このページでは市田忠義参議院議員の20期(2004/07/11〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は20期国会活動統計で確認できます。
○市田忠義君 私は、日本共産党を代表して、小泉総理に質問します。 今年は戦後六十年、被爆六十年の重要な節目の年であります。戦後の原点とは何だったでしょうか。 六十年前、世界は数千万人の人々の尊い命を奪った日本とドイツ、イタリアが起こした侵略戦争を厳しく断罪いたしました。こんなことは二度と起こしてはならない、戦後の世界はこの決意から出発しました。そして、この立場は国連憲章の土台になりました。日本が新しい憲法を作り、二度と戦争はしないと世界に向かって公約し、世界に先駆けた恒久平和主義の決意を表明して国際社会に復帰したのもこの原点に基づくものであります。 日本が国連に加盟をした一九五六年十二月……
○市田忠義君 私は、日本共産党を代表して、小泉総理に質問をいたします。 小泉内閣が発足して四年九か月、自民党政治の危機と行き詰まりは、外交でも内政でもかつてない深刻な段階を迎えています。 まず、外交の問題であります。靖国問題に絞ってお聞きします。 小泉総理の下で、日本外交の孤立と破綻は一段と深刻になりました。その原因は、総理が靖国神社への参拝を五年連続強行したことにあります。内外からの批判に対してあなたは、心の問題であり、批判するのは理解できないと言いました。しかし、今問われているのは首相の心ではありません。参拝という行為そのものであり、それが客観的に持っている政治的意味であります。 ……
○市田忠義君 私は、日本共産党を代表して、安倍総理に質問をいたします。 まず、総理の歴史認識についてであります。 昨日、我が党の志位和夫委員長が歴史認識をただしたのに対して、総理は、歴史の分析について政治家が語ることについては謙虚であるべきだと言って、まともに答えませんでした。しかし、過去の戦争に対する認識を語ることは、国の政治に責任を負う立場にある総理にとって、絶対に避けて通ることのできない問題であります。 戦後の国際秩序は、日本、ドイツ、イタリアが行った侵略戦争に明確な審判を下し、あの戦争は間違っていたと、二度と同じ過ちを繰り返さないという共通の認識と反省の上に打ち立てられました。日……
○市田忠義君 私は、日本共産党を代表して、安倍総理に質問します。 まずお聞きしたいのは、政策を論じる前提ともいうべき二つの問題です。 第一は、柳澤厚生労働大臣の、女性は子供を産む機械という発言についてであります。 この発言は、女性の人間としての人格と尊厳を根本から否定する暴言であり、厳重注意で済む話ではありません。問われているのは総理の人権感覚、憲法感覚であり、柳澤厚生労働大臣の罷免を求めます。もし罷免できないというのなら、安倍内閣全体の人権へのモラルが柳澤大臣と同じレベルということになるではありませんか。 第二の問題は、政治と金についてであります。 現職閣僚や政党の幹部にまで広がっ……
○市田忠義君 私は、日本共産党を代表して、憲法改正手続法案について質問します。 質問に入る前に、先ほどの発議者保岡議員の参議院の存在を事実上否定する答弁に厳しく抗議するとともに、その撤回を求めるものであります。 改憲手続法案は、国の最高法規である憲法の改定にかかわる極めて重要な法案であります。その審議は慎重の上にも慎重でなければなりません。ところが、衆議院においては異常極まりないやり方でこの法案が押し切られました。特に、公聴会で、法案への賛否の違いを超えて圧倒的多数の公述人が、慎重に、拙速を避けよとの意見を表明されました。にもかかわらず、これらを無視して採決を強行したことは、衆議院における……
