このページでは市田忠義参議院議員の21期(2007/07/29〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は21期国会活動統計で確認できます。
○市田忠義君 日本共産党を代表して、総理に質問します。 さきの参議院選挙において、自民・公明政権は歴史的な大敗を喫しました。これは、閣僚の相次ぐスキャンダルなど個々の問題にとどまらず、多くの有権者が政府の基本路線、すなわち貧困と格差を広げた弱肉強食の構造改革路線、戦後レジームからの脱却を掲げた憲法改悪の企てや、過去の歴史に無反省な言動などに対して、ノーの審判を下した結果であります。 総理、この国民の審判に真正面から向き合う仕事は、新たに政権を担うことになったあなたに課せられました。国民は総理の一挙手一投足に注目しています。 そこで、まず第一に伺いたい。 憲法を頂点とする戦後レジームから……
○市田忠義君 日本共産党を代表して、福田総理に質問をいたします。 今、日本の経済は大きな岐路に立っています。 自民、公明の歴代政権はこれまで、大企業のリストラを容認し、労働法制の規制緩和を推し進めて低賃金の非正規雇用を拡大し、大企業、大資産家のもうけをひたすら保障してきました。その上、この間、大企業、大資産家への七兆円もの行き過ぎた減税を進め、足りなくなった歳入を庶民増税と負担増、社会保障の切捨てに求めてきたのであります。その結果、確かに大企業の利益は一九九七年と比べて二・二倍になりました。しかし、それは国民には波及しませんでした。この事実は政府も認めざるを得ませんでした。労働者の賃金は連……
○市田忠義君 私は、日本共産党を代表して、麻生首相に質問します。 総理は所信表明の中で、国民の暮らしから不安を取り除くと言われました。しかし、社会保障や雇用、食の安全と農業など、国民の暮らしの不安は自公政権がつくり出したものばかりであり、あなたは閣僚や自民党幹事長として、それに重大な責任を負っているのではありませんか。まず求められるのは、そのことへの反省であることを指摘し、以下、具体的にお聞きします。 お年寄りを、そして将来老齢を迎えるすべての国民を不安に陥れたのが後期高齢者医療制度であります。総理は見直しに言及されましたが、あくまでも制度の存続が前提になっています。 国民はなぜ後期高齢……
○市田忠義君 日本共産党を代表して、麻生総理に質問をいたします。 今年、二〇〇九年は、年越し派遣村で明けました。トヨタやキヤノンを始め日本を代表する大企業から、仕事だけではなく住む場所まで奪われ、寒空にほうり出された人たちを救おうという取組でした。 今、全国各地に派遣村がつくられ、自治体の窓口には、派遣切り、期間社員切りに遭った労働者が住む場所と生活保護を求めて殺到しています。こんな事態は、終戦直後の混乱期を除いて、いまだかつて一度もなかったことであります。 業界団体の調査では、三月末までに職を失う人が製造業だけでも四十万人になると言われています。何の責任もない労働者を企業の一方的な都合……
○市田忠義君 私は、日本共産党を代表して、鳩山総理に質問をいたします。 さきの総選挙で国民は、暮らしと平和を壊してきた自民・公明政権を退場させるという歴史的な審判を下しました。日本共産党は、総選挙で示されたこの主権者の意思を実現するために全力を尽くす決意であります。 自公政権に対する批判の根本にあったものは何だったでしょうか。社会保障制度から、年齢や収入によって、それを最も必要とする人々が排除されてきたこと、働く能力も意欲もあるのに仕事に就けず、就いた人も低賃金で働かされ、物のように使い捨てられる、こんなことが大手を振ってまかり通る社会にされてしまったからであります。農業も中小零細企業も衰……
○市田忠義君 私は、日本共産党を代表して、鳩山総理に質問します。 まず、小沢民主党幹事長の政治資金疑惑についてであります。 総理は施政方針演説ではこの問題に一切触れられませんでしたが、この問題が政治に突き付けているものは一体何だとお考えですか。 問われているのは、国民の税金で行われている公共事業を食い物にした疑惑にどう立ち向かうかであり、刑事訴追されるかどうかにかかわらず、政治が決して見逃してはならない問題であります。あなたは、刑事訴追を受けないなら何をやってもよいという立場なんでしょうか。そうでないなら、検察の捜査を見守るという傍観者的姿勢ではなく、政治的、道義的責任の有無を政治の場で……
