、第一に、歴史的展望の中でこの問題を考えることが重要だと考えます。世界の歴史は戦争の歴史であったとともに、多くの先人たちが戦争を防止し、戦争のない世界を目指して努力し続けてきた歴史でもありました。私たちは、その戦争のない世界を目指す努力の到達点を受け継ぎ、発展させる見地に立つべきであります。 私たちは、戦争史上最も大きな悲惨をもたらした二つの世界大戦の教訓を生かした国連憲章と、それを一層発展させたものと評価される日本国憲法を基本とすべきだと考えます。もう少し突っ込んで言えば、国連憲章に規定さ……
○吉岡吉典君 日本共産党の吉岡です。 私は、憲法の前文について、これまで読んだ多くの本では、このいただいた調査会事務局の資料でも書かれていることになりますが、憲法前文は戦後の我が国、民主制のスタートになる文書であり、戦争に対する反省を明言し、国民主権、基本的人権の尊重、平和主義の三大原則を宣言しているということから始まった資料になっておりますが、私はそういうものでこの憲法の三大原理を含めて高く評価し、私は個々の文章上のいろいろな問題が仮に幾らかはあったとしても守っていくべきものだという考えに立っております。 今日、三人の先生からいろいろ厳しい前文についての批判や弱点の指摘を受けて、いささか……
○吉岡吉典君 日本共産党の吉岡です。 まず、阪本先生にお伺いします。 憲法の国民の総意によるという規定との関係ですが、私は、国民の総意が変わった場合には今の象徴天皇制というのも変わっていくであろうと。それはあくまで国民の総意が変わった場合ですけれども、その場合は憲法も今のままではそういうわけにもいかないでしょうけれども、そう思っていたんですけれども、先生のお話によると、そういうものではなく、もう歴史的な存在だということにお考えになっているのかどうなのかということが一点と。 もう一つは、主権者が国民だけれども、しかし、一たび象徴天皇になると、国民はその尊厳を冒涜すべからざる義務が生ずるんだ……
※このページのデータは国会会議録検索システム、参議院ウェブサイトで公開されている情報を元に作成しています。