○市田忠義君 京都議定書にかかわって幾つかの問題について質問したいと思います。 先ほどもお話がありましたように、ロシアの批准で来年二月発効ということが言われていますが、そもそも京都議定書の発効が大幅に遅れたのは、アメリカが京都議定書から離脱したと。先ごろの読売の世論調査でも七七%の人がアメリカの離脱は納得できないと。私、アメリカは今こそ京都議定書という法的拘束力のある国際的取決めの枠組みに戻るべきだというふうに思います。 これも他の委員からお話がありましたが、ドイツを始めEUの各国とも中長期的な高い削減目標を持っているのに比べて、日本の場合はあの六%の削減目標の達成も困難な状況と、九〇年比……
○市田忠義君 先月、十月二十九日に東京大気汚染公害裁判の原告団の皆さんたちの集まりがありました。「きれいな空気を子どもたちへ」、「一〇・二九のつどい」という集いですが、そこでは、大気汚染によるぜんそくに苦しむ患者さんたちの悲惨な実態が生々しく出されました。すべてのぜんそく等の被害者が安心して医療を受けることができ、生活できる救済制度を求めて裁判に取り組むということをその集会で改めて決意されたわけですが。 そこで、まずお聞きしたいんですが、大気汚染による被害者の実態について今月七日に実態調査が公表されましたが、その主な内容をどうなっているか簡潔にお答えください。
○市田忠義君 大変今日は時間が限られていますから、在日米軍基地問題に絞って質問いたします。
今米軍に基地をどれぐらいの面積提供しているか、自衛隊の共用と併せてお答えください。
【次の発言】 東京二十三区の約一・六倍の面積であります。ヨーロッパでは、十五年前、米軍が駐留していたのはおよそ三十一万、今日大体十一万七千で、三分の一ぐらいに減っています。日本は逆に増え続けて、面積でいうと一九八〇年の二倍、人員についていうと同じ人数であります。
そこでお聞きしますが、今アメリカが一番大規模に海外に軍を派遣しているのはイラクです。二番目にアメリカがたくさん海外に出している国はどこですか。
○市田忠義君 日本共産党の市田です。 先ほどもお話がありましたように、今年の二月十六日に京都議定書が発効いたしました。アメリカはアメリカ経済にマイナスの影響を与えるなどを理由に離脱をいたしましたが、国連加盟国百九十一か国のうち百四十か国がこの議定書の批准をしたと。実に四分の三、私は多国間協力の勝利と言ってもいいと思うんですけれども。 中央環境審議会の答申の中に次のような文言があります。「京都議定書の発効は、多くの国々の国民による十年近くに及ぶ絶え間ない努力の成果であり、人類の生存基盤に関わる地球温暖化問題に対処するための重要な第一歩として、人類史上に残る記念すべき前進である。」と、そう述べ……
○市田忠義君 日本共産党の市田です。 今、全国で産業廃棄物処理場というのが様々な問題を起こしています。許可を受けたところでも、その許可条件を超えて違法な操業をやって周辺住民といろんなトラブルを起こしています。 福岡県筑紫野市で産興、産業の産と興、興すと書きますが、産興という会社が産業廃棄物処理業を営んでいます。これまで硫化水素によって三人の作業員が死亡したり、火災、許可物以外の廃棄など、様々なトラブル、違法を繰り返してきた。この会社が、二〇〇三年最終処分業及び中間処理業の許可の期限を迎えましたが、県は最終処分業については改善工事を実施中との理由で許可の更新しなかった。しかし、中間処理業につ……
○市田忠義君 日本共産党の市田です。 私は実は小学校から高校まで滋賀県の琵琶湖の近くで育ちました。今日は琵琶湖問題に絞って幾つかのことをお聞きしたいと思います。 今回の湖沼法の改正案で、これまでの点源対策から面源対策に広げられたこと、それから湖辺の環境保護対策を打ち出した、これは大変私は意義のあることだと思っています。 問題は、滋賀県の、琵琶湖の現状と課題並びに今後の湖沼環境保全制度の在り方に関する滋賀県の考え方という文書の中で、面源対策などの実施については、その汚濁のメカニズムの解明も含めた実態の把握、関係者の理解、協力、適用可能な効果的対策技術の開発、費用負担の在り方などの課題が残っ……
○市田忠義君 日本共産党の市田です。