○市田忠義君 私は、日本共産党を代表して、菅総理に質問いたします。 口蹄疫の拡大は、南九州はもちろん、日本の畜産業、国民の食料にも大きな影響を与える重要問題であります。国が全面的に責任を持って徹底的な防疫措置を講ずることを求めます。 同時に、被害を受けた畜産農家を何としても守り抜かなければなりません。その意思を政府が明確に示すことが急がれます。そうしてこそ、被害の拡大の防止に農家の皆さんの協力も得られ、日本の畜産業の再生への道も開かれます。 そのために最低必要なことは、第一、被害農家への被害の全額補償と生活支援、第二、大規模経営農家の従業員の雇用保障、第三、新たに家畜を導入するための資金……
○市田忠義君 日本共産党の市田です。 今日は、大企業での大気汚染などの排出基準違反及びデータ改ざん問題について、絞ってお聞きします。 ここ数年、大企業の鉄鋼、建材、製油のメーカーなどで排出基準違反及びデータ改ざん、これが相次いで発覚をいたしました。さらに、今年の七月、今度は製紙業界、日本製紙、王子製紙、大王製紙など、製紙業界全体に同じような事犯が明らかになりました。 環境省にお聞きしますが、先月十九日、製紙業界に対する大気汚染防止法遵守状況についての点検結果を公表されましたが、その違反状況について、会社の数と工場の数だけお述べください。
○市田忠義君 日本共産党の市田忠義です。 まず、可燃性天然ガスの安全対策が重要になっている大深度掘削問題についてお聞きしたいと思います。 大深度掘削による動力湧出が増えて、大変流動性の低い化石水をくみ上げている場合が多いわけですけれども、そのくみ上げによる温泉資源や周辺地盤などへの影響、これが大変懸念されています。しかし、大深度の地質と地下水に関するデータというのはほとんどよく分からないというのが実態であります。 今後、科学的・技術的データの集積、分析が課題となっていまして、これは中環審の答申でもそういうことが指摘されていますが、大深度掘削による温泉資源などへの影響について本格的な調査検……
○市田忠義君 日本共産党の市田です。 私、先日、サイクロンの大きな被害を受けたバングラデシュの大使館を訪問して、お見舞いを述べて、大使と懇談をしてまいりました。大使の話によりますと、二メートルの海面上昇でも国土が完全に水没してしまうと、そうおっしゃっていました。地球温暖化が我が国にとって死活にかかわる問題だと切々と訴えておられました。 十七日に採択されたIPCC第四次評価報告書によりますと、温暖化対策を進められない国際社会への強い危機感が示されましたし、国連の事務総長も政治の責任を訴えました。ところが、十一月五日に発表された速報値を見ますと、我が国の温室効果ガス排出量は基準年比で六・四%も……
○市田忠義君 日本共産党の市田です。 IPCCの第四次評価報告書によりますと、地球の温暖化は疑う余地がないと、そう指摘して、とりわけ二十世紀半ば以降に観測された世界の平均気温の上昇のほとんどが言わば人為的起源の温室効果ガスの増加によってもたらされた可能性がかなり高いと、単なる自然現象ではなくて人間の経済活動の結果、そういうことが起こったと。例えば、世界の平均気温の上昇でいいますと、観測が始められたのはたしか一八五〇年だと思いますが、それ以降の最も高い十二年のうち、最近十二年の十一年までが入っているだとか、世界の平均海面水位、これは一九六一年から〇三年まで年平均一・八ミリメートルだったのが、ご……
○市田忠義君 今日は製紙業界の再生紙の偽装問題についてお聞きをいたします。
私、昨年十月の当委員会で、製紙業界のデータ改ざん問題について質問をして、大気汚染防止法等の違反行為の大本に企業の責任と同時に規制緩和や法令の不備があるということを指摘しました。具体的には、規制緩和で自動測定装置の義務付けがなくなりましたし、データを改ざんしても罰則もありませんでした。
大臣は私の質問に対して、事業者に対して厳正に対処していくと、そう答弁されましたが、どのように対処されたか、簡単にお答えいただきたい。
【次の発言】 罰則はなかったんですか。罰則についてはどういうふうに今検討中ですか。
○市田忠義君 今日は地球温暖化問題に絞ってお聞きします。
昨年の七月にIBMだとかゼネラル・エレクトリックなどアメリカを代表する大企業百六十社の最高経営責任者が個人加盟しているビジネス・ラウンドテーブルが声明を発表しました。温室効果ガスの排出量を地球的規模で削減することにつながる共同行動を支持すると、そういう内容の声明ですけれども、私はこの声明はアメリカの多国籍企業も環境問題に積極的な姿勢に転換図ったものとして重要な声明だったというふうに考えますが、大臣はこの声明についての基本的な認識いかがでしょう。
【次の発言】 ヨーロッパとアメリカとオーストラリア、中国の百五十社が去年の十一月にCOP1……
○市田忠義君 今日は、水俣病救済問題についてお聞きをいたします。 七月の洞爺湖サミットは地球環境問題が大きなテーマになるわけですけれども、議長国としてリーダーシップを発揮するためには、肝心の足下の公害問題、水俣病問題がいまだに解決していないという状況では、幾ら環境先進国日本といってもその名が私は泣くと思うんですけれども、まず、水俣病の現状ですが、幾つかの基本的数字を確認しておきたいと思います。 〇四年の最高裁判決以降の公健法認定申請者の人数、新たな損害賠償請求訴訟の原告の人数、新保健手帳申請者の人数と交付件数、それから申請者医療事業受給者の人数が現時点でどうなっているか、数字をお答えくださ……
○市田忠義君 ここ数年間で人間とペットの関係というのは大きく変わりました。飼い主たちの意識も急速に変化し、高まってきております。まだ不十分ではありますけれども、本当にペットの健康に良い食事を作ろうという動きも出始めましたが、いまだにペットフードの安全・品質面に関する相談が、例えば国民生活センターに年間二百五十件ぐらい寄せられていると。飼い主の不安は全く解消されていないというのが今の現状だと思うんですが、まず表示の厳格化についてお尋ねします。 私も改めてペットフードのパッケージを見てみたんですけれども、保証成分に粗たんぱく質二〇%以上、粗というのは粗いという字ですけれども、まあ純粋でないという……
○市田忠義君 日本共産党の市田です。 IPCCの最新の知見によりますと、このまま温暖化が進めば突然の回復不能な結果をもたらす可能性があると、そう警告しています。今後の気温上昇を産業革命前に比べて二度以内に抑えるということは人類にとって至上課題であります。昨日終わった神戸で開かれていたG8の環境相会合でも、ドイツ政府の代表は次のように述べています。先進国が二〇二〇年までに九〇年比で二五から四〇%削減する中期目標で合意しなければ、気温上昇を工業化開始前から二度以内に抑える目標は達成できないと、こう述べたわけですが、私は、こうしたIPCCの報告や他の先進国の決意を重く受け止めるべきだと思います。 ……
○市田忠義君 日本共産党の市田です。 今日は、お忙しい中を参考人の皆さんの貴重な御意見をお聞きさせていただいて、大変ありがとうございます。 まず、江守参考人にお聞きしたいんですが、江守参考人は、気候システムの温暖化には疑う余地がないと、二十世紀半ば以降に観測された世界平均気温の上昇のほとんどは人為起源の温室効果ガスの増加によってもたらされた可能性がかなり高いというIPCCの結論のメッセージの重要性について述べられました。これらの科学的知見に基づいて、IPCCは、今後の気温上昇を産業革命前に比べて二度以内に抑えなければならないと、そのために先進国が二〇二〇年までに九〇年比で二五ないし四〇%削……
○市田忠義君 今回の法改正に当たって、私は、出身地である京都府、滋賀県あるいは滋賀県野洲市、京都府地球温暖化防止活動推進センターなどの方から直接話を伺ってまいりました。改めて地域の取組の重要性を痛感しました。
そこで、初めに確認したいんですが、今回の法改正で地方自治体の取組の充実を図ることが柱の一つになっていますが、どうしてそういうことを強調したのか、その趣旨なり目的について簡潔にお述べください。
【次の発言】 前回の質問でも取り上げましたが、全国知事会の専門部会から環境省あてに出された要望についてお聞きしました。その要望書によりますと、次のようなくだりがあります。温室効果ガス排出量算定・報……