今回の法改正の中心点の一つである環境大臣から地方環境事務所長に委任する権限に深くかかわる問題で、私が、ちょうど一か月前ですが、三月十八日の当委員会で取り上げた福岡県筑紫野市の産廃処分場の問題について、小池大臣、次のように答弁されました。環境省が昨年末に実施した調査の結果と県の対応などを改めてチェックして、その上でとるべき措置を進めたい。
あれから一か月たったわけですが、どんな措置をとられたか、大臣にお伺いします。
【次の発言】 最近、この処分場とかかわって新しい事件が発生しているはずですが、掌握しておられますか。
○市田忠義君 日本共産党の市田です。 もう参考人の皆さんには本日、お忙しい中を大変ありがとうございます。 廃棄物処理法の改正、今年で三年連続になりますけれども、今回の改正は緊急性の高い課題に限定した内容にとどまっています。私は、不法投棄、不適正処理の抜本的な対策を取るためには、二〇〇二年十一月の中環審の意見具申でも指摘されている排出事業者責任の徹底が不可欠だと考えています。 先ほど、大橋参考人の提案の中に排出事業者の連帯責任制という提起がありました。この排出事業者責任の徹底については経済活動を不当に制約するおそれがあるという意見も一部にあります。そこで、改めて排出事業者責任の徹底の重要性……
○市田忠義君 今回の法改正の発端の一つとなった岐阜市の大規模不法投棄事件について、法改正との関係で幾つかの問題に絞ってお聞きしたいと思います。 岐阜の椿洞の不法投棄の実行者である株式会社善商、この会社は一九八八年七月に中間処理を始めました。その約半年後にコンクリートがらの保管について苦情が出て以降、様々な角度から住民の通報、苦情がありました。廃棄物処理法だけじゃなくて税務担当による航空写真の撮影もありましたし、森林法に基づく復旧命令など多方面からチェックをしてきましたが、何ら実効ある対策は取られませんでした。一九九〇年七月三十日には、保安林にかかわって株式会社善商に対して復旧命令が出されてい……
○市田忠義君 先月二十八日に閣議決定されました京都議定書目標達成計画、この問題について絞って伺いたいと思います。
まず、事実の確認なんですが、日本の国内のCO2排出量全体の中で家庭部門はおおよそ何割を占めますか。
【次の発言】 温暖化防止対策のためには総合的な対策が必要だというふうに私も考えますし、家庭での排出削減、非常に大事だと、二割という比率は低いけれども大事だと思います。
同時に、排出量の八割を産業・公共分野が占めていると。やっぱりこの削減がある意味では決定的な課題だというふうに思いますが、大臣の認識はいかがでしょうか。
【次の発言】 そこでお聞きしたいんですが、今度の目標達成計画の……
○市田忠義君 日本共産党の市田です。 今日は、大変お忙しい中を、参考人の皆さんに貴重な御意見を聞かせていただきました。 まず、四人の皆さんにお伺いしたいんですが、第二約束期間以降の将来枠組みについて、先ほど、ある参考人から、総量削減、法的拘束力、遵守制度、いわゆる京都議定書のこの基本的な構造を引き継ぐものでなければならないということが言われました。私も全く同感ですが、アメリカ政府や我が国の一部にも、京都議定書のこの枠組みを否定する主張が率直に言ってあります。こういう主張は、地球温暖化の防止を大幅に後退させるものだと私は考えますが、それぞれ四人の参考人の皆さんの御所見をお伺いしたいと思います……
○市田忠義君 京都議定書の六%削減約束、これを確実に達成するためには、家庭はもちろん、排出量の八割を占める産業・公共部門、この削減が最も重要であると考えますが、同時に、再生可能エネルギーやバイオマスの促進も私は大変大事な課題だと思います。 自然エネルギーというのは、百億年と言われる太陽の寿命が尽きるまで、しかも地球温暖化を招くことなく利用し続けることができると。他方、化石燃料は大体数十年から数百年で枯渇すると言われていますし、深刻な環境汚染を招くというふうに言われていますが、目標達成計画の中で、新エネルギー導入の促進について、「太陽光や風力、バイオマス等を活用した新エネルギーは、地球温暖化対……