○市田忠義君 今日は石綿救済法の改正案についてお聞きしたいと思います。
まず初めに確認しますが、改正案では、現行法施行前に死亡した患者の遺族が申請できる特別遺族弔慰金と労災の請求時効五年を迎えた場合の特別遺族給付金の請求期限を三年間延長するということになっています。
この二十八年間で、肺がんで亡くなられた方はおよそ百十五万人、一九九五年から二〇〇六年に中皮腫で亡くなられた方は約九千人おられますが、今回の改正で、どれぐらいの人を対象に、どのようにして、どれぐらいの人が救済されると見込んでいるのか、簡潔にお答えください。
【次の発言】 ある市民団体の試算によりますと八割以上が放置されたままで、……
○市田忠義君 先ほど加藤委員からもありましたが、金融危機や経済の落ち込みを理由に環境対策を怠っては取り返しが付かなくなると。この点については大臣も同じ認識だということをお述べになりましたので、それを確認した上で次に進みたいと思うんですが。
まず、数字の確認をしておきたいと思うんですが、これは事務方で結構ですが、二〇〇七年度の日本鉄鋼連盟と電気事業連合会のCO2排出量、それからその排出量の前年度比、それから二〇一二年までに購入する排出枠について、数字だけ端的にお答えください。
【次の発言】 中期目標の設定の問題なんですが、斉藤大臣はこの間記者会見で何度も、科学的根拠に基づいて国別総量目標を出さ……
○市田忠義君 日本共産党の市田です。 今日は、今大きな問題になっています水俣病問題について質問をいたします。 私は去年の四月八日にこの問題を質問しました。当時、環境大臣は鴨下さんでしたが、そのときに加害企業である分社化問題についてこういう答弁がありました。救済策を実現し補償を完遂するのが先決だと、加害企業としてのチッソの責任の所在を明確にしておくべきだと、こういうたぐいの答弁をいただきました。この分社化問題は後日改めて質問することにして、今日は水俣病のすべての被害者救済という問題に絞ってお聞きしたいと思います。 斉藤大臣と水俣病問題について質問をするのは今日が初めてですので、質問に入る前……
○市田忠義君 今日は、安定型処分場と産廃特措法の問題についてお聞きします。
この間、千葉県の富津市や茨城県水戸市の安定型処分場建設等差止め請求のように、最高裁や地裁で建設の差止めが認められるなど、今、安定型処分場の在り方が厳しく問われています。
まず、この問題について、大臣の基本的認識を簡潔にお述べいただけないでしょうか。
【次の発言】 安定型処分場で実際にどういうことが起こっているかということについて具体的にお聞きしていきたいと思います。宮城県の村田町竹の内地区の産業廃棄物最終処分場の問題について具体的にお聞きいたします。
ここは一九九〇年十二月に最終処分を開始して、翌十一月には住民か……
○市田忠義君 日本共産党の市田です。 今日は、参考人の皆さん、貴重な御意見ありがとうございました。 まず、畑参考人にお聞きいたします。 陳述の中でもお述べになりましたが、畑参考人は、リスクゼロ型の掘削除去等の土壌浄化対策、これを排して盛土や封じ込めなどの安易な対策の推奨に今度の法改正がなりかねないと、そう指摘をされています。 私も、今回の改正案で掘削除去の偏重ということが強調されて、現行の指定区域を要措置区域と要届出区域に分類をして、知事が技術的基準に基づいて指示する制度を新たに盛り込んでいると、これが掘削除去の抑制につながるのではないかという懸念をしております。 私事ですが、私は築……
○市田忠義君 今日は、ガス会社の土壌汚染対策についてお聞きいたします。
築地市場の移転問題と絡んで、東京ガスの豊洲工場跡地での深刻な土壌汚染が今大きな社会問題になっていますが、これは決して豊洲だけの問題ではないというふうに思います。今、全国的にもガス会社による高濃度の土壌・地下水汚染が明らかになっています。
そこで、まず大臣にお聞きしたいんですが、東京ガスを始めとする全国的なガス会社による土壌・地下水汚染について、どのように把握されているか、またどう認識されているか、大臣の認識をお伺いしたいと思います。
【次の発言】 今回の法改正が施行されますと、一定規模以上の土地の形質変更が行われるとき……