○市田忠義君 アスベスト問題に関連して質問をいたします。 尼崎市に武澤眞治さんという方がおられます。この方は四十八歳なんですが、昨年八月、胸に激しい痛みを感じて県立塚口病院で検査をしました。しかし、そのときは結論が出ないで、今年五月、兵庫医大を紹介されて、診断の結果、悪性胸膜中皮腫ということでした。しかし、そのときには既に手術ができない状態で、抗がん剤治療をしますが脳に転移をして、つい先日、九月二十日に亡くなりました。 この武澤眞治さんという方は、十二歳から二十四歳までクボタの東隣にある団地に十二年間住んでおられました。また、一九七五年以降にクボタでアルバイトを二か月された。勤務は建材等の……
○市田忠義君 日本共産党の市田です。
今日は水俣問題についてお聞きします。昨年十月から開始された新保健手帳の審査終了件数、該当者件数、そして公健法認定申請取下げ者の人数はどうなっているか、端的に数字だけお答えください。
【次の発言】 圧倒的多数がこれまで認定の申請や裁判の原告などになってこなかった新保健手帳のみの申請者であります。今話がありましたが、審査終了件数千八百十八人の八六%が水俣病被害者ということになっています。
次にお聞きしますが、いわゆる関西訴訟の最高裁判決、おととしの十月、これ以降の水俣病認定申請者の数と、そのうちの初申請者数はどうなっていますか。
○市田忠義君 今日は産業廃棄物の再生利用の問題についてお尋ねします。 実は、ここに持ってまいりました、これは、三重県が県のリサイクル製品に認定しているフェロシルトという製品であります。大阪に本社がある石原産業という会社がチタン鉱石から塗料とか顔料などに使用される酸化チタンを製造する際に発生する廃硫酸の再利用化を図って開発した製品、これであります。 これは、埋め戻し用土木資材として周辺の府県に出荷されたわけですけれども、最初に確認したいのは、このフェロシルトの当初の埋設状況について、府県ごとに何か所、総合計で何万トンか、数字だけ端的にお答えください。
○市田忠義君 国立環境研究所というのは日本の環境政策の科学的基盤を支えている中核的機関であります。その役割、使命はますます重要になってきているというふうに思います。 そこで今日は、限られた十分という時間ですので端的に、今回の法改正のメリット、有意性として強調されている幾つかの点についてお聞きしたいと思います。 非公務員化することで民間を含めたより活発な人事交流が行われ、研究所の水準を更に向上させるということが言われていますが、民間との人事交流は独立行政法人に移行後は可能になっていたはずであります。先ほど足立委員とのやり取りでも、衆議院の質疑でも、民間との人事交流は五年間の実績はゼロだったと……
○市田忠義君 今大きな問題になってます環境省の随意契約問題に絞って幾つかお聞きしたいと思います。 一般的に言って、随意契約が不適切に行われた場合、談合と同じような弊害をもたらしますし、税金の無駄遣いにもつながります。会計法上は、中央省庁が契約を結ぶ際には、業者との癒着をなくして契約額も低く抑えるために、原則として競争入札の実施を義務付けています。 ところが、既にこの間発表されてますように、環境省の随意契約は二〇〇四年度で九二%を占めています。ちなみに、二〇〇三年度どうかというと九一・〇八、二〇〇二年度が九二・八四、二〇〇一年度九一・二二、二〇〇〇年度は実に九七・七八%であります。しかも、随……
○市田忠義君 日本共産党の市田忠義です。 最近ますます深刻になっている鳥獣による農林水産業被害を防止するということは大変重要になっています。そのためには、個体数の適切な維持と同時に、被害の防除のための施策を講ずる、さらに、より根本的には鳥獣が山の中の豊かな自然環境の下で野生動物として生息できるようにする、それが解決の道だと。中環審の答申の中にも、鳥獣というのは自然環境を構成する重要な要素の一つであり国民共有の財産だと、そういう指摘もあります。 その農林水産物の鳥獣による被害を防ぐという問題と、だからといってむやみやたらと鳥獣を捕獲し殺傷してはならない。いわゆる人と鳥獣との共生といいますか共……
○市田忠義君 日本共産党の市田です。 今日は、四人の参考人の皆さん、大変貴重な御意見ありがとうございました。 近年、鳥獣による農業、林業の被害というのが大変増えています。農水省の調査でも農作物被害だけで二百億円を超えると言われていますし、さらに農作物の被害だけではなくて民家にまで近づいて人間の命や安全まで脅かされると、そういう事態も生まれています。こういう被害から農林業を守り、人間の生命、安全を守るというのは緊急の課題ですし、政治にとっての大きな責任だというふうに私ども考えています。同時に、国民共有の財産である野生動物の保護、保全というのは大事だと。しかし、それが絶対的で、農業被害を防ぐた……
○市田忠義君 日本共産党の市田です。 昨日、参考人質疑が行われましたが、四人の参考人の意見陳述を聞いていまして、皆さん方に共通していたのは、鳥獣による被害防止や保護のためには専門的な知見を有する人材の育成、活用が大変重要になっているという点にあったと思います。 今年二月に、京都と兵庫の農業団体の主催でシンポジウムがありました。そこで、滋賀県立大学の野間直彦教授が、里山を管理して獣害を防ぐという講演をされました。およそ、こんなことをおっしゃっています。 里山の林の環境が大きく変わってしまったことがイノシシ被害が多くなった原因だ。たくさんえさがあったところが人工林化されて、しかも手入れが行き……
○市田忠義君 CDMの制度というのは、途上国が持続可能な開発を達成し、先進国の持続可能な開発に貢献することを支援する、並びに先進国の約束の遵守、すなわち六%削減の国際的な約束の遵守を達成することを支援することを目的とすると、こうなっています。
そこでお聞きしたいんですが、政府が承認したCDM四十八件の中で、フロン破壊事業は何件で、何万トンの排出削減量を予定しているでしょうか。
【次の発言】 わずか五件で物すごい数を占めるわけですけれども、そのフロン破壊事業のうち三菱商事と新日鉄が中国で行う事業、これ二〇一二年末までに何万トンの排出権取引量が発生するでしょうか。
○市田忠義君 日本共産党の市田です。 今日は、三人の参考人の皆さん、貴重な御意見ありがとうございました。 まず、田中参考人にお伺いいたします。 事前にいただいた資料で、二〇〇五年北東アジア経済会議での報告で、排出権を獲得する立場から、やはり質のいいプロジェクトを求めていくということが大事だということをおっしゃっています。実際、ジャパンカーボンファイナンスはインドでアンモニア製造プラント改良による蒸気消費量削減プロジェクトというのを行って、年間二十六万トンの排出削減量を予定しておられます。しかし、一方で、日本温暖化削減基金とジャパンカーボンファイナンスの出資者である住友商事、ここが同じイン……
○市田忠義君 前回の質疑で補足性の原則が規定されている京都メカニズム問題についてお聞きしましたが、今日は削減目標達成の中核とも言うべき国内対策のうち、電力事業のCO2削減対策についてお聞きしたいと思います。
まず数字の確認ですが、一九九八年度以降の電力事業におけるCO2排出量の変化がどうなっているか、お聞きします。
【次の発言】 二・八五億トンから三・六四億トンに増加していると。
次に、また数字の確認ですが、じゃ、九八年度以降の電力事業におけるCO2排出原単位の変化はどうなっているでしょうか。
【次の発言】 今御説明がありましたように、電力は、二〇%削減の目標を掲げながら、九八年度の〇・三……
○市田忠義君 フロン類の排出に対してどのように取り組むかということは、オゾン層保護という点からも地球温暖化防止の面からも、両方の面で非常に重要な課題だと思います。