○市田忠義君 日本共産党の市田忠義です。 今回の法改正では、目的規定に生物多様性の確保に寄与することを明記をして、海域における保全施策の充実を図るということになりました。 そこで、初めに大臣にお聞きしますが、沖縄県名護市の辺野古沿岸域、ここは、県では厳正な保護を図る必要のある区域、ランク一、環境省の日本の重要湿地五百の一つにも選定されています。地元の人たちは、飢饉や戦争のときもこの海のおかげで命を長らえ、子供を育てることができた、豊かな海や自然を自らの命、生活と一体にとらえてとても大事にされています。私も、実際にその美しさ、豊かさに触れて、現地の方々のお話も伺って、この地域の豊かな自然環境……
○市田忠義君 日本共産党の市田です。 麻生首相は、先週、日本の温室効果ガスの削減の中期目標を〇五年比で一五%という発表をいたしました。今日は、その中期目標と再生可能エネルギーの問題についてお聞きしたいと思います。 まず、大臣に確認しておきたいんですが、日本経団連の三村副会長、新日鉄の社長ですけれども、京都議定書は外交上の失敗だと、そう政府を批判しました。また、日本鉄鋼連盟の進藤環境・エネルギー政策委員長も、京都議定書は不平等条約だと、そう批判をいたしました。 こういう経済産業界の発言についての大臣の認識について聞きたいんですが、大臣は当然国際公約を守るという立場に立っておられるわけですか……
○市田忠義君 日本共産党の市田です。 鳩山内閣が九〇年比で二五%CO2削減という中期目標を発表されました。我が党はこれらを歓迎するという立場であります。問題はそれをいかにして実現するかと、今日はその問題に絞ってお聞きします。 さきの参議院本会議の代表質問で、私は二五%削減問題について鳩山総理にただしました。総理は、二五%の削減目標の達成のためにはあらゆる政策を総動員しなければならないと、そう答弁をされました。 そこで、まず前政権、自公政権が公表した九〇年比八%削減の根拠になった試算、試みの計算についてですが、地球温暖化問題に関する閣僚委員会副大臣級検討チームが先月二十三日、既存のモデル分……
○市田忠義君 日本共産党の市田です。
今日は、今大事な、重要な局面を迎えている水俣病問題に絞ってお聞きします。
二〇〇四年の水俣病関西訴訟最高裁判決からおよそ六年がたちました。水俣病問題の解決のかなめとなる加害企業チッソと被害の拡大防止を怠った国と熊本県の責任を断罪したこの判決について、大臣はどのように受け止め、認識しておられるか、簡潔にお答えください。
【次の発言】 環境省にお聞きしますが、〇四年最高裁判決以降の公健法認定申請者、損害賠償請求訴訟の原告、新保健手帳の交付者、申請者医療事業の受給者、現在それぞれ何人でしょうか。
【次の発言】 今答弁がありましたように、認定申請者などは過去最……
○市田忠義君 日本共産党の市田です。 二〇〇六年の二月にいわゆるアスベスト救済法が成立してちょうど四年がたちました。今、対象疾病の見直しなど、中央環境審議会の小委員会で検討されています。今日は、そのアスベスト健康被害の救済についてお聞きします。 そもそも、アスベスト被害、この原因はどこにあったのかと。アスベスト被害の原点と言われる大阪泉南地域の実態を見てみたいと思います。 泉南地域は、戦前、およそ今から百年ぐらい前から我が国の石綿産業の中心地でありました。多くの零細企業や家内工業が住居、田畑に隣接をして集中立地していた。戦前は軍需産業を支え、戦後は船舶、鉄道、自動車、建設など、大企業に石……
○市田忠義君 日本共産党の市田です。今日は、四人の参考人の皆さん、ありがとうございます。 今回の法改正では、環境保全措置等の結果の報告、公表の手続を新たに設けるということにされています。私は、環境保全措置が不十分な場合は、事業者に対して本来求められる保全措置を実施させること、必要な場合は事業を中止して原状回復させるということが必要だというふうに考えています。 先ほど堀参考人が述べられた諫早湾干拓事業ですが、当時の環境アセスによればわずか一ページ足らずの総合評価で、まあ大したことはないと、計画地の近傍だけしか被害はないという断定をして、しかし結果は、深刻な自然破壊と漁業被害、自殺者まで出ると……
○市田忠義君 共産党の市田です。