最初に、幾つか実態について数字上の確認をしたいんですが、質問時間もそう長くありませんので、お聞きした数字だけ端的に答えていただければ有り難いと思っています。
まず、世界全体の中で占める日本のCFCとHCFCの消費量、それからHFC等三ガスの排出量、何%を占めているか、お答えいただけますか。
【次の発言】 オゾン層破壊物質からの転換で今後急激な増加が見込まれるHFC等三ガスですけれども、その中でHFCの出荷量の推移について、二〇〇……
○市田忠義君 日本共産党の市田です。 今回の法改正の目玉の一つと言われている事業者が市町村に資金を拠出する仕組みの創設、この問題に絞ってお聞きします。 法案の説明によりますと、市町村が質の高い分別収集を実施した場合、再商品化の質の向上等により事業者による処理コストが低減され、実際の再商品化費用が当初想定していた再商品化費用を下回ることになると、こう言われています。 具体的にお聞きしたいんですが、じゃ、市町村の取組で言われている分別基準適合物の質的向上というのは具体的にどういうことか。それから、事業者の取組で再商品化の高度化というのは具体的にどういうことか。私、質問時間が二十分しかありませ……
○市田忠義君 日本共産党の市田です。 今日はお三人の参考人の皆さん、お忙しい中をありがとうございます。 今度の法改正で、市町村が質の高い分別収集を実施した場合、再商品化の質の向上等により処理コストが低減されると、そういうことから分別基準適合物の質的向上ということを政府は言っているわけですが、先ほど鈴木参考人がごみの品質を上げる問題で、自治体の責任として分別を更に強化されれば財政的にも精神的にも自治体を苦しめることになるというお話がありました。 この分別基準適合物を今後厳格化して細分化した場合、先ほどもその一端、御苦労がお話しになりましたけれども、消費者、住民に対する啓発徹底活動など自治体……
○市田忠義君 中央環境審議会の廃棄物・リサイクル部会の中間取りまとめですが、その中で市町村及び特定事業者の費用負担の対応についてどのように記述されているか、簡潔にお述べください。
【次の発言】 西宮市の場合ですが、ペットボトルの収集量五百二十五トンのうち、八八・七%の回収率で四百六十五トンを指定法人に引き渡しています。ペットボトル収集経費は七千二百十九万五千円、選別保管管理費が一千三百五十八万九千円、合計八千五百七十八万四千円。そのうち特定事業者の負担額が二千二百三十二万円で、二六%であります。これに対して、市の負担率は四七%であります。
こういう実態があるからこそ、事業者がこれらの費用の一……
○市田忠義君 環境省から提出されました随意契約の暫定的取りまとめについてお聞きします。
まず、随意契約金額の大きい五つの公益法人について、それぞれ、全体の件数のうち、何件が一般競争入札及び企画競争に移行できて、何件が随意契約によらざるを得ないか、お答えください。
【次の発言】 随意契約によらざるを得ないのはわずか一一%ということを今おっしゃいました。この事実は、これでは十分と言えないまでも、思い切って見直せば一般競争入札に移行できるということを示しているわけで、今までできてこなかったのはどうしてですか。
【次の発言】 説明になっていないと思うんですね。見直せばこれだけ随意契約によらざるを得な……
○市田忠義君 日本共産党の市田忠義です。
今、国民の大きな批判を浴びている防衛施設庁の官製談合についてまずお聞きします。
岩国基地の拡張工事、一九九六年から二〇〇五年までの間に既に契約された請負額、予定価格、その総額はそれぞれ幾らか、端的に金額だけお答えください。
【次の発言】 請負金額は予定価格の九七・八%、岩国の工事は初めから談合でやられていたという指摘がありましたが、今の落札率を見ても談合の跡が歴然としている。
公正取引委員会がこう言っています。談合が指摘されて是正されると、平均一八・六%安くなると。この基準からすると、工事を請け負ったゼネコンに総額幾ら潤わしたことになるか。単純計……
○市田忠義君 日本共産党の市田です。
今日は、水俣病の被害者補償救済問題に絞ってお聞きいたします。
まず、最高裁の判決後、現在までで新たな認定申請者は何人になったか。そのうち申請者医療事業受給者は何人で、新保健手帳対象者数は何人になったか、数字を環境省お答えください。
【次の発言】 最高裁の判決後、一万人近い新たな水俣病被害者が出ているということになります。
じゃ、最高裁判決後、国などを相手に損害賠償訴訟を起こした原告は何人になっていますか。
【次の発言】 私、今年の五月一日に水俣病公式確認から五十年を迎えたということで水俣病犠牲者慰霊式が行われまして、参加をしてきました。献花もしてきた……
○市田忠義君 日本共産党の市田です。 この十一月に気候変動枠組条約第十二回締約国会議及び京都議定書第二回締約国会合が開催をされました。京都議定書第九条に基づく議定書見直しの議論の中で、第二回目の見直しを二〇〇八年に実施することが決定されました。途上国を含めた形で京都議定書全体の見直しが継続して行われることになったわけですけれども、これは、二〇一三年以降も京都議定書をベースとした枠組みが継続すると、このことを世界に示したという点で意味があったというふうに思います。 また、京都議定書の第一約束期間と第二約束期間との間に空白が生じることがないように作業を終了させるという点で合意されたということも……
○市田忠義君 日本共産党の市田忠義です。
今、雇用を取り巻く状況というのは、かつて経験したことのないような異常な深刻な事態であります。これが格差社会の根本問題の一つにもなっているわけですが、まじめに努力して働いても働いても貧困から抜け出せない、そういう人が大量に増えている、社会問題化している、いわゆるワーキングプアと言われる存在ですけれども、総理にまずお聞きしますが、ワーキングプアとは一体どういう状況の人々のことで、総理としてどういう認識、対応を考えておられるか、まずお聞きしたいと。
【次の発言】 国税庁に確認しますが、年収三百万円以下という極めて低い賃金の労働者がこの五年間でどれだけ増えま……
○市田忠義君 日本共産党の市田です。 今日は、温泉旅館業への排水規制問題について質問をいたします。 大自然の恵みである温泉というのは、湯治を始めとした伝統的な利用あるいは暮らしの中ではぐくまれた情緒ある町並みなど、我が国を特徴付ける貴重な文化資源であります。この地球の恵みであり、かつ限りある温泉資源を保護して適切な利用を図っていくということは政治の責任だと思うんですが、今温泉を利用している旅館業への硼素、弗素の暫定排水基準の適用期限が六月三十日で切れるわけですけれども、その六月三十日を前にして、これが全国の温泉地で大問題になっています。 私、先月、大分県の旅館ホテル生活衛生同業組合の上月……
○市田忠義君 私は、日本共産党を代表して、国等における温室効果ガス等の排出の削減に配慮した契約の推進に関する法律案に対し、反対の討論を行います。 提案されている法案は、従来の購入方式と比較して温室効果ガス排出のより少ない契約を進めることを目的とし、一定程度の改善効果が期待されています。しかし、以下の点で容認できないため、反対するものです。 反対する第一の理由は、第十三条にエネルギー基本計画に基づく施策との調和を図ることが明記されており、これは原子力発電、核燃料サイクルの推進、自治体と住民への一層の押し付けを容認することになるためです。 エネルギー基本計画は、原子力発電を将来にわたる基幹電……
○市田忠義君 今回の法改正の成分検査十年義務付け問題についてお聞きしたいと思います。 先日、私、別府の市長さんや同業組合の皆さんと懇談する機会がありました。既に別府では去年から温泉カルテというのを始められて、それが、ちょっと遠くで見にくいかもしれませんが、こういうやつなんですけれども。実際見てきましたけれども、要するに、成分検査に加えて浴槽検査も行って掲示されているわけですけれども、この温泉カルテというのは別府独自の安心して入れる温泉への取組で、循環、加温、加水、お湯の感覚評価、これは五感で感じる湯の感覚を分かりやすくグラフで表示したものです。それから、浴槽内、源泉の温泉分析情報、それから温……