今日は、今回の法改正案の目玉と言われている戦略的アセスメントの問題を中心に質問します。先日の参考人質疑でも課題が明らかになりました戦略的アセス、これは本来どういう内容であるべきなのか、現行法の下でのアセスの実態を踏まえながら幾つかただしていきたいと思います。
まず初めに、事実関係で確認したいんですが、アセスの対象になった事業の立地がどうなっているか、国立公園、国定公園、重要湿地を含む地域に立地予定地としている事業の公園名と湿地名を述べてください。
【次の発言】 次に、アセス手続の中で環境大臣が提出した意見の中で、希少種について言及している事業の数、また希少……
○市田忠義君 今日は、住民意見のアセスへの反映と科学性、客観性を持った審査の必要性について質問します。
愛知県の豊川水系豊川の河口から約七十キロメートル上流に計画されている設楽ダム、ここは国土交通省直轄で初めて法に基づくアセスを実施したダムであります。当時の会見で同ダム工事事務所の所長は、法に基づき従来より踏み込んだ環境調査、予測をしたつもりだと述べておられます。実際はどうかと。
まず、設楽ダムの概要について確認したい。愛知県が設楽町にダム調査申入れを行った年と当時の事業目的は何か、述べてください。
【次の発言】 それから四十年近くたったわけですが、現在の建設目的と、事業費は幾らですか。
○市田忠義君 私は、二〇〇七年の十月二十三日の当委員会で、製紙会社で起きた大気汚染などの排出基準違反あるいはデータ改ざん問題について質問をしました。日本製紙連合会の会長が、ああいうデータ改ざんなんかはどこでもやっているんだと平然と開き直っている実態を示しながら、企業の自主的努力に依存しているだけでは防止できないと、法令にデータ改ざんの罰則を設けるなど、現行の不十分な法令の見直しを行って人の健康や生活環境を守っていくべきだと、そうただしました。また、二〇〇八年三月の委員会でも罰則の検討について求めました。 今回、ようやく測定データの未記録や改ざんに対して罰則規定などが設けられたと、これは一歩前……
○市田忠義君 今回の法改正では、建設工事に伴って生じる廃棄物の処理責任が元請業者にあることを法に明記しました。問題は、これが現場でどう貫かれるかであります。 私、京都、兵庫、横浜の下請業者の皆さんから直接お話を伺いました。今、平米当たりの単価がかつての三分の一以下に引き下げられている。その上、大手ハウスメーカーからの仕事でも、廃棄物を処理する段階では下請業者にその処理費用が渡らないことが多い。それでも現場で出た廃棄物は時間を掛けて分別しなければならないと。また、ごみは持って帰れと処理を押し付けられたり、処理費用を請求されるという事態まで起こっています。 大臣にお聞きしますが、こういう厳しい……
○市田忠義君 今日は、地球温暖化対策基本法案の内容が二五%削減の実効性を果たして伴っているかどうかと、その問題についてお聞きします。
今度の法案に、二〇二〇年までに九〇年比で二五%削減、二〇五〇年までに九〇年比で八〇%削減と、そう明記されました。これは新政権自らに重い責任を課すことになります。
そこで、まず大臣にお聞きしますが、今年末のCOP16で合意を目指す二〇一三年以降の国際的枠組みづくりで二五%削減目標を明記した責任を果たしていく、その決意について伺いたいと思います。
【次の発言】 国際的合意を勝ち取るために努力をしたいとおっしゃいましたが、今度の法案を見ますと、二五%中期削減目標の……
○市田忠義君 私は以前にも石原産業のフェロシルト問題を取り上げたことがありますが、その同じ石原産業で今月の四月十六日、再び驚くべき事実が明らかになりました。石原産業の四日市工場の農薬工場の地下水から環境基準の約十万倍、土壌から一万倍の1・2ジクロロエタンが検出されました。この1・2ジクロロエタンは皮膚や目に触れると炎症を引き起こしますし、継続的に摂取しますと肝機能障害あるいは発がん性があると言われています。そのほかにも、十種類の環境基準を超える有害物質が検出されました。 環境省にお聞きしますが、先日質問した豊洲工場跡地での基準値四万三千倍のベンゼンでも驚きましたが、今回の汚染は約十万倍という……
※このページのデータは国会会議録検索システム、参議院ウェブサイトで公開されている情報を元に作成しています。