○市田忠義君 日本共産党の市田忠義です。 今日は、大変貴重な御意見を参考人の皆さんにお聞かせいただいて、ありがとうございます。 九二年の自動車NOx法制定の際にも総量規制、走行規制、車種規制が議論になりましたが、結局、車種規制を中心とした対策だけで二〇〇〇年おおむね達成の総量削減目標となりました。しかし、その目標も達成できずに、二〇〇一年の法改正に伴って二〇一〇年おおむね達成に先送りされたと。そういう意味では、今回の法改正というのは、二〇一〇年達成に向けた最後のチャンスになるというふうに私は思うんですが、今回の法改正では、二〇一〇年おおむね達成どころか、大都市における健康被害の増悪も回避で……
○市田忠義君 日本共産党の市田忠義です。 まず、改正案の流入対策と局地汚染対策についてお聞きします。 大学の研究者の皆さんが関西地域を対象にして自動車NOx・PM法の車種規制による影響調査報告というのを発表しておられます。それを読みますと、規制地域外の周辺地域に移転した未適合車が再び規制地域を走行する、いわゆる車庫飛ばし、不適切使用ですね、これが四割も行われて、排ガス規制の効果が得られていないと、こういう調査結果を発表しておられます。これは関東地域も同じ状況だという報告でした。 中環審の中間報告にありました対策地域内での非適合車の走行を禁止すると、この案が否定されているわけですが、既に首……
○市田忠義君 日本共産党の市田です。
今回の法改正はロンドン条約の改正を受けて行われて提出されているわけですが、九六年議定書附属書T、この採決に当たって賛意を示さなかった国はありますか、環境省。
【次の発言】 採決の際に賛成した国も含めて、様々な懸念や留意事項が示されました。中でも本来の温暖化対策との関係が重要な問題として指摘されたわけですが、そこで、初めに大臣の基本的な認識をお聞きしたいんですが、二酸化炭素を海底下に埋め込んだ場合、これが本来の排出量の削減であるというふうに大臣はお考えでしょうか。どのようにとらえておられますか。
【次の発言】 大臣も本来の削減ではないということを事実上お認……
○市田忠義君 日本共産党の市田忠義です。 参考人の皆さんには大変貴重な意見をありがとうございました。 鈴木参考人にお伺いしますが、今回の法改正では、再生利用事業計画が主務大臣の認定を受けた場合、食品廃棄物の収集運搬について、現行法では荷降ろしのみ当該市町村長の許可が要らないとなっていたのを、荷積みについても当該市町村長の許可を要らないようにすると、こうなるわけですけれども、私は今回の特例措置の拡充に伴って不法投棄や環境汚染が引き起こされることが絶対にあってはならないというふうに考えているんですが、一般廃棄物として事業系の生ごみの多くが持ち込まれている自治体の現場で、収集運搬事業者に対する指……
○市田忠義君 日本共産党の市田忠義です。 食品リサイクル法は循環型社会の構築を目指して制定されたわけですけれども、法の施行から五年経過してなお、大量生産、大量廃棄の社会システムが見直される方向に進んでいるとはとても言い難い状況であります。 そこで、まず初めに発生抑制についてお伺いいたします。 先進的な取組をしている自治体の例なんですけれども、埼玉県の久喜宮代衛生組合、これは久喜市と宮代町でつくっているところですけれども、徹底した分別でごみの総量削減、減量化に取り組んでおられます。例えば、条例で定めた多量排出事業所制度に基づいて、月平均一・五トン以上廃棄物を排出する事業所に対して一般廃棄物……